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  • 特開-連続複合変形装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022136949
(43)【公開日】2022-09-21
(54)【発明の名称】連続複合変形装置
(51)【国際特許分類】
   B21C 23/21 20060101AFI20220913BHJP
   B21C 23/08 20060101ALI20220913BHJP
   B21B 13/20 20060101ALI20220913BHJP
   B21B 1/16 20060101ALI20220913BHJP
【FI】
B21C23/21 C
B21C23/08 Z
B21B13/20 C
B21B1/16 Z
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021089262
(22)【出願日】2021-05-27
(31)【優先権主張番号】202110251344.X
(32)【優先日】2021-03-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521174129
【氏名又は名称】河南科技大学
(71)【出願人】
【識別番号】521231444
【氏名又は名称】河南理工大学
(71)【出願人】
【識別番号】521172240
【氏名又は名称】蘭州理工大学
(71)【出願人】
【識別番号】521172262
【氏名又は名称】河南優克電子材料有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】521230300
【氏名又は名称】重慶材料研究院有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宋克興
(72)【発明者】
【氏名】張彦敏
(72)【発明者】
【氏名】呉捍疆
(72)【発明者】
【氏名】曹軍
(72)【発明者】
【氏名】丁雨田
(72)【発明者】
【氏名】呂長春
(72)【発明者】
【氏名】呉保安
(72)【発明者】
【氏名】周延軍
(72)【発明者】
【氏名】李韶林
(72)【発明者】
【氏名】張学賓
(72)【発明者】
【氏名】皇濤
(72)【発明者】
【氏名】彭暁文
【テーマコード(参考)】
4E002
4E029
【Fターム(参考)】
4E002AC12
4E002BB10
4E002BB20
4E029HC01
4E029HC02
4E029HC03
4E029HC07
(57)【要約】      (修正有)
【課題】等通路回転角押出技術において、連続化生産を実現可能な連続複合変形装置を提供する。
【解決手段】棒材2を圧延し、かつ棒材を下流への移動に対し導向する圧延ロール対1と、圧延ロール対の下流に設置され、棒材の前進方向を変更し、かつ棒材に塑性変形を生成する押出金型6と、前記押出金型の下流に設置され、棒材を縮径押出することにより、棒材の直径を小さくさせる縮径引抜金型7とを備え、圧延ロール対と押出金型との間に設置され、棒材を再圧延する押出輪10と遊星ロールを更に備える、ことを特徴とする連続複合変形装置である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
棒材を圧延し、かつ棒材を下流への移動に対し導向する圧延ロール対と、
圧延ロール対の下流に設置され、棒材の前進方向を変更し、かつ棒材に塑性変形を生成する押出金型と、
前記押出金型の下流に設置され、棒材を縮径押出することにより、棒材の直径を小さくさせる縮径引抜金型とを備え、
圧延ロール対と押出金型との間に設置され、棒材を再圧延する押出輪と遊星ロールを更に備える、
ことを特徴とする連続複合変形装置。
【請求項2】
前記遊星ロールは、前記押出輪を取り囲んで設置されている第1圧延ロール、第2圧延ロール及び第3圧延ロールを備え、前記棒材は順に第1圧延ロール、第2圧延ロール及び第3圧延ロールと押出輪との間の隙間を通過することにより、棒材が三回圧延され、且つ押出輪の表面に貼り合わせて前へ移動させられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の連続複合変形装置。
