(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022135313
(43)【公開日】2022-09-15
(54)【発明の名称】弾性波デバイスチップ、弾性波デバイスおよびその弾性波デバイスチップまたは弾性波デバイスを備えるモジュール
(51)【国際特許分類】
H03H 9/72 20060101AFI20220908BHJP
H03H 9/25 20060101ALI20220908BHJP
H03H 9/64 20060101ALI20220908BHJP
【FI】
H03H9/72
H03H9/25 C
H03H9/25 A
H03H9/64 Z
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021035048
(22)【出願日】2021-03-05
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-11-02
(71)【出願人】
【識別番号】518453730
【氏名又は名称】三安ジャパンテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100171077
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々木 健
(72)【発明者】
【氏名】金子 裕臣
【テーマコード(参考)】
5J097
【Fターム(参考)】
5J097AA17
5J097AA29
5J097BB02
5J097BB11
5J097CC04
5J097DD24
5J097EE08
5J097FF04
5J097HA04
5J097JJ06
5J097JJ09
5J097KK04
5J097KK10
5J097LL06
5J097LL07
5J097LL08
(57)【要約】
【課題】より小型で、よりアイソレーション特性に優れた弾性波デバイス
チップ、弾性波デバイスおよびその弾性波デバイス
チップまたは弾性波デバイスを備えるモジュールを提供する。
【解決手段】弾性波デバイス
チップは、基板と、前記基板上に形成された送信用フィルタと、前記基板上に形成された受信用フィルタと、前記基板上に形成され、前
記送信用フィルタ用の送信用グランドパッドと、前記基板上に形成され、前記受信用フィルタ用の受信用グランドパッドと、を備える弾性波デバイス
チップであって、前記送信用フィルタは、複数の直列共振器と複数の並列共振器を備えており、前記複数の並列共振器のうちの一つであって、前記受信用グランドパッドと電気的に接続されている第1並列共振器を有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板上に形成された送信用フィルタと、
前記基板上に形成された受信用フィルタと、
前記基板上に形成され、前記送信用フィルタの送信用グランドパッドと、
前記基板上に形成され、前記第受信用フィルタの受信用グランドパッドと、
を備える弾性波デバイスであって、
前記送信用フィルタは、複数の直列共振器と複数の並列共振器を備えており、
前記複数の並列共振器のうちの一つであって、前記受信用グランドパッドと電気的に接続されている第1並列共振器を有する、弾性波デバイス。
【請求項2】
前記第1並列共振器は、前記送信用グランドパッドと電気的に接続されていない、請求項1に記載の弾性波デバイス。
【請求項3】
前記第1並列共振器は、前記複数の並列共振器のうちで、前記送信用フィルタの入力端子から最も遠い位置に配置された並列共振器である、請求項1に記載の弾性波デバイス。
【請求項4】
前記第1並列共振器は、前記送信用フィルタの最終段において並列分割された共振器のうちの一つである、請求項1に記載の弾性波デバイス。
【請求項5】
前記第1並列共振器のキャパシタンスは、前記複数の並列共振器のキャパシタンスの平均値よりも小さい、請求項1に記載の弾性波デバイス。
【請求項6】
前記第1並列共振器のキャパシタンスは、前記複数の並列共振器の中で最も小さいキャパシタンスである、請求項1に記載の弾性波デバイス。
【請求項7】
前記第1並列共振器は、前記受信用フィルタの通過帯域の最も高周波の周波数と近似する共振周波数を有する、請求項1に記載の弾性波デバイス。
【請求項8】
前記基板は、圧電性基板と、サファイア、シリコン、アルミナ、スピネル、水晶またはガラスからなる基板が接合されている基板である請求項1に記載の弾性波デバイス。
【請求項9】
前記送信用グランドパッドと電気的に接続される送信用グランド電極と、
前記受信用グランドパッドと電気的に接続される受信用グランド電極と、
を備え、
前記受信用グランド電極の面積は、前記送信用グランド電極の面積よりも大きい、請求項1に記載の弾性波デバイス。
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の弾性波デバイスを備えるモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、弾性波デバイスおよびその弾性波デバイスを備えるモジュールに関連する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、電子部品を開示する。当該電子部品によれば、アイソレーション特性を向上し得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の電子部品においては、弾性波デバイスに付加回路を設ける必要がある。このため、電子部品を小型にすることができない。
