IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ LINE株式会社の特許一覧

特開2022-136033送金方法、コンピュータプログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体およびコンピュータ装置
<>
  • 特開-送金方法、コンピュータプログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体およびコンピュータ装置 図1
  • 特開-送金方法、コンピュータプログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体およびコンピュータ装置 図2
  • 特開-送金方法、コンピュータプログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体およびコンピュータ装置 図3
  • 特開-送金方法、コンピュータプログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体およびコンピュータ装置 図4
  • 特開-送金方法、コンピュータプログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体およびコンピュータ装置 図5
  • 特開-送金方法、コンピュータプログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体およびコンピュータ装置 図6
  • 特開-送金方法、コンピュータプログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体およびコンピュータ装置 図7
  • 特開-送金方法、コンピュータプログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体およびコンピュータ装置 図8
  • 特開-送金方法、コンピュータプログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体およびコンピュータ装置 図9
  • 特開-送金方法、コンピュータプログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体およびコンピュータ装置 図10
  • 特開-送金方法、コンピュータプログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体およびコンピュータ装置 図11
  • 特開-送金方法、コンピュータプログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体およびコンピュータ装置 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022136033
(43)【公開日】2022-09-15
(54)【発明の名称】送金方法、コンピュータプログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体およびコンピュータ装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/02 20120101AFI20220908BHJP
【FI】
G06Q40/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022032867
(22)【出願日】2022-03-03
(31)【優先権主張番号】10-2021-0028796
(32)【優先日】2021-03-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】321003371
【氏名又は名称】LINE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チョ サン ヘン
(72)【発明者】
【氏名】イ チョン オン
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055BB01
(57)【要約】
【課題】インスタントメッセージングサービスを利用した送金方法およびシステムを提供する。
【解決手段】一実施形態に係る送金方法は、インスタントメッセージングサービスを提供する段階、インスタントメッセージングサービスと連携する銀行サービスを提供する銀行サーバから、インスタントメッセージングサービスの識別スキームによる第1利用者の第1アカウントおよび第2利用者の第2アカウントに関連付けられた機能伝達要請を受信する段階、および機能伝達要請にしたがい、第1アカウントと第2アカウントとの間で確立された対話セッションを通じて口座情報登録機能へのリンクを含むメッセージを送信する段階を含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサを含むコンピュータ装置の送金方法であって、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、インスタントメッセージングサービスを提供する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記インスタントメッセージングサービスと連携する銀行サービスを提供する銀行サーバから、前記インスタントメッセージングサービスの識別スキームによる第1利用者の第1アカウントおよび第2利用者の第2アカウントと関連付けられた機能伝達要請を受信する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記機能伝達要請にしたがい、前記第1アカウントと前記第2アカウントとの間で確立された対話セッションを通じて口座情報登録機能へのリンクを含むメッセージを送信する段階
を含む、送金方法。
【請求項2】
前記機能伝達要請は、前記銀行サーバにおける前記第1利用者から前記第2利用者への送金要請に対し、前記第2利用者に前記銀行サーバの口座がなく、かつ、前記第2利用者の他銀行の口座情報が前記銀行サーバに登録されていない場合に前記銀行サーバから送信されることを特徴とする、請求項1に記載の送金方法。
【請求項3】
前記メッセージは、前記第1アカウントおよび前記第2アカウントに関連付けられ、
前記送金方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記リンクを選択した利用者のアカウントが前記第2利用者の第2アカウントと同一かどうか、および前記選択されたリンクが表示されたチャットルームの参加者のアカウントと前記メッセージに関連付けられた前記第1アカウントおよび前記第2アカウントとの比較により、前記リンクを選択した利用者が前記第2利用者であることを認証する段階
をさらに含む、請求項1に記載の送金方法。
【請求項4】
前記送金方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記リンクが選択される場合、前記第2利用者の第2アカウントに関連付けられている電話番号を利用したSMS認証により、前記リンクを選択した利用者が前記第2利用者であることを認証する段階
をさらに含む、請求項1に記載の送金方法。
【請求項5】
前記送金方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記インスタントメッセージングサービスを通じて、前記第1利用者の端末から、前記第1利用者から前記第2利用者への送金要請を受信する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記送金要請を前記銀行サーバに伝達する段階
をさらに含み、
前記機能伝達要請は、前記送金要請に含まれる前記第1アカウントおよび前記第2アカウントに関連付けられることを特徴とする、請求項1に記載の送金方法。
【請求項6】
前記送信する段階は、
前記対話セッションが確立されていない場合、前記機能伝達要請に関連付けられた前記第1アカウントおよび前記第2アカウントに基づいて、前記第1アカウントと前記第2アカウントとの間に対話セッションを確立することを特徴とする、請求項1に記載の送金方法。
【請求項7】
前記口座情報登録機能は、前記第2利用者が銀行サーバの提供する送金サービスの提供を受けること、および前記口座情報登録機能を利用して前記第2利用者の口座情報が前記銀行サーバに登録されることのうちの少なくとも1つに対する規約の同意を前記第2利用者から受けるための第1機能、および前記第2利用者の口座情報の入力を受けるための第2機能を含むことを特徴とする、請求項1に記載の送金方法。
【請求項8】
前記送金方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記銀行サーバが提供する銀行サービスの公式アカウントを通じて前記口座情報登録機能へのリンクを提供する段階
をさらに含む、請求項1に記載の送金方法。
【請求項9】
前記送金方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記銀行サーバが提供する銀行サービスの広告メッセージとして、前記銀行サービスに口座情報を登録するための機能へのリンクを含むメッセージを提供する段階
