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特開2022-137669配達物受取管理装置、配達システム装置、配達物受取管理方法、配達方法、プログラム及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022137669
(43)【公開日】2022-09-22
(54)【発明の名称】配達物受取管理装置、配達システム装置、配達物受取管理方法、配達方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20120101AFI20220914BHJP
【FI】
G06Q10/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021037261
(22)【出願日】2021-03-09
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(72)【発明者】
【氏名】武澤 慎
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC51
(57)【要約】      (修正有)
【課題】非対面で配達物を受け取り可能な配達物受取管理装置、配達システム装置、配達物受取管理方法、配達方法、プログラム及び記録媒体を提供する。
【解決手段】配達物受取管理装置10において、ナンバープレート情報を含むユーザ情報を取得するユーザ情報管理部12、自動車のナンバープレート情報が写り込む画を含む配達実行情報を取得する取得部131、ユーザ情報と配達実行情報とを照合する照合部132、各ナンバープレート情報が一致する場合、解錠用コードを配達員端末に対し発行する解錠用コード発行部14、ドライブレコーダーから解錠用コードを取得する取得部131及び解錠用コードを取得した場合、ドライブレコーダーに対してドアロックの解錠を指示する施錠解錠指示部133を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信部、ユーザ情報管理部、施錠解錠管理部、及び解錠用コード発行部を含み、
前記施錠解錠管理部は、取得部、照合部、及び施錠解錠指示部を含み、
前記通信部は、配達依頼情報を管理する外部の配達依頼管理装置、ドアロックの施錠及び解錠が可能なドライブレコーダー、及び依頼者端末と通信可能であり、
前記ユーザ情報管理部は、ユーザの識別情報及び自動車情報を含むユーザ情報を前記依頼者端末から取得し、且つ前記ユーザ情報をユーザ情報リストに登録して管理し、
前記自動車情報は、自動車のナンバープレート情報を含み、
前記施錠解錠管理部の前記取得部は、前記配達依頼管理装置を介して、配達実行情報を取得し、
前記配達実行情報は、前記配達依頼情報を取得した配達員端末が前記配達依頼管理装置に送信した情報であって、自動車のナンバープレート情報が写り込む画像を含み、
前記施錠解錠管理部の前記照合部は、前記ユーザ情報と前記配達実行情報とを照合し、
前記解錠用コード発行部は、前記自動車情報のナンバープレート情報と前記画像内のナンバープレート情報とが一致する場合、前記自動車のドアロックを解錠するための解錠用コードを生成し、且つ前記配達依頼管理装置を介して前記配達員端末に対し前記解錠用コードを発行し、
前記施錠解錠管理部の前記取得部は、前記自動車の前記ドライブレコーダーからのアクセスによって前記ドライブレコーダーから解錠用コードを取得し、
前記施錠解錠管理部の前記施錠解錠指示部は、前記解錠用コードを取得した場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの解錠を指示し、
前記施錠解錠管理部の前記取得部は、前記配達依頼管理装置を介して、前記配達員端末から配達完了情報を取得し、
前記施錠解錠管理部の前記施錠解錠指示部は、前記配達完了情報を取得した場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの施錠を指示する、配達物受取管理装置。
【請求項2】
前記施錠解錠管理部は、例えば、さらに、利用情報管理部を含み、
前記利用情報管理部は、前記配達依頼管理装置により前記自動車情報と前記配達依頼情報とが紐づけられた場合、前記自動車情報と対応する前記ユーザ情報と紐づけて、配達先を自動車とする配達に関する利用情報を生成し、且つ前記利用情報を利用情報リストに登録して管理する、請求項1記載の配達物受取管理装置。
【請求項3】
前記施錠解錠管理部の前記照合部は、さらに、生成した前記解錠用コードに含まれる情報と、取得した前記解錠用コードに含まれる情報とを照合し、
前記施錠解錠管理部の前記施錠解錠指示部は、生成した前記解錠用コードと取得した前記解錠用コードとが一致する場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの解錠を指示する、請求項1又は2記載の配達物受取管理装置。
【請求項4】
さらに、動画格納部を含み、
前記施錠解錠管理部の前記取得部は、前記ドアロックが解錠されている間、前記ドライブレコーダーが継続して撮像した動画を取得し、
前記動画格納部は、前記動画を格納する、請求項1から3のいずれか一項に記載の配達物受取管理装置。
【請求項5】
前記施錠解錠管理部は、さらに、動画解析部を含み、
前記動画解析部は、前記動画を解析して、自動車のドアが閉まっているかを確認し、
前記施錠解錠管理部の前記施錠解錠指示部は、前記解析により前記自動車のドアが閉まっていることが確認できた場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの施錠を指示する、請求項4記載の配達物受取管理装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載の配達物受取管理装置と、配達依頼管理装置と、自動車に取り付けられているドライブレコーダーとを含み、
前記配達依頼管理装置は、通信部、配達依頼情報管理部、取得部、及び送信部を含み、
前記ドライブレコーダーは、通信部、撮像部、及びドアロック制御部を含み、
前記配達物受取管理装置において、
前記通信部は、前記配達依頼管理装置、前記ドライブレコーダー、及び依頼者端末と通信可能であり、
前記配達依頼管理装置において、
前記通信部は、前記配達物受取管理装置、前記依頼者端末、配達員端末と通信可能であり、
前記配達依頼情報管理部は、ユーザの識別情報及び指定配達先情報を含む配達依頼情報を前記依頼者端末から取得し、且つ配達依頼情報リストに登録して管理し、
前記配達依頼情報管理部は、さらに、前記指定配達先情報の配達先として自動車が指定されている場合、前記ユーザ情報リストを照会して、各前記ユーザの識別情報に基づき、前記自動車情報を前記指定配達先情報に追加し、
前記取得部は、前記配達員端末から前記配達実行情報及び前記配達完了情報を取得すること、前記配達物受取管理装置から前記解錠用コードを取得することを実行し、
前記送信部は、前記配達員端末に前記配達依頼情報及び前記解錠用コードを送信すること、及び前記配達物受取管理装置に前記配達実行情報及び前記配達完了情報を送信することを実行し、
前記ドライブレコーダーにおいて、
前記通信部は、前記配達物受取管理装置と通信可能であり、
前記撮像部は、動画を撮像して前記配達員端末のディスプレイに表示された前記解錠用コードを認識し、
前記ドアロック制御部は、前記配達物受取管理装置の指示に従い、ドアロックの施錠及び解錠を実行する、配達システム装置。
【請求項7】
通信工程、ユーザ情報管理工程、施錠解錠管理工程、及び解錠用コード発行工程を含み、
前記施錠解錠管理工程は、取得工程、照合工程、及び施錠解錠指示工程を含み、
前記通信工程は、配達依頼情報を管理する外工程の配達依頼管理装置、ドアロックの施錠及び解錠が可能なドライブレコーダー、及び依頼者端末と通信を開始し、
前記ユーザ情報管理工程は、ユーザの識別情報及び自動車情報を含むユーザ情報を前記依頼者端末から取得し、且つ前記ユーザ情報をユーザ情報リストに登録して管理し、
前記自動車情報は、自動車のナンバープレート情報を含み、
前記施錠解錠管理工程の前記取得工程は、前記配達依頼管理装置を介して、配達実行情報を取得し、
前記配達実行情報は、前記配達依頼情報を取得した配達員端末が前記配達依頼管理装置に送信した情報であって、自動車のナンバープレート情報が写り込む画像を含み、
前記施錠解錠管理工程の前記照合工程は、前記ユーザ情報と前記配達実行情報とを照合し、
前記解錠用コード発行工程は、前記自動車情報のナンバープレート情報と前記画像内のナンバープレート情報とが一致する場合、前記自動車のドアロックを解錠するための解錠用コードを生成し、且つ前記配達依頼管理装置を介して前記配達員端末に対し前記解錠用コードを発行し、
前記施錠解錠管理工程の前記取得工程は、前記自動車の前記ドライブレコーダーからのアクセスによって前記ドライブレコーダーから解錠用コードを取得し、
前記施錠解錠管理工程の前記施錠解錠指示工程は、前記解錠用コードを取得した場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの解錠を指示し、
前記施錠解錠管理工程の前記取得工程は、前記配達依頼管理装置を介して、前記配達員端末から配達完了情報を取得し、
前記施錠解錠管理工程の前記施錠解錠指示工程は、前記配達完了情報を取得した場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの施錠を指示する、配達物受取管理方法。
【請求項8】
請求項7記載の配達物受取管理方法と、配達依頼管理方法と、自動車に取り付けられているドライブレコーダーによるドアロック制御方法とを含み、
前記配達依頼管理方法は、通信工程、配達依頼情報管理工程、取得工程、及び送信工程を含み、
前記ドアロック制御方法は、通信工程、撮像工程、及びドアロック制御工程を含み、
前記配達物受取管理方法において、
前記通信工程は、前記配達依頼管理装置、前記ドライブレコーダー、及び依頼者端末と通信を開始し、
前記配達依頼管理方法において、
前記通信工程は、前記配達物受取管理装置、前記依頼者端末、配達員端末と通信を開始し、
前記配達依頼情報管理工程は、ユーザの識別情報及び指定配達先情報を含む配達依頼情報を前記依頼者端末から取得し、且つ配達依頼情報リストに登録して管理し、
前記配達依頼情報管理工程は、さらに、前記指定配達先情報の配達先として自動車が指定されている場合、前記ユーザ情報リストを照会して、各前記ユーザの識別情報に基づき、前記自動車情報を前記指定配達先情報に追加し、
