(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022137602
(43)【公開日】2022-09-22
(54)【発明の名称】スキージ及びそれを備える包装容器
(51)【国際特許分類】
B65D 33/00 20060101AFI20220914BHJP
B65D 85/50 20060101ALI20220914BHJP
B65D 83/00 20060101ALI20220914BHJP
【FI】
B65D33/00 Z
B65D85/50 100
B65D83/00 M
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021037152
(22)【出願日】2021-03-09
(71)【出願人】
【識別番号】599016431
【氏名又は名称】学校法人 芝浦工業大学
(71)【出願人】
【識別番号】000003768
【氏名又は名称】東洋製罐グループホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002354
【氏名又は名称】弁理士法人平和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】橋田 規子
(72)【発明者】
【氏名】菱沼 正寛
(72)【発明者】
【氏名】柏原 賢
(72)【発明者】
【氏名】國廣 一郎
(72)【発明者】
【氏名】平山 由紀子
【テーマコード(参考)】
3E014
3E035
3E064
【Fターム(参考)】
3E014PA03
3E014PC03
3E014PC17
3E014PE14
3E014PE30
3E035AA19
3E035AA20
3E035AB10
3E035BA08
3E035BC01
3E035BC02
3E064AA05
3E064BA22
3E064BC18
3E064EA13
3E064FA05
3E064GA04
3E064HN05
3E064HU10
(57)【要約】
【課題】可撓性容器の内容物を容易に残さず取り出せるようにする。
【解決手段】包装容器1は、可撓性容器50と、スキージ10とを備える。スキージ10は、スリット14を有し、スリット14に可撓性容器50を通すことで可撓性容器50の内容物をしごいて取り出すように構成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性容器と、
スリットを有し、当該スリットに前記可撓性容器を通すことで当該可撓性容器の内容物をしごいて取り出すように構成されている、スキージと
を備える包装容器。
【請求項2】
前記スキージにおいて、前記可撓性容器を挟む方向を厚さ方向とし、前記スキージが移動する方向を進行方向としたときに、
前記スキージは、進行方向に設けられた先端面の厚さ方向の外側に、前記先端面よりも進行方向側に張り出したガード部を有する、
請求項1に記載の包装容器。
【請求項3】
前記スキージにおいて、前記可撓性容器を挟む方向を厚さ方向とし、前記スキージが移動する方向を進行方向としたときに、
前記スキージの厚さ方向の大きさは、進行方向の後方側よりも前方側が大きくなっている、
請求項1又は2に記載の包装容器。
【請求項4】
前記スキージにおいて、前記可撓性容器を挟む方向を厚さ方向とし、前記スキージが移動する方向を進行方向としたときに、
前記スキージの進行方向側に設けられた先端面は、厚さ方向の内側よりも外側の方が進行方向の前方側となるように、厚さ方向に対して傾いている、
請求項1乃至3の何れかに記載の包装容器。
【請求項5】
前記スリットの長さは、3cm以上8cm以下である、請求項1乃至4の何れかに記載の包装容器。
【請求項6】
前記スキージは、厚紙、ボール紙、和紙、プラスチックシート、又はこれらの少なくとも何れかを含む複合材を用いて形成されている、請求項1乃至5の何れかに記載の包装容器。
【請求項7】
前記可撓性容器において、前記スリットが伸びる方向を幅方向とし、前記スキージが移動する方向を長手方向としたときに、
前記可撓性容器は、前記内容物が入れられた状態において、
長手方向の一端側に前記内容物の出口が形成されるように構成されており、
長手方向の他端側に前記スキージが配置されるように構成されている、
請求項1乃至6の何れかに記載の包装容器。
