(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022013527
(43)【公開日】2022-01-18
(54)【発明の名称】ゆるみ止めボルトナット
(51)【国際特許分類】
F16B 39/30 20060101AFI20220111BHJP
F16B 39/02 20060101ALI20220111BHJP
【FI】
F16B39/30 Z
F16B39/02 P
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020136506
(22)【出願日】2020-06-29
(71)【出願人】
【識別番号】520305786
【氏名又は名称】宮崎 保
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 保
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ボルトナットを締めつけても長期間振動にさらされると,ネジの宿命的な構造でネジの滑りスパイラル接触面にボルトとナットのネジの間に少しでもゆるみがでるとナットはゆるいスロープを振動で押し上げられ,戻り回転でボルトナットはゆるみ,締めつけ軸力が低下する。ボルトナットのあらゆる方向への取り付け,あらゆる方向からの振動に対処可能な機構と必要部品の改造が必要となった。
【解決手段】上のナットにはゆるいテーパーの円錐コーン凸をつけ,下のナットには同じ円錐ソケット凹で,上のナットを捩じこむと2つのナットは密着固定,1のナットを捩じこむとボルトを捩じ上げ,ボルトに反力が生じゆるまない。上のナットには僅かに偏芯したネジがあり,円錐のソケットとコーンに固定されたボルトに捩じこむとナットはその偏芯中心線をボルト中心線まで引っ張られ,滑りスパイラル接触面でボルトとナットのネジは噛み合い固定する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボルトナットは軸直角方向の振動を受けて,ナットはネジのゆるいスロープを押し上げられて戻り回転によりゆるむ。ナットの反対側はスロープを下に押されるが,ナットが締まる方向で下方には下がれない,ボルトとナットの間の滑り接触面に隙きがあるとナットはスロープを押し上げられ戻り回転をしてボルトナットはゆるむ。それを防ぐには;
微小に偏芯ネジ切り加工したナットをボルトに捩じ込むと,ボルトは動かないが,ナットは外側に向っておされ,反作用でナットはボルトを押し返すから,ボルトとナットは滑り接触面(ナット内径×偏芯ネジ長さ)が両方から圧力を受け密着,一体化,固定するので,ナットの締め付け位置に拘らず,軸直角方向と軸中心方向の振動を受けても戻り回転はおきず,ボルトナットのゆるみを防止する。
ナットのネジの中心線の偏芯の値は各ボルトナットの寸法,ネジの精度,ネジ山のサイズ,そのボルトの許容最大軸力を考へた上で最適の値を選定する。
またクラッシャー,ショベル,振動コンベヤー/スクリーン等に組み込まれるボルトナットが過大なショックや振動に曝される場合には,ナットに小ネジを捩じ込みボルトを圧迫することにより,上記と共に,悪條件の下でボルトナットのゆるみを防止する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
機械要素
【0001】
IPC F16B ボルトナットのゆるみ
本発明はあらゆる機械,構造物に使用されるボルト・ナットに関する。
【0002】
IPC F16B 39/284Bで第2ネジ山のピッチをずらしてゆるみを止めるとあるが,実施も実用化されおらず,次の文献1に示すものだけが実施、実用されている。
【0003】
文献1に示すハードロック工業(株)のロックナットは凸凹のナットを作り凸型は外周にテーパーをつけ中心からずらして偏芯加工をする。この部分に凹状のナットを捩じ込むと凸型がボルトを横方向に押すことによりナットの回転を止めている。他にも良い方法がないか模索した結果が本考案である。
【文献1】
鉄道を支える匠の技,交通新聞社新書“緩まないナットが支える,鉄道の安全と快適性”,ハードロック工業.2019年6月14日発行
