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特開2022-1369823次元積層構造を有する半導体素子及びその製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022136982
(43)【公開日】2022-09-21
(54)【発明の名称】3次元積層構造を有する半導体素子及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/11597 20170101AFI20220913BHJP
   H01L 27/11556 20170101ALI20220913BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20220913BHJP
【FI】
H01L27/11597
H01L27/11556
H01L29/78 371
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022023874
(22)【出願日】2022-02-18
(31)【優先権主張番号】10-2021-0030414
(32)【優先日】2021-03-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(71)【出願人】
【識別番号】592127149
【氏名又は名称】韓国科学技術院
【氏名又は名称原語表記】KOREA ADVANCED INSTITUTE OF SCIENCE AND TECHNOLOGY
【住所又は居所原語表記】291,Daehak-ro Yuseong-gu,Daejeon 34141,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】車 映官
(72)【発明者】
【氏名】朴 宰徹
(72)【発明者】
【氏名】田 ▲尚▼勳
【テーマコード(参考)】
5F083
5F101
【Fターム(参考)】
5F083EP02
5F083EP22
5F083EP77
5F083ER21
5F083FR06
5F083GA05
5F083GA10
5F083JA02
5F083JA19
5F083JA36
5F083JA38
5F083JA60
5F101BA01
5F101BB02
5F101BD12
5F101BD16
5F101BD30
5F101BE07
5F101BH13
(57)【要約】
【課題】3次元積層構造を有する半導体素子及びその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体素子は、基板に3次元アレイ状に配列された複数のチャネル構造体と、基板に平行な方向に延びた複数のゲート電極と、基板に垂直な方向に延びた複数のソース及びドレイン電極とを含む。ゲート電極は、基板に平行な方向に配列されたチャネル構造体と連結され、ソース及びドレイン電極は、基板に垂直な方向に配列されたチャネル構造体と連結される。チャネル構造体は、チャネル層及びチャネル層に設けられる強誘電体層を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板に3次元アレイ状に配列された複数のチャネル構造体と、
前記基板に平行な方向に延びた複数のゲート電極と、
前記基板に垂直な方向に延びた複数のソース及びドレイン電極と、を含み、
前記ゲート電極は、前記基板に平行な方向に配列された前記チャネル構造体に連結され、前記ソース及びドレイン電極は、前記基板に垂直な方向に配列された前記チャネル構造体に連結され、
前記チャネル構造体は、チャネル層、及び前記チャネル層に設けられる強誘電体層を含む、半導体素子。
【請求項2】
前記ゲート電極は、前記基板に平行な方向に配列された前記強誘電体層に連結されるように設けられ、前記ソース及びドレイン電極は、前記基板に垂直な方向に配列された前記チャネル層に連結されるように設けられる、請求項1に記載の半導体素子。
【請求項3】
前記強誘電体層は、フローライト系物質またはペロブスカイトを含む、請求項1または2に記載の半導体素子。
【請求項4】
前記強誘電体層は、Hf及びZrのうち、少なくとも1つの酸化物を含む、請求項3に記載の半導体素子。
【請求項5】
前記強誘電体層は、Si、Al、La、Y、Sr及びGdのうち、少なくとも1つのドープ剤をさらに含む、請求項4に記載の半導体素子。
【請求項6】
前記半導体素子は、前記チャネル層と前記強誘電体層との間に設けられるゲート絶縁層をさらに含む、請求項1から5の何れか一項に記載の半導体素子。
【請求項7】
前記半導体素子は、前記強誘電体層と前記ゲート絶縁層との間に設けられるフローティング電極をさらに含む、請求項6に記載の半導体素子。
【請求項8】
前記半導体素子は、不揮発性メモリ特性を有する、請求項1から7の何れか一項に記載の半導体素子。
【請求項9】
基板に複数の絶縁層及び複数のチャネル層を相互に積層する段階と、
