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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022137975
(43)【公開日】2022-09-22
(54)【発明の名称】撮像装置
(51)【国際特許分類】
   G03B 17/55 20210101AFI20220914BHJP
   G03B 17/02 20210101ALI20220914BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20220914BHJP
   H04N 5/232 20060101ALI20220914BHJP
【FI】
G03B17/55
G03B17/02
H04N5/225 100
H04N5/232 480
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021037727
(22)【出願日】2021-03-09
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110412
【弁理士】
【氏名又は名称】藤元 亮輔
(74)【代理人】
【識別番号】100104628
【弁理士】
【氏名又は名称】水本 敦也
(74)【代理人】
【識別番号】100121614
【弁理士】
【氏名又は名称】平山 倫也
(72)【発明者】
【氏名】岩崎 貴文
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 健太郎
【テーマコード(参考)】
2H100
2H104
5C122
【Fターム(参考)】
2H100EE00
2H104CC00
5C122EA03
5C122EA41
5C122GE07
5C122GE11
(57)【要約】
【課題】光軸と直交する方向に移動可能な撮像素子で発生する熱を効率よく放熱することが可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置(500)は、固定ユニット(11c)と、固定ユニットに対して移動可能な可動ユニット(11b)とを有する撮像素子部(11)と、空気の流路を形成するダクト部(510)とを有し、可動ユニットは、撮像素子(11a)と熱交換部材(521)とを有し、熱交換部材の少なくとも一部は、ダクト部の開口部(512a)からダクト部の内部に挿入されている。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定ユニットと、前記固定ユニットに対して移動可能な可動ユニットとを有する撮像素子部と、
空気の流路を形成するダクト部と、を有し、
前記可動ユニットは、撮像素子と熱交換部材とを有し、
前記熱交換部材の少なくとも一部は、前記ダクト部の開口部から前記ダクト部の内部に挿入されていることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記熱交換部材は、前記撮像素子で発生した熱を伝達するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記可動ユニットは、第1の遮蔽部材を有し、
前記第1の遮蔽部材は、前記ダクト部の前記開口部において前記ダクト部の内部空間から外部空間への流路を封止することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記第1の遮蔽部材は、前記熱交換部材の周囲を囲っており、前記可動ユニットが移動した場合でも、前記ダクト部の内部空間から外部空間への流路を封止するように構成されていること特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記第1の遮蔽部材は、円形状であることを特徴とする請求項3または4に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記固定ユニットは、前記第1の遮蔽部材と摺動し、前記ダクト部の前記開口部において前記ダクト部の内部空間から外部空間への流路を封止する第2の遮蔽部材を有することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記第2の遮蔽部材は、前記熱交換部材が貫通する第2の開口部を有し、
前記第2の開口部は、円形状であることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記固定ユニットは、前記ダクト部の内部空間から外部空間への流路を封止する弾性部を備えた緩衝部材を有し、
前記弾性部は、前記熱交換部材の周囲を囲いながら前記ダクト部に押圧されることで、前記ダクト部の前記内部空間から前記外部空間への前記流路を封止することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項9】
制御部を備えたメイン基板を更に有し、
前記ダクト部の少なくとも一部は、前記撮像素子部および前記メイン基板のそれぞれと光軸方向において重なっており、前記撮像素子部と前記メイン基板との間に配置されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項10】
前記ダクト部は、放熱部を有し、
前記放熱部は、前記メイン基板から前記撮像素子部へ向かって突出した、前記ダクト部の内部空間の気流に沿った複数のリブ形状を有し、
