(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022136235
(43)【公開日】2022-09-15
(54)【発明の名称】無停電電源装置および解列モジュール
(51)【国際特許分類】
H02J 9/06 20060101AFI20220908BHJP
【FI】
H02J9/06 120
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022119684
(22)【出願日】2022-07-27
(62)【分割の表示】P 2019189504の分割
【原出願日】2019-10-16
(71)【出願人】
【識別番号】000005234
【氏名又は名称】富士電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104433
【弁理士】
【氏名又は名称】宮園 博一
(74)【代理人】
【識別番号】100202728
【弁理士】
【氏名又は名称】三森 智裕
(72)【発明者】
【氏名】越井 啓太
(72)【発明者】
【氏名】金 世逸
(72)【発明者】
【氏名】黒▲崎▼ 智
(57)【要約】
【課題】無停電電源モジュールを解列する解列部の保守作業のための作業量の増加を抑制することが可能な無停電電源装置および解列モジュールを提供する。
【解決手段】無停電電源装置100は、複数の無停電電源モジュール10と、入出力モジュール5と、複数の無停電電源モジュールを無停電電源モジュール10ごとに電気的に切り離す解列動作を行う解列部9と、を備える。そして、解列部9は、第1導体71aと、第2導体71bと、第1導体71aと第2導体71bとを電気的に接続するための接続導体71cと、接続導体71cに対して電気的に絶縁され、接続導体71cを、第1導体71aおよび第2導体71bに対して近づいて接触させる方向(Y1方向)と離間する方向(Y2方向)とに機械的に移動させるための移動部材とを含む。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置外部の交流電源から受電した電力の変換を行う電力変換部を含む複数の無停電電源モジュールと、
前記装置外部の交流電源から受電した電力を前記電力変換部に入力するとともに、前記電力変換部により変換された電力を外部に出力する入出力モジュールと、
前記複数の無停電電源モジュールを前記無停電電源モジュールごとに電気的に切り離す解列動作を行う解列部と、を備え、
前記解列部は、前記無停電電源モジュールに電気的に接続される第1導体と、前記第1導体に対して離間して配置され、前記入出力モジュールに電気的に接続される第2導体と、前記第1導体と前記第2導体とを電気的に接続するための接続導体と、前記接続導体に対して電気的に絶縁され、前記接続導体を、前記第1導体および前記第2導体に対して近づいて接触させる方向である第1方向と前記第1導体および前記第2導体に対して離間する方向である第2方向とに機械的に移動させるための移動部材とを含む、無停電電源装置。
【請求項2】
前記移動部材は、ねじ部材を含み、
前記解列部は、前記ねじ部材を第1回転方向に回転させることにより、前記接続導体が前記第1方向に移動するとともに、前記ねじ部材を第2回転方向に回転させることにより、前記接続導体が前記第2方向に移動するように構成されている、請求項1に記載の無停電電源装置。
【請求項3】
前記解列部は、前記第1導体および前記第2導体に対向するとともに、前記第1導体および前記第2導体に対向する側の第1対向面に前記接続導体が配置された絶縁性の第1ベース部材を含み、
前記第1ベース部材は、前記ねじ部材により、前記第1方向と前記第2方向とに移動可能に構成されている、請求項2に記載の無停電電源装置。
【請求項4】
前記解列部は、前記接続導体に対向した状態で固定されるとともに、前記接続導体に対向する側の第2対向面に前記第1導体と前記第2導体とが離間して配置された絶縁性の第2ベース部材を含み、
前記第1ベース部材と前記第2ベース部材とが、前記ねじ部材を介して、連結されているとともに、前記第1ベース部材が前記第2ベース部材に対して前記第1方向および前記第2方向に移動可能に構成されている、請求項3に記載の無停電電源装置。
【請求項5】
前記ねじ部材には、前記ねじ部材の脱落を防止するための脱落防止部材が設けられている、請求項3または4に記載の無停電電源装置。
【請求項6】
前記第1対向面に垂直な方向から見て、前記接続導体の少なくとも一部が、前記第1導体、および、前記第2導体に重なるように設けられている、請求項4または5に記載の無停電電源装置。
【請求項7】
前記第1導体および前記第2導体は、前記第1導体に電気的に接続される前記無停電電源モジュールの各相に対応して、複数設けられており、
前記接続導体は、前記第1導体および前記第2導体に対応して、複数設けられている、請求項4~6のいずれか1項に記載の無停電電源装置。
【請求項8】
前記ねじ部材は、前記第1対向面に垂直な方向から見て、前記接続導体、前記第1導体、および、前記第2導体と重ならないように配置されている、請求項4~7のいずれか1項に記載の無停電電源装置。
【請求項9】
前記接続導体は、複数の前記第1導体および複数の前記第2導体に対応して、間隔を空けて複数並んで配置されており、
前記ねじ部材は、複数の前記接続導体が並んだ方向において、複数の前記接続導体の間に挟まれるように、複数の前記接続導体の間に複数配置されている、請求項4~8のいずれか1項に記載の無停電電源装置。
【請求項10】
無停電電源モジュールに電気的に接続される第1導体と、
前記第1導体に対して離間して配置され、入出力モジュールに電気的に接続される第2導体と、
前記第1導体と前記第2導体とを電気的に接続するための接続導体と、
前記接続導体に対して電気的に絶縁され、前記接続導体を、前記第1導体および前記第2導体に対して近づいて接触させる方向である第1方向と前記第1導体および前記第2導体に対して離間する方向である第2方向とに機械的に移動させるための移動部材とを備える、解列モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、無停電電源装置および解列モジュールに関し、特に、無停電電源モジュールを電気的に切り離す解列動作を行う無停電電源装置および解列モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の無停電電源モジュールを備える無停電電源装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、共通の交流入力電源と、電力変換部を内部に含む複数の無停電電源モジュールと、を備える無停電電源装置が開示されている。複数の無停電電源モジュールの内部には、共通の交流入力電源と無停電電源モジュール内部の電力変換部とを電気的に切り離すスイッチが、無停電電源モジュールごとに設けられている。この特許文献1に記載の無停電電源装置による無停電電源モジュールは、無停電電源モジュールごとに設けられたスイッチにより、共通の交流入力電源と無停電電源モジュール内部の電力変換部とを無停電電源モジュールごとに電気的に切り離し可能に構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1の無停電電源装置において、無停電電源モジュールは、無停電電源モジュールごとに設けられたスイッチ(解列部)により、共通の交流入力電源と無停電電源モジュール内部の電力変換部とを無停電電源モジュールごとに電気的に切り離し(解列)可能に構成されている。上記特許文献1には記載されていないが、上記特許文献1のような従来の無停電電源モジュールごとに設けられたスイッチとして、マグネットスイッチなどが用いられている。