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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022136980
(43)【公開日】2022-09-21
(54)【発明の名称】再配線基板を含む半導体パッケージ
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/12 20060101AFI20220913BHJP
   H01L 25/065 20060101ALI20220913BHJP
【FI】
H01L23/12 501P
H01L25/08 Y
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022023002
(22)【出願日】2022-02-17
(31)【優先権主張番号】10-2021-0030289
(32)【優先日】2021-03-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】金 東奎
(72)【発明者】
【氏名】李 大虎
(72)【発明者】
【氏名】李 錫賢
(72)【発明者】
【氏名】金 ▲みん▼呈
(72)【発明者】
【氏名】瀏 太元
(57)【要約】
【課題】動作速度及び熱放出特性が向上された半導体パッケージを提供する。
【解決手段】半導体パッケージは下部再配線基板の上面上に実装された下部半導体チップと、下部再配線基板と下部半導体チップとの間に介在された下部ソルダパターンと、下部再配線基板の上面上に配置された導電構造体と、下部再配線基板の上面上に提供され、下部半導体チップの上面を覆う下部モールディング膜と、下部モールディング膜及び導電構造体上に配置され、導電構造体と電気的に連結される上部再配線基板と、上部再配線基板の上面上に実装された上部半導体チップと、上部再配線基板及び上部半導体チップの間に介在された上部ソルダパターンと、上部再配線基板の上面上に提供され、上部半導体チップの側壁を覆う上部モールディング膜と、を含み、導電構造体の数は前記上部半導体チップのチップパッドの数と同一であるか、或いはより多い。
【選択図】図1B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部再配線基板と、
前記下部再配線基板の上面上に実装された第1下部半導体チップと、
前記下部再配線基板及び前記第1下部半導体チップの間に介在された第1下部ソルダパターンと、
前記下部再配線基板の前記上面上に配置され、前記第1下部半導体チップと横に離隔された導電構造体と、
前記下部再配線基板の前記上面上に提供され、前記導電構造体の側壁及び前記第1下部半導体チップの上面を覆う下部モールディング膜と、
前記下部モールディング膜及び前記導電構造体上に配置され、前記導電構造体と電気的に連結される上部再配線基板と、
前記上部再配線基板の上面上に実装された第1上部半導体チップと、
前記上部再配線基板及び前記第1上部半導体チップの間に介在された第1上部ソルダパターンと、
前記第1上部半導体チップの側壁を覆い、前記第1上部半導体チップの上面を露出させる上部モールディング膜と、を含み、
前記下部モールディング膜は、前記下部再配線基板と前記第1下部半導体チップとの間に延長されて、前記第1下部ソルダパターンの側壁を覆い、
前記上部モールディング膜は、前記上部再配線基板及び前記第1上部半導体チップとの間に延長されて、前記第1上部ソルダパターンの側壁を覆い、
前記導電構造体の比抵抗は、前記第1下部ソルダパターンの比抵抗より小さく、
前記導電構造体の数は、前記第1上部半導体チップの第1上部チップパッドの数と同一であるか、或いはより多く、
前記下部再配線基板は、
下部絶縁層内に提供され、ビア部分及び配線部分を含む再配線パターンと、
前記再配線パターンの下面上に提供されたシードパターンと、を含み、
前記ビア部分の上面の幅は、前記ビア部分の下面の幅より大きく、
前記上部再配線基板は、
上部絶縁層内に提供され、ビアパターン及び配線パターンを含む再配線層と、
前記再配線層の下面上に提供された上部シードパターンと、を含み、
前記ビアパターンの上面の幅は、前記ビアパターンの下面の幅より大きい半導体パッケージ。
【請求項2】
前記下部再配線基板の前記上面上に実装され、前記第1下部半導体チップと横に離隔された第2下部半導体チップと、
前記下部再配線基板及び前記第2下部半導体チップの間に介在された第2下部ソルダパターンと、をさらに含み、
平面視において、前記導電構造体は、前記第1下部半導体チップ及び前記第2下部半導体チップの間に配置される請求項1に記載の半導体パッケージ。
【請求項3】
前記下部モールディング膜は、前記第2下部半導体チップの上面を覆い、
前記下部モールディング膜は、前記下部再配線基板及び前記第2下部半導体チップの間に延長されて、前記第2下部ソルダパターンを密封する請求項2に記載の半導体パッケージ。
【請求項4】
前記上部再配線基板上に実装され、前記第1上部半導体チップと横に離隔された第2上部半導体チップと、
前記上部再配線基板及び前記第2上部半導体チップの間に介在された第2上部ソルダパターンと、をさらに含み、
前記上部モールディング膜は、前記第2上部半導体チップの下面上に延長されて、前記第2上部ソルダパターンを密封させる請求項2又は3に記載の半導体パッケージ。
【請求項5】
前記導電構造体の数は、前記第1上部半導体チップの前記第1上部チップパッドの数及び前記第2上部半導体チップの第2上部チップパッドの数の和と同一であるか、或いはより多い請求項4に記載の半導体パッケージ。
【請求項6】
前記導電構造体の数は、前記第1下部半導体チップの第1下部チップパッドの数及び前記第2下部半導体チップの第2下部チップパッドの数の和と同一であるか、或いはより多い請求項5に記載の半導体パッケージ。
【請求項7】
前記第1下部半導体チップは、その下面上に提供された第1下部チップパッドを含み、
前記第1下部ソルダパターンは、前記第1下部チップパッドと接続する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の半導体パッケージ。
【請求項8】
前記下部再配線基板の下面上に提供された第1ソルダ端子と、
前記下部再配線基板の前記下面上に提供され、前記第1ソルダ端子と絶縁された第2ソルダ端子と、をさらに含み、
前記第1ソルダ端子は、前記第1下部半導体チップと垂直にオーバーラップされ、前記第1下部半導体チップと電気的に連結され、
前記第2ソルダ端子は、平面視において前記第1下部半導体チップと離隔され、前記導電構造体と各々電気的に連結される請求項1乃至7のいずれか1項に記載の半導体パッケージ。
【請求項9】
前記下部再配線基板の厚さは、10μm乃至50μmである請求項1乃至8のいずれか1項に記載の半導体パッケージ。
【請求項10】
前記導電構造体の幅は、50μm乃至250μmであり、
前記導電構造体のピッチは、70μm乃至350μmである請求項1乃至9のいずれか1項に記載の半導体パッケージ。
【請求項11】
下部再配線基板と、
前記下部再配線基板の上面上に実装された第1下部半導体チップと、
前記下部再配線基板及び前記第1下部半導体チップの間に介在された第1下部ソルダパターンと、
前記下部再配線基板の前記上面上に実装された第2下部半導体チップと、
前記下部再配線基板及び前記第2下部半導体チップの間に介在された第2下部ソルダパターンと、
前記下部再配線基板の前記上面上に配置された導電構造体と、
前記下部再配線基板の前記上面上に提供され、前記第1下部半導体チップの上面及び前記第2下部半導体チップの上面を覆う下部モールディング膜と、
前記下部モールディング膜及び前記導電構造体上に配置され、前記導電構造体と電気的に連結される上部再配線基板と、
前記上部再配線基板上に実装された第1上部半導体チップと、
前記上部再配線基板及び前記第1上部半導体チップの間に介在された第1上部ソルダパターンと、
前記上部再配線基板上に実装され、前記第1上部半導体チップと横に離隔された第2上部半導体チップと、
前記上部再配線基板及び前記第2上部半導体チップの間に介在された第2上部ソルダパターンと、
前記上部再配線基板の上面上に提供され、前記第1上部半導体チップの側壁及び前記第2上部半導体チップの側壁を覆う上部モールディング膜と、を含み、
前記下部モールディング膜は、前記第1下部半導体チップの下面及び前記第2下部半導体チップの下面上に延長されて、前記第1下部ソルダパターン及び前記第2下部ソルダパターンを密封し、
前記上部モールディング膜は、前記第1上部半導体チップの下面及び前記第2上部半導体チップの下面上に延長されて、前記第1上部ソルダパターン及び前記第2上部ソルダパターンを密封し、
前記導電構造体は、平面視において前記第1下部半導体チップ及び前記第2下部半導体チップの間に介在され、
前記下部再配線基板は、
下部絶縁層と、
前記下部絶縁層内に提供され、ビア部分及び配線部分を含む再配線パターンと、
前記再配線パターンの下面上に提供されたシードパターンと、を含み、
前記上部再配線基板は、
上部絶縁層と、
前記上部絶縁層内に提供され、ビアパターン及び配線パターンを含む再配線層と、
前記再配線層の下面上に提供された上部シードパターンと、を含む半導体パッケージ。
【請求項12】
前記導電構造体は、複数の導電構造体を含み、
平面視において、前記導電構造体の中で少なくとも1つは、前記第1下部半導体チップと前記下部再配線基板の第1外側面との間又は前記第2下部半導体チップと前記下部再配線基板の第2外側面との間にさらに提供され、前記第2下部半導体チップは、前記第1下部半導体チップ及び前記下部再配線基板の前記第2外側面の間に配置され、
前記導電構造体の数は、前記第1上部半導体チップの第1上部チップパッドの数及び前記第2上部半導体チップの第2上部チップパッドの数の和と同一であるか、或いはより多い請求項11に記載の半導体パッケージ。
【請求項13】
前記導電構造体の比抵抗は、前記第1下部ソルダパターンの比抵抗及び前記第2下部ソルダパターンの比抵抗より小さい請求項11又は12に記載の半導体パッケージ。
【請求項14】
前記下部モールディング膜の上面は、前記導電構造体の上面と実質的に同一なレベルに配置され、
前記上部モールディング膜の上面は、前記第1上部半導体チップの上面及び前記第2上部半導体チップの上面と実質的に同一なレベルに配置された請求項11乃至13のいずれか1項に記載の半導体パッケージ。
【請求項15】
前記下部絶縁層は、感光性ポリマーを含み、
前記上部絶縁層は、感光性ポリマーを含む請求項11乃至14のいずれか1項に記載の半導体パッケージ。
【請求項16】
下部再配線基板と、
前記下部再配線基板の上面上に実装された下部半導体チップと、
前記下部再配線基板と前記下部半導体チップとの間に介在された下部ソルダパターンと、
前記下部再配線基板の前記上面上に配置された導電構造体と、
前記下部再配線基板の前記上面上に提供され、前記下部半導体チップの上面を覆う下部モールディング膜と、
前記下部モールディング膜及び前記導電構造体上に配置され、前記導電構造体と電気的に連結される上部再配線基板と、
前記上部再配線基板の上面上に実装された上部半導体チップと、
前記上部再配線基板及び前記上部半導体チップの間に介在された上部ソルダパターンと、
