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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022135821
(43)【公開日】2022-09-15
(54)【発明の名称】ほうき
(51)【国際特許分類】
   A47L 13/38 20060101AFI20220908BHJP
   A46B 5/00 20060101ALI20220908BHJP
【FI】
A47L13/38 A
A46B5/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021070692
(22)【出願日】2021-03-03
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-12-17
(71)【出願人】
【識別番号】521163097
【氏名又は名称】小島 歓人
(72)【発明者】
【氏名】小島 歓人
【テーマコード(参考)】
3B074
3B202
【Fターム(参考)】
3B074FF05
3B074FF07
3B202AA22
3B202AB30
3B202BA15
3B202BB01
3B202BB02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】形状を記憶出来る構造により、凹凸や連続した溝など様々な場所を一度で楽に掃くことの出来るほうきを提供する。
【解決手段】ほうきは、取手を備える本体ユニットと、複数のピン型ハケ60を備え本体ユニットに着脱可能な型取りユニット3を備え、型取りユニット3は、複数のピン型ハケ60を挟んで対向する2枚のプレート40,50と、複数のピン型ハケ60を上下方向に案内するレール機構と、2枚のプレート40,50間において複数のピン型ハケ60を上下方向に移動不可に保持できる保持機構を備える。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取手を備える本体ユニットと、複数のピン型ハケを備え本体ユニットに着脱可能な型取りユニットを備え、
前記型取りユニットは、前記複数のピン型ハケを挟んで対向する2枚のプレートと、前記複数のピン型ハケを上下方向に案内するレール機構と、前記2枚のプレート間において前記複数のピン型ハケを上下方向に移動不可に保持できる保持機構を備えることを特徴とするほうき。
【請求項2】
前記型取りユニットの前記2枚のプレートのいずれかにピン用レールが一体的に設けられており、
前記ピン型ハケは、下側部分がハケ部、上側部分がピン部となっており、前記ピン部には上下方向に延びるレール用孔が設けられており、
前記ピン用レールに前記ピン型ハケの前記レール用孔を通すことによって、前記複数のピン型ハケを上下方向に案内する前記レール機構が構成されている請求項1に記載のほうき。
【請求項3】
対向する前記2枚のプレートの間隔が、前記2枚のプレート間に挟まれた前記複数のピン型ハケの前記2枚のプレートの対向方向寸法よりも小さく設定されており、
両端が固定された前記2枚のプレートによって、前記複数のピン型ハケを上下方向に移動不可に保持できる前記保持機構が構成されている請求項1または2に記載のほうき。
【請求項4】
前記型取りユニットは、前記本体ユニットとの脱離状態において、前記保持機構による前記複数のピン型ハケの保持状態を解除または維持可能であり、前記本体ユニットへの装着状態において、前記保持機構による前記複数のピン型ハケの保持状態を解除不可である請求項1ないし3のいずれかに記載のほうき。
【請求項5】
前記型取りユニットは、前記本体ユニットとの脱離状態において、前記保持機構による前記複数のピン型ハケの保持状態を解除した状態で前記複数のピン型ハケの前記ハケ部下端を被掃除面に接触させることで、前記被掃除面の形状を転写可能である請求項1ないし4のいずれかに記載のほうき。
【請求項6】
前記本体ユニットと前記型取りユニットの間に、前記型取りユニットが前後を誤った状態で前記本体ユニットに取り付けられることを防止するための誤取付防止機構が設けられている請求項1ないし5のいずれかに記載のほうき。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は掃除場所の形状に沿い、凸凹でも掃くことができるほうきに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のほうきは、持ち手とハケが固定されており、掃除場所が平面の場合は掃きやすいが、凹凸面である場合は掃き辛い。このような課題に対して、以下のようなほうきが提案されている。
【0003】
実登3098864号公報(特許文献1)に記載のほうきは、本体の箒に対して先端に小さな箒が付いており、この小さな箒が上下移動することで窓枠の溝などの掃除を可能にする。上下移動する小さな箒はナットでの固定が想定されており、前後の振動防止の為に磁石が併用されている。
