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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022136810
(43)【公開日】2022-09-21
(54)【発明の名称】車両制御装置
(51)【国際特許分類】
   B62D 6/00 20060101AFI20220913BHJP
   G08G 1/16 20060101ALI20220913BHJP
   B60W 30/12 20200101ALI20220913BHJP
   B60W 50/10 20120101ALI20220913BHJP
   B62D 113/00 20060101ALN20220913BHJP
   B62D 119/00 20060101ALN20220913BHJP
   B62D 101/00 20060101ALN20220913BHJP
【FI】
B62D6/00 ZYW
G08G1/16 C
B60W30/12
B60W50/10
B62D113:00
B62D119:00
B62D101:00
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021036601
(22)【出願日】2021-03-08
(71)【出願人】
【識別番号】000005463
【氏名又は名称】日野自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100133064
【弁理士】
【氏名又は名称】大野 新
(72)【発明者】
【氏名】佃 駿甫
【テーマコード(参考)】
3D232
3D241
5H181
【Fターム(参考)】
3D232CC20
3D232DA03
3D232DA15
3D232DA24
3D232DA29
3D232DA33
3D232DA84
3D232DA90
3D232DA93
3D232DC02
3D232DC08
3D232DD02
3D232DD08
3D232DE08
3D232EA01
3D232EB04
3D232GG01
3D241BA12
3D241BA15
3D241CC17
3D241CE05
3D241DA39Z
3D241DA52Z
3D241DA58Z
3D241DB03Z
3D241DB05Z
3D241DB12Z
3D241DC37A
3D241DD06Z
5H181AA02
5H181AA06
5H181CC04
5H181CC24
5H181FF03
5H181FF27
5H181LL02
5H181LL04
5H181LL09
5H181MB02
(57)【要約】
【課題】より適切な操舵制御を実行する車両制御装置を提供する。
【解決手段】車両制御装置1において、走行軌跡予測部11により、予め設定された自動車100のドライバーによる操舵速度Sに基づいて自動車100の走行軌跡が予測され、操舵制御部12により、走行軌跡予測部11で予測された自動車100の走行軌跡に基づいて、自動車100が走行する車線を逸脱しないように自動車100の操舵制御が実行される。これにより、より適切な操舵制御を実行できる。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車が走行する車線を逸脱しないように前記自動車の操舵制御を実行する操舵制御部と、
予め設定された前記自動車のドライバーによる操舵速度に基づいて前記自動車の走行軌跡を予測する走行軌跡予測部と、
を備え、
前記操舵制御部は、前記走行軌跡予測部により予測された前記自動車の前記走行軌跡に基づいて、自動車が走行する車線を逸脱しないように前記自動車の前記操舵制御を実行する、車両制御装置。
【請求項2】
前記自動車は、商用車である、請求項1に記載の車両制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車が走行する車線を逸脱しないように自動車の操舵制御を実行する車線逸脱抑制制御に関する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、撮影装置による画像データによって自動車が走行する車線の車線境界線を検知し、対向車線を走行する他の自動車を考慮しつつ、自動車が適正進路を走行するように操舵制御を実行する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4476781号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のような車線逸脱抑制制御に関する技術では、自動車と車線境界線との現在の位置関係に基づいて操舵制御が実行されるため、自動車が車線境界線に近い状況で走行していると、常に操舵制御が実行される。特に、大型の商用車は車両幅が大きく、通常の走行時でも車線境界線に近い状況で走行している。そのため、大型の商用車において、自動車と車線境界線との現在の位置関係に基づいて操舵制御が実行されると、早期かつ頻繁に操舵制御が実行される。したがって、より適切な操舵制御を実行する技術が望まれている。
【0005】
