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特開2022-137098動画配信システム、情報処理方法およびコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022137098
(43)【公開日】2022-09-21
(54)【発明の名称】動画配信システム、情報処理方法およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/235 20110101AFI20220913BHJP
   H04N 21/24 20110101ALI20220913BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20220913BHJP
   H04L 67/02 20220101ALI20220913BHJP
   H04L 67/131 20220101ALI20220913BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20220913BHJP
【FI】
H04N21/235
H04N21/24
G06F3/0481
H04L67/02
H04L67/131
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022100622
(22)【出願日】2022-06-22
(62)【分割の表示】P 2021101255の分割
【原出願日】2019-06-19
(71)【出願人】
【識別番号】504437801
【氏名又は名称】グリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100185971
【弁理士】
【氏名又は名称】高梨 玲子
(72)【発明者】
【氏名】高桑 宗一郎
(72)【発明者】
【氏名】倉淵 彩
(57)【要約】      (修正有)
【課題】配信ユーザが自身の動画の評価を行うのに十分であり、かつ、視聴ユーザの、当該配信ユーザが次に配信する動画を視聴する意欲を向上させることにつながるフィードバック情報を提供する動画配信システム、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】動画配信システムにおいて、一又は複数のコンピュータプロセッサは、コンピュータ読み取り可能な命令を実行することにより、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する配信機能と、視聴ユーザによる動画へのアクションに関する情報を集計する集計機能と、集計機能による集計の結果に基づいて、当該集計の結果を含むフィードバック画面を生成する生成機能とを実現する。フィードバック画面は、動画の配信が終了した際に、配信ユーザの端末に自動的に表示され、かつ、配信の終了後は、配信ユーザ端末からの要求に応じて該配信ユーザ端末に表示される。
【選択図】図14
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を視聴ユーザの視聴ユーザ端末において視聴させる動画配信システムであって、一又は複数のコンピュータプロセッサを備え、
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、コンピュータ読み取り可能な命令を実行することにより、
前記配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を送信する配信機能と、
視聴ユーザによる前記動画へのアクションに関する情報を集計する集計機能と、
前記集計機能による集計の結果に基づいて、当該集計の結果を含むフィードバック画面を生成する生成機能と
を実現させ、
前記フィードバック画面は、
前記動画の配信が終了した際に、前記配信ユーザの配信ユーザ端末に自動的に表示され、かつ、
前記動画の配信の終了後は、前記配信ユーザ端末からの要求に応じて、当該配信ユーザ端末に表示される動画配信システム。
【請求項2】
前記フィードバック画面は、前記集計の結果および前記動画を視聴した視聴ユーザの一覧を含み、
前記動画の配信の終了後に前記配信ユーザ端末からの要求に応じて前記配信ユーザ端末に表示されるのは、少なくとも前記集計の結果であることを特徴とする請求項1に記載の動画配信システム。
【請求項3】
前記集計の結果は、少なくとも前記動画の配信時間および視聴者数を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の動画配信システム。
【請求項4】
前記動画の配信の終了後は、前記配信ユーザ端末において、前記配信ユーザのマイページ画面を介して前記フィードバック画面の表示の要求を行うことができることを特徴とする請求項1,2または3に記載の動画配信システム。
【請求項5】
前記マイページ画面には、前記配信ユーザを識別するための情報および前記集計の結果を表示させるためのボタンが表示されることを特徴とする請求項4に記載の動画配信システム。
【請求項6】
前記マイページ画面には、前記配信ユーザが動画において使用する楽曲の管理を行うためのボタンが表示されることを特徴とする請求項4または5に記載の動画配信システム。
【請求項7】
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、コンピュータ読み取り可能な命令を実行することにより、さらに、
前記配信ユーザと前記視聴ユーザとの間で所定のメッセージの送受信を可能とするメッセージ送受信機能
を実現させることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の動画配信システム。
【請求項8】
前記フィードバック画面には、前記配信ユーザと前記視聴ユーザとの間で所定のメッセージの送受信を行うための個別チャット画面への導線が含まれることを特徴とする請求項7に記載の動画配信システム。
【請求項9】
前記個別チャット画面は、前記視聴ユーザの一覧に表示された前記視聴ユーザを示すアイコンを選択することにより表示される当該視聴ユーザのプロフィール画面を介して遷移可能な画面であることを特徴とする請求項8に記載の動画配信システム。