前記放熱部は、前記熱交換部材の可動範囲外に配置されていることを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
【請求項11】
前記ダクト部の内部に挿入された前記熱交換部材の少なくとも一部は、円筒形状であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項12】
前記熱交換部材のうち、前記ダクト部の内部に挿入されていない前記熱交換部材の少なくとも一部は、前記ダクト部の内部空間の気流に沿ったリブ形状であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項13】
前記熱交換部材は、光軸を含む第1の領域において光軸方向に延伸した第1の長さを有し、前記第1の領域よりも前記光軸から離れた第2の領域において前記光軸方向に延伸した第2の長さを有し、
前記第1の長さは、前記第2の長さよりも長いことを特徴とすることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項14】
前記可動ユニットは、像ぶれを補正するために光軸と直交する方向に移動可能であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載の撮像装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画質の向上を図るため、撮像素子を光軸と直交する方向に移動させて、像ぶれを光学的に補正する撮像装置が知られている。撮像素子は、像ぶれ補正の駆動や、連写撮影、動画撮影などの際に、撮像素子で発生する熱が画質に影響を及ぼすため、十分な放熱性が求められる。
【0003】
特許文献1には、撮像素子を有する素子ユニットの背面にグラファイトシート等の放熱シートを貼り付けて放熱性を高めた撮像装置が開示されている。このような構成により、光軸と直交する方向への撮像素子の移動負荷を軽減させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012-028940号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された構成において、撮像素子で発生する熱の放熱量は、撮像素子に接続された放熱シートの厚みおよび幅により決定される。近年、撮像装置の動画性能の向上により、撮像素子の発熱量が増加している。このため、特許文献1に開示された構成では、撮像素子の発熱量を十分に放熱することが難しく、撮像素子の温度上昇を解消することができない可能性がある。一方、放熱量を増加させるために放熱シートの厚みや幅を大きくするすると、撮像素子の移動負荷が増加する。
【0006】
そこで本発明は、光軸と直交する方向に移動可能な撮像素子で発生する熱を効率よく放熱することが可能な撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面としての撮像装置は、固定ユニットと、前記固定ユニットに対して移動可能な可動ユニットとを有する撮像素子部と、空気の流路を形成するダクト部とを有し、前記可動ユニットは、撮像素子と熱交換部材とを有し、前記熱交換部材の少なくとも一部は、前記ダクト部の開口部から前記ダクト部の内部に挿入されている。
【0008】
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施形態において説明される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、光軸と直交する方向に移動可能な撮像素子で発生する熱を効率よく放熱することが可能な撮像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1の実施形態におけるデジタルカメラの斜視図である。
図2】第1の実施形態におけるデジタルカメラ分解斜視図である。
図3】第1の実施形態における撮像素子部、ダクト部、およびメイン基板の分解斜視図である。
図4】第1の実施形態および第4の実施形態における撮像素子部、ダクト部、およびメイン基板の断面図である。
図5】第1の実施形態における撮像素子部の分解斜視図である。
図6】第1の実施形態における撮像素子部の分解斜視図である。
図7】第1の実施形態におけるダクト部の分解斜視図である。
図8】第1の実施形態におけるダクト部の内部構成図である。
図9】第1の実施形態におけるダクト部の内部構成図である。
図10】第2の実施形態における熱交換部材の斜視図である。
図11】第2の実施形態における撮像素子部、ダクト部、およびメイン基板の断面図である。
図12】第3の実施形態における熱交換部材の構成図である。
図13】第4の実施形態における熱交換部材、冷却フィン部、第1の遮蔽部材、および第2の遮蔽部材の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】
[第1の実施形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施形態におけるデジタルカメラ(撮像装置)500の外観構成について説明する。図1(a)はデジタルカメラ500の前面斜視図、図1(b)はデジタルカメラ500の背面斜視図である。
【0013】
