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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022136621
(43)【公開日】2022-09-21
(54)【発明の名称】搬送ユニット
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/677 20060101AFI20220913BHJP
   H01L 21/304 20060101ALI20220913BHJP
   B24B 41/06 20120101ALI20220913BHJP
   B23Q 7/04 20060101ALI20220913BHJP
【FI】
H01L21/68 B
H01L21/304 631
B24B41/06 A
B23Q7/04 K
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021036321
(22)【出願日】2021-03-08
(71)【出願人】
【識別番号】000134051
【氏名又は名称】株式会社ディスコ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大波 豪
(72)【発明者】
【氏名】川名 守
【テーマコード(参考)】
3C033
3C034
5F057
5F131
【Fターム(参考)】
3C033HH27
3C034AA08
3C034AA13
3C034BB73
3C034BB82
3C034BB83
3C034BB84
3C034DD20
5F057AA41
5F057BA11
5F057CA14
5F131AA02
5F131BA32
5F131BA37
5F131CA24
5F131DA22
5F131DA42
5F131DA62
5F131DB22
5F131DB25
5F131DB52
5F131DB76
5F131KB53
(57)【要約】
【課題】種々の基板の搬送を可能とすることができる搬送ユニットを提供すること。
【解決手段】搬送ユニット1は、基板を搬送する。搬送ユニット1は、基板を保持する保持プレート3と、保持プレート3を移動させる駆動部と、を備え、保持プレート3は、板状のプレート本体4と、吸引源5に接続され、かつ吸引源5により吸引されることで、基板200を吸着する吸着部6と、吸着部6のプレート本体4に対する相対的な位置を変更可能とする位置変更部7と、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を搬送する搬送ユニットであって、
該搬送ユニットは、
該基板を保持する保持プレートと、
該保持プレートを移動させる駆動部と、を備え、
該保持プレートは、
板状のプレート本体と、
吸引源に接続され、かつ吸引源により吸引されることで、該基板を吸着する吸着部と、
該吸着部の該プレート本体に対する相対的な位置を変更可能とする位置変更部と、
を備えることを特徴とする搬送ユニット。
【請求項2】
該位置変更部は、該プレート本体に複数設けられ、かつ該プレート本体を貫通した貫通孔を複数有し、
該吸着部は、該貫通孔に取り付けられる吸着パッドと、該吸着パッドと該吸引源とを接続する吸引チューブと、を有し、
該位置変更部は、該吸着部の該吸着パッドが取り付けられる貫通孔が選択されること、又は、該吸着部の該吸着パッドの取り付けられる貫通孔に対する相対的な位置が変更されることで、該吸着部の該吸着パッドの該プレート本体に対する相対的な位置が変更される
ことを特徴とする請求項1に記載の搬送ユニット。
【請求項3】
該保持プレートは、
該プレート本体の該基板に対向する面に開口し、該プレート本体内に形成されかつ該吸引源に接続されたエア流路と連通した吸着穴が複数形成され、
該吸着部は、複数の吸着穴のうち開口した状態が維持された一部の吸着穴により構成され、
該位置変更部は、複数の吸着穴のうち開口した状態に維持された一部の吸着穴が選択され、かつ複数の吸着穴のうち残りの吸着穴が栓により封止されることで、該吸着部の該プレート本体に対する相対的な位置が変更される
ことを特徴とする請求項1に記載の搬送ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウエーハなどの基板を搬送する搬送ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
加工装置において、ウエーハ等の基板を搬送するために搬送ユニットが用いられている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【0003】
この種の基板を搬送する搬送ユニットは、基板を良好に保持して搬送するためには、基板毎に最適な吸着パッドの位置や個数を調整する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006-054388号公報
