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特開2022-136000情報処理方法、芳香制御装置、コンピュータプログラム、芳香発生システム及び芳香発生装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022136000
(43)【公開日】2022-09-15
(54)【発明の名称】情報処理方法、芳香制御装置、コンピュータプログラム、芳香発生システム及び芳香発生装置
(51)【国際特許分類】
   A61M 21/00 20060101AFI20220908BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20220908BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20220908BHJP
   A61L 9/12 20060101ALN20220908BHJP
【FI】
A61M21/00 Z
G06Q50/10
G06F3/01 510
G06F3/01 560
G06F3/01 570
A61L9/12
【審査請求】有
【請求項の数】30
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022031141
(22)【出願日】2022-03-01
(31)【優先権主張番号】P 2021035388
(32)【優先日】2021-03-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】390023168
【氏名又は名称】株式会社エヌケービー
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】中川 敦史
(72)【発明者】
【氏名】山内 武子
(72)【発明者】
【氏名】猪股 康輔
【テーマコード(参考)】
4C180
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
4C180AA13
4C180AA14
4C180CA06
4C180EC01
4C180GG06
4C180KK02
4C180KK10
4C180LL06
4C180MM07
4C180MM08
5E555AA08
5E555AA76
5E555BA02
5E555BB02
5E555BC13
5E555BE17
5E555CA41
5E555CB66
5E555DA24
5E555DC84
5E555EA14
5E555FA00
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】状況に応じた芳香を発生させるための情報処理方法、芳香制御装置、コンピュータプログラム、芳香発生システム及び芳香発生装置を提供する。
【解決手段】芳香発生装置を用いて芳香を発生させるための情報処理方法において、提供されるコンテンツに関連付けて、芳香の内容を定めた芳香設定及び芳香発生条件を取得し、前記芳香発生条件が満たされた場合に、前記芳香設定に基づく芳香を前記芳香発生装置から発生する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
芳香発生装置を用いて芳香を発生させるための情報処理方法において、
提供されるコンテンツに関連付けて、芳香の内容を定めた芳香設定及び芳香発生条件を取得し、
前記芳香発生条件が満たされた場合に、前記芳香設定に基づく芳香を前記芳香発生装置から発生する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項2】
前記コンテンツの提供を受けるユーザの生体情報、又は前記コンテンツに対する前記ユーザの評価を表す評価情報を取得し、
取得した前記生体情報又は前記評価情報に応じて、芳香を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記芳香設定に基づいた芳香を発生した後に、前記コンテンツの提供を受けるユーザの生体情報を取得し、
取得した生体情報を、前記コンテンツの提供に関わる情報処理装置へ出力する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
提供されるコンテンツに関連付けて、芳香成分の組み合わせ、芳香の拡散速度、及び芳香の拡散を継続する時間の長さを含む芳香設定と、芳香発生条件とを取得し、
前記コンテンツに関連付けて前記芳香設定及び前記芳香発生条件を記憶部に記憶する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の情報処理方法。
【請求項5】
提供されるコンテンツの内容別に、前記芳香設定及び前記芳香発生条件を取得し、
前記コンテンツの内容別に取得された前記芳香発生条件が満たされた場合に、前記コンテンツの内容別に取得された前記芳香設定に基づく芳香を前記芳香発生装置から発生する ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の情報処理方法。
【請求項6】
美容又は運動に関するコンテンツの内容別に、前記芳香設定及び前記芳香発生条件を取得し、
前記コンテンツの内容別に取得された前記芳香発生条件が満たされた場合に、前記コンテンツの内容別に取得された前記芳香設定に基づく芳香を前記芳香発生装置から発生し、
前記芳香の発生後に、前記コンテンツの提供を受けるユーザの生体情報を取得し、
前記コンテンツの提供中に、前記生体情報に応じて芳香を変更する
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載の情報処理方法。
【請求項7】
医療に関するコンテンツに含まれるコンテンツの内容別に、前記芳香設定及び前記芳香発生条件を取得し、
前記コンテンツの内容別に取得された前記芳香発生条件が満たされた場合に、前記コンテンツの内容別に取得された前記芳香設定に基づく芳香を前記芳香発生装置から発生し、
前記芳香の発生後に、前記コンテンツの提供を受けるユーザの第1の生体情報を取得し、
前記コンテンツの提供中に、前記第1の生体情報に応じて芳香を変更し、
前記芳香設定を変更した後に、前記ユーザの第2の生体情報を取得し、
前記第1の生体情報及び前記第2の生体情報を、前記コンテンツの提供に関わる情報処理装置へ出力する
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一つに記載の情報処理方法。
【請求項8】
エンターテイメントに関するコンテンツに関連付けて、前記芳香設定及び前記芳香発生条件を取得し、
前記コンテンツの視聴者に関する視聴者情報、及び芳香の発生履歴を取得し、
取得した前記視聴者情報及び前記発生履歴を、前記コンテンツの提供に関わる情報処理装置へ出力する
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一つに記載の情報処理方法。
【請求項9】
ライブで提供されるコンテンツの提供開始前から提供開始までの期間に発生されるべき芳香の内容を定めた芳香設定を取得し、
前記期間に、前記芳香設定に基づく芳香を前記芳香発生装置から発生する
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一つに記載の情報処理方法。
【請求項10】
ライブで提供されるコンテンツの視聴者からのアクションを取得し、
複数種類のアクション毎に、前記アクションに関連付けて前記芳香設定を取得し、
取得した前記アクションに関連付けられた芳香設定に基づく芳香を前記芳香発生装置から発生する
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一つに記載の情報処理方法。
【請求項11】
ライブで提供されるコンテンツの提供中に、オペレータの操作により、前記芳香設定の調整指示、又は芳香発生の指示を受け付け、
前記調整指示に従って、前記芳香設定を調整し、
前記芳香の発生指示に従って、芳香を前記芳香発生装置から発生する
ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一つに記載の情報処理方法。
【請求項12】
VR(バーチャルリアリティ)を利用したコンテンツに関連付けて、互いに関連付けられた前記芳香設定及び前記芳香発生条件を取得し、
前記芳香発生条件は、VR空間に特定の変化が発生したこと、VR空間が特定の状態になったこと、又は前記コンテンツを実行することによって特定の条件が達成されたことであり、
前記芳香発生条件が満たされた場合に、前記芳香発生条件に関連付けられた前記芳香設定に基づく芳香を前記芳香発生装置から発生する
ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一つに記載の情報処理方法。
【請求項13】
提供されたコンテンツと、当該コンテンツに関連付けられた芳香設定又は芳香発生条件と、芳香発生後に得られた、前記コンテンツの提供を受けたユーザの生体情報、又は前記コンテンツに対する前記ユーザの評価を表す評価情報とを取得し、
前記生体情報又は前記評価情報を報酬として、コンテンツを入力した場合に芳香設定又は芳香発生条件を出力する学習モデルを学習する
ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一つに記載の情報処理方法。
【請求項14】
提供されたコンテンツを取得し、
取得した前記コンテンツを前記学習モデルへ入力し、前記学習モデルが出力した芳香設定又は芳香発生条件を取得すること
ことを特徴とする請求項13に記載の情報処理方法。
【請求項15】
提供されるコンテンツに関連付けて、芳香の内容を定めた芳香設定及び芳香発生条件を取得する取得部と、
前記芳香発生条件が満たされた場合に、前記芳香設定に基づいた芳香の発生指示を芳香発生装置へ出力する出力部と
を備えることを特徴とする芳香制御装置。
【請求項16】
提供されるコンテンツに関連付けて、芳香の内容を定めた芳香設定及び芳香発生条件を取得し、
前記芳香発生条件が満たされた場合に、前記芳香設定に基づいた芳香の発生指示を芳香発生装置へ出力する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項17】
芳香発生装置と、該芳香発生装置を制御する芳香制御装置とを備え、
前記芳香制御装置は、
提供されるコンテンツに関連付けて、芳香の内容を定めた芳香設定及び芳香発生条件を取得する取得部と、
前記芳香発生条件が満たされた場合に、前記芳香設定に基づいた芳香の発生指示を前記芳香発生装置へ出力する出力部とを有し、
前記芳香発生装置は、
前記芳香設定に基づく芳香を発生する発生部を有する
ことを特徴とする芳香発生システム。
【請求項18】
提供されるコンテンツに関連付けて、芳香の内容を定めた芳香設定及び芳香発生条件を取得する取得部と、
前記芳香発生条件が満たされた場合に、前記芳香設定に基づく芳香を発生する発生部と を備えることを特徴とする芳香発生装置。
【請求項19】
芳香成分の組み合わせ、芳香の拡散速度、及び芳香の拡散を継続する時間の長さを含む芳香設定を設定するための設定画面を出力し、
芳香発生条件の設定画面を出力し、
設定画面に入力された芳香設定及び芳香発生条件を受け付け、
受け付けた芳香設定及び芳香発生条件をコンテンツに関連付けて記憶する
情報処理方法。
【請求項20】
コンテンツを受け付け、
芳香成分の組み合わせ、芳香の拡散速度、及び芳香の拡散を継続する時間の長さを含む芳香設定を設定するための設定画面を出力し、
芳香発生条件の設定画面を出力し、
設定画面に入力された芳香設定及び芳香発生条件を受け付け、
受け付けた芳香設定及び芳香発生条件を前記コンテンツに関連付けて記憶する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項21】
時刻及び当該時刻に行うべき行動内容に応じた芳香設定を取得し、
前記時刻を条件として、前記芳香設定に基づく芳香を芳香発生装置から発生する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項22】
業務に関する業務情報が時刻に関連付けられたスケジュールから、前記業務情報を取得し、
前記業務情報の種類毎に、芳香設定を前記業務情報に関連付けて取得し、
前記業務情報が関連付けられた時刻を条件として、前記業務情報に関連付けられた前記芳香設定に基づく芳香を芳香発生装置から発生する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項23】
前記芳香設定に基づいた芳香を発生した後に、行動又は業務のパフォーマンスに関するパフォーマンス情報を取得し、
取得した前記パフォーマンス情報を、情報処理装置へ出力する
ことを特徴とする請求項21又は22に記載の情報処理方法。
【請求項24】
前記芳香設定に基づいた芳香を発生した後に、ユーザの生体情報を取得し、
取得した生体情報を、情報処理装置へ出力する
ことを特徴とする請求項21乃至23のいずれか一つに記載の情報処理方法。
【請求項25】
予定された行動内容又は業務に関する業務情報と、前記行動内容又は前記業務情報に関連する芳香設定と、芳香発生後に得られた、行動若しくは業務のパフォーマンスに関するパフォーマンス情報又はユーザの生体情報とを取得し、
前記パフォーマンス情報又は前記生体情報を報酬として、行動内容又は業務情報を入力した場合に芳香設定を出力する学習モデルを学習する
ことを特徴とする請求項21乃至24のいずれか一つに記載の情報処理方法。
【請求項26】
提供されるコンテンツに関連付けて、芳香の内容を定めた芳香設定及び芳香発生条件を取得し、
前記芳香発生条件が満たされた場合に、前記芳香設定に基づく芳香を前記芳香発生装置から発生する
ことを特徴とする請求項21乃至25のいずれか一つに記載の情報処理方法。
【請求項27】
時刻及び当該時刻に行うべき行動内容に応じた芳香設定を取得し、
前記時刻を条件として、前記芳香設定に基づいた芳香の発生指示を芳香発生装置へ出力する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項28】
業務に関する業務情報が時刻に関連付けられたスケジュールから、前記業務情報を取得し、
前記業務情報の種類毎に、業務に応じた芳香設定を前記業務情報に関連付けて取得し、
前記業務情報が関連付けられた時刻を条件として、前記業務情報に関連付けられた前記芳香設定に基づいた芳香の発生指示を芳香発生装置へ出力する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項29】