をさらに含む、請求項1に記載の送金方法。
【請求項10】
少なくとも1つのプロセッサを含むコンピュータ装置の送金方法であって、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、銀行サービスを提供する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記銀行サービスと連携するインスタントメッセージングサービスの識別スキームによる第1利用者の第1アカウントおよび第2利用者の第2アカウントに基づいた、前記第1利用者の前記第2利用者への送金要請を受信する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記銀行サービスに前記第2利用者の口座が開設されているかどうかを前記第2アカウントに基づいて確認する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記第2利用者の口座が開設されていない場合、前記第2利用者の口座情報が登録されているかどうかを前記第2アカウントに基づいて確認する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記第2利用者の口座情報が登録されていない場合、前記インスタントメッセージングサービスを提供するインスタントメッセージングサーバを通じて口座情報登録機能を提供する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記口座情報登録機能を利用して前記第2利用者の口座情報を登録する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記第1アカウントに関連付けられた前記銀行サービスの第1口座および前記登録された第2利用者の口座情報を利用して前記送金要請を処理する段階
を含む、送金方法。
【請求項11】
前記口座情報は、前記銀行サービスを提供する銀行ではなく、他銀行の口座情報を含むことを特徴とする、請求項10に記載の送金方法。
【請求項12】
前記送金要請は、前記第1アカウントおよび前記第2アカウントを含むことを特徴とする、請求項10に記載の送金方法。
【請求項13】
前記口座情報登録機能を提供する段階は、
前記インスタントメッセージングサーバが前記口座情報登録機能へのリンクを含むメッセージを前記第1アカウントと前記第2アカウントとの間で確立された対話セッションを通じて送信するように、前記インスタントメッセージングサーバに要請することを特徴とする、請求項10に記載の送金方法。
【請求項14】
前記メッセージは、前記第1アカウントおよび前記第2アカウントに関連付けられ、
前記口座情報は、前記リンクを選択した利用者のアカウントと前記メッセージに関連付けられた前記第2アカウントとの比較、および前記選択されたリンクが表示されたチャットルームの参加者のアカウントと前記メッセージに関連付けられた前記第1アカウントおよび前記第2アカウントとの比較により、前記インスタントメッセージングサーバによって認証されることを特徴とする、請求項13に記載の送金方法。
【請求項15】
前記口座情報は、前記リンクが選択されることに応答し、前記インスタントメッセージングサーバが前記第2アカウントに関連付けられている電話番号に発信するSMS認証によって認証されることを特徴とする、請求項13に記載の送金方法。
【請求項16】
コンピュータ装置と結合して請求項1~15のうちのいずれか一項に記載の方法をコンピュータ装置に実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された、コンピュータプログラム。
【請求項17】
請求項1~13のうちのいずれか一項に記載の方法をコンピュータ装置に実行させるためのコンピュータプログラムが記録されている、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項18】
コンピュータ読み取り可能な命令を実行ように実現される少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、
インスタントメッセージングサービスを提供し、
前記インスタントメッセージングサービスと連携する銀行サービスを提供する銀行サーバから、前記インスタントメッセージングサービスの識別スキームによる第1利用者の第1アカウントおよび第2利用者の第2アカウントに関連付けられた機能伝達要請を受信し、
前記機能伝達要請にしたがい、前記第1アカウントと前記第2アカウントとの間で確立された対話セッションを通じて口座情報登録機能へのリンクを含むメッセージを送信すること
を特徴とする、コンピュータ装置。
【請求項19】
前記機能伝達要請は、前記銀行サーバにおける前記第1利用者から前記第2利用者への送金要請に対し、前記第2利用者に前記銀行サーバの口座がなく、かつ、前記第2利用者の他銀行の口座情報が前記銀行サーバに登録されていない場合に前記銀行サーバから送信されること
を特徴とする、請求項18に記載のコンピュータ装置。
【請求項20】
コンピュータ読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、
銀行サービスを提供し、
前記銀行サービスと連携するインスタントメッセージングサービスの識別スキームによる第1利用者の第1アカウントおよび第2利用者の第2アカウントに基づいた、前記第1利用者の前記第2利用者への送金要請を受信し、
前記銀行サービスに前記第2利用者の口座が開設されているかどうかを前記第2アカウントに基づいて確認し、
前記第2利用者の口座が開設されていない場合、前記第2利用者の口座情報が登録されているかどうかを前記第2アカウントに基づいて確認し、
前記第2利用者の口座情報が登録されていない場合、前記インスタントメッセージングサービスを提供するインスタントメッセージングサーバから口座情報登録機能を提供し、
前記口座情報登録機能を利用して前記第2利用者の口座情報を登録し、
前記第1アカウントに関連付けられた前記銀行サービスの第1口座および前記登録された第2利用者の口座情報を利用して前記送金要請を処理すること
を特徴とする、コンピュータ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、インスタントメッセージングサービスを利用した送金方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
インスタントメッセージングサービス上で送金を処理する技術が存在する。
【0003】
一例として、インスタントメッセージングサービスの利用者がインスタントメッセージングサービスと連携する銀行サービス(一例として、インターネット専門銀行)の口座を開設すると、該当の利用者のインスタントメッセージングサービスのアカウントと該当の利用者が開設した口座の情報とがインスタントメッセージングサービス上で互いに連携して記録(インスタントメッセージングサービス側および/またはインスタントメッセージングサービスと連携する銀行サービス側に記録)されるようになる。この場合、第1利用者は、インスタントメッセージングサービス上でインスタントメッセージングサービスの第2利用者のアカウントを選択して送金を要請することができる。アカウントと口座がインスタントメッセージングサービスと連携する銀行サービス側に互いに連携して記録されている場合、インスタントメッセージングサービスは、連携する銀行サービスに、第1利用者の第1アカウントから第2利用者の第2アカウントへの送金を要請することができる。この場合、該当の銀行サービスでは、第1アカウントと連携する第1口座から第2アカウントと連携する第2口座への送金を処理するようになる。
【0004】
しかし、利用者の中には、インスタントメッセージングサービスには登録しているが、インスタントメッセージングサービスと連携する銀行サービスには登録していない場合や、該当の銀行サービスに口座がない場合もある。この場合、このような利用者には、インスタントメッセージングサービスのアカウントだけでは送金ができないという問題がある。例えば、インスタントメッセージングサービスの第3利用者はインスタントメッセージングサービスと連携する銀行サービスの第3口座があり、インスタントメッセージングサービスの第4利用者はインスタントメッセージングサービスと連携する銀行サービスの口座がないと仮定する。この場合、第3利用者が第4利用者のアカウントを選択して送金を要請したとしても、インスタントメッセージングサービス側やこれと連携する銀行サービス側では第4利用者の口座が分からないため、インスタントメッセージングサービスのアカウントだけでは送金をすることができない。これを解決するためには、第3利用者が第4利用者から送金のための他銀行の口座情報を聞いてインスタントメッセージングサービスや連携する銀行サービスに入力するか、インスタントメッセージングサービスや連携する銀行サービスが送金のための他銀行の口座情報の入力を第4利用者に要請し、口座情報を得てから送金を処理しなければならないという問題がある。特に、このようなアカウントの情報の要請および受信は、第4利用者に送金するたびに遂行しなければならないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2019-0095618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