前記上部再配線基板の前記上面上に提供され、前記上部半導体チップの側壁を覆う上部モールディング膜と、を含み、
前記下部モールディング膜は、前記下部再配線基板及び前記下部半導体チップの間に延長されて、前記下部ソルダパターンを密封し、
前記上部モールディング膜は、前記上部再配線基板及び前記上部半導体チップの間に延長されて、前記上部ソルダパターンを密封し、
前記導電構造体の数は、前記上部半導体チップの上部チップパッドの数と同一であるか、或いはより多く、
前記下部再配線基板は、
下部絶縁層内に提供され、ビア部分及び配線部分を含む再配線パターンと、
前記再配線パターンの下面上に提供されたシードパターンと、を含み、
前記上部再配線基板は、
上部絶縁層内に提供され、ビアパターン及び配線パターンを含む再配線層と、
前記再配線層の下面上に提供されたシード層と、を含む半導体パッケージ。
【請求項17】
前記下部半導体チップは、その下面上に提供された下部チップパッドを含み、
前記下部ソルダパターンは、前記下部半導体チップの前記下部チップパッドと接続し、
前記下部モールディング膜は、前記下部半導体チップの上面及び前記上部再配線基板の下面の間に提供される請求項16に記載の半導体パッケージ。
【請求項18】
前記導電構造体の比抵抗は、前記下部ソルダパターンの比抵抗及び前記上部ソルダパターンの比抵抗より小さい請求項16又は17に記載の半導体パッケージ。
【請求項19】
前記上部モールディング膜は、前記上部半導体チップの上面を露出させる請求項16乃至18のいずれか1項に記載の半導体パッケージ。
【請求項20】
前記ビア部分の上面の幅は、前記ビア部分の下面の幅より大きく、
前記ビアパターンの上面の幅は、前記ビアパターンの下面の幅より大きい請求項16乃至19のいずれか1項に記載の半導体パッケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体パッケージ、より具体的に再配線基板を含む半導体パッケージ及びその製造方法に係る。
【背景技術】
【0002】
半導体パッケージは集積回路チップを電子製品への使用に適合する形態に具現化したものである。通常、半導体パッケージは印刷回路基板上に半導体チップを実装し、ボンディングワイヤ乃至バンプを利用してこれらを電気的に連結することが一般的である。電子産業の発達に半導体パッケージの信頼性向上及び小型化のための様々な研究が進行している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許10,109,567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は動作速度及び熱放出特性が向上された半導体パッケージ及びその製造方法を提供することにある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は小型化された半導体パッケージ及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の概念にしたがう半導体パッケージが提供される。本発明によれば、半導体パッケージは下部再配線基板と、前記下部再配線基板の上面上に実装された第1下部半導体チップと、前記下部再配線基板及び前記第1下部半導体チップの間に介在された第1下部ソルダパターンと、前記下部再配線基板の前記上面上に配置され、前記第1下部半導体チップと横に離隔された導電構造体と、前記下部再配線基板の前記上面上に提供され、前記導電構造体の側壁及び前記第1下部半導体チップの上面を覆う下部モールディング膜と、前記モールディング膜及び前記導電構造体上に配置され、前記導電構造体と電気的に連結される上部再配線基板と、前記上部再配線基板の上面上に実装された第1上部半導体チップと、前記上部再配線基板及び前記第1上部半導体チップの間に介在された第1上部ソルダパターンと、前記第1上部半導体チップの側壁を覆い、前記第1上部半導体チップの上面を露出させる上部モールディング膜と、を含むことができる。前記下部モールディング膜は前記下部再配線基板と前記第1下部半導体チップとの間に延長されて、前記第1下部ソルダパターンの側壁を覆い、前記上部モールディング膜は前記上部再配線基板及び前記第1上部半導体チップの間に延長されて、前記第1上部ソルダパターンの側壁を覆い、前記導電構造体の比抵抗は前記第1下部ソルダパターンの比抵抗より小さく、前記導電構造体の数は前記第1上部半導体チップのチップパッドの数と同一であるか、或いはより多いことができる。前記下部再配線基板は、下部絶縁層内に提供され、ビア部分及び配線部分を含む再配線パターンと、前記再配線パターンの下面上に提供されたシードパターンと、を含み、前記ビア部分の上面の幅は前記ビア部分の下面の幅より大きく、前記上部再配線基板は、上部絶縁層内に提供され、ビアパターン及び配線パターンを含む再配線層と、前記再配線層の下面上に提供された上部シードパターンと、を含み、前記ビアパターンの上面の幅は前記ビアパターンの下面の幅より大きいことができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、下部半導体チップは再配線基板を通じて第1ソルダ端子と電気的に連結されることができる。上部半導体チップは上部再配線基板及び導電構造体を通じて第2ソルダ端子と電気的に連結されることができる。再配線基板及び上部再配線基板が薄い厚さを有して、下部半導体チップ及び上部半導体チップの電気的通路の長さが減少し、半導体パッケージが小型化されることができる。導電構造体は低い比抵抗を有して、上部半導体チップの動作速度が向上されることができる。下部半導体チップ及び上部半導体チップの熱放出特性が改善されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1A】実施形態に係る半導体パッケージを示した平面図である。
図1B図1AのA-B線に沿って切断した断面である。
図1C図1BのC領域を拡大した図面である。
図1D図1BのD領域を拡大した図面である。
図2A】実施形態に係る半導体パッケージを説明するための図面である。
図2B】実施形態に係る半導体パッケージを説明するための図面である。
図3A】実施形態に係る半導体パッケージを示した平面図である。
図3B図3AのA’-B’線に沿って切断した断面である。
図4A】実施形態に係る半導体パッケージを説明するための図面である。
図4B】実施形態に係る半導体パッケージを説明するための図面である。
図5図5A乃至図5Iは実施形態に係る半導体パッケージの製造方法を説明するための図面である。
図6】実施形態に係る半導体パッケージの製造方法を説明するための図面である。
図7図7A乃至図7Dは実施形態に係る半導体パッケージの製造方法を説明するための図面である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書で、全文に亘って同一な参照符号は同一な構成要素を指称することができる。本発明の概念にしたがう半導体パッケージ及びその製造方法を説明する。
【0010】
図1Aは実施形態に係る半導体パッケージを示した平面図である。図1B図1AのA-B線に沿って切断した断面である。図1C図1BのC領域を拡大した図面である。図1D図1BのD領域を拡大した図面である。
【0011】
図1A乃至図1Dを参照すれば、半導体パッケージ1は下部パッケージ及び上部パッケージを含むことができる。下部パッケージは下部再配線基板100、第1下部半導体チップ201、第1下部ソルダパターン251、導電構造体300、及び下部モールディング膜400を含むことができる。上部パッケージは上部再配線基板600、第1上部半導体チップ701、第1上部ソルダパターン751、及び上部モールディング膜800を含むことができる。
【0012】
下部再配線基板100は下部絶縁層110、アンダーバンプパターン150、再配線パターン120、シードパターン130、及び再配線パッド140を含むことができる。下部絶縁層110は、例えば感光性ポリマーのような有機物質を含むことができる。感光性ポリマーは、感光性ポリイミド、ポリベンゾオキサゾール、フェノール系ポリマー、及びベンゾシクロブテン系ポリマーの中で少なくとも1つを含むことができる。下部絶縁層110は複数に提供されることができる。一例として、複数の下部絶縁層110は互いに同一な物質を含むことができる。隣接する下部絶縁層110の間の界面は区分されなくともよい。例えば、図1Cのように下部絶縁層110は第1下部絶縁層111、第2下部絶縁層112、及び第3下部絶縁層113を含むことができる。第2下部絶縁層112は第1下部絶縁層111及び第3下部絶縁層113の間に配置されることができる。第1下部絶縁層111は下部絶縁層110の中で最下部層であり得る。第3下部絶縁層113は下部絶縁層110の中で最上部層であり得る。下部絶縁層110の積層された数は多様に変形されることができる。
【0013】
アンダーバンプパターン150は下部絶縁層110の中で最下部層内に提供されることができる。アンダーバンプパターン150の下面は下部絶縁層110に覆わないことがあり得る。アンダーバンプパターン150はソルダ端子500のパッドとして機能することができる。アンダーバンプパターン150は互いに横に離隔され、互いに電気的に絶縁されることができる。所定の2つの構成要素が横に離隔されたことは水平に離隔されたことを意味することができる。“水平的”は第1下部絶縁層111の下面に平行であることを意味することができる。第1下部絶縁層111はアンダーバンプパターン150の上面と側壁を覆うことができる。アンダーバンプパターン150は銅のような金属物質を含むことができる。図示されたことと異なりに、アンダーバンプパターン150は第1下部絶縁層111の下面上に配置されることができる。
【0014】
再配線パターン120は図1Cのように第1再配線パターン121及び第2再配線パターン122を含むことができる。第1再配線パターン121がアンダーバンプパターン150上に各々提供されることができる。第1再配線パターン121は互いに横に離隔配置され、電気的に分離されることができる。第1再配線パターン121は第1下部絶縁層111の上面上に及び第1下部絶縁層111内に配置されることができる。前記第1再配線パターン121の各々は第1ビア部分121V及び第1配線部分121Wを含むことができる。第1ビア部分121Vは対応するアンダーバンプパターン150の上面上に及び第1下部絶縁層111内に配置されることができる。第1ビア部分121Vの上面の幅W1は第1ビア部分121Vの下面の幅W2より大きいことができる。第1ビア部分121Vの上面は下面と対向されることができる。第1ビア部分121Vの上面は仮想の面であって、第1配線部分121Wの下面と同一なレベルに提供されることができる。第1配線部分121Wは第1ビア部分121V上に提供され、第1ビア部分121Vと境界面なしで連結されることができる。第1配線部分121Wの幅は第1ビア部分121Vの上面の幅W1より大きいことができる。第1配線部分121Wは第1下部絶縁層111の上面上に延長され、第1方向に延長された長軸を有することができる。第1方向は第1下部絶縁層111の下面と並ぶことができる。第1再配線パターン121は銅のような金属を含むことができる。本明細書でビアは垂直的な連結のための構成であり、配線は水平的な連結のための構成であり得る。“垂直的”は第1下部絶縁層111の下面と垂直になることを意味することができる。本明細書でレベルは垂直的レベルを意味することができ、レベル差は第1下部絶縁層111の下面と垂直になる方向で測定されることができる。所定の構成要素のレベル及び幅が互いに同一であるということは工程上で発生することができる誤差範囲の同一性を意味することができる。