芳香成分の組み合わせ、芳香の拡散速度、及び芳香の拡散を継続する時間の長さを含む芳香設定を設定するための設定画面を出力し、
設定画面に入力された芳香設定を受け付け、
受け付けた芳香設定を、時刻、予定された行動内容、又は業務に関する業務情報と関連付けて記憶する
情報処理方法。
【請求項30】
芳香成分の組み合わせ、芳香の拡散速度、及び芳香の拡散を継続する時間の長さを含む芳香設定を設定するための設定画面を出力し、
設定画面に入力された芳香設定を受け付け、
受け付けた芳香設定を、時刻、予定された行動内容、又は業務に関する業務情報と関連付けて記憶する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、芳香発生装置を用いて芳香を発生させるための情報処理方法、芳香制御装置、コンピュータプログラム、芳香発生システム及び芳香発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、香料からなる芳香成分を空気中に放出することにより芳香を発生させる芳香発生装置が利用されている。複数種類の芳香成分を備えておき、夫々の芳香成分の放出量を調整することにより、所望の芳香を発生させる技術も利用されている。特許文献1には、リラックス又は快眠等、ユーザの目的に応じた芳香を発生させるための技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-198420号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術は、積極的に芳香を利用するためには不十分である。例えば、従来技術では、ユーザの生活リズム又はユーザが視聴するコンテンツの内容等の状況に応じて、適切な芳香を発生させることができていない。
【0005】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、状況に応じた芳香を発生させるための情報処理方法、芳香制御装置、コンピュータプログラム、芳香発生システム及び芳香発生装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る情報処理方法は、芳香発生装置を用いて芳香を発生させるための情報処理方法において、提供されるコンテンツに関連付けて、芳香の内容を定めた芳香設定及び芳香発生条件を取得し、前記芳香発生条件が満たされた場合に、前記芳香設定に基づく芳香を前記芳香発生装置から発生することを特徴とする。
【0007】
本発明に係る芳香制御装置は、提供されるコンテンツに関連付けて、芳香の内容を定めた芳香設定及び芳香発生条件を取得する取得部と、前記芳香発生条件が満たされた場合に、前記芳香設定に基づいた芳香の発生指示を芳香発生装置へ出力する出力部とを備えることを特徴とする。
【0008】
本発明に係るコンピュータプログラムは、提供されるコンテンツに関連付けて、芳香の内容を定めた芳香設定及び芳香発生条件を取得し、前記芳香発生条件が満たされた場合に、前記芳香設定に基づいた芳香の発生指示を芳香発生装置へ出力する処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る芳香発生システムは、芳香発生装置と、該芳香発生装置を制御する芳香制御装置とを備え、前記芳香制御装置は、提供されるコンテンツに関連付けて、芳香の内容を定めた芳香設定及び芳香発生条件を取得する取得部と、前記芳香発生条件が満たされた場合に、前記芳香設定に基づいた芳香の発生指示を前記芳香発生装置へ出力する出力部とを有し、前記芳香発生装置は、前記芳香設定に基づく芳香を発生する発生部を有することを特徴とする。
【0010】
本発明に係る芳香発生装置は、提供されるコンテンツに関連付けて、芳香の内容を定めた芳香設定及び芳香発生条件を取得する取得部と、前記芳香発生条件が満たされた場合に、前記芳香設定に基づく芳香を発生する発生部とを備えることを特徴とする。
【0011】
本発明に係る情報処理方法は、時刻及び当該時刻に行うべき行動内容に応じた芳香設定を取得し、前記時刻を条件として、芳香設定に基づく芳香を前記芳香発生装置から発生することを特徴とする。
【0012】
本発明に係る情報処理方法は、業務に関する業務情報が時刻に関連付けられたスケジュールから、前記業務情報を取得し、前記業務情報の種類毎に、芳香設定を前記業務情報に関連付けて取得し、前記業務情報が関連付けられた時刻を条件として、前記業務情報に関連付けられた前記芳香設定に基づく芳香を芳香発生装置から発生することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明にあっては、ユーザの状況に応じた適切な芳香が適切な時期に発生する。ユーザが適切な芳香を嗅ぐことによって、ユーザの生活の質が向上される等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】実施形態1に係る芳香発生システムの構成例を示す模式図である。
図2】実施形態1に係る芳香発生装置の内部の機能構成例を示すブロック図である。
図3】実施形態1に係る芳香制御装置の内部の構成例を示すブロック図である。
図4】実施形態1に係る情報送信装置の内部の機能構成例を示すブロック図である。
図5】実施形態1に係る芳香データの内容例を示す概念図である。
図6】芳香データの内容を設定する処理の手順を示すフローチャートである。
図7】芳香データの内容を設定するための実施形態1に係る設定画面の例を示す模式図である。
図8】実施形態1に係る芳香発生システムがコンテンツの提供及び芳香の発生を行う処理の手順を示すフローチャートである。
図9】実施形態2に係る情報送信装置の内部の機能構成例を示すブロック図である。
図10】実施形態2に係る学習モデルの機能の概要を示す概念図である。
図11】実施形態2に係る学習モデルの学習を行う処理の手順を示すフローチャートである。
図12】学習モデルを使用する芳香制御装置の内部の構成例を示すブロック図である。
図13】実施形態3に係る芳香発生システムの構成例を示す模式図である。
図14】実施形態2に係る情報送信装置の内部の機能構成例を示すブロック図である。
図15】実施形態3に係る芳香データの内容例を示す概念図である。
図16】実施形態3に係る芳香発生システムがコンテンツの提供及び芳香の発生を行う処理の手順を示すフローチャートである。
図17】実施形態4に係る芳香発生システムの構成例を示す模式図である。
図18】実施形態4に係る芳香発生装置の内部の機能構成例を示すブロック図である。
図19】実施形態5に係る芳香発生システムの構成例を示す模式図である。
図20】実施形態5に係る芳香制御装置の内部の機能構成例を示すブロック図である。
図21】実施形態5に係る芳香発生システムがコンテンツの提供及び芳香の発生を行う処理の手順を示すフローチャートである。
図22】実施形態6に係る芳香制御装置の内部の機能構成例を示すブロック図である。
図23】スケジュールデータの内容の一例を示す概念図である。
図24】スケジュールデータの内容の他の例を示す概念図である。
図25】実施形態6に係る情報送信装置の内部の機能構成例を示すブロック図である。
図26】関連付けデータの内容の一例を示す概念図である。
図27】関連付けデータの内容の他の例を示す概念図である。
図28】実施形態6における芳香データを作成する処理の手順を示すフローチャートである。
図29】芳香データの内容を設定するための実施形態6に係る設定画面の例を示す模式図である。
図30】実施形態6における芳香データの内容例を示す概念図である。
図31】実施形態6に係る芳香発生システムが芳香の発生を行う処理の手順を示すフローチャートである。
図32】実施形態7に係る情報送信装置の内部の機能構成例を示すブロック図である。
図33】実施形態7に係る学習モデルの機能の概要を示す概念図である。
図34】実施形態7に係る学習モデルの学習を行う処理の手順を示すフローチャートである。
図35】実施形態7に係る学習モデルを使用する芳香制御装置の内部の構成例を示すブロック図である。
図36】サービスを選択するための選択画面の例を示す模式図である。
図37】実施形態9に係る芳香発生システムの構成例を示す模式図である。
図38】VR装置の内部の構成例を示すブロック図である。
図39】実施形態9に係る芳香データの内容例を示す概念図である。
図40】実施形態9に係る芳香発生システムがコンテンツの提供及び芳香の発生を行う処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
<実施形態1>
図1は、実施形態1に係る芳香発生システム10の構成例を示す模式図である。芳香発生システム10は、コンテンツをユーザ3へ提供し、コンテンツに応じた芳香を発生させるための情報処理方法を実行する。芳香発生システム10は、芳香発生装置1と、芳香制御装置2と、情報送信装置4とを備えている。芳香発生装置1は、アロマオイル等の芳香成分を空気中へ放出することによって芳香を発生する装置である。芳香制御装置2は、芳香発生装置1と通信を行い、芳香発生装置1が発生する芳香の内容及び芳香発生の時機を制御する。芳香制御装置2は、ユーザ3の生体情報を測定するセンサ装置31と通信を行う。また、芳香制御装置2は、インターネット等の通信ネットワーク5を介して、情報送信装置4と通信を行う。情報送信装置4は、コンテンツデータを芳香制御装置2へ送信することによりコンテンツを提供し、コンテンツに応じて芳香を制御するために必要な情報を芳香制御装置2へ送信する。
【0016】
図2は、実施形態1に係る芳香発生装置1の内部の機能構成例を示すブロック図である。芳香発生装置1は、制御部11と、通信部12と、芳香発生器13とを備え、複数の芳香成分容器14を着脱可能に備える。制御部11は、演算部及びメモリを含んで構成されており、芳香発生装置1の各部の動作を制御する。通信部12は、有線又は無線通信により、芳香制御装置2と通信を行う。通信部12は、制御部11に接続されている。芳香成分容器14は、芳香成分を収納した容器である。芳香成分は、アロマオイル等、特定の香りを有する物質である。種類の異なる芳香成分は、異なる香りを有する。例えば、芳香成分は液体である。例えば、芳香成分容器14は、芳香成分を収納した樹脂製のタンクである。通常、芳香発生装置1には、互いに異なる種類の芳香成分を収納した複数の芳香成分容器14が装着される。芳香成分容器14は、交換可能、又は芳香成分を補充可能になっている。芳香発生装置1は、芳香成分容器14内の芳香成分の残量を測定するセンサを有していてもよい。
【0017】
芳香発生器13には、装着された複数の芳香成分容器14が連結される。芳香発生器13は、芳香成分容器14に収納された芳香成分を芳香発生装置1の外部へ放出することにより、芳香を発生させる。芳香発生装置1は、芳香成分を噴霧するか、微粒子化するか又は蒸散させる等の方法により、芳香成分を放出する。芳香発生器13は、複数種類の芳香成分を夫々に放出するか、又は複数種類の芳香成分を混合して放出することにより、複数の芳香成分からなる芳香を発生させる。芳香発生器13は、複数種類の芳香成分のいずれか一つを選択して放出することにより、芳香を発生させてもよい。芳香発生器13は、夫々の芳香成分を放出する量、芳香の拡散速度、及び芳香を拡散させる時間の長さを調整する機能を有する。芳香発生器13は、例えば、単位時間当たりに芳香成分を放出する量を調整することにより、芳香の拡散速度を調整する。芳香発生器13は、制御部11に接続されている。制御部11は、芳香発生器13の動作を制御することにより、芳香の内容及び芳香発生の時機を制御する。
【0018】
芳香発生装置1は、芳香成分容器14内の芳香成分の残量を測定するセンサ、又は芳香成分を放出した量若しくは回数を計測する機能を有していてもよい。芳香発生装置1は、他の物体に組み込まれた形態であってもよい。例えば、芳香発生装置1は、空調機器等の電気機器に組み込まれた形態であってもよい。例えば、芳香発生装置1は、建物の一部又は家具に組み込まれた形態であってもよい。例えば、芳香発生装置1は、自動車等の機械に組み込まれた形態であってもよい。
【0019】
図3は、実施形態1に係る芳香制御装置2の内部の構成例を示すブロック図である。芳香制御装置2は、スマートフォン、タブレット型コンピュータ又はパーソナルコンピュータ等、ユーザ3が使用するコンピュータである。芳香制御装置2は、演算部21と、メモリ22と、記憶部23と、操作部24と、表示部25と、音声出力部26と、通信部27とを備えている。演算部21は、例えばCPU(Central Processing Unit )、GPU(Graphics Processing Unit)、又はマルチコアCPUを用いて構成されている。演算部21は、量子コンピュータを用いて構成されていてもよい。メモリ22は、演算に伴って発生する一時的なデータを記憶する。メモリ22は、例えばRAM(Random Access Memory)である。記憶部23は、不揮発性であり、例えばハードディスク又は不揮発性半導体メモリである。操作部24は、ユーザ3からの操作を受け付けることにより、テキスト等の情報の入力を受け付ける。操作部24は、例えばタッチパネル、キーボード又はポインティングデバイスである。表示部25は、画像を表示する。表示部25は、例えば液晶ディスプレイ又はELディスプレイ(Electroluminescent Display)である。操作部24及び表示部25は、一体になっていてもよい。音声出力部26は、例えば、音声を出力するためのフォンコネクタ等のインタフェース、又はスピーカである。通信部27は、有線又は無線通信により、芳香制御装置2の外部の装置と通信を行う。
【0020】
記憶部23は、コンピュータプログラム231を記憶する。コンピュータプログラム231は、コンピュータプログラム231を記憶する光ディスク等の記録媒体20から読み出され、通信部27を用いてダウンロードされ、記憶部23に記憶される。例えば、コンピュータプログラム231は、情報送信装置4からダウンロードされる。コンピュータプログラム231は、予め記憶部23に記憶されていてもよい。或は、コンピュータプログラム231は、記憶部23ではなく、メモリ22に記憶されてもよい。例えば、コンピュータプログラム231は、芳香発生システム10に関する処理を実行する際にダウンロードされ、メモリ22に記憶され、芳香発生システム10に関する処理が終了する際にメモリ22から消去されてもよい。演算部21は、コンピュータプログラム231に従って必要な処理を実行する。
【0021】
