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特開2022-137640制御システム、制御装置、ロッカー、ゲーム装置、制御方法、ゲーム方法、およびプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022137640
(43)【公開日】2022-09-22
(54)【発明の名称】制御システム、制御装置、ロッカー、ゲーム装置、制御方法、ゲーム方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20220914BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021037222
(22)【出願日】2021-03-09
(71)【出願人】
【識別番号】396011174
【氏名又は名称】くら寿司株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】田中 邦彦
(72)【発明者】
【氏名】橋本 大介
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】従来、注文にされた商品を持ち帰る場合に、当該注文に応じたゲームを、店舗で行えなかった。
【解決手段】制御装置と店舗に存在するゲーム装置とを有する制御システムであって、前記制御装置は、ユーザが持ち帰る商品を識別する商品識別子を含む注文情報をユーザ端末から受信する注文受信部と、前記注文情報を用いて、決済のための処理を行う決済部と、前記注文情報に応じたコードを取得するコード取得部と、前記コードを前記ユーザ端末に送信するコード送信部とを具備し、前記ゲーム装置は、前記コードが受け付けられたことに応じて、ゲームに関する動作を行うゲーム動作部を具備する制御システムにより、注文にされた商品を持ち帰る場合に、当該注文に応じたゲームを、店舗で行える。
【選択図】図29
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御装置と店舗に存在するゲーム装置とを有する制御システムであって、
前記制御装置は、
ユーザが持ち帰る商品を識別する商品識別子を含む注文情報をユーザ端末から受信する注文受信部と、
前記注文情報を用いて、決済のための処理を行う決済部と、
前記注文情報に応じたコードを取得するコード取得部と、
前記コードを前記ユーザ端末に送信するコード送信部とを具備し、
前記ゲーム装置は、
前記コードが受け付けられたことに応じて、ゲームに関する動作を行うゲーム動作部を具備する制御システム。
【請求項2】
前記制御装置と前記ゲーム装置に加えて、ロッカーをも具備し、
前記ロッカーは、
前記ユーザが注文した商品を格納する1以上の商品貯蔵庫を具備する、請求項1記載の制御システム。
【請求項3】
前記ロッカーは、
前記コードを受け付けるロッカー受付部と、
前記ロッカー受付部が受け付けたコードに応じて、前記商品が取り出し可能となり、
前記ゲーム装置は、
前記コードまたは前記コードから取得できる情報を受信するゲーム受信部をさらに具備し、
前記ゲーム動作部は、
前記コードまたは前記コードから取得できる情報に対応する価格に応じた動作を行う、請求項2記載の制御システム。
【請求項4】
前記ロッカーは、
前記ロッカー受付部が受け付けたコードまたは当該コードから取得できる情報を送信するロッカー送信部とさらに具備する、請求項3記載の制御システム。
【請求項5】
前記ゲーム動作部は、
前記注文情報が有する商品識別子に対応する価格に応じた回数のゲームを遂行する、請求項1から請求項4いずれか一項に記載の制御システム。
【請求項6】
ユーザが持ち帰る商品を識別する商品識別子を含む注文情報をユーザ端末から受信する注文受信部と、
前記注文情報を用いて、決済のための処理を行う決済部と、
前記注文情報に応じたコードを取得するコード取得部と、
前記コードを前記ユーザ端末に送信するコード送信部と、
コードまたはコードに基づく情報を受信するコード受信部と、
前記コード受信部が受信したコードに対応する注文情報に応じた価格を取得する価格取得部と、
前記価格または前記価格に応じたゲーム回数を送信するゲーム装置制御部とを具備する制御装置。
【請求項7】
ユーザが注文した商品を格納する1以上の商品貯蔵庫と、
コードを受け付けるロッカー受付部と、
前記ロッカー受付部が受け付けたコードまたは当該コードから取得できる情報を送信するロッカー送信部とを具備するロッカー。
【請求項8】
ユーザ端末から送信された注文情報に対応するコードまたは当該コードから取得できる情報を受信するゲーム受信部と、
前記コードまたは前記コードから取得できる情報の受信に応じて、ゲームに関する動作を行うゲーム動作部とを具備するゲーム装置。
【請求項9】
前記ゲーム受信部は、
ユーザ端末から送信された注文情報が有する商品識別子に対応する価格または、ユーザ端末から送信された注文情報が有する商品識別子に対応する価格に応じたゲーム回数を受信し、
前記ゲーム動作部は、
前記ゲーム受信部が受信した価格に応じたゲーム回数を決定し、当該ゲーム回数だけゲームを行う、または前記ゲーム受信部が受信したゲーム回数だけゲームを行う請求項8記載のゲーム装置。
【請求項10】
注文受信部と、決済部と、コード取得部と、コード送信部と、コード受信部と、価格取得部と、ゲーム装置制御部とにより実現される制御方法であって、
前記注文受信が、ユーザが持ち帰る商品を識別する商品識別子を含む注文情報をユーザ端末から受信する注文受信ステップと、
前記決済部が、前記注文情報を用いて、決済のための処理を行う決済ステップと、
前記コード取得部が、前記注文情報に応じたコードを取得するコード取得ステップと、
前記コード送信部が、前記コードを前記ユーザ端末に送信するコード送信ステップと、
前記価格取得部が、前記コード受信ステップで受信されたコードに対応する注文情報に応じた価格を取得する価格取得ステップと、
前記ゲーム装置制御部が、前記価格または前記価格に応じたゲーム回数を送信するゲーム装置制御ステップとを具備する制御方法。
【請求項11】
ゲーム受信部と、ゲーム動作部とにより実現されるゲーム方法であって、
前記ゲーム受信部が、ユーザ端末から送信された注文情報に対応するコードまたは当該コードから取得できる情報を受信するゲーム受信ステップと、
前記ゲーム動作部が、前記コードまたは前記コードから取得できる情報の受信に応じて、ゲームに関する動作を行うゲーム動作ステップとを具備するゲーム方法。
【請求項12】
コンピュータを、
ユーザが持ち帰る商品を識別する商品識別子を含む注文情報をユーザ端末から受信する注文受信部と、
前記注文情報を用いて、決済のための処理を行う決済部と、
前記注文情報に応じたコードを取得するコード取得部と、
前記コードを前記ユーザ端末に送信するコード送信部と、
コードまたはコードに基づく情報を受信するコード受信部と、
前記コード受信部が受信したコードに対応する注文情報に応じた価格を取得する価格取得部と、
前記価格または前記価格に応じたゲーム回数を送信するゲーム装置制御部として機能させるためのプログラム。
【請求項13】
コンピュータを、
ユーザ端末から送信された注文情報に対応するコードまたは当該コードから取得できる情報を受信するゲーム受信部と、
前記コードまたは前記コードから取得できる情報の受信に応じて、ゲームに関する動作を行うゲーム動作部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザ端末から注文された持ち帰り商品に対応するゲームが可能となる、制御システム等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、スマートフォン等を用いて持ち帰りの注文予約を行ったユーザが、メールで届いたQRコード(登録商標)を用いて、お寿司を取り出すことができる仕組みがあった(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
また、店舗で注文したお寿司の皿数に応じて、抽選ゲームが楽しめる技術があった(例えば、非特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】“スシロー/ITで「非対面化」対応、自動案内・自動土産ロッカーなど導入”、[online]、[令和3年2月9日検索]、インターネット[URL:https://www.ryutsuu.biz/it/m102244.html]
【0005】
【非特許文献1】“くら”、[online]、[令和3年2月17日検索]、インターネット[URL:https://www.kurasushi.co.jp/ ]
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術においては、注文にされた商品を持ち帰る場合に、当該注文に応じたゲームを、店舗で行えなかった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本第一の発明の制御システムは、制御装置と店舗に存在するゲーム装置とを有する制御システムであって、制御装置は、ユーザが持ち帰る商品を識別する商品識別子を含む注文情報をユーザ端末から受信する注文受信部と、注文情報を用いて、決済のための処理を行う決済部と、
注文情報に応じたコードを取得するコード取得部と、コードをユーザ端末に送信するコード送信部とを具備し、ゲーム装置は、コードが受け付けられたことに応じて、ゲームに関する動作を行うゲーム動作部を具備する制御システムである。
【0008】
かかる構成により、注文にされた商品を持ち帰る場合に、当該注文に応じたゲームを、店舗で行える。
【0009】
また、本第二の発明の制御システムは、第一の発明に対して、制御装置とゲーム装置に加えて、ロッカーをも具備し、ロッカーは、ユーザが注文した商品を格納する1以上の商品貯蔵庫を具備する、制御システムである。
【0010】
かかる構成により、注文にされた商品を持ち帰るためにロッカーから取り出す場合に、当該注文に応じたゲームを、店舗で行える。
【0011】
また、本第三の発明の制御システムは、第二の発明に対して、ロッカーは、コードを受け付けるロッカー受付部と、ロッカー受付部が受け付けたコードに応じて、商品が取り出し可能となり、ゲーム装置は、コードまたはコードから取得できる情報を受信するゲーム受信部をさらに具備し、ゲーム動作部は、コードまたはコードから取得できる情報に対応する価格に応じた動作を行う、制御システムである。
【0012】
かかる構成により、注文にされた商品をロッカーから持ち帰る場合に、当該注文された商品の価格に応じたゲームを、店舗で行える。
【0013】
また、本第四の発明の制御システムは、第三の発明に対して、ロッカーは、ロッカー受付部が受け付けたコードまたは当該コードから取得できる情報を送信するロッカー送信部とさらに具備する、制御システムである。
【0014】
かかる構成により、注文にされた商品をロッカーから持ち帰る場合に、当該注文された商品の価格に応じたゲームを、店舗で行える。
【0015】
また、本第五の発明の制御システムは、第一から第四のいずれかの発明に対して、ゲーム動作部は、注文情報が有する商品識別子に対応する価格に応じた回数のゲームを遂行する、制御システムである。
【0016】
かかる構成により、注文にされた商品を持ち帰る場合に、当該注文された商品の価格に応じた回数のゲームを、店舗で行える。
【0017】
また、本第六の発明の制御装置は、ユーザが持ち帰る商品を識別する商品識別子を含む注文情報をユーザ端末から受信する注文受信部と、注文情報を用いて、決済のための処理を行う決済部と、注文情報に応じたコードを取得するコード取得部と、コードをユーザ端末に送信するコード送信部と、コードまたはコードに基づく情報を受信するコード受信部と、コード受信部が受信したコードに対応する注文情報に応じた価格を取得する価格取得部と、価格または価格に応じたゲーム回数を送信するゲーム装置制御部とを具備する制御装置である。
【0018】
かかる構成により、注文にされた商品を持ち帰る場合に、当該注文に応じたゲームを店舗で行うための制御装置を提供できる。
【0019】
また、本第七の発明のロッカーは、ユーザが注文した商品を格納する1以上の商品貯蔵庫と、
コードを受け付けるロッカー受付部と、ロッカー受付部が受け付けたコードまたは当該コードから取得できる情報を送信するロッカー送信部とを具備するロッカーである。
【0020】
かかる構成により、注文にされた商品をロッカーから取り出す場合に、当該注文に応じたゲームを店舗で行うためのロッカーを提供できる。
【0021】
また、本第八の発明のゲーム装置は、ユーザ端末から送信された注文情報に対応するコードまたは当該コードから取得できる情報を受信するゲーム受信部と、コードまたはコードから取得できる情報の受信に応じて、ゲームに関する動作を行うゲーム動作部を具備するゲーム装置である。
【0022】
かかる構成により、注文にされた商品をロッカーから取り出す場合に、当該注文に応じたゲームを店舗で行うためのゲーム装置を提供できる。
【0023】
また、本第九の発明のゲーム装置は、第八の発明に対して、ゲーム受信部は、ユーザ端末から送信された注文情報が有する商品識別子に対応する価格または、ユーザ端末から送信された注文情報が有する商品識別子に対応する価格に応じたゲーム回数を受信し、ゲーム動作部は、ゲーム受信部が受信した価格に応じたゲーム回数を決定し、当該ゲーム回数だけゲームを行う、または前記ゲーム受信部が受信したゲーム回数だけゲームを行うゲーム装置である。
【0024】
かかる構成により、注文にされた商品をロッカーから取り出す場合に、当該注文に対応する価格に応じた回数だけゲームを店舗で行うためのゲーム装置を提供できる。
【発明の効果】
【0025】
本発明による制御システムによれば、注文にされた商品を持ち帰る場合に、当該注文に応じたゲームを、店舗で行える。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】実施の形態1における情報システムAの概念図を示す図
図2】同情報システムAのブロック図
図3】同情報処理装置1のブロック図
図4】同情報処理装置1の動作例について説明するフローチャート
図5】同入力支援処理の例について説明するフローチャート
図6】同ユーザ端末2の動作例について説明するフローチャート
図7】同第一店舗端末3の動作例について説明するフローチャート
図8】同ユーザ管理表を示す図
図9】同注文管理表を示す図
図10】同注文画面例を示す図
図11】同第一店舗端末3の出力例を示す図
図12】同受取方法入力画面例を示す図
図13】同ユーザ情報入力画面例を示す図
図14】同注文管理表を示す図
図15】同到着情報入力画面例を示す図
図16】同第二店舗端末3の出力例を示す図
図17】同実施の形態2におけるロッカーシステムBの概念図を示す図
図18】同ロッカーシステムBのブロック図
図19】同制御装置5のブロック図
図20】同ユーザ端末4の動作例について説明するフローチャート
図21】同制御装置5の動作例について説明するフローチャート
図22】同商品引渡処理の例について説明するフローチャート
図23】同警告情報管理表を示す図
図24】同注文管理表を示す図
図25】同ユーザ端末4の出力例を示す図
図26】同ロッカー6の出力例を示す図
図27】実施の形態3における制御システムCの概念図
図28】同制御システムCのブロック図
図29】同制御装置7のブロック図
図30】同ユーザ端末4の動作例について説明するフローチャート
図31】同制御装置7の動作例について説明するフローチャート
図32】同商品引渡処理の例について説明するフローチャート
図33】同ゲーム制御処理の例について説明するフローチャート
図34】同次ロッカー8の動作例について説明するフローチャート
図35】同ゲーム装置9の動作例について説明するフローチャート
図36】同コードの表示例を示す図
図37】同制御システムCの情報の流れの例を説明する図
図38】同制御システムCの情報の流れの例を説明する図
図39】上記実施の形態におけるコンピュータシステムの概観図
図40】同コンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0028】
(実施の形態1)
本実施の形態において、ユーザが持ち帰り商品の注文をネットで行った場合に、注文処理を行い、その後に当該ユーザが店舗に到着場合に、当該注文を識別する注文識別子に対応付いた到着情報をユーザ端末から受信し、当該ユーザが到着したことを店舗に報知する処理を行う情報処理装置を具備する情報システムについて説明する。
【0029】
また、本実施の形態において、店舗に到着したユーザに関するユーザ情報を店舗端末に送信する情報処理装置を具備する情報システムについて説明する。なお、ユーザ情報は、例えば、車種、色、車両No等の移動体識別情報、ユーザの移動体が駐車している場所を特定する駐車場所情報等である。
【0030】
また、本実施の形態において、注文時に決済処理を行う情報処理装置を具備する情報システムについて説明する。
【0031】
さらに、本実施の形態において、ユーザ端末と通信を確立した後に自動的にユーザ識別子をユーザ端末から受信した中継装置を含む情報システムであり、当該ユーザ識別子を有する到着情報を受信する情報処理装置を具備する情報システムについて説明する。
【0032】
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、情報処理装置1、1または2以上のユーザ端末2、および1または2以上の店舗端末3を具備する。
【0033】
情報処理装置1は、通常、いわゆるサーバであり、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバ等であり、その種類は問わない。
【0034】
ユーザ端末2、および店舗端末3は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、いわゆるパーソナルコンピュータ等であり、その種類は問わない。
【0035】
1以上の店舗端末3は、厨房の店員が使用する第一店舗端末3(1)と、注文された商品をユーザに届ける店員が使用する第二店舗端末3(2)との2種類の端末を含むことは好適である。第二店舗端末3(2)は、例えば、フロアに居る店員の端末、レジ周辺
に設置された端末である。
【0036】
