IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ワット、ヒューバートの特許一覧

特開2022-136329電子レンジ、単一入力スタート・ボタンを用いて同レンジを制御するシステム及び方法
<>
  • 特開-電子レンジ、単一入力スタート・ボタンを用いて同レンジを制御するシステム及び方法 図1A
  • 特開-電子レンジ、単一入力スタート・ボタンを用いて同レンジを制御するシステム及び方法 図1B
  • 特開-電子レンジ、単一入力スタート・ボタンを用いて同レンジを制御するシステム及び方法 図2
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022136329
(43)【公開日】2022-09-15
(54)【発明の名称】電子レンジ、単一入力スタート・ボタンを用いて同レンジを制御するシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   F24C 7/02 20060101AFI20220908BHJP
【FI】
F24C7/02 301Z
F24C7/02 355P
F24C7/02 345P
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022122778
(22)【出願日】2022-08-01
(62)【分割の表示】P 2019504943の分割
【原出願日】2016-07-29
(71)【出願人】
【識別番号】519027822
【氏名又は名称】ワット、ヒューバート
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワット、ヒューバート
(57)【要約】
【課題】限られた数の操作ボタンをもつ制御パネル組立体を有する電子レンジを提供する。
【解決手段】電子レンジは、前面開口部を有する調理チャンバを形成している主本体と、調理チャンバにマイクロ波を供給するためのマイクロ波生成器と、開口部を選択的に閉じるために主本体に可動に取り付けられたドアと、ドアの開状態又は閉状態を感知するためのドアセンサと、1つ又は2つの操作ボタンを備える制御パネル組立体とを備え、1つ又は2つの操作ボタンは、プリセット調理時間で調理サイクルを開始するための1つの単一入力スタート・ボタン又は2つの単一入力スタート・ボタンから成り、プリセット調理時間は、複数の調理サイクルにわたって1つの単一入力スタート・ボタンに永久に関連付けられたままであり、又は複数の調理サイクルにわたって2つの単一入力スタート・ボタンに永久に関連付けられたままである。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子レンジであって、
前面開口部を有する調理チャンバを形成している主本体と、
前記調理チャンバにマイクロ波を供給するためのマイクロ波生成器と、
前記開口部を選択的に閉じるために前記本体に可動に取り付けられたドアと、
前記ドアの開状態又は閉状態を感知するためのドアセンサと、
1つ又は2つの操作ボタンを備える制御パネル組立体であって、前記1つ又は2つの操作ボタンは、プリセット調理時間で調理サイクルを開始するための1つの単一入力スタート・ボタン又は2つの単一入力スタート・ボタンから成り、前記プリセット調理時間は、複数の調理サイクルにわたって前記1つの単一入力スタート・ボタンに永久に関連付けられたままであり、又は前記プリセット調理時間は、複数の調理サイクルにわたって前記2つの単一入力スタート・ボタンに永久に関連付けられたままである、制御パネル組立体と
を備える電子レンジ。
【請求項2】
前記ドアが開けられたときに、前記調理時間を0分にリセットする時間リセット手段をさらに備える、請求項1に記載の電子レンジ。
【請求項3】
前記制御パネル組立体が、時計と、任意選択のロック・デバイスを有する時計パネルとをさらに備える、請求項1に記載の電子レンジ。
【請求項4】
前記ロック・デバイスがカバーである、請求項3に記載の電子レンジ。
【請求項5】
前記調理時間が完了したときに合図するための合図手段をさらに備える、請求項1に記載の電子レンジ。
【請求項6】
煙及び/又は蒸気検出器をさらに備える、請求項1に記載の電子レンジ。
【請求項7】
前記煙及び/又は蒸気検出器が作動することによって、合図手段が作動する、請求項6に記載の電子レンジ。
【請求項8】
前記合図手段が前面パネルの光、警告システム、又はその両方である、請求項5又は7に記載の電子レンジ。
【請求項9】
前記合図手段は、前記電子レンジの前記ドアがユーザによって開けられるまで、延長された作動時間にプリセットされる、請求項8に記載の電子レンジ。
【請求項10】
前記煙及び/又は蒸気検出器の作動によって、前記調理サイクルが止まり、前記調理時間が0分にリセットされる、請求項6に記載の電子レンジ。
【請求項11】
回転可能な回転台をさらに備える、請求項1に記載の電子レンジ。
【請求項12】
前記制御パネル組立体が、電力レベル・ボタン、時間追加ボタン、一桁ボタン、取消しボタン、遅延スタート・ボタン、解凍ボタン、自動解凍ボタン、1つ若しくは2つ以上の便利調理ボタン、自動再加熱ボタン、オフ・ボタン、ストップ・ボタン、取消しボタン、及び/又は他の特徴ボタンを備えていない、請求項1に記載の電子レンジ。