【0004】
特開平4-030825号公報(特許文献2)に記載のほうきは、剛毛群が圧力板に挟まれることにより挟持されており、掃除場所に剛毛群を押し当てて形状を転写する。剛毛群は自重で下方に移動するようになっており、複数の蝶螺子を締め付けることによって固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実登3098864号公報
【特許文献2】特開平4-030825号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
実登3098864号公報(特許文献1)に記載のほうきは、上下移動可能な小さな箒は先端にのみ設けられ、その形状は普通の物と変わりなく、ほうきは全体として縦面で使用することになるので、複数のレーン型の溝を備える床全体やランダムに凹凸のある場所などの掃除が難しい。また、上下移動する小さな箒はナットでの固定が想定されているので紛失する恐れがあり、前後の振動防止の為に併用される磁石により、ほうき全体の重量が上がってしまう。
【0007】
特開平4-030825号公報(特許文献2)に記載のほうきは、圧力板に挟持された剛毛群同士が干渉し、掃除場所の形状を転写し辛いことがある。また、剛毛群は自重で下方に移動するため、転写状態で複数の蝶螺子を締め付けてその状態を固定支持しなければならない。さらに、このほうきは、建物などの築造に特化しており、構造や使用手順が少し難解で一般向けでは無い。
【0008】
本発明は、形状を記憶出来る構造により、凹凸や連続した溝など様々な場所を一度で楽に掃くことの出来るほうきを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するほうきは以下のものである。
(1) 取手を備える本体ユニットと、複数のピン型ハケを備え本体ユニットに着脱可能な型取りユニットを備え、
型取りユニットは、複数のピン型ハケを挟んで対向する2枚のプレートと、複数のピン型ハケを上下方向に案内するレール機構と、2枚のプレート間において複数のピン型ハケを上下方向に移動不可に保持できる保持機構を備えるほうき。
【0010】
(2) 型取りユニットの2枚のプレートのいずれかにピン用レールが一体的に設けられており、
ピン型ハケは、下側部分がハケ部、上側部分がピン部となっており、ピン部には上下方向に延びるレール用孔が設けられており、
ピン用レールに複数のピン型ハケのレール用孔を通すことによって、複数のピン型ハケを上下方向に案内するレール機構が構成されている上記(1)に記載のほうき。
(3) 対向する2枚のプレートの間隔が、2枚のプレート間に挟まれた複数のピン型ハケの当該2枚のプレートの対向方向寸法よりも小さく設定されており、
両端が固定された2枚のプレートによって、複数のピン型ハケを上下方向に移動不可に保持できる保持機構が構成されている上記(1)または(2)に記載のほうき。
(4) 型取りユニットは、本体ユニットとの脱離状態において、保持機構による複数のピン型ハケの保持状態を解除または維持可能であり、本体ユニットへの装着状態において、保持機構による複数のピン型ハケの保持状態を解除不可である上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のほうき。
(5) 型取りユニットは、本体ユニットとの脱離状態において、保持機構による複数のピン型ハケの保持状態を解除した状態で複数のピン型ハケのハケ部下端を被掃除面に接触させることで、当該被掃除面の形状を転写可能である上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のほうき。
(6) 本体ユニットと型取りユニットの間に、型取りユニットが前後を誤った状態で本体ユニットに取り付けられることを防止するための誤取付防止機構が設けられている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のほうき。
【発明の効果】
【0011】
本発明のほうきは、取手を備える本体ユニットに着脱可能な型取りユニットにおいて、複数のピン型ハケを上下方向に案内するレール機構と、複数のピン型ハケを上下方向に移動不可に保持できる保持機構を備え、掃除場所(被掃除面)の形状を記憶出来る構造により、凹凸や連続した溝など様々な場所を一度で楽に掃くことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明のほうきの実施例を示す正面図
図2図1のほうきの本体ユニットを示す正面図
図3図2のA-A断面図
図4図1のほうきの型取りユニットを示す正面図
図5図4のB-B断面図
図6図5のC-C断面図