芳香制御装置2は、情報送信装置4から送信されるコンテンツデータを通信部27で受信し、記憶部23に記憶する。コンテンツデータは、動画像及び音声等を含んだコンテンツを表す。芳香制御装置2は、画像を表示部25に表示し、音声を音声出力部26から出力することによって、コンテンツデータに基づいたコンテンツを出力する。
【0022】
また、芳香制御装置2は、情報送信装置4から送信される芳香データを通信部27で受信し、記憶部23に記憶する。芳香データは、芳香発生装置1に発生させる芳香の内容を定めた芳香設定と、いつ芳香を発生するのかを定めた芳香発生条件とを含んでいる。芳香データは、コンテンツデータに関連付けられている。芳香制御装置2は、コンテンツを出力すると共に、コンテンツデータに関連付けられた芳香データに含まれる芳香設定及び芳香発生条件に従った芳香を芳香発生装置1に発生させる。
【0023】
なお、芳香制御装置2は、据え置き型の装置であってもよい。芳香制御装置2は、複数の装置で構成されていてもよい。芳香制御装置2は、芳香制御装置2の外部のディスプレイへコンテンツデータを転送してディスプレイに画像を表示させる等、芳香制御装置2の外部の装置を利用してコンテンツを出力する機能を有していてもよい。
【0024】
センサ装置31は、脈拍数、血中酸素濃度、血圧計、血糖値、又は筋電位等、芳香制御装置2を使用するユーザ3の生理的な状態を表す生体情報を測定する。センサ装置31は、有線又は無線通信により、測定した生体情報を芳香制御装置2へ送信する。例えば、センサ装置31は、ユーザ3の身体に装着される。センサ装置31は、ユーザ3に装着されない装置であってもよい。例えば、センサ装置31は、体重計、ユーザ3の表情を撮影するカメラ、又は電磁波を利用して体温若しくは脈拍数等の生体情報を計測する機器であってもよい。ユーザ3の生体情報を測定するために複数のセンサ装置31が用いられてもよい。
【0025】
図4は、実施形態1に係る情報送信装置4の内部の機能構成例を示すブロック図である。情報送信装置4は、サーバ装置等のコンピュータを用いて構成されている情報処理装置である。情報送信装置4は、演算部41と、演算に伴って発生する一時的なデータを記憶するメモリ42と、記憶部43と、ドライブ部44と、操作部45と、表示部46と、通信部47とを備えている。演算部41は、例えばCPU、GPU、又はマルチコアCPUを用いて構成されている。演算部41は、量子コンピュータを用いて構成されていてもよい。メモリ42は、例えばRAMである。記憶部43は、不揮発性であり、例えばハードディスクである。ドライブ部44は、光ディスク等の記録媒体40から情報を読み取る。操作部45は、オペレータからの操作を受け付けることにより情報の入力を受け付ける。操作部45は、例えばタッチパネル、キーボード又はポインティングデバイスである。表示部46は、画像を表示する。表示部46は、例えば液晶ディスプレイ又はELディスプレイである。通信部47は、通信ネットワーク5を介して、芳香制御装置2と通信を行う。
【0026】
演算部41は、記録媒体40に記録されたコンピュータプログラム431をドライブ部44に読み取らせ、読み取ったコンピュータプログラム431を記憶部43に記憶させる。演算部41は、コンピュータプログラム431に従って、情報送信装置4に必要な処理を実行する。なお、コンピュータプログラム431は、通信部47により情報送信装置4の外部からダウンロードされてもよい。この場合は、情報送信装置4はドライブ部44を備えていなくてもよい。
【0027】
記憶部43は、情報送信装置4から芳香制御装置2へ送信すべき複数のコンテンツデータを記憶している。複数のコンテンツデータは、夫々に内容が異なっている。記憶部43は、夫々のコンテンツデータに関連付けられた芳香データを記憶している。コンテンツデータには、一又は複数の芳香データが関連付けられている。芳香データは、一又は複数のコンテンツデータに関連付けられている。コンテンツデータに関連付けられた芳香データに含まれる芳香設定及び芳香発生条件は、コンテンツデータが表すコンテンツの内容に応じて定められている。情報送信装置4は、複数のコンピュータで構成されていてもよい。例えば、コンテンツデータを記憶する装置と、芳香データを記憶する装置とは異なっていてもよい。
【0028】
図5は、実施形態1に係る芳香データの内容例を示す概念図である。芳香データは、コンテンツデータに固有のコンテンツIDを記録していることによって、コンテンツデータに関連付けられている。複数のコンテンツデータに関連付けられているには、複数のコンテンツIDが記録されている。芳香データに含まれている芳香設定及び芳香発生条件は、関連付けられたコンテンツデータが表すコンテンツの内容に応じて定められている。芳香データに含まれている芳香設定及び芳香発生条件は互いに関連付けられている。芳香データは、芳香の名称又は芳香に固有の画像等、芳香に関する他の情報を含んでいてもよい。芳香データは、コンテンツデータの一部分に関連付けられていてもよい。例えば、コンテンツが複数のチャプター等の複数の部分からなる場合に、コンテンツの一部を表すコンテンツデータの一部分に芳香データが関連付けられていてもよい。この場合、芳香データには、コンテンツデータの一部分を示す情報が含まれる。なお、コンテンツデータと芳香データとの関係を記録したデータベースを記憶部43に記憶する等、芳香データにコンテンツIDを記録する以外の方法で、芳香データがコンテンツデータに関連付けられてもよい。
【0029】
図5には、複数の芳香データの例を示している。芳香発生条件は、いつ芳香を発生するのかを定めた条件である。図5に示す一つの例では、コンテンツ開始時刻が芳香発生条件として記録されている。この場合、芳香制御装置2がコンテンツの出力を開始した時刻に、芳香が発生するようになっている。図5に示す他の例では、脈拍数が所定値以下であることが芳香発生条件として記録されている。この場合、センサ装置31によって取得された脈拍数が所定値以下である場合に、芳香が発生するようになっている。
【0030】
芳香発生条件としては、種々の内容を定めることが可能である。例えば、芳香発生条件は、コンテンツ開始時刻等、コンテンツの経過に応じた時刻である。例えば、芳香発生条件は、一日の中の特定の時刻、又は年月日を含む時刻である。芳香発生条件である時刻は、ユーザ3により指定されてもよく、コンテンツを提供するサービサーにより指定されてもよい。例えば、芳香発生条件は、特定のチャプターの開始等、コンテンツの特定の部分の開始である。例えば、芳香発生条件は、芳香制御装置2の外部からの信号の受信である。外部からの信号は、情報送信装置4から送信された信号であってもよく、他のアプリケーションを通じて得られる信号であってもよい。例えば、天気予報を行うアプリケーションから得られる信号であってもよい。芳香発生条件は、芳香制御装置2の外部から得られた情報が特定の状態であることであってもよい。例えば、芳香発生条件は、脈拍数又は血中酸素濃度等、センサ装置31から得られた生体情報が所定の状態になったことである。例えば、芳香発生条件は、コンテンツに対するユーザ3の評価を示す評価情報を芳香制御装置2が受け付け、芳香発生条件は、評価情報が特定の状態になったことである。複数の芳香発生条件が選択的に記録されていてもよい。
【0031】
芳香設定は、芳香の内容を定めている。芳香設定は、芳香を発生するために放出される芳香成分の組み合わせと、芳香の拡散速度と、芳香の拡散継続時間とを含んでいる。図5に示す例では、芳香成分として、ラベンダー、レモン及びミントが挙げられており、複数の芳香成分の組み合わせとして、夫々の芳香成分の量の比率が記録されている。いずれかの比率を100%にする等の方法により、複数種類の芳香成分のいずれか一つを指定する設定が記録されていてもよい。芳香成分は、ラベンダー、レモン及びミントに限らない。芳香設定に記録された芳香成分の夫々は、芳香発生装置1が備える芳香成分容器14の何れかに収納される。
【0032】
芳香の拡散速度は、芳香が芳香発生装置1の周囲に拡散していく速度であり、芳香発生装置1が芳香成分を放出する速度を調整することにより、調整される。例えば、拡散速度は、所定の低速度、中速度及び高速度の何れかに定められる。拡散継続時間は、芳香の拡散が継続する時間の長さであり、芳香発生装置1が芳香成分を放出する時間の長さを調整することにより、調整される。例えば、拡散継続時間として、1分又は3分等の特定の時間の長さが記録される。芳香設定は、芳香成分の組み合わせ、拡散速度及び拡散継続時間以外にも、芳香の内容を表すその他の情報を含んでいてもよい。
【0033】
芳香データの内容は、情報送信装置4を用いて、コンテンツを提供するサービサーにより設定される。図6は、芳香データの内容を設定する処理の手順を示すフローチャートである。以下、ステップをSと略す。情報送信装置4の演算部41は、コンピュータプログラム431に従って以下の処理を実行する。演算部41は、芳香データの内容を設定するための設定画面を表示部46に表示する(S11)。
【0034】
図7は、芳香データの内容を設定するための実施形態1に係る設定画面の例を示す模式図である。設定画面には、コンテンツの提供と芳香の発生とを含んだサービスのサービスID及びサービス名を入力する欄が含まれる。サービスは、例えば、動画を用いてユーザ3の運動を指導するサービスである。設定画面には、提供すべきコンテンツを示すコンテンツIDを入力する欄が含まれる。コンテンツIDは、コンテンツデータを識別するための情報であり、夫々のコンテンツデータに固有の情報である。芳香データが複数のコンテンツに関連付けられる場合は、複数のコンテンツIDが入力されてもよい。設定画面には、芳香設定及び芳香発生条件の内容を入力するための入力画面が含まれている。芳香設定及び芳香発生条件に利用する項目を指定した上で、具体的な内容が入力されるように構成されている。図7には、図5に示した芳香設定及び芳香発生条件の内容が入力された例を示している。設定画面には、複数の芳香設定及び芳香発生条件を設定するための画面が含まれていてもよい。
【0035】
情報送信装置4は、オペレータが操作部45を操作することによって、表示された設定画面を使用して芳香設定及び芳香発生条件の内容を入力する。演算部41は、操作部45から、芳香設定及び芳香発生条件を受け付ける(S12)。S12では、オペレータは、提供すべきコンテンツの内容に応じた芳香設定及び芳香発生条件を入力し、演算部41は、コンテンツの内容に応じた芳香設定及び芳香発生条件を受け付ける。例えば、コンテンツが運動を指導するための動画を含む場合、コンテンツと同期した適切なタイミングで、運動への意欲を向上させる芳香を発生させるように、芳香設定及び芳香発生条件が定められる。
【0036】
演算部41は、次に、受け付けた芳香設定及び芳香発生条件を含んだ芳香データを作成し、芳香データを記憶部43に記憶する(S13)。記憶される芳香データには一又は複数のコンテンツIDが含まれている。芳香データにコンテンツIDが含まれていることによって、芳香データに含まれる芳香設定及び芳香発生条件は、夫々のコンテンツIDが識別するコンテンツデータ、及びコンテンツデータが表すコンテンツと関連付けられている。芳香データにコンテンツIDを記録する以外の方法で、芳香データがコンテンツに関連付けられてもよい。例えば、芳香設定及び芳香発生条件とコンテンツとを関連付けるための情報は、芳香データとは別に記憶部43に記憶されてもよい。S13が終了した後、演算部41は、芳香データの内容を設定する処理を終了する。
【0037】
S11~S13の処理により、芳香設定及び芳香発生条件が作成され、芳香設定及び芳香発生条件が互いに関連付けられ、コンテンツと関連付けて記憶される。所望の条件で所望の内容の芳香が発生するように、芳香設定及び芳香発生条件の内容が定められる。コンテンツを提供するサービサーによって芳香設定及び芳香発生条件の内容が定められることにより、コンテンツの内容に応じた芳香設定及び芳香発生条件を定めることができる。この結果、コンテンツの内容別に、芳香設定及び芳香発生条件が作成され、記憶される。なお、S11~S12は、情報送信装置4に接続された端末装置を用いて行われてもよい。或は、S11~S12は、情報送信装置4以外の情報処理装置で実行され、情報送信装置4以外の情報処理装置で芳香データが作成され、芳香データが情報送信装置4へ送信され、情報送信装置4が受信し芳香データを記憶してもよい。
【0038】
情報送信装置4は、コンテンツデータ及び芳香データを芳香制御装置2へ送信する。芳香制御装置2は、コンテンツデータ及び芳香データを受信することにより、コンテンツ、芳香設定及び芳香発生条件を取得する。芳香制御装置2は、コンテンツデータに基づいてコンテンツを出力し、芳香設定及び芳香発生条件に従って芳香発生装置1に芳香を発生させる。このようにして、コンテンツの提供及び芳香の発生が行われる。
【0039】
図8は、実施形態1に係る芳香発生システム10がコンテンツの提供及び芳香の発生を行う処理の手順を示すフローチャートである。情報送信装置4は、コンテンツデータ及び芳香データを、通信ネットワーク5を介して芳香制御装置2へ送信する(S201)。S201では、演算部41は、コンテンツデータと、当該コンテンツデータに関連付けられた一又は複数の芳香データとを記憶部43から読み出し、通信部47に送信させる。例えば、コンテンツ及び芳香の発生を含んだサービスの提供を希望するユーザ3によって芳香制御装置2へサービスの要求が入力される。複数のコンテンツの中で提供を希望するコンテンツの指定が入力されてもよい。芳香制御装置2は、サービスの要求を情報送信装置4へ送信し、情報送信装置4は、サービスの要求を受信したことに応じて、S201の処理を実行する。例えば、予め定められた時刻になったときに、情報送信装置4は、S201の処理を実行する。
【0040】
芳香制御装置2の演算部21は、コンピュータプログラム231に従って処理を実行する。芳香制御装置2は、通信部27でコンテンツデータ及び芳香データを受信する(S202)。演算部21は、受信したコンテンツデータ及び芳香データを記憶部23に記憶する(S203)。S202及びS203の処理により、演算部21は、コンテンツデータと、コンテンツに関連付けられた芳香設定及び芳香発生条件とを取得する。コンテンツに応じて芳香設定及び芳香発生条件が定められているので、演算部21は、コンテンツの内容別に芳香設定及び芳香発生条件を取得する。S202~S203の処理は、芳香制御装置2の取得部に対応する。
【0041】