【請求項8】
前記可撓性容器は、前記内容物の収容部よりも前記スキージが配置されている側の前記スキージが配置されている位置よりもさらに端部側に設けられた吊り下げ商品陳列用の穴を有する、請求項7に記載の包装容器。
【請求項9】
前記内容物が入れられた状態において前記スキージは、前記可撓性容器に固定されており、
前記スキージは、吊り下げ商品陳列用の穴を有する、
請求項7に記載の包装容器。
【請求項10】
前記可撓性容器は、フィルムが貼り合わされることで形成されるパウチであり、
前記内容物が入れられた状態において前記スキージが配置されている部分は、当該スキージの大きさに応じた範囲で前記フィルムが貼り合わされており、
前記出口の側は、前記スキージが配置されている側よりも小さい幅で前記フィルムが貼り合わされている、
請求項7乃至9の何れかに記載の包装容器。
【請求項11】
前記可撓性容器において、前記スリットが伸びる方向を幅方向とし、前記スキージが移動する方向を長手方向としたときに、
前記可撓性容器は、幅方向の長さの2倍以上の長手方向の長さを有する、
請求項1乃至10の何れかに記載の包装容器。
【請求項12】
可撓性容器の内容物をしごいて取り出すように構成されているスキージであって、
前記可撓性容器が通るように構成されたスリットと、
前記可撓性容器を挟む方向を厚さ方向とし、前記スキージが移動する方向を進行方向としたときに、進行方向に設けられ、厚さ方向の内側よりも外側の方が進行方向の前方側となるように進行方向に対して傾いている、先端面と、
厚さ方向の大きさが進行方向の後方側よりも前方側が大きくなるように設けられた主面と、
前記先端面の厚さ方向の外側に、前記先端面よりも進行方向側に張り出したガード部と
を備えるスキージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スキージを備える包装容器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、例えば、調理済みのカレーや合わせ調味料といった粘性がある液体又はゲル状の食品をパウチに収容した商品が知られている。このようなパウチに入った内容物を残さず出したいという要求がある。
【0003】
例えば特許文献1には、内容物を収容したパウチを入れる外装用包装箱を、パウチの内容物を残さず取り出すために使うことが開示されている。この包装箱は、変形してパウチの内容物をしごき出すことに使えるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、可撓性容器の内容物を容易に残さず取り出せるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、包装容器は、可撓性容器と、スキージとを備える。スキージは、スリットを有し、当該スリットに前記可撓性容器を通すことで当該可撓性容器の内容物をしごいて取り出すように構成されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、可撓性容器の内容物を容易に残さず取り出せるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、一実施形態に係る包装容器の構成例の概略を示す正面図である。
【
図2A】
図2Aは、一実施形態に係るスキージの構成例の概略を示す正面図である。
【
図2B】
図2Bは、一実施形態に係るスキージの構成例の概略を示す平面図である。
【
図2C】
図2Cは、一実施形態に係るスキージの構成例の概略を示す側面図である。
【
図3A】
図3Aは、一実施形態に係るスキージを展開した状態の概略を示す平面図である。
【
図3B】
図3Bは、一実施形態に係るスキージを展開した状態の概略を示す正面図である。
【
図4】
図4は、一実施形態に係る可撓性容器の構成例の概略を示す正面図である。
【
図5】
図5は、一実施形態に係る包装容器を側方から見た模式図であり、(a)開封前、(b)内容物の取り出し途中、(c)内容物取り出し完了の直前の状態をそれぞれ示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
