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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022137116
(43)【公開日】2022-09-21
(54)【発明の名称】周辺装置の組合せ
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/02 20060101AFI20220913BHJP
   G06F 3/039 20130101ALI20220913BHJP
   H02J 50/10 20160101ALI20220913BHJP
   H02J 50/40 20160101ALI20220913BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20220913BHJP
【FI】
G06F3/02 500
G06F3/039
H02J50/10
H02J50/40
H02J7/00 301D
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022104078
(22)【出願日】2022-06-28
(62)【分割の表示】P 2021066156の分割
【原出願日】2021-04-08
(31)【優先権主張番号】109131362
(32)【優先日】2020-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】506195295
【氏名又は名称】寶トク科技股フン有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(72)【発明者】
【氏名】盧 賀隆
(72)【発明者】
【氏名】周 百陽
(57)【要約】      (修正有)
【課題】無線充電機能付きのキーボード装置及び周辺装置の組合せを提供する。
【解決手段】無線充電機能付きのキーボード装置1は、シェルモジュール10、処理モジュール、キーモジュール12、第1の二次共振コイル回路13及び第2の二次共振コイル回路14を含む。処理モジュールがキーモジュールに電気的に接続される。第1の二次共振コイル回路がシェルモジュールの第1の側に配置される。第2の二次共振コイル回路がシェルモジュールの第2の側に配置される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キーボード装置、コンピューターマウス装置及びマウスパッド装置を含む周辺装置の組合せであって、
前記キーボード装置は、有線方式で電力を受電し、
前記キーボード装置は、
処理モジュールと、
前記キーボード装置の第1の側に配置され、前記処理モジュールに電気的に接続される第1の一次共振コイル回路(primary resonant circuit)と、
前記キーボード装置の第2の側に配置され、前記処理モジュールに電気的に接続される第2の一次共振コイル回路(primary resonant circuit)と、
を備え、
前記コンピューターマウス装置は、コンピューターマウス処理モジュール及びコンピューターマウス二次共振コイル回路を含み、前記コンピューターマウス処理モジュールが前記コンピューターマウス二次共振コイル回路に電気的に接続され、
前記マウスパッド装置は、マウスパッド本体、及びマウスパッド二次共振コイル回路を含み、前記マウスパッド二次共振コイル回路が前記マウスパッド本体に配置され、
前記コンピューターマウス装置及び前記キーボード装置が前記マウスパッド装置に配置されている時、前記キーボード装置における前記第1の一次共振コイル回路または前記第2の一次共振コイル回路は、ワイヤレス電力を前記マウスパッド装置の前記マウスパッド二次共振コイル回路に給電し、前記マウスパッド二次共振コイル回路はさらに受電したワイヤレス電力を前記コンピューターマウス装置の前記コンピューターマウス二次共振コイル回路に転送する、ことを特徴とする周辺装置の組合せ。
【請求項2】
キーボード装置、コンピューターマウス装置及びマウスパッド装置を含む周辺装置の組合せであって、
前記キーボード装置は、有線方式で電力を受電し、
前記キーボード装置は、
処理モジュールと、
前記キーボード装置の第1の側に配置され、前記処理モジュールに電気的に接続される第1の一次共振コイル回路(primary resonant circuit)と、
