(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022136022
(43)【公開日】2022-09-15
(54)【発明の名称】コネクタ位置保証付きコネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/64 20060101AFI20220908BHJP
【FI】
H01R13/64
【審査請求】未請求
【請求項の数】23
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022032447
(22)【出願日】2022-03-03
(31)【優先権主張番号】63/157,449
(32)【優先日】2021-03-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】522084810
【氏名又は名称】ジェーエスティー コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ピン
(72)【発明者】
【氏名】ハチソン,カート
【テーマコード(参考)】
5E021
【Fターム(参考)】
5E021FA09
5E021FA14
5E021FA16
5E021FB20
5E021FC38
5E021KA02
5E021KA06
5E021KA15
(57)【要約】
【課題】 コネクタ位置保証付きコネクタを提供する。
【解決手段】 電気コネクタが提供される。電気コネクタは、プレインストールされたアセンブリを形成するメスハウジングとコネクタ位置保証部材とを含むことができる。電気コネクタのオスハウジングはアセンブリを受け入れることができる。アセンブリとオスハウジングの結合は、最終ロック位置へのコネクタ位置保証部材の移動を可能し、したがってコネクタ位置保証を電気コネクタに提供することができる。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下方に延びるアームを有するオスハウジングと、
前記下方に延びるアームと係合するブリッジを有するメスハウジングと、
上方に延びる撓みアームを有するコネクタ位置保証部材であって、前記撓みアームが前記ブリッジと当接する縁を有するコネクタ位置保証部材と
を備えるコネクタ。
【請求項2】
前記メスハウジングが、前記下方に延びるアームを受け入れるアパーチャを備える、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記下方に延びるアーム、ブリッジ及び撓みアームが、横軸に沿って概ね整列される、請求項1又は2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記下方に延びるアーム及び前記ブリッジが前記オスハウジングの上部と当接する、請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
結合の間、前記ブリッジがその初期位置から下方へ弾性変形される、請求項1~4のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項6】
下方に延びるアームが、結合の間、前記ブリッジを前記初期位置から下方へ押しやるために剛性である、請求項5に記載のコネクタ。
【請求項7】
結合の前、前記ブリッジが前記コネクタ位置保証部材の縁に着座され、前記コネクタ位置保証部材と係合し、結合の間、前記コネクタ位置保証部材を下方に移動する、請求項6に記載のコネクタ。
【請求項8】
結合の後、前記ブリッジが前記初期位置へ戻る、請求項7に記載のコネクタ。
【請求項9】
結合の間、前記下方に延びるアーム及び前記撓みアームが長手方向に整列される、請求項5に記載のコネクタ。
【請求項10】
ガイド構造及びブリッジを有するハウジングであって、前記ガイド構造がアパーチャを有するハウジングと、
前記アパーチャに配置される中央ビームと、前記ブリッジと係合するためのアームとを有するコネクタ位置保証部材と
を備えるコネクタ用のアセンブリ。
【請求項11】
前記中央ビームが片持ち状である、請求項10に記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記アセンブリがオスハウジングに結合されるときに、前記ブリッジが前記中央ビームを撓ませるために押し下げられる、請求項10又は11に記載のアセンブリ。
【請求項13】
前記ガイド構造が、前記中央ビームの撓みを防止するために前記コネクタ位置保証部材と係合する、請求項10~12のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項14】
前記アームが、前記ブリッジと係合する平坦な上面を備える、請求項10~13のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項15】
前記アームが前記ブリッジの第1の側及び第2の側と当接する、請求項10~14のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項16】
前記ブリッジが前記アームの湾曲した縁に位置付けられて、前記ハウジングの後部に向かう前進から前記アームをブロックする、請求項10~15のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項17】
前記ブリッジが、前記アームを前記ハウジングに保持するために前記アームの傾斜した縁に位置付けられる、請求項10~15のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項18】
第1の高さの前壁と、
前記第1の高さより低い第2の高さの、前記前壁から垂直に延びる内壁と、
前記第2の高さより低い第3の高さの側方ビームと、
前記側方ビームに隣接する中央ビームと
を備えるコネクタ位置保証部材。
【請求項19】
前記中央ビームが、傾斜した底面を備える、請求項18に記載のコネクタ位置保証部材。
【請求項20】
前記側方ビームが、ハウジングの1つ又は複数の表面と係合するために1つ又は複数の外方に延びる突起を備える、請求項18又は19に記載のコネクタ位置保証部材。
【請求項21】
第1のハウジングと第2のハウジングを結合する方法であって、
前記第1のハウジングの下方に延びるアームを前記第2のハウジングのブリッジの上に前進させて、前記ブリッジを下方に撓ませることと、
コネクタ位置保証部材の撓みアームを下方に撓ませることと、
前記ブリッジを、前記下方に延びるアームと前記撓みアームの中間に位置付けることと、
前記ブリッジが前記下方に延びるアームと前記撓みアームの中間にあるときに、前記撓みアームを撓みから防止することと
を含む方法。
【請求項22】
前記撓みアームが前記コネクタ位置保証部材から上方に延び、
前記コネクタ位置保証部材が1つ又は複数の内壁を備え、
前記1つ又は複数の内壁が前記撓みアームを越えて前記コネクタ位置保証部材から上方へ延びる、
請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記第2のハウジングが、前記ブリッジが前記下方に延びるアームと前記撓みアームの中間にあるときに前記撓みアームを撓みから防止するために前記1つ又は複数の内壁と係合するガイド構造を備える、請求項22に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
分野
[0001] 本開示はコネクタに関する。特に、態様は、コネクタ位置保証付き電気コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
背景
[0002] 電気コネクタは、様々な配線システム、例えば車両配線に使用することができる。電気コネクタは、オスハウジング、メスハウジング、及びコネクタ位置保証部材を含むことができる。オスハウジング及びメスハウジングは、切り離しに抵抗し、したがって電気的接続を維持するために、コネクタ位置保証下に互いに結合されることができる。コネクタ位置保証部材は、オスハウジングとメスハウジングの結合を保証するために最終ロック位置まで移動することができ、電気コネクタは、オスハウジングとメスハウジングが結合されると完全嵌合位置まで移動することができる。最終ロック位置及び完全嵌合位置への移動はフィードバックを提供することができ、これによりオスハウジングとメスハウジングの結合が保証される。電気コネクタのメンテナンスのために、コネクタ位置保証部材をリリースし、コネクタハウジングを切り離すことができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
