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特開2022-137006複数のアクセスキーと位置とをデジタル結合するための装置及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022137006
(43)【公開日】2022-09-21
(54)【発明の名称】複数のアクセスキーと位置とをデジタル結合するための装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/029 20180101AFI20220913BHJP
   H04L 9/14 20060101ALI20220913BHJP
   G06F 21/33 20130101ALI20220913BHJP
   H04W 4/44 20180101ALI20220913BHJP
   H04W 12/069 20210101ALI20220913BHJP
   E05B 19/00 20060101ALI20220913BHJP
   B60R 25/24 20130101ALI20220913BHJP
【FI】
H04W4/029
H04L9/14
G06F21/33
H04W4/44
H04W12/069
E05B19/00 J
B60R25/24
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022035350
(22)【出願日】2022-03-08
(31)【優先権主張番号】17/195,398
(32)【優先日】2021-03-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】507342261
【氏名又は名称】トヨタ モーター エンジニアリング アンド マニュファクチャリング ノース アメリカ,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133835
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 努
(72)【発明者】
【氏名】中川 真志
(72)【発明者】
【氏名】カサオキ セイスケ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067BB03
(57)【要約】
【課題】複数のアクセス又はエントリ有効化アイテム又はキー及び/又は複数の目的地の位置データをデジタル結合するための方法及び装置を提供すること。
【解決手段】本装置は、複数のアクセス制御装置と無線で通信してもよい。アクセス制御装置は、装置のメモリに保存されたキー識別データによって識別可能な複数のデジタルキーのうちのデジタルキーを個別に認証してもよい。本装置はプロセッサをさらに含んでもよい。プロセッサは、デジタルキーがアクセス制御装置のうちの1つによって認証されていることを判定するように構成されてもよい。プロセッサは、1つのアクセス制御システムと通信して、装置のユーザにアクセスを許可するように1つのアクセス制御システムを促すようにさらに構成されてもよい。プロセッサは、位置データをナビゲーションシステムに伝達するようにさらに構成されてもよい。プロセッサは、アクセストークン及び/又は位置データを他の装置に送信するようにさらに構成されてもよい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯型デジタルアクセス装置であって、
複数のアクセス制御装置と情報を交換するように構成された無線トランシーバであって、前記情報は、キー識別データ及び認証データを含み、前記認証データは、前記複数のアクセス制御装置のうちの1つ又は複数のための複数のキーを有し、前記キー識別データは、前記複数のアクセス制御装置のうちの1つを補完する前記複数のキーのうちの1つ又は複数を識別する、無線トランシーバと、
前記認証データを保存するように構成されたメモリと、
前記無線トランシーバと前記メモリとに連結されたプロセッサであって、前記プロセッサは、
前記認証データが、前記複数のアクセス制御装置のうちの1つから受信した前記キー識別データと一致していることを判定し、
前記無線トランシーバを制御することによって、前記複数のアクセス制御装置のうちの1つに前記認証データを送信し、前記複数のアクセス制御装置のうちの1つにユーザへのアクセスを許可するように促すように構成される、プロセッサと、
を具備する、携帯型デジタルアクセス装置。
【請求項2】
前記メモリは、前記複数のアクセス制御装置の位置データを保存するようにさらに構成され、前記プロセッサは、前記無線トランシーバを制御することによって、前記位置データをナビゲーションシステムに送信して、前記ユーザを前記複数のアクセス制御装置に誘導するようにさらに構成される、請求項1に記載の携帯型デジタルアクセス装置。
【請求項3】
前記無線トランシーバは、サーバと情報を交換し、前記サーバは、前記複数のアクセス制御装置の位置データを保存し、前記認証データが前記キー識別データと一致すると前記プロセッサが判定すると、前記位置データをナビゲーションシステムに送信して、前記ユーザを前記複数のアクセス制御装置に誘導するように構成される、請求項1に記載の携帯型デジタルアクセス装置。
【請求項4】
前記複数のアクセス制御装置のうちの1つは、ロック、チケット読取機、ゲート又は方向指示器である、請求項1に記載の携帯型デジタルアクセス装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記ユーザからの入力を受信すると、前記無線トランシーバを制御することによって、前記認証データを他の携帯型デジタルアクセス装置に送信するようにさらに構成される、請求項1に記載の携帯型デジタルアクセス装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記複数のアクセス制御装置のサーバから前記認証データを受信するようにさらに構成される、請求項1に記載の携帯型デジタルアクセス装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、所定の時間までカウントするようにタイマを設定し、前記タイマが前記所定の時間に達したときに前記メモリから前記認証データを除去するようにさらに構成される、請求項1に記載の携帯型デジタルアクセス装置。
【請求項8】
複数のアクセス制御装置を介してアクセスを取得するための方法であって、
無線トランシーバによって、前記複数のアクセス制御装置からキー識別データを受信することであって、前記キー識別データは、複数のデジタルキーのうちのデジタルキーを前記複数のアクセス制御装置のうちの1つに関連付ける、ことと、
プロセッサによって、前記複数のデジタルキーを有し、メモリに保存された認証データが、前記識別データと一致していることを判定することと、
前記無線トランシーバによって、前記認証データを前記複数のアクセス制御装置に送信して、前記複数のアクセス制御装置にアクセスを提供するように促すことと、
を含む、方法。
【請求項9】
入力装置によって、前記キー識別データを入力し、前記プロセッサ又はサーバによって、前記キー識別データに基づいて前記認証データを生成することをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
サーバによって、前記複数のアクセス制御装置の位置データをナビゲーションシステムに送信して、前記複数のアクセス制御装置に方向を提供することをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記無線トランシーバによって、前記メモリに保存された前記複数のアクセス制御装置の位置データをナビゲーションシステムに送信して、前記複数のアクセス制御装置に方向を提供することをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記無線制御センサによって、前記複数のアクセス制御装置の位置データを、自動運転機能を備えた車両の電子制御ユニット(ECU)に送信し、前記ECUによって、前記車両に前記複数のアクセス制御装置への運転を促すことをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