前記キーボード装置の第2の側に配置され、前記処理モジュールに電気的に接続される第2の一次共振コイル回路(primary resonant circuit)と、
を備え、
前記コンピューターマウス装置は、コンピューターマウス処理モジュール及びコンピューターマウス二次共振コイル回路を含み、前記コンピューターマウス処理モジュールが前記コンピューターマウス二次共振コイル回路に電気的に接続され、
前記マウスパッド装置は、マウスパッド本体、及びマウスパッド二次共振コイル回路を含み、前記マウスパッド二次共振コイル回路が前記マウスパッド本体に配置され、
前記コンピューターマウス装置及び前記キーボード装置が前記マウスパッド装置に配置されている時、前記キーボード装置における前記第1の一次共振コイル回路または前記第2の一次共振コイル回路は、ワイヤレス電力を前記コンピューターマウス装置の前記コンピューターマウス二次共振コイル回路に給電し、前記コンピューターマウス二次共振コイル回路はさらに受電したワイヤレス電力を前記マウスパッド装置の前記マウスパッド二次共振コイル回路に転送する、ことを特徴とする周辺装置の組合せ。
【請求項3】
前記コンピューターマウス装置は、電池モジュールを含み、前記電池モジュールは、前記コンピューターマウス二次共振コイル回路から受信したワイヤレス電力によって充電を行う、請求項1または2に記載の周辺装置の組合せ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はキーボード装置及び周辺装置の組合せに関し、特に無線充電機能付きのキーボード装置及び周辺装置の組合せに関する。
【背景技術】
【0002】
既存のキーボード装置、コンピューターマウス装置等のコンピューター周辺装置はケーブルによってコンピューターホストに接続されることが多く、使用空間に制限がある。ワイヤレスキーボードまたはワイヤレスコンピューターマウスを使用する対策もあるが、定期的に充電する必要がある。
【0003】
そのため、無線充電機能付きのキーボード装置及び周辺装置の組合せを提供することは、業界にとって重要な課題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、既存技術の不足に対して下記のようなキーボード装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
キーボード装置は、シェルモジュールと、処理モジュールと、複数のキーユニットが含まれ、前記シェルモジュールに配置され前記処理モジュールに電気的に接続されるキーモジュールと、前記シェルモジュールに、前記シェルモジュールの第1の側に配置される第1の二次共振コイル回路と、前記シェルモジュールに、前記シェルモジュールの第2の側に配置される第2の二次共振コイル回路と、を備える。前記第1の側及び前記第2の側は前記シェルモジュールにおける互いに反対側である。なかでも、前記第1の二次共振コイル回路または前記第2の二次共振コイル回路は電力を前記処理モジュール及び前記キーモジュールに給電するために用いられる。
【0006】
本発明はさらに下記のような周辺装置の組合せを提供する。周辺装置の組合せは、キーボード装置、コンピューターマウス装置及びマウスパッド装置を含む。前記キーボード装置は有線方式で電力を受電し、前記キーボード装置は、処理モジュールと、前記キーボード装置の第1の側に配置される第1の一次共振コイル回路と、前記キーボード装置の第2の側に配置される第2の一次共振コイル回路と、を含む。前記第1の一次共振コイル回路及び前記第2の一次共振コイル回路は前記処理モジュールに電気的に接続される。前記コンピューターマウス装置は、コンピューターマウス処理モジュール及びコンピューターマウス二次共振コイル回路を含む。前記コンピューターマウス処理モジュールが前記コンピューターマウス二次共振コイル回路に電気的に接続される。前記マウスパッド装置は、マウスパッド本体、及びマウスパッド二次共振コイル回路を含む。前記マウスパッド二次共振コイル回路が前記マウスパッド本体に配置される。なかでも、前記コンピューターマウス装置及び前記キーボード装置が前記マウスパッド装置に配置される時、前記キーボード装置における前記第1の一次共振コイル回路または前記第2の一次共振コイル回路がワイヤレス電力を前記マウスパッド装置の前記マウスパッド二次共振コイル回路に給電し、前記マウスパッド二次共振コイル回路は続いて受電したワイヤレス電力を前記コンピューターマウス装置の前記コンピューターマウス二次共振コイル回路に送電する。
【0007】