前記取得工程は、前記配達員端末から前記配達実行情報及び前記配達完了情報を取得すること、前記配達物受取管理装置から前記解錠用コードを取得することを実行し、
前記送信工程は、前記配達員端末に前記配達依頼情報及び前記解錠用コードを送信すること、及び前記配達物受取管理装置に前記配達実行情報及び前記配達完了情報を送信することを実行し、
前記ドアロック制御方法において、
前記通信工程は、前記配達物受取管理装置と通信を開始し、
前記撮像工程は、動画を撮像して前記配達員端末のディスプレイに表示された前記解錠用コードを認識し、
前記ドアロック制御工程は、前記配達物受取管理装置の指示に従い、ドアロックの施錠及び解錠を実行する、配達方法。
【請求項9】
コンピュータに、通信手順、ユーザ情報管理手順、施錠解錠管理手順、及び解錠用コード発行手順を含む手順を実行させるためのプログラム:
前記施錠解錠管理手順は、取得手順、照合手順、及び施錠解錠指示手順を含み、
前記通信手順は、配達依頼情報を管理する外手順の配達依頼管理装置、ドアロックの施錠及び解錠が可能なドライブレコーダー、及び依頼者端末と通信を開始し、
前記ユーザ情報管理手順は、ユーザの識別情報及び自動車情報を含むユーザ情報を前記依頼者端末から取得し、且つ前記ユーザ情報をユーザ情報リストに登録して管理し、
前記自動車情報は、自動車のナンバープレート情報を含み、
前記施錠解錠管理手順の前記取得手順は、前記配達依頼管理装置を介して、配達実行情報を取得し、
前記配達実行情報は、前記配達依頼情報を取得した配達員端末が前記配達依頼管理装置に送信した情報であって、自動車のナンバープレート情報が写り込む画像を含み、
前記施錠解錠管理手順の前記照合手順は、前記ユーザ情報と前記配達実行情報とを照合し、
前記解錠用コード発行手順は、前記自動車情報のナンバープレート情報と前記画像内のナンバープレート情報とが一致する場合、前記自動車のドアロックを解錠するための解錠用コードを生成し、且つ前記配達依頼管理装置を介して前記配達員端末に対し前記解錠用コードを発行し、
前記施錠解錠管理手順の前記取得手順は、前記自動車の前記ドライブレコーダーからのアクセスによって前記ドライブレコーダーから解錠用コードを取得し、
前記施錠解錠管理手順の前記施錠解錠指示手順は、前記解錠用コードを取得した場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの解錠を指示し、
前記施錠解錠管理手順の前記取得手順は、前記配達依頼管理装置を介して、前記配達員端末から配達完了情報を取得し、
前記施錠解錠管理手順の前記施錠解錠指示手順は、前記配達完了情報を取得した場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの施錠を指示する。
【請求項10】
請求項9記載の第1のプログラムと、第2のプログラムと、自動車に取り付けられているドライブレコーダーにおける第3のプログラムとを含み、
前記第2のプログラムは、配達依頼管理装置のコンピュータに、通信手順、配達依頼情報管理手順、取得手順、及び送信手順を含む手順を実行させるためのプログラムであり、
前記第3のプログラムは、前記ドライブレコーダーのコンピュータに、通信手順、撮像手順、及びドアロック制御手順を含む手順を実行させるためのプログラムであり、
前記第1のプログラムにおいて、
前記通信手順は、前記配達依頼管理装置、前記ドライブレコーダー、及び依頼者端末と通信を開始し、
前記第2のプログラムにおいて、
前記通信手順は、前記配達物受取管理装置、前記依頼者端末、配達員端末と通信を開始し、
前記配達依頼情報管理手順は、ユーザの識別情報及び指定配達先情報を含む配達依頼情報を前記依頼者端末から取得し、且つ配達依頼情報リストに登録して管理し、
前記配達依頼情報管理手順は、さらに、前記指定配達先情報の配達先として自動車が指定されている場合、前記ユーザ情報リストを照会して、各前記ユーザの識別情報に基づき、前記自動車情報を前記指定配達先情報に追加し、
前記取得手順は、前記配達員端末から前記配達実行情報及び前記配達完了情報を取得すること、前記配達物受取管理装置から前記解錠用コードを取得することを実行し、
前記送信手順は、前記配達員端末に前記配達依頼情報及び前記解錠用コードを送信すること、及び前記配達物受取管理装置に前記配達実行情報及び前記配達完了情報を送信することを実行し、
前記第3のプログラムにおいて、
前記通信手順は、前記配達物受取管理装置と通信を開始し、
前記撮像手順は、動画を撮像して前記配達員端末のディスプレイに表示された前記解錠用コードを認識し、
前記ドアロック制御手順は、前記配達物受取管理装置の指示に従い、ドアロックの施錠及び解錠を実行する、複合プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配達物受取管理装置、配達システム装置、配達物受取管理方法、配達方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの発達に伴い、オンラインショッピングが普及し、配達事業者への配達依頼が増加している。また、感染症対策や不在時の対応のため、非対面で荷物を受け取ることが注目されている。特許文献1には、受取人(配達依頼者)が不在の場合であっても、配達物を受け取ることが可能なトランクルームシステムに関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-024733号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1等の技術では、ロッカーを用意するコストやロッカーの設置場所が限られるという問題がある。そのため、非対面で配達物の受取を可能にする新たな技術が求められている。
【0005】
そこで、本発明は、非対面で配達物の受取が可能な配達物受取管理装置、配達システム装置、配達物受取管理方法、配達方法、プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の配達物受取管理装置は、
通信部、ユーザ情報管理部、施錠解錠管理部、及び解錠用コード発行部を含み、
前記施錠解錠管理部は、取得部、照合部、及び施錠解錠指示部を含み、
前記通信部は、配達依頼情報を管理する外部の配達依頼管理装置、ドアロックの施錠及び解錠が可能なドライブレコーダー、及び依頼者端末と通信可能であり、
前記ユーザ情報管理部は、ユーザの識別情報及び自動車情報を含むユーザ情報を前記依頼者端末から取得し、且つ前記ユーザ情報をユーザ情報リストに登録して管理し、
前記自動車情報は、自動車のナンバープレート情報を含み、
前記施錠解錠管理部の前記取得部は、前記配達依頼管理装置を介して、配達実行情報を取得し、
前記配達実行情報は、前記配達依頼情報を取得した配達員端末が前記配達依頼管理装置に送信した情報であって、自動車のナンバープレート情報が写り込む画像を含み、
前記施錠解錠管理部の前記照合部は、前記ユーザ情報と前記配達実行情報とを照合し、
前記解錠用コード発行部は、前記自動車情報のナンバープレート情報と前記画像内のナンバープレート情報とが一致する場合、前記自動車のドアロックを解錠するための解錠用コードを生成し、且つ前記配達依頼管理装置を介して前記配達員端末に対し前記解錠用コードを発行し、
前記施錠解錠管理部の前記取得部は、前記自動車の前記ドライブレコーダーからのアクセスによって前記ドライブレコーダーから解錠用コードを取得し、
前記施錠解錠管理部の前記施錠解錠指示部は、前記解錠用コードを取得した場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの解錠を指示し、
前記施錠解錠管理部の前記取得部は、前記配達依頼管理装置を介して、前記配達員端末から配達完了情報を取得し、
前記施錠解錠管理部の前記施錠解錠指示部は、前記配達完了情報を取得した場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの施錠を指示する、装置である。
【0007】
本発明の配達システム装置は、
本発明の配達物受取管理装置と、配達依頼管理装置と、自動車に取り付けられているドライブレコーダーとを含み、
前記配達依頼管理装置は、通信部、配達依頼情報管理部、取得部、及び送信部を含み、
前記ドライブレコーダーは、通信部、撮像部、及びドアロック制御部を含み、
前記配達物受取管理装置において、
前記通信部は、前記配達依頼管理装置、前記ドライブレコーダー、及び依頼者端末と通信可能であり、
前記配達依頼管理装置において、
前記通信部は、前記配達物受取管理装置、前記依頼者端末、配達員端末と通信可能であり、
前記配達依頼情報管理部は、ユーザの識別情報及び指定配達先情報を含む配達依頼情報を前記依頼者端末から取得し、且つ配達依頼情報リストに登録して管理し、
前記配達依頼情報管理部は、さらに、前記指定配達先情報の配達先として自動車が指定されている場合、前記ユーザ情報リストを照会して、各前記ユーザの識別情報に基づき、前記自動車情報を前記指定配達先情報に追加し、
前記取得部は、前記配達員端末から前記配達実行情報及び前記配達完了情報を取得すること、前記配達物受取管理装置から前記解錠用コードを取得することを実行し、
前記送信部は、前記配達員端末に前記配達依頼情報及び前記解錠用コードを送信すること、及び前記配達物受取管理装置に前記配達実行情報及び前記配達完了情報を送信することを実行し、
前記ドライブレコーダーにおいて、
前記通信部は、前記配達物受取管理装置と通信可能であり、
前記撮像部は、動画を撮像して前記配達員端末のディスプレイに表示された前記解錠用コードを認識し、
前記ドアロック制御部は、前記配達物受取管理装置の指示に従い、ドアロックの施錠及び解錠を実行する、装置である。
【0008】
本発明の配達物受取管理方法は、
通信工程、ユーザ情報管理工程、施錠解錠管理工程、及び解錠用コード発行工程を含み、
前記施錠解錠管理工程は、取得工程、照合工程、及び施錠解錠指示工程を含み、
前記通信工程は、配達依頼情報を管理する外工程の配達依頼管理装置、ドアロックの施錠及び解錠が可能なドライブレコーダー、及び依頼者端末と通信を開始し、
前記ユーザ情報管理工程は、ユーザの識別情報及び自動車情報を含むユーザ情報を前記依頼者端末から取得し、且つ前記ユーザ情報をユーザ情報リストに登録して管理し、
前記自動車情報は、自動車のナンバープレート情報を含み、
前記施錠解錠管理工程の前記取得工程は、前記配達依頼管理装置を介して、配達実行情報を取得し、
前記配達実行情報は、前記配達依頼情報を取得した配達員端末が前記配達依頼管理装置に送信した情報であって、自動車のナンバープレート情報が写り込む画像を含み、