【請求項13】
電子レンジのための制御パネル組立体であって、前記制御パネル組立体は、1つ又は2つの操作ボタンを備え、
前記1つ又は2つの操作ボタンは、プリセット調理時間でマイクロ波の生成を開始するための1つの単一入力スタート・ボタン又は2つの単一入力スタート・ボタンから成り、前記プリセット調理時間は、複数の調理サイクルにわたって前記1つの単一入力スタート・ボタンに永久に関連付けられたままであり、又は前記プリセット調理時間は、複数の調理サイクルにわたって前記2つの単一入力スタート・ボタンに永久に関連付けられたままである、制御パネル組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子レンジ、1つ又は2つ以上の単一入力スタート・ボタンを用いて同レンジを制御するシステム及び方法に関する。より具体的には、本開示は、限られた数の操作ボタンをもつ制御パネル組立体を有する電子レンジを対象とする。
【背景技術】
【0002】
一般的に電子レンジは、伝導、対流、放射などの他の加熱方法を使用する代わりにマイクロ波を用いて、食品の調理、再加熱、又は解凍を行う調理機器である。
【0003】
電子レンジの本体は、その一方の側に形成された、調理する食品を受けるためのチャンバと、その他方の側に配設された、マイクロ波を生成してチャンバ内の食品に放射するためのマイクロ波生成器とを有する。通常、制御パネル組立体は、本体の前側に形成される。制御パネル組立体は、電子レンジの動作を制御し、電子レンジの様々な機能を選択するための複数のボタンをもつ前面パネルを有する。
【0004】
電子レンジの機能の多様化に伴い、より多くのボタンが電子レンジの前面パネルに追加された。これらの追加的な機能には、通常、電子レンジの前面パネル区分に多数の単機能のボタンを配置する、又は少数の多機能ボタンを配置することによって対応している。多機能ボタンを用いることによって、単機能のボタンを使用することに比べて機能ボタンの数を減らすことができ、電子レンジの外観をシンプルにすることができる。
【0005】
しかし、多数の単機能のボタン又は少数の多機能ボタンのいずれのタイプの電子レンジ制御システムにも、簡単に使用することができる電子レンジを望み必要とするユーザにとっては欠点がある。前述した電子レンジ制御システムでは、ユーザは、食品を調理、加熱、又は解凍するために多くの連続したステップを実行する必要がある。これらのステップは、年配のユーザ、又は認知症を患うユーザにとって複雑で、煩雑すぎる恐れがある。その結果これらのユーザは、電子レンジ加熱時間を誤って設定し、食品を加熱し過ぎて、やけどや火事の危険がもたらされる恐れがある。
【0006】
特許文献1は、ワンタッチ・ボタンのユーザ・インターフェースを備える電子レンジであって、記憶された食品及び時間のデータを含む取外し可能なワンタッチ・ボタンが、電子レンジ・インターフェースに挿入されて、電子レンジ加熱サイクルが作動される、電子レンジが記載されている。しかしワンタッチ・ボタンを使用することによって、電子レンジ加熱サイクルを設定し開始する工程は簡単になるが、紛失や置き忘れの恐れがある異なる食品ごとの多数の取外し可能なボタンが必要なことによって、ユーザにとってさらなる複雑さ及び煩雑さが生じる可能性がある。
【0007】
特許文献2は、設定部が装備された電子レンジであって、最初の電子レンジ加熱サイクルが完了すると、設定された期間が満了するまで、その後の電子レンジ加熱サイクルを開始することができない電子レンジを記載している。特許文献2に記載されている電子レンジ設定によって、複数回の連続した電子レンジ加熱サイクルから生じる潜在的なやけどや火事の危険というリスクは低減されるが、最初の電子レンジ加熱サイクル開始時の誤った時間入力から生じるやけどや火事の危険というリスクは対応されていない。さらに、最初の電子レンジ加熱サイクルが、食品を適切に調理する又は再加熱するのに不十分であった場合、特許文献2の電子レンジ設定によって、ユーザは、設定された期間が満了するのをまず待ってからでなくては、追加の電子レンジ加熱サイクルを簡単に開始することができない。
【0008】
したがって、使用するのが容易な、限られた数の操作ボタンをもつ制御パネル組立体を有する電子レンジが必要とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許第8,835,821号明細書
【特許文献2】特開2000-012212号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本開示は、電子レンジ、及び同レンジを制御するためのシステムに関する。より具体的には、本開示は、限られた数の操作ボタンをもつ制御パネル組立体を有する電子レンジを対象とする。
【0011】
本開示の目的は、加熱し過ぎた食品に起因するユーザのやけどや火事の危険というリスクを低減する、改善された電子レンジ、及び同レンジを制御するためのシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本開示の態様によれば、電子レンジであって、
前面開口部を有する調理チャンバを形成している主本体と、
調理チャンバにマイクロ波を供給するためのマイクロ波生成器と、