図7図1のほうきの使用方法を説明する図であって、図4に示す型取りユニットにおいて、前面プレートと後面プレートによるピン型ハケの挟持を解除した状態を示す図
図8図1のほうきの使用方法を説明する図であって、図4に示す型取りユニットにおいて、掃除場所の形状を転写した状態で、前面プレートと後面プレートによってピン型ハケを挟持した状態を示す図
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1に示すように、本実施例のほうき1は、取手パーツ10、接続パーツ20、カバーパーツ30を備える本体ユニット2と、前面プレート40、後面プレート50、複数のピン型ハケ60を備える型取りユニット3の2つのユニットで構成されている。
【0014】
図2に示すように、本体ユニット2は、取手パーツ10、接続パーツ20、カバーパーツ30を備える。取手パーツ10とカバーパーツ30は、接続パーツ20を介して互いの角度が自在に変更できるように接続されている。カバーパーツ30は、内部に型取りユニット3を収容可能な空間を備える。より具体的には、図3に示すように、カバーパーツ30は、間隔(空間)を開けて向かい合う前板部31と後板部32を備える。カバーパーツ30の幅方向(図2における左右方向)両端部の少なくとも一方(ここでは、図2における左側の端部)は、後述する型取りユニット3を装着(挿入)できるように開放されている。図3に示すように、前板部31と後板部32には、それぞれ、ほうき1の幅方向(図2における左右方向)に延びるスライド用溝33,34が設けられている。スライド用溝33,34の高さ方向(図3における上下方向)の位置は異なっている。ここでは、前板部31のスライド用溝33が、後板部32のスライド用溝34よりも上方に設けられている。
【0015】
図4ないし6に示すように、型取りユニット3は、複数のピン型ハケ60を備え、それら複数のピン型ハケ60を挟んで対向する2枚のプレート(前面プレート40、後面プレート50)を備える。前面プレート40および後面プレート50は、それぞれ、板状の前面プレート本体42および後面プレート本体52を備える。前面プレート40と後面プレート50は、一端部において、後面プレート50に一体的に設けられた可動軸55を支点として開閉できるように連結されている(図7参照)。また他端部において、前面プレート40に設けられた引っ掛け41によるスナップフィット機構によって前面プレート40と後面プレート50を固定できるようになっている。後面プレート50には、ほうき1の幅方向に延びる板状のピン用レール51が一体的に設けられている。
【0016】
ピン型ハケ60は、上側部分に設けられたピン部61と、下側部分に設けられたハケ部62を備える。ピン部61には、上下方向に延びるレール用孔63が設けられている。レール用孔63の上下方向寸法は、ピン用レール51の上下方向寸法よりも大きくなっている。これにより、ピン型ハケ60は、ピン用レール51にレール用孔63を通すことによって、上下方向に移動可能に案内されるようになっている。ここでは、ピン用レール51に複数のピン型ハケ60のレール用孔63を通すことによって、複数のピン型ハケ60を上下方向に案内するレール機構が構成されている。なお、ピン用レール51の端部に取り付けられた留め具54によって、ピン用レール51からのピン型ハケ60の脱落をする。
【0017】
図4に示すように、前面プレート40と後面プレート50の両端が固定された状態(可動軸55において一端が固定され、引っ掛け41によって他端が固定された状態)でピン型ハケ60を挟持する。ここでは、ピン型ハケ60の幅寸法(図5における左右方向の寸法)に対し前面プレート40と後面プレート50間の距離(前面プレート本体42と後面プレート本体52の対向する面間の距離)が少し狭くなっている。これによりピン型ハケ60を上下方向に移動しないように固定することが出来る。言い換えれば、対向する2枚のプレート(前面プレート40、後面プレート50)の間隔は、2枚のプレート40,50間に挟まれた複数のピン型ハケ60の当該2枚のプレートの対向方向寸法よりも小さく設定されており、両端が固定された2枚のプレート40,50によって、複数のピン型ハケ60を上下方向に移動不可に保持できる保持機構が構成されている。
【0018】
ほうき1について、使用方法と合わせて、さらに詳しく説明する。
【0019】
型取りユニット3は、本体ユニット2との脱離状態において、保持機構による複数のピン型ハケ60の保持状態を解除または維持可能である。ほうき1では、引っ掛け41により前面プレート40と後面プレート50の他端部を固定することによって、複数のピン型ハケ60の保持状態を維持できる。そして、図7に示すように、引っ掛け41による前面プレート40と後面プレート50の他端部の固定を解除して、前面プレート40と後面プレート50を可動軸55を支点に回転することによって、複数のピン型ハケ60の保持状態を解除できる。また、図1に示すように、型取りユニット3の本体ユニット2への装着状態においては、引っ掛け41による前面プレート40と後面プレート50の他端部の固定状態を解除することができないため、保持機構による複数のピン型ハケ60の保持状態を解除することは不可能である。