【請求項10】
前記フィードバック画面には、前記視聴ユーザへメッセージを送信する送信アイコンが表示される請求項7、8または9に記載の動画配信システム。
【請求項11】
前記フィードバック画面において、前記視聴ユーザは、当該視聴ユーザの前記アクションに関する1以上のアイコンとともに一覧表示されることを特徴とする請求項2に記載の動画配信システム。
【請求項12】
前記生成機能は、前記動画の配信が所定の時間以上であった場合に、前記フィードバック画面を生成することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の動画配信システム。
【請求項13】
前記配信機能は、少なくとも前記配信ユーザの表情を認識するフェイシャルキャプチャ機能を用いて、前記キャラクタオブジェクトのアニメーションを生成し、前記動画に関する情報を送信することを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の動画配信システム。
【請求項14】
一又は複数のコンピュータプロセッサがコンピュータ読み取り可能な命令を実行することにより、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を視聴ユーザの視聴ユーザ端末において視聴させる方法であって、
前記配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を送信する配信ステップと、
視聴ユーザによる前記動画へのアクションに関する情報を集計する集計ステップと、
前記集計ステップにおける集計の結果に基づいて、当該集計の結果を含むフィードバック画面を生成する生成ステップと
を備え、
前記フィードバック画面は、
前記動画の配信が終了した際に、前記配信ユーザの配信ユーザ端末に自動的に表示され、かつ、
前記動画の配信の終了後は、前記配信ユーザ端末からの要求に応じて、当該配信ユーザ端末に表示される情報処理方法。
【請求項15】
配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を視聴ユーザの視聴ユーザ端末において視聴させるコンピュータプログラムであって、
一又は複数のコンピュータプロセッサに、
前記配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を送信する配信機能と、
視聴ユーザによる前記動画へのアクションに関する情報を集計する集計機能と、
前記集計機能による集計の結果に基づいて、当該集計の結果を含むフィードバック画面を生成する生成機能と
を実現させ、
前記フィードバック画面は、
前記動画の配信が終了した際に、前記配信ユーザの配信ユーザ端末に自動的に表示され、かつ、
前記動画の配信の終了後は、前記配信ユーザ端末からの要求に応じて、当該配信ユーザ端末に表示されるコンピュータプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画配信システム、情報処理方法およびコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ユーザの行動に基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを生成し、当該アニメーションが含まれる動画を配信する動画配信システムが知られている。
【0003】
非特許文献1には、アクターの動きを表すモーションキャプチャデータに基づいてヴァーチャルアイドルのアニメーションを生成し、当該アニメーションを含む動画をライブ配信する動画配信システムが開示されている。
【0004】
従来の動画配信システムでは、配信ユーザに対する動画に対するフィードバック情報として、視聴ユーザの数やギフトの総数程度の表示がなされるのが一般的である。
【0005】
しかしながら、このような情報だけでは配信ユーザが自身の動画の評価を行うには不十分であった。
【0006】
また、このような情報だけでは視聴ユーザ各々に対するフォローが行き届かず、視聴ユーザの、当該配信ユーザが次に配信する動画を視聴する意欲を向上させることができていなかった。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】長谷川 雄介,ヴァーチャルアイドル新時代の幕開け PROJECT MariA,CG WORLD,日本,株式会社ボーンデジタル,2017年11月10日,第231巻,pp.74-79
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的の一つは、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することである。本発明のより具体的な目的の一つは、配信ユーザが自身の動画の評価を行うのに十分であり、かつ、視聴ユーザの、当該配信ユーザが次に配信する動画を視聴する意欲を向上させることにつながるフィードバック情報を提供することにある。
【0009】
本明細書の開示の上記以外の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかになる。本明細書に開示される発明は、上記の課題に代えて又は上記の課題に加えて、本明細書の発明を実施するための形態の記載から把握される課題を解決するものであってもよい。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の動画配信システムは、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システムであって、一又は複数のコンピュータプロセッサを備え、一又は複数のコンピュータプロセッサは、コンピュータ読み取り可能な命令を実行することにより、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する配信機能と、視聴ユーザによる動画へのアクションに関する情報を集計する集計機能と、集計機能による集計の結果に基づいて、動画を視聴した視聴ユーザの一覧が表示されるフィードバック画面を生成する生成機能とを実現させ、生成機能は、視聴ユーザを当該視聴ユーザのアクションに関する1以上のアイコンとともに一覧表示させるフィードバック画面を生成することを特徴とする。