概要
[0003] ある態様は、オスハウジングと、メスハウジングと、コネクタ位置保証部材とを有するコネクタを提供する。オスハウジングは下方に延びるアームを有することができる。メスハウジングは、下方に延びるアームと係合するブリッジを有することができる。コネクタ位置保証部材は、上方に延びる撓みアームを有することができ、撓みアームはブリッジに当接する縁を有することができる。ある態様において、メスハウジングは、下方に延びるアームを受け入れるアパーチャを含むことができる。別の態様において、下方に延びるアーム、ブリッジ及び撓みアームは、結合軸に沿って概ね整列されることができる。さらなる態様において、下方に延びるアーム及びブリッジは、オスハウジングの上部と当接することができる。別の態様において、結合の間、ブリッジはその初期位置から下方へ弾性変形されることができる。さらなる態様において、下方に延びるアームは、結合の間、ブリッジをその初期位置から下方へ押しやるために剛性であることができる。さらなる態様において、結合の前、ブリッジはコネクタ位置保証部材の縁に着座され、コネクタ位置保証部材と係合し、結合の間、コネクタ位置保証部材を下方へ移動することができる。別の態様において、結合の後、ブリッジは初期位置へ戻ることができる。別の態様において、結合の間、下方に延びるアーム及び撓みアームは長手方向に整列されることができる。
【0004】
[0004] 別の態様は、コネクタ用のアセンブリを提供する。アセンブリは、ハウジングと、コネクタ位置保証部材とを含むことができる。ハウジングは、アパーチャを有するガイド構造と、ブリッジと含むことができる。コネクタ位置保証部材は、アパーチャに配置される中央ビームと、ブリッジと係合するためのアームとを含むことができる。ある態様において、中央ビームは片持ち状であることができる。さらなる態様において、ブリッジは、アセンブリがオスハウジングに結合されるときに、中央ビームを撓ませるために押し下げられることができる。さらなる態様において、ガイド構造は中央ビームの撓みを防止するためにコネクタ位置保証部材と係合することができる。別の態様において、アームはブリッジの第1の側及び第2の側と当接する。別の態様において、アームはブリッジの1つ又は複数の側を越えて延びることができる。さらなる態様において、ブリッジはアームの湾曲した縁に位置付けられて、ハウジングの後部に向かう前進からアームをブロックすることができる。さらなる態様において、ブリッジはアームをハウジングに保持するためにアームの傾斜した縁に位置付けることができる。
【0005】
[0005] 別の態様は、コネクタ位置保証部材を提供する。コネクタ位置保証部材は、第1の高さの前壁と、第1の高さより低い第2の高さの、前壁から垂直に延びる内壁と、第2の高さより低い第3の高さの側方ビームと、側方ビームに隣接する中央ビームとを含むことができる。ある態様において、中央ビームは傾斜した底面を含むことができる。別の態様において、側方ビームはハウジングの1つ又は複数の表面と係合するために1つ又は複数の外方に延びる突起を含むことができる。
【0006】
[0006] 別の態様は、第1のハウジングと第2のハウジングを結合する方法を提供する。方法は、第1のハウジングの下方に延びるアームを第2のハウジングのブリッジの上に前進させて、ブリッジを下方に撓ませることと、コネクタ位置保証部材の撓みアームを撓ませることと、ブリッジを、下方に延びるアームと撓みアームの中間に位置付けることと、ブリッジが下方に延びるアームと撓みアームの中間にあるときに、撓みアームを撓みから防止することとを含むことができる。ある態様において、第2のアームがコネクタ位置保証部材から上方に延びることができ、コネクタ位置保証部材は撓みアームを越えてコネクタ位置保証部材から上方に延びることができる1つ又は複数の内壁を含むことができる。別の態様において、第2のハウジングは、ブリッジが下方に延びるアームと撓みアームの中間にあるときに第2のアームを撓みから防止するために1つ又は複数の内壁と係合するガイド構造を含むことができる。
【0007】
図面の簡単な説明
[0007] 本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、態様を説明し、また記載とともに、態様の原理を説明し、当業者が態様を作製し使用することを可能にするためにさらに役立つものである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1A】[0008]様々な態様によるコネクタ位置保証部材の斜視図である。
【
図1B】[0009]
図1Aのコネクタ位置保証部材の上面図である。
【
図1C】[0010]
図1Aのコネクタ位置保証部材の側面図である。
【
図1D】[0011]
図1Aのコネクタ位置保証部材の斜視図である。
【
図2】[0012]様々な態様によるコネクタの組立図である。
【
図3】[0013]様々な態様によるメスハウジングの斜視図である。
【
図4】[0014]様々な態様によるメスコネクタハウジングとコネクタ位置保証部材の上面図である。
【
図5】[0015]
図4のメスコネクタハウジング及びコネクタ位置保証部材の斜視図である。
【
図6】[0016]線6-6に沿った
図5のメスコネクタハウジング及びコネクタ位置保証部材の上面断面図である。
【
図7】[0017]線7-7に沿った
図5のメスコネクタハウジング及びコネクタ位置保証部材の上面断面図である。
【
図8】[0018]
図2のコネクタの斜視図である。
【
図9A】[0019]線9A-9Aに沿った
図8のコネクタの側面断面図である。
【
図10】[0021]様々な態様によるコネクタの詳細断面図である。
【
図11】[0022]様々な態様によるコネクタの詳細断面図である。
【
図12】[0023]様々な態様によるコネクタの詳細断面図である。
【
図13】[0024]
図2のコネクタの斜視図である。
【
図14】[0025]線14-14に沿った
図13のコネクタの上面断面図である。
【
図15】[0026]
図2のコネクタの側面図である。
【
図16】[0027]線16-16に沿った
図13のコネクタの側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0028] 態様の特徴及び利点は、同様の参照文字が全体を通して対応する要素を識別する図面と組み合わせて考慮した場合、以下に述べる詳細な記載からより明らかになるであろう。図面中、同様の参照番号は、同一、機能的に類似、及び/又は構造的に類似の要素を一般に示す。
【0010】
詳細な記載
[0029] 次に、本発明を、添付図面に示されるようなその態様を参照して詳細に記載する。「一態様」、「ある態様」、「例示的な態様」その他への言及は、記載される態様が特定の特徴、構造、又は特性を含み得ることを示すが、全ての態様が必ずしもその特定の特徴、構造、又は特性を含むとは限らない。さらに、このような句は、必ずしも同じ態様に言及しているとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、又は特性がある態様に関連して記載される場合、明示的に記載されているかどうかにかかわらず、他の態様に関連してそのような特徴、構造、又は特性に影響を及ぼすことは当業者の知識の範囲内であると考えられる。
【0011】
[0030] 以下の例は、本態様を例示するものであるが、限定するものではない。当該分野で通常直面する様々な条件及びパラメータの他の適切な修正及び適応は、当業者には明らかであろうが、本開示の趣旨及び範囲内である。
【0012】
[0031] 本明細書で使用される場合、「約」という用語は、それが言及する数を含み、また、境界となり、5%、10%、15%、又は20%の範囲内にある数を含むが、そのような数が、可能な値の100%を超え得る場合を除く。
【0013】
