(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022135578
(43)【公開日】2022-09-15
(54)【発明の名称】表面材の施工方法
(51)【国際特許分類】
E04F 13/08 20060101AFI20220908BHJP
B28B 1/16 20060101ALI20220908BHJP
B28B 1/30 20060101ALI20220908BHJP
E04F 13/14 20060101ALI20220908BHJP
【FI】
E04F13/08 101V
B28B1/16
B28B1/30
E04F13/14 103F
E04F13/14 103E
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021035489
(22)【出願日】2021-03-05
(71)【出願人】
【識別番号】000002299
【氏名又は名称】清水建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100161506
【弁理士】
【氏名又は名称】川渕 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(72)【発明者】
【氏名】小倉 大季
(72)【発明者】
【氏名】磯田 和彦
(72)【発明者】
【氏名】吉武 謙二
【テーマコード(参考)】
2E110
4G052
【Fターム(参考)】
2E110AA41
2E110AB04
2E110BC07
2E110BC12
2E110GA34W
2E110GB23Z
2E110GB24Z
4G052AB16
4G052AB45
4G052DA01
4G052DB12
4G052DC06
(57)【要約】
【課題】付加製造装置を用いて表面材を施工性良く貼り付けることができる表面材の施工方法を提供する。
【解決手段】表面材の施工方法は、付加製造装置から水硬性混合物21を吐出して基材2を構築する基材構築工程と、水硬性混合物21が凝結する前に、基材2の表面2fに表面材3を設置する表面材設置工程と、を備え、表面材設置工程では、表面材3を基材2の表面2fに押圧して表面材3を設置し、表面材3における基材2の表面2fに設置される設置面3bには、凹凸が形成されている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
付加製造装置から水硬性混合物を吐出して基材を構築する基材構築工程と、
前記水硬性混合物が凝結する前に、該基材の表面に表面材を設置する表面材設置工程と、を備える表面材の施工方法。
【請求項2】
前記表面材設置工程では、前記表面材を前記基材の表面に押圧する請求項1に記載の表面材の施工方法。
【請求項3】
前記表面材における前記基材の表面に設置される設置面には、凹凸が形成されている請求項1または2に記載の表面材の施工方法。
【請求項4】
前記基材構築工程では、前記水硬性混合物を積層して前記基材を構築し、
前記表面材は、
前記基材の表面に配置される表面部と、
該表面部の上部から折曲された取付部と、を有し、
前記水硬性混合物の下側の層の上に前記取付部を設置した後に、該取付部の上に前記水硬性混合物の上側の層を積層する請求項1または2に記載の表面材の施工方法。
【請求項5】
前記表面材は、
前記基材の表面に配置される表面部と、
該表面部における前記基材の表面に設置される設置面に設けられたスタッドジベルと、を有し、
前記表面材設置工程では、前記スタッドジベルを前記水硬性混合物に定着させる請求項1または2に記載の表面材の施工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表面材の施工方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、建築物の外壁や柱部材に貼り付けるタイル等の表面材は、コンクリート部材を施工してコンクリート部材が凝結した後に、接着剤やモルタル等の材料を使用してコンクリート部材に貼り付けることが多い。
【0003】
一方、近年では、付加製造装置等を用いて、セメント系材料を所定箇所に押し出して構造物を構築する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の表面材の施工方法では、表面材をコンクリート部材に貼り付けるのは、コンクリート部材が凝結した後となるため、時間を要するという問題点がある。また、構造物を長期間供用していると、タイルの浮きや剥落等が生じる場合があり、補修作業等のメンテナンスが必要になり、維持管理費が発生するという問題点もある。
【0006】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、付加製造装置を用いて表面材を施工性良く貼り付けることができる表面材の施工方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る表面材の施工方法は、付加製造装置から水硬性混合物を吐出して基材を構築する基材構築工程と、前記水硬性混合物が凝結する前に、該基材の表面に表面材を設置する表面材設置工程と、を備える。
