(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022136812
(43)【公開日】2022-09-21
(54)【発明の名称】乳化化粧料
(51)【国際特許分類】
A61K 8/67 20060101AFI20220913BHJP
A61K 8/81 20060101ALI20220913BHJP
A61K 8/34 20060101ALI20220913BHJP
A61K 8/06 20060101ALI20220913BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20220913BHJP
A61K 8/86 20060101ALI20220913BHJP
【FI】
A61K8/67
A61K8/81
A61K8/34
A61K8/06
A61Q19/00
A61K8/86
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021036604
(22)【出願日】2021-03-08
(71)【出願人】
【識別番号】513244753
【氏名又は名称】カーリットホールディングス株式会社
(72)【発明者】
【氏名】山野辺 進
(72)【発明者】
【氏名】梅山 晃典
(72)【発明者】
【氏名】瀬野 勝之
(72)【発明者】
【氏名】高田 照久
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA122
4C083AB282
4C083AC022
4C083AC071
4C083AC072
4C083AC102
4C083AC122
4C083AC172
4C083AC302
4C083AC352
4C083AC392
4C083AC422
4C083AC441
4C083AC442
4C083AC482
4C083AC532
4C083AD071
4C083AD072
4C083AD152
4C083AD272
4C083AD352
4C083AD572
4C083AD641
4C083AD642
4C083BB04
4C083CC02
4C083DD23
4C083DD27
4C083DD31
4C083EE01
4C083EE03
4C083EE11
4C083EE16
4C083FF05
(57)【要約】
【課題】5,6-ジアシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸を有効成分として含有する乳化化粧料において、のびやべたつきなどの使用時の感触を向上させるとともに、経時安定性がより向上した美白化粧料を提供する。
【解決手段】
[A]次の成分(a)~(c);
(a)5,6-ジアシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸
(b)ポリアクリルアミド
(c)ベヘニルアルコール
を含有することを特徴とする乳化化粧料。
[B]成分(a)の含有量が0.5~3質量%であることを特徴とする[A]に記載の乳化化粧料。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の成分(a)~(c);
(a)5,6-ジアシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸
(b)ポリアクリルアミド
(c)ベヘニルアルコール
を含有することを特徴とする乳化化粧料。
【請求項2】
成分(a)の含有量が0.5~3質量%であることを特徴とする請求項1に記載の乳化化粧料。
【請求項3】
さらに、成分(d)としてHLB10以上の非イオン性界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の乳化化粧料。
【請求項4】
25℃の粘度が2000~20000mPa・sであることを特徴とする請求項1~3のいずれかの1項に記載の乳化化粧料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乳化化粧料に関するものである。
【背景技術】
【0002】
L-アスコルビン酸(ビタミンC)は美白効果などが知られ化粧品材料として有用であるが、不安定で酸化されやすいため、種々のL-アスコルビン酸誘導体の研究開発がなされており、1990年代には安定でかつ体内で分解吸収される誘導体として2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸(L-アスコルビン酸-2-グルコシド)が開発された(特許文献1~3)。
【0003】
2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸はL-アスコルビン酸よりも酸化されにくく安定性に優れる一方で、体内では容易に加水分解されL-アスコルビン酸と同等の生理活性を有することが知られており(特許文献2及び3)、化粧品、食品及び医薬品など、広い応用が期待される。また、さらに保湿性を高めたL-アスコルビン酸誘導体として、2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸中のL-アスコルビン酸残基のヒドロキシル基にアシル基が導入された、アシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸が開発された(特許文献4)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第2832848号公報
【特許文献2】特開平03-135992号公報
【特許文献3】特開平03-183492号公報
【特許文献4】特開平11-286497号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
アシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸を乳化化粧料として用いた際には、肌に塗布した時にはべたつきを感じることがあり、また安定性の面でも、処方成分中の水溶性高分子をゲル化させたり、エマルションを凝集させクリーミングを引き起こす等の問題を生じることがある。本発明では、アシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸を有効成分として含有する乳化化粧料において、のびやべたつきなどの使用時の感触を向上させるとともに、経時安定性がより向上した美白化粧料を提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、5,6-ジアシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸を有効成分として含有し、更に、ポリアクリルアミドおよびベヘニルアルコールを含有する乳化化粧料が、べたつきがないなど使用感が良好で、且つ、高温放置後の凝集によるキメの悪化や増粘・ゲル化による流動性の低下などがないなどの経時安定性に優れる美白化粧料となることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち本発明は、次の成分(a)~(c);
(a)5,6-ジアシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸
(b)ポリアクリルアミド
(c)ベヘニルアルコール
を含有することを特徴とする乳化化粧料に関するものである。
【0008】
更に、成分(a)の含有量が0.5~3質量%である乳化化粧料に関するものである。
また更には、成分(d)としてHLB10以上の非イオン性界面活性剤を含有する乳化化粧料に関するものである。また、25℃での粘度が2000~20000mPa・sである乳化化粧料に関するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の乳化化粧料は、美白効果に優れ、べたつきがなく、特に高温放置後にも凝集、キメの悪化や、増粘・ゲル化、流動性の低下などがない、使用感、経時安定性に優れた乳化化粧料である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の構成について説明する。
【0011】
本発明の一つの実施形態において、5,6-ジアシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸は、2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸の6位にアシル基を有している下記一般式(1):
【0012】
【0013】
(式中、Rは炭化水素基を示す。nは前記と同じ。)
で示される化合物である。
【0014】
前記一般式(1)中のRで示される炭化水素基は、直鎖、分岐又は環状の、飽和又は不飽和の炭化水素基であってよく、好ましくはアルキル基、アルケニル基、又はアルキニル基であり、より好ましくは直鎖のアルキル基である。前記炭化水素基の炭素数は、アシル基すなわち-C(=O)R基の炭素数として数えたときに、炭素数が3~24、4~20、8~20、12~18であることが好ましく、14~16であることが特に好ましい。
【0015】
本発明の一つの実施形態において、5,6-ジアシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸は、不純物として未アシル化体の2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸を含んでいてもよい。5,6-ジアシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸は90モル%以上、95モル%以上、98モル%以上、99モル%以上、99.5モル%以上、99.9モル%以上の純度であることが好ましい。不純物としての、未アシル化体である2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸は10モル%以下、5モル%以下、2モル%以下、1モル%以下、0.5モル%以下、0.1モル%以下であることが好ましく、実質的に含まないことが好ましい。
【0016】
5,6-ジアシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸は、2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸の5,6位にアシル基を置換させる方法によって製造することができ、5,6位にアシル基を置換させる方法としては、公知の方法によることができる。
【0017】
5,6-ジアシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸の製造方法としては2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸に有機酸、酸ハライド、酸無水物、酸エステルなどのアシル化剤を用いて化学反応させる方法が挙げられる。前記アシル化剤としては、炭素数が3~24、4~20、8~20、12~18、好ましくは14~16である飽和若しくは不飽和の脂肪酸又はその無水物が好ましく、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、オレイン酸及びリシノレイン酸並びにその無水物などが好ましい。
【0018】
本発明の一実施形態では、5,6-ジアシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸は遊離酸又は塩のいずれであってよく、塩は無機又は有機陽イオンの塩であってよい。無機陽イオンは、ナトリウムイオン、カリウムイオンのような第一族元素の金属イオン;マグネシウムイオン、カルシウムイオンのような第二族元素の金属イオン;鉄イオン、銅イオンのような遷移金属イオン;及び亜鉛イオン、アルミニウムイオンなどのその他の金属イオンからなる群より選ばれる金属イオン又はその組み合わせであってよい。5,6-ジアシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸を塩とすることにより、pHが中性となり、他の物質と混合したときに他の物質を分解しにくくすることができる。
【0019】
本発明に用いられる成分(a)の5,6-ジアシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸は美白効果を目的として配合されるものである。
【0020】
