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  • 特開-電動車 図1
  • 特開-電動車 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022136246
(43)【公開日】2022-09-15
(54)【発明の名称】電動車
(51)【国際特許分類】
   B60L 8/00 20060101AFI20220908BHJP
   B60L 50/60 20190101ALI20220908BHJP
【FI】
B60L8/00
B60L50/60
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【公開請求】
(21)【出願番号】P 2022120078
(22)【出願日】2022-07-28
(71)【出願人】
【識別番号】519122552
【氏名又は名称】P-パスコ合同会社
(74)【代理人】
【識別番号】100160990
【弁理士】
【氏名又は名称】亀崎 伸宏
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 雅之
(57)【要約】
【課題】利用価値を高めた電動車を提供する。
【解決手段】電動車1は、蓄電池4に蓄えられた電気を動力源として走行する。この電動車1は、蓄電池4に対する電気供給手段2として、太陽光発電手段21と、風力発電手段22と、振動発電手段23と、温度差発電手段24と、雨水発電手段25と、を備えている。また、電動車1は、電気供給手段2として、フロントガラス、サイドガラス及びリアガラスのいずれかとして用いられた無色透明型光発電素子ガラス26と、を備えている。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓄電池に蓄えられた電気を動力源として走行する電動車であって、
前記蓄電池に対する電気供給手段として、
太陽光発電手段と、
風力発電手段と、
振動発電手段と、
温度差発電手段と、
雨水発電手段と、を備えていることを特徴とする
電動車。
【請求項2】
前記電気供給手段として、
フロントガラス、サイドガラス及びリアガラスのいずれかとして用いられた無色透明型光発電素子ガラスを備えていることを特徴とする
請求項1に記載の電動車。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動車に関する。
【背景技術】
【0002】
2015年の国連総会において、持続可能な開発目標(SDGs)が採択され、この中には17の目標が掲げられている。この持続可能な開発目標において、目標7の下、2030年までに「すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する」ことが求められている。また、目標13の下、2030年までに「気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる」ことが求められている。このような中、自動車に代わり、電動車(例えば、特許文献1参照)の普及が益々期待される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3234064号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような電動車においては、製品としての魅力を高めることで、他の電動車との差別化を推し進め、利用価値を高めることが要求される。
【0005】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、利用価値を高めた電動車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明は、蓄電池に蓄えられた電気を動力源として走行する電動車であって、前記蓄電池に対する電気供給手段として、太陽光発電手段と、風力発電手段と、振動発電手段と、雨水発電手段と、を備えていることを特徴とする電動車である。
【0007】
(2)本発明はまた、前記電気供給手段として、フロントガラス、サイドガラス及びリアガラスのいずれかとして用いられた無色透明型光発電素子ガラスを備えていることを特徴とする上記(1)に記載の電動車である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の上記(1)及び(2)に記載の電動車によれば、利用価値を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態に係る電動車の構成を示すブロック図である。
図2図1の電動車における発電の仕組み及び電気の流れを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る電動車1について詳細に説明する。
【0011】