【0008】
このように構成された表面材の施工方法では、付加製造装置から吐出された水硬性混合物からなる基材の表面に、水硬性混合物が凝結する前に表面材を設置することができる。よって、表面材を接着するための接着剤等の材料が不要であり、水硬性混合物が凝結する前に表面材を基材に設置するため早期に仕上がるため、施工性が良い。なお、「水硬性混合物」とは、種々のセメント系材料(例えば、セメントペースト、モルタル、コンクリートなど)、およびジオポリマー組成物などを含む材料のことである。
【0009】
また、本発明に係る表面材の施工方法は、前記表面材設置工程では、前記表面材を前記基材の表面に押圧してもよい。
【0010】
このように構成された表面材の施工方法では、表面材を基材の表面に設置する際には、表面材を基材の表面に押圧する。よって、表面材が基材の表面に強固に固定される。
【0011】
また、本発明に係る表面材の施工方法は、前記表面材における前記基材の表面に設置される設置面には、凹凸が形成されていてもよい。
【0012】
このように構成された表面材の施工方法では、表面材の設置面には、凹凸が形成されている。よって、表面材を基材の表面に設置すると設置面の凹んでいる部分に凝結前の水硬性混合物が入り込むため、表面材が基材の表面に強固に固定される。
【0013】
また、本発明に係る表面材の施工方法は、前記基材構築工程では、前記水硬性混合物を積層して前記基材を構築し、前記表面材は、前記基材の表面に配置される表面部と、該表面部の上部から折曲された取付部と、を有し、前記水硬性混合物の下側の層の上に前記取付部を設置した後に、該取付部の上に前記水硬性混合物の上側の層を積層していてもよい。
【0014】
このように構成された表面材の施工方法では、表面材の取付部は、水硬性混合物の下側の層と水硬性混合物の上側の層との間に挟み込まれる。よって、取付部が水硬性混合物の上側の層の自重により水硬性混合物の下側の層に押さえ付けられるため、表面材が基材に強固に固定される。
【0015】
また、本発明に係る表面材の施工方法は、前記表面材は、前記基材の表面に配置される表面部と、該表面部における前記基材の表面に設置される設置面に設けられたスタッドジベルと、を有し、前記表面材設置工程では、前記スタッドジベルを前記水硬性混合物に定着させていてもよい。
【0016】
このように構成された表面材の施工方法では、表面材のスタッドジベルが凝結後の水硬性混合物内に定着するため、表面材が基材に強固に固定される。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る表面材の施工方法によれば、付加製造装置を用いて表面材を施工性良く貼り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の第一実施形態に係る表面材の施工方法を示す正面図であり、基材構築工程を示す。
【
図2】本発明の第一実施形態に係る表面材の施工方法を示す断面図であり、表面材設置工程を示す。
【
図3】本発明の第二実施形態に係る表面材の施工方法を示す正面図であり、表面材設置工程を示す。
【
図4】本発明の第二実施形態に係る表面材の施工方法を示す斜視図であり、表面材設置工程を示す。
【
図5】本発明の第三実施形態に係る表面材の施工方法で使用する表面材を示し、(a)断面図であり、(b)斜視図である。
【
図6】本発明の第三実施形態に係る表面材の施工方法を示す断面図であり、表面材設置工程を示す。
【
図7】本発明の第一実施形態の変形例で使用する付加製造装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態に係る表面材の施工方法について、図面を用いて説明する。本実施形態では、タイルをコンクリートに設置する場合の説明を行う。表面材の施工方法は、基材構築工程と、表面材設置工程と、を備えている。
【0020】
図1に示すように、基材構築工程では、付加製造装置1を用いて基材2を構築する。付加製造装置1は、ノズル11と、リフター部12と、自走部13と、ホース14と、を有している。リフター部12は、ノズル11及びノズル11に未硬化(未凝結)状態のコンクリート流動体(水硬性混合物)21を供給するホース14を支持し、ノズル11を所定の高さまで昇降させる。自走部13は、リフター部12と連結されている。自走部13は、所定の箇所を自走し、リフター部12と連動してノズル11を移動させる。ノズル11からコンクリート流動体21が吐出される。コンクリート流動体21はノズル11から、押し出されるように吐出される。付加製造装置1の構成は、特に限定されない。付加製造装置1は、遠隔操作可能であってもよい。
【0021】
ノズル11からコンクリート流動体21を吐出して、下方から上方に積層することによって、所定の形状の基材2を構築する。なお、ノズル11からコンクリート流動体21を吹き付ける(噴射する)ように吐出して、所定の形状の基材2を構築する構成でもよい。
【0022】