本発明はさらに下記のような周辺装置の組合せを開示する。周辺装置の組合せは、キーボード装置、コンピューターマウス装置及びマウスパッド装置を含む。前記キーボード装置は、処理モジュールと、前記キーボード装置の第1の側に配置される第1の二次共振コイル回路と、前記キーボード装置の第2の側に配置される第2の二次共振コイル回路とを含む。前記第1の二次共振コイル回路及び前記第2の二次共振コイル回路は前記処理モジュールに電気的に接続される。前記コンピューターマウス装置は有線方式で電力を受電し、前記コンピューターマウス装置は、コンピューターマウス処理モジュール、及びコンピューターマウス一次共振コイル回路を含む。前記コンピューターマウス処理モジュールが前記コンピューターマウス一次共振コイル回路に電気的に接続される。前記マウスパッド装置は、マウスパッド本体、及びマウスパッド二次共振コイル回路を含む。前記マウスパッド二次共振コイル回路が前記マウスパッド本体に配置される。なかでも、前記コンピューターマウス装置及び前記キーボード装置が前記マウスパッド装置に配置される時、前記コンピューターマウス装置が受電した電力は前記コンピューターマウス一次共振コイル回路を介して前記マウスパッド二次共振コイル回路に提供し得、前記マウスパッド二次共振コイル回路は続いて受電したワイヤレス電力を前記キーボード装置における前記第1の二次共振コイル回路または前記第2の二次共振コイル回路に送電する。
【発明の効果】
【0008】
本発明による有益な効果の1つとしては、本発明が提供する周辺装置の組合せ及びキーボード装置は、長距離磁気共振ワイヤレス充電機能を有するため、使用に便利であると共に、使用者の体験を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明に係る第1の実施形態のキーボード装置を示す模式図である。
図2】本発明に係る第1の実施形態のキーボード装置を示すブロック図である。
図3図1キーボード装置がシールドモジュールと協働する状態を示す模式図である。
図4】本発明に係る第2の実施形態の周辺装置の組合せを示す模式図である。
図5】本発明に係る第2の実施形態の周辺装置の組合せを示すブロック図である。
図6】本発明に係る第3の実施形態の周辺装置の組合せを示すブロック図である。
図7】本発明に係る第3の実施形態の周辺装置の組合せを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の特徴及び技術内容がより一層分かるように、以下の本発明に関する詳細な説明と添付図面を参照する。しかし、提供される添付図面は参考と説明のために提供するものに過ぎず、本発明の請求の範囲を制限するためのものではない。
【0011】
以下、特定の具体的な実施形態によって本発明が開示する「キーボード装置及び周辺装置の組合せ」に係る実施形態を説明し、当業者は、本明細書に開示される内容に基づいて本発明の利点と効果を理解することができる。本発明は、他の異なる具体的な実施形態によって実行又は応用でき、本明細書における各細部についても、異なる観点と用途に基づいて、本発明の構想から逸脱しない限り、各種の修正と変更を行うことができる。また、事前に説明するように、本発明の添付図面は、簡単な模式的説明であり、実際の寸法に基づいて描かれたものではない。以下の実施形態に基づいて本発明に係る技術内容を更に詳細に説明するが、開示される内容は本発明の保護範囲を制限するためのものではない。
【0012】
なお、本明細書において「第1」、「第2」、「第3」等の用語で各種の部品又は信号を説明する可能性があるが、これらの部品又は信号はこれらの用語によって制限されるものではない。これらの用語は、主として一つの部品と別の部品、又は一つの信号と別の信号を区分するためのものであることを理解されたい。また、本明細書に用いられる「又は」という用語は、実際の状況に応じて、関連する項目中の何れか一つ又は複数の組合せを含み得る。
[第1の実施形態]
【0013】
図1図2及び図3を参照されたい。図1は本発明に係る第1の実施形態のキーボード装置を示す模式図である。図2は本発明に係る第1の実施形態のキーボード装置を示すブロック図である。図3図1のキーボード装置がシールドモジュールと協働する状態を示す模式図である。
【0014】
キーボード装置1は、シェルモジュール10、処理モジュール11、キーモジュール12、第1の二次共振コイル回路13、及び第2の二次共振コイル回路14を含む。
【0015】