インスタントメッセージングサービスと連携する銀行サービスに登録していない、および/または口座のない利用者から、送金のための口座(一例として、他銀行の口座)情報の登録を受けて該当の利用者のインスタントメッセージングサービスのアカウントと関連付けて記録し、該当のアカウントと関連付けて記録された口座情報を利用して該当の利用者のインスタントメッセージングサービスのアカウントに対する送金要請を処理する、送金方法およびシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
少なくとも1つのプロセッサを含むコンピュータ装置の送金方法であって、前記少なくとも1つのプロセッサにより、インスタントメッセージングサービスを提供する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記インスタントメッセージングサービスと連携する銀行サービスを提供する銀行サーバから、前記インスタントメッセージングサービスの識別スキームによる第1利用者の第1アカウントおよび第2利用者の第2アカウントに関連付けられた機能伝達要請を受信する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記機能伝達要請にしたがい、前記第1アカウントと前記第2アカウントとの間で確立された対話セッションを通じて、口座情報登録機能へのリンクを含むメッセージを送信する段階を含む、送金方法を提供する。
【0008】
一側面によると、前記機能伝達要請は、前記銀行サーバにおける前記第1利用者から前記第2利用者への送金要請に対し、前記第2利用者に前記銀行サーバの口座がなく、かつ、前記第2利用者の他銀行の口座情報が前記銀行サーバに登録されていない場合に前記銀行サーバから送信されることを特徴としてよい。
【0009】
他の側面によると、前記メッセージは前記第1アカウントおよび前記第2アカウントに関連付けられ、前記送金方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記リンクを選択した利用者のアカウントが前記第2利用者の第2アカウントと同一かどうか、および前記選択されたリンクが表示されたチャットルームの参加者のアカウントと前記メッセージに関連付けられた前記第1アカウントおよび前記第2アカウントとの比較により、前記リンクを選択した利用者が前記第2利用者であることを認証する段階をさらに含んでよい。
【0010】
また他の側面によると、前記送金方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記リンクが選択される場合、前記第2利用者の第2アカウントに関連付けられている電話番号を利用したSMS(Short Message Service)認証により、前記リンクを選択した利用者が前記第2利用者であることを認証する段階をさらに含んでよい。
【0011】
また他の側面によると、前記送金方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記インスタントメッセージングサービスを通じて、前記第1利用者の端末から、前記第1利用者から前記第2利用者への送金要請を受信する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記送金要請を前記銀行サーバに伝達する段階をさらに含み、前記機能伝達要請は、前記送金要請に含まれる前記第1アカウントおよび前記第2アカウントに関連付けられることを特徴としてよい。
【0012】
また他の側面によると、前記送信する段階は、前記対話セッションが設定されていない場合、前記機能伝達要請に関連付けられた前記第1アカウントおよび前記第2アカウントに基づいて、前記第1アカウントと前記第2アカウントとの間で対話セッションを確立することを特徴としてよい。
【0013】
また他の側面によると、前記口座情報登録機能は、前記第2利用者が銀行サーバの提供する送金サービスの提供を受けること、および前記口座情報登録機能を利用して前記第2利用者の口座情報が前記銀行サーバに登録されることのうちの少なくとも1つに対する規約の同意を前記第2利用者から受けるための第1機能、および前記第2利用者の口座情報の入力を受けるための第2機能を含むことを特徴としてよい。
【0014】
また他の側面によると、前記送金方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記銀行サーバが提供する銀行サービスの公式アカウント(Official Account:OA)を通じて前記口座情報登録機能へのリンクを提供する段階をさらに含んでよい。
【0015】
さらに他の側面によると、前記送金方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記銀行サーバが提供する銀行サービスの広告メッセージとして、前記銀行サービスに口座情報を登録するための機能へのリンクを含むメッセージを提供する段階をさらに含んでよい。
【0016】
少なくとも1つのプロセッサを含むコンピュータ装置の送金方法であって、前記少なくとも1つのプロセッサにより、銀行サービスを提供する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記銀行サービスと連携するインスタントメッセージングサービスの識別スキームによる第1利用者の第1アカウントおよび第2利用者の第2アカウントに基づいた、前記第1利用者の前記第2利用者への送金要請を受信する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記銀行サービスに前記第2利用者の口座が開設されているかどうかを前記第2アカウントに基づいて確認する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記第2利用者の口座が開設されていない場合、前記第2利用者の口座情報が登録されているかどうかを前記第2アカウントに基づいて確認する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記第2利用者の口座情報が登録されていない場合、前記インスタントメッセージングサービスを提供するインスタントメッセージングサーバを通じて口座情報登録機能を提供する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記口座情報登録機能を利用して前記第2利用者の口座情報を登録する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記第1アカウントに関連付けられた前記銀行サービスの第1口座と前記登録された第2利用者の口座情報を利用して前記送金要請を処理する段階を含む、送金方法を提供する。
【0017】
一側によると、前記口座情報は、前記銀行サービスを提供する銀行ではない、他銀行の口座情報を含むことを特徴としてよい。
【0018】
他の側面によると、前記送金要請は、前記第1アカウントおよび前記第2アカウントを含むことを特徴としてよい。
【0019】
また他の側面によると、前記口座情報登録機能を提供する段階は、前記インスタントメッセージングサーバが前記口座情報登録機能へのリンクを含むメッセージを前記対話セッションを通じて送信するように、前記インスタントメッセージングサーバに要請することを特徴としてよい。
【0020】
また他の側面によると、前記メッセージは、前記第1アカウントおよび前記第2アカウントに関連付けられ、前記口座情報は、前記リンクを選択した利用者のアカウントと前記メッセージが関連付けられた前記第2アカウントとの比較、および前記選択されたリンクが表示されたチャットルームの参加者のアカウントと前記メッセージが関連付けられた前記第1アカウントおよび前記第2アカウントとの比較に基づいて、前記インスタントメッセージングサーバによって認証されることを特徴としてよい。
【0021】
さらに他の側面によると、前記口座情報は、前記リンクが選択されることに応答し、前記インスタントメッセージングサーバが前記第2アカウントに関連付けられている電話番号に発信するSMS(Short Message Service)認証によって認証されることを特徴としてよい。
【0022】
コンピュータ装置と結合して前記方法をコンピュータ装置に実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された、コンピュータプログラムを提供する。
【0023】
前記方法をコンピュータ装置に実行させるためのプログラムが記録されている、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0024】