開口部を選択的に閉じるために本体に可動に取り付けられたドアと、
ドアの開状態又は閉状態を感知するためのドアセンサと、
制御パネル組立体であって、
プリセット調理時間でマイクロ波の生成を開始するための1つ又は2つ以上のスタート・ボタンから成る1つ又は2つ以上の操作ボタンを備える制御パネル組立体と
を備える電子レンジが提供される。
【0013】
1つ又は2つ以上のスタート・ボタンは、
i)第1のプリセット調理時間に関連付けられた第1の単一入力スタート・ボタン、又は
ii)第1の単一入力スタート・ボタン及び第2の単一入力スタート・ボタンであって、第1のスタート・ボタンが第1のプリセット調理時間に関連付けられ、第2のスタート・ボタンが第2のプリセット調理時間に関連付けられている、第1の単一入力スタート・ボタン及び第2の単一入力スタート・ボタン
を備えてもよい。
【0014】
第1のプリセット調理時間は、例えば1分であってもよく、第2のプリセット調理時間は、例えば2分であってもよい。
【0015】
プリセット調理時間は、1つ又は2つ以上の調理サイクルにわたって、1つ又は2つ以上のスタート・ボタンに関連付けられていてもよい。プリセット調理時間は、1つ又は2つ以上のスタート・ボタンに永久に関連付けられてもよく、又はプリセット調理時間は、ユーザ調節可能であってもよい。プリセット調理時間は、調理サイクルの完了時にリセットしない。プリセット調理時間は、2つ以上の調理サイクルにわたって、1つ又は2つ以上のスタート・ボタンに関連付けられたままであってもよい。プリセット調理時間は、複数の調理サイクルにわたって、1つ又は2つ以上のスタート・ボタンに関連付けられたままであってもよい。
【0016】
制御パネル組立体は、プリセット調理時間を入力するための1つ又は2つ以上のプリセット調理時間ボタン
を備える入力パネルと、入力パネルをロックするためのロック・デバイスとをさらに備えてもよい。制御パネル組立体は、時計と、ロック・デバイスを有する時計パネルとをさらに備えてもよい。ロック・デバイスは、カバーであってもよい。制御パネル組立体は、電力レベル・ボタン、時間追加ボタン、一桁ボタン、取消しボタン、遅延スタート・ボタン、解凍ボタン、自動解凍ボタン、1つ若しくは2つ以上の便利調理ボタン、自動再加熱ボタン、オフ・ボタン、ストップ・ボタン、取消しボタン、及び/又は他の特徴ボタンを備えていない。
【0017】
電子レンジは、ドアが開けられたときに、調理時間を0分にリセットする時間リセット手段をさらに備えていてもよい。電子レンジは、調理時間が完了したときに合図するための合図手段をさらに備えていてもよい。それに加えて、煙及び/又は蒸気検出器をさらに備えていてもよい。煙及び/又は蒸気検出器が作動することによって、合図手段が作動してもよい。合図手段は、前面パネルの光、警告システム、又はその両方であってもよい。合図手段は、電子レンジのドアがユーザによって開けられるまで、延長して作動するようにプリセットされていてもよい。煙及び/又は蒸気検出器の作動によって、調理サイクルが止められてもよく、調理時間が0分にリセットされてもよい。それに加えて、電子レンジは、回転可能な回転台を備えていてもよい。
【0018】
本開示の別の態様では、電子レンジであって、
前面開口部を有する調理チャンバを形成している主本体と、
調理チャンバにマイクロ波を供給するためのマイクロ波生成器と、
開口部を選択的に閉じるために本体に可動に取り付けられたドアと、
ドアの開状態又は閉状態を感知するためのドアセンサと、
1つ又は2つ以上の操作ボタンを備える制御パネル組立体であって、1つ又は2つ以上の操作ボタンが、第1の単一入力スタート・ボタン及び第2の単一入力スタート・ボタンから成り、第1の単一入力スタート・ボタンが第1のプリセット調理時間に永久に関連付けられ、第2の単一入力スタート・ボタンが第2のプリセット調理時間に永久に関連付けられている、制御パネル組立体と
を備える電子レンジが提供される。
【0019】
本開示の別の態様では、電子レンジであって、
前面開口部を有する調理チャンバを形成している主本体と、
調理チャンバにマイクロ波を供給するためのマイクロ波生成器と、
開口部を選択的に閉じるために本体に可動に取り付けられたドアと、
ドアの開状態又は閉状態を感知するためのドアセンサと、
1つ又は2つ以上の操作ボタンを備える制御パネル組立体であって、1つ又は2つ以上の操作ボタンが、単一入力スタート・ボタンから成り、単一入力スタート・ボタンがユーザ調節可能なプリセット調理時間に関連付けられ、プリセット調理時間が、複数の調理サイクルにわたってスタート・ボタンに関連付けられたままである、制御パネル組立体と
を備える電子レンジが提供される。
【0020】
別の態様では、電子レンジのための制御パネル組立体であって、プリセット調理時間でマイクロ波の生成を開始するための1つ又は2つ以上のスタート・ボタンから成る1つ又は2つ以上の操作ボタンを備える制御パネル組立体が提供される。
【0021】