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ネジ締結体の機能を充分に満たす為には十分な締付け軸力を決め,それを維持しても,ネジの構造上,ボルトナットの滑り接触面にゆるみがあるとナットは軸直角方向の振動に押されゆるいスロープを押し上げられながら戻り回転するのでボルトナットのゆるみが発生する。文献の様にナットでボルトを中心に向って引張らせるよりも,接触面を両方から力を加え密着,一体化した方が有効なのかと考へ,どの様に解決するかが課題であり目的であった。
【問題を解決する為の手段】
【0005】
その為には僅かに偏芯したネジ切削加工したナットをボルトに捩じ込むと,ナットの偏芯で,ボルトはナットを円周方向に押し出すと,反作用でナットはボルトに押し返すから,滑り接触面(ナット内径×偏芯ネジ長さ)が両面から圧力を受け密着,固定すれば軸直角方向と軸中心方向の振動を受けてもナットは戻り回転はおこさず,ボルトナットのゆるみを防止する。
更にショベル,クラッシャー,振動コンベヤー,振動スクリーン等に使用されるボルト.ナットに過大なショック,振動が予想される場合にはナットに小ネジを捩じ込みボルトに当てて,前記の方法と共に,悪條件のもとボルトナットのゆるみを防ぐことが可能になる。
【産業上の利用可能性】
【0006】
ボルトナットは機械部品の中でも最も簡單な部品であり,世界のあらゆる自動車,鉄道,船舶,航空機ばかりではなく橋梁建築物で,組立て,分解,再組立てを必要とする個所には必らず使用され,壊れたりゆるんだりしてはならない重要なエレメントであり,ゆるんだり壊れたりすると,機能不全,能率低下を起こすばかりでなく,事故を起こすと人の命にかかわることもある,重要な機械部品であり,あらゆる人間の生産活動,経済活動とその安全に欠かせないものである。
本考案は構造も製造方法もナットのネジ中心を僅かに偏芯ネジ切削加工するだけで製造コストアップも少さく,大量生産にも適しており,世界で製造,運用される機械と構造物の効率と安全性の向上の一助になり中長期的に我が國の産業の発展に寄与することを願うものである。
【図面の簡単な説明】
【手続補正書】
【提出日】2020-09-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボルトナットによる締結の場合,ボルトとナットの間の滑りスパイラル接触面に隙きがあると,ナットは振動でゆるいネジのスロープを押し上げられ,反時計方向の戻り回転を始めボルトナットはゆるむ。それを防ぐにはボルトとナットの両方からスパイラル接触面に圧を加えることが必要であるが,ネジ締め付けは軸中心方向にネジ山片面丈を引張り上げるが,軸直角方向にネジ山一杯に圧を加えることによりスパイラル接触面にボルトナット両方から圧を加えて,振動によるナットの戻り回転を防ぐことが重要である。その為には,微少に偏芯したナットを固定したボルトに捩じ込むと,偏芯により,ナットは偏芯の中心線とボルト中心線を結ぶラインに沿ってボルト中心迄押されて,ナットはボルトに圧を加える。
これによりボルト半周にわたり力の作用と反作用が起き,両方のネジ山が互に噛み合い固定化し一体化する。偏芯を持たない在来のボルトナットよりも強力な噛み合いが起きナットの戻り回転を止める。滑りスパイラル接触面(ボルト半周×ナット偏芯ネジ幅)でボルトとナットは密着一体化するのでナットのラジアル方向の位置に拘らず,軸直角方向と中心方向の振動に対してナットの戻り回転を阻止しボルトナットのゆるみを防止する。
ナット中心線の微少な偏芯の数値は各ボルトナットのサイズ,ネジの精度,許容誤差,ネジ山の高さ,最大許容軸力迄の締め付けに支障がないか確認しした上で最適の数値を決定する
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
機械要素
【0001】
IPCF16B ボルトナットのゆるみ
本発明はあらゆる機械構造物に使用されるボルトナットに関する。
【0002】
IPC F16B 39/284Bで第2ネジ山のピッチをずらしてゆるみを止めるとあるが実施も実用化もされておらず,次の参考資料に示すものだけが実施されている。
【0003】
参考資料で示すハードロック工業(株)のロックナットは凸凹のナットを作り凸型は外周にテーパーをつけ中心からずらして偏芯加工をする。この部分に凹型のナットを捩じ込むと凸型がボルトを横方向に押すことによりナットの回転を止めているが,更に中心方向のゆるみも止める方法がないか本案で検討した。資料は鉄道を支える匠の技,交通新聞社新書“緩まないナットが支える鉄道の安全と快適性”ハードロック工業,2019年6月14日発行.