[0032] 態様は、車両配線システムなどの配線システム用の電気コネクタを提供する。本明細書に記載される電気コネクタは、改良されたコネクタ位置保証を有することができる。電気コネクタはメスハウジング、オスハウジング及びコネクタ位置保証部材(「CPA部材」)を含むことができる。メスハウジング及びCPA部材は、位置保証下にオスハウジングに結合可能なアセンブリを形成することができる。位置保証は、端子嵌合を保証且つ維持し、切り離しに抵抗するために配線システムにおいて重要である。結合を確実にするために、アセンブリをオスハウジングと結合するために、より強い力が必要とされ得る。結合はメンテナンスのために、切り離しに対する抵抗を克服することによって意図的に解除することができる。CPA部材はメスハウジングとオスハウジングの分離を可能にするためにリリースすることができる。有利には、コネクタハウジングが位置保証下に結合されていることを知らせるために、フィードバック(例えば視覚的、触覚的及び/又は聴覚的フィードバック)を提供することができる。本明細書に記載のCPA部材は、さらに、電気コネクタのサイズを制限するために低プロファイルを有することができる。アセンブリとオスハウジングとの間のコネクタ位置保証下の結合は、電気コネクタをプレ嵌合位置から完全嵌合位置へ移動することができる。
【0014】
[0033] メスハウジングはCPA部材を受け入れるための溝を有する上部を含むことができる。CPA部材は、メスハウジングの溝によって受け入れられることができる1つ又は複数の側方ビームを有することができる。本明細書に記載される場合、側方ビームは、側方ビームとメスハウジングの溝との間の隙間を満たすように外方に延びる1つ又は複数の突起を含むことができる。したがって、CPA部材の突起はCPA部材をメスハウジングの溝に密着した状態で嵌め込むことができる。この密着は、例えば車両に設置された場合に、電気コネクタからのブーンという持続音、きしみ音、及びガタガタいう音(BSR:buzz, squeak, and rattle)の効果の抑制を提供することができる。ガタガタいう音などのBSR効果は望ましくないものであり得る。本明細書に記載されるCPA部材は、側方ビームのサイドに沿って突起を含むことができる。CPA部材とメスハウジングとの間の密着は、CPA部材とメスハウジングとの間の相対運動を制限し、BSR効果を低減又は排除することができる。密着はまた、メスハウジングとCPA部材との間の強力な結合を維持することによってコネクタ位置保証を支援することができる。
【0015】
[0034] メスハウジング及びCPA部材を含むアセンブリは、プレインストールすることができる。したがって、ユーザはCPA部材をメスハウジングに結合する必要がない。アセンブリをオスハウジングに結合した場合にコネクタ位置保証を支援するために、アセンブリは分解されないようにすることができる。このようにして、CPA部材はメスハウジングから分離されないようにすることができる。分離はアセンブリを損傷する可能性がある。メスハウジングの溝は、CPA部材を保持し、アセンブリの分離を防止するために、CPA部材の側方ビーム上の1つ又は複数の切り欠きと適合する1つ又は複数の保持デテントを含むことができる。
【0016】
[0035] CPA部材は、電気コネクタがプレ嵌合位置から完全嵌合位置へ移動できるように、プレロック位置から最終ロック位置へ移動するために撓むことができる中央ビームを含むことができる。プレロック位置では、CPA部材の中央ビームの上面から上方に延びることができる撓みアームを、CPA部材の中央ビームの上面に概ね平行な横軸に沿ってメスハウジングの可撓性ブリッジと整列することができる。本明細書に記載される場合、上方方向とは、長手方向軸に概ね平行な長手方向であり得る。ブリッジはこの位置でCPA部材の縁と当接し係合することができる。ブリッジはこの位置でCPA部材の中央ビームを撓ませない。代わりに、ブリッジ及びCPA部材はブロック係合し、その結果、CPA部材は撓まず、メスハウジングの後方に向かって平坦面に概ね沿って前進できない。したがって、ブリッジはCPA部材の最終ロック位置への前進を開始しない。
【0017】
[0036] オスハウジングの上部から下方に延びることができるロックアームは最終ロック位置へのCPA部材の前進を開始することができる。本明細書に記載される場合、下方方向は、長手方向軸に概ね平行な長手方向であり得る。プレロック位置において、オスハウジングのロックアームは、可撓性ブリッジと当接し係合することができる。ある態様において、ロックアームは、オスハウジングの上部と概ね平行な横軸に沿ってメスハウジングの可撓性ブリッジと整列することができる。メスハウジングとCPA部材のアセンブリを、オスハウジングの後部に向かって前進させて、オスハウジングのロックアーム及び可撓性ブリッジを横方向の整列から外すことができる。アセンブリが前に進められるとき、オスハウジングのロックアームは可撓性ブリッジをその初期位置から離れるように押し下げることができる。オスハウジングのロックアームは、可撓性ブリッジの横軸に概ね垂直に荷重を加え、可撓性ブリッジを押し下げることができ、その結果、それら構成要素はオスハウジングの上部に概ね垂直な長手方向に沿って整列するように移動することができる。アセンブリを前に進め続けることにより、オスハウジングのロックアーム及び可撓性ブリッジを長手方向の整列から外すことができる。次いで可撓性ブリッジは、その初期位置へ上方に移動することができ、そこでそれは再びオスハウジングの上部に概ね平行な横軸に沿ってオスハウジングのロックアームと整列されることができる。可撓性ブリッジは、その初期位置へ戻るとオスハウジングの上部と接触することができ、これは触覚的及び/又は聴覚的フィードバック信号(例えばクリック音)を生成することができる。この位置で、可撓性ブリッジはCPA部材の撓みアームともはや当接及び係合しない。
【0018】
[0037] アセンブリを前進させると、弾性変形させることができるCPA部材の中央ビームを撓ませることができる。可撓性ブリッジが押し下げられるとき、可撓性ブリッジは、CPA部材の中央ビームの横軸に概ね垂直な荷重を加えて、中央ビームをその未変形状態から離れるように下方方向に撓ませることができる。可撓性ブリッジが、CPA部材の中央ビームの上面に概ね平行な横軸に沿ったCPA部材の撓みアームとの整列から外れると、それら構成要素はもはやブロック係合状態にない。代わりに、CPA部材は、中央ビームが平坦な平面に沿ってその未変形状態から離れるように撓みながら、メスハウジングの後部に向かって概ね平坦な平面に沿って前進することができる。CPA部材の撓みアームは、平坦な平面に沿ったその未変形状態への中央ビームの付勢に助けられ、オスハウジングのロックアーム及び可撓性ブリッジの全体的に湾曲した縁を越えて移動することができる。CPA部材は、その撓みアームが可撓性ブリッジと当接して係合できるまで、メスハウジングの後部に向かって前進し続けることができる。ある態様において、CPA部材は、CPA部材の中央ビームの上面に概ね平行な横軸に沿って可撓性ブリッジと再び整列させることができる。CPA部材の撓みアームがこの位置に到達すると、CPA部材は最終ロック位置におかれ、電気コネクタは完全嵌合位置におかれる(例えば、メスハウジングとオスハウジングは結合して完全に嵌合される)。
【0019】
[0038] 可撓性ブリッジと同様に、最終ロック位置において、CPA部材の撓みアームは、オスハウジングの上部と当接し係合することができる。オスハウジングの上部と、未変形状態に戻るときのCPA部材の撓みアームとの接触は、さらに、コネクタハウジングが完全嵌合位置にあり位置保証により結合されていることを知らせる触覚的及び/又は聴覚的フィードバック信号(例えばクリック音)を生成することができる。視覚的フィードバックも、CPA部材の前壁がメスハウジングの前部と当接し係合できるときに提供することができる。完全嵌合位置が達成されると、オスハウジングの後部とメスハウジングの後部との接触は、オスハウジングがさらに前進することを防止することができる。
【0020】
[0039] CPA部材は、オスハウジングが存在するまで最終ロック位置に前進できない。例えば、メスハウジングとCPA部材のプレインストールされたアセンブリは、CPA部材の中央ビームの撓みを許容しない。代わりに、CPA部材はメスハウジングのブリッジとブロック係合下におかれ、その結果、CPA部材はメスハウジングの後部に向かって概ね平坦な平面に沿って前進できない。これによりCPA部材の中央ビームの意図しない撓みを防止することができる。