前記施錠解錠管理工程の前記照合工程は、前記ユーザ情報と前記配達実行情報とを照合し、
前記解錠用コード発行工程は、前記自動車情報のナンバープレート情報と前記画像内のナンバープレート情報とが一致する場合、前記自動車のドアロックを解錠するための解錠用コードを生成し、且つ前記配達依頼管理装置を介して前記配達員端末に対し前記解錠用コードを発行し、
前記施錠解錠管理工程の前記取得工程は、前記自動車の前記ドライブレコーダーからのアクセスによって前記ドライブレコーダーから解錠用コードを取得し、
前記施錠解錠管理工程の前記施錠解錠指示工程は、前記解錠用コードを取得した場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの解錠を指示し、
前記施錠解錠管理工程の前記取得工程は、前記配達依頼管理装置を介して、前記配達員端末から配達完了情報を取得し、
前記施錠解錠管理工程の前記施錠解錠指示工程は、前記配達完了情報を取得した場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの施錠を指示する、方法である。
【0009】
本発明の配達方法は、
本発明の配達物受取管理方法と、配達依頼管理方法と、自動車に取り付けられているドライブレコーダーによるドアロック制御方法とを含み、
前記配達依頼管理方法は、通信工程、配達依頼情報管理工程、取得工程、及び送信工程を含み、
前記ドアロック制御方法は、通信工程、撮像工程、及びドアロック制御工程を含み、
前記配達物受取管理方法において、
前記通信工程は、前記配達依頼管理装置、前記ドライブレコーダー、及び依頼者端末と通信を開始し、
前記配達依頼管理方法において、
前記通信工程は、前記配達物受取管理装置、前記依頼者端末、配達員端末と通信を開始し、
前記配達依頼情報管理工程は、ユーザの識別情報及び指定配達先情報を含む配達依頼情報を前記依頼者端末から取得し、且つ配達依頼情報リストに登録して管理し、
前記配達依頼情報管理工程は、さらに、前記指定配達先情報の配達先として自動車が指定されている場合、前記ユーザ情報リストを照会して、各前記ユーザの識別情報に基づき、前記自動車情報を前記指定配達先情報に追加し、
前記取得工程は、前記配達員端末から前記配達実行情報及び前記配達完了情報を取得すること、前記配達物受取管理装置から前記解錠用コードを取得することを実行し、
前記送信工程は、前記配達員端末に前記配達依頼情報及び前記解錠用コードを送信すること、及び前記配達物受取管理装置に前記配達実行情報及び前記配達完了情報を送信することを実行し、
前記ドアロック制御方法において、
前記通信工程は、前記配達物受取管理装置と通信を開始し、
前記撮像工程は、動画を撮像して前記配達員端末のディスプレイに表示された前記解錠用コードを認識し、
前記ドアロック制御工程は、前記配達物受取管理装置の指示に従い、ドアロックの施錠及び解錠を実行する、方法である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ロッカーを用いずに、非対面で配達物を受け取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態1の配達物受取管理装置の一例の構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1の配達物受取管理装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1の配達物受取管理装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、実施形態2の配達システム装置の一例の構成を示すブロック図である。
図5図5は、実施形態2の配達システム装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図6図6は、実施形態3の配達システム装置の処理の一例を示す模式図である。
図7図7は、ユーザ情報リスト、利用情報リスト、及び配達依頼情報リストの一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の配達物受取管理装置において、例えば、
前記施錠解錠管理部は、例えば、さらに、利用情報管理部を含み、
前記利用情報管理部は、前記配達依頼管理装置により前記自動車情報と前記配達依頼情報とが紐づけられた場合、前記自動車情報と対応する前記ユーザ情報と紐づけて、配達先を自動車とする配達に関する利用情報を生成し、且つ前記利用情報を利用情報リストに登録して管理する、という態様であってもよい。
【0013】
本発明の配達物受取管理装置において、例えば、
前記解錠用コード発行部は、前記配達完了情報を取得した場合、生成した前記解錠用コードを無効にする、という態様であってもよい。
【0014】
本発明の配達物受取管理装置において、例えば、
前記施錠解錠管理部の前記照合部は、さらに、生成した前記解錠用コードに含まれる情報と、取得した前記解錠用コードに含まれる情報とを照合し、
前記施錠解錠管理部の前記施錠解錠指示部は、生成した前記解錠用コードと取得した前記解錠用コードとが一致する場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの解錠を指示する、という態様であってもよい。
【0015】
本発明の配達物受取管理装置は、例えば、
さらに、動画格納部を含み、
前記施錠解錠管理部の前記取得部は、前記ドアロックが解錠されている間、前記ドライブレコーダーが継続して撮像した動画を取得し、
前記動画格納部は、前記動画を格納する、という態様であってもよい。
【0016】
本発明の配達物受取管理装置において、例えば、
前記施錠解錠管理部は、さらに、動画解析部を含み、
前記動画解析部は、前記動画を解析して、自動車のドアが閉まっているかを確認し、
前記施錠解錠管理部の前記施錠解錠指示部は、前記解析により前記自動車のドアが閉まっていることが確認できた場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの施錠を指示する、という態様であってもよい。
【0017】
本発明の配達物受取管理装置は、例えば、
さらに、記憶部を含み、
前記記憶部は、前記ユーザ情報リスト及び前記利用情報リストの少なくとも一方を記憶する、という態様であってもよい。
【0018】
本発明の配達物受取管理方法において、例えば、
前記施錠解錠管理工程は、例えば、さらに、利用情報管理工程を含み、
前記利用情報管理工程は、前記配達依頼管理装置により前記自動車情報と前記配達依頼情報とが紐づけられた場合、前記自動車情報と対応する前記ユーザ情報と紐づけて、配達先を自動車とする配達に関する利用情報を生成し、且つ前記利用情報を利用情報リストに登録して管理する、という態様であってもよい。
【0019】
本発明の配達物受取管理方法において、例えば、
前記解錠用コード発行工程は、前記配達完了情報を取得した場合、生成した前記解錠用コードを無効にする、という態様であってもよい。
【0020】
本発明の配達物受取管理方法において、例えば、
前記施錠解錠管理工程の前記照合工程は、さらに、生成した前記解錠用コードに含まれる情報と、取得した前記解錠用コードに含まれる情報とを照合し、
前記施錠解錠管理工程の前記施錠解錠指示工程は、生成した前記解錠用コードと取得した前記解錠用コードとが一致する場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの解錠を指示する、という態様であってもよい。
【0021】
本発明の配達物受取管理方法において、例えば、
前記施錠解錠管理工程の前記取得工程は、前記ドアロックが解錠されている間、前記ドライブレコーダーが継続して撮像した動画を取得し、
前記動画は、動画格納部に格納される、という態様であってもよい。
【0022】
本発明の配達物受取管理方法において、例えば、
前記施錠解錠管理工程は、さらに、動画解析工程を含み、
前記動画解析工程は、前記動画を解析して、自動車のドアが閉まっているかを確認し、
前記施錠解錠管理工程の前記施錠解錠指示工程は、前記解析により前記自動車のドアが閉まっていることが確認できた場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの施錠を指示する、という態様であってもよい。
【0023】
本発明の配達物受取管理方法において、例えば、
前記記憶工程は、前記ユーザ情報リスト及び前記利用情報リストの少なくとも一方は、記憶部に記憶される、という態様であってもよい。
【0024】
本発明のプログラムは、本発明の方法の各工程を、手順として、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0025】
本発明の記録媒体は、本発明のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0026】
本発明において、「配達物」は、特に制限されず、荷物、郵便物等を含めて、最も広義に解釈されるべきであり、如何なる意味においても限定されない。
【0027】
次に、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0028】
[実施形態1]
図1は、本実施形態の配達物受取管理装置10の一例の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本装置10は、通信部11、ユーザ情報管理部12、施錠解錠管理部13、及び解錠用コード発行部14を含む。また、本装置10は、任意の構成として、さらに、動画格納部15、記憶部16等を含んでもよい。施錠解錠管理部13は、取得部131、照合部132、及び施錠解錠指示部133を含む。また、施錠解錠管理部13は、任意の構成として、さらに、動画解析部134、利用情報管理部135等を含んでもよい。
【0029】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、前記通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0030】
図2に、本装置10のハードウエア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、表示装置106、通信デバイス107等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0031】