【0015】
第2下部絶縁層112が第1下部絶縁層111上で第1配線部分121Wの側壁及び上面を覆うことができる。
【0016】
シードパターン130は第1シードパターン131及び第2シードパターン132を含むことができる。第1シードパターン131が第1再配線パターン121の下面上に各々配置されることができる。例えば、第1シードパターン131の各々は対応するアンダーバンプパターン150と第1ビア部分121Vとの間に介在され、第1ビア部分121Vの側壁及び第1配線部分121Wの下面を覆うことができる。第1シードパターン131の各々は対応する第1配線部分121Wの側壁上に延長されなくともよい。第1シードパターン131はアンダーバンプパターン150及び第1再配線パターン121と異なる物質を含むことができる。例えば、第1シードパターン131は導電シード物質を含むことができる。導電シード物質は銅、チタニウム、及び/又はこれらの合金を含むことができる。第1シードパターン131はバリアー層として機能して、第1再配線パターン121に含まれた物質の拡散を防止することができる。
【0017】
第2再配線パターン122が第1再配線パターン121上に各々配置されて、第1再配線パターン121と電気的に連結されることができる。第2再配線パターン122の各々は第2配線部分122W及び第2ビア部分122Vを含むことができる。第2ビア部分122Vは第2下部絶縁層112内に提供され、対応する第1再配線パターン121と接続することができる。第2ビア部分122Vの上面の幅は第2ビア部分122Vの下面の幅より大きいことができる。第2ビア部分122Vの上面は下面と対向されることができる。第2ビア部分122Vの上面は仮想の面であって、第2配線部分122Wの下面と実質的に同一なレベルに提供されることができる。第2配線部分122Wは第2ビア部分122V上に提供され、第2ビア部分122Vと境界面なしで連結されることができる。第2配線部分122Wの幅は第2ビア部分122Vの上面の幅より大きいことができる。第2配線部分122Wは第2下部絶縁層112の上面上に延長されることができる。第2再配線パターン122は銅のような金属を含むことができる。
【0018】
第2シードパターン132が第2再配線パターン122の下面上に各々配置されることができる。第2シードパターン132は第1再配線パターン121と第2再配線パターン122との間に各々介在されることができる。例えば、第2シードパターン132の各々は対応する第2ビア部分122Vの下面と側壁及び第2配線部分122Wの下面を覆うことができる。前記第2シードパターン132の各々は対応する前記第2配線部分122Wの側壁上に延長されなくともよい。第2シードパターン132は、例えば導電シード物質を含むことができる。第2シードパターン132はバリアー層として機能して、第2再配線パターン122に含まれた物質の拡散を防止することができる。
【0019】
再配線パターン120の積層された数は多様に変形されることができる。例えば、再配線パターン120は第3再配線パターンをさらに含むことができる。この場合、第3再配線パターンは第1再配線パターン121及び第2再配線パターン122の間に各々介在されることができる。
【0020】
第3下部絶縁層113は第2下部絶縁層112の上面上に提供され、第2再配線パターン122を覆うことができる。
【0021】
再配線パッド140は第2再配線パターン122上に配置されて、第2再配線パターン122と各々接続することができる。再配線パッド140は互いに横に離隔されることができる。再配線パターン120が提供されるので、少なくとも1つの再配線パッド140はそれと電気的に連結されるアンダーバンプパターン150と垂直に整列されないこともあり得る。したがって、アンダーバンプパターン150又は再配線パッド140の配置がより自由に設計されることができる。
【0022】
再配線パッド140が第3下部絶縁層113内に提供され、第3下部絶縁層113の上面上に延長されることができる。再配線パッド140の各々の下部は第3下部絶縁層113内に配置されることができる。再配線パッド140の各々の上部は第3下部絶縁層113の上面上に配置されることができる。再配線パッド140の各々の上部は下部より大きい幅を有し、下部と連結されることができる。再配線パッド140は銅のような金属を含むことができる。下部再配線基板100はシードパッド143をさらに含むことができる。シードパッド143は再配線パッド140の下面上に各々提供されることができる。シードパッド143は第2再配線パターン122と再配線パッド140との間に各々提供され、第3下部絶縁層113と再配線パッド140との間に各々延長されることができる。シードパッド143は再配線パッド140と異なる物質を含むことができる。シードパッド143は、例えば導電シード物質を含むことができる。図示されていないが、下部再配線基板100は再配線パッド140の上面上に各々提供されたボンディングパッドを各々さらに含むことができる。ボンディングパッドは再配線パッド140と異なる物質を含むことができる。例えば、ボンディングパッドはニッケル、金、及び/又はこれらの合金を含むことができる。ボンディングパッドは保護膜又は接着膜として機能することができる。
【0023】
下部再配線基板100は第1厚さT1を有することができる。所定の構成要素の厚さは前記構成要素の下面と実質的に垂直になる方向で測定されることができる。構成要素の厚さは前記構成要素の下面と上面との間の間隔に該当することができる。例えば、第1厚さT1は最下部下部絶縁層110(例えば、第1下部絶縁層111)の下面及び再配線パッド140の上面の間の間隔に該当することができる。第1厚さT1は10μm乃至50μmであり得る。第1厚さT1が50μm以下であるので、半導体パッケージ1が小型化されることができる。
【0024】
図1Bのように第1下部半導体チップ201が下部再配線基板100の上面上に実装されることができる。第1下部半導体チップ201は平面視において下部再配線基板100のセンター領域上に配置されることができる。第1下部半導体チップ201はロジックチップ、バッファチップ、及びメモリチップの中でいずれか1つであり得る。第1下部半導体チップ201は互いに対向する上面及び下面を有することができる。第1下部半導体チップ201の下面は下部再配線基板100に向かい、活性面であり得る。第1下部半導体チップ201の上面は非活性面であり得る。例えば、第1下部半導体チップ201は図1Cのように下部半導体基板210、下部配線層、下部集積回路215、及び第1下部チップパッド231を含むことができる。下部集積回路215は下部半導体基板210の下面上に配置されることができる。下部集積回路215はロジック回路、メモリ回路、及び/又はこれらの組合を含むことができる。下部配線層は下部半導体基板210の下面上に配置されることができる。下部配線層は下部絶縁パターン220及び下部配線構造体225を含むことができる。下部配線構造体225は下部絶縁パターン220内に配置されることができる。第1下部チップパッド231は下部配線層の下面上に配置されることができる。第1下部チップパッド231は下部配線構造体225を通じて下部集積回路215と接続することができる。所定の構成要素が半導体チップと電気的に連結されるということは半導体チップのチップパッドを通じて半導体チップの集積回路と電気的に連結されることを意味することができる。
【0025】
図1Bのように第1下部ソルダパターン251が下部再配線基板100及び第1下部半導体チップ201の間に各々介在されることができる。第1下部ソルダパターン251は再配線パッド140及び第1下部チップパッド231の間に各々提供されて、再配線パッド140及び第1下部チップパッド231と各々接続することができる。したがって、第1下部半導体チップ201が第1下部ソルダパターン251を通じて下部再配線基板100と接続することができる。下部再配線基板100と接続することは再配線パターン120の中で少なくとも1つと接続することである。第1下部ソルダパターン251の数は第1下部チップパッド231の数と同一であることができるが、これに制約されない。第1下部ソルダパターン251の各々はソルダボール形状を有し、ソルダ物質を含むことができる。本明細書でソルダ物質はスズ、ビスマス、鉛、銀、又はこれらの合金を含むことができる。
【0026】
第1下部ソルダパターン251、再配線パッド140、及び再配線パターン120は比較的高い熱伝導率を有することができる。例えば、第1下部ソルダパターン251の熱伝導率、再配線パッド140の熱伝導率、及び再配線パターン120の熱伝導率は下部モールディング膜400の熱伝導率より大きいことができる。したがって、半導体パッケージ1動作の時、第1下部半導体チップ201で発生した熱は第1下部ソルダパターン251、再配線パッド140、及び再配線パターン120を通じて外部に早く放出されることができる。第1厚さT1が50μm以下であるので、第1下部半導体チップ201の熱放出特性がさらに改善されることができる。
【0027】
導電構造体300が下部再配線基板100の上面上に配置されることができる。導電構造体300は平面視において、下部再配線基板100のエッジ領域上に配置されることができる。下部再配線基板100のエッジ領域は平面視において、センター領域を囲むことができる。導電構造体300は第1下部半導体チップ201と横に離隔されることができる。導電構造体300は互いに横に離隔されることができる。導電構造体300は再配線パッド140上に各々配置されて、再配線パッド140と各々接続することができる。導電構造体300は再配線パターン120と電気的に連結されることができる。
【0028】
導電構造体300の上面は第1下部半導体チップ201の上面より高いレベルに配置されることができる。導電構造体300の高さは第1下部ソルダパターン251の高さより大きいことができる。導電構造体300は第1下部ソルダパターン251と異なる物質を含むことができる。例えば、導電構造体300は銅、タングステン、及び/又はこれらの合金を含むことができる。
【0029】
導電構造体300の高さは下部再配線基板100及び上部再配線基板600の間の間隔と同一又は類似であることが要求されることができる。下部再配線基板100及び上部再配線基板600がソルダボールを通じて連結される場合、下部再配線基板100及び上部再配線基板600の間の間隔によってソルダボールのピッチ及び幅が増加されることができる。実施形態によれば、導電構造体300は金属柱であり得る。導電構造体300の各々の幅Wは均一であることができる。例えば、導電構造体300の上面での幅は導電構造体300の下面での幅と実質的に同一であることができる。導電構造体300が微細ピッチP1を有することができる。例えば、導電構造体300のピッチP1は70μm乃至350μmであり得る。導電構造体300の幅Wは小さいことができる。例えば、導電構造体300の幅Wは50μm乃至250μmであり得る。導電構造体300が350μm以下のピッチP1及び250μm以下の幅Wを有するので、導電構造体300が緻密に配置されることができる。半導体パッケージ1の平面積が減少して小型化されることができる。