上記のマグネットスイッチのようなスイッチは、コイルに電力を供給して、コイルの電磁力により、可動接点を移動させ、無停電電源モジュールを電気的に切り離された(解列された)状態から電気的に接続された状態に切り替えるように構成されている。そのため、マグネットスイッチは、可動接点を移動させるための電力を供給する配線をスイッチに接続する必要があり、スイッチの保守作業の際には、可動接点を移動させるための電力を供給する配線を取り外す作業が必要になる。その結果、スイッチの保守作業のための作業量が増加するという問題点がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、無停電電源モジュールを解列する解列部の保守作業のための作業量の増加を抑制することが可能な無停電電源装置および解列モジュールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による無停電電源装置は、装置外部の交流電源から受電した電力の変換を行う電力変換部を含む複数の無停電電源モジュールと、装置外部の交流電源から受電した電力を電力変換部に入力するとともに、電力変換部により変換された電力を外部に出力する入出力モジュールと、複数の無停電電源モジュールを無停電電源モジュールごとに電気的に切り離す解列動作を行う解列部と、を備え、解列部は、無停電電源モジュールに電気的に接続される第1導体と、第1導体に対して離間して配置され、入出力モジュールに電気的に接続される第2導体と、第1導体と第2導体とを電気的に接続するための接続導体と、接続導体に対して電気的に絶縁され、接続導体を、第1導体および第2導体に対して近づいて接触させる方向である第1方向と第1導体および第2導体に対して離間する方向である第2方向とに機械的に移動させるための移動部材とを含む。
【0008】
上記第1の局面による無停電電源装置は、上記のように、解列部は、無停電電源モジュールに電気的に接続される第1導体と、第1導体に対して離間して配置され、入出力モジュールに電気的に接続される第2導体と、第1導体と第2導体とを電気的に接続するための接続導体と、接続導体に対して電気的に絶縁され、接続導体を、第1導体および第2導体に対して近づいて接触させる方向である第1方向と第1導体および第2導体に対して離間する方向である第2方向とに機械的に移動させるための移動部材とを含む。これにより、接続導体が、移動部材により機械的に移動されることにより、入出力モジュールと無停電電源モジュールとを電気的に接続させること、および、入出力モジュールと無停電電源モジュールとを電気的に切り離す解列動作を行うことを解列部に電力を供給することなく可能である。したがって、解列部は、接続導体を移動させるための電力を供給する配線の接続を必要とせず、解列部の保守作業の際には、接続導体を移動させるための電力を供給する配線を取り外す作業が不要になる。その結果、無停電電源モジュールを解列する解列部の保守作業のための作業量の増加を抑制することが可能な無停電電源装置を提供することができる。
【0009】
上記第1の局面による無停電電源装置において、好ましくは、移動部材は、ねじ部材を含み、解列部は、ねじ部材を第1回転方向に回転させることにより、接続導体が第1方向に移動するとともに、ねじ部材を第2回転方向に回転させることにより、接続導体が第2方向に移動するように構成されている。このように構成すれば、ねじ部材を回転させることにより、接続導体を第1方向および第2方向に移動させることができるので、接続導体の第1方向および第2方向への移動を容易に行うことができる。
【0010】
この場合、好ましくは、解列部は、第1導体および第2導体に対向するとともに、第1導体および第2導体に対向する側の第1対向面に接続導体が配置された絶縁性の第1ベース部材を含み、第1ベース部材は、ねじ部材により、第1方向と第2方向とに移動可能に構成されている。このように構成すれば、接続導体の第1導体および第2導体に対向する面と反対の面側を絶縁した状態で、接続導体を第1方向と第2方向とに移動させることができる。
【0011】
上記第1ベース部材を備える構成において、好ましくは、解列部は、接続導体に対向した状態で固定されるとともに、接続導体に対向する側の第2対向面に第1導体と第2導体とが離間して配置された絶縁性の第2ベース部材を含み、第1ベース部材と第2ベース部材とが、ねじ部材を介して、連結されているとともに、第1ベース部材が第2ベース部材に対して第1方向および第2方向に移動可能に構成されている。このように構成すれば、第1ベース部材と第2ベース部材とが、ねじ部材を介して、連結されていることによって、第1導体および第2導体に対する接続導体の位置合わせを容易に行うことができる。また、絶縁性の第2ベース部材の接続導体に対向する第2対向面に第1導体と第2導体とが配置されているので、第1導体および第2導体の接続導体に対向する面と反対の面側を絶縁することができる。
【0012】
上記第1ベース部材を備える構成において、好ましくは、ねじ部材には、ねじ部材の脱落を防止するための脱落防止部材が設けられている。このように構成すれば、ねじ部材を回転させている最中(解列動作中)に、ねじ部材が脱落するのを脱落防止部材によって防止することができる。
【0013】
上記第1ベース部材および第2ベース部材を備える構成において、好ましくは、第1対向面に垂直な方向から見て、接続導体の少なくとも一部が、第1導体、および、第2導体に重なるように設けられている。このように構成すれば、接続導体を第1導体および第2導体に対して近づいて接触させる方向である第1方向に移動させた際に、接続導体の第1導体および第2導体に対向する面の少なくとも一部が、第1導体および第2導体の接続導体に対向する面に接触する。その結果、第1対向面に垂直な方向から見て、接続導体の少なくとも一部が、第1導体、および、第2導体に重ならない場合に比べて、接続導体と、第1導体および第2導体とを容易に電気的に接続させることができる。
【0014】
上記第1ベース部材および第2ベース部材を備える構成において、好ましくは、第1導体および第2導体は、第1導体に電気的に接続される無停電電源モジュールの各相に対応して、複数設けられており、接続導体は、第1導体および第2導体に対応して、複数設けられている。このように構成すれば、第1導体および第2導体が各相に対応して、複数設けられ、接続導体が第1導体および第2導体に対応して、複数設けられることによって、三相交流のように、複数の位相により送電を行う場合でも、マグネットスイッチのような電気的な力で、解列動作を行う場合と比べて、比較的簡易な構造によって、入出力モジュールと無停電電源モジュールとを電気的に接続、および、切り離す(解列する)ことができる。その結果、複数の位相により送電を行う場合でも、無停電電源モジュールを解列する解列部の大型化を抑制可能な無停電電源装置を提供することができる。
【0015】
上記第1ベース部材および第2ベース部材を備える構成において、好ましくは、ねじ部材は、第1対向面に垂直な方向から見て、接続導体、第1導体、および、第2導体と重ならないように配置されている。このように構成すれば、ねじ部材を、第1対向面に垂直な方向から見て、接続導体、第1導体、および、第2導体と重なるように配置する場合に比べて、ねじ部材と、接続導体、第1導体、および、第2導体とを容易に絶縁することができる。
【0016】
上記第1ベース部材および第2ベース部材を備える構成において、好ましくは、接続導体は、複数の第1導体および複数の第2導体に対応して、間隔を空けて複数並んで配置されており、ねじ部材は、複数の接続導体が並んだ方向において、複数の接続導体の間に挟まれるように、複数の接続導体の間に複数配置されている。このように構成すれば、接続導体を、第1導体および第2導体に接触させた際に、ねじ部材を複数の接続導体の間に配置しない場合に比べて、第1ベース部材および第2ベース部材の反りなどより、ねじ部材から離れた位置に配置された接続導体が、第1導体および第2導体に対して離間することを抑制することができる。