なお、芳香制御装置2は、この段階で、芳香データの内容を設定する処理を行ってもよい。この場合、芳香制御装置2は、S11~S13と同等の処理を実行することにより、ユーザ3の操作に応じて芳香設定及び芳香発生条件を受け付け、芳香データを記憶部23に記憶する。例えば、芳香制御装置2は、S202及びS203で取得した芳香データの内容の修正又は追加を行う。芳香制御装置2は、S202及びS203でコンテンツデータのみを取得し、芳香データを作成し、芳香データをコンテンツデータに関連付けて記憶してもよい。ユーザ3が芳香データの内容を設定することによっても、芳香制御装置2は、コンテンツに応じた芳香設定及び芳香発生条件を取得することが可能である。
【0042】
芳香制御装置2は、記憶部23に記憶しているコンテンツデータに基づいて、コンテンツの出力を開始する(S204)。S204では、演算部21は、コンテンツデータを記憶部23から読み出し、コンテンツデータに基づいてコンテンツを再生する。コンテンツに画像が含まれている場合は、演算部21は、表示部25に画像を表示する。コンテンツに音声が含まれている場合は、演算部21は、音声出力部26を用いて音声を出力する。コンテンツがユーザ3による応答を必要とする場合は、演算部21は、ユーザ3が操作部24を操作することによる応答を受け付け、応答に応じてコンテンツを出力する。芳香制御装置2の外部の装置を利用してコンテンツを出力する場合は、芳香制御装置2は、外部の装置へコンテンツデータを送信し、外部の装置にコンテンツを出力させる。例えば、ユーザ3が操作部24を操作することによって開始の指示が入力され、演算部21は、開始の指示に応じて、コンテンツの出力を開始する。例えば、予め定められた時刻になったときに、演算部21はコンテンツの出力を開始する。
【0043】
例えば、コンテンツは、ダイエットのための運動を指導する動画である。ユーザ3は、コンテンツを視聴しながら、運動を行う。例えば、コンテンツは、美容のための有酸素運動、栄養補給、又は休息等、美容のための活動を指導する動画である。ユーザ3は、コンテンツを視聴しながら、又はコンテンツで指導された内容に従って、美容のための活動を行う。例えば、コンテンツは、認知症等の疾病を予防するための運動、又はリハビリテーション等、医療に関する活動を指導するための動画である。医療に関する活動の指導には、栄養指導、又は生活指導が含まれていてもよい。ユーザ3は、コンテンツを視聴しながら、又はコンテンツで指導された内容に従って、医療に関する活動を行う。例えば、コンテンツは、講師による講義等、学習を指導するための動画である。コンテンツには、複数の講師による講義、又は複数の教科若しくは科目についての講義等、学習を指導するための複数種類のコンテンツが含まれ得る。ユーザ3は、コンテンツを視聴しながら、又はコンテンツで指導された内容に従って、学習を行う。例えば、コンテンツは、映画、音楽又はスポーツ等、エンターテイメントに関するコンテンツである。例えば、コンテンツは、画像又はテキストを含む電子書籍である。芳香制御装置2、又は芳香制御装置2がコンテンツを出力させる装置は、電子書籍端末であってもよい。
【0044】
演算部21は、コンテンツの出力をしながら、コンテンツに関連付けられた芳香発生条件が満たされたか否かを判定する(S205)。S205では、演算部21は、出力しているコンテンツを表すコンテンツデータに関連付けられている芳香データに含まれる芳香発生条件が満たされたか否かを判定する。芳香データに複数の芳香発生条件が含まれている場合は、演算部21は、いずれか一つの芳香発生条件が満たされたか否かを判定する。例えば、コンテンツ開始時刻が芳香発生条件である場合は、コンテンツの出力が開始されたときに芳香発生条件が満たされたと判定される。
【0045】
芳香発生条件が満たされた場合(S205:YES)、芳香制御装置2は、芳香発生条件に関連付けられた芳香設定に基づく芳香の発生の指示を芳香発生装置1へ送信する(S206)。S206では、演算部21は、満たされた芳香発生条件に関連付けられた芳香設定に従って、発生させるべき芳香の内容を指定した芳香発生指示を生成し、通信部27に芳香発生装置1へ送信させる。芳香発生指示には、芳香設定で定められている通りに、芳香成分の組み合わせ、拡散速度及び拡散継続時間を指定する情報が含まれている。S206の処理は、芳香制御装置2の出力部に対応する。
【0046】
芳香発生装置1は、通信部12で芳香発生指示を受信し(S207)、受信した芳香発生指示に従って、芳香を発生する(S208)。S208では、制御部11は、受信した芳香発生指示に従って、芳香発生器13を制御する。芳香発生器13は、芳香成分の組み合わせで指定された芳香成分を、複数の芳香成分容器14から夫々に取り出し、指定された比率で混合する。いずれか一つの芳香成分が指定されている場合は、芳香発生器13は、指定された芳香成分を芳香成分容器14から取り出す。また、芳香発生器13は、指定された拡散速度で芳香成分を放出し、指定された拡散継続時間の間、芳香成分の放出を継続する。このようにして、芳香設定に基づいた芳香が発生する。なお、S206では芳香制御装置2は芳香発生指示として芳香設定を芳香発生装置1へ送信し、S208では芳香発生装置1は芳香設定に基づいた芳香を発生してもよい。又は、芳香発生装置1は、芳香データに基づいて、芳香の名称又は芳香に固有の画像等、芳香に関する情報をコンテンツと共に出力してもよい。
【0047】
ユーザ3は、コンテンツを視聴しながら、発生した芳香を嗅ぐ。コンテンツの内容別に芳香設定及び芳香発生条件が予め設定されているので、コンテンツに応じた芳香が発生する。例えば、コンテンツが運動を指導する動画である場合は、コンテンツに合わせて、運動への意欲を向上させる芳香を発生させることができる。コンテンツが美容又は医療に関する活動を指導するための動画である場合は、コンテンツに合わせて、活動への意欲を向上させる芳香を発生させることができる。コンテンツが学習を指導するための動画である場合は、コンテンツに合わせて、学習効果を向上させる芳香を発生させることができる。コンテンツがエンターテイメントに関するコンテンツ又は電子書籍である場合は、コンテンツの内容から想起される芳香を発生させる等、娯楽性をより向上させる芳香を発生させることができる。
【0048】
ユーザ3は、操作部24を操作して、「満足」又は「不満足」等、コンテンツ又は芳香に対する評価を示す評価情報を芳香制御装置2へ入力することができる。このように、芳香制御装置2は、評価情報を操作部24から取得し得る。ユーザ3が芳香制御装置2以外の情報処理装置を操作し、当該装置から芳香制御装置2へ評価情報を送信することにより、芳香制御装置2が評価情報を取得してもよい。また、センサ装置31は、脈拍数又は血中酸素濃度等、ユーザ3の生体情報を取得し、取得した生体情報を芳香制御装置2へ送信することができる。芳香制御装置2は、生体情報を受信することにより、生体情報を取得し得る。
【0049】
芳香発生条件が満たされていない場合(S205:NO)、又はS206が終了した後は、芳香制御装置2は、評価情報又は生体情報を取得したか否かを判定する(S209)。S209で取得される生体情報は、第1の生体情報に対応する。評価情報又は生体情報を取得した場合は(S209:YES)、芳香制御装置2は、取得した評価情報又は生体情報に応じた芳香発生条件が満たされたか否かを判定する(S210)。S210では、演算部21は、芳香データに含まれる芳香発生条件の中で、評価情報又は生体情報に応じた内容が定められている芳香発生条件が満たされたか否かを判定する。例えば、脈拍数が所定値以下であることが芳香発生条件になっている場合は、演算部21は、取得した生体情報が示す脈拍数が所定値以下であるか否かを判定する。
【0050】
評価情報又は生体情報に応じた芳香発生条件が満たされた場合(S210:YES)、演算部21は、処理をS206へ進める。S206では、芳香制御装置2は、満たされた芳香発生条件に関連付けられた芳香設定に従った芳香発生指示を芳香発生装置1へ送信する。S207~S208では、芳香発生装置1は、芳香発生指示に従った芳香を発生する。このようにして、評価情報又は生体情報に応じた芳香設定に基づいた芳香が発生し、評価情報又は生体情報に応じて芳香が変更される。
【0051】
評価情報に応じて芳香が変更されることにより、ユーザ3による評価に応じた芳香を発生させることができる。例えば、ユーザ3が満足している場合には芳香を変更せず、ユーザ3が不満足である場合には異なった芳香を発生させることができる。生体情報に応じて芳香が変更されることにより、ユーザ3の身体の状態に応じた芳香を発生させることができる。例えば、ユーザ3が疲労していることを示す生体情報が取得された場合に、疲労を軽減させる効果のある芳香を発生させることができる。例えば、ユーザ3の覚醒度又は集中度が低下していることを示す生体情報が取得された場合に、覚醒度又は集中度を向上させる効果のある芳香を発生させることができる。例えば、ユーザ3が興奮していることを示す生体情報が取得された場合に、興奮を持続させる効果又は興奮を鎮める効果のある芳香を発生させることができる。
【0052】
S209で評価情報及び生体情報のいずれの取得もない場合(S209:NO)、又はS210で芳香発生条件が満たされていない場合(S210:NO)、演算部21は、コンテンツが終了したか否かを判定する(S211)。S211では、芳香制御装置2は、ユーザ3からのコンテンツ終了の指示を操作部24で受け付けてもよい。コンテンツが終了していない場合(S211:NO)、演算部21は、処理をS205へ戻す。
【0053】
コンテンツが終了している場合(S211:YES)、芳香制御装置2は、評価情報又は生体情報を取得する(S212)。S212で取得される評価情報又は生体情報は、S209で取得される評価情報又は生体情報と同じ種類の情報であってもよく、異なった種類の情報であってもよい。S212では、S209で生体情報を取得したセンサ装置31とは別のセンサ装置31によって生体情報が取得されてもよい。S212で取得される生体情報は、第2の生体情報に対応する。
【0054】
S212では、ユーザ3は、コンテンツの全体及び芳香の発生の経緯に対する評価を示す評価情報を芳香制御装置2へ入力することができる。例えば、美容の向上、医療の効果の向上、学習の進展、又はエンターテイメントの楽しみの向上等、芳香による効果がユーザ3に実感された場合に、肯定的な評価情報が入力される。例えば、芳香による効果がユーザ3に実感されない場合には、肯定的でない評価情報が入力される。芳香制御装置2は、入力された評価情報を取得する。また、体温の変化、体重の変化、又は認知機能の変化等、コンテンツ及び芳香を経験した身体の変化を表す生体情報が取得される。S212では、評価情報又は生体情報の一方のみが取得されてもよい。
【0055】
芳香制御装置2は、評価情報又は生体情報を情報送信装置4へ送信する(S213)。S213では、演算部21は、S212で取得した評価情報又は生体情報を、通信部27に情報送信装置4へ送信させる。芳香制御装置2は、S212を省略し、S213では、S209で取得した評価情報又は生体情報を送信してもよい。
【0056】
情報送信装置4は、評価情報又は生体情報を通信部47で受信する(S214)。演算部41は、受信した評価情報又は生体情報を記憶部43に記憶する(S215)。演算部41は、S215で、情報送信装置4の外部の記憶装置に評価情報又は生体情報を記憶してもよい。なお、情報送信装置4以外に情報を管理する管理装置を芳香発生システム10が含んでおり、芳香制御装置2は管理装置へ評価情報又は生体情報を送信し、管理装置が評価情報又は生体情報を記憶してもよい。
【0057】
評価情報又は生体情報が記憶されることにより、ユーザ3のコンテンツ若しくは芳香に対する評価、又はユーザ3の身体に対する影響が記録される。評価情報又は生体情報に基づいて、芳香発生条件及び芳香設定の改良を行うことが可能となる。S215が終了した後、芳香発生システム10がコンテンツの提供及び芳香の発生を行う処理は終了する。
【0058】
以上詳述した如く、コンテンツの内容に応じて芳香設定及び芳香発生条件が定められ、コンテンツがユーザ3へ提供されると共に、芳香発生条件が満たされた場合に、芳香設定に基づいた芳香が発生する。コンテンツに応じた適切な芳香が発生し、芳香によってコンテンツの効果を向上させることができる。ユーザ3は、芳香によって、コンテンツから受ける効果が向上し、美容、医療、又は学習の成果を挙げることができる。また、ユーザ3は、コンテンツに伴う芳香によって、エンターテイメントの楽しみ又は電子書籍を読むことの楽しみが向上し、生活の質が向上する。
【0059】
<実施形態2>
実施形態2に係る芳香発生システム10の構成は、実施形態1と同様である。図9は、実施形態2に係る情報送信装置4の内部の機能構成例を示すブロック図である。情報送信装置4は、芳香設定及び芳香発生条件を生成するために用いられる学習モデル432を備えている。学習モデル432は、コンテンツデータを入力された場合に、芳香設定及び芳香発生条件を出力するように学習されている。なお、情報送信装置4は、コンテンツの提供の処理を行う装置と、学習モデル432を備える装置とを含む複数の情報処理装置で構成されていてもよい。学習モデル432以外の情報送信装置4の内部の機能構成は、実施形態1と同様である。
【0060】
学習モデル432は、コンピュータプログラム431に従って演算部41が情報処理を実行することにより実現される。記憶部43は、学習モデル432を実現するために必要なデータを記憶している。或いは、学習モデル432は、ハードウェアを用いて構成されていてもよい。例えば、学習モデル432は、プロセッサと、必要なプログラムおよびデータを記憶するメモリとを含んで構成されていてもよい。又は、学習モデル432は、量子コンピュータを用いて実現されてもよい。
【0061】
図10は、実施形態2に係る学習モデル432の機能の概要を示す概念図である。学習モデル432は、コンテンツデータを入力され、コンテンツデータが表すコンテンツに応じた芳香設定及び芳香発生条件を出力する。例えば、コンテンツデータは、動画データ又はテキストデータである。例えば、学習モデル432は、ニューラルネットワークを用いて構成されている。学習モデル432は、コンテンツデータを入力された場合にコンテンツに適切な芳香設定及び芳香発生条件を出力するように、学習される。
【0062】
芳香発生システム10は、実施形態1と同様に、S201~S215の処理を実行することにより、コンテンツの提供及び芳香の発生を行う。例えば、S201~S215の処理で使用される芳香設定及び芳香発生条件は、学習モデル432により生成される。情報送信装置4は、S201~S215の処理により取得された生体情報又は評価情報を報酬として、学習モデル432の学習を行う。
【0063】