【特許文献2】特開2010-099733号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の搬送ユニットは、吸着パッドの位置や吸着パッドの個数が固定されているために、種々の基板を搬送するために、複数種類の搬送ユニットを用意する必要があり、複数種類の搬送ユニットを用意するために工数やコストがかかるという問題があった。
【0006】
特に、反りのある基板を搬送するためには、複数種類の搬送パッドの位置及び個数のパターンを試すことがあり、改善が望まれた。
【0007】
本発明の目的は、コストの高騰を抑制しながら、種々の基板の搬送を可能とすることができる搬送ユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の搬送ユニットは、基板を搬送する搬送ユニットであって、該搬送ユニットは、該基板を保持する保持プレートと、該保持プレートを移動させる駆動部と、を備え、該保持プレートは、板状のプレート本体と、吸引源に接続され、かつ吸引源により吸引されることで、該基板を吸着する吸着部と、該吸着部の該プレート本体に対する相対的な位置を変更可能とする位置変更部と、を備えることを特徴とする。
【0009】
前記搬送ユニットにおいて、該位置変更部は、該プレート本体に複数設けられ、かつ該プレート本体を貫通した貫通孔を複数有し、該吸着部は、該貫通孔に取り付けられる吸着パッドと、該吸着パッドと該吸引源とを接続する吸引チューブと、を有し、該位置変更部は、該吸着部の該吸着パッドが取り付けられる貫通孔が選択されること、又は、該吸着部の該吸着パッドの取り付けられる貫通孔に対する相対的な位置が変更されることで、該吸着部の該吸着パッドの該プレート本体に対する相対的な位置が変更されても良い。
【0010】
前記搬送ユニットにおいて、該保持プレートは、該プレート本体の該基板に対向する面に開口し、該プレート本体内に形成されかつ該吸引源に接続されたエア流路と連通した吸着穴が複数形成され、該吸着部は、複数の吸着穴のうち開口した状態が維持された一部の吸着穴により構成され、該位置変更部は、複数の吸着穴のうち開口した状態に維持された一部の吸着穴が選択され、かつ複数の吸着穴のうち残りの吸着穴が栓により封止されることで、該吸着部の該プレート本体に対する相対的な位置が変更されて良い。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、コストの高騰を抑制しながら、種々の基板の搬送を可能とすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、実施形態1に係る搬送ユニットを備える加工装置の構成例を示す斜視図である。
図2図2は、実施形態1に係る搬送ユニットの構成例を示す斜視図である。
図3図3は、図2に示す搬送ユニットの保持プレートの平面図である。
図4図4は、図3中のIV部を拡大して示す平面図である。
図5図5は、図4中のV-V線に沿う断面図である。
図6図6は、図4に示された搬送ユニットの吸着パッドの変形例を示す平面図である。
図7図7は、図6中のVII-VII線に沿う断面図である。
図8図8は、実施形態2に係る搬送ユニットの保持プレートの平面図である。
図9図9は、図8中のIX部を拡大して示す平面図である。
図10図10は、図9中のX-X線に沿う断面図である。
図11図11は、実施形態3に係る搬送ユニットの保持プレートの平面図である。
図12図12は、図11中のXII-XII線に沿う断面図である。
図13図13は、図11中のXIII-XIII線に沿う断面図である。
図14図14は、図11中のXIV-XIV線に沿う断面図である。
図15図15は、変形例1に係る搬送ユニットの吸着パッド等を示す側面図である。
図16図16は、図15に示された吸着パッドを下方からみた平面図である。
図17図17は、変形例2に係る吸着パッド等を示す断面図である。
図18図18は、変形例3に係る吸着パッド等を示す側面図である。
図19図19は、変形例4に係る吸着パッド等を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
【0014】
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る搬送ユニット1を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る搬送ユニットを備える加工装置の構成例を示す斜視図である。図2は、実施形態1に係る搬送ユニットの構成例を示す斜視図である。図3は、図2に示す搬送ユニットの保持プレートの平面図である。図4は、図3中のIV部を拡大して示す平面図である。図5は、図4中のV-V線に沿う断面図である。図6は、図4に示された搬送ユニットの吸着パッドの変形例を示す平面図である。図7は、図6中のVII-VII線に沿う断面図である。
(基板)
【0015】