中央処理装置101は、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、ユーザ情報管理部12、施錠解錠管理部13、及び解錠用コード発行部14として機能する。
【0032】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンター、外部入力装置、外部表示装置、外部撮像装置等があげられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。通信デバイス107は、例えば、通信部11として機能してもよい。
【0033】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0034】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。
【0035】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10によって生成した情報、本装置10が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。また、メモリ102及び記憶装置104は、例えば、動画格納部15、記憶部16として機能してもよい。
【0036】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、及び表示装置106を含んでもよい。入力装置105は、例えば、タッチパネル、キーボード、マウス等である。表示装置106は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等が挙げられる。
【0037】
つぎに、本実施形態の配達物受取管理方法の一例を、図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の配達物受取管理方法は、例えば、図1の配達物受取管理装置10を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の配達物受取管理方法は、図1の配達物受取管理装置10の使用には限定されない。また、図3においてかっこで示した工程は、任意の工程である。
【0038】
図3において、一点鎖線で囲った各工程は、施錠解錠管理工程内の工程である。
【0039】
まず、通信部11により、配達依頼情報を管理する外部の配達依頼管理装置、ドアロックの施錠及び解錠が可能なドライブレコーダー、及び依頼者端末と通信を開始する(S11、通信工程)。前記配達依頼管理装置は、配達依頼情報を管理する装置であれば、特に制限されず、例えば、配達事業者のサーバ等である。前記配達依頼情報とは、配達の依頼に関する情報である。本装置10は、前記配達依頼管理装置を介して、後述の配達員端末と通信する。前記ドライブレコーダーは、ドアロックの施錠及び解錠が可能であれば、特に制限されない。前記ドライブレコーダーは、自動車に取り付けられており、例えば、前記自動車の360度方向を撮像可能である。なお、前記自動車は、例えば、依頼者(受取人ともいう)及びその関係者(家族等)の所有物である。前記依頼者端末は、配達の依頼者(ユーザともいう)の端末であり、例えば、PC、スマートフォン、タブレット端末等が挙げられる。
【0040】
次に、ユーザ情報管理部12により、ユーザの識別情報及び自動車情報を含むユーザ情報を前記依頼者端末から取得し、且つ前記ユーザ情報をユーザ情報リストに登録して管理する(S12、ユーザ情報管理工程)。前記ユーザ情報リストは、例えば、記憶部16に記憶されていてもよいし、外部の記憶装置や外部のデータベース等に記憶されていてもよい。前記ユーザの識別情報は、例えば、前記ユーザのID(identifier)、氏名、住所及びこれらの組み合わせ等である。前記自動車情報は、前記自動車に関する情報であり、自動車のナンバープレート情報(ナンバープレートに記された情報)を含む。また、前記自動車情報は、前記ナンバープレート情報以外に、例えば、車種、自動車の色、自動車の駐車位置情報等を含んでもよい。
【0041】
次に、施錠解錠管理部13の取得部131により、前記配達依頼管理装置を介して、配達実行情報を取得する(S131a、取得工程)。前記配達実行情報は、前記配達依頼情報を取得した配達員端末が前記配達依頼管理装置に送信した情報であって、自動車のナンバープレート情報が写り込む画像を含む。また、前記配達実行情報は、前記ナンバープレート情報以外に、例えば、前記配達員端末の位置情報、前記画像の撮像位置情報、前記画像の撮像日時情報、前記配達実行情報の送信時刻情報等を含んでもよい。また、前記画像には、前記ナンバープレート情報以外に、例えば、車種、自動車の色等が写り込んでいてもよい。前記配達員端末は、前記配達物を配達する配達者の端末であり、例えば、PC、スマートフォン、タブレット端末等が挙げられる。前記配達実行情報に、前記ナンバープレート情報以外の情報等が含まれることで、例えば、後述の照合部132による精度が向上したり、画像を使いまわす等の不正行為を防いだりすることができる。
【0042】
次に、施錠解錠管理部13の照合部132により、前記ユーザ情報と前記配達実行情報とを照合する(S132a、照合工程)。少なくとも、照合部132は、前記工程(S132a)において、前記ユーザ情報に含まれるナンバープレート情報と、前記配達実行情報に含まれるナンバープレート情報とを照合すればよい。照合部132は、例えば、公知の光学文字認識技術を用いて、前記配達実行情報に含まれる前記画像内の前記ナンバープレート情報を文字データに変換して、前記照合を行ってもよい。照合部132は、さらに、例えば、前記ユーザ情報及び前記配達実行情報にそれぞれ含まれる車種や自動車の色の照合を行ってもよいし、位置情報の照合を行ってもよい。前記位置情報の照合とは、具体的に、前記ユーザ情報の自動車の駐車位置情報と、前記配達実行情報の前記配達員端末の位置情報や前記画像の撮像位置情報等との照合である。このように、ナンバープレート情報以外の情報も用いて前記照合を行うことで、照合の精度を向上させたり、不正行為を防いだりすることができる。
【0043】
次に、解錠用コード発行部14は、前記自動車情報のナンバープレート情報と前記画像内のナンバープレート情報とが一致する場合、前記自動車のドアロックを解錠するための解錠用コードを生成し、且つ前記配達依頼管理装置を介して前記配達員端末に対し前記解錠用コードを発行する(S14a、解錠用コード発行工程)。一方で、前記自動車情報のナンバープレート情報と前記画像内のナンバープレート情報とが一致しない場合、解錠用コード発行部14は、例えば、前記解錠用コードを生成せず、そのまま終了(END)してもよい。前記解錠用コードとしては、例えば、バーコード等の一次元コード、QRコード(登録商標)等の二次元コード等が挙げられる。解錠用コード発行部14は、例えば、前記ユーザ情報(前記自動車情報及び前記ユーザの識別情報を含む)、前記工程(S14a)の処理を開始した時刻を示す時刻情報、本装置10へ接続するための接続情報等を組み合わせて、前記解錠用コードを生成する。
【0044】
次に、施錠解錠管理部13の取得部131は、前記自動車の前記ドライブレコーダーからのアクセスによって前記ドライブレコーダーが認識した解錠用コードを取得する(S131b、取得工程)。取得部131は、例えば、前記ドライブレコーダーが撮像した動画ごと、前記解錠用コードを取得してもよい。前記解錠用コードは、前記配達員がドライブレコーダーに向けて提示した前記配達員端末のディスプレイ上に表示された解錠用コードである。
【0045】
次に、施錠解錠管理部13の施錠解錠指示部133により、前記解錠用コードを取得した場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの解錠を指示する(S133a、施錠解錠指示工程)。
【0046】
次に、施錠解錠管理部13の取得部131により、前記配達依頼管理装置を介して、前記配達員端末から配達完了情報を取得する(S131c、取得工程)。前記配達完了情報とは、配達の完了、具体的には、自動車内に配達物を置いたことを示す情報である。
【0047】
次に、例えば、解錠用コード発行部14により、前記配達完了情報を取得した場合、生成した前記解錠用コードを無効にしてもよい(S14b、解錠用コード発行工程)。これにより、例えば、配達員が、以前に使用した解錠用コードを使って、自動車のドアロックを不正に解錠する等の解錠用コードの不正利用を防ぐことができる。また、解錠用コードが外部に流出したとしても、第三者による解錠用コードの不正利用を防ぐことができる。
【0048】
そして、施錠解錠管理部13の施錠解錠指示部133により、前記配達完了情報を取得した場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの施錠を指示し(S133b、施錠解錠指示工程)、終了する(END)。
【0049】
前述のように、施錠解錠管理部13は、例えば、利用情報管理部135を含んでもよい。利用情報管理部135は、例えば、前記工程(S12)の後、且つ前記工程(S131a)の前において、前記配達依頼管理装置により前記自動車情報と前記配達依頼情報とが紐づけられた場合、前記自動車情報と対応する前記ユーザ情報と紐づけて、配達先を自動車とする配達に関する利用情報を生成し、且つ前記利用情報を利用情報リストに登録して管理してもよい(S135、利用情報管理工程)。前記利用情報リストは、例えば、記憶部16に記憶されていてもよいし、外部の記憶装置や外部のデータベース等に記憶されていてもよい。前記利用情報リストについて、具体的には、後述する。利用情報管理部135は、例えば、1つの前記ユーザ情報に対して配達事業者毎に利用情報を生成してもよい。また、図示していないが、利用情報管理部135は、例えば、前記工程(S133a)の後において、前記自動車のドアロックが解錠した場合、及び前記工程(S133b)の後において、前記自動車のドアロックが施錠した場合に前記利用情報の施錠解錠情報を更新してもよい。
【0050】
利用情報管理部135が前記利用情報リストを管理している場合、例えば、前記工程(S132a)において、照合部132は、さらに、前記ユーザ情報と紐づけられた前記利用情報が前記利用情報リストに登録されているかを確認してもよい。そして、前記工程(S14a)において、解錠用コード発行部14は、例えば、前記自動車情報のナンバープレート情報と前記画像内のナンバープレート情報とが一致し、且つ前記ユーザ情報と紐づけられた前記利用情報が前記利用情報リストに登録されていた場合、前記解錠用コードの生成及び発行を行ってもよい。これにより、例えば、配達物の誤配達を防ぐことができる。