アクセストークンとして使用される前記認証データのコピーを前記無線トランシーバによって送信することをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記プロセッサによって、所定の時間までカウントするようにタイマを設定し、前記タイマが前記所定の時間に達したときに前記メモリから前記認証データを除去することをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
複数のエリアにアクセスするための方法であって、
無線トランシーバによって、前記複数のエリアの位置データを受信することと、
前記位置データをメモリによって保存することと、
プロセッサによって、車両が始動したことを判定することと、
前記無線トランシーバによって、前記位置データをナビゲーションシステムに送信することと、
を含む、方法。
【請求項16】
前記無線トランシーバによって、アクセス制御装置を有する前記複数のエリアのエリアのための1つ又は複数のアクセストークンを受信し、前記メモリによって前記1つ又は複数のアクセストークンを保存し、前記無線トランシーバによって、前記1つ又は複数のアクセストークンを前記アクセス制御装置に送信して、アクセスを獲得することをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記無線トランシーバによって、1つ又は複数のアクセス制御装置のための1つ又は複数のアクセストークンを受信することと、前記メモリによって前記1つ又は複数のアクセストークンを保存することと、前記無線トランシーバによって前記1つ又は複数のアクセストークンを前記アクセス制御装置に送信して、アクセスを獲得することと、をさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記1つ又は複数のアクセス制御装置は、ロック、チケット読取機、ゲート又は方向指示器である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記車両は自動運転機能を有し、前記ナビゲーションシステムは前記車両の電子制御ユニット(ECU)に連結され、前記位置データに基づいて、前記ECUによって、前記複数のエリアに前記車両を運転することを、前記プロセッサによって、開始することをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記位置データを記憶し、前記位置データを他のナビゲーションシステムに送信することができる1つ又は複数の携帯型装置に、前記無線トランシーバによって、前記位置データを送信することをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、複数のアクセス又はエントリ有効化アイテム及び/又は複数の目的地の位置データをデジタル結合するための方法及び装置を対象とする。
【背景技術】
【0002】
日常生活では、複数の場所、位置、物体又はアイテム(例えば、車両、家、ホテルの部屋、郵便受け、公共交通機関)にアクセスする必要がある場合がある。アクセスには、アクセス装置又はアクセスポイントごとに少なくとも1つのエントリ有効化アイテム(メカニカルキー、セキュリティコード、キーフォブ、アクセスカード、リモコン装置、リモコンキーパッド、チケットなど)が概ね必要である。複数のエントリ有効化アイテムを身体に物理的に担持させると、不要なかさばりが生じ、アイテムを紛失するか、置き忘れるか、忘れる可能性があり、所与のアクセス装置又はポイントのための正しいキーを特定するのが困難になる。さらに、(例えば、貸し別荘、レンタカー、ホテルのチェックインなどのために)他の人にエントリ有効化アイテムを提供する場合、複製品を作成したり、及び/又は物理的に配達したりする必要がある場合がある。これは、非効率的で、費用がかかり、面倒である可能性がある。アクセスのための複数の目的地に移動する人が、特に目的地及び/又は目的地の地域全般に精通していない場合、計画された目的地を特定し、検索し、ルートを計画することが困難であることに気づく場合がある。
【0003】
そのため、複数のアクセスキーを単一の携帯型装置に組み合わせ、輸送のための複数の目的地の位置データを組み合わせるための方法及び装置が必要である。
【発明の概要】
【0004】
複数のアクセス制御システムを介してアクセスを取得したり、及び/又は複数のエリアにアクセスしたりするための装置及び方法。装置が、アクセス制御システムのそれぞれと通信することができる無線トランシーバを有する場合がある。装置は、アクセス制御システムのうちの1つからキー識別データを受信する場合がある。装置は、認証データを保存するメモリをさらに有する場合がある。装置は、無線トランシーバ及びメモリに連結されたプロセッサをさらに有する場合がある。プロセッサは、受信したキー識別データが認証データと一致していることを判定する場合がある。次に、プロセッサは、無線トランシーバを介してアクセス制御システムのうちの1つに認証データを送信する場合がある。認証データの送信時に、アクセス制御システムのうちの1つが装置のユーザにアクセスを許可する場合がある。
【0005】
本開示の一実施形態によれば、複数のアクセス制御システムと情報を交換するように構成された無線トランシーバを有する携帯型デジタルアクセス装置が設けられる場合がある。この情報には、キー識別データ及び認証データが含まれる場合がある。認証データは、複数のアクセス制御システムのうちの1つ又は複数のための複数のキーを有する場合がある。キー識別データは、複数のアクセス制御システムのうちの1つを補完する複数のキーのうちの1つ又は複数を識別する場合がある。装置は、認証データを保存するように構成されたメモリを有する場合がある。装置は、無線トランシーバとメモリとに連結されたプロセッサを有する場合がある。プロセッサは、認証データが、複数のアクセス制御システムのうちの1つから受信されたキー識別データと一致していることを判定するように構成される場合がある。プロセッサは、無線トランシーバを制御することによって、複数のアクセス制御システムのうちの1つに認証データを送信し、複数のアクセス制御システムのうちの1つに、携帯型デジタルアクセス装置のユーザへのアクセスを許可するように促すようにさらに構成される場合がある。複数のアクセス制御システムのうちの1つは、ロック、チケット読取機、ゲート又は方向指示器である場合がある。
【0006】
メモリは、複数のアクセス制御システムの位置データを保存するようにさらに構成される場合がある。プロセッサは、無線トランシーバを制御することによって、位置データをナビゲーションシステムに送信して、ユーザを複数のアクセス制御システムに誘導するようにさらに構成される場合がある。無線トランシーバは、サーバと情報を交換する場合がある。サーバは、複数のアクセス制御システムの位置データを保存するように構成される場合がある。サーバは、認証データがキー識別データと一致するとプロセッサが判定すると、位置データをナビゲーションシステムに送信して、ユーザを複数のアクセス制御システムに誘導するようにさらに構成される場合がある。
【0007】
プロセッサは、ユーザからの入力を受信すると、無線トランシーバを制御することによって、認証データを他の携帯型デジタルアクセス装置に送信するようにさらに構成される場合がある。プロセッサは、サーバから認証データを受信するようにさらに構成される場合がある。プロセッサは、所定の時間までカウントするようにタイマを設定し、タイマが所定の時間に達したときにメモリから認証データを削除するようにさらに構成される場合がある。
【0008】
