(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022136130
(43)【公開日】2022-09-15
(54)【発明の名称】調整なしで可食物を包装すること
(51)【国際特許分類】
B65D 85/60 20060101AFI20220908BHJP
A23G 4/02 20060101ALI20220908BHJP
【FI】
B65D85/60
A23G4/02
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022113067
(22)【出願日】2022-07-14
(62)【分割の表示】P 2020532794の分割
【原出願日】2019-01-04
(31)【優先権主張番号】62/614,053
(32)【優先日】2018-01-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】508351303
【氏名又は名称】インターコンチネンタル グレート ブランズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】デボラ ライゼンガ
(72)【発明者】
【氏名】バラット ジャニ
(72)【発明者】
【氏名】カルロ ブシネッリ
(72)【発明者】
【氏名】バーイラビ モダク
(57)【要約】
【課題】調整なしで好適な可食物を包装することを提供すること。
【解決手段】可食物を製造する方法は、可食物塊(22)を提供することと、形成ステーション(20)を使用して、当該可食物塊を、所望の形状を有する可食物構造体(26)に形成することと、当該可食物構造体が依然として当該形成ステーション(20)の一部分と接触している間において、包装材料(54)を当該可食物構造体(26)の表面に適用することと、を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本明細書に記載の発明。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可食物の製造方法及びシステムに関し、より具体的には、可食物の形成及びサイジング後に、可食物を直接包装するための方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
典型的には、糖菓又はチューインガムなどの可食物を製造し、包装するプロセスは、時間がかかり、また、かなりの量の機器を伴う。例えば、ガム製品を製造し、包装するプロセスは、完成ガムを不均一な出力物として混合し、生産することと、完成ガムを押し出し、ローフに形成することと、完成ガムのローフを調整することと、ローフを完成ガムの薄い連続シートに押し出すことと、連続シートを一連のローラーを通して均一の薄い厚さまで圧延することと、シートに切り込みを入れ、個々の切り込み入りシートに分割することと、調整室において個々のシートを調整することと、シートをガム片に分割することと、ガム片を包装することと、を含むことができる。ガム製品を作製し包装するかかるプロセスは、本譲受人が関与する被合併会社に譲渡された米国特許第6,254,373号、及び本譲受人に譲渡された米国特許出願第12/352,110号に開示されており、それらの教示及び開示は、本開示と矛盾しない程度まで、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
【0003】
糖菓は、典型的には、包装される前に、糖菓の硬度を増加させ、糖菓を後の加工中に損傷を受けにくくするために、所望の大きさ及び形状に形成された後に調整される。調整は、典型的には、製造ラインから糖菓を取り除くことと、所与の時間、約10℃などの室温を下回る温度で、所望の温度及び湿度を有する部屋内に糖菓をとどめることと、を伴う。製造プロセスにおけるこの中断は、糖菓を製造するための全体的な時間を増加させ、製造ラインへ及び製造ラインから糖菓を移動させるための手作業を必要とするため、製造効率を低下させる。更に、この製造システムは、「インライン」システムであることができないため、追加の時間及び空間の両方が、可食物を製造するのに必要とされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第6,254,373号明細書
【特許文献2】米国特許出願第12/352,110号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態によれば、可食物を製造する方法は、可食物塊を提供することと、形成ステーションを使用して、可食物塊を所望の形状を有する可食物構造体に形成することと、可食物構造体が依然として形成ステーションの一部分と接触している間に、包装材料を可食物構造体の表面に適用することと、を含む。
【0006】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、形成ステーションは、少なくとも1つのローラーを含み、少なくとも1つのローラーの外周周りに形成された複数の空洞を有し、ローラーが、可食物構造体が依然として接触している形成ステーションの一部分である。
【0007】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、可食物塊を、所望の形状を有する可食物構造体に形成することが、可食物塊を複数の空洞に押し込むことを含む。
【0008】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、複数の空洞の各々は、所望の形状の少なくとも一部分を画定する。
【0009】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、複数の空洞は、複数の異なる形状を画定する。
【0010】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、複数の空洞の各々は、可食物と関連付けられる。
【0011】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、複数の空洞の各々は、複数の可食物片と関連付けられる。
【0012】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、包装材料を可食物構造体に適用することは、包装材料を、第1の包装用ローラーと形成ステーションの少なくとも1つのローラーとの間に位置付けることを含む。
【0013】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、形成ステーションの少なくとも1つのローラーから可食物構造体を取り除くことを含む。
【0014】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、少なくとも1つのローラーから可食物構造体を取り除くことが、少なくとも1つのローラーが軸を中心に回転する際、少なくとも1つのローラーの表面に対する可食物構造体の親和性よりも大きい、包装材料に対する可食物構造体の親和性を介して生じる。
【0015】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、別の包装材料を可食物構造体の別の表面に適用することを含む。
【0016】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、別の表面は、可食物構造体の表面の反対側である。
【0017】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、可食物構造体に隣接して、包装材料及び別の包装材料を切断することと、可食物構造体を実質的に封入するために、包装材料を別の包装材料に封着させることと、を含む。
【0018】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、可食物構造体を実質的に封入するために、包装材料を別の包装材料に封着させることは、形成の5分以内に生じる。
【0019】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、可食物構造体を実質的に封入するために、包装材料を別の包装材料に封着させることは、形成の1分以内に生じる。
【0020】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、可食物構造体を実質的に封入するために、包装材料を別の包装材料に封着させることは、形成の30秒以内に生じる。
【0021】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、実質的に封入された可食物の温度は、形成中の可食物塊の温度の10℃以内である。
【0022】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、可食物構造体を実質的に封入するために、包装材料を別の包装材料に封着させることは、可食物構造体が周囲温度に達する前に生じる。
【0023】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、可食物は、チューインガムである。
【0024】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、可食物は、75kP~120kPのヤング率を有する。
【0025】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、可食物は、20kP~80kPのヤング率を有する。
【0026】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、可食物は、30kP~70kPのヤング率を有する。
【0027】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、可食物は、40kP~60kPのヤング率を有する。
【0028】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、可食物塊を、形成ステーションを使用して所望の形状を有する可食物構造体に形成することは、可食物塊に圧力をかけることによって生じる。
【0029】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、可食物は、チョコレート、グミキャンディ、ソフトキャンディ、及びビスケットのうちの少なくとも1つである。
