(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022137701
(43)【公開日】2022-09-22
(54)【発明の名称】入力制御装置及び入力制御方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/02 20060101AFI20220914BHJP
A61L 2/10 20060101ALI20220914BHJP
【FI】
G06F3/02 Z
A61L2/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021037321
(22)【出願日】2021-03-09
(71)【出願人】
【識別番号】308036402
【氏名又は名称】株式会社JVCケンウッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】竹下 浩
【テーマコード(参考)】
4C058
5B020
【Fターム(参考)】
4C058AA30
4C058BB07
4C058DD01
4C058DD07
4C058DD13
4C058DD16
4C058KK02
4C058KK12
4C058KK23
4C058KK28
5B020DD60
(57)【要約】
【課題】入力装置を適切に除菌すること。
【解決手段】入力制御装置30は、操作部11に対する操作を受け付ける受付制御部31と、第一波長を用い、操作部11に配置された第一光源部21を制御する第一光源制御部41と、除菌効果を有する第二波長を用いた第二光源部22を制御する第二光源制御部42と、操作部11に対する操作の度合いを計測する計測部32と、計測部32の計測結果に基づいて、操作部11に対する操作の度合いが閾値を超えていて、かつ、操作部11に対する操作が所定時間継続して行われていないか否かを判定する判定部40と、を備え、判定部40の判定結果に基づいて、操作部11に対する操作の度合いが閾値を超えていて、かつ、操作部11に対する操作が所定時間継続して行われていない場合、第一光源制御部41は、第一光源部21を停止するように制御し、第二光源制御部42は、第二光源部22による発光を開始するように制御する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作部に対する操作を受け付ける受付制御部と、
第一波長を用い、前記操作部に配置された第一光源部を制御する第一光源制御部と、
除菌効果を有する第二波長を用いた第二光源部を制御する第二光源制御部と、
前記操作部に対する操作の度合いを計測する計測部と、
前記計測部の計測結果に基づいて、前記操作部に対する操作の度合いが閾値を超えていて、かつ、前記操作部に対する操作が所定時間継続して行われていないか否かを判定する判定部と、
を備え、
前記判定部の判定結果に基づいて、前記操作部に対する操作の度合いが閾値を超えていて、かつ、前記操作部に対する操作が所定時間継続して行われていない場合、前記第一光源制御部は、前記第一光源部を停止するように制御し、前記第二光源制御部は、前記第二光源部による発光を開始するように制御する、
入力制御装置。
【請求項2】
本体部が、物体で覆われたことを検出する検出部、
を備え、
前記操作部に対する操作の度合いが閾値を超え、かつ、前記本体部が前記物体で覆われたことを検出した場合、前記第二光源制御部は、前記第二光源部による発光を開始するように制御する、
請求項1に記載の入力制御装置。
【請求項3】
前記操作の度合いは、前記操作部に対する操作の回数であり、
前記判定部は、前記操作部に対する操作の回数が回数閾値を超えているか否かを判定する、
請求項1または2に記載の入力制御装置。
【請求項4】
前記操作の度合いは、前記操作部に対する操作の時間であり、
前記判定部は、前記操作部に対する操作の時間が時間閾値を超えているか否かを判定する、
請求項1または2に記載の入力制御装置。
【請求項5】
操作部に対する操作を受け付ける受付制御ステップと、
第一波長を用い、前記操作部に配置された第一光源部を制御する第一光源制御ステップと、
除菌効果を有する第二波長を用いた第二光源部を制御する第二光源制御ステップと、
前記操作部に対する操作の度合いを計測する計測ステップと、
前記計測ステップにおける計測結果に基づいて、前記操作部に対する操作の度合いが閾値を超えていて、かつ、前記操作部に対する操作が所定時間継続して行われていないか否かを判定する判定ステップと、
を含み、
前記判定ステップにおける判定結果に基づいて、前記操作部に対する操作の度合いが閾値を超えていて、かつ、前記操作部に対する操作が所定時間継続して行われていない場合、前記第一光源制御ステップは、前記第一光源部を停止するように制御し、前記第二光源制御ステップは、前記第二光源部による発光を開始するように制御する、
入力制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力制御装置及び入力制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