本発明に用いられる5,6-ジアシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸の含有量は、美白効果を得られる量であれば、特に限定されるものではないが、好ましくは0.5~3質量%(以下、単に「%」と記す)である。この範囲にあると、美白効果に優れ、べたつきが抑制され、良好な経時安定性が得られることから好ましい。
【0021】
本発明に用いられる成分(b)のポリアクリルアミド(INCI名;POLYACRYAMIDE)は、アクリル酸あるいはアクリルアミドと2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸の架橋コポリマーであり、乳化化粧料の経時安定性を向上させ、水々しい感触、及び5,6-ジアシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸のべたつきの抑制を得る目的として配合されるものである。このポリアクリルアミドは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、アンモニア、モノエタノールアミン等の中和剤による部分又は全体的に中和されて用いられる。このポリアクリルアミドは、例えばアゾビスイソブチロニトリル型の開始剤を用いてアクリル酸あるいはアクリルアミドと2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸ナトリウムとをラジカル共重合し、架橋すること等により製造できる。ポリアクリルアミドとしては、例えば、イソパラフィン等の炭化水素や非イオン性界面活性剤と共に、水中に分散された組成物としても使用可能である。このような組成物は、具体的には、SEPPIC社製のセピゲル305、501等が市販品として挙げられる。本発明において、これらを一種又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
【0022】
本発明に用いられるポリアクリルアミドの含有量は、特に限定されるものではないが、べたつきがない使用感や、高温放置後での凝集、キメの悪化、増粘・ゲル化、流動性の低下などがない経時安定性の観点から、好ましくは0.005~5%、より好ましくは0.05~3%である。
【0023】
本発明に用いられる成分(c)のベヘニルアルコールは、炭素数22の高級アルコールであり、乳化化粧料の経時安定性を向上させ、水々しい感触、及び5,6-ジアシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸のべたつきの抑制を得る目的として配合されるものである。本発明においては、ベヘニルアルコール以外の高級アルコールを組み合わせて用いることもできる。
【0024】
本発明に用いられるベヘニルアルコールの含有量は、特に限定されるものではないが、べたつきがない使用感や、高温放置後での凝集、キメの悪化、増粘・ゲル化、流動性の低下などがない経時安定性の観点から、好ましくは0.1~5%、より好ましくは0.3~2%である。
【0025】
本発明において、成分(b)及び成分(c)はそれぞれ単独でも使用感や経時安定性を向上させる効果を有するが、両成分を併用して用いることで、単独では得られ難かった、特に、使用時のべたつきや、高温放置後での凝集、キメの悪化、増粘・ゲル化、流動性の低下を相乗的に抑えることができるから特に好ましい。
【0026】
更に、本発明に用いられる成分(d)のHLB10以上の非イオン性界面活性剤は、乳化化粧料の乳化状態の改善と経時安定性を更に向上させる目的として配合されるものである。本発明に用いられる成分(b)HLB10以上の非イオン性界面活性剤は特に限定はされないが、例えば、ポリオキシエチレン(15)モノステアリン酸グリセリル、ポリオキシエチレン(15)モノオレイン酸グリセリルなどのポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル;モノミリスチン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリルなどのポリグリセリン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレン(20)モノオレイン酸ソルビタン、ポリオキシエチレン(20)モノステアリン酸ソルビタン、ポリオキシエチレン(20)トリオレイン酸ソルビタンなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレン(20)硬化ひまし油、ポリオキシエチレン(60)硬化ひまし油などのポリオキシエチレン硬化ひまし油;ポリオキシエチレン(15)コレステリルエーテル、ポリオキシエチレン(30)コレステリルエーテルなどのポリオキシエチレンコレステリルエーテル;ポリオキシエチレン(10)フィトステリルエーテル、ポリオキシエチレン(20)フィトステリルエーテルなどのポリオキシエチレンフィトステリルエーテル;モノラウリン酸ポリエチレングリコール(10)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(25)などのポリエチレングリコール脂肪酸エステル;ポリオキシエチレン(9)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(30)ベヘニルエーテル、ポリオキシエチレン(7)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(30)ポリオキシプロピレン(6)テトラデシルエーテルなどのポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルを例示することができる。本発明において、HLB10以上の非イ
オン性界面活性剤は一種又は二種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル等が乳化性の観点から好ましいものとして挙げられる。
【0027】
また、本発明に用いられるHLB10以上の非イオン性界面活性剤の含有量は、特に限定されるものではないが、乳化状態や経時安定性の観点から、好ましくは0.1~5%、より好ましくは0.3~3%である。
【0028】