【0011】
アイコンは、視聴ユーザにより表示要求がなされたギフトを示すギフトアイコンであり、生成機能は、ギフトアイコンを、当該ギフトアイコンに対応するギフトの表示要求の数とともに表示するフィードバック画面を生成することができる。
【0012】
ギフトアイコンが複数ある場合、当該ギフトアイコンは、集計機能による集計の結果に基づいて、特定の基準に基づく順序で並べて表示されることができる。
【0013】
アイコンは、視聴ユーザへメッセージを送信する送信アイコンであり、一又は複数のコンピュータプロセッサは、コンピュータ読み取り可能な命令を実行することにより、さらに、配信ユーザによる送信アイコンに対する操作に応じて、対応する視聴ユーザに対して所定のメッセージを送信する送信機能を実現させることができる。
【0014】
送信機能は、さらに、配信ユーザによる操作に応じて、所定数の視聴ユーザに対して所定のメッセージを送信することができる。
【0015】
生成機能は、フィードバック画面に、視聴ユーザに送信するメッセージを表示するメッセージ画面を含めて生成し、一又は複数のコンピュータプロセッサは、コンピュータ読み取り可能な命令を実行することにより、さらに、配信ユーザによるメッセージ画面に対する操作に応じて、メッセージの編集を可能とする編集機能を実現させ、送信機能は、メッセージ画面に表示されたメッセージを、配信ユーザによる送信アイコンに対する操作に応じて、対応する視聴ユーザに対して送信することができる。
【0016】
送信機能は、配信ユーザによる一以上の送信アイコンに対する操作に応じて、対応する一以上の視聴ユーザに対してメッセージ画面に表示されたメッセージを送信することができる。
【0017】
生成機能は、送信機能による送信が完了した場合に、送信アイコンの表示態様を変化させることができる。
【0018】
アイコンは、視聴ユーザが配信ユーザの配信する動画を初めて視聴したことを示す初見アイコンとすることができる。
【0019】
生成機能は、集計機能による集計の結果に基づいて、フィードバック画面における視聴ユーザの表示順序を決定し、当該表示順序に従って視聴ユーザを一覧表示することができる。
【0020】
生成機能は、送信機能による送信が完了していない視聴ユーザを上位に表示させることができる。
【0021】
生成機能は、動画の配信が所定の時間以上であった場合に、フィードバック画面を生成することができる。
【0022】
本発明の情報処理方法は、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システムにおける情報処理方法であって、一又は複数のコンピュータプロセッサに、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する配信ステップと、視聴ユーザによる動画へのアクションに関する情報を集計する集計ステップと、集計ステップにおける集計の結果に基づいて、動画を視聴した視聴ユーザの一覧が表示されるフィードバック画面を生成する生成ステップとを実行させ、生成ステップは、視聴ユーザを当該視聴ユーザのアクションに関する1以上のアイコンとともに一覧表示させるフィードバック画面を生成することを特徴とする。
【0023】
本発明のコンピュータプログラムは、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信するためのコンピュータプログラムであって、一又は複数のコンピュータプロセッサに、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する配信機能と、視聴ユーザによる動画へのアクションに関する情報を集計する集計ステップと、集計機能による集計の結果に基づいて、動画を視聴した視聴ユーザの一覧が表示されるフィードバック画面を生成する生成機能と
を実現させ、生成機能は、視聴ユーザを当該視聴ユーザのアクションに関する1以上のアイコンとともに一覧表示させるフィードバック画面を生成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。本発明のより具体的な効果の一つは、配信ユーザが自身の動画の評価を行うのに十分であり、かつ、視聴ユーザの、当該配信ユーザが次に配信する動画を視聴する意欲を向上させることにつながるフィードバック情報を提供可能な動画配信システム、情報処理方法、コンピュータプログラムおよび情報処理装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の動画配信システムの一例を示すシステム構成図である。
図2】本発明の動画配信システムの他の例を示すシステム構成図である。
図3】本発明の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成図である。
図4】本発明の実施形態に係る情報処理装置の構成図である。
図5】本発明の実施形態に係るフィードバック画面のイメージ図である。
図6】本発明の実施形態に係るフィードバック画面の一の視聴ユーザの欄のイメージ図である。
図7】本発明の実施形態に係るフィードバック画面のアイコンのイメージ図である。
図8】本発明の実施形態に係るメッセージ編集用のモーダル画面のイメージ図である。
図9】本発明の実施形態に係るメッセージ送信完了のモーダル画面のイメージ図である。
図10】本発明の実施形態に係る送信アイコンの表示態様変化のイメージ図である。
図11】本発明の実施形態に係る配信ユーザのマイページ画面のイメージ図である。
図12】本発明の実施形態に係る視聴ユーザのプロフィール画面のイメージ図である。
図13】本発明の実施形態に係る個別のチャット画面のイメージ図である。
図14】本発明の情報処理方法のフローの一例を示すフロー図である。
図15】本発明のコンピュータプログラムを実行するための回路構成の一例を示す回路構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