【0020】
型取りユニット3は、本体ユニット2との脱離状態において、保持機構による複数のピン型ハケ60の保持状態を解除した状態で複数のピン型ハケ60のハケ部62下端を掃除場所70に接触させることで、掃除場所(被掃除面)70の形状を転写可能である。図8は、型取りユニット3において、掃除場所70の形状を転写した後、保持機構によってピン型ハケ60を固定した状態を示している。要するに、ピン型ハケ60の固定を行わない際は、後面プレート50のピン用レール51にピン型ハケ60を横から通すことで、ピン型ハケ60の上下移動を可能にしている。形状転写時は上下移動可能な機構(レール機構)によりピン型ハケ60を掃除場所の形状に沿わせ、その後、前面プレート40と後面プレート50を可動軸55を中心に回転させてピン型ハケ60を挟み込み挟持する。
【0021】
また、型取りユニット3では、図5に示すように、前面プレート40および後面プレート50に、それぞれ、前面プレート本体42の前方および後面プレート52の後方に突出し、ほうき1の幅方向に延びるスライド用突起43および53が設けられている。ここでは、突起43,53の高さ方向(図5における上下方向)の位置は異なっており、前面プレート40の突起43が、後面プレート50の突起53よりも上方に設けられている。そして、ほうき1では、突起43,53を、カバーパーツ30に設けられたスライド用溝33,34にそれぞれ対応(進入)させて、図1における左側から型取りユニット3を本体ユニット2と相対的にスライドさせることで、型取りユニット3を本体ユニット2に装着することができる。その際、スライド用溝33と34、およびスライド用突起43と53の高さ方向位置が異なっていることにより、本体ユニット2と型取りユニット3の間に、型取りユニット3が前後を誤った状態で本体ユニット2に取り付けられることを防止するための誤取付防止機構が構成されている。
【0022】
レール機構は、上記の構成に限定されない。例えば、前面プレートまたは後面プレートから複数のレール用突起を突出させ、各レール用突起に、各ピン型ハケのレール用孔を通すことにより、複数のピン型ハケのそれぞれを上下方向に案内するレール機構を構成してもよい。
【0023】
保持機構は、上記の構成に限定されない。例えば、前面プレートや後面プレートのピン型ハケを挟み込む側の面にゴム板等を貼り付けて、その摩擦力や弾性力によって複数のピン型ハケを上下方向に移動不可に保持する保持機構を構成してもよい。
【0024】
ピン型ハケは、上記の構成に限定されない。例えば、上記の実施例では、1つのピン型ハケに細棒状の1本のハケ部が形成されているが、ハケ部は複数本に分岐していてもよい。
【符号の説明】
【0025】
1 ほうき
2 本体ユニット
10 取手パーツ
30 カバーパーツ
3 型取りユニット
40 前面プレート
41 引っ掛け
42 前面プレート本体
50 後面プレート
51 ピン用レール
52 後面プレート本体
55 可動軸
60 ピン型ハケ
61 ピン部
62 ハケ部
63 レール用孔
70 掃除場所(被掃除面)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2021-09-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取手を備える本体ユニットと、複数のピン型ハケを備え本体ユニットに着脱可能な型取りユニットを備えるほうきであって
前記ピン型ハケは、下側部分がハケ部、上側部分がピン部となっており、前記ハケ部と前記ピン部とは一体化されており、前記ピン部には上下方向に延びるレール用孔が設けられており、
前記型取りユニットは、前記複数のピン型ハケを挟んで対向する2枚のプレートを備え、前記2枚のプレートのいずれかに、前記ほうきの幅方向に延びるピン用レールが一体的に設けられており、
前記型取りユニットは、前記ピン型ハケの前記ピン部に設けられた前記レール用孔に前記ピン用レールを通すことによって、前記複数のピン型ハケを前記ほうきの幅方向略全長に亘って配置するとともに、前記複数のピン型ハケを上下方向に案内するレール機構と、前記2枚のプレート間において前記複数のピン型ハケの前記ピン部を挟持することによって、前記複数のピン型ハケを上下方向に移動不可に保持できる保持機構を備え、前記保持機構による前記複数のピン型ハケの保持状態を解除した状態で前記複数のピン型ハケの前記ハケ部下端を被掃除面に接触させることで、前記被掃除面の形状を転写可能であることを特徴とするほうき。
【請求項2】
