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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022136351
(43)【公開日】2022-09-20
(54)【発明の名称】食肉取出装置
(51)【国際特許分類】
   B65B 69/00 20060101AFI20220912BHJP
【FI】
B65B69/00 101
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021214352
(22)【出願日】2021-12-28
(31)【優先権主張番号】P 2021035905
(32)【優先日】2021-03-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】592182274
【氏名又は名称】株式会社石巻アパラタス
(74)【代理人】
【識別番号】100131026
【弁理士】
【氏名又は名称】藤木 博
(74)【代理人】
【識別番号】100194124
【弁理士】
【氏名又は名称】吉川 まゆみ
(72)【発明者】
【氏名】菅原 政幸
【テーマコード(参考)】
3E058
【Fターム(参考)】
3E058AA04
3E058BA05
3E058BA20
3E058CA02
3E058CB02
3E058CB03
3E058DA01
3E058EA01
3E058FA02
3E058FA20
3E058GA02
3E058GA06
(57)【要約】
【課題】包装資材を容易に切断することができる食肉取出装置及び食肉取出方法を提供する。
【解決手段】食肉取出装置1は、例えば、食肉包装体Mを支持する包装体支持手段10と、食肉包装体Mの内部に気体を注入する気体注入手段20と、気体注入手段20により気体を注入した食肉包装体Mの包装資材M2を下から切断する切断手段30と、包装体支持手段10により支持された食肉包装体Mを上から押さえる押さえ手段40と、切断手段30により切断した包装資材M1を持ち上げる持ち上げ手段50とを備えている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食肉を包装資材で包装した食肉包装体から食肉を取り出す食肉取出装置であって、
前記食肉包装体を支持する包装体支持手段と、
前記食肉包装体の内部に気体を注入する気体注入手段と、
前記食肉包装体の前記包装資材を下から切断する切断手段と
を備えたことを特徴とする食肉取出装置。
【請求項2】
前記切断手段より前記包装資材を切断する際に、前記食肉包装体を上から押さえる押さえ手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の食肉取出装置。
【請求項3】
前記切断手段により切断した前記包装資材を持ち上げる持ち上げ手段を備え、
前記持ち上げ手段は、前記包装資材を吸着する吸着部と、前記包装資材を挟み込み挟持する挟持部と、前記吸着部及び前記挟持部を移動させて前記包装資材を持ち上げる持ち上げ移動部とを有する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の食肉取出装置。
【請求項4】
前記持ち上げ手段は、前記吸着部により前記包装資材を吸着して持ち上げた後に、前記挟持部により前記包装資材を挟み込むように構成されていることを特徴とする請求項3記載の食肉取出装置。
【請求項5】
前記持ち上げ移動部は、前記吸着部及び前記挟持部を持ち上げる際に、少なくとも1回、持ち上げてから下に振る動作を行うように構成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の食肉取出装置。
【請求項6】
前記包装体支持手段に前記食肉包装体を供給する供給手段を備え、
前記包装体支持手段は、前記食肉包装体を搬送する機能を有し、間欠的に搬送動作を行うように構成され、
前記供給手段は、前記食肉包装体を搬送する機能を有し、前記食肉包装体を搬送して規定位置に位置合わせをし、前記包装体支持手段の間欠的な搬送動作に合わせて食肉包装体を供給するように構成された
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1に記載の食肉取出装置。
【請求項7】
食肉を包装資材で包装した食肉包装体から食肉を取り出す食肉取出方法であって、
前記食肉包装体の内部に気体を注入する手順と、
前記包装資材を下から切断する手順と
