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特開2022-135828SaaS連携アプリケーションのマーケットプレイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022135828
(43)【公開日】2022-09-15
(54)【発明の名称】SaaS連携アプリケーションのマーケットプレイス
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/41 20130101AFI20220908BHJP
【FI】
G06F21/41
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021071436
(22)【出願日】2021-03-04
(71)【出願人】
【識別番号】519355688
【氏名又は名称】株式会社ストラテジット
(72)【発明者】
【氏名】ジェームズ ジョシュア エンリーケ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】クライアントの認証をする機能と、連携アプリケーションにアクセストークンを発行する機能と、アクセストークンを用いて連携元のSaaSと連携先のSaaSへの連携を認可する連携アプリケーションと、を有してSaaS間のデータ連携を行うアプリケーションマーケットプレイス及びその運営方法を提供する。
【解決手段】複数のSaaSを表示して、クライアントの情報をSaaS間で連携するWeb上の空間であるアプリケーションマーケットプレイスは、クライアントの認証をする機能と、連携アプリケーションにアクセストークンを発行する機能と、連携元のSaaSと連携先のSaaSへの連携を認可する連携アプリケーションと、を有してSaaS間のデータ連携を行う。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のSaasを表示して、クライアントの情報をSaaS間で連携するWeb上の空間をマーケットプレイスと定義し、前記マーケットプレイスにおいて、クライアントの認証をする機能と、連携アプリケーションにアクセストークンを発行する機能と、前記アクセストークンを用いて連携元のSaaSと連携先のSaasへの連携を認可する連携アプリケーションと、を有してSaas間のデータ連携を行うことを特徴とする、アプリケーションマーケットプレイス。
【請求項2】
複数のSaasを表示して、クライアントの情報をSaas間で連携するWeb上の空間をマーケットプレイスと定義し、前記マーケットプレイスにおいて、クライアントの認証をする機能と、連携アプリケーションにアクセストークンを発行する機能と、前記アクセストークンを用いて連携元のSaaSと連携先のSaasへの連携を認可する連携アプリケーションと、を有してSaas間のデータ連携を行うことを特徴とする、アプリケーションマーケットプレイスの運営方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、SaaS連携アプリケーションのマーケットプレイスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
アプリケーション連携システムの一例が、特開2000-339204公報(特許文献1)に開示されている。特許文献1には、他システムで使用するファイル内の追加データを自システムのデータベース形式の追加データに変換する第1の変換手段と、前記自システムのデータベース形式の追加データにより自システムのデータベースを正規化を維持したまま更新する第2の変換手段と、を有することを特徴とする他システムで使用するファイル内の追加データにより自システムのデータベースを更新する方式が公開されている。
【0003】
並びに、従来技術について、近年ではSaaSの需要が高まり、各SaaSベンダーで提供しているデータ連携アプリをそれぞれのウェブサイトで設定し、利用する方法が知られている。
【0004】
並びに、従来技術について、iPaaSを使用して、SaaSとSaaSの連携構造を設計若しくは構築する方法が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000-339204公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来技術では、複数のアカウントを管理する必要があり、その管理が煩雑という課題がある。また、利用できるアプリケーションが各SaaSベンダーの提供するサービスに限定されるという課題がある。また、設定方法が煩雑で技術者が必要になるという課題がある。また、アプリケーションが有料の場合、決済方法がそれぞれ違うため、複数箇所で購入する必要があって利便性が低いという課題がある。
【0007】
一つのアカウントで多数のSaaSを手軽に連携できるようにし、ユーザーが日々行っている業務を効率化することが望まれる。また、一般人でも簡単に設定できる連携アプリを提供することで、プログラマーの必要性をなくすことが望まれる。また、一般企業が利用している数多くのSaaSでの業務を円滑化することが望まれる。
【0008】