制御パネル組立体の1つ又は2つ以上のスタート・ボタンは、i)第1のプリセット調理時間に関連付けられた第1の単一入力スタート・ボタン、又はii)第1の単一入力スタート・ボタン及び第2の単一入力スタート・ボタンであって、第1のスタート・ボタンが第1のプリセット調理時間に関連付けられ、第2のスタート・ボタンが第2のプリセット調理時間に関連付けられている、第1の単一入力スタート・ボタン及び第2の単一入力スタート・ボタンを備えてもよい。制御パネルは、プリセット調理時間を入力するための1つ又は2つ以上のプリセット調理時間ボタンを備える入力パネルと、入力パネルをロックするためのロック・デバイスとをさらに備えてもよい。制御パネル組立体は、時計と、任意選択のロック・デバイスを有する時計パネルとをさらに備えてもよい。ロック・デバイスは、カバーであってもよい。制御パネルは、合図手段をさらに備えてもよい。制御パネル組立体は、電力レベル・ボタン、時間追加ボタン、一桁ボタン、取消しボタン、遅延スタート・ボタン、解凍ボタン、自動解凍ボタン、1つ若しくは2つ以上の便利調理ボタン、自動再加熱ボタン、オフ・ボタン、ストップ・ボタン、取消しボタン、及び/又は他の特徴ボタンを備えていない。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1A】実施例による単一入力の電子レンジの斜視図である。
図1B】プリセット調理時間ボタン、時計設定ボタン、及び入力パネル用カバーを有する入力パネルの拡大図である。
図2】さらなる実施例による2入力電子レンジの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本記述は、電子レンジであって、前面開口部を有する調理チャンバを形成している主本体と、調理チャンバにマイクロ波を供給するためのマイクロ波生成器と、開口部を選択的に閉じるために本体に可動に取り付けられたドアと、ドアの開状態又は閉状態を感知するためのドアセンサと、プリセット調理時間でマイクロ波の生成を開始するための1つ又は2つ以上のスタート・ボタンから成る1つ又は2つ以上の操作ボタンを備える制御パネル組立体とを備える電子レンジに関する。
【0024】
1つ又は2つ以上のスタート・ボタンは、
i)第1のプリセット調理時間に関連付けられた第1の単一入力スタート・ボタン、又は
ii)第1の単一入力スタート・ボタン及び第2の単一入力スタート・ボタンであって、第1のスタート・ボタンが第1のプリセット調理時間に関連付けられ、第2のスタート・ボタンが第2のプリセット調理時間に関連付けられている、第1の単一入力スタート・ボタン及び第2の単一入力スタート・ボタンを備えてもよい。
【0025】
本記述はさらに、電子レンジの制御パネルであって、第1のプリセット調理時間に関連付けられた1つの(第1の)単一入力スタート・ボタン、又は第1の単一入力スタート・ボタン及び第2の単一入力スタート・ボタンであって、第1のスタート・ボタンが第1のプリセット調理時間に関連付けられ、第2のスタート・ボタンが第2のプリセット調理時間に関連付けられている、第1の単一入力スタート・ボタン及び第2の単一入力スタート・ボタンを有する制御パネルに関する。
【0026】
ここで記述される電子レンジを用いると、ユーザは、プリセットされた調理時間よりも長く電子レンジ調理サイクルを開始することができず、最初の電子レンジ加熱サイクルが完了してからしか、又は電子レンジのドアが開けられ、プリセットされた時間量が自動的にリセットされてからしか、別の電子レンジ加熱サイクルを開始することができない。
【0027】
本明細書に記述される、プリセット調理時間に関連付けられた1つの単一入力スタート・ボタン、又は2つのプリセット調理時間に関連付けられた2つの単一入力スタート・ボタンを有する電子レンジは、ユーザによる食品の加熱し過ぎを最小にし、及び/又は防止することが見出されており、このレンジでなければ、ユーザは、意図的に又は誤って、電子レンジ加熱若しくは調理サイクルの長過ぎる時間を入力又はプログラムし、それによりユーザのやけどや火事の危険というリスクが増大することになる。本明細書に記述される電子レンジは、マルチボタンのインターフェースに困惑する、又は電子レンジ加熱サイクルをプログラムするというタスクが視覚的に困難である年配者若しくは認知症を患うユーザにとって理想的である。したがって、本明細書で記述する電子レンジは、例えば個人宅、老人ホーム、又は介護付き施設に好適であり得る。
【0028】
「操作ボタン」とは、電子レンジの操作に関連付けられた任意の機能を制御するユーザ操作ボタンを意味する。例えば操作ボタンは、1つ若しくは2つ以上のスタート・ボタン、又は1つ若しくは2つ以上の制御ボタンとすることができる。操作ボタンの非限定的な実例は、スタート・ボタン、調理時間ボタン、電力レベル・ボタン、時間追加ボタン、一桁ボタン、取消しボタン、遅延スタート・ボタン、解凍ボタン若しくは自動解凍ボタン、便利調理ボタン、自動再加熱ボタン、オフ・ボタン、取消しボタン、及び/又は電子レンジの操作に関連付けられた他の特徴ボタンを含む。便利調理ボタンは、肉、魚、家禽、野菜、冷凍野菜、冷凍ディナー、及びポップコーンなどの異なる食品タイプに対する予めプログラムされた設定を含んでいてもよい。
【0029】