【0017】
上記目的を達成するために、この発明の第2の局面による解列モジュールは、無停電電源モジュールに電気的に接続される第1導体と、第1導体に対して離間して配置され、入出力モジュールに電気的に接続される第2導体と、第1導体と第2導体とを電気的に接続するための接続導体と、接続導体に対して電気的に絶縁され、接続導体を、第1導体および第2導体に対して近づいて接触させる方向である第1方向と第1導体および第2導体に対して離間する方向である第2方向とに機械的に移動させるための移動部材とを備える。
【0018】
上記第2の局面による解列モジュールは、上記のように、無停電電源モジュールに電気的に接続される第1導体と入出力モジュールに電気的に接続される第2導体とを電気的に接続するための接続導体と、接続導体に対して電気的に絶縁され、接続導体を、第1導体および第2導体に対して近づいて接触させる方向である第1方向と第1導体および第2導体に対して離間する方向である第2方向とに機械的に移動させるための移動部材とを備える。これにより、接続導体が、移動部材により機械的に移動されることにより、入出力モジュールと無停電電源モジュールとを電気的に接続させること、および、入出力モジュールと無停電電源モジュールとを電気的に切り離す解列動作を行うことを解列部に電力を供給することなく可能である。したがって、解列部は、接続導体を移動させるための電力を供給する配線の接続を必要とせず、解列部の保守作業の際には、接続導体を移動させるための電力を供給する配線を取り外す作業が不要になる。その結果、無停電電源モジュールを解列する解列部の保守作業のための作業量の増加を抑制することが可能な無停電電源装置および解列モジュールを提供することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、上記のように、無停電電源モジュールを解列する解列部の保守作業のための作業量の増加を抑制することが可能な無停電電源装置および解列モジュールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の一実施形態による無停電電源装置の回路構成図である。
【
図2】本発明の一実施形態の無停電電源装置によるモジュールの配置を模式的に示した正面図である。
【
図3】本発明の一実施形態による解列モジュールと無停電電源モジュールとの接続を模式的に示した正面図である。
【
図4】本発明の一実施形態による交流入力側および交流出力側の接続配線および中継配線に用いられるラミネートブスバーの斜視図である。
【
図5】本発明の一実施形態による直流入力側の接続配線および中継配線に用いられるラミネートブスバーの斜視図である。
【
図6】本発明の一実施形態の無停電電源装置の背面側からみたラミネートブスバーと第2解列モジュールの解列部との接続を示した図である。
【
図7】本発明の一実施形態による交流入力解列部の構成を示した斜視図である。
【
図8】
図7の200-200線に沿った断面図である。
【
図9】本発明の一実施形態による交流入力解列部のねじ部材を緩めた状態を示した断面図である。
【
図10】本発明の一実施形態による交流入力解列部のねじ部材を緩め、接続導体と第1導体および第2導体とを絶縁距離分離間させた状態を示した断面図である。
【
図11】本発明の一実施形態による交流入力解列部のねじ部材を緩めた状態を示した斜視図である。
【
図12】本発明の一実施形態による交流入力解列部のねじ部材を緩め、接続導体と第1導体および第2導体とを絶縁距離分離間させた状態を示した斜視図である。
【
図13】本発明の一実施形態による直流入力解列部の構成を示した図である。
【
図14】本発明の一実施形態の第1変形例による解列部を示した第1断面図である。
【
図15】本発明の一実施形態の第1変形例による解列部を示した第2断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
(無停電電源装置の全体構成)
図1~
図3を参照して、本実施形態による無停電電源装置100の回路構成と各モジュールの配置について説明する。
【0023】
図1に示すように、無停電電源装置100は、複数の無停電電源モジュール10(第1無停電電源モジュール1、第2無停電電源モジュール2、第3無停電電源モジュール3、および、第4無停電電源モジュール4)と、入出力モジュール5(I/Oモジュール)と、解列モジュール60(第1解列モジュール6および第2解列モジュール7)と、を含む。また、無停電電源装置100は、制御モジュール8を含む。また、無停電電源装置100は、3相(U相、V相、および、W相)の交流電力が入力されるとともに、3相の交流電力を出力するように構成されている。また、無停電電源装置100は、2相(P相およびN相)の直流電力が入力されるように構成されている。
【0024】
複数の無停電電源モジュール10は、入出力モジュール5側から順に配置される第1無停電電源モジュール1、第2無停電電源モジュール2、および、第3無停電電源モジュール3を含む。具体的には、本実施形態による無停電電源装置100において、各モジュールは、入出力モジュール5側から順に制御モジュール8、第1解列モジュール6、第2解列モジュール7、第1無停電電源モジュール1、第2無停電電源モジュール2、第3無停電電源モジュール3、第4無停電電源モジュール4の順に配置(
図2参照)されている。なお、
図2は、無停電電源装置100の正面方向から見た図である。
【0025】
本実施形態においては、無停電電源装置100の各モジュールが並べられた方向をX方向とし、第1無停電電源モジュール1から見て、第2解列モジュール7が配置される方向がX1方向、X1方向の反対方向(第1無停電電源モジュール1から見て、第2無停電電源モジュール2が配置される方向)をX2方向とする。また、無停電電源装置100の各モジュールの上下方向をZ方向とし、上方向をZ1方向、下方向をZ2方向とする。また、XZ面に垂直な方向をY方向とし、無停電電源装置100の背面方向をY1方向、無停電電源装置100の正面方向をY2方向とする。
【0026】
複数の無停電電源モジュール10(第1無停電電源モジュール1、第2無停電電源モジュール2、第3無停電電源モジュール3、および、第4無停電電源モジュール4)は、互いに隣接して配置されている。また、複数の無停電電源モジュール10は、互いに電気的に並列に配置されている。複数の無停電電源モジュール10は、装置外部の交流電源51から受電した電力の変換を行う電力変換部11(
図1参照)を含む。電力変換部11は、整流回路12と、チョッパ回路13と、インバータ回路14とを含む。
【0027】
整流回路12は、電力変換部11に入力される交流電力を直流電力に変換する機能を有する。チョッパ回路13は、たとえば、3レベルチョッパ回路として構成されている。チョッパ回路13は、バッテリ53から入力された電圧を変圧して出力する機能を有する。バッテリ53から入力される直流電力は、図示しない、コンダクタ、コンデンサ、および、直流リアクトルを介して、チョッパ回路13に入力されている。インバータ回路14は、整流回路12およびチョッパ回路13から入力される直流電力を交流電力に変換する機能を有する。
【0028】
また、無停電電源モジュール10は、交流入力側スイッチ15を含む。交流入力側スイッチ15は、交流電源51からの交流電力が入力される。なお、交流入力側スイッチ15は、相(U相、V相、および、W相)ごとに設けられている。