なかでも、第1の二次共振コイル回路13及び第2の二次共振コイル回路14はいずれも二次共振コイル回路(secondary resonant coil circuit)である。即ち、第1の二次共振コイル回路13及び第2の二次共振コイル回路14は能動的に送電することなく、まず受動的に電力を受電してから、受電した電力を受電が必要な電子装置または他の二次共振コイル回路に送電する。即ち、二次共振コイル回路は電力の中継伝送のみに使われている。
【0016】
また、本発明において、一次共振コイル回路(primary resonant coil circuit)は二次共振コイル回路(secondary resonant coil circuit)と協働して働くことができる。一次共振コイル回路は、電源に接続して、電源が給電した電力を電磁形態のワイヤレス電力に変換して二次共振コイル回路または一次共振コイル回路に伝送する。即ち、一次共振コイル回路は電力を送受信する。
【0017】
キーモジュール12は、シェルモジュール10に配置され、複数のキーユニット120を含む。処理モジュール11がキーモジュール12に電気的に接続される。
【0018】
本実施形態において、第1の二次共振コイル回路13はシェルモジュール10に、シェルモジュール10の第1の側に配置される。第2の二次共振コイル回路14はシェルモジュール10に、シェルモジュール10の第2の側に配置される。シェルモジュール10における第1の側及び第2の側は、互いにシェルモジュール10における反対側である。
【0019】
なかでも、第1の二次共振コイル回路13または第2の二次共振コイル回路14は、処理モジュール11及びキーモジュール12に給電する。即ち、第1の二次共振コイル回路13及び第2の二次共振コイル回路14は、処理モジュール11及びキーモジュール12に電気的に接続される。
【0020】
本実施形態において、キーボード装置1は、スイッチモジュール15をさらに含む。スイッチモジュール15は、第1の二次共振コイル回路13及び第2の二次共振コイル回路14に電気的に接続される。
【0021】
スイッチモジュール15は、第1の二次共振コイル回路13を介してワイヤレス電力を受電するか、或いは、第2の二次共振コイル回路14を介してワイヤレス電力を受電するか、または第1の二次共振コイル回路13及び第2の二次共振コイル回路14を一緒に介してワイヤレス電力を受電するかをスイッチで選択する。即ち、スイッチモジュール15がシェルモジュール10に配置され、スイッチモジュール15は二段または三段のスイッチを有してもよい。使用者は、スイッチモジュール15を切り替えることによって、第1の二次共振コイル回路13を介してワイヤレス電力を受電するか、或いは、第2の二次共振コイル回路14を介してワイヤレス電力を受電するか、または、第1の二次共振コイル回路13及び第2の二次共振コイル回路14を一緒に介してワイヤレス電力を受電するかについて選択することができる。
【0022】
また、キーボード装置1の処理モジュール11はワイヤレス電力供給端S1の配置方向に応じて、第1の二次共振コイル回路13または第2の二次共振コイル回路14のどちらがワイヤレス電力を受電するかを切り替えることができる。即ち、処理モジュール11はまず第1の二次共振コイル回路13及び第2の二次共振コイル回路14が所定時間間隔において受電した電力の量を判断している。例えば、処理モジュール11は、第1の二次共振コイル回路13が所定時間間隔においてより多くの電力を受電したと判断する場合、処理モジュール11は第1の二次共振コイル回路13を介してワイヤレス電力を受電するように自動的に切り替えられる。一方、処理モジュール11が、第2の二次共振コイル回路14が所定時間間隔においてより多くの電力を受電したと判断する場合、処理モジュール11第2の二次共振コイル回路14を介してワイヤレス電力を受電するように自動的に切り替えられる。
【0023】
本実施形態において、第1の二次共振コイル回路13は、第1のワイヤレス充電コイルユニット131、及び第1の共振回路ユニット132を含む。第1の共振回路ユニット132が第1のワイヤレス充電コイルユニット131に電気的に接続される。第2の二次共振コイル回路14は、第2のワイヤレス充電コイルユニット141、及び第2の共振回路ユニット142を含む。第2の共振回路ユニット142が第2のワイヤレス充電コイルユニット141に電気的に接続される。本実施形態において、第1の共振回路ユニット132及び第2の共振回路ユニット142の共振パラメータはワイヤレス電力供給端の共振パラメータと互いにマッチングされている。
【0024】
