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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022137815
(43)【公開日】2022-09-22
(54)【発明の名称】ライブ配信システム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/2343 20110101AFI20220914BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20220914BHJP
【FI】
H04N21/2343
G06F13/00 540A
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021037491
(22)【出願日】2021-03-09
(71)【出願人】
【識別番号】519389362
【氏名又は名称】エイベックス・テクノロジーズ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】岩永 朝陽
(72)【発明者】
【氏名】木野 穣
(72)【発明者】
【氏名】柏谷 佳樹
【テーマコード(参考)】
5B084
5C164
【Fターム(参考)】
5B084AA01
5B084AA12
5B084AB06
5B084AB07
5B084AB11
5B084AB13
5B084BB15
5B084CA07
5B084DC02
5B084DC03
5C164MA03S
5C164PA31
5C164SA25S
5C164SB02P
(57)【要約】
【課題】効果的なライブ配信を行うことができるようにする。
【解決手段】
ライブ配信システムは、ライブ演奏を撮影したライブ映像を取得する取得部と、ライブ映像を配信する配信部と、を備える。
【選択図】なし


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ライブ演奏を撮影したライブ映像を取得する取得部と、
前記ライブ映像を配信する配信部と、
を備えるライブ配信システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ライブ配信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
通信ネットワークを介してライブ演奏を配信することが行われている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-203523号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ライブ配信をより効果的に行いたいというニーズがある。
【0005】
本発明はこのような背景を鑑みてなされたものであり、効果的なライブ配信を行うことができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、ライブ配信システムであって、広告主が提供する衣装オブジェクトを記憶する記憶部と、ライブ演奏を撮影したライブ映像の配信時に仮想視聴者を仮想空間に配置する配置部と、前記ライブ演奏のスポンサーに対応する前記衣装オブジェクトを前記仮想視聴者に装着させる衣装設定部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
その他本願が開示する課題やその解決方法については、発明の実施形態の欄及び図面により明らかにされる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、効果的なライブ配信を行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態に係るライブ配信システムについて説明する。本実施形態のライブ配信システムは、楽器や声楽、演舞などのライブ演奏を撮影した映像(以下、ライブ映像という。)を通信ネットワークを介して配信しようとするものである。ライブ映像は、現実世界での演奏を撮影した現実画像を表す映像データであってもよいし、現実画像に仮想空間の画像を重畳させた拡張現実(AR;Augmented Reality)を表すデータであってもよいし、仮想空間に現実画像を反映させた複合現実(MR;Mixed Reality)を表すデータであってもよい。なお、ライブ演奏自体を仮想空間内で行う仮想現実(VR;Virtual Reality)についても、仮想的な演奏を仮想的なカメラで撮影した映像を用いて本実施形態を実装することができる。以下、AR、MR、及びVRをまとめてXRと称する。