図1および
図3には、交流入力側スイッチ15は、簡略化のために3相(U相、V相、および、W相)分をまとめて示している。
【0029】
また、無停電電源モジュール10は、交流出力側スイッチ16を含む。交流出力側スイッチ16は、電力変換部11からの交流電力を出力するように構成されている。なお、交流出力側スイッチ16は、相(U相、V相、および、W相)ごとに設けられている。
図1および
図3には、交流出力側スイッチ16は、簡略化のために3相(U相、V相、および、W相)分をまとめて示している。
【0030】
また、無停電電源モジュール10は、直流入力側スイッチ17を含む。直流入力側スイッチ17は、バッテリ53からの直流電力が入力される。なお、直流入力側スイッチ17は、相(P相およびN相)ごとに設けられている。
図1および
図3には、直流入力側スイッチ17は、簡略化のために2相(P相およびN相)分をまとめて示している。
【0031】
電力変換部11、交流入力側スイッチ15、交流出力側スイッチ16、および、直流入力側スイッチ17は、複数の無停電電源モジュール10(第1無停電電源モジュール1、第2無停電電源モジュール2、第3無停電電源モジュール3、および、第4無停電電源モジュール4)の各々に含まれている。
【0032】
入出力モジュール5は、装置外部の交流電源51から受電した電力を電力変換部11に入力するとともに、電力変換部11により変換された電力を外部に出力するように構成されている。入出力モジュール5は、制御モジュール8を介して、後述する解列モジュール60の解列部9に電気的に接続されている。
【0033】
制御モジュール8は、複数の無停電電源モジュール10(第1無停電電源モジュール1、第2無停電電源モジュール2、第3無停電電源モジュール3、および、第4無停電電源モジュール4)の制御を行うモジュールである。また、制御モジュール8には、直送回路81が設けられている。直送回路81は、交流電源51と、複数の無停電電源モジュール10の出力側(負荷52側)とに接続されている。
【0034】
(解列モジュール)
解列モジュール60(第1解列モジュール6および第2解列モジュール7)は、複数の無停電電源モジュール10(第1無停電電源モジュール1、第2無停電電源モジュール2、第3無停電電源モジュール3、および、第4無停電電源モジュール4)と、入出力モジュール5との間に配置(
図2参照)されている。また、第1解列モジュール6および第2解列モジュール7の1つあたりのX方向に沿った幅W1は、
図2に示すように、無停電電源モジュール10(第1無停電電源モジュール1、第2無停電電源モジュール2、第3無停電電源モジュール3、および、第4無停電電源モジュール4)の1つあたりのX方向に沿った幅W2よりも小さい。
【0035】
第1解列モジュール6は、制御モジュール8と第2解列モジュール7との間に配置(
図2参照)され、第1無停電電源モジュール1、および、第2無停電電源モジュール2の各々に対応するように、無停電電源モジュール10ごとに電気的に切り離す解列動作を行う複数の解列部9(交流入力解列部61、62、交流出力解列部63、64、直流入力解列部65、および、66)が筐体6aに収納(
図3参照)されている。
【0036】
また、第2解列モジュール7は、第1解列モジュール6と第1無停電電源モジュール1との間に配置(
図2参照)され、第3無停電電源モジュール3、および、第4無停電電源モジュール4の各々に対応するように、無停電電源モジュール10ごとに電気的に切り離す解列動作を行う複数の解列部9(交流入力解列部71、72、交流出力解列部73、74、直流入力解列部75、および、76)が筐体7aに収納(
図3参照)されている。
【0037】
交流入力解列部61、62、71、および、72は、装置外部の交流電源51と、対応する無停電電源モジュール10(第1無停電電源モジュール1、第2無停電電源モジュール2、第3無停電電源モジュール3、または、第4無停電電源モジュール4)との間にそれぞれ設けられている。
【0038】
交流入力解列部61、62、71、および、72は、制御モジュール8を介して、入出力モジュール5に電気的に接続される。また、交流入力解列部61、62、71、および、72は、交流入力側スイッチ15と、入出力モジュール5とを、電気的に接続可能に構成されるともに、電気的に切り離し(解列)可能に構成されている。
【0039】
交流出力解列部63、64、73、および、74は、対応する無停電電源モジュール10の交流出力側にそれぞれ設けられている。
【0040】
交流出力解列部63、64、73、および、74は、制御モジュール8を介して、入出力モジュール5に電気的に接続される。また、交流出力解列部63、64、73、および、74は、交流出力側スイッチ16と、入出力モジュール5とを、電気的に接続可能に構成されるともに、電気的に切り離し(解列)可能に構成されている。
【0041】
直流入力解列部65、66、75、および、76は、対応する無停電電源モジュール10各々の直流入力側にそれぞれ設けられている。
【0042】
直流入力解列部65、66、75、および、76は、制御モジュール8を介して、入出力モジュール5に電気的に接続される。また、直流入力解列部65、66、75、および、76は、直流入力側スイッチ17と、入出力モジュール5とを、電気的に接続可能に構成されるともに、電気的に切り離し(解列)可能に構成されている。
【0043】
図3に示すように、接続配線91は、第1無停電電源モジュール1の交流入力側スイッチ15と第1解列モジュール6の交流入力解列部61とを電気的に接続している。中継配線21は、第2無停電電源モジュール2の交流入力側スイッチ15と第1解列モジュール6の交流入力解列部62とを電気的に接続している。中継配線31は、第3無停電電源モジュール3の交流入力側スイッチ15と第2解列モジュール7の交流入力解列部71とを電気的に接続している。中継配線41は、第4無停電電源モジュール4の交流入力側スイッチ15と第2解列モジュール7の交流入力解列部72とを電気的に接続している。
【0044】
また、接続配線92は、第1無停電電源モジュール1の交流出力側スイッチ16と第1解列モジュール6の交流出力解列部63とを電気的に接続している。中継配線22は、第2無停電電源モジュール2の交流出力側スイッチ16と第1解列モジュール6の交流出力解列部64とを電気的に接続している。中継配線32は、第3無停電電源モジュール3の交流出力側スイッチ16と第2解列モジュール7の交流出力解列部73とを電気的に接続している。中継配線42は、第4無停電電源モジュール4の交流出力側スイッチ16と第2解列モジュール7の交流出力解列部74とを電気的に接続している。
【0045】
また、接続配線93は、第1無停電電源モジュール1の直流入力側スイッチ17と第1解列モジュール6の直流入力解列部65とを電気的に接続している。中継配線23は、第2無停電電源モジュール2の直流入力側スイッチ17と第1解列モジュール6の直流入力解列部66とを電気的に接続している。中継配線33は、第3無停電電源モジュール3の直流入力側スイッチ17と第2解列モジュール7の直流入力解列部75とを電気的に接続している。中継配線43は、第4無停電電源モジュール4の直流入力側スイッチ17と第2解列モジュール7の直流入力解列部76とを電気的に接続している。
【0046】
(接続配線および中継配線の構造)
接続配線91および92は、1つのラミネートブスバー201(
図3参照)により構成されている。ラミネートブスバー201は、図示しない3枚の板状の導電体と、板状の導電体を覆う絶縁体との積層により構成されており、3枚の板状の導電体が、U相、V相、および、W相の各相に対応している。また、中継配線21、22、31、32、41、および、42は、複数のラミネートブスバー201を連結して構成(