を含むことを特徴とする食肉取出方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食肉を包装資材で包装した食肉包装体から食肉を取り出す食肉取出装置及び食肉取出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、鶏肉、豚肉、又は、牛肉等の食肉の消費が大幅に増加している。そのため、業務用の食肉は、例えば、密閉包装して冷凍保存し、必要時に解凍し、包装資材から食肉を取り出して使用している。包装資材から食肉を取り出す際には、例えば、刃物により包装資材の端を切り、包装資材の中に空気を入れて、包装資材の一端側をのばした状態で刃物により切り開き、包装資材から食肉を取り出している。
【0003】
しかしながら、これらは手作業で行っていたので、作業効率が悪いという問題があった。また、食肉を低温に保持した状態で作業をするので、手が冷たくなり、作業が大変であるという問題もあった。更に、取り出した食肉に異物が混入しないように、かつ、食肉を傷つけないように処理をしなければならないので、作業が面倒であるという問題もあった。そこで、包装資材を簡単に切断し、食肉を取り出すことができる装置の開発が求められていた。
【0004】
なお、特許文献1には、搬送ベルトコンベア部2と押さえベルトコンベア部6との間に包装された加工肉が挟持されながら横から回転刃14によって片側が切断され、そののち、袋分離部16により袋と加工肉とを分離する装置が記載されている。しかしながら、食肉は柔らかいので、横から回転刃14により袋の片側を切断しようとしても、回転刃14に押されて袋が窪んでしまい、十分に切断することができない場合があるという問題があった。また、包装には食肉の片寄り等により凹凸があり、更に、袋に皺が寄っている場合もあるので、切り残しが生じる場合があるという問題もあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平9-286422号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような問題に基づきなされたものであり、包装資材を容易に切断することができる食肉取出装置及び食肉取出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の食肉取出装置は、食肉を包装資材で包装した食肉包装体から食肉を取り出すものであって、食肉包装体を支持する包装体支持手段と、食肉包装体の内部に気体を注入する気体注入手段と、食肉包装体の包装資材を下から切断する切断手段とを備えたものである。
【0008】
本発明の食肉取出方法は、食肉を包装資材で包装した食肉包装体から食肉を取り出すものであって、食肉包装体の内部に気体を注入する手順と、包装資材を下から切断する手順とを含むものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、包装資材を下から切断するようにしたので、食肉包装体の重力による重みを利用して、包装資材と切断手段とを密着させることができ、包装資材を容易に切断することができる。また、食肉包装体の内部に気体を注入するようにしたので、食肉包装体を膨らませて包装資材と食肉とを離すことができる。よって、食肉を包装資材から容易に取り出すことができる。
【0010】
特に、切断手段により包装資材を切断する際に、押さえ手段により食品包装体を上から押さえるようにすれば、より安定して容易に包装資材を切断することができる。
【0011】
また、包装資材を吸着する吸着部と、包装資材を挟み込み挟持する挟持部とを有するようにすれば、吸着部により包装資材を吸着して持ち上げることにより、包装資材を挟持部により容易に挟み込むことができる。また、挟持部により安定して包装資材を持ち上げることができ、包装資材と食肉とを容易に分離することができる。
【0012】
更に、持ち上げ移動部により吸着部及び挟持部を持ち上げる際に、少なくとも1回、持ち上げてから下に振るようにすれば、包装資材の中に残っている食肉を振るい落とすことができる。
【0013】
加えて、包装体支持手段に食肉包装体を搬送する機能を持たせ、間欠的に搬送動作を行うと共に、搬送する機能を有する供給手段により、食肉包装体を搬送して規定位置に位置合わせをし、包装体支持手段の間欠的な搬送動作に合わせて食肉包装体を供給するようにすれば、容易に食肉包装体を供給することができ、かつ、効率よく処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施の形態に係る食肉取出装置の構成を表す図である。
図2図1に示した食肉取出装置の包装体支持手段の一構成例を表す図である。
図3図1に示した食肉取出装置の気体注入手段及び押さえ手段の一構成例を拡大して表す図である。
図4図1に示した食肉取出装置の持ち上げ手段の一構成例を拡大して表す図である。
図5図1に示した食肉取出装置における食肉包装体の搬送状態を表す図である。
図6図1に示した食肉取出装置を用いて食肉を取り出す一工程を表す図である。