情報処理装置1、1または2以上のユーザ端末2、および1または2以上の店舗端末3は、インターネット等のネットワークを介して、相互に通信可能であることは好適である。
【0037】
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。 図3は、本実施の形態における情報処理装置1のブロック図である。
【0038】
情報処理装置1は、格納部11、受信部12、処理部13、および出力部14を具備する。格納部11は、ユーザ情報格納部111、および注文情報格納部112を具備する。受信部12は、注文受信部121、完了受信部122、および到着受信部123を具備する。処理部13は、注文処理部131、決済部132、入力支援部133、およびユーザ情報取得部134を具備する。出力部14は、ユーザ情報出力部141を具備する。
【0039】
ユーザ端末2は、ユーザ格納部21、ユーザ受付部22、ユーザ処理部23、ユーザ送信部24、ユーザ受信部25、およびユーザ出力部26を具備する。
【0040】
店舗端末3は、店舗格納部31、店舗受付部32、店舗受信部33、店舗処理部34、店舗出力部35、および店舗送信部36を具備する。
【0041】
情報処理装置1の格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述するユーザ情報、後述する注文情報、商品情報、各種の画面情報である。商品情報は、販売する商品に関する情報である。商品情報は、例えば、商品識別子、商品画像、商品の仕様(内容)、価格等の情報を有する。各種の画面情報は、例えば、注文画面情報、受取方法入力画面情報、ユーザ情報入力画面情報、到着情報入力画面情報である。注文画面情報は、商品を注文するための画面を構成するための情報である。受取方法入力画面情報は、商品を受け取る方法を入力する画面を構成するための情報である。なお、商品を受け取る方法は、例えば、駐車場で受け取ること、店頭レジで受け取ることがある。ユーザ情報入力画面情報は、ユーザ情報を入力する画面を構成するための情報である。なお、ユーザ情報は、例えば、移動体の色、車両番号、ユーザの氏名、電話番号である。到着情報入力画面情報は、到着情報を入力する画面を構成するための情報である。
【0042】
なお、画面情報は、例えば、HTML、XML等により実現されるが、プログラムや画像等の他の手段により実現されても良く、その実現手段は問わない。
【0043】
ユーザ情報格納部111には、1または2以上のユーザ情報が格納される。ユーザ情報は、ユーザに関する情報である。ユーザ情報は、例えば、移動体特定情報を有する。移動体特定情報は、ユーザが使用する移動体を特定する情報である。移動体特定情報は、例えば、移動体識別情報、駐車場所情報である。移動体識別情報は、移動体を識別する情報である。移動体識別情報は、例えば、移動体の色、移動体のナンバー(車両番号)、移動体の車種、移動体のタイプ(例えば、セダン、ハッチバック、二輪車等)である。また、駐車場所情報は、移動体が駐車している場所を特定する情報である。駐車場所情報は、例えば、駐車場番号、駐車場エリア識別子、緯度と経度とを含む位置情報等である。駐車場エリア識別子は、駐車場エリアを識別する情報である。ユーザ情報は、1または2以上のユーザ属性値を有することは好適である。ユーザ属性値は、ユーザの属性値である。ユーザ属性値は、例えば、氏名、電話番号、メールアドレス、ユーザID等である。ユーザ情報は、ユーザ識別子を有することは好適である。ユーザ識別子は、ユーザを識別する情報である。ユーザ識別子は、ユーザID、電話番号、メールアドレス等である。ユーザ識別子は、ユーザ端末2の端末識別子でも良い。端末識別子は、例えば、MACアドレス、端末ID、電話番号である。ユーザ情報は、決済のための識別情報である決済識別子を有することは好適である。決済識別子は、例えば、ユーザのクレジットカード番号、ユーザの銀行口座番号、電子マネーカードのID等である。
【0044】
注文情報格納部112には、1または2以上の注文情報が格納される。注文情報は、注文を識別する注文識別子を有することは好適である。注文情報は、注文した商品を識別する1以上の商品識別子を有する。注文情報は、例えば、注文した商品の個数、金額を有する。注文情報は、ユーザ情報の一部または全部を有しても良い。注文情報は、例えば、受取時刻情報を含む。受取時刻情報は、商品を受け取る日時を特定する情報である。
【0045】
なお、注文情報は、ユーザ情報に対応付けられる情報である。情報が他の情報に対応付けられることは、情報から他の情報を取得できれば良く、例えば、情報と他の情報とがリンク付いていること、情報が他の情報を含むこと、情報が他の情報を含まれること、情報を識別する情報が他の情報に含まれること、情報を識別する情報が他の情報にリンク付けられていること等である。
【0046】
受信部12は、各種の情報を受信する。受信部12は、各種の情報をユーザ端末2または店舗端末3から受信する。各種の情報は、例えば、注文情報、完了情報、到着情報、受取方法識別子である。受取方法識別子は、商品を受け取る方法を識別する情報である。受取方法識別子は、例えば、「駐車場での受け取り」「店頭での受け取り」である。
【0047】
注文受信部121は、注文情報を受信する。注文受信部121は、ユーザ識別子に対応付けて、注文情報を受信する。注文受信部121は、通常、ユーザ端末2から注文情報を受信する。注文情報は、注文を特定する情報である。注文受信部121が受信する注文情報は、例えば、ユーザ識別子、ユーザが持ち帰る商品を識別する商品識別子、ユーザ情報(例えば、移動体特定情報)を含む。なお、注文受信部121が受信した注文情報と、注文情報格納部112に蓄積される注文情報とは、同じでなくても良い。
【0048】
注文受信部121は、一度に注文情報のすべてを受信しても良いし、2度以上に渡って注文情報を分割して受信しても良い。つまり、注文受信部121は、ユーザ識別子と商品識別子とを受信した後、ユーザ情報(例えば、移動体特定情報)を受信しても良い。
【0049】
完了受信部122は、完了情報を受信する。完了受信部122は、通常、店舗端末3から完了情報を受信する。完了情報は、商品を渡す準備が完了した旨を示す情報である。完了情報は、通常、注文情報に対応する。完了情報は、例えば、注文識別子を有する。完了情報は、例えば、ユーザ識別子を有する。
【0050】
到着受信部123は、到着情報を受信する。到着受信部123は、通常、ユーザ端末2から到着情報を受信する。到着情報は、ユーザが店舗に到着したことを示す情報である。到着情報は、注文情報に対応付く情報である。到着情報は、例えば、ユーザ識別子または注文識別子に対応付く情報である。到着情報とは、例えば、ユーザ識別子または注文識別子を有する。
【0051】
到着受信部123は、入力支援処理の後に、ユーザ端末2において入力された到着情報を受信することは好適である。なお、到着情報の入力は、例えば、いわゆる「到着」ボタンの指示により行われる。到着情報の入力は、例えば、いわゆる「到着」メニュー項目の選択により行われる。
【0052】
到着受信部123は、図示しない中継装置から到着情報を受信しても良い。中継装置は、ユーザ端末2と通信を確立した後に当該ユーザ端末2から自動的にユーザ識別子を受信する。自動的にユーザ識別子を受信することは、ユーザ端末2をユーザが操作せずに、ユーザ識別子を受信することである。中継装置は、例えば、ユーザ端末2と通信を行うBeacon端末である。
【0053】
なお、一のユーザが使用し、注文情報を送信するユーザ端末2と、当該一のユーザが使用し、到着情報を送信するユーザ端末2とは、通常、同じ端末であるが、異なる端末でも良い。
【0054】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、注文処理部131、決済部132、入力支援部133、ユーザ情報取得部134が行う処理である。
【0055】
注文処理部131は、受信された注文情報に対応する注文処理を行う。注文処理とは、商品の注文に関する処理である。注文処理は、例えば、ユニークな注文識別子の生成、蓄積する注文情報の構成、注文情報の蓄積、注文情報の店舗端末3への送信、厨房内の第一店舗端末3への注文情報の送信である。注文情報の蓄積は、通常、注文情報格納部112への蓄積であるが、図示しない外部の装置への蓄積でも良い。
【0056】
注文処理部131は、決済処理の後に、注文処理を行うことは好適である。つまり、決済が完了した後に、注文処理が行われることは好適である。注文処理部131は、例えば、決済部132による決済処理が正常に行われたか否かを判断し、正常に行われた場合のみ、注文処理を行うことは好適である。
【0057】
決済部132は、受信された注文情報に対応する決済処理を行う。決済処理とは、決済に関する処理である。決済処理は、例えば、注文情報を送信してきたユーザのユーザ識別子と対の決済識別子(例えば、クレジットカード番号)をユーザ情報格納部111から取得し、受信された注文情報が有する金額を取得し、当該決済識別子と当該金額とを有する決済情報を構成し、当該決済情報を用いて、商品販売の決済の処理を行うことである。なお、決済情報は、決済に必要な情報を有する。決済処理は、例えば、決済情報を構成し、当該決済情報を図示しない決済サーバに送信することである。決済処理は、例えば、決済情報を構成し、当該決済情報を用いて、領収書を構成する処理である。決済処理は、例えば、決済情報を構成し、当該決済情報をユーザ識別子または注文識別子に対応付けて格納部11に蓄積する処理である。
【0058】
入力支援部133は、完了情報の受信に応じて、入力支援処理を行う。入力支援処理とは、商品を注文したユーザが使用するユーザ端末2において、到着情報の入力を支援するための処理である。入力支援処理は、例えば、完了情報をユーザ端末2に送信する処理、ユーザ端末2に表示されている到着情報入力画面の中のいわゆる「到着」ボタンの入力を促す情報を送信する処理、到着情報入力画面情報を格納部11から読み出し、当該到着情報入力画面情報を送信する処理、ユーザ端末2に到着情報入力画面が表示されるための制御情報(例えば、プログラム)をユーザ端末2に送信する処理等である。
【0059】
ユーザ情報取得部134は、注文情報を送信してきたユーザのユーザ情報を取得する。ユーザ情報取得部134は、受信された注文情報に対応するユーザ情報を取得する。受信された注文情報に対応するユーザ情報とは、例えば、受信された注文情報を識別する注文識別子と対のユーザ情報である。
【0060】
ユーザ情報取得部134は、例えば、受信された注文情報に対応するユーザ識別子に対応するユーザ情報をユーザ情報格納部111から取得する。ユーザ情報取得部134は、例えば、受信された注文情報または受信された到着情報に含まれているユーザ情報を取得する。なお、ユーザ情報は、通常、注文識別子と対応付いている。
【0061】
ユーザ情報取得部134は、例えば、受信された注文情報に対応するユーザ識別子を取得し、当該ユーザ識別子と対になる移動体特定情報をユーザ情報格納部111から取得する。ユーザ情報取得部134は、例えば、受信された注文情報に含まれる移動体特定情報を取得する。
【0062】
ユーザ情報取得部134は、例えば、受信された注文情報に対応するユーザ識別子を取得し、当該ユーザ識別子と対になる移動体特定情報をユーザ情報格納部111から取得する。ユーザ情報取得部134は、例えば、受信された注文情報に含まれる移動体特定情報を取得する。
【0063】
ユーザ情報取得部134は、例えば、受信された注文情報に対応するユーザ識別子を取得し、当該ユーザ識別子と対になる1以上のユーザ属性値をユーザ情報格納部111から取得する。ユーザ情報取得部134は、例えば、受信された注文情報に含まれる1以上のユーザ属性値を取得する。
【0064】
ユーザ情報取得部134がユーザ情報を取得するタイミングは問わない。ユーザ情報取得部134は、例えば、注文受信部121が注文情報を受信したことに応じて、ユーザ情報を取得する。ユーザ情報取得部134は、例えば、到着受信部123が到着情報を受信したことに応じて、ユーザ情報を取得する。
【0065】
出力部14は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、注文情報、ユーザ情報、到着情報である。ここでの出力とは、通常、ユーザ端末2または店舗端末3への送信である。ただし、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
【0066】
出力部14は、例えば、注文情報を第一店舗端末3に送信する。その後、厨房の第一店舗端末3では、注文情報を受信し、出力される。このことにより、厨房の店員は、注文された商品の引き渡しの準備(例えば、調理、箱詰めなど)を行える。
【0067】
出力部14は、到着情報の受信に応じて、ユーザが到着したことの店舗への報知処理を行う。報知処理は、商品を注文したユーザが駐車場に到着したことを示す旨を、当該商品をユーザに渡す店員に知らせるための処理である。報知処理は、ユーザ情報出力部141のユーザ情報の出力、ユーザ識別子の第二店舗端末3への送信等である。
【0068】
ユーザ情報出力部141は、ユーザ情報取得部134が取得したユーザ情報を出力する。なお、ユーザ情報の出力とは、通常、1以上の店舗端末3への送信である。ユーザ情報出力部141は、例えば、第二店舗端末3にユーザ情報(例えば、移動体特定情報)を送信する。ただし、ユーザ情報の出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
【0069】
また、ユーザ情報出力部141がユーザ情報を出力するタイミングは問わない。ユーザ情報出力部141は、例えば、注文情報の受信に応じてユーザ情報の一部または全部を出力する。ユーザ情報出力部141は、例えば、注文情報の受信に応じて、ユーザ情報の一部または全部(例えば、1以上のユーザ属性値)を厨房の第一店舗端末3に送信する。ユーザ情報出力部141は、例えば、到着情報の受信に応じてユーザ情報を出力する。ユーザ情報出力部141は、例えば、到着情報の受信に応じて、ユーザ情報の一部または全部(例えば、移動体特定情報)を第二店舗端末3に送信する。
【0070】
ユーザ端末2を構成するユーザ格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、ユーザ識別子、ユーザ情報、注文情報である。ユーザ識別子は、ユーザ端末2のユーザを識別する情報である。ユーザ識別子は、例えば、ユーザID、氏名、メールアドレス、電話番号などである。ユーザ識別子は、ユーザ端末2を識別する端末識別子でも良い。端末識別子は、例えば、IPアドレス、端末IDなどである。
【0071】
ユーザ受付部22は、ユーザからの入力を受け付ける。入力は、指示または情報である。指示または情報の内容は問わない。指示または情報は、例えば、ユーザ情報、注文情報、到着情報である。指示は、例えば、画面情報へのアクセス指示である。指示は、例えば、ボタンの押下、メニュー項目の選択等により行われる。ボタンの押下、メニュー項目の選択等は、例えば、購入する商品の指示、注文指示である。
【0072】
ユーザ処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、ユーザ受付部22が受け付けた指示や情報等を、送信する構造の指示や情報等に変更する処理である。各種の処理は、例えば、ユーザ受信部25が受信した情報を出力する構造に変更する処理である。
【0073】
ユーザ送信部24は、指示や情報等を情報処理装置1に送信する。指示や情報等とは、例えば、ユーザ情報、注文情報、到着情報、ユーザ処理部23が構成した情報等である。
【0074】
ユーザ受信部25は、各種の情報や指示等を受信する。各種の情報や指示等は、例えば、各種の画面情報、商品を渡す準備が完了した旨を示す完了情報である。
【0075】
ユーザ出力部26は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、ユーザ処理部23が構成した情報、ユーザ受付部22が受け付けた指示や情報等、ユーザ受信部25が受信した各種の情報や指示等である。
【0076】
ここで、出力とは、通常、ディスプレイへの表示であるが、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
【0077】
店舗端末3を構成する店舗格納部31には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、店舗端末識別子である。店舗端末識別子は、例えば、IPアドレス、端末IDなどである。
【0078】
店舗受付部32は、店員からの入力を受け付ける。入力は、指示または情報である。指示または情報の内容は問わない。指示または情報は、例えば、完了情報である。
【0079】
店舗受信部33は、各種の情報や指示等を受信する。各種の情報や指示等は、例えば、ユーザ情報、注文情報、到着情報である。
【0080】
第一店舗端末3の店舗受信部33は、例えば、注文情報を受信する。第二店舗端末3の店舗受信部33は、例えば、到着情報を受信する。つまり、厨房の第一店舗端末3とフロアの第二店舗端末3とが受信する情報が異なることは好適である。
【0081】
店舗処理部34は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、店舗受付部32が受け付けた指示や情報等を、送信する構造の指示や情報等に変更する処理である。各種の処理は、例えば、店舗受信部33が受信した情報を出力する構造に変更する処理である。
【0082】
店舗出力部35は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、店舗処理部34が構成した情報、店舗受付部32が受け付けた指示や情報等、ユーザ受信部25が受信した各種の情報や指示等である。
【0083】
店舗送信部36は、指示や情報等を送信する。指示や情報等とは、例えば、完了情報、店舗処理部34が構成した情報等である。
【0084】
格納部11、ユーザ情報格納部111、注文情報格納部112、ユーザ格納部21、および店舗格納部31は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0085】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0086】