実施形態1に係る搬送ユニット1は、図1に示す加工装置100を構成する。実施形態1において、加工装置100は、基板200(図2に示す)を研削する研削装置である。図1に示された加工装置100の加工対象である基板200は、シリコン、サファイア、ガリウムなどを母材とする円板状の半導体ウエーハや光デバイスウエーハ等のウエーハである。基板200は、表面に互いに交差する分割予定ラインが複数設定され、分割予定ラインによって区画された領域にデバイスが形成されている。
【0016】
デバイスは、例えば、IC(Integrated Circuit)、又はLSI(Large Scale Integration)等の集積回路、CCD(Charge Coupled Device)、又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサである。
【0017】
実施形態1において、基板200は、表面に保護テープ201が貼着され、表面の裏側の裏面が研削されて、所定の仕上げ厚さまで薄化された後、分割予定ラインに沿って個々のデバイスに分割される。
【0018】
(加工装置)
次に、加工装置100を説明する。加工装置100は、基板200の裏面を研削して、基板200を所定の仕上げ厚さまで薄化する研削装置である。加工装置100は、図1に示すように、装置本体101と、粗研削ユニット102と、仕上げ研削ユニット103と、研削送りユニット104と、ターンテーブル105と、ターンテーブル105上に設置された複数(実施形態1では3つ)の保持テーブル106と、カセット107と、位置合わせユニット108と、複数の搬送アーム109と、洗浄ユニット111と、制御ユニット112と、搬送ユニット1とを備えている。
【0019】
ターンテーブル105は、装置本体101の上面に設けられた円盤状のテーブルであり、水平面内でZ軸方向と平行な軸心回りに回転可能に設けられ、所定のタイミングで回転駆動される。このターンテーブル105上には、例えば3つの保持テーブル106が、例えば120度の位相角で等間隔に配設されている。これら3つの保持テーブル106は、保持面が図示しない吸引源と接続した真空チャックを備えた保持テーブル構造のものであり、基板200が保護テープ201を介して保持面上に載置されて、吸引源により吸引されて、基板200を保持面に吸引保持する。
【0020】
これら保持テーブル106は、研削時には、鉛直方向即ちZ軸方向と平行な軸心回りに、回転駆動機構によって水平面内で回転駆動される。保持テーブル106は、ターンテーブル105の回転によって、搬入出領域301、粗研削領域302、仕上げ研削領域303、搬入出領域301に順次移動される。
【0021】
なお、搬入出領域301は、保持テーブル106に基板200を搬入搬出する領域であり、粗研削領域302は、粗研削ユニット102で保持テーブル106に保持された基板200を粗研削(研削に相当)する領域であり、仕上げ研削領域303は、仕上げ研削ユニット103で保持テーブル106に保持された基板200を仕上げ研削(研削に相当)する領域である。
【0022】
粗研削ユニット102は、保持テーブル106に保持された基板200の上方に露出した裏面を粗研削する粗研削用の研削砥石113を環状に配設した粗研削用の研削ホイール114が装着されて、粗研削領域302の保持テーブル106の保持面に保持された基板200の裏面を粗研削する研削ユニットである。仕上げ研削ユニット103は、保持テーブル106に保持された基板200の裏面を仕上げ研削する仕上げ研削用の研削砥石115を環状に配設した仕上げ研削用の研削ホイール116が装着されて、仕上げ研削領域303の保持テーブル106の保持面に保持された基板200の裏面を仕上げ研削する研削ユニットである。
【0023】
研削ユニット102,103は、モータ118により研削ホイール114,116が軸心回りに回転されるとともに研削水を研削領域302,303の保持テーブル106に保持された基板200の裏面に供給しながら研削送りユニット104により研削砥石113,115が保持テーブル106に所定の送り速度で近づけられることによって、基板200の裏面を粗研削又は仕上げ研削する。
【0024】
研削送りユニット104は、研削ユニット102,103をZ軸方向に移動させて、研削ユニット102,103を保持テーブル106に対して離間及び接近させるものである。実施形態1において、研削送りユニット104は、装置本体101の水平方向と平行なY軸方向の一端部から立設した立設柱117に設けられている。研削送りユニット104は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ、ボールねじを軸心回りに回転させる周知のモータ及び各研削ユニット102,103のスピンドルハウジングをZ軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレールを備える。
【0025】