【0005】
本開示は、上述の課題を解決するためになされた。本開示の目的は、より小型で、アイソレーション特性に優れた弾性波デバイスおよびその弾性波デバイスを備えるモジュールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示にかかる弾性波デバイスは、
基板と、
前記基板上に形成された送信用フィルタと、
前記基板上に形成された受信用フィルタと、
前記基板上に形成され、前記送信用フィルタの送信用グランドパッドと、
前記基板上に形成され、前記第受信用フィルタの受信用グランドパッドと、
を備える弾性波デバイスであって、
前記送信用フィルタは、複数の直列共振器と複数の並列共振器を備えており、
前記複数の並列共振器のうちの一つであって、前記受信用グランドパッドと電気的に接続されている第1並列共振器を有する弾性波デバイスとした。
【0007】
前記第1並列共振器は、前記送信用グランドパッドと電気的に接続されていないことが、本開示の一形態とされる。
【0008】
前記第1並列共振器は、前記複数の並列共振器のうちで、前記送信用フィルタの入力端子から最も遠い位置に配置された並列共振器であることが、本開示の一形態とされる。
【0009】
前記第1並列共振器は、前記送信用フィルタの最終段において並列分割された共振器のうちの一つであることが、本開示の一形態とされる。
【0010】
前記第1並列共振器のキャパシタンスは、前記複数の並列共振器のキャパシタンスの平均値よりも小さいことが、本開示の一形態とされる。
【0011】
前記第1並列共振器のキャパシタンスは、前記複数の並列共振器の中で最も小さいキャパシタンスであることが、本発明の一形態とされる。
【0012】
前記第1並列共振器は、前記受信用フィルタの通過帯域の最も高周波の周波数と近似する共振周波数を有することが、本発明の一形態とされる。
【0013】
前記基板は、圧電性基板と、サファイア、シリコン、アルミナ、スピネル、水晶またはガラスからなる基板が接合されている基板であることが、本開示の一形態とされる。
【0014】
前記受信用グランドパッドに電気的に接続されるグランド電極の面積は、前記送信用グランドパッドに電気的に接続されるグランド電極の面積よりも大きいことが、本開示の一形態とされる。
【0015】
前記弾性波デバイスを備えるモジュールが、本発明の一形態とされる。
【発明の効果】
【0016】
本開示によれば、より小型で、アイソレーション特性に優れた弾性波デバイスおよびその弾性波デバイスを備えるモジュールを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】実施の形態1における弾性波デバイスの縦断面図である。
【
図2】実施の形態1における弾性波デバイスの構成を示す図である。
【
図3】実施の形態1における弾性波デバイスとの比較例としての弾性波デバイスの構成を示す図である。
【
図4】実施の形態1における弾性波デバイスの弾性波素子の例を示す図である。
【
図5】実施の形態1における弾性波デバイスと比較例との送信用フィルタの通過特性を示す図である。
【
図6】実施の形態1における弾性波デバイスと比較例との受信用フィルタの通過特性を示す図である。
【
図7】実施の形態1における弾性波デバイスと比較例とのアイソレーション特性を示す図である。
【
図8】実施の形態1における弾性波デバイスと比較例とのアンテナインピーダンスを示す図である。
【
図9】実施の形態1における弾性波デバイスと比較例との耐電力性の第1例を示す図である。
【
図10】実施の形態1における弾性波デバイスと比較例との耐電力性の第2例を示す図である。
【
図11】実施の形態2における弾性波デバイスが適用されるモジュールの縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
実施の形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略される。
【0019】
実施の形態1.
図1は実施の形態1における弾性波デバイスの縦断面図である。
【0020】
図1は、弾性波デバイス1として、デュプレクサである弾性波デバイスの例を示す。
【0021】
図1に示されるように、弾性波デバイス1は、配線基板3と複数の外部接続端子31と複数の電極パッド9と複数のバンプ15とデバイスチップ5と封止部17を備える。
【0022】
例えば、配線基板3は、樹脂からなる多層基板である。例えば、配線基板3は、複数の誘電体層からなる低温同時焼成セラミックス(Low Temperature Co-fired Ceramics:LTCC)多層基板である。
【0023】
複数の外部接続端子31は、配線基板3の下面に形成される。
【0024】
複数の電極パッド9は、配線基板3の主面に形成される。例えば、電極パッド9は、銅または銅を含む合金で形成される。例えば、電極パッド9の厚みは、10μmから20μmである。
【0025】
複数のバンプ15は、複数の電極パッド9のそれぞれの上面に形成される。例えば、バンプ15は、金バンプである。例えば、バンプ15の高さは、20μmから50μmである。
【0026】