コンピュータ読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサにより、インスタントメッセージングサービスを提供し、前記インスタントメッセージングサービスと連携する銀行サービスを提供する銀行サーバから、前記インスタントメッセージングサービスの識別スキームによる第1利用者の第1アカウントおよび第2利用者の第2アカウントに関連付けられた機能伝達要請を受信し、前記機能伝達要請にしたがい、前記第1アカウントと前記第2アカウントとの間で確立された対話セッションを通じて口座情報登録機能へのリンクを含むメッセージを送信することを特徴とする、コンピュータ装置を提供する。
【0025】
コンピュータ読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサにより、銀行サービスを提供し、前記銀行サービスと連携するインスタントメッセージングサービスの識別スキームによる第1利用者の第1アカウントおよび第2利用者の第2アカウントに基づいた、前記第1利用者の前記第2利用者への送金要請を受信し、前記銀行サービスに前記第2利用者の口座が開設されているかどうかを前記第2アカウントに基づいて確認し、前記第2利用者の口座が開設されていない場合、前記第2利用者の口座情報が登録されているかどうかを前記第2アカウントに基づいて確認し、前記第2利用者の口座情報が登録されていない場合、前記インスタントメッセージングサービスを提供するインスタントメッセージングサーバを通じて口座情報登録機能を提供し、前記口座情報登録機能を利用して前記第2利用者の口座情報を登録し、前記第1アカウントに関連付けられた前記銀行サービスの第1口座と前記登録された第2利用者の口座情報を利用して前記送金要請を処理することを特徴とする、コンピュータ装置を提供する。
【発明の効果】
【0026】
インスタントメッセージングサービスと連携する銀行サービスに登録していない、および/または口座のない利用者から、送金のための口座(一例として、他銀行の口座)情報の登録を受けて該当の利用者のインスタントメッセージングサービスのアカウントと関連付けて記録し、該当のアカウントと関連付けて記録された口座情報を利用して該当の利用者のインスタントメッセージングサービスのアカウントに対する送金要請を処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図2】本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。
図3】本発明の一実施形態における、送金方法の例を示したフローチャートである。
図4】本発明の一実施形態における、送金機能を含むチャットルームの例を示した図である。
図5】本発明の一実施形態における、送金額を入力する画面の例を示した図である。
図6】本発明の一実施形態における、利用者が銀行サービスにログインした場合の画面の例を示した図である。
図7】本発明の一実施形態における、第2口座に関連付けられて登録された口座情報を活用する例を示した図である。
図8】本発明の一実施形態における、口座情報登録機能へのリンクが含まれたメッセージの例を示した図である。
図9】本発明の一実施形態における、口座情報登録機能の例を示した図である。
図10】本発明の一実施形態における、口座情報の登録が完了したことを知らせるメッセージの例を示した図である。
図11】本発明の一実施形態における、インスタントメッセージングサーバの送金方法の例を示したフローチャートである。
図12】本発明の一実施形態における、銀行サーバの送金方法の例を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0029】
本発明の実施形態に係る送金システムは、少なくとも1つのコンピュータ装置によって実現されてよい。このとき、コンピュータ装置においては、本発明の一実施形態に係るコンピュータプログラムがインストールされて実行されてよく、コンピュータ装置は、実行されたコンピュータプログラムの制御にしたがって本発明の実施形態に係る送金方法を実行してよい。上述したコンピュータプログラムは、コンピュータ装置と結合して送金方法をコンピュータに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0030】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が図1のように限定されることはない。また、図1のネットワーク環境は、本実施形態に適用可能な環境を説明するための一例に過ぎず、本実施形態に適用可能な環境が図1のネットワーク環境に限定されることはない。
【0031】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータ装置によって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレットなどがある。一例として、図1では、電子機器110の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータ装置のうちの1つを意味してよい。
【0032】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網、衛星網など)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0033】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140にサービス(一例として、インスタントメッセージングサービス、金融サービス、ゲームサービス、グループ通話サービス(または、音声会議サービス)、メッセージングサービス、メールサービス、ソーシャルネットワークサービス、地図サービス、翻訳サービス、決済サービス、検索サービス、コンテンツ提供サービスなど)を提供するシステムであってよい。
【0034】
図2は、本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。上述した複数の電子機器110、120、130、140それぞれやサーバ150、160それぞれは、図2に示したコンピュータ装置200によって実現されてよい。
【0035】
このようなコンピュータ装置200は、図2に示すように、メモリ210、プロセッサ220、通信インタフェース230、および入力/出力インタフェース240を含んでよい。メモリ210は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、およびディスクドライブのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROMやディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ210とは区分される別の永続的記録装置としてコンピュータ装置200に含まれてもよい。また、メモリ210には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコードが記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ210とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からメモリ210にロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信インタフェース230を通じてメモリ210にロードされてもよい。例えば、ソフトウェア構成要素は、ネットワーク170を介して受信されるファイルによってインストールされるコンピュータプログラムに基づいてコンピュータ装置200のメモリ210にロードされてよい。
【0036】
プロセッサ220は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ210または通信インタフェース230によって、プロセッサ220に提供されてよい。例えば、プロセッサ220は、メモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0037】
通信インタフェース230は、ネットワーク170を介してコンピュータ装置200が他の装置(一例として、上述した記録装置)と互いに通信するための機能を提供してよい。一例として、コンピュータ装置200のプロセッサ220がメモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求や命令、データ、ファイルなどが、通信インタフェース230の制御にしたがってネットワーク170を介して他の装置に伝達されてよい。これとは逆に、他の装置からの信号や命令、データ、ファイルなどが、ネットワーク170を経てコンピュータ装置200の通信インタフェース230を通じてコンピュータ装置200に受信されてよい。通信インタフェース230を通じて受信された信号や命令、データなどはプロセッサ220やメモリ210に伝達されてよく、ファイルなどはコンピュータ装置200がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0038】