【0030】
下部モールディング膜400が下部再配線基板100上に形成されて、第1下部半導体チップ201を覆うことができる。例えば、下部モールディング膜400は第1下部半導体チップ201の側壁及び上面を覆うことができる。下部モールディング膜400の上面400aは第1下部半導体チップ201の上面より高いレベルに配置されることができる。下部モールディング膜400は下部再配線基板100及び第1下部半導体チップ201の間のギャップ領域にさらに延長されて、第1下部半導体チップ201の下面及び第1下部ソルダパターン251を側壁を覆うことができる。下部モールディング膜400は第1下部ソルダパターン251を密封して、第1下部ソルダパターン251を保護することができる。したがって、別のアンダーフィル膜(図示せず)の形成工程が省略されるので、半導体パッケージ1の製造が簡易化になることができる。
【0031】
下部モールディング膜400は導電構造体300の側壁を覆い、導電構造体300の上面を露出させることができる。下部モールディング膜400の上面400aは導電構造体300の上面と実質的に同一なレベルに配置されることができる。下部モールディング膜400は、例えばエポキシ系モールディングコンパウンドのような絶縁性ポリマーを含むことができる。
【0032】
上部再配線基板600が下部モールディング膜400及び導電構造体300上に配置されることができる。上部再配線基板600は第1下部半導体チップ201の上面と離隔されることができる。第1下部半導体チップ201及び上部再配線基板600の間にソルダ又はバンプのような導電性構成要素が提供されなくともよい。下部モールディング膜400は第1下部半導体チップ201の上面及び上部再配線基板600の間のギャップを満たすことができる。
【0033】
上部再配線基板600は上部絶縁層610、上部再配線層620、上部シードパターン630、及び上部再配線パッド640を含むことができる。上部絶縁層610は複数の上部絶縁層610を含むことができ、前記複数の上部絶縁層610は下部モールディング膜400上に積層されることができる。上部絶縁層610は感光性ポリマーのような有機物質を含むことができる。一例として、上部絶縁層610は互いに同一な物質を含むことができる。隣接する上部絶縁層610の間の界面は区分されなくともあり得る。例えば、図1Dのように上部絶縁層610は第1上部絶縁層611、第2上部絶縁層612、及び第3上部絶縁層613を含むことができる。第1上部絶縁層611は上部絶縁層610の中で最下部層であり得る。第1上部絶縁層611は下部モールディング膜400の上面400aと直接物理的に接触することができる。第3上部絶縁層613は上部絶縁層610の中で最上部層であり得る。第2上部絶縁層612は第1上部絶縁層611及び第3上部絶縁層613の間に配置されることができる。上部絶縁層610の積層された数は多様に変形されることができる。
【0034】
上部再配線層620は第1上部再配線層621及び第2上部再配線層622を含むことができる。第1上部再配線層621が導電構造体300上に各々提供されることができる。第1上部再配線層621は互いに横に離隔配置され、電気的に分離されることができる。図1Dを参照すれば、第1上部再配線層621の各々は第1ビアパターン621V及び第1配線パターン621Wを含むことができる。第1ビアパターン621Vは対応する導電構造体300の上面上に配置されることができる。第1ビアパターン621Vは第1上部絶縁層611内に提供されることができる。第1ビアパターン621Vの上面の幅W3は第1ビアパターン621Vの下面の幅W4より大きいことができる。第1ビアパターン621Vの上面は下面と対向されることができる。第1ビアパターン621Vの上面は仮想の面であって、第1配線パターン621Wの下面と実質的に同一なレベルに提供されることができる。第1配線パターン621Wは第1ビアパターン621V上に提供され、第1ビアパターン621Vと境界面なしで連結されることができる。第1配線パターン621Wの幅は第1ビアパターン621Vの上面の幅W3より大きいことができる。第1配線パターン621Wは第1上部絶縁層611の上面上に延長されることができる。第1上部再配線層621は銅のような金属を含むことができる。第2上部絶縁層612が第1上部絶縁層611上で第1配線パターン621Wの側壁及び上面を覆うことができる。
【0035】
上部シードパターン630は第1上部シードパターン631及び第2上部シードパターン632を含むことができる。第1上部シードパターン631が第1上部再配線層621の下面上に各々配置されることができる。例えば、第1上部シードパターン631の各々は対応する導電構造体300と第1ビアパターン621Vとの間に介在され、第1ビアパターン621Vの側壁及び第1配線パターン621Wの下面に延長されることができる。第1上部シードパターン631の各々は対応する第1配線パターン621Wの側壁を覆わないこともあり得る。第1上部シードパターン631の各々は導電構造体300及び第1上部再配線層621と異なる物質を含むことができる。例えば、第1上部シードパターン631は導電シード物質を含むことができる。第1上部シードパターン631はバリアー層として機能して、第1上部再配線層621に含まれた物質の拡散を防止することができる。
【0036】
第2上部再配線層622が第1上部再配線層621上に各々配置されて、第1上部再配線層621と電気的に連結されることができる。第2上部再配線層622の各々は第2配線パターン622W及び第2ビアパターン622Vを含むことができる。第2ビアパターン622Vは第2上部絶縁層612内に提供され、第1上部再配線層621と接続することができる。第2ビアパターン622Vの上面の幅は第2ビアパターン622Vの下面の幅より大きいことができる。第2ビアパターン622Vの上面は下面と対向されることができる。第2ビアパターン622Vの上面は仮想の面であって、第2配線パターン622Wの下面と実質的に同一なレベルに提供されることができる。第2配線パターン622Wは第2ビアパターン622V上に提供され、第2ビアパターン622Vと境界面なしで連結されることができる。第2配線パターン622Wの幅は第2ビアパターン622Vの上面の幅より大きいことができる。第2配線パターン622Wは第2上部絶縁層612の上面上に延長されることができる。第2上部再配線層622は銅のような金属を含むことができる。
【0037】
第2上部シードパターン632が第2上部再配線層622の下面上に各々配置されることができる。第2上部シードパターン632は第1上部再配線層621と第2上部再配線層622との間に各々介在されることができる。第2上部シードパターン632の各々は対応する第2ビアパターン622Vの下面と側壁及び第2配線パターン622Wの下面を覆うことができる。第2上部シードパターン632は第2上部再配線層622と異なる物質を含むことができる。第2上部シードパターン632は、例えば導電シード物質を含むことができる。第2上部シードパターン632はバリアー層として機能して、第2上部再配線層622に含まれた物質の拡散を防止することができる。
【0038】
第3上部絶縁層613は第2上部絶縁層612の上面上に提供され、第2上部再配線層622を覆うことができる。
【0039】
上部再配線パッド640は第2上部再配線層622上に各々配置されて、第2上部再配線層622と各々接続することができる。上部再配線パッド640は互いに横に離隔されることができる。上部再配線層620が提供されるので、少なくとも1つの上部再配線パッド640はそれと電気的に連結される導電構造体300と垂直に整列されなくともよい。したがって、上部再配線パッド640の配置がより自由に設計されることができる。
【0040】
上部再配線パッド640各々の下部は第3上部絶縁層613内に提供されることができる。上部再配線パッド640各々の上部は第3上部絶縁層613の上面上に配置されることができる。上部再配線パッド640各々の上部は下部より大きい幅を有し、下部と連結されることができる。上部再配線パッド640は例えば、銅のような金属を含むことができる。
【0041】
上部再配線基板600は上部シードパッド643をさらに含むことができる。上部シードパッド643は第2上部再配線層622と上部再配線パッド640との間に各々介在され、第3上部絶縁層613と上部再配線パッド640との間に各々延長されることができる。上部シードパッド643は上部再配線パッド640と異なる物質を含むことができる。上部シードパッド643は、例えば導電シード物質を含むことができる。図示されていないが、上部再配線基板600は上部ボンディングパッドをさらに含むことができる。上部ボンディングパッドは上部再配線パッド640の上面上に各々提供されることができる。上部ボンディングパッドは上部再配線パッド640と異なる物質を含むことができる。例えば、上部ボンディングパッドはニッケル、金、及び/又はこれらの合金を含むことができる。
【0042】
上部再配線基板600は第2厚さT2を有することができる。例えば、第2厚さT2は上部絶縁層610の中で最下部層の下面及び上部再配線パッド640の上面の間の間隔に該当することができる。第2厚さT2は10μm乃至50μmであり得る。第2厚さT2が50μm以下であるので、半導体パッケージ1が小型化されることができる。
【0043】
導電構造体300と上部再配線パッド640との間に各々提供された上部再配線層620の数は多様に変形されることができる。
【0044】
図1Bのように第1上部半導体チップ701が上部再配線基板600の上面上に実装されることができる。第1上部半導体チップ701はロジックチップ、バッファチップ、及びメモリチップの中でいずれか1つであり得る。一例として、第1上部半導体チップ701は第1下部半導体チップ201と異なる種類の半導体チップであり得る。第1上部半導体チップ701はロジックチップ及びメモリチップの中でいずれか一つであり、第1下部半導体チップ201はロジックチップ及びメモリチップの中で他の1つであり得る。他の例として、第1上部半導体チップ701は第1下部半導体チップ201と同一な種類の半導体チップであり得る。
【0045】
第1上部半導体チップ701は互いに対向する上面及び下面を有することができる。第1上部半導体チップ701の下面は上部再配線基板600に向かい、活性面であり得る。第1上部半導体チップ701の上面は非活性面であり得る。例えば、第1上部半導体チップ701は図1Dのように上部半導体基板710、上部配線層、上部集積回路715、及び第1上部チップパッド731を含むことができる。上部集積回路715は上部半導体基板710の下面上に提供されることができる。上部集積回路715はトランジスタを含むことができる。上部配線層は上部半導体基板710の下面上に配置されることができる。上部配線層は上部絶縁パターン720及び上部配線構造体725を含むことができる。上部配線構造体725は上部絶縁パターン720内に提供されることができる。第1上部チップパッド731は上部配線層の下面上に配置されることができる。第1上部チップパッド731は上部配線構造体725を通じて上部集積回路715と接続することができる。