オゾンランプ及び遠紫外線照射パネルを使用して、作業着、白衣、作業靴、長靴、スリッパ等の着衣や、清掃器具、医療器具等を殺菌、乾燥、消臭する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ウイルスによる感染症の感染拡大に伴って、オフィス及び学校などにおけるクラスターの発生を抑制することが望まれる。オフィス及び学校などにおける感染症の感染予防策としては、例えば、入力装置の使用時にユーザが手で触れる箇所を除菌することが有効である。ところが、キーボードは、表面に多数の凹凸があるので、ユーザが薬剤を散布したり拭き取ったりすることが難しい。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、入力装置を適切に除菌することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る入力制御装置は、操作部に対する操作を受け付ける受付制御部と、第一波長を用い、前記操作部に配置された第一光源部を制御する第一光源制御部と、除菌効果を有する第二波長を用いた第二光源部を制御する第二光源制御部と、前記操作部に対する操作の度合いを計測する計測部と、前記計測部の計測結果に基づいて、前記操作部に対する操作の度合いが閾値を超えていて、かつ、前記操作部に対する操作が所定時間継続して行われていないか否かを判定する判定部と、を備え、前記判定部の判定結果に基づいて、前記操作部に対する操作の度合いが閾値を超えていて、かつ、前記操作部に対する操作が所定時間継続して行われていない場合、前記第一光源制御部は、前記第一光源部を停止するように制御し、前記第二光源制御部は、前記第二光源部による発光を開始するように制御する。
【0007】
本発明に係る入力制御方法は、操作部に対する操作を受け付ける受付制御ステップと、
第一波長を用い、前記操作部に配置された第一光源部を制御する第一光源制御ステップと、
除菌効果を有する第二波長を用いた第二光源部を制御する第二光源制御ステップと、前記操作部に対する操作の度合いを計測する計測ステップと、前記計測ステップにおける計測結果に基づいて、前記操作部に対する操作の度合いが閾値を超えていて、かつ、前記操作部に対する操作が所定時間継続して行われていないか否かを判定する判定ステップと、を含み、前記判定ステップにおける判定結果に基づいて、前記操作部に対する操作の度合いが閾値を超えていて、かつ、前記操作部に対する操作が所定時間継続して行われていない場合、前記第一光源制御ステップは、前記第一光源部を停止するように制御し、前記第二光源制御ステップは、前記第二光源部による発光を開始するように制御する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、入力装置を適切に除菌することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、入力装置の概略を示す概略図である。
【
図2】
図2は、第一実施形態に係る入力制御装置を有する入力装置の構成例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、第一実施形態に係る入力制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、第二実施形態に係る入力制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、第三実施形態に係る入力制御装置を有する入力装置の構成例を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、第三実施形態に係る入力制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、入力装置の概略を示す概略図である。
【
図8】
図8は、第四実施形態に係る入力制御装置を有する入力装置の構成例を示すブロック図である。
【
図9】
図9は、第四実施形態に係る入力制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【
図11】
図11は、第五実施形態に係る入力制御装置を有する入力装置の構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る入力制御装置及び入力制御方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0011】
[第一実施形態]
<入力装置>
図1は、入力装置1の概略を示す概略図である。
図2は、第一実施形態に係る入力制御装置30を有する入力装置1の構成例を示すブロック図である。本実施形態では、入力装置1は、コンピュータなどの電子機器に対する、ユーザの操作を受け付けるキーボードである。入力装置1は、本体部10と、操作部11と、第一光源部21と、第二光源部22と、入力制御装置30とを有する。
【0012】
本体部10は、入力装置1の筐体である。本体部10には、操作部11が配置される。
【0013】
操作部11は、本体部10の上方を向いた面である上面に配置される。操作部11は、例えば、文字キー、エンターキーおよびファンクションキーなどの各種キーである。本実施形態では、各種キーを区別せずに操作部11という。操作部11は、入力装置1に対する各種操作を受付可能である。操作部11は、ユーザの押下操作を受け付ける。操作部11は、受け付けた操作を示す信号を受付制御部31へ出力する。
【0014】
操作部11は、透明な材料で構成されていてもよい。この場合、第二光源部22から発光された遠紫外線は、操作部11を透過して、操作部11の上面、いわゆるキートップおよび隣接する操作部11にも照射されやすい。
【0015】
第一光源部21は、操作部11のバックライトとして配置される。第一光源部21は、いわゆるイルミネーションとして使用される。第一光源部21は、可視光である第一波長の光によって入力装置1の操作部11を照射する。第一光源部21は、ウイルスを不活性化する効果を有さない、または、第二光源部22に比べて効果が低い波長の光を使用する。第一光源部21は、第一波長の光を発光する発光素子を含む。第一光源部21は、操作部11の下側に配置される。本実施形態では、第一光源部21は、各操作部11の下側に配置される。第一光源部21は、第一光源制御部41からの制御信号に基づいて光を発光する。第一光源部21は、例えば、LED(Light Emitting Diode)などである。
【0016】