水硬性混合物の一例のコンクリート流動体21は、種々のセメント系材料(例えば、セメントペースト、モルタル、コンクリートなど)、およびジオポリマー組成物などを含む材料のことである。
【0023】
図2に示すように、表面材設置工程では、ロボットアーム41等の機械装置を用いて、基材2の表面2fにタイル(表面材)3を設置する。
【0024】
基材2となるコンクリート流動体21が凝結する前に、基材2の表面2fにタイル3を設置する。不図示のロボット本体部から延びるロボットアーム41の先端部に設けられた真空吸着パット42に、タイル3の仕上げ面3fを吸着させる。タイル3を、基材2の表面2fに押圧する。なお、コンクリート流動体21が凝結する前とは、JISA1147:2019 コンクリートの凝結時間試験方法における貫入抵抗試験装置で測定した貫入抵抗値が8N/mm2以下の状態である。
【0025】
タイル3における基材2の表面2fに設置される設置面3bには、タイル3の板厚方向に凹む凹部31が形成されている。タイル3の設置面3bは、凹部31が形成されることによって、凹凸形状になっている。
【0026】
タイル3の凹部31内に未硬化のコンクリート流動体21が入り込み、タイル3と基材2とが一体化させる。タイル3の設置が終わると、真空吸着パット42内の空気圧を解除して、真空吸着パット42をタイル3の仕上げ面3fから取り外す。なお、ロボット本体部は、付加製造装置1とは別の装置であってもよし、付加製造装置1に取り付けられていてもよい。
【0027】
コンクリート流動体21を下側から上側に積層している間に、既に積層された下側の部分から順に基材2の表面2fにタイル3を設置してもよい。
【0028】
このように構成された表面材の施工方法では、付加製造装置1から吐出されたコンクリート流動体21からなる基材2の表面2fに、コンクリート流動体21が凝結する前にタイル3を設置することができる。よって、タイル3を接着するための接着剤等の材料が不要であり、コンクリート流動体21が凝結する前にタイル3を基材2に設置するため早期に仕上がるため、施工性が良い。また、基材2とタイル3との一体性が高まり、タイル3の剥落が抑制される。
【0029】
また、タイル3を基材2の表面2fに設置する際には、タイル3を基材2の表面2fに押圧する。よって、タイル3が基材2の表面2fに強固に固定される。
【0030】
また、タイル3の設置面3bには、凹凸(蟻足)が形成されている。よって、タイル3を基材2の表面2fに設置すると設置面3bの凹部31に凝結前のコンクリート流動体21が入り込むため、タイル3が基材2の表面2fに強固に固定される。
【0031】
(第二実施形態)
次に、本発明第二実施形態に係る表面材の施工方法について、主に
図3及び
図4を用いて説明する。なお、下記に示す実施形態において、第一実施形態と略同一の構成の箇所については、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
【0032】
図4に示すように、本実施形態では、タイル3Aは、断面視L字状をしている。タイル3Aは、表面板部(表面部)33と、取付板部(取付部)34と、を有している。タイル3Aの説明において、タイル3Aが基材2に設置された姿勢に基づいて、方向を定義する。表面板部33は、板状に形成されている。表面板部33の板面は、鉛直面に沿って配置されている。取付板部34は、表面板部33の上端部から表面板部33に対して略直角に折曲されている。取付板部34の板面は、上下方向を向いている。
【0033】
表面材設置工程では、コンクリート流動体21(基材2)を押し出して形成された下側積層体22の上面2uにタイル3Aの取付板部34を載置し、基材2の表面2fにタイル3Aの表面板部33を配置する。
図3に示すように、その後、タイル3Aの取付板部34上に、コンクリート流動体21を押し出して上側積層体23を積層する。取付板部34は、下側積層体22と上側積層体23との間に挟み込まれて、取付板部34は基材2と一体化される。なお、
図3及び
図4では、下側積層体22が二層22a,22bで構成され、上側積層体23が二層23a,23bで構成されているが、下側積層体22及び上側積層体23は一層でも三層以上でもよい。タイル3Aを基材2に設置する作業は、ロボットアーム41(
図2参照)を用いて行ってもよい。
【0034】
このように構成された表面材の施工方法では、付加製造装置1から吐出されたコンクリート流動体21からなる基材2の表面2fに、コンクリート流動体21が凝結する前にタイル3Aを設置することができる。よって、タイル3Aを接着するための接着剤等の材料が不要であり、コンクリート流動体21が凝結する前にタイル3Aを基材2に設置するため早期に仕上がるため、施工性が良い。
【0035】
また、タイル3の取付板部34は、コンクリート流動体21の下側の層(下側積層体22)とコンクリート流動体21の上側の層(上側積層体23)との間に挟み込まれる。よって、取付板部34がコンクリート流動体21の上側の層の自重によりコンクリート流動体21の下側の層に押さえ付けられるため、タイル3が基材2に強固に固定される。取付板部34の幅はタイル3A(表面板部33)と同じでも、小さくてもよく、複数に分割されていてもよい。取付板部34は,エキスパンドメタル等のメッシュ状の金属板でもよい。