【0021】
[0040] オスハウジングとメスハウジングが完全嵌合位置に結合されるとき、分離に対する高度な抵抗を有することは望ましい。分離に対する高度な抵抗は、オスハウジング及びメスハウジングがプレ嵌合位置に戻ることを防止するために望ましい。したがって、完全嵌合位置からの分離は、完全嵌合位置への結合に対する抵抗よりも大きな特定の抵抗を克服することを必要とし得る。さらに、メスハウジングは上壁及び側壁を有するガイド構造を含むことができる。アセンブリを形成するためにCPA部材を挿入できるアパーチャは、ガイド構造の上壁及び側壁によって境界を定めることができる。プレロック位置において、CPA部材の中央ビームは、最終ロック位置へ前進するために下方へ撓むことができる。最終ロック位置において、CPA部材の1つ又は複数の内壁は、メスハウジングのガイド構造の上壁と当接し係合することができる。ある態様において、CPA部材は、CPA部材の中央ビームの上面に概ね垂直な長手方向軸に沿ってメスハウジングのガイド構造の上壁と整列することができる。ガイド構造とCPA部材との密着は、CPA部材の中央ビームのさらなる撓みを防止し、完全嵌合位置からの分離に対する抵抗を支援することができる。この抵抗を克服することは偶発的な分離を防止するために困難であり得るが、例えば、電気コネクタにメンテナンスを提供するために意図的に行うことができる。メスハウジングとオスハウジングの分離を可能にするために、CPA部材をリリースすることができる。
【0022】
[0041] メスハウジングとCPA部材のプレインストールされたアセンブリは、構成要素が取り外されること、及び/又は誤配置されることを防止するのに役立つことができる。本明細書に記載される際、メスハウジングの保持デテントは、CPA部材の側方ビーム上の1つ又は複数の切り欠きと適合して、CPA部材を保持し、アセンブリの分離を防止することができる。さらに、プレロック位置からロック位置へ前進するCPA部材の動き(例えば中央ビームの撓み)は、少なくとも部分的にメスハウジング内に収容することができ、これにより電気コネクタの全体サイズを低減することができる。これは、例えば、複雑であり且つ高い信頼性で多数の構成要素を必要とするが、スペースが限られる車両配線システムにおいて有益である。いくつかの態様において、CPA部材を受け入れる溝は少なくとも部分的にCPA部材の動きを収容することができる。少なくとも部分的にメスハウジングに収容されるCPA部材の制限された動きはまた、電気コネクタの全体サイズを制限することができる。中央ビームの撓み運動を収容することによって、例えば、長手方向のコネクタサイズを縮小することができる。CPA部材はさらに、ブリッジが押し下げられると下方に撓むことができるメスハウジングのガイド構造の側壁を受け入れる1つ又は複数のギャップを含むことができる。ガイド構造の側壁をCPA部材のギャップに受け入れることは、同様に長手方向のコネクタサイズを縮小することができる。
【0023】
[0042] CPA部材300が
図1A~Dに示されている。CPA部材300はプレロック位置15(
図4~5)から最終ロック位置35(
図12~13)へ移動することができる。CPA部材300は、前部302、後部304、前壁306、1つ又は複数の内壁308、1つ又は複数の切り欠き310、1つ又は複数の側方ビーム312、1つ又は複数の抗BSR突起314、中央ビーム316、及び1つ又は複数のギャップ301を含むことができる。中央ビーム316は、上面318及び底面320を含むことができる。底面320は傾斜縁322を含むことができる。中央ビーム316はさらに、ロック先端324と、後縁328及び前縁330を有する撓みアーム326とを含むことができる。
【0024】
[0043] いくつかの態様において、CPA部材300の最前部は前壁306であり得る。前壁306は、内壁308の第2の高さD2(
図1C)よりも高い第1の高さD1(
図1C)に達することができる。内壁308は、前壁306から後部304へ概ね垂直に延びることができる。いくつかの態様において、側方ビーム312は、第3の高さD3(
図1C)に達することができ、中央ビーム316は第4の高さD4(
図1A)に達することができ、ここでD3及びD4は両方ともに前壁306の第1の高さD1及び内壁308の第2の高さD2よりも短い。
【0025】
[0044] いくつかの態様において、
図1Cに示されるように、側方ビーム312の一部は第5の高さD5に達することができる。ある態様において、抗BSR突起314は、側方ビーム312から外方に延び且つ第5の高さD5に達することができ、第5の高さD5は第3の高さD3よりも短いものであることができる。したがって、側方ビーム312は、第3の高さD3及び第5の高さD5の両方において部分を含むことができる。ある態様において、第5の高さD5に達する各側方ビーム312の部分は、側方ビーム312のより低いレベルを形成することができる。ある態様において、第3の高さD3に達する各側方ビーム312の部分は、側方ビーム312のより高いレベルを形成することができる。
【0026】
[0045]
図1Bに示されるように、いくつかの態様において、側方ビーム312は、CPA部材300の前部302と後部304の間で、CPA部材300の前部302における側方ビーム312から側方ビーム312のある部分まで横軸12(
図5)に概ね平行な横方向に延びることができる切り欠き310を含むことができる。したがって、切り欠き310は、部分的に側方ビーム312を通って延びることができる。
図1Cを参照すると、ある態様において、切り欠き310は、第3の高さD3と第5の高さD5の間で側方ビーム312を通って延びることができる。したがって、切り欠き310は、各側方ビーム312のより低いレベルとより高いレベルの間に形成することができる。ある態様において、切り欠き310が延びないCPA部材300の後部304に向かう側方ビーム312の部分は、第3の高さD3であることができる。したがって、より短い第5の高さD5に達する各側方ビーム312の部分は、第3の高さD3に達する側方ビームの部分と一致することができる。
【0027】
[0046] いくつかの態様において、側方ビーム312及び中央ビーム316は、後部304に向かって延びることができる。ある態様において、中央ビーム316は、撓むことができるように片持ち状にすることができ、ロック先端324は自由端部である。撓みアーム326は、ロック先端324上に位置付けることができ、上面318から概ね長手方向軸11(
図5)に平行な長手方向に上方に延びることができる。ある態様において、後縁328は全体的に傾斜状にすることができる当接縁部であることができる。別の態様において、前縁330は全体的に丸い内側コーナを有する保持縁部であることができる。ある態様において、側方ビーム312及び中央ビーム316は、ギャップ301(
図1B)によって分離されることができる。
【0028】
[0047]
図1Aに示されるように、ある態様において、後縁328の傾斜は、上面318に概ね垂直であり得る軸2から角度αであることができる。いくつかの態様において、角度αは、約5度~約60度の範囲、例えば約15度~約45度、例えば約30度とすることができる。
図1Dに示されるように、ある態様において、傾斜縁322の傾斜は、底面320に概ね平行であり得る軸4から角度γであることができる。いくつかの態様において、角度γは、約5度~約60度の範囲、例えば約15度~約45度、例えば約30度とすることができる。
【0029】
[0048]
図2に示されるように、電気コネクタはCPA部材300、メスハウジング100、及びオスハウジング200を含むことができる。電気コネクタは、CPA部材300がプレロック位置15から最終ロック位置35へ移動するにつれて、プレ嵌合位置10(
図4~5)から完全嵌合位置30(
図12~13)へ移動することができる。いくつかの態様において、構成要素は射出成形されたプラスチックであり得る。オスハウジング200は補強タブ220及びオス型ピン218を支持することができる。オスハウジング200は、メスハウジング100及びCPA部材300のインストール前アセンブリを受け入れることができる。