一実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態は、包装容器に関する。この包装容器の内容物はどのようなものであってもよいが、この包装容器は、例えば、カレーや合わせ調味料といった、粘性がある液体又はゲル状の物質を主とした内容物であり、一度に全てが使用されるような内容物のための容器として適している。本実施形態の包装容器は、内容物を残さずしごき出すことができ、手が汚れることもなく、かつ、内容物を取り出すことが楽しいように構成されている。
【0010】
[包装容器の構成]
図1は、本実施形態に係る包装容器1の構成例の概略を示す正面図である。包装容器1は、内容物を収容する可撓性容器50と、開封時に内容物をしごき出すために用いられるスキージ10とを備える。
【0011】
可撓性容器50は、例えば、パウチ又はチューブなどの容器である。本実施形態では、可撓性容器50は、細長い形状を有している。可撓性容器50の短辺が伸びる方向を幅方向81とし、可撓性容器50の長辺が伸びる方向を長手方向82とする。可撓性容器50の厚さは、幅方向81の長さよりも薄い。可撓性容器50の内容物を収容する収容部51も、可撓性容器50の形状に応じて、細長い形状を有している。
【0012】
可撓性容器50は、内容物の取り出し時には、長手方向82の一端側(
図1において下側)が幅方向81に切断されて開封され、内容物の出口が形成されるように構成されている。また、可撓性容器50の長手方向82の他端側(
図1において上側)にスキージ10が配置されている。
【0013】
後に詳述するように、スキージ10は、正面から見た形状が
図1に示すように略長方形をしており、側面から見た形状が収容部51側(
図1において下側)を底辺とする略二等辺三角形をしている。スキージ10は、可撓性容器50を厚さ方向に挟み込むように構成されており、スキージ10に設けられたスリット14を可撓性容器50が通り抜けるように構成されている。
【0014】
内容物の取り出し時には、スキージ10は、可撓性容器50を厚さ方向に挟み込みながら、可撓性容器50の開封された出口に向けて長手方向82に移動させられる。すなわち、スキージ10は、
図1の上側から下側に向けて移動させられる。このようにして、スキージ10は、内容物を可撓性容器50からしごき出すように使用される。
【0015】
[スキージの構成]
本実施形態のスキージ10の詳細について説明する。
図2Aは、スキージ10の構成例の概略を示す正面図である。
図2Bは、スキージ10の構成例の概略を示す平面図である。
図2Cは、スキージ10の構成例の概略を示す側面図である。
【0016】
スキージ10は、正面から見た外形が
図2Aに示すように略長方形であり、側方から見た外形が
図2Cに示すように略二等辺三角形状である。側方から見た略二等辺三角形の等辺に相当する略長方形の面を主面11と称し、略二等辺三角形の頂点に相当する部分(
図2A及び
図2Cにおける上部)を頂部12と称することにする。スキージ10が可撓性容器50を挟み込む方向を厚さ方向83とする。また、可撓性容器50の内容物をしごき出すときに、スキージ10は、略二等辺三角形の頂点から底辺に向かう方向に移動させられるので、この方向を進行方向84と称することにする。
【0017】
スキージ10の頂部12には、可撓性容器50が通り抜けるように構成されたスリット14が設けられている。2つの主面11の間には、可撓性容器50を挟み込むように構成された互いに対向する2つの対向面15が設けられている。スキージ10の進行方向84側には、対向面15の進行方向84側の端から主面11の方向へと伸びる、先端面16が設けられている。先端面16は、厚さ方向83の内側よりも外側の方が進行方向84前方側となるように、厚さ方向83に対して傾いている。
【0018】
先端面16の厚さ方向83の外側の端は、主面11の進行方向84端よりも頂部12側に接続されている。したがって、先端面16の厚さ方向83の外側には、先端面16よりも進行方向84側に張り出したガード部18が形成されている。
【0019】
スキージ10は、例えば、厚紙、ボール紙、和紙、プラスチックシート、又はこれらの何れかを含む複合材などにより形成されている。スキージ10の形成方法の一例について説明する。
図3Aは、スキージ10を展開した状態の概略を示す平面図であり、