【0030】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、可食物構造体の意図的な冷却は、可食物を所望の形状を有する可食物構造体に形成すること、及び包装材料を可食物の表面に適用することの間に生じない。
【0031】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、形成ステーションは、鎖カッター装置を含む。
【0032】
別の実施形態によれば、形成及び包装ラインに沿って可食物を形成及び包装するためのシステムであって、本システムは、可食物を受容し、可食物を所望の形状を有する可食物構造体に形成及びサイジングするための、形成及び包装ラインに沿って位置決めされた形成ステーションを含む。包装材料は、形成及び包装ラインによって受容可能である。包装材料は、可食物構造体が形成ステーションと接触している間に、可食物構造体と接触して位置決めされる。
【0033】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、形成ステーションは、少なくとも1つの構成要素を含み、少なくとも1つの構成要素は、可食物を受容するための複数の空洞を含む。
【0034】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、複数の空洞内の更なる実施形態では、可食物は、少なくとも部分的に所望の形状に形成される。
【0035】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、可食物は、少なくとも1つの構成要素と協働する掻き取りナイフによって、少なくとも部分的に所望の形状に形成される。
【0036】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、少なくとも1つの構成要素は、第1のローラー及び第2のローラーを含み、第1のローラーは、略滑らかな表面を有する。
【0037】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、少なくとも1つの構成要素は、第1のローラー及び第2のローラーを含み、第1のローラーは複数の第1の空洞を含み、第2のローラーは複数の第2の空洞を含む。
【0038】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、複数の第1の空洞及び複数の第2の空洞は、協働して、可食物を所望の形状に形成及びサイジングする。
【0039】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、可食物と複数の第2の空洞との間の親和性は、可食物と複数の第1の空洞との間の親和性よりも大きい。
【0040】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、少なくとも1つのローラーは、第1のローラー及び第2のローラーを含み、間隙が、第1のローラーと第2のローラーとの間に画定され、可食物構造体は、依然として間隙の下流で第2のローラーと接触している。
【0041】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、少なくとも1つの構成要素の表面から過剰な材料を取り除くためのブレードを備える。
【0042】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、形成ステーションは、第1のローラー及び第2のローラーを含み、包装用ローラーは、第1のローラーの下流の位置において、第2のローラーの一部分と協働する。
【0043】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、包装材料に対する可食物構造体の親和性は、第2のローラーに対する可食物構造体の親和性よりも大きい。
【0044】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、包装ステーションは、別の包装材料を可食物構造体に適用するように構成された別の包装用ローラーを更に備える。
【0045】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、別の包装用ローラーは、可食物構造体が形成ステーションから分離されるとき、別の包装材料を可食物構造体に適用するように構成される。
【0046】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、包装ステーションは、包装材料及び別の包装材料を可食物構造体の周りで封着させるための包装機を更に備える。
【0047】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、包装ステーションは、包装材料に少なくとも1つの切れ目を形成するための切断デバイスを更に備える。
【0048】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、可食物構造体の意図的な冷却は、形成ステーションの下流で生じない。
【0049】
別の実施形態によれば、可食物を製造する方法は、可食物塊を提供することと、形成ステーションを介して所望の形状を有する可食物構造体に可食物塊を形成することと、包装材料中に可食物構造体を包装することと、を含む。可食物構造体は、形成ステーションから直接包装材料に連続的に提供され、及び/又は包装材料は、形成ステーションに直接、連続的に提供される。
【0050】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、可食物構造体を包装することは、包装内に可食物構造体を完全に封入するために連続的である。
【0051】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、包装ステーションは、保持ステーションを含まない。
【0052】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、可食物構造体は、包装ステーション内に蓄積されない。
【0053】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、可食物構造体の調整は、形成と包装の間で生じない、又はほとんど生じない。
【0054】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、形成ステーションは、少なくとも1つの可動構成要素を含み、可食物構造体の包装が、可食物構造体が少なくとも1つの可動構成要素と接触している間に開始される。
【0055】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、可食物構造体の包装は、第1の包装材料を可食物構造体の第1の表面に適用することと、第2の包装材料を可食物構造体の第2の表面に適用することと、を更に含む。
【0056】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、形成ステーションは、少なくとも1つの構成要素を含み、可食物構造体は、第1の包装材料が可食物構造体に適用されるとき、少なくとも1つの構成要素と接触する。
【0057】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、少なくとも1つの構成要素から可食物構造体を取り除くことを含む。
【0058】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、第1の包装材料に対する可食物構造体の親和性は、少なくとも1つの構成要素の表面に対する可食物構造体の親和性よりも大きい。
【0059】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、可食物構造体の包装は、可食物構造体を封入するために、第1の包装材料を第2の包装材料に封着させることを更に含む。
【0060】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、可食物構造体の包装は、第1の包装材料及び第2の包装材料のうちの少なくとも1つを切断することを更に含む。
【0061】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、可食物構造体の意図的な冷却は、可食物を所望の形状を有する可食物構造体に形成すること、及び包装材料を可食物の表面に適用することの間に生じない。
【0062】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、可食物は、チューインガムである。
【0063】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、可食物構造体は、形成ステーションから、第1の包装用ローラーと連通するコンベヤに連続的に提供される。
【0064】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、形成ステーションは、鎖カッター装置を含む。
【0065】
別の実施形態によれば、形成及び包装ラインに沿って可食物を形成及び包装するためのシステムは、可食物を受容し、可食物を所望の形状を有する可食物構造体に形成及びサイジングするための、形成及び包装ラインに沿って位置決めされた形成ステーションを含む。包装材料は、形成及び包装ラインによって受容可能である。包装材料は、可食物構造体が、形成ステーションから直接包装材料に連続的に提供されるように位置決めされる。
【0066】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、形成ステーションは、可食物を受容するための少なくとも1つの空洞を有する構成要素を含む。
【0067】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、可食物は、少なくとも1つの空洞内の圧縮によって、所望の形状に形成される。
【0068】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、包装ステーションは、包装材料を可食物構造体の表面に適用する包装用ローラーを含む。
【0069】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、形成ステーションは、第1のローラー及び第2のローラーを含み、包装は、第1のローラーの下流の位置において、第2のローラーと協働する。