【0010】
本実施形態のライブ配信システムは、ライブ会場に配置されるカメラ及びマイクと、配信サーバと、視聴者端末とを含んで構成され得る。また、ライブ会場には、ディスプレイ及びスピーカを配置することもできる。ライブ会場には、カメラ及びマイクからの映像及び音声を通信ネットワークを介して配信サーバに送信し、配信サーバからの映像及び音声を通信ネットワークを介して受信してディスプレイ及びスピーカに出力するためのコンピュータを配置してもよい。配信サーバと視聴者端末とは通信ネットワークを介して互いに通信可能に接続される。また、配信サーバは広告主端末とも通信ネットワークを介して通信可能に接続され得る。通信ネットワークは、たとえばインターネットであり、公衆電話回線網や携帯電話回線網、無線通信路、イーサネット(登録商標)などにより構築される。
【0011】
ライブ映像には、視聴者を表す視聴者画像を付帯させて配信することができる。視聴者画像は、視聴者をカメラで撮影した画像であってもよいし、視聴者のアバターであってもよい。
【0012】
配信サーバ、視聴者端末、広告主端末は、1台または複数台のコンピュータとして実現できる。このコンピュータは、CPU、メモリ、記憶装置、通信インタフェース、入力装置、出力装置を備えることができる。記憶装置は、各種のデータやプログラムを記憶する、例えばハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリなどである。通信インタフェースは、通信ネットワークに接続するためのインタフェースであり、例えばイーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタ、公衆電話回線網に接続するためのモデム、無線通信を行うための無線通信機、シリアル通信のためのUSB(Universal Serial Bus)コネクタやRS232Cコネクタなどである。入力装置は、データを入力する、例えばキーボードやマウス、タッチパネル、ボタン、マイクロフォンなどである。出力装置は、データを出力する、例えばディスプレイやプリンタ、スピーカなどである。配信サーバ、視聴者端末、広告主端末に関し、それぞれが備える機能部は、それぞれが備えるCPUが記憶装置に記憶されているプログラムを実行することにより実現され、それぞれが備える記憶部は、それぞれが備えるメモリ及び記憶装置が提供する記憶領域の一部として実現される。
【0013】
本実施形態のライブ配信システムにより実現される内容には少なくとも以下のものが含まれる。
【0014】
<リアルとデジタル混在ガチャ>
配信サーバから視聴者端末に向けて、仮想的なカプセルトイサービスを提供することができる。カプセルトイサービスの景品は、商品(例えば、Tシャツ、タオル、キーホルダー、缶バッチ、ステッカー、ラバーバンドのようにライブ会場で購入できるリアルグッズやデジタルグッズを含む)でもよいし、役務の提供(例えば、ライブ会場で歌唱をしている演者が特定の視聴者に向けてメッセージや音声の送信、ライブ会場における演出の付加、変更等)でもよい。また、カプセルトイサービスが発動するトリガとして、例えば、MDの購入、後述する視聴者における特定の行動条件の達成等がある。また、デジタルグッズ景品は、後述する視聴者のデジタルグッズの成長に寄与してもよい。また、カプセルトイサービスにおける景品の残数を表示させる機能を有してもい。なお、カプセルトイサービスにおけるリアルグッズとデジタルグッズは混在としているが、これに限らず、例えば、リアルグッズ専門のカプセルトイサービスやデジタルグッズ専門のカプセルトイサービスとしてもよく、この際に視聴者にどのカプセルトイサービスで遊ぶか選択させてもよいし、ランダムで決定してもよいし、視聴者の属性に応じて決定してもよい。
