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特開2022-135783ドアホールキャップ、シール部材およびドアホールキャップの取付構造
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  • 特開-ドアホールキャップ、シール部材およびドアホールキャップの取付構造 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022135783
(43)【公開日】2022-09-15
(54)【発明の名称】ドアホールキャップ、シール部材およびドアホールキャップの取付構造
(51)【国際特許分類】
   B60J 5/00 20060101AFI20220908BHJP
   B60J 10/27 20160101ALI20220908BHJP
   B60J 10/30 20160101ALI20220908BHJP
   F16J 15/10 20060101ALI20220908BHJP
【FI】
B60J5/00 501E
B60J10/27
B60J10/30
F16J15/10 N
F16J15/10 T
F16J15/10 U
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021035827
(22)【出願日】2021-03-05
(71)【出願人】
【識別番号】000196107
【氏名又は名称】西川ゴム工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】伊石 博之
(72)【発明者】
【氏名】西 彩花
【テーマコード(参考)】
3D201
3J040
【Fターム(参考)】
3D201AA08
3D201AA12
3D201AA38
3D201CA18
3D201DA16
3D201DA31
3D201DA34
3D201FA04
3J040AA02
3J040AA12
3J040AA17
3J040BA02
3J040EA01
3J040EA16
3J040FA05
3J040HA03
3J040HA05
3J040HA21
(57)【要約】
【課題】製造コストが低減したドアホールキャップを実現する。
【解決手段】ドアホールキャップ(1)であって、車内側に向かって凹んだ溝(11)が形成されたキャップ部材(10)と、溝(11)に取り付けられるシール部材(20)と、を備え、溝(11)は、第1周縁部(12)の全周に亘って形成されており、シール部材(20)は、溝(11)に挿入される本体部(21)と、本体部(21)から延伸し、突出部(22a)がドアインナーパネル(D1)に車外側から当接する係止部(22)と、本体部(21)から溝(11)の内面に向かって延伸し、当該内面に当接する溝当部(23)と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車のドアインナーパネルに形成されたドアホールに取り付けられるドアホールキャップであって、
車内側に向かって凹んだ溝が形成された、前記ドアホールを車内側から覆うキャップ部材と、
前記溝に取り付けられるシール部材と、を備え、
前記溝は、前記キャップ部材の周縁部である第1周縁部の全周に亘って形成されており、
前記シール部材は、
前記溝の内部に挿入される本体部と、
前記本体部の車外側端部から車外側に向かって延伸し、前記ドアインナーパネルの前記ドアホールを形成するホール側端部に当接する係止部と、
前記本体部の前記車外側端部よりも車内側から、前記溝の少なくとも片側の内面に向かって延伸し、当該内面に当接する溝当部と、を備え、
前記係止部は、前記ホール側端部に向かって突出する突出部を備えており、当該突出部が前記ホール側端部に車外側から当接することを特徴とする、ドアホールキャップ。
【請求項2】
前記シール部材は、前記本体部の車外側端部から車外側に向かって延伸し、前記ドアインナーパネルの車内側の面に当接するシール部を備えることを特徴とする、請求項1に記載のドアホールキャップ。
【請求項3】
前記シール部材は、前記本体部の車外側端部から前記溝の両側の周縁部である第2周縁部に向かってそれぞれ延伸し、車外側から前記第2周縁部にそれぞれ当接する2つのリップ部を備えることを特徴とする、請求項1または2に記載のドアホールキャップ。
【請求項4】
2つの前記リップ部は、前記キャップ部材の中心側に向かって延伸する方の第1リップ部が、他方の第2リップ部よりも肉厚に形成されていることを特徴とする、請求項3に記載のドアホールキャップ。
【請求項5】
自動車のドアインナーパネルに形成されたドアホールに取り付けられるドアホールキャップにおいて、前記ドアホールを車内側から覆うキャップ部材の周縁部である第1周縁部の全周に亘って形成された、車内側に向かって凹んだ溝に取り付けられるシール部材であって、
前記溝の内部に挿入される本体部と、
前記本体部の車外側端部から車外側に向かって延伸し、前記ドアインナーパネルの前記ドアホールを形成するホール側端部に当接する係止部と、