図11は、実施形態2に係る学習モデル432の学習を行う処理の手順を示すフローチャートである。情報送信装置4は、コンテンツデータ、芳香設定及び芳香発生条件、並びに生体情報又は評価情報を取得する(S31)。S31では、演算部41は、コンテンツデータと、コンテンツデータに関連付けられた芳香データに含まれる芳香設定及び芳香発生条件とを、記憶部43から読み出すことにより取得する。また、演算部41は、S201~S215の処理により芳香設定及び芳香発生条件に基づいた芳香の発生後に得られた生体情報又は評価情報を、記憶部43から読み出すことにより取得する。
【0064】
演算部41は、次に、生体情報又は評価情報を報酬として、学習モデル432の学習を行う(S32)。演算部41は、S32の前に、生体情報又は評価情報を数値へ変換する処理を行ってもよい。S32では、コンテンツデータに応じて生成される芳香設定及び芳香発生条件に生体情報又は評価情報を報酬として対応付け、報酬がより高くなる芳香設定及び芳香発生条件が得られるように、学習モデル432の学習を行う。例えば、学習により、学習モデル432を構成するニューラルネットワークのパラメータが調整される。演算部41は、学習済みの学習モデル432に必要なパラメータを記憶部43に記憶する。S32が終了した後、情報送信装置4は、学習モデル432の学習の処理を終了する。例えば、S201~S215の処理が実行される都度、情報送信装置4は、S31~S32の処理を実行する。学習モデル432は、入力されるデータとして、コンテンツデータに加えて又はコンテンツデータに替えて、他のデータを利用する形態であってもよい。例えば、学習モデル432は、コンテンツデータに加えて、性別、年齢、病気の既往歴等のユーザ3の属性に関する情報を、入力されるデータとして用いてもよい。例えば、学習モデル432は、コンテンツデータに加えて又はコンテンツデータに替えて、生体情報又は評価情報を、入力されるデータとして用いてもよい。
【0065】
以上のように、実施形態2においては、学習モデル432により、コンテンツデータから芳香設定及び芳香発生条件を生成し、生体情報又は評価情報を報酬として学習モデル432が学習される。生体情報又は評価情報を報酬とすることにより、より良い生体情報又は評価情報が得られるように、学習モデル432が学習される。このため、より良い生体情報又は評価情報が得られるように、コンテンツデータから芳香設定及び芳香発生条件が生成される。コンテンツに適切な芳香設定及び芳香発生条件が得られるようになり、S201~S215の処理において、コンテンツに応じた適切な芳香を発生させ、芳香によってコンテンツの効果をより向上させることができる。なお、学習モデル432は、コンテンツデータから芳香設定又は芳香発生条件の一方のみを生成する形態であってもよい。
【0066】
なお、芳香発生システム10は、学習モデル432を芳香制御装置2で使用する形態であってもよい。図12は、学習モデル432を使用する芳香制御装置2の内部の構成例を示すブロック図である。芳香制御装置2は、学習モデル432を備えている。芳香制御装置2は、情報送信装置4で学習された学習モデル432に必要なパラメータを記録した学習済みデータを記憶部23に記憶することによって、学習モデル432を備える。学習済みデータは、情報送信装置4から芳香制御装置2へ送信され、芳香制御装置2は受信した学習済みデータを記憶部23に記憶する。演算部21がコンピュータプログラム231に従って学習済みデータを利用した情報処理を実行することにより、学習モデル432が実現される。或いは、学習モデル432は、ハードウェアを用いて構成されていてもよい。又は、学習モデル432は、量子コンピュータを用いて実現されてもよい。
【0067】
芳香制御装置2は、学習モデル432を用いて、コンテンツデータから芳香設定及び芳香発生条件を生成する処理を行うことができる。例えば、S201~S215の処理を行うにあたって、芳香制御装置2は、S205の処理を行う前に、取得したコンテンツデータを学習モデル432へ入力する。学習モデル432は、コンテンツデータの入力に応じて、芳香設定及び芳香発生条件を出力する。芳香制御装置2は、学習モデル432が出力した芳香設定及び芳香発生条件を取得することにより、芳香設定及び芳香発生条件を生成する。芳香制御装置2は、その後、S205の処理を実行する。この形態でも、学習モデル432を利用して適切な芳香を発生させ、芳香によってコンテンツの効果をより向上させることができる。
【0068】
<実施形態3>
図13は、実施形態3に係る芳香発生システム10の構成例を示す模式図である。芳香発生システム10は、出演者6による活動をコンテンツとしてライブで提供するための処理を行う。出演者6による活動は、例えば、音楽、ゲーム、スポーツ又は演劇等である。図14は、実施形態3に係る情報送信装置4の内部の機能構成例を示すブロック図である。出演者6による活動を記録するカメラ又はマイク等の記録器48を備えている。情報送信装置4は、リアルタイムで、記録器48が記録した出演者6による活動を表すコンテンツデータを作成し、作成したコンテンツデータを芳香制御装置2へ送信する。記録器48以外の情報送信装置4の内部の機能構成は、実施形態1と同様である。情報送信装置4以外の芳香発生システム10の構成は、実施形態1と同様である。なお、記録器48は、通信ネットワーク5を介して情報送信装置4に接続されていてもよい。記録器48としての機能は、情報送信装置4と通信を行う図示しない情報処理装置によって実現されてもよい。
【0069】
記憶部43は、芳香データを記憶している。図15は、実施形態3に係る芳香データの内容例を示す概念図である。芳香データは、ライブで提供されるコンテンツに固有のコンテンツIDを記録している。これにより、芳香データに含まれている芳香設定及び芳香発生条件は、ライブで提供されるべきコンテンツに関連付けられている。芳香設定及び芳香発生条件が複数のコンテンツに記録されている場合は、複数のコンテンツIDが芳香データに記録されている。芳香設定及び芳香発生条件は、提供されるべきコンテンツの内容に応じて定められている。
【0070】
図15に示す一つの例では、ライブ開始の何分か前から開始時刻までの所定の時刻が芳香発生条件として記録されている。この場合、ライブ開始の何分か前から芳香が発生するようになっている。なお、ライブ開始前の複数の時間帯が芳香発生条件として記録され、夫々の時間帯について異なる芳香設定が関連付けられていてもよい。図15に示す他の例では、ユーザ3から拍手又は投げ銭等のアクションを受け付けることが芳香発生条件として記録されている。この場合、ユーザ3からアクションを受け付けた場合に、芳香が発生するようになっている。更に、図15に示す例では、情報送信装置4を操作するオペレータから芳香の発生指示を受け付けることが芳香発生条件として記録されている。この場合、オペレータから芳香の発生指示を受け付けた場合に、芳香が発生するようになっている。他の例として、ライブ開始後の経過時間の夫々が芳香発生条件として記録されていてもよく、曲の変更等のコンテンツの内容の変更が芳香発生条件として記録されていてもよい。図15では、一つの芳香データ以外の芳香データについては、芳香設定の詳細を省略している。芳香データは、芳香の名称又は芳香に固有の画像等、芳香に関する他の情報を含んでいてもよい。
【0071】
図16は、実施形態3に係る芳香発生システム10がコンテンツの提供及び芳香の発生を行う処理の手順を示すフローチャートである。情報送信装置4は、芳香データを芳香制御装置2へ送信する(S401)。S401では、演算部41は、提供予定のコンテンツに関連付けられた芳香データを記憶部43から読み出し、通信部47に送信させる。例えば、ライブでのコンテンツ及び芳香の発生を含んだサービスの提供を希望するユーザ3によって芳香制御装置2へサービスの要求が入力される。芳香制御装置2は、サービスの要求を情報送信装置4へ送信し、情報送信装置4は、サービスの要求を受信したことに応じて、S401の処理を実行する。
【0072】
芳香制御装置2は、通信部27で芳香データを受信する(S402)。演算部21は、受信した芳香データを記憶部23に記憶する(S403)。演算部21は、時刻を計測し、芳香データに含まれる芳香発生条件に定められたライブ開始の直前の所定の時刻になったか否かを判定する(S404)。まだライブ開始の直前の所定の時刻になっていない場合は(S404:NO)、演算部21は、S404の処理を繰り返す。ライブ開始の直前の所定の時刻になった場合は(S404:YES)、芳香制御装置2は、芳香発生条件に関連付けられた芳香設定に基づく芳香の発生の指示を芳香発生装置1へ送信する(S405)。S405では、演算部21は、ライブ開始前の所定の時刻を定めた芳香発生条件に関連付けられた芳香設定に従って、発生させるべき芳香の内容を指定した芳香発生指示を生成し、通信部27に芳香発生装置1へ送信させる。
【0073】
芳香発生装置1は、通信部12で芳香発生指示を受信し(S406)、受信した芳香発生指示に従って、芳香を発生する(S407)。なお、S405では芳香制御装置2は芳香発生指示として芳香設定を芳香発生装置1へ送信し、S407では芳香発生装置1は芳香設定に基づいた芳香を発生してもよい。又は、芳香発生装置1は、芳香の名称又は芳香に固有の画像等、芳香に関する情報を出力してもよい。
【0074】
ユーザ3は、発生した芳香を嗅ぐ。ライブ開始前の所定の時刻が芳香発生条件として定められているので、ユーザ3は、ライブでのコンテンツの提供が開始される直前に、芳香を嗅ぐことになる。ユーザ3は、ライブでのコンテンツの提供がもうすぐ開始されることを知ることができ、コンテンツの提供に対する心づもりをすることができる。
【0075】
出演者6が音楽の演奏等の活動を行い、情報送信装置4は、コンテンツデータの送信を開始する(S408)。S408では、出演者6の活動を記録器48が記録し、演算部41は、記録器48が記録した出演者6による活動を表すコンテンツデータを作成し、通信部47に芳香制御装置2へ送信させる。芳香制御装置2は、通信部27でコンテンツデータの受信を開始し(S409)、コンテンツの出力を開始する(S410)。S410では、演算部21は、コンテンツデータをメモリ22又は記憶部23に記憶し、コンテンツデータに基づいてコンテンツを再生する。芳香制御装置2の外部の装置を利用してコンテンツを出力する場合は、芳香制御装置2は、外部の装置へコンテンツデータを送信し、外部の装置にコンテンツを出力させる。
【0076】
情報送信装置4では、演算部41は、オペレータの操作による芳香発生の指示の受付を待ち受ける(S411)。S411では、任意の時期に、オペレータが操作部45を操作して、芳香発生の指示を入力し、演算部41は芳香発生の指示を受け付ける。出演者6自身がオペレータとなって、芳香発生の指示を入力してもよい。芳香発生の指示を受け付けた場合は(S411:YES)、情報送信装置4は、芳香発生の指示を芳香制御装置2へ送信する(S412)。S412では、演算部41は、芳香発生の指示を通信部47に芳香制御装置2へ送信させる。芳香発生の指示は、情報送信装置4と通信を行う図示しない情報処理装置を用いて入力されてもよい。この場合は、オペレータが情報処理装置を操作し、S411で情報送信装置4が情報処理装置から芳香発生の指示を受け付ける。又は、S412で、情報処理装置から芳香発生の指示を芳香制御装置2へ送信してもよい。
【0077】
芳香制御装置2は、通信部27で芳香発生の指示を受信する(S413)。演算部21は、処理をS405へ進める。S405では、演算部21は、情報送信装置4のオペレータから芳香の発生指示を受け付けることを定めた芳香発生条件に関連付けられた芳香設定に従って、発生させるべき芳香の内容を指定した芳香発生指示を生成し、通信部27に芳香発生指示を芳香発生装置1へ送信させる。芳香発生装置1は、芳香発生指示に従って、芳香を発生する。なお、情報送信装置4のオペレータから芳香の発生指示を受け付けることを定めた芳香発生条件に関連付けられた芳香設定は、芳香制御装置2に記憶されていなくてもよい。この場合は、情報送信装置4に記憶された芳香発生条件及び芳香設定に基づいた芳香発生指示が情報送信装置4から芳香制御装置2へ送信され、芳香発生装置1へ送信される。
【0078】
このようにして、芳香発生システム10は、ライブでコンテンツを提供しながら、任意の時期に芳香を発生させることができる。任意に芳香を発生させることによって、ライブで提供されるコンテンツにふさわしい時期に芳香を発生させ、ユーザ3を楽しませるコンテンツの効果を向上させることができる。
【0079】
情報送信装置4では、オペレータの操作による芳香発生の指示の受付が無い場合は(S411:NO)、演算部41は、オペレータの操作による芳香設定の調整指示の受付を待ち受ける(S414)。S414では、任意の時期に、オペレータが操作部45を操作して、芳香設定の指示を入力する。演算部41は、芳香成分の組み合わせ、拡散速度及び拡散継続時間を含む芳香設定を任意に調整する指示を受け付ける。出演者6自身がオペレータとなって、芳香設定の調整指示を入力してもよい。芳香設定の調整指示を受け付けた場合は(S414:YES)、情報送信装置4は、調整された芳香設定を芳香制御装置2へ送信する(S415)。S415では、演算部41は、受け付けた調整指示に従って調整した芳香設定を作成し、作成した芳香設定を通信部47に芳香制御装置2へ送信させる。芳香設定の調整指示は、情報送信装置4と通信を行う図示しない情報処理装置を用いて入力されてもよい。この場合、オペレータが情報処理装置を操作し、S414で情報送信装置4が情報処理装置から調整指示を受け付ける。又は、S414で、情報処理装置から調整指示を芳香制御装置2へ送信してもよい。
【0080】
芳香制御装置2は、通信部27で芳香設定を受信する(S416)。演算部21は、処理をS405へ進める。S405では、演算部21は、受信した芳香設定に従って、発生させるべき芳香の内容を指定した芳香発生指示を生成し、通信部27に芳香発生装置1へ送信させる。芳香発生装置1は、芳香発生指示に従って、芳香を発生する。
【0081】
このようにして、芳香発生システム10は、ライブでコンテンツを提供しながら、任意の時期に任意の芳香を発生させることができる。任意の時期に任意の芳香を発生させることによって、ライブで提供されるコンテンツにふさわしい時期に芳香を発生させ、ユーザ3を楽しませるコンテンツの効果を向上させることができる。
【0082】
情報送信装置4では、オペレータの操作による芳香設定の調整指示の受付が無い場合は(S414:NO)、演算部41は、コンテンツデータの送信を終了したか否かを判定する(S417)。コンテンツデータの送信を終了していない場合は(S417:NO)、演算部41は、処理をS411へ戻す。コンテンツデータの送信が終了した場合は(S417:YES)、情報送信装置4は処理を終了する。