入力/出力インタフェース240は、入力/出力装置250とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、マイク、キーボード、またはマウスなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース240は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置250は、少なくとも1つのコンピュータ装置200と1つの装置で構成されてもよい。例えば、スマートフォンのように、タッチスクリーン、マイク、スピーカなどがコンピュータ装置200に含まれた形態で実現されてよい。
【0039】
また、他の実施形態において、コンピュータ装置200は、図2の構成要素よりも少ないか多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、コンピュータ装置200は、上述した入力/出力装置250のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバやデータベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。
【0040】
図3は、本発明の一実施形態における、送金方法の例を示したフローチャートである。このような図3の実施形態では、送金を行う主体である第1利用者310、送金を受ける主体である第2利用者320、第1利用者310と第2利用者320との間にインスタントメッセージングサービスを提供するインスタントメッセージングサーバ330、およびインスタントメッセージングサービスと連携する銀行サービスを提供する銀行サーバ340を示している。
【0041】
段階351で、銀行サーバ340は、第1利用者310の端末から、第1利用者310から第2利用者320への送金要請を受信してよい。このような送金要請は、多様な経路で銀行サーバ340に伝達されてよい。一例として、送金要請は、インスタントメッセージングサーバ330を通じて銀行サーバ340に伝達されてよい。一例として、インスタントメッセージングサーバ330は、インスタントメッセージングサービスを通じて、特定の利用者を選択して送金を要請するための送金機能を提供してよい。このような送金機能は、チャットルーム内で提供されてもよいし、インスタントメッセージングサービスで人的関係が形成された他の利用者である「友達」リストの特定の利用者の識別子と関連して提供されてもよい。第1利用者310がこのような送金機能を利用して第2利用者320への送金を要請する場合、インスタントメッセージングサーバ330は、送金要請を受信して銀行サーバ340に伝達してよく、銀行サーバ340は、インスタントメッセージングサーバ330からの送金要請を受信してよい。他の例として、送金要請は、銀行サーバ340が提供する銀行サービスを通じて提供されてもよい。上述したように、インスタントメッセージングサービスと銀行サービスは互いに連携してよく、第1利用者310の「友達」リストが銀行サービスに提供されてもよい。このとき、第1利用者310は、銀行サービスに提供された「友達」リストから第2利用者320を選択して送金を要請してよい。この場合、銀行サーバ340は、銀行サービスを通じて送金要請を直接に受信してよい。
【0042】
上述した2つの例において、第1利用者310と第2利用者320は、インスタントメッセージングサービスの識別スキームによる識別子によって、インスタントメッセージングサーバ330と銀行サーバ340で共通して識別することが可能であってよい。言い換えれば、インスタントメッセージングサービスと銀行サービスが連携するということは、少なくとも同一の利用者を同一の識別子によって識別できるということを含んでよい。
【0043】
一方、送金要請がインスタントメッセージングサーバ330を経て銀行サーバ340に伝達される場合、インスタントメッセージングサーバ330は、送金を行う主体である第1利用者310の第1アカウントと送金を受ける主体である第2利用者320の第2アカウントを含む送金要請を銀行サーバ340に伝達することにより、銀行サーバ340が同一の識別子(第1アカウントおよび第2アカウント)によって利用者(第1利用者310および第2利用者320)を識別できるようにしてよい。
【0044】
送金額は送金要請に含まれてもよいが、送金要請が銀行サーバ340に伝達された後に、銀行サーバ340が第1利用者310に提供するユーザインタフェースに入力されて銀行サーバ340に伝達されてもよい。
【0045】
段階352で、銀行サーバ340は、第2利用者320の第2アカウントに基づいて、第2利用者320に銀行サーバ340の口座があるかどうかを確認してよい。一例として、銀行サーバ340は、送金要請を処理する銀行サービスに第2利用者320の口座が開設されているかどうかを第2アカウントに基づいて確認してよい。
【0046】
ここで、第1利用者310には銀行サーバ340の口座があると仮定する。第1利用者310が銀行サーバ340の口座を持っていない場合、銀行サーバ340は、インスタントメッセージングサーバ330を通じて、第1利用者310に銀行サーバ340の口座の開設を誘導してよい。第1利用者310が銀行サーバ340の口座を開設しない場合には、送金要請は中断してよい。
【0047】
また、第1利用者310にも第2利用者320にも銀行サーバ340の口座がある場合、銀行サーバ340は、第1利用者310の第1口座から第2利用者320の第2口座への送金を処理してよい。第1利用者310には銀行サーバ340の口座があるが第2利用者320には銀行サーバ340の口座がない場合は、段階353が実行されてよい。
【0048】
段階353で、銀行サーバ340は、第2利用者320の第2アカウントに基づいて認証された口座情報が登録されているかどうかを確認してよい。一例として、銀行サーバ340は、第2利用者320の口座が開設されていない場合、第2利用者320の認証された口座情報が登録されているかどうかを第2アカウントに基づいて確認してよい。段階352において、第2利用者320には銀行サーバ340の口座がないことは確認済みである。言い換えれば、段階353の口座情報は、他銀行の口座番号などのような情報を意味してよい。以下で説明するように、本発明の実施形態では、利用者が銀行サーバ340の提供する銀行サービスに登録していない場合、および/または銀行サーバ340の口座がない場合でも、自身のアカウントに対して他銀行の口座情報を銀行サーバ340に登録することにより、銀行サーバ340の銀行サービスを利用することができ、インスタントメッセージングサービスのアカウントを着金のための口座として活用することができる。
【0049】
このとき、銀行サーバ340は、第2利用者320の第2アカウントに関連付けられて認証された口座情報が登録されている場合、第1利用者310の第1口座から第2利用者320の登録された口座情報に基づく口座(一例として、他銀行の口座)への送金を処理してよい。言い換えれば、第2利用者320がインスタントメッセージングサービスと連携する銀行サービスには登録していない場合や、該当の銀行サービスの口座を開設していない場合であっても、銀行サーバ340は、インスタントメッセージングサービスを利用して、第2利用者320が第2利用者320のインスタントメッセージングサービスのアカウント(上述した第2アカウント)と関連付けて他銀行の口座情報(実名、銀行名、口座番号など)を登録するようにサービスを提供してよく、これにより、第2利用者320も、インスタントメッセージングサービスのアカウントに対する送金に参加することが可能となる。
【0050】
一方、第2利用者320の認証された口座情報が登録されていない場合には、段階354が実行されてよい。
【0051】
段階354で、インスタントメッセージングサーバ330は、第1利用者310の第1アカウントと第2利用者320の第2アカウントとの間で対話セッションを確立してよい。このような対話セッションは、インスタントメッセージングサービスを通じてメッセージを送受信するための対話セッションであってよい。このとき、第1利用者310および第2利用者320は、それぞれの端末を通じて確立された対話セッションに対応するチャットルームでメッセージをやり取りしてよく、インスタントメッセージングサーバ330は、確立された対話セッションを通じて、第1利用者310の端末と第2利用者320の端末との間にメッセージをルーティングしてよい。このとき、段階354は、銀行サーバ340の要請にしたがい、インスタントメッセージングサーバ330を通じて実行されてよい。ある実施形態では、第1アカウントと第2アカウントとの間に対話セッションが既に確立されている場合には、段階354は省略されてもよい。
【0052】
段階355で、銀行サーバ340は、インスタントメッセージングサーバ330を通じて、口座情報の登録のための機能を対話セッションで提供してよい。一例として、インスタントメッセージングサーバ330は、銀行サーバ340の要請にしたがい、口座情報の登録のための機能へのリンクを含んだメッセージが第1利用者310および第2利用者320が参加するチャットルームに表示されるように、該当の対話セッションにメッセージを送信してよい。このようなメッセージは、第1利用者310の第1アカウントと第2利用者320の第2アカウントに関連付けられてよい。言い換えれば、インスタントメッセージングサーバ330は、第2利用者320に銀行サーバ340の口座がない上に、第2利用者320の口座情報が銀行サーバ340に登録されていない場合、銀行サーバ340の要請にしたがい、口座情報登録機能へのリンクを含むメッセージを対話セッションで送信してよい。ここで、口座情報は、銀行サービスを提供する銀行(銀行サーバ340の銀行)ではなく、他銀行の口座情報を含んでよい