【0070】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、包装ステーションは、可食物が、形成ステーションと接触している間に、包装材料を可食物構造体に適用する。
【0071】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、包装ステーションは、別の包装材料を可食物構造体に適用するように構成された別の包装用ローラーを更に備える。
【0072】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、別の包装用ローラーは、可食物が形成ステーションから取り除かれた後、別の包装材料を可食物に適用するように構成される。
【0073】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、包装ステーションは、包装材料及び別の包装材料を可食物構造体の周りに封着させるための包装機を更に備える。
【0074】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、包装ステーションは、包装材料及び別の包装材料に少なくとも1つの切れ目を形成するための切断デバイスを更に備える。
【0075】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、可食物構造体の意図的な冷却は、形成ステーションの下流、及び包装材料が可食物構造体と接触して配置される前に生じない。
【0076】
別の実施形態によれば、可食物を包装する方法は、可食物塊を提供することと、可食物塊を所望の形状を有する可食物構造体に形成することと、包装材料内に可食物構造体を包装することと、を含み、可食物構造体は、包装材料の適用中に、包装ステーションの力生成構成要素と直接接触することを回避する。
【0077】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、力生成構成要素は、ナイフを含む。
【0078】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、可食物構造体の全ての意図的な調整は、可食物構造体が包装内にある間に生じる。
【0079】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、可食物構造体の意図的な冷却は、可食物を所望の形状を有する可食物構造体に形成すること、及び包装材料を可食物の表面に適用することの間に生じない。
【0080】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、所望の形状は、可食物の最終形状である。
【0081】
別の実施形態によれば、可食物を包装する方法は、可食物塊を提供することと、可食物塊を所望の形状を有する可食物構造体に形成することと、包装材料中に可食物構造体を包装することと、を含む。形成の下流で生じる可食物構造体の特性の任意の変化が、可食物構造体が包装材料と接触している間に生じる。
【0082】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、特性における変化は、可食物構造体の硬度における変化を含む。
【0083】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、特性における変化は、可食物構造体の剛性における変化を含む。
【0084】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、特性における変化は、包装に影響を及ぼさない。
【0085】
別の実施形態によれば、形成及び包装ラインに沿って可食物を形成及び包装するためのシステムは、可食物を受容し、可食物を所望の形状を有する可食物構造体に形成及びサイジングするための形成ステーションを含む。包装ステーションは、形成ステーションの下流に配置される。包装ステーションに提供される可食物は、120kP未満のヤング率を有する。
【0086】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、包装ステーションに提供された可食物は、75kPより大きいヤング率を有する。
【0087】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、包装ステーションに提供される可食物は、20kP~80kPのヤング率を有する。
【0088】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、可食物は、30kP~70kPのヤング率を有する。
【0089】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、可食物は、40kP~60kPのヤング率を有する。
【0090】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、可食物は、30℃より大きい温度を有する包装ステーションに提供される。
【0091】
別の実施形態によれば、可食物を製造する方法は、可食物塊を提供することと、形成ステーションを使用して所望の形状を有する可食物構造体に可食物塊を形成することと、包装材料を可食物の表面に適用することと、を含む。可食物塊を可食物構造体に形成することと、包装材料を可食物の表面に適用することは、可食物塊及び可食物構造体の任意の意図的な冷却なしで生じる。
【0092】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又は代替として、更なる実施形態では、包装材料は、可食物が形成ステーションと接触している間に、可食物の表面に適用される。
【0093】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、所望の形状における更なる実施形態では、可食物構造体は、0.3mm~10mmの深さを有する。
【0094】
別の実施形態によれば、可食物は、所望の形状に形成されたチューインガム体を含む。80kPを下回る硬度を有する可食物。
【0095】
上記の特徴のうちの1つ以上に加えて、又はその代替として、更なる実施形態では、硬度は、20kP~80kPである。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
可食物を製造する方法であって、前記方法は、
可食物塊を提供することと、
形成ステーションを使用して、前記可食物塊を所望の形状を有する可食物構造体に形成することと、
前記可食物構造体が依然として前記形成ステーションの一部分と接触している間に、包装材料を前記可食物構造体の表面に適用することと、を含む、方法。
(項目2)
前記形成ステーションが、少なくとも1つのローラーを含み、前記少なくとも1つのローラーが、前記少なくとも1つのローラーの外周周りに形成された複数の空洞を有し、前記ローラーが、前記可食物構造体が依然として接触している前記形成ステーションの前記一部分である、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記可食物塊を所望の形状を有する可食物構造体に形成することが、前記可食物塊を、前記複数の空洞に押し込むことを含む、項目2に記載の方法。
(項目4)
前記複数の空洞の各々が、前記所望の形状の少なくとも一部分を画定する、項目2に記載の方法。
(項目5)
前記複数の空洞が、複数の異なる形状を画定する、項目4に記載の方法。
(項目6)
前記複数の空洞の各々が、可食物と関連付けられている、項目2に記載の方法。
(項目7)
前記複数の空洞の各々が、複数の可食物片と関連付けられている、項目2に記載の方法。
(項目8)
前記包装材料を前記可食物構造体に適用することが、前記包装材料を、第1の包装用ローラーと前記形成ステーションの少なくとも1つのローラーとの間に位置付けることを含む、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記形成ステーションの少なくとも1つのローラーから前記可食物構造体を取り除くことを更に含む、項目1に記載の方法。
(項目10)
前記少なくとも1つのローラーから前記可食物構造体を取り除くことが、前記少なくとも1つのローラーが軸を中心に回転する際、前記少なくとも1つのローラーの表面に対する前記可食物構造体の親和性よりも大きい、前記包装材料に対する前記可食物構造体の親和性を介して生じる、項目9に記載の方法。
(項目11)
別の包装材料を前記可食物構造体の別の表面に適用することを更に含む、項目1に記載の方法。
(項目12)
前記別の表面が、前記可食物構造体の前記表面と反対側にある、項目11に記載の方法。
(項目13)
前記可食物構造体に隣接して、前記包装材料及び前記別の包装材料を切断することと、
前記可食物構造体を実質的に封入するために、前記包装材料を、前記別の包装材料に封着させることと、を更に含む、項目11に記載の方法。
(項目14)
前記可食物構造体を実質的に封入するために、前記包装材料を前記別の包装材料に前記封着させることが、前記形成の5分以内に生じる、項目13に記載の方法。
(項目15)
前記可食物構造体を実質的に封入するために、前記包装材料を前記別の包装材料に前記封着させることが、前記形成の1分以内に生じる、項目13に記載の方法。
(項目16)
前記可食物構造体を実質的に封入するために、前記包装材料を前記別の包装材料に前記封着させることが、前記形成の30秒以内に生じる、項目13に記載の方法。
(項目17)
前記実質的に封入された可食物の温度が、前記形成中の前記可食物塊の温度の10℃以内である、項目13に記載の方法。
(項目18)
前記可食物構造体を実質的に封入するために、前記包装材料を前記別の包装材料に前記封着させることが、前記可食物構造体が、周囲温度に達する前に生じる、項目13に記載の方法。
(項目19)
前記可食物が、チューインガムである、項目1に記載の方法。
(項目20)
前記可食物が、75kP~120kPのヤング率を有する、項目1に記載の方法。
(項目21)
前記可食物が、20kP~80kPのヤング率を有する、項目1に記載の方法。
(項目22)
前記可食物が、30kP~70kPのヤング率を有する、項目21に記載の方法。
(項目23)
前記可食物が、40kP~60kPのヤング率を有する、項目22に記載の方法。
(項目24)
前記可食物塊を、形成ステーションを使用して所望の形状を有する可食物構造体に前記形成することが、前記可食物塊に圧力をかけることによって生じる、項目1に記載の方法。
(項目25)
前記可食物が、チョコレート、グミキャンディ、ソフトキャンディ、及びビスケットのうちの少なくとも1つである、項目1に記載の方法。