【請求項3】
前記押出金型は、弧状通路と直線通路とを備え、前記弧状通路と直線通路との交差位置の接線は、前記直線通路に垂直する、
ことを特徴とする請求項2に記載の連続複合変形装置。
【請求項4】
前記押出金型は、第3圧延ロールの下流に位置し、前記弧状通路は前記押出輪に隣接して設置され、前記棒材は押出輪と第3圧延ロールにより圧延された後、弧状通路に入る、
ことを特徴とする請求項3に記載の連続複合変形装置。
【請求項5】
前記弧状通路の一側の弧状面は押出輪の表面であり、他方側の弧状面は前記押出金型に設置される、
ことを特徴とする請求項4に記載の連続複合変形装置。
【請求項6】
前記第1圧延ロールの円心と押出輪の円心との接続線と、第2圧延ロールの円心と押出輪の円心との接続線とにより形成された夾角は、前記第2圧延ロールの円心と押出輪の円心との接続線と、第3圧延ロールの円心と押出輪の円心との接続線とにより形成された夾角に等しい、
ことを特徴とする請求項2に記載の連続複合変形装置。
【請求項7】
前記第1圧延ロール、第2圧延ロール及び第3圧延ロールの直径は等しく、前記押出輪の直径は前記第1圧延ロールより大きい、
ことを特徴とする請求項2に記載の連続複合変形装置。
【請求項8】
前記縮径引抜金型の入口は、前記押出金型の出口に接して設置される、
ことを特徴とする請求項1に記載の連続複合変形装置。
【請求項9】
前記縮径引抜金型は前記押出金型の出口位置に嵌め込まれる、
ことを特徴とする請求項8に記載の連続複合変形装置。
【請求項10】
前記縮径引抜金型の出口直径は入口直径より小さい、
ことを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の連続複合変形装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械加工技術分野に属し、具体的には、連続複合変形装置に関する。
【背景技術】
【0002】
科学技術の急速的な発展とともに、市場の変化は日進月歩の今日では、金属材料に対する性能の要求がますます高くなり、そして金属材料の性能指標は結晶粒微細化の程度の向上と伴い向上していることがまぎれもない事実である。そのため、微細結晶金属材料を製造することが高性能材料を発展させる重要な研究方向となっている。鍛造、引抜、押出等の強加工(severe plastic deformation)技術に比べて、等通路回転角押出技術(即ちEqual Channel Angular Processing、英語略称: ECAP)は主に棒材の押出加工に用いられ、金属材料の力学的性能を明らかに向上させるとともに、変形過程において材料の断面形状を変更させないようにすることもできる。より強い結晶粒微細化能力を有するにもかかわらず、ブランクの空洞と欠陥を除去することができ、材料内部組織に高い均一性を有するようになる。ただし、等通路回転角押出技術は単品でマルチパス変形を行うことにより、十分な塑性変形量を累積することができるが、連続化生産を実現することができず、加工効率が低下させ、また現在では、強化プロセス又は装置だけで所望の効果が得られない。
【0003】
したがって、上記従来技術の不足に対する改善技術案を提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、連続複合変形装置を提供し、少なくても現在の等通路回転角押出技術が連続化生産を実現できずのことより、加工効率が低下等の問題を解決することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を実現するため、本発明は下記のような技術案を提供する。
【0006】