例えば、デバイスチップ5は、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウムまたは水晶などの圧電単結晶で形成された基板である。例えば、デバイスチップ5は、圧電セラミックスで形成された基板である。例えば、デバイスチップ5は、圧電基板と支持基板とが接合された基板である。例えば、支持基板は、サファイア、シリコン、アルミナ、スピネル、水晶またはガラスで形成された基板である。
【0027】
デバイスチップ5は、バンプ15を介して、配線基板3にフリップチップボンディングにより実装される。デバイスチップ5は、複数のバンプ15を介して複数の電極パッド9と電気的に接続される。
【0028】
デバイスチップ5は、機能素子が形成される基板である。例えば、デバイスチップ5の主面において、送信用フィルタ201と受信用フィルタ202とが形成される。
【0029】
送信用フィルタ201は、所望の周波数帯域の電気信号が通過し得るように形成される。例えば、送信用フィルタ201は、複数の直列共振器と複数の並列共振器からなるラダー型フィルタである。
【0030】
受信用フィルタ202は、所望の周波数帯域の電気信号が通過し得るように形成される。例えば、受信用フィルタ202は、複数の直列共振器と複数の並列共振器からなるラダー型フィルタである。
【0031】
封止部17は、デバイスチップ5を覆うように形成される。例えば、封止部17は、合成樹脂等の絶縁体により形成される。例えば、封止部17は、金属で形成される。
【0032】
封止部17が合成樹脂で形成される場合、当該合成樹脂は、エポキシ樹脂、ポリイミドなどである。好ましくは、封止部17は、エポキシ樹脂を用い、低温硬化プロセスを用いてエポキシ樹脂で形成される。
【0033】
次に、
図2と
図3とを用いて、本開示の弾性波デバイス1と比較例の弾性波デバイスとの構成を説明する。
図2は実施の形態1における弾性波デバイスの構成を示す図である。
図3は実施の形態1における弾性波デバイスとの比較例としての弾性波デバイスの構成を示す図である。
【0034】
図2の(a)は、実施の形態1における弾性波デバイス1のデバイスチップ5を示す。
図2の(b)は、実施の形態1における弾性波デバイス1の配線基板3の第1層を示す。
図2の(c)は、実施の形態1における弾性波デバイス1の配線基板3の第2層を示す。
図2の(d)は、実施の形態1における弾性波デバイス1の配線基板3の外部接続端子31を示す。
【0035】
図2の(a)において、デバイスチップ5は、複数の弾性波素子52と配線パターン54とを備える。
【0036】
複数の弾性波素子52は、複数の直列共振器S1a、S1b、S2a、S2b、S3a、S4と複数の並列共振器P1、P2、P3a、P3bとを含む。
【0037】
複数の直列共振器S1a、S1b、S2a、S2b、S3a、S4と複数の並列共振器P1、P2、P3a、P3bとは、送信用フィルタ201として機能し得るように形成される。その他の直列共振器とその他の並列共振器とは、受信用フィルタ202としての機能し得るように形成される。
【0038】
例えば、配線パターン54は、銀、アルミニウム、銅、チタン、パラジウムなどの適宜の金属もしくは合金により形成される。例えば、配線パターン54は、複数の金属層を積層してなる積層金属膜により形成される。例えば、配線パターン54の厚みは、150nmから400nmである。
【0039】
配線パターン54は、アンテナ用パッドANTと送信用パッドTxと受信用パッドRxと複数の送信用グランドパッドGND-Txと複数の受信用グランドパッドGND-Rxとを含む。配線パターン54は、弾性波素子52と電気的に接続される。
【0040】
図2の(b)において、配線基板3は、第1アンテナ用電極301と第1送信用電極302と第1受信用電極303と第1送信用グランド電極304と第1受信用グランド電極305とを備える。
【0041】
第1アンテナ用電極301と第1送信用電極302と第1受信用電極303と第1送信用グランド電極304と第1受信用グランド電極305とは、電気的に接続されない。
【0042】
実装状態において、第1アンテナ用電極301は、アンテナ用パッドANTと電気的に接続される。第1送信用電極302は、送信用パッドTxと電気的に接続される。第1受信用電極303は、受信用パッドRxと電気的に接続される。第1送信用グランド電極304は、複数の送信用グランドパッドGND-Txと電気的に接続される。第1受信用グランド電極305は、複数の受信用グランドパッドGND-Rxと電気的に接続される。
【0043】
図2の(c)において、配線基板3は、第2アンテナ用電極401と第2送信用電極402と第2受信用電極403と第2送信用グランド電極404と第2受信用グランド電極405とを備える。
【0044】
第2アンテナ用電極401と第2送信用ターンと第2受信用電極403と第2送信用グランド電極404と第2受信用グランド電極405とは、電気的に接続されない。
【0045】
実装状態において、第2アンテナ用電極401は、第1アンテナ用電極301と電気的に接続される。第2送信用電極402は、第1送信用電極302と電気的に接続される。第2受信用電極403は、第1受信用電極303と電気的に接続される。第2送信用グランド電極404は、第1送信用グランド電極304と電気的に接続される。第2受信用グランド電極405は、第1受信用グランド電極305と電気的に接続される。