【0051】
前記工程(S131b)の後、例えば、図3に示すように、施錠解錠管理部13の照合部132により、生成した前記解錠用コードに含まれる情報と、取得した前記解錠用コードに含まれる情報とを照合してもよい(S132b、照合工程)。そして、前記工程(S133a)において、施錠解錠管理部13の施錠解錠指示部133により、生成した前記解錠用コードと取得した前記解錠用コードとが一致する場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの解錠を指示してもよい。すなわち、本装置10は、照合部132により、前記工程(S132a)における前記ナンバープレート情報の照合と、前記工程(S132b)における前記解錠用コードの照合との2段階で照合を行ってもよい。これにより、例えば、セキュリティ性能が向上する。
【0052】
前述のように、本装置10は、例えば、動画格納部15を含んでもよい。動画格納部15は、取得部131が取得した動画を格納する。具体的に、取得部131は、例えば、前記ドアロックが解錠されている間、前記ドライブレコーダーが継続して撮像した動画を取得してもよい(S131d、取得工程)。取得部131は、例えば、前記ドライブレコーダーが撮像している動画をリアルタイムで取得してもよいし、前記ドライブレコーダーによる撮像終了後に前記動画を取得してもよい。すなわち、前記工程(S131d)は、図3に示すように、前記工程(S133a)の後に実行されればよく、例えば、他の工程と並行して処理されてもよいし、前記工程(S133b)の後に実行されてもよい。そして、本装置10は、例えば、動画格納部15に、前記動画を格納して、且つ少なくとも前記工程(S133b)を実行した後、終了してもよい(END)。また、動画格納部15は、例えば、前記工程(S131b)において取得部131が取得した前記解錠用コードを含む動画を格納してもよい。このように、前記動画を格納しておくことで、後に前記動画を再生したり、解析したりすることができるため、防犯対策になる。
【0053】
前述のように、施錠解錠管理部13は、例えば、動画解析部134を含んでもよい。動画解析部134は、取得部131が取得した動画を解析して、自動車のドアが閉まっているかを確認する(S134、動画解析工程)。前記工程(S134)は、例えば、前記工程(S131c)において取得部131により前記配達完了情報が取得できなかった場合に実行してもよいが、これに限定されない。そして、施錠解錠指示部133は、前記工程(S133b)において、前記解析により前記自動車のドアが閉まっていることが確認できた場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの施錠を指示してもよい。施錠解錠指示部133は、例えば、一定時間経過後に、前記ドアロックを施錠するように、前記ドライブレコーダーに指示してもよい。前記一定時間は、特に制限されず、任意に設定できる。
【0054】
本実施形態によれば、ドアロックの施錠を指示することで、配達員が自動車内に配達物を置けるため、依頼人は、非対面で配達物を受け取ることができる。これにより、例えば、配達事業者にとっては、前記配達物の再配達にかかるコスト(人件費、燃料費等)を削減することができる、一方で、依頼者にとっては、例えば、配達物が届く時間に制限を受けることなく、日常生活を過ごせる。また、依頼者は、例えば、受取人(例えば、依頼者自身やその家族等)が不在の場合であっても配達物を受け取れる。さらに、本実施形態によれば、非対面で配達物を受け取れるため、例えば、感染症対策にも有効である。
【0055】
非対面での配達物の受け取りを可能にする装置として、例えば、宅配ボックスが知られている。しかしながら、宅配ボックスは、高価であって且つ一定の大きさがあることから、購入費用がかかる、設置場所が限られる等という問題がある。また、同様の理由から、宅配ボックスの普及が進んでいないという問題もある。
【0056】
宅配ボックス等を用いずに、非対面での配達物の受け取りを可能にする手法として、例えば、配達員に玄関先に荷物を置いてもらう手法があるが、配達物の盗難被害にあいやすい等のセキュリティ性に劣る。
【0057】
しかしながら、本実施形態によれば、宅配ボックスよりも普及している自動車に、宅配ボックスよりも安価であるドライブレコーダーを設置するだけで、非対面での受け取りが可能になり、コストを抑えることができる。また、本実施形態によれば、宅配ボックスのように、配達物のために新たにスペースを確保する必要もない。また、本実施形態によれば、ドアロックの解錠及び施錠を自動化することができ、ボタン等による暗証番号の入力等の操作が不要になるため、配達員の手間を減らすことができる。さらに、本実施形態によれば、配達員が自動車内に配達物を置いた後は、ドライブレコーダーによってドアロックが施錠されるため、セキュリティ性が高い。
【0058】
[実施形態2]
前記実施形態1の配達物受取管理装置を用いた配達システム装置について説明する。
【0059】
図4は、本実施形態の配達システム装置100の一例の構成を示す図である。図4に示すように、本システム装置100は、前記実施形態1記載の配達物受取管理装置10と、配達依頼管理装置20と、自動車に取り付けられているドライブレコーダー30とを含む。配達依頼管理装置20は、図示するように、通信部21、配達依頼情報管理部22、取得部23、及び送信部24を含む。配達依頼管理装置20は、例えば、任意の構成として、さらに、記憶部25を含んでもよい。ドライブレコーダー30は、図示するように、通信部31、撮像部32、及びドアロック制御部33を含む。なお、配達依頼管理装置20及びドライブレコーダー30の数は、特に制限されず、1つでもよいし、2つ以上でもよい。また、本システム装置100は、例えば、さらに、依頼者端末40及び配達員端末50を含んでもよい。
【0060】
配達依頼管理装置20は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、前記通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、配達依頼管理装置20は、前記通信回線網を介して、前記外部装置と接続可能である。配達依頼管理装置20は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、配達依頼管理装置20は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、配達依頼管理装置20は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。具体的に、配達依頼管理装置20は、例えば、配達事業者のサーバである。
【0061】
配達依頼管理装置20のハードウエア構成は、例えば、特に言及しない限り、図2に示す配達物受取管理装置10のハードウエア構成と同様である。配達依頼管理装置20において、中央処理装置101は、例えば、配達依頼情報管理部22、取得部23、及び送信部24として機能する。通信デバイス107は、例えば、通信部21として機能してもよい。メモリ102及び記憶装置104は、例えば、記憶部25として機能してもよい。
【0062】
ドライブレコーダー30は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、前記通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、ドライブレコーダー30は、前記通信回線網を介して、前記外部装置と接続可能である。また、ドライブレコーダー30は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたドライブレコーダーであってもよい。
【0063】
ドライブレコーダー30のハードウエア構成は、例えば、特に言及しない限り、図2に示す配達物受取管理装置10のハードウエア構成と同様である。ドライブレコーダー30において、中央処理装置101は、例えば、ドアロック制御部33として機能する。通信デバイス107は、例えば、通信部31として機能してもよい。また、ドライブレコーダー30のハードウエア構成は、例えば、さらに、撮像装置を含む。前記撮像装置は、例えば、カメラ等であり、撮像部32として機能する。前記撮像装置は、例えば、360度方向を撮像可能な装置であってもよい。
【0064】
つぎに、本実施形態の配達方法の一例を、図5のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の配達方法は、例えば、図4の配達装置100を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の配達方法は、図4の配達装置100の使用には限定されない。
【0065】
図5に示すフローチャートにおいて、特に言及しない限り、図3と同一符号を付した工程は、図3の説明を援用できる。なお、図5において、図3に示した任意の工程を省略しているが、本実施形態の配達方法においても、前述と同様に、前記任意の工程を実行してもよい。
【0066】
前記工程(S11)において、配達物受取管理装置10は、通信部11により、配達依頼管理装置20、ドライブレコーダー30、及び依頼者端末40と通信を開始する。また、配達依頼管理装置20は、通信部21により、配達物受取管理装置10、依頼者端末40、配達員端末50と通信を開始する(S21、通信工程)。
【0067】
配達依頼管理装置20は、前記工程(S12)の後、配達依頼情報管理部22により、ユーザの識別情報及び指定配達先情報を含む配達依頼情報を依頼者端末40から取得し、且つ配達依頼情報リストに登録して管理する(S22、配達依頼情報管理工程)。前記配達依頼情報は、配達の依頼に関する情報である。前記配達依頼情報リストは、例えば、記憶部25に記憶されていてもよいし、外部の記憶装置や外部のデータベース等に記憶されていてもよい。前記ユーザの識別情報は、例えば、前記ユーザのID(identifier)、氏名、住所及びこれらの組み合わせ等である。また、前記ユーザの識別情報は、例えば、前記ユーザ情報における前記ユーザの識別情報と共通していてもよく、前記ユーザ情報における前記ユーザの識別情報と紐づけられていれば共通していなくともよい。前記指定配達先情報は、依頼者端末40を有する依頼者によって指定された配達先に関する情報である。前記配達先として、住所の指定のみならず、配達物の置き場所(例えば、宅配ボックス、玄関先、自動車等)の指定も含む。
【0068】