棒材を圧延し、かつ棒材を下流への移動に対し導向する圧延ロール対と、圧延ロール対の下流に設置され、棒材の前進方向を変更し、かつ棒材に塑性変形を生成する押出金型と、前記押出金型の下流に設置され、棒材を縮径押出することにより、棒材の直径を小さくさせる縮径引抜金型とを備え、圧延ロール対と押出金型との間に設置され、棒材を再圧延する押出輪と遊星ロールを更に備える、連続複合変形装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の複合変形装置は複数種の強化プロセスを一体に結合する複合変形プロセスであり、そのプロセス全体は集積複層圧延、等通路回転角押出、縮径押出、連続押出等の多種なプロセスメカニズムを有機的に一体に組み合わせ、棒材の性能を複数回強化して向上させるのみならず、必要な仕様の高性能棒材を得ることができ、プロセス過程全体の連続化生産も実現させ、最終的に必要な仕様棒材の縮径加工を完成させた。該複合変形装置の構造がコンパクトであり、操作しやすく、柔軟性があり、コストがより低い。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施例における連続複合変形装置の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例における技術案について、明確で完全に説明し、明らかに、説明された実施例は単に本発明の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本発明における実施例に基づいて、当業者が取得した全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0010】
本発明の具体的な実施例により、図1に示すように、本発明は連続複合変形装置を提供し、該複合変形装置は水平単結晶又は充填コア連続鋳造(core-filling continuous casting)されたロッドブランクに用いられ、本願における複合変形装置は銅合金、アルミニウム合金、マグネシウム合金等に用いることができ、例えば銅被覆アルミニウムロッドブランク、アルミニウム合金ロッドブランク、マグネシウム合金ロッドブランク等であり、複合変形装置は圧延ロール対、押出金型6及び縮径引抜金型7を備える。
【0011】
圧延ロール対は二つの初期圧延ロール1を備え、圧延ロール対は棒材2を圧延し、かつ棒材2を下流への移動に対し導向し、すなわち棒材2は圧延ロール対の作用で水平方向に沿ってガイドフィードする。他の実施例には、水平方向に沿って複数対の圧延ロールを並列設置することができる。
【0012】
押出金型6は圧延ロール対の下流に設置され、押出金型6は棒材2の前進方向を変更し、かつ棒材2に塑性変形を生成し、縮径引抜金型7は押出金型6の下流に設置され、縮径引抜金型7は棒材2を縮径押出することにより、棒材2の直径を小さくさせる。
【0013】
複合変形装置は押出輪10と遊星ロールを更に備え、押出輪10と遊星ロールは圧延ロール対と押出金型6との間に設置され、押出輪10と第1圧延ロール3は棒材2に対し第二回の圧延を行う。
【0014】
本実施例には、遊星ロールは押圧輪10を取り囲んで設置されている第1圧延ロール3と、第2圧延ロール4及び第3圧延ロール5を備え、第1圧延ロール3と、第2圧延ロール4及び第3圧延ロール5は押出輪10の周りで環状に分布する三つの小型遊星ロールに相当する。
【0015】
棒材2は順に第1圧延ロール3と、第2圧延ロール4及び第3圧延ロール5と押出輪10との間の隙間を通過することにより、棒材2が三回圧延され、且つ押出輪の表面に貼り合わせて前へ移動させされる。押出輪10は、第1圧延ロール3と、第2圧延ロール4と、第3圧延ロール5との間に複層圧延弯曲通路が形成され、棒材2が三回圧延されると同時に、棒材2もさらに三つの圧延ロールの作用で運動方向を変更することにより、棒材2が押出輪10の表面に貼り付けられて弯曲形状になる。他の実施例には、二つの圧延ロール、又は四つ以上の圧延ロールを設置することができる。棒材2は、圧延ロール対と、押出輪10と三つの圧延ロールの複層圧延(共に四回の圧延)の後、大きな塑性変形量を蓄積する
【0016】
押出輪10と遊星ロールが協調した速度を有するため、棒材2が各変形通路を等速に通過することができ、それにより連続加工の効果を至る。複数の圧延ロールが設置されて押出輪10と配合するため、連続加工に必要な動力を保証する。一回押出過程で、棒材2は多種な変形通路を通過し、棒材2の強化効果を大幅に向上させる。押圧輪10は押圧輪軸9に設置され、押圧輪10と押圧輪軸9との間に接続キー11により接続される。