「スタート・ボタン」とは、ユーザによって操作されたときに、オーブンによるマイクロ波生成を開始するユーザ操作ボタンを意味する。スタート・ボタンは、プリセット調理時間に関連付けられてもよい。スタート・ボタンは、「単一入力スタート・ボタン」又は「単一入力スタート・ボタン」とも呼ばれる単一状態の又は単一入力ボタン(「オン」)とすることができる。スタート・ボタンは、2状態のボタン(「オン」又は「オフ」)ではなくてもよい。したがって、スタート・ボタンを繰り返し押しても「オン」と「オフ」の状態を切り替えることにはならない。またスタート・ボタンを繰り返し押しても、プリセット調理時間をリセットする、及び/又は最初の調理サイクルに調理時間を追加することはできない。例えば電子レンジは、ユーザによってスタート・ボタンが押されたこと(開始入力)に応答して、マイクロ波の生成を開始してもよいが、1つ又は2つ以上のスタート・ボタンをさらに押しても(後続入力)、開始された調理サイクルに調理時間が追加されることにはならなくてもよい。それぞれの調理サイクルの開始時に、ユーザによって電子レンジの調理時間が入力されなくてはならない知られている電子レンジとは対照的に、本明細書に記述される電子レンジでは、調理時間はプリセットされていてもよい。プリセットされた調理時間は、調理サイクルの完了時に、1つ又は2つ以上のスタート・ボタンに関連付けられたままである。
【0030】
スタート・ボタンは、例えば押下ボタン、タッチボタン、ダイアル、ノブ、レバー、又はスイッチとすることができる。非限定的な一実施例では、スタート・ボタンは、実質的に制御パネルの幅、又は制御パネルの幅の半分である矩形のボタンである。別の非限定的な実施例では、スタート・ボタンは、制御パネルの幅の少なくとも半分である。
【0031】
本明細書で記述する電子レンジのスタート・ボタンは、「単機能ボタン」又は「単機能スタート・ボタン」である。スタート・ボタンは「多機能ボタン」ではない。「単機能ボタン」又は「単機能のボタン」とは、ユーザ入力時に1つの機能を実行するボタンを意味する。単機能ボタンは、多機能を実行することができない。単機能のボタンの実例は単機能スタート・ボタンであり、そのボタンは、プリセットされた調理時間にわたって電子レンジ内でマイクロ波のスタート及び生成を開始する。
【0032】
「多機能ボタン」とは、ユーザが電子レンジの複数の機能を選択することができるボタンを意味する。例えばユーザは、多機能ボタンを一度押すことによって電子レンジの第1の機能を選択し、多機能ボタンを再度押すことによって第2の機能を選択するなどということができる。多機能ボタンが押される回数に応じて、電子レンジのそれぞれの機能が選択されてもよい。多機能ボタンの別の実例はダイアルタイプのノブであり、ノブを所望の機能に合わせることによって、多数の機能を選択することができる。
【0033】
「制御ボタン」とは、調理サイクルの調理時間又は電子レンジの電力レベルだけに限らず例えば機能又は動作を制御するが、レンジによるマイクロ波の即時生成を開始することはできないユーザ操作ボタンを意味する。したがって制御ボタンは、1つ又は2つ以上のスタート・ボタンを含まなくてもよい。制御ボタンは、調理時間ボタン、電力レベル・ボタン、時間追加ボタン、一桁ボタン、取消しボタン、遅延スタート・ボタン、解凍ボタン若しくは自動解凍ボタン、自動再加熱ボタン、オフ・ボタン、ストップ・ボタン、取消しボタン、例えば肉、魚、家禽、野菜、冷凍野菜、冷凍ディナー、及びポップコーンなどの異なる食品タイプに対する予めプログラムされた設定などの便利調理ボタン、並びに/又は電子レンジの操作に関連付けられた他の特徴ボタンを備えてもよいが、これらに限定されない。一実施例では、制御ボタンは、1つ若しくは2つ以上の時計設定ボタン、1つ若しくは2つ以上のタイマーボタン、又は1つ若しくは2つ以上のプリセット調理時間ボタンを含まなくてもよい。
【0034】
「プリセット調理時間ボタン」、「プリセットされた調理時間ボタン」、「プリセット調理ボタン」、又は「プリセットされた調理ボタン」とは、プリセット調理時間をユーザによって入力又は調節するためのボタンを意味する。プリセット調理時間をプリセット調理時間ボタンでプログラムすることによって、プリセット調理時間をユーザによってカスタマイズすることが可能になる。プリセット調理時間がユーザによって設定されたら、その時間が1つ又は2つ以上のスタート・ボタンに関連付けられ、ユーザによって変更されるまで、その1つ又は2つ以上のスタート・ボタンに関連付けられたままである。プリセットされた調理時間は、調理サイクルが繰り返される間、1つ又は2つ以上のスタート・ボタンに関連付けられたままであり、調理サイクルの終わりに自動的に消されることはない。したがって、従来型の電子レンジのように調理サイクルのたびに始めに調理時間を設定することは必要ない。したがって、プリセット調理時間は、複数の調理サイクルのプリセット調理時間であってもよく、調理サイクルは、スタート・ボタンを押すことによって、プリセットされた調理時間にわたって開始される。
【0035】
別の実施例では、プリセット調理時間は、1つ又は2つ以上のスタート・ボタンに永久に関連付けられてもよく、ユーザ調節可能ではなくてもよい。例えば電子レンジは、電子レンジの製造業者によってプリセットされたプリセット調理時間を有した状態で到着してもよい。プリセットされた調理時間が、1つ又は2つ以上のスタート・ボタンに永久に関連付けられている場合には、電子レンジはプリセット調理時間ボタンを必要としなくてもよい。したがっていくつかの実施例では、電子レンジはプリセット調理時間ボタンを備えていない。