本開示の一実施形態によれば、複数のアクセス制御システムを介してアクセスを取得するための方法を採用する場合がある。この方法は、無線トランシーバによって、複数のアクセス制御システムからキー識別データを受信することを含む場合がある。キー識別データは、複数のデジタルキーのうちの1つのデジタルキーを複数のアクセス制御システムのうちの1つと関連付ける場合がある。この方法は、複数のデジタルキーを有し、メモリに保存された認証データが識別データと一致していると、プロセッサによって、判定することをさらに含む場合がある。この方法は、無線トランシーバによって、認証データを複数のアクセス制御システムに送信して、複数のアクセス制御システムにアクセスを提供するように促すことをさらに含む場合がある。この方法は、入力装置によって、キー識別データを入力することをさらに含む場合がある。この方法は、プロセッサ又はサーバによって、キー識別データに基づいて認証データを生成することをさらに含む場合がある。
【0009】
この方法は、サーバによって、複数のアクセス制御システムの位置データをナビゲーションシステムに送信して、複数のアクセス制御システムへ方向を提供することをさらに含む場合がある。この方法は、無線トランシーバによって、メモリに保存された複数のアクセス制御システムの位置データをナビゲーションシステムに送信して、複数のアクセス制御システムへ方向を提供することをさらに含む場合がある。この方法は、無線制御センサによって、複数のアクセス制御システムの位置データを、自動運転機能を備えた車両の電子制御ユニット(ECU)に送信することをさらに含む場合がある。この方法は、ECUによって、複数のアクセス制御システムに向かって運転するように車両を促すことをさらに含む場合がある。
【0010】
この方法は、無線トランシーバによって、アクセストークン(access token)として使用される認証データのコピーを送信することをさらに含む場合がある。この方法は、プロセッサによって、所定の時間までカウントするようにタイマを設定することをさらに含む場合がある。この方法は、タイマが所定の時間に達したときにメモリから認証データを削除することをさらに含む場合がある。
【0011】
本開示の一実施形態によれば、複数のエリアにアクセスするための方法が採用される場合がある。この方法は、無線トランシーバによって、複数のエリアの位置データを受信することを含む場合がある。この方法は、メモリによって、位置データを保存することをさらに含む場合がある。この方法は、プロセッサによって、車両が始動したと判定することをさらに含む場合がある。この方法は、無線トランシーバによって、位置データをナビゲーションシステムに送信することをさらに含む場合がある。車両は自動運転機能を備えている場合があり、ナビゲーションシステムは車両のECUに連結される場合がある。この方法は、位置データに基づいて、ECUによって、複数のエリアに運転するための車両を、プロセッサによって、始動することをさらに含む場合がある。この方法は、位置データを記憶し、位置データを他のナビゲーションシステムに送信することができる1つ又は複数の携帯型装置に、無線トランシーバによって、位置データを送信することをさらに含む場合がある。
【0012】
この方法は、無線トランシーバによって、複数のエリアのアクセス制御システムを有するエリアのための1つ又は複数のアクセストークンを受信することをさらに含む場合がある。この方法は、メモリによって、1つ又は複数のアクセストークンを保存することをさらに含む場合がある。この方法は、アクセスを獲得するために、無線トランシーバによって、1つ又は複数のアクセストークンをアクセス制御システムに送信することをさらに含む場合がある。この方法は、無線トランシーバによって、1つ又は複数のアクセス制御システムのための1つ又は複数のアクセストークンを受信することをさらに含む場合がある。この方法は、アクセスを獲得するために、メモリによって、アクセス制御システムへの1つ又は複数のアクセストークンを保存することをさらに含む場合がある。1つ又は複数のアクセス制御システムは、ロック、チケット読取機、ゲート又は方向指示器である場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本発明の他のシステム、方法、特徴及び利点が、以下の図及び詳細な説明を検討すると、当業者に明らかになるであろう。図面に示す構成部品が、必ずしも一定の縮尺である必要はなく、本発明の重要な特徴をさらによく説明するために誇張されている場合がある。
【0014】
図1】本開示の一態様による、複数のアクセスキーと複数の目的地の位置データとを組み合わせるための装置のブロック図である。
図2】複数のアクセス制御システムと通信して装置のユーザにアクセスを提供し、情報を第2の装置に転送して、第2の装置に本開示の一態様によるアクセス及び/又はナビゲーション機能を提供する、図1の装置を示す図である。
図3】本開示の一態様による、複数のアクセスキーと複数の目的地の位置データとを組み合わせるための方法のフローチャートである。
図4】複数の目的地の位置データを車両のナビゲーションシステムに送信し、情報を図2の第2の装置に転送して、本開示の一態様によるナビゲーション機能を第2の装置に提供する、図1の装置を示す図である。
図5】本開示の一態様による、複数の目的地の位置データを組み合わせて目的地に移動するための方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本明細書で説明する方法及び装置は、複数のアクセス又はエントリ有効化アイテム(例えば、メカニカルキー、セキュリティコード、キーフォブ、アクセスカード、リモコン装置、リモコンキーパッド、チケットなど)と複数の目的地の位置データ(例えば、興味のあるポイント、配送先住所など)とをデジタル結合する。エントリ有効化アイテムは、以下「キー」と呼ばれる場合がある。キーと目的地の位置データとを組み合わせると、キーと移動を効率的かつ安全に管理し得るという利点がある。さまざまな形状、サイズ及び媒体のキーを単一のデジタル装置(例えば、スマートフォンなどの手持ち式電子装置)に組み合わせることにより、身体に担持するという煩雑さを軽減し、アイテムの紛失、置き忘れ又は検索を回避することを支援し、移動を効率化する。キーは、組み合わされた目的地に関連付けられてもよい。例えば、組み合わされたキーのうちの1つが、目的地のうちの1つにあるホテルのホテルの部屋のキーであってもよい。別の例では、キーのうちの1つが、目的地のうちの別の1つに位置し得る演劇又はスポーツイベントのチケットであってもよい。別の例では、組み合わされたキーのうちの1つが、目的地のうちの1つにある郵便受けを開いてもよい。自動運転機能を備えた自律型又は半自律型の車両が、ロックを解除して、組み合わせたキーのうちの1つで起動されてもよく、組み合わせた位置データを車両にアップロードして、車両が目的地への自律型又は半自律型の移動を開始してもよい。「運転者」という用語は、自律型又は半自律型の車両を指す場合、「乗客」と交換される場合がある。
【0016】
例示的な装置が、複数のアクセス制御システムと情報を交換することができる無線トランシーバを備えてもよい。「アクセス制御装置」という用語は、この開示全体を通して「アクセス制御システム」の代わりに使用することができる。情報には、キー識別データと認証データが含まれてもよい。認証データは、アクセス制御システムのうちの1つ又は複数に対して複数のキーを有してもよい。キー識別データは、アクセス制御システムのうちの1つを補完するキーのうちの1つ又は複数を識別してもよい。装置は、認証データを保存するように構成されたメモリをさらに備えてもよい。装置は、無線トランシーバとメモリとに連結されたプロセッサをさらに備えてもよい。プロセッサは、アクセス制御システムのうちの1つから受信したキー識別データと認証データが一致していることを判定するように構成されてもよい。プロセッサは、無線トランシーバを制御することによって、認証データをアクセス制御システムのうちの1つに送信し、アクセス制御システムのうちの1つに装置のユーザ及びユーザの会社の他の誰誰かへのアクセスを許可するように促すようにさらに構成されてもよい。プロセッサは、認証データがキー識別データと一致すると判定すると、メモリに保存された位置データをナビゲーションシステムに送信するか、アクセス制御システムのサーバに、位置データをナビゲーションシステムに送信するように促すようにさらに構成されてもよい。ナビゲーションシステムは、自動運転機能を備えた車両のECUに連結されてもよく、位置データの送信は、位置データに基づいて車両を運転するようにECUに促してもよい。プロセッサは、期限切れ間近であるか、期限切れ間近ではないアクセストークン及び/又は位置データを他の装置に送信するようにさらに構成されてもよい。