【0046】
図2の(d)において、外部接続端子31は、アンテナ用端子501と送信用端子502と受信用端子503と複数の送信用グランド端子504と複数の受信用グランド端子505とを含む。
【0047】
アンテナ用端子501と送信用端子502と受信用端子503と複数の送信用グランド端子504と複数の受信用グランド端子505とは、電気的に接続されない。
【0048】
実装状態において、アンテナ用端子501は、第2アンテナ用電極401と電気的に接続される。送信用端子502は、第2送信用電極402と電気的に接続される。受信用端子503は、第2受信用電極403と電気的に接続される。複数の送信用グランド端子504は、第2送信用グランド電極404と電気的に接続される。複数の送信用グランド端子504は、第2受信用グランド電極405と電気的に接続されない。複数の受信用グランド端子505は、第2受信用グランド電極405と電気的に接続される。複数の受信用グランド端子505は、第2送信用グランド電極404と電気的に接続されない。
【0049】
アンテナ端子501は、送信用フィルタ201の出力端子となる。アンテナ端子501は、受信用フィルタ202の入力端子となる。送信用端子502は、送信用フィルタ201の入力端子となる。受信用端子503は、受信用フィルタ202の出力端子となる。複数の送信用グランド端子504は、送信用フィルタ201のグランド端子となる。複数の受信用グランド端子505は、受信用フィルタ202のグランド端子となる。
【0050】
電気信号が送信用端子502に入力されると、当該電気信号は、送信用フィルタ201に到達する。当該電気信号のうち、所望の周波数帯域の電気信号が送信用フィルタ201を通過する。その結果、所望の周波数帯の電気信号がアンテナ端子から出力される。
【0051】
電気信号がアンテナ端子501に入力されると、当該電気信号は、受信用フィルタ202に到達する。当該電気信号のうち、所望の周波数帯域の電気信号が受信用フィルタ202を通過する。その結果、所望の周波数帯の電気信号が受信用端子503から出力される。
【0052】
本実施の形態において、並列共振器P3bは、第1並列共振器として、受信用グランドパッドGND-Rxと電気的に接続される。並列共振器P3bは、送信用グランドパッドGND-Txと電気的に接続されない。
【0053】
並列共振器P3bは、複数の並列共振器P1、P2、P3a、P3bのうちで、送信用端子502から最も遠い位置に配置される。
【0054】
並列共振器P3bは、送信用フィルタ201の最終段において並列分割された共振器のうちの一つである。具体的には、送信用フィルタ201において、最終段の並列共振器は、並列共振器P3aと並列共振器P3bとに並列分割される。
【0055】
並列共振器P3bのキャパシタンスは、複数の並列共振器P1、P2、P3a、P3bのキャパシタンスの平均値よりも小さい。並列共振器P3bのキャパシタンスは、複数の並列共振器P1、P2、P3a、P3bの中で最も小さいキャパシタンスである。
【0056】
例えば、並列共振器P3bは、受信用フィルタ202の通過帯域の最も高周波の周波数と近似する共振周波数を有する。
【0057】
第1受信用グランド電極305の面積と第2受信用グランド電極405の面積とは、第1送信用グランド電極304の面積と第2送信用グランド電極404の面積とよりも大きい。
【0058】
図3の(a)は、実施の形態1における弾性波デバイスとの比較例としての弾性デバイスのデバイスチップを示す。
図3の(b)は、実施の形態1における弾性波デバイスとの比較例としての弾性デバイスの配線基板の第1層を示す。
図3の(c)は、実施の形態1における弾性波デバイスとの比較例としての弾性デバイスの配線基板の第2層を示す。
図3の(d)は、実施の形態1における弾性波デバイスとの比較例としての弾性波デバイスの外部接続端子を示す。
【0059】
図3の(a)において、デバイスチップ5は、
図2の(a)と同様に、複数の弾性波素子52と配線パターン54とを備える。デバイスチップは、並列共振器P3bの代わりに並列共振器P1bを備える。デバイスチップは、複数の送信用グランドパッドGND-Txと複数の受信用グランドパッドGND-Rxとの代わりに複数のグランドパッドGNDを備える。
【0060】
図3の(b)において、配線基板3は、
図2の(b)と同様に、第1アンテナ用電極301と第1送信用電極302と第1受信用電極303を備える。配線基板3は、第1送信用グランド電極304と第1受信用グランド電極305の代わりに第1グランド電極601を備える。
【0061】
実装状態において、第1グランド電極601は、グランドパッドGNDとに電気的に接続される。
【0062】
図3の(c)において、配線基板3は、
図2の(c)と同様に、第2アンテナ用電極401と第2送信用ターンと第2受信用電極403とを備える。配線基板3は、第2送信用グランド電極404と第2受信用グランド電極405との代わりに第2グランド電極701を備える。
【0063】
実装状態において、第2グランド電極701は、第1グランド電極601とに電気的に接続される。
【0064】
図3の(d)において、外部接続端子31は、
図2の(d)と同様に、アンテナ用端子501と送信用端子502と受信用端子503とを含む。外部接続端子31は、複数の送信用グランド端子504と複数の受信用グランド端子505との代わりに複数のグランド端子801を含む。