対向する前記2枚のプレートの間隔が、前記2枚のプレート間に挟まれた前記複数のピン型ハケの前記ピン部の前記2枚のプレートの対向方向寸法よりも小さく設定されており、
両端が固定された前記2枚のプレートによって、前記複数のピン型ハケを上下方向に移動不可に保持できる前記保持機構が構成されている請求項1に記載のほうき。
【請求項3】
前記型取りユニットは、前記本体ユニットとの脱離状態において、前記保持機構による前記複数のピン型ハケの保持状態を解除または維持可能であり、前記本体ユニットへの装着状態において、前記保持機構による前記複数のピン型ハケの保持状態を解除不可である請求項1または2に記載のほうき。
【請求項4】
前記本体ユニットと前記型取りユニットの間に、前記型取りユニットが前後を誤った状態で前記本体ユニットに取り付けられることを防止するための誤取付防止機構が設けられている請求項1ないしのいずれかに記載のほうき。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
上記課題を解決するほうきは以下のものである。
(1) 取手を備える本体ユニットと、複数のピン型ハケを備え本体ユニットに着脱可能な型取りユニットを備えるほうきであって
ピン型ハケは、下側部分がハケ部、上側部分がピン部となっており、ハケ部とピン部とは一体化されており、ピン部には上下方向に延びるレール用孔が設けられており、
型取りユニットは、複数のピン型ハケを挟んで対向する2枚のプレートを備え、2枚のプレートのいずれかに、ほうきの幅方向に延びるピン用レールが一体的に設けられており、
型取りユニットは、ピン型ハケのピン部に設けられたレール用孔にピン用レールを通すことによって、複数のピン型ハケをほうきの幅方向略全長に亘って配置するとともに、複数のピン型ハケを上下方向に案内するレール機構と、2枚のプレート間において複数のピン型ハケのピン部を挟持することによって、複数のピン型ハケを上下方向に移動不可に保持できる保持機構を備え、保持機構による複数のピン型ハケの保持状態を解除した状態で複数のピン型ハケのハケ部下端を被掃除面に接触させることで、被掃除面の形状を転写可能であるほうき。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
(2) 対向する2枚のプレートの間隔が、2枚のプレート間に挟まれた複数のピン型ハケのピン部の当該2枚のプレートの対向方向寸法よりも小さく設定されており、
両端が固定された2枚のプレートによって、複数のピン型ハケを上下方向に移動不可に保持できる保持機構が構成されている上記(1)に記載のほうき。
) 型取りユニットは、本体ユニットとの脱離状態において、保持機構による複数のピン型ハケの保持状態を解除または維持可能であり、本体ユニットへの装着状態において、保持機構による複数のピン型ハケの保持状態を解除不可である上記(1)または(2)のいずれかに記載のほうき。
(4) 本体ユニットと型取りユニットの間に、型取りユニットが前後を誤った状態で本体ユニットに取り付けられることを防止するための誤取付防止機構が設けられている上記(1)ないし()のいずれかに記載のほうき。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
ピン型ハケ60は、上側部分に設けられたピン部61と、下側部分に設けられたハケ部62を備える。ピン部61には、上下方向に延びるレール用孔63が設けられている。レール用孔63の上下方向寸法は、ピン用レール51の上下方向寸法よりも大きくなっている。これにより、ピン型ハケ60は、レール用孔63ピン用レール51を通すことによって、上下方向に移動可能に案内されるようになっている。ここでは、複数のピン型ハケ60のレール用孔63ピン用レール51を通すことによって、複数のピン型ハケ60を上下方向に案内するレール機構が構成されている。なお、ピン用レール51の端部に取り付けられた留め具54によって、ピン用レール51からのピン型ハケ60の脱落を防止する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
型取りユニット3は、本体ユニット2との脱離状態において、保持機構による複数のピン型ハケ60の保持状態を解除した状態で複数のピン型ハケ60のハケ部62下端を掃除場所70に接触させることで、掃除場所(被掃除面)70の形状を転写可能である。図8は、型取りユニット3において、掃除場所70の形状を転写した後、保持機構によってピン型ハケ60を固定した状態を示している。要するに、ピン型ハケ60の固定を行わない際は、ピン型ハケ60(レール用孔63)後面プレート50のピン用レール51を横から通すことで、ピン型ハケ60の上下移動を可能にしている。形状転写時は上下移動可能な機構(レール機構)によりピン型ハケ60を掃除場所の形状に沿わせ、その後、前面プレート40と後面プレート50を可動軸55を中心に回転させてピン型ハケ60を挟み込み挟持する。