【0030】
[0049] CPA部材300及びメスハウジング100は結合してインストール前アセンブリを形成することができる。CPA部材300は後部304(
図1A~D)によってメスハウジング100に挿入することができる。このアセンブリは、オスハウジング200に結合して電気コネクタを形成することができる。メスハウジング100は、キー溝116に対応するオスハウジング200の1つ又は複数のトラック216を受け入れることができる1つ又は複数のキー溝116を含むことができる。キー溝116及びトラック216は、特定のメスハウジング100だけが適切な対応するトラック216によってオスハウジング200に結合できるように、キー機能を形成することができる。別の態様において、メスハウジング100及びオスハウジング200は互いに対応する異なる形状のキー溝116及びトラック216をそれぞれ含むことができる。
【0031】
[0050] メスハウジング100とCPA部材300のアセンブリは、オスハウジング200に向かって概ね平坦な平面に沿って前進して、電気コネクタを形成することができる。
図4~5に示されるように、CPA部材300はメスハウジング100及びオスハウジング200の結合前、プレロック位置15にあることができる。したがって、電気コネクタは、プレ嵌合位置10にあることができる。インストール前アセンブリとオスハウジング200が互いに結合されると、CPA部材300及び電気コネクタは、それぞれ、半ロック位置25及び半嵌合位置20(
図10~11)にあることができる。CPA部材300はメスハウジング100とオスハウジング200の結合にコネクタ位置保証を提供し、意図しない分離を防止することができる。コネクタ位置保証によりオスハウジング200と結合されたメスハウジング100は完全嵌合位置30(
図13)にあることができる。
【0032】
[0051]
図3に示されるように、メスハウジング100はさらに、前部102と、後部104と、第1の側106と、第2の側108と、上部110と、底部112と、1つ又は複数の端子アパーチャ114と、1つ又は複数の側方ビーム溝118と、中央ビーム溝120と、1つ又は複数の保持デテント122と、前縁123及び後縁125を有するブリッジ124と、アパーチャ128、上壁130、及び側壁132を有するガイド構造126とを含むことができる。端子アパーチャ114は、端子(図示せず)を受け入れることができる。ある態様において、ブリッジ124は、ガイド構造126に動作可能に接続可能である。別の態様において、ブリッジ124及びガイド構造の側壁132は、可撓性であることができ、その結果、それらは横軸12(
図5)に概ね平行な横方向において下方に弾性的に変形して、オスハウジング200を収容することができる。ある態様において、ブリッジ124及び側壁132は、一緒に移動可能である、例えば、移動するブリッジ124が側壁132を移動し、逆もまた同様である。
【0033】
[0052]
図4に示すように、メスハウジング100及びCPA部材300のアセンブリをプレインストールすることは、CPA部材300の後部304によってCPA部材300をメスハウジング100の前部102に挿入することを含むことができる。CPA部材300は、インストールのために、メスハウジング100の後部104に向かって平坦な平面に沿って概ね前進することができる。このように、プレロック位置15は、メスハウジング100及びCPA部材300が結合されるように、メスハウジング100内に部分的に配置されたCPA部材300を含むことができる。ある態様において、CPA部材300は、電気コネクタの全体的なプロファイルが最小化されるように、メスハウジング100内に受け入れられることができる。ある態様において、CPA部材300の前部302は、プレロック位置15及びプレ嵌合位置10においてメスハウジング100から外側に延びることができる。メスハウジング100の側方ビーム溝118は、CPA部材300の側方ビーム312を受け入れることができる。メスハウジング100の中央ビーム溝120は、CPA部材300の中央ビーム316を受け入れることができる。プレロック位置15及びプレ嵌合位置10において、CPA部材300の前壁306は、各側方ビーム312及び中央ビーム316の一部がメスハウジング100から外側に延びるように、メスハウジング100の前部102から間隔を空けられ得る。この間隔及び外向きの突出は、CPA部材300が、CPA部材300の前壁306がメスハウジング100の前部102に近接している最終ロック位置35にないという視覚的フィードバックを提供することができる。したがって、電気コネクタは、完全嵌合位置30(
図13)にあることができない。ある態様において、CPA部材300の前壁306は、最終ロック位置35(
図12~13)においてメスハウジング100から外側に延びる前部302の部分であり得、これは電気コネクタが完全嵌合位置30(
図12~13)にあることを示す。
【0034】
[0053] プレロック位置15において、CPA部材300の撓みアーム326とブリッジ124との間のブロック係合によって、CPA部材300がメスハウジング100の後部104にさらに向かって前進することを防止することができる。ある態様において、撓みアーム326は、中央ビーム316の上面318と概ね平行な横軸6(
図9A)に沿ってブリッジ124と整列されることができる。ブリッジ124の前縁123は、この位置において、撓みアーム326の前縁330の近くにあり得る。ある態様において、ブリッジ124の前縁123は、前縁330の全体的に丸い内側コーナと整列するために、湾曲した形状を含むことができる。したがって、前縁330は、ブリッジ124が撓みアーム326の前縁330に着座できるように、ブリッジ124の1つ又は複数の側の周りに概ね延びることができる。この位置で、ブリッジ124は、CPA部材300を保持し、CPA部材300が前進することを防止し、ブリッジ124及びCPA部材300がブロック係合下に置かれるようにすることができる。ブロック係合において、ブリッジ124は、CPA部材300の中央ビーム316を撓ませて、最終ロック位置35に移動させることができない。ある態様において、CPA部材300は、最終ロック位置35(
図12)に移動するために、オスハウジングとの相互作用に基づいて下方に撓まなければならない。
【0035】
[0054]
図2に示されるように、中央ビーム316は、ガイド構造126のアパーチャ128に挿入することができる。
図5は、プレロック位置15及びプレ嵌合位置10においてメスハウジング100に結合されたCPA部材300を示し、ここで中央ビーム316はガイド構造126のアパーチャ128を介してメスハウジング100に配置されている。ガイド構造126の側壁132は、CPA部材300の中央ビーム316と当接し、係合することができる。中央ビーム316は、プレロック位置15及びプレ嵌合位置10においてガイド構造126の上壁130と当接及び係合せず、その結果、
図5に示されるように、中央ビーム316と上壁130との間にギャップが存在することができる。
【0036】
[0055]
図5~6を参照すると、保持デテント122はメスハウジング100から外方に側方ビーム溝118の中に延びることができる。保持デテント122はCPA部材300の側方ビーム312と係合し、CPA部材300がメスハウジング100に挿入されてプレインストールアセンブリを形成する前に、CPA部材300の取り外しを防止することができる。したがって、保持デテント122及びCPA部材300をブロック係合下に置くことができる。いくつかの態様において、側方ビーム312の切り欠き310は保持デテント122を受け入れることができる。その密着が側方ビーム312を側方ビーム溝118に保持することができる。
【0037】
[0056] 上述のように、いくつかの態様において、側方ビーム312は、CPA部材300の前部302の側方ビーム312から、CPA部材300の前部302及び後部304の間で、側方ビーム312のある部分まで横軸12(