(項目26)
前記可食物構造体の意図的な冷却が、前記可食物を所望の形状を有する可食物構造体に前記形成すること、及び包装材料を前記可食物の表面に前記適用することの間に生じない、項目1に記載の方法。
(項目27)
前記形成ステーションが、鎖カッター装置を含む、項目1に記載の方法。
(項目28)
形成及び包装ラインに沿って、可食物を形成及び包装するためのシステムであって、
可食物を受容し、前記可食物を所望の形状を有する可食物構造体に形成及びサイジングするための、前記形成及び包装ラインに沿って位置決めされた形成ステーションと、
前記形成及び包装ラインによって受容可能な包装材料であって、前記可食物構造体が前記形成ステーションと接触している間に、前記包装材料が前記可食物構造体と接触して位置決めされる、包装材料と、を含む、システム。
(項目29)
前記形成ステーションが、前記可食物を受容するための複数の空洞を含む少なくとも1つの構成要素を含む、項目28に記載のシステム。
(項目30)
前記複数の空洞内で、前記可食物が、少なくとも部分的に前記所望の形状に形成される、項目29に記載のシステム。
(項目31)
前記可食物が、前記少なくとも1つの構成要素と協働する掻き取りナイフによって、少なくとも部分的に前記所望の形状に形成される、項目30に記載のシステム。
(項目32)
前記少なくとも1つの構成要素が、第1のローラー及び第2のローラーを含み、前記第1のローラーが、略滑らかな表面を有する、項目29に記載のシステム。
(項目33)
前記少なくとも1つの構成要素が、第1のローラー及び第2のローラーを含み、前記第1のローラーが、複数の第1の空洞を含み、前記第2のローラーが、複数の第2の空洞を含む、項目29に記載のシステム。
(項目34)
前記複数の第1の空洞及び前記複数の第2の空洞が協働して、前記可食物を前記所望の形状に形成及びサイジングする、項目33に記載のシステム。
(項目35)
前記可食物と前記複数の第2の空洞との間の親和性が、前記可食物と前記複数の第1の空洞との間の親和性よりも大きい、項目33に記載のシステム。
(項目36)
前記少なくとも1つの構成要素が、第1のローラー及び第2のローラーを含み、間隙が、前記第1のローラーと前記第2のローラーとの間に画定され、前記可食物構造体が、前記間隙の下流で依然として前記第2のローラーと接触している、項目29に記載のシステム。
(項目37)
前記少なくとも1つの構成要素の表面から過剰な材料を取り除くためのブレードを更に備える、項目28に記載のシステム。
(項目38)
前記形成ステーションが、第1のローラー及び第2のローラーを含み、前記包装用ローラーが、前記第1のローラーの下流の位置において前記第2のローラーの一部分と協働する、項目29に記載のシステム。
(項目39)
前記包装材料に対する前記可食物構造体の親和性が、前記第2のローラーに対する前記可食物構造体の親和性よりも大きい、項目29に記載のシステム。
(項目40)
前記可食物構造体に適用される別の包装材料を更に備える、項目28に記載のシステム。
(項目41)
前記可食物構造体が、前記形成ステーションから分離されるときに、前記別の包装材料が、前記可食物構造体に適用される、項目40に記載のシステム。
(項目42)
前記包装材料及び前記別の包装材料を前記可食物構造体の周りに封着させるための包装機を更に備える、項目40に記載のシステム。
(項目43)
前記包装材料に少なくとも1つの切れ目を形成するための切断デバイスを更に備える、項目28に記載のシステム。
(項目44)
前記可食物構造体の意図的な冷却が、前記形成ステーションの下流、及び前記包装材料が前記可食物構造体と接触して配置される前に、生じない、項目28に記載のシステム。
(項目45)
可食物を製造する方法であって、前記方法は、
可食物塊を提供することと、
形成ステーションを介して、前記可食物塊を所望の形状を有する可食物構造体に形成することと、
前記可食物構造体を包装材料内に包装することと、
前記可食物構造体を前記形成ステーションから前記包装材料に直接連続的に提供すること、及び前記包装材料を前記形成ステーションに直接連続的に提供することのうちの少なくとも1つを行うことと、を含む、方法。
(項目46)
前記可食物構造体を前記包装することが、前記可食物構造体を包装内に完全に封入するために連続的である、項目45に記載の方法。
(項目47)
前記可食物構造体を前記包装材料内に包装することが、前記可食物構造体を蓄積することを含まない、項目46に記載の方法。
(項目48)
前記可食物構造体の調整が、前記形成と前記包装との間で生じないか、又はほとんど生じない、項目45に記載の方法。
(項目49)
前記形成ステーションが、少なくとも1つの可動構成要素を含み、前記可食物構造体の前記包装が、前記可食物構造体が前記少なくとも1つの可動構成要素と接触している間に開始される、項目45に記載の方法。
(項目50)
前記可食物構造体の包装が、
第1の包装材料を、前記可食物構造体の第1の表面に適用することと、
第2の包装材料を、前記可食物構造体の第2の表面に適用することと、更に含む、項目45に記載の方法。
(項目51)
前記形成ステーションが、少なくとも1つの可動構成要素を含み、前記第1の包装材料が、前記可食物構造体に適用されるとき、前記可食物構造体が、前記少なくとも1つの可動構成要素と接触している、項目50に記載の方法。
(項目52)
前記可食物構造体を、前記少なくとも1つの可動構成要素から取り除くことを更に含む、項目51に記載の方法。
(項目53)
前記第1の包装材料に対する前記可食物構造体の親和性が、前記少なくとも1つの可動構成要素の表面に対する前記可食物構造体の親和性よりも大きい、項目52に記載の方法。
(項目54)
前記可食物構造体の包装が、前記可食物構造体を封入するために、前記第1の包装材料を前記第2の包装材料に封着させることを更に含む、項目50に記載の方法。
(項目55)
前記可食物構造体の包装が、前記第1の包装材料及び前記第2の包装材料のうちの少なくとも1つを切断することを更に含む、項目50に記載の方法。
(項目56)
前記可食物構造体の意図的な冷却が、前記可食物を所望の形状を有する可食物構造体に前記形成している間、及び前記包装材料を前記可食物に前記適用している間に生じない、項目45に記載の方法。
(項目57)
前記可食物が、チューインガムである、項目45に記載の方法。
(項目58)
前記可食物構造体が、前記形成ステーションから、第1の包装用ローラーと連通しているコンベヤに連続的に提供される、項目45に記載の方法。
(項目59)
前記形成ステーションが、鎖カッター装置を含む、項目45に記載の方法。
(項目60)
形成及び包装ラインに沿って、可食物を形成及び包装するためのシステムであって、
可食物を受容し、前記可食物を所望の形状を有する可食物構造体に形成及びサイジングするための、前記形成及び包装ラインに沿って位置決めされた形成ステーションと、
前記形成及び包装ラインによって受容可能な包装材料であって、前記包装材料は、前記可食物構造体が前記形成ステーションから直接前記包装材料に連続的に提供されるように、位置決めされる、包装材料と、を備える、システム。
(項目61)
前記形成ステーションが、前記可食物を受容するための少なくとも1つの空洞を有する構成要素を含む、項目60に記載のシステム。
(項目62)
前記可食物が、前記少なくとも1つの空洞内で圧縮されることによって前記所望の形状に形成される、項目61に記載のシステム。
(項目63)
前記包装材料を前記可食物構造体の表面に適用するための包装用ローラーを更に備える、項目60に記載のシステム。
(項目64)
前記形成ステーションが、第1のローラー及び第2のローラーを含み、前記包装することが、前記第1のローラーの下流の位置において前記第2のローラーと協働する、項目63に記載のシステム。
(項目65)
前記可食物構造体が前記形成ステーションと接触している間に、前記包装材料が、前記可食物構造体と接触して位置決めされる、項目63に記載のシステム。
(項目66)
前記可食物構造体と接触して位置決めされるように、前記形成及び包装ラインによって受容可能な別の包装材料を更に含む、項目63に記載のシステム。
(項目67)
前記可食物構造体が前記形成ステーションから取り外された後に、前記別の包装材料が、前記可食物構造体と接触して位置決めされる、項目66に記載のシステム。
(項目68)
前記包装材料及び前記別の包装材料を前記可食物構造体の周りに封着させるための包装機を更に備える、項目66に記載のシステム。
(項目69)
前記包装材料及び前記別の包装材料に少なくとも1つの切れ目を形成するための切断デバイスを更に備える、項目68に記載のシステム。
(項目70)
前記可食物構造体の意図的な冷却が、前記形成ステーションの下流、及び前記包装材料が前記可食物構造体と接触して配置される前に、生じない、項目60に記載のシステム。
(項目71)
可食物を包装する方法であって、
可食物塊を提供することと、
形成ステーションを介して、前記可食物塊を所望の形状を有する可食物構造体に形成することと、
包装材料中に前記可食物構造体を包装することであって、前記可食物構造体が、前記包装材料の適用中に、包装ステーションの力生成構成要素と直接接触することを回避する、ことと、を含む、方法。
(項目72)
前記力生成構成要素が、ナイフを含む、項目71に記載の方法。
(項目73)
前記可食物構造体が、前記包装材料と接触している間に、前記可食物構造体の全ての意図的な調整が生じる、項目71に記載の方法。
(項目74)
前記可食物構造体の意図的な冷却が、前記可食物を所望の形状を有する可食物構造体に形成する間に生じない、項目71に記載の方法。
(項目75)
前記所望の形状が、前記可食物の最終形状である、項目71に記載の方法。
(項目76)
可食物を包装する方法であって、
可食物塊を提供することと、
前記可食物塊を、所望の形状を有する可食物構造体に形成することと、
可食物構造体ピン包装材料を包装することであって、前記形成の下流で生じる前記可食物構造体の特性における任意の変化が、前記可食物構造体が前記包装物の材料と接触している間に生じる、ことと、を含む、方法。
(項目77)
前記特性における変化が、前記可食物構造体の硬度における変化を含む、項目76に記載の方法。
(項目78)
前記特性における変化が、前記可食物構造体の剛性における変化を含む、項目76に記載の方法。
(項目79)
前記特性における変化が、前記包装に影響を及ぼさない、項目76に記載の方法。
(項目80)
形成及び包装ラインに沿って、可食物を形成及び包装するためのシステムであって、
可食物を受容し、前記可食物を所望の形状を有する可食物構造体に形成及びサイジングするための、前記形成及び包装ラインに沿って位置決めされた形成ステーションと、