図3を参照されたい。キーボード装置1はさらに少なくとも1つのシールドモジュール18を含む。シールドモジュール18はプレート状を呈し、キーモジュール12の下方に配置される。シールドモジュール18は、キーモジュール12における、第1の二次共振コイル回路13または第2の二次共振コイル回路14に近接する一部の複数のキーユニット120を覆うために用いられる。
【0025】
図3に示すように、キーボード装置1は複数のシールドモジュール18を含んでもよい。複数のシールドモジュール18はそれぞれ、キーモジュール12における第1の二次共振コイル回路13または第2の二次共振コイル回路14に近接する複数のキーユニット120の下方に配置される。他の実施形態において、シールドモジュール18は面積が広いプレート状バリア片であり、直接的にキーモジュール12における全てのキーユニット120の下方に配置されてもよい。シールドモジュール18は、磁性板(図示しない)、及び金属の薄片(図示しない)を含む。金属の薄片(図示しない)は、磁性板(図示しない)の上面に配置される。金属の薄片(図示しない)としては、アルミホイルまたは銅箔であってもよい。シールドモジュール18は、第1の二次共振コイル回路13または第2の二次共振コイル回路14による電磁妨害を遮蔽することによって、第1の二次共振コイル回路13または第2の二次共振コイル回路14の近傍にあるキーユニット120の電磁妨害による誤動作を防止するために用いられる。
【0026】
他の実施形態において、ハードウェア方式の電磁遮蔽装置の他、キーボード装置1において、キーモジュール12における、第1の二次共振コイル回路13または第2の二次共振コイル回路14に近接する複数のキーユニット120は、それぞれ入力/出力回路(I/O circuit)を介して処理モジュール11と接続するように構成されてもよい。即ち、キーモジュール12における、第1の二次共振コイル回路13または第2の二次共振コイル回路14に近接する複数のキーユニット120は、直列周辺装置インタフェースバス(Serial Peripheral Interface Bus,SPI)や集積回路間バス(Inter-Integrated Circuit,I2C)などの単線プロトコルを利用したI/O回路である。磁気干渉を避けるため、複数のキーユニット(図示せず)の信号を同時に送信させる。
【0027】
また、キーモジュール12の複数のキーユニット120が同時に複数のキーによる信号を送信する時、即ち、キーモジュール12の複数のキーユニット(図示しない)が磁気干渉によって複数のキーによる信号が送信された時、その磁気干渉による複数のキーによる信号の送信時間間隔は極めて小さい、かつ、キーの組み合わせにも位置の近いキーユニット(図示しない)となるため、処理モジュール11は複数のキーによる信号の発信時間、複数のキーユニット(図示しない)のそれぞれの位置、及びキーの組み合わせに基づいて、複数のキーによる信号をコンピュータデバイスに送信するかについて判断を行う。複数のキーによる信号の発信時間間隔が例えば、1ms等短すぎて、或いは、複数のキーユニット(図示しない)のそれぞれの位置及びキーの組み合わせの互いに間隔は1-2個のキーユニット(図示しない)となる時、処理モジュール11はそれらのキーユニット120による信号を発信しない。即ち、複数のキーユニット120が短い時間間隔において複数のキーによる信号を発信する時、処理モジュール11は、それらのキーによる信号を濾過または無視する。短い時間間隔は例えば、50ms以下と設定されてもよい。
[第2の実施形態]
【0028】
図4及び図5を参照されたい。図4は、本発明に係る第2の実施形態の周辺装置の組合せを示す模式図である。図5は、本発明に係る第2の実施形態の周辺装置の組合せを示すブロック図である。
【0029】
周辺装置の組合せPG1は、キーボード装置K1、コンピューターマウス装置M1、及びマウスパッド装置P1を含む。
【0030】
キーボード装置K1は、は有線方式で電力を受電する。本実施形態において、キーボード装置K1はコンピューターホストのUSBポートに接続されてもよいが、直接に直流電源または交流電源に接続されてもよい。
【0031】
キーボード装置K1は、処理モジュールK11、第1の一次共振コイル回路K12、及び第2の一次共振コイル回路K13を含む。即ち、キーボード装置K1は、第1の電力VS1を受電し、第1の一次共振コイル回路K12または第2の一次共振コイル回路K13を介して、ワイヤレス電力の転送を行う。
【0032】