図5)に概ね平行な横方向に延びることができる切り欠き310を含むことができる。したがって、切り欠き310は、部分的に側方ビーム312を通って延びることができる。ある態様において、切り欠き310が延びないCPA部材300の後部304に向かう側方ビーム312の部分は、第3の高さD3であることができ、これは側方ビーム312のより高いレベルを形成することができる。ある態様において、切り欠き310は、第3の高さD3と、より短い第5の高さD5との間で側方ビーム312を通って延びることができる。したがって、保持デテント122は、第3の高さD3と第5の高さD5との間で、外方に延び、切り欠き310と係合することができる。保持デテント122は剛性なので、それらは、切り欠き310が延びず、第3の高さD3であるCPA部材300の後部304に向かう側方ビーム312の部分と係合することができる。したがって、後部304における側方ビーム312は、概ね保持デテント122と同じ平坦な平面の高さまで、長手方向軸11(
図5)に概ね平行な長手方向において上方に延びることができる。このようにして、側方ビーム312は、CPA部材300が横軸12と概ね平行な横方向において保持されるように保持デテント122と係合することができる。
【0038】
[0057]
図5~7を参照すると、いくつかの態様において、保持デテント122は、切り欠き310内で側方ビーム312と係合することができる。上述のように、
図1Cを参照すると、いくつかの態様において、切り欠き310は、第5の高さD5における側方ビーム312のより低いレベルと、第3の高さD3における側方ビーム312のより高いレベルとの間で側方ビーム312を通って延びることができる。
図6を参照すると、いくつかの態様において、保持デテント122は、切り欠き310内で側方ビーム312と係合するために、メスハウジング100から外方に延びることができる。
図7は、
図5のメスハウジング100とCPA部材300のアセンブリの断面図を示している。
図7の断面図は、アセンブリの
図6の断面図よりも、長手方向軸11(
図5)に関して低い長手方向位置の断面である。
図7に示されるように、及び上述のように、抗BSR突起314が、側方ビーム312のより低いレベルにおいて側方ビーム312から外方に延びることができる。保持デテント122は、
図7では見ることができない。保持デテント122は、切り欠き310内で側方ビーム312と係合し、切り欠き310は側方ビーム312のより低いレベルに延びないからである。
図7に示されるように、側方ビーム312及び抗BSR突起314は、保持デテント122(
図6)の下に位置付けられるように、このスペースの中に延びることができる。したがって、いくつかの態様において、保持デテント122は、側方ビーム312のより低いレベルの上に延び、メスハウジング100は側方ビーム312の3つ以上の側の周りに延びることができる。このようにして、いくつかの態様において、CPA部材300は、CPA部材300が長手方向において保持されることができるように、長手方向軸11(
図5)に概ね平行な長手方向において保持デテント122とブロック係合下に置かれることができる。
【0039】
[0058]
図5~7を参照すると、いくつかの態様において、抗BSR突起314は、メスハウジング100の側方ビーム溝118の中に側方ビーム312から外方に延びることができる。抗BSR突起は、側方ビーム溝118内に保持デテント122(
図6)の下に位置付けることができる。抗BSR突起314は、側方ビーム312とメスハウジング100との間の隙間を橋渡しして、側方ビーム312を側方ビーム溝118に密着した状態で収めて保持することができる。この密着は、上下の許容限度においてさえ、CPA部材300とメスハウジング100との間の相対運動を制限することによって、例えば車両に設置された場合に、電気コネクタからの抗BSR効果を提供することができる。抗BSR突起314とメスハウジング100との間の密着、及び保持デテント122とCPA部材300との間の密着は、メスハウジング100とCPA部材300アセンブリとの間の強力な結合を維持することによって、コネクタ位置保証を支援することができる。
【0040】
[0059]
図8~9Aに示されるように、プレロック位置15及びプレ嵌合位置10において、撓みアーム326は、CPA部材300の中央ビーム316から概ね長手方向軸11(
図5)に平行な長手方向に上方に延びることができ、また、横軸6(
図9A)に沿ってメスハウジング100のブリッジ124と横方向に整列されることができる。横軸6は、中央ビーム316の上面318と概ね平行であり得る。ブリッジ124の前縁123は、この位置において、撓みアーム326の前縁330と当接し係合することができる。ある態様において、ブリッジ124の前縁123は、保持のために前縁330の全体的に湾曲した内側コーナと嵌合するように湾曲させることができる。中央ビーム316は、電気コネクタをプレ嵌合位置10から完全嵌合位置30(
図12~13)へ動かすために、そのプレインストール位置から下方に撓むことができる。プレロック位置15及びプレ嵌合位置10において、ブリッジ124は中央ビーム316を撓ませない。代わりに、ブリッジ124及びCPA部材300は、ブリッジ124の前縁123が撓みアーム326の前縁330と当接し係合できるので、ブロック係合下におかれる。したがって、ブリッジ124は、最終ロック位置35(
図12~13)に向かうCPA部材300の前進を開始しない。
【0041】
[0060] オスハウジング200は、さらに、前部202と、後部204と、第1の側206と、第2の側208と、上部210と、底部212と、アパーチャ214とを含む。ロックアーム222が長手方向軸11(
図5)と概ね平行な長手方向に上部210から下方に延びることができる。ロックアーム222は、底縁225を有する前縁224と、後縁221とを含むことができる。
図9A~Bを参照すると、ある態様において、前縁224はブリッジ124との係合のために角度を付ける、及び/又は湾曲させることができる。ある態様において、前縁224の底縁225は、ブリッジ124及びCPA部材300の撓みアーム326と係合し、構成要素を下方に撓ませるために平坦であり得る。ある態様において、後縁221もまた、最終ロック位置35(
図12~13)にブリッジ124を保持するのを支援するために平坦であり得る。
【0042】
[0061]
図8~9Aを参照すると、ある態様において、オスハウジング200は、CPA部材300がプレロック位置15にあるとき、メスハウジング100及びCPA部材300アセンブリを受け入れることができる。アパーチャ214は、メスハウジング100及びCPA部材300のアセンブリを受け入れることができる。
図8~9Aに示されるオスハウジングとのアセンブリは、プレ嵌合位置10にあり得る。ロックアーム222は、中央ビーム316を下方に撓ませて、最終ロック位置35(
図13)へのCPA部材300の前進を開始させることができる。
図9Aに示されるように、プレロック位置15及びプレ嵌合位置10において、ロックアーム222は、横軸6(
図9A)に沿ってメスハウジング100のブリッジ124と横方向に整列されることができる。横軸6はオスハウジング200の上部210及びCPA部材300の上面318と概ね平行であり得る。
【0043】
[0062] ある態様において、ブリッジ124の後縁125は、対応する湾曲/傾斜を含み得るロックアーム222の前縁224と当接し係合するために、湾曲及び/又は傾斜させることができる。前縁224の湾曲/傾斜は、ブリッジ124の後縁125と嵌合して、ブリッジ124をその初期位置から下方に移動するのを支援することができる。前縁224の湾曲/傾斜がブリッジ124の後縁125の湾曲/傾斜と係合するとき、ロックアーム222及びブリッジ124は、互いに沿って滑ることができる。前縁224の平坦な底縁225はブリッジ124をその下方位置に維持することができる。
【0044】
[0063]
図10~12は、
図9Aの断面図の詳細図を示す。
図10~12に示されるように、CPA部材300は、電気コネクタが完全嵌合位置30(
図12~13)におかれることができるように、プレロック位置15(
図4~5)から最終ロック位置35(
図12~13)へ前進することができる。