初めに、本発明の動画配信システムの概要について図面を参照しながら説明する。
【0027】
本発明の実施形態に係る動画配信システムは、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システムであって、一又は複数のコンピュータプロセッサを備える。
【0028】
<システム構成>
図1に一例として示されるように、動画配信システム100は、配信ユーザ端末200、1以上の視聴ユーザ端末300、および、これら配信ユーザ端末200および視聴ユーザ端末300とネットワーク600を介して接続される情報処理装置(サーバ装置)400を含むことができる。
【0029】
あるいは、図2に一例として示されるように、動画配信システム100は、1以上の視聴ユーザ端末300、および、これら視聴ユーザ端末300とネットワーク600を介して接続される、動画の配信スタジオに配置された情報処理装置(サポートコンピュータ)500を含むことができる。
【0030】
以下、本発明の動画配信システム100は図1に示されるシステム構成を備えるものとして説明を行うが、これに限られるものではない。
【0031】
<ハードウェア構成>
ここで、図3を用いて、動画配信システム100に含まれる情報処理装置400のハードウェア構成について説明する。情報処理装置400は、プロセッサ401と、メモリ402と、ストレージ403と、入出力インタフェース(入出力I/F)404と、通信インタフェース(通信I/F)405とを含む。各構成要素は、バスBを介して相互に接続される。
【0032】
情報処理装置400は、プロセッサ401と、メモリ402と、ストレージ403と、入出力I/F404と、通信I/F405との協働により、本実施形態に記載される機能、方法を実現することができる。
【0033】
プロセッサ401は、ストレージ403に記憶されるプログラムに含まれるコード又は命令によって実現する機能、及び/又は、方法を実行する。プロセッサ401は、例えば、中央処理装置(CPU)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を含み、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各実施形態に開示される各処理を実現してもよい。また、これらの回路は、1又は複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSI等と呼称されることもある。
【0034】
メモリ402は、ストレージ403からロードしたプログラムを一時的に記憶し、プロセッサ401に対して作業領域を提供する。メモリ402には、プロセッサ401がプログラムを実行している間に生成される各種データも一時的に格納される。メモリ402は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を含む。
【0035】
ストレージ403は、プログラムを記憶する。ストレージ403は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等を含む。
【0036】
通信I/F405は、ネットワークアダプタ等のハードウェアや通信用ソフトウェア、及びこれらの組み合わせとして実装され、ネットワーク600を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F405は、ネットワーク600を介して、他の情報処理装置との通信を実行する。通信I/F405は、各種データをプロセッサ401からの指示に従って、他の情報処理装置に送信する。また、通信I/F405は、他の情報処理装置から送信された各種データを受信し、プロセッサ401に伝達する。
【0037】
入出力I/F404は、情報処理装置400に対する各種操作を入力する入力装置、及び、情報処理装置400で処理された処理結果を出力する出力装置を含む。入出力I/F404は、入力装置と出力装置が一体化していてもよいし、入力装置と出力装置とに分離していてもよい。
【0038】
入力装置は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報をプロセッサ401に伝達できる全ての種類の装置のいずれか、又は、その組み合わせにより実現される。入力装置は、例えば、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0039】
出力装置は、プロセッサ401で処理された処理結果を出力する。出力装置は、例えば、タッチパネル、スピーカ等を含む。なお、情報処理装置500、配信ユーザ端末200、視聴ユーザ端末300も特筆すべき場合を除き、図3と同様のハードウェア構成で構成されることができる。
【0040】
<機能構成>
そして、上記一又は複数のコンピュータプロセッサは、コンピュータ読み取り可能な命令を実行することにより、配信機能と、集計機能と、生成機能とを実現させる。
【0041】
配信機能は、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する。配信機能は、図4に示す配信部410により実現されることができる。
【0042】
配信機能は、配信ユーザ端末200が備える配信ユーザの表情を認識するフェイシャルキャプチャ機能による情報を用いて、キャラクタオブジェクトのアニメーションを生成し、動画を配信することができる。なお、配信スタジオから配信する場合には、配信ユーザの表情だけではなく、身体の動きを認識するモーションキャプチャ機能を用いて、キャラクタオブジェクトのアニメーションを生成し、動画を配信することができる。
【0043】
集計機能は、視聴ユーザによる上記動画へのアクションに関する情報を集計する。集計機能は、図4に示す集計部420により実現されることができる。
【0044】
動画へのアクションに関する情報には、当該動画を視聴したユーザの数の情報、視聴ユーザが当該動画を視聴した時間の情報、視聴ユーザが当該動画に対して投じたギフトの種類および数の情報、視聴ユーザが当該動画に対して付与したイイネの数の情報、および、視聴ユーザが当該動画に対して投じたコメントの内容および数の情報などが含まれる。