図3Bは、スキージ10を展開した状態の概略を示す正面図である。2つの主面11を構成する長方形の第1部材21の2つの長辺の中央を結ぶように折り曲げ線23が設けられ、第1部材21は、ここで折り曲げられて2つの主面11を形成する。第1部材21の折り曲げ線23上には、スリット14が形成されている。折り曲げ線23に対して対称に、対向面15及び先端面16を構成する2つの第2部材22が、それぞれ第1部材21とともに三角形を形成するように第1部材21に貼り合わされている。
図3Aに斜線を付して示すように、第2部材22の対向面15を構成する面のスリット14よりも幅方向外側に相当する位置の折り曲げ線23寄りの部分を貼り合わせ部24として、対向する2つの対向面15が貼り合わせられる。このようにして、
図2A乃至
図2Cに示すようなスキージ10が形成される。
【0020】
[可撓性容器の構成]
本実施形態の可撓性容器50の詳細について説明する。
図4は、可撓性容器50の構成例の概略を示す正面図である。可撓性容器50は、例えばフィルムがヒートシールされることなどで形成されるパウチである。可撓性容器50は、少なくとも正面側の面を形成する表面フィルム61と、裏面側の面を形成する裏面フィルムとを含む。さらに側面のまちを形成する側面フィルムが用いられてもよい。可撓性容器50は、内容物を収容した収容部51を囲むように、
図4中斜線で示したシール部53でフィルムがシールされることで形成されている。
【0021】
本実施形態の可撓性容器50は、収容部51の四方がシールされているが、下部シール部55及び両方の側部シール部56のシール幅は細く設けられており、上部シール部54のシール幅は大きく設けられている。大きく設けられた上部シール部54は、スキージ10の対向面15の大きさに相当し、可撓性容器50の開封前にスキージ10が配置されるスペースとなっている。
【0022】
また、収容部51よりもスキージ10が配置されている側のスキージ10が配置されている位置よりもさらに長手方向82端部側には、すなわち、スキージ10が配置されるスペースの上側には、吊り下げ商品陳列用の穴58が設けられている。したがって、商品陳列時には、
図1に示すように、包装容器1は穴58を上にした姿勢で、この穴58に商品陳列用の棒が通されることで、当該棒に複数の包装容器1が吊り下げられる。このとき、スキージ10は、穴58と収容部51との間に、内容物で膨らんだ収容部51に引っ掛かるように配置される。
【0023】
[包装容器の機能]
本実施形態の包装容器1の開封時のユーザによる操作について説明する。
図5は、包装容器1を側方から見た模式図であり、(a)は開封前、(b)は内容物の取り出し途中、(c)は内容物取り出し完了の直前の状態をそれぞれ示す図である。
【0024】
未開封時には、
図5(a)に示すように、スキージ10は、収容部51の上側の上部シール部54に配置されている。可撓性容器50は、スキージ10の部分において、2つの対向面15の間及びスリット14を通り抜けている。開封に際しては、一点鎖線76で示すような下部シール部55近くの収容部51の位置で可撓性容器50が切断され、内容物の出口が形成される。
【0025】
ユーザは、収容部51内の内容物をしごき出す際に、矢印77で示すように、スキージ10の2つの主面11を挟むように持ち、可撓性容器50をつぶすように押さえつけながら、出口に向けてスキージ10を押し込みスライドさせる。スキージ10の厚さ方向83の大きさが、進行方向84の後方側よりも前方側が大きくなっていることで、ユーザがスキージ10を進行方向84に押す際にスキージ10に力が伝わりやすい。
【0026】
図5(b)に示すように、スキージ10の先端面16は、可撓性容器50の表面フィルム61と裏面フィルム62とを押しながら出口78から矢印79のように内容物を押し出す。内容物が押し出されてつぶれた表面フィルム61及び裏面フィルム62は、対向する対向面15の間を通りスリット14を通り抜ける。先端面16が厚さ方向83の内側よりも外側の方が進行方向84の前方側となるように傾いていることで、先端面16が膨らんだ表面フィルム61及び裏面フィルム62に広い面積で接触するので、スキージ10をスライドさせる際の抵抗は小さくなり、ユーザは比較的小さい力で内容物を押し出すことができる。
【0027】