同様に、キーボード装置K1は、シェルモジュールK10を含む。処理モジュールK11、第1の一次共振コイル回路K12及び第2の一次共振コイル回路K13はいずれもシェルモジュールK10中に配置される。第1の一次共振コイル回路K12がキーボード装置K1の第1の側に配置され、即ち、第1の一次共振コイル回路K12がシェルモジュールK10の第1の側に配置される。第2の一次共振コイル回路K13がキーボード装置K1の第2の側に配置され、即ち、第2の一次共振コイル回路K13がシェルモジュールK10の第2の側に配置される。第1の一次共振コイル回路K12及び前記第2の一次共振コイル回路K13は、処理モジュールK11に電気的に接続される。
【0033】
キーボード装置K1における第1の一次共振コイル回路K12及び第2の一次共振コイル回路K13は、前記第1の実施形態における一次共振コイル回路と同様に、一次共振コイル回路におけるワイヤレス受電制御回路(図示しない)で電力を受電してから、電力を能動的に電子装置または二次共振コイル回路に送電して、電力の中継伝送を行う。
【0034】
コンピューターマウス装置M1は、コンピューターマウス処理モジュールM11、及びコンピューターマウス二次共振コイル回路M12を含む。コンピューターマウス処理モジュールM11は、コンピューターマウス二次共振コイル回路M12に電気的に接続される。
【0035】
マウスパッド装置P1は、マウスパッド本体P10、及びマウスパッド二次共振コイル回路P11を含む。マウスパッド二次共振コイル回路P11がマウスパッド本体P10に配置される。
【0036】
なかでも、コンピューターマウス二次共振コイル回路M12及びマウスパッド二次共振コイル回路P11は、第1の実施形態における二次共振コイル回路と同様であり、主に、受動的に一次共振コイル回路または二次共振コイル回路が提供したワイヤレス電力を受電するために用いられる。
【0037】
本実施形態において、コンピューターマウス装置M1及びキーボード装置K1がマウスパッド装置P1に配置される時、キーボード装置K1における第1の一次共振コイル回路K12または第2の一次共振コイル回路K13は、ワイヤレス電力をマウスパッド装置P1のマウスパッド二次共振コイル回路P11に提供する。マウスパッド二次共振コイル回路P11は続いて受電したワイヤレス電力をコンピューターマウス装置M1におけるコンピューターマウス二次共振コイル回路M12に送電する。
【0038】
即ち、キーボード装置K1は、USBポート、直流電源または交流電源から電力を受電し、そして、キーボード装置K1における第1の一次共振コイル回路K12、第2の一次共振コイル回路K13、または同時に第1の一次共振コイル回路K12及び第2の一次共振コイル回路K13を介して、電力をマウスパッド装置P1のマウスパッド二次共振コイル回路P11に転送する。
【0039】
そして、マウスパッド装置P1のマウスパッド二次共振コイル回路P11は受電した電力をコンピューターマウス装置M1のコンピューターマウス二次共振コイル回路M12に送電することによって、コンピューターマウス装置M1を充電する。他の実施形態において、コンピューターマウス装置M1は、電池モジュール(図示しない)を含んでもよい。電池モジュールは、コンピューターマウス二次共振コイル回路M12から受信したワイヤレス電力によって充電を行う。
【0040】
即ち、本実施形態において、電力は、コンピューターマウス装置M2からマウスパッド装置P2に転送してから、マウスパッド装置P2からキーボード装置K2に転送されてもよい。
[第3の実施形態]
【0041】
図6及び図7を参照されたい。図6は、本発明に係る第3の実施形態の周辺装置の組合せを示すブロック図である。図7は、本発明に係る第3の実施形態の周辺装置の組合せを示すブロック図である。
【0042】
周辺装置の組合せPG2は、キーボード装置K2、コンピューターマウス装置M2、及びマウスパッド装置P2を含む。
【0043】
同様に、キーボード装置K2は、シェルモジュールK20を含む。処理モジュールK21、第1の二次共振コイル回路K22及び第2の二次共振コイル回路K23はいずれもシェルモジュールK20の中に配置される。
【0044】
第1の二次共振コイル回路K22は、キーボード装置K2の第1の側に配置され、即ち、第1の二次共振コイル回路K22はシェルモジュールK20の第1の側に配置される。第2の二次共振コイル回路K23はキーボード装置K2の第2の側に配置され、即ち、第2の二次共振コイル回路K23はシェルモジュールK20の第2の側に配置される。第1の二次共振コイル回路K22及び前記第2の二次共振コイル回路K23は処理モジュールK21に電気的に接続される。