【0017】
図1は、本開示の一態様による、複数のアクセスキーと複数の目的地の位置データとを組み合わせるための装置100のブロック図を示す。装置100は、無線接続機能を備えた携帯型装置であってもよい。装置100は、図1に示すような携帯電話であってもよい。装置100はこのほか、タブレット装置、ラップトップコンピュータ、キーフォブ、車のキー、リモコンキーパッド、アクセスカード、携帯型マルチメディアプレーヤー、携帯型ゲーム装置及び任意の他の携帯型電子及び電気機械装置であってもよい。装置100は、容易に保持され、輸送されるように、成形され、サイズ指定され、重量を量られてもよい。例えば、装置100は、ポケットに収まってもよい。装置100は、コントローラ102、無線トランシーバ104、メモリ106、ディスプレイ108及び入力装置110を備えてもよい。
【0018】
コントローラ102は、装置100の動作を制御し、管理するように構成された1つ又は複数の集積回路であってもよい。コントローラ102は、機械可読命令を実行するように構成された1つ又は複数のプロセッサを備えてもよい。1つ又は複数のプロセッサは、例として、マイクロプロセッサ又はマイクロコントローラであってもよい。コントローラ102は、無線トランシーバ104、メモリ106、ディスプレイ108及び入力装置110に連結されてもよい。
【0019】
無線トランシーバ104は、Bluetooth(登録商標)、赤外線(IR)、無線周波数(RF)又はWiFiベースの通信ハードウェアを含み得るが、ここに挙げたものに限定されない。いくつかの実施形態では、前述の通信方法のうちの一部又は全部が、嗜好又は適合性(例えば、信号移動距離、信号可用性、信号干渉、信号移動速度など)に基づいて装置100のユーザを選択するために利用可能であってもよい。無線トランシーバ104は、当業者から評価を得ている別の無線通信技術を利用してもよい。
【0020】
メモリ106は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ディスク、フラッシュメモリ、光ディスクドライブ、ハイブリッドメモリ、あるいはデータを記憶することができる任意の他の記憶媒体であってもよい。メモリ106は、コントローラ102によって実行可能なプログラムコードを保存してもよい。メモリ106は、暗号化形式、あるいは任意の他の適切な安全な形式でデータを保存してもよい。
【0021】
ディスプレイ108は、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオードディスプレイ(LED)、有機発光ダイオード(OLED)、プラズマディスプレイ、ブラウン管(CRT)ディスプレイ、デジタル光処理ディスプレイ(DLPT)、マイクロディスプレイ、プロジェクションディスプレイ、あるいは当業者から評価を得ている任意の他のディスプレイであってもよい。ディスプレイ108は、ユーザインターフェース、テキスト、画像などを表示してもよい。ディスプレイ108は、タッチスクリーンであってもよく、入力装置110と組み合わされても、統合されてもよい。
【0022】
入力装置110は、視覚入力、聴覚入力及び/又はタッチ入力を受信してもよい。例えば、入力装置110は、カメラ、マイクロフォン、タッチスクリーン、ボタン又はリモコンであってもよい。装置100のユーザは、コマンド及び情報を入力装置110に入力して、コントローラ102を制御してもよい。例えば、入力装置110は、生体情報、ユーザの声及び/又は1本又は複数本の指によるユーザのタッチ入力を受信してもよい。
【0023】
図2は、本開示の一態様による、装置100のユーザにアクセスを提供するために複数のアクセス制御システム200と通信し、第2の装置202にアクセス及び/又はナビゲーション機能を提供するために第2の装置202に情報を転送する装置100を示す。「アクセス制御システム」という用語は、この開示全体を通して「アクセス制御装置」に置き換えてもよい。アクセス制御システム200は、同システムを超えるポイントへのエントリ又はアクセスを禁止したり、制御したり、監視したり、及び/又は規制したりする任意の電子的、機械的又は電気機械的な機械、構造、装置などであってもよい。例えば、アクセス制御システム200は、車両ロックシステム204、ドアロック206又は入出場ゲート208であってもよい。他の例には、セキュリティゲート、チケットチェックポイント(例えば、公共交通機関、映画、演劇、スポーツイベントなど)、郵便受け、配達用ロッカー、電子機器のロック画面及びユーザの通路を、許可された通路(例えば、指定されたブース)に切り替えるように構成された方向指示器が挙げられるが、ここに挙げたものに限定されない。アクセス制御システム200はそれぞれ、装置100と無線で情報を交換するためのトランシーバを有してもよい。トランシーバは、Bluetooth(登録商標)、赤外線(IR)、無線周波数(RF)又はWiFiベースの通信ハードウェアを含み得るが、ここに挙げたものに限定されない。いくつかの実施形態では、アクセス制御システム200は、無線トランシーバに加えて、あるいは無線トランシーバの代わりに差込口を有してもよい。差込口は、装置100を物理的に挿入し、アクセス制御システム200に連結して情報を交換することを可能にしてもよい。さらに、アクセス制御システム200は、装置100との相互作用に関係なく機能を有する機械的ロック、キーパッド、近接リーダ、生体認証スキャナ、クイックレスポンス(QR)コードスキャナなどを有してもよい。
【0024】
装置100は、アクセス制御システム200のそれぞれと認証及び識別情報を交換してもよい。アクセス制御システム200は、装置100を認証し、認可して、情報交換を介したそのユーザにアクセスを許可しても、有効にしてもよい。アクセスを許可するか有効にすることが、例えば、ロックの解除、ゲートの開放、チェックポイントの通過、あるいは車両の始動であってもよい。さらに具体的には、装置100は、アクセス制御システム200のうちの1つからキー識別データを受信してもよく、装置100は、キー識別データが、装置100に保存されるか、装置100によってアクセス可能な認証データ内のキーのいずれかを識別するかどうかを検査してもよい。識別が発生した場合、装置100は、認証データを同じアクセス制御システム200に送信して、そのユーザアクセスを許可しても有効にしてもよい。装置100は、そのユーザが複数のアクセス制御システム200に1つずつアクセスするか、同時にアクセスすることを許可しても有効にしてもよい。
【0025】
装置100は、アクセス制御システム200の位置データ、あるいは装置100に保存されるか装置100によってアクセス可能な他の任意の関心のある位置をナビゲーションシステムにさらに送信してもよい。位置データを介して、ユーザがアクセス制御システム200及び他の関心のある位置に移動するための経路を計画してもよい。次に、ユーザは、ナビゲーションシステム及び/又は車両の自動運転機能を使用して、ルートを移動してもよい。
【0026】