前記形成ステーションの下流に配置された包装ステーションであって、前記包装ステーションに提供される前記可食物が、120kP未満のヤング率を有する、包装ステーションと、を備える、システム。
(項目81)
前記包装ステーションに提供される前記可食物が、75kPを超えるヤング率を有する、項目80に記載のシステム。
(項目82)
前記包装ステーションに提供される前記可食物が、20kP~80kPのヤング率を有する、項目81に記載のシステム。
(項目83)
前記可食物が、30kP~70kPのヤング率を有する、項目82に記載のシステム。
(項目84)
前記可食物が、40kP~60kPのヤング率を有する、項目82に記載のシステム。
(項目85)
前記可食物が、30℃を超える温度を有する前記包装ステーションに提供される、項目81に記載のシステム。
(項目86)
可食物を製造する方法であって、前記方法は、
可食物塊を提供することと、
形成ステーションを使用して、前記可食物塊を所望の形状を有する可食物構造体に形成することと、
包装材料を前記可食物構造体の表面に適用することであって、前記可食物塊を前記可食物構造体に前記形成すること、及び前記包装材料を前記可食物構造体の前記表面に前記適用することは、前記可食物塊及び前記可食物構造体の任意の意図的な冷却なしで生じる、ことと、を含む、方法。
(項目87)
前記可食物が前記形成ステーションと接触している間に、前記包装材料が、前記可食物の前記表面に適用される、項目86に記載の方法。
(項目88)
前記所望の形状において、前記可食物構造体が、0.3mm~10mmの深さを有する、項目86に記載の方法。
(項目89)
所望の形状に形成されたチューインガム体を含む可食物であって、前記可食物体が、80kPを下回る硬度を有する、可食物。
(項目90)
前記硬度が、20kP~80kPである、項目89に記載の可食物。
【図面の簡単な説明】
【0096】
本明細書に組み込まれ、かつその一部を成す添付図面は、本発明のいくつかの態様を具体化すると共に、本明細書と併せて、本発明の原理を説明するのに役立つ。
【0097】
【
図1】一実施形態による、可食物製造システムの形成ステーション及び包装ステーションの概略図である。
【0098】
【
図2】一実施形態による、形成ステーションのローラーの一実施例の斜視図である。
【0099】
【
図3】別の実施形態による、可食物製造システムの形成ステーション及び包装ステーションの概略図である。
【0100】
【
図4】別の実施形態による、可食物製造システムの形成ステーション及び包装ステーションの概略図である。
【0101】
【
図5】一実施形態による、可食物製造システムの形成ステーション及び包装ステーションの概略図である。
【0102】
【
図6】別の実施形態による、可食物製造システムの形成ステーション及び包装ステーションの概略図である。
【0103】
【
図7】別の実施形態による、形成ステーションから可食物を解放するための機構の概略図である。
【0104】
【
図8】別の実施形態による、形成ステーションの正面図である。
【0105】
【
図9】一実施形態による、
図8の形成ステーションの一部分の詳細正面図である。
【0106】
【
図10】一実施形態による、可食物製造システムの形成ステーション及び包装ステーションの概略図である。
【0107】
【
図11】一実施形態による、可食物製造システムの形成ステーション及び包装ステーションの概略図である。
【0108】
【
図12】一実施形態による、可食物製造システムの形成ステーション及び包装ステーションの正面図である。
【0109】
【
図13A】一実施形態による、包装ステーションの一部分の概略図である。
【0110】
【
図13B】一実施形態による、包装ステーション内の可食物及び包装材料の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0111】
本明細書で考察される可食物としては、限定されるものではないが、(エラストマー、部分的に完成したベース、完成したチューインガムベース、及び完成したチューインガムを含む、任意の段階での)チューインガム、(チューインガム及びキャンディと同義とすることができる)糖菓、チョコレート、グミキャンディ、ソフトキャンディ、甘くて香ばしいビスケットなどの任意のタイプの食用製品が挙げられる。説明を簡単にするために、可食物は、この説明の残りに関して、チューインガムと称される。チューインガムのある特定の組成物は、不均一なテクスチャを有し得、及び/又は多層状である。
【0112】
ここで図を参照すると、形成ステーション20は、可食物製品の製造中に使用される。本明細書に記載される場合、形成ステーション20で生じる「成形」は、可食物塊22を、所望の大きさを有する1つ以上の形状に操作又は形成することを含むと解釈され得る。サイジングは、成形と同時に生じてもよい。任意のタイプの成形作業を行うことが可能な任意の形成ステーション20は、本開示の範囲内である。形成ステーション20によって行われ得る成形作業の例は、限定されるものではないが、圧縮、ホットスタンプ、三次元印刷、及び回転押出形成が挙げられる。
【0113】
図1~
図7の示されている非限定的な実施形態では、形成ステーション20は、第1のローラー32及び第2のローラー34を含む一対のローラー30を含む。しかしながら、ローラーのうちの少なくとも1つが、例えば平坦な表面を含むコンベヤなどの別の構成要素又は可動壁に置き換えられる実施形態もまた、本明細書で企図される。ローラー32、34の各々には、ローラー32、34の各々の回転速度が独立して制御されるようにモータが設けられてもよい。ローラー32、34の各々の回転速度は、可食物塊22の物理的特性、並びにローラー32、34を介した所望の伝熱量に応じて選択され得る。
【0114】
一実施形態では、形成ステーション20に提供される可食物塊22は、完成したチューインガムである。一般的に周知のように、完成したチューインガムは、典型的には、水溶性バルク部分、非水溶性ガムベース部分、及び1つ以上の香味剤を含む。水溶性部分は、ガムベース部分が咀嚼プロセスを通して口内に保持されている間に、ある期間にわたって消散する。更に、可食物塊22は、単一の組成物を含んでもよく、又は、例えば、積み重ねられて層状になったものような複数の組成物を含んでもよい。
【0115】
可食物塊22は、任意の好適な形態で形成ステーション20に提供されてもよいことを更に理解されたい。一実施形態では、可食物塊22は、不規則又は不均一な厚みを有する成形されていない可食物塊の形態である(
図3参照)。「成形されていない」ガム塊は、押出、変形、又は任意の他の手段を介して、その現在の状態、大きさではなく、又は形成されていない任意の塊として定義されてもよいが、ガムの塊は、この現在の状態になる前にそのような方法で混合又は形成されていてもよいことに留意されたい。代替的に、一対のローラー30に提供される可食物塊22は、
図1に示されるように、その長さにわたって実質的に一定又は均一な断面積を有する、シート、スラブ、連続リボン、又はロープであってもよい。可食物塊22が均一な形状を有する実施形態では、可食物塊22は、形成ステーション20の上流に位置付けられた形成ステーション(図示せず)において、任意の好適な方法を介してサイジングされていてもよい。例えば、可食物塊22は、押出機ダイを通して押出されてもよく、あるいは、可食物塊22は、1対以上のサイジングローラーに提供されてもよい。一実施形態では、形成ステーション20の一対のローラー30はまた、例えば、従来の圧延及び切り込みラインを形成する一連のローラーの一部を形成してもよい。
【0116】
一対のローラー30は、第1のローラー32及び第2のローラー34が互いに対して水平及び/又は垂直にオフセットされるように配置されてもよい。一実施形態では、第1のローラー32及び第2のローラー34は、空間又は間隙36がローラー32とローラー34との間に形成されるように配置される。別の実施形態では、一対のローラー30は、第1のローラー32と第2のローラー34との間に間隙が存在しないように位置決めされる。かかる実施形態では、一対のローラー30のうちの少なくとも1つの外周は、ローラー32、34の係合から生じる摩擦及び摩耗を最小限に抑えるために、その外側表面の周りに形成されたコーティングを有してもよい。
【0117】
第1のローラー32及び第2のローラー34は、例えば逆回転して、ローラー32とローラー34と間に、可食物塊22を、例えば間隔36を通して、引張るように構成される。
図1に示される実施形態では、第1のローラー32は、矢印R1によって示される時計回り方向に回転し、一方で第2のローラー34は、矢印R2によって示される反時計回り方向に回転する。ローラー32、34間に可食物塊22が供給されると、逆回転ローラー32、34は、ローラー32、34の間で可食物塊22を引張り、それに圧縮力を適用する。したがって、一対のローラー30において生じる可食物の形成は、圧力下で生じる。
【0118】
図1~
図7の形成ステーション20の第2のローラー34の実施例は、
図2により詳細に示されている。一実施形態では、第2のローラー34の連続形成表面38を画定する外周は、ローラー34に内向きに延在する複数の空洞40を有する。示されるように、空洞40は、ローラー34の周りで軸方向に(回転軸に対して平行に)、円周方向に離間された切り抜き窪みである。複数の空洞40の各々は、同じであってもよく、又は異なっていてもよい。例示される、非限定的な実施形態では、ローラー34は、その軸方向幅にわたって形成された8つの空洞を有する。しかしながら、本明細書では、任意の好適な数の空洞を有するローラーが企図されることを理解されたい。一実施形態では、ローラー34は、5~50の軸方向に離間した空洞40、より具体的には5~40、並びに8~30の軸方向に離間した空洞40を有してもよい。ランド42は、軸方向及び周方向の両方で隣接する空洞40の間に位置決めされる。一実施形態では、各空洞40の大きさ、すなわち軸方向幅、円周方向の長さ、及び深さ(半径に対して平行に測定される)は、例えば、ガム又はキャンディの単一片などの、完成した可食物の大きさと略等しくてもよい。代替的に、空洞40は、内部の隣接する可食物片を画定するか又は境界を描く、若しくは可食物の形状を画定する内部輪郭を有することによって、複数の可食物片を画定してもよい。
【0119】
更に、機械方向に対して垂直に測定されたローラー34の幅にわたる列内で軸方向に延在する複数の空洞40などの、空洞40の一部分は、グループ化された可食物と関連付けられたパターンを形成してもよい。例えば、空洞40の列によって画定されるパターンは、ガムのパック内に複数のガム片を画定し得る。更に、ローラー34が複数のパターンを含む実施形態では、パターンは、同様の又は異なる構成を有してもよい。