前記基板に垂直な方向に前記複数の絶縁層及び複数のチャネル層をエッチングして複数のセルブロックを形成する段階と、
前記複数の絶縁層間の前記複数のチャネル層を選択的にエッチングして複数のチャネルリセスを形成する段階と、
前記各チャネルリセス内で前記チャネル層に強誘電体層及びゲート電極を形成する段階と、
前記基板に垂直な方向に前記複数の絶縁層及び複数のチャネル層をエッチングして前記各セルブロックを分離する段階と、
前記基板に垂直な方向にソース及びドレイン電極を形成する段階と、を含む、半導体素子の製造方法。
【請求項10】
前記ゲート電極を形成する段階は、
前記複数のセルブロック間を充填するように導電性物質を形成する段階と、
前記チャネルリセス内にのみ前記導電性物質が残るように前記導電性物質をエッチングする段階と、を含む、請求項9に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項11】
前記ゲート電極は、前記基板に平行な方向に配列された前記強誘電体層に連結されるように形成される、請求項10に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項12】
前記ソース及びドレイン電極を形成する段階は、
前記基板に垂直な方向に前記複数の絶縁層及び複数のチャネル層をエッチングして貫通ホールを形成する段階と、
前記貫通ホールを充填するように導電性物質を充填する段階と、を含む、請求項9から11の何れか一項に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項13】
前記ソース及びドレイン電極は、前記基板に垂直な方向に配列された前記チャネル層に連結されるように形成される、請求項12に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項14】
前記強誘電体層は、フローライト系物質またはペロブスカイトを含む、請求項9から13の何れか一項に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項15】
前記強誘電体層は、Hf及びZrのうち、少なくとも1つの酸化物を含む、請求項14に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項16】
前記強誘電体層は、Si、Al、La、Y、Sr及びGdのうち、少なくとも1つのドープ剤をさらに含む、請求項15に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項17】
前記チャネル層と前記強誘電体層との間にゲート絶縁層を形成する段階をさらに含む、請求項9から16の何れか一項に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項18】
前記強誘電体層と前記ゲート絶縁層との間にフローティング電極を形成する段階をさらに含む、請求項17に記載の半導体素子の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、3次元積層構造を有する半導体素子及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
DRAM(Dynamic Random-Access Memory)は、スイッチの役割を行うトランジスタと、電荷を保存するキャパシタとが連結された構造を有しており、キャパシタ内に保存された電荷の量によって「0」と「1」とを区別するメモリ素子である。そのようなDRAMでは、一定量以上の電荷を保存することができるキャパシタがさらに必要なので、メモリ素子のサイズを減らすには限界があり、よって、メモリ素子の密度を高め難いという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題は、3次元積層構造を有する半導体素子及びその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一側面において、基板に3次元アレイ状に配列された複数のチャネル構造体と、前記基板に平行な方向に延びた複数のゲート電極と、前記基板に垂直な方向に延びた複数のソース及びドレイン電極と、を含み、前記ゲート電極は、前記基板に平行な方向に配列された前記チャネル構造体に連結され、前記ソース及びドレイン電極は、前記基板に垂直な方向に配列された前記チャネル構造体に連結され、前記チャネル構造体は、チャネル層及び前記チャネル層に設けられる強誘電体層を含む、半導体素子が提供される。
【0005】
前記ゲート電極は、前記基板に平行な方向に配列された前記強誘電体層に連結されるように設けられ、前記ソース及びドレイン電極は、前記基板に垂直な方向に配列された前記チャネル層に連結されるように設けられうる。
【0006】
前記強誘電体層は、フローライト(fluorite)系物質またはペロブスカイト(perovskite)を含んでもよい。