【0045】
集計機能は、動画の配信が終了した際にこれらの情報の集計を開始し、集計が完了すると集計結果を後述する生成機能へと共有するものとする。なお、かかる集計には所定の時間を要することがある。
【0046】
生成機能は、集計機能による集計の結果に基づいて、動画を視聴した視聴ユーザの一覧が表示されるフィードバック画面を生成する。生成機能は、図4に示す生成部430により実現されることができる。
【0047】
具体的には、生成機能は、視聴ユーザを当該視聴ユーザのアクションに関する1以上のアイコンとともに一覧表示させるフィードバック画面を生成する。
【0048】
図5は、本発明の実施形態に係るフィードバック画面210の一例を示したものである。
【0049】
図5に示されるように、フィードバック画面210には、動画を視聴した視聴ユーザの一覧220が表示される。
【0050】
図6は、図5に示す一覧220の中の一の視聴ユーザの欄230を詳細に示した図である。視聴ユーザは、当該視聴ユーザのアクションに関する1以上のアイコンとともに表示される。アイコンの詳細については後述する。
【0051】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。また、本発明のより具体的な効果の一つは、配信ユーザが自身の動画の評価を行うのに十分であり、かつ、視聴ユーザの、当該配信ユーザが次に配信する動画を視聴する意欲を向上させることにつながるフィードバック情報を提供することができる。
【0052】
本発明の動画配信システムにより提供されるフィードバック情報は、配信ユーザにとって関心の高い情報であり、次回以降の動画配信に対して配信ユーザが目標を設定するのに非常に有益な情報である。
【0053】
なお、フィードバック画面210は、配信ユーザによる動画の配信終了後、一時的ではなく定常的に確認することができるものとするのが好ましい。
【0054】
図6において、一の視聴ユーザの欄230は、視聴ユーザのアバタを示すアイコン240および視聴ユーザのアクションに関する1以上のアイコン250で構成されることができる。なお、一の視聴ユーザの欄には、さらに、視聴ユーザを識別するための名前260が表示されることができる。
【0055】
図6において、アイコン250は一例としてイイネアイコン252、コメントアイコン251、ギフトアイコン253で構成されることができる。
【0056】
イイネアイコン252は、視聴ユーザにより表示要求がなされたイイネを示すアイコンである。本発明の生成機能は、イイネアイコン252を、イイネの表示要求の数とともに表示することができる。なお、本明細書でいう「イイネ」とは、視聴ユーザから動画に対してなされる好意的な評価を示すものである。
【0057】
コメントアイコン251は、視聴ユーザにより表示要求がなされたコメントを示すアイコンである。本発明の生成機能は、コメントアイコン251を、コメントの表示要求の数とともに表示することができる。
【0058】
ギフトアイコン253は、視聴ユーザにより表示要求がなされたギフトを示すアイコンである。本発明の生成機能は、ギフトアイコン253を、当該ギフトアイコンに対応するギフトの表示要求の数とともに表示することができる。
【0059】
また、表示要求がなされたギフトが複数種類である場合には、ギフトアイコン253は複数表示され、当該ギフトアイコンは、集計機能による集計の結果に基づいて、特定の基準に基づく順序で並べて表示されることができる。
【0060】
図7は、複数のギフトアイコン253a,253b,253cが表示される例を示したものである。
【0061】
ギフトアイコン253の並び順は、配信ユーザまたは視聴ユーザにとって価値が高い順とするのが好ましい。例えば、有料ギフト、無料ギフトの順で上位から並べるのが好ましい。なお、図7はギフトアイコン253が横に並んだ状態で表示されており、左の方が上位となる。また、図には示されないが、ギフトアイコン253が縦に並んだ状態では、上の方が上位となる。
【0062】
ここで、有料ギフトとは、視聴ユーザが購入したマイコインの消費により購入可能なギフトであり、無料ギフトとは、視聴ユーザが無料で入手したマイポイントの消費または消費なしで入手可能なギフトである。
【0063】
そして、有料ギフトが複数ある場合には、マイコインの消費量の大きい方が上位になるよう並べるのが好ましい。同様に、無料ギフトが複数ある場合には、マイポイントの消費量が大きい方が上位になるよう並べるものとするのが好ましい。すなわち、ギフトの価格×個数の値の大小に応じて、ギフトアイコン253が並べられるものとする。
【0064】
なお、上記ギフトアイコン253の並び順は、配信ユーザが設定できるものとしてもよい。
【0065】
また、図6に示されたように、アイコン253は、さらに、視聴ユーザへメッセージを送信する送信アイコン254を含むことができる。
【0066】
そして、一又は複数のコンピュータプロセッサは、コンピュータ読み取り可能な命令を実行することにより、さらに、送信機能を実現させることができる。送信機能は、図4に示す送信部440により実現されることができる。
【0067】
送信機能は、配信ユーザによる送信アイコン254に対する操作に応じて、対応する視聴ユーザに対して所定のメッセージを送信するものである。
【0068】
送信機能は、さらに、配信ユーザによる操作に応じて、所定数の視聴ユーザに対して所定のメッセージを送信することができる。
【0069】
具体的には、予め定められた同一の所定のメッセージを、指定された所定数の視聴ユーザに対して一括送信することができる。図5に示されたように、かかる所定数の指定は予め「上から200人」などと定められているのが配信ユーザの手間を省く上で好ましいが、配信ユーザが自由に変更できるものとしてもよい。
【0070】
生成機能は、図5に示されたように、フィードバック画面210に、視聴ユーザに送信するメッセージを表示するメッセージ画面270を含めて生成することができる。
【0071】
そして、一又は複数のコンピュータプロセッサは、コンピュータ読み取り可能な命令を実行することにより、さらに、編集機能を実現させることができる。編集機能は、図4に示す編集部450により実現されることができる。