受信部12、注文受信部121、完了受信部122、到着受信部123、ユーザ受信部25、および店舗受信部33は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0087】
処理部13、注文処理部131、決済部132、入力支援部133、ユーザ情報取得部134、ユーザ処理部23、および店舗処理部34は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、例えば、CPU、MPU、GPU等であるが、その種類は問わない。
【0088】
出力部14、ユーザ情報出力部141、ユーザ送信部24、および店舗送信部36は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0089】
ユーザ受付部22、および店舗受付部32は、は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0090】
ユーザ出力部26、および店舗出力部35は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。ユーザ出力部26等は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0091】
次に、情報処理装置1の動作例について、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0092】
(ステップS401)注文受信部121は、注文情報をユーザ端末2から受信したか否かを判断する。注文情報を受信した場合はステップS402に行き、注文情報を受信しなかった場合はステップS413に行く。
【0093】
(ステップS402)決済部132は、受信された注文情報に対応する決済処理を行う。なお、決済部132は、決済処理の結果が正常であったか否かを出力するものとする。また、例えば、ユーザのクレジットカード番号が登録されていない場合に、決済処理が行われず、決済処理結果は「異常」となる、とする。
【0094】
(ステップS403)注文処理部131は、ステップS402における決済処理が正常に行われたか否かを判断する。正常に行われた場合はステップS404に行き、正常に行われなかった場合はステップS407に行く。
【0095】
(ステップS404)注文処理部131は、受信された注文情報に対応する注文処理を行う。
【0096】
例えば、注文処理部131は、受信された注文情報を取得する。そして、注文処理部131は、ユニークな注文識別子を生成する。次に、注文処理部131は、受信された注文情報と注文識別子とを有する注文情報を構成する。次に、注文処理部131は、構成した注文情報を注文情報格納部112に蓄積する。
【0097】
(ステップS405)注文処理部131は、蓄積した注文情報を含む注文情報等を取得する。なお、注文情報等とは、例えば、注文識別子、商品名、個数、受取時刻を有する情報である。
【0098】
(ステップS406)注文処理部131または出力部14は、ステップS405で取得した注文情報等を、第一店舗端末3に送信する。ステップS401に戻る。
【0099】
(ステップS407)注文処理部131または出力部14は、格納部11から受取方法入力画面情報を取得する。出力部14は、当該受取方法入力画面情報をユーザ端末2に送信する。
【0100】
(ステップS408)受信部12は、ユーザ端末2から移動体識別情報を受信したか否かを判断する。移動体識別情報を受信した場合はステップS409に行き、移動体識別情報を受信しなかった場合はステップS411に行く。
【0101】
(ステップS409)処理部13は、ユーザ識別子および注文識別子に対応付けて、移動体識別情報を格納部11に蓄積する。
【0102】
(ステップS410)処理部13は、格納部11から到着情報入力画面情報の雛形を取得する。処理部13は、到着情報入力画面情報の雛形と、ユーザ情報または/および注文情報を用いて、到着情報入力画面情報を構成する。次に、出力部14は、当該到着情報入力画面情報をユーザ端末2に送信する。
【0103】
(ステップS411)受信部12は、ユーザ端末2から店舗受取の旨の情報を受信したか否かを判断する。店舗受取の旨の情報を受信した場合はステップS401に戻り、店舗受取の旨の情報を受信しなかった場合はステップS408に戻る。なお、店舗受取の旨の情報とは、ユーザが注文した商品を店舗内(例えば、店舗レジ)で受け取ることを示す情報である。
【0104】
(ステップS412)出力部14は、決済処理が正常に行われなかった旨のエラーメッセージをユーザ端末2に送信する。ステップS401に戻る。なお、エラーメッセージは、格納部11に格納されている。
【0105】
(ステップS413)完了受信部122は、完了情報を第一店舗端末3から受信したか否かを判断する。完了情報を受信した場合はステップS413に行き、完了情報を受信しなかった場合はステップS415に行く。
【0106】
(ステップS414)入力支援部133は、入力支援処理を行う。ステップS401に戻る。入力支援処理の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0107】
(ステップS415)到着受信部123は、到着情報を受信したか否かを判断する。到着情報を受信した場合はステップS416に行き、到着情報を受信しなかった場合はステップS401に戻る。
【0108】
(ステップS416)ユーザ情報取得部134は、注文情報を送信してきたユーザのユーザ情報を取得する。ユーザ情報取得部134は、例えば、到着情報に含まれるユーザ識別子または注文識別子と対に格納されているユーザ情報をユーザ情報格納部111から取得する。ユーザ情報取得部134は、例えば、到着情報に含まれるユーザ情報を取得する。
【0109】
(ステップS417)処理部13は、到着情報を送信してきたユーザの注文に対応する注文情報の一部または全部を取得する。そして、処理部13は、ステップS411で取得されたユーザ情報と注文情報の一部または全部とを含む情報を構成する。
【0110】
(ステップS418)ユーザ情報出力部141は、ステップS412で構成された情報を第二店舗端末3に送信する。ステップS401に戻る。
【0111】
なお、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0112】
次に、ステップS414の入力支援処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0113】
(ステップS501)入力支援部133は、受信された完了情報に対応する注文識別子、ユーザ識別子を取得する。入力支援部133は、例えば、受信された完了情報に含まれる注文識別子を取得する。また、入力支援部133は、例えば、取得した注文識別子と対になるユーザ識別子を、格納部11または受信された完了情報から取得する。
【0114】
(ステップS502)入力支援部133は、注文情報を送信してきたユーザ端末2の端末識別子を、格納部11または完了情報から取得する。
【0115】
(ステップS503)入力支援部133は、取得した注文識別子、ユーザ識別子を含む情報を構成する。
【0116】
(ステップS504)入力支援部133は、ステップS503で構成した情報を、ステップS502で取得した端末識別子で識別されるユーザ端末2に送信する。上位処理にリターンする。
【0117】
なお、図5のフローチャートにおいて、入力支援部133は、完了情報をユーザ端末2に送信するだけでも良い。
【0118】
次に、ユーザ端末2の動作例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0119】
(ステップS601)ユーザ受付部22は、注文情報を受け付けたか否かを判断する。注文情報を受け付けた場合はステップS602に行き、注文情報を受け付けなかった場合はステップS613に行く。
【0120】
(ステップS602)ユーザ処理部23は、受け付けた注文情報を用いて、送信する注文情報を構成する。ユーザ送信部24は、当該注文情報を情報処理装置1に送信する。
【0121】
(ステップS603)ユーザ受信部25は、注文情報の送信に応じて、情報処理装置1から情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS604に行き、情報を受信しなかった場合はステップS603に戻る。
【0122】
(ステップS604)ユーザ処理部23は、ステップS603で受信された情報が受取方法入力画面情報等であるか、エラーメッセージであるかを判断する。受取方法入力画面情報等であればステップS605に行き、受取方法入力画面情報等でなければステップS612に行く。なお、受取方法入力画面情報等とは、例えば、受取方法入力画面情報と移動体識別情報入力画面である。なお、移動体識別情報入力画面は、ユーザ情報入力画面の一例である。
【0123】
(ステップS605)ユーザ処理部23は、ステップS604で受信された受取方法入力画面情報から受取方法入力画面を構成する。ユーザ出力部26は、受取方法入力画面を出力する。
【0124】
(ステップS606)ユーザ受付部22は、受取方法識別子を受け付けたか否かを判断する。受取方法識別子を受け付けた場合はステップS607に行き、受取方法識別子を受け付けなかった場合はステップS606に戻る。
【0125】
(ステップS607)ユーザ処理部23は、ステップS606で受け付けた受取方法識別子が「駐車場」であるか「店舗」であるかを判断する。「駐車場」であればステップS608に行き、「店舗」であればステップS611に行く。なお、受取方法識別子「駐車場」は、駐車場で商品を受け取る旨を示す情報である。受取方法識別子「店舗」は、店舗内で商品を受け取る旨を示す情報である。なお、店舗内で商品を受け取ることは、ユーザが移動して、店舗が指定する場所(例えば、店舗の入口前など)で受け取ることも含む。
【0126】
(ステップS608)ユーザ処理部23は、「駐車場」に対応する移動体識別情報入力画面情報を用いて、移動体識別情報入力画面を構成する。次に、ユーザ出力部26は、移動体識別情報入力画面を出力する。
【0127】
(ステップS609)ユーザ受付部22は、移動体識別情報を受け付けたか否かを判断する。移動体識別情報を受け付けた場合はステップS610に行き、移動体識別情報を受け付けなかった場合はステップS609に戻る。
【0128】
(ステップS610)ユーザ処理部23は、受け付けられた移動体識別情報を用いて、送信する移動体識別情報を構成する。ユーザ送信部24は、当該移動体識別情報を情報処理装置1に送信する。ステップS601に戻る。
【0129】
(ステップS611)ユーザ送信部24は、受取方法が「店舗受取の旨の情報」を送信する。ステップS601に戻る。
【0130】
(ステップS612)ユーザ出力部26は、受信されたエラーメッセージを出力する。ステップS601に戻る。
【0131】
(ステップS613)ユーザ受信部25は、到着情報入力画面情報を情報処理装置1から受信したか否かを判断する。到着情報入力画面情報を受信した場合はステップS614に行き、受信しなかった場合はステップS601に戻る。
【0132】
(ステップS614)ユーザ処理部23は、受信された到着情報入力画面情報を用いて到着情報入力画面を構成する。ユーザ出力部26は、到着情報入力画面を出力する。
【0133】
(ステップS615)ユーザ受付部22は、到着情報を受け付けたか否かを判断する。到着情報を受け付けた場合はステップS616に行き、到着情報を受け付けなかった場合はステップS617に行く。
【0134】
(ステップS616)ユーザ処理部23は、送信する到着情報を構成する。ユーザ送信部24は、当該到着情報を情報処理装置1に送信する。ステップS601に戻る。
【0135】
(ステップS617)ユーザ受信部25は、完了情報を情報処理装置1から受信したか否かを判断する。完了情報を受信した場合はステップS618に行き、受信しなかった場合はステップS615に戻る。
【0136】
(ステップS618)ユーザ処理部23は、受信された完了情報を用いて出力する完了情報を構成する。ユーザ出力部26は、完了情報を出力する。ステップS601に戻る。
なお、完了情報の出力に変えて、到着情報入力画面を出力すること、または到着情報を入力可能とすること(例えば、選択できなかった到着情報のボタンを選択可能とすること)等が行われても良い。
【0137】
なお、図6のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0138】
次に、第一店舗端末3の動作例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0139】
(ステップS701)店舗受信部33は、注文情報を受信したか否かを判断する。注文情報を受信した場合はステップS702に行き、注文情報を受信しなかった場合はステップS703に行く。
【0140】
(ステップS702)店舗処理部34は、受信された注文情報を用いて、出力する注文情報を構成する。店舗出力部35は、当該注文情報を出力する。ステップS701に戻る。
【0141】
(ステップS703)店舗受付部32は、完了情報を受け付けたか否かを判断する。完了情報を受け付けた場合はステップS704に行き、完了情報を受け付けなかった場合はステップS701に戻る。なお、完了情報の受け付けは、例えば、完了ボタンの指示により行われる。
【0142】
(ステップS704)店舗処理部34は、受け付けられた完了情報を用いて、送信する完了情報を構成する。なお、送信する完了情報は、注文識別子、ユーザ識別子を有することは好適である。
【0143】
(ステップS705)店舗送信部36は、当該完了情報を情報処理装置1に送信する。
ステップS701に戻る。
【0144】
なお、図7のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0145】
次に、第二店舗端末3の動作例について説明する。第二店舗端末3の店舗受信部33は、到着情報を受信する。次に、店舗処理部34は、到着情報に対応する情報であり、出力する情報を構成する。なお、出力する情報は、例えば、ユーザ情報、注文した商品の情報を有する。つまり、店舗処理部34は、例えば、到着情報が有する注文識別子またはユーザ識別子に対応するユーザ情報を格納部11から取得する。また、店舗処理部34は、例えば、到着情報が有する注文識別子に対応する商品名等の商品の情報を図示しない商品情報管理表から取得する。そして、店舗出力部35は、当該取得した情報を出力する。
【0146】
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作について説明する。情報システムAの概念図は図1である。
【0147】
今、情報処理装置1のユーザ情報格納部111には、図8に示す構造を有するユーザ管理表が格納されている。ユーザ管理表は、ユーザ情報の一部または全部を管理する表である。ここでは、ユーザ管理表は、「ユーザ識別子」「氏名」「電話番号」「クレジットカード番号」を有する1以上のレコードを有する。なお、ユーザ管理表におけるレコードが蓄積されるタイミングやトリガーは問わない。例えば、ユーザがユーザ情報の登録手続きを行うことにより、レコードが登録される。
【0148】
また、注文情報格納部112には、図9に示す構造を有する注文管理表が格納されている。注文管理表は、「ID」「注文番号」「ユーザ識別子」「商品識別子」「個数」「金額」「受取時刻」「移動体識別情報」「駐車場場所情報」を有するレコードを1以上格納している。「注文番号」は、注文識別子である。「移動体識別情報」は、ここでは、「色」「車両No」を有する。
【0149】
かかる状況で、ユーザ「タニグチ タツヤ」は、自分のユーザ端末2を使用して、図10の注文画面からボタン1001を指示し、注文のための操作を行った、とする。なお、注文のための操作において、図示しないが、ユーザは、商品の希望受取時刻「2020年05月01日(金)11時00分」を入力した、とする。また、ボタン1001は、商品識別子「G002」で識別される商品に対応するボタンである、とする。
【0150】
すると、ユーザ端末2のユーザ受付部22は、商品識別子「G002」と希望受取時刻「2020年05月01日(金)11時00分」とを有する注文情報を受け付ける。次に、ユーザ処理部23は、受け付けた注文情報が有する商品識別子「G002」を取得する。また、ユーザ処理部23は、デフォルトの個数である「1」を取得する。また、ユーザ処理部23は、商品識別子「G002」と対になる金額「2000円」を図10の画面を構成する画面情報または図示しない商品管理表から取得する。また、ユーザ処理部23は、ユーザ格納部21に格納されているユーザ識別子「U002」を取得する。そして、ユーザ処理部23は、送信する注文情報「<ユーザ識別子>U002,<受取時刻>2020年5月1日(金)11時00分,<商品識別子>G002,<個数>1,<金額>2000円」を構成する。次に、ユーザ送信部24は、当該注文情報を情報処理装置1に送信する。
【0151】
次に、情報処理装置1の注文受信部121は、当該注文情報をユーザ端末2から受信する。次に、決済部132は、受信された注文情報が有するユーザ識別子「U002」を取得する。そして、決済部132は、ユーザ識別子「U002」と対になるクレジットカード番号「7777****389」を図8のユーザ管理表から取得する。また、決済部132は、受信された注文情報が有する金額「2000円」を取得する。次に、決済部132は、クレジットカード番号「7777****389」、金額「2000円」を用いて、2000円の決済処理を行う。その結果、決済処理は正常に終了した、とする。
【0152】
次に、注文処理部131は、決済処理が正常に行われた、と判断する。次に、注文処理部131は、受信された注文情報「<ユーザ識別子>U002,<受取時刻>2020年5月1日(金)11時00分,<商品識別子>G002,<個数>1,<金額>2000円」を取得する。そして、注文処理部131は、ユニークな注文識別子「202005012831401」を生成する。なお、ユニークな注文識別子を生成するアルゴリズムは問わない。注文処理部131は、例えば、最新の注文識別子に1を加えて、新たなユニークな識別子を取得する。また、注文処理部131は、例えば、「日付+ユニークな数値」により新たなユニークな識別子を取得する。なお、ユニークな数値は、例えば、同日の前の数値に1を加えた数値である。