前記本体部の前記車外側端部よりも車内側から、前記溝の少なくとも片側の内面に向かって延伸し、当該内面に当接する溝当部と、を備え、
前記係止部は、前記ホール側端部に向かって突出する突出部を備えており、当該突出部が前記ホール側端部に車外側から当接することを特徴とする、シール部材。
【請求項6】
自動車のドアインナーパネルに形成されたドアホールに取り付けられるドアホールキャップの取付構造であって、
前記ドアインナーパネルは、
前記ドアホールを形成するホール側端部が、端面が車外側に向かうように曲がって形成されており、
前記ドアホールキャップは、
車内側に向かって凹んだ溝が形成された、前記ドアホールを車内側から覆うキャップ部材と、
前記溝に取り付けられるシール部材と、を備え、
前記溝は、前記キャップ部材の周縁部である第1周縁部の全周に亘って形成されており、
前記シール部材は、
前記溝の内部に挿入される本体部と、
前記本体部の車外側端部から車外側に向かって延伸し、前記ホール側端部に当接する係止部と、
前記本体部の前記車外側端部よりも車内側から、前記溝の少なくとも片側の内面に向かって延伸し、当該内面に当接する溝当部と、を備え、
前記係止部は、前記ホール側端部に向かって突出する突出部を備えており、当該突出部が前記ホール側端部の端面に車外側から当接することを特徴とする、ドアホールキャップの取付構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドアホールキャップ、ドアホールキャップに取り付けられるシール部材およびドアホールキャップの取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、自動車のドアのドアインナーパネルに形成されたドアホールから、雨水等が車内側へ浸入するのを防止するため、ドアホールキャップが使用されている。一般的に、ドアホールキャップの周縁部にはスポンジ材等が貼り付けられ、雨水等が浸入するのを防いでいる。
【0003】
しかしながら、ドアホールキャップにスポンジ材等を貼り付ける作業は位置決めに手間がかかり作業に習熟が必要なため、ドアホールキャップへのシール部材の取り付け作業工数が増加し、製造コストが増加してしまう。また、ドアホールキャップをドアインナーパネルに取り付けるためには、一般的にはクリップ等の部材が必要となる。
【0004】
特許文献1には、凹条溝を有する樹脂製パネル本体と、凹条溝内で液状発泡樹脂原料が発泡硬化してパネル本体の表面に膨出してなる発泡シール材とを備えた発泡シール材付き樹脂製パネルが開示されている。また、特許文献2には、ドアインナーパネルの開口部周縁に形成されたフランジ部に係合する爪部を備えたキャリアプレートが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009-166421号公報
【特許文献2】特開2015-014130号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示された発泡シール材付き樹脂製パネルでは、液状発泡樹脂原料を凹条溝内に注入した後に、発泡硬化させる。液状発泡樹脂原料を発泡硬化させる時間が必要なため作業時間が増加してしまい、これに伴って製造コストが増加する。また、特許文献1に開示された樹脂製パネルをドアインナーパネルに取り付けようとした場合、クリップ等の部材が追加で必要となる。
【0007】
特許文献2に開示されたキャリアプレートは、ドアインナーパネルの開口部に取り付けるためにクリップ等の部材を必要としない。しかしながら、シール性を確保するためにシール部を形成するため、キャリアプレートへのシール部の取り付け作業が必要となる。
【0008】
本発明の一態様は、止水機能と、ドアインナーパネルへの係止機能とを両立したシール部材を備え、製造コストが低減したドアホールキャップを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るドアホールキャップは、自動車のドアインナーパネルに形成されたドアホールに取り付けられるドアホールキャップであって、車内側に向かって凹んだ溝が形成された、前記ドアホールを車内側から覆うキャップ部材と、前記溝に取り付けられるシール部材と、を備え、前記溝は、前記キャップ部材の周縁部である第1周縁部の全周に亘って形成されており、前記シール部材は、前記溝の内部に挿入される本体部と、前記本体部の車外側端部から車外側に向かって延伸し、前記ドアインナーパネルの前記ドアホールを形成するホール側端部に当接する係止部と、前記本体部の前記車外側端部よりも車内側から、前記溝の少なくとも片側の内面に向かって延伸し、当該内面に当接する溝当部と、を備え、前記係止部は、前記ホール側端部に向かって突出する突出部を備えており、当該突出部が前記ホール側端部に車外側から当接する。
【0010】
前記構成によれば、シール部材をキャップ部材の溝に挿入するという簡便な作業のみで、キャップ部材へのシール部材の取り付けが完了する。そのため、ドアホールキャップにスポンジ材等を貼り付けるときに必要な、位置決めおよび接着等の作業を行う必要がなく、作業習熟度による製造バラツキが発生しにくい。また、シール部材のキャップ部材への取り付け工数が低減するため、ドアホールキャップの製造コストを低減できる。