【0015】
<視聴者に不均一な情報を与える>
配信サーバは、ライブ会場で演者が発したメッセージを、特定のライブ鑑賞中の視聴者端末にのみ送信を行うことができる。配信サーバは、例えば、ライブ会場で演者がMC(master of ceremonies)の際に、演者が特定の視聴者とだけに会話を行いたい場合、演者が所望する特定のライブ鑑賞中の視聴者端末に演者の音声を送信させることができる。また、それを行った際に、全観客にそれを行った旨を伝えることができ、送信されなかった観客は、送信された特定の視聴者端末の観客を探し、メッセージを聞き出すことができる。
【0016】
<動くデジタルパンフレット>
公演用デジタルパンフレットであって、視聴者端末にてデジタルパンフレットを読み取るとパンフレットに記載されている内容における特殊演出を行う。特殊演出は、例えば、パンフレットの内容が動いたり、デザインが後述する動画視聴ページ仕様との世界観を統一するる演出を行ったり、デジタルパンフレット発行時から公演日に近づく旅にページ数が増えたり、動画配信時のチャットの全部または一部を取り入れたり、ライブ配信に利益行為を行った視聴者を特定する情報が掲載されたり等がある。
【0017】
<ギフティング、投げ銭等ライブに収益を行うことを参加するとエンドクレジッドに追加される>
配信サーバは、視聴者におけるライブの利益行為を検知すると、ライブのクレジットに視聴者の名前やネックネームを表示させることができる。配信サーバは、例えば、視聴者からのギフティングや投げ銭により行動を検知することができる。
【0018】
<ギフティングコンボ>
配信サーバは、視聴者におけるライブの利益行為を連続して検知すると、当該視聴者に報酬を付与することができる。ライブの利益行為は、例えば、視聴者からのギフティング、投げ銭、MDの購入、SMSへの投稿等が含まれている。また、利益行為は、有償、無償を問わない。そして、連続した利益行為は、例えば、単一の利益行為を連続で行ってもよいし、複数の利益行為を混合して連続で行っても良い。さらに、連続した利益行為には、配信差ーバが指定した連続行為でもよく、例えば、視聴者が配信サーバにいおり指示されたギフトの種類や指示した順番を行うことにより連続した利益行為が達成するとしてもよい。そして、連続した利益行為を達成した報酬として、例えば、商品、ライブ視聴中に使用することができるスタンプ等のデジタルアセット、ポイント、使用できる機能の開放を報酬として与えることができる。解放される機能として、例えば、ポイント付与の増加、チャットで使用可能とする新しいギフトの開放、スーパーチャットの金額上限や購入可能な商品等がある。また、連続した利益行為には解放された機能を含んでも良い。
【0019】
<ギフトエリアに購入者を示す>
配信サーバは、視聴者がライブのグッズを購入する場所(EC販売ページ)に過去にグッズを購入した視聴者を表示させることもできる。例えば、表示欄設けられており、視聴者がグッズを購入すると、購入した視聴者と購入されたグッズが表示される。また、表示欄は、EC販売ページに限らず、ライブ動画を視聴するページにチャット形式や、バナーとして設けられても良い。また、表示欄と供にグッズの販売残数を表示する残数表示部も設けても良い。
【0020】
<投げ銭で投げ銭者の演出>
配信サーバは、視聴者による利益行為を検知すると、ライブ会場の演出やライブ鑑賞中の視聴者端末の画面に出演することができる。配信サーバは、例えば、ライブの視聴者が投げ銭やギフティングを検知すると、視聴者の画像や動画の演出がライブ会場やライブ鑑賞中の視聴者端末の画面に表示させることができる。また、利益行為を行った視聴者に限らず、利益行為を行った視聴者が他の視聴者を指定して出演させてもよい。
【0021】
<グッズ購入によるチャット演出の変化>