【0083】
芳香制御装置2は、コンテンツを出力しながら、ユーザ3によるアクションの受付を待ち受ける(S418)。S418では、演算部21は、ユーザ3が操作部24を操作することによる拍手又は投げ銭等のアクションを受け付ける。例えば、演算部21は、拍手又は投げ銭等のアクションを受け付けるための画面を表示部25に表示し、ユーザ3は、操作部24を操作することによりアクションを入力する。
【0084】
アクションを受け付けた場合は(S418:YES)、演算部21は、処理をS405へ進める。S405では、演算部21は、ユーザ3からのアクションを受け付けることを定めた芳香発生条件に関連付けられた芳香設定に従って、発生させるべき芳香の内容を指定した芳香発生指示を生成し、通信部27に芳香発生指示を芳香発生装置1へ送信させる。芳香発生装置1は、芳香発生指示に従って、芳香を発生する。
【0085】
なお、ユーザ3からアクションを受け付けることを定めた芳香発生条件に関連付けられた芳香設定は、芳香制御装置2に記憶されていなくてもよい。この場合は、芳香制御装置2は、受け付けたアクションを示す情報を情報送信装置4へ送信し、情報送信装置4は、アクションを受け付けることを定めた芳香発生条件に関連付けられた芳香設定を、芳香制御装置2へ送信する。芳香制御装置2は、芳香設定を受信し、受信した芳香設定に応じてS405の処理を行う。
【0086】
このようにして、芳香発生システム10は、ライブでコンテンツを提供しながら、ユーザ3からの拍手又は投げ銭等のアクションに応じて、芳香を発生させることができる。コンテンツに対するユーザ3の反応に応じた芳香を発生させることができる。ユーザ3は、自己の行動に対する反応を芳香によって感じることができ、コンテンツの楽しみがより向上する。
【0087】
アクションの受け付けが無い場合は(S418:NO)、演算部21は、コンテンツデータの受信が終了したか否かを判定する(S419)。S419では、芳香制御装置2は、ユーザ3からの受信終了の指示を操作部24で受け付けてもよい。コンテンツデータの受信が終了していない場合は(S419:NO)、演算部21は、処理をS418へ戻す。コンテンツデータの受信が終了した場合は(S419:YES)、芳香制御装置2は、コンテンツの提供及び芳香の発生を行う処理を終了する。
【0088】
なお、芳香発生システム10は、実施形態1と同様に、S201~S215の処理を実行することも可能である。芳香制御装置2は、ライブで提供されたコンテンツを出力しながら、実施形態1と同様に、コンテンツに関連付けられた芳香発生条件が満たされた場合に芳香発生条件に関連付けられた芳香設定に基づいて芳香を発生させる処理を行ってもよい。情報送信装置4は、評価情報としてコンテンツのライブでの視聴者数を取得してもよい。情報送信装置4は、実施形態2と同様の学習モデル432を使用する形態であってもよい。
【0089】
以上のように、実施形態3においては、ライブでコンテンツが提供されると共に、コンテンツに応じた芳香が発生する。状況に応じて任意に芳香を発生させることが可能であり、ライブで提供されるコンテンツに適切な芳香の発生が柔軟に行われる。ユーザ3は、コンテンツに伴う芳香によって、エンターテイメントの楽しみが向上し、生活の質が向上する。
【0090】
<実施形態4>
図17は、実施形態4に係る芳香発生システム10の構成例を示す模式図である。実施形態4では、芳香発生装置1は、芳香制御装置2の機能を兼ね備えている。図18は、実施形態4に係る芳香発生装置1の内部の機能構成例を示すブロック図である。芳香発生装置1は、制御部11、通信部12、芳香発生器13及び芳香成分容器14に加えて、記憶部15、操作部16、表示部17及び音声出力部18を備える。通信部12は、センサ装置31及び通信ネットワーク5と通信し、通信ネットワーク5を介して情報送信装置4と通信を行う。記憶部15は、コンテンツデータ及び芳香データを記憶する。操作部16は、ユーザ3による操作を受け付ける。芳香発生装置1は、表示部17及び音声出力部18を用いてコンテンツを出力する。センサ装置31及び情報送信装置4の構成は、実施形態1~3と同様である。
【0091】
芳香発生システム10は、実施形態1~3と同様の処理を実行する。芳香発生装置1は、実施形態1~3における芳香発生装置1及び芳香制御装置2の処理をまとめて実行する。通信部12を用いてコンテンツデータ及び芳香データを受信してコンテンツデータ及び芳香データを記憶部15に記憶する処理は、取得部に対応する。芳香発生条件が満たされた場合に、芳香設定に基づく芳香を芳香発生器13により発生する処理は、発生部に対応する。
【0092】
本実施形態においても、コンテンツに応じた適切な芳香が芳香発生装置1から発生し、芳香によってコンテンツの効果を向上させることができる。ユーザ3は、芳香発生装置1を用意するだけで、コンテンツ及びコンテンツに応じた芳香の効果を得ることができる。
【0093】
<実施形態5>
図19は、実施形態5に係る芳香発生システム10の構成例を示す模式図である。実施形態5においては、芳香制御装置2は公共の場所に設置される。芳香制御装置2は、提供されたコンテンツを出力し、不特定多数の視聴者によってコンテンツが視聴される。図20は、実施形態5に係る芳香制御装置2の内部の機能構成例を示すブロック図である。芳香制御装置2は、演算部21、メモリ22、記憶部23、表示部25、音声出力部26及び通信部27に加えて、観測部28を備える。観測部28は、カメラ又はマイクを有しており、視聴者32を観察し、視聴者32に関する視聴者情報を取得する。芳香発生装置1及び情報送信装置4の構成は、実施形態1~3と同様である。
【0094】
図21は、実施形態5に係る芳香発生システム10がコンテンツの提供及び芳香の発生を行う処理の手順を示すフローチャートである。芳香発生システム10は、実施形態1におけるS201~S208の処理と同様のS501~S508の処理を実行する。S501~S508の処理により、情報送信装置4はコンテンツデータ及び芳香データを送信し、芳香制御装置2はコンテンツを出力し、芳香発生条件が満たされた場合に、芳香発生装置1に芳香を発生させる。例えば、出力されるコンテンツは、エンターテイメント又は広告に関するコンテンツである。ライブで提供されたコンテンツが出力されてもよい。
【0095】
S506が終了した後、芳香制御装置2は、観測部28を用いて、コンテンツを視聴する視聴者32に関する視聴者情報を取得する(S509)。視聴者情報は、例えば、視聴者32を撮影した画像、又は、人数、性別若しくは年齢等の視聴者32の属性を示す情報である。例えば、観測部28はカメラであり、S509では、観測部28は視聴者32を撮影した画像を作成し、演算部21は画像を視聴者情報として記憶部23に記憶する。例えば、S509では、演算部21は、観測部28が撮影した画像に基づいて、性別又は年齢等の視聴者32の属性を判定する処理を行い、判定した属性を示す視聴者情報を記憶部23に記憶する。
【0096】
芳香発生条件が満たされていない場合(S505:NO)、又はS509が終了した後は、演算部21は、コンテンツが終了したか否かを判定する(S510)。コンテンツが終了していない場合(S510:NO)、演算部21は、処理をS505へ戻す。
【0097】
コンテンツが終了している場合(S510:YES)、芳香制御装置2は、芳香の発生履歴を生成する(S511)。S511では、演算部21は、コンテンツを出力している間に複数回発生させた芳香の夫々について、芳香を発生した時期、及び芳香の内容等を含んだ発生履歴を生成する。また、演算部21は、発生履歴に含まれる芳香と、当該芳香を発生したときにコンテンツを視聴していた視聴者32に関する視聴者情報とを関連付ける。芳香制御装置2は、視聴者情報及び芳香の発生履歴を情報送信装置4へ送信する。
【0098】
情報送信装置4は、視聴者情報及び芳香の発生履歴を通信部47で受信する(S513)。演算部41は、受信した視聴者情報及び芳香の発生履歴を記憶部43に記憶する(S514)。演算部41は、S514で、情報送信装置4の外部の記憶装置に評価情報又は生体情報を記憶してもよい。なお、情報送信装置4以外に情報を管理する管理装置を芳香発生システム10が含んでおり、芳香制御装置2は管理装置へ視聴者情報及び芳香の発生履歴を送信し、管理装置が視聴者情報及び芳香の発生履歴を記憶してもよい。S514が終了した後、芳香発生システム10がコンテンツの提供及び芳香の発生を行う処理は終了する。
【0099】
以上のように、実施形態5では、公共の場所に設置された芳香制御装置2を用いてコンテンツの出力及び芳香の発生が行われ、視聴者情報及び芳香の発生履歴が記録される。視聴者情報及び芳香の発生履歴に基づいて、コンテンツをどのような視聴者32が視聴したのかが判明し、芳香に対してどのような視聴者32が反応したのかが判明する。視聴者情報及び芳香の発生履歴に基づいて、コンテンツとコンテンツに応じた芳香との効果を分析し、コンテンツと芳香発生条件及び芳香設定との改良を行うことが可能となる。例えば、芳香によって、エンターテイメント又は広告に関するコンテンツの効果を向上させることができる。
【0100】
なお、芳香制御装置2は、S509以外のタイミングで視聴者情報を取得する処理を行う形態であってもよい。例えば、芳香制御装置2は、S504の処理を行うよりも前のタイミングで、視聴者情報を取得する形態であってもよい。芳香制御装置2は、視聴者の人数が所定数以上になった場合にコンテンツの出力を開始する等、視聴者情報に応じてS504の処理を開始するようにしてもよい。又は、視聴者の人数が所定数以上になることを芳香発生条件とする等、視聴者情報を利用して芳香発生条件が定められていてもよい。この形態では、芳香制御装置2は、取得した視聴者情報に応じたS505の処理を実行する。このように、視聴者情報は、視聴者32の反応を調査するための目的以外の目的で取得・利用されてもよい。
【0101】
<実施形態6>
実施形態6においては、芳香発生システム10は、コンテンツの提供を行わず、スケジュールに応じた芳香の発生を行う。芳香発生システム10の構成は、実施形態1~3と同様である。図22は、実施形態6に係る芳香制御装置2の内部の機能構成例を示すブロック図である。記憶部23は、スケジュールデータを記憶している。スケジュールデータは、時刻と、時刻に関連付けられた予定内容とを記録している。なお、スケジュールデータは、スケジュールを管理するサービスに用いられるサーバ装置等、芳香制御装置2の外部の情報処理装置に記憶されていてもよい。
【0102】
図23は、スケジュールデータの内容の一例を示す概念図である。この例では、スケジュールデータは、芳香制御装置2を使用しているユーザ3の日中の予定を記録している。6:30に起床、7:00に朝食等、各時刻に関連付けられた予定内容として、各時刻にユーザ3が行うべき行動内容が記録されている。図24は、スケジュールデータの内容の他の例を示す概念図である。この例では、時刻は日付の情報を含んでおり、業務の予定を記録している。例えば、芳香制御装置2は、スケジュールを管理するために用いられている。各時刻に関連付けられた予定内容として、各時刻に行われるべき業務を示す業務情報が記録されている。
【0103】
図25は、実施形態6に係る情報送信装置4の内部の機能構成例を示すブロック図である。記憶部43は、芳香設定とスケジュールに定められた予定内容とを関連付けた関連付けデータを記憶している。図26は、関連付けデータの内容の一例を示す概念図である。関連付けデータには、互いに関連付けられた予定内容及び芳香設定の組が複数含まれている。予定内容として、ユーザ3が行うべき行動内容が記録されている。予定内容の一つとして「起床」が記録されており、この予定内容に関連付けて芳香設定が記録されている。また、「朝食」、「入浴」及び「就寝」等、予定内容である行動の種類毎に、芳香設定が関連付けられている。例えば、予約内容に定められた行動をユーザ3が快適に行うことができるように、行動に適した芳香を定めた芳香設定が、予定内容に関連付けられている。例えば、「起床」の予約内容には、人が目を覚ますために適切な芳香を定めた芳香設定が関連付けられている。図26では、予定内容が「起床」である場合以外の場合については、芳香設定の詳細を省略している。
【0104】
図27は、関連付けデータの内容の他の例を示す概念図である。関連付けデータには、互いに関連付けられた予定内容及び芳香設定の組が複数含まれている。予定内容として、業務情報が記録されている。予定内容の一つとして「始業」が記録されており、この予定内容に関連付けて芳香設定が記録されている。また、「会議」及び「休憩」等、予定内容である業務情報の種類毎に、芳香設定が関連付けられている。例えば、予約内容に定められた業務が快適に行われ得るように、業務に適した芳香を定めた芳香設定が、予定内容に関連付けられている。例えば、「会議」が業務報告用の会議又は新規事業用の会議等の複数種類の会議に分類される等、業務が内容に応じて更に複数段階に分類され、個々に分類された業務情報別に、芳香設定が関連付けられてもよい。図27では、予定内容が「始業」である場合以外の場合については、芳香設定の詳細を省略している。
【0105】
図28は、実施形態6における芳香データを作成する処理の手順を示すフローチャートである。情報送信装置4は、芳香制御装置2に関するスケジュールデータを取得する(S61)。S61では、例えば、スケジュールに応じた芳香を発生するサービスの提供を希望するユーザ3によって芳香制御装置2へサービスの要求が入力され、演算部21は、要求に応じて、通信部27にスケジュールデータを情報送信装置4へ送信させる。情報送信装置4がスケジュールデータの要求を芳香制御装置2へ送信し、芳香制御装置2が要求に応じてスケジュールデータを送信してもよい。
【0106】
スケジュールデータが芳香制御装置2の外部の情報処理装置に記憶されている場合は、情報送信装置4は、スケジュールデータを記憶している情報処理装置へスケジュールデータの要求を送信する。情報処理装置は、要求に応じて、スケジュールデータを情報送信装置4へ送信する。情報送信装置4は、芳香制御装置2又は芳香制御装置2の外部の情報処理装置から送信されたスケジュールデータを通信部47で受信することにより、スケジュールデータを取得する。スケジュールデータに業務情報が含まれている場合は、S61の処理により、情報送信装置4は業務情報を取得する。
【0107】