【0007】
前記強誘電体層は、Hf及びZrのうち、少なくとも1つの酸化物を含みうる。前記強誘電体層は、Si、Al、La、Y、Sr及びGdのうち、少なくとも1つのドープ剤をさらに含んでもよい。
【0008】
前記半導体素子は、前記チャネル層と前記強誘電体層との間に設けられるゲート絶縁層をさらに含んでもよい。
【0009】
前記半導体素子は、前記強誘電体層と前記ゲート絶縁層との間に設けられるフローティング(floating)電極をさらに含んでもよい。
【0010】
前記半導体素子は、不揮発性メモリ特性を有しうる。
【0011】
他の側面において、基板に複数の絶縁層及び複数のチャネル層を相互に積層する段階と、前記基板に垂直な方向に前記複数の絶縁層及び複数のチャネル層をエッチングして複数のセルブロック(cell block)を形成する段階と、前記複数の絶縁層間の前記複数のチャネル層を選択的にエッチングして複数のチャネルリセス(channel recess)を形成する段階と、前記各チャネルリセス内で前記チャネル層に強誘電体層及びゲート電極を形成する段階と、前記基板に垂直な方向に前記複数の絶縁層及び複数のチャネル層をエッチングして前記各セルブロックを分離する段階と、前記基板に垂直な方向にソース及びドレイン電極を形成する段階と、を含む半導体素子の製造方法が提供される。
【0012】
前記ゲート電極を形成する段階は、前記複数のセルブロック間を充填するように導電性物質を形成する段階と、前記チャネルリセス内にのみ前記導電性物質が残るように前記導電性物質をエッチングする段階と、を含んでもよい。
【0013】
前記ゲート電極は、前記基板に平行な方向に配列された前記強誘電体層に連結されるように形成されうる。
【0014】
前記ソース及びドレイン電極を形成する段階は、前記基板に垂直な方向に前記複数の絶縁層及び複数のチャネル層をエッチングして貫通ホールを形成する段階と、前記貫通ホールを充填するように導電性物質を充填する段階と、を含んでもよい。
【0015】
前記ソース及びドレイン電極は、前記基板に垂直な方向に配列された前記チャネル層に連結されるように形成されうる。
【0016】
前記強誘電体層は、フローライト(fluorite)系物質またはペロブスカイト(perovskite)を含んでもよい。
【0017】
前記強誘電体層は、Hf及びZrのうち、少なくとも1つの酸化物を含みうる。前記強誘電体層は、Si、Al、La、Y、Sr及びGdのうち、少なくとも1つのドープ剤をさらに含んでもよい。
【0018】
前記チャネル層と前記強誘電体層との間にゲート絶縁層を形成する段階がさらに含まれうる。
【0019】
前記強誘電体層と前記ゲート絶縁層との間にフローティング(floating)電極を形成する段階がさらに含まれうる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、半導体素子が3次元アレイ状に積層された複数の強誘電体電界効果トランジスタ(FeFET)を含むことにより、高いメモリ密度を有する1T(one-transistor)構造のメモリ素子を具現することができる。そのような半導体素子は、例えば、メモリ素子、具体的には、不揮発性(non-volatile)メモリ素子に適用されうる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】例示的な実施例による半導体素子を示す斜視図である。
図2図1のII-II’線に沿って見た断面図である。
図3図1に図示された半導体素子の単位素子である強誘電体電界効果トランジスタ(FeFET)を示す図面である。
図4図3の断面を示す図面である。
図5】例示的な実施例による半導体素子の製造方法を説明するための図面である。
図6】例示的な実施例による半導体素子の製造方法を説明するための図面である。
図7】例示的な実施例による半導体素子の製造方法を説明するための図面である。
図8】例示的な実施例による半導体素子の製造方法を説明するための図面である。
図9】例示的な実施例による半導体素子の製造方法を説明するための図面である。
図10】例示的な実施例による半導体素子の製造方法を説明するための図面である。
図11】例示的な実施例による半導体素子の製造方法を説明するための図面である。
図12】例示的な実施例による半導体素子の製造方法を説明するための図面である。
図13】例示的な実施例による半導体素子に採用されうる他の電界効果トランジスタを示す図面である。
図14】例示的な実施例による半導体素子に採用されうるさらに他の電界効果トランジスタを示す図面である。
図15】例示的な実施例による電子装置に適用されうる電子素子アーキテクチャ(architecture)を概略的に示す概念図である。