【0153】
次に、注文処理部131は、受信された注文情報と生成した注文識別子とを有する注文情報「<注文番号>202005012831401,<ユーザ識別子>U002,<受取時刻>2020年5月1日(金)11時00分,<商品識別子>G002,<個数>1,<金額>2000円」を構成する。次に、注文処理部131は、構成した注文情報を注文管理表に蓄積する。かかる注文情報のレコードは、図9の「ID=621」のレコードである。
【0154】
次に、注文処理部131は、構成した注文情報を用いて、厨房内の第一店舗端末3に送信する注文情報を構成する。なお、かかる注文情報は、「<受取時刻>2020年5月1日(金)11時00分,<商品識別子>G002,<個数>1」を有する、とする。
【0155】
次に、出力部14は、取得した注文情報等「<受取時刻>2020年5月1日(金)11時00分,<商品識別子>G002,<個数>1」を、第一店舗端末3に送信する。なお、第一店舗端末3へ情報を送信するための第一店舗端末識別子は、格納部11に格納されている、とする。
【0156】
次に、第一店舗端末3は、注文情報等を受信し、出力する。かかる出力例は、図11である。図11において、6つの注文情報が第一店舗端末3に出力されている。また、ユーザ「タナカタツヤ」の注文情報は、1101のレコードである。
【0157】
次に、情報処理装置1の処理部13は、格納部11から受取方法入力画面情報と移動体識別情報入力画面情報とを取得する。そして、出力部14は、当該受取方法入力画面情報と移動体識別情報入力画面情報とをユーザ端末2に送信する。
【0158】
次に、ユーザ端末2のユーザ受信部25は、受取方法入力画面情報と移動体識別情報入力画面情報とを受信する。ユーザ処理部23は、受信された受取方法入力画面情報から受取方法入力画面を構成する。ユーザ出力部26は、受取方法入力画面を出力する。かかる受取方法入力画面の例は、図12である。
【0159】
次に、ユーザ「タナカタツヤ」は、「駐車場」ボタン1201を指示した、とする。すると、ユーザ端末2のユーザ受付部22は、受取方法識別子「駐車場」を受け付ける。ユーザ処理部23は、受取方法識別子「駐車場」に対応する移動体識別情報入力画面情報を取得する。また、ユーザ処理部23は、移動体識別情報入力画面情報を用いて、移動体識別情報入力画面を構成する。次に、ユーザ出力部26は、「駐車場」に対応する移動体識別情報入力画面を出力する。かかる出力例は、図13である。
【0160】
次に、ユーザは、色のフィールドに「白」、車両Noのフィールドに「7777」を入力し、決定ボタン1301を指示した、とする。すると、ユーザ端末2のユーザ受付部22は、移動体識別情報「<色>白,<車両No>7777」を受け付ける。次に、ユーザ処理部23は、受け付けられた移動体識別情報を用いて、送信する移動体識別情報「<ユーザ識別子>U002,<注文番号>202005012831401,<色>白,<車両No>7777」を構成する。次に、ユーザ送信部24は、当該移動体識別情報を情報処理装置1に送信する。
【0161】
次に、情報処理装置1の受信部12は、ユーザ端末2から移動体識別情報「<ユーザ識別子>U002,<注文番号>202005012831401,<色>白,<車両No>7777」を受信する。次に、処理部13は、「<ユーザ識別子>U002,<注文番号>202005012831401」に対応付けて、移動体識別情報「<色>白,<車両No>7777」を注文管理表に蓄積する。かかる蓄積例は、図14の「ID=621」のレコードである。
【0162】
次に、情報処理装置1の注文処理部131は、到着情報入力画面情報の雛形を格納部11から取得する。また、注文処理部131は、注文情報から「<注文番号>202005012831401」を取得する。また、注文処理部131は、注文情報が有する「<ユーザ識別子>U002」をキーとしてユーザ管理表を検索し、「<氏名>タニグチ タツヤ,<電話番号08019948040」を取得する。次に、注文処理部131は、到着情報入力画面情報の雛形に、「<注文番号>202005012831401」「<氏名>タニグチ タツヤ,<電話番号08019948040」を挿入し、到着情報入力画面情報を構成する。次に、出力部14は、当該到着情報入力画面情報をユーザ端末2に送信する。
【0163】
次に、ユーザ端末2のユーザ受信部25は、到着情報入力画面情報を受信する。次に、ユーザ処理部23は、受信された到着情報入力画面情報を用いて到着情報入力画面を構成する。ユーザ出力部26は、到着情報入力画面を出力する。かかる到着情報入力画面の例は、図15である。
【0164】
次に、ユーザ「タニグチ タツヤ」の注文商品の持ち帰りの準備が完了し、厨房の店員が、図11の第一店舗端末3の画面の「完了」ボタン1102を指示した、とする。すると、第一店舗端末3の店舗受付部32は、「<注文番号>202005012831401」を含む完了情報を受け付ける。次に、店舗処理部34は、受け付けられた完了情報を用いて、送信する完了情報を構成する。次に、店舗送信部36は、当該完了情報を情報処理装置1に送信する。
【0165】
次に、情報処理装置1の完了受信部122は、「<注文番号>202005012831401」を含む完了情報を店舗端末3から受信する。次に、入力支援部133は、完了情報に含まれる注文番号「202005012831401」とユーザ識別子「U002」とを取得する。次に、入力支援部133は、取得した注文識別子、ユーザ識別子に対応する情報(例えば、「タニグチ タツヤ 様 注文番号「202005012831401」のご用意ができました。店舗に到着されている場合、「店舗に到着しました!」のボタンを押下してください」を構成する。なお、かかる完了情報の雛形「<氏名>様 注文番号<注文番号>のご用意ができました。店舗に到着されている場合、「店舗に到着しました!」のボタンを押下してください」は格納部11に格納されている、とする。また、入力支援部133は、ユーザ識別子「U002」と対になる氏名「タニグチ タツヤ」をユーザ管理表から取得する、とする。
【0166】
次に、入力支援部133は、構成した完了情報を、ユーザ「タニグチ タツヤ」のユーザ端末2に送信する。
【0167】
次に、ユーザ端末2のユーザ受信部25は、完了情報を情報処理装置1から受信する。そして、ユーザ処理部23は、受信された完了情報を用いて出力する完了情報を構成する。ユーザ出力部26は、完了情報を出力する。
【0168】
次に、完了情報を見たユーザ「タニグチ タツヤ」は、図15の到着情報入力画面のボタン1105を指示した、とする。すると、ユーザ受付部22は、到着情報を受け付ける。次に、ユーザ処理部23は、送信する到着情報を構成する。ユーザ送信部24は、当該到着情報を情報処理装置1に送信する。
【0169】
次に、情報処理装置1の到着受信部123は、到着情報を受信する。次に、ユーザ情報取得部134は、到着情報に含まれるユーザ識別子「U002」と注文番号「202005012831401」とを取得する。次に、ユーザ情報取得部134は、ユーザ識別子「U002」と注文番号「202005012831401」とに対応する移動体識別情報「<色>白,<車両No>7777」を注文管理表から取得する。また、ユーザ情報取得部134は、注文番号「202005012831401」と対になる商品識別子「G002」を取得し、当該商品識別子「G002」と対になる商品名「大サービスセット」を図示しない商品管理表から取得する。なお、商品管理表は、1以上の商品情報を有する。商品情報は、商品識別子、商品名、価格等を有する。また、ユーザ情報取得部134は、ユーザ識別子「U002」と対になるユーザ属性値「<氏名>タニグチ タツヤ」をユーザ管理表から取得する。次に、ユーザ処理部23は、送信する到着情報「<氏名>タニグチ タツヤ,<色>白,<車両No>7777,<商品名>大サービスセット」を構成する。次に、ユーザ送信部24は、当該到着情報を第二店舗端末3に送信する。
【0170】
次に、第二店舗端末3の店舗受信部33は、当該到着情報を受信する。次に、店舗処理部34は、到着情報に対応する情報であり、出力する情報を構成する。そして、店舗出力部35は、当該情報を出力する。なお、第二店舗端末3の出力例は、図16である。
【0171】
フロアの店員は、図16の表示を見て、ユーザ「タニグチ タツヤ」様が駐車場に来られたことを把握し、出来上がっている商品を駐車場まで運んで、ユーザに渡すこととなる。
【0172】
以上、本実施の形態において、到着情報の受信に応じて、ユーザが到着したことの店舗への報知処理を行うことにより、移動体を使用した持ち帰り商品の引渡しがスムーズにできる。さらに具体的には、かかる報知処理により、例えば、自動車等の移動体により、注文した商品を取りに来たユーザに、店員が迅速に移動体まで商品を届けることができる。
【0173】
また、本実施の形態によれば、入力支援処理を行うことにより、移動体を使用した持ち帰り商品の引渡しの際のユーザの入力が容易になる。また、本実施の形態によれば、移動体特定情報の送受信により、移動体を使用した持ち帰り商品の引渡しがスムーズにできる。
【0174】
さらに、本実施の形態によれば、ユーザ端末と通信を確立した後に自動的にユーザ識別子を受信した中継装置から到着情報を受信する構成により、移動体を使用した持ち帰り商品の引渡しの際のユーザの入力作業を軽減できる。
【0175】
なお、本実施の形態において、完了情報の送受信処理は無くても良い。かかる場合、情報処理装置は、ユーザが持ち帰る商品を識別する商品識別子を含む注文情報を、当該ユーザを識別するユーザ識別子に対応付けて受信する注文受信部と、前記注文情報に対応する注文に関する注文処理を行う注文処理部と、前記注文情報に対応する注文識別子に対応付く情報であり、前記ユーザ識別子で識別されるユーザが店舗に到着したことを示す到着情報を受信する到着受信部と、前記ユーザ識別子で識別されるユーザに関するユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、前記ユーザ情報取得部が取得したユーザ情報を出力するユーザ情報出力部とを具備し、前記到着情報の受信に応じて、前記ユーザが到着したことの前記店舗への報知処理を行う情報処理装置である。
【0176】
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、ユーザが持ち帰る商品を識別する商品識別子を含む注文情報を、当該ユーザを識別するユーザ識別子に対応付けて受信する注文受信部と、前記注文情報に対応する注文に関する注文処理を行う注文処理部と、前記注文情報に対応する注文識別子に対応付く情報であり、前記ユーザ識別子で識別されるユーザが店舗に到着したことを示す到着情報を受信する到着受信部と、前記ユーザ識別子で識別されるユーザに関するユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、前記ユーザ情報取得部が取得したユーザ情報を出力するユーザ情報出力部として機能させるためのプログラムであって、前記到着情報の受信に応じて、前記ユーザが到着したことの前記店舗への報知処理を行う、プログラムである。
【0177】
(実施の形態2)
本実施の形態において、ユーザ端末等から注文された商品を保管可能なロッカーを有するロッカーシステムであって、受け取りの予約時刻に対して、予め決められた条件を満たす時に、予め決められた処理を行うロッカーシステムについて説明する。なお、予め決められた処理は、例えば、商品を取り出すことを防止する処理、警告を出力する処理等である。また、商品は、例えば、食品である。また、食品は、例えば、お寿司、お刺身等の生鮮食品である。
【0178】
また、本実施の形態において、予約したユーザに商品の受け取りに関する情報(例えば、キー)を送信し、当該キーを用いて、ユーザがロッカーから商品を取り出せるロッカーシステムについて説明する。
【0179】
また、本実施の形態において、ユーザが店舗に到着したことに関する到着情報の受信に応じて、商品の受け取りに関する情報(例えば、キー)を送信するロッカーシステムについて説明する。
【0180】
図17は、本実施の形態におけるロッカーシステムBの概念図である。ロッカーシステムBは、1または2以上のユーザ端末4、制御装置5、および1または2以上のロッカー6を備える。
【0181】
ユーザ端末4は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、いわゆるパーソナルコンピュータ等であり、その種類は問わない。また、ユーザ端末4は、ユーザ端末2の機能の一部または全部を有しても良い。
【0182】
制御装置5は、通常、いわゆるサーバであり、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバ等であり、その種類は問わない。
【0183】
ロッカー6は、1または2以上の商品貯蔵庫を有する。商品貯蔵庫は、注文された商品を入れる庫である。商品貯蔵庫は、冷蔵機能を有することは好適であるが、冷蔵機能の有無は問わない。
【0184】
また、ユーザ端末4、制御装置5、および1または2以上のロッカー6は、各々、インターネット等のネットワークにより通信可能であることは好適である。
【0185】
図18は、本実施の形態におけるロッカーシステムBのブロック図である。図19は、ロッカーシステムBを構成する制御装置5のブロック図である。
【0186】
ロッカーシステムBを構成するユーザ端末4は、ユーザ格納部41、ユーザ受付部42、ユーザ処理部43、ユーザ送信部44、ユーザ受信部45、およびユーザ出力部46を備える。
【0187】
制御装置5は、格納部51、受信部52、および処理部53を備える。格納部51は、ユーザ情報格納部111、および注文情報格納部112を備える。受信部52は、注文受信部521、および到着受信部522を備える。処理部53は、注文処理部131、決済部132、判断部531、およびロッカー処理部532を備える。
【0188】
ロッカー6は、ロッカー受信部61、および1または2以上の商品貯蔵庫62を備える。
【0189】
ユーザ端末4を構成するユーザ格納部41には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、ユーザ識別子、ユーザ情報、注文情報、後述するキーである。ユーザ識別子は、ユーザ端末4のユーザを識別する情報である。ユーザ識別子は、例えば、ユーザID、氏名、メールアドレス、電話番号などである。ユーザ識別子は、ユーザ端末4を識別する端末識別子でも良い。端末識別子は、例えば、IPアドレス、端末IDなどである。なお、キーは、コードと言っても良い。
【0190】
ユーザ受付部42は、ユーザからの入力を受け付ける。入力は、指示または情報である。指示または情報の内容は問わない。指示または情報は、例えば、ユーザ情報、注文情報、到着情報である。指示は、例えば、画面情報へのアクセス指示、キー出力指示である。指示は、例えば、ボタンの押下、メニュー項目の選択等により行われる。ボタンの押下、メニュー項目の選択等は、例えば、購入する商品の指示、注文指示である。キー出力指示とは、受信されたキーを出力する指示である。キーの出力とは、キーの表示、またはキーの送信である。なお、キーの送信先は、例えば、ロッカー6、または制御装置5である。
【0191】
指示または情報の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0192】
ユーザ処理部43は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、ユーザ受付部42が受け付けた指示や情報等を、送信する構造の指示や情報等に変更する処理である。各種の処理は、例えば、ユーザ受信部45が受信した情報を出力する構造に変更する処理である。
【0193】
ユーザ送信部44は、指示や情報等を制御装置5に送信する。指示や情報等とは、例えば、ユーザ情報、注文情報、到着情報、ユーザ処理部43が構成した情報等である。
【0194】
ユーザ受信部45は、各種の情報や指示等を受信する。各種の情報や指示等は、例えば、各種の画面情報、商品を渡す準備が完了した旨を示す完了情報、後述するキー、後述する警告情報である。
【0195】
ユーザ出力部46は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、ユーザ処理部43が構成した情報、ユーザ受付部42が受け付けた指示や情報等、ユーザ受信部45が受信した各種の情報や指示等である。
【0196】
ここで、出力とは、通常、ディスプレイへの表示であるが、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
【0197】
制御装置5を構成する格納部51には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、ユーザ情報、注文情報、商品情報、各種の画面情報、後述する時刻条件等の条件、後述する警告情報である。各種の画面情報は、例えば、注文画面情報、受取方法入力画面情報、ユーザ情報入力画面情報、到着情報入力画面情報である。注文画面情報は、商品を注文するための画面を構成するための情報である。受取方法入力画面情報は、商品を受け取る方法を入力する画面を構成するための情報である。なお、商品を受け取る方法は、例えば、駐車場で受け取ること、店頭レジで受け取ることがある。ユーザ情報入力画面情報は、ユーザ情報を入力する画面を構成するための情報である。なお、ユーザ情報は、例えば、移動体の色、車両番号、ユーザの氏名、電話番号である。到着情報入力画面情報は、到着情報を入力する画面を構成するための情報である。
【0198】
受信部52は、各種の情報を受信する。受信部52は、例えば、各種の情報をユーザ端末2から受信する。各種の情報は、例えば、注文情報、完了情報、到着情報、受取方法識別子、キーである。受取方法識別子は、商品を受け取る方法を識別する情報である。受取方法識別子は、例えば、「駐車場での受け取り」「店頭での受け取り」である。なお、「店頭での受け取り」は、ここでは、ロッカー6からの商品の取得である。
【0199】
注文受信部521は、注文情報を、一のユーザを識別するユーザ識別子に対応付けて受信する。注文情報は、ここでは、1または2以上の商品識別子と時刻情報とを含む。商品識別子は、ユーザが持ち帰る商品を識別する情報である。時刻情報は、商品の受け取りの予約時刻を特定する情報である。時刻情報は、例えば、「2021年2月12日 18時00分」「19時45分」等であるが、そのデータ構造等は問わない。