【0120】
第1のローラー32は、
図1に示されるように、略滑らかな表面を有してもよい。代替的に、
図3及び
図4に最もよく示されるように、第1のローラー32はまた、複数の空洞44を有してもよく、又はローラー32に形成された切り抜き窪みを有してもよい。かかる実施形態では、複数の空洞44の各々は、第2のローラー34内に形成された対応する空洞40と概して相補的であり、かつ、整列するように構成されて、更に成形された糖菓又は可食物を形成する。第1のローラー32及び第2のローラー34の両方が空洞40、44を含む実施形態は、複雑な形状を有する3次元的に輪郭付けされた可食物を形成するように構成されてもよい。例えば、可食物塊22の複数の輪郭付けされた表面は、各空洞40、44によって形成されてもよい。
【0121】
一実施形態では、第1のナイフ又は掻き取りデバイス46は、間隙36に略隣接する、又は間隙36の下流の第1のローラー32の表面に接触して、第1のローラー32の表面から可食物を取り除くように構成されている。しかしながら、いくつかの実施形態では、第1のローラー32と第2のローラー34との間の間隙36が非常に小さいか、又は間隙が存在しない場合、例えば、ナイフ46を含める必要はない場合がある。代替的に、又は加えて、第2のナイフ又は掻き取りデバイス48は、間隙36の出口に隣接して位置決めされ得る。第2のナイフ48は、第2のローラー34の表面38に当接して、過剰な圧縮された材料、すなわち、空洞40内に受容されない材料、及び/又はいくつかの実施形態では、第2のローラー34の表面38を越えて第1のローラー32に向かって延在する材料と、を分離するように構成される。第1の掻き取りデバイス46又は第2の掻き取りデバイス48のいずれかによって取り除かれた過剰な材料は廃棄されるか、又は製造システムによって再利用されてもよい。
【0122】
可食物塊22が第1のローラー32と第2のローラー34との間で圧縮されると、可食物塊22は、第2のローラー34の外周周りの複数の空洞40を充填し、いくつかの実施形態では、第1のローラー32の複数の空洞44を充填する。第1のローラー32及び/又は第2のローラー34内に空洞44を含めることにより、例えば、可食物材料を間隙36に向かって引張ることによる、可食物塊22の移動を容易にし得る。空洞40を充填するために使用される圧縮力及び/又は接着特性により、可食物塊22は、間隙36から離れて回転する際に空洞40内に保持される。第1のローラー32及び第2のローラー34の両方が空洞44、40を有する実施形態では、第1のローラー32の離型特性は、第2のローラー34の離型特性よりも大きくてもよい。結果として、第1のローラー32及び第2のローラー34の空洞44、40が整合せず回転すると、成形された可食物又は可食物構造体26は、第2のローラー34によって空洞44から引張られ、空洞40内にとどまる。一実施形態では、例えば油などの離型剤が、使用されて、第1のローラー32の可食物と空洞44との間の接着を低減又は防止することができる。
【0123】
可食物塊22が、空洞40及び/又は空洞44に圧縮されて、複数の成形された可食物構造体26を形成した後、可食物構造体26は、形成ステーション20の下流で、かつ形成ステーション20と一直線に位置する包装ステーション50を介して包装される。より具体的には、包装ステーション50は、形成ステーション20の少なくとも一部分と協働するように構成される。ローラー34、32の空洞40及び/又は空洞44によって形成された可食物構造体26は、その包装のために包装ステーション50に連続的に提供される。結果として、可食物構造体26の調整は、形成と包装との間でほどんど生じないか、又は生じない。更に、可食物の意図的な調整は、形成と包装との間で生じない。
【0124】
図1及び
図3~
図5に示されている非限定的な実施形態では、包装ステーション50は、形成ステーション20の少なくとも一部分と直接協働するように構成される。示されるように、包装ステーション50は、第1のローラー32で形成された間隙36の下流にある、第2のローラー34の一部分に隣接して配設された第1の包装用ローラー52を含む。第1の包装用ローラー52は、第2のローラー34に直接隣接して位置決めされ、そのため第1の包装用ローラー52又は包装用ローラー52と共に移動している包装材料は、第2のローラー34と接触する。第1の包装材料54は、第1の包装用ローラー52の周りに少なくとも部分的に巻かれる。一実施形態において、第1の包装材料54のロール56は、第1の包装材料54と連通し、かつ第1の包装材料54を第1の包装用ローラー52に供給するように構成されている。第1の包装用ローラー52の回転は、第1の包装材料54のロール56の回転を駆動して、システム50の動作中に必要に応じて第1の包装材料54を巻き戻すことを可能にする。代替的に、包装材料は、包装材料54が回転する第2のローラー34と第1の包装用ローラー52との間で圧迫されると、ロール56から引張られてもよい。
【0125】
第1の包装材料54は、限定されるものではないが、例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、又はポリエステルから形成されるような可撓性フィルムを含む、任意の好適な単一又は多層包装材料又は複合材料であってもよい。
図1及び
図3~
図5に示される実施形態では、第1の包装用ローラー52がその軸の周りを回転するとき、第1の包装材料54は、第1の包装用ローラー52と形成ステーション20の第2のローラー34との間に位置決めされる。第1の包装材料54は、第2のローラー34の表面38だけでなく、また第2のローラー34の空洞40内に形成された、成形された可食物構造体26片の第1の下面又は底面と直接接触して配置される。
【0126】
第1のローラー32が複数の空洞44を含む実施形態では、第1の包装用ローラー52は、第1のローラー32の空洞44と実質的に同一の、複数の空洞58を同様に含んでもよい。内部に可食物構造体26を有する第2のローラー34の空洞40が、第1の包装用ローラー52に向かって回転するとき、第2のローラー34の表面38を越えて延在する可食物構造体26の部分は、第1の包装用ローラー52内に形成された空洞58内に受容される。第2のローラー34の表面38を越えて延在する可食物構造体26が、第1の包装用ローラーの空洞58内に受容されると、可食物構造体26は、空洞58の表面と可食物構造体26との間の位置において、第1の包装材料54を空洞58に押し込むことができる。
【0127】
第1の包装材料54は、
図3に示されるように、第1の包装用ローラー52の外側表面60の周りに配設されてもよい。可食物構造体26が空洞58内に受容されると、第1の包装材料54の一部分は、成形された可食物26と空洞58の内側表面との間の空洞58内に同様に受容される。代替的に、第1の包装材料54は、
図4に示されるように、概して輪郭が付けられて、ライナーを形成してもよく、そのため第1の包装材料54は、その中に成形された可食物構造体26を受容する前に、ローラー52の空洞58内に位置決めされる。
【0128】
成形された可食物構造体26は、第2のローラー34が第1の包装用ローラー52の周りに巻かれた包装材料54とのインターフェースから離れて回転するとき、空洞40から完全に分離するように構成される。一実施形態では、複数の空洞40内の可食物26は、空洞40よりも第1の包装材料54に対してより高い親和性を有する。結果として、第1の包装材料54と可食物構造体26との間の接着は、可食物構造体26を空洞40から引張る。一実施形態では、第1の包装材料54は、それに塗布された接着剤を有して、可食物26の断片を材料54に結合する。
【0129】
別の実施形態では、可食物構造体26は、包装ステーション50に供給される前に、第2のローラー34の空洞40から離型してもよい。
図6に示されるように、包装ステーション50は、第1の包装用ローラー52と、例えば、形成ステーション20から第1の包装用ローラー52に可食物構造体26を供給するためのコンベヤなどの移送機構62と、を含む。
【0130】
一実施形態では、空洞40内の可食物構造体26と移送機構62の表面との間の接着は、第2のローラー34が移送機構62とのインターフェースから離れて回転する際に、空洞40から成形された可食物構造体26を引張るのに十分であり得る。代替的に、ローラー34と関連付けられた機構63は、移送機構62上で垂直に配設された空洞から可食物構造体26を排出するために使用されてもよい。
図7に示された、非限定的な実施形態では、機構63は、ローラー34の内部に取り付けられ、移送機構54に隣接して位置決めされた空洞40内に位置する可食物構造26の一部分に力を適用するように動作可能である。機械的、空気式、又は他の好適な力をローラー34の外周に向かって適用することにより、可食物構造体26を空洞40から係合解除又は分離させることができる。機構63は、第2のローラー34に関して説明されているが、機構63は、形成ステーション20又は代替的に包装ステーション50の任意のローラーとの使用に適合されてもよい。しかしながら、機構63はまた、可食物構造体26が包装材料54上に直接出力される実施形態において、成形された可食物構造体26を空洞40から取り除くことを支援するために使用されてもよいことを理解されたい。
【0131】
可食物構造体26が、形成ステーション20のローラーから直接的又は間接的に包装ステーション50に提供されるかどうかにかかわらず、一度可食物構造体が形成ステーション20から分離され、第1の包装材料54と接触すると、第1の包装材料54及びその上に位置する可食物構造体26は、例えばコンベヤなどの移送機構64を介して移動される。移送機構64は、少なくとも部分的に包装された可食物構造体26を、包装ステーション50の下流部分に移送するように構成されており、以下でより詳細に説明される。
【0132】
一実施形態では、
図1、
図2~
図4、及び
図6に最も良く示されるが、包装ステーション50は、第1の包装用ローラー52から略下流に配設された第2の包装用ローラー65を付加的に含む。第2の包装用ローラー65は、第2の包装材料66を可食物構造体26の第2の上面に適用するように構成される。一実施形態では、第1の包装材料54と接触して配設された可食物構造体26の下面、及び第2の包装材料66と接触して配設された可食物構造体26の上面は、互いに反対側に配置されてもよい。
【0133】