【0046】
第1上部ソルダパターン751が上部再配線基板600及び第1上部半導体チップ701の間に各々介在されることができる。第1上部ソルダパターン751は上部再配線パッド640及び第1上部チップパッド731の間に各々提供されて上部再配線パッド640及び第1上部チップパッド731と各々接続することができる。したがって、第1上部半導体チップ701が第1上部ソルダパターン751を通じて上部再配線基板600と接続することができる。上部再配線基板600と接続することは上部再配線層620の中で少なくとも1つと接続することであり得る。第1上部ソルダパターン751の各々はソルダボールの形状を有し、ソルダ物質を含むことができる。第1上部ソルダパターン751は第1上部チップパッド731の数と同一であることができるが、これに制約されない。
【0047】
図1Bのように、上部モールディング膜800が上部再配線基板600上に形成されて、第1上部半導体チップ701の側壁を覆うことができる。上部モールディング膜800は第1上部半導体チップ701の上面を露出させることができる。上部モールディング膜800の上面800aは第1上部半導体チップ701の上面と実質的に同一なレベルに配置されることができる。上部モールディング膜800は比較的低い熱伝導率を有することができる。上部モールディング膜800が第1上部半導体チップ701の上面を露出させるので、第1上部半導体チップ701で発生した熱は外部に速く放出されることができる。したがって、第1上部半導体チップ701の熱放出特性が改善されることができる。上部モールディング膜800は第1上部半導体チップ701及び上部再配線基板600の間に延長されて、第1上部半導体チップ701の下面及び第1上部ソルダパターン751の側壁を覆うことができる。上部モールディング膜800は第1上部ソルダパターン751を密封して、第1上部ソルダパターン751を保護することができる。したがって、第1上部半導体チップ701及び上部再配線基板600の間にアンダーフィル膜の形成工程が省略されるので、半導体パッケージ1の製造が簡易化になることができる。
【0048】
上部モールディング膜800の外側壁は上部再配線基板600の外側面、下部モールディング膜400の外側壁、及び下部再配線基板100の外側面と垂直に整列されることができる。
【0049】
ソルダ端子500が下部再配線基板100の下面上に配置されることができる。ソルダ端子500がアンダーバンプパターン150の下面上に各々配置されて、アンダーバンプパターン150と各々接続することができる。ソルダ端子500はアンダーバンプパターン150を通じて再配線パターン120と電気的に連結されることができる。ソルダ端子500は互いに横に離隔され、互いに電気的に分離されることができる。ソルダ端子500はソルダ物質を含むことができる。
【0050】
ソルダ端子500は第1ソルダ端子501及び第2ソルダ端子502を含むことができる。第1ソルダ端子501は下部再配線基板100のセンター領域の下面上に配置されることができる。第1ソルダ端子501は第1下部半導体チップ201と垂直にオーバーラップされることができる。第1ソルダ端子501は再配線パターン120を通じて第1下部半導体チップ201と電気的に連結されることができる。したがって、第1ソルダ端子501及び第1下部半導体チップ201の間の電気的通路の長さが減少することができる。第1厚さT1が比較的小さいので、第1ソルダ端子501及び第1下部半導体チップ201の間の電気的通路の長さがさらに減少することができる。第1下部半導体チップ201の動作速度が向上されることができる。
【0051】
第2ソルダ端子502は下部再配線基板100のエッジ領域の下面上に配置されることができる。第2ソルダ端子502は、平面視において第1下部半導体チップ201と離隔されることができる。第2ソルダ端子502は下部再配線基板100を通じて導電構造体300と電気的に連結されることができる。例えば、第2ソルダ端子502は導電構造体300及び上部再配線基板600を通じて第1上部半導体チップ701と電気的に連結されることができる。第2ソルダ端子502の中で少なくとも1つはそれと電気的に連結される導電構造体300と垂直にオーバーラップされることができる。他の例として、第2ソルダ端子502の中で他の1つは、平面視においてそれと電気的に連結される導電構造体300と隣接することができる。したがって、第2ソルダ端子502及び第1上部半導体チップ701の間の電気的通路の長さが減少することができる。第1上部半導体チップ701の動作速度が向上されることができる。第1厚さT1及び第2厚さT2が比較的小さいので、第1上部半導体チップ701の動作速度がさらに向上されることができる。
【0052】
導電構造体300は第1上部半導体チップ701の電気的通路として機能することができる。導電構造体300の比抵抗は比較的小さいことができる。例えば、導電構造体300の比抵抗はソルダ物質の比抵抗より小さいことができる。導電構造体300の比抵抗は第1下部ソルダパターン251の比抵抗及び第1上部ソルダパターン751の比抵抗より小さいことができる。したがって、導電構造体300が大きい高さを有するにも、導電構造体300を通じた信号伝達速度が速いことができる。したがって、第1上部半導体チップ701の電気的特性が向上されることができる。
【0053】
第1上部半導体チップ701は高性能特性を有し、比較的多数の入出力端子を含むことができる。第1上部半導体チップ701の入出力端子は第1上部チップパッド731であり得る。実施形態によれば、導電構造体300のピッチP1及び幅Wが比較的小さいので、単位面積当たり多数の導電構造体300が配置されることができる。例えば、導電構造体300の数は第1上部チップパッド731の数と同一であるか、或いはより多いことができる。したがって、第1上部チップパッド731の数が多くても、第1上部半導体チップ701及び外部装置の間の電気的連結が良好である。
【0054】
半導体パッケージ1はパッケージオンパッケージであるが、これに制約されない。
【0055】
図2Aは実施形態に係る半導体パッケージを説明するための図面であって、図1AのA-B線に沿って切断した断面に対応する。以下、先に説明したことと重複する内容は省略する。
【0056】
図2Aを参照すれば、半導体パッケージ1Aは下部再配線基板100、ソルダ端子500、第1下部半導体チップ201、第1下部ソルダパターン251、下部モールディング膜400、導電構造体300、上部再配線基板600、第1上部半導体チップ701、第1上部ソルダパターン751、及び上部モールディング膜800を含むことができる。
【0057】
上部モールディング膜800は第1上部半導体チップ701の上面を覆うことができる。上部モールディング膜800の上面800aは第1上部半導体チップ701の上面より高いレベルに配置されることができる。
【0058】
図2Bは実施形態に係る半導体パッケージを説明するための図面であって、図1AのA-B線に沿って切断した断面に対応する。
【0059】
図2Bを参照すれば、半導体パッケージ1Bは下部再配線基板100、ソルダ端子500、第1下部半導体チップ201、第1下部ソルダパターン251、下部モールディング膜400、導電構造体300、上部再配線基板600、第1上部半導体チップ701、第1上部ソルダパターン751、及び上部モールディング膜800に加えて、放熱構造体900を含むことができる。上部モールディング膜800は第1上部半導体チップ701の上面を露出させることができる。
【0060】
放熱構造体900が第1上部半導体チップ701及び上部モールディング膜800上に配置されることができる。放熱構造体900は熱伝達層910及び放熱板930の中で少なくとも1つを含むことができる。放熱板930はヒートシンク又はヒートスラグを含むことができる。放熱板930の熱伝導率は上部モールディング膜800の熱伝導率より大きいことができる。放熱板930は、例えば金属を含むことができる。熱伝達層910は第1上部半導体チップ701と放熱板930との間に介在されることができる。熱伝達層910は第1上部半導体チップ701の上面と直接物理的に接触することができる。熱伝達層910は上部モールディング膜800及び放熱板930の間にさらに延長されることができる。熱伝達層910は熱伝達層物質(TIM)層を含むことができる。放熱構造体900が提供されるので、第1上部半導体チップ701の熱放出特性がさらに改善されることができる。
【0061】
図3Aは実施形態に係る半導体パッケージを示した平面図である。図3B図3AのA’-B’線に沿って切断した断面である。以下、先に説明したことと重複する内容は省略する。
【0062】
図3A及び図3Bを参照すれば、半導体パッケージ2は下部再配線基板100、ソルダ端子500、第1下部半導体チップ201、第2下部半導体チップ202、第1下部ソルダパターン251、第2下部ソルダパターン252、下部モールディング膜400、導電構造体300、上部再配線基板600、第1上部半導体チップ701、第2上部半導体チップ702、第1上部ソルダパターン751、第2上部ソルダパターン752、及び上部モールディング膜800を含むことができる。下部再配線基板100の外側面は互いに対向する第1外側面101及び第2外側面102を含むことができる。第1下部半導体チップ201は平面視において、下部再配線基板100の第1外側面101に隣接して配置されることができる。例えば、第1下部半導体チップ201及び下部再配線基板100の第1外側面101の間の間隔は第1下部半導体チップ201及び下部再配線基板100の第2外側面102の間の間隔より小さいことができる。
【0063】
第2下部半導体チップ202は下部再配線基板100の上面上に提供されることができる。第2下部半導体チップ202は第1下部半導体チップ201と横に離隔されることができる。第2下部半導体チップ202は平面視において、下部再配線基板100の第2外側面102及び第1下部半導体チップ201の間に配置されることができる。第2下部半導体チップ202は互いに対向する上面及び下面を有することができる。第2下部半導体チップ202の下面は活性面であり、第2下部半導体チップ202の上面は非活性面であり得る。例えば、第2下部半導体チップ202はその下面上に配置された第2下部チップパッド232を有することができる。図示されていないが、第2下部半導体チップ202は半導体基板、集積回路、及び配線層をさらに含むことができる。第2下部半導体チップ202の半導体基板、集積回路、及び配線層は図1Cの第1下部半導体チップ201の下部半導体基板210、下部集積回路215、及び下部配線層と各々同一又は類似であることができる。
【0064】