【0200】
注文受信部521は、例えば、注文情報をユーザ端末4から受信する。ただし、注文受信部521は、注文情報を図示しない注文サーバから受信しても良い。注文サーバは、注文情報をユーザ端末4から受信し、注文情報を処理する装置である。注文サーバは、例えば、情報処理装置1である。
【0201】
到着受信部522は、到着情報を受信する。到着受信部522は、通常、ユーザ端末4から到着情報を受信する。到着情報は、ユーザが店舗に到着したことを示す情報である。到着受信部522は、図示しない装置(例えば、情報処理装置1)から、ユーザ端末4が送信した到着情報を受信しても良い。到着情報は、ユーザが店舗の駐車場に到着したことを示す情報でも良い。到着情報は、ユーザが、注文した商品を受け取れる状態にあること、またはあと少しの時間で、注文した商品を受け取れる状態になることを示す情報でも良い。到着情報は、注文情報に対応付く情報である。到着情報は、例えば、ユーザ識別子または注文識別子に対応付く情報である。到着情報とは、例えば、ユーザ識別子または注文識別子を有する。
【0202】
到着受信部522は、到着受信部123と同じ処理を行っても良い。
【0203】
なお、一のユーザが使用し、注文情報を送信するユーザ端末4と、当該一のユーザが使用し、到着情報を送信するユーザ端末4とは、通常、同じ端末であるが、異なる端末でも良い。
【0204】
処理部53は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、注文処理部131、決済部132、判断部531、ロッカー処理部532が行う処理である。
【0205】
判断部531は、注文情報が有する時刻情報を用いて、時刻条件を満たすか否かを判断する。なお、時刻条件は、格納部51に格納されている。
【0206】
判断部531は、時刻条件以外の条件を満たすか否かを判断しても良い。時刻条件以外の条件は、例えば、商品貯蔵庫62に注文した商品が格納されていないことである。また、時刻条件以外の条件は、例えば、商品貯蔵庫62に注文した商品が格納されていることである。
【0207】
時刻条件は、時刻に関する条件である。時刻条件は、例えば、時刻情報が特定する受け取り時刻に対して、現在時刻が、早すぎること(来店が早すぎること)である。時刻条件は、例えば、時刻情報が特定する受け取り時刻に対して、現在時刻が、所定時間以上前または所定時間より長い時間前であることである。時刻条件は、例えば、現在時刻が、注文情報が有する時刻情報が特定する受け取り時刻より閾値の時間以上前であることである。時刻条件は、例えば、現在時刻が、注文情報が有する時刻情報が特定する受け取り時刻より閾値より長い時間前であることである。また、この時刻条件は、例えば、注文対象の商品の準備に相当時間かかり、注文者に引き渡す準備ができていないことを検出するための条件である。
【0208】
時刻条件は、例えば、現在時刻が、時刻情報が特定する受け取り時刻に対して、遅すぎること(来店が遅すぎること)である。時刻条件は、例えば、現在時刻が、時刻情報が特定する受け取り時刻に対して、長い時間が経過していることである。時刻条件は、例えば、時刻情報が特定する受け取り時刻に対して、現在時刻が、所定時間以上後または所定時間より長い時間後であることである。時刻条件は、例えば、現在時刻が、注文情報が有する時刻情報が特定する受け取り時刻より閾値の時間以上後であることである。時刻条件は、例えば、現在時刻が、注文情報が有する時刻情報が特定する受け取り時刻より閾値の時間より後であることである。なお、時刻情報が特定する受け取り時刻に対して、遅すぎることは、商品が商品貯蔵庫62に入れられてから時間が経過しすぎていること(閾値以上または閾値より長い時間が経過したこと)と同意義である、と考えて良い。また、この時刻条件は、例えば、対象の商品が生鮮食品である場合、鮮度が維持できていない可能性をあることを検出するための条件である。
【0209】
ロッカー処理部532は、判断部531が時刻条件を満たすと判断した場合に、商品が保管されるロッカー6に関する所定の処理を行う。
【0210】
所定の処理は、例えば、ロッカー6をオープンできない状況にする処理である。また、所定の処理は、例えば、警告情報の出力処理である。なお、警告情報の出力は、警告情報の送信、警告情報の表示、または警告情報の音声出力等である。つまり、警告情報の出力態様は種々あり得る。また、所定の処理は、例えば、ロッカー6をオープン可能な状況にする処理である。所定の処理は、例えば、商品をロッカー6から取り出せないようにするための処理である。なお、商品を取り出せないようにすることは、ロックをかけた状態にすること、キーを受信できない状態にすること等である。また、所定の処理は、例えば、警告情報を送信する処理である。
【0211】
ロッカー処理部532は、例えば、注文情報に対応する商品をロッカー6から取り出せないようにする。
【0212】
ロッカー処理部532は、例えば、注文情報に対応する商品の商品貯蔵庫62にロックをかけた状態にする。
【0213】
ロッカー処理部532は、例えば、警告情報を出力する。警告情報は、例えば、受け取り時刻に対して長い時間が経過していることに関する情報である。なお、かかる警告情報は、例えば、商品の鮮度が落ちていることを知らせる情報である。また、警告情報は、例えば、商品を引き渡す準備がまだ出来ていないことを知らせる情報である。
【0214】
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。なお、警告情報の出力は、ブザー音の出力、警告文の表示等でも良い。
【0215】
ロッカー処理部532は、例えば、ユーザ識別子で識別される一のユーザに対して、ロッカー6をオープンするためのキーを送信する。なお、ロッカー6をオープンすることは、注文した商品が格納されている商品貯蔵庫から商品を取り出し可能な状態にすることである、と考えても良い。
【0216】
なお、キーは、例えば、ユニークなIDであり、例えば、ワンタイムパスワードである。キーは、例えば、QRコード(登録商標)等の二次元コード、数字列等でも良い。キーは、ロッカー6を識別する識別子に対応付いていることは好適である。キーは、ロッカーの商品貯蔵庫62を識別する識別子に対応付いていることは好適である。
【0217】
また、キーを送信するタイミングは問わない。注文情報の受信に応じて、キーを送信しても良い。ただし、ロッカー処理部532は、到着情報の受信に応じて、一のユーザに対して、ロッカー6をオープンするためのキーを送信することは好適である。
【0218】
ロッカー処理部532は、例えば、受信部52が受信したキーに対応する商品貯蔵庫62から商品を取り出し可能にする。商品を取り出し可能にすることは、例えば、ロッカーのドアのロックを外す処理であるが、他の処理でも良い。
【0219】
ロッカー6は、通常、制御装置5と通信可能である。ロッカー6は、ユーザ端末4と通信可能でも良い。ロッカー6と制御装置5との通信手段、ロッカー6とユーザ端末4との通信手段は、例えば、インターネット、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信等、問わない。
【0220】
また、ロッカー6は、1または2以上のディスプレイを有しても良い。ディスプレイに、警告情報が出力されることは好適である。
【0221】
ロッカー6を構成するロッカー受信部61は、例えば、キーを受信する。ロッカー受信部61は、例えば、制御装置5から一の商品貯蔵庫62をオープンするためのキーやキーを含む指示を受信する。ロッカー受信部61は、例えば、ユーザ端末4から一の商品貯蔵庫62をオープンするためのキーやキーを含む指示を受信する。かかるキーまたは指示の受信により、一の商品貯蔵庫62から商品が取り出し可能となる。
【0222】
また、受信部52が受信したキーに対応する商品貯蔵庫62から商品を取り出し可能にする処理をロッカー処理部532が行ったことに応じて、キーに対応する商品貯蔵庫62から商品が取り出し可能となる。
【0223】
なお、商品貯蔵庫62から商品が取り出し可能となることは、通常、商品貯蔵庫62のドアがオープンされることである。ただし、商品貯蔵庫62から商品が取り出し可能となることは、例えば、商品に繋がれているチェーンが商品から離脱可能になる等でも良い。商品貯蔵庫62から商品が取り出し可能となるための仕組みは問わない。
【0224】
ロッカー6は、キーが埋め込まれたコード(例えば、QRコードやバーコード等のコード)を読み取り、当該コードに対応する商品貯蔵庫62から商品が取り出し可能とする状態になっても良い。
【0225】
商品貯蔵庫62は、注文された商品を貯蔵できる庫である。商品貯蔵庫62は、冷蔵機能または冷凍機能を有することは好適である。商品貯蔵庫62は、ディスプレイを有しても良い。つまり、ロッカー6が2以上の商品貯蔵庫62を具備する場合、商品貯蔵庫62ごとにディスプレイを有しても良い。
【0226】
ユーザ格納部41、格納部51、ユーザ情報格納部111、および注文情報格納部112は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0227】
ユーザ格納部41等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報がユーザ格納部41等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報がユーザ格納部41等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報がユーザ格納部41等で記憶されるようになってもよい。
【0228】
ユーザ受付部42は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0229】
ユーザ処理部43、処理部53、注文処理部131、決済部132、判断部531、およびロッカー処理部532は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。ユーザ処理部43等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、例えば、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0230】
ユーザ送信部44、およびロッカー処理部532は、例えば、無線または有線の通信手段で実現される。
【0231】
ユーザ受信部45、受信部52、注文受信部521、到着受信部522、およびロッカー受信部61は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。
【0232】
ユーザ出力部46は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。ユーザ出力部46は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0233】
次に、ロッカーシステムBの動作例について説明する。まず、図20のフローチャートを用いて、ロッカーシステムBを構成するユーザ端末4の動作例について説明する。図20のフローチャートにおいて、図6のフローチャートと同一のステップについて、説明を省略する。
【0234】
(ステップS2001)ユーザ受信部45は、キーを受信したか否かを判断する。キーを受信した場合はステップS2002に行き、キーを受信しなかった場合はステップS2003に行く。
【0235】
(ステップS2002)ユーザ処理部43は、ステップS2001で受信されたキーをユーザ格納部41に蓄積する。ステップS601に戻る。なお、ここで、ユーザ処理部43は、ステップS2001で受信されたキーを表示する等しても良い。また、ユーザ処理部43は、ステップS2001で受信されたキーを、ロッカー6に送信しても良い。ここでのキーの送信により、キーに対応する商品貯蔵庫62から注文した商品が取り出し可能となる。
【0236】
(ステップS2003)ユーザ受信部45は、警告情報を受信したか否かを判断する。警告情報を受信した場合はステップS2004に行き、警告情報を受信しなかった場合はステップS2001に戻る。なお、ここで受信される警告情報は、例えば、第一警告情報または第二警告情報である。
【0237】
(ステップS2004)ユーザ出力部46は、ステップS2003で受信された警告情報を出力する。
【0238】
(ステップS2005)ユーザ受付部42は、ユーザからキー出力指示を受け付けたか否かを判断する。キー出力指示を受け付けた場合はステップS2004に行き、キー出力指示を受け付けなかった場合はステップS601に戻る。
【0239】
(ステップS2006)ユーザ出力部46は、ユーザ格納部41に格納されているキーを取得し、出力する。なお、ここでの出力は、例えば、表示、またはロッカー6への送信である。
【0240】
なお、図20のフローチャートにおいて、到着情報の送信に応じて、キーを受信した。しかし、図20のフローチャートにおいて、他のトリガーにより、キーを受信しても良い。他のトリガーとは、例えば、注文情報の送信、決済処理の完了等である。
【0241】
また、図20のフローチャートにおいて、到着情報の送信に応じて、警告情報を受信した。しかし、図20のフローチャートにおいて、他のトリガーにより、警告情報を受信しても良い。他のトリガーとは、例えば、キーの送信、ユーザ端末4から送信された位置情報が店舗の位置を示す情報であると、制御装置5で判断されたこと等である。
【0242】
さらに、図20のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0243】
次に、制御装置5の動作例について、図21のフローチャートを用いて説明する。図20のフローチャートにおいて、図4のフローチャートと同一のステップについて説明を省略する。
【0244】
(ステップS2101)ステップS417で取得された注文情報が有する受取方法識別子が「店頭での受け取り」であるか否かを判断する。「店頭での受け取り」である場合はステップS2102に行き、「駐車場での受け取り」である場合はステップS401に戻る。
【0245】
(ステップS2102)処理部53は、ユーザに商品を引き渡すための商品引渡処理を行う。ステップS401に戻る。商品引渡処理の例について、図22フローチャートを用いて説明する。
【0246】
なお、図4のフローチャートにおいて、ステップS411で「Yes」の場合、ステップS410に行く。
しても良い。
【0247】
また、図4のフローチャートにおいて、ユーザ端末4からキーを受信したことに応じて、商品引渡処理を行っても良い。かかる場合、商品引渡処理において、警告情報を送信しない場合は、ロッカー処理部532は、対応する商品貯蔵庫62から商品を取りだし可能になるようにロッカー6を制御する。また、かかる場合、例えば、注文時に、ユーザ端末4にキーが送信されている。
【0248】
さらに、図21のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0249】
次に、ステップS2102の商品引渡処理の例について、図22フローチャートを用いて説明する。
【0250】
(ステップS2201)判断部531は、格納部51から時刻条件を取得する。ここで、時刻条件は、第一条件と第二条件とを有する、とする。
【0251】
(ステップS2202)判断部531は、図示しない時計から現在時刻を取得する。
【0252】
(ステップS2203)判断部531は、ステップS2202で取得した現在時刻が、第一条件を満たすほど早い時刻であるか否かを判断する。第一条件を満たす場合はステップS2204に行き、第一条件を満たさない場合はステップS2206に行く。なお、第一条件は、時刻条件の一例であり、現在時刻が受取時刻に対して早すぎることを判断するための条件である。
【0253】
(ステップS2204)ロッカー処理部532は、第一警告情報を格納部51から取得する。なお、第一警告情報は、第一条件に対応付いており、受け取りが予定の時刻に対して早すぎることに関する情報である。
【0254】
(ステップS2205)ロッカー処理部532は、ステップS2204で取得した第一警告情報をユーザ端末4に送信する。上位処理にリターンする。
【0255】
(ステップS2206)判断部531は、ステップS2202で取得した現在時刻が、第二条件を満たすほど遅い時刻であるか否かを判断する。第二条件を満たす場合はステップS2207に行き、第一条件を満たさない場合はステップS2209に行く。なお、第二条件は、時刻条件の一例であり、現在時刻が受取時刻に対して遅すぎることを判断するための条件である。
【0256】
(ステップS2207)ロッカー処理部532は、第二警告情報を格納部51から取得する。第二警告情報は、第二条件に対応付いており、受け取りが予定の時刻に対して遅すぎることに関する情報である。第二警告情報は、例えば、注文された商品の鮮度が落ちていることの注意喚起に関する情報である。
【0257】
(ステップS2208)ロッカー処理部532は、ステップS2207で取得した第二警告情報をユーザ端末4に送信する。上位処理にリターンする。
【0258】
(ステップS2209)ロッカー処理部532は、ステップS417で取得された注文情報に対応する商品が入った商品貯蔵庫62を特定する貯蔵庫識別子を用いて、キーを生成する。
【0259】
(ステップS2210)ロッカー処理部532は、ステップS2209で生成したキーを、ユーザ端末4に送信する。上位処理にリターンする。なお、ここで、ロッカー処理部532は、ロッカー6にキーを送信しても良い。かかる場合、ロッカー6はキーを受信し、当該キーに対応する商品貯蔵庫62から商品を取りだし可能な状態としても良い。なお、商品を取りだし可能な状態とすることは、例えば、注文商品が格納されている商品貯蔵庫62のドアをオープンすることである。
【0260】
なお、図22のフローチャートにおいて、判断部531が判断する対象の条件は、第一条件と第二条件の二つであった。しかし、判断部531が判断する対象の条件は、一つでも、3以上でも良い。
【0261】
また、図22のフローチャートにおいて、条件を満たさない場合(商品の通常の引き渡しが可能である場合)、ロッカー処理部532はユーザ端末4にキーを送信したが、ロッカー処理部532は、注文商品が格納されている商品貯蔵庫62から商品を取りだし可能な状態としても良い。