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ネジ締結体の機能を充分に満す為には十分な締付け軸力を決めそれを維持しても,ネジの構造上,ボルトナットのスパイラル接触面にゆるみがあるとナット軸直角方向の振動に押され,ゆるいスロープ押し上げられながら戻り回転をしてボルトナットのゆるみが発生する,参考資料のナットでボルトを中心に向って引張らせるよりも 接触面を両方から圧を加えて軸直角方向と中心方向へのゆるみを低減することにあった。
それも現在の工作技術でより簡單に低コストで製作する方法も考えることも本案の検討に必要であった。
【問題を解決する為の手段】
【0005】
その為には微細に偏芯ネジ切削加工したナットをボルトに捩じ込むと,ボルトは動かないが,ナットの偏芯で:偏芯ナットはボルト中心に向うことにより,軸直角方向に両者のネジ山が深く噛み合う結果ボルトナットの滑りスパイラル接触面(ナット内径×偏芯ネジ長さ)でボルトナット両方から圧力を受け“PRE・STRESSED”の状態で密着,固,定化するので,ナットの戻り回転はおきず,軸直角方向と中心方向の振動を受けてもボルトナットのゆるみは発生しない。
ナットに小ネジ穴を明け,充填材(硬質ゴム,微細ステンレス鋼の糸屑等)を挿入しボルトとナットのネジの隙間を埋め,小ネジで押し込み,ナットの戻り回転方向へ動きを止めることが必要と考えた。
【産業上の利用の可能性】
【0006】
I 現在使用されているボルトナットのナットを偏芯加工し,そのナットをボルトに捩じ込むとナットの片側は軸直角方向に向かいボルトに圧を加え,両者のネジ山は深く噛み合い,ボルトナットのゆるみを止めるので,汎用性がある。
II ボルトナットは機械部品の中で最も單純な部品であり,世界のあらゆる機械 自動車,鉄道 船舶,航空機,橋梁,建築物で組立て分解,再組立てを必要とする個所に使用され,壊れたりゆるんだりしてはならぬ重要なエレメントであり,ゆるんだりすると機能不全,能率低下を起こすだけでなく,事故が発生すると人命にかかわることもある重要な機械部品である。
全世界で製造されているあらゆる機械から構造物とジェット機迄,信頼性と安全性の向上に本考案の“偏芯ネジナット”による.“ゆるみ止めボルトナット”がその一助ともなれば幸いである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】A ボルトナットは軸直角方向に往復振動を受けて,ナットはネジのゆるいスロープを押し上げられ戻り回転をする。ナットの反対側はスロープを下に押されるが,ボルトが締る方向で,下には下がらない。ボルトとナットの間の滑りスパイラル接触面に隙間があると,ナットは振動でゆるいスロープを押し上げられ戻り回転を始め,ボルトナットはゆるむ,それを防ぐには; B&C 1.2.ナットは中心線を微少に偏芯切削したネジを持ち1を,2に組み込んだ3ボルトに捩じ込むと,ボルトは動かないが,ナットの偏芯によりナットの片側はボルト中心に向って押され,ボルトも反作用で押され両方共,密着一体化して,スパイラル接触面(ナット内径×偏芯ネジ幅)はボルトナットの両方からの圧力も受けPRE-STRESSEDの状態で固定化する,ナットのRADIAL方向の位置に拘らず,ナット中心線の偏芯によりボルトはナットにしっかりと捉えられているので,軸直角方向と中心方向の振動にもナットは戻り方向にゆるまない。Bの微少な偏芯の値は各ボルトナットのサイズ,ネジの精度,ネジ山の高さ,そのボルトナットの最大許容軸力を検討しテストした上で最適な数値を決定する。 D ナット平面に小ネジ穴を明け,充填材(硬質ゴム,微細ステンレス鋼糸屑等)を小ネジ穴に押し込み小ネジで圧迫してボルトとナットのネジの間隙を埋めてナットの戻り回転を止めることにより過度のショックや振動によるボルトナットのゆるみを防止する。 E ナットによる締め付けの場合,ナットネジ山,下面は上に引き上げられるが,偏芯ナットの場合軸直角方向に圧力が加わり,両方のネジは互に噛み合い一体化してナットの戻り回転を防ぎ軸直角方向と中心方向のゆるみを防ぐ。