第2の包装材料66は、可食物構造体26と接触するように方向付けられた、第2の包装用ローラー65の外周周りに少なくとも部分的に巻かれてもよい。一実施形態において、第2の包装材料66のロール68は、第2の包装用ローラー65と連通して配置される。第2の包装材料66はまた、任意の好適な材料であってもよく、第1の包装材料54と同じであってもよく、又は異なっていてもよい。
【0134】
第2の包装用ローラー65は、略滑らかな輪郭を有してもよく、又は代替的に複数の空洞70を含んでもよい。複数の空洞70は、第2のローラー34内に形成された複数の空洞40と実質的に同一であってもよい。代替的に、複数の空洞70は、空洞40よりも大きくてもよく、そのため隙間が、第2の包装材料66と可食物構造体26の対応する部分との間に形成される。
【0135】
第2の包装用ローラー65がその軸の周りを回転すると、第2の包装材料66は、第2の包装用ローラー65と可食物26の表面との間に配置される。第2の包装材料66は、
図4に示されるように、第2の包装用ローラー65の外側表面71の周りに配設されてもよい。可食物構造体26が空洞70内に受容されると、第2の包装材料66の一部分は、成形された可食物26と空洞70の内側表面との間の空洞70内に同様に受容される。代替的に、第2の包装材料66は、
図5に示されるように、概して輪郭が付けられて、ライナーを形成してもよく、そのため第2の包装材料66は、その中に成形された可食物構造体26を受容する前に、ローラー64の空洞70内に位置決めされる。
【0136】
別の実施形態では、形成ステーション20の第2のローラー34は、第2の包装用ローラー65の代わりに使用される。ここで
図5を参照すると、ロール68から提供された第2の包装材料66は、第2のローラー34の周りを少なくとも部分的に巻く。例示される非限定的な実施形態では、第2の包装材料66は、ローラー34の外周の約180度にわたって延在する。第1及び第2の包装用ローラー52、65に関して前述したように、第2の包装材料66は、第2のローラー34の外側表面38の周りに配設されてもよい。かかる実施形態では、第2の包装材料66は、空洞40の表面と可食物塊22との間の位置において、2つのローラー32、34間の可食物塊22の圧縮中に、空洞40内に受容される。代替的に、第2の包装材料66は、概して輪郭付けされて、第2のローラー34の空洞40に概して相補的である、内部に形成された空洞を有するライナーを形成してもよい。第2の包装材料66が巻き戻されると、包装材料66の空洞は、成形された可食物構造体26を内部に受容する前に、ローラー34の空洞40内に位置決めされる。
【0137】
包装ステーション50の様々な構成において、可食物構造体26は、第1の包装材料54と第2の包装材料66との間に挟まれる。包装材料54、66は、可食物構造体26とローラー52、65、34との間に配置されるため、可食物構造体26は、第1の包装材料54及び第2の包装材料66以外の包装ステーション50の任意の構成要素と直接接触することはない。
【0138】
別の実施形態では、
図8に最もよく示されるように、形成ステーション20は、鎖カッター装置を含む。鎖カッター装置は、一対の連続鎖100、102を含む。各鎖100、102は、一対の離間したローラー104の周りの連続回転のために支持される。一実施形態では、各鎖100、102は、同じ速度で回転するように構成され、適切なモータ及びギア機構(図示せず)によって駆動される。一実施形態では、鎖100、102を支持するローラー104は、鎖100、102に係合して、かつ移動するスプロケット部材を含む。
【0139】
例示される非限定的な実施形態では、各鎖100、102は、開いたダイ空洞部分108、110をそれぞれ画定する、複数のダイ部材106を含む。第1の鎖100の開いたダイ空洞部分108は、第2の鎖102の開いたダイ空洞部分110と整列して配置されて、閉じたダイ空洞112を形成し、その中で可食物片が形成される。しかしながら、鎖100、102のうちの1つのみが開いたダイ空洞部分108、110を含む実施形態、又は代替的に、各鎖100、102の複数の開いたダイ空洞部分108、110が、反対側の鎖100、102の嵌合フランジ114、116と整列される実施形態もまた、本開示の範囲内であることを理解されたい。先の実施形態と同様に、一対の連続鎖100、102の間に画定された閉じたダイ空洞112の各々は、同じであってもよく、又は異なっていてもよい。更に、一実施形態では、各々の閉じたダイ空洞112の大きさは、例えば、ガム又はキャンディの単一片など、完成した可食物の大きさと概して等しくてもよい。代替的に、閉じたダイ空洞112は、内部の隣接する可食物片の境界を描く、又は可食物の形状を画定する内部輪郭を有することによって、複数の可食物片を画定してもよい。
【0140】
例えば完成したガムなどの可食物塊22は、鎖100、102の開いたダイ空洞108、110の間に供給される。一実施形態では、鎖カッター装置に提供される可食物塊22は、不規則な又は不均一な厚みを有する非成形の可食物塊22である。しかしながら、他の実施形態では、鎖カッター装置に提供される可食物塊22は、任意の好適な方法を介して鎖カッター装置の上流に位置する形成ステーション(図示せず)などにおいて、サイジング及び/又は成形されてもよい。例えば、鎖カッター装置に提供される可食物塊22は、ロープの(流れ方向に対して平行に測定される)長さにわたって実質的に均一な断面を有するロープであってもよい。代替的に、鎖カッター装置に提供される可食物塊22は、その長さにわたって実質的に一定又は均一な断面積を有するシート、スラブ、又は連続リボンであってもよい。
【0141】
図9に最も良く示されるように、鎖100、102上の嵌合フランジ114、116は、それぞれ、隣接する開いたダイ空洞108、110の間に位置決めされる。鎖100、102が移動すると、嵌合フランジ114、116は、ダイ空洞108、110の各々の間で交わり、接触する。嵌合フランジ114、116が集中すると、ダイ空洞部分108、110は、可食物塊22の周りに近接して、それらの点で可食物塊22を効果的に形成及び切断して、閉じたダイ空洞112内に可食物の個々の断片を形成する。鎖100、102の継続的な移動は、閉じたダイ空洞112から個々の断片を排出する。例えば、下流ローラー104に隣接するように、鎖100、102が分離すると、各閉じたダイ空洞112内の成形された可食物構造26は、上部鎖100又は下部鎖102のいずれかにおいて形成された開いたダイ空洞108、110内にとどまるはずである。下部鎖102の開いたダイ空洞110がローラー104を通過すると、成形された可食物構造体26は、118で概略的に示される、シュート又はコンベヤなどの第1の移送機構に提供され、隣接する第2の移送機構120(
図10を参照)上に提要されてもよい。形成ステーション20が一対のローラーを含む実施形態と同様に、例えば、油又は粉末などの離型剤は、可食物と1つ又は両方の鎖100、102の空洞108、110との間の接着を低減又は防止するために使用され得る必要はない。
【0142】
一実施形態では、第1の移送機構118は、構造体26の速度、位置決め、又は配向を制御してもよく、これらは第2の移送機構120に送達される。しかしながら、可食物構造体26が移送機構120に直接提供される実施形態もまた、本明細書で企図される。
【0143】
形成ステーション20が鎖ダイカッターを含む実施形態では、閉じたダイ空洞112によって形成された可食物構造体26は、その包装のために下流包装ステーション150に連続的に提供され得る。このような実施形態では、可食物構造体26の調整は、形成と包装との間でほとんど生じないか、又は生じない。更に、可食物構造体26の意図的な調整は、形成と包装との間で生じない。
【0144】
示されるように、包装ステーション150は、形成ステーション20から出力された複数の成形された構造体26を受容するように構成された、移送機構120に隣接して配設された第1の包装用ローラー152を含む。示される、非限定的な実施形態では、第1の包装用ローラー152は、移送機構120の上流端部122に隣接して配設され、移送機構120と同じ速度で回転するように構成されてもよい。第1の包装材料154は、第1の包装用ローラー152の周りに少なくとも部分的に巻かれ、移送機構120の上面124上に堆積される。一実施形態において、第1の包装材料154のロール156は、第1の包装材料154と連通し、かつ第1の包装材料154を第1の包装用ローラー152に供給するように構成されている。しかしながら、第1の包装材料154のロール156が、第1の包装用ローラー152に組み込まれる実施形態もまた、本明細書で企図される。
【0145】
第1の包装用ローラー152の回転は、第1の包装材料154のロール156の回転を駆動して、包装ステーション150の動作中に必要に応じて、第1の包装材料154を巻き戻すことを可能にする。代替的に、包装材料154が移送機構120の上面124上に送達されると、第1の包装材料154は、ロール156から引張られ得る。前述したように、形成ステーション20から出力された複数の成形された可食物構造体26は、シュート118を介して移送機構120に提供される。第1の包装材料154が移送機構120の露出面124の上に配置されるため、成形された可食物構造体26は、移送機構120上に堆積され、第1の包装材料154がその間に配設される。移送機構120は、少なくとも部分的に包装された構造体26を包装ステーション150の下流部分に移送するように構成される。
【0146】
一実施形態では、包装ステーション150は、第1の包装用ローラー152から略下流に配設された第2の包装用ローラー165を付加的に含む。かかる実施形態では、第2の包装用ローラー165は、複数の成形された可食物構造体26の第2の上面に第2の包装材料166を適用するように構成されてもよい。一実施形態では、第1の包装材料154と接触して配設された可食物構造体26の下面、及び第2の包装材料166と接触して配設された可食物構造体26の上面は、互いに反対側に配置されてもよい。
【0147】
第2の包装材料166は、可食物構造体26と接触するように方向付けられた、第2の包装用ローラー165の外周周りに少なくとも部分的に巻かれてもよい。一実施形態において、第2の包装材料166のロール168は、第2の包装用ローラー165と連通して配置される。しかしながら、第2の包装材料166のロール168が、第2の包装用ローラー165に組み込まれる実施形態もまた、本明細書で企図される。第2の包装材料166はまた、任意の好適な材料であってもよく、第1の包装材料154と同じであってもよく、又は異なっていてもよい。
【0148】
第2の包装用ローラー165は、図に示されるように、略滑らかな輪郭を有してもよい。このような実施形態では、第2の包装用ローラー165がその軸の周りを回転すると、第2の包装材料166は、第2の包装用ローラー165と可食物構造体26の表面との間に配置される。