なお、実施形態1において、粗研削ユニット102及び仕上げ研削ユニット103は、研削ホイール114,116の回転中心である軸心と、保持テーブル106の回転中心である軸心とが、互いに水平方向に間隔をあけて平行に配置され、研削砥石113,115が保持テーブル106に保持された基板200の裏面の中心上を通る。
【0026】
カセット107は、複数のスロットを有して、基板200を複数収容するための収容容器である。カセット107は、研削加工前後の保護テープ201が貼着された基板200を複数枚収容する。実施形態1では、カセット107は、一対設けあっれ、それぞれカセット設置台に設置される。カセット設置台は、カセット107をZ軸方向に昇降する。位置合わせユニット108は、カセット107から取り出された基板200が仮置きされて、その中心位置合わせを行うためのテーブルである。
【0027】
複数の搬送アーム109は、基板200を吸着する吸着パッドを有している。複数の搬送アーム109のうち一つの搬送アーム109は、位置合わせユニット108で位置合わせされた研削加工前の基板200を吸着保持して搬入出領域301に位置する保持テーブル106上に搬入する。複数の搬送アーム109のうち他の一つの搬送アーム109は、搬入出領域301に位置する保持テーブル106上に保持された研削加工後の基板200を吸着保持して洗浄ユニット111に搬出する。洗浄ユニット111は、研削後の基板200を洗浄し、研削された裏面に付着している研削屑等のコンタミネーションを除去する。
【0028】
制御ユニット112は、加工装置100を構成する上述した各構成ユニットをそれぞれ制御するものである。即ち、制御ユニット112は、基板200に対する加工動作を加工装置100に実行させるものである。制御ユニット112は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有するコンピュータである。
【0029】
制御ユニット112の演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施して、加工装置100を制御するための制御信号を、入出力インターフェース装置を介して加工装置100の上述した構成要素に出力する。また、制御ユニット112は、加工動作の状態や画像などを表示する液晶表示装置などにより構成される表示ユニット、オペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる入力ユニット及びオペレータに報知する報知ユニットと接続されている。入力ユニットは、表示ユニットに設けられたタッチパネルと、キーボード等とのうち少なくとも一つにより構成される。報知ユニットは、音と光とタッチパネル上のメッセージとのうち少なくともいずれかを発して、オペレータに報知する。
【0030】
(搬送ユニット)
実施形態1において、搬送ユニット1は、研削加工前の基板200をカセット107から取り出して、基板200を位置合わせユニット108に搬送するとともに、研削加工後の基板200を洗浄ユニット111から取り出して、カセット107に搬送する。
【0031】
搬送ユニット1は、図2に示すように、駆動部2と、保持プレート3と、を備える。
【0032】
駆動部2は、保持プレート3を、図1に示す水平方向と平行なX軸方向と、水平方向と平行でかつX軸方向に対して直交するY軸方向と、X軸方向とY軸方向との双方に対しいて直交しかつ鉛直方向と平行なZ軸方向に移動させるものである。
【0033】
駆動部2は、装置本体101に一端部がZ軸方向と平行な軸心回りに回転自在に連結された第1アーム21と、一端部が第1アーム21の他端部とZ軸方向と平行な軸心回りに回転自在に連結された第2アーム22と、第2アーム22の他端部とZ軸方向と平行な軸心回りに回転自在に連結されかつ保持プレート3が取り付けられた支持部材23と、アーム21,22及び支持部材23同士をZ軸方向と平行な軸心回りに回転することで保持プレート3を任意の位置に位置付けるアーム駆動部とを備える。
【0034】
保持プレート3は、基板200を保持するものである。保持プレート3は、図3に示すように、プレート本体4と、吸引源5に接続され、吸引源5により吸引されることで、基板200を吸着する吸着部6と、吸着部6のプレート本体4に対する相対的な位置を変更可能とする位置変更部7とを備える。
【0035】
実施形態1において、プレート本体4は、磁性を有する金属により構成され、かつ厚さが一定の板状に形成されている。実施形態1において、プレート本体4は、平面形状が四角形である保持部41と、保持部41よりも幅が狭く形成され、保持部41に連なりかつ駆動部2の支持部材23に取り付けられた幅狭部42とを一体に備えている。
【0036】
位置変更部7は、プレート本体4に複数設けられ、かつプレート本体4を貫通した貫通孔71を複数有している。実施形態1において、貫通孔71の平面形状は、円形(丸形)に形成されている。実施形態1において、貫通孔71は、プレート本体4の保持部41と幅狭部42とに亘って、等間隔に複数配置されている。なお、本発明では、貫通孔71即ち位置変更部7は、少なくともプレート本体4の保持部41に設けられて、幅狭部42には設けられなくても良い。なお、図2は、プレート本体4の四隅に設けられた貫通孔71のみを示し、他の貫通孔71を省略している。