図7図6に続く工程を表す図である。
図8図7に続く工程を表す図である。
図9図8に続く工程を表す図である。
図10図9に続く工程を表す図である。
図11図10に続く工程を表す図である。
図12図1に示した食肉取出装置を用いて複数の食肉包装体を搬送して処理する場合の一工程を表す図である。
図13図12に続く工程を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施の形態に係る食肉取出装置1の構成を表すものである。この食肉取出装置1は、食肉M1を包装資材M2で包装した食肉包装体Mから食肉M1を取り出すものである。食肉M1は、鶏肉、豚肉、牛肉など、食用の肉であれば何でもよい。包装資材M2としては、例えば、合成樹脂製の袋状部材が挙げられる。食肉包装体Mとしては、例えば、包装資材M2の中に複数の食肉M1の塊が密閉されたものが挙げられる。
【0017】
食肉取出装置1は、食肉包装体Mを支持する包装体支持手段10と、食肉包装体Mの内部に空気などの気体を注入する気体注入手段20と、食肉包装体Mの包装資材M2を下から切断する切断手段30とを備えている。食肉取出装置1は、また、例えば、切断手段30により包装資材M2を切断する際に食肉包装体Mを上から押さえる押さえ手段40と、切断手段30により切断した包装資材M2を持ち上げる持ち上げ手段50とを備えていることが好ましい。
【0018】
包装体支持手段10は、例えば、食肉包装体Mを載置して下から支持するように構成されている。また、包装体支持手段10は、食肉包装体Mを搬送する機能も有していることが好ましい。食肉包装体Mを搬送して、切断手段30による処理及び持ち上げ手段50による処理を順番に行うことができるからである。包装体支持手段10は、例えば、コンベアにより構成することができる。
【0019】
図2は、包装体支持手段10の一構成例を表すものであり、上から見た構成を表している。図2では、気体注入手段20、押さえ手段40、及び、持ち上げ手段50を省略して表している。包装体支持手段10は、例えば、一対のプーリー11にベルト12を掛け渡したベルトコンベアにより構成されている。この包装体支持手段10では、例えば、2本のベルト12が横方向に間隔をあけて並列に配置されている。各ベルト12が掛け渡された各プーリー11は連動されており、2本のベルト12は同一の速度で同時に移動するようになっている。2本のベルト12の間には、例えば、切断手段30が配置されている。
【0020】
なお、包装体支持手段10は、例えば、間欠的に搬送動作し、食肉包装体Mを間欠的に移動させるように構成されていることが好ましい。食肉包装体Mに気体を注入し包装資材M2を切断する処理と、包装資材M2を持ち上げて食肉M1と分離する処理とを、別個の食肉包装体Mについて並行して行うことができ、作業効率を高めることができるからである。
【0021】
切断手段30は、例えば、先端がベルト12の食肉包装体Mの載置面よりも上に突出しており、これによりベルト12に載置されて移動してきた食肉包装体Mの包装資材M2を切断手段30により下から切断することができるようになっている。切断手段30は、例えば、切断刃を有しており、回転刃により構成されることが好ましい。容易に切断することができるからである。切断刃は、垂直に立てて配設されることが好ましい。食肉包装体Mの重力による重みを利用して、容易に包装資材M2を切断することができるからである。切断手段30を包装体支持手段10(具体的には、ベルト12の載置面)から突出させる量は、包装資材M2を切断することでき、かつ、食肉M1をできるだけ傷つけない程度に調整されることが好ましい。
【0022】
図3は、気体注入手段20及び押さえ手段40の一構成例を拡大して表すものである。気体注入手段20は、例えば、食肉包装体Mの包装資材M2に穴を開けて食肉包装体Mの内部に気体を注入する注入針21と、注入針21に図示しない気体供給源から気体を供給する供給管22と、食肉包装体Mの内部に気体を注入する時機を制御する図示しない制御手段とを有している。気体注入手段20は、例えば、押さえ手段40に配設されており、押さえ手段40と共に移動して、押さえ手段40が食肉包装体Mを押さえる際に、注入針21により包装資材M2の上から穴を開けるように構成されていることが好ましい。
【0023】
制御手段は、例えば、切断手段30で包装資材M2を切断する前に食肉包装体Mの内部に気体を注入するように制御してもよく、切断手段30で包装資材M2を切断した後に食肉包装体Mの内部に気体を注入するように制御してもよく、切断手段30で包装資材M2を切断しながら食肉包装体Mの内部に気体を注入するように制御してもよい。切断手段30により包装資材M2を下から切断するので、包装資材M2を切断する前に限らず、包装資材M2を切断した後、又は、切断しながら気体を注入しても、食肉包装体Mを膨らませて包装資材M2と食肉M1とを離すことができるからである。