装置100は、アクセストークン、あるいは認証データ及び/又は位置データを第2の装置202に送信してもよい。第2の装置202は、第2のユーザが装置100と同じアクセス及び移動機能を有することを可能にしてもよい。いくつかの実施形態では、第2の装置202は、限られた時間だけそのような機能を有してもよい。これは、所定の時間が経過した後に、送信されたデータが消去されるか、機能が無効になることを意味する。アクセストークンが期限切れになるかどうか、もし期限切れになる場合、所定の制限時間は、装置100のユーザ又はアクセス制御システム200をある程度制御する第三者(例えば、旅行代理店、レンタカー会社、配送業者など)によって判定されてもよい。第2の装置202は、装置100の認証データを複写することによって装置100を複製するために使用されてもよい。第2の装置202はこのほか、装置100の認証データを転送することによって装置100を置き換えるために使用されてもよい。これは、転送が完了した後、装置100がもはや認証データを保存していないことを意味する。ユーザは、全キーではなく、1つ又はいくつかのキーのみが第2の装置202によってアクセス可能であるように、認証データを選択的に複写するか転送することを選択してもよい。第2の装置202に加えて、第2の装置202の機能性を有する装置を設けてもよい。
【0027】
図3は、本開示の一態様による、複数のアクセスキーと複数の目的地の位置データとを組み合わせるための方法のフローチャートを示す。この方法は、図1及び図2の装置100及び図2の第2の装置202を用いて実施されてもよい。ブロック300では、この方法は、装置100と通信するキー識別データを入力することによって開始されてもよい。
【0028】
キー識別データは、キーを互いに区別するデータであってもよい。キー識別データは、キーアクセス制御システム200のペアリングに関する情報を提供してもよい。いくつかの実施形態では、2つ以上のキーが特定のアクセス制御システム200に関連付けられてもよい。このため、アクセス制御システム200のロックを解除するため、あるいはユーザのアクセスを可能にするために、複数のキーが必要となる場合がある。そのような実施形態では、キーを使用する順序があってもよい。例えば、アクセス制御システム200には、キーBの前にキーAを使用しなければならないアクセスを許可するために、キーA及びBが必要であってもよい。キー識別データは、コード又は一連のコードであってもよい。キー識別データは、一連の数字、文字、記号及び/又は符号の形式であってもよい。ユーザは、キーボード、マウス、キーパッド、タッチパッド、あるいは当業者によって評価される他の任意の入力ハードウェアを使用して、キー識別データを入力してもよい。ユーザは、装置100の入力装置110を介してキー識別データを入力してもよい。ユーザはこのほか、アクセス制御システム200の入力装置を介してキー識別データを入力してもよい。ユーザはこのほか、スマートフォン、コンピュータなどの第3の装置を介してキー識別データを入力してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、キー識別データを、直接受信しても、各アクセス制御システム200の管理サーバから、あるいはアクセス制御システム200をある程度制御する第三者(例えば、旅行代理店、レンタカー会社、配送業者など)から受信してもよい。そのような実施形態では、ブロック300のステップは省略されてもよく、方法はブロック302から開始されてもよい。
【0029】
ブロック302では、装置100は、キー識別データを受信してもよい。キー識別データは、ブロック300にて入力されたキー識別データであってもよい。これとは別に、キー識別データは、アクセス制御システム200のそれぞれによって送信されてもよい。いくつかの実施形態では、キー識別データは、サーバからダウンロードされてもよい。サーバは、アクセス制御システム200の管理サーバであってもよい。いくつかの実施形態では、キー識別データは、アクセス制御システム200の無線トランシーバを介して直接送信されてもよい。次に、装置100は、無線トランシーバ104を介して送信されたキー識別データを受信してもよい。データ送信を開始する前に、装置100と、アクセス対象にしようとしている特定のアクセス制御システム200との間の無線ペアリングが必要とされてもよい。例えば、装置100とアクセス制御システム200とは、Bluetooth(登録商標)を介してペアリングされるか、同じWiFiネットワークに存在しなければならない場合がある。キー識別データは、簡単に理解も解読もできないように暗号化されたり、及び/又は他の方法で保護されたりする場合がある。キー識別データは、送信中に暗号化され、受信時点で復号化されてもよい。いくつかの実施形態では、キー識別データは、アクセス制御システム200と装置100との間の有線接続を介して直接送信されてもよい。キー識別データが装置100によって受信された時点で、方法はブロック304を継続してもよい。
【0030】
ブロック304では、認証データを装置100に提供してもよい。認証データは、1つ又は複数のアクセス制御システム200に対して装置100を認証するように構成された1つ又は複数の仮想キーであってもよい。装置100の認証が、1つ又は複数のアクセス制御システム200に、装置100のユーザへアクセスを許可するように促す。いくつかの実施形態では、単一のアクセス制御システム200について装置100を認証するために、複数のキーが必要とされてもよい。認証データの各キーが、コード又は一連のコードであってもよい。コードは、一連の数字、文字、記号及び/又は符号の形式であってもよい。認証データは、容易に理解も解読もできないように暗号化されたり、及び/又はその他の方法で保護されたりしてもよい。認証データは、送信中に暗号化され、受信時点で復号化されてもよい。認証データは、装置100のメモリ106に保存されても、クラウド上に保存されてもよい。例えば、ユーザは、装置100に、旅行代理店によって事前にインストールされた認証データ、航空機のチケット、レンタカーのキー、ホテルのアクセスカード及び音楽コンサートに関連する少なくとも1つのキーを含む認証データを提供してもよい。別の例では、旅行代理店が、装置100によってダウンロードされ、サーバからアクセス可能なダウンロードファイルを提供してもよく、このファイルは、交通機関及び関心のあるポイントへのユーザのアクセスのための認証データを含む。いくつかの実施形態では、認証データは、保存されるのではなく生成されてもよい。生成される認証データはランダムであってもよい。装置100への認証データの送信を動作させるコードをアクセス制御システム200のうちの1つに入力してもよい。例えば、認証データは、ブロック300のキー識別データ入力ステップに応答して生成されてもよい。いくつかの実施形態では、コードを、認証データを生成する入力装置110を介して装置100に入力してもよい。そのようなコードは、アクセス制御システム200をある程度制御する第三者(例えば、旅行代理店、レンタカー会社、配送業者など)によってユーザに提供されてもよい。生成された時点で、認証データは、メモリ106又はクラウドに一時的に保存されてもよい。認証データは、アクセスを獲得するために正常に使用された後、あるいは所定の制限時間に達した後に自動的に削除されてもよい。認証データが装置100に提供された後、方法はブロック306を継続してもよい。
【0031】
ブロック306では、装置100のコントローラ102のプロセッサは、キー識別データが認証データと一致していることを判定してもよい。プロセッサは、例えば、キー識別データを認証データと比較することによって、その判定を実施してもよい。キー識別データと認証データが同一である場合は一致する可能性がある。これとは別に、キー識別データと認証データが互いに補完し合う場合(例えば、互いに適合する形状、互いに補完する表現など)は、一致する可能性がある。装置100が、認証データを検索することも生成することもできない特定のアクセス制御システム200のためのキー識別データを受信した場合、そのアクセス制御システム200は、ユーザのアクセスを許可しない可能性がある。認証データがキー識別データと一致するという判定がなされた時点で、方法はブロック308を継続してもよい。いくつかの実施形態では、この方法はこのほか、ブロック307を継続してもよい。
