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特開2022-135831抜け止め機構付き2極接地極付コンセント
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  • 特開-抜け止め機構付き2極接地極付コンセント 図1
  • 特開-抜け止め機構付き2極接地極付コンセント 図2
  • 特開-抜け止め機構付き2極接地極付コンセント 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022135831
(43)【公開日】2022-09-15
(54)【発明の名称】抜け止め機構付き2極接地極付コンセント
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/639 20060101AFI20220908BHJP
【FI】
H01R13/639 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021071439
(22)【出願日】2021-03-04
(71)【出願人】
【識別番号】502378771
【氏名又は名称】エイム電子株式会社
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 靖
【テーマコード(参考)】
5E021
【Fターム(参考)】
5E021FA03
5E021FA14
5E021FA16
5E021FB21
5E021FC36
5E021HC11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】回転式抜け止め機構以外の方法の2極接地極付抜け止めインレットを提供する。
【解決手段】2極接地極付の受け側インレット内に接地極ラッチを持つロック機構を配置し、それがバネの収縮によって角度が傾く仕組みとなっている。その傾きによって接地極ラッチの高さが変わりプラグの接地極を上下から挟み込み、その摩擦抵抗により不意に抜けない構造となっている。角度が垂直な時は挟みこむ事が出来ず摩擦が無い為、接地極は解放される。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、今までとは異なる手法で作業中のプラグの不用意な脱落の現象を起こさない抜け止めコンセントを提供する事である。
【背景技術】
【0002】
この種のコンセントのインレットとして、2極接地極付の形状が公知である。
2極接地極付というインレットは、日本の規格であり、多くの機器の電力供給に使用されている。
【0003】
2極接地極付インレットは2極接地極付プラグのみ挿入する事ができる。
【0004】
この2極接地極付インレットは実用の際、不意の作用によりプラグが抜けてしまっても、再度挿入する事で使用上十分であった。
【0005】
しかし、その使用中に誤ってプラグがインレットから抜け落ちて電気の供給が止まる事で人命に係る問題や企業活動における損失が発生する問題もあった為、プラグを挿入後に回転させて抜け止めを行う機構が公知となった。
【0006】
しかしまた、その抜け止めの機構は、プラグの回転の過怠や返戻の不備といった問題も発生した。
【0007】
この発明はプラグを挿入した際に接地極(アースピン)の上下にインレット内の接地極ラッチが掛ける事でおきる摩擦力によって抜け止めを実現し、回転させる動作の必要を無くしている。
【先行特許文献】
出願番号2007-198122 公開番号2009-016321
【問題解決の為の手段】
【0008】
本発明に係るインレットは、プラグを挿入しただけで、そのプラグの接地極とインレット内の接地極ラッチとの摩擦力により抜け止めをする事が出きる。
バネの収縮によりそれに連動する接地極ラッチが傾く事でプラグの接地極の上下に触れ、上下双方向から圧力が掛かる事で摩擦抵抗が発生し、その結果プラグの動きを抑制し抜け止めを完遂させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明においては、プラグ栓刃を挿入した後に回転をさせる動作を無くし挿入しただけで抜け止めを完遂する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】抜け止め状態時と抜け止め解除状態時のインレット
図2】プラグ回転による抜け止め機構を持つインレット(先行特許)
図3】抜け止め機構の仕組み
【発明を実施する為の形態】
【0011】
図1-▲6▼のボタンを矢印方向に押す事で図1-▲7▼のパーツが左奥に連動し、図1-▲5▼のバネが縮むことで図1-▲2▼のロック機構板が垂直になりAの幅が広くなる事でプラグ栓刃の接地極を挿入する事が出来る。ボタンから手を離す事で図1-▲5▼のバネが伸び戻り図1-▲2▼ロック機構板が傾斜する事でAの幅が狭くなり、図1-▲3▼の接地極ラッチがプラグの接地極の上下に噛み、その摩擦力により抜け止めをすることが出来る。
【符号の説明】
【0012】
1:ロック機構上部固定パーツ
2:ロック機構傾斜パーツ
3:接地極ラッチ
4:プラグ接地極挿入口
5:ロック機構バネ
6:ロック解除ボタン
7:ロック機構下部固定パーツ
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2021-08-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】追加
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源インレット内部に設けられたロック機構がバネによる傾斜により電源プラグの接地極の上下に噛み込む事で発生する摩擦で電源インレットからの離脱を阻止するように形成されている。電源プラグを挿入するだけでロックをすることが出来またインレットのボタンを押すだけでロック解除する事が出来る電源ケーブルロック装置。
【請求項2】
電源プラグは汎用の形状の物で対応出来、インレットに合わせた専用設計のプラグ形状でなくて良い。