第二光源部22は、いわゆる除菌灯として使用される。第二光源部22は、第一光源部21より短い第二波長の光によって入力装置1の操作部11を照射する。第二波長は、第一波長と異なり除菌効果を有する。第二光源部22は、ウイルスを不活性化する効果を有する、または、第一光源部21に比べて効果が高い波長の光を使用する。第二光源部22は、波長が200nm以上280nm以下の遠紫外線の光を発光する発光素子を含む。第二光源部22は、感染症の原因となるウイルスを除菌する効果が高い波長の光を発光する。第二光源部22は、操作部11の下側に配置される。本実施形態では、第二光源部22は、各操作部11の下側に配置される。
【0017】
本実施形態では、第一光源部21と第二光源部22とは、一対として、各操作部11の下側に配置される。第二光源部22は、第二光源制御部42からの制御信号に基づいて光を発光する。第一光源部21および第二光源部22の発光時、隣接する操作部11の隙間から光が漏れる。操作部11が透明な材料で構成されている場合、発光された光は、操作部11を透過する。
【0018】
<入力制御装置>
入力制御装置30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などで構成された演算処理装置(制御装置)である。入力制御装置30は、記憶されているプログラムをメモリにロードして、プログラムに含まれる命令を実行する。入力制御装置30には図示しない内部メモリが含まれ、内部メモリは入力制御装置30におけるデータの一時記憶などに用いられる。入力制御装置30は、入力装置1の本体部10に内蔵されていてもよいし、電子機器において実装されていてもよい。入力制御装置30は、受付制御部31と、計測部32と、判定部40と、第一光源制御部(照明光源制御部)41と、第二光源制御部(除菌光源制御部)42とを有する。
【0019】
受付制御部31は、本体部10に設けられた操作部11に対する操作を受け付ける。より詳しくは、受付制御部31は、操作部11が受け付けた操作の操作情報を取得する。受付制御部31は、操作情報に対応する制御信号を電子機器へ出力する。
【0020】
計測部32は、操作部11に対する操作の度合いを計測する。本実施形態では、計測部32は、ユーザによる入力装置1の操作部11に対する操作の回数を計測する。計測部32は、操作部11を操作した回数を計測する。より詳しくは、計測部32は、入力装置1の使用が開始されると、操作の回数をゼロとして計測を開始する。計測部32は、受付制御部31が取得した操作情報に基づいて、操作の回数を計測する。
【0021】
判定部40は、計測部32の計測結果に基づいて、操作部11に対する操作の度合いが閾値を超えているか否かを判定する。本実施形態では、判定部40は、計測部32の計測結果に基づいて、操作部11に対する操作の回数が操作条件を満たす否かを判定する。より詳しくは、判定部40は、計測部32の計測結果に基づいて、操作部11に対する操作の回数が閾値を超えているか否かに基づいて、操作条件を満たすか否かを判定する。本実施形態では、判定部40は、計測部32の計測結果に基づいて、操作部11に対する操作の回数が操作回数の閾値を超えている場合、操作条件を満たすと判定する。
【0022】
操作条件とは、入力装置1に対する操作が、入力装置1を除菌した方がよいと判定される条件である。操作の回数が増えると、入力装置1を除菌することが好ましい。
【0023】
判定部40は、操作部11に対する操作が所定時間継続して行われていないか否かを、操作条件に加えてもよい。より詳しくは、判定部40は、操作部11に対する操作の回数が操作回数の閾値を超えていて、かつ、操作部11に対する操作が所定時間継続して計測されていない場合、操作条件を満たすと判定してもよい。
【0024】
第一光源制御部41は、第一光源部21を制御する。より詳しくは、第一光源制御部41は、第一光源部21の発光状態と非発光状態との切り換え、および発光状態の第一光源部21が発光する光の光量等を制御する。第一光源制御部41は、第一光源部21に光を発光させるように制御する。本実施形態では、第一光源部21を点灯させる操作を検出すると、第一光源制御部41は、第一光源部21に光を発光させるように制御する。本実施形態では、第一光源部21を消灯させる操作を検出すると、第一光源制御部41は、第一光源部21からの光の発光を停止させるように制御する。
【0025】
第一光源制御部41は、判定部40の判定結果に基づいて、操作部11に対する操作の度合いが閾値を超えている場合、第一光源部21を停止するように制御する。本実施形態では、第一光源制御部41は、判定部40によって、操作回数が回数閾値以上であると判定された場合、第一光源部21の発光を停止するように制御する。
【0026】
第二光源制御部42は、第二光源部22を制御する。より詳しくは、第二光源制御部42は、第二光源部22の発光状態と非発光状態との切り換え、および発光状態の第二光源部22が発光する光の光量等を制御する。第二光源制御部42は、第二光源部22に光を発光させるように制御する。
【0027】
第二光源制御部42は、判定部40の判定結果に基づいて、操作部11に対する操作の度合いが閾値を超えている場合、第二光源部22による発光を開始するように制御する。本実施形態では、第二光源制御部42は、判定部40によって、操作回数が回数閾値以上であると判定された場合、第二光源部22の発光を開始するように制御する。
【0028】
第二光源制御部42は、第二光源部22の発光を開始してから所定期間が経過した場合、第二光源部22の発光を停止するように制御する。第二光源制御部42は、第二光源部22の発光を開始してから停止するまでの間、経過時間を計測するタイマとしての機能を有する。
【0029】
<入力制御装置における処理>
次に、
図3を用いて、入力制御装置30における処理の流れについて説明する。
図3は、第一実施形態に係る入力制御装置30における処理の流れを示すフローチャートである。入力制御装置30は、電子機器の電源がONにされている間、または、入力装置1の電源がONにされている間、