図10を参照すると、メスハウジング100はオスハウジング200の後部204に向かって概ね平坦な平面に沿って前進させることができる。それに応じて、メスハウジング100及びCPA部材300のアセンブリと、オスハウジング200とは結合されて、CPA部材をプレロック位置15から最終ロック位置35(
図12~13)へ内側に動かすことができる。
【0045】
[0064]
図10に示すように、メスハウジング100及びCPA部材300をオスハウジング200に対して前進させると、ある態様において、ブリッジ124が長手方向軸8に沿って下方に弾性変形し得るので、オスハウジング200のロックアーム222及びブリッジ124を長手方向軸8に沿って下方に移動させることができる。この位置で、CPA部材300は半ロック位置25にあり得、電気コネクタは半嵌合位置20にある。構成要素が前進させられると、オスハウジング200のロックアーム222は、ブリッジ124をその初期位置から下方に押し下げることができる。ある態様において、ロックアーム222の前縁224は、ブリッジ124と係合してブリッジ124を押し下げるために剛性であり、概ね湾曲していることができる。オスハウジング200のロックアーム222は、横軸6(
図9A)に対して概ね垂直な長手方向軸8に沿って、下方向に荷重を加えることができる。ロックアーム222は、ブリッジ124を押し下げることができる。前縁224の湾曲/傾斜は、ブリッジ124をその初期位置から離れるように下方に動かすことを支援することができる。ブリッジ124の後縁125は、前縁224の湾曲/傾斜と係合する湾曲/傾斜を含むことができる。したがって、ロックアーム222及びブリッジ124は、互いに沿って滑ることができる。ロックアーム222及びブリッジ124が互いに沿って滑るとき、構成要素は、オスハウジング200の上部210に対して概ね垂直な長手方向軸8に沿って長手方向に整列するように移動することができる。次いで、前縁224の平坦な底縁225は、ブリッジ124をその下方位置に維持することができる。
【0046】
[0065] ある態様において、ブリッジ124とガイド構造126の側壁132は一緒に動くことができ、例えば、ブリッジ124を動かすと側壁132が動き、逆もまた然りである。したがって、長手方向軸8に沿ってブリッジ124を下方に押し下げることは、長手方向軸8と概ね平行な長手方向に側壁132を下方に押し下げることができる。ある態様において、CPA部材300(
図1B)のギャップ301は、下方に押し下げられた側壁132を受け入れることができる。側壁132を受け入れるギャップ301は、長手方向における電気コネクタの大きさを制限することを支援することができる。
【0047】
[0066] オスハウジング200に対してメスハウジング100及びCPA部材300をさらに前進させると、ブリッジ124及びロックアーム222(
図10)との相互作用に基づいてCPA部材300の中央ビーム316を撓ませることができる。ブリッジ124が長手方向軸8に沿って下方に押し下げられるとき、ブリッジ124は、概ね長手方向軸8に沿って荷重を加えることができ、これは中央ビーム316の横軸に対して概ね垂直であることができる。ブリッジ124の前縁123は、中央ビーム316の一部が可撓性ブリッジ124の下方に延びるように撓みアーム326の前縁330に着座することができるので、これは中央ビーム316をその初期位置から離れるように下方向に撓ませることができる。したがって、ロックアーム222は、中央ビーム316を撓ませ、CPA部材300の最終ロック位置35(
図12~13)への前進を開始させることができる。ある態様において、CPA部材300の中央ビーム316は、長手方向軸8と概ね平行な長手方向に撓むことができる。
【0048】
[0067]
図11に示すように、メスハウジング100及びCPA部材300に対してオスハウジング200をさらに前進させると、ブリッジ124が横軸6(
図9A)に沿ったCPA部材300の撓みアーム326との整列から外れ、その結果、構成要素はもはやブロック係合下におかれない。そのようにして、ブリッジ124は、ロックアーム222の後ろのその初期位置に戻り、そして「クリック」音を発生させることができる。
【0049】
[0068] ブリッジ124がその初期位置に戻ると、ロックアーム222は、中央ビーム316が平坦面に沿ってその未変形状態から離れるように撓みながらCPA部材300がオスハウジング200(
図9A)の後部204に向かって概ね平坦面に沿って前進できるように、撓みアーム326を撓ませ続けることができる。いくつかの態様において、ブリッジ124がその初期位置に戻ると、ガイド構造126の側壁132は、それらがCPA部材300(
図1B)のギャップ301内にもはや存在しないように初期位置に移動することができる。これは、ブリッジ124及び側壁132が一緒に動くことができるからであり、例えば、ブリッジ124を動かすと側壁132が動き、逆もまた然りであるからである。
【0050】
[0069] 中央ビーム316は、中央ビーム溝120内で下方に撓むことができる。したがって、いくつかの態様において、CPA部材300の動きの少なくとも一部は、メスハウジング100内に収容することができる。ある態様において、中央ビーム316の底面320の傾斜縁322は、中央ビーム溝120内での撓みを可能にするように傾斜させることができる。ある態様において、撓みは、傾斜縁322と中央ビーム溝120との間の係合を引き起こすことができる。その傾斜のために、傾斜縁322は、中央ビーム溝120によって受け入れられることができ、中央ビーム316は、CPA部材300を最終ロック位置35(
図12~13)に前進させるためにメスハウジング100内で十分に撓むことができる。
【0051】
[0070] いくつかの態様において、CPA部材300の中央ビーム316は、メスハウジング100及びCPA部材300のアセンブリと、オスハウジング200とが完全嵌合位置30(
図12~13)に結合されると、触覚的及び/又は聴覚的フィードバックを提供することができる。
【0052】
[0071]
図11に示されるように、メスハウジング100及びCPA部材300のアセンブリを前進し続けることにより、オスハウジング200のロックアーム222及びブリッジ124を整列から外すことができる。ブリッジ124はその初期位置へ上方に移動することができ、そこで再度オスハウジング200のロックアーム222と当接し係合することができる。ブリッジがその初期位置に戻るとき、その前縁123はロックアーム222の後縁221と当接し係合することができる。ロックアーム222の後縁221は平坦であり且つ長手方向軸8(
図10)に概ね平行であり、その結果、ブリッジ124は、ロックアーム222の前縁224及び底縁225を通過すると、長手方向において一切の抵抗なく、ロックアーム222の後ろのその初期位置に戻ることができる。ブリッジ124の前縁123はまた、ロックアーム222の平坦な後縁221と係合できる平坦な部分を含むことができる。このようにして、ブリッジ124の前縁123は、ロックアームの後縁221に沿って滑り、その初期位置に容易に戻ることができる。その初期位置において、ブリッジ124は、横軸6(
図9A)に沿ってオスハウジング200のロックアーム222と整列することができる。ブリッジ124は、その初期位置に戻るとオスハウジング200の上部210の内面と接触することができ、これは触覚的及び/又は聴覚的フィードバック信号(例えば、クリック音)を生成することができる。ロックアーム222の後縁221によって支援される初期位置へのクリアな経路は、オスハウジング200の上部210の内面と接触すると「クリック」音が生成されるようにその初期位置へ戻るためにブリッジ124に勢いを提供することができる。この位置で、ブリッジ124は、CPA部材300の撓みアーム326に当接/係合しない。
【0053】
[0072] ブリッジ124がその初期の未変形位置へ戻るとき、CPA部材300の撓みアーム326はオスハウジング200のロックアーム222に当接し係合することができる。したがって、CPA部材300の撓みアーム326及びオスハウジング200のロックアーム222は、横軸6(
図9A)に沿って横方向に整列したままであることができる。
【0054】
[0073] いくつかの態様において、CPA部材300は、オスハウジング200に向けて前進させることができ、