図16】例示的な実施例による電子装置に適用されうる電子素子アーキテクチャ(architecture)を概略的に示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付図面に基づいて例示的な実施例について詳細に説明する。図面において同じ参照符号は、同じ構成要素を指称し、図面において各構成要素の大きさは、説明の明瞭性及び便宜のために、誇張されてもいる。一方、後述する実施例は、単に例示的なものに過ぎず、そのような実施例から多様な変形が可能である。
【0023】
以下、「上部」や「上」という記載は、接触して直ぐ上、下、左、右にあるものだけではなく、非接触で上、下、左、右にあるものも含む。単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味ではない限り、複数の表現を含む。また、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。
【0024】
「前記」及びそれと類似した指示用語の使用は、単数及び複数の両方に該当するものでもある。方法を構成する段階については明白に順序を記載するか、反対となる記載がなければ、そのような段階は、適当な順序によっても行われ、必ずしも記載された順序に限定されるものではない。
【0025】
また、明細書に記載の「・・・部」、「モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、ハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0026】
図面に図示された構成要素間の線の連結、または連結部材は、機能的な連結及び/または物理的または回路的連結を例示的に示すものであって、実際の装置では、代替可能であるか、さらなる多様な機能的な連結、物理的な連結、または回路連結としても示される。
【0027】
全ての例または例示的な用語の使用は、単に技術的思想を詳細に説明するためのものであって、請求の範囲によって限定されない限り、そのような例または例示的な用語によって範囲が限定されるものではない。
【0028】
以下の実施例で説明される半導体素子は、例えば、1T(one-transistor)構造を有する不揮発性メモリ素子、具体的には、強誘電体電界効果トランジスタ(FeFET; Ferroelectric Field Effect Transistor)メモリ素子を含む。
【0029】
図1は、例示的な実施例による半導体素子を示す斜視図である。そして、図2は、図1のII-II’線に沿って見た断面図である。
【0030】
図1及び図2を参照すれば、基板500には、複数のセルプレート(cell plate)110が基板500に対して垂直なz軸方向(すなわち、xz平面に平行な方向)に配列されている。ここで、複数のセルプレート110は、互いに並んで配置されている。各セルプレート110は、複数のチャネル構造体120、複数のゲート電極130、及び複数のソース/ドレイン電極141、142を含む。チャネル構造体120の間には、第1絶縁層170及び第2絶縁層180が形成されている。第1絶縁層170は、各セルプレート110において、チャネル構造体120間の絶縁のために設けられ、第2絶縁層180は、隣接したセルプレート110間の絶縁のためにも設けられる。一方、図1には、第1及び第2絶縁層170、180が便宜上、図示されていない。
【0031】
各チャネル構造体120は、チャネル層122、ゲート絶縁層124及び強誘電体層126を含む。ここで、ゲート絶縁層124及び強誘電体層126は、基板500に平行なy軸方向においてチャネル層122に順次に積層されうる。
【0032】
各ゲート電極130は、基板500に平行なx軸方向に沿って延びるようにも設けられる。そのようなゲート電極130は、基板500に平行なx軸方向に配列されたチャネル構造体120(具体的に、強誘電体層126)に連結されうる。また、各ソース/ドレイン電極141、142は、基板500に垂直なz軸方向に沿って延びるようにも設けられる。そのようなソース/ドレイン電極141、142は、基板500に垂直なz軸方向に配列されたチャネル構造体120(具体的に、チャネル層122)に連結されうる。ソース/ドレイン電極141、142は、各チャネル層122の両側に設けられうる。
【0033】
図3は、図1に図示された半導体素子の単位素子である強誘電体電界効果トランジスタ(FeFET)を示す図面である。そして、図4は、図3の断面を示す図面である。
【0034】
図3及び図4を参照すれば、強誘電体電界効果トランジスタ150は、チャネル構造体120、ゲート電極130、及びソース/ドレイン電極141、142を含む。ここで、チャネル構造体120は、チャネル層122、ゲート絶縁層124、及び強誘電体層126を含む。該強誘電体電界効果トランジスタは、MFIS (metal-ferroelectric-insulator- semiconductor)構造を有することができる。
【0035】