図3に示す処理を実行する。本実施形態では、入力装置1の起動中、常時、第一光源部21が光を発光するものとする。これにより、入力装置1の起動中、常時、操作部11である各種キーに、イルミネーションが点灯する。
【0030】
入力制御装置30は、計測部32によって、ユーザによる入力装置1の操作部11に対する操作の回数を計数する(ステップS101)。より詳しくは、入力制御装置30は、計測部32によって、いずれかの操作部11を操作した回数を計数する。本実施形態では、入力制御装置30は、計測部32によって、受付制御部31が取得した操作情報に基づいて、操作の回数を計数する。入力制御装置30は、ステップS102へ進む。
【0031】
入力制御装置30は、判定部40によって、入力装置1の操作部11に対するユーザの操作の回数が回数閾値以上であるか否かを判定する(ステップS102)。より詳しくは、入力制御装置30は、判定部40によって、計測部32の計数結果に基づいて、操作部11に対する操作の回数が回数閾値を超えているか否かを判定する。入力制御装置30は、判定部40によって、ユーザの操作の回数が回数閾値以上であると判定する場合(ステップS102でYes)、ステップS103に進む。入力制御装置30は、判定部40によって、ユーザの操作の回数が回数閾値以上ではないと判定する場合(ステップS102でNo)、ステップS101の処理を再度実行する。
【0032】
ユーザの操作の回数が回数閾値以上であると判定する場合(ステップS102でYes)、入力制御装置30は、第一光源制御部41によって、第一光源部21の発光を停止するよう制御する(ステップS103)。入力制御装置30は、ステップS104へ進む。
【0033】
入力制御装置30は、第二光源制御部42によって、第二光源部22を発光させるよう制御する(ステップS104)。これにより、操作部11である各種キーの下側から照射される遠紫外線、および、隣接する他のキーの周囲から漏れ出る遠紫外線によって照射される。このようにして、操作部11は、側面および上面を含む表面が除菌される。入力制御装置30は、ステップS105へ進む。
【0034】
入力制御装置30は、第二光源部22を発光させてから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS105)。所定時間は、例えば数10秒以上数分以下程度である。入力制御装置30は、所定時間が経過したと判定する場合(ステップS105でYes)、ステップS106に進む。入力制御装置30は、所定時間が経過していないと判定する場合(ステップS105でNo)、ステップS105の処理を再度実行する。
【0035】
所定時間が経過したと判定する場合(ステップS105でYes)、入力制御装置30は、第二光源制御部42によって、第二光源部22の発光を停止するよう制御する(ステップS106)。入力制御装置30は、ステップS107へ進む。
【0036】
入力制御装置30は、第一光源制御部41によって、第一光源部21の発光を再開するよう制御する(ステップS107)。入力制御装置30は、処理を終了する。
【0037】
<効果>
上述したように、本実施形態では、入力装置1の操作部11に対する操作の度合いが閾値以上である場合、第二光源部22から遠紫外線を発光する。本実施形態では、入力装置1の操作部11に対する操作の回数が回数閾値以上である場合、第二光源部22から遠紫外線を発光する。このように、本実施形態によれば、入力装置1の使用時に、操作部11を適切に除菌することができる。本実施形態は、入力装置1を除菌するために、ユーザが薬剤を散布したり拭き取ったりする作業を行わなくてよい。本実施形態は、入力装置1の除菌に要するユーザの手間を削減できる。
【0038】
本実施形態では、操作部11である各種キーの下側から照射される遠紫外線、および、隣接する他のキーの周囲から漏れ出る遠紫外線によって、キーの側面が照射される。本実施形態によれば、ユーザが薬剤を散布したり拭き取ったりすることが難しいキーの側面を適切に除菌することができる。
【0039】
本実施形態では、操作部11である各種キーを透明な材料で構成することにより、遠紫外線がキーの上面を照射することができる。
【0040】
[第二実施形態]
図4を参照しながら、本実施形態に係る入力装置1について説明する。
図4は、第二実施形態に係る入力制御装置30における処理の流れを示すフローチャートである。入力装置1及び入力制御装置30は、基本的な構成は第一実施形態の入力装置1及び入力制御装置30と同様である。以下の説明においては、入力装置1及び入力制御装置30と同様の構成要素には、同一の符号または対応する符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0041】
計測部32は、ユーザによる入力装置1の操作部11に対する操作の時間を計時する。計測部32は、操作部11を操作した時間を計時する。より詳しくは、計測部32は、入力装置1の使用が開始されると、時間をゼロとして計測を開始する。計測部32は、受付制御部31が取得した操作情報に基づいて、操作が行われた時間を計時する。
【0042】
判定部40は、計測部32の計測結果に基づいて、操作部11に対する操作の時間が操作条件を満たす否かを判定する。より詳しくは、判定部40は、計測部32の計測結果に基づいて、操作部11に対する操作の時間が閾値を超えているか否かに基づいて、操作条件を満たすか否かを判定する。本実施形態では、判定部40は、計測部32の計測結果に基づいて、操作部11に対する操作の時間が操作時間の閾値を超えている場合、操作条件を満たすと判定する。
【0043】
操作条件とは、入力装置1に対する操作が、入力装置1を除菌した方がよいと判定される条件である。操作の時間が増えると、入力装置1を除菌することが好ましい。
