(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022135361
(43)【公開日】2022-09-15
(54)【発明の名称】釣り針の装着方法と釣りの仕掛け
(51)【国際特許分類】
A01K 83/00 20060101AFI20220908BHJP
A01K 85/00 20060101ALI20220908BHJP
A01K 91/06 20060101ALI20220908BHJP
【FI】
A01K83/00 Z
A01K85/00 301B
A01K85/00 K
A01K91/06 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021035111
(22)【出願日】2021-03-05
(71)【出願人】
【識別番号】520037566
【氏名又は名称】杉内 博之
(72)【発明者】
【氏名】杉内 博之
【テーマコード(参考)】
2B307
【Fターム(参考)】
2B307AB02
2B307AB26
2B307BA55
2B307GA11
(57)【要約】
【課題】 解決しようとすることは、生きた魚を餌とする釣りにおいて仕掛けが目立つものはイカや魚が警戒し捕食を止め逃げるので構造を簡略化しなければならないことである。また餌の魚の背などに装着される複数の針先を持つ釣り針も警戒される課題もある。この課題を解決するために大きな部品を無くしたうえに、釣り針の軸を魚の口内に隠すことでイカや魚に警戒されない仕掛けを作る方法を提供する。
【解決手段】複数の針1で構成されるイカ釣り針101の軸3に装着針5を設け、イカ釣り針101を魚7に装着するために軸3を口内に入れ、装着針5を魚7の上顎の前部8に差し込むのでイカ釣り針101の軸3を魚7の口内に隠すことが出来る。この時針先2は口外に出ている。この状態にすることで釣り針が目立たなくなり、魚やイカなどに警戒されずに釣り上げることが出来る。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
生きた魚を餌とする釣りにおいて、複数の針で構成される釣り針が魚に装着されるための装着針を軸に備え、前記軸は前記魚の口内に挿入された状態で前記装着針の返しが前記魚の口の前部あるいは口内から前記魚に差し込まれ、前記軸が前記魚の口内に隠され且つ前記釣り針の針先は口外へ出ている状態であることを特徴とする釣り針の装着方法。
【請求項2】
請求項1記載の前記装着方法で装着した前記釣り針を使用する釣りの仕掛けであって、ハリスとリングを備え、前記ハリスは一端が前記釣り針に結束されており他端側は前記魚の口内から口外へ出て胴または尾部分に備えられた前記リングに遊挿された状態でさらに他端が道糸に繋がっていることを特徴とする釣りの仕掛け。
【請求項3】
請求項1記載の前記装着方法で装着した前記釣り針を使用する釣りの仕掛けであって、ハリスと固定具を備え、前記ハリスは一端が前記釣り針に結束されており他端側は前記魚の口内から口外へ出て胴または尾部分に備えられた前記固定具に結束された状態でさらに他端が道糸に繋がっていることを特徴とする釣りの仕掛け。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
生きた魚を餌とする釣りにおいて、餌に釣り針を装着する方法とその釣りの仕掛けに関するものである。
【背景技術】
【0002】
魚を捕食するイカなどは、釣りの仕掛けに敏感で仕掛けを見て捕食を中止することがある。特に大きい部品を持つアオリイカの仕掛けは警戒されやすい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平09-154455
【特許文献2】実登3071048
【特許文献3】特開2020-80674
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
解決しようとする課題は、ヤエンなどの大きい部品を持つイカ釣り仕掛けは、イカが警戒し逃げるので構造を簡略化しなければならない課題があり、餌の魚の背などに装着される複数の針先を持つ釣り針は魚にも警戒される課題もある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、生きた魚を餌とする釣りにおいて、複数の針で構成される釣り針が魚に装着されるための装着針を軸に備え、前記軸は前記魚の口内に挿入された状態で前記装着針の返しが前記魚の口の前部あるいは口内から前記魚に差し込まれ、前記軸が前記魚の口内に隠され且つ前記釣り針の針先は口外へ出ている状態であることを特徴とする釣り針の装着方法である。
【0006】
本発明は、請求項1記載の前記装着方法で装着した前記釣り針を使用する釣りの仕掛けであって、ハリスとリングを備え、前記ハリスは一端が前記釣り針に結束されており他端側は前記魚の口内から口外へ出て胴または尾部分に備えられた前記リングに遊挿された状態でさらに他端が道糸に繋がっていることを特徴とする釣りの仕掛けである。
【0007】
本発明は、請求項1記載の前記装着方法で装着した前記釣り針を使用する釣りの仕掛けであって、ハリスと固定具を備え、前記ハリスは一端が前記釣り針に結束されており他端側は前記魚の口内から口外へ出て胴または尾部分に備えられた前記固定具に結束された状態でさらに他端が道糸に繋がっていることを特徴とする釣りの仕掛けである。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、釣り針の軸が魚の口内に隠され口外には針先が出ており魚には刺さっていない状態なので、釣り針自体が目立たたないことによりイカや魚が警戒せず餌を捕食し釣り針に掛かることによって釣り上げることが出来る。(
図2の釣り針に付される装着針の位置を変えれば更に釣り針の軸が口の中に隠れるが針先が魚に刺さっている状態に見えるため、軸の6割程度口に隠れる図となっている)
【0009】
本発明の釣りの仕掛けは、釣り針に結束されたハリスが胴または尾部分に備えられたリングに遊挿された状態で道糸に繋がっていることで、イカなどが釣り針に掛かりそのまま逃げようとすると釣り針が餌の魚から外れ、ハリスはリング内を滑るので釣り針を釣り人が効率よく引くことが出来しっかりと針掛かりするので釣り上げることができる。
【0010】
本発明の釣りの仕掛けは、釣り針に結束されたハリスが胴または尾部分に備えられた固定具を経由し道糸に繋がっていることで、仕掛けを水中へ投入する際に魚が暴れても固定具が魚のあばれる力を受けるので、釣り針の力の負担が減り、装着された釣り針が外れにくい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は本発明で使用するイカ釣り針の説明図である。(実施例1)
図1a)はイカ釣り針の側面図
図1b)はイカ釣り針の上面図
【
図2】
図2は本発明の方法でイカ釣り針を餌の魚に装着した状態を説明する図である。(実施例2)
【
図3】
図3は本発明を使用した釣りの仕掛けを示した説明図である。(実施例3)
【発明を実施するための形態】
【0012】
下記の実施例をもって発明を実施するための形態を説明する。
【実施例0013】
図1は、本発明で使用するイカ釣り針101の実施例1である。 4本の針1を持つイカ釣り針101が魚に装着されるための装着針5を軸3に有している。釣りの対象がイカの場合4本の針1の針先2は返しがないものが適している。釣りの対象が魚の場合は針先1に返しが有るものが適している。装着針5には返し6が必要であり、餌である魚から釣り針が脱落するのを防止する効果がある。装着針には返しがあるので外れにくいが、2本とすればさらに釣り針が安定する。