【0017】
第1圧延ロール3と、第2圧延ロール4と、第3圧延ロール5との直径は等しく、押圧輪10の直径は第1圧延ロール3、第2圧延ロール4、第3圧延ロール5の直径より大きい。第1圧延ロールの円心と押出輪の円心との接続線と、第2圧延ロールの円心と押出輪の円心との接続線とにより形成された夾角は、第2圧延ロールの円心と押出輪の円心との接続線と、第3圧延ロールの円心と押出輪の円心との接続線とにより形成された夾角に等しく、本実施例には、上記夾角はいずれも30°であり、且つ第1圧延ロール3、第2圧延ロール4及び第3圧延ロール5は押圧輪10との間のピッチは同じである。他の実施例には、プロセス要求に応じて圧延ロールの位置を調整することができ、遊星ロールごとの位置を調整できることから、毎回圧延された変形量を調整し得り、また圧延変形量を増大させると同時に摩擦力も増大させ、材料輸送(すなわち棒材2)の送り力を向上させる。押出金型6は、弧状通路と直線通路とを備え、弧状通路と直線通路との交差位置の接線は、直線通路に垂直する。弧状通路と直線通路は押出チャンバを構成し、押出チャンバの入口の一側の表面は弧状であり、他側は底平面であり、それらは押出輪の表面と互いに配合して剪断弯曲通路を形成し、この剪断弯曲通路を経るのは、一パスの等通路回転角押出を完成することに相当する。棒材2は弧状通路により直線通路に入る過程で約90°の転向が発生し、棒材2が剪断弯曲通路を通過する過程で、棒材2に激しい近似剪断変形が発生し、棒材2に大量の塑性変形量が蓄積されるようになった。棒材2がこの剪断弯曲通路を経るのは、一パスの等通路回転角押出を完了することに相当し、複層圧延弯曲通路と剪断弯曲通路と前後に接する。
【0018】
本実施例には、押出金型6は第3圧延ロール5の下流に位置し、弧状通路と押圧輪10と隣接して設置され、棒材2が押圧輪10と第3圧延ロール5により圧延された後、弧状通路に入る。弧状通路の一側の弧状面は押出輪の表面であり、他方側の弧状面は押出金型6に設置される。即ち、押出金型6は押圧輪10の隣に配置され、弧状通路は押出輪10の一部の外表面と押出金型6上の弧状面で共同的に形成され、これも棒材2が弧状通路に入る時、常に押出輪10と接触し、押出輪10は棒材2に前進する動力を提供することができ、棒材2が押出金型6に入ることを容易させ、棒材2が弧状通路から直線通路に入るためできるだけ多くの動力を提供する。
【0019】
縮径引抜金型7の入口は、押出金型6の出口に接して設置される。押出金型6は右端面に直方体凹溝を有し、縮径引抜金型7の外形は長方体であり、縮径引抜金型7は押出金型6の直方体凹溝に嵌め込まれる。縮径引抜金型7の出口直径は入口直径より小さく、それにより棒材2の縮径加工を完成する。
【0020】
連続複合変形装置を用いて棒材2を加工する時、本実施例には、棒材2が水平連続鋳造装置で製造されたCu-20Ag鋳放ロッドブランクであり、製造された鋳造ロッドブランクを連続複合変形装置に導入させる。具体的な過程は以下のとおりである。
【0021】
棒材2は一対の初期圧延ロール1の導向作用でフィードし、棒材2が水平方向(且つ押出輪10に接する方向)に沿って押出輪10と第1圧延ロール3との間に入り、第1圧延ロール3、第2圧延ロール4、第3圧延ロール5は押出輪10の周囲に環状に分布された三つの小型遊星ロールであり、三つの遊星ロールは遊星ロール群を構成し、遊星ロール群と押出輪10との間に複層圧延弯曲通路が形成される。棒材2が回転する押出輪10に接触した後、遊星ロール群、押出輪10及び押出輪溝8と棒材2との間の摩擦力の作用で、棒材2が複層圧延弯曲通路に入り、棒材2に大きな塑性変形量を蓄積させる。押出金型6は押出輪10の右側に設置され、同時に押出金型6は第3圧延ロール5の下方に位置され、押出金型6の一側の弧面、直線通路は押出輪10の一部の外表面と配合して剪断弯曲通路を形成し、棒材2は複層圧延弯曲通路を通過した後、摩擦力の駆動作用で、棒材2は直ちに剪断弯曲通路に押し込まれ、押出金型6のキャビティ回転角に激しい近似剪断変形が発生することにより、棒材2は大量の塑性変形量を蓄積させる。棒材2は剪断弯曲通路を通過した後、最後的に縮径引抜金型7により、縮径引抜金型7の作用で縮径押出過程を完成した。