【0044】
判定部40は、操作部11に対する操作が所定時間継続して行われていないか否かを、操作条件に加えてもよい。より詳しくは、判定部40は、操作部11に対する操作の時間が操作時間の閾値を超えていて、かつ、操作部11に対する操作が所定時間継続して計測されていない場合、操作条件を満たすと判定してもよい。
【0045】
第一光源制御部41は、判定部40によって、操作時間が時間閾値以上であると判定された場合、第一光源部21の発光を停止するように制御する。
【0046】
第二光源制御部42は、判定部40によって、操作時間が時間閾値以上であると判定された場合、第二光源部22の発光を開始するように制御する。
【0047】
次に、
図4を用いて、入力制御装置30における処理の流れについて説明する。ステップS113ないしステップS117の処理は、
図3に示すフローチャートのステップS103ないしステップS107と同様の処理を行う。
【0048】
入力制御装置30は、計測部32によって、ユーザによる入力装置1の操作部11に対する操作の時間を計時する(ステップS111)。より詳しくは、入力制御装置30は、計測部32によって、いずれかの操作部11を操作した時間を計時する。本実施形態では、入力制御装置30は、計測部32によって、受付制御部31が取得した操作情報に基づいて、操作の時間を計時する。入力制御装置30は、ステップS112へ進む。
【0049】
入力制御装置30は、判定部40によって、入力装置1の操作部11に対するユーザの操作の時間が時間閾値以上であるか否かを判定する(ステップS112)。より詳しくは、入力制御装置30は、判定部40によって、計測部32の計時結果に基づいて、操作部11に対する操作の時間が時間閾値を超えているか否かを判定する。入力制御装置30は、判定部40によって、ユーザの操作の時間が時間閾値以上であると判定する場合(ステップS112でYes)、ステップS113に進む。入力制御装置30は、判定部40によって、ユーザの操作の時間が時間閾値以上ではないと判定する場合(ステップS112でNo)、ステップS111の処理を再度実行する。
【0050】
上述したように、本実施形態では、入力装置1の操作部11に対する操作の時間が時間閾値以上である場合、第二光源部22から遠紫外線を発光する。このように、本実施形態によれば、入力装置1の使用時に、操作部11を適切に除菌することができる。
【0051】
[第三実施形態]
図5、
図6を参照しながら、本実施形態に係る入力装置1Aについて説明する。
図5は、第三実施形態に係る入力制御装置30Aを有する入力装置1Aの構成例を示すブロック図である。
図6は、第三実施形態に係る入力制御装置30Aにおける処理の流れを示すフローチャートである。入力装置1A及び入力制御装置30Aは、基本的な構成は第一実施形態の入力装置1及び入力制御装置30と同様である。
【0052】
入力装置1Aは、使用しない際には、図示しないカバーによって上面が覆われる。カバーには、入力装置1Aの本体部10の上面と向かい合う面である裏面に、光を反射する反射層を有することが好ましい。反射層は、入力装置1Aの第二光源部22から発光された遠紫外線を反射する。これにより、入力装置1Aの上面が、より適切に除菌される。
【0053】
センサ12Aは、本体部10が物体で覆われたことを検出可能なセンサである。より詳しくは、センサ12Aは、本体部10の上面が、図示しないカバーによって覆われたか否かを検出可能なセンサである。センサ12Aは、例えば、赤外線センサ、超音波センサ、ミリ波センサ、照度センサ等、複数方式のセンサの組合せなど様々な方式が適用可能である。センサ12Aは、センサデータを入力制御装置30Aの検出部33Aへ出力する。
【0054】
検出部33Aは、本体部10が、物体で覆われたことを検出する。より詳しくは、検出部33Aは、本体部10の上面が、図示しない物体であるカバーによって覆われたか否かを検出可能なデータを取得する。検出部33Aは、本体部10に設けられたセンサ12Aが出力したセンサデータを取得する。検出部33Aは、取得したセンサデータを判定部40Aに出力する。
【0055】
判定部40Aは、検出部33Aによって取得されたセンサデータに基づいて、本体部10の上面がカバーで覆われたか否かを判定する。判定部40Aは、センサデータが、本体部10の上面が物体によって覆われたことを示す場合、カバーで覆われたと判定する。本体部10の上面がカバーで覆われた状態が所定期間継続した場合、カバーで覆われたと判定してもよい。
【0056】
第一光源制御部41Aは、判定部40Aの判定結果および検出部33Aの検出結果に基づいて、操作部11に対する操作の度合いが閾値を超え、かつ、本体部10がカバーで覆われたことを検出した場合、第一光源部21を停止するように制御する。
【0057】
第二光源制御部42Aは、判定部40Aの判定結果および検出部33Aの検出結果に基づいて、操作部11に対する操作の度合いが閾値を超え、かつ、本体部10がカバーで覆われたことを検出した場合、第二光源制御部42Aは、第二光源部22による発光を開始するように制御する。
【0058】
次に、
図6を用いて、入力制御装置30Aにおける処理の流れについて説明する。ステップS121、ステップS122、ステップS125、ステップS126、ステップS128、ステップS129の処理は、
図3に示すフローチャートのステップS101、ステップS102、ステップS103、ステップS104、ステップS106、ステップS107と同様の処理を行う。
【0059】
入力制御装置30Aは、検出部33Aによって、センサ12Aからセンサデータを取得する(ステップS123)。入力制御装置30Aは、ステップS124へ進む。
【0060】