【0011】
また、シール部材の係止部は、ドアインナーパネルのホール側端部に、ドアインナーパネルの車外側から当接する。これにより係止部は、ドアインナーパネルのホール側端部に当接し、かつ係止した状態となる。そのため、シール部材は、ドアインナーパネルとドアホールキャップとの間の、シール機能および係止機能の両方を兼ね備える。したがって、ドアホールキャップをドアインナーパネルに取り付けるために、クリップ等の部材が必要ない。したがって、ドアホールキャップの製造コストを低減できる。
【0012】
本発明の一態様に係るドアホールキャップは、前記シール部材は、前記本体部の車外側端部から車外側に向かって延伸し、前記ドアインナーパネルの車内側の面に当接するシール部を備えていてもよい。
【0013】
前記構成によれば、シール部材が、ドアインナーパネルに当接するシール部を備えていることにより、係止部およびシール部の両者によって、雨水等がシール部材を超えて車内に浸入するのを効果的に防止できる。したがって、シール部材がシール部を備えていない場合と比べて、ドアホールキャップの止水性を向上できる。
【0014】
本発明の一態様に係るドアホールキャップは、前記シール部材は、前記本体部の車外側端部から前記溝の両側の周縁部である第2周縁部に向かってそれぞれ延伸し、車外側から前記第2周縁部にそれぞれ当接する2つのリップ部を備えていてもよい。
【0015】
前記構成によれば、2つのリップ部が溝の両側の周縁部である第2周縁部に、それぞれ車外側から当接することで、リップ部が溝を覆う状態となる。これにより、リップ部は、雨水等の溝への浸入を低減できる。したがって、シール部材がリップ部を備えていない場合と比べて、シール部材の止水性を向上できる。
【0016】
また、リップ部が溝の両側の第2周縁部に当接していることにより、リップ部が、溝に取り付けられたシール部材を両側から支持する構造となっている。そのため、シール部材がリップ部を備えていない場合と比べて、溝に取り付けられたシール部材の取り付け姿勢が安定する。
【0017】
本発明の一態様に係るドアホールキャップは、2つの前記リップ部は、前記キャップ部材の中心側に向かって延伸する方の第1リップ部が、他方の第2リップ部よりも肉厚に形成されていてもよい。
【0018】
前記構成によれば、2つのリップ部のうち、キャップ部材の中心側に向かって延伸する方の第1リップ部が肉厚に形成されている。ドアホールキャップをドアインナーパネルに取り付けると、ドアインナーパネルのホール側端部から係止部に形成された突出部に、キャップ部材の中心側の方向に押圧力が作用する場合がある。このとき、第1リップ部が肉厚に形成されていれば、シール部材が押圧力を受けても、当該押圧力の作用する方向に倒れにくくなる。したがって、溝に取り付けられたシール部材の取り付け姿勢が安定する。
【0019】
前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るシール部材は、自動車のドアインナーパネルに形成されたドアホールに取り付けられるドアホールキャップにおいて、前記ドアホールを車内側から覆うキャップ部材の周縁部である第1周縁部の全周に亘って形成された、車内側に向かって凹んだ溝に取り付けられるシール部材であって、前記溝の内部に挿入される本体部と、前記本体部の車外側端部から車外側に向かって延伸し、前記ドアインナーパネルの前記ドアホールを形成するホール側端部に当接する係止部と、前記本体部の前記車外側端部よりも車内側から、前記溝の少なくとも片側の内面に向かって延伸し、当該内面に当接する溝当部と、を備え、前記係止部は、前記ホール側端部に向かって突出する突出部を備えており、当該突出部が前記ホール側端部に車外側から当接する。
【0020】
前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るドアホールキャップの取付構造は、自動車のドアインナーパネルに形成されたドアホールに取り付けられるドアホールキャップの取付構造であって、前記ドアインナーパネルは、前記ドアホールを形成するホール側端部が、端面が車外側に向かうように曲がって形成されており、前記ドアホールキャップは、車内側に向かって凹んだ溝が形成された、前記ドアホールを車内側から覆うキャップ部材と、前記溝に取り付けられるシール部材と、を備え、前記溝は、前記キャップ部材の周縁部である第1周縁部の全周に亘って形成されており、前記シール部材は、前記溝の内部に挿入される本体部と、前記本体部の車外側端部から車外側に向かって延伸し、前記ホール側端部に当接する係止部と、前記本体部の前記車外側端部よりも車内側から、前記溝の少なくとも片側の内面に向かって延伸し、当該内面に当接する溝当部と、を備え、前記係止部は、前記ホール側端部に向かって突出する突出部を備えており、当該突出部が前記ホール側端部の端面に車外側から当接する。
【0021】