【0262】
以下、本実施の形態におけるロッカーシステムBの具体的な動作例について説明する。
ロッカーシステムBの概念図は図17である。また、ここでの制御装置5は、実施の形態1で説明した情報処理装置1のすべての機能を有する、とする。
【0263】
今、制御装置5の格納部51には、図23に示す警告情報管理表が格納されている、とする。警告情報管理表には、時刻条件等の条件に対応付けられた警告情報が管理されている。警告情報管理表には、「ID」「条件」「警告情報」を有する。「ID」は、レコードを識別する情報である。「条件」は、時刻条件等の条件である。「条件」は、例えば、時刻条件であるが、注文された商品が商品貯蔵庫に入れられているか否かに関する商品設定情報に基づく条件でも良い。商品設定情報は、ここでは、注文された商品が入れられている商品貯蔵庫のIDまたはNULLを採り得る。商品設定情報がNULLである場合、注文された商品が商品貯蔵庫に入れられていないことを示す。「警告情報」は、ここでは、ロッカー6またはユーザ端末4に送信され、出力される情報である。
【0264】
図23の「ID=1」の条件「0<受取時刻-現在時刻<5分 AND 貯蔵庫ID=NULL」は、現在時刻が受取の予定時刻に対して、5分より短い時間前であり、かつ注文した商品が商品貯蔵庫62に入っていないことである。かかる条件は、受取時刻に近い時刻であるにも関わらず、注文商品の準備が出来ていないことを特定するための条件である。
【0265】
図23の「ID=2」の条件「受取時刻-現在時刻>=5分」は、現在時刻が受取の予定時刻の5分以上前であることである。かかる条件は、受取時刻まで、かなりの時間があることを特定するための条件である。
【0266】
図23の「ID=3」の条件「現在時刻-受取時刻>=20分」は、現在時刻が受取の予定時刻の20分以上後であることである。かかる条件は、受取時刻からかなりの時間が経過していることを特定するための条件である。なお、かかる場合、お寿司等の生鮮食品の鮮度が落ちている可能性があるので、その旨の注意喚起が必要である。
【0267】
また、制御装置5のユーザ情報格納部111には、図8に示すユーザ管理表が格納されている、とする。
【0268】
また、注文情報格納部112には、図24に示す構造を有する注文管理表が格納されている。注文管理表は、「ID」「注文番号」「ユーザ識別子」「商品識別子」「個数」「金額」「受取時刻」「移動体識別情報」「駐車場場所情報」「貯蔵庫ID」を有するレコードを1以上格納している。「貯蔵庫ID」は、注文された商品を格納している商品貯蔵庫の識別子である。
【0269】
さらに、ここでの注文対象の商品は、生鮮食品の中のお寿司である、とする。
【0270】
かかる状況において、複数のユーザがユーザ端末4を用いて、お寿司の注文した、とする。その結果、実施の形態1で説明した処理が行われ、制御装置5の注文情報格納部112には、図24の注文管理表の「ID=621,622,・・・,629,630」等のレコードが格納された、とする。なお、「ID=621」に対応する注文情報に対する受取方法識別子は「駐車場」であり、「ID622,629,630」に対応する注文情報に対する受取方法識別子は「店舗」であった、とする。
【0271】
また、実施の形態1で説明したように、各注文に対して、制御装置5は、決済処理を行い、注文内容を厨房内の第一店舗端末3に送信したりする処理等も行う、とする。
【0272】
さらに、制御装置5のロッカー処理部532は、受取方法識別子「店舗」に対応する注文に対して、注文識別子に対応するユニークなキーを生成する、とする。なお、ユニークなキーは、注文識別子または注文識別子に対応する情報を用いて生成されることは好適である。ユニークなキーは、例えば、注文識別子または注文識別子に対応する情報が埋め込まれた二次元コード、または注文識別子または注文識別子に対応する情報が復元可能なデータ(例えば、ハッシュッ値)である。
【0273】
そして、ロッカー処理部532は、受取方法識別子「店舗」に対応する注文に対して、生成したキーを、注文情報を送信したユーザ端末4に送信する。
【0274】
次に、注文したユーザ端末4は、キーを受信し、蓄積した、とする。
【0275】
そして、2020年5月1日の11時10分に、「ID=622」に対応する商品の調理が完了し、ユーザ識別子「U291」で識別されるユーザにより注文された商品が、貯蔵庫ID「3」で識別される商品貯蔵庫62に入れられた、とする。店員がロッカー6の貯蔵庫ID「3」で識別される商品貯蔵庫62のドアを閉めた操作、または店員のロッカー6への操作により、貯蔵庫ID「3」が注文情報の「ID=622」に対応付けられて、ロッカー6から制御装置5に送信された、とする。
【0276】
次に、制御装置5の受信部52は、注文情報の「ID=622」に対応付けられた貯蔵庫ID「3」を受信する。次に、処理部53は、注文情報の「ID=622」に対応付けて、貯蔵庫ID「3」を、注文管理表(図24)に蓄積する。かかる貯蔵庫ID「3」は、図24の「ID=622」の貯蔵庫ID「3」である。
【0277】
しかし、「ID=622」の注文を行ったユーザ「U291」は、受取時刻「2020年5月1日11時15分」を過ぎても、店舗まで商品を取りに来なかった、とする。
【0278】
そして、時間が経過し、2020年5月1日11時55分になり、受取時刻「2020年5月1日12時00分」である「ID=630」の注文情報に対応する商品の調理が完了し、店員は、ロッカー6の商品貯蔵庫62(貯蔵庫ID「5」)に、商品を格納した、とする。
【0279】
すると、ロッカー6の図示しないロッカー送信部は、貯蔵庫ID「5」を注文情報の「ID=630」に対応付けて、制御装置5に送信した、とする。
【0280】
次に、制御装置5の受信部52は、注文情報の「ID=630」に対応付けられた貯蔵庫ID「5」を受信する。次に、処理部53は、注文情報の「ID=630」に対応付けて、貯蔵庫ID「5」を、注文管理表(図24)に蓄積する。
【0281】
次に、時刻が、「2020年5月1日12時00分」になった、とする。
【0282】
かかる状況において、ユーザ識別子「U301」で識別されるユーザ、ユーザ識別子「U291」で識別されるユーザ、およびユーザ識別子「U300」で識別されるユーザが続けて、店舗に注文した商品を取りに来た、とする。
【0283】
ユーザ識別子「U301」で識別されるユーザの場合(正常に商品を受け取る場合)を具体例1、ユーザ識別子「U291」で識別されるユーザの場合(非常に遅れて来店した場合)を具体例2、およびユーザ識別子「U300」で識別されるユーザの場合(受取時刻より非常に早く来店した場合)を具体例3として、以下に説明する。
【0284】
(具体例1)
ユーザ識別子「U301」で識別されるユーザが店舗に到着し、「ID=630」の注文情報に対応するキーが格納されているユーザ端末4に対して、キー出力指示を入力した、とする。すると、ユーザ端末4のユーザ受付部42は、キー出力指示を受け付ける。次に、ユーザ出力部46は、ユーザ格納部41に格納されているキーを取得し、制御装置5に送信する。
【0285】
次に、制御装置5の受信部52は、キーをユーザ端末4から受信する。
【0286】
次に、制御装置5の判断部531は、受信されたキーから注文情報の識別子「ID=630」を取得する。判断部531は、図23の3つの条件を取得する。次に、判断部531は、図示しない時計から現在時刻「2020年5月1日12時00分」を取得する。次に、判断部531は、注文情報の識別子「ID=630」の受取時刻「2020年5月1日12時00分」、および貯蔵庫ID「5」を、図24の注文管理表から取得する。そして、判断部531は、図23の3つの条件ともに満たさない、と判断する。
【0287】
次に、ロッカー処理部532は、取得された貯蔵庫ID「5」のドアをオープンする指示を、ロッカー6に送信する。
【0288】
次に、ロッカー6のロッカー受信部61は、貯蔵庫ID「5」のドアをオープンする指示を受信する。そして、ロッカー6の図示しないロッカー処理部は、貯蔵庫ID「5」のドアをオープンする。
【0289】
以上の処理により、受取時刻に店舗に到着したユーザ(ユーザ識別子「U301」のユーザ)は、注文した商品をロッカー6から取り出せることとなる。
【0290】
(具体例2)
ユーザ識別子「U291」で識別されるユーザが店舗に到着し、「ID=622」の注文情報に対応するキーが格納されているユーザ端末4に対して、キー出力指示を入力した、とする。すると、ユーザ端末4のユーザ受付部42は、キー出力指示を受け付ける。次に、ユーザ出力部46は、ユーザ格納部41に格納されているキーを取得し、制御装置5に送信する。
【0291】
次に、制御装置5の受信部52は、キーをユーザ端末4から受信する。
【0292】
次に、制御装置5の判断部531は、受信されたキーから注文情報の識別子「ID=622」を取得する。判断部531は、図23の3つの条件を取得する。次に、判断部531は、図示しない時計から現在時刻「2020年5月1日12時00分」を取得する。次に、判断部531は、注文情報の識別子「ID=622」の受取時刻「2020年5月1日11時15分」、および貯蔵庫ID「3」を、図24の注文管理表から取得する。そして、判断部531は、図23の「ID=1,2」の条件は満たさず、図23の「ID=3」の条件「現在時刻-受取時刻>=20分」を満たす、と判断する。ここで、「現在時刻-受取時刻=45分 >= 20分」である。
【0293】
次に、ロッカー処理部532は、図23の「ID=3」の警告情報「お作りしてから時間が経過しているため、従業員にお声がけくださいませ。」を図23の警告情報管理表から取得する。また、ロッカー処理部532は、「ID=622」に対応する注文情報、ユーザ識別子「U291」、ユーザの氏名等を取得した、とする。
【0294】
次に、ロッカー処理部532は、取得した警告情報等を、ユーザ識別子「U291」で識別されるユーザのユーザ端末4に送信する。なお、ユーザ端末4に送信するための送信識別子(例えば、電話番号、IPアドレス、またはメールアドレス)は、注文情報に対応付けて、管理されている、とする。
【0295】
次に、ユーザ識別子「U291」で識別されるユーザのユーザ端末4は、警告情報等を受信し、出力する。かかる出力例は、図25である。なお、図25において、注文情報の一部とユーザの氏名も出力されている。
【0296】
そして、ユーザ「ヤマモト ハナコ」は、店員に声をかけて、商品を作り直してもらう、または商品の安全を確認し、持ち帰ることができた、とする。
【0297】
(具体例3)
ユーザ識別子「U300」で識別されるユーザが店舗に到着し、「ID=629」の注文情報に対応するキーが格納されているユーザ端末4に対して、キー出力指示を入力した、とする。すると、ユーザ端末4のユーザ受付部42は、キー出力指示を受け付ける。次に、ユーザ出力部46は、ユーザ格納部41に格納されているキーを取得し、制御装置5に送信する。
【0298】
次に、制御装置5の受信部52は、キーをユーザ端末4から受信する。
【0299】
次に、制御装置5の判断部531は、受信されたキーから注文情報の識別子「ID=629」を取得する。判断部531は、図23の3つの条件を取得する。次に、判断部531は、図示しない時計から現在時刻「2020年5月1日12時00分」を取得する。次に、判断部531は、注文情報の識別子「ID=629」の受取時刻「2020年5月1日12時45分」、および貯蔵庫ID「 (NULL)」を、図24の注文管理表から取得する。そして、判断部531は、図23の「ID=1,3」の条件は満たさず、図23の「ID=2」の条件「受取時刻-現在時刻>=5分」を満たす、と判断する。ここで、「受取時刻-現在時刻=45分 >= 5分」である。
【0300】
次に、ロッカー処理部532は、図23の「ID=2」の警告情報「もうしばらくお待ち下さい。」を図23の警告情報管理表から取得する。また、ロッカー処理部532は、「ID=629」に対応する注文情報、ユーザ識別子「U291」、ユーザの氏名等を取得した、とする。
【0301】
次に、ロッカー処理部532は、取得した警告情報等を、ユーザ識別子「U291」で識別されるユーザのユーザ端末4とロッカー6とに送信する。
【0302】
次に、ユーザ識別子「U300」で識別されるユーザのユーザ端末4は、警告情報「もうしばらくお待ち下さい。」等を受信し、出力する。
【0303】
また、ロッカー6のロッカー受信部61は、警告情報「もうしばらくお待ち下さい。」と注文番号「202005012831410」とを受信する。次に、ロッカー6は、図示しないディスプレイに、警告情報「もうしばらくお待ち下さい。」と注文番号「202005012831410」とを出力する。なお、ロッカーの出力例は、図26の2601である。
【0304】
以上、本実施の形態によれば、持ち帰りの商品を保管するロッカーに関して、受け取りの予約時刻に応じて、適切に制御できる。
【0305】
また、本実施の形態によれば、例えば、受け取りの予約時刻に応じて、持ち帰りの商品を保管するロッカーから商品を取り出せないように制御できる。
【0306】
また、本実施の形態によれば、例えば、受け取りの予約時刻に応じて、持ち帰りの商品を保管するロッカーをオープンできないようにできる。
【0307】
また、本実施の形態によれば、予約商品のロッカーからの受け取りの予約時刻に応じて、適切な警告を出力できる。
【0308】
また、本実施の形態によれば、例えば、受け取りの予約時刻に応じて、持ち帰りの商品を保管するロッカーをオープンするためのキーを送信できる。
【0309】
また、本実施の形態によれば、到着情報の受信に応じて、持ち帰りの商品を保管するロッカーをオープンするためのキーを送信できる。かかることにより、キーのセキュリティーをより確保できる。
【0310】
さらに、本実施の形態によれば、持ち帰りの商品を保管するロッカーに関して、受け取りの予約時刻に応じて、適切に制御できるシステムを提供できる。
【0311】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における制御装置5を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、ユーザが持ち帰る商品を識別する商品識別子と前記商品の受け取りの予約時刻に関する時刻情報とを含む注文情報を、一のユーザを識別するユーザ識別子に対応付けて受信する注文受信部と、前記注文情報が有する前記時刻情報を用いて、時刻に関する時刻条件を満たすか否かを判断する判断部と、前記判断部が前記時刻条件を満たすと判断した場合に、前記商品が保管されるロッカーに関する所定の処理を行うロッカー処理部として機能させるためのプログラムである。
【0312】
(実施の形態3)
本実施の形態において、ユーザ端末から注文された持ち帰り商品に対応するゲームが可能となる、制御システムについて説明する。なお、商品は、例えば、食品である。また、食品は、例えば、お寿司、お刺身等の生鮮食品である。
【0313】
また、本実施の形態において、注文された商品を保管するロッカーも有する制御システムについて説明する。
【0314】
また、本実施の形態において、注文された商品の価格に基づいて、ゲームができる制御システムについて説明する。
【0315】
また、本実施の形態において、ロッカーからコード等を送信することに応じて、ゲームができる制御システムについて説明する。
【0316】
さらに、本実施の形態において、注文した商品の価格に基づいて、ゲームの回数が決定される制御システムについて説明する。
【0317】
図27は、本実施の形態における制御システムCの概念図である。制御システムCは、1または2以上のユーザ端末4、制御装置7、1または2以上のロッカー8、および1または2以上のゲーム装置9を備える。なお、ロッカー8とゲーム装置9とは1対1に対応付いていることは好適であるが、1対多、多対1、多対多の対応でも良い。なお、制御システムCは、ロッカー8を有さなくても良い。
【0318】
ユーザ端末4は、実施の形態2で説明したユーザ端末4と同じである。ユーザ端末4は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、いわゆるパーソナルコンピュータ等であり、その種類は問わない。
【0319】
制御装置7は、通常、いわゆるサーバであり、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバ等であり、その種類は問わない。
【0320】
ロッカー8は、1または2以上の商品貯蔵庫を有する。商品貯蔵庫は、注文された商品を入れる庫である。商品貯蔵庫は、冷蔵機能を有することは好適であるが、冷蔵機能の有無は問わない。
【0321】
また、ユーザ端末4、制御装置7、ロッカー8、ゲーム装置9は、インターネット等のネットワークや近距離無線通信などにより、通信可能であることは好適である。また、ロッカー8とゲーム装置9は、通常、店舗に対応付いている。ロッカー8とゲーム装置9は、店舗内に存在することは好適である。
【0322】
図28は、本実施の形態における制御システムCのブロック図である。図29は、制御システムCを構成する制御装置7のブロック図である。
【0323】
制御装置7は、格納部71、受信部72、処理部73、および送信部74を備える。格納部71は、ユーザ情報格納部111、および注文情報格納部112を備える。受信部72は、注文受信部521、到着受信部522および、コード受信部721を備える。処理部73は、注文処理部131、決済部132、判断部531、ロッカー処理部532、コード取得部731、価格取得部732、およびゲーム装置制御部733を備える。送信部74は、コード送信部741を備える。
【0324】
ロッカー8は、ロッカー受信部61、1または2以上の商品貯蔵庫62、ロッカー受付部81、およびロッカー送信部82を備える。
【0325】
ゲーム装置9は、ゲーム受信部91、およびゲーム動作部92を備える。
【0326】
制御装置7を構成する格納部71には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、ユーザ情報、注文情報、商品情報、各種の画面情報、時刻条件等の条件、警告情報である。
【0327】