演算部41は、スケジュールデータに含まれる予定内容を読み出す(S62)。演算部41は、芳香設定及び芳香発生条件を含む芳香データを生成する(S63)。S63では、演算部41は、読み出した予定内容にスケジュールデータにおいて関連付けられている時刻と、読み出した予定内容に一致する予定内容に関連付けデータにおいて関連付けられている芳香設定とを関連付けることによって、芳香データを生成する。
【0108】
なお、S63では、情報送信装置4は芳香データの内容を設定するための設定画面を利用して、芳香データを生成してもよい。図29は、芳香データの内容を設定するための実施形態6に係る設定画面の例を示す模式図である。設定画面には、スケジュールデータに記録されている予定内容が入力される。また、芳香発生条件として、スケジュールデータに記録されている時刻が入力される。設定画面には、芳香設定の内容を入力するための入力画面が含まれている。演算部41は、設定画面を表示部46に表示する。オペレータが操作部45を操作することによって、設定画面を使用して芳香設定の内容を入力する。演算部41は、操作部45から、芳香設定を受け付ける。演算部41は、関連付けデータに含まれる芳香設定を設定画面に入力し、オペレータが操作部45を操作することによって、芳香設定の修正を受け付けてもよい。演算部41は、設定画面を利用して入力された芳香設定及び芳香発生条件を含んだ芳香データを生成し、芳香データを記憶部43に記憶する。或は、情報送信装置4は、同様の設定画面を利用して、関連付けデータを作成する処理を行ってもよい。
【0109】
図30は、実施形態6における芳香データの内容例を示す概念図である。図30に示す例は、スケジュールデータが図23に示す例であり、関連付けデータが図26に示す例である場合に生成される芳香データの内容を示す。予定内容である行動内容にスケジュールデータにおいて関連付けられた時刻が芳香発生条件として記録され、行動内容に関連付けデータにおいて関連付けられた芳香設定が、芳香発生条件に関連付けられて記録されている。各芳香データでは、行動内容の種類毎に定められている芳香設定が、時刻に関連付けられている。図30では、一つの芳香データ以外の芳香データについては、芳香設定の詳細を省略している。
【0110】
スケジュールデータが図24に示す例であり、関連付けデータが図27に示す例である場合でも、同様に芳香データが生成される。予定内容である業務情報にスケジュールデータにおいて関連付けられた時刻が芳香発生条件として芳香データに記録され、業務情報に関連付けデータにおいて関連付けられた芳香設定が、芳香発生条件に関連付けられて芳香データに記録される。各芳香データでは、業務情報の種類毎に定められている芳香設定が、時刻に関連付けられる。このようにして、芳香設定が業務情報に関連付けられる。芳香データは、芳香発生条件及び芳香設定に関連付けられた予定内容を含んでいてもよい。
【0111】
情報送信装置4は、生成した芳香データを芳香制御装置2へ送信する(S64)。芳香制御装置2は、芳香データを通信部27で受信する(S65)。演算部21は、芳香データを記憶部23に記憶し(S66)、芳香データを作成する処理を終了する。なお、芳香制御装置2は、操作部24で受け付けたユーザ3による操作に応じて、芳香データの作成、修正又は追加を行ってもよい。
【0112】
図31は、実施形態6に係る芳香発生システム10が芳香の発生を行う処理の手順を示すフローチャートである。芳香制御装置2は、芳香データに芳香発生条件として記録された時刻が到来したことを検出する(S71)。S71では、演算部21は、時刻を計測し、芳香データに芳香発生条件として記録された時刻を待ち受け、当該時刻になったことを検出する。このとき、芳香発生条件が満たされる。
【0113】
芳香制御装置2は、次に、芳香発生条件である時刻に関連付けられた芳香設定に基づく芳香の発生の指示を芳香発生装置1へ送信する(S72)。S72では、演算部21は、芳香発生条件である時刻に関連付けられた芳香設定に従って、芳香発生指示を生成し、通信部27に芳香発生装置1へ送信させる。芳香発生装置1は、通信部12で芳香発生指示を受信し(S73)、受信した芳香発生指示に従って、芳香を発生する(S74)。
【0114】
スケジュールがユーザ3の行動の予定である場合は、起床等の行動を行う際に、発生した芳香を嗅ぐ。行動内容別に芳香設定が予め設定されているので、行動に応じた芳香が発生する。例えば、行動内容が起床である場合に、眠気を覚ます効果のある芳香又は設定されているユーザ3の好みの芳香を発生する。ユーザ3は、芳香をアラームの代わりに用いて、起床することができる。このようにして、ユーザ3は、芳香によって、快適に一日の行動をスケジュール通りに行うことができる。
【0115】
スケジュールが業務の予定である場合は、会議等の業務が行われる際に、業務を行う者が発生した芳香を嗅ぐ。業務情報の種類別に芳香設定が予め設定されているので、業務内容に応じた芳香が発生する。例えば、業務が会議である場合に、会議に応じた集中力を保たせる芳香を発生する。業務を行う者は、芳香によって、快適に会議等の業務をスケジュール通りに行うことができる。
【0116】
芳香制御装置2は、次に、生体情報又はパフォーマンス情報を取得する(S75)。パフォーマンス情報は、ユーザ3の行動又は業務のパフォーマンスに関する情報である。例えば、オペレータが操作部24を操作して、ユーザ3の行動又は業務のパフォーマンスの高低を表すパフォーマンス情報を入力する。業務の結果又は成績がパフォーマンス情報として入力されてもよい。S75では、演算部21は、入力されたパフォーマンス情報を取得する。又は、センサ装置31は、ユーザ3の生体情報を取得し、取得した生体情報を芳香制御装置2へ送信することができる。S75では、芳香制御装置2は、生体情報を受信することにより、生体情報を取得する。
【0117】
芳香制御装置2は、生体情報又はパフォーマンス情報を情報送信装置4へ送信する(S76)。S76では、演算部21は、S75で取得した生体情報又はパフォーマンス情報を、通信部27に情報送信装置4へ送信させる。情報送信装置4は、生体情報又はパフォーマンス情報を通信部47で受信する(S77)。演算部41は、受信した生体情報又はパフォーマンス情報を記憶部43に記憶する(S78)。演算部41は、S78で、情報送信装置4の外部の記憶装置に生体情報又はパフォーマンス情報を記憶してもよい。なお、情報送信装置4以外に情報を管理する管理装置を芳香発生システム10が含んでおり、芳香制御装置2は管理装置へ生体情報又はパフォーマンス情報を送信し、管理装置が生体情報又はパフォーマンス情報を記憶してもよい。
【0118】
生体情報又はパフォーマンス情報が記憶されることにより、芳香のユーザ3への影響、又は芳香の業務に対する影響が記録される。生体情報又はパフォーマンス情報に基づいて、芳香設定の改良を行うことが可能となる。S78が終了した後、芳香発生システム10が芳香の発生を行う処理は終了する。S75~S78の処理は省略されてもよい。
【0119】
以上のように、実施形態6では、ユーザ3の行動又は業務のスケジュールに応じて芳香の発生が行われる。予定されたユーザ3の行動の内容又は予定された業務の種類に応じて芳香設定が定められ、ユーザ3が行動を行うべき時刻、又は業務が行われる予定の時刻に、芳香設定に基づいた芳香が発生する。予定されたユーザ3の行動の内容に応じた適切な芳香が発生し、ユーザ3は、予定された行動を快適に行うことができ、生活のリズムを整えることができる。又は、予定された業務の種類に応じた適切な芳香が発生し、快適な環境で業務が行われることが可能となり、業務の実績が向上する。
【0120】
<実施形態7>
実施形態7に係る芳香発生システム10の構成は、実施形態6と同様である。図32は、実施形態7に係る情報送信装置4の内部の機能構成例を示すブロック図である。情報送信装置4は、芳香設定を生成するために用いられる学習モデル433を備えている。学習モデル433は、行動内容を入力された場合に芳香設定を出力するように学習されている。学習モデル433以外の情報送信装置4の内部の機能構成は、実施形態6と同様である。
【0121】
学習モデル433は、コンピュータプログラム431に従って演算部41が情報処理を実行することにより実現される。記憶部43は、学習モデル433を実現するために必要なデータを記憶している。或いは、学習モデル433は、ハードウェアを用いて構成されていてもよい。又は、学習モデル433は、量子コンピュータを用いて実現されてもよい。
【0122】
図33は、実施形態7に係る学習モデル433の機能の概要を示す概念図である。学習モデル433は、予定内容を入力され、芳香設定を出力する。例えば、学習モデル433は、ニューラルネットワークを用いて構成されている。学習モデル433は、予定内容を入力された場合に予定内容に適切な芳香設定を出力するように、学習される。芳香発生システム10は、実施形態6と同様に、S71~S78の処理を実行することにより、芳香の発生を行う。例えば、S71~S78の処理で使用される芳香設定は、学習モデル433により生成される。情報送信装置4は、S71~S78の処理により取得された生体情報又はパフォーマンス情報を報酬として、学習モデル433の学習を行う。
【0123】
図34は、実施形態7に係る学習モデル433の学習を行う処理の手順を示すフローチャートである。情報送信装置4は、予定内容及び芳香設定と、生体情報又はパフォーマンス情報とを取得する(S81)。S81では、演算部41は、関連付けデータにおいて関連付けられている予定内容及び芳香設定を記憶部43から読み出すことにより取得する。演算部41は、スケジュール及び芳香データにおいて同じ時刻に関連付けられている予定内容及び芳香設定を取得してもよい。また、演算部41は、S71~S78の処理により芳香設定に基づいた芳香の発生後に得られた生体情報又はパフォーマンス情報を、記憶部43から読み出すことにより取得する。
【0124】
演算部41は、次に、生体情報又はパフォーマンス情報を報酬として、学習モデル433の学習を行う(S82)。演算部41は、S82の前に、生体情報又はパフォーマンス情報を数値へ変換する処理を行ってもよい。S82では、予定内容に応じて生成される芳香設定に生体情報又はパフォーマンス情報を報酬として対応付け、報酬がより高くなる芳香設定が得られるように、学習モデル433の学習を行う。例えば、学習により、学習モデル433を構成するニューラルネットワークのパラメータが調整される。演算部41は、学習済みの学習モデル433に必要なパラメータを記憶部43に記憶する。S82が終了した後、情報送信装置4は、学習モデル433の学習の処理を終了する。例えば、S71~S78の処理が実行される都度、情報送信装置4は、S81~S82の処理を実行する。学習モデル433は、入力されるデータとして、予定内容に加えて又は予定内容に替えて、他のデータを利用する形態であってもよい。例えば、学習モデル433は、予定内容に加えて又は予定内容に替えて、生体情報又はパフォーマンス情報を、入力されるデータとして用いてもよい。
【0125】
以上のように、実施形態7においては、学習モデル433により、予定内容から芳香設定を生成し、生体情報又はパフォーマンス情報を報酬として学習モデル433が学習される。生体情報又はパフォーマンス情報を報酬とすることにより、より良い生体情報又はパフォーマンス情報が得られるように、学習モデル433が学習される。このため、より良い生体情報又はパフォーマンス情報が得られるように、予定内容から芳香設定が生成される。予定されたユーザ3の行動の内容、又は予定された業務に適切な芳香設定が得られるようになる。予定されたユーザ3の行動の内容に応じた適切な芳香が発生し、ユーザ3は、生活のリズムを整えることができる。又は、予定された業務の種類に応じた適切な芳香が発生し、業務の実績が向上する。
【0126】
なお、芳香発生システム10は、学習モデル433を芳香制御装置2で使用する形態であってもよい。図35は、実施形態7に係る学習モデル433を使用する芳香制御装置2の内部の構成例を示すブロック図である。芳香制御装置2は、学習モデル433を備えている。芳香制御装置2は、情報送信装置4で学習された学習モデル433に必要なパラメータを記録した学習済みデータを記憶部23に記憶することによって、学習モデル433を備える。学習済みデータは、情報送信装置4から芳香制御装置2へ送信され、芳香制御装置2は受信した学習済みデータを記憶部23に記憶する。演算部21がコンピュータプログラム231に従って学習済みデータを利用した情報処理を実行することにより、学習モデル433が実現される。或いは、学習モデル433は、ハードウェアを用いて構成されていてもよい。又は、学習モデル433は、量子コンピュータを用いて実現されてもよい。
【0127】
芳香制御装置2は、学習モデル433を用いて、行動内容から芳香設定を生成する処理を行うことができる。例えば、芳香制御装置2は、S71の処理を行う前に、行動内容を学習モデル433へ入力する。学習モデル433は、行動内容の入力に応じて、芳香設定を出力する。芳香制御装置2は、学習モデル433が出力した芳香設定を取得することにより、芳香設定を生成する。芳香制御装置2は、その後、S71~S78の処理を実行する。この形態でも、学習モデル433を利用して適切な芳香を発生させ、ユーザ3の生活のリズムを整えること、又は、業務の実績を向上させることが可能となる。
【0128】
なお、実施形態6又は7に係る芳香発生システム10は、更に、コンテンツの提供を行う形態であってもよい。この形態では、芳香発生システム10は、更に、S201~S215又はS401~S419の処理を実行する。例えば、芳香発生システム10は、eラーニング、業務の研修、又はレクリエーション等のコンテンツを提供する。
【0129】
<実施形態8>
実施形態8に係る芳香発生システム10は、芳香を発生する複数種類のサービスを実行する。芳香発生システム10の構成は、実施形態1~3、6又は7と同様である。ユーザ3は、芳香制御装置2を利用して、複数のサービスの中から利用すべきサービスを選択することができる。
【0130】
芳香制御装置2は、サービスを選択するための処理を実行する。図36は、サービスを選択するための選択画面の例を示す模式図である。芳香制御装置2は、表示部25の画面に、複数のサービスを示す複数の選択ボタンを表示する。図36に示す例では、「ダイエット指導サービス」は、ダイエットを目的とした運動を指導するためのコンテンツの提供及び芳香の発生を行うサービスである。「学習支援サービス」は、学習を指導するためのコンテンツの提供及び芳香の発生を行うサービスである。「ライブ視聴サービス」は、ライブでコンテンツを提供し、併せて芳香の発生を行うサービスである。「生活リズム改善サービス」は、ユーザ3の生活リズムを改善するために、ユーザ3のスケジュールに応じて芳香の発生を行うサービスである。