そこで本発明は、より適切な操舵制御を実行する車両制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、自動車が走行する車線を逸脱しないように自動車の操舵制御を実行する操舵制御部と、予め設定された自動車のドライバーによる操舵速度に基づいて自動車の走行軌跡を予測する走行軌跡予測部とを備え、操舵制御部は、走行軌跡予測部により予測された自動車の走行軌跡に基づいて、自動車が走行する車線を逸脱しないように自動車の操舵制御を実行する車両制御装置である。
【0007】
この構成によれば、車両制御装置において、走行軌跡予測部により、予め設定された自動車のドライバーによる操舵速度に基づいて自動車の走行軌跡が予測され、操舵制御部により、走行軌跡予測部で予測された自動車の走行軌跡に基づいて、自動車が走行する車線を逸脱しないように自動車の操舵制御が実行される。これにより、より適切な操舵制御を実行できる。
【0008】
この場合、自動車は商用車でもよい。
【0009】
この構成によれば、車両幅が大きく、通常の走行時でも車線境界線に近い状況で走行しているために、自動車と車線境界線との現在の位置関係に基づいて操舵制御が実行されると、早期かつ頻繁に操舵制御が実行される商用車において、早期かつ頻繁な操舵制御を低減でき、有用である。
【発明の効果】
【0010】
本発明の車両制御装置によれば、より適切な操舵制御を実行できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施形態に係る車両制御装置を示すブロック図である。
図2】実施形態に係る車両制御装置の動作を示すフローチャートである。
図3】LDP制御中の自動車を示す平面図である。
図4】旋回中の自動車における横移動距離と曲率との関係を示す図である。
図5】LDP制御中の自動車を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態に係る車両制御装置について、図面を用いて詳細に説明する。図1に示される車両制御装置1は、自動車100に搭載され、各種のシステムにより自動車100のドライバーの運転操作を支援する。自動車100は、例えば、トラック、バン及びバス等の大型の商用車である。以下、本実施形態の車両制御装置1において、自動車100が走行する車線を逸脱しないように自動車100の操舵制御を実行するLDP(LaneDeparture Prevention:車線逸脱防止)制御に関する構成について中心に説明する。
【0013】
図1に示されるように、本実施形態の車両制御装置1は、LDP制御に固有の構成として、LDPスイッチ2、カメラ3、操舵角センサ6、トルクセンサ7、操舵アクチュエータ8、ECU‐A9及びECU‐B10を備える。ECU‐A9は、走行軌跡予測部11及び操舵制御部12を有する。また、車両制御装置1は、速度測定部4、SAS5及びECU‐C13を備える。
【0014】
図1において、各構成間における二重線による接続は、CAN(Controller Area Network)による接続を意味する。また、各構成間における単線による接続は、機器同士を一対一で直接に繋ぐ電線による接続を意味する。また、各構成間における太い二重線及び単線による接続は、LDP制御に固有の接続を意味する。
【0015】
LDPスイッチ2は、自動車100のドライバーによるLDP制御をオン及びオフにする操作を受け付けるスイッチである。カメラ3は、路面上で車線を区画する白色又は黄色の線を含む自動車100の前方を撮影する。カメラ3は、撮影した自動車100の前方の画像の情報をECU‐A9に送信する。ECU(Electronic Control Unit)‐A9は、後述するように、LDP制御を含む各種のシステムにより自動車100のドライバーの運転操作を支援する。
【0016】
SAS(SteeringAngle Sensor)5は、自動車100のドライバーから入力された操舵角を検出し、ECU‐A9へ検出した操舵角を出力する。操舵角センサ6は、自動車100のドライバーによってステアリングホイールに与えられた角度の操舵角を検出する。操舵角センサ6は、検出された操舵角をECU‐B10に送信する。ECU(Electronic Control Unit)‐B10は、自動車100の操舵制御を実行する。
【0017】
トルクセンサ7は、自動車100の車輪の操舵によるトルクを検出する。トルクセンサ7は、検出されたトルクをECU‐B10に送信する。操舵アクチュエータ8は、ECU‐B10からの指令により自動車100の操舵角を制御する。操舵角センサ6及び操舵アクチュエータ8は、本発明を実施するための構成要素である。SAS5は、従来より自動車が通常有する構成である。なお、本実施形態において、SAS5及び操舵角センサ6の2つの操舵角検出デバイスを使用している理由は、操舵支援制御に関する自己完結性と応答性向上のためである。
【0018】
速度測定部4は、自動車100の速度を測定する。速度測定部4は、例えば、自動車100の車輪又は車輪と一体に回転する車軸等に対して設けられ、車輪の回転速度を信号として検出する車輪速センサである。速度測定部4は、車輪の回転速度に応じた信号をECU‐C13を介してECU‐A9に送信する。ECU(Electronic Control Unit)‐C13は、不図示のブレーキペダルセンサにより電気信号に変換された自動車100のブレーキペダルのストロークに基づいて指示値を不図示のモジュレータに伝達する。モジュレータは、ECU‐C13からの指示値により、所定のエア圧をチャンバに送り自動車100のブレーキを作動させる。