前記構成によれば、ドアインナーパネルのホール側端部は、端面が車外側に向かうように曲がって形成されており、係止部が備える突出部は、当該端面に車外側から当接する。したがって、突出部がホール側端部に係止しやすく、係止部分に力がかかっても係止位置がずれにくい。したがって、ドアホールキャップをドアインナーパネルに、安定して取り付けることができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の一態様によれば、止水機能と、ドアインナーパネルへの係止機能とを両立したシール部材を備え、製造コストが低減したドアホールキャップを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】一実施形態に係るドアホールキャップが取り付けられたフロントドアの車内側の構造を示す図である。
図2】一実施形態に係るドアホールキャップの断面形状を示す、図1のA-A線矢視断面図である。
図3】一実施形態に係るドアホールキャップのシール部材の構造を示す断面図である。
図4】一実施形態に係るドアホールキャップの断面形状を示す、図1のB-B線矢視断面図である。
図5】一実施形態に係るドアホールキャップの変形例の構造を示す断面図である。
図6】一実施形態に係るドアホールキャップの他の変形例の構造を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
<ドアホールキャップ1の概要および取り付け例>
図1を参照して、本発明の一実施形態に係るドアホールキャップ1の概要および取り付け例について説明する。なお、図1の例において、紙面向かって上側が車両上側、下側が車両下側、右側が車両前側(フロント側)、左側が車両後側(リヤ側)、手前側が車内側(自動車の内側)、奥側が車外側(自動車の外側)に、それぞれ対応している。また、図1は、フロントドアDを車内側から見た図である。ただし、これはドアホールキャップ1が自動車に取り付けられる方向を制限するものではなく、ドアホールキャップ1は、自動車に対していかなる方向となるように取り付けられてもよい。
【0025】
フロントドアDは、自動車のドアの一例であり、自動車のフロントドア用開口部(図示せず)に開閉可能に取り付けられている。フロントドアDは、ドアアウターパネル(図示せず)およびドアインナーパネルD1を備え、ドアインナーパネルD1にはドアホールD2が形成されている。ドアホールD2は、例えばフロントドアDの内部に配置された各種部品を修理するために、作業者が手または工具等を入れるための開口部である。なお、図1に示すフロントドアDの形成態様はあくまで一例である。ドアホールD2の個数・形成箇所は、必要に応じて任意に変更することができる。
【0026】
ドアインナーパネルD1の車内側の面には、ドアホールキャップ1が取り付けられている。ドアホールキャップ1は、ドアホールD2を車内側から塞ぐ。ドアホールキャップ1は、自動車のドアガラス(図示せず)とドアアウターパネルに取り付けられたベルトラインアウターウェザーストリップ(図示せず)との間からフロントドアDの内部に浸入した雨水等が、ドアホールD2から車内に浸入するのを防止する。
【0027】
ドアホールキャップ1は、図1に示すように、キャップ部材10およびシール部材20を備えている。キャップ部材10は、車内側に向かって凹んだ溝11が形成されており、ドアホールD2を車内側から覆うようにドアインナーパネルD1に取り付けられている。溝11にシール部材20が取り付けられ、シール部材20がドアインナーパネルD1に当接していることによって、雨水等がドアホールD2から車内に浸入するのを防止する。
【0028】
なお、上述したドアホールキャップ1の取り付け態様はあくまで一例である。例えば、ドアホールキャップ1が取り付けられる自動車のドアは図1の例に示すフロントドアDに限定されず、およそ自動車のドアであればどのような種類のドアであってもよい。したがって、ドアホールキャップ1は、例えばリアドアまたはスライドドア(図示せず)に取り付けられてもよい。また、ドアホールキャップ1の取り付け対象となる自動車についても、セダン車、ハードトップ車およびコンバーチブル車をはじめとする任意の種類の自動車が取り付け対象となる。
【0029】
<ドアホールキャップ1の構造>
図2を参照して、ドアホールキャップ1の構造について説明する。なお、図2図1に示すドアインナーパネルD1に取り付けたドアホールキャップ1のA-A線矢視断面図である。そのため、図2の例において、紙面向かって上側が車両上側、下側が車両下側、右側が車外側、左側が車内側、手前側が車両前側、奥側が車両後側に、それぞれ対応している。
【0030】
図2に示すように、ドアホールキャップ1は、キャップ部材10の周縁部である第1周縁部12に形成された溝11にシール部材20が挿入された構造を有している。溝11は、第1周縁部12の全周に亘って形成されている。シール部材20は、溝11に沿って、第1周縁部12の全周に亘って取り付けられる。シール部材20の端末同士は、突き当てにより互いに当接していてもよく、金型成型または接着剤等により互いに接着していてもよい。ドアホールキャップ1をドアインナーパネルD1に取り付けることで、ドアホールキャップ1がドアホールD2を車内側から覆うとともに、シール部材20が第1周縁部12と対向するドアインナーパネルD1に当接する。