図5(c)に示すように、ユーザは、スキージ10を出口78のところまで移動させることで、可撓性容器50の内容物を残さずしごき出すことができる。可撓性容器50の出口78付近においては、内容物が出口78付近に溜まることがある。本実施形態のスキージ10では、ガード部18が先端面16よりも先端側に張り出しているので、可撓性容器50の外側の出口78付近に溜まった内容物は、ガード部18の内側に留まり、内容物が主面11を持つユーザの手を汚すことがない。
【0028】
本実施形態の包装容器1では、開封前にスキージ10が可撓性容器50の出口と反対側に予め設けられているので、ユーザは、可撓性容器50の出口の開封後、直ちにスキージ10の操作に取り掛かることができる。さらに、操作はスキージ10を一方向にスライドさせるだけであるので、ユーザは作業を速やかに容易に行うことができる。
【0029】
本実施形態の包装容器1は、内容物を残さず取り出すことができ、ユーザの手を汚すこともないという機能のみならず、内容物の取り出し時にユーザが心地よい感触を得ることができるという利点もある。すなわち、ユーザは内容物のしごき出し時に「スルッ」といった感触を味わうことができる。このような感触は、ユーザに一種の快感を与える。また、ユーザは、スキージ10を可撓性容器50の端までスライドさせることで、内容物を最後まで出し切ったという満足感を得ることができる。
【0030】
オノマトペと人の感性との関係を検討したときに、「スルッ」というオノマトペと「楽しい」という感触とが関連するという知見がある。本実施形態の包装容器1は、このような知見にも基づいて設計されている。以上のように、本実施形態の包装容器1では、ユーザは、内容物の取り出し作業を楽しむことができる。このように、本実施形態の包装容器1は、例えば物自体の性能や品質といった機能的価値のみならず、知覚品質又は感性的価値といった付加価値が付与されたものとなっている。高機能な物が普及している時代において、知覚品質又は感性的価値といった価値は、ユーザを惹き付ける価値となり得る。
【0031】
使用時に「スルッ」という感触を味わうためには、あまり大きな力は必要としないように可撓性容器50の幅は比較的狭いほうがよく、スキージ10の移動距離はある程度長いほうがよい。例えば、可撓性容器50は、幅方向81の長さの2倍以上の長手方向82の長さを有することが好ましい。また、可撓性容器50の幅、又は、スキージ10のスリット14の長さは、大きすぎると操作性が悪化するので、例えば8cm以下であることが好ましい。一方で、可撓性容器50の幅、又は、スリット14の長さが小さすぎると、可撓性容器50の長手方向82の長さが極端に長くなってしまうので、可撓性容器50の幅、又は、スリット14の長さは、例えば3cm以上であることが好ましい。例えば、可撓性容器50の幅、又は、スリット14の長さを3cm以上とすることで、200mlの容積を有する可撓性容器50の長手方向82長さを30cm未満にすることができる。
【0032】
[変形例]
上述の実施形態の
図3A及び
図3Bを参照して説明したスキージ10の形成方法、及び、
図2A乃至
図2Cを参照して説明したスキージ10の構造は一例であり、同様の機能を有していれば、スキージ10は、どのような構造を有していてもよい。例えば、頂部12が上述の実施形態の場合よりも厚さ方向83に大きく、広い面を有していてもよい。
【0033】
上述の実施形態では、可撓性容器50に吊り下げ商品陳列用の穴58が設けられる例を示したが、これに限らない。商品陳列時には包装容器1は可撓性容器50とスキージ10とが固定されるように構成されており、スキージ10に吊り下げ商品陳列用の穴が設けられていてもよい。
【0034】
以上、本発明について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明は、前述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0035】
1 包装容器
10 スキージ
11 主面
12 頂部
14 スリット
15 対向面
16 先端面
18 ガード部
21 第1部材
22 第2部材
23 折り曲げ線
24 貼り合わせ部
50 可撓性容器
51 収容部
53 シール部
54 上部シール部
55 下部シール部
56 側部シール部
58 穴
61 表面フィルム
62 裏面フィルム
81 幅方向
82 長手方向
83 厚さ方向
84 進行方向