【0019】
その他、車両制御装置1は、Gセンサ17及びヨーレートセンサ18を備えている。Gセンサ17は、自動車100の横方向の加速度である横加速度を検出する。ヨーレートセンサ18は、自動車100のヨーレートを検出する。
【0020】
ECU‐A9、ECU‐B10及びECU‐C13の各ECUは、CPU[Central Processing Unit]、ROM[Read OnlyMemory]、RAM[Random Access Memory]及びHDD(Hard disk drive)等を有する電子制御ユニットである。各ECUでは、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、CPUで実行することで各部の制御を実行する。
【0021】
以下、本実施形態の車両制御装置1の動作の詳細について説明する。ECU‐A9の走行軌跡予測部11は、以下に説明するように、予め設定された自動車100のドライバーによる操舵速度に基づいて自動車100の走行軌跡を予測する。ECU‐A9の操舵制御部12は、自動車100が走行する車線を逸脱しないように自動車100の操舵制御(LDP制御)を実行する。また、操舵制御部12は、以下に説明するように、走行軌跡予測部11により予測された自動車100の走行軌跡に基づいて、自動車100が走行する車線を逸脱しないように自動車100の操舵制御を実行する。
【0022】
以下に説明するロジックは、ECU‐A9で計算される。ECU‐A9は、ECU‐B10に操舵角及び操舵速度を指示する。ECU‐B10は、操舵アクチュエータ8に指令信号を送信し、自動車100の操舵を実行する。なお、自動車100の操舵角とは、例えば、自動車100の操舵に関する前輪の自動車100の前方向に対する角度を意味する。自動車100の操舵速度とは、例えば、自動車100の操舵角の時間当たりの変化量を意味する。自動車100のホイールベースとは、例えば、自動車100において互いに最も近接する自動車100の操舵に関する前輪の前輪軸と自動車100の駆動に関する後輪の後輪軸との距離を意味する。
【0023】
以下、自動車100の走行中における本実施形態の車両制御装置1の動作について説明する。図2に示されるように、自動車100のドライバーによりLDPスイッチ2がオンにされる(S1)。LDPスイッチ2がオンのときは、操舵制御部12により、カメラ3により撮影された画像に基づく自動車100の車線に対する位置、Gセンサ17により検出された自動車100の横加速度及びヨーレートセンサ18により検出された自動車100のヨーレートに基づいて、必要と判断された場合に、自動車100が走行する車線を逸脱しないように自動車100の操舵制御が実行される(S2)。なお、LDPスイッチ2がオフのときは、以下の動作は実行されない。
【0024】
走行軌跡予測部11により、予め設定された自動車100のドライバーによる操舵速度に基づいて自動車100の走行軌跡が予測される(S3)。操舵制御部12は、S3で予測された自動車100の走行軌跡が車線を逸脱するか否かを判定する(S4)。S3で予測された自動車100の走行軌跡が車線を逸脱するときは、操舵制御部12は、自動車100が走行する車線を逸脱しないように自動車100の操舵制御(LDP制御)を実行する(S5)。一方、S3で予測された自動車100の走行軌跡が車線を逸脱しないときは、例えば、自動車100と車線境界線との距離又は自動車100が車線境界線に到達するまでの時間(TTC:Time ToCollision)が短い場合であっても、操舵制御部12はLDP制御を実行しない。
【0025】
以下、走行軌跡予測部11が自動車100の走行軌跡を予測する処理について説明する。図3に示されるように、自動車100が走行している状況を想定する。自動車100の前端Fから重心Gまでの距離は、lである。自動車100が走行している車線の中心からの自動車100の前端Fの横方向への距離である前端横位置Yに対して、自動車100が走行している車線の中心からの自動車100の重心Gの横方向への距離である重心横位置Yについて、以下の式(1)が成り立つ。また、自動車100のヨー角θと自動車100の重心Gでの重心ヨー角θは等しいとみなせるため、重心ヨー角θについて、以下の式(2)が成り立つ。
【数1】

【0026】
走行軌跡予測部11は、自動車100の現在の操舵角δを算出する。操舵角δは、操舵角δと自動車100が走行している車線の曲率との関係から逆算される。速度測定部4により測定された自動車100の速度は、Vである。カメラ3により撮影された自動車100の前方の画像の情報から認識された自動車100が走行している車線の曲率は、Kである。スタビリティファクタは、Kである。自動車100のホイールベースは、lである。操舵角δについて、以下の式(3)が成り立つ。
【数2】

【0027】