【0031】
キャップ部材10は、車両側面から見てドアホールD2と相似形状で、ドアホールD2よりひと回り大きい部材である。図1および図2に示すように、第1周縁部12にシール部材20が取り付けられるため、シール部材20はドアホールD2を囲む構造となっている。
【0032】
キャップ部材10の材料は、例えば加硫ゴム、熱可塑性エラストマー、熱可塑性樹脂または金属等を挙げることができる。加硫ゴムの例としては、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエンモノマー)、IR(イソプレンゴム)、CR(クロロプレンゴム)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)またはアクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)を挙げることができる。熱可塑性エストラマーの例としては、オレフィン系(TPO)またはスチレン系(TPS)を挙げることができる。熱可塑性成形樹脂の例としては、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PVA(ポリビニルアルコール)、PVC(ポリ塩化ビニル)、PS(ポリスチレン)、ABS(アクリルニトリル・ブタジエン・スチレン)およびEVA(エチレン酢酸ビニル)が挙げられる。複合体の例としては、ガラス繊維ブレンドなどの繊維の集合体が挙げられる。金属の例としては、アルミおよび鉄が挙げられる。
【0033】
<シール部材20の構造>
図2から図4を参照して、シール部材20の構造について説明する。なお、図3はシール部材20の押出断面の断面図である。図3の例において、紙面向かって上側が車外側、下側が車内側に、それぞれ対応している。図4の符号401は、図1に示すドアインナーパネルD1にドアホールキャップ1を取り付ける直前の状態を示すB-B線矢視断面図である。図4の符号402は、図1に示すドアインナーパネルD1にドアホールキャップ1を取り付けた状態を示すB-B線矢視断面図である。図4の例において、紙面向かって上側が車外側、下側が車内側、右側が車両前側、左側が車両後側、手前側が車両下側、奥側が車両上側に、それぞれ対応している。
【0034】
図3に示すように、本実施形態においてシール部材20は、本体部21と、係止部22と、溝当部23と、リップ部24と、シール部25と、を備えている。
【0035】
本体部21は、溝11に挿入される部分である。本体部21は、溝11に挿入された状態で、車外側から車内側方向の長さが、溝11の深さ以上となるように形成されている。
【0036】
(係止部22)
係止部22は、本体部21の車外側端部から車外側に向かって延伸し、ドアインナーパネルD1に当接する。ここで、係止部22には突出部22aが形成されており、ドアインナーパネルD1には、少なくとも突出部22aが当接する。
【0037】
突出部22aは、係止部22の一部から、ドアインナーパネルD1のホール側端部D1aに向かって突出している。ホール側端部D1aは、ドアインナーパネルD1において、ドアホールD2を形成する端部である。図2に示すように、ドアホールキャップ1をドアインナーパネルD1に取り付けた状態では、突出部22aは、車内側の面が、ホール側端部D1aに車外側から当接している。
【0038】
このような構造により、係止部22は、ドアインナーパネルD1のホール側端部D1aに係止できる。また、係止部22は、ホール側端部D1aに当接することで、ドアホールキャップ1とドアインナーパネルD1との間をシールする。これにより、ドアホールD2からの、車内側への雨水等の浸入を低減できる。すなわち、シール部材20は、ドアインナーパネルD1とドアホールキャップ1との間の、シール機能および係止機能の両方を兼ね備える。そのため、ドアホールキャップ1をドアインナーパネルD1に取り付けるためには、ドアホールキャップ1にシール部材20が取り付けられていればよく、クリップ等の取り付け専用の部材が必要ない。したがって、ドアホールキャップ1の製造コストを低減できる。
【0039】
本実施形態では、突出部22aは、係止部22の車外側端部から、ドアインナーパネルD1のホール側端部D1aに向かって突出している。このような構成によれば、係止部22の車外側端部から、突出部22aの車外側の面が連続して形成される。これにより、ドアホールキャップ1をドアインナーパネルD1に取り付けるときに、係止部22の車外側端部が、ホール側端部D1aに引っかかりにくい。したがって、ドアホールキャップ1をドアインナーパネルD1に、スムーズに取り付けることができる。
【0040】
なお、係止部22において、突出部22aが突出する基点の位置はこれに限られない。突出部22aは、車内側の面が、ホール側端部D1aの車外側から当接できる限りにおいて、係止部22の延伸方向におけるいずれの位置から突出していてもよい。