また、前記工程(S22)において、配達依頼情報管理部22は、前記指定配達先情報の配達先として自動車が指定されている場合、配達物受取管理装置10における前記ユーザ情報リストを照会して、各前記ユーザの識別情報に基づき、前記自動車情報を前記指定配達先情報に追加する。具体的に、例えば、前記配達依頼情報と前記ユーザ情報とで前記ユーザの識別情報を共通している場合、前記配達依頼情報と前記ユーザ情報とで同一の前記ユーザの識別情報に対応する前記自動車情報を前記指定配達先情報に追加してもよい。また、例えば、前記配達依頼情報と前記ユーザ情報とで前記ユーザの識別情報を紐づけている場合、前記配達依頼情報と前記ユーザ情報とで紐づけられている前記ユーザの識別情報に対応する前記自動車情報を前記指定配達先情報に追加してもよい。
【0069】
前記工程(S22)に続けて、配達依頼管理装置20は、送信部24により、配達員端末50に前記配達依頼情報を送信する(S24a、送信工程)。図示していないが、その後、配達員端末50は、例えば、前記配達依頼情報を取得する。そして、配達員は、前記配達依頼情報に基づき、配達を実行する。配達員は、前記配達依頼情報に記されている前記配達先に到着した場合、配達員端末50により、配達依頼管理装置20に対して前記配達実行情報を送信する。
【0070】
前記工程(S24a)の後、配達依頼管理装置20は、取得部23により、配達員端末50から前記配達実行情報を取得し(S23a、取得工程)、送信部24により、配達物受取管理装置10に前記配達実行情報を送信する(S24b、送信工程)。このように、配達物受取管理装置10と配達員端末50とは、配達依頼管理装置20を介して間接的に情報の送受信を行う。
【0071】
前記工程(S14a)の後、配達依頼管理装置20は、取得部23により、配達物受取管理装置10から前記解錠用コードを取得し(S23b、取得工程)、送信部24により、配達員端末50に前記解錠用コードを送信する(S24c、送信工程)。図示していないが、その後、配達員端末50は、例えば、ディスプレイ上に前記解錠用コードを表示し、前記配達員は、前記解錠用コードをドライブレコーダー30にかざす。
【0072】
前記解錠用コードがドライブレコーダー30にかざされた場合、ドライブレコーダー30は、撮像部32により、動画を撮像して前記配達員端末のディスプレイに表示された前記解錠用コードを認識する(S32、撮像工程)。そして、ドライブレコーダー30は、通信部31により、前記解錠用コードに基づき、配達物受取管理装置10にアクセスして配達物受取管理装置10と通信を開始する(S31、通信工程)。
【0073】
前記工程(S133a)の後、ドライブレコーダー30は、ドアロック制御部33により、配達物受取管理装置10の指示に従い、ドアロックの解錠を実行する(S33a、ドアロック制御工程)。図示していないが、その後、前記配達員は、前記自動車内に配達物を置き、配達員端末50により、配達依頼管理装置20に対して前記配達完了情報を送信する。配達依頼管理装置20は、取得部23により、配達員端末50から前記配達完了情報を取得し(S23c、取得工程)、送信部24により、配達物受取管理装置10に前記配達完了情報を送信する(S24d、送信工程)。
【0074】
前記工程(S133b)の後、ドライブレコーダー30は、ドアロック制御部33により、配達物受取管理装置10の指示に従い、ドアロックの施錠を実行し(S33b、ドアロック制御工程)、終了する(END)。
【0075】
ドライブレコーダー30は、例えば、ドアロック制御部33により、前記自動車のドアロックが解錠されている間は、前記自動車のエンジンがかからないように制御可能であってもよい。また、撮像部32は、例えば、前記自動車のドアロックが解錠されている間は、継続して動画を撮像していてもよく、前記動画を配達物受取管理装置10に送信してもよい。
【0076】
前記工程(S21)、前記工程(S22)、前記工程(S24a)、前記工程(S23a)、前記工程(S24b)、前記工程(S23b)、前記工程(S24c)、前記工程(S23c)、前記工程(S24d)は、例えば、配達依頼管理方法ともいう。
【0077】
前記工程(S31)、前記工程(S32)、前記工程(S33a)、前記工程(S33b)は、例えば、ドライブレコーダーのドアロック制御方法ともいう。
【0078】
本実施形態によれば、前記実施形態1と同様に、ドアロックの施錠を指示することで、配達員が自動車内に配達物を置けるため、依頼人は、非対面で配達物を受け取ることができる。
【0079】
[実施形態3]
図6に、配達システム装置100の処理の一例を示す。配達の依頼から、配達員が配達物を自動車に配達して自動車のドアロックが施錠されるまでの一連の流れは、例えば、下記(1)~(11)の順に沿って行われる。なお、下記(1)~(11)は、図中の(1)~(11)に対応する。
(1)依頼者は、予め、依頼者端末40を用いて、配達物受取管理装置10にユーザ情報を登録させておく。
(2)依頼者は、依頼者端末40を用いて、ネットショッピング等の注文時に、配達先として自動車1を指定する。前記配達先として自動車1が指定されたことを含む配達依頼情報が配達依頼管理装置20によって前記配達依頼情報リスト登録され、且つ配達依頼管理装置20を介して配達物受取管理装置10によって前記利用情報が前記利用情報リストに登録される。
(3)配達物受取管理装置10によって前記ユーザ情報リストに前記ユーザ情報が登録されたあと、配達依頼管理装置20によって前記ユーザ情報に基づき、前記指定配達先情報に自動車1の駐車位置情報等の自動車情報が追加される。
(4)配達員が、配達時に、前記配達依頼情報から自動車1の駐車位置情報を取得し、移動する。
(5)配達員が、配達員端末50を用いて、自動車1のナンバープレート2を撮影する。
(6)配達員が、配達員端末50を用いて、ナンバープレートとGPS(Global Positioning System)により取得した配達員端末50の位置情報を配達依頼管理装置20経由で配達物受取管理装置10へ送信。配達物受取管理装置10によって、前記ナンバープレートの情報及び配達員端末50の位置情報と前記ユーザ情報との照合が行われ、前記ナンバープレートの情報及び配達員端末50の位置情報と前記ユーザ情報とが一致し、且つ前記ユーザ情報と紐づけた前記利用情報が前記利用情報リストに登録されていたら、配達依頼管理装置20を介して前記解錠用コードを配達員端末50へ送信される。
(7)配達員が、配達員端末50を用いて、前記解錠用コードをドライブレコーダー30にかざす。
(8)ドライブレコーダー30が認識した前記解錠用コード、及びドライブレコーダー30が撮像した前記動画を配達物受取管理装置10に送信される。
(9)配達物受取管理装置10の前記照合により、前記解錠用コードの情報が一致すれば、配達物受取管理装置10からドライブレコーダー30に対してドアロックの解錠を指示する。
(10)前記指示をうけたドライブレコーダー30がドアロックを解錠し、配達員がドアを開けて配達物を自動車1内に配達し、ドアを閉める。その後、配達員は、配達員端末50を用いて、配達依頼管理装置20を介して、配達物受取管理装置10へ前記配達完了情報を送信する。
(11)配達物受取管理装置10は、前記配達完了情報とともにドアロックの施錠をドライブレコーダー30へ指示し、前記指示をうけたドライブレコーダー30がドアロックを施錠する。
【0080】
以下の各場合における配達システム装置100の処理の一例について説明する。
【0081】
(既に自動車1のドアロックが解錠していた場合)
配達員の到着時に、自動車1のドアロックが解錠していた場合も、前述の通り、配達員は、配達員端末50を用いて、前記配達実行情報の送信を行い、配達依頼管理装置20を介して、配達物受取管理装置10から前記解錠用コードを取得する。そして、自動車1内に配達物を配達した後、前述の通り、配達物受取管理装置10から指示をうけたドライブレコーダー30がドアロックを施錠する。
【0082】
(配達完了情報が取得できない場合)
配達員端末50から前記配達完了情報が送信されない等、配達物受取管理装置10が前記配達完了情報を取得できない場合、配達物受取管理装置10は、前述の通り、動画解析部134による解析を行う。そして、前記解析により、自動車1のドアが閉まっていることが確認できた場合、配達物受取管理装置10は、ドライブレコーダー30に対してドアロックの施錠を指示し、指示をうけたドライブレコーダー30がドアロックを施錠する。なお、配達物受取管理装置10は、例えば、施錠解錠管理部13により、前記配達完了情報が取得できていないことを配達依頼管理装置20に通知してもよい。
【0083】
(ドアロック解錠後、ドアを開ける行為が一定時間行われない場合)
配達物受取管理装置10は、例えば、動画解析部134により、ドライブレコーダー30からリアルタイムで取得している前記動画の解析を行い、自動車1のドアが閉まっているか確認する。そして、施錠解錠指示部133は、例えば、自動車1のドアが閉まっていることが確認できた場合、ドライブレコーダー30に対してドアロックの施錠を指示してもよい。施錠解錠指示部133は、例えば、一定時間経過後に、前記ドアロックを施錠するように、前記ドライブレコーダーに指示してもよい。ドアロック解錠後、ドアを開ける行為までの前記一定時間、及び前記ドアロックの施錠に関する前記一定時間は、特に制限されず、任意に設定できる。
【0084】
(配達物を間違えて配達した場合)
配達員が、配達員端末50を用いて、前記配達完了情報を送信する前であれば、自動車1のドアロックが解錠されている状態であるため、間違えて配達した配達物を、正しい配達物に交換する。一方で、例えば、前記配達完了情報の配達後等、ドアロックが施錠された場合であれば、配達依頼管理装置20は、再度、前記ユーザ情報リストを照会して、前記配達依頼情報と前記自動車情報とを紐づける。そして、利用情報管理部135により、再度、前記利用情報を利用情報リストに登録する。以降は、前述と同様にして、自動車1のドアロックを解錠し、間違えて配達した配達物を、正しい配達物に交換する。
【0085】
(自動車1がなかった場合)
配達員は、配達員端末50を用いて、前記自動車情報が示す場所に自動車1がないことを配達依頼管理装置20に通知する。配達依頼管理装置20は、対象の依頼者に対して、不在通知を通知する。そして、依頼者は、配達事業者に対して、再配達の連絡をする。
【0086】
(自動車1でやむを得ず出かけないといけない場合)
依頼者は、配達依頼管理装置20に対して、指定した配達時間を示す配達時間情報を送信し、配達員に前記配達時間に配達してもらうようにする。
【0087】
[実施形態4]