第2下部ソルダパターン252が下部再配線基板100及び第2下部半導体チップ202の間に各々介在されることができる。第2下部ソルダパターン252は再配線パッド140及び第2下部チップパッド232の間に各々介在されて、再配線パッド140及び第2下部チップパッド232と各々接続することができる。したがって、第2下部半導体チップ202が第2下部ソルダパターン252を通じて下部再配線基板100と接続することができる。第2下部ソルダパターン252の数は第2下部チップパッド232の数と同一であるが、これに制約されない。第2下部ソルダパターン252の各々はソルダボールの形状を有し、ソルダ物質を含むことができる。第2下部ソルダパターン252は比較的高い熱伝導率を有することができる。例えば、第2下部ソルダパターン252の熱伝導率は下部モールディング膜400の熱伝導率より大きいことができる。半導体パッケージ2の動作の時、第2下部半導体チップ202で発生した熱は第2下部ソルダパターン252、再配線パッド140、及び再配線パターン120を通じて外部に速く放出されることができる。第1厚さT1が比較的小さいので、第2下部半導体チップ202の熱放出特性がさらに向上されることができる。
【0065】
下部モールディング膜400の配置は図1Bの例で説明したことと実質的に同一であることができる。加えて、下部モールディング膜400は第2下部半導体チップ202の側壁と上面を覆うことができる。下部モールディング膜400の上面400aは第2下部半導体チップ202の上面より高いレベルに配置されることができる。下部モールディング膜400は下部再配線基板100及び第2下部半導体チップ202の間のギャップに提供されて、第2下部半導体チップ202の下面及び第2下部ソルダパターン252の側壁を覆うことができる。したがって、下部再配線基板100及び第2下部半導体チップ202の間に別のアンダーフィル膜形成工程が省略されて、半導体パッケージ2の製造が簡易化になることができる。
【0066】
第2上部半導体チップ702は上部再配線基板600の上面上に配置されて、第1上部半導体チップ701と横に離隔されることができる。第2上部半導体チップ702の下面は活性面であり、第2上部半導体チップ702の上面は非活性面であり得る。例えば、第2上部半導体チップ702はその下面上に提供された第2上部チップパッド732を含むことができる。図示されていないが、第2上部半導体チップ702は半導体基板、集積回路、及び配線層をさらに含むことができる。第2上部半導体チップ702の半導体基板、集積回路、及び配線層は図1Dの第1上部半導体チップ701の上部半導体基板710、上部集積回路715、及び上部配線層と各々同一又は類似であることができる。
【0067】
第2上部ソルダパターン752が上部再配線基板600及び第2上部半導体チップ702の間に各々介在されることができる。第2上部ソルダパターン752は上部再配線パッド640及び第2上部チップパッド732の間に各々介在されて、上部再配線パッド640及び第2上部チップパッド732と各々接続することができる。したがって、第2上部半導体チップ702が第2上部ソルダパターン752を通じて上部再配線基板600と接続することができる。第2上部ソルダパターン752の各々はソルダボールの形状を有し、ソルダ物質を含むことができる。第2上部ソルダパターン752の数は第2上部チップパッド732の数と同一であるが、これに制約されない。
【0068】
一例として、第1下部半導体チップ201は第2下部半導体チップ202、第1上部半導体チップ701、及び第2上部半導体チップ702と同種のチップであり得る。第1下部半導体チップ201、第2下部半導体チップ202、第1上部半導体チップ701、及び第2上部半導体チップ702はGDDRSDRAMのようなメモリチップであり得る。この場合、第1下部半導体チップ201は第2下部半導体チップ202、第1上部半導体チップ701、及び第2上部半導体チップ702と同一なサイズ及び同一な格納容量を有することができる。第1下部チップパッド231の数、第2下部チップパッド232の数、第1上部チップパッド731の数、及び第2上部チップパッド732の数は互いに同一であることができる。他の例として、第1下部半導体チップ201は第2下部半導体チップ202、第1上部半導体チップ701、及び第2上部半導体チップ702の中で少なくとも1つと異なる種類のチップであり得る。この場合、第1下部半導体チップ201は第2下部半導体チップ202、第1上部半導体チップ701、及び第2上部半導体チップ702の中で少なくとも1つと異なるサイズを有することができる。第1下部チップパッド231の数は第2下部チップパッド232の数、第1上部チップパッド731の数、又は第2上部チップパッド732の数と異なることができる。
【0069】
上部モールディング膜800は上部再配線基板600の上面上で第1上部半導体チップ701の側壁及び第2上部半導体チップ702の側壁を覆うことができる。上部モールディング膜800は第1上部半導体チップ701の上面及び第2上部半導体チップ702の上面を覆わないことがあり得る。上部モールディング膜800の上面800aは第1上部半導体チップ701の上面及び第2上部半導体チップ702の上面と実質的に同一なレベルに配置されることができる。したがって、第1上部半導体チップ701及び第2上部半導体チップ702の熱放出特性が改善されることができる。上部モールディング膜800は上部再配線基板600及び第2上部半導体チップ702間のギャップに延長されて、第2上部半導体チップ702の下面及び第2上部ソルダパターン752の側壁を覆うことができる。したがって、上部再配線基板600及び第2上部半導体チップ702の間に別のアンダーフィル膜形成工程が省略されて、半導体パッケージ2の製造が簡易化になることができる。
【0070】
導電構造体300が下部再配線基板100及び上部再配線基板600の間に提供され、下部再配線基板100及び上部再配線基板600と電気的に連結されることができる。導電構造体300は第1下部半導体チップ201及び第2下部半導体チップ202と横に離隔されることができる。導電構造体300の上面は第2下部半導体チップ202の上面より高いレベルに配置されることができる。
【0071】
導電構造体300の数は第1上部チップパッド731の数及び第2上部チップパッド732の数の和と同一であるか、或いはより多いことができる。導電構造体300の数は第1上部ソルダパターン751の数及び第2上部ソルダパターン752の数の和と同一であるか、或いはより多いことができる。一例として、導電構造体300の数は第1下部チップパッド231の数及び第2下部チップパッド232の数の和と同一であるか、或いはより多いことができる。導電構造体300の数は第1下部ソルダパターン251の数及び第2下部ソルダパターン252の数の和と同一であるか、或いはより多いことができる。単位面積当たりより多数の導電構造体300が配置され、半導体パッケージ2が小型化されることができる。
【0072】
下部再配線基板100は、平面視において第1領域、第2領域、及び第3領域を有することができる。下部再配線基板100の第1領域は下部再配線基板100の第1外側面101と第1下部半導体チップ201との間に提供されることができる。下部再配線基板100の第2領域は下部再配線基板100の第2外側面102と第2下部半導体チップ202との間に提供されることができる。下部再配線基板100の第3領域は第1下部半導体チップ201と第2下部半導体チップ202との間に提供されることができる。導電構造体300は、平面視において下部再配線基板100の第1領域、第2領域、及び第3領域上に提供されることができる。
【0073】
ソルダ端子500は第1ソルダ端子501及び第2ソルダ端子502を含むことができる。第1ソルダ端子501の中でいずれか1つは第1下部半導体チップ201と垂直にオーバーラップされ、第1下部半導体チップ201と電気的に連結されることができる。第1ソルダ端子501の中で他の1つは第2下部半導体チップ202と垂直にオーバーラップされ、第2下部半導体チップ202と電気的に連結されることができる。したがって、第1ソルダ端子501と第1及び第2下部半導体チップ201、202の間の電気的通路の長さが減少することができる。第1下部半導体チップ201及び第2下部半導体チップ202の動作速度が向上されることができる。
【0074】
第2ソルダ端子502は、平面視において第1下部半導体チップ201及び第2下部半導体チップ202と離隔されることができる。第2ソルダ端子502は、平面視において下部再配線基板100の第1領域、第2領域、又は第3領域上に提供されることができる。第2ソルダ端子502は再配線パターン120及び導電構造体300を通じて第1上部半導体チップ701又は第2上部半導体チップ702と電気的に連結されることができる。下部再配線基板100の第1領域の下面上の第2ソルダ端子502は第1領域の上面上の導電構造体300と電気的に連結されることができる。下部再配線基板100の第2領域の下面上の第2ソルダ端子502は第2領域の上面上の導電構造体300と電気的に連結されることができる。下部再配線基板100の第3領域の下面上の第2ソルダ端子502は第3領域の上面上の導電構造体300と電気的に連結されることができる。したがって、第1上部半導体チップ701と第1ソルダ端子501との間及び第2上部半導体チップ702と第2ソルダ端子502との間の電気的通路の長さが減少することができる。第1上部半導体チップ701及び第2上部半導体チップ702の動作速度がさらに向上されることができる。
【0075】
導電構造体300の比抵抗は第1下部ソルダパターン251の比抵抗、第2下部ソルダパターン252の比抵抗、第1上部ソルダパターン751の比抵抗、及び第2上部ソルダパターン752の比抵抗より小さいことができる。したがって、第1上部半導体チップ701及び第2上部半導体チップ702の動作速度が向上されることができる。
【0076】
図4Aは実施形態に係る半導体パッケージを説明するための図面であって、図3AのA’-B’線に沿って切断した断面に対応する。以下、先に説明したことと重複する内容は省略する。
【0077】
図4Aを参照すれば、半導体パッケージ2Aは下部再配線基板100、ソルダ端子500、第1下部半導体チップ201、第2下部半導体チップ202、第1下部ソルダパターン251、第2下部ソルダパターン252、下部モールディング膜400、導電構造体300、上部再配線基板600、第1上部半導体チップ701、第2上部半導体チップ702、第1上部ソルダパターン751、第2上部ソルダパターン752、及び上部モールディング膜800を含むことができる。
【0078】
上部モールディング膜800は第1上部半導体チップ701の上面及び第2上部半導体チップ702の上面を覆うことができる。上部モールディング膜800の上面800aは第1上部半導体チップ701の上面及び第2上部半導体チップ702の上面より高いレベルに配置されることができる。
【0079】
図4Bは実施形態に係る半導体パッケージを説明するための図面であって、図3AのA’-B’線に沿って切断した断面に対応する。
【0080】
図4Bを参照すれば、半導体パッケージ2Bは下部再配線基板100、ソルダ端子500、第1下部半導体チップ201、第2下部半導体チップ202、第1下部ソルダパターン251、第2下部ソルダパターン252、下部モールディング膜400、導電構造体300、上部再配線基板600、第1上部半導体チップ701、第2上部半導体チップ702、第1上部ソルダパターン751、第2上部ソルダパターン752、上部モールディング膜800、及び放熱構造体900を含むことができる。上部モールディング膜800は第1上部半導体チップ701の上面及び第2上部半導体チップ702の上面を露出させることができる。