本発明の乳化化粧料の粘度は、B型回転粘度計を用い25℃において、2000~20000mPa・sが好ましい。この粘度範囲であると、流動性に優れ、伸びが良く、べたつきも抑えられるなど使用性及び使用感が一層向上し特に好ましい。
【0029】
本発明の化粧料には、上記した必須成分の他に通常の化粧料に使用される成分、例えば、炭化水素、エステル、油脂、高級脂肪酸、シリコーン油、フッ素系油等の油性成分、成分(b)以外の水溶性高分子、アルコール類、ポリオール類等の水性成分、粉体、成分(d)以外の界面活性剤、紫外線吸収剤、保湿剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、美容成分、防腐剤、香料、清涼剤、pH調整剤等を本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。
【0030】
特に、本発明の乳化化粧料には、5,6-ジアシル-2-O-α-D-グルコシル-L-アスコルビン酸の安定化、特に着色、変臭の抑制を目的として、金属イオン封鎖剤や酸化防止剤を配合することができる。金属イオン封鎖剤としては、例えば、アラニン、エデト酸またはその塩(例えば、エチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムカルシウム、エチレンジアミン四酢酸三ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム等)、メタリン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、クエン酸塩、リン酸等が挙げられる。酸化防止剤としては、例えば、マンニトール、β-カロチン、アスタキサンチン、ルチンまたはその誘導体、レチノールまたはその誘導体、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ビタミンEまたはその誘導体、カテキンまたはその誘導体、没食子酸またはその誘導体、グルタチオンまたはその誘導体、活性酸素除去酵素(SOD)等が挙げられる。その含有量は、成分により異なるものであるが、0.0001~20%程度が好ましい。
【0031】
本発明の乳化化粧料の用途は、乳液、美容液、マッサージ料、パック料、ハンドクリーム、ボディクリ-ム、日焼け止め料等のスキンケア化粧料、化粧用下地化粧料を例示することができ、その使用法は、手で使用する方法、不織布等に含浸させて使用する方法等が挙げられる。そのなかでも、乳液または美容液が特に好ましいものとして挙げられる。
【実施例0032】
次に実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれによって何ら限定されるものではない。
【0033】
実施例1:乳化化粧料1(美容液)
(成分) (%)
1.モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(HLB15) 0.5
2.セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
3.ベヘニルアルコール 0.3
4.流動パラフィン 1.0
5.トリオクタン酸グリセリル 2.0
6.ホホバ油 1.0
7.スクワラン 1.0
8.精製水残量
9.エデト酸二ナトリウム 0.1
10.メチルパラベン 0.2
11.フェノキシエタノール 0.5
12.グリセリン 5.0
13.乳酸ナトリウム 0.3
14.5,6ジパルミトイル-2-O-αD-グルコシル-L-アスコルビン酸2.0
15.ポリアクリルアミド(注1) 0.7
16.ポリアクリルアミド(注2) 0.3
17.カラギーナン 0.1
18.精製水 10.0
19.エタノール 3.0
20.香料適量
(注1):セピゲル305SEPPIC社製
(注2):セピゲル501SEPPIC社製
【0034】
(製法)
A:成分(17)を70℃に加熱した成分(18)で膨潤する。
B:成分(1)~(7)を70℃で加熱溶解する。
C:成分(8)~(14)を70℃で加熱溶解後、Bに添加し、乳化する。
D:Cを室温まで冷却後、成分(15)、(16)とAを添加する。
E:Dに成分(19)、(20)を添加し、乳化化粧料を得た。
【0035】
実施例1の乳化化粧料は、25℃で6000mPa・sの粘度を有し、美白効果に優れ、のびが良く、べとつかず、高温放置後も、凝集、キメの悪化や増粘・ゲル化、流動性の低下などがなく使用感、経時安定性に優れた乳化化粧料であった。
【0036】
実施例2:乳化化粧料2(マッサージ料)
(成分) (%)
1.モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(HLB15) 0.5
2.モノステアリン酸ソルビタン 0.5
3.水素添加大豆リン脂質 0.2
4.ベヘニルアルコール 0.3
5.スクワラン 1.0
6.パルミチン酸セチル 0.3
7.ジカプリン酸プロピレングリコール 3.0
8.シリコーン油(10Pa・s) 1.0
9.精製水残量
10.エデト酸二ナトリウム 0.05
11.メチルパラベン 0.2
12.グリセリン 5.0
13.リン酸一水素ナトリウム 0.3
14.水酸化ナトリウム適量
【0037】
15.5,6ジパルミトイル-2-O-αD-グルコシル-L-アスコルビン酸2.0
16.ポリアクリルアミド(注1) 0.5
17.カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.5
18.精製水 10.0
19.エタノール 5.0
20.香料適量
(注1):セピゲル305SEPPIC社製
【0038】
(製法)
A:成分(17)を70℃に加熱した成分(18)で膨潤する。
B:成分(1)~(8)を70℃で加熱溶解する。
C:成分(9)~(15)を70℃で加熱溶解後、Bに添加し、乳化する。
D:Cを室温まで冷却後、成分(16)とAを添加する。
E:Dに成分(19)、(20)を添加し、マッサージ料を得た。
【0039】
実施例2の乳化化粧料は、25℃で9000mPa・sの粘度を有し、美白効果に優れ、伸び広がりに優れマッサージし易く、また、ふき取り簡単でマッサージ後もべとつかず、高温放置後も、凝集、キメの悪化や増粘・ゲル化、流動性の低下などがなく使用感、経時安定性に優れた乳化化粧料であった。