図3参照)されている。
【0047】
ラミネートブスバー201は、解列部9と、無停電電源モジュール10内部の交流入力側スイッチ15、または、交流出力側スイッチ16に接続される配線とを電気的に接続するための接続端子部201a(
図4参照)が設けられている。接続端子部201aは、ボルト201bの締結によって、解列モジュール60内部の解列部9と接続するブスバー配線202(
図6参照)に電気的に接続可能に構成されている。
【0048】
また、ラミネートブスバー201は、平面視において、重なるように配置した状態において、接続端子部201aが、上方(Z1方向)、または、下方(Z2方向)に配置された他のラミネートブスバー201(接続先の異なるラミネートブスバー201)の接続端子部201aと接触しないように、水平方向(X方向)にずらして配置されている。
【0049】
また、接続配線93は、1つのラミネートブスバー203により構成(
図3参照)されている。ラミネートブスバー203は、図示しない2枚の板状の導電体と、板状の導電体を覆う絶縁体との積層により構成されており、2枚の板状の導電体が、P相およびN相に対応している。また、中継配線23、中継配線33、および、中継配線43は、複数のラミネートブスバー203を連結して構成(
図3参照)されている。
【0050】
ラミネートブスバー203は、解列部9と、無停電電源モジュール10内部の直流入力側スイッチ17に接続される配線とを電気的に接続するための接続端子部203a(
図5参照)が設けられている。接続端子部203aは、ボルト203bの締結によって、解列モジュール60内部の解列部9と接続するブスバー配線204(
図5参照)に電気的に接続可能に構成されている。
【0051】
また、ラミネートブスバー203は、平面視において、重なるように配置した状態において、接続端子部203aが、上方(Z1方向)、または、下方(Z2方向)に配置された他のラミネートブスバー203(接続先の異なるラミネートブスバー203)の接続端子部203aと接触しないように、水平方向(X方向)にずらして配置されている。
【0052】
(ラミネートブスバーと解列部との接続)
図6に示すように、第2解列モジュール7の筐体7a内には、接続配線91、92、中継配線21、22、31、32、41、および、42を構成するラミネートブスバー201が、第1無停電電源モジュール1側(X2方向側)から入り込んでいる。また、第2解列モジュール7の筐体7a内には、接続配線93、中継配線23、中継配線33、および、中継配線43を構成するラミネートブスバー203が、第1無停電電源モジュール1側(X2方向側)から入り込んでいる。なお、
図6は、第3無停電電源モジュール3および第4無停電電源モジュール4と、第2解列モジュール7の筐体7a内に収納された解列部9(交流入力解列部71、72、交流出力解列部73、74、直流入力解列部75、および、76)との接続を示した図である。
【0053】
第2解列モジュール7の筐体7a内において、ブスバー配線202は、ラミネートブスバー201の接続端子部201aの上面に接続されている。また、ブスバー配線202は、他のブスバー配線202(接続先の異なるブスバー配線202)と電気的に接続しないように、背面方向(Y1方向)に引き回され、対応する解列部9(交流入力解列部71、72、交流出力解列部73、および、74)の導体の高さ位置まで下方(Z2方向)に降ろされる。対応する解列部9の導体の高さ位置まで下方(Z2方向)に降ろされた後、ブスバー配線202は、正面方向(Y2方向)に延ばされて、対応する解列部9の導体に接触するように構成されている。
【0054】
第2解列モジュール7の筐体7a内において、ブスバー配線204は、ラミネートブスバー203の接続端子部203aの上面に接続されている。また、ブスバー配線204は、他のブスバー配線204(接続先の異なるブスバー配線204)の接続端子部203aと接触しないように、対応する解列部9(直流入力解列部75、および、76)の導体の高さ位置まで上方(Z1方向)に延ばされた後、ブスバー配線202は、正面方向(Y2方向)に延ばされて、対応する解列部9の導体に接触するように構成されている。
【0055】
(解列部の構成)
図7~
図12を参照して、交流入力解列部71の構成について、説明する。
【0056】
本実施形態において、交流入力解列部71は、
図7に示すように、第1導体71aと、第2導体71bと、接続導体71cと、ねじ部材71dと、を備える。また、交流入力解列部71は、第1絶縁板71eと、第2絶縁板71fと含む。なお、ねじ部材71dは、特許請求の範囲の「移動部材」の一例である。また、第1絶縁板71eは、特許請求の範囲の「第1ベース部材」の一例であり、第2絶縁板71fは、特許請求の範囲の「第2ベース部材」の一例である。
【0057】
第1導体71aは、無停電電源モジュール10に電気的に接続される導体である。第2導体71bは、第1導体71aに対して離間(X方向に離間)して配置され、入出力モジュール5に電気的に接続される導体である。また、接続導体71cは、第1導体71aと第2導体71bとを電気的に接続するための導体である。なお、第1導体71a、第2導体71b、および、接続導体71cは、ブスバーなどの導体により構成されている。
【0058】
第1導体71aおよび第2導体71bは、第1導体71aに電気的に接続される無停電電源モジュール10の各相に対応して、複数設けられている。交流入力解列部71では、U相、V相、および、W相に対応して、第1導体71aおよび第2導体71bが3つずつ設けられている。また、接続導体71cは、各々3つずつ設けられている第1導体71aおよび第2導体71bに対応して、3つずつ設けられている。
【0059】
第1導体71aには、無停電電源モジュール10と電気的に接続されたブスバー配線202を第1導体71aに対して、図示しないボルトにより、締結固定するためのボルト穴71a1が設けられている。また、第2導体71bには、入出力モジュール5と電気的に接続されたブスバー配線202を第2導体71bに対して、図示しないボルトにより、締結固定するためのボルト穴71b1が設けられている。
【0060】
接続導体71cは、複数の第1導体71aおよび複数の第2導体71bに対応して、間隔を空けて(Y方向に離間した状態で)、複数並んで配置されている。また、ねじ部材71dは、複数の接続導体71cが並んだ方向(Z方向)において、複数の接続導体71cの間に挟まれるように、複数の接続導体71cの間に複数配置されている。なお、ねじ部材71dは、最も上方(Z1方向側)に配置された第1導体71aおよび複数の第2導体71bよりも、上方にさらに設けられている、また、ねじ部材71dは、最も下方(Z2方向側)に配置された第1導体71aおよび複数の第2導体71bよりも、下方にさらに設けられている。
【0061】
ねじ部材71dは、第1対向面71e1(第1絶縁板71eの第1導体71aおよび複数の第2導体71bに対向する面、
図8参照)に垂直な方向(Y方向)から見て、第1導体71a、第2導体71b、および、接続導体71cと重ならないように配置されている。ねじ部材71dは、第1導体71a、第2導体71b、および、接続導体71cに対して、複数の接続導体71cが並んだ方向(Z方向)に絶縁距離分離間して配置されることにより、電気的に絶縁されている。
【0062】
本実施形態では、第1絶縁板71eでは、第1導体71aおよび第2導体71bに対向するとともに、第1導体71aおよび第2導体71bに対向する側の第1対向面71e1に接続導体71cが配置される。接続導体71cは、ボルト71g(
図8参照)により、第1対向面71e1側から第1絶縁板71eに締結固定されている。なお、第1絶縁板71eは、ベークライトなどの絶縁性を有する樹脂により構成された板状の部材である。