【0065】
実装状態において、複数のグランド端子801は、第2グランド電極701に電気的に接続される。
【0066】
次に、
図4を用いて、弾性波素子52の例を説明する。
図4は実施の形態1における弾性波デバイスの弾性波素子の例を示す図である。
【0067】
図4に示されるように、IDT(Interdigital Transducer)52aと一対の反射器52bとは、デバイスチップ5の主面に形成される。IDT52aと一対の反射器52bとは、弾性表面波を励振し得るように設けられる。
【0068】
例えば、IDT52aと一対の反射器52bとは、アルミニウムと銅の合金で形成される。例えば、IDT52aと一対の反射器52bとは、チタン、パラジウム、銀などの適宜の金属もしくはこれらの合金で形成される。例えば、IDT52aと一対の反射器52bとは、複数の金属層が積層した積層金属膜により形成される。例えば、IDT52aと一対の反射器52bとの厚みは、150nmから400nmである。
【0069】
IDT52aは、一対の櫛形電極52cを備える。一対の櫛形電極52cは、互いに対向する。櫛形電極52cは、複数の電極指52dとバスバー52eとを備える。複数の電極指52dは、長手方向を合わせて配置される。バスバー52eは、複数の電極指52dを接続する。
【0070】
一対の反射器52bの一方は、IDT52aの一側に隣接する。一対の反射器52bの他方は、IDT52aの他側に隣接する。
【0071】
次に、
図5を用いて、送信用フィルタ201の通過特性を説明する。
図5は実施の形態1における弾性波デバイスと比較例との送信用フィルタの通過特性を示す図である。
【0072】
実線の波形は、ナローバンドにおける本実施の形態1の送信用フィルタ201の通過特性を示す。ナローバンドにおける破線の波形は、比較例の送信用フィルタの通過特性を示す。
【0073】
図5に示されるように、本実施の形態の送信用フィルタ201の通過特性は、比較例の送信用フィルタの通過特性に対して改善される。
【0074】
次に、
図6を用いて、受信用フィルタ202の通過特性を説明する。
図6は実施の形態1における弾性波デバイスと比較例との受信用フィルタの通過特性を示す図である。
【0075】
実線の波形は、ナローバンドにおける本実施の形態1の受信用フィルタ202の通過特性を示す。破線の波形は、ナローバンドにおける比較例の受信用フィルタの通過特性を示す。
【0076】
図6に示されるように、本実施の形態の受信用フィルタ202の通過特性は、比較例の受信用フィルタの通過特性に対して改善される。
【0077】
次に、
図7を用いて、アイソレーション特性を説明する。
図7は実施の形態1における弾性波デバイスと比較例とのアイソレーション特性を示す図である。
【0078】
実線の波形は、ナローバンドにおける本実施の形態1の弾性波デバイス1のアイソレーション特性を示す。破線の波形は、ナローバンドにおける比較例のアイソレーション特性を示す。
【0079】
図7に示されるように、本実施の形態の弾性波デバイス1のアイソレーション特性は、比較例のアイソレーション特性に対して改善される。特に、960MHzよりもやや高周波側の領域において、並列共振器P3bにより、アイソレーション特性の改善される。
【0080】
次に、
図8を用いて、アンテナインピーダンスを説明する。
図8は実施の形態1における弾性波デバイスと比較例とのアンテナインピーダンスを示す図である。
【0081】
実線の波形は、本実施の形態1の弾性波デバイス1のアンテナインピーダンスを示す。破線の波形は、比較例のアンテナインピーダンスを示す。
【0082】
図8のスミスチャートに示されるように、本実施の形態の弾性波デバイス1のアンテナインピーダンスは、比較例のアンテナインピーダンスに対して改善される。
【0083】
次に、
図9を用いて、耐電力性の第1例を説明する。
図9は実施の形態1における弾性波デバイスと比較例との耐電力性の第1例を示す図である。
【0084】
実線の波形は、本実施の形態1の弾性波デバイス1の並列共振器P1の耐電力性を示す。破線の波形は、比較例において並列共振器P1と同じ位置に配置された並列共振器の耐電力性を示す。
【0085】
図9に示されるように、本実施の形態の並列共振器P1の耐電力性は、比較例において並列共振器P1と同じ位置に配置された並列共振器の耐電力性に対して改善される。
【0086】
次に、
図10を用いて、耐電力性の第2例を説明する。
図10は実施の形態1における弾性波デバイスと比較例との耐電力性の第2例を示す図である。
【0087】
実線の波形は、本実施の形態1の弾性波デバイス1の並列共振器P3bの耐電力性を示す。破線の波形は、比較例の並列共振器P1bの耐電力性を示す。
【0088】
図10に示されるように、本実施の形態の並列共振器P3bの耐電力性は、比較例において並列共振器P1bの耐電力性よりも少しだけ劣る。
【0089】
しかしながら、並列共振器P3bの耐電力性は、直列共振器S4と同時に電力の供給を受ける。また、並列共振器P3bは、送信用端子502から最も遠い位置に配置される。このため、並列共振器P3bは、並列共振器P1bよりも壊れにくい。
【0090】
以上で説明された実施の形態1によれば、並列共振器P3bは、受信用グランドパッドGND-Rxと電気的に接続される。このため、より小型で、よりアイソレーション特性に優れた弾性波デバイス1を提供することができる。