【0045】
本実施形態において、コンピューターマウス装置M2は有線方式で電力を受電する。本実施形態において、コンピューターマウス装置M2は、電力を受電するために、コンピューターホストのUSBポートに接続されてもよいが、直接に直流電源または交流電源に接続されてもよい。
【0046】
コンピューターマウス装置M2は、コンピューターマウス処理モジュールM21、及びコンピューターマウス一次共振コイル回路M22を含む。コンピューターマウス処理モジュールM21はコンピューターマウス一次共振コイル回路M22に電気的に接続される。
【0047】
即ち、コンピューターマウス装置M2は、第2の電力VS2を受電して、さらにコンピューターマウス一次共振コイル回路M22を介して、ワイヤレス電力伝送を行うことができる。
【0048】
マウスパッド装置P2は、マウスパッド本体P20、及びマウスパッド二次共振コイル回路P21を含む。マウスパッド二次共振コイル回路P21がマウスパッド本体P20に配置される。
【0049】
キーボード装置K2における第1の二次共振コイル回路K22、第2の二次共振コイル回路K23、及びマウスパッド装置P2のマウスパッド二次共振コイル回路P21は、第1の実施形態における二次共振コイル回路と同様に、受動的に一次共振コイル回路または二次共振コイル回路から提供されたワイヤレス電力を受電するようになる。
【0050】
本実施形態において、コンピューターマウス装置M2及びキーボード装置K2がマウスパッド装置P2に配置される時、コンピューターマウス装置M2が受電している有線電力は、コンピューターマウス一次共振コイル回路M22を介してマウスパッド装置P2のマウスパッド二次共振コイル回路P21に提供される。
【0051】
続いて、マウスパッド二次共振コイル回路P21はさらにワイヤレス電力を受電して、キーボード装置K2の第1の二次共振コイル回路K22または第2の二次共振コイル回路K23に転送する。
【0052】
即ち、本実施形態において、電力は、コンピューターマウス装置M2からマウスパッド装置P2に転送してから、マウスパッド装置P2からキーボード装置K2に転送してもよい。
【0053】
他の実施形態において、キーボード装置K2は、さらに電池モジュール(図示しない)を含んでもよい。電池モジュールは、第1の二次共振コイル回路K22または第2の二次共振コイル回路が受電したワイヤレス電力によって充電してもよい。
[実施形態による有益な効果]
【0054】
本発明による有益な効果の1つは、本発明が提供する周辺装置の組合せ及びキーボード装置は、長距離磁気共振ワイヤレス充電機能を有するため、使い勝手が良いだけでなく、ユーザーエクスペリエンスを効果的に向上させることができる。
【0055】
以上に開示される内容は本発明の好ましい実施可能な実施例に過ぎず、これにより本発明の特許請求の範囲を制限するものではないので、本発明の明細書及び添付図面の内容に基づき為された等価の技術変形は、全て本発明の特許請求の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0056】
1:キーボード装置
10:シェルモジュール
11:処理モジュール
12:キーモジュール
120:キーユニット
13:第1の二次共振コイル回路
14:第2の二次共振コイル回路
131:第1のワイヤレス充電コイルユニット
132:第1の共振回路ユニット
141:第2のワイヤレス充電コイルユニット
142:第2の共振回路ユニット
S1:ワイヤレス電力供給端
18:シールドモジュール
15:スイッチモジュール
PG1、PG2:周辺装置の組合せ
K1、K2:キーボード装置
M1、M2:コンピューターマウス装置
P1、P2:マウスパッド装置
K10、K20:シェルモジュール
K11、K21:処理モジュール
K12:第1の一次共振コイル回路
K13:第2の一次共振コイル回路
K22:第1の二次共振コイル回路
K23:第2の二次共振コイル回路
P10、P20:マウスパッド本体
P11、P21:マウスパッド二次共振コイル回路
M11、M21:コンピューターマウス処理モジュール
M12:コンピューターマウス二次共振コイル回路
M22:コンピューターマウス一次共振コイル回路
VS1:第1の電源
VS2:第2の電源
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7