【0063】
また、第1絶縁板71eの第1対向面71e1とは反対側の面には、第1補強部材71hが設けられている。第1補強部材71hは、図示しないボルトにより、第1絶縁板71eに締結固定されている。第1補強部材71hは、
図7および
図8に示すように、箱形状を有しており、第1絶縁板71eの第1補強部材71hが配置された面に沿った平面部71h1と、第1絶縁板71eの第1補強部材71hが配置された面に対して、略垂直方向(Y方向)に形成された壁部71h2とを有する。第1補強部材71hは、鉄材を含む。
【0064】
第2絶縁板71fは、接続導体71cに対向しており、接続導体71cに対向する側の第2対向面71f1に第1導体71aと第2導体71bとが離間して(Y方向に離間した状態で)配置(
図7参照)されている。第2絶縁板71fは、第2解列モジュール7の筐体7a内において、接続導体71cに対向した状態で、第1導体71aを介して、ブスバー配線202に固定されるとともに、第2導体71bを介して、入出力モジュール5側の配線に固定されるように構成されている。また、第2絶縁板71fは、図示しないボルトなどにより、第2解列モジュール7の筐体7aに固定される。第1導体71aおよび第2導体71bは、ボルト71i(
図8参照)により、第2対向面71f1側から第2絶縁板71fに締結固定されている。なお、第2絶縁板71fは、ベークライトなどの絶縁性を有する樹脂により構成された板状の部材である。
【0065】
また、第2絶縁板71fの第2対向面71f1とは反対側の面(
図8参照)には、第2補強部材71jが設けられている。第2補強部材71jは、図示しないボルトにより、第2絶縁板71fに締結固定されている。第2補強部材71jは、箱形状を有しており、第2絶縁板71fの第2補強部材71jが配置された面に沿った平面部71j1と、第2絶縁板71fの第2補強部材71jが配置された面に対して、略垂直方向(Y方向)に形成された壁部71j2とを有する。第2補強部材71jは、鉄材を含む。
【0066】
また、第2絶縁板71fには、開口部71pが設けられている。また、第2補強部材71jには、開口部71qが設けられている。開口部71pおよび開口部71qは、第2対向面71f1に垂直な方向(Y方向)から見て、ボルト71gに対して、重なるように設けられている。これにより、第2絶縁板71f側から、作業者が、開口部71pおよび開口部71qを介して、ボルト71gにアクセス可能(
図6および
図8参照)となっている。
【0067】
また、本実施形態では、ねじ部材71dが延びる方向(Y方向)を軸にした回転方向において、第2対向面71f1から見て(Y2方向から見て)右回りの回転方向をβ1(
図7参照)、および、左回りの回転方向をβ2とする。なお、右回りの回転方向β1は、特許請求の範囲の「第1回転方向」の一例であり、左回りの回転方向β2は、特許請求の範囲の「第2回転方向」の一例である。
【0068】
ねじ部材71dの頭部分と、第1補強部材71hの第1絶縁板71eが配置された面とは反対側の面(Y2方向側の面)との間には、スプリングワッシャ71kおよびワッシャ71lが挟まれている。また、第2補強部材71jの第2絶縁板71fが配置された面とは反対側の面(Y1方向側の面)には、内表面にねじ山が形成されたナット71mが設けられている。
【0069】
ねじ部材71dは、外表面の一部に、ねじ山が形成されており、ねじ部材71dのねじ山と、ナット71mのねじ山とが接した状態で、β1方向(第1回転方向)に回転されることにより、Y1方向(第1方向)に移動するとともに、β2方向(第2回転方向)に回転されることにより、Y2方向(第2方向)に移動するように構成されている。ねじ部材71dの回転は、作業者が手動で行う。なお、手動でとは、作業者の手作業によって動かされることであり、作業者が電動工具などの工具を用いて、ねじ部材71dを動かすことも含む。
【0070】
本実施形態では、ねじ部材71dには、ねじ部材71dの脱落を防止するための止め輪71nおよび71oが設けられている。止め輪71nおよび71oは、Eリング、または、Cリングを含む。なお、止め輪71nおよび71oは、特許請求の範囲の「脱落防止部材」の一例である。
【0071】
止め輪71nは、第1絶縁板71eの第1対向面71e1側において、ねじ部材71dに設けられている。止め輪71nは、ねじ部材71dを回転方向β2に回転させた際に、ねじ部材71dが、接続導体71cが配置された第1絶縁板71eから外れない(脱落しない)ように構成されている。また、止め輪71nは、ねじ部材71dの第1絶縁板71eに対する、ねじ部材71dが延びる方向(Y方向)の動きを規制するように構成されている。
【0072】
止め輪71oは、第2絶縁板71fの第2対向面71f1側(Y1方向側)のねじ部材71dの先端部近傍に設けられている。止め輪71oは、ねじ部材71dを回転方向β2に回転させた際に、ナット71mに当たることにより、ねじ部材71dが、第1導体71aおよび第2導体71bが、配置された第2絶縁板71fから外れない(脱落しない)ように構成されている。
【0073】
また、ねじ部材71dは、第1絶縁板71eに設けられた穴と、ナット71mの穴とに通されており、第1絶縁板71eと第2絶縁板71fは、ねじ部材71dを介して、連結されるように構成されている。
【0074】
本実施形態では、ねじ部材71dを回転させることにより、第1絶縁板71eが第2絶縁板71fに対してY1方向(第1方向)およびY2方向(第2方向)に移動可能に構成されている。
【0075】
また、第1絶縁板71eには、接続導体71cが配置されているので、第1絶縁板71eの第2絶縁板71fに対するY1方向(第1方向)およびY2方向(第2方向)に移動にともなって、接続導体71cも、Y1方向(第1方向)およびY2方向(第2方向)に移動するように構成されている。
【0076】
すなわち、交流入力解列部71は、ねじ部材71dをβ1方向(第1回転方向)に回転させることにより、接続導体71cを、第1導体71aおよび第2導体71bに対して近づいて接触させる方向である第1方向(Y1方向)に機械的に移動可能(
図9および
図10参照)に構成されている。また、交流入力解列部71は、ねじ部材71dをβ2方向(第2回転方向)に回転させることにより、接続導体71cを、第1導体71aおよび第2導体71bに対して離間する方向である第2方向(Y2方向)に機械的に移動可能に構成されている。
【0077】
また、第1対向面71e1に垂直な方向(Y方向)から見て、接続導体71cの少なくとも一部(接続導体71cのX1方向側の端部部分と、X2方向側の端部部分)が、第1導体71a、および、第2導体71bに重なるように設けられている。これにより、交流入力解列部71は、ねじ部材71dをβ1方向(第1回転方向)に回転させることにより、接続導体71cが第1導体71aおよび第2導体71bに接触(電気的に接続)される。また、交流入力解列部71は、ねじ部材71dをβ2方向(第2回転方向)に回転させることにより、接続導体71cが第1導体71aおよび第2導体71bに対して離間(
図9および
図11参照)される。これにより、第1導体71aと第2導体71bとを電気的に切り離す(解列させる)ことが可能である。
【0078】
そして、交流入力解列部71は、接続導体71cを、第1導体71aおよび第2導体71bに対して絶縁距離L分離間(
図10および
図12)させることにより、第1導体71aおよび第2導体71bと接続導体71cとの間における放電の発生を防止することが可能である。なお、交流入力解列部71による解列のための作業(ねじ部材71dを締めたり緩めたりする作業)は、交流入力解列部71に電気的に接続される交流入力側スイッチ15を切った状態で行われる。