走行軌跡予測部11は、自動車100の車線からの逸脱方向と逆方向へ一定の操舵速度Sにより自動車100の操舵角が増大すると想定して、将来の操舵角δを算出する。例えば、ECU-A9が1~500msの1フレームごとに処理を繰り返す場合において、操舵角δはnフレーム後の操舵角を意味する。操舵速度Sは、例えば、統計値から導きだせる。また、操舵速度Sは、個々のドライバーによる自動車100の走行履歴から導きだしてもよい。将来の操舵角δについて、以下の式(4)が成り立つ。予見時間tについて、以下の式(5)が成り立つ。nフレーム後の自動車100の走行軌跡の曲率である走行曲率Kについて、以下の式(6)が成り立つ。
【数3】

【0028】
自動車100の走行軌跡は、図4のように表される。自動車100の走行軌跡の中心角は、dθである。自動車100の走行軌跡の曲率半径は、R(=1/K)である。自動車100の車線方向への前方移動距離は、dxである。自動車100の横方向への横移動距離は、dyである。自動車100の走行軌跡の中心角dθについて、以下の式(7)が成り立つ。自動車100の前方移動距離dxについて、dθが十分に小さいので、以下の式(8)が成り立つ。自動車100の横移動距離dyについて、dy=R(1-cosdθ)=R(1-cosdθ)・{(1+cosdθ)/(1+cosdθ)}=R(1-cosdθ)/(1+cosdθ)=Rsindθ/(1+cosdθ)が成り立ち、dθが十分に小さいので、cosdθ=1、sindθ=dθとみなせるため、以下の式(9)が成り立つ。なお、nフレーム後の自動車100の横移動距離dyについて、以下の式(10)が成り立つ。
【数4】

【0029】
走行軌跡予測部11は、上記の値を積分して、自動車100の横移動距離を算出する。現在の自動車の横位置YG0(=Y)に対して、nフレーム後の自動車100の横位置YGnについて、以下の式(11)が成り立つ。現在の自動車のヨー角θ(=θ)に対して、nフレーム後の自動車100のヨー角θについて、以下の式(12)が成り立つ。走行軌跡予測部11は、カメラ3から入力された情報に基づいて、nフレーム後の自動車の横位置YGn及びnフレーム後の自動車100のヨー角θを算出する。
【数5】

【0030】
図5に示されるように、自動車100の左端の左ミラーMLと、自動車100の右端の右ミラーMRについて考える。自動車100の左ミラーMLから重心Gまでの距離及び自動車100の右ミラーMRから重心Gまでの距離は、lである。nフレーム後における自動車100が走行している車線の中心からの左ミラーMLの横方向への距離である左ミラー横位置YMLnについて、以下の式(13)が成り立つ。nフレーム後における自動車100が走行している車線の中心からの右ミラーMRの横方向への距離である右ミラー横位置YMRnについて、以下の式(14)が成り立つ。以上より、例えば、予め設定された自動車100のドライバーによる操舵速度Sに基づいて予測されたnフレーム後の自動車100の左ミラー横位置YMLn及び右ミラー横位置YMRnのいずれかが車線境界線を越えるときは、操舵制御部12はLDP制御を実行する。
【数6】

【0031】
本実施形態によれば、車両制御装置1において、走行軌跡予測部11により、予め設定された自動車100のドライバーによる操舵速度Sに基づいて自動車100の走行軌跡が予測され、操舵制御部12により、走行軌跡予測部11で予測された自動車100の走行軌跡に基づいて、自動車100が走行する車線を逸脱しないように自動車100の操舵制御が実行される。これにより、より適切な操舵制御を実行できる。
【0032】
つまり、例えば、自動車100と車線境界線との距離又は自動車100と車線境界線とのTTCに基づいてLDP制御が実行された場合には、自動車100のドライバーによる操舵操作がなされれば、自動車100が走行する車線を逸脱しない場合でも、LDP制御が実行される。したがって、車両幅が大きく、通常の走行時でも車線境界線に近い状況で走行している大型の商用車においては、早期かつ頻繁に操舵制御が実行される。一方、本実施形態によれば、走行軌跡予測部11で予測された自動車100の走行軌跡に基づいて、自動車100のドライバーによる操舵操作では足りない場合にLDP制御が実行される。そのため、TTCに基づいてLDP制御が実行される領域よりも、本実施形態で予測された自動車100の走行軌跡に基づいてLDP制御が実行される領域の方が小さくなり、早期かつ頻繁な操舵制御を低減できる。
【0033】
また、本実施形態によれば、車両幅が大きく、通常の走行時でも車線境界線に近い状況で走行しているために、自動車と車線境界線との現在の位置関係に基づいて操舵制御が実行されると、早期かつ頻繁に操舵制御が実行される商用車において、早期かつ頻繁な操舵制御を低減でき、有用である。
【0034】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく様々な形態で実施される。
【符号の説明】
【0035】
1…車両制御装置、2…LDPスイッチ、3…カメラ、4…速度測定部、5…SAS、6…操舵角センサ、7…トルクセンサ、8…操舵アクチュエータ、9…ECU‐A、10…ECU‐B、11…走行軌跡予測部、12…操舵制御部、13…ECU‐C、17…Gセンサ、18…ヨーレートセンサ、100…自動車、F…前端、G…重心、ML…左ミラー、MR…右ミラー。
図1
図2
図3
図4
図5