【0032】
ブロック307では、装置100は、認証データをアクセストークンとして第2の装置202に送信してもよい。装置100は、アクセストークンを複数の装置に送信してもよい。第2の装置202は、装置100と同じであるかほぼ同じである機能及び動作原理を有してもよい。例えば、第2の装置202は、図3に示す方法の装置100によって実施されるステップを実施するように構成された構成要素を有してもよい。アクセストークンは、第2の装置202がアクセス制御システム200のうちの1つによって認証されて、第2の装置202のユーザにアクセスを提供することを可能にしてもよい。単一のアクセストークンが、単一のアクセス制御システム200に対してのみ機能してもよい。装置100は、複数のアクセス制御システム200へのアクセスが望まれる場合、複数のアクセストークンを第2の装置202に送信してもよい。アクセストークンの送信は、装置100の無線トランシーバ104と第2の装置202の無線トランシーバ104との間で実施されてもよい。データ送信の前にペアリングが必要になる場合がある。例えば、装置100及び第2の装置202は、Bluetooth(登録商標)を介してペアリングされるか、同じWiFiネットワークに存在しなければならない場合がある。アクセストークンは、簡単に理解も解読もできないように暗号化されたり、及び/又は他の方法で保護されたりしてもよい。アクセストークンは、送信中に暗号化され、受信時点で復号化されてもよい。いくつかの実施形態では、データ送信は、有線接続を介したものであってもよい。いくつかの実施形態では、データ送信は、データ送信を容易にするための中間装置として第3の装置(例えば、パーソナルコンピュータ、タブレットなど)を必要とする場合がある。
【0033】
ブロック309では、送信されたアクセストークンが期限切れになるようにタイマを設定してもよい。タイマは、所定の期間に設定されてもよい。例えば、タイマは、所定の秒数、分数、時間数、日数、月数又は年数に設定されてもよい。これとは別に、タイマは所定の時間に設定されてもよい。例えば、タイマは、所定の時間、日、月又は年に設定されてもよい。タイマは、装置100のユーザ、あるいは対象のアクセス制御システム200をある程度制御する他の当事者(例えば、旅行代理店、レンタカー会社、配送業者など)によって設定されてもよい。いくつかの実施形態では、アクセストークンは、第2の装置202のユーザによって使用された時点で期限切れになる可能性がある。所定の制限時間が満了するか、アクセストークンが使用された時点で、アクセストークンは、第2の装置202から消去されてもよいか、必要な認証データは、アクセストークンがもはや機能しないように変更されてもよい。
【0034】
ブロック308では、装置100のコントローラ102のプロセッサは、ブロック306にて一致する認証データが認められたアクセス制御システム200の位置データをナビゲーションシステムに送信してもよい。例えば、装置100は、ホテルの部屋のための一致する認証データを有するキー識別データを遠隔で受信し、そのアドレスをホテルに送信して、ユーザの車両のナビゲーションシステムに送信してもよい。複数のアクセス制御システム200について一致する認証データがある場合、ナビゲーションシステムは、複数のアクセス制御システム200のそれぞれを通過する効率的なルートを計画してもよい。効率は、例えば、移動を完了するのにかかる時間、あるいは移動を完了するために何マイル移動する必要があるかに基づくものであってもよい。位置データは、座標又は住所の形式であってもよい。各アクセス制御システム200の位置データを、装置100のメモリ106に保存しても、クラウドを介してアクセスしてもダウンロードしてもよい。位置データの送信は、有線又は無線で実施されてもよい。無線送信を、装置100の無線トランシーバ104と、ナビゲーションシステム又はナビゲーションシステムが構成要素であるシステム(例えば、車両)の無線トランシーバ104とを介して実施してもよい。2つの無線トランシーバ間でペアリングが必要になる場合がある。例えば、Bluetooth(登録商標)のペアリング又は同じWiFiネットワーク内に存在することが必要になる場合がある。ナビゲーションシステムは、携帯型手持ち式装置であっても、車両に固定されていてもよい。ナビゲーションシステムは、携帯型手持ち式装置のディスプレイ又は車両のディスプレイ(例えば、インフォテインメントユニット)に投影されてもよい。アクセス制御システム200の位置へ描写されたルート及び/又は位置のピンを、ディスプレイに表示される地図上に示してもよい。いくつかの実施形態では、ナビゲーションシステムによって判定されたルート方向が、スピーカを介してユーザに音声指示を提供してもよい。位置データの送信は、例えば、ユーザが車両のロックを解除するとき、車両に乗り込むとき、あるいは車両を始動するときに実施されてもよい。いくつかの実施形態では、装置100は、位置センサを備えてもよく、装置100のディスプレイ108又はスピーカは、ナビゲーション機能を備えた別の装置又はシステムに位置データを送信する代わりに、あるいはその送信に加えて、ユーザに方向を提示してもよい。ナビゲーションシステムが、送信された位置データに基づいてユーザがたどるルートを判定した時点で、この方法は、ブロック310を継続してもよい。
【0035】
ブロック310では、装置100のユーザは、アクセス制御システム200に移動してもよい。ユーザは、ナビゲーションシステムの指示を介して、ブロック308にてマッピングされたルートをたどってもよい。いくつかの実施形態では、ブロック308は省略されてもよく、ユーザは独立してルートを計画してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、自動運転機能を備えた自律型又は半自律型の車両を使用してもよく、車両は、送信された位置データに基づいてユーザをアクセス制御システム200に運んでもよい。ユーザは、そのような車両のロックを解除しても、車両に乗り込んでも、車両を始動してもよく、ナビゲーションシステムに連結された車両のECUが、ナビゲーションシステムの位置データ及びルート設定に基づいて、車両の操舵及び加速機能の制御を開始してもよい。天候、交通、事故及び道路工事などの運転に影響を及ぼす条件に関する情報を、ECUに連結され、ECUによって評価されたセンサによって受信して、操舵と加速度を制御してもよい。
【0036】
ブロック312では、装置100のコントローラ102のプロセッサは、認証データを対象のアクセス制御システム200に送信してもよい。送信は、装置100の入力装置110を介して送信される認証データを選択することによって開始されてもよい。例えば、特定のアクセス制御システム200についてそれぞれ識別された認証データのリストを、装置100のディスプレイ108に表示してもよく、次いで、ユーザは、選択を実施してもよい。送信は、無線トランシーバ104、あるいは装置100とアクセス制御システム200との間の有線接続を介して実施されてもよい。認証データは、容易に理解も解読もできないように暗号化されたり、及び/又は他の方法で保護されたりしてもよい。認証データは、送信中に暗号化され、受信時点で復号化されてもよい。認証データを受信すると、アクセス制御システム200は、認証データを認証してもよい。認証は、アクセス制御システム200の1つ又は複数のプロセッサ又はサーバによって実施されてもよい。いくつかの実施形態では、認証は、アクセス制御システム200がキー識別データと一致する認証データを受信するとすぐに完了してもよい。いくつかの実施形態では、真正性は、例えば、認証データを、アクセス制御システム200のメモリ又はサーバに保存された認証データと比較することによって判定されてもよい。受信した認証データと保存した認証データが同じ場合は、一致する可能性がある。これとは別に、受信した認証データと保存された認証データが互いに補完し合う場合(例えば、互いに適合する形状、互いに補完する表現など)は、一致する可能性がある。