【0072】
編集機能は、配信ユーザによるメッセージ画面に対する操作に応じて、メッセージの編集を可能とするものである。
【0073】
図8は、フィードバック画面210の上に重畳して表示されたメッセージ編集用のモーダル画面280の一例を示したものである。
【0074】
配信ユーザにより、図8に示すメッセージ編集用のモーダル画面280にてメッセージの編集が行われて保存ボタンが選択されると、モーダル画面280が閉じて図5に示すフィードバック画面210へと戻る。
【0075】
そして、送信機能は、メッセージ画面270に表示されたメッセージを、配信ユーザによる送信アイコン254に対する操作に応じて、対応する視聴ユーザに対して送信する。
【0076】
その後、画面は図9に示すメッセージ送信完了のモーダル画面285に遷移する。なお、図9ではメッセージ送信完了をモーダル画面285により通知するものとして説明したが、この例に限られるものではない。例えば、フィードバック画面210上に通知画面をポップアップ表示する、あるいは、フィードバック画面210内に一時的に通知UIを表示することにより、メッセージ送信完了を配信ユーザに通知する構成としてもよい。
【0077】
送信機能は、配信ユーザによる一以上の送信アイコン254に対する操作に応じて、対応する一以上の視聴ユーザに対してメッセージ画面270に表示されたメッセージを送信することができる。
【0078】
具体的には、メッセージ画面270に表示されたメッセージを、配信ユーザにより送信アイコン254を選択することにより指定された一以上の視聴ユーザに対して一括送信することができる。この場合には、送信アイコン254を選択してもすぐにはメッセージが送信されず、図示しない確定アイコン等を選択することにより、メッセージが一括送信されるものとする。
【0079】
生成機能は、送信機能による送信が完了した場合に、送信アイコンの表示態様を変化させることができる。表示態様の変化は視聴ユーザが識別可能なものであれば特に限定されるものではないが、例えば図10に示されるように、色を変えるなどの変化が上げられる。
【0080】
かかる構成によれば、配信ユーザは、フィードバック画面において、表示された視聴ユーザに対してメッセージを送信した否かを容易に確認することができる。
【0081】
なお、一覧表示される視聴ユーザの表示順として、未だメッセージを送信していない視聴者を優先して上位に繰り上げて表示させる構成とすることもできる。
【0082】
また、図6に示すように、アイコンは、さらに、視聴ユーザが配信ユーザの配信する動画を初めて視聴したことを示す初見アイコン256とすることができる。
【0083】
初見のユーザは配信ユーザにとって重要な視聴者層であるため、初見アイコン256を付すことで、配信ユーザは当該初見ユーザに対するアプローチを他の視聴ユーザと変えることができる。例えば、一覧表示される視聴ユーザの表示順において、初見アイコン256が付された初見ユーザを優先して上位に繰り上げて表示させる構成としてもよい。
【0084】
上述したように、生成機能は、集計機能による集計の結果に基づいて、フィードバック画面210における視聴ユーザの表示順序を決定し、当該表示順序に従って視聴ユーザを一覧表示することができる。
【0085】
ここでの表示順序は、次の優先順位に従うのが好ましい。
a.マイコインの合計消費額の多い順
b.コメント合計数の多い順
c.マイポイントの合計消費額の多い順
d.イイネの合計数の多い順
【0086】
生成機能130は、動画の配信が所定の時間以上であった場合に、フィードバック画面210を生成するのが好ましい。
【0087】
かかる所定の時間は、上記情報の集計に必要な情報の数が集まる程度の時間とし、所定の時間を下回る場合には、集計不可能な旨を配信ユーザに表示するのがよい。
【0088】
また、図6に示されたように、アイコン250は、さらに、フォローアイコン255を含むことができる。かかるフォローアイコンは、配信ユーザが当該視聴ユーザを未だフォローしていない場合と、既にフォローしている場合とで表示態様を変化させるのが好ましい。表示態様の変化は視聴ユーザが識別可能なものであれば特に限定されるものではないが、例えば他の例として図10に示されたように、色を変えるなどの変化が挙げられる。
【0089】
図11は、配信ユーザのマイページ画面290の一例を示したものである。図11に示すように、マイページ画面290では、連携しているSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のIDや本発明の実施形態に係る動画配信システム100のIDなどの配信ユーザを識別するための情報の他、配信実績、収入レポート、応援ランキング、楽曲管理などの情報を閲覧することができる。
【0090】
上述したフィードバック画面210は、配信終了後に表示される他、マイページ画面290において、「配信実績」の欄を選択することにより表示されることができる。かかる構成により、配信ユーザは、自分の配信実績を動画配信直後の一時的な閲覧ではなく、定常的に閲覧することができるようになる。
【0091】
なお、上述したとおり、集計には所定の時間を要するため、集計が完了した際にかかる「配信実績」の欄が選択可能となるよう構成するのが好ましい。あるいは、集計が完了していない場合に「配信実績」の欄が選択された場合に、集計中であることを示す画面を表示させてもよい。
【0092】
以上説明した本発明の実施形態にかかる動画配信システムによれば、配信ユーザは、配信ユーザにとっての目標設定の材料となる関心の高い数字を振り返ることができる。
【0093】
図12は、視聴ユーザのプロフィール画面295の一例を示したものである。図12に示すように、プロフィール画面295には、視聴ユーザの名前や画像などの視聴ユーザを識別するための情報の他、フォロー数およびフォロワー数が表示されるものとする。
【0094】
そして、各視聴ユーザのプロフィール画面295には、個別メッセージの送信を行うためのチャットボタン296が配置されるものとする。
【0095】
このチャットボタン296が選択されると、図13に示される個別のチャット画面297へと遷移し、配信ユーザと視聴ユーザ、あるいは、視聴ユーザ同士で個別のチャットを行うことができる。