【手続補正書】
【提出日】2020-10-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】追加
【補正の内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボルトナットによる締結の場合,ボルトとナットの間の滑りスパイラル接触面に隙きがあると,ナットは振動でゆるいネジのスロープを押し上げられ,反時計方向の戻り回転を始めボルトナットはゆるむ。それを防ぐにはボルトとナットの両方からスパイラル接触面に圧を加えることが必要であるが,ネジ締め付けは軸中心方向にネジ山片面丈を引張り上げるが,軸直角方向にネジ山に左右から圧をえることによりスパイラル接触面にボルトナット両方から圧を加えて,振動によるナットの戻り回転を防ぐことが重要になる。2本の偏芯線をボルト中心線と同じ平面に持つナットを捩じ込むと,偏芯により,ナットは偏芯の中心線とボルト中心線を結ぶ平面に沿ってボルト中心迄押されて,ナットはボルトに圧を加えるのでボルトは全周にわたりナットにしっかりと握られるので,ナットとボルトのスパイラル接触面で一体化固定化する。上側のナットを下側のナットに捩じ込んだボルトとナット両方の接触面は凸凹の円錐のWEDGE(くさび)となりナットとボルトは全周にわたり更に密着し一体化する。ナットのラジアル方向にかかわらず,軸直角方向と軸中心方向の振動に対して戻り回転を阻止してボルトナットのゆる
TAPERを参考としてボルトからのナット(くさび)がゆるむのを更に防止することにある。
微細なナット中心線の偏芯の数値は各ボルトナット,ネジ山の高さ,許容精度,許容最大軸力を参考とし最適の数値を選定する
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
機械要素
【0001】
IPCF16Bボルトナットのゆるみ
本発明はあらゆる機械構造物に使用されるボルトナットに関する。
【0002】
IPCF16B39/284Bで第2ネジ山のピッチをずらしてゆるみを止めるとあるが実施も実用化もされておらず,次の参考資料に示すものだけが実施されている。
【0003】
参考資料で示すハードロック工業(株)のロックナットは凸凹のナットを作り凸型は外周にテーパーをつけ中心からずらして偏芯加工をする。この部分に凹型のナットを捩じ込むと凸型がボルトを横方向に押すことによりナットの回転を止めているが,更に中心方向のゆるみも止める方法がないか本案で検討した。資料は鉄道を支える匠の技,交通新聞社新書“緩まないナットが支える鉄道の安全と快適性”ハードロック工業,2019年6月14日発行。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ネジ締結体の機能を充分に満す為には十分な締付け軸力を決めそれを維持しても,ネジの構造上,ボルトナットのスパイラル接触面にゆるみがあるとナット軸直角方向の振動に押され,ゆるいスロープ押し上げられながら戻り回転をしてボルトナットのゆるみが発生する,参考資料のナットでボルトを中心に向って引張らせるよりも接触面を両方から圧を加えて軸直角方向と中心方向へのゆるみを低減することにあった。
それも現在の工作技術でより簡單に低コストで製作する方法も考えることも本案の検討に必要であった。
【問題を解決する為の手段】
【0005】
その為には微細に偏芯ネジ切削加工したナットをボルトに捩じ込むと,ボルトは動かないが,ナットの偏芯で:偏芯ナットはボルト中心に向うことにより,軸直角方向に両者のネジ山が深く噛み合う結果ボルトナットの滑りスパイラル接触面(ボルト半周×偏芯ネジ長さ)が2ヶ所で噛み合うから圧力を受け“PRE-STRESSED”の状態で密着,固定化するので,ナットの戻り回転はおきず,軸直角方向と中心方向の振動を受けてもボルトナットのゆるみは発生しない。更に2個のナットには凸凹の円錐がありボルトに捩じ込むと円錐のWEDGE(くさび)となりボルトナット全周にわたり密着一体化する,ナットのラジアル方向の位置にかかわらず軸直角方向と中心方向の振動に対して戻り回転を阻止してボルトナットのゆるみを防ぐことが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0006】