受信部72は、各種の情報や指示を受信する。各種の情報や指示は、例えば、注文情報、到着情報、コードである。なお、コードは、キーと言っても良い。
【0328】
コード受信部721は、コード等を受信する。コード等とは、コードまたはコードに基づく情報である。コードに基づく情報とは、コードから取得できる情報でも良い。コードに基づく情報は、例えば、コードに対応する注文情報に含まれる情報である。コードに対応する注文情報に含まれる情報は、例えば、注文情報を特定する注文番号、価格、後述するゲーム回数である。なお、コードは、例えば、ユニークなIDであり、例えば、ワンタイムパスワードである。コードは、例えば、QRコード(登録商標)等の二次元コード、バーコード、数字列等でも良い。コードは、ロッカー6を識別する識別子に対応付いていることは好適である。コードは、商品貯蔵庫62を識別する識別子に対応付いていることは好適である。
【0329】
コード受信部721は、例えば、ロッカー8からコード等の情報を受信する。また、コード受信部721は、例えば、ユーザ端末4からコード等の情報を受信する。コード受信部721は、例えば、ゲーム装置9からコード等の情報を受信する。
【0330】
処理部73は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、注文処理部131、決済部132、判断部531、ロッカー処理部532、コード取得部731、価格取得部732、ゲーム装置制御部733が行う処理である。
【0331】
コード取得部731は、注文情報に応じたコードを取得する。コード取得部731は、例えば、注文情報に応じたコードを生成する。コード取得部731は、注文情報を取り出し可能なユニークなコードを生成することは好適である。つまり、コードから注文情報を取得可能であることは好適である。コードから、商品貯蔵庫62の識別子を取得できることは好適である。また、コードから、ロッカー8の識別子を取得できることは好適である。コードに、注文情報の一部または全部の情報、ロッカー8の識別子、商品貯蔵庫62の識別子が埋め込まれていることは好適である。コード取得部731は、例えば、注文情報に応じたコードを格納部71から読み出しても良い。つまり、コード取得部731がコードを取得する方法は問わない。注文情報に応じたコードを取得する技術は公知技術であるので、詳細な説明を省略する。
【0332】
価格取得部732は、コード受信部721が受信したコードに対応する注文情報に応じた価格を取得する。価格取得部732は、例えば、コード受信部721が受信したコードに対応する注文情報が有する価格(金額)を、注文情報格納部112から取得する。価格取得部732は、例えば、コード受信部721が受信したコードに対応する注文情報が有する1以上の商品識別子に対応する価格を図示しない価格表から取得し、当該取得した価格の合計を算出する。なお、価格表は、商品識別子と価格とを対応付けた表である。なお、価格は、ユーザが支払う金額である。
【0333】
ゲーム装置制御部733は、例えば、価格取得部732が取得した価格を送信する。
【0334】
ゲーム装置制御部733は、例えば、価格取得部732が取得した価格を用いて、ゲームに使用する情報であるゲーム情報を送信する。ゲーム情報は、例えば、ゲーム回数である。ゲーム回数とは、ユーザができるゲームの回数である。ゲーム装置制御部733は、例えば、価格取得部732が取得した価格を用いて、ゲーム回数を取得し、当該ゲーム回数を送信する。
【0335】
なお、ゲーム回数の算出方法は問わない。ゲーム装置制御部733は、例えば、価格取得部732が取得した価格をパラメータとする増加関数により、ゲーム回数を算出する。ゲーム装置制御部733は、例えば、演算式「ゲーム回数=INT(価格取得部732が取得した価格/500円)」により、ゲーム回数を算出する。なお、INT()は、割り算の結果の小数値部分を切り捨てた整数を取得する関数である。
【0336】
ゲーム情報は、例えば、ゲームに使用する武器、ゲームに使用するコンテンツ等でも良い。また、ゲームの種類や内容等は問わない。ゲームの例は、後述する。
【0337】
ゲーム装置制御部733は、例えば、価格またはゲーム情報をゲーム装置9に送信する。また、ゲーム装置制御部733は、例えば、価格またはゲーム情報をロッカー8に送信する。なお、価格またはゲーム情報がロッカー8に送信された場合でも、最終的にはゲーム装置9が価格またはゲーム情報を受け付けることとなる。つまり、価格またはゲーム情報がゲーム装置9に渡されるまでのルートは問わない。ゲーム装置9が、ゲーム情報を用いて、ゲームを遂行すれば良い。
【0338】
送信部74は、各種の情報や指示を送信する。各種の情報や指示は、例えば、コードである。
【0339】
コード送信部741は、コード取得部731が取得したコードをユーザ端末4に送信する。なお、コード送信部741がコードをユーザ端末4に送信するタイミングは問わない。コード送信部741は、例えば、注文情報が受け付けられた後に、コードをユーザ端末4に送信する。注文情報が受け付けられた後は、例えば、注文に対する決済処理が完了した直後、注文情報が正常に格納された直後等である。また、コード送信部741は、例えば、到着情報が受信された後に、コードをユーザ端末4に送信する。
【0340】
ロッカー8を構成するロッカー受付部81は、コードを受け付ける。ロッカー受付部81のコードの受け付け方法は問わない。ロッカー受付部81は、例えば、ロッカー8が有するカメラ(図示しない)にかざされたコード(例えば、QRコード等の二次元コード、バーコード等)を読み取る。ロッカー受付部81は、例えば、ユーザ端末4からコードを受信する。ロッカー受付部81は、例えば、ユーザからのコードの入力を受け付ける。ロッカー受付部81は、例えば、制御装置7からコードを受信する。かかる場合、ロッカー受付部81は、例えば、タッチパネル、テンキー、キーボード等の入力手段を具備する。
【0341】
ロッカー送信部82は、コード等を送信する。コード等とは、例えば、ロッカー受付部81が受け付けたコードである。コード等とは、例えば、ロッカー受付部81が受け付けたコードから取得できる情報である。コードから取得できる情報とは、例えば、価格である。コードから取得できる情報とは、例えば、ゲーム情報である。ロッカー送信部82がコードから価格やゲーム情報を送信するために、かかる情報を取得する場合、制御装置7にコードを送信し、制御装置7が受信したコードに応じた価格やゲーム情報を受信しても良い。
【0342】
ロッカー送信部82は、コード等を、例えば、ゲーム装置9または制御装置7のいずれか1以上の装置に送信する。
【0343】
ゲーム装置9を構成するゲーム受信部91は、コード等を受信する。コード等とは、例えば、ユーザ端末4から送信された注文情報に対応するコードである。コード等とは、例えば、ユーザ端末4から送信された注文情報に対応するコードから取得できる情報である。コードから取得できる情報は、例えば、価格、ゲーム情報である。ゲーム情報は、例えば、ゲーム回数、ゲームで使用する武器等である。
【0344】
ゲーム受信部91は、例えば、コード等を受信する。ここでのコード等とは、コードまたはコードから取得できる情報である。コードから取得できる情報は、例えば、ゲーム情報である。
【0345】
ゲーム受信部91は、例えば、制御装置7またはロッカー8からコード等を受信する。ただし、ゲーム受信部91は、ユーザ端末4からコード等を受信しても良い。ゲーム受信部91がコード等を受信するルートは問わない。
【0346】
ゲーム受信部91は、例えば、ユーザ端末4から送信された注文情報に対応するゲーム情報を受信する。
【0347】
ゲーム受信部91は、例えば、ユーザ端末4から送信された注文情報が有する商品識別子に対応する価格または、ユーザ端末から送信された注文情報が有する商品識別子に対応する価格に応じたゲーム回数を受信する。
【0348】
ゲーム受信部91は、例えば、コードが受け付けられたことに応じて、コード等を受信する。ただし、ゲーム受信部91がコード等を受信するタイミングは問わない。
【0349】
ゲーム動作部92は、コードが受け付けられたことに応じて、ゲームに関する動作を行う。ゲームは、例えば、抽選ゲームであるが、対戦ゲーム、景品選択のゲーム等でも良い。ゲームの種類や内容等は問わない。ゲームは、抽選により、当選した場合に、商品が排出されるゲームであることは好適である。
【0350】
格納部71は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0351】
格納部71に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部71で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部71で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報がユーザ格納部41で記憶されるようになってもよい。
【0352】
受信部72、コード受信部721、ゲーム受信部91は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。
【0353】
処理部73、コード取得部731、価格取得部732、ゲーム装置制御部733、ゲーム動作部92は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部73等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、例えば、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0354】
ゲーム装置制御部733、送信部74、コード送信部741、ロッカー送信部82は、例えば、無線または有線の通信手段で実現される。
【0355】
ロッカー受付部81は、例えば、コードリーダーにより実現される。ロッカー受付部81は、例えば、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0356】
次に、制御システムCの動作例について説明する。まず、図30のフローチャートを用いて、制御システムCを構成するユーザ端末4の動作例について説明する。図30のフローチャートにおいて、図6または図20のフローチャートと同一のステップについて、説明を省略する。
【0357】
(ステップS3001)ユーザ受信部45は、注文情報の送信に応じて(注文に応じて)コードを受信したか否かを判断する。コードを受信した場合はステップS3002に行き、コードを受信しなかった場合はステップS3001に戻る。
【0358】
(ステップS3002)ユーザ処理部43は、コードをユーザ格納部41に蓄積する。ステップS601に戻る。
【0359】
(ステップS3003)ユーザ受付部42は、コード出力指示を受け付けたか否かを判断する。コード出力指示を受け付けた場合はステップS3004に行き、コード出力指示を受け付けなかった場合はステップS2003に行く。
【0360】
(ステップS3004)ユーザ処理部43は、ユーザ格納部41のコードを読み出す。ユーザ出力部46は、当該コードを出力する。ステップS601に戻る。なお、ここでの出力は、例えば、ディスプレイへの表示、または制御装置7またはロッカー8またはゲーム装置9への送信である。
【0361】
なお、図30のフローチャートにおいて、注文情報の送信に応じて、コードを受信した。しかし、図30のフローチャートにおいて、他のトリガーにより、コードを受信しても良い。他のトリガーとは、例えば、到着情報の送信である。
【0362】
また、図30のフローチャートにおいて、ユーザの店舗への到着後に、ステップS3004でコードを出力した後に、警告情報を受信する場合がある。
【0363】
さらに、図30のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0364】
次に、制御装置7の動作例について、図31のフローチャートを用いて説明する。図31のフローチャートにおいて、図4または図21のフローチャートと同一のステップについて説明を省略する。
【0365】
(ステップS3101)コード取得部731は、受信された注文情報に対応するコードを取得する。
【0366】
(ステップS3102)コード送信部741は、ステップS3101で取得されたコードを、注文情報を送信したユーザ端末4に送信する。ステップS401に戻る。
【0367】
(ステップS3103)コード受信部721は、コードを受信したか否かを判断する。コードを受信した場合はステップS3104に行き、コードを受信しなかった場合はステップS401に戻る。
【0368】
(ステップS3104)処理部73は、商品引渡処理を行う。ここでの商品引渡処理の例について、図32のフローチャートを用いて説明する。
【0369】
(ステップS3105)ゲーム装置制御部733は、ゲーム装置9を制御する処理を行う。ステップS401に戻る。なお、かかる処理をゲーム制御処理という。ゲーム制御処理の例について、図33のフローチャートを用いて説明する。
【0370】
なお、図31のフローチャートにおいて、店舗での受け取りの場合にコードがユーザ端末4に送信された。しかし、図31のフローチャートにおいて、駐車場での受け取りの場合にも、コードがユーザ端末4に送信されても良い。かかる場合、フローがステップS410からステップS3101に遷移する。
【0371】
また、図31のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0372】
次に、ステップS3104の商品引渡処理の例について、図32のフローチャートを用いて説明する。
【0373】
(ステップS3201)判断部531は、カウンタiに1を代入する。
【0374】
(ステップS3202)判断部531は、i番目の条件が格納部71に存在するか否かを判断する。i番目の条件が存在する場合はステップS3203に行き、存在しない場合はステップS3209に行く。なお、1以上の条件の例は、図23の条件である。
【0375】
(ステップS3203)判断部531は、i番目の条件を格納部71から取得する。
【0376】
(ステップS3204)判断部531は、i番目の条件を判断するための1以上の情報を取得する。なお、1以上の情報は、例えば、現在時刻、対象となる注文情報に含まれる受取時刻、貯蔵庫IDの有無等である。
【0377】
(ステップS3205)判断部531は、ステップS3204で取得した1以上の情報が、i番目の条件を満たすか否かを判断する。i番目の条件を満たす場合はステップS3206に行き、i番目の条件を満たさない場合はステップS3208に行く。
【0378】
(ステップS3206)ロッカー処理部532は、i番目の条件に対応する警告情報を格納部71から取得する。
【0379】
(ステップS3207)送信部74は、ステップS3206で取得された警告情報を、コードに対応するユーザのユーザ端末4に送信する。上位処理にリターンする。
【0380】
(ステップS3208)判断部531は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS3202に戻る。
【0381】
(ステップS3209)ロッカー処理部532は、受信されたコードに対応する貯蔵庫IDを取得する。なお、受信されたコードの中に貯蔵庫IDが埋め込まれていても良いし、受信されたコードと対に貯蔵庫IDが管理されていても良い。
【0382】
(ステップS3210)ロッカー処理部532は、ステップS3209で取得した貯蔵庫IDで識別される商品貯蔵庫から商品を取り出し可能にするための処理を行う。上位処理にリターンする。なお、かかる処理は、例えば、貯蔵庫IDを有するドアオープン指示のロッカー8への送信である。また、かかる指示の送信により、例えば、ロッカー8の貯蔵庫IDで識別される商品貯蔵庫のドアが開く、商品が取り出し可能となる。
【0383】
なお、図32のフローチャートの商品引渡処理は、実施の形態2の商品引渡処理としても良い。また、ここで、図32のフローチャートの商品引渡処理に代えて、実施の形態2の商品引渡処理(図22)を行っても良い。
【0384】
また、図32のフローチャートにおいて、ステップS3205で一度でも条件を満たすと判断した場合は、警告情報を送信して上位処理にリターンしたが、格納部71のすべての条件に合致するか否かを判断し、合致する条件に対応する警告情報を送信しても良い。かかる場合、通常、すべての条件に合致しなかった場合に、ステップS3209に遷移する。
【0385】
次に、ステップS3105のゲーム制御処理の例について、図33のフローチャートを用いて説明する。
【0386】
(ステップS3301)ゲーム装置制御部733は、ゲームを行うか否かを判断する。ゲームを行う場合はステップS3302に行き、ゲームを行わない場合は上位処理にリターンする。なお、例えば、ゲームを行う場合は、商品引渡処理において、商品の取り出しを可能にするための処理が行われた場合であり、ゲームを行わない場合は、商品の取り出しを可能にするための処理が行われなかった場合である。ゲームを行わない場合は、例えば、商品引渡処理において、警告情報が送信された場合である。
【0387】
(ステップS3302)ゲーム装置制御部733は、受信されたコードに対応する注文情報に対する価格を取得する。
【0388】
(ステップS3303)ゲーム装置制御部733は、ステップS3302で取得した価格に対応するゲーム情報を取得する。なお、ゲーム情報は、例えば、ゲーム回数である。
【0389】
(ステップS3304)ゲーム装置制御部733は、ステップS3303で取得したゲーム情報を送信する。上位処理にリターンする。なお、ゲーム情報の送信先は、最終的にはゲーム装置9である。
【0390】
次に、ロッカー8の動作例について、図34のフローチャートを用いて説明する。
【0391】
(ステップS3401)ロッカー受付部81は、コードを取得したか否かを判断する。コードを取得した場合はステップS3402に行き、コードを取得しなかった場合はステップS3401に戻る。なお、コードの取得は、例えば、コードの読み取りである。
【0392】
(ステップS3402)ロッカー送信部82は、ステップS3401で取得したコードを送信する。なお、ステップS3401で取得したコードと、ステップS3402で送信したコードとが同じ情報でなくても良い。例えば、ステップS3401で取得したコードが二次元コードで、ステップS3402で送信したコードが二次元コードに埋め込まれた情報(識別子、コードと言っても良い)である。