チャネル層122は、例えば、Si、Ge、SiGeまたはIII-V族半導体などを含んでもよい。また、チャネル層122は、例えば、酸化物(oxide)半導体、窒化物(nitride)半導体、酸窒化物(oxynitride)半導体、二次元物質(two-dimensional material;2D material)、量子ドット(quantum dot)、有機半導体などを含んでもよい。酸化物半導体は、例えば、InGaZnOなどを含み、二次元物質は、例えば、TMD(transition metal dichalcogenide)やグラフェン(graphene)を含み、量子ドットは、コロイダル量子ドット(colloidal QD)、ナノ結晶(nanocrystal)構造などを含んでもよい。しかし、これは、ただの例示に過ぎず、チャネル層122は、他の多様な半導体物質を含んでもよい。
【0036】
チャネル層122には、ゲート絶縁層124が設けられている。ゲート絶縁層124は、常誘電(paraelectric)物質または高誘電(high-k)物質を含む。例えば、ゲート絶縁層124は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、アルミニウム酸化物、ハフニウム酸化物、ジルコニウム酸化物などを含むか、またはH-BN (hexagonal boron nitride)のような二次元絶縁体(2D insulator)を含んでもよい。しかし、これは、ただの例示に過ぎない。
【0037】
ゲート絶縁層124には、強誘電体層126が設けられている。強誘電体は、外部電場のない状態でも自発的な双極子(electric dipole)、すなわち、自発分極(spontaneous polarization)を有する物質を言う。そのような強誘電体は、外部電場によって分極の方向がドメイン単位で変わりうる(switching)。
【0038】
強誘電体層126は、例えば、ペロブスカイト(perovskite)またはフローライト(fluorite)系物質を含んでもよい。ペロブスカイトは、例えば、PZT、BaTiO、PbTiOなどを含んでもよい。フローライト系物質は、例えば、Hf、Si、Al、Zr、Y、La、Gd及びSrのうち、選択された少なくとも1つの酸化物を含んでもよい。
【0039】
具体例として、強誘電体層126は、Hf及びZrのうち、少なくとも1つの酸化物を含んでもよい。その場合、強誘電体層126は、Si、Al、La、Y、Sr及びGdのうち、少なくとも1つのドープ剤をさらに含んでもよい。しかし、以上で言及された物質は、ただ例示的なものであり、それ以外にも、他の多様な物質が強誘電体層126として使用されうる。
【0040】
強誘電体層126には、ゲート電極130が設けられている。ここで、ゲート電極130は、前述した半導体素子100から基板500に平行な方向(具体的に、x軸方向)に沿って配列された強誘電体層126と連結されるように設けられている。そのようなゲート電極130は、導電性物質を含んでもよい。例えば、ゲート電極130は、金、銀、アルミニウムのような導電性金属、導電性金属酸化物または導電性金属窒化物を含んでもよい。チャネル層122の両側には、それぞれソース電極141及びドレイン電極142が設けられている。ソース/ドレイン電極141、142は、ゲート電極130と同様に導電性物質を含んでもよい。
【0041】
また、図1及び図2を参照すれば、半導体素子100は、基板500に複数の単位素子(すなわち、強誘電体電界効果トランジスタ(FeFET)150)が3次元アレイ状に積層された構造を有する。具体的に、半導体素子100は、基板500に3次元アレイ状に配列された複数のチャネル構造体120と、基板500に平行なx軸方向に延びた複数のゲート電極130と、基板500に垂直なz軸方向に延びた複数のソース/ドレイン電極141、142とを含む。ここで、各ゲート電極130は、基板500に平行なx軸方向に配列されたチャネル構造体120(具体的に、強誘電体層126)に接触するように連結されうる。そして、各ソース/ドレイン電極141、142は、基板500に垂直なz軸方向に配列されたチャネル構造体120(具体的に、チャネル層122)に接触するように連結されうる。
【0042】
以上の例示的な実施例によれば、半導体素子100が3次元アレイ状に積層された複数の強誘電体電界効果トランジスタ(FeFET)150を含むことにより、高いメモリ密度を有する1T(one-transistor)構造のメモリ素子を具現することができる。そのような半導体素子100は、例えば、不揮発性(non-volatile)メモリ素子として用いられる。
【0043】
以下、前述した例示的な実施例による半導体素子の製造方法を説明する。図5ないし図12は、例示的な実施例による半導体素子の製造方法を説明するための図面である。
【0044】
図5を参照すれば、基板500を準備した後、該基板500に複数の第1絶縁層170及び複数のチャネル層122を互いに積層する。ここで、第1絶縁層170は、例えば、シリコン酸化物などを含んでもよいが、それに限定されるものではない。
【0045】