図7に、前記ユーザ情報リスト、前記利用情報リスト、及び前記配達依頼情報リストの一例を示す。図7に示す前記ユーザ情報リストには、前記ユーザの識別情報として、「ID」、「氏名」、「住所」が登録され、前記自動車情報として、「ナンバープレートの内容」、「車種」、「車の色」、「車の位置情報」が登録されている。前記ユーザ情報リストは、ユーザ情報管理部12により適宜更新可能である。
【0088】
図7に示す前記利用情報リストには、前記ユーザ情報リストの前記ユーザの識別情報である「ID」と紐づけて、前記利用情報として「配達事業者」、前記配達事業者による配達物の個数を示す「利用状態」、「車の解錠状態」が登録される。また、前記利用情報リストには、例えば、前記利用情報リストに固有のユーザの識別情報として、「解錠登録ID」が登録されてもよい。前記利用情報リストは、利用情報管理部135により適宜更新可能である。項目「利用状態」が0になったら、すなわち、前記配達物がなくなったら、対応する項目「配達事業者」と共に、項目「利用状態」を前記利用情報リストから削除する。前記利用情報リストは、一つの依頼者(項目「ID」)に対して、例えば、複数の「配達事業者」及びその配達事業者の配達物の個数を示す「利用状態」を登録可能な構造であってもよい。前記利用情報リストがこのような構造をとることで、配達事業者が複数存在していても、前述の通り、各処理を実行可能である。
【0089】
図7に示す前記配達依頼情報リストには、前記ユーザの識別情報として、「ID」、「氏名」、「住所」が登録され、前記指定配達先情報として、「宅配ボックス等の利用有無」が登録されている。前記配達依頼情報リストは、配達依頼情報管理部22により適宜更新可能である。
【0090】
[実施形態5]
本実施形態のプログラムは、本発明の方法の各工程を、手順として、コンピュータに実行させるためのプログラムである。本発明において、「手順」は、「処理」と読み替えてもよい。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。前記記録媒体としては、特に限定されず、例えば、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク等が挙げられる。
【0091】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0092】
<付記>
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
通信部、ユーザ情報管理部、施錠解錠管理部、及び解錠用コード発行部を含み、
前記施錠解錠管理部は、取得部、照合部、及び施錠解錠指示部を含み、
前記通信部は、配達依頼情報を管理する外部の配達依頼管理装置、ドアロックの施錠及び解錠が可能なドライブレコーダー、及び依頼者端末と通信可能であり、
前記ユーザ情報管理部は、ユーザの識別情報及び自動車情報を含むユーザ情報を前記依頼者端末から取得し、且つ前記ユーザ情報をユーザ情報リストに登録して管理し、
前記自動車情報は、自動車のナンバープレート情報を含み、
前記施錠解錠管理部の前記取得部は、前記配達依頼管理装置を介して、配達実行情報を取得し、
前記配達実行情報は、前記配達依頼情報を取得した配達員端末が前記配達依頼管理装置に送信した情報であって、自動車のナンバープレート情報が写り込む画像を含み、
前記施錠解錠管理部の前記照合部は、前記ユーザ情報と前記配達実行情報とを照合し、
前記解錠用コード発行部は、前記自動車情報のナンバープレート情報と前記画像内のナンバープレート情報とが一致する場合、前記自動車のドアロックを解錠するための解錠用コードを生成し、且つ前記配達依頼管理装置を介して前記配達員端末に対し前記解錠用コードを発行し、
前記施錠解錠管理部の前記取得部は、前記自動車の前記ドライブレコーダーからのアクセスによって前記ドライブレコーダーから解錠用コードを取得し、
前記施錠解錠管理部の前記施錠解錠指示部は、前記解錠用コードを取得した場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの解錠を指示し、
前記施錠解錠管理部の前記取得部は、前記配達依頼管理装置を介して、前記配達員端末から配達完了情報を取得し、
前記施錠解錠管理部の前記施錠解錠指示部は、前記配達完了情報を取得した場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの施錠を指示する、配達物受取管理装置。
(付記2)
前記施錠解錠管理部は、例えば、さらに、利用情報管理部を含み、
前記利用情報管理部は、前記配達依頼管理装置により前記自動車情報と前記配達依頼情報とが紐づけられた場合、前記自動車情報と対応する前記ユーザ情報と紐づけて、配達先を自動車とする配達に関する利用情報を生成し、且つ前記利用情報を利用情報リストに登録して管理する、付記1記載の配達物受取管理装置。
(付記3)
前記解錠用コード発行部は、前記配達完了情報を取得した場合、生成した前記解錠用コードを無効にする、付記1又は2記載の配達物受取管理装置。
(付記4)
前記施錠解錠管理部の前記照合部は、さらに、生成した前記解錠用コードに含まれる情報と、取得した前記解錠用コードに含まれる情報とを照合し、
前記施錠解錠管理部の前記施錠解錠指示部は、生成した前記解錠用コードと取得した前記解錠用コードとが一致する場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの解錠を指示する、付記1から3のいずれかに記載の配達物受取管理装置。
(付記5)
さらに、動画格納部を含み、
前記施錠解錠管理部の前記取得部は、前記ドアロックが解錠されている間、前記ドライブレコーダーが継続して撮像した動画を取得し、
前記動画格納部は、前記動画を格納する、付記1から4のいずれかに記載の配達物受取管理装置。
(付記6)
前記施錠解錠管理部は、さらに、動画解析部を含み、
前記動画解析部は、前記動画を解析して、自動車のドアが閉まっているかを確認し、
前記施錠解錠管理部の前記施錠解錠指示部は、前記解析により前記自動車のドアが閉まっていることが確認できた場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの施錠を指示する、付記5記載の配達物受取管理装置。
(付記7)
さらに、記憶部を含み、
前記記憶部は、前記ユーザ情報リスト及び前記利用情報リストの少なくとも一方を記憶する、付記1から6のいずれかに記載の配達物受取管理装置。
(付記8)
付記1から7のいずれかに記載の配達物受取管理装置と、配達依頼管理装置と、自動車に取り付けられているドライブレコーダーとを含み、
前記配達依頼管理装置は、通信部、配達依頼情報管理部、取得部、及び送信部を含み、
前記ドライブレコーダーは、通信部、撮像部、及びドアロック制御部を含み、
前記配達物受取管理装置において、
前記通信部は、前記配達依頼管理装置、前記ドライブレコーダー、及び依頼者端末と通信可能であり、
前記配達依頼管理装置において、
前記通信部は、前記配達物受取管理装置、前記依頼者端末、配達員端末と通信可能であり、
前記配達依頼情報管理部は、ユーザの識別情報及び指定配達先情報を含む配達依頼情報を前記依頼者端末から取得し、且つ配達依頼情報リストに登録して管理し、
前記配達依頼情報管理部は、さらに、前記指定配達先情報の配達先として自動車が指定されている場合、前記ユーザ情報リストを照会して、各前記ユーザの識別情報に基づき、前記自動車情報を前記指定配達先情報に追加し、
前記取得部は、前記配達員端末から前記配達実行情報及び前記配達完了情報を取得すること、前記配達物受取管理装置から前記解錠用コードを取得することを実行し、
前記送信部は、前記配達員端末に前記配達依頼情報及び前記解錠用コードを送信すること、及び前記配達物受取管理装置に前記配達実行情報及び前記配達完了情報を送信することを実行し、
前記ドライブレコーダーにおいて、
前記通信部は、前記配達物受取管理装置と通信可能であり、
前記撮像部は、動画を撮像して前記配達員端末のディスプレイに表示された前記解錠用コードを認識し、
前記ドアロック制御部は、前記配達物受取管理装置の指示に従い、ドアロックの施錠及び解錠を実行する、配達システム装置。
(付記9)
通信工程、ユーザ情報管理工程、施錠解錠管理工程、及び解錠用コード発行工程を含み、
前記施錠解錠管理工程は、取得工程、照合工程、及び施錠解錠指示工程を含み、
前記通信工程は、配達依頼情報を管理する外工程の配達依頼管理装置、ドアロックの施錠及び解錠が可能なドライブレコーダー、及び依頼者端末と通信を開始し、
前記ユーザ情報管理工程は、ユーザの識別情報及び自動車情報を含むユーザ情報を前記依頼者端末から取得し、且つ前記ユーザ情報をユーザ情報リストに登録して管理し、
前記自動車情報は、自動車のナンバープレート情報を含み、
前記施錠解錠管理工程の前記取得工程は、前記配達依頼管理装置を介して、配達実行情報を取得し、
前記配達実行情報は、前記配達依頼情報を取得した配達員端末が前記配達依頼管理装置に送信した情報であって、自動車のナンバープレート情報が写り込む画像を含み、
前記施錠解錠管理工程の前記照合工程は、前記ユーザ情報と前記配達実行情報とを照合し、
前記解錠用コード発行工程は、前記自動車情報のナンバープレート情報と前記画像内のナンバープレート情報とが一致する場合、前記自動車のドアロックを解錠するための解錠用コードを生成し、且つ前記配達依頼管理装置を介して前記配達員端末に対し前記解錠用コードを発行し、
前記施錠解錠管理工程の前記取得工程は、前記自動車の前記ドライブレコーダーからのアクセスによって前記ドライブレコーダーから解錠用コードを取得し、
前記施錠解錠管理工程の前記施錠解錠指示工程は、前記解錠用コードを取得した場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの解錠を指示し、
前記施錠解錠管理工程の前記取得工程は、前記配達依頼管理装置を介して、前記配達員端末から配達完了情報を取得し、
前記施錠解錠管理工程の前記施錠解錠指示工程は、前記配達完了情報を取得した場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの施錠を指示する、配達物受取管理方法。
(付記10)
前記施錠解錠管理工程は、例えば、さらに、利用情報管理工程を含み、
前記利用情報管理工程は、前記配達依頼管理装置により前記自動車情報と前記配達依頼情報とが紐づけられた場合、前記自動車情報と対応する前記ユーザ情報と紐づけて、配達先を自動車とする配達に関する利用情報を生成し、且つ前記利用情報を利用情報リストに登録して管理する、付記9記載の配達物受取管理方法。