I.2個のナットの構造と製作は簡單である,2つの偏芯ネジ中心線はボルト中心線と同じ平面に設定し,一方のネジは反対側からネジ切削するが2つのネジの隙間でネジのピッチの調整をすることが望ましい。
II ボルトナットは機械部品の中で最も單純な部品であり,世界のあらゆる機械自動車,鉄道船舶,航空機,橋梁,建築物で組立て分解,再組立てを必要とする個所に使用され,壊れたりゆるんだりしてはならぬ重要なエレメントであり,ゆるんだりすると機能不全,能率低下を起こすだけでなく,事故が発生すると人命にかかわることもある重要な機械部品である。
全世界で製造されているあらゆる機械から構造物とジェット機迄,信頼性と安全性の向上に本考案のロックタイトボルトナットがその一助ともなれは幸いである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【手続補正書】
【提出日】2020-11-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正書】
【提出日】2020-12-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボルトナットで締結の場合,ボルトとナットの間のスパイラル滑り接触面に隙きがあると,ナットは長期間の振動でネジのゆるいスロープを押し上げられ反時計方向に戻り回転を始めボルトナットはゆるむ。それを防ぐにはボルトの軸直角方向にネジ山一杯に圧を加え,スパイラル接触面にボルトナット両方から圧を加えることによりナットの戻り回転を防ぐことが可能となる。本発明では微少にセンターラインを偏芯ネジ切りしたナットを使用しそれを固定したボルトに捩じ込むと,ボルトの中心線迄ナットの偏芯中心線は動くことを余儀なくされ,ナットはボルト中心線に向って押し,ボルトは反作用で押し返すのでスパイラル接触面は圧を受け両方のネジ山は互に噛み合い固定化一体化しボルト軸直角方向と中心方向の振動に対してナットの戻り回転を阻止しボルトナットのゆるみを防ぐことにある。パワーショベル振動コンベヤーで過大なショック・振動にさらされる大型のボルトナットにはナット表面に小ネジ孔を明け充填材(微細なステンレス鋼の糸屑)を押し込み小ネジで圧入し,ネジの間の隙間をきつく固定することによりナットの戻り回転を止め悪條件の下でもボルトナットのゆるみを防止する,全く同じ2個のナット使用でコストダウンを計った。
微細なナット中心線の偏芯の数値の決定は各ボルトナットのサイズ,ネジ山の高さ,工作精度を検討し,最大許容軸力迄ナットによる締め付けが支障なく行なえるか確認の上最適の値を選定する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
機械要素
【0001】
IPC F16Bボルトナットのゆるみ
本発明はあらゆる機械構造物に使用されるボルトナットに関する。
【0002】
IPC F16B 39/284Bで第2ネジ山のピッチをずらしてゆるみを止めるとあるが実施も実用化もされておらず,次の参考資料に示すものだけが実施されている。
【0003】
参考資料で示すハードロック工業(株)のロックナットは凸凹のナットを作り凸型は外周にテーパーをつけ中心からずらして偏芯加工をする。この部分に凹型のナットを捩じ込むと凸型がボルトを横方向に押すことによりナットの回転を止めているが,更に中心方向のゆるみも止める方法がないか本案で検討した。資料は鉄道を支える匠の技,交通新聞社新書“緩まないナットが支える鉄道の安全と快適性”ハードロック工業,2019年6月14日発行.