チャネル層122は、例えば、Si、Ge、SiGeまたはIII-V族半導体などを含んでもよい。また、チャネル層122は、例えば、酸化物(oxide)半導体、窒化物(nitride)半導体、酸窒化物(oxynitride)半導体、二次元物質(two-dimensional material;2D material)、量子ドット(quantum dot)、有機半導体などを含んでもよい。酸化物半導体は、例えば、InGaZnOなどを含み、二次元物質は、例えば、TMD(transition metal dichalcogenide)やグラフェン(graphene)を含み、量子ドットは、コロイダル量子ドット(colloidal QD)、ナノ結晶(nanocrystal)構造などを含んでもよい。しかし、これは、ただ例示的なものに過ぎず、チャネル層122は、他の多様な半導体物質を含んでもよい。
【0046】
図6を参照すれば、図5に図示された構造物において複数の第1絶縁層170及び複数のチャネル層122を基板500に垂直なz軸方向にエッチングすることで、複数のセルブロック(cell block)115を形成する。
【0047】
図7を参照すれば、各セルブロック115において複数の第1絶縁層170の間に露出された複数のチャネル層122を選択的にエッチングする。ここで、複数のチャネル層122が基板500に平行なy軸方向に選択的にエッチングされることにより、複数の第1絶縁層170の間には、それぞれチャネルリセス(channel recess)125が形成されうる。ここで、各チャネルリセス125は、基板500に平行なx軸方向に沿って延びるように形成されうる。
【0048】
図8を参照すれば、各チャネルリセス125内においてチャネル層122にゲート絶縁層124及び強誘電体層126を順次に蒸着する。具体的に、ゲート絶縁層124及び強誘電体層126は、チャネル層122の側面において基板500に平行なy軸方向に順次に蒸着されうる。
【0049】
ゲート絶縁層124は、常誘電(paraelectric)物質または高誘電(high-k)物質を含んでもよい。例えば、ゲート絶縁層124は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、アルミニウム酸化物、ハフニウム酸化物、ジルコニウム酸化物などを含むか、またはH-BN (hexagonal boron nitride)のような二次元絶縁体(2D insulator)を含んでもよい。しかし、それは、ただの例示に過ぎない。
【0050】
強誘電体層126は、例えば、ペロブスカイト(perovskite)またはフローライト(fluorite)系物質を含んでもよい。ペロブスカイトは、例えば、PZT、BaTiO、PbTiOなどを含んでもよい。フローライト系物質は、例えば、Hf、Si、Al、Zr、Y、La、Gd及びSrのうち、選択された少なくとも1つの酸化物を含んでもよい。具体例として、強誘電体層126は、Hf及びZrのうち、少なくとも1つの酸化物を含んでもよい。その場合、強誘電体層126は、Si、Al、La、Y、Sr及びGdのうち、少なくとも1つのドープ剤をさらに含んでもよい。しかし、以上で言及された物質は、ただの例示に過ぎず、それ以外にも、他の多様な物質が強誘電体層126として使用されうる。
【0051】
図9を参照すれば、チャネルリセス125の内部空間及びセルブロック115間の空間を導電性物質130’で充填する。ここで、導電性物質130’は、ゲート電極130を形成する物質であって、例えば、導電性金属、導電性金属酸化物または導電性金属窒化物などを含んでもよい。次いで、図10を参照すれば、導電性物質130’がチャネルリセス125の内部にのみ残るように、導電性物質130’を基板500に垂直なz軸方向にエッチングすることで、複数のゲート電極130を形成する。ここで、各ゲート電極130は、基板500に平行なx軸方向に沿って延びるように形成されうる。
【0052】
図11を参照すれば、複数の絶縁層170及び複数のチャネル層122を基板500に垂直なz軸方向にエッチングしてセルブロック115を分離した後、分離された空間の間に第2絶縁層180を蒸着する。この過程において、複数のチャネル構造体(図1の120)が形成され、そのような複数のチャネル構造体120は、基板500に3次元アレイ状に配列されうる。ここで、各チャネル構造体120は、チャネル層122、ゲート絶縁層124及び強誘電体層126を含む。
【0053】
各ゲート電極130は、基板500に平行なx軸方向に沿って配列されたチャネル構造体120(具体的に、強誘電体層126)と連結されるように形成されうる。一方、図13に図示されたように、チャネル構造体220は、チャネル層222及び強誘電体層226を含むか、または図14に図示されたように、チャネル構造体320は、チャネル層322、ゲート絶縁層324、フローティングゲート電極328、及び強誘電体層326を含んでもよい。
【0054】