【0081】
放熱構造体900が第1上部半導体チップ701の上面、第2上部半導体チップ702の上面、及び上部モールディング膜800の上面800a上に配置されることができる。放熱構造体900は熱伝達層910及び放熱板930の中で少なくとも1つを含むことができる。熱伝達層910は第1上部半導体チップ701と放熱板930との間、第2上部半導体チップ702と放熱板930との間、及び上部モールディング膜800と放熱板930との間に介在されることができる。熱伝達層910は第1上部半導体チップ701の上面及び第2上部半導体チップ702の上面と直接物理的に接触することができる。
【0082】
図5A乃至図5Iは実施形態に係る半導体パッケージの製造方法を説明するための図面であって、図1AのA-B線に沿って切断した断面に対応する。
【0083】
図5Aを参照すれば、アンダーバンプパターン150、第1下部絶縁層111、第1シードパターン131、及び第1再配線パターン121がキャリヤー基板990上に形成されることができる。キャリヤー接着層980がキャリヤー基板990と第1下部絶縁層111及びキャリヤー基板990とアンダーバンプパターン150との間にさらに形成されることができる。キャリヤー接着層980は第1下部絶縁層111及びアンダーバンプパターン150をキャリヤー基板990に付着させることができる。キャリヤー接着層980は離型層である。
【0084】
実施形態によれば、アンダーバンプパターン150はキャリヤー接着層980上に形成されることができる。第1下部絶縁層111がキャリヤー接着層980上に形成されて、アンダーバンプパターン150の側壁及び上面を覆うことができる。第1下部絶縁層111内に第1オープニング119が形成されて、アンダーバンプパターン150を露出させることができる。
【0085】
第1シードパターン131及び第1再配線パターン121を形成することは前記第1オープニング119内に及び第1下部絶縁層111の上面上に第1シード層を形成すること、前記第1シード層上にガイドオープニングを有するレジストパターンを形成すること、第1シード層を電極として使用した電気鍍金工程を遂行すること、前記レジストパターンを除去して、第1シード層の一部分を露出させること、及び露出された第1シード層の露出された一部分を蝕刻することを含むことができる。
【0086】
前記ガイドオープニングは前記第1オープニング119と各々連結されることができる。前記電気鍍金工程によって第1再配線パターン121が第1オープニング119及びガイドオープニング内に形成されることができる。第1再配線パターン121の各々は第1ビア部分121V及び第1配線部分121Wを含むことができる。第1ビア部分121Vが対応する第1オープニング119内に形成され、第1配線部分121Wは対応するガイドオープニングの下部に形成されることができる。前記第1シード層の蝕刻によって第1シードパターン131が第1再配線パターン121の下に各々形成されることができる。
【0087】
図5Bを参照すれば、第2下部絶縁層112が第1下部絶縁層111上に形成されて、第1再配線パターン121を覆うことができる。第2オープニング118が第2下部絶縁層112内に形成されて、第1再配線パターン121を各々露出させることができる。第2再配線パターン122が第2オープニング118内に各々形成されて、第1再配線パターン121と接続することができる。第2再配線パターン122の各々は第2ビア部分122V及び第2配線部分122Wを含むことができる。第2ビア部分122Vは対応する第2オープニング118内に提供されることができる。第2配線部分122Wは第2ビア部分122V上に形成されて、第2下部絶縁層112の上面上に延長されることができる。
【0088】
第2シードパターン132が第2再配線パターン122の下に各々形成されることができる。第2シードパターン132及び第2再配線パターン122を形成することは図5Aの第1シードパターン131及び第1再配線パターン121の形成例で説明したことと実質的に同一な方法によって遂行されることができる。例えば、第2シードパターン132を電極として使用した電気鍍金工程が遂行されて、第2再配線パターン122を形成することができる。
【0089】
第3下部絶縁層113が第2下部絶縁層112上に形成されて、第2再配線パターン122を覆うことができる。第3オープニング117が第3下部絶縁層113内に形成されて、第2再配線パターン122を露出させることができる。再配線パッド140が第3オープニング117内に各々形成されて、第2再配線パターン122と接続することができる。シードパッド143が再配線パッド140の下に各々形成されることができる。実施形態によれば、シードパッド143を電極として使用した電気鍍金工程が遂行されて、再配線パッド140を形成することができる。したがって、下部再配線基板100が製造されることができる。下部再配線基板100は第1乃至第3下部絶縁層111、112、113、第1シードパターン131、第1再配線パターン121、第2シードパターン132、第2再配線パターン122、シードパッド143、及び再配線パッド140を含むことができる。
【0090】
図5Cを参照すれば、第1下部半導体チップ201が下部再配線基板100の上面上に実装されることができる。第1下部半導体チップ201を実装することは第1下部チップパッド231及び対応する再配線パッド140の間に第1下部ソルダパターン251を形成することを含むことができる。
【0091】
導電構造体300が下部再配線基板100のエッジ領域の上面上に形成されて、対応する再配線パッド140と各々接続することができる。導電構造体300を形成することは金属柱を再配線パッド140上に各々提供することを含むことができる。この時、導電構造体300の上面300aは第1下部半導体チップ201の上面より高いレベルに配置されることができる。導電構造体300を形成することは第1下部半導体チップ201を実装する前又は後に遂行されることができる。
【0092】
図5Dを参照すれば、予備下部モールディング膜401が下部再配線基板100の上面上に形成されて、第1下部半導体チップ201及び導電構造体300を覆うことができる。例えば、予備下部モールディング膜401の上面401aは第1下部半導体チップ201の上面及び導電構造体300の上面300aより高いレベルに配置されることができる。予備下部モールディング膜401は第1下部半導体チップ201の下面上に延長されて、第1下部ソルダパターン251を密封することができる。
【0093】
図5Eを参照すれば、予備下部モールディング膜401のグラインディング工程が遂行されて、下部モールディング膜400を形成することができる。例えば、グラインディング工程は化学的機械的研磨(CMP)工程によって進行されることができる。グラインディング工程は導電構造体300の上面300aが露出される時まで遂行されることができる。
【0094】
グラインディング工程が第1下部半導体チップ201上にさらに遂行される場合、第1下部半導体チップ201のグラインディング残余物が発生することができる。前記残余物は導電構造体300の上面300a上に移動して、導電構造体300の上面300aを汚染させることができる。実施形態によれば、グラインディング工程は第1下部半導体チップ201の上面が露出される前に終了されることができる。したがって、導電構造体300の汚染が防止されることができる。
【0095】
グラインディング工程の結果、下部モールディング膜400の上面400aは第1下部半導体チップ201の上面より高いレベルに提供され、第1下部半導体チップ201の上面を覆うことができる。下部モールディング膜400の上面400aは導電構造体300の上面300aと共面(coplanar)をなすことができる。
【0096】
図5Fを参照すれば、第1上部絶縁層611が下部モールディング膜400の上面400a上に形成されることができる。第1上部オープニング619が第1上部絶縁層611内に形成されて、導電構造体300の上面300aを各々露出させることができる。第1上部再配線層621が第1上部オープニング619内に及び第1上部絶縁層611の上面上に形成されることができる。第1上部再配線層621の各々は第1ビアパターン621V及び第1配線パターン621Wを含むことができる。第1ビアパターン621Vは対応する第1上部オープニング619内に形成されることができる。第1配線パターン621Wは第1ビアパターン621V上に形成され、第1上部絶縁層611の上面上に延長されることができる。第1上部シードパターン631は第1上部再配線層621の下面上に形成されることができる。第1上部再配線層621及び第1上部シードパターン631の形成方法は図5Aの第1再配線パターン121及び第1シードパターン131の形成例で説明したことと同一又は類似であることができる。
【0097】
図5Gを参照すれば、第2上部絶縁層612が第1上部絶縁層611上に形成されて、第1上部再配線層621を覆うことができる。第2上部オープニング618が第2上部絶縁層612内に形成されて、第1上部再配線層621を各々露出させることができる。第2上部再配線層622が第2上部オープニング618内に各々形成されて、第1上部再配線層621と接続することができる。第2上部再配線層622の各々は第2ビアパターン622V及び第2配線パターン622Wを含むことができる。第2ビアパターン622Vは対応する第2上部オープニング618内に形成されることができる。第2配線パターン622Wは第2ビアパターン622V上に形成され、第2上部絶縁層612の上面上に延長されることができる。第2上部シードパターン632は第2上部再配線層622の下に各々形成されることができる。実施形態によれば、第2上部シードパターン632を電極として使用した電気鍍金工程が遂行されて、第2上部再配線層622を形成することができる。
【0098】
第3上部絶縁層613が第2上部絶縁層612上に形成されて、第2上部再配線層622を覆うことができる。第3上部オープニング617が第3上部絶縁層613内に形成されて、第2上部再配線層622を露出させることができる。上部再配線パッド640が第3上部オープニング617内に各々形成されて、第2上部再配線層622と接続することができる。上部再配線パッド640の下に上部シードパッド643が各々形成されることができる。上部再配線パッド640は上部シードパッド643を電極として使用した電気鍍金工程によって形成されることができる。したがって、上部再配線基板600が製造されることができる。上部再配線基板600は第1乃至第3上部絶縁層611、612、613、第1上部シードパターン631、第1上部再配線層621、第2上部シードパターン632、第2上部再配線層622、上部シードパッド643、及び上部再配線パッド640を含むことができる。
【0099】
図5Hを参照すれば、第1上部半導体チップ701が上部再配線基板600の上面上に実装されることができる。第1上部半導体チップ701を実装することは第1上部チップパッド731及び対応する上部再配線パッド640の間に第1上部ソルダパターン751を形成することを含むことができる。
【0100】