【0036】
(第三実施形態)
次に、本発明の第三実施形態に係る表面材の施工方法について、主に
図5及び
図6を用いて説明する。
【0037】
図5に示すように、本実施形態では、タイル3Bは、表面板部(表面部)35と、スタッドジベル36と、を有している。タイル3Bの説明において、タイル3Bが基材2に設置された姿勢(
図6参照)に基づいて、方向を定義する。表面板部35は、板状に形成されている。表面板部35の板面は、鉛直面(壁面)に沿って配置されている。スタッドジベル36は、スタッド鉄筋、スタッドボルト及び頭付きスタッド等を含むものである。
【0038】
スタッドジベル36は、表面板部33における基材2の表面2f(
図6参照)の裏面となる設置面3bに設けられている。スタッドジベル36は、固定板部36aにスタッド溶接される軸部36bと、頭部36cと、を有している。固定板部36aは、板状に形成された鋼板である。固定板部36aの板面は、鉛直面(壁面)に沿って配置されている。固定板部36aは、表面板部35の設置面3bに形成されて凹部35aに配置され、凹部35aに固定されている。軸部36bは、固定板部36aから水平方向に延びている。軸部36bは、棒状に形成されている。頭付きスタッドの頭部36cは、軸部36bの先端部に設けられている。頭部36cの径は、軸部36bの径よりも大きい。
【0039】
図6に示すように、表面材設置工程では、基材2となるコンクリート流動体21が凝結する前に、タイル3Bのスタッドジベル36をコンクリート流動体21(基材2)の内部に押し込み、スタッドジベル36の軸部36bを基材2に定着させ、タイル3Bと基材2とを一体化させる。また、
図3で示したように、コンクリート流動体21(基材2)を押し出して形成された下側積層体22の上面2uにタイル3Bのスタッドジベル36を載置してもよい。スタッドジベル36は、下側積層体22と上側積層体23との間に挟み込まれて、スタッドジベル36は基材2と一体化される。
【0040】
基材2を外周側に配置し、基材2で囲まれた内部にコンクリート26を打設する場合には、スタッドジベル36の先端がコンクリート26に到達するようにして、スタッドジベル36の軸部36bや頭部36cをコンクリート26内に定着させてもよい。コンクリート26を打設しない場合には、スタッドジベル36を基材2の内部に配置して、スタッドジベル36の軸部36bや頭部36cを基材2に定着させてもよい。
【0041】
このように構成された表面材の施工方法では、付加製造装置1から吐出されたコンクリート流動体21からなる基材2の表面2fに、コンクリート流動体21が凝結する前にタイル3Bを設置することができる。よって、タイル3Bを接着するための接着剤等の材料が不要であり、コンクリート流動体21が凝結する前にタイル3Bを基材2に設置するため早期に仕上がるため、施工性が良い。
【0042】
また、タイル3のスタッドジベル36が凝結後のコンクリート流動体21内に定着するため、タイル3が基材2に強固に固定される。
【0043】
なお、上述した実施の形態において示した組立手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0044】
例えば、上記に示す実施形態では、表面材としてタイルを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限られない。表面材は基材の表面に設置される部分が略平板状に形成されたものであって、太陽光パネルや照明パネル等であってもよい。
【0045】
また、タイル3の設置面3bには凹凸が形状されておらず、平滑な面であってもよい。
【0046】
また、表面材設置工程と並行して、基材2の表面2fに凹凸を形成する加工をする仕上げ加工工程を行ってよい。つまり、基材2の表面2fのうち一部にはタイル3が設置され、基材2の表面2fの他の部分には凹凸が施される。
【0047】
例えば、
図7に示すように、付加製造装置1Aは、仕上げ加工部40を備えている。仕上げ加工部40は、第一加工部44と、第二加工部49と、を有している。第一加工部44は、コンクリート流動体21の表面2fをならす(第一種類の凹凸を形成する加工する)ことが可能なブラシ等である。第二加工部49は、コンクリート流動体21の表面2fからコンクリート流動体21を削ったり盛ったりする(第二種類の凹凸を形成する加工する)ことが可能なヘラ等である。付加製造装置1Aによって仕上げ加工工程を行うことによって、コンクリート流動体21が凝結する前に、仕上げ加工部40によって、基材2の表面2fに凹凸を形成する加工をする。よって、基材2の表面2fに凹凸を形成して立体装飾仕上げとすることで、単にコンクリート流動体21を吹き付けただけではできない、複雑で精緻な芸術性の基材2の表面仕上げを構築することができる。
【符号の説明】
【0048】
1…付加製造装置
2…基材
2f…表面
3,3A,3B…タイル(表面材)
3b…設置面
3f…面
21…コンクリート流動体(水硬性混合物)
33,35…表面板部(表面部)
34…取付板部(取付部)
36…スタッドジベル