【0036】
プリセットされた調理時間は、約5秒(sec)~10分(min)、又はそれらの間の任意の量であってもよい。例えばプリセットされた調理時間は、5秒、10秒、15秒、20秒、30秒、40秒、50秒、1分、1.5分、2分、2.5分、3分、4分、5分、6分、7分、8分、9分、10分、又はそれらの間の任意の量であってもよい。非限定的な一実施例では、プリセットされた調理時間は、1分又は2分とすることができる。
【0037】
本開示の別の態様は、電子レンジ加熱サイクルの進行中に電子レンジのドアが開くと、電子レンジ加熱サイクルが自動的に終了し、プリセットされた時間量(プリセットされた調理時間)が自動的にリセットされる手段である。例えばドアは、ドアの開状態又は閉状態を感知するためのドアセンサを有してもよい。調理サイクルは、電子レンジのドアを開けてドアセンサを作動させることによって、早くに終了されてもよい。ドアが開いているとき、すべての残りの調理時間は0に設定される。ドアを閉じてスタート・ボタンを押すと、ドアを開けることによって再び終了されない限り、プリセットされた調理時間にわたって最初の調理サイクルが運転される。
【0038】
ドアは、ドアを開けるためのドアハンドルを有してもよい。代替的な実施例では、ドアは、電子レンジの制御パネルに位置付けられた押しボタンを押すことによって開けられてもよい。
【0039】
電子レンジは、時計又は時計パネルを更に有してもよく、例えば時計パネルは、ダイオードディスプレイであってもよい。
【0040】
電子レンジの制御パネルは、プリセット調理時間を設定するため、及び/又は電子レンジに一体化されていてもよい時計の時間を設定するための入力パネルをさらに有していてもよい。入力パネルは、入力パネルのボタンがユーザによって不意に押され得ることがないように、パネル又はパネルのボタンをロックするためのロック・デバイスを有してもよい。ロック・デバイスは、カバー又はフラップであってもよい。別の実施例では、パネルのボタンは、ロックすることができるロックボタンであってもよい。
【0041】
電子レンジは、調理サイクルの完了時にユーザに注意を促すため、又は電子レンジの動作中に生じ得る問題に対してユーザに注意を促すための合図手段をさらに備えてもよい。調理サイクルの終わりに作動される合図手段は、電子レンジのドアがユーザによって開けられるまで作動されたままである。合図手段は、電子レンジのドアがユーザによって開けられるまで、延長した時間作動するようにプリセットされていてもよい。合図手段によって発せられる合図は、例えば可視及び/又は可聴合図であってもよい。合図手段は、例えば前面パネルの光、点滅警告光などの光、スピーカ、及び/又はアラーム・システムであってもよい。合図手段を使用することは任意選択であってもよく、合図手段は、入力パネルの一部分であるオン及びオフ・ボタンを使用してオンにする、又はオフにすることができる。したがってユーザは、調理サイクルの終わりに合図手段を作動させることなく電子レンジを操作することを決定することができる。
【0042】
電子レンジで加熱されると、食品内の水分が蒸発するとき、通常食品は加熱工程の所与の相において水蒸気を出す。この場合、蒸気の発生によって、加熱の進行具合が示される。高すぎる電力レベルで加熱が行われる場合、いくつかの事例では縁の焼け焦げが生じることがあり、それにより煙が発生することになり得る。調理時間及び電力レベルが明らかに誤設定された場合、食品が発火する、又は黒焦げになり、多くの煙が発生することになり得る。したがって、本明細書で記述する電子レンジは、調理チャンバ内の煙、及び水蒸気などの粒子の存在を検出するための煙及び/又は蒸気検出器をさらに備えていてもよい。煙及び/又は蒸気検出器が作動すると、警告が作動してユーザに注意を促す。警告は、可聴及び/又は可視警告とすることができる。さらに、煙及び/又は蒸気検出器の作動によって、調理サイクルが止まり、調理時間が0分にリセットされてもよい。
【0043】
本明細書で記述する電子レンジの特徴及び要素は、ユーザの安全及び利便性のためのものである。
【0044】
以下の記述は、本明細書で開示する電子レンジの好ましい実施例であり、その実例が添付図面に示されている。実施例を記述する際、同一の部分には同じ名称及び参照符号が与えられる。
【0045】
電子レンジ10は、電子レンジ調理される食品を受けるオーブン・チャンバ12を画成しているハウジング11を備える。特定の周波数のマイクロ波を生成してオーブン・チャンバ12内の食品に放射するための、マイクロ波生成器(図示せず)などのマイクロ波生成手段が、ハウジング11の片側に形成される。オーブン・チャンバ12へのアクセスは、ドア及びドアハンドル13によって提供される。回転可能な回転台14は、オーブン・チャンバ12内で支持される。電子レンジは発光ダイオードディスプレイ15をさらに備えており、そのディスプレイ15は、時間を表示し、電子レンジ加熱サイクルが進行中であるときには、電子レンジ加熱タイマーを表示する。図1Aに示されている実施例、及び図2に示されている実施例では、表示される時間は、入力パネル16のボタンを用いて調節可能である。図1Aに示されている電子レンジの実施例では、入力パネル16は、電子レンジ加熱サイクルに対するプリセットされた時間量(プリセット調理時間)の持続時間を、プリセット調理時間ボタン20を用いて調節するように、さらに機能する。入力パネル16は入力パネルカバー17によって覆われており、そのパネルカバー17によって、ユーザが設定調整を行うことが防止され、電子レンジ・インターフェースを操作する高齢ユーザにとって煩雑さが最小になる。