【0037】
吸着部6は、図4及び図5に示すように、吸着パッド8と、接手9と、吸引チューブ10とを有している。吸着パッド8は、貫通孔71に取り付けられるものである。実施形態1において、吸着パッド8は、内径が貫通孔71の内径よりも小さくかつ樹脂により構成された円環状のパッド本体81と、パッド本体81内に設けられかつプレート本体4の保持部41に磁力により吸着する円環状の永久磁石82と、スポンジなどの弾性を有する樹脂により構成された円環状のパッド83とを備えている。
【0038】
永久磁石82は、内径がパッド本体81の内径よりも大きく、かつ外径がパッド本体81の外径よりも小さいとともに、パッド本体81と同軸となる位置に配置されている。パッド本体81即ち吸着パッド8は、永久磁石82がプレート本体4の保持部41の基板200と対向する下面43に吸着して、プレート本体4の保持部41に取り付けられる。このとき、吸着パッド8は、パッド本体81の内側が貫通孔71と連通して、貫通孔71を開口した状態に維持する。また、吸着パッド8は、パッド本体81が貫通孔71と同軸となる位置に配置されるのが望ましい。
【0039】
パッド83は、内径がパッド本体81の内径と等しく、かつ外径がパッド本体81及び永久磁石82の外径よりも小さいとともに、パッド本体81及び永久磁石82と同軸となる位置に配置されている。パッド83は、保持プレート3の保持部41に取り付けられた吸着パッド8のパッド本体81の基板200と対向する面に取り付けられている。
【0040】
接手9は、一端が貫通孔71を通って、吸着パッド8の内側に取り付けられ、他端が吸引チューブ10に取り付けられて、吸着パッド8と吸引チューブ10とを接続する。
【0041】
吸引チューブ10は、可撓性を有する樹脂に構成されたチューブであって、一端が接手9に接続する。また、吸引チューブ10は、他端が、プレート本体4の幅狭部42に取り付けられかつ吸引源5に接続された合流用接手61に接続される。吸引チューブ10は、一端が吸着パッド8の内側に取り付けられが接手9に接続し、かつ他端が吸引源5に接続した合流用接手61に接続することで、吸着パッド8と吸引源5とを接続する。
【0042】
前述した構成の吸着部6は、吸着パッド8が貫通孔71と同軸となる位置で永久磁石82がプレート本体4の保持部41の下面43に吸着して、プレート本体4に取り付けられる。このように、吸着パッド8が貫通孔71と同軸となる位置で永久磁石82がプレート本体4の保持部41に吸着することを、本発明では、吸着パッド8が、貫通孔71に取り付けられるという。また、吸着部6は、永久磁石82が吸着する位置を変更することで、吸着パッド8が取り付けられる貫通孔71を変更可能である。また、吸着部6は、一つのプレート本体4の貫通孔71に取り付けられる吸着パッド8の数を変更可能である。
【0043】
位置変更部7は、吸着部6の吸着パッド8が取り付けられる貫通孔71が選択されることで、吸着部6の吸着パッド8のプレート本体4に対する相対的な位置を変更することとなる。また、位置変更部7は、貫通孔71に取り付けられる吸着部6の吸着パッド8の数を変更することで、一つのプレート本体4即ち一つの搬送ユニット1が備える吸着部6の数を変更することとなる。
【0044】
また、実施形態1において、搬送ユニット1は、図6に示すように、プレート本体4の少なくとも保持部41の貫通孔71の周囲にねじ孔44を少なくとも一つずつ設け、図7に示すように、永久磁石82を設けずに、パッド本体81にねじ孔44に螺合するねじ84が通る孔85を設けても良い。この場合、吸着パッド8は、孔85を通ったねじ84がねじ孔44に螺合することで、貫通孔71即ちプレート本体4の保持部41に取り付けられる。
【0045】
実施形態1に係る搬送ユニット1は、基板200に応じて、基板200を適切に保持するために、プレート本体4に取り付けられる吸着部6の吸着パッド8の位置、及び吸着パッド8の数が変更されて、吸着パッド8がプレート本体4に取り付けられる。搬送ユニット1は、パッド83を基板200の裏面に当接させて、吸引源5により吸引されることで、吸着パッド8のパッド83に基板200を吸着して、保持する。このとき、接手9,61と吸引チューブ10との間が気密に保たれ、接手9と吸着パッド8のパッド本体81との間が気密に保たれ、パッド83によりパッド本体81と基板200との間が気密に保たれる。
【0046】
搬送ユニット1は、吸着パッド8のパッド83に基板200を吸着して、アーム駆動部により駆動部2が駆動されることで、保持した基板200をカセット107から位置合わせユニット108に搬送するとともに、洗浄ユニット111からカセット107に搬送する。
【0047】