配信サーバは、視聴者がライブに関連するグッズを購入したことを検知すると、当該グッズを購入した視聴者の視聴者端末のライブ鑑賞中の他の視聴者とのコミュニケーション機能の画面を変更することができる。例えば、配信サーバは、視聴者がグッズを購入すると、他の視聴者とコミュニケーションをとれるチャットにおける文字、スタンプ等のデザインを変更することができる。また、文字やスタンプにおけるデザインの世界観は購入したグッズと同じ世界観である。例えば、視聴者が二次元キャラクタのデジタルアセットを購入すると、そのキャラクタを構成する色彩、模様、シンボルを反映している文字やスタンプに変更することができる。
【0022】
<警告ボタン>
配信サーバは、視聴者が他の視聴者の行動状況を配信サーバに送信できる手段と、受信した行動状況を検知して前記状況に応じて他の視聴者に反応する機能を有している。例えば、配信サーバは、特定の視聴者がチャット欄にプライベートメッセージ等コミュニケーションツールに不適切なメッセージの送信や、他の視聴者への妨害行為等の不利益行為を行ったことを検知した場合、その視聴者に警告を行うことができる。また、配信サーバが検知する状況として、他の視聴者へ不利益行為に限らず、利益行為でもよい。そして、他の視聴者に対する反応は、警告に限らず、称賛でもよいし、報奨を行ってもよい。
【0023】
<懲罰機能(追い出し機能等)>
配信サーバは、視聴者が不利益行為を行ったことを検知すると、その視聴者端末のライブ配信における様々な機能を停止する手段を有する。配信サーバは、例えば、特定の視聴者がチャット欄にプライベートメッセージ等コミュニケーションツールに不適切なメッセージの送信や、他の視聴者への妨害行為等の不利益行為を行ったことを検知した場合、当該行為を行った視聴者の視聴者端末のライブ配信の停止を行うことができる。また、配信サーバは、視聴者端末のライブ配信の停止を行うだけでなく、視聴者端末のカメラを停止したり、コミュニケーション機能を停止させることもできる。
【0024】
<常連が活躍できるモード>
配信サーバは、視聴者(授益視聴者)が他の視聴者(受益視聴者)に対して利益行為を検知すると、当該視聴者に対して報酬を付与することができる。例えば、ライブ配信中の視聴者端末同士のコミュニケーション機能において、視聴者が他の視聴者が質問等を行った際にその質問に回答すると、配信サーバは、回答をした視聴者に報奨を与える事ができる。また、授益視聴者が、過去に複数回他の視聴者に利益行為を行った場合には、それらを鑑みて報奨を与えてもよいし、授益視聴者が他の視聴者者に利益行為を行った際にその授益視聴者の属性を参照して報奨を与えてもよい。授益視聴者の属性としては、例えば、サービスの参加時間(年数)、性別、年齢、後述するランク等が含まれても良い。また、授益利用者が他の視聴者に対する利益行為として、受益視聴者の質問に対する回答以外にも、司会の進行、後述するミニゲームに対する代替プレイ等が含まれる。
【0025】
<グッズを使ったイベント・ストーリの挿入>
MDの流通形態に応じてイベント、コンサート、ライブ配信の演出が変化する。例えば、記憶部に各種類のMDと演出プログラムが紐づけられ記憶されており、MDが販売されると会場または/及びライブ配信映像ではMDに紐づけれらた演出が行われる。また、MDに演出プログラムが必ずしも紐づけられる必要はなく、MDが販売されると、ランダムで演出プログラムが選択され会場等に演出が行われてもよい。また、演出は、会場やライブ配信映像等を彩る演出(花火、花吹雪等)でもよいし、イベントの発生やイベントの分岐・選択でもよい。例えば、MDの販売条件が達成するか否かでイベントの進行が異なる複数の演出があって、特定の時点においてMDの販売条件達成の正否に基づいてイベント進行をしてもよいし、イベント進行中でMDの販売条件が達成すると、その販売条件に紐づくイベントを途中で挿入して進行してもよい。また、MDの販売条件は、特定のMDの販売に基づいてもよいし、MDの販売数量、MDの販売時間でもよい。また、ライブ配信においては、ライブ配信映像のみ演出が変化することに限らない。例えば、映像以外の部分(ブラウザ)では、さらにECへ誘導するバーナーが追加されたり、MDの残り販売数が表示されてもい。
【0026】
<購入されたグッズをコメント欄に投稿>
配信サーバは、ライブを行っているアーティストに関連する商品の購入を検知すると、当該商品の情報をライブ配信中のコメント欄に投稿することができる。