【0079】
また、交流入力解列部71は、ねじ部材71dを、β1方向(第1回転方向)に回転させて、締め込むことにより、接続導体71cが、第1導体71aおよび第2導体71bに接触(電気的に接続)されるので、作業者は、ねじ部材71dを締め込む際のトルクに基づいて、接続導体71cが、第1導体71aおよび第2導体71bに対して、十分に接触(電気的に接続)されているか、判断することが可能である。
【0080】
なお、本実施形態の無停電電源装置100では、交流入力解列部61、62、および、72、交流出力解列部63、64、73、および、74の構成は、交流入力解列部71の構成と同じ構成である。
【0081】
図13を参照して、直流入力解列部75の構成について、説明する。
【0082】
直流入力解列部75の第1導体75aおよび第2導体75bは、第1導体75aに電気的に接続される無停電電源モジュール10の各相に対応して、複数設けられている。直流入力解列部75では、P相、および、N相に対応して、第1導体75aおよび第2導体75bが2つずつ設けられている。また、接続導体75cは、第1導体75aおよび第2導体75bに対応して、2つずつ設けられている。
【0083】
接続導体75cは、複数の第1導体75aおよび複数の第2導体75bに対応して、間隔を空けて複数並んで配置されている。第1導体75a、第2導体75b、および、接続導体75c1つあたりの大きさ(長さ、幅、および、厚み)は、交流入力解列部71の第1導体71a、第2導体71b、および、接続導体71cと異なる大きさを有してもよいし、同じ大きさを有してもよい。また、これらの導体(第1導体71a、第2導体71b、接続導体71c、第1導体75a、第2導体75b、および、接続導体75c)の大きさは、導体を流れる電力の大きさなどに応じて解列部9ごと、または、導体ごとに異ならせてもよい。
【0084】
また、ねじ部材75dは、複数の接続導体75cが並んだ方向(Z方向)において、複数の接続導体75cの間に挟まれるように、複数の接続導体75cの間に複数配置されている。その他、直流入力解列部75の構成は、交流入力解列部71の構成と同じ構成である。
【0085】
なお、本実施形態の無停電電源装置100では、直流入力解列部65、66、および、76の構成は、直流入力解列部75の構成と同じ構成である。
【0086】
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0087】
本実施形態では、ねじ部材71dは、接続導体71cに対して電気的に絶縁され、接続導体71cを、第1導体71aおよび第2導体71bに対して近づいて接触させる方向である第1方向(Y1方向)と第1導体71aおよび第2導体71bに対して離間する方向である第2方向(Y2方向)とに移動させる。これにより、接続導体71cが、ねじ部材71dにより機械的に移動されることにより、入出力モジュール5と無停電電源モジュール10とを電気的に接続させること、および、入出力モジュール5と無停電電源モジュール10とを電気的に切り離す解列動作を交流入力解列部71(解列部9)に電力を供給することなく可能である。したがって、交流入力解列部71(解列部9)は、接続導体71cを移動させるための電力を供給する配線の接続を必要とせず、交流入力解列部71(解列部9)の保守作業の際には、接続導体71cを移動させるための電力を供給する配線を取り外す作業が不要になる。その結果、無停電電源モジュール10を解列する交流入力解列部71(解列部9)の保守作業のための作業量の増加を抑制することが可能な無停電電源装置100を提供することができる。
【0088】
また、本実施形態では、上記のように、交流入力解列部71は、ねじ部材71dを第1回転方向(β1方向)に回転させることにより、接続導体71cが第1方向(Y1方向)に移動するとともに、ねじ部材71dを第2回転方向(β3方向)に回転させることにより、接続導体71cが第2方向(Y2方向)に移動するように構成されている。これにより、ねじ部材71dを回転させることにより、接続導体71cを第1方向(Y1方向)および第2方向(Y2方向)に移動させることができるので、接続導体71cの第1方向(Y1方向)および第2方向(Y2方向)への移動を容易に行うことができる。
【0089】
また、本実施形態では、上記のように、交流入力解列部71は、第1導体71aおよび第2導体71bに対向するとともに、第1導体71aおよび第2導体71bに対向する側の第1対向面71e1に接続導体71cが配置された絶縁性の第1絶縁板71eを含み、第1絶縁板71eは、ねじ部材71dにより、第1方向(Y1方向)と第2方向(Y2方向)とに移動可能である。これにより、接続導体71cの第1導体71aおよび第2導体71bに対向する面と反対の面側を絶縁した状態で、接続導体71cを第1方向(Y1方向)と第2方向(Y2方向)とに移動させることができる。
【0090】
また、本実施形態では、上記のように、第1絶縁板71eと第2絶縁板71fとが、ねじ部材71dを介して、連結されているとともに、第1絶縁板71eが第2絶縁板71fに対して第1方向(Y1方向)および第2方向(Y2方向)に移動可能である。これにより、第1絶縁板71eと第2絶縁板71fとが、ねじ部材71dを介して、連結されていることによって、第1導体71aおよび第2導体71bに対する接続導体71cの位置合わせを容易に行うことができる。また、第2絶縁板71fの第2対向面71f1に第1導体71aと第2導体71bとが配置されているので、第1導体71aおよび第2導体71bの接続導体71cに対向する面と反対の面側を絶縁することができる。
【0091】
また、本実施形態では、上記のように、ねじ部材71dには、ねじ部材71dの脱落を防止するための止め輪71nおよび71oが設けられている。これにより、ねじ部材71dを回転させている最中(解列動作中)に、ねじ部材71dが脱落するのを止め輪71nおよび71oによって防止することができる。
【0092】
また、本実施形態では、上記のように、第1対向面71e1に垂直な方向(Y方向)から見て、接続導体71cの少なくとも一部が、第1導体71a、および、第2導体71bに重なるように設けられている。これにより、接続導体71cを第1導体71aおよび第2導体71bに対して近づいて接触させる方向である第1方向(Y1方向)に移動させた際に、接続導体71cの第1導体71aおよび第2導体71bに対向する面の少なくとも一部が、第1導体71aおよび第2導体71bの接続導体71cに対向する面に接触する。その結果、第1対向面71e1に垂直な方向(Y方向)から見て、接続導体71cの少なくとも一部が、第1導体71a、および、第2導体71bに重ならない場合に比べて、接続導体71cと、第1導体71aおよび第2導体71bとを容易に電気的に接続させることができる。
【0093】
また、本実施形態では、上記のように、第1導体71aおよび第2導体71bは、第1導体71aに電気的に接続される無停電電源モジュール10の各相に対応して、複数設けられており、接続導体71cは、第1導体71aおよび第2導体71bに対応して、複数設けられている。これにより、三相交流のように、複数の位相により送電を行う場合でも、マグネットスイッチのような電気的な力で、解列動作を行う場合と比べて、比較的簡易な構造によって、入出力モジュール5と無停電電源モジュール10とを電気的に接続、および、切り離す(解列する)ことができる。その結果、複数の位相により送電を行う場合でも、無停電電源モジュール10を解列する解列部9の大型化を抑制可能な無停電電源装置100を提供することができる。
【0094】