以上説明したように、実施形態1に係る搬送ユニット1は、プレート本体4に設けられた位置変更部7の複数の貫通孔71のうち吸着パッド8を取り付ける貫通孔71が選択されることで、プレート本体4に取り付ける吸着パッド8の個数や配置を容易に変更することができる。よって、搬送ユニット1は、複数種類の搬送ユニットを用意せずに、吸着パッド8の個数や配置の調整することで、種々の基板200に対応した配置で吸着パッド8を配置することができる。その結果、搬送ユニット1は、複数種類の搬送ユニットを用意する必要がないので、コストの高騰を抑制しながら、種々の基板200の搬送を可能とすることができるという効果を奏する。
【0048】
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2に係る搬送ユニット1-2を図面に基づいて説明する。図8は、実施形態2に係る搬送ユニットの保持プレートの平面図である。図9は、図8中のIX部を拡大して示す平面図である。図10は、図9中のX-X線に沿う断面図である。なお、図8図9及び図10は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0049】
実施形態2に係る搬送ユニット1-2は、実施形態1と同様に、加工装置100を構成する。実施形態2に係る搬送ユニット1-2は、保持プレート3-2のプレート本体4-2の保持部41-2の平面形状と貫通孔71-2の平面形状が異なること以外、実施形態1と同じである。
【0050】
実施形態2に係る搬送ユニット1-2の保持プレート3-2のプレート本体4-2の保持部41-2は、図8に示すように、平面形状が円形である。
【0051】
実施形態2に係る搬送ユニット1-2の保持プレート3-2の位置変更部7-2は、実施形態1と同様に、プレート本体4を貫通した貫通孔71-2を複数備えている。実施形態2において、複数の貫通孔71-2のうち保持プレート3-2のプレート本体4-2の保持部41-2の中央を貫通した一つの貫通孔71-2の平面形状は、円形(丸形)に形成されている。
【0052】
複数の貫通孔71-2のうち保持プレート3-2のプレート本体4-2の保持部41-2の中央を貫通した一つの貫通孔71-2以外の平面形状は、長手方向がプレート本体4-2の保持部41-2の周方向と平行な円弧状の長孔に形成されている。また、保持部41の中央を貫通した一つの貫通孔71-2以外の貫通孔71-2は、保持プレート3-2のプレート本体4-2の保持部41-2の径方向と周方向との双方に間隔をあけて設けられている。
【0053】
実施形態2に係る搬送ユニット1-2の保持プレート3-2の吸着部6は、実施形態1と同様に、吸着パッド8の内側が貫通孔71と重なる位置で永久磁石82がプレート本体4-2の保持部41-2の下面43に吸着して、貫通孔71-1即ちプレート本体4-2に取り付けられる。吸着部6は、図9及び図10に示すように、接手9の一端が貫通孔71を通って吸着パッド8の内側に取り付けられ、接手9の他端に接続された吸引チューブ10が合流用接手61を介して吸引源5に接続される。
【0054】
また、実施形態2において、吸着部6は、永久磁石82が吸着する位置を変更することで、吸着パッド8が取り付けられる貫通孔71-2を変更可能であり、かつ吸着パッド8が取り付けられる貫通孔71-2に対する相対的な位置(貫通孔71-2の長手方向の位置)が変更可能である。実施形態2において、吸着部6は、一つのプレート本体4-2の貫通孔71-2に取り付けられる吸着パッド8の数を変更可能である。なお、実施形態2では、接手9と保持プレート3のプレート本体4との間に、接手9の一端を内側に通す円環状のワッシャ11を設けている。
【0055】
実施形態2に係る搬送ユニット1-2の保持プレート3-2の位置変更部7-2は、吸着部6が取り付けられる貫通孔71-2が選択されることと、及び吸着部6が取り付けられる貫通孔71-2に対する貫通孔71の長手方向の相対的な位置が変更されることにより、吸着部6の吸着パッド8のプレート本体4-2に対する相対的な位置が変更される。また、位置変更部7は、実施形態1と同様に、貫通孔71-2に取り付けられる吸着部6の吸着パッド8の数を変更することで、一つのプレート本体4-2即ち一つの搬送ユニット1-2が備える吸着部6の数を変更することとなる。
【0056】
実施形態2に係る搬送ユニット1-2は、プレート本体4-2に設けられた位置変更部7の複数の貫通孔71-2のうち吸着パッド8を取り付ける貫通孔71-2が選択されること、及び吸着パッド8の貫通孔71-2に対する相対的な位置が変更されることで、プレート本体4-2に取り付ける吸着パッド8の個数や配置を容易に変更することができる。その結果、搬送ユニット1-2は、複数種類の搬送ユニットを用意せずに、吸着パッド8の個数や配置の調整することで、種々の基板200に対応した配置で吸着パッド8を配置することができ、コストの高騰を抑制しながら、種々の基板200の搬送を可能とすることができるという効果を奏する。
【0057】
〔実施形態3〕