【0053】
段階356で、銀行サーバ340は、第2利用者320から口座情報を受信して第2アカウントに登録してよい。一例として、第2利用者320は、チャットルームに受信されたリンクを選択(一例として、タッチスクリーン環境でリンクと関連して表示された領域(一例として、選択ボタン領域)をタッチ)してよい。
【0054】
この場合、インスタントメッセージングサーバ330は、リンクを選択した利用者のアカウントが送金を受ける主体である第2利用者320のアカウントと同一かどうかを確認してよく、リンクが選択されたチャットルームの参加者のアカウントとメッセージに関連付けられたアカウント(第1アカウントおよび第2アカウント)との比較により、実際に送金を受ける第2利用者320が口座情報を登録しようとするものであるかを認証してよい。この場合、リンクが流出したとしても、リンクが選択されるアカウントは第2利用者320の第2アカウントではなく、第1利用者310および第2利用者320が参加するチャットルーム(一例として、段階354で確立された対話セッションあるいは開設済みの第1アカウントと第2アカウントとの間の対話セッションに対応するチャットルーム)ではないため、認証に失敗するようになる。
【0055】
他の実施形態において、インスタントメッセージングサーバ330は、リンクが選択される場合、第2利用者320の第2アカウントに関連付けられている電話番号を利用したSMS(Short Message Service)認証をすることにより、リンクを選択した利用者が第2利用者320であることを認証してもよい。このような実施形態において、口座情報の登録のための機能は、第1アカウントと第2アカウントとの間の対話セッションではなく、他の対話セッションを通じて第2利用者320に提供されてよい。一例として、インスタントメッセージングサービスには多様な公式アカウント(Official Account:OA)が存在することがあり、銀行サーバ340の銀行サービスに対応する公式アカウントが存在することもある。この場合、該当の機能は、銀行サービスに対応する公式アカウントと第2利用者320の第2アカウントとの間の対話セッションを通じて第2利用者320に提供されてもよい。
【0056】
一方、口座情報の登録を受けるための機能は、第2利用者320が銀行サーバ340の提供する送金サービスの提供を受けること、および口座情報の登録を受けるための機能を利用して第2利用者320の口座情報が銀行サーバ340に登録されることのうちの少なくとも1つに対する規約の同意を第2利用者320から受けるための第1機能、および第2利用者320の口座情報の入力を受けるための第2機能を含んでよい。言い換えれば、第2利用者320が認証されることにより、第2利用者320が銀行サーバ340の提供する送金サービスの提供を受けること、および/または口座情報を銀行サーバ340に登録することに対する規約に第2利用者320が同意する過程が成立しなければならず、規約の同意にしたがい、実際に口座情報を入力するための機能が第2利用者320に提供されてよい。このような機能は、銀行サーバ340の銀行サービスとインスタントメッセージングサーバ330のインスタントメッセージングサービスとの連携によって第2利用者320に提供されてよい。
【0057】
該当の機能によって規約の同意と口座情報の入力がなされれば、銀行サーバ340は、第2利用者320のインスタントメッセージングサービス上の第2アカウントと入力された口座情報とを互いに関連付けて記録することにより、口座情報を登録してよい。
【0058】
段階357で、銀行サーバ340は、第1アカウントに関連付けられた第1口座と第2アカウントに登録された口座情報に対応する第2口座間の送金を処理してよい。上述したように、登録された口座情報に対応するアカウントは他銀行の口座であってよく、銀行サーバ340は、他銀行のシステムとの通信によって送金を処理してよい。送金額は、段階351の送金要請に含まれていてもよく、送金要請が銀行サーバ340に伝達された後に、銀行サーバ340が第1利用者310に提供するユーザインタフェースに入力されて銀行サーバ340に伝達されてもよい。この場合、銀行サーバ340は、送金額が第1口座から第2口座に振り込まれるように送金を処理してよい。
【0059】
図3の実施形態では、第1利用者310が第2利用者320に送金を要請することにしたがい、第2利用者320の口座情報を登録して送金を処理する過程の例について説明した。ある実施形態では、第2利用者320は、多様な経路で口座情報を予め登録することもできる。一例として、上述した銀行サービスに対応する公式アカウントが活用されてよい。この場合、第2利用者320は、公式アカウントを友達登録し、公式アカウントを通じて口座情報を予め登録するための機能にアクセスしてよい。このために、インスタントメッセージングサーバ330は、銀行サーバ340が提供する銀行サービスの公式アカウントを通じて、口座情報を登録するための機能へのリンクをインスタントメッセージングサービスの利用者に提供してよい。他の実施形態として、インスタントメッセージサービスを通じて第2利用者320に提供される銀行サービスの広告メッセージから、第2利用者320が口座情報を予め登録するための機能にアクセスしてもよい。一例として、インスタントメッセージングサーバ330は、銀行サーバ340が提供する銀行サービスの広告メッセージとして、銀行サービスに口座情報を登録するための機能へのリンクを含むメッセージをインスタントメッセージングサービスを通じて利用者に提供してよい。
【0060】
このように、本発明の実施形態によると、インスタントメッセージングサービスの会員である第2利用者320がインスタントメッセージングサービスと連携する銀行サービスに登録していない場合、および/または該当の銀行サービスの口座がない場合であっても、インスタントメッセージングサービスのアカウントに対して口座情報を登録できるようにすることにより、第2利用者320がインスタントメッセージングサービスのアカウントを利用した送金サービスに容易に参加することが可能となり、第1利用者310は、インスタントメッセージングサービスと連携する銀行サービスに登録していないか口座のない第2利用者320にも、アカウントの選択だけで送金することが可能となる。
【0061】
図4は、本発明の一実施形態における、送金機能を含むチャットルームの例を示した図である。図4は、チャットルームAの画面400を示している。このような画面400は、図3の実施形態で、送金をしようとする主体である第1利用者310の端末に表示される画面の例であってよい。このとき、チャットルームAには、送金のための機能410や、チャットルームAに参加している第2利用者320に送金を要請するための機能420が提供されてよい。実際に、機能410、420は、送金や要請のためのページへのリンクを含んでよい。また、チャットルームAは、第1利用者310と第2利用者320の1対1チャットルームであってよい。
【0062】
上述したように、送金機能は、チャットルームの他にも多様な経路で利用者に提供されてよい。一例として、送金機能は、インスタントメッセージングサービスを通じて提供される多様なページのうちの1つのユーザインタフェースで提供されてもよく、「友達」リストで各友達と関連されて提供されてもよい。また、送金機能は、銀行サービスを通じて提供されてもよい。
【0063】
図5は、本発明の一実施形態における、送金額を入力する画面の例を示した図である。図5の画面500は、送金額を入力するための画面の例であって、インスタントメッセージングサービスと連携する銀行サービスが提供する画面の例を示している。このような画面500は、インスタントメッセージングサーバ330が銀行サーバ340に送金要請を伝達することにしたがい、インスタントメッセージングサーバ330を通じて第1利用者310に提供されてよい。このとき、画面500の第1破線枠510は、送金と関連するインスタントメッセージングサービスと連携する銀行サービスのサブサービスとして、送金と関連する多数のサービスが存在する場合、第1利用者310が送金のためのサービスを選択できるようにすることを示している。一例として、画面500は、第1利用者310が第2サービスを選択する例を示している。この場合、選択された第2サービスにログインするための機能を含む画面(一例として、PINコード入力画面)が第1利用者310に提供されてよい。一方、画面500の第2破線枠520に示された「Ellie Kim」は、第2利用者320の実名であり、インスタントメッセージングサービス上の第2利用者320のニックネームであると仮定する。
【0064】
図6は、本発明の一実施形態における、利用者が銀行サービスにログインした場合の画面の例を示した図である。図6の画面600は、第1利用者310が適切な方式によって第2サービスにログインした場合の例を示している。このとき、画面600の破線枠610は、第2サービス上の第1利用者310の口座や残高などの情報が表示される例を示している。多数の口座が存在する場合は、第1利用者310が送金に使用するための口座を選択してよい。