入力制御装置30Aは、判定部40Aによって、入力装置1Aがカバーで覆われたか否かを判定する(ステップS124)。より詳しくは、入力制御装置30Aは、判定部40Aによって、検出部33Aによって取得されたセンサデータに基づいて、本体部10の上面がカバーで覆われたか否かを判定する。入力制御装置30Aは、判定部40Aによって、入力装置1Aがカバーで覆われたと判定する場合(ステップS124でYes)、ステップS125に進む。入力制御装置30Aは、判定部40Aによって、入力装置1Aがカバーによって覆われていないと判定する場合(ステップS124でNo)、ステップS123の処理を再度実行する。
【0061】
上述したように、本実施形態では、センサ12Aのセンサデータに基づいて、入力装置1Aがカバーで覆われたか否かを判定する。本実施形態では、操作部11に対する操作の度合いが閾値を超え、かつ、入力装置1Aがカバーで覆われた場合、第二光源部22からの遠紫外線の発光を開始する。本実施形態によれば、入力装置1Aの上面がカバーで覆われていない状態で、遠紫外線が照射されることを抑制できる。
【0062】
[第四実施形態]
図7ないし
図9を参照しながら、本実施形態に係る入力装置1Bについて説明する。
図7は、入力装置1Bの概略を示す概略図である。
図8は、第四実施形態に係る入力制御装置30Bを有する入力装置1Bの構成例を示すブロック図である。
図9は、第四実施形態に係る入力制御装置30Bにおける処理の流れを示すフローチャートである。入力装置1B及び入力制御装置30Bは、基本的な構成は第一実施形態の入力装置1及び入力制御装置30と同様である。
【0063】
本実施形態では、入力装置1Bは、ノート型のコンピュータである。入力装置1Bは、入力操作の操作結果などを映像によって表示する表示部40Bを備える。ノート型の入力装置1Bにおいては、表示部40Bがカバーとして機能する。
【0064】
表示部40Bは、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどを含む。表示部40Bは、本体部10Bに対して回動可能に配置されている。表示部40Bは、本体部10Bに対して開閉可能に配置されている。
【0065】
人感センサ13Bは、入力装置1Bの周辺における人の有無を検出可能なセンサである。
図7に示す例では、人感センサ13Bは、表示部40Bの上部に配置されている。人感センサ13Bは、センサデータを入力制御装置30Bのセンサデータ取得部34Bへ出力する。
【0066】
人感センサ13Bは、例えば人感センサでもよい。人感センサ13Bは、入力装置1Bの周辺のユーザを検出する。人感センサ13Bは、例えば、赤外線センサ、超音波センサ、ミリ波センサ、画像認識によるセンサ等、複数方式のセンサの組合せなど様々な方式が適用可能である。人感センサからセンサデータ取得部34Bへ出力されるデータは、入力装置1Bの周辺におけるユーザの存在を直接的に検出可能である。
【0067】
人感センサ13Bは、例えば照度センサでもよい。人感センサ13Bは、入力装置1Bの周辺の照度を検出する。入力装置1Bの周辺が暗い場合、入力装置1Bの周辺に人がいない可能性が高い。このように、照度センサからセンサデータ取得部34Bへ出力されるデータは、入力装置1Bの周辺におけるユーザの存在を間接的に検出可能である。
【0068】
入力装置1Bは、人感センサ13Bに変えて、スケジュールデータを記憶するスケジュールデータ記憶部を有してもよい。スケジュールデータ記憶部は図示を省略している。スケジュールデータは、例えば入力装置1Bの周辺にユーザがいない時間帯を示すデータである。スケジュールデータは、例えば第二光源部22を点灯する時間帯を示すデータである。第二光源部22を点灯する時間帯は、入力装置1Bの周辺にユーザがいない時間帯が設定される。このように、スケジュールデータは、入力装置1Bの周辺におけるユーザの存在を間接的に検出可能である。
【0069】
入力装置1Bは、人感センサ13Bに変えて、入力装置1Bの動作状態を示す動作情報を取得するインターフェース部を有していてもよい。インターフェース部は図示を省略している。インターフェース部は、電源OFFまたは休止の状態であることを示す動作情報を取得する。電源OFFまたは休止の状態である場合、入力装置1Bの周辺に人がいない可能性が高い。このように、動作情報は、入力装置1Bの周辺におけるユーザの存在を間接的に検出可能である。
【0070】
入力装置1Bは、人感センサ13Bに変えて、入力装置1Bの図示しない表示制御部から表示部の動作状態を示す動作情報を取得するインターフェース部を有してもよい。インターフェース部は図示を省略している。インターフェース部は、表示制御部から表示部がOFFまたは休止の状態であることを示す動作情報を取得する。表示部がOFFまたは休止の状態である場合、入力装置1Bの周辺に人がいない可能性が高い。このように、表示部の動作情報は、入力装置1Bの周辺におけるユーザの存在を間接的に検出可能である。
【0071】
センサデータ取得部34Bは、入力装置1Bの周辺におけるユーザの存在、言い換えると、ユーザがいるかいないかを検出可能なデータを取得する。本実施形態では、一例として、センサデータ取得部34Bは、人感センサ13Bからセンサデータを取得する。センサデータ取得部34Bは、検出した検出結果を判定部40Bに出力する。より詳しくは、センサデータ取得部34Bは、例えば人感センサである人感センサ13Bからセンサデータを取得してもよい。センサデータ取得部34Bは、例えば照度センサである人感センサ13Bからセンサデータを取得してもよい。センサデータ取得部34Bは、人感センサ13Bから取得するセンサデータに変えて、例えば図示しないスケジュールデータ記憶部からスケジュールデータを取得してもよい。センサデータ取得部34Bは、人感センサ13Bに変えて、例えば図示しないインターフェース部から入力装置1Bと接続されたコンピュータなどの電子機器の動作状態を示す動作情報を取得してもよい。センサデータ取得部34Bは、人感センサ13Bから取得するセンサデータに変えて、例えば図示しないインターフェース部から、入力装置1Bの動作状態を示す動作情報を取得してもよい。このように、センサデータ取得部34Bは、入力装置1Bの周辺にユーザがいるかどうかを、直接的または間接的に示すデータを取得する。