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ネジ締結体の機能を充分に満す為には十分な締付け軸力を決めそれを維持しても,ネジの構造上,ボルトナットのスパイラル接触面にゆるみがでるとナットは軸直角方向の振動に押され,ゆるいスロープ押し上げられながら戻り回転をしてボルトナットのゆるみが発生する,参考資料のナットでボルトを軸直角方向にボルトを引張る他に,接触面を両方から圧をかけ軸直角方向と中心方向に同時にボルトナットの振動によるゆるみを低減する方法を検討した。
同時に最も簡單に製作,低コストで出来る方法を検討,最終的に偏芯ネジ切削した全く同じナットを2個使用することに決める。
【問題を解決する為の手段】
【0005】
その為には中心線を偏芯ネジ切削加工したナットを動かぬボルトに締じ込すと,ナットの偏芯でナットの中心線はボルト中線まで動くことを余儀なくされるため,ボルトとナットのネジ山が深く噛み合うことで両方の滑りスパイラル接触部(ネジ半径×中心方向の接触長さ)で両方から圧をうけ,ゆるみは完全になくなり,両ネジは密着,固定化するから戻りの回転はおきず,軸直角方向と中心方向の振動を受けてもボルトナットのゆるみを防ぐことができる。大型のパワーショベル振動コンベヤー等に,使用される大型ボルトナットにはナット平面に小ネジ孔を明け,微細なステンレス鋼糸屑を充填し小ネジで圧入しネジの隙間を埋め固定し悪條件の下でもボルトナットのゆるみを防止する。
【産業上の利用可能性】
【0006】
I.全く同じに偏芯ネジ切削し形も大きさも同じのナットを2個使用することにより,普通のナットの製作工程で作ることができ,コストアップもなくあらゆる所でこのゆるみ止めボルトナットの製造と利用が可能となる。
II ボルトナットは機械部品の中で最も單純な部品であり,世界のあらゆる機械 自動車,鉄道,船舶,航空機,橋梁,建築物で,組立て,分解,両組立てが必要な個所に使用され,壊れたりゆるんだりしてはならぬ重要なエレメントであり,ゆるんだりすると機能不全,能率低下を起こすだけでなく,事故が発生すると人命にかかわることもある重要な機械部品である。
全世界で製造されているあらゆる機械から構造物とジェット機まで,信頼性と安全性の向上にこのゆるみ止めボルトナットの小さな発明がその一助ともなれば幸いである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正書】
【提出日】2021-03-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボルトナット[ロックナット又はダブルナット]のナットは締結後振動を受けネジのゆるいスロープを押し上げられ戻り回転を始めボルトナットはゆるむ。それを防ぐため機構を考案。それにもとずき形成した2つのナットの組合せにより、新らし構造と機能でより確実に振動によるゆるみ防止を計画したものである。
I 上下のナットにはゆるいテーパーを持つ円錐コーン凸と円錐ソケット凹を形成し、被締結体に固定された下のナットとボルトに上のナットを捩じこむと、円錐の嵌合いで、上下のナットとボルトは結合すると同時にそのナットはボルトを中心上方に引きあげ、ボルトは反力で押し返えすので上下ナットとボルトは結合し軸直角方向と中心方向からの振動によるゆるみを防ぐ。
II Iの動作と同時に上のナットに作られた偏芯ネジ中心線は円錐コーンとソケットにより支えられたボルトによりその中心線まで移動させられ、上のナットはボルト中心に向って押され、ボルトは反作用で押し返えすのでネジのスパイラル接触面は圧を受け、ボルトとナットのネジ山は互に噛み合い固定化・一体化しボルトの軸直角方向と中心方向からの振動による戻り回転は起きずボルトナットのゆるみを防止する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