本発明の実施形態3に係る搬送ユニット1-3を図面に基づいて説明する。図11は、実施形態3に係る搬送ユニットの保持プレートの平面図である。図12は、図11中のXII-XII線に沿う断面図である。図13は、図11中のXIII-XIII線に沿う断面図である。図14は、図11中のXIV-XIV線に沿う断面図である。なお、図11図12図13及び図14は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0058】
実施形態3に係る搬送ユニット1-3は、保持プレート3-3のプレート本体4-3の保持部41-3の平面形状が、図11に示すように、実施形態2と同様に、円形である。実施形態3に係る搬送ユニット1-3のプレート本体4-3は、図12図13及び図14に示すように、互いに重ねられ、かつ平面形状が互いに等しい第1プレート45と第2プレート46とを備える。これらのプレート45,46は、磁性を有する金属により構成され、かつ厚さが一定の板状に形成されている。第1プレート45は、吸着部6の吸着パッド8が取り付けられる下面43を有している。
【0059】
実施形態3において、保持プレート3は、プレート本体4の第1プレート45に基板200に対向する下面43に開口した吸着穴72が複数形成され、かつ、プレート本体4-3内に吸引源5に接続されているとともに吸着穴72と連通したエア流路47が形成されている。
【0060】
実施形態3において、吸着穴72は、第2プレート46に形成されることなく第1プレート45を貫通しているとともに、プレート本体4-3の保持部41-3と幅狭部42とに亘って等間隔に複数配置されている。なお、本発明では、吸着穴72は、少なくともプレート本体4-3の保持部41-3に設けられて、幅狭部42には設けられなくても良い。実施形態2において、吸着穴72の平面形状は、円形(丸形)に形成されている。
【0061】
実施形態3において、エア流路47は、第1プレート45の第2プレート46と対面する面から凹の溝により形成されている。エア流路47は、保持部41-3において吸着穴72同士を連通しかつ幅狭部42から吸引源5に接続されている。エア流路47は、吸着穴72と吸引源5とを接続し、吸着部6を構成している。こうして、保持プレート3は、プレート本体4-3の基板200に対向する下面43に開口し、プレート本体4-3内に形成されかつ吸引源5に接続されたエア流路47と連通した吸着穴72が複数形成されている。
【0062】
また、実施形態3において、吸着部6は、図12及び図13に示すように、実施形態1等と同様に、プレート本体4に取り付けられる吸着パッド8を備えている。吸着パッド8は、パッド本体81の内側が吸着穴72と連通して、吸着穴72を開口した状態に維持する。なお、吸着パッド8は、パッド本体81が吸着穴72と同軸となる位置に配置されるのが望ましい。こうして、吸着部6は、実施形態3では、プレート本体4-3に取り付けられた吸着パッド8により複数の吸着穴72のうち開口した状態が維持された一部の吸着穴72により構成される。
【0063】
なお、実施形態3では、プレート本体4-3が、吸着穴72の周囲にねじ孔44が形成されて、ねじ84孔に螺合するねじ84により吸着パッド8がプレート本体4-3に取り付けられる。しかしながら、本発明では、パッド本体81内に永久磁石82を設け、この永久磁石82により吸着パッド8がプレート本体4-3に取り付けても良い。
【0064】
実施形態3において、吸着部6は、吸着パッド8が取り付けられて開口した状態に維持される吸着穴72を変更可能であるとともに、一つのプレート本体4-3の吸着穴72に取り付けられる吸着パッド8の数を変更して、開口した状態に維持される吸着穴72の数を変更可能である。
【0065】
実施形態3において、複数の吸着穴72のうち吸着パッド8により開口した状態が維持された一部の吸着穴72以外の残りの吸着穴72の全てが図14に示す栓12により封止される。こうして、実施形態3では、位置変更部7は、吸着パッド8が取り付けられて開口した状態が維持される吸着穴72が選択され、複数の吸着穴72のうち残りの吸着穴72が栓12により封止されることで、吸着部6のプレート本体4に対する相対的な位置が変更される。
【0066】
なお、実施形態3において、栓12は、ゴム等の弾性を有する樹脂により構成され、吸着穴72内に挿入されて吸着穴72の内面との間が気密に維持される円柱状の円柱部121と、円柱部121の一端に連なり円柱部121よりも大径な円板状に形成されてプレート本体4の下面43に重ねられる円板部122とを一体に備えている。
【0067】
なお、図11は、開口した状態に維持される吸着穴72即ち吸着パッド8が取り付けられた吸着穴72のうち一部と、栓12により封止された吸着穴72のうち一部とを示し、他を省略しているが、本発明では、吸着穴72のうち一部の吸着穴72に吸着パッド8が取り付けられて一部の吸着穴72が開口した状態に維持され、残りの吸着穴72の全てが栓12により封止される。
【0068】