【0149】
ここで
図11を参照すると、別の実施形態において、第2の包装用ローラー165は、内部に形成された複数の空洞170を有してもよい。かかる実施形態では、第2の包装用ローラー165内に形成された複数の空洞170は、第1の鎖100内に形成された複数の開いたダイ空洞108と実質的に同一であってもよい。代替的に、複数の空洞170は、空洞108よりも大きくてもよく、そのため隙間が、第2の包装材料166と可食物構造体26の対応する部分との間に形成される。このような実施形態では、可食物構造体26が空洞170内に受容されると、第2の包装材料166の一部分は、成形された可食物26と空洞170の内側表面との間の空洞170内に同様に受容される。代替的に、第2の包装材料166は、概してライナーを形成するために輪郭が付けられてもよく、そのため第2の包装材料166は、その中に成形された可食物構造体26を受容する前に、第2の包装用ローラー165の空洞170内に位置決めされる。
【0150】
更に別の実施形態では、包装ステーション150は、形成ステーション20と直接協働するように構成され得る。例えば、第1の包装材料154及び第2の包装材料166のうちの少なくとも1つは、可食物塊22と同時に形成装置20に供給されてもよい。
図12に示される非限定的な実施形態では、第1の包装用ローラー152及び/又は第2の包装用ローラーは、形成ステーション20の上流端部に隣接して配設される。第1の包装用ローラー152がその軸の周りを回転すると、第1の包装材料154は、形成ステーション20の第2の下部鎖102のダイ部材106と可食物塊22との間に配設される。第1の包装材料154は、嵌合フランジ114及び開いたダイ空洞108などのダイ部材106の表面だけでなく、空洞108内に形成された、成形された可食物構造体26片の第1の下面又は底面とも直接接触して配置されてもよい。同様に、第2の包装用ローラー165がその軸の周りを回転すると、第2の包装材料166は、形成ステーション20の第1の上部鎖100のダイ部材106と可食物塊22との間に配設される。第2の包装材料166は、嵌合フランジ116及び開いたダイ空洞110などのダイ部材106の表面だけでなく、空洞110内に形成された、成形された可食物構造体26片の第2の下面又は底面とも直接接触して配置されてもよい。かかる実施形態では、嵌合フランジ114、116は、集中し、ダイ空洞部分108、110は、可食物塊22、第1の包装材料154及び/又は第2の包装材料166の周りに近接し、閉じたダイ空洞112内に少なくとも部分的に包装された個々の可食物片を形成するために、これらの点において可食物塊22及び包装材料を効果的に形成かつ切断する。
【0151】
ここで
図13A及び
図13Bを参照すると、一実施形態では、包装ステーション50、150は、線74で概略的に示されるように、第1の包装材料54、154及び第2の包装材料66、166を、隣接する可食物片の間の位置において切断するように構成された、例えば切断ローラーなどの切断デバイス72を付加的に含む。代替的に又は付加的に、切断デバイス72は、線76で概略的に示される、機械方向に対して横断して延在する方向において、可食物の隣接する列間で、第1の包装材料54、154及び第2の包装材料66、166を切断するように構成されてもよい。この切断動作を介して、包装材料54、154、66、166、及び可食物構造体26は、複数の部分的に包装された個々の可食物28に分離されてもよく、代替的に、可食物品28の部分的に包装された群に分離されてもよい。本明細書で切断動作と称されるが、切断動作は、限定されるものではないが、例えば、切断、断裂、及び切り込みを含む、個々の可食物28に可食物構造体26を分割するための任意の好適な方法を含むように意図されることを理解されたい。
【0152】
複数の部分的に包装された可食物28は、部分的に包装された可食物28の第1の表面に隣接する第1の包装材料54、154を、部分的に包装された可食物28の第2の反対側の表面に隣接する第2の包装材料66、166に封着させるように構成された、下流包装機78に提供されてもよい。一実施形態では、包装機78は、部分的に包装された可食物28の周辺部の少なくとも1つの縁部に沿って、第1の包装材料54、154と第2の包装材料66、166との間で、80で概略的に示される、ヒートシールを形成する。包装機78は、第1の包装材料54、154及び第2の包装材料66、166を、部分的に包装された可食物28の周辺部の複数の縁部に沿って封着させるように構成されて、第1の包装材料54、154と第2の包装材料66、166との間で可食物を実質的に封入してもよい。一実施形態では、一対のローラー30において可食物を形成することと、包装内に可食物構造体26を封入すること、との間に経過した合計時間は、5分以下、3分以下、1分以下、及び30秒以下であってもよい。包装機78は、ヒートシールを形成するものとして記載されているが、包装機78が、可食物構造体26を封入するように、包装材料を共に封着させるためのコールドシールを形成するか、又はホット若しくはコールド接着剤を適用する実施形態もまた、本開示の範囲内である。更に、第1の包装材料54、154及び第2の包装材料66、166を接続するのに好適な任意のタイプの包装機が、本明細書で企図される。包装ステーション50は、切断デバイス74の下流に配置された包装機78と共に示され、説明されているが、第1の包装材料54、154及び第2の包装材料66、166が、切断動作前、又は切断動作中に接合される実施形態もまた、本明細書で企図される。
【0153】
第1の包装材料54、154及び第2の包装材料66、166は、可食物構造体26が形成される間、又はその直後に、可食物構造体26の対向する表面に適用されるため、可食物構造体26が少なくとも1つの包装材料54、154、66、166と接触している間に、可食物が形成された後に生じる可食物構造体の1つ以上の特性の任意の及び全ての変化が生じる。例えば、形成の下流にある可食物構造体26の全ての意図的な調整は、可食物が、1つ以上の包装材料54、154、66、166と接触している間に、又は代替的に、第1の包装材料54、154及び第2の包装材料66、166によって画定される包装内で生じてもよい。結果として、本明細書に記載されるシステム10及びプロセスを介して包装される可食物構造体は、従来のプロセスを介して形成される可食物よりも低い剛性を有し得る。例えば、本明細書に記載されるような可食物は、75~120kPなどの最大120kP、又はスラブの従来の硬度の約110kP未満である10kP~100kP、より具体的には、例えば、20kP~80kPなどの硬度又はヤング率を有し得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、可食物構造体26の意図的な調整は、一対のローラー30の下流で生じる。加えて、包装されるときの可食物の温度は、30℃超であり得、可食物の摩擦係数は、0.25より大きくてもよい。本明細書で使用するとき、「調整」という用語は、品質及び加工の目的のために、可食物が温度、粘度、及び水分含量などの1つ以上の最適な特性に到達しようとすることができるように、可食物が1つ以上の制御されたパラメータを有する環境内に置かれる任意のプロセスを説明することを意図している。更に、いくつかの実施形態では、調整は、制御された対流、すなわちファン若しくは送風機からの流れ、又は伝導を介する、可食物又は可食物構造体の意図的な冷却を含んでもよい。可食物の温度と可食物を取り囲む周囲環境の温度との差に起因して生じ得る自然冷却は、意図的であると見なされないことを理解されたい。
【0154】
更に、本明細書に示され、かつ説明される可食物構造体26の包装は、可食物と、可食物に力を加える装備又は構成要素の部品との間のいずれの直接接触も必要としない。そのような調整なしでは、可食物は、力適用構成要素に付着して動作を停止させるため、調整期間を必要とするのはこの力適用構成要素である。このため、この動作の排除は、調整の必要性を排除し、以前に可能であったものとは異なるヤング率を有するガムの製造及び包装を可能にする。
【0155】
本明細書に列挙される出版物、特許出願、及び特許を含む全ての参考文献は、あたかも各参考文献が参照により組み込まれるものであると個別にかつ具体的に示され、その全体が本明細書に記載されたのと同程度まで、参照により本明細書に組み込まれる。
【0156】
用語「a」及び「an」及び「the」並びに同様の指示語の使用は、本発明を記載する文脈において(特に、以下の特許請求の範囲の文脈において)、本明細書に別途指示がない限り、又は文脈に明らかな矛盾がない限り、単数及び複数の両方を包含すると解釈されるものとする。用語「備える(comprising)」、「有する(having)」、「含む(including)」、及び「含有する(containing)」は、別途言及のない限り、オープンエンド形式の用語として解釈される(即ち、「~を含むが、これらに限定されない」を意味する)ものとする。本明細書における値の範囲の列挙は、本明細書に別途指示がない限り、その範囲内にあるそれぞれ別個の値を個々に参照する省略表現法としての役割を果たすことを単に意図しており、それぞれ別個の値は、あたかもそれが本明細書で個々に列挙されたかのように本明細書に組み込まれる。本明細書に記載される全ての方法は、本明細書に別途指示がない限り、又は文脈に明らかな矛盾がない限り、任意の好適な順序で実行することができる。本明細書に提供されるありとあらゆる実施例、又は例示的な言語(例えば、「など」)の使用は、本発明をより明らかにすることを単に意図しており、特許請求の範囲に別途記載されていない限り、本発明の範囲を制限しない。本明細書中のいずれの用語も、本発明の実施に不可欠なものとして、特許請求の範囲に記載されていない任意の要素を示すものと解釈されるべきではない。
【0157】
本発明を実施するための本発明者らにとって既知の最良の形態を含む、本発明の好ましい実施形態が、本明細書に記載される。それらの好ましい実施形態の変形例は、上記の説明を読むことで当業者には明白となり得る。本発明者らは、当業者が必要に応じてかかる変形例を用いることを期待し、また本発明者らは、本明細書に具体的に記載されるのとは別の形で本発明が実施されることを意図する。したがって、本開示は、適用法によって許容されるように、本明細書に添付された特許請求の範囲に記述された主題の全ての修正物及び等価物を含む。更に、その全ての可能な変形例における上述の要素の任意の組み合わせは、本明細書に別途指示がない限り、又は文脈に明らかな矛盾がない限り、本発明によって包含される。
【外国語明細書】