機械要素
【0001】
IPCF16Bボルトナットのゆるみ
本発明はあらゆる機械構造物に使用されるボルトナットに関する。
【0002】
IPCF16B 39/284Bで第2山のピッチをずらしてゆるみを止めるとあるが実施、実用化されておらず、次の参考資料に示すものだけが実施されている。
【0003】
参考資料で示すハードロック工業(株)のロックナットは凸凹のナットを作り凸形は外周にテーパーをつけ中心からずらして偏芯加工をする。この部分に凹形のナットを捩じ込むと凸型がボルトを横方向に押すことにより
必要や、ボルトナットのスパイラル接触面を大きくとりネジの噛合せを増やすことが必要ではないか考慮した結果が本願の主旨で、比較は(2)の[0006]で示す。
資料は“鉄道を支える匠の技、交通新聞社新書 緩まないナットが支える安全と快適性”ハードロック工業、2019年6月14日発行。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ボルトナットの取付位置や振動の方向等千差万別であり、それに対処するにはボルトとナットを確実に締付け固定し、ボルトとナットのスパイラル接触面を広くとり両方のネジを深く噛合はせることにより振動からボルトナットが取付けられているあらゆる機具、機械、装置、構造物からゆるみによる被害から守ることにある。但し取扱不良、金属被労によるゆるみは除く。
【問題を解決する手段】
【0005】
I 上下のナットにはゆるいテーパーを持つ円錐コーン凸と円錐ソケット凹があり、被締結体に固定した下のナットとボルトに上のナットを捩じこむと円錐の嵌合いで上下のナットとボルトは結合すると同時に上のナットはボルトを中心線を上に引き上げ、ボルトは反作用で押し返えすので上下のナットとボルトは結合し動かず軸直角方向と中心方向からの振動によるゆるみは起きない。
II 上のナットには僅かに偏芯したネジ中心があり、円錐ソケットとコーンに固定されたボルトにナットを捩じ込むとナットの偏芯線はボルト中心線まで移動させられ、ボルトは反力で押し返えすので両方のネジのスパイラル接触面は両方から圧を受け両方のネジ山は互に噛み合い固定化しボルトの軸直角方向と中心方向からの振動による戻り回転は起きず、ボルトナットのゆるみを防止する。
【0003の参考資料の技術内容と本願との比較】
【0006】
【産業上の利用可能性】
【0007】
ボルトナットは機械部品の中で最も單純な部品であり、全世界のあらゆる機具、機械、自動車、船舶、航空機、橋梁、建築物で、組立て、分解、再組立てが必要な箇所に必らず使用され、壊れたり、ゆるんだりしてはならぬ重要な機械エレメントであり、ゆるんだりすると機能不全、能率低下を起こすだけでなく事故が発生すると人命や産業、経済にもかかわる重要な機械エレメントである。
全世界で生産されているあらゆる機械から構造物とジェット機まで、使用されるボルトナットの信頼性の向上にこの「ゆるみ止めボルトナット」の小さな発明がその一助となれば幸いである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正書】
【提出日】2021-03-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボルトナット[ロックナット又はダブルナット]のナットは締結後振動を受けネジのゆるいスロープを押し上げられ戻り回転を始めボルトナットはゆるむ。それを防くための機構を考案それにもとずき形成した2つのナットの組合せにより、新らし構造と機能でより確実に振動によるゆるみ防止を計画した。
I 上下のナットにはゆるいテーパーを持つ円錐コーン凸と円錐ソケット凹を形成し,被締結体に固定された下のナットとボルトに上のナットを捩じこむと、円錐の嵌合いで,上下のナットとボルトは結合すると同時に上のナットはボルトを中心上方に引きあげ,ボルトは反力で押し返えすので上下ナットとボルトは結合し軸直角方向と中心方向からの振動によるゆるみを防ぐ。