図12を参照すれば、複数の絶縁層170及び複数のチャネル層122を基板500に垂直なz軸方向にエッチングして複数の貫通ホール(図示せず)を形成した後、該貫通ホール内部に導電性物質を蒸着することで、複数のソース電極141及びドレイン電極(図1の142)を蒸着する。ここで、各ソース/ドレイン電極141、142は、基板500に垂直なチャネル構造体120(具体的に、チャネル層122)に連結されるように形成されうる。
【0055】
図12に図示されたように、基板500には、複数のセルプレート110が基板500に対して垂直なz軸方向(すなわち、xz平面に平行な方向)に配列されている。ここで、各セルプレート110は、複数のチャネル構造体120、複数のゲート電極130、及び複数のソース/ドレイン電極141、142を含む。そして、各チャネル構造体120は、チャネル層122、ゲート絶縁層124、及び強誘電体層126を含む。各ゲート電極130は、基板500に平行なx軸方向に配列されたチャネル構造体120に接触するように連結されており、各ソース/ドレイン電極141、142は、基板500に垂直なz軸方向に配列されたチャネル構造体120に接触するように連結されている。
【0056】
以下、前述した半導体素子100に採用される他の例示的な電界効果トランジスタを説明する。
【0057】
図13は、例示的な実施例による半導体素子に採用されうる他の電界効果トランジスタを示す図面である。図13に図示された強誘電体電界効果トランジスタ250は、MFS(metal-ferroelectric-semiconductor)構造を有することができる。
【0058】
図13を参照すれば、強誘電体電界効果トランジスタ250は、チャネル構造体220、ゲート電極130及びソース/ドレイン電極141、142を含む。ここで、チャネル構造体220は、チャネル層222及び強誘電体層226を含む。
【0059】
チャネル層222は、例えば、Si、Ge、SiGeまたはIII-V族半導体などを含んでもよい。また、チャネル層222は、例えば、酸化物半導体、窒化物半導体、酸窒化物半導体、二次元物質(2D material)、量子ドット、有機半導体などを含んでもよい。
【0060】
チャネル層222には、強誘電体層226が設けられている。強誘電体層226は、例えば、ペロブスカイト(perovskite)またはフローライト(fluorite)系物質を含んでもよい。ペロブスカイトは、例えば、PZT、BaTiO、PbTiOなどを含んでもよい。フローライト系物質は、例えば、Hf、Si、Al、Zr、Y、La、Gd及びSrのうち、選択された少なくとも1つの酸化物を含んでもよい。
【0061】
強誘電体層226には、ゲート電極130が設けられている。そして、チャネル層222の両側には、それぞれソース電極141及びドレイン電極142が設けられている。
【0062】
強誘電体電界効果トランジスタ250が図1に図示された半導体素子100に採用される場合、ゲート電極130は、基板500に平行な方向(例えば、図1においてx軸方向)に沿って延びるように設けられる。そのようなゲート電極130は、基板500に平行な方向(x軸方向)に配列された強誘電体層226と連結されうる。
【0063】
ソース/ドレイン電極141、142は、基板500に垂直な方向(例えば、図1においてz軸方向)に沿って延びるように設けられる。ソース/ドレイン電極141、142は、基板500に垂直な方向(z軸方向)に配列されたチャネル層222と連結されうる。
【0064】
図14は、例示的な実施例による半導体素子に採用されうるさらに他の電界効果トランジスタを示す図面である。図14に図示された強誘電体電界効果トランジスタ350は、MFMIS(metal-ferroelectric-metal-insulator-semiconductor)構造を有することができる。
【0065】
図14を参照すれば、強誘電体電界効果トランジスタ350は、チャネル構造体320、ゲート電極130及びソース/ドレイン電極141、142を含む。ここで、チャネル構造体320は、チャネル層322、ゲート絶縁層324、フローティングゲート電極328及び強誘電体層326を含む。
【0066】
チャネル層322は、例えば、Si、Ge、SiGeまたはIII-V族半導体などを含んでもよい。また、チャネル層322は、例えば、酸化物半導体、窒化物半導体、酸窒化物半導体、二次元物質(2D material)、量子ドット、有機半導体などを含んでもよい。
【0067】
チャネル層322には、ゲート絶縁層324が設けられている。ゲート絶縁層324は、常誘電物質または高誘電物質を含んでもよい。ゲート絶縁層324には、フローティングゲート電極328が設けられている。フローティングゲート電極328は、電荷を保存する役割を行うものであり、導電性物質を含んでもよい。該フローティングゲート電極328には、強誘電体層326が設けられている。強誘電体層326は、例えば、ペロブスカイト(perovskite)またはフローライト(fluorite)系物質を含んでもよい。強誘電体層326には、ゲート電極130が設けられている。そして、チャネル層322の両側には、それぞれソース電極141及びドレイン電極142が設けられている。