【0046】
図1Aを参照すると、単一入力の実施例は、大きい単一入力スタート・ボタン18からも構成されており、そのスタート・ボタンは、作動されると、プリセット調理時間にわたって電子レンジ加熱又は調理サイクルを開始することができる。図1Aに描かれているように、単一入力スタート・ボタン18は、従来型の電子レンジのボタンよりも大きいボタンとすることができ、その上に大きい太いフォントで「スタート」という語を有することができる。単一入力の実施例を操作するために、ユーザは単に、調理又は再加熱する食品物品をオーブン・チャンバ12に置き、ドアハンドル13を使用してドアを閉じ、単一入力スタート・ボタン18を作動させ(例えば大きい「スタート」ボタンを押し)、それにより、いかなる追加のボタンを押す必要もなく、電子レンジ加熱サイクルが即座に開始される。単一入力スタート・ボタン18をさらに何度か作動させても、プリセットされた時間量が倍増することはない。例えば、電子レンジ加熱サイクルに対するプリセットされた時間量が1.5分に設定された単一入力の実施例では、大きい「スタート」ボタンを繰り返し押しても、1.5分より長い電子レンジ加熱サイクルは開始されない。1.5分より長い間、食品物品を電子レンジ加熱するためには、ユーザは最初の1.5分の電子レンジ加熱サイクルが完了するまで待ち、ドアを開けて自動的に電子レンジ加熱タイマーをリセットし、その後「スタート」ボタンを押して、もう一度1.5分の電子レンジ加熱サイクルを開始しなくてはならない。
【0047】
図2を参照すると、2入力の実施例の電子レンジ・インターフェースは、第1の入力スタート・ボタン21及び第2の入力スタート・ボタン22から成り、それらは作動されると、例えばそれぞれ2分間及び1分間続くプリセットされた時間量にわたって、電子レンジ加熱サイクルを開始することができる。図2に示されているように、2入力は、従来型の電子レンジのボタンよりも大きいボタンとすることができ、対応するボタンに大きい太いフォントで「2分」及び「1分」と表示されていてもよい。
【0048】
2入力の実施例を操作するために、ユーザは、調理又は再加熱する食品物品をオーブン・チャンバ12に置き、ドアハンドル13を使用してドアを閉じ、第1のスタート・ボタン21を作動させ(例えば「2分」ボタンを押し)、それにより、2分間続くプリセットされた時間量にわたってプリセットされた電子レンジ加熱サイクルを即座に開始するか、又は第2のスタート・ボタン22を作動させ(例えば「1分」ボタンを押し)、それにより、1分間続くプリセットされた時間量にわたって電子レンジ加熱サイクルを即座に開始する。第1又は第2のスタート・ボタンを複数回作動させても、又はそれらを組み合せて作動させても、第1の開始ボタン21が最初に作動された場合には、電子レンジ加熱サイクルの持続時間を2分より長く増やすことにはならず、又は第2のスタート・ボタン22が最初に作動された場合には、1分より長く増やすことにはならない。
【0049】
電子レンジ加熱又は調理サイクルが完了すると、ブザー警告が作動されて、電子レンジ加熱サイクルが完了したことをユーザに知らせ、オーブン・チャンバ12に食品物品があることをユーザに思い出させることができる。ブザーは、電子レンジのドアが開けられ、電子レンジ加熱タイマーがリセットされるまで鳴り続けてもよい。任意選択の点滅警告光19が装備された実施例では、電子レンジ加熱動作の完了時に点滅警告光も作動されてよく、電子レンジのドアが開けられ、電子レンジ加熱タイマーがリセットされるまで作動したままであってもよい。
【0050】
従来型の電子レンジと同様に、電子レンジ加熱サイクルの進行中にドアを開けることによって、電子レンジ加熱サイクルが自動的に停止する。しかし従来型の電子レンジとは異なり、電子レンジのドアを開けることによって、電子レンジ加熱時間が自動的にリセットされる。例えば、電子レンジ加熱サイクルに対するプリセットされた時間量のうちの32秒が残った状態で電子レンジのドアを開けると、次の使用に備えて電子レンジ加熱タイマーが自動的にリセットされる。従来型の電子レンジでは、ユーザが手動でリセットしない限り、残りの32秒は持ち越され、次に使用される電子レンジ加熱時間に追加される。
【0051】
いくつかの実施例は、任意選択の煙及び/又は蒸気検出器(図示せず)も含んでいてよい。オーブン・チャンバ12内で煙及び/又は蒸気が検出されると、電子レンジ加熱サイクルは自動的に終了し、電子レンジ・タイマーがリセットされ、ブザー警告が作動され、任意選択の点滅警告光19がある場合には、それが作動される。
【0052】
本発明は、1つ又は複数の実施例に関して記述された。しかし、特許請求の範囲に定義される本発明の範囲から逸脱することなく、多数の変形形態及び修正形態を作製することができることが、当業者には明らかであろう。
図1A
図1B
図2
【手続補正書】
【提出日】2022-08-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子レンジであって、