【0091】
また、並列共振器P3bは、送信用グランドパッドGND-Txと電気的に接続されない。このため、よりアイソレーション特性に優れた弾性波デバイス1を提供することができる。
【0092】
また、並列共振器P3bは、複数の並列共振器P1、P2、P3a、P3bのうちで、送信用端子502から最も遠い位置に配置される。このため、並列共振器P3bを壊れにくくすることができる。
【0093】
また、並列共振器P3bは、送信用フィルタ201の最終段において並列分割された共振器のうちの一つである。このため、並列共振器P3bを壊れにくくすることができる。
【0094】
また、並列共振器P3bのキャパシタンスは、複数の並列共振器P1、P2、P3a、P3bのキャパシタンスの平均値よりも小さい。このため、送信用フィルタ201の挿入損失を小さくすることができる。
【0095】
また、並列共振器P3bのキャパシタンスは、複数の並列共振器P1、P2、P3a、P3bの中で最も小さいキャパシタンスである。このため、送信用フィルタ201の挿入損失をより小さくすることができる。
【0096】
また、並列共振器P3bは、受信用フィルタ202の通過帯域の最も高周波の周波数と近似する共振周波数を有する。このため、よりアイソレーション特性に優れた弾性波デバイス1を提供することができる。
【0097】
また、デバイスチップ5の基板は、圧電性基板と、サファイア、シリコン、アルミナ、スピネル、水晶またはガラスからなる基板が接合されている基板である。このため、より温度特性の優れた弾性波デバイス1を提供することができる。
【0098】
また、第1受信用グランド電極305の面積と第2受信用グランド電極405の面積とは、第1送信用グランド電極304の面積と第2送信用グランド電極404の面積とよりも大きい。このため、受信用フィルタ202としてDMSフィルタが用いられた場合でも、受信用フィルタ202のフロアレベルを適切に設定することができる。
【0099】
実施の形態2.
図11は実施の形態2における弾性波デバイスが適用されるモジュールの縦断面図である。なお、実施の形態1の部分と同一又は相当部分には同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。
【0100】
図11において、モジュール100は、配線基板130と複数の外部接続端子131と集積回路部品ICと弾性波デバイス1とインダクタ11と封止部117とを備える。
【0101】
配線基板130は、実施の形態1の配線基板3と同等である。
【0102】
複数の外部接続端子31は、配線基板130の下面に形成される。複数の外部接続端子131は、予め設定された移動通信端末のマザーボードに実装される。
【0103】
図示されないが、集積回路部品ICは、配線基板130の内部に実装される。集積回路部品ICは、スイッチング回路とローノイズアンプとを含む。
【0104】
弾性波デバイス1は、配線基板130の主面に実装される。
【0105】
インダクタ11は、配線基板130の主面に実装される。インダクタ11は、インピーダンスマッチングのために実装される。例えば、インダクタ111は、Integrated Passive Device(IPD)である。
【0106】
封止部117は、弾性波デバイス1を含む複数の電子部品を封止する。
【0107】
以上で説明された実施の形態2によれば、モジュール100は、弾性波デバイス1を備える。このため、より小型で、よりアイソレーション特性に優れたモジュール100を提供することができる。
【0108】
少なくとも一つの実施形態のいくつかの側面が説明されたが、様々な改変、修正および改善が当業者にとって容易に想起されることを理解されたい。かかる改変、修正および改善は、本開示の一部となることが意図され、かつ、本開示の範囲内にあることが意図される。
【0109】
理解するべきことだが、ここで述べられた方法および装置の実施形態は、上記説明に記載され又は添付図面に例示された構成要素の構造および配列の詳細への適用に限られない。方法および装置は、他の実施形態で実装し、様々な態様で実施又は実行することができる。
【0110】
特定の実装例は、例示のみを目的としてここに与えられ、限定されることを意図しない。
【0111】
本開示で使用される表現および用語は、説明目的であって、限定としてみなすべきではない。ここでの「含む」、「備える」、「有する」、「包含する」およびこれらの変形の使用は、以降に列挙される項目およびその均等物並びに付加項目の包括を意味する。
【0112】
「又は(若しくは)」の言及は、「又は(若しくは)」を使用して記載される任意の用語が、当該記載の用語の一つの、一つを超える、およびすべてのものを示すように解釈され得る。
【0113】
前後左右、頂底上下、横縦、表裏への言及は、いずれも、記載の便宜を意図する。当該言及は、本開示の構成要素がいずれか一つの位置的又は空間的配向に限られるものではない。したがって、上記説明および図面は、例示にすぎない。
【符号の説明】
【0114】