図11及び12に示されるように、CPA部材300の撓みアーム326をオスハウジング200のロックアーム222の前縁224とブリッジ124を越えて移動させることができる。いくつかの態様において、撓みアーム326は、後縁328と前縁330との間で概ね平坦であり、オスハウジング200のロックアーム222の前縁224及びブリッジ124と係合することができる。ロックアーム222の底縁225は、CPA部材300の撓みアーム326と係合し、中央ビーム316を下方に撓ませるために、平坦であることができる。いくつかの態様において、ロックアーム222の平坦な底縁225は、2つの平坦な縁が互いに沿って滑るように、後縁328と前縁330との間のその平坦な縁に沿って撓みアーム326と係合することができる。いくつかの態様において、ブリッジ124は、撓みアーム326の平坦な縁がブリッジ124に沿って滑ることができるように、前縁123と後縁125の間で概ね平坦であることができる。
図11~12を参照すると、CPA部材300は、その撓みアーム326が再びブリッジ124と、しかしブリッジ124の反対側の面で当接及び係合することができるまで、オスハウジング200の後部204に向かって前進し続けることができる。
【0055】
[0074]
図12に示されるように、プレロック位置15及びプレ嵌合位置10と異なり、最終ロック位置35及び完全嵌合位置30において、後縁328はブリッジ124に当接し係合することができる。最終ロック位置35において、撓みアーム326の後縁328は、ブリッジ124の後縁125と当接し係合することができる。いくつかの態様において、ブリッジ124の後縁125は、撓みアーム326の傾斜した後縁328に着座するように湾曲及び/又は傾斜を付けることができる。この位置で、CPA部材300の撓みアーム326は、横軸6(
図9A)に沿ってブリッジ124と整列することができる。いったんCPA部材300の撓みアーム326が完全結合位置に達すると、電気コネクタは完全嵌合位置30(
図13)におかれることができる。
【0056】
[0075]
図13~15に示されるように、最終ロック位置35及び完全嵌合位置30において、CPA部材300の前壁306はメスハウジング100の前部102と当接することができる。これは、CPA部材300の前壁306がメスハウジング100の前部102に近接しているために、CPA部材300が最終ロック位置35にあり、電気コネクタが完全嵌合位置30にあるという視覚的フィードバックを提供することができる。
【0057】
[0076]
図13及び16に示されるように、オスハウジング200の後部204とメスハウジング100の後部104との接触は、構成要素がさらに前進することを防止することができる。さらに、ブリッジ124と同様に、最終ロック位置35及び完全嵌合位置30において、CPA部材300の撓みアーム326は、オスハウジング200の上部210と当接し係合することができる。いくつかの態様において、撓みアーム326はオスハウジング200の上部210の内面と接触することができる。いくつかの態様において、CPA部材300の中央ビーム316がその初期位置へ戻るときの撓みアーム326とオスハウジング200の上部210の内面との接触は、電気コネクタが最終ロック位置35にあり、コネクタハウジングが完全嵌合位置30において位置保証により結合されていることを知らせる触覚的及び/又は聴覚的フィードバック信号(例えばクリック音)を生成することができる。
【0058】
[0077] いくつかの態様において、オスハウジング200のロックアーム222は、ブリッジ124とガイド構造126の間でメスハウジング100内に、例えばブリッジ124とガイド構造126の間のアパーチャ内に配置することができる。さらに、最終ロック位置35及び完全嵌合位置30において、CPA部材300はガイド構造126の上壁130と当接及び係合することができ、その結果、プレロック位置15及びプレ嵌合位置10(
図4~5)においてCPA部材300と上壁130との間に存在するギャップは閉鎖される。いくつかの態様において、CPA部材300の内壁308は上壁130と当接し係合することができる。いくつかの態様において、CPA部材300とガイド構造126の上壁130との間の干渉が、中央ビーム316の撓みを防止することができる。したがって、CPA部材300は、メスハウジング100とオスハウジング200の分離を開始するために撓みに抵抗することができる。この抵抗を克服することは、偶発的な分離を防止するために困難であり得るが、例えば、電気コネクタにメンテナンスを提供するために意図的に行うことができる。CPA部材300をリリースすることができ、次いで、メスハウジング100及びオスハウジング200を分離することができる。
【0059】
[0078] ある態様において、CPA部材300と、ガイド構造126の上壁130との間の干渉は、ブリッジ124及び側壁132が、長手方向軸11(
図5)に概ね平行な長手方向において下方に押し下げられることを防止することができる。CPA部材300の前壁306はメスハウジング100の前部102と当接できるので、側壁132がCPA部材300のギャップ301(
図1B)に押し下げられるのを防止することができる。代わりに、側壁132はCPA部材300に接触することができ、これは側壁132の下方への押し下げに抵抗することができる。さらに、CPA部材300と、ガイド構造126の上壁130との間の干渉は、長手方向軸11に概ね平行な長手方向におけるCPA部材300及びブリッジ124の長時間の下方への変形を防止することができる。したがって、CPA部材300及びブリッジ124は、その撓まない状態への強力な付勢を維持することができる。これはさらにメスハウジング100及びオスハウジング200の完全嵌合位置30からの偶発的な分離を防止することができる。
【0060】
[0079] 本発明を、特定の機能及びその関係性の実装を示す機能的な構築ブロックの助けを借りて、上に記載してきた。これらの機能的な構築ブロックの境界は、本明細書において、記載の便宜のために任意に定義されている。特定の機能及びその関係性が適切に実行される限り、代替の境界を定義することができる。
【0061】
[0080] 特定の態様の前述の記載は、本発明の一般的な性質を十分に明らかにするので、他の人は、当業者内の知識を適用することによって、過度の実験をすることなく、本発明の一般的な概念から逸脱することなく、そのような特定の態様を容易に修正及び/又は種々の用途に適合させることができるであろう。したがって、そのような適合及び修正は、本明細書に提示された教示及び指導に基づいて、開示された態様の意味及び同等範囲内にあることが意図される。本明細書の用語又は語句は、教示及び指導に照らして当業者によって解釈されるように、説明のためのものであり、限定するためのものではないことが理解される。
【0062】
[0081]本発明の広さ及び範囲は、上述した例示的な態様のいずれによっても限定されるべきではなく、以下の特許請求の範囲及びその等価物にのみ従って定義されるべきである。
【符号の説明】
【0063】
2 軸
4 軸
6 横軸
8 長手方向軸
10 プレ嵌合位置
11 長手方向軸
12 横軸
15 プレロック位置
20 半嵌合位置
25 半ロック位置
30 完全嵌合位置
35 最終ロック位置
100 メスハウジング
102 前部
104 後部
106 第1の側
108 第2の側
110 上部
112 底部
114 端子アパーチャ
116 キー溝
118 側方ビーム溝
120 中央ビーム溝
122 保持デテント
123 前縁
124 ブリッジ
125 後縁
126 ガイド構造
128 アパーチャ
130 上壁
132 側壁
200 オスハウジング
202 前部
204 後部
206 第1の側
208 第2の側
210 上部
212 底部
214 アパーチャ
216 トラック
218 オス型ピン
220 補強タブ
221 後縁
222 ロックアーム
224 前部
225 底縁
300 CPA部材
301 ギャップ
302 前部
304 後部
306 前壁
308 内壁
310 切り欠き
312 側方ビーム
314 抗BSR突起
316 中央ビーム
318 上面
320 底面
322 傾斜縁
324 ロック先端
326 撓みアーム
328 後縁
330 前縁
【外国語明細書】