【0037】
いくつかの実施形態では、ブロック312は、ブロック308の位置データ送信ステップ及びブロック310の移動ステップの前に実施されてもよい。いくつかの実施形態では、ブロック306のキー識別データ-認証データ一致ステップの判定は、ブロック312に直接進んでもよい。そのような実施形態では、ブロック308及びブロック310は、方法を実行する際に省略されてもよい。
【0038】
ブロック314では、装置100は、送信された認証データを介してユーザにアクセスを許可するように対象アクセス制御システム200を促してもよい。例えば、装置100は、ドアロックのロック解除、車両のロック解除及び/又は始動、セキュリティゲートの開放、入出場ゲートの方向転換の許可、チェックポイントの通過、搭乗券の登録、演劇チケットのスキャン、郵便/配送ボックスの開封などを実施してもよい。ユーザは、アクセス制御システム200を無期限にアクセス可能にするか、所定の時間アクセス可能に保持したり、及び/又はユーザの会社へのアクセスを提供したりすることを選択してもよい。
【0039】
図4は、複数の目的地の位置データ400を車両402のナビゲーションシステムに送信し、情報を第2の装置202に転送して、第2の装置200に本開示の一態様によるナビゲーション機能を提供する装置100を示す。車両402は、人、物体、あるいは恒久的又は一時的に取り付けられた機器を輸送することができる運搬手段である。車両402は、自動変速機を有しても、手動変速機を有してもよい。車両402は、自動車、SUV、トラック、バス、バン、あるいは他のモータ又はバッテリ駆動の車両などの自走式車輪付き運搬手段であってもよい。例えば、車両402は、電気自動車、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、燃料電池車、あるいはモータ/発電機を含む任意の他のタイプの車両であってもよい。車両402は、自動運転機能を有する自律型又は半自律型の車両であってもよい。
【0040】
車両402は、車両402のさまざまな構成要素を制御するように構成されたECUを有してもよい。車両402は、装置100と無線で情報を交換するために、ECUに連結されたトランシーバを有してもよい。トランシーバは、Bluetooth(登録商標)、赤外線(IR)、無線周波数(RF)又はWiFiベースの通信ハードウェアを含み得るが、ここに挙げたものに限定されない。いくつかの実施形態では、車両402は、無線トランシーバに加えて、あるいは無線トランシーバの代わりに、差込口(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート)を有してもよい。差込口は、装置100を物理的に挿入し、車両402に連結して情報を交換することを可能にしてもよい。装置100は、無線トランシーバ104又は有線接続を介して無線で位置データ400を受信したり、及び/又はメモリ106に位置データ400を保存したりしてもよい。次に、装置100は、無線トランシーバ104を介して、あるいはナビゲーションシステムへの有線接続を介して、位置データ400を無線で送信してもよい。ナビゲーションシステムへの位置データ400の送信は、車両402を伴う行動によって起動されてもよい。例えば、伝達は、点火装置を起動するか、他の方法で車両402を始動することによって起動されてもよい。他の例には、装置100又は他の方法を介した車両402のロックの解除、車両402の運転席側ドア又は任意の他のドアの開放、あるいは車両402の運転席又は他の座席への着座が挙げられる場合がある。行動は、ECUに連結された1つ又は複数のセンサによって感知されてもよい。
【0041】
ナビゲーションシステムは、図4に示すように、携帯型手持ち式装置であっても、車両402に固定されていてもよい。ナビゲーションシステムは、図4に示すように、車両402のディスプレイ404(例えば、インフォテインメントユニット)又は携帯型手持ち式装置のディスプレイに投影されてもよい。ナビゲーションシステムが携帯型手持ち式装置である実施形態では、装置は、装置100であっても、装置100のように車両402と通信してもよい。位置データ400及び/又は位置のピンに基づいて判定された位置への描画されたルートを、ディスプレイ404に表示される地図406上に示してもよい。例えば、ナビゲーションシステムは、位置A、B及びCの位置データ400を受信してもよい。次に、ナビゲーションシステムは、位置A、B及びCを通過するルートを計画してもよい。次に、ディスプレイ404は、計画されたルートと、位置A、B及びCと、地図406上の車両402の位置と、をリアルタイムで表示してもよい。いくつかの実施形態では、ナビゲーションシステムは、ディスプレイ404の投影の代わりに、あるいはその投影に加えて、スピーカを介して、いつ曲がるか、いつ高速道路の出口を出るかなどの音声指示をユーザに提供してもよい。
【0042】
ナビゲーションシステムはECUに連結されてもよい。車両402のECUは、計画されたルート上で装置100のユーザを運び、送信された位置データ400に基づいて所定の全目的地で停止してもよい。ユーザは、そのような車両のロックを解除しても、車両に乗り込んでも、車両を始動してもよく、ナビゲーションシステムに連結された車両のECUが、ナビゲーションシステムの位置データ及びルート設定に基づいて、車両の操舵及び加速機能の制御を開始してもよい。天候、交通、事故及び道路工事などの運転に影響を及ぼす条件に関する情報を、ECUに連結されたセンサによって受信し、ECUによって評価して、操舵と加速度を制御してもよい。
【0043】
例示的な用途では、配達運転者が、装置100を介して、交替勤務中に実施するように割り当てられた配達先の位置データ400を受信してもよい。次に、位置データ400は、配達運転者がトラックを始動するときに、配達トラックのナビゲーションシステムに送信されてもよい。ナビゲーションシステムは、全配達先を含むルートを計画し、そのルートを運転者に伝達してもよい。次に、運転者は、配達を実施するために、運転しても、配達先まで運ばれてもよい。
【0044】
装置100は、位置データ400を第2の装置202に送信してもよい。第2の装置202は、第2のユーザが装置100と同じ移動機能を有することを許可してもよい。いくつかの実施形態では、第2の装置202は、限られた時間だけそのような機能を有してもよい。これは、所定の時間が経過した後に、送信されたデータが消去されるか、機能が無効になることを意味する。位置データ400が期限切れになるかどうか、期限切れになる場合、所定の制限時間は、装置100のユーザによって判定されてもよい。第2の装置202は、装置100の位置データ400を複写することによって装置100を複製するために使用されてもよい。第2の装置202はこのほか、装置100の位置データ400を転送することによって装置100を置き換えるために使用されてもよい。これは、転送が完了した後、装置100がもはや位置データ400を記憶していないことを意味する。ユーザは、全位置ではなく、1つ又はいくつかの位置のみが第2の装置202によってアクセス可能であるように、位置データ400を選択的に複写するか転送することを選択してもよい。第2の装置202に加えて、位置データ400が装置100との間で送受信され得る、第2の装置202の機能性を有する装置が設けられてもよい。
【0045】
図5は、本開示の一態様による、複数の目的地の位置データを組み合わせて目的地に移動するための方法のフローチャートを示す。この方法は、図1及び図4の装置100及び図4の第2の装置202を用いて実施されてもよい。ブロック500では、方法は、位置データ400を受信する装置100によって開始されてもよい。
【0046】