【0065】
銀行サーバ340は、送金を行う主体である第1利用者310の口座と送金額については取得した一方で、送金を受ける主体である第2利用者320に対しては第2アカウントだけを認知している状態である。これにより、銀行サーバ340は、第2アカウントに基づいて、第2利用者320に銀行サービスの口座があるかどうかを確認してよく、銀行サービスの口座がない場合には、第2口座に関連付けられて登録された口座情報があるかどうかを確認してよい。
【0066】
図7は、本発明の一実施形態における、第2口座に関連付けられて登録された口座情報を活用する例を示した図である。図7の画面700は、第2利用者320の登録された口座情報として、第2利用者320の実名である「Ellie Kim」、銀行名「A Bank」、口座番号「123-4-56789-0」などが第1利用者310に表示される例を示している。第1利用者310は、表示された情報を確認した後、確認ボタン(一例として、画面700の「確認」)を押すことで、第1利用者310のメイン口座から第2利用者320の登録された口座情報に対応する口座(口座番号「123-4-56789-0」)への送金を銀行サーバ340に要請してよい。送金の処理が完了すれば、銀行サーバ340は、送金処理が完了したことに関する情報画面を第1利用者310に提供してよい。
【0067】
一方、第2利用者320に対して登録された口座情報が存在しないこともある。言い換えれば、第2利用者320に該当の銀行サービスの口座がない上に、第2利用者320のインスタントメッセージングサービスのアカウントに対して登録された口座情報もない場合、銀行サーバ340は、インスタントメッセージングサーバ330を通じて第2利用者320に口座情報登録機能を提供してよい。
【0068】
図8は、本発明の一実施形態における、口座情報登録機能へのリンクを含んだメッセージの例を示した図である。図8の画面800は、図4を参照しながら説明したチャットルームAに口座情報登録のためのメッセージ810が表示された例を示している。このとき、画面800は、第2利用者320観点におけるチャットルームAを示している。メッセージ810は、第1利用者310である「Cristy Lee」が送金を行おうとしていることを知らせる情報とともに、口座情報登録機能へのリンク820を含んでいる。第2利用者320がリンク820を選択した場合、第2利用者320に口座情報登録機能が提供されてよい。
【0069】
このとき、上述したように、先ずは、第2利用者320が銀行サーバ340の提供する送金サービスの提供を受けること、および口座情報の登録を受けるための機能を利用して第2利用者320の口座情報が銀行サーバ340に登録されることのうちの少なくとも1つに対する規約の同意を第2利用者320から受けるための第1機能が第2利用者320に提供されてよく、規約の同意後に口座情報登録機能が提供されてよい。
【0070】
図9は、本発明の一実施形態における、口座情報登録機能の例を示した図である。図9の画面900は、銀行サーバ340から第2利用者320に提供される口座情報登録機能の例を示している。図9の画面900では、第2利用者320が複数の銀行のリスト910から特定の銀行を選択できるようにしており、第2利用者320が口座番号入力機能920を利用して、選択した銀行(画面900では「G bank」)の口座番号を入力できるようにしている。
【0071】
銀行サーバ340は、選択された銀行名と入力された口座番号の有効性を検証してよく、有効性が検証された場合、第2利用者320の実名、銀行名、口座番号などを口座情報として第2利用者320の第2アカウントに関連付けて記録することで口座情報を登録してよい。口座情報に含まれる第2利用者320の実名は第2利用者320が直に入力してもよいが、口座情報として入力される特定の銀行名と口座番号に基づいて該当の特定の銀行から取得してもよい。
【0072】
一方、銀行サーバ340は、第2利用者320に提供するメッセージに含まれるリンクまたは銀行サーバ340の銀行サービスの公式アカウントからアクセスする第2利用者320に、第2利用者320の登録された口座情報を修正および/または削除するための機能を提供してよい。一例として、銀行サーバ340は、公式アカウントを通じて、第2利用者320に、第2利用者320の口座情報の登録が完了したことを知らせるメッセージを送信してよい。このとき、該当のメッセージは、登録された口座情報を修正および/または削除するための機能へのリンクを含んでよい。他の例として、銀行サーバ340の公式アカウントには、訪問する利用者に、自身が登録した口座情報を修正および/または削除するためのリンクが設定されてよい。該当のリンクからアクセスする利用者はインスタントメッセージングサービスのアカウントによって識別されてよく、銀行サーバ340は、このようなアカウントにより、該当のアカウントに関連付けられて記録された口座情報を修正および/または削除するための機能を提供してよい。
【0073】
図10は、本発明の一実施形態における、口座情報の登録が完了したことを知らせるメッセージの例を示した図である。図10の画面1000は、口座情報の登録が完了したことを第2利用者320に知らせるためのメッセージ1010を示している。このとき、メッセージ1010は、第2利用者320が銀行サービスに登録してサービスを開始(一例として、口座の開設および活用など)できるように登録を誘導するための第1リンク1020と、第2利用者320が登録した口座情報を修正および/または削除するための機能への第2リンク1030を含んでよい。
【0074】
図11は、本発明の一実施形態における、インスタントメッセージングサーバの送金方法の例を示したフローチャートである。本実施形態に係る送金方法は、上述したインスタントメッセージングサーバ330を実現するコンピュータ装置200によって実行されてよい。このとき、コンピュータ装置200のプロセッサ220は、メモリ210が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのコンピュータプログラムのコードとによる制御命令(instruction)を実行するように実現されてよい。ここで、プロセッサ220は、コンピュータ装置200に記録されたコードが提供する制御命令にしたがってコンピュータ装置200が図11の方法に含まれる段階1110~1160を実行するようにコンピュータ装置200を制御してよい。上述したように、送金要請が銀行サービスで発生する場合には、段階1120および段階1130は省略してもよい。
【0075】
段階1110で、コンピュータ装置200は、インスタントメッセージングサービスを提供してよい。このような段階1110は、インスタントメッセージングサービスの周知の機能を提供するものであってよく、したがって、具体的な説明は省略する。
【0076】
段階1120で、コンピュータ装置200は、インスタントメッセージングサービスを通じて、第1利用者の端末から、第1利用者から第2利用者への送金要請を受信してよい。一例として、チャットルームを提供するページや「友達」リストを提供するページなどのように、インスタントメッセージングサービスが提供する多様なページを通じて送金機能が提供されてよい。この場合、コンピュータ装置200は、送金機能を利用して第1利用者の送金要請を受信してよい。ここで、第1利用者および第2利用者は、図3を参照しながら説明した第1利用者310および第2利用者320に対応してよい。
【0077】
段階1130で、コンピュータ装置200は、送金要請を銀行サーバに伝達してよい。このとき、送金要請は、インスタントメッセージングサービスの識別スキームによる第1利用者の第1アカウントおよび第2利用者の第2アカウントを含んでよい。この場合、インスタントメッセージングサービスは、銀行サーバが提供する銀行サービスと連携してよく、銀行サーバは、送金要請に含まれる第1アカウントおよび第2アカウントに基づいて第1利用者および第2利用者を識別してよい。ここで、銀行サーバは、図3を参照しながら説明した銀行サーバ340に対応してよく、インスタントメッセージングサービスと銀行サービスが連携するということは、少なくとも同一の利用者を同一の識別子によって識別できるということを含むことについては、上述したとおりである。
【0078】
段階1140で、コンピュータ装置200は、銀行サーバから、インスタントメッセージングサービスの識別スキームによる第1利用者の第1アカウントおよび第2利用者の第2アカウントと関連付けられた機能伝達要請を受信してよい。このような機能伝達要請は、銀行サーバにおける第1利用者から第2利用者への送金要請に対し、第2利用者に銀行サーバの口座がない上に、第2利用者の他銀行の口座情報が銀行サーバに登録されていない場合に、銀行サーバから送信されてよい。
【0079】