【0024】
押さえ手段40は、例えば、自重により食品包装体Mを押さえる自重加圧部材41と、自重加圧部材41を移動可能に支持する加圧部材支持部材42と、加圧部材支持部材42及び自重加圧部材41を上下に移動させる上下移動手段43と、加圧部材支持部材42及び自重加圧部材41を食肉包装体Mの搬送方向に移動に合わせて移動させる搬送方向移動手段44とを有していることが好ましい。押さえ手段40は、例えば、切断手段30の上方に対応して配置されていることが好ましい。
【0025】
自重加圧部材41は、例えば、板状であり、食肉包装体Mの全体を押さえることができる大きさに形成されている。なお、注入針21は、例えば、自重加圧部材41に配設されている。自重加圧部材41の食肉包装体M側の面には、複数のローラー41Aが配設されていてもよい。ローラー41Aは、例えば、食肉包装体Mの搬送方向(例えば、ベルト12の長さ方向)に対して垂直方向を回転軸として配設されており、食肉包装体Mと自重加圧部材41の移動速度にずれが生じた場合の摩擦を低減することができるようになっている。
【0026】
自重加圧部材41の上側には、例えば、複数(例えば4本)の支持棒41Bの一端部側が配設されている。各支持棒41Bの他端部側は、例えば、加圧部材支持部材42に対応して設けられた各貫通孔42Aに貫通され、先端に係止部材41Cがそれぞれ設けられている。加圧部材支持部材42は例えば板状に形成され、各貫通孔42Aの大きさは、例えば、各支持棒41Bの太さよりも大きく、各係止部材41Cの大きさよりも小さく形成されている。各支持棒41Bは、各貫通孔42Aに対して移動可能とされている。すなわち、自重加圧部材41は、例えば、係止部材41Cにより係止されて加圧部材支持部材42の下方に吊り下げられて位置し、加圧部材支持部材42に対して移動可能に配設されている。
【0027】
これにより、自重加圧部材41は、例えば、加圧部材支持部材42と共に下に移動して食肉包装体Mに接触すると、係止部材41Cが加圧部材支持部材42から離れて、自重により食品包装体Mを押さえることができ、かつ、食肉包装体Mの膨らみに応じて上下移動することができるようにとなっている。なお、図3では、気体注入手段20により食肉包装体Mの内部に気体を注入し、自重加圧部材41により食肉包装体Mを上から押さえた状態において、自重加圧部材41の一部が肉包装体Mの膨らみに応じて持ち上げられた場合を示している。
【0028】
上下移動手段43は、例えば、伸縮駆動するアクチュエータにより構成され、シリンダチューブ43Aと、シリンダチューブ43Aから押し出され又は引き込まれるピストンロッド43Bとを有している。シリンダチューブ43A及びピストンロッド43Bは、例えば、ピストンロッド43Bを下側にして垂直に配設されており、ピストンロッド43Bの先端に加圧部材支持部材42が配設されている。上下移動手段43は、例えば、食肉包装体Mの移動方向における押さえ手段40の始端側において、加圧部材支持部材42及び自重加圧部材41を下に移動させて食肉包装体Mを押さえ、押さえ手段40の終端側において、加圧部材支持部材42及び自重加圧部材41を上に移動させて食肉包装体Mの押さえを解除するように構成されていることが好ましい。
【0029】
搬送方向移動手段44は、例えば、食肉包装体Mの移動方向に沿って移動させるレール44Aと、シリンダチューブ43Aをレール44Aに対して移動可能に配設する配設部材44Bと、配設部材44Bをレール44Aに沿って移動させる図示しない駆動手段とを有している。レール44Aは、例えば、ベルト12の長さ方向に沿って、ベルト12の上方に水平に配設されることが好ましい。搬送方向移動手段44は、例えば、自重加圧部材41により食肉包装体Mを押さえた後、食肉包装体Mの移動(具体的には、包装体支持手段10の搬送動作)に合わせて、自重加圧部材41を搬送方向に移動させ、食肉包装体Mの移動が停止され、自重加圧部材41による押さえを解除したら、包装体支持手段10が搬送動作を停止している間に、自重加圧部材41を押さえ手段40の始端側に移動させるように構成されていることが好ましい。
【0030】
図4は、持ち上げ手段50の一構成例を拡大して表すものであり、食肉包装体Mの移動方向から見た構成を表している。持ち上げ手段50は、例えば、包装資材M2を吸着する吸着部51と、包装資材M2を挟み込み挟持する挟持部52と、吸着部51及び挟持部52を移動させて包装資材M2を持ち上げる持ち上げ移動部53とを有している。持ち上げ手段50は、例えば、切断手段30及び押さえ手段40よりも食肉包装体Mの搬送方向の先側、具体的には、包装体支持手段10の終端側において、包装体支持手段10の上方に配置されている。
【0031】