1 弾性波デバイス、 3 配線基板、 5 デバイスチップ、 9 電極パッド、 15 バンプ、 17 封止部、 31 外部接続端子、 52 弾性波素子、 52a IDT、 52b 反射器、 52c 櫛形電極、 52d 電極指、 54 配線パターン、 100 モジュール、 105 デバイスチップ、 111 インダクタ、 117 封止部、 130 配線基板、 131 外部接続端子、 201 送信用フィルタ、 202 受信用フィルタ、 301 第1アンテナ用電極、 302 第1送信用電極、 303 第1受信用電極、 304 第1送信用グランド電極、 305 第1受信用グランド電極、 401 第2アンテナ用電極、 402 第2送信用電極、 403 第2受信用電極、 404 第2送信用グランド電極、 405 第2受信用グランド電極、 501 アンテナ用端子、 502 送信用端子、 503 受信用端子、 504 送信用グランド端子、 505 受信用グランド端子、 601 第1グランド電極、 701 第2グランド電極、 801 グランド端子
【手続補正書】
【提出日】2021-08-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板上に形成された送信用フィルタと、
前記基板上に形成された受信用フィルタと、
前記基板上に形成され、前記送信用フィルタの送信用グランドパッドと、
前記基板上に形成され、前記受信用フィルタの受信用グランドパッドと、
を備える弾性波デバイスチップであって、
前記送信用フィルタは、複数の直列共振器と複数の並列共振器を備えており、
前記複数の並列共振器のうちの一つであって、前記受信用グランドパッドと電気的に接続されている第1並列共振器を有し、
前記第1並列共振器は、前記複数の並列共振器のうちで、前記送信用フィルタの入力端子から最も遠い位置に配置された並列共振器であり、前記送信用グランドパッドと電気的に接続されておらず、前記受信用フィルタの通過帯域の最も高周波の周波数と近似する共振周波数を有し、
前記第1並列共振器のキャパシタンスは、前記複数の並列共振器の中で最も小さいキャパシタンスである弾性波デバイスチップ。
【請求項2】
前記第1並列共振器は、前記送信用フィルタの最終段において並列分割された共振器のうちの一つである、請求項1に記載の弾性波デバイスチップ。
【請求項3】
前記基板は、圧電性基板と、サファイア、シリコン、アルミナ、スピネル、水晶またはガラスからなる基板が接合されている基板である請求項1に記載の弾性波デバイスチップ。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の弾性波デバイスチップと、
前記弾性波デバイスチップと電気的に接続される配線基板と、
を備え、
前記配線基板は、
前記送信用グランドパッドと電気的に接続される実装面の送信用グランド電極と、
前記受信用グランドパッドと電気的に接続される実装面の受信用グランド電極と、
を備え、
前記受信用グランド電極の面積は、前記送信用グランド電極の面積よりも大きい、弾性波デバイス。
【請求項5】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の弾性波デバイスチップまたは請求項4に記載の弾性波デバイスを備えるモジュール。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本開示は、弾性波デバイスチップ、弾性波デバイスおよびその弾性波デバイスチップまたは弾性波デバイスを備えるモジュールに関連する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0003】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本開示は、上述の課題を解決するためになされた。本開示の目的は、より小型で、アイソレーション特性に優れた弾性波デバイスチップ、弾性波デバイスおよびその弾性波デバイスチップまたは弾性波デバイスを備えるモジュールを提供することである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本開示にかかる弾性波デバイスチップは、
基板と、
前記基板上に形成された送信用フィルタと、
前記基板上に形成された受信用フィルタと、
前記基板上に形成され、前記送信用フィルタの送信用グランドパッドと、
前記基板上に形成され、前記受信用フィルタの受信用グランドパッドと、
を備える弾性波デバイスチップであって、
前記送信用フィルタは、複数の直列共振器と複数の並列共振器を備えており、
前記複数の並列共振器のうちの一つであって、前記受信用グランドパッドと電気的に接続されている第1並列共振器を有し、
前記第1並列共振器は、前記複数の並列共振器のうちで、前記送信用フィルタの入力端子から最も遠い位置に配置された並列共振器であり、前記送信用グランドパッドと電気的に接続されておらず、前記受信用フィルタの通過帯域の最も高周波の周波数と近似する共振周波数を有し、
前記第1並列共振器のキャパシタンスは、前記複数の並列共振器の中で最も小さいキャパシタンスである弾性波デバイスチップとした。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
前記弾性波デバイスチップと、
前記弾性波デバイスチップと電気的に接続される配線基板と、
を備え、
前記配線基板は、
前記送信用グランドパッドと電気的に接続される実装面の送信用グランド電極と、
前記受信用グランドパッドと電気的に接続される実装面の受信用グランド電極と、
を備え、