【0131】
ユーザ3は、操作部24を操作することにより、いずれかの選択ボタンを指定することができる。選択ボタンを指定することにより、サービスが選択され、芳香発生システム10は、サービスを行うための処理を実行する。「ダイエット指導サービス」又は「学習支援サービス」が選択された場合は、芳香発生システム10は、実施形態1と同様に、S201~S215の処理を実行する。「ライブ視聴サービス」が選択された場合は、芳香発生システム10は、実施形態3と同様に、S401~S419の処理を実行する。「生活リズム改善サービス」が選択された場合は、芳香発生システム10は、実施形態6と同様に、S61~S66及びS71~S78の処理を実行する。
【0132】
以上のように、実施形態8では、芳香発生システム10は、ユーザ3の選択に応じて複数のサービスを実行する。ユーザ3は、実施形態1~3、6又は7と同様の所望のサービスを受けることができる。サービスを選択することにより、状況に応じた芳香を発生させることができ、ユーザ3の生活の質を向上させることが可能となる。
【0133】
<実施形態9>
図37は、実施形態9に係る芳香発生システム10の構成例を示す模式図である。実施形態9においては、芳香発生システム10は、VR(バーチャルリアリティ)を利用したコンテンツをユーザ3に対して提供する処理を行う。コンテンツは、例えば、動画像、音楽又はゲーム等である。芳香発生システム10は、再生等のコンテンツの実行を行うVR装置7を備えている。VR装置7には、ユーザ3が操作する操作機33が付属している。VR装置7は、芳香制御装置2と通信を行う。芳香発生装置1、芳香制御装置2及び情報送信装置4の構成は実施形態1と同様である。VR装置7は、芳香制御装置2の機能の一部を実行する。
【0134】
図38は、VR装置7の内部の構成例を示すブロック図である。VR装置7は、ゴーグル型の表示装置である。VR装置7は、演算部71、メモリ72、記憶部73、表示部74、音声出力部75及び通信部76を備えている。演算部71は、例えばCPU、GPU又はマルチコアCPUを用いて構成されている。演算部71は、量子コンピュータを用いて構成されていてもよい。メモリ72は、演算に伴って発生する一時的なデータを記憶する。メモリ72は、例えばRAMである。記憶部73は、不揮発性であり、例えばハードディスク又は不揮発性半導体メモリである。表示部74は、VR用の画像を表示する。表示部74は、例えば液晶ディスプレイ又はELディスプレイである。音声出力部75は、例えば、音声を出力するためのフォンコネクタ等のインタフェース、又はスピーカである。
【0135】
通信部76は、有線又は無線通信により、操作機33と通信を行う。操作機33は、ユーザ3からの操作を受け付けることにより情報を入力され、入力された情報をVR装置7へ送信する。通信部76は操作機33から送信された情報を受信する。また、通信部76は、情報送信装置4及び芳香発生装置1と通信を行う。
【0136】
記憶部73は、コンピュータプログラム731を記憶する。演算部71は、コンピュータプログラム731に従って、VR装置7に必要な処理を実行する。VR装置7は、情報送信装置4から送信されるコンテンツデータを通信部76で受信し、記憶部73に記憶する。VR装置7は、コンテンツデータに基づき、画像を表示部74に表示し、音声を音声出力部75から出力することによって、VRを利用したコンテンツを実行する。特に、VR装置7は、画像を表示部74に表示することにより、VR空間を生成する。また、VR装置7は、コンテンツデータに基づき、操作機33でユーザ3から入力された情報に応じた画像の表示及び音声の出力を行うことによって、VRを利用したコンテンツを実行する。
【0137】
VR装置7は、情報送信装置4から送信される芳香データを通信部76で受信し、記憶部73に記憶する。図39は、実施形態9に係る芳香データの内容例を示す概念図である。記憶部73は、複数の芳香データを記憶する。夫々の芳香データに芳香設定及び芳香発生条件が含まれている。芳香データは、VRを利用したコンテンツに固有のコンテンツIDを記録している。芳香発生条件として、コンテンツの実行により生成されたVR空間において特定の変化が発生したことが定められている。図39に示す一例では、VR空間において特定の変化が発生したことの例として、VR空間に特定のキャラクターが登場したことが芳香発生条件に定められている。当該キャラクターに関して設定された芳香設定が、芳香発生条件に関連付けられている。例えば、当該キャラクターが実在の人物のアバターである場合に、当該人物が設定した芳香設定が芳香発生条件に関連付けられている。
【0138】
図39に示す一例では、VR空間において特定の変化が発生したことの例として、VR空間内で特定のエリアへ移動したことが芳香発生条件に定められている。例えば、特定のエリアは花畑であり、花の香りを定めた芳香設定が芳香発生条件に関連付けられている。例えば、特定のエリアは特定の商品のバーチャルショップであり、当該商品の印象に合わせた芳香を定めた芳香設定が芳香発生条件に関連付けられている。例えば、特定のエリアは執務空間であり、ユーザ3の集中に繋がる芳香を定めた芳香設定が芳香発生条件に関連付けられている。VR空間において特定の変化が発生したことの例としては、他に、ライブ等の特定のイベントがVR空間内で開始されることがある。VR空間においてその他の変化が発生したことが芳香発生条件として定められていてもよい。
【0139】
芳香発生条件として、コンテンツの実行により生成されたVR空間が特定の状態になったことが定められていてもよい。図39に示す一例では、VR空間が特定の状態になったことの例として、VR空間の天候が特定の天候になったことが芳香発生条件に定められている。例えば、晴又は雪等の特定の天候の印象に合わせた芳香を定めた芳香設定が芳香発生条件に関連付けられている。例えば、VR空間が特定の状態になったことの例としては、VR空間の季節が特定の季節になったことがある。夏又は冬等の特定の季節の印象に合わせた芳香を定めた芳香設定が芳香発生条件に関連付けられている。例えば、VR空間が特定の状態になったことの例としては、特定の複数の人間が同時に同一のVR空間内に存在していることがある。当該複数の人間が予め設定した芳香設定が芳香発生条件に関連付けられている。VR空間がその他の状態になったことが芳香発生条件として定められていてもよい。
【0140】
芳香発生条件として、コンテンツの実行により特定の条件が達成されたことが定められていてもよい。図39に示す一例では、特定の条件が達成されたことの例として、VR空間において実行された特定のゲームで勝利したことが芳香発生条件に定められている。例えば、ゲームでの勝利の印象に合わせた芳香を定めた芳香設定が芳香発生条件に関連付けられている。例えば、コンテンツの実行により特定の条件が達成されたことの例としては、ゲームでの得点が所定の点数に達する等、イベントでの特定の目標に到達することがある。コンテンツの実行によりその他の条件が達成されたことが芳香発生条件として定められていてもよい。
【0141】
図40は、実施形態9に係る芳香発生システム10がコンテンツの提供及び芳香の発生を行う処理の手順を示すフローチャートである。VR装置7の演算部71は、コンピュータプログラム731に従って処理を実行する。情報送信装置4は、コンテンツデータ及び芳香データを、通信ネットワーク5を介して芳香制御装置2へ送信し、芳香制御装置2はコンテンツデータ及び芳香データをVR装置7へ送信する(S901)。VR装置7は、通信部76でコンテンツデータ及び芳香データを受信する(S902)。VR装置7は、受信したコンテンツデータ及び芳香データを記憶部73に記憶する(S903)。芳香制御装置2も、コンテンツデータ及び芳香データを記憶してもよい。S902及びS903の処理により、演算部71は、コンテンツデータと、コンテンツに関連付けられた芳香設定及び芳香発生条件とを取得する。
【0142】
なお、VR装置7は、コンテンツデータと芳香データとを別々に取得してもよい。例えば、情報送信装置4は、芳香データを送信し、VR装置7は、芳香データを受信し、記憶部73に記憶する。このようにVR装置7が芳香データを予め記憶した状態で、情報送信装置4がコンテンツデータをVR装置7へ送信し、VR装置7がコンテンツデータを記憶してもよい。
【0143】
芳香制御装置2は、サービスの選択を受け付け、VRサービスの選択を受け付けたか否かを判定する(S904)。VRサービスは、VRを利用したコンテンツの提供を受けるサービスである。S904では、例えば、芳香制御装置2は、VRサービスを含むサービスを選択するための選択画面を表示部25に表示し、いずれかのサービスの選択を受け付ける。VRサービス以外のサービスの選択を受け付けた場合(S904:NO)、芳香制御装置2は、実施形態1と同様に、S204以降の処理を実行する。
【0144】
VRサービスの選択を受け付けた場合は(S904:YES)、芳香制御装置2は、VR装置7に、コンテンツの実行を開始させる(S905)。S905では、例えば、芳香制御装置2は、コンテンツの実行を指示する制御信号をVR装置7へ送信し、VR装置7は、制御信号に従って、コンテンツの実行を開始する。演算部71は、コンテンツデータを記憶部73から読み出し、コンテンツデータに従って、VRを利用したコンテンツを実行する。例えば、演算部71は、コンテンツデータに基づき、画像を表示部74に表示し、音声を音声出力部75から出力する。例えば、演算部71は、コンテンツデータに基づき、操作機33でユーザ3から入力された情報に応じた画像の表示及び音声の出力を行う。なお、芳香制御装置2は、S902の段階ではコンテンツデータ及び芳香データをVR装置7へ送信せず、S905の段階でコンテンツデータ及び芳香データをVR装置7へ送信する処理を行ってもよい。
【0145】
VR装置7は、コンテンツの実行をしながら、コンテンツに関連付けられた芳香発生条件が満たされたか否かを判定する(S906)。S906では、演算部71は、実行しているコンテンツを表すコンテンツデータに関連付けられている芳香データに含まれる芳香発生条件が満たされたか否かを判定する。芳香発生条件が満たされた場合(S906:YES)、VR装置7は、芳香発生条件に関連付けられた芳香設定に基づく芳香の発生の指示を芳香制御装置2へ送信し、芳香制御装置2は当該指示を芳香発生装置1へ送信する(S907)。S907では、演算部71は、満たされた芳香発生条件に関連付けられた芳香設定に従って、発生させるべき芳香の内容を指定した芳香発生指示を通信部76により送信する。なお、S906及びS907の処理は、芳香制御装置2で実行してもよい。
【0146】
芳香発生装置1は、通信部12で芳香発生指示を受信し(S908)、受信した芳香発生指示に従って、芳香を発生する(S909)。S909では、制御部11は、受信した芳香発生指示に従って、芳香発生器13を制御し、芳香設定に基づいた芳香が発生する。ユーザ3は、VRを利用したコンテンツを体験しながら、発生した芳香を嗅ぐ。
【0147】
芳香発生条件が満たされていない場合(S906:NO)、又はS907が終了した後、VR装置7は、コンテンツが終了するか否かを判定する(S910)。S910では、VR装置7は、操作機33によりユーザ3からのコンテンツ終了の指示を受け付けてもよい。コンテンツが終了しない場合(S910:NO)、VR装置7は、処理をS906へ戻す。VR装置7は、コンテンツの実行を継続する。コンテンツが終了する場合(S910:YES)、VR装置7は、処理を終了する。S910の処理は、芳香制御装置2で実行してもよい。
【0148】
実施形態9においても、芳香発生システム10は、評価情報を取得する処理、又はセンサ装置31を利用して生体情報を取得する処理を行い、評価情報又は生体情報を利用する処理を行ってもよい。芳香発生システム10は、VR装置7がユーザ3の顔の電位若しくは電流を計測するための電極又はユーザ3の表情を取得するカメラを有し、電極又はカメラを利用してユーザ3の感情を含む生体情報を取得する処理を行ってもよい。芳香発生システム10は、コンテンツデータを入力された場合に芳香設定及び芳香発生条件を出力する学習モデルを利用した処理を行ってもよい。芳香発生システム10は、実施形態3と同様に、VRを利用したコンテンツをライブで提供する処理を行ってもよい。実施形態9では、VR装置7は、芳香発生装置1と一体に構成されていてもよい。実施形態9では、VR装置7が芳香制御装置2を介さずに芳香発生装置1及び情報送信装置4と通信を行い、VR装置7が芳香制御装置2としての処理をも実行してもよい。
【0149】
実施形態9においては、VRを利用したコンテンツに応じた適切な芳香が芳香発生装置1から発生し、芳香によってコンテンツの効果を向上させることができる。ユーザ3は、VRを利用したコンテンツを体験しながら、コンテンツに応じた芳香の効果を得ることができる。
【0150】
以上の実施形態1~9においては、センサ装置31を用いる形態を示したが、芳香発生システム10は、センサ装置31を用いない形態であってもよい。実施形態1~9においては、芳香発生装置1及び芳香制御装置2の一組が芳香発生システム10に含まれている例を示したが、芳香発生システム10は、芳香発生装置1及び芳香制御装置2の組を複数備えることが可能である。実施形態1~9においては、芳香発生装置1と芳香制御装置2とが一対一に対応している形態を示したが、芳香発生システム10は、一の芳香発生装置1が複数の芳香制御装置2から制御される形態、又は複数の芳香発生装置1が一の芳香制御装置2から制御される形態であってもよい。実施形態1~9においては、芳香制御装置2は情報送信装置4と常時通信を行う形態を示したが、芳香制御装置2は、情報送信装置4と通信を行っていない状態で、記憶しているデータに基づいてコンテンツの提供及び芳香の制御を行うことができる形態であってもよい。
【0151】
本発明は上述した実施の形態の内容に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。即ち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0152】
1 芳香発生装置
2 芳香制御装置
20 記録媒体
231 コンピュータプログラム
3 ユーザ
31 センサ装置
4 情報送信装置(情報処理装置)
431 コンピュータプログラム
432、433 学習モデル
5 通信ネットワーク
6 出演者
7 VR装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40