吸着部51は、減圧吸引することにより包装資材M2を吸着するものであり、吸着部51を食肉包装体Mに当接させて包装資材M2を吸着し、吸着部51を持ち上げて吸着した包装資材M2の一部を持ち上げることにより、挟持部52で包装資材M2を挟みやすくするためのものである。吸着部51は、例えば、合成樹脂により円筒状に形成されており、食肉包装体Mに良好に接触させることができるように蛇腹状に構成されていることが好ましい。吸着部51は、例えば、図示しない吸引源に対して接続されている。
【0032】
挟持部52は、一対の挟み部材52Aを有している。一対の挟み部材52Aは、例えば、開閉可能とされており、先端側には閉じた時に互いに当接する当接部52Bが設けられている。当接部52Bは、閉じた時に、吸着部51の下に位置するように構成されていることが好ましい。当接部52Bの開閉回転軸方向における長さは、例えば、吸着部51の長さよりも長く形成されていることが好ましい。当接部52Bには、当接した時に勘合する凹凸が形成されていることが好ましい。包装資材M2を強固に挟持するためである。なお、挟持部52は、吸着部51により包装資材M2を吸着して包装資材M2の一部を持ち上げ、例えば、当接部52Bで吸着部51の下を挟める状態とした後に、当接部52Bを閉じて包装資材M2を挟み込むように構成されていることが好ましい。
【0033】
吸着部51及び挟持部52は、例えば、連結部54により連結して2組設けることが好ましい。食肉包装体Mの移動方向に対して横方向に往復移動させながら交互に包装資材M2を持ち上げることにより、効率よく処理することができるからである。
【0034】
持ち上げ移動部53は、例えば、伸縮駆動するアクチュエータにより構成され、シリンダチューブ53Aと、シリンダチューブ53Aから押し出され又は引き込まれるピストンロッド53Bとを有している。シリンダチューブ53A及びピストンロッド53Bは、例えば、ピストンロッド53Bを下側にして垂直に配設されており、ピストンロッド53Bの先端に連結部54が配設されている。持ち上げ移動部53は、吸着部51及び挟持部52を持ち上げる際に、少なくとも1回、持ち上げてから下に振る動作を行うように制御されて構成されていることが好ましい。包装資材M2の中に残っている食肉M1を振るい落とすためである。
【0035】
また、持ち上げ移動部53は、例えば、包装体支持手段10が搬送動作を停止している間に、吸着部51及び挟持部52を下に移動させて、吸着部51により包装資材M2を吸着し、挟持部52により包装資材M2を挟持して、包装資材M2を持ち上げるように構成されていることが好ましい。
【0036】
持ち上げ手段50は、また、例えば、吸着部51及び挟持部52を食肉包装体Mの移動方向に対して横方向に往復移動させる横移動手段55を有していることが好ましい。横移動手段55は、例えば、横方向に移動させるレール55Aと、シリンダチューブ53Aをレール55Aに対して移動可能に配設する配設部材55Bと、配設部材55Bをレール55Aに沿って移動させる図示しない駆動手段とを有している。レール55Aは、例えば、ベルト12の長さ方向に対して垂直方向に、ベルト12の上方において水平に配設されることが好ましい。
【0037】
なお、包装体支持手段10における食肉包装体Mの移動方向の先、具体的には、ベルト12の終端部下側には、例えば、食肉包装体Mから取り出した食肉M1を回収する回収容器よりなる食肉回収部61が配置されている。また、例えば、持ち上げ手段50に対応する下側には、ベルト12を挟んだ両側に、食肉M2を取り出した後の包装資材M1を回収する回収容器よりなる包装資材回収部62が配置されている。切断手段30により底部を切断された包装資材M2は、例えば、持ち上げ手段50により持ち上げられ、食肉M1と分離されて横方向に運ばれ、包装資材回収部62に放下されるように構成されている。また、包装資材M2から取り出された食肉M1は、例えば、ベルト12の終端部から落下して食肉回収部61に収納されるように構成されている。
【0038】
また、包装体支持手段10における食肉包装体Mの移動方向の基端側、具体的には、ベルト12の始端側には、例えば、図5に示したように、食肉包装体Mを包装体支持手段10に供給する供給手段70が配設されていることが好ましい。供給手段70は、食肉包装体Mを搬送する機能を有していることが好ましく、例えば、コンベアにより構成されている。供給手段70は、例えば、終端側を包装体支持手段10の始端側に隣接させて、包装体支持手段10と同一方向に食肉包装体Mを搬送するように配置されている。供給手段70の終端部には、食肉包装体Mを検出するセンサ71が配設されており、食肉包装体Mが終端部の規定位置に位置していることを検出するように構成されている。
【0039】