【0068】
強誘電体電界効果トランジスタ350が図1に図示された半導体素子100に採用される場合、ゲート電極130は、基板500に平行な方向(例えば、図1でx軸方向)に沿って延びるように設けられる。該ゲート電極130は、基板500に平行な方向(x軸方向)に配列された強誘電体層326と連結されうる。
【0069】
ソース/ドレイン電極141、142は、基板500に垂直な方向(例えば、図1においてz軸方向)に沿って延びるように設けられる。ソース/ドレイン電極141、142は、基板500に垂直な方向(z軸方向)に配列されたチャネル層322と連結されうる。
【0070】
以上で説明した3次元積層構造の半導体素子100は、多様な電子装置でメモリ素子、特に不揮発性メモリ素子に適用され、それ以外にも、例えば、論理素子にも適用されうる。例示的な実施例による半導体素子100は、低電力で駆動可能であり、電子装置の小型化及び集積化要求に応じることができる。具体的に、半導体素子100は、モバイルデバイス、コンピュータ、ノート型パソコン、センサ、ネットワーク装置、ニューロモルフィック素子(neuromorphic device)のような電子装置において算術演算、プログラム実行、一時的データ保持のために使用されうる。
【0071】
図15及び図16は、一実施例による電子装置に適用されうる電子素子アーキテクチャ(architecture)を概略的に示す概念図である。
【0072】
図15を参照すれば、電子素子アーキテクチャ(architecture)1000は、メモリユニット(memory unit)1010、ALU(arithmetic logic unit)1020及び制御ユニット(control unit)1030を含んでもよい。メモリユニット1010、ALU 1020、及び制御ユニット1030は、電気的に連結されうる。例えば、電子素子アーキテクチャ(architecture)1000は、メモリユニット1010、ALU 1020、及び制御ユニット1030を含む1つのチップにも具現されうる。具体的に、メモリユニット1010、ALU 1020及び制御ユニット1030は、オンチップ(on-chip)においてメタルライン(metal line)で相互連結されて直接通信することができる。メモリユニット1010、ALU 1020及び制御ユニット1030は、1つの基板上にモノリシック(monolithic)に集積されて1つのチップを構成してもよい。電子素子アーキテクチャ1000には、入出力素子2000が連結されうる。
【0073】
メモリユニット1010、ALU 1020及び制御ユニット1030は、それぞれ独立して前述した半導体素子を含んでもよい。メモリユニット1010は、メインメモリ及びキャッシュメモリをいずれも含む。そのような電子素子アーキテクチャ1000は、オンチップメモリ処理ユニット(on-chip memory processing unit)でもある。
【0074】
図16を参照すれば、キャッシュメモリ(cache memory)1510、ALU 1520及び制御ユニット1530が中央処理装置(CPU)1500を構成することができる。キャッシュメモリ1510は、SRAM(static random access memory)からなり、前述した半導体素子を含んでもよい。CPU 1500と別個に、メインメモリ1600及び補助ストレージ1700が備えられうる。メインメモリ1600は、DRAM(dynamic random access memory)からなるか、または前述した半導体素子を含んでもよい。
【0075】
場合によって、電子素子アーキテクチャ(architecture)は、サブユニット(sub-units)を区分せず、1つのチップにおいてコンピューティング(computing)単位素子とメモリ単位素子とが互いに隣接する形態にも具現される。
【0076】
以上の例示的な実施例によれば、半導体素子が3次元アレイ状に積層された複数の強誘電体電界効果トランジスタ(FeFET)を含むことにより、高いメモリ密度を有する1T(one-transistor)構造のメモリ素子を具現することができる。そのような半導体素子は、例えば、メモリ素子、具体的には、不揮発性(non-volatile)メモリ素子に適用されうる。以上、実施例が説明されたが、これは、例示的なものに過ぎず、当該分野で通常の知識を有する者であれば、それにより、多様な変形が可能である。
【符号の説明】
【0077】
100 半導体素子
110 それぞれのセルプレート
120 チャネル構造体
122 チャネル層
124 ゲート絶縁層
126 強誘電体層
130 ゲート電極
141、142 複数のソース/ドレイン電極
170 第1絶縁層
180 第2絶縁層
500 基板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16