【0072】
判定部40Bは、センサデータ取得部34Bの検出結果に基づいて、入力装置1Bの周辺にユーザがいないかどうかを判定する。判定部40Bは、入力装置1Bの周辺にユーザがいない状態が所定期間継続した場合、ユーザがいないと判定してもよい。入力装置1Bの周辺にユーザがいる状態で、第二光源部22から発光された光は、人体に影響を及ぼすおそれがある。そこで、判定部40Bは、入力装置1Bの周辺にユーザがいないことを判定する。実施形態では、判定部40Bは、センサデータ取得部34Bによって検出された検出結果であるセンサデータに基づいて、入力装置1Bの周辺にユーザがいないかどうかを判定する。
【0073】
判定部40Bは、例えば人感センサである人感センサ13Bから取得したセンサデータに基づいて、入力装置1Bの周辺にユーザがいないかどうかを判定してもよい。より詳しくは、判定部40Bは、センサデータがユーザを検出していない場合、入力装置1Bの周辺にユーザがいないと判定する。
【0074】
判定部40Bは、例えば照度センサである人感センサ13Bから取得したセンサデータに基づいて、入力装置1Bの周辺にユーザがいないかどうかを判定してもよい。より詳しくは、判定部40Bは、センサデータが閾値照度以下である場合、入力装置1Bの周辺にユーザがいないと判定する。この場合、入力装置1Bの設置されている部屋が消灯され、ユーザがいない可能性が高いためである。
【0075】
判定部40Bは、例えばスケジュールデータ記憶部から取得したスケジュールデータに基づいて、入力装置1Bの周辺にユーザがいないかどうかを判定してもよい。より詳しくは、判定部40Bは、現在時刻がスケジュールデータの時間帯である場合、入力装置1Bの周辺にユーザがいないと判定する。
【0076】
判定部40Bは、例えばインターフェース部から取得した電子機器の動作状態を示す動作情報に基づいて、入力装置1Bの周辺にユーザがいないかどうかを判定してもよい。より詳しくは、判定部40Bは、電子機器の動作状態が電源OFFまたは休止の状態である場合、入力装置1Bの周辺にユーザがいないと判定する。
【0077】
判定部40Bは、例えばインターフェース部から取得した入力装置1Bの動作状態を示す動作情報に基づいて、入力装置1Bの周辺にユーザがいないかどうかを判定してもよい。より詳しくは、判定部40Bは、入力装置1Bの動作状態がOFFまたは休止の状態である場合、入力装置1Bの周辺にユーザがいないと判定する。
【0078】
第一光源制御部41Bは、判定部40Bによって、入力装置1Bの周辺にユーザがいないと判定された場合、第一光源部21の発光を停止するように制御する。
【0079】
第二光源制御部42Bは、判定部40Bによって、入力装置1Bの周辺にユーザがいないと判定された場合、第二光源部22の発光を開始するように制御する。
【0080】
次に、
図9を用いて、入力制御装置30Bにおける処理の流れについて説明する。ステップS131、ステップS132、ステップS135ないしステップS139の処理は、
図3に示すフローチャートのステップS101、ステップS102、ステップS103ないしステップS107と同様の処理を行う。
【0081】
入力制御装置30Bは、センサデータ取得部34Bによって、データを取得する(ステップS133)。本実施形態では、入力制御装置30Bは、センサデータ取得部34Bによって、人感センサ13Bからセンサデータを取得する。入力制御装置30Bは、センサデータ取得部34Bによって、例えば人感センサである人感センサ13Bからセンサデータを取得してもよい。入力制御装置30Bは、センサデータ取得部34Bによって、例えば照度センサである人感センサ13Bからセンサデータを取得してもよい。入力制御装置30Bは、センサデータ取得部34Bによって、人感センサ13Bに変えて、例えばスケジュールデータ記憶部からスケジュールデータを取得してもよい。入力制御装置30Bは、センサデータ取得部34Bによって、人感センサ13Bに変えて、例えばインターフェース部から入力装置1Bと接続されたコンピュータなどの電子機器の動作状態を示す動作情報を取得してもよい。入力制御装置30Bは、センサデータ取得部34Bによって、人感センサ13Bに変えて、例えばインターフェース部から、入力装置1Bの動作状態を示す動作情報を取得してもよい。入力制御装置30Bは、ステップS134へ進む。
【0082】
入力制御装置30Bは、判定部40Bによって、入力装置1Bの周辺にユーザがいないかどうかを判定する(ステップS134)。より詳しくは、入力制御装置30Bは、判定部40Bによって、センサデータ取得部34Bの検出結果に基づいて、入力装置1Bの周辺にユーザがいないかどうかを判定する。入力制御装置30Bは、判定部40Bによって、入力装置1Bの周辺にユーザがいないと判定する場合(ステップS134でYes)、ステップS135に進む。入力制御装置30Bは、判定部40Bによって、入力装置1Bの周辺にユーザがいると判定する場合(ステップS134でNo)、ステップS133の処理を再度実行する。
【0083】
上述したように、本実施形態では、人感センサ13Bのセンサデータに基づいて、入力装置1Bの周辺に人がいるか否かを判定することができる。本実施形態では、入力装置1Bの周辺に人がいない場合、第二光源部22からの遠紫外線の発光を開始する。本実施形態によれば、入力装置1Bの周辺に人がいる状態で、遠紫外線が照射されることを抑制できる。
【0084】
[第五実施形態]
図10、
図11を参照しながら、本実施形態に係る入力装置1Cについて説明する。
図10は、表示装置100Cの概略を示す概略図である。