位置データ400は、1つ又は複数の関心のあるポイントの位置情報を提供してもよい。1つ又は複数の関心のあるポイントは、図2のアクセス制御システム200の位置であってもよい。位置データ400は、座標又は住所の形式であってもよい。位置データ400は、容易に理解も解読もできないように暗号化されたり、及び/又は他の方法で保護されたりしてもよい。位置データ400は、送信中に暗号化され、受信時点で復号化されてもよい。例えば、配達業者が、配達運転者の装置100に位置データ400を無線で送信してもよく、位置データ400は、自宅の住所、会社の住所、私書箱の位置、配達アクセスポイント、配達ロッカーなどをはじめとする、各配達に関連する位置を含む。装置100は、図2及び図3で説明するように、上記位置にアクセスするために必要となる可能性がある任意のキーをさらに受信してもよい。別の例では、旅行代理店又は観光ウェブサイトが、装置100によってダウンロードされるサーバからアクセス可能なダウンロードファイルを準備してもよく、このファイルは、推奨されるランドマーク、文化遺産、飲食店及び集客施設の位置を含む。位置データ400が装置100に提供された後、方法はブロック502を継続してもよい。
【0047】
ブロック502では、受信された位置データ400は、装置100のメモリ106に保存されても、クラウド上に保存されてもよい。いくつかの実施形態では、位置データ400は、装置100に事前にインストールされてもよく、ブロック500のステップは省略されてもよい。例えば、配達運転者である可能性があるユーザは、配送業者によって事前にインストールされた位置データ400を装置100に提供してもよく、位置データ400は、自宅の住所、会社の住所、私書箱の位置、配達アクセスポイント、配達ロッカーなどをはじめとする、各配達に関連する位置を含む。装置100は、図2及び図3で説明するように、上記位置にアクセスするために必要となる可能性がある任意のキーをさらに保存していてもよい。ある位置の位置データ400は、ユーザがその位置に到着するか、所定の制限時間に達した時点で、自動的に削除されてもよい。
【0048】
ブロック503では、装置100のコントローラ102のプロセッサは、位置データ400を第2の装置202に送信してもよい。装置100は、位置データ400を複数の装置に送信してもよい。第2の装置202は、装置100と同じであるかほぼ同じである機能性及び動作原理を有してもよい。例えば、第2の装置202は、図5に示す方法の装置100によって実施されるステップを実施するように構成された構成要素を有してもよい。位置データ400の送信は、装置100の無線トランシーバ104と第2の装置202の無線トランシーバ104との間で実施されてもよい。データ送信の前にペアリングが必要になる場合がある。例えば、装置100と第2の装置202は、Bluetooth(登録商標)を介してペアリングされるか、同じWiFiネットワーク内に存在しなければならない場合がある。位置データ400は、容易に理解も解読もできないように暗号化されたり、及び/又は他の方法で保護されたりしてもよい。位置データ400は、送信中に暗号化され、受信時点で復号化されてもよい。いくつかの実施形態では、データ送信は、有線接続を介したものであってもよい。いくつかの実施形態では、データ送信は、データ送信を容易にするための中間装置として、第3の装置(例えば、パーソナルコンピュータ、タブレットなど)を必要としてもよい。
【0049】
ブロック504では、装置100のコントローラ102のプロセッサは、車両402が始動したことを判定してもよい。車両402は、その結果として、そのエンジンが作動し始めるように点火装置が起動されたときに、始動してもよい。車両402はこのほか、車両402のバッテリが、エンジンが作動しているかどうかにかかわらず、車両402の構成要素に電力を供給し始めたときに始動したと言うことができる。車両402は、キーを回すこと、ボタンを押すこと及び/又は装置100を介して始動されてもよい。車両402のECUは、車両402が始動したことを、無線又は有線で、装置100のコントローラ102と通信してもよい。車両402は、装置100と無線で情報を交換するために、ECUに連結されたトランシーバを有してもよい。トランシーバは、Bluetooth(登録商標)、赤外線(IR)、無線周波数(RF)又はWiFiベースの通信ハードウェアを含み得るが、ここに挙げたものに限定されない。2つの無線トランシーバ間でペアリングが必要になる場合がある。例えば、Bluetooth(登録商標)のペアリング又は同じWiFiネットワーク内に存在することが必要になる場合がある。いくつかの実施形態では、車両402は、無線トランシーバに加えて、あるいは無線トランシーバの代わりに、差込口(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート)を有してもよい。差込口は、装置100を物理的に挿入し、車両402に連結して情報を交換することを可能にしてもよい。車両402が始動したと判定された時点で、方法はブロック506を継続してもよい。
【0050】
ブロック506では、装置100のコントローラ102のプロセッサは、位置データ400をナビゲーションシステムに送信してもよい。ナビゲーションシステムは、位置データ400の位置のそれぞれを通過する効率的なルートを計画してもよい。効率は、例えば、全部の位置に到着して停車して移動を完了するのにかかる時間、あるいは移動を完了するために移動するマイル数に基づくものであってもよい。位置データの送信は、有線であっても無線であってもよい。無線送信を、装置100の無線トランシーバ104と、ナビゲーションシステム又はナビゲーションシステムが構成要素である車両402などのシステムの無線トランシーバ104と、を介して実施してもよい。2つの無線トランシーバ間でペアリングが必要になる場合がある。例えば、Bluetooth(登録商標)のペアリング又は同じWiFiネットワーク内に存在することが必要になる場合がある。ナビゲーションシステムは、携帯型手持ち式装置であっても、車両402に固定されていてもよい。ナビゲーションシステムは、携帯型手持ち式装置のディスプレイ又は車両402のディスプレイ404(例えば、インフォテインメントユニット)に投影されてもよい。位置及び/又は位置のピンへ描画されたルートを、ディスプレイ404に表示される地図406上に示してもよい。いくつかの実施形態では、ナビゲーションシステムは、スピーカを介してユーザに音声指示を提供してもよい。いくつかの実施形態では、装置100は、位置センサを備えてもよく、装置100のディスプレイ108又はスピーカは、位置データ400を、ナビゲーション機能を備えた別の携帯型装置又はシステムに送信する代わりに、あるいはその送信に加えて、ユーザに方向を提示してもよい。ナビゲーションシステムが、送信された位置データ400に基づいてユーザがたどるルートを判定した時点で、方法は、ブロック508を継続してもよい。
【0051】
ブロック508では、装置100のユーザは、位置に移動してもよい。ユーザは、ナビゲーションシステムの指示を介して、ブロック506にてマッピングされたルートをたどってもよい。いくつかの実施形態では、車両402は、自動運転機能を備えた自律型又は半自律型の車両であってもよく、車両402は、ユーザをその位置に運んでもよい。ナビゲーションシステムに連結された車両402のECUは、位置データ400及びナビゲーションシステムのルート設定に基づいて、車両402の操舵及び加速機能を制御してもよい。天候、交通、事故及び道路工事などの運転に影響を及ぼす条件に関する情報を、ECUに連結されたセンサによって受信し、ECUによって評価して、操舵と加速度を制御してもよい。
【0052】
方法/システムの例示的な実施形態を、例示的な様式で開示してきた。このため、全体を通して使用される用語は、非限定的に読まれるべきものである。本明細書の教示に対するわずかな修正が当業者に生じるであろうが、本明細書で保証される特許の範囲内で制限されることが意図されるものはいずれも、本明細書が貢献した技術への進歩の範囲内に合理的に含まれ、その範囲は、添付の特許請求の範囲及びその同等物を考慮する場合を除いて、制限されないものとするような実施形態であることを理解されたい。
図1
図2
図3
図4
図5
【外国語明細書】