本開示は、上述の課題のうち、少なくとも一つ以上を解決するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示は、複数のSaasを表示して、クライアントの情報をSaas間で連携するWeb上の空間をマーケットプレイスと定義し、前記マーケットプレイスにおいて、クライアントの認証をする機能と、連携アプリケーションにアクセストークンを発行する機能と、前記アクセストークンを用いて連携元のSaaSと連携先のSaasへの連携を認可する連携アプリケーションと、を有してSaas間のデータ連携を行うことを特徴とする、アプリケーションマーケットプレイスを提供する。
【発明の効果】
【0011】
本構成では、複数の連携アプリを一つのアカウントで設定、管理することができる。
【0012】
アプリケーション連携マーケットプレイスのさらなる特徴と利点は、実施形態についての以下の記載から明確となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本構成では、複数のSaasを表示して、クライアントの情報をSaas間で連携するWeb上の空間をマーケットプレイスを提供する。
【0014】
本構成は特定のSaaSと結びつかない連携アプリケーションを提供するアプリストアである。アプリストアの名称の一例としてSaaStainerを呼称して、以下に説明をする。
【0015】
SaaStainerのアカウントを作成すると複数のSaaSを連携するアプリケーションを設定、管理できる。
【0016】
本構成にて提供するSaaSと他SaaSを連携するアプリケーションにおいて、エンドユーザーはプログラミングなどをせずにSaaS間の連携を実現する。
【0017】
SaaSを連携するアプリケーションを開発した場合、本構成へ掲載、提供ができる。
【0018】
アプリストア自体にOAuth2.0のサーバーを乗せることで、一つのアカウントで複数のSaaSの多対多の連携が実現可能となる。
【0019】
SaaStainerに掲載されている連携アプリケーションはSaaStainerに搭載されているOAuth2.0機能を利用し、ユーザー認証を行う。
【0020】
SaaaStainerのOAuth機能を利用することで、各SaaS連携アプリのアカウントを作成せずに、SaaStainerのOAuth2.0機能より発行される認証トークンを認証処理に使用する。
【0021】
各SaaS連携アプリケーションで同じ認証情報を使用し、SaaStainerに共通の決済システムを使用することで、複数SaaS連携アプリケーションの一元管理を可能とする。
【0022】
SaaStainerアカウント配下に子アカウントを作成することで、一つのSaaStainerアカウントで企業内のあらゆる連携ソリューションの一元管理を可能とする。
【0023】
以下、上記において説明したアプリケーション連携マーケットプレイスの概要について説明する。
【0024】
複数のSaasを表示して、クライアントの情報をSaas間で連携するWeb上の空間をマーケットプレイスと定義し、前記マーケットプレイスにおいて、クライアントの認証をする機能と、連携アプリケーションにアクセストークンを発行する機能と、前記アクセストークンを用いて連携元のSaaSと連携先のSaasへの連携を認可する連携アプリケーションと、を有してSaas間のデータ連携を行うことを特徴とする、アプリケーションマーケットプレイス。
【0025】
本構成では、複数の連携アプリを一つのアカウントで設定若しくは管理できる。
【0026】
また、一つのサイトでユーザー企業が日々使用している数多くのSaaSを手軽に連携することができる。
【0027】
本構成では、企業ユーザーという概念を取り入れることで、一つのアカウントで全社員の連携アプリ利用を管理してもよい。
【0028】
すなわち、社員ユーザーを追加して、連携アプリへのアクセス権限を付与する。
【0029】
複数のSaasを表示して、クライアントの情報をSaas間で連携するWeb上の空間をマーケットプレイスと定義し、前記マーケットプレイスにおいて、クライアントの認証をする機能と、連携アプリケーションにアクセストークンを発行する機能と、前記アクセストークンを用いて連携元のSaaSと連携先のSaasへの連携を認可する連携アプリケーションと、を有してSaas間のデータ連携を行うことを特徴とする、アプリケーションマーケットプレイスの運営方法。
【0030】
本構成では、Saasを連携するアプリケーションマーケットプレイスの運営方法としても、当然に発明として保護される。
【0031】
本開示に係るアプリケーション連携マーケットプレイスは、上述した各効果のうち、少なくとも1つを奏することができればよい。
【手続補正書】
【提出日】2021-11-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアントの情報をSaas間で連携するWeb上の空間をマーケットプレイスと定義し、
マーケットプレイスにOAuth機能のサーバーを乗せることを特徴として、
認証トークンをOAuth機能より発行するステップと、
該認証トークンを用いて複数SaaSを連携するステップと、
を有する、アプリケーションマーケットプレイスの運営方法。