図11は、第五実施形態に係る入力制御装置30Cを有する入力装置1Cの構成例を示すブロック図である。入力装置1C及び入力制御装置30Cは、基本的な構成は第一実施形態の入力装置1及び入力制御装置30と同様である。入力装置1Cは、入力操作の操作結果などを表示する表示装置100Cを備える。
【0085】
表示装置100Cは、例えば、液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイなどを含む。表示装置100Cには、仕切板101Cが配置されている。
【0086】
仕切板101Cは、表示装置100Cの周辺への飛沫の飛散を抑制するパーテションである。仕切板101Cは、透明な板材で形成されている。仕切板101Cには、第三光源部102Cが配置されている。
【0087】
仕切板101Cは、例えば、表示装置100Cの筐体に固定される。仕切板101Cは、表示装置100Cの台座部によって自立する。
【0088】
仕切板101Cは、例えば、VESA(Video Electronics Standards Association)規格に対応したねじ穴が配置されてもよい。これにより、仕切板101Cは、表示装置100Cとともに、スタンドなどに容易に固定される。
【0089】
仕切板101Cは、例えば、導光板として機能する層と、拡散板として機能する層とが積層されて形成されている。例えば、仕切板101Cは、導光板の両面に、光を拡散するフィルムが積層された3層構造である。この場合、後述する第三光源部102は、導光板の側面から遠紫外線を照射する。導光板に入射した光は、フィルムによって拡散されて、仕切板101Cの両面を発光する。
【0090】
第三光源部102Cは、いわゆる除菌灯として使用される。第三光源部102Cは、第二光源部22と同様に除菌効果を有する光を使用する。第三光源部102Cは、仕切板101Cの周囲の端面に配置される。本実施形態では、第三光源部102Cは、仕切板101Cの下端面に配置される。第三光源部102Cは、間隔を空けて複数配置されていてもよい。第三光源部102Cは、入力制御装置30Cの第三光源制御部43Cによって発光状態と非発光状態とが制御される。
【0091】
第三光源制御部43Cは、第二光源制御部42に連動して、第三光源部102Cを制御する。より詳しくは、第三光源制御部43Cは、第三光源部102Cの発光状態と非発光状態との切り換え、および発光状態の第三光源部102Cが発光する光の光量等を制御する。
【0092】
第三光源制御部43Cは、判定部40Cの判定結果に基づいて、操作部11に対する操作の度合いが閾値を超えている場合、第三光源部102Cによる発光を開始するように制御する。
【0093】
第三光源制御部43Cは、第三光源部102Cの発光を開始してから所定期間が経過した場合、第三光源部102Cの発光を停止するように制御する。
【0094】
上述したように、本実施形態では、仕切板101Cによって、入力装置1Cおよび表示装置100Cの周辺における飛沫の飛散を抑制することができる。本実施形態では、入力装置1Cとともに、表示装置100C本体及びその周辺を除菌することができる。本実施形態によれば、入力装置1Cを使用するユーザの周辺および室内をより適切に除菌することができる。
【0095】
これまで本発明に係る入力制御装置及び入力装置について説明したが、上述した実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。
【0096】
図示した入力制御装置及び入力装置の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていなくてもよい。すなわち、各装置の具体的形態は、図示のものに限られず、各装置の処理負担や使用状況などに応じて、その全部または一部を任意の単位で機能的または物理的に分散または統合してもよい。
【0097】
入力制御装置の構成は、例えば、ソフトウェアとして、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。上記実施形態では、これらのハードウェアまたはソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックとして説明した。すなわち、これらの機能ブロックについては、ハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、または、それらの組み合わせによって種々の形で実現できる。
【0098】
上記した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものを含む。さらに、上記した構成は適宜組み合わせが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において構成の種々の省略、置換または変更が可能である。
【0099】
上記において、判定部40によって、入力装置1を除菌した方がよいと判定された場合、ユーザに対して、操作を中断して除菌することを促す通知をしてもよい。通知としては、例えば、第一光源部21が点灯している場合、消灯したり、点滅させたりしてもよい。その後、第三実施形態のように、カバーによって入力装置1の上面が覆われたり、第四実施形態のように、入力装置1の周辺に人がいなくなったりした場合に、除菌を行うようにしてもよい。
【0100】
上記では、第四実施形態では、入力装置1の周辺に人がいなくなったことを、人感センサ13Bなどを用いて判定したが、これに限定されない。例えば、入力装置1に対する入力がない状態が所定時間継続した場合に、ユーザがいないと判断してもよい。
【符号の説明】
【0101】
1 入力装置
10 本体部
11 操作部
21 第一光源部
22 第二光源部
30 入力制御装置
31 受付制御部
32 計測部
40 判定部
41 第一光源制御部
42 第二光源制御部