【0041】
突出部22aの突出位置に関わらず、突出部22aの車外側の面は、表面処理等により、突出部22aの車内側の面よりも滑りやすく形成されていることが好ましい。言い換えれば、突出部22aの車外側の面は、車内側の面よりも摩擦係数が小さいことが好ましい。このような構成によれば、ドアホールキャップ1をドアインナーパネルD1に取り付けるときに、突出部22aの車外側の面がホール側端部D1aに引っかかる等により、取り付けが妨げられることを低減できる。またこの場合、ホール側端部D1aに当接する突出部22aの車内側の面は、車外側の面よりも滑りにくい。したがって、ドアホールキャップ1を、より確実にドアインナーパネルD1に係止できる。この観点からは、突出部22aの車外側の面以外の、係止部22の車外側に面する部分についても、突出部22aの車内側の面よりも滑りやすく形成されていることがより好ましい。
【0042】
また、係止部22は、突出部22aの車内側の面以外の部分についても、ドアインナーパネルD1のホール側端部D1aに当接していてもよい。本実施形態では、図2に示すように、係止部22においてホール側端部D1aに対向する側面が、ホール側端部D1aにおけるドアホールD2側の側面に当接している。このような構成によれば、係止部22による止水性がさらに向上する。
【0043】
シール部材20は、キャップ部材10の第1周縁部12の全周に亘って形成される溝11に挿入されている。これにより、シール部材20は、ドアホールD2の第1周縁部12の全周に亘って止水機能および係止機能を発揮できる。したがって、シール部材20は、ドアホールキャップ1の全周に亘って雨水等の浸入を防止できると共に、ドアホールキャップ1のドアインナーパネルD1への取り付け状態が安定しやすい。
【0044】
(溝当部23)
本体部21には、車外側端部よりも車内側から、溝11の少なくとも片側の内面に向かって、リップ形状の溝当部23が延伸し、溝当部23は溝11の内面に当接する。
【0045】
本実施形態において、図2に示すように、溝当部23は複数の箇所から溝11の両側の内面に向かって延伸しているが、本発明はこれに限定されない。溝当部23は、少なくとも溝11の片側の内面に向かって延伸するように設けられていればよい。溝当部23が溝11の内面に当接することによって、溝11にシール部材20を強固に取り付けることができる。
【0046】
また、溝当部23は、溝11の内面に向かって、車外側に傾いて延伸している。そのため、シール部材20を溝11に挿入するとき、溝当部23は、車外側に曲がるように弾性変形しやすい。したがって、溝当部23は、シール部材20を溝11に挿入する妨げにはなりにくい。一方、溝当部23は車内側の方向には曲がりにくい。そのため、シール部材20は溝11から抜け出しにくい。このように、溝当部23によれば、シール部材20が溝11から意図せず抜け出してしまうことを防止できる。
【0047】
また、図2に示すように、溝当部23が本体部21の複数の箇所から溝11の内面に向かって延伸している場合でも、シール部材20を溝11に挿入しやすい状態を維持しながら、シール部材20が溝11からさらに抜けにくい形状とすることができる。
【0048】
シール部材20が本体部21、係止部22および溝当部23を備えていることで、シール部材20をキャップ部材10の溝11に挿入するという簡便な作業のみで、キャップ部材10へのシール部材20の取り付けが完了する。従来のドアホールキャップにシール部材としてスポンジ材等を貼り付ける場合、位置決めおよび接着等の作業を行う必要があった。しかし、本発明の一実施形態においてはそのような作業を行う必要がなくなるため、ドアホールキャップ1の製造コストを低減できる。
【0049】
また、シール部材20は、ドアインナーパネルD1とドアホールキャップ1との間の、シール機能および係止機能の両方を兼ね備える。そのため、ドアホールキャップ1は止水性を維持しつつ、さらに製造コストを低減できる。
【0050】
(リップ部24)
図2に示すように、シール部材20は、2つのリップ部24を有していてもよい。リップ部24は、第1リップ部24aおよび第2リップ部24bの、2つのリップ部により構成されている。
【0051】
リップ部24は、本体部21の車外側端部から、溝11の両側の周縁部である第2周縁部13に向かってそれぞれ延伸し、車外側から第2周縁部13にそれぞれ当接する。より具体的には、第1リップ部24aは、キャップ部材10の中心側に向かって延伸するリップ形状の部材である。また、第2リップ部24bは、キャップ部材10の中心側とは反対側に向かって延伸するリップ形状の部材である。
【0052】
リップ部24が、溝11の両側の第2周縁部13にそれぞれ車外側から当接することで、リップ部24によって溝11を覆う状態となる。これにより、リップ部24は、雨水等の溝11内への浸入を防ぐことができるため、雨水等が溝11を通って車内側に浸入することを低減できる。したがって、リップ部24を有するシール部材20によれば、シール部材20がリップ部24を備えていない場合と比べて、ドアホールキャップ1の止水性を向上できる。