予備上部モールディング膜801が上部再配線基板600の上面上に形成されて、第1上部半導体チップ701を覆うことができる。例えば、予備上部モールディング膜801の上面801aは第1上部半導体チップ701の上面より高いレベルに提供されて、第1上部半導体チップ701の上面を覆うことができる。予備上部モールディング膜801は第1上部半導体チップ701の下面上に延長されて、第1上部ソルダパターン751を密封することができる。
【0101】
図5Iを参照すれば、予備上部モールディング膜801のグラインディング工程が遂行されて、上部モールディング膜800を形成することができる。例えば、グラインディング工程は化学的機械的研磨(CMP)工程によって進行されることができる。グラインディング工程は第1上部半導体チップ701が露出される時まで遂行されることができる。グラインディング工程の結果、上部モールディング膜800の上面800aは第1上部半導体チップ701の上面と共面(coplanar)をなすことができる。
【0102】
再び図1Bを参照すれば、キャリヤー基板990及びキャリヤー接着層980が除去されて、下部再配線基板100の下面が露出されることができる。例えば、アンダーバンプパターン150の下面が露出されることができる。アンダーバンプパターン150の下面上にソルダ端子500が各々形成されることができる。したがって、半導体パッケージ1の製造が完成されることができる。
【0103】
図5Iの説明と異なりに、予備上部モールディング膜801のグラインディング工程は第1上部半導体チップ701が露出される前に終了されることができる。この場合、図2Aで説明した半導体パッケージ1Aが製造されることができる。
【0104】
図6は実施形態に係る半導体パッケージの製造方法を説明するための図面である。
【0105】
図6を参照すれば、下部再配線基板100が形成されることができる。下部再配線基板100はアンダーバンプパターン150、下部絶縁層110、再配線パターン120、シードパターン130、及び再配線パッド140を含むことができる。下部再配線基板100の形成は図5A及び図5Bで説明したことと実質的に同一であることができる。但し、下部再配線基板100はパネルレベル又はウエハレベルに形成されることができる。
【0106】
複数の第1下部半導体チップ201が下部再配線基板100上に提供されることができる。複数の第1下部半導体チップ201は互いに横に離隔配置されることができる。第1下部ソルダパターン251が下部再配線基板100及び第1下部半導体チップ201の間に各々形成されることができる。導電構造体300が下部再配線基板100上に形成されることができる。下部モールディング膜400が下部再配線基板100上に形成されて、導電構造体300の側壁及び第1下部半導体チップ201を覆うことができる。下部モールディング膜400は導電構造体300の上面を露出させることができる。
【0107】
上部再配線基板600が下部モールディング膜400上に形成されることができる。上部再配線基板600は上部絶縁層610、上部再配線層620、上部シードパターン630、及び上部再配線パッド640を含むことができる。上部再配線基板600の形成は図5F及び図5Gで説明したことと実質的に同一であることができる。但し、上部再配線基板600はパネルレベル又はウエハレベルに形成されることができる。
【0108】
複数の第1上部半導体チップ701が上部再配線基板600上に提供されることができる。複数の第1上部半導体チップ701は互いに横に離隔配置されることができる。第1上部ソルダパターン751が上部再配線基板600及び第1上部半導体チップ701の間に各々形成されることができる。上部モールディング膜800が上部再配線基板600上に形成されて、第1上部半導体チップ701の側壁を覆うことができる。
【0109】
ソルダ端子500が下部再配線基板100の下面上に形成されて、アンダーバンプパターン150と各々接続することができる。
【0110】
一点鎖線に沿って、下部再配線基板100、下部モールディング膜400、上部再配線基板600、及び上部モールディング膜800がソーイングされて、複数の半導体パッケージ1を互いに分離させることができる。半導体パッケージ1はパネルレベル又はウエハレベルに製造されることができる。半導体パッケージ1の各々は図1A乃至図1Dの例で説明したことと同一であることができる。図6を除いた例において説明の簡易化のために単数の半導体パッケージに対して図示及び説明したが、本発明の半導体パッケージ製造方法がチップレベルの製造に限定されることではない。
【0111】
図7A乃至図7Dは実施形態に係る半導体パッケージの製造方法を説明するための図面であって、図3AのA’-B’線に沿って切断した断面に対応する。
【0112】
図7Aを参照すれば、下部再配線基板100がキャリヤー基板990上に形成されることができる。下部再配線基板100を形成することはアンダーバンプパターン150、下部絶縁層110、再配線パターン120、シードパターン130、及び再配線パッド140を形成することを含むことができる。下部再配線基板100の形成は図5A及び図5Bで説明したことと実質的に同一であることができる。キャリヤー接着層980がキャリヤー基板990と下部再配線基板100との間にさらに介在されることができる。
【0113】
第1下部半導体チップ201及び第2下部半導体チップ202が下部再配線基板100上に実装されることができる。第1下部半導体チップ201及び第2下部半導体チップ202は互いに横に離隔配置されることができる。第1下部ソルダパターン251が下部再配線基板100及び第1下部半導体チップ201の間に形成されることができる。第2下部ソルダパターン252が下部再配線基板100及び第2下部半導体チップ202の間に形成されることができる。導電構造体300が下部再配線基板100上に形成されて、再配線パッド140と各々接続することができる。
【0114】
予備下部モールディング膜401が下部再配線基板100上に形成されて、第1及び第2下部半導体チップ201、202の側壁と上面を覆うことができる。予備下部モールディング膜401の上面401aは第1下部半導体チップ201の上面、第2下部半導体チップ202の上面、及び導電構造体300の上面300aより高いレベルに配置されることができる。予備下部モールディング膜401は第1下部ソルダパターン251を密封することができる。予備下部モールディング膜401は第2下部半導体チップ202の下面上に延長されて、第2下部ソルダパターン252を密封することができる。
【0115】
図7Bを参照すれば、予備下部モールディング膜401のグラインディング工程が遂行されて、下部モールディング膜400を形成することができる。前記グラインディング工程は導電構造体300が露出された後、終了されることができる。下部モールディング膜400の上面400aは導電構造体300の上面300aと共面(coplanar)をなすことができる。
【0116】
グラインディング工程は第1下部半導体チップ201及び第2下部半導体チップ202が露出される前に終了されることができる。したがって、第1下部半導体チップ201のグラインディング残余物又は第2下部半導体チップ202のグラインディング残余物によって導電構造体300が汚染される現象が防止されることができる。グラインディング工程が終了された後、下部モールディング膜400の上面400aは第1下部半導体チップ201の上面及び第2下部半導体チップ202の上面より高いレベルに提供され、下部モールディング膜400は第1下部半導体チップ201の上面及び第2下部半導体チップ202の上面を覆うことができる。
【0117】
図7Cを参照すれば、上部再配線基板600が下部モールディング膜400の上面400a上に形成されることができる。上部再配線基板600を形成することは上部絶縁層610、上部再配線層620、上部シードパターン630、及び上部再配線パッド640を形成することを含むことができる。上部再配線基板600の形成は図5F及び図5Gで説明したことと実質的に同一であることができる。
【0118】
第1上部半導体チップ701及び第2上部半導体チップ702が上部再配線基板600の上面上に実装されることができる。第1上部半導体チップ701及び第2上部半導体チップ702は互いに横に離隔配置されることができる。第1上部半導体チップ701を実装することは第1上部ソルダパターン751を形成することを含むことができる。第2上部半導体チップ702を実装することは第2上部チップパッド732及び対応する上部再配線パッド640の間に第2上部ソルダパターン752を形成することを含むことができる。
【0119】
予備上部モールディング膜801が上部再配線基板600の上面上に形成されて、第1上部半導体チップ701及び第2上部半導体チップ702を覆うことができる。例えば、予備上部モールディング膜801の上面801aは第1上部半導体チップ701の上面及び第2上部半導体チップ702の上面より高いレベルに提供されることができる。予備上部モールディング膜801は第1上部ソルダパターン751を密封することができる。予備上部モールディング膜801は第2上部半導体チップ702の下面上に延長されて、第2上部ソルダパターン752を密封することができる。
【0120】
図7Dを参照すれば、予備上部モールディング膜801のグラインディング工程が遂行されて、上部モールディング膜800を形成することができる。上部モールディング膜800の上面800aは第1上部半導体チップ701の上面及び第2上部半導体チップ702の上面と共面(coplanar)をなすことができる。
【0121】
再び図3Bを参照すれば、キャリヤー基板990及びキャリヤー接着層980が除去されて、下部再配線基板100の下面が露出されることができる。例えば、アンダーバンプパターン150の下面が露出されることができる。アンダーバンプパターン150の下面上にソルダ端子500が各々形成されることができる。したがって、半導体パッケージ2の製造が完成されることができる。
【0122】
図7Dの説明と異なりに、予備上部モールディング膜801のグラインディング工程は第1上部半導体チップ701及び第2上部半導体チップ702が露出される前に終了されることができる。この場合、図4Aで説明した半導体パッケージ2Aが製造されることができる。
【0123】
以上の発明の詳細な説明は開示された実施状態に本発明を制限しようとする意図がなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で多様な他の組合、変更及び環境で使用することができる。本発明の実施形態は互いに組合されることができる。
【符号の説明】
【0124】
100 下部再配線基板
110 下部絶縁層
120 再配線パターン
130 シードパターン
140 再配線パッド140
150 アンダーバンプパターン
201 第1下部半導体チップ
251 第1下部ソルダパターン
300 導電構造体
400 下部モールディング膜
500 ソルダ端子
600 上部再配線基板
701 第1上部半導体チップ
751 第1上部ソルダパターン
800 上部モールディング膜
図1A
図1B
図1C
図1D
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図5F
図5G
図5H
図5I
図6
図7A
図7B
図7C
図7D