段階1150で、コンピュータ装置200は、機能伝達要請にしたがい、口座情報登録機能へのリンクを含むメッセージを第1アカウントと第2アカウントとの間で確立された対話セッションを通じて送信してよい。この場合、口座情報登録機能を利用して銀行サーバに登録される口座情報に基づいて、第1利用者から第2利用者への送金要請が処理されてよい。一例として、第2利用者の銀行サービスの口座や他銀行の口座情報が登録されていない場合、第2利用者の口座情報の登録を受けるために口座情報登録機能が活用されてよい。言い換えれば、メッセージが対話セッションを通じて第1利用者および第2利用者が参加するチャットルームに表示されれば、第2利用者は、メッセージのリンクから口座情報登録機能にアクセスして銀行サーバに口座情報を登録することができる。この場合、銀行サーバは、第2利用者が登録した口座情報を利用して送金要請を処理してよい。
【0080】
一方、口座情報登録機能は、第2利用者が銀行サーバの提供する送金サービスの提供を受けること、および口座情報登録機能を利用して第2利用者の口座情報が銀行サーバに登録されることのうちの少なくとも1つに対する規約の同意を第2利用者から受けるための第1機能、および第2利用者の口座情報の入力を受けるための第2機能を含んでよい。
【0081】
また、コンピュータ装置200は、対話セッションが確立されていない場合には、段階1150で、機能伝達要請に関連付けられた第1アカウントおよび第2アカウントに基づいて第1アカウントと第2アカウントとの間に対話セッションを確立してもよい。
【0082】
段階1160で、コンピュータ装置200は、リンクを選択した利用者のアカウントが第2利用者の第2アカウントと同一かどうか、および選択されたリンクが表示されたチャットルームの参加者のアカウントとメッセージに関連付けられた第1アカウントおよび第2アカウントとの比較により、リンクを選択した利用者が第2利用者であることを認証してよい。ある実施形態では、コンピュータ装置200は、リンクが選択される場合、第2利用者の第2アカウントに関連付けられている電話番号を利用したSMS(Short Message Service)認証により、リンクを選択した利用者が第2利用者であることを認証してよい。このような第2利用者の認証は、第2利用者が登録した口座情報を認証することにも繋がる。言い換えれば、第2利用者の認証は、少なくとも、登録された口座情報が他の利用者によって登録されたものでないことを認証するために活用されてよい。
【0083】
一方、ある実施形態では、コンピュータ装置200は、銀行サーバが提供する銀行サービスの公式アカウント(Official Account:OA)を通じて口座情報登録機能へのリンクを提供してもよい。他の実施形態として、コンピュータ装置200は、銀行サーバが提供する銀行サービスの広告メッセージとして、銀行サービスに口座情報を登録するための機能へのリンクを含むメッセージを提供してもよい。この場合、利用者は、公式アカウントや広告メッセージを通じて提供されるリンクから口座情報登録機能にアクセスすることにより、銀行サービスに未登録の状態であっても、自身が送金を受ける他銀行の口座情報を銀行サービスに予め登録しておくことができる。
【0084】
図12は、本発明の一実施形態における、銀行サーバの送金方法の例を示したフローチャートである。本実施形態に係る送金方法は、上述した銀行サーバ340を実現するコンピュータ装置200によって実行されてよい。このとき、コンピュータ装置200のプロセッサ220は、メモリ210が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのコンピュータプログラムのコードとによる制御命令(instruction)を実行するように実現されてよい。ここで、プロセッサ220は、コンピュータ装置200に記録されたコードが提供する制御命令にしたがってコンピュータ装置200が図12の方法に含まれる段階1210~1270を実行するようにコンピュータ装置200を制御してよい。
【0085】
段階1210で、コンピュータ装置200は、銀行サービスを提供してよい。このような段階1210は、インターネット専門銀行のような銀行サーバにおける銀行サービスの周知の機能を提供するものであってよく、したがって、具体的な説明は省略する。
【0086】
段階1220で、コンピュータ装置200は、銀行サービスと連携するインスタントメッセージングサービスの識別スキームによる第1利用者の第1アカウントおよび第2利用者の第2アカウントに基づいた、第1利用者の第2利用者への送金要請を受信してよい。上述したように、送金要請は、銀行サービスを通じて受信されてもよいが、インスタントメッセージングサービスを通じて伝達されてもよい。さらに、上述したように、インスタントメッセージングサービスと銀行サービスが連携するということは、少なくとも同一の利用者を同一の識別子によって識別できるということを含んでよい。このとき、送金要請は、第1アカウントおよび第2アカウントを含んでよく、したがって、コンピュータ装置200は、インスタントメッセージングサービスの識別スキームによる第1アカウントおよび第2アカウントに基づいて第1利用者および第2利用者を識別してよい。
【0087】
段階1230で、コンピュータ装置200は、銀行サービスに第2利用者の口座が開設されているかどうかを第2アカウントに基づいて確認してよい。ここで意味する第2利用者の口座は、銀行サービスの口座であってよい。
【0088】
段階1240で、コンピュータ装置200は、第2利用者の口座が開設されていない場合、第2利用者の口座情報が登録されているかどうかを第2アカウントに基づいて確認してよい。ここで意味する口座情報は、銀行サービスを提供する銀行ではなく、他銀行の口座情報を含んでよい。
【0089】
段階1250で、コンピュータ装置200は、第2利用者の口座情報が登録されていない場合、インスタントメッセージングサービスを提供するインスタントメッセージングサーバを通じて口座情報登録機能を提供してよい。一例として、コンピュータ装置200は、インスタントメッセージングサーバが、第1アカウントと第2アカウントとの間で確立された対話セッションを通じて口座情報登録機能へのリンクを含むメッセージを送信するように、インスタントメッセージングサーバに要請してよい。
【0090】
段階1260で、コンピュータ装置200は、口座情報登録機能を利用して第2利用者の口座情報を登録してよい。このとき、対話セッションを通じて送信されるメッセージは、第1アカウントおよび第2アカウントに関連付けられてよく、口座情報は、リンクを選択した利用者のアカウントとメッセージが関連付けられた第2アカウントとの比較、および選択されたリンクが表示されたチャットルームの参加者のアカウントとメッセージが関連付けられた第1アカウントおよび第2アカウントとの比較に基づき、インスタントメッセージングサーバによって認証されてよい。他の実施形態として、口座情報は、リンクが選択されることに応答し、インスタントメッセージングサーバが第2アカウントに関連付けられている電話番号に発信したSMS(Short Message Service)認証によって認証されてよい。
【0091】
段階1270で、コンピュータ装置200は、第1アカウントに関連付けられた銀行サービスの第1口座と登録された第2利用者の口座情報を利用して送金要請を処理してよい。
【0092】
このように、本発明の実施形態によると、インスタントメッセージングサービスと連携する銀行サービスに登録していない、および/または口座のない利用者から、送金を受けるための口座(一例として、他銀行の口座)の情報の登録を受けて該当の利用者のインスタントメッセージングサービスのアカウントに関連付けて記録することで、該当のアカウントに関連付けられて記録された口座の情報を利用して該当の利用者のインスタントメッセージングサービスのアカウントに対する送金要請を処理することができる。
【0093】
上述したシステムまたは装置は、ハードウェア構成要素、またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者であれば、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0094】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、仮想装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0095】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。前記コンピュータ読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含んでよい。媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体も挙げられる。プログラム命令の例は、コンパイラによって生成されるもののような機械語コードだけではなく、インタプリタなどを使用してコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。
【0096】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0097】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0098】
310:第1利用者
320:第2利用者
330:インスタントメッセージングサーバ
340:銀行サーバ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12