【0096】
以上、本発明の実施形態にかかる動画配信システムによれば、ユーザ間の密な関係性の土台を築くことができる「チャット機能」と、「チャット機能」への導線を含んだ配信成績を配信後に振り返るフィードバック画面の表示を含む「配信成績閲覧機能」を設けることで、配信ユーザ自身による配信技術の向上の機会、ユーザ間の密な関係値を土台にしたコミュニティの形成が実現し、最終的に各KPI(key performance indicator)の底上げを果たすことができる。
【0097】
続いて、本発明の実施形態に係る情報処理方法の一例について説明する。
【0098】
本発明の情報処理方法は、図14に示されるように、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システムにおける情報処理方法であって、一又は複数のコンピュータプロセッサに、配信ステップS410と、集計ステップS420と、生成ステップS430とを実行させる。
【0099】
配信ステップS410は、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する。かかる配信ステップS410は、上述した配信部410により実行されることができる。
【0100】
集計ステップS420は、視聴ユーザによる動画へのアクションに関する情報を集計する。かかる集計ステップS420は、上述した集計部420により実行されることができる。
【0101】
生成ステップS430は、集計ステップS420における集計の結果に基づいて、動画を視聴した視聴ユーザの一覧が表示されるフィードバック画面を生成する。かかる生成ステップS430は、上述した生成部430により実行されることができる。
【0102】
そして、生成ステップS430は記視聴ユーザを当該視聴ユーザのアクションに関する1以上のアイコンとともに一覧表示させるフィードバック画面を生成することを特徴とする。フィードバック画面の詳細については上述したとおりである。
【0103】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。また、本発明のより具体的な効果の一つは、配信ユーザが自身の動画の評価を行うのに十分であり、かつ、視聴ユーザの、当該配信ユーザが次に配信する動画を視聴する意欲を向上させることにつながるフィードバック情報を提供することができる。
【0104】
最後に、本発明のコンピュータプログラムについて説明を行う。
【0105】
本発明のコンピュータプログラムは、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信するためのコンピュータプログラムであって、一又は複数のコンピュータプロセッサに、配信機能と、集計機能と、生成機能とを実行させる。
【0106】
配信機能は、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する。
【0107】
集計機能は、視聴ユーザによる動画へのアクションに関する情報を集計する。
【0108】
生成機能は、集計機能による集計の結果に基づいて、動画を視聴した視聴ユーザの一覧が表示されるフィードバック画面を生成する。
【0109】
そして、生成機能は、視聴ユーザを当該視聴ユーザのアクションに関する1以上のアイコンとともに一覧表示させるフィードバック画面を生成することを特徴とする。
【0110】
上記配信機能、集計機能および生成機能は、図15に示す配信回路1410、集計回路1420および生成回路1430により実現されることができる。配信回路1410、集計回路1420および生成回路1430は、それぞれ上述した配信部410、集計部420および生成部430により実現されるものとする。各部の詳細については上述したとおりである。
【0111】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。また、本発明のより具体的な効果の一つは、配信ユーザが自身の動画の評価を行うのに十分であり、かつ、視聴ユーザの、当該配信ユーザが次に配信する動画を視聴する意欲を向上させることにつながるフィードバック情報を提供することができる。
【0112】
また、上述した実施形態に係るサーバ装置又は端末装置として機能させるために、コンピュータ又は携帯電話などの情報処理装置を好適に用いることができる。このような情報処理装置は、実施形態に係るサーバ装置又は端末装置の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、情報処理装置の記憶部に格納し、情報処理装置のCPUによって当該プログラムを読み出して実行させることによって実現可能である。
【0113】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0114】
また、実施形態に記載した手法は、計算機(コンピュータ)に実行させることができるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD-ROM、DVD、MO等)、半導体メモリ(ROM、RAM、フラッシュメモリ等)等の記録媒体に格納し、また通信媒体により伝送して頒布することもできる。なお、媒体側に格納されるプログラムには、計算機に実行させるソフトウェア手段(実行プログラムのみならずテーブルやデータ構造も含む)を計算機内に構成させる設定プログラムをも含む。本装置を実現する計算機は、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、また場合により設定プログラムによりソフトウェア手段を構築し、このソフトウェア手段によって動作が制御されることにより上述した処理を実行する。なお、本明細書でいう記録媒体は、頒布用に限らず、計算機内部あるいはネットワークを介して接続される機器に設けられた磁気ディスクや半導体メモリ等の記憶媒体を含むものである。記憶部は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。
〔付記〕
以下に、本願の親出願の出願時の特許請求の範囲の記載を付記する。
〔1〕