【0027】
<ギフティングアイテムとグッズ(リアル)の連動>
スーパーチャットやデジタル商品を購入すると、リアルな購入手続きに入る。例えば、スーパーチャットにある有料スタンプや、デジタル商品にはそれぞれリアルな商品と紐づかれており、視聴者が、有料スタンプ等を購入すると、それに紐づけられた商品の購入手続きが行われる。また、これに限らず、リアルな商品の購入すると、その商品に紐づけられたデジタル商品の購入手続に入ることもできる。さらに、リアル商品の残り販売数を表示する機能(残数表示機能)を有してもよく、残数表示機能は、デジタル商品が購入されるとリアル商品の残り販売数を反映する機能を有している。
【0028】
<グッズ購入者はアイコンバッジが変わる(ランクに応じて)>
消費者が動画配信に対して特定の商品または一定以上の金額消費等利益行為を行うと、それに応じる機能が解放または付加される。例えば、商品や消費金額に応じてランクが紐づけられており、また、ランクに応じて優遇機能が解放または/及び付加される等がある。優遇機能として、例えば、装飾機能、操作機能、優待機能等がユーザがより従来使用している機能のより拡張される。装飾機能は、例えば、動画配信ブラウザに関する装飾や、動画配信内に使用されるデジタルアセットの装飾等が含まれている。動画配信ブラウザに関する装飾は、例えば、フレーム、バナー等のデザイン、プロフィールの表示、チャット欄のデザイン等が含まれる。また、デジタルアセットは、例えば、アバター本体やアバターの付属品や、モーション等アバターに関連するものや、チャットに投稿できるギフト、チャット欄に演出を追加させられうギミックや、配信される動画に演出の追加等が含まれる。操作機能は、例えば、動画配信の特殊効果演出を操作可能であったり、自身を動画映像内に出演できる操作であったり、チャット欄に特殊な演出をさせる操作が可能であったり等がある。また、優待機能として、例えば、特定のイベントに参加できる権利を取得したり、特定の商品を購入できる権利を取得する機能がある。また、優遇機能には、一度取得まては/及び解放すると、永久にその機能を使えるものもあれば、回数制限を制限してもよい。また、イベントによって優遇機能の使用制限を設定してもよい。さらに、イベントに応じた優遇機能を設定してもよい。
【0029】
<販売ページの世界観の統一>
また、動画視聴ページ仕様と販売ページの世界観を統一させる機能を有している。例えば、販売ページのデザイン、仕様を管理している販売ページ管理部と、動画視聴ページのデザインや仕様を解析する視聴ページ解析部と、を備えている。動画視聴ページのデザインには、例えば、配信された動画映像の色彩・模様や、動画視聴ページのフレーム、バナー、チャット欄の色彩・形状・模様等が含まれている。そこで、視聴ページ解析販部は、例えば、動画の視聴者が、動画視聴ページから販売ページへ移行する操作を行った際に、動画視聴ページのデザイン構成を解析する。次に、販売ページ管理部は、解析された、前記デザインの構成を販売ページに反映する。反映として、例えば、動画視聴ページのデザインをそのまま反映してもよいし、予めにデザインの反映方法が記憶されているプログラムに基づいてデザインを反映してもよい。また、販売ページ管理部は、ページ全体に半透明な動画映像を反映して背景としてもよい。また、現在の動画視聴ページのデザインや仕様に応じて販売ページを反映するのみに限らず、過去のデザインや仕様に基づいて販売ページに反映してもよい。例えば、視聴ページ解析部は、動画映像を解析して一番盛り上がっていたシーンを特定して、販売ページ管理部は、そのシーンを用いて販売ページのデザイン等に反映してもよい。一番盛り上がったシーンの判断方法は、例えば視聴者の歓声、チャットの密度、チャットのキーワードに基づいてもよい。
【0030】
<成長するデジタルグッズ>