実施形態3に係る搬送ユニット1-3は、プレート本体4-3に設けられた吸着穴72のうち開口した状態に維持される一部の吸着穴72が選択され、残りの吸着穴72が栓12により封止されることで、吸着部6のプレート本体4に対する相対的な位置や開口した状態に維持される吸着穴72の個数や配置を容易に変更することができる。その結果、搬送ユニット1-3は、複数種類の搬送ユニットを用意せずに、開口した状態に維持される吸着穴72の個数や配置の調整することができるので、コストの高騰を抑制しながら、種々の基板200の搬送を可能とすることができるという効果を奏する。
【0069】
〔変形例〕
次に、変形例に係る搬送ユニット1を説明する。図15は、変形例1に係る搬送ユニットの吸着パッド等を示す側面図である。図16は、図15に示された吸着パッドを下方からみた平面図である。図17は、変形例2に係る吸着パッド等を示す断面図である。図18は、変形例3に係る吸着パッド等を示す側面図である。図19は、変形例4に係る吸着パッド等を示す断面図である。なお、図15図16図17図18及び図19において、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0070】
本発明では、吸着パッド8-1は、図15及び図16に示す変形例1のように、パッド83を備えずに、樹脂で構成されたパッド本体81-1の内部に吸引源5に接続された空間86を設け、パッド本体81の基板200に対面する下面に空間86と連通した孔87を複数設けても良い。なお、変形例1に係る搬送ユニット1の吸着パッド8-1のパッド本体81-1の平面形状は、矩形状である。
【0071】
また、本発明では、吸着パッド8-2,8-3は、図17に示す変形例2や図18に示す変形例3に示すように、パッド本体81-2,81-3の外径を種々変更しても良い。また、本発明では、吸着パッド8-2のパッド本体81-2の平面形状は、円形以外に多角形(例えば、四角形)でも良い。
【0072】
吸着パッド8-2,8-3は、図17に示す変形例2や図18に示す変形例3に示すように、パッド83-2,83-3をパッド本体81-2,81-3から基板200に近付くのに従って徐々に内外径が拡大する吸盤形状に形成しても良く、吸盤形状のパッド83-2,83-3の形状を種々変更しても良い。また、本発明では、図19に示す変形例4に示すように、吸着パッド8-4のパッド83-4のパッド本体81からの高さ83-1を種々変更しても良い。
【0073】
なお、変形例1、変形例2、変形例3及び変形例4に係る搬送ユニット1の吸着パッド8-1,8-2,8-3,8-4は、接手9及び吸引チューブ10を介して吸引源5に接続しているが、本発明では、実施形態3と同様に、プレート本体4内に形成されたエア流路47を介して吸引源5に接続しても良い。
【0074】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。なお、前述した実施形態では、搬送ユニット1,1-2,1-3は、カセット107に基板200を出し入れするものであるが、本発明では、これに限定されない。即ち、本発明では、搬送アーム109が前述した保持プレート3,3-2,3-3を備えて、本発明を搬送アーム109に適用しても良い。
【0075】
また、本発明では、加工装置100は、実施形態に記載された研削装置に限らず、基板200をチャックテーブルで保持し分割予定ラインに沿って切削ブレードで切削加工する切削装置、基板200に対して透過性又は吸収性を有する波長のレーザービームを照射するレーザー加工装置、基板200を研磨加工する研磨装置、基板200をバイト切削加工するバイト切削装置、基板200にプラズマエッチング等を施すプラズマ装置、基板200に粘着テープ202を貼着するテープ貼着装置、又は基板200を透明体で保持し基板200の表面及び裏面を検査する検査装置等の種々の装置でも良い。
【0076】
また、本発明では、基板200は、実施形態に記載されたウエーハに限定されずに、中央部が薄化され、外周部に厚肉部が形成された所謂TAIKO(登録商標)ウエーハ、ウエーハの他に、樹脂により封止されたデバイスを複数有した矩形状のパッケージ基板、セラミックス基板、フェライト基板、又はニッケル及び鉄の少なくとも一方を含む基板等でも良い。なお、本発明では、実施形態1に係る搬送ユニット1は、実施形態2と同様に、接手9と保持プレート3のプレート本体4との間に接手9の一端を内側に通す円環状のワッシャ11を設けても良い。
【符号の説明】
【0077】
1,1-2,1-3 搬送ユニット
2 駆動部
3,3-2,3-3 保持プレート
4,4-2,4-3 プレート本体
5 吸引源
6 吸着部
7,7-2 位置変更部
8,8-1,8-2,8-3,8-4 吸着パッド
10 吸引チューブ
12 栓
43 下面(面)
47 エア流路
71,71-2 貫通孔
72 吸着穴
200 基板
図1
図2
図3
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