前面開口部を有する調理チャンバを形成している主本体と、
前記調理チャンバにマイクロ波を供給するためのマイクロ波生成器と、
前記前面開口部を選択的に閉じるために前記主本体に可動に取り付けられたドアと、
前記ドアの開状態又は前記ドアの閉状態を感知するためのドアセンサと、
制御パネル組立体と
を備え、前記制御パネル組立体は、
i)プリセット調理時間でマイクロ波の生成を開始するための1つの単一入力プリセット調理時間スタート・ボタンを有する制御パネルであって、前記プリセット調理時間は、複数の調理サイクルにわたって前記1つの単一入力プリセット調理時間スタート・ボタンに永久に関連付けられたままであり、さらに、前記1つの単一入力プリセット調理時間スタート・ボタンを繰り返し押しても、前記プリセット調理時間はリセットされず、若しくは開始された前記調理サイクルに調理時間は追加されない、制御パネル、又は
ii)各々がプリセット調理時間でマイクロ波の生成を開始するための2つの単一入力プリセット調理時間スタート・ボタンを有する制御パネルであって、前記プリセット調理時間は、複数の調理サイクルにわたって前記2つの単一入力プリセット調理時間スタート・ボタンの各々に永久に関連付けられたままであり、前記2つの単一入力プリセット調理時間スタート・ボタンを繰り返し押しても、前記プリセット調理時間はリセットされず、若しくは開始された前記調理サイクルに調理時間は追加されず、
さらに、前記2つの単一入力プリセット調理時間スタート・ボタンは、第1のプリセット調理時間に関連付けられた第1の単一入力プリセット調理時間スタート・ボタンと、前記第1のプリセット調理時間とは異なる第2のプリセット調理時間に関連付けられた第2の単一入力プリセット調理時間スタート・ボタンとから成る、制御パネル
のうちの1つから成る、電子レンジ。
【請求項2】
前記電子レンジは、入力パネルをさらに含み、前記入力パネルは、
プリセット調理時間を入力するための1つ又は2つ以上のプリセット調理時間ボタンと、
前記入力パネルをロックするためのロック・デバイスと
を含む、請求項1に記載の電子レンジ。
【請求項3】
前記電子レンジが、時計と、ロック・デバイスを含む時計パネルとをさらに含む、請求項1に記載の電子レンジ。
【請求項4】
前記ロック・デバイスがカバーである、請求項3に記載の電子レンジ。
【請求項5】
前記プリセット調理時間が完了したときに合図するための手段をさらに備える、請求項1に記載の電子レンジ。
【請求項6】
煙検出器及び蒸気検出器のうちの1つ以上をさらに備える、請求項1に記載の電子レンジ。
【請求項7】
前記煙検出器及び前記蒸気検出器のうちの1つ以上が作動することによって、合図デバイスが作動する、請求項6に記載の電子レンジ。
【請求項8】
前記合図手段が、前面パネルの光及び警告システムのうちの1つ以上を含む、請求項7に記載の電子レンジ。
【請求項9】
前記合図手段は、前記電子レンジの前記ドアが前記開状態に配置されるまで、延長された作動時間にプリセットされる作動タイマーをさらに含む、請求項8に記載の電子レンジ。
【請求項10】
前記煙検出器及び前記蒸気検出器のうちの1つ以上が作動することによって、調理サイクルが止まり、調理時間が0分にリセットされる、請求項6に記載の電子レンジ。
【請求項11】
回転可能な回転台をさらに備える、請求項1に記載の電子レンジ。
【請求項12】
電子レンジであって、
前面開口部を有する調理チャンバを形成している主本体と、
前記調理チャンバにマイクロ波を供給するためのマイクロ波生成器と、
前記前面開口部を選択的に閉じるために前記主本体に可動に取り付けられたドアと、
前記ドアの開状態又は前記ドアの閉状態を感知するためのドアセンサと、
前記ドアが前記開状態に配置されるときに、調理時間を0分にリセットするために手段と、
制御パネル組立体と
を備え、前記制御パネル組立体は、
i)プリセット調理時間に関連付けられた単一入力プリセット調理時間スタート・ボタンを含む第1のスタート・ボタン配置を有する制御パネル、又は
ii)第1の単一入力プリセット調理時間スタート・ボタン及び第2の単一入力プリセット調理時間スタート・ボタンを含む第2のスタート・ボタン配置を有する制御パネルであって、前記第1の単一入力プリセット調理時間スタート・ボタンは、第1のプリセット調理時間に関連付けられ、前記第2の単一入力プリセット調理時間スタート・ボタンは、前記第1のプリセット調理時間とは異なる第2のプリセット調理時間に関連付けられる、制御パネル
のうちの1つから成り、
前記電子レンジは、前記第1のプリセット調理時間及び/又は前記第2のプリセット調理時間が完了したときに合図するための前面パネルの光をさらに含む、電子レンジ。
【請求項13】
前記ドアが前記開状態に配置されるときに、調理時間を0分にリセットするために手段をさらに備える、請求項1に記載の電子レンジ。
【請求項14】
前記合図するための手段は、前面パネルの光を含む、請求項5に記載の電子レンジ。
【請求項15】
前記電子レンジは、入力パネルをさらに含み、前記入力パネルは、
プリセット調理時間を入力するための1つ又は2つ以上のプリセット調理時間ボタンと、
前記入力パネルをロックするためのロック・デバイスと
を含む、請求項12に記載の電子レンジ。