供給手段70は、例えば、包装体支持手段10の間欠的な搬送動作に合わせて、1個ずつ食肉包装体Mを包装体支持手段10に供給するように構成されていることが好ましい。具体的には、例えば、供給手段70は、食肉包装体Mを終端側に搬送し、センサ71により終端部に食肉包装体Mが移動してきたことを検出すると、搬送動作を停止し食肉包装体Mを一旦待機させ、包装体支持手段10が次の搬送動作を開始したのに合わせて搬送動作を開始し、1個の食肉包装体Mを包装体支持手段10の始端部に供給するように制御されていることが好ましい。これにより、食肉包装体Mを所定の間隔を開けて包装体支持手段10に供給することができるようになっている。
【0040】
また、供給手段70は、センサ71により食肉包装体Mの位置を検出し、規定位置からずれている場合に、規定位置に移動させて合わせる位置合わせ機能も有していることが好ましい。例えば、食肉包装体Mが規定位置よりも包装体支持手段10の側に行き過ぎている場合には、搬送方向と逆方向に移動させて規定位置まで戻し、食肉包装体Mが規定位置よりも包装体支持手段10から離れている場合には、搬送方向に規定位置まで移動させるように構成されていることが好ましい。
【0041】
この食肉取出装置1は、例えば、次のようにして用いられる。図6から図11は、各処理工程を表すものである。
【0042】
まず、食肉包装体Mを包装体支持手段10の上、具体的には、ベルト12の上に載置し、包装体支持手段10を搬送動作させて食肉包装体Mを始端側から終端側に向かい移動させる。なお、包装資材M2が袋状部材である場合には、食肉包装体Mを寝かせた(横にした)状態で載置することが好ましい(図1参照)。次いで、例えば、図6に示したように、食肉包装体Mが押さえ手段40の始端側まで移動すると、包装体支持手段10の搬送動作を停止し、上下移動手段43により加圧部材支持部材42及び自重加圧部材41を下に移動させ、自重加圧部材41を食肉包装体Mに当接させる。これにより、自重加圧部材41は自重により食肉包装体Mを押さえる。その際、気体注入手段20の注入針21が食肉包装体Mに刺さる。
【0043】
続いて、例えば、図7に示したように、包装体支持手段10のベルト12を移動させて食肉包装体Mを終端側に移動させると共に、搬送方向移動手段44により食肉包装体Mの移動に合わせて加圧部材支持部材42及び自重加圧部材41を移動させる。食肉包装体Mは自重加圧部材41で押さえられながら移動し、切断手段30の上を通過する時に、切断手段30により包装資材M2が下から切断される(切断手順)。この食肉取出装置1では、重みを利用して包装資材M2と切断手段30とを密着させることができる。また、気体注入手段20は、切断手段30により包装資材M2を切断する前、又は、切断手段30により包装資材M2を切断した後、又は、切断種だ30により包装資材M2を切断しながら、食肉包装体Mの内部に気体を注入する(気体注入手順)。これにより、食肉包装体Mが膨らんで包装資材M2と食肉M1とが離れる。
【0044】
次に、例えば、図8に示したように、食肉包装体Mが切断手段30の上を通過し、押さえ手段40の終端側まで移動すると、包装体支持手段10の搬送動作を停止し、上下移動手段43により加圧部材支持部材42及び自重加圧部材41を上に移動させる。その後、例えば、包装体支持手段10のベルト12を移動させて食肉包装体Mを持ち上げ手段50の下まで移動させ、包装体支持手段10の搬送動作を停止する。
【0045】
次いで、例えば、図9に示したように、食肉包装体Mが持ち上げ手段50の下まで移動すると、挟持部52の一対の挟み部材52Aを開いて、持ち上げ移動部53により吸着部51及び挟持部52を下に移動させ、吸着部51を食肉包装体Mに当接させる。続いて、吸着部51により包装資材M2を吸着し、持ち上げ移動部53により吸着部51及び挟持部52を上に移動させながら、一対の挟み部材52Aを閉じて包装資材M2を挟持する。一対の挟み部材52Aは、当接部52Bで吸着部51の下を挟める程度まで包装資材M2が持ち上げられた時に、閉じるようにすることが好ましい。
【0046】
次いで、例えば、図10に示したように、持ち上げ移動部53により吸着部51及び挟持部52を更に上に移動させる。これにより包装資材M2は持ち上げられ、食肉M1は包装資材M2の切断部から外に取り出されて包装資材M2と分離され、包装体支持手段10のベルト12の上に残る。その際、少なくとも1回、持ち上げてから下に振る動作を行い、包装資材M2の中に残っている食肉M1を振るい落とすようにすることが好ましい。
【0047】
その後、例えば、図11に示したように、横移動手段55により吸着部51及び挟持部52を食肉包装体Mの移動方向に対して横方向に移動させ、一対の挟み部材52Aを開き、包装資材M2を包装資材回収部62に放下する。また、包装体支持手段10のベルト12を移動させて包装資材M2から取り出された食肉M1を後端部から落下させ、食肉回収部61に収納する。なお、横移動手段55は、食肉包装体M毎に移動方向を逆にし、2組の吸着部51及び挟持部52により交互に包装資材M2を持ち上げるようにすることが好ましい。