【0053】
また、リップ部24が溝11の両側の第2周縁部13に当接していることにより、リップ部24が、溝11に取り付けられたシール部材20を2方向から支持する構造となっている。そのため、リップ部24を有するシール部材20によれば、シール部材20がリップ部24を備えていない場合と比べて、溝11に取り付けられたシール部材20の取り付け姿勢を安定させることができる。
【0054】
(シール部25)
図2に示すように、シール部材20は、シール部25を有していてもよい。シール部25は、本体部21の車外側端部から車外側に向かって延伸し、ドアインナーパネルD1の車内側の面に当接する。シール部25は、本体部21の車外側端部において、第2リップ部24bよりも車外側に形成され、第2リップ部24bと同様に、キャップ部材10の中心側とは反対側に向かって延伸するリップ形状の部材である。
【0055】
シール部材20は、ドアインナーパネルD1に対して、係止部22により車外側から当接すると共に、シール部25により車内側から当接する。これにより、シール部材20は、ドアインナーパネルD1を車内外両面から、挟み込むようにシールできる。そのため、シール部材20は、係止部22およびシール部25の両者によって、雨水等がシール部材20を超えて車内に浸入するのを効果的に防止できる。したがって、シール部25を有するシール部材20によれば、シール部材20がシール部25を備えていない場合と比べて、ドアホールキャップ1の止水性を大きく向上できる。
【0056】
また、シール部25は、第2リップ部24bと隣接して、第2リップ部24bの車外側に形成されている。そのため、シール部25がドアインナーパネルD1に当接することで、ドアインナーパネルD1から車内側に向かってかかる力が、シール部25を通じて第2リップ部24bに作用する。これにより、第2リップ部24bが第2周縁部13に車外側から強く押し付けられるため、溝11からの雨水等の浸入を効果的に防止できる。
【0057】
なお、ドアホールD2の平面視形状によっては、キャップ部材10の第1周縁部12の一部に、略直角または鋭角な角部が形成される場合が想定される。第1周縁部12にこのような角部が形成される場合、溝11に挿入されるシール部材20において、係止部22の形状が、当該角部に追従して撓むことが困難となる。
【0058】
この場合に、シール部材20がシール部25を備えていれば、当該角部周辺のみ係止部22を切除等してもよい。これは、シール部材20による止水機能について、係止部22が切除等された部分でもシール部25により維持できることから可能となる。また、シール部材20によるホール側端部Da1への係止機能は、当該角部以外の部分に残る係止部22により維持できる。
【0059】
(シール部材20の材料)
シール部材20を構成する各部は主に、加硫ゴム、熱可塑性エラストマー、熱可塑性樹脂等によって形成されていてもよい。加硫ゴムの材料としては、例えば、EPDM、IR(イソプレンゴム)、CR(クロロプレンゴム)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)等を用いることができる。熱可塑性エストラマーの材料としては、例えばオレフィン系(TPO)またはスチレン系(TPS)等を用いることができる。熱可塑性樹脂の材料としては、例えばポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)、エチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)、または軟質のポリ塩化ビニル等を用いることができる。材料はソリッド状であっても、発泡したスポンジ状であっても、または一部が発泡したスポンジ状でその他がソリッド状であってもよい。
【0060】
シール部材20は、単一の材料により形成されていてもよいが、止水性を向上させる観点からは、リップ部24およびシール部25の少なくとも一方について、他の部分よりも軟質に形成されていてもよい。ここでいう軟質とは、材料そのものが軟らかい態様の他に、中空形状のように変形しやすい形状として形成されている態様も含む。このような構成によれば、リップ部24および/またはシール部25は、撓みやすくなるため止水機能を発揮しやすい。また、本体部21は撓みにくいことから、シール部材20は溝11への取り付け姿勢を安定して維持できる。したがって、ドアホールキャップ1は高い止水性を安定して発揮できる。
【0061】
また、係止を強固にする観点からは、係止部22は、本体部21よりも硬質な材料により形成されていてもよい。この場合、係止部22が撓みにくいことから、係止部22によるホール側端部D1aへの係止が強固に維持されやすい。したがって、ドアホールキャップ1のドアインナーパネルD1への取り付け状態が安定しやすい。なお、本体部21よりも硬質な材料により形成されるのは、係止部22全体であってもよく、係止部22における突出部22aのみであってもよい。