II Iの動作と同時に上のナットに作られた偏芯ネジ中心線は円錐コーンとソケットにより支えられたボルトによりその中心線まで押されナットは反作用で押し返すため両方のネジのスパイラル接触面は圧を受けボルトとナットのネジは互に噛み合い,固定化してボルトの軸直角方向と中心方向からの振動によるゆるみを防止する。
III ボルトナットのネジの精密加工により組み立ての際の2つのネジの間隙を減らし,スパイラル接触面積を増やし,ネジの噛み合いを増やすことによりボルトナットのゆるみ止め効果を向上させる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
機械要素
【0001】
IPCF16Bボルトナットのゆるみ
本発明はあらゆる機械構造物に使用されるボルトナットに関する。
【0002】
IPCF16B39/284Bで第2ネジ山のピッチをずらしてゆるみを止めるとあるが実施,実用化されておらず,次の参考資料に示すものだけが実施されている。
【0003】
参考資料で示すハードロック工業(株)のロックナットは凸凹のナットを作り凸形は外周にテーパーをつけ中心からずらして偏芯加工をする。この部分に凹形のナットを捩じ込むと凸型がボルトを横方向に押すことにより
必要や,ボルトナットのスパイラル接触面を大きくとりネジの噛合せを増やすことが必要ではないか考慮した結果が本願の主旨で,比較は(2)の[0006]で示す。
資料は“鉄道を支える匠の技,交通新聞社新書 緩まないナットが支える安全と快適性“ハードロック工業,2019年6月14日発行。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ボルトナットの取付位置や振動の方向等千差万別であり,それに対処するにはボルトとナットを確実に締付け固定し、ボルトとナットのスパイラル接触面を広くとり両方のネジを深く噛合はせることにより振動からボルトナットが取付けられているあらゆる機具,機械,装置,構造物からゆるみによる被害から守ることにある。
【問題を解決する手段】
【0005】
I 上下のナットにはゆるいテーパーを持つ円錐コーン凸と円錐ソケット凹があり,被締結体に固定した下のナットとボルトに上のナットを捩じこむと円錐の嵌合いで上下のナットとボルトを結合すると同時に上のナットはボルトを中心線を上に引き上げ,ボルトは反作用で押し返えすので上下のナットとボルトは結合し動かず軸直角方向と中心方向からの振動によるゆるみは起きない。
II 上のナットには僅かに偏芯したネジ中心があり,円錐ソケットとコーンに固定されたボルトにナットを捩じ込むとナットの偏芯線はボルト中心線まで移動させられ,ナットは反力で押し返えすので両方のネジのスパイラル接触面は両方から圧を受け両方のネジ山は互に噛み合い固定化しボルトの軸直角方向と中心方向からの振動による戻り回転は起きず,ボルトナットのゆるみを防止する。
[0003の参考資料の技術内容と本願との比較]
【0006】
【0007】
【産業上の利用可能性】
【0008】
ボルトナットは機械部品の中で最も單純な部品であり全世界のあらゆる機具,機械,自動車,船舶,航空機,橋梁,建築物で,組み立て,分解,再組み立てを必要とする個所に必らず使用され,壊れたり,ゆるんだり絶体にしてはならない重要な機械エレメントであり,ゆるむと機械の機能不全や能率の低下を起こすばかりでなく,事故が発生すると人命や企業経営にもかかわる重要な機械エレメントである。
全世界で生産されているあらゆる機械から構造物や航空機まで使用されるボルトナットの信頼性の向上にこの「ゆるみ止めボルトナット」の小さな考案がその一助ともなれば幸いである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】