【0048】
なお、上記説明では、1個の食肉包装体Mの処理について順を追って説明したが、包装体支持手段10により間隔を開けて複数の食肉包装体Mを搬送し、包装資材M2を切断する処理と、包装資材M2を持ち上げて食肉M1と分離する処理とを、別個の食肉包装体Mについて並行して行うようにすることが好ましい。
【0049】
まず、例えば、図5に示したように、供給手段70により、包装体支持手段10の間欠的な搬送動作に合わせて、食肉包装体Mを1個ずつ間隔を開けて包装体支持手段10に供給する。供給手段70では、例えば、センサ71により、食肉包装体Mが終端部の規定位置に位置していることを検出し、規定位置からずれている場合には、規定位置になるように位置合わせをすることが好ましい。食肉包装体Mは包装体支持手段10により間欠的に搬送され、1個の食肉包装体Mが押さえ手段40の始端側まで移動すると、包装体支持手段10は搬送動作を停止し、上述したように、自重加圧部材41により食肉包装体Mを押さえる。
【0050】
次いで、例えば、図12に示したように、包装体支持手段10を搬送動作させると共に、それに合わせて自重加圧部材41を移動させ、自重加圧部材41により押さえた食肉包装体Mを押さえ手段40の終端側まで移動させて、包装体支持手段10の搬送動作を停止する。これにより、包装体支持手段10に載置されている他の食肉包装体Mも搬送方向に移動する。例えば、押さえ手段40の終端側に位置していた食肉包装体Mは持ち上げ手段50の下まで移動し、押さえ手段40の始端側には、次の食肉包装体Mが移動されてくる。また、持ち上げ手段50の下に位置していた食肉M1は、包装体支持手段10の終端部から落下して、食肉回収部61に収納され、包装体支持手段10の始端部には供給手段70から1個の食肉包装体Mが供給される。
【0051】
続いて、包装体支持手段10が搬送動作を停止している間に、押さえ手段40は、例えば、自重加圧部材41を上に移動させて食肉包装体Mの押さえを解除し、押さえ手段40の始端側まで移動させ(図13参照)、更に、下に移動させて、次の食肉包装体Mを押さえる(図5参照)。また、持ち上げ手段50は、例えば、吸着部51及び挟持部52を下に移動させて(図13参照)、吸着部51により包装資材M2を吸着し、挟持部52により包装資材M2を挟持して、包装資材M2を持ち上げ、食肉M1と分離する(図5参照)。その後、上述した動作を繰り返すことにより、食肉包装体Mを順番に処理することができる。なお、持ち上げ手段50は、包装体支持手段10が搬送動作している間に、吸着部51及び挟持部52を横方向に移動させて、包装資材M1を持ち上げた方の1組を包装資材回収部62の上に移動させ、他の1組を包装体支持手段10の上に移動させて、次の準備をするようにすることが好ましい。
【0052】
このように、本実施の形態によれば、包装資材M2を下から切断するようにしたので、食肉包装体Mの重力による重みを利用して、包装資材M2と切断手段30とを密着させることができ、包装資材M2を容易に切断することができる。また、食肉包装体Mの内部に気体を注入するようにしたので、食肉包装体Mを膨らませて包装資材M2と食肉M1とを離すことができる。よって、食肉M1を包装資材M2から容易に取り出すことができる。
【0053】
特に、切断手段30により包装資材M2を切断する際に、押さえ手段40により食品包装体Mを上から押さえるようにすれば、より安定して容易に包装資材M2を切断することができる。
【0054】
また、包装資材M2を吸着する吸着部51と、包装資材M2を挟み込み挟持する挟持部52とを有するようにすれば、吸着部51により包装資材M2を吸着して持ち上げることにより、包装資材M2を挟持部52により容易に挟み込むことができる。また、挟持部52により安定して包装資材M2を持ち上げることができ、包装資材M2と食肉M1とを容易に分離することができる。
【0055】
更に、持ち上げ移動部53により吸着部51及び挟持部52を持ち上げる際に、少なくとも1回、持ち上げてから下に振るようにすれば、包装資材の中に残っている食肉を振るい落とすことができる。
【0056】
加えて、包装体支持手段10に食肉包装体Mを搬送する機能を持たせ、間欠的に搬送動作を行うと共に、搬送する機能を有する供給手段70により、食肉包装体Mを搬送して規定位置に位置合わせをし、包装体支持手段10の間欠的な搬送動作に合わせて食肉包装体Mを供給するようにようにすれば、容易に食肉包装体を供給することができ、かつ、効率よく処理することができる。
【0057】
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態では、各構成要素について具体的に説明したが、全ての構成要素を備えなくてもよく、他の構成要素を備えていてもよい。また、各構成要素の具体的な構成は異なっていてもよい。