【0022】
プロセスフローの全体には、複層圧延弯曲通路、剪断弯曲通路、縮径押出通路が前後に接して設置され、一回押出過程を経て、棒材が三種類の押出キャビティを連続的に通過し、棒材2の押出効率も大幅に向上する。即ち棒材2は多輪圧延(即ち蓄積複層圧延)、等通路回転角押出、連続押出等の変形量の蓄積過程を完了した後、縮径引抜金型7のキャビティで引抜を行い、これまでにワンセットに必要な仕様の棒材2の連続押出強化加工過程を完成した。
【0023】
以上により、本発明の提供する連続複合変形装置に関する技術案には、そのプロセス全体の過程は蓄積複層圧延、等通路回転角押出、縮径押出、連続押出等の多種類なプロセスメカニズムを有機的に一体に組み合わせ、棒材の性能を複数回強化して向上させるのみならず、プロセス過程の全体の連続化生産も実現できた。且つ該複合変形装置の構造がコンパクトであり、操作がしやすく、柔軟性があり、コストがより低い。以上は本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明を限定するものではなく、本発明の精神及び原則内では、何れかの修正、同等置換、改善などは、いずれも本発明の請求項の保護範囲内に属する。
【符号の説明】
【0024】
1 初期圧延ロール
2 棒材
3 第1圧延ロール
4 第2圧延ロール
5 第3圧延ロール
6 押出金型
7 縮径引抜金型
8 押出輪溝
9 押出輪軸
10 押出輪
11 接続キー
図1
【手続補正書】
【提出日】2022-05-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
棒材を圧延し、かつ棒材を下流への移動に対し導向する圧延ロール対と、
圧延ロール対の下流に設置され、棒材の前進方向を変更し、かつ棒材に塑性変形を生成する押出金型と、
前記押出金型の下流に設置され、棒材を縮径押出することにより、棒材の直径を小さくさせる縮径引抜金型と、
圧延ロール対と押出金型との間に設置され、棒材を再圧延する押出輪と遊星ロールを備えており、
前記遊星ロールは、前記押出輪を取り囲んで設置されている第1圧延ロール、第2圧延ロール及び第3圧延ロールを備えており、
前記棒材は順に第1圧延ロール、第2圧延ロール及び第3圧延ロールと押出輪との間の隙間を通過することにより、棒材が三回圧延され、且つ押出輪の表面に貼り合わせて前へ移動させられる、
ことを特徴とする連続複合変形装置。
【請求項2】
前記押出金型は、弧状通路と直線通路とを備え、前記弧状通路と直線通路との交差位置の接線は、前記直線通路に垂直する、
ことを特徴とする請求項に記載の連続複合変形装置。
【請求項3】
前記押出金型は、第3圧延ロールの下流に位置し、前記弧状通路は前記押出輪に隣接して設置され、前記棒材は押出輪と第3圧延ロールにより圧延された後、弧状通路に入る、
ことを特徴とする請求項に記載の連続複合変形装置。
【請求項4】
前記弧状通路の一側の弧状面は押出輪の表面であり、他方側の弧状面は前記押出金型に設置される、
ことを特徴とする請求項に記載の連続複合変形装置。
【請求項5】
前記第1圧延ロールの円心と押出輪の円心との接続線と、第2圧延ロールの円心と押出輪の円心との接続線とにより形成された夾角は、前記第2圧延ロールの円心と押出輪の円心との接続線と、第3圧延ロールの円心と押出輪の円心との接続線とにより形成された夾角に等しい、
ことを特徴とする請求項に記載の連続複合変形装置。
【請求項6】
前記第1圧延ロール、第2圧延ロール及び第3圧延ロールの直径は等しく、前記押出輪の直径は前記第1圧延ロールより大きい、
ことを特徴とする請求項に記載の連続複合変形装置。
【請求項7】
前記縮径引抜金型の入口は、前記押出金型の出口に接して設置される、
ことを特徴とする請求項に記載の連続複合変形装置。
【請求項8】
前記縮径引抜金型は前記押出金型の出口位置に嵌め込まれる、
ことを特徴とする請求項に記載の連続複合変形装置。
【請求項9】
前記縮径引抜金型の出口直径は入口直径より小さい、
ことを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の連続複合変形装置。
【外国語明細書】