配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システムであって、一又は複数のコンピュータプロセッサを備え、
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、コンピュータ読み取り可能な命令を実行することにより、
前記配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する配信機能と、
視聴ユーザによる前記動画へのアクションに関する情報を集計する集計機能と、
前記集計機能による集計の結果に基づいて、前記動画を視聴した視聴ユーザの一覧が表示されるフィードバック画面を生成する生成機能と
を実現させ、
前記生成機能は、前記視聴ユーザを当該視聴ユーザの前記アクションに関する1以上のアイコンとともに一覧表示させるフィードバック画面を生成する動画配信システム。
〔2〕
前記アイコンは、前記視聴ユーザにより表示要求がなされたギフトを示すギフトアイコンであり、
前記生成機能は、前記ギフトアイコンを、当該ギフトアイコンに対応するギフトの表示要求の数とともに表示するフィードバック画面を生成することを特徴とする上記〔1〕に記載の動画配信システム。
〔3〕
前記ギフトアイコンが複数ある場合、当該ギフトアイコンは、前記集計機能による集計の結果に基づいて、特定の基準に基づく順序で並べて表示されることを特徴とする上記〔2〕に記載の動画配信システム。
〔4〕
前記アイコンは、前記視聴ユーザへメッセージを送信する送信アイコンであり、
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、コンピュータ読み取り可能な命令を実行することにより、さらに、
前記配信ユーザによる前記送信アイコンに対する操作に応じて、対応する視聴ユーザに対して所定のメッセージを送信する送信機能を実現させることを特徴とする上記〔1〕から〔3〕のいずれか一に記載の動画配信システム。
〔5〕
前記送信機能は、さらに、前記配信ユーザによる操作に応じて、所定数の視聴ユーザに対して所定のメッセージを送信することを特徴とする上記〔4〕に記載の動画配信システム。
〔6〕
前記生成機能は、前記フィードバック画面に、前記視聴ユーザに送信するメッセージを表示するメッセージ画面を含めて生成し、
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、コンピュータ読み取り可能な命令を実行することにより、さらに、
前記配信ユーザによる前記メッセージ画面に対する操作に応じて、メッセージの編集を可能とする編集機能を実現させ、
前記送信機能は、前記メッセージ画面に表示されたメッセージを、前記配信ユーザによる前記送信アイコンに対する操作に応じて、対応する視聴ユーザに対して送信することを特徴とする上記〔4〕または〔5〕に記載の動画配信システム。
〔7〕
前記送信機能は、前記配信ユーザによる一以上の前記送信アイコンに対する操作に応じて、対応する一以上の視聴ユーザに対して前記メッセージ画面に表示されたメッセージを送信することを特徴とする上記〔6〕に記載の動画配信システム。
〔8〕
前記生成機能は、前記送信機能による送信が完了した場合に、前記送信アイコンの表示態様を変化させることを特徴とする上記〔4〕から〔7〕のいずれか一に記載の動画配信システム。
〔9〕
前記アイコンは、視聴ユーザが配信ユーザの配信する動画を初めて視聴したことを示す初見アイコンであることを特徴とする上記〔1〕から〔8〕のいずれか一に記載の動画配信システム。
〔10〕
前記生成機能は、前記集計機能による集計の結果に基づいて、前記フィードバック画面における前記視聴ユーザの表示順序を決定し、当該表示順序に従って前記視聴ユーザを一覧表示することを特徴とする上記〔1〕から〔9〕のいずれか一に記載の動画配信システム。
〔11〕
前記生成機能は、前記送信機能による送信が完了していない視聴ユーザを上位に表示させることを特徴とする上記〔8〕に記載の動画配信システム。
〔12〕
前記生成機能は、前記動画の配信が所定の時間以上であった場合に、前記フィードバック画面を生成することを特徴とする上記〔1〕から〔11〕のいずれか一に記載の動画配信システム。
〔13〕
配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システムにおける情報処理方法であって、一又は複数のコンピュータプロセッサに、
前記配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する配信ステップと、
視聴ユーザによる前記動画へのアクションに関する情報を集計する集計ステップと、
前記集計ステップにおける集計の結果に基づいて、前記動画を視聴した視聴ユーザの一覧が表示されるフィードバック画面を生成する生成ステップと
を実行させ、
前記生成ステップは、前記視聴ユーザを当該視聴ユーザの前記アクションに関する1以上のアイコンとともに一覧表示させるフィードバック画面を生成する情報処理方法。
〔14〕
配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信するためのコンピュータプログラムであって、一又は複数のコンピュータプロセッサに、
前記配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する配信機能と、
視聴ユーザによる前記動画へのアクションに関する情報を集計する集計ステップと、
前記集計機能による集計の結果に基づいて、前記動画を視聴した視聴ユーザの一覧が表示されるフィードバック画面を生成する生成機能と
を実現させ、
前記生成機能は、前記視聴ユーザを当該視聴ユーザの前記アクションに関する1以上のアイコンとともに一覧表示させるフィードバック画面を生成するコンピュータプログラム。
【符号の説明】
【0115】
100 動画配信システム
200 配信ユーザ端末
210 フィードバック画面
300 視聴ユーザ端末
400 情報処理装置
500 情報処理装置
600 ネットワーク

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15