【0058】
更に、上記実施の形態では、押さえ手段40が自重加圧部材41の自重により食肉包装体Mを押さえる場合について説明したが、自重ではなく、所定の圧力で食肉包装体Mを押さえるようにしてもよい。例えば、押さえ手段40は、自重加圧部材41及び加圧部材支持部材42に変えて、上下移動手段43により上下に移動可能に支持され、所定の圧力で食肉包装体Mを押さえる押圧部材を有するようにしてもよい。押圧部材は、例えば、自動加圧部材41と同様に、板状であり、食肉包装体Mの全体を押さえることができる大きさに形成することができ、食肉包装体M側の面には、食肉包装体Mの搬送方向に対して垂直方向を回転軸とする複数のローラー41Aが配設されていてもよい。また、注入針21は押圧部材に配設することができる。
【0059】
加えて、上記実施の形態では、持ち上げ手段50において、2組の吸着部51及び挟持部52を連結部54により連結し、連結部54に持ち上げ移動部53を配設して、2組の吸着部51及び挟持部52を1つの持ち上げ移動部53により同時に上下移動させる場合について説明したが、持ち上げ移動部53を個別に設け、個別に上下移動ができるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0060】
食肉包装体から食肉を取り出す際に用いることができる。
【符号の説明】
【0061】
1…食肉取出装置、10…包装体支持手段、11…プーリー、12…ベルト、20…気体注入手段、21注入針、22…供給管、30…切断手段、40…押さえ手段、41…自重加圧部材、41A…ローラー、41B…支持棒、41C…係止部材、42…加圧部材支持部材、42A…貫通孔、43…上下移動手段、43A…シリンダチューブ、43B…ピストンロッド、44…搬送方移動手段、44A…レール、44B…配設部材、50…持ち上げ手段、51…吸着部、52…挟持部、52A…挟み部材、52B…当接部、53…持ち上げ移動部、53A…シリンダチューブ、53B…ピストンロッド、54…連結部、55…横移動手段、61…食肉回収部、62…包装資材回収部、70…供給手段、71…センサ、M…食肉包装体、M1…食肉、M2…包装資材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2022-06-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食肉を包装資材で包装した食肉包装体から食肉を取り出す食肉取出装置であって、
前記食肉包装体を支持する包装体支持手段と、
前記食肉包装体の内部に気体を注入する気体注入手段と、
前記食肉包装体の前記包装資材を下から切断する切断手段と
前記切断手段により前記包装資材を切断する際に、前記食肉包装体を上から押さえる押さえ手段とを備え、
前記押さえ手段は、自重または所定の圧力で前記食肉包装体を上から押さえる部材と、この部材を上下に移動させる上下移動手段とを有する
ことを特徴とする食肉取出装置。
【請求項2】
前記気体注入手段は、前記切断手段で前記包装資材を切断した後に前記食肉包装体の内部に気体を注入するように制御されることを特徴とする請求項1記載の食肉取出装置。
【請求項3】
前記切断手段により切断した前記包装資材を持ち上げる持ち上げ手段を備え、
前記持ち上げ手段は、前記包装資材を吸着する吸着部と、前記包装資材を挟み込み挟持する挟持部と、前記吸着部及び前記挟持部を移動させて前記包装資材を持ち上げる持ち上げ移動部とを有する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の食肉取出装置。
【請求項4】
前記持ち上げ手段は、前記吸着部により前記包装資材を吸着して持ち上げた後に、前記挟持部により前記包装資材を挟み込むように構成されていることを特徴とする請求項3記載の食肉取出装置。
【請求項5】
前記持ち上げ移動部は、前記吸着部及び前記挟持部を持ち上げる際に、少なくとも1回、持ち上げてから下に振る動作を行うように構成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の食肉取出装置。
【請求項6】
前記包装体支持手段に前記食肉包装体を供給する供給手段を備え、
前記包装体支持手段は、前記食肉包装体を搬送する機能を有し、間欠的に搬送動作を行うように構成され、
前記供給手段は、前記食肉包装体を搬送する機能を有し、前記食肉包装体を搬送して規定位置に位置合わせをし、前記包装体支持手段の間欠的な搬送動作に合わせて食肉包装体を供給するように構成された
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1に記載の食肉取出装置。