【0393】
(ステップS3403)ロッカー8は、商品の取り出しが可能であるか否かを判断する。商品の取り出しが可能である場合はステップS3404に行き、商品の取り出しが可能でない場合はステップS3405に行く。なお、例えば、制御装置7から貯蔵庫IDを有するオープン指示が受信された場合は、商品の取り出しが可能であると判断する。また、制御装置7から警告情報が受信された場合は、商品の取り出しが可能でないと判断する。また、ロッカー8は、取得されたコードを用いて、自ら商品の取り出しが可能であるか否かを判断しても良い。かかる技術は公知技術である。
【0394】
(ステップS3404)ロッカー8は、受信された貯蔵庫IDで識別される商品貯蔵庫62のドアをオープンする。ステップS3401に戻る。
【0395】
(ステップS3405)ロッカー受信部61は、警告情報が受信されたか否かを判断する。警告情報が受信された場合はステップS3406に行き、警告情報が受信されなかった場合はステップS3403に戻る。
【0396】
(ステップS3406)ロッカー8の図示しないロッカー出力部は、ステップS3405で受信された警告情報を出力する。ステップS3401に戻る。
【0397】
なお、図34のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0398】
次に、ゲーム装置9の動作例について、図35のフローチャートを用いて説明する。
【0399】
(ステップS3501)ゲーム受信部91は、ゲーム情報を受信したか否かを判断する。ゲーム情報を受信した場合はステップS3502に行き、ゲーム情報を受信しなかった場合はステップS3501に戻る。
【0400】
(ステップS3502)ゲーム動作部92は、ステップS3501で受信されたゲーム情報を用いて、ゲームを遂行する。ステップS3501に戻る。
【0401】
なお、図35のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0402】
以下、本実施の形態における制御システムCの具体的な動作例について説明する。
制御システムCの概念図は図27である。また、ここでの制御装置7は、実施の形態1で説明した情報処理装置1のすべての機能、および、実施の形態2で説明した制御装置5のすべての機能を有する、とする。
【0403】
今、制御装置7の格納部71には、図23に示す警告情報管理表が格納されている、とする。
【0404】
また、制御装置7のユーザ情報格納部111には、図8に示すユーザ管理表が格納されている、とする。
【0405】
また、複数のユーザ端末4からの注文情報の制御装置7への送信等により、注文情報格納部112には、図24に示す注文管理表が格納されている。なお、図24に示す注文管理表が構築されるための処理は、実施の形態2等で説明したので、ここでの説明は省略する。
【0406】
また、ここでのゲーム装置9は、例えば、抽選により、当選した場合に、景品を排出する装置である、とする。また、ここでのゲーム装置9は、例えば、ビッくらポン(登録商標)である。
【0407】
また、格納部11には、ゲーム情報条件「1回/500円」が格納されている、とする。ゲーム情報条件は、ゲーム情報(ここでは、ゲーム回数)を算出するための条件であり、ここでは、500円で1回のゲームが出来ることを示す条件である。
【0408】
さらに、ここでの注文対象の商品は、生鮮食品の中のお寿司である、とする。
【0409】
そして、実施の形態2の具体例で説明したように、図24のユーザ管理表が構成された後に、時刻が、「2020年5月1日12時00分」になった、とする。なお、ここでは、制御装置7が注文情報を受信した場合、注文した商品の受け取りのための二次元コードを、ユーザ端末4に送信する、とする。そして、ここでは、注文情報を送信したユーザ端末4が二次元コードを受信する、とする。
【0410】
かかる状況において、ユーザ識別子「U301」で識別されるユーザが店舗に注文した商品を取りに来た、とする。
【0411】
そして、ユーザ識別子「U301」で識別されるユーザが、ユーザ端末4に対して二次元コードを出力する操作を行った結果、二次元コード3601を含む情報がユーザ端末4に出力された、とする(図36参照)。なお、ここでの二次元コード3601には、例えば、コードである注文番号「202005012831410」が埋め込まれている、とする。
【0412】
次に、ユーザ端末4は、図36の二次元コード3601を、当該店舗のロッカー8のコード読み取り手段(ロッカー受付部81)に読み取らせた、とする。
【0413】
次に、ロッカー8のロッカー受付部81は、二次元コード3601を読み取り、注文番号「202005012831410」を取得した、とする。次に、ロッカー送信部82は、当該コードを、制御装置7に送信する。
【0414】
次に、制御装置7のコード受信部721は、コード「202005012831410」を受信する。
【0415】
次に、処理部73は、例えば、以下のように商品引渡処理を行う。つまり、まず、判断部531は、コード「202005012831410」に対応する注文情報に含まれる受取時刻「2020年5月1日12時00分」、貯蔵庫ID「5」を、図24の注文管理表から取得する。また、判断部531は、図示しない時計から現在時刻「2020年5月1日12時00分」を取得する。そして、判断部531は、図23の「ID=1」「ID=2」「ID=3」の3つの各条件を満たさない、と判断する。
【0416】
次に、ロッカー処理部532は、受信されたコードに対応する貯蔵庫ID「5」を図24の注文管理表から取得する。そして、ロッカー処理部532は、貯蔵庫ID「5」を含む商品貯蔵庫62のオープン指示をロッカー8に送信する。
【0417】
次に、ロッカー8のロッカー受信部61は、貯蔵庫ID「5」を含む商品貯蔵庫62のオープン指示を受信する。次に、ロッカー8は、貯蔵庫ID「5」を含む商品貯蔵庫62のドアをオープンする。以上の処理により、ユーザは、注文した商品をロッカー8から取り出すことが可能となる。
【0418】
次に、ゲーム装置制御部733は、以下のようにゲーム制御処理を行う。つまり、ゲーム装置制御部733は、正常に商品貯蔵庫62のオープン指示が送信されたことに応じて、ゲームを行う、と判断する。
【0419】
次に、ゲーム装置制御部733は、受信されたコード「202005012831410」に対応する注文情報に対する価格「2000円」を取得する。ゲーム装置制御部733は、格納部11のゲーム情報条件「1回/500円」を用いて、取得した価格「2000円」に対応するゲーム情報であるゲーム回数「4回」を取得する。次に、ゲーム装置制御部733は、ステップS3303で取得したゲーム回数「4回」を、ゲーム装置9に送信する。
【0420】
次に、ゲーム装置9のゲーム受信部91は、ゲーム回数「4回」を受信する。そして、ゲーム動作部92は、受信されたゲーム回数「4回」に従って、抽選の処理を4回行い、抽選において統制した場合には、ゲーム装置9に格納されている景品を排出する処理を行う。
【0421】
以上により、ユーザは、ユーザ端末4を用いて注文し、ロッカー8から取得した商品に応じたゲームを楽しむことができる。
【0422】
以上、本実施の形態によれば、注文にされた商品を持ち帰る場合に、当該注文に応じたゲームを、店舗で行える。
【0423】
また、本実施の形態によれば、注文にされた商品を持ち帰るためにロッカー8から取り出す場合に、当該注文に応じたゲームを、店舗で行える。
【0424】
また、本実施の形態によれば、注文にされた商品を持ち帰る場合に、当該注文された商品の価格に応じた回数のゲームを、店舗で行える。
【0425】
また、本実施の形態によれば、注文にされた商品を持ち帰る場合に、当該注文に応じたゲームを店舗で行うための制御装置7を提供できる。
【0426】
また、本実施の形態によれば、注文にされた商品をロッカー8から取り出す場合に、当該注文に応じたゲームを店舗で行うためのロッカー8を提供できる。
【0427】
また、本実施の形態によれば、注文にされた商品をロッカー8から取り出す場合に、当該注文に応じたゲームを店舗で行うためのゲーム装置9を提供できる。
【0428】
さらに、本実施の形態によれば、注文にされた商品をロッカー8から取り出す場合に、当該注文に対応する価格に応じた回数だけゲームを店舗で行うためのゲーム装置9を提供できる。
【0429】
なお、本実施の形態において、ユーザ端末4を用いて持ち帰り商品を注文したユーザが、店舗でゲームができれば良く、ユーザ端末4、制御装置7、ロッカー8、およびゲーム装置9の間における情報や指示の送信経路等は問わない。
【0430】
上記の具体例において、図37(a)に示すように、ユーザ端末4に出力されたコード(例えば、二次元コード)をロッカー8が読み取った((1)の経路)。しかし、ユーザ端末4から通信手段によりロッカー8にコードを送信しても良い((1)の経路)。また、ユーザがロッカー8に対してコードを入力しても良い((2)の経路)。そして、上記の具体例において、ロッカー8から制御装置7にコードが送信された((3)の経路)。また、制御装置7からゲーム装置9にコードに応じたゲーム回数「4回」(ゲーム回数の分だけ、ゲームを行う指示)が送信された((4)の経路)。それによって、ゲーム装置9は、ゲーム回数の分だけ、ゲームを行った。さらに、制御装置7からロッカー8に貯蔵庫IDを含む商品貯蔵庫62のオープン指示が送信された((5)の経路)。それによって、貯蔵庫IDで識別される商品貯蔵庫62のドアがオープンされた。このことにより、ユーザは、店員等と対話することなく、注文した商品を持ち帰ることができた。
【0431】
しかし、上述したように、ユーザ端末4、制御装置7、ロッカー8、およびゲーム装置9の間における情報や指示の送信経路等は問わない。ユーザがロッカー8から注文した商品を取り出せ、ゲーム装置9を用いて、ユーザが注文した商品に応じたゲームを楽しめれば良い。つまり、図37(a)のような情報の流れではなく、例えば、図37(b)、(c)、図38(d)、(e)に示すような他の経路でも良い。なお、情報の経路は、図37図38以外の経路でも良い。
【0432】
図37(b)において、ユーザが店舗に到着後、ユーザ端末4に出力されたコードをロッカー8が読み取る、またはユーザ端末4から通信手段により送信されたコードをロッカー8が受信する((1)の経路)、またはユーザがロッカー8に対してコードを入力する((2)の経路)。そして、ロッカー8は、コードに対応する貯蔵庫IDの商品貯蔵庫62のドアをオープンする。また、ロッカー8は、コードまたはコードに対応する情報(例えば、ゲーム情報)をゲーム装置9に送信する((6)の経路)。そして、ゲーム装置9は、ゲーム情報に応じたゲームを行う。なお、ロッカー8がコードに対応する情報(例えば、ゲーム情報)を得るために、例えば、制御装置7と通信しても良い。
【0433】
図37(c)において、ユーザが店舗に到着後、ユーザ端末4から制御装置7にコードが送信される((4)の経路)。そして、制御装置7が、ユーザ端末4から受信したコードが正当であると判断した(例えば、警告情報を送信しない)場合に、制御装置7が当該コードに対応するゲーム情報を取得し、当該ゲーム情報をゲーム装置9に送信する((8)の経路)。そして、ゲーム装置9は、ゲーム情報を受信し、当該ゲーム情報に対応するゲームを遂行する。また、制御装置7が、コードに対応する貯蔵庫IDを取得し、当該貯蔵庫IDを含む商品貯蔵庫62のオープン指示をロッカー8に送信する((5)の経路)。そして、ロッカー8における貯蔵庫IDで識別される商品貯蔵庫62のドアがオープンする。
【0434】
図38(d)において、ユーザが店舗に到着後、ユーザ端末4から制御装置7にコードが送信される((7)の経路)。そして、制御装置7が、ユーザ端末4から受信したコードが正当であると判断した(例えば、警告情報を送信しない)場合に、コードに対応する貯蔵庫IDとゲーム情報とを取得し、当該貯蔵庫IDとゲーム情報とを含む商品貯蔵庫62のオープン指示をゲーム装置9に送信する(8)の経路)。ゲーム装置9は、貯蔵庫IDとゲーム情報とを受信し、当該ゲーム情報に対応するゲームを遂行する。また、ゲーム装置9は、貯蔵庫IDをロッカー8に送信する((9)の経路)。そして、ロッカー8における貯蔵庫IDで識別される商品貯蔵庫62のドアがオープンする。
【0435】
図38(e)において、ユーザが店舗に到着後、ユーザ端末4から制御装置7にコードが送信される((7)の経路)。そして、制御装置7が、ユーザ端末4から受信したコードが正当であると判断した(例えば、警告情報を送信しない)場合に、コードに対応する貯蔵庫IDとゲーム情報とを取得し、当該貯蔵庫IDとゲーム情報とを含む商品貯蔵庫62のオープン指示をロッカー8に送信する((10)の経路)。ロッカー8における貯蔵庫IDで識別される商品貯蔵庫62のドアがオープンする。また、ロッカー8が、ゲーム情報をゲーム装置9に送信する((11)の経路)。そして、ゲーム装置9は、ゲーム情報を受信し、当該ゲーム情報に対応するゲームを遂行する。
【0436】
また、本実施の形態における制御装置7を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、ユーザが持ち帰る商品を識別する商品識別子を含む注文情報をユーザ端末から受信する注文受信部と、前記注文情報を用いて、決済のための処理を行う決済部と、前記注文情報に応じたコードを取得するコード取得部と、前記コードを前記ユーザ端末に送信するコード送信部と、コードまたはコードに基づく情報を受信するコード受信部と、前記コード受信部が受信したコードに対応する注文情報に応じた価格を取得する価格取得部と、前記価格または前記価格に応じたゲーム回数を送信するゲーム装置制御部として機能させるためのプログラムである。
【0437】
また、本実施の形態におけるロッカー8を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、コードを受け付けるロッカー受付部と、前記ロッカー受付部が受け付けたコードまたは当該コードから取得できる情報を送信するロッカー送信部として機能させるためのプログラムである。
【0438】
また、本実施の形態におけるゲーム装置9を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、ユーザ端末から送信された注文情報に対応するコードまたは当該コードから取得できる情報を受信するゲーム受信部と、
前記コードまたは前記コードから取得できる情報の受信に応じて、ゲームに関する動作を行うゲーム動作部として機能させるためのプログラムである。
【0439】
また、図39は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態のユーザ端末4、制御装置5を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図39は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図40は、システム300のブロック図である。
【0440】
図39において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0441】
図40において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0442】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の制御装置5等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0443】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の制御装置5の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0444】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0445】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0446】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0447】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0448】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0449】
以上のように、本発明にかかる制御システムにおいて、注文にされた商品を持ち帰る場合に、当該注文に応じたゲームを、店舗で行えるという効果を有し、店舗における商品の持ち帰りシステム等として有用である。
【符号の説明】
【0450】
A 情報システム
1 情報処理装置
2 ユーザ端末
3 店舗端末
11 格納部
12 受信部
13 処理部
14 出力部
21 ユーザ格納部
22 ユーザ受付部
23 ユーザ処理部
24 ユーザ送信部
25 ユーザ受信部
26 ユーザ出力部
31 店舗格納部
32 店舗受付部
33 店舗受信部
34 店舗処理部
35 店舗出力部
36 店舗送信部
111 ユーザ情報格納部
112 注文情報格納部
121 注文受信部
122 完了受信部
123 到着受信部
131 注文処理部
132 決済部
133 入力支援部
134 ユーザ情報取得部
141 ユーザ情報出力部
B ロッカーシステム
4 ユーザ端末
5 制御装置
6 ロッカー
51 格納部
52 受信部
53 処理部
41 ユーザ格納部
42 ユーザ受付部
43 ユーザ処理部
44 ユーザ送信部
45 ユーザ受信部
46 ユーザ出力部
61 ロッカー受信部
62 商品貯蔵庫
521 注文受信部
522 到着受信部
531 判断部
532 ロッカー処理部
C 制御システム
7 制御装置
8 ロッカー
9 ゲーム装置
71 格納部
72 受信部
73 処理部
74 送信部
81 ロッカー受付部
82 ロッカー送信部
91 ゲーム受信部
92 ゲーム動作部
721 コード受信部
731 コード取得部
732 価格取得部
733 ゲーム装置制御部
741 コード送信部
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