(付記11)
前記解錠用コード発行工程は、前記配達完了情報を取得した場合、生成した前記解錠用コードを無効にする、付記9又は10記載の配達物受取管理方法。
(付記12)
前記施錠解錠管理工程の前記照合工程は、さらに、生成した前記解錠用コードに含まれる情報と、取得した前記解錠用コードに含まれる情報とを照合し、
前記施錠解錠管理工程の前記施錠解錠指示工程は、生成した前記解錠用コードと取得した前記解錠用コードとが一致する場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの解錠を指示する、付記9から11のいずれかに記載の配達物受取管理方法。
(付記13)
前記施錠解錠管理工程の前記取得工程は、前記ドアロックが解錠されている間、前記ドライブレコーダーが継続して撮像した動画を取得し、
前記動画は、動画格納部に格納される、付記9から12のいずれかに記載の配達物受取管理方法。
(付記14)
前記施錠解錠管理工程は、さらに、動画解析工程を含み、
前記動画解析工程は、前記動画を解析して、自動車のドアが閉まっているかを確認し、
前記施錠解錠管理工程の前記施錠解錠指示工程は、前記解析により前記自動車のドアが閉まっていることが確認できた場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの施錠を指示する、付記13記載の配達物受取管理方法。
(付記15)
前記記憶工程は、前記ユーザ情報リスト及び前記利用情報リストの少なくとも一方は、記憶部に記憶される、付記9から14のいずれかに記載の配達物受取管理方法。
(付記16)
付記9から15のいずれかに記載の配達物受取管理方法と、配達依頼管理方法と、自動車に取り付けられているドライブレコーダーによるドアロック制御方法とを含み、
前記配達依頼管理方法は、通信工程、配達依頼情報管理工程、取得工程、及び送信工程を含み、
前記ドアロック制御方法は、通信工程、撮像工程、及びドアロック制御工程を含み、
前記配達物受取管理方法において、
前記通信工程は、前記配達依頼管理装置、前記ドライブレコーダー、及び依頼者端末と通信を開始し、
前記配達依頼管理方法において、
前記通信工程は、前記配達物受取管理装置、前記依頼者端末、配達員端末と通信を開始し、
前記配達依頼情報管理工程は、ユーザの識別情報及び指定配達先情報を含む配達依頼情報を前記依頼者端末から取得し、且つ配達依頼情報リストに登録して管理し、
前記配達依頼情報管理工程は、さらに、前記指定配達先情報の配達先として自動車が指定されている場合、前記ユーザ情報リストを照会して、各前記ユーザの識別情報に基づき、前記自動車情報を前記指定配達先情報に追加し、
前記取得工程は、前記配達員端末から前記配達実行情報及び前記配達完了情報を取得すること、前記配達物受取管理装置から前記解錠用コードを取得することを実行し、
前記送信工程は、前記配達員端末に前記配達依頼情報及び前記解錠用コードを送信すること、及び前記配達物受取管理装置に前記配達実行情報及び前記配達完了情報を送信することを実行し、
前記ドアロック制御方法において、
前記通信工程は、前記配達物受取管理装置と通信を開始し、
前記撮像工程は、動画を撮像して前記配達員端末のディスプレイに表示された前記解錠用コードを認識し、
前記ドアロック制御工程は、前記配達物受取管理装置の指示に従い、ドアロックの施錠及び解錠を実行する、配達方法。
(付記17)
コンピュータに、通信手順、ユーザ情報管理手順、施錠解錠管理手順、及び解錠用コード発行手順を含む手順を実行させるためのプログラム:
前記施錠解錠管理手順は、取得手順、照合手順、及び施錠解錠指示手順を含み、
前記通信手順は、配達依頼情報を管理する外手順の配達依頼管理装置、ドアロックの施錠及び解錠が可能なドライブレコーダー、及び依頼者端末と通信を開始し、
前記ユーザ情報管理手順は、ユーザの識別情報及び自動車情報を含むユーザ情報を前記依頼者端末から取得し、且つ前記ユーザ情報をユーザ情報リストに登録して管理し、
前記自動車情報は、自動車のナンバープレート情報を含み、
前記施錠解錠管理手順の前記取得手順は、前記配達依頼管理装置を介して、配達実行情報を取得し、
前記配達実行情報は、前記配達依頼情報を取得した配達員端末が前記配達依頼管理装置に送信した情報であって、自動車のナンバープレート情報が写り込む画像を含み、
前記施錠解錠管理手順の前記照合手順は、前記ユーザ情報と前記配達実行情報とを照合し、
前記解錠用コード発行手順は、前記自動車情報のナンバープレート情報と前記画像内のナンバープレート情報とが一致する場合、前記自動車のドアロックを解錠するための解錠用コードを生成し、且つ前記配達依頼管理装置を介して前記配達員端末に対し前記解錠用コードを発行し、
前記施錠解錠管理手順の前記取得手順は、前記自動車の前記ドライブレコーダーからのアクセスによって前記ドライブレコーダーから解錠用コードを取得し、
前記施錠解錠管理手順の前記施錠解錠指示手順は、前記解錠用コードを取得した場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの解錠を指示し、
前記施錠解錠管理手順の前記取得手順は、前記配達依頼管理装置を介して、前記配達員端末から配達完了情報を取得し、
前記施錠解錠管理手順の前記施錠解錠指示手順は、前記配達完了情報を取得した場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの施錠を指示する。
(付記18)
前記施錠解錠管理手順は、例えば、さらに、利用情報管理手順を含み、
前記利用情報管理手順は、前記配達依頼管理装置により前記自動車情報と前記配達依頼情報とが紐づけられた場合、前記自動車情報と対応する前記ユーザ情報と紐づけて、配達先を自動車とする配達に関する利用情報を生成し、且つ前記利用情報を利用情報リストに登録して管理する、付記17記載のプログラム。
(付記19)
前記解錠用コード発行手順は、前記配達完了情報を取得した場合、生成した前記解錠用コードを無効にする、付記17又は18記載のプログラム。
(付記20)
前記施錠解錠管理手順の前記照合手順は、さらに、生成した前記解錠用コードに含まれる情報と、取得した前記解錠用コードに含まれる情報とを照合し、
前記施錠解錠管理手順の前記施錠解錠指示手順は、生成した前記解錠用コードと取得した前記解錠用コードとが一致する場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの解錠を指示する、付記17から19のいずれかに記載のプログラム。
(付記21)
前記施錠解錠管理手順の前記取得手順は、前記ドアロックが解錠されている間、前記ドライブレコーダーが継続して撮像した動画を取得し、
前記動画は、動画格納部に格納される、付記17から20のいずれかに記載のプログラム。
(付記22)
前記施錠解錠管理手順は、さらに、動画解析手順を含み、
前記動画解析手順は、前記動画を解析して、自動車のドアが閉まっているかを確認し、
前記施錠解錠管理手順の前記施錠解錠指示手順は、前記解析により前記自動車のドアが閉まっていることが確認できた場合、前記ドライブレコーダーに対してドアロックの施錠を指示する、付記21記載のプログラム。
(付記23)
前記記憶手順は、前記ユーザ情報リスト及び前記利用情報リストの少なくとも一方は、記憶部に記憶される、付記17から22のいずれかに記載のプログラム。
(付記24)
付記17から23のいずれかに記載の第1のプログラムと、第2のプログラムと、自動車に取り付けられているドライブレコーダーにおける第3のプログラムとを含み、
前記第2のプログラムは、配達依頼管理装置のコンピュータに、通信手順、配達依頼情報管理手順、取得手順、及び送信手順を含む手順を実行させるためのプログラムであり、
前記第3のプログラムは、前記ドライブレコーダーのコンピュータに、通信手順、撮像手順、及びドアロック制御手順を含む手順を実行させるためのプログラムであり、
前記第1のプログラムにおいて、
前記通信手順は、前記配達依頼管理装置、前記ドライブレコーダー、及び依頼者端末と通信を開始し、
前記第2のプログラムにおいて、
前記通信手順は、前記配達物受取管理装置、前記依頼者端末、配達員端末と通信を開始し、
前記配達依頼情報管理手順は、ユーザの識別情報及び指定配達先情報を含む配達依頼情報を前記依頼者端末から取得し、且つ配達依頼情報リストに登録して管理し、
前記配達依頼情報管理手順は、さらに、前記指定配達先情報の配達先として自動車が指定されている場合、前記ユーザ情報リストを照会して、各前記ユーザの識別情報に基づき、前記自動車情報を前記指定配達先情報に追加し、
前記取得手順は、前記配達員端末から前記配達実行情報及び前記配達完了情報を取得すること、前記配達物受取管理装置から前記解錠用コードを取得することを実行し、
前記送信手順は、前記配達員端末に前記配達依頼情報及び前記解錠用コードを送信すること、及び前記配達物受取管理装置に前記配達実行情報及び前記配達完了情報を送信することを実行し、
前記第3のプログラムにおいて、
前記通信手順は、前記配達物受取管理装置と通信を開始し、
前記撮像手順は、動画を撮像して前記配達員端末のディスプレイに表示された前記解錠用コードを認識し、
前記ドアロック制御手順は、前記配達物受取管理装置の指示に従い、ドアロックの施錠及び解錠を実行する、複合プログラム。
(付記25)
付記17から24のいずれかに記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0093】
本発明によれば、非対面で配達物を受け取ることができる。このため、本発明は、例えば、自動車を所有している場合の配達物の受け取りにおいて有用である。
【符号の説明】
【0094】
1 自動車
2 ナンバープレート
10 配達物受取管理装置
11 通信部
12 ユーザ情報管理部
13 施錠解錠管理部
131 取得部
132 照合部
133 施錠解錠指示部
134 動画解析部
135 利用情報管理部
14 解錠用コード発行部
15 動画格納部
16 記憶部
20 配達依頼管理装置
21 通信部
22 配達依頼情報管理部
23 取得部
24 送信部
25 記憶部
30 ドライブレコーダー
31 通信部
32 撮像部
33 ドアロック制御部
40 依頼者端末
50 配達員端末
101 中央処理装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 表示装置
107 通信デバイス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7