【0062】
シール部材20は、押出成形により製造されてよい。シール部材20を押出成形によって製造することで、例えばシール部材20の一部を他の部分とは異なる材料で製造する場合に、型成形等の他の製造方法と比べて、容易かつ安価に製造可能である。ただし、本発明はこれに限定されず、従来周知の製造方法によって、シール部材20を製造してもよい。
【0063】
<ドアホールキャップ1の取付構造>
図2および図4に示すように、本実施形態に係るドアホールキャップ1の取付構造において、ドアインナーパネルD1のホール側端部D1aは、端面が車外側に向かうように曲がって形成されていてよい。この場合、係止部22の突出部22aは、ホール側端部D1aの端面に車外側から当接する。
【0064】
このような構成によれば、ドアホールキャップ1をドアインナーパネルD1に取り付けるときに、係止部22の車外側端部が、よりホール側端部D1aに引っかかりにくい。したがって、ドアホールキャップ1をドアインナーパネルD1に、スムーズに取り付けることができる。また、突出部22aがホール側端部D1aに係止しやすく、係止部分に力がかかっても係止位置がずれにくい。したがって、ドアホールキャップ1のドアインナーパネルD1への取り付け状態が安定しやすい。
【0065】
〔変形例〕
本実施形態に係るドアホールキャップ1およびシール部材20については、複数の変形例が想定される。以下、図5および図6を用いて、本実施形態に係るドアホールキャップ1およびシール部材20の変形例について説明する。図5において、符号501は、本実施形態の一変形例に係るシール部材120の押出断面の断面図を示し、符号502は、シール部材120を備えるドアホールキャップ2の断面図を示す。また、図6において、符号601は、本実施形態の他の変形例に係るシール部材220の押出断面の断面図を示し、符号602は、シール部材220を備えるドアホールキャップ3の断面図を示す。
【0066】
図5の符号501および図6の符号601の例において、紙面向かって上側が車外側、下側が車内側に、それぞれ対応している。また、図5の符号502および図6の符号602の例において、紙面向かって上側が車外側、下側が車内側、右側が車両前側、左側が車両後側、手前側が車両下側、奥側が車両上側に、それぞれ対応している。
【0067】
シール部材120は、図5の符号501に示すように、第1リップ部124aの形状がシール部材20と異なる。第1リップ部124aは、第2リップ部24bよりも肉厚に形成されている。より具体的には、リップ部24における車外側から車内側方向の厚さについて、第1リップ部124aの方が第2リップ部24bよりも厚く設定されている。
【0068】
このように、第1リップ部124aは、第2リップ部24bよりも剛性が大きくなるように形成されていることが好ましい。このような構成によれば、第1リップ部124aが、溝11に取り付けられたシール部材120を、ドアホールD2側からより強固に支持できる構造となる。シール部材120には、ドアインナーパネルD1のホール側端部D1aから力がかかる場合がある。第1リップ部124aがシール部材120を支持することで、このような力がかかっても、シール部材20の取り付け姿勢を維持できる。このとき、第1リップ部124aの剛性が大きいほど、第1リップ部124aによるシール部材120の支持が強固となる。したがって、第1リップ部124aが第2リップ部24bよりも肉厚に形成されていれば、第1リップ部124aの剛性が大きくなるため、溝11に取り付けられたシール部材120の取り付け姿勢が安定する。
【0069】
続いて、シール部材220は、図6の符号601に示すように、本体部221の形状がシール部材20と異なる。本体部221の車外側から車内側方向の長さを、シール部材20の本体部21と比べて短くすることにより、シール部材220を製造するために必要な材料が少なくなるため、ドアホールキャップ3の製造コストを低減できる。さらに、図6の符号602に示すように、シール部材220の本体部221の断面が短いため、キャップ部材210の溝211の深さも短くすることができる。そのため、キャップ部材210を製造するために必要な材料が少なくなり、ドアホールキャップ3の製造コストを低減できる。また、シール部材220を溝211の奥まで挿入しやすくなる。
【0070】
〔付記事項〕
本発明は上述した実施形態および変形例に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。異なる実施形態および変形例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0071】
1、2、3 ドアホールキャップ
10、210 キャップ部材
11、211 溝
12 第1周縁部
13 第2周縁部
20、120、220 シール部材
21、221 本体部
22 係止部
23 溝当部
24 リップ部
24a、124a 第1リップ部(リップ部)
24b 第2リップ部(リップ部)
25 シール部
D1 ドアインナーパネル
D2 ドアホール
図1
図2
図3
図4
図5
図6