前記受信用グランド電極の面積は、前記送信用グランド電極の面積よりも大きいことが、本開示の一形態とされる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
前記弾性波デバイスチップまたは前記弾性波デバイスを備えるモジュールが、本発明の一形態とされる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0036】
複数の弾性波素子52は、複数の直列共振器S1a、S1b、S2a、S2b、S3a、S3b、S4と複数の並列共振器P1、P2、P3a、P3bとを含む。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0037】
複数の直列共振器S1a、S1b、S2a、S2b、S3a、S3b、S4と複数の並列共振器P1、P2、P3a、P3bとは、送信用フィルタ201として機能し得るように形成される。その他の直列共振器とその他の並列共振器とは、受信用フィルタ202としての機能し得るように形成される。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0044】
第2アンテナ用電極401と第2送信用電極402と第2受信用電極403と第2送信用グランド電極404と第2受信用グランド電極405とは、電気的に接続されない。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0049】
アンテナ用端子501は、送信用フィルタ201の出力端子となる。アンテナ用端子501は、受信用フィルタ202の入力端子となる。送信用端子502は、送信用フィルタ201の入力端子となる。受信用端子503は、受信用フィルタ202の出力端子となる。複数の送信用グランド端子504は、送信用フィルタ201のグランド端子となる。複数の受信用グランド端子505は、受信用フィルタ202のグランド端子となる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0050】
電気信号が送信用端子502に入力されると、当該電気信号は、送信用フィルタ201に到達する。当該電気信号のうち、所望の周波数帯域の電気信号が送信用フィルタ201を通過する。その結果、所望の周波数帯の電気信号がアンテナ用端子501から出力される。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0051】
電気信号がアンテナ用端子501に入力されると、当該電気信号は、受信用フィルタ202に到達する。当該電気信号のうち、所望の周波数帯域の電気信号が受信用フィルタ202を通過する。その結果、所望の周波数帯の電気信号が受信用端子503から出力される。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0058】
図3の(a)は、実施の形態1における弾性波デバイスとの比較例としての
弾性波デバイスのデバイスチップを示す。
図3の(b)は、実施の形態1における弾性波デバイスとの比較例としての
弾性波デバイスの配線基板の第1層を示す。
図3の(c)は、実施の形態1における弾性波デバイスとの比較例としての
弾性波デバイスの配線基板の第2層を示す。
図3の(d)は、実施の形態1における弾性波デバイスとの比較例としての弾性波デバイスの外部接続端子を示す。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0062】
図3の(c)において、配線基板3は、
図2の(c)と同様に、第2アンテナ用電極401と
第2送信用電極402と第2受信用電極403とを備える。配線基板3は、第2送信用グランド電極404と第2受信用グランド電極405との代わりに第2グランド電極701を備える。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0100
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0100】
図11において、モジュール100は、配線基板130と複数の外部接続端子131と集積回路部品ICと弾性波デバイス1とインダクタ
111と封止部117とを備える。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0102
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0102】
複数の外部接続端子131は、配線基板130の下面に形成される。複数の外部接続端子131は、予め設定された移動通信端末のマザーボードに実装される。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0105
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0105】
インダクタ111は、配線基板130の主面に実装される。インダクタ111は、インピーダンスマッチングのために実装される。例えば、インダクタ111は、Integrated Passive Device(IPD)である。
【手続補正26】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】