まず、図1を用いて、電動車1の構成について説明する。図1は、電動車1の構成を示すブロック図である。
【0012】
図1に示す電動車1は、再生可能エネルギーである電気を動力源として走行する四輪車や二輪車等の車両である。このような電動車1には、HEV(ハイブリッド車)、PHEV(プラグインハイブリッド車)、BEV(電気自動車)、FCEV(水素燃料電池車)等が想定される。具体的に、電動車1は、電気供給手段2と、ECU(Electronic Control Unit)3と、蓄電池4と、駆動装置5と、等を備えている。
【0013】
電気供給手段2は、ECU3を経由して、蓄電池4に対して、再生可能エネルギーである電気を供給する手段である。電動車1は、電気供給手段2として、太陽光発電手段21と、風力発電手段22と、振動発電手段23と、温度差発電手段24と、雨水発電手段25と、無色透明型光発電素子ガラス26と、を備えている。
【0014】
太陽光発電手段21は、太陽電池(図示省略)を用いて太陽光を電力に変換する手段であり、電動車1の車体(図示省略)の外面に設けられた太陽光パネル等が想定される。太陽電池(図示省略)は、光起電力効果を利用して、光エネルギーを電気エネルギー(電力)に変換する電力機器である。このような太陽光発電手段21は、主に、天候が晴れ及び曇りの時に動作する。
【0015】
風力発電手段22は、フロントグリル(図示省略)又はその後方等に設けられた風車(図示省略)を用いて、電動車1の走行時に受ける風、及び自然の風を電力に変換する手段である。この風力発電手段22は、走行時及び自然の風を受ける時に動作する。
【0016】
振動発電手段23は、圧電素子(図示省略)等を用いて、電動車1の車体(図示省略)の振動を電力に変換する手段である。この振動発電手段23は、走行時に動作する。
【0017】
温度差発電手段24は、接続された異種金属(図示省略)を有しており、温度差が生じることでゼーベック効果によって発電する手段である。この温度差発電手段24は、電動車1の室内及び室外において温度差が生じる時などに動作する。
【0018】
雨水発電手段25は、炭素素材であるグラフェン(図示省略)を有しており、雨水に含まれるイオンに反応することによって発電する手段である。この雨水発電手段25は、太陽光発電手段21である太陽光パネルと一体に構成することが可能である。このような雨水発電手段25は、降水時に動作する。
【0019】
無色透明型光発電素子ガラス(SQPV(Solar Quartz Photovoltaic)ガラス)26は、赤外線及び紫外線を吸収し、赤外線及び紫外線によって発電する手段である。この無色透明型光発電素子ガラス26は、電動車1におけるフロントガラス、サイドガラス及びリアガラスのいずれかとして用いられる。このような無色透明型光発電素子ガラス26は、主に、天候が晴れ及び曇りの時に動作する。
【0020】
ECU3は、CPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を有しているマイクロコンピュータ(図示省略)であり、電気供給手段2から蓄電池4への電気の供給を制御する。
【0021】
蓄電池4は、電気供給手段2から供給される電気の他、外部電源(図示省略)から供給される電気を蓄える。蓄電池4に蓄えられている電気は、ECU3を経由して、駆動装置5に供給される。
【0022】
駆動装置5は、蓄電池4から供給された電気を動力源として駆動することで、電動車1を走行させる。
【0023】
次に、図2を用いて、電動車1(図1参照)における発電の仕組み及び電気の流れについて説明する。図2は、電動車1(図1参照)における発電の仕組み及び電気の流れを説明する図である。
【0024】
図2に示すように、電動車1(図1参照)は、太陽光、風力、振動、赤外線及び紫外線、温度差、並びに雨によって発電し、その電気を蓄電池4(図1参照)に蓄える。この電動車1は、蓄電池4に蓄えられた再生可能エネルギーである電気を動力源として走行する。
【0025】
太陽光は、主に、天候が晴れ及び曇りの時に得られる。風力は、走行時及び自然の風を受ける時に得られる。振動は、走行時に得られる。赤外線及び紫外線は、主に、天候が晴れ及び曇りの時に得られる。温度差は、電動車1(図1参照)の室内及び室外において温度差が生じる時などに得られる。雨は、降水時に得られる。
【0026】
このように、電動車1によれば、複数の電気供給手段2を備えているので、利用価値を高めることができる。
【0027】
本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。すなわち、各構成の位置、大きさ、長さ、数量、形状、色、材質、時間、タイミングなどは適宜変更できる。
【符号の説明】
【0028】
1 電動車
2 電気供給手段
21 太陽光発電手段
22 風力発電手段
23 振動発電手段
24 温度差発電手段
25 雨水発電手段
26 無色透明型光発電素子ガラス
3 ECU
4 蓄電池
5 駆動装置

図1
図2