また、視聴者の属性、操作等(視聴者条件)に応じて前記視聴者のデジタルグッズ(デジタルアセット)を成長させる機能を有している。デジタルグッズの成長は、例えばデザインの変形や機能の追加等が含まれる。デザインの変形は、例えば、デジタルグッズのサイズが変化したり、元のデジタルグッズに追加する箇所、追加する形状するデジタルグッズが記憶されているプログラムに基づいてデジタルグッズのデザインを変形したり、また、あらかじめに視聴者の達成条件に基づいて替えのデジタルグッズがプログラムに記憶されており、視聴者が条件を達成すると、所有していたデジタルグッズが、替えのデジタルグッズに変更するなどがある。また、機能の追加は、例えば、発光できる色の追加、発色できる色彩模様の追加、サイズの変更、デジタルグッズが配信映像に対する演出効果の影響(例えば、演出範囲の拡大等)、チャットに対する影響(例:コメントを叩き割る、追い出すなど)等がある。また、デジタルグッズの変形は、単一の変化に限らず重畳的に変化してもよい。また、デジタルグッズが成長する条件のトリガーである視聴者条件には、例えば、視聴者におけるサービスへの加入時間(年数など)、特定商品の購入、消費金額やポイントの使用、特定のキーワードの発信、後述する行動条件等が含まれる。
【0031】
<リアルサイリウムをZ-aN App(別途開発)と連動>
配信サーバは、視聴者端末のカメラで特定のグッズが使用されていることを検知すると、ライブ演奏会場に演出効果を付加したり変更したりすることができる。例えば、配信サーバは、視聴者端末を有するユーザがサイリウムを振る動作を検知すると、ライブ会場に設けられているレーザ等の発光装置にその旨を通知する。そして、発光装置は、その旨を受信すると、ライブ会場にレーザを射出してサイリウムの移動軌跡を描くことができる。また、演出効果の付加や変更に限らず、例えば、ライブ会場に対する応答でもよい。具体的には、ライブ会場にて視聴者に対する質問があった場合に、サイリウムで答えを選択したり、答えを描いたりしてもよい。また、特定のグッズは、サイリウムに限らず、視聴者端末そのものでも良く、その際に、内蔵するカメラのほかに動きを検出するモーションセンサやジャイロセンサで視聴者の動作を検知してもよい。
【0032】
<特定の行動をしたユーザーへプレゼント(協賛品など)>
また、視聴者の行動条件を検知すると、その視聴者に利益を与える。行動条件の検知方法として、例えば、カメラゆやモーションセンサなど視聴者を含め周りの動作を検知する装置、マイクなど視聴者含め周辺の音を収集する集音装置などが設けられている状態で、視聴者等が特定の行動、例えば、特定のポーズ、動作を検知したり、特定のキーワード、音声、歌唱等発音を検知したりすることができる。また、視聴者に利益を与える行動条件として、例えば、視聴者が特定の行動(特定行動)を行うことや特定行動の累積などが含まれる。特定の行動は、例えば、特定のポーズ、特定の動き、特定の発音等が含まれており、それらに限らず、例えば、視聴者は、チャットで特定のキーワードの発信でもよい。また、特定行動の累積は、上記特定の行動が一定の回数を達成条件である。具体的には、視聴者が、動画配信の協賛社のアピール、例えば、協賛社のロゴを描く動作、協賛社の社歌の歌唱等を行うことで、後述する協賛社から提供される商品を受ける行動条件を達成することができる。また、視聴者に与える利益は、例えば、MDでもよいし、デジタルグッズでもよいし、特定のイベントに参加できる特典でもよいし、協賛社からの商品でもよい。なお、視聴者の行動条件は、視聴者の動作や発音等に限らない。例えば、動画配信によるミニゲームの参加やミニゲームのクリア条件でもよい。ミニゲームは、例えば、動画配信中に様々な隠れ要素、例えば、隠れキーワードや隠れキャラクタが動画映像内やブラウザに入っており、視聴者は、隠れ要素を見つけたり、指摘したりすると、行動条件が達成する等がある。また、指摘の方法として、チャット欄にて答えを出したり、タッチスクリーンであれば、隠れ要素をタッチしする等がある。
【0033】
<運営コメント欄でEC>
配信サーバは、ライブ配信中の視聴者端末同士のコミュニケーション機能において、ライブのグッズを購入できるウェブサイトのリンクを提供することができ、視聴者がライブのグッズを購入したことを検知すると、SNSに自動的に当該ウェブサイトのリンク及び当該グッズの情報が投稿することができる。
【0034】
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。