また、本実施形態では、上記のように、ねじ部材71dは、第1対向面71e1に垂直な方向(Y1方向)から見て、接続導体71c、第1導体71a、および、第2導体71bと重ならないように配置されている。これにより、ねじ部材71dを、第1対向面71e1に垂直な方向(Y1方向)から見て、接続導体71c、第1導体71a、および、第2導体71bと重なるように配置する場合に比べて、ねじ部材71dと、接続導体71c、第1導体71a、および、第2導体71bとを容易に絶縁することができる。
【0095】
また、本実施形態では、上記のように、接続導体71cは、複数の第1導体71aおよび複数の第2導体71bに対応して、間隔を空けて複数並んで配置されており、ねじ部材71dは、複数の接続導体71cが並んだ方向(Z方向)において、複数の接続導体71cの間に挟まれるように、複数の接続導体71cの間に複数配置されている。これにより、接続導体71cを、第1導体71aおよび第2導体71bに接触させた際に、ねじ部材71dを複数の接続導体71cの間に配置しない場合に比べて、第1絶縁板71eおよび第2絶縁板71fの反りなどより、ねじ部材71dから離れた位置に配置された接続導体71cが、第1導体71aおよび第2導体71bに対して離間することを抑制することができる。
【0096】
[変形例]
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
【0097】
たとえば、上記実施形態では、交流入力解列部71は、ねじ部材71dを、β1方向(第1回転方向)に回転させて、締め込むことにより、接続導体71cが、第1導体71aおよび第2導体71bに接触(電気的に接続)される例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、変形例1の解列部300のように、ねじ部材300dを締め込むことにより、接続導体300cが、第1導体300aおよび第2導体300bから離間する(
図14参照)とともに、ねじ部材300dを緩めることにより、接続導体300cが、第1導体300aおよび第2導体300bに接触(電気的に接続)する(
図15参照)ように構成してもよい。
【0098】
また、上記実施形態では、解列部9は、第1解列モジュール6の筐体6aおよび第2解列モジュール7の筐体7aに収納される例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、解列部は、1つの解列モジュールの筐体内に全ての解列部が設けられるように構成してもよい。また、解列部は、解列モジュールの筐体内に収納されずに、入出力モジュール、制御モジュール、および、無停電電源モジュールの筐体内に収納されてもよいし、筐体外部に設けられてもよい。
【0099】
また、上記実施形態では、ねじ部材71dは、複数の接続導体71cが並んだ方向(Z方向)において、複数の接続導体71cの間に挟まれるように、複数の接続導体71cの間に複数配置されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、移動部材を、複数の接続導体の間に配置せずに、複数の接続導体を並べた方向において、最も外側に配置された接続導体の外側方向のみ、ねじ部材を配置してもよい。
【0100】
また、上記実施形態では、ねじ部材71d(移動部材)は、第1対向面71e1に垂直な方向(Y1方向)から見て、接続導体71cが、第1導体71a、および、第2導体71bと重ならないように配置されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、移動部材(ねじ部材)は、第1対向面に垂直な方向から見て、接続導体、第1導体、および、第2導体と重なるように配置してもよい。
【0101】
また、上記実施形態では、第1導体71aおよび第2導体71bは、1つの第2絶縁板71f(第2ベース部材)に複数配置されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、解列部は、複数設けられた第1導体および第2導体の数に対応して、第2ベース部材を複数設けて、複数設けられた第2ベース部材のそれぞれに第1導体および第2導体を1つずつ配置するように構成してもよい。
【0102】
また、上記実施形態では、接続導体71cは、1つの第1絶縁板71e(第1ベース部材)に複数配置されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、解列部は、複数設けられた接続導体の数に対応して、第1ベース部材を複数設けて、複数設けられた第1ベース部材のそれぞれに接続導体を1つずつ配置するように構成してもよい。
【0103】
また、上記実施形態では、ねじ部材71d(移動部材)には、ねじ部材71dの脱落を防止するための止め輪71nおよび71o(脱落防止部材)が設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、移動部材(ねじ部材)には、脱落防止部材を設けずに、移動部材(ねじ部材)自体に脱落を防止するための構造を設けてもよい。
【0104】
また、上記実施形態では、第1絶縁板71e(第1ベース部材)と第2絶縁板71f(第2ベース部材)とが、ねじ部材71d(移動部材)を介して、連結されているとともに、第1絶縁板71eが第2絶縁板71fに対して第1方向(Y1方向)および第2方向(Y2方向)に移動可能である例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1ベース部材を、移動部材を介して、第2ベース部材以外の固定された部材(モジュールの筐体など)に連結して、第1絶縁板を第2絶縁板に対して、第1方向および第2方向に移動するように構成してもよい。
【0105】
また、上記実施形態では、無停電電源装置100に、4つの無停電電源モジュール10(第1無停電電源モジュール1、第2無停電電源モジュール2、第3無停電電源モジュール3、および、第4無停電電源モジュール4)が設けられる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、無停電電源装置に、無停電電源モジュールが2つ、もしくは、3つ、または、5つ以上設けられていてもよい。
【0106】
また、上記実施形態では、無停電電源装置100に、2つの解列モジュール60(第1解列モジュール6、および、第2解列モジュール7)が設けられる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、無停電電源装置1つに、解列モジュールが1つ、または、3つ以上設けられていてもよい。
【0107】
また、上記実施形態では、解列部9は、無停電電源モジュール10の交流入力側に設けられた交流入力解列部61、62、71、および、72と、交流出力側に設けられた交流出力解列部63、64、73、および、74と、直流入力側に設けられた直流入力解列部65、66、75、および、76と、を含む例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、無停電電源モジュールの交流入力側、交流出力側、および、直流入力側のいずれか1つ、または、いずれか2つに解列部を設けるように構成してもよい。
【符号の説明】
【0108】
5 入出力モジュール
9 解列部
51 交流電源
71a 第1導体
71b 第2導体
71c 接続導体
71d ねじ部材(移動部材)
75a 第1導体
75b 第2導体
75c 接続導体
71e 第1絶縁板(第1ベース部材)
71e1 第1対向面
71f 第2絶縁板(第2ベース部材)
71f1 第2対向面
71n、71o 止め輪(脱落防止部材)
10 無停電電源モジュール
100 無停電電源装置
Y1方向 第1方向
Y2方向 第2方向
β1方向 第1回転方向
β2方向 第2回転方向