リアカバー21には、デジタルカメラ500を操作するための各種操作部材が取り付けられている。なお、操作部材や表示部材などの本実施形態とは関係ない部材の説明は省略する。リアカバー21には、後述するダクトの吸気をするための吸気口21cが形成されている。記録媒体用蓋21bは、撮影画像を記録するためのメモリーカードを収納する記録媒体用IFの開口を保護するためのカバーである。またリアカバー21には、背面表示部31が配置されている。
【0014】
背面表示部31は、表示面のタッチ操作が検出可能であり、プレビュー像や各種設定状態の表示および設定が可能である。また背面表示部31は、デジタルカメラ500に対し回動可能に取り付けられている所謂バリアングル式モニターであり、リアカバー21に設けられた表示部格納部21aに格納される。フロントカバー20には、ユーザーがデジタルカメラ500を保持した際に右手で握りやすい形状をしたグリップ部20aが一体的に形成されている。トップカバー23には、デジタルカメラ500を操作するための各種操作部材が取り付けられている。底面部を保護するボトムカバー24には、電池着脱用の電池蓋24aが取り付けられている。サイドカバー25は、後述するダクトの排気をするための排気口25bが形成されている。端子カバー25aは、不図示の外部機器との接続ケーブルを接続するための後述するメイン基板に実装された外部通信端子を保護するためのカバーである。
【0015】
光軸0は、マウント26の中心を通る軸である。マウント26は、不図示の交換レンズが着脱される。マウント26の内側には、交換レンズとの電気的通信を行うためのレンズ通信端子26aが配置されている。
【0016】
次に、図2を参照して、デジタルカメラ500の内部構成について説明する。図2は、デジタルカメラ500の分解斜視図である。図2以降に併記されている矢印は、デジタルカメラ500を使用する際の便宜上の方向を図示したものである。図2に示されるように、デジタルカメラ500は、前述のリアカバー21、フロントベース22、トップカバー23、ボトムカバー24、およびサイドカバー25で構成されている。デジタルカメラ500の内部には、像ぶれ補正機構を備えた撮像素子部11、メイン基板12、ダクト部510、シャッター13、およびファインダー32が配置されている。
【0017】
撮像素子部11は、撮像素子11aを含む可動ユニット11bと固定ユニット11cとで構成される。メイン基板12には、撮像信号などを制御する制御IC群(制御部)12a、外部記録媒体を収納する記録媒体用コネクタ12b、および外部機器との接続ケーブルを接続するための外部通信端子12cが実装されている。外部通信端子12cは、前述のように端子カバー25aで覆われている。ファインダー32には、撮像素子部11から出力される画像を表示するためのファインダー表示部32aが取り付けられている。ダクト部510には遠心ファンが内蔵されており、ダクト部510の内部に空気の流れを発生させる。撮像素子部11および制御IC群12aなどは、デジタルカメラ500の中でも特に消費電力が大きく発熱量も多く、温度上昇が激しい部材である。デジタルカメラ500の撮影時間は、各部材の動作保証温度によって制限される。撮影時間を極力長く維持するには、発熱源である撮像素子部11および制御IC群12aなどを冷却し、動作保証温度を超えないように対策する必要がある。
【0018】
そこで本実施形態では、図2に示されるように、ダクト部510を、発熱源となる撮像素子を含む撮像素子部11とメイン基板12との間に配置する(ダクト部510を撮像素子部11とメイン基板12とで挟むように配置する)。そして、後述のように、ダクト部510にメイン基板12の発熱源である制御IC群12aを熱結合させる。さらに撮像素子部11からはダクト部510内の気流と熱交換可能な手段を設けることで、各々の発熱源を冷却する。
【0019】
次に、図3(a)、(b)および図4を参照して、本実施形態の構造について説明する。図3(a)、(b)は、デジタルカメラ500のうち撮像素子部11、ダクト部510、およびメイン基板12を抽出した分解斜視図である。図3(a)はメイン基板12側から見た分解斜視図、図3(b)は撮像素子部11から見た分解斜視図をそれぞれ示す。図4は、撮像素子部11、ダクト部510、およびメイン基板12を左方向から見た光軸0を含む断面図である。
【0020】
撮像素子部11は、撮像素子11aを含む可動ユニット11b、および固定ユニット11cで構成される。可動ユニット11bには、撮像素子保持部材11dおよび熱交換部材521が含まれている。撮像素子保持部材11dは、撮像素子11aを接着保持する金属部材である。熱交換部材521は、撮像素子11aで発生した熱を伝達するように構成されている。本実施形態において、熱交換部材521は、少なくとも一つ以上の円筒形状の冷却フィン部521aを有する金属部材であり、撮像素子保持部材11dと締結され熱的に接続されている。熱交換部材521の材質は、熱輸送能力に秀でて、かつ非磁性で軽量なアルミニウム合金が好ましいが、これに限定されるものではない。
【0021】
デジタルカメラ500の電源が入り、撮像素子部11に通電がされ始めると、撮像のために撮像素子11aが駆動し、消費される電力に応じて発熱する。撮像素子11aで発生した熱は、撮像素子保持部材11dに伝達(伝熱)され、その一部は熱的に接続された熱交換部材521の冷却フィン部521aに至るまで伝達される。撮像素子部11の背面側には、ダクト部510が配置されている。ダクト部510は、ダクトベース511とダクトカバー512とダクトベース511内に配置された遠心ファンから構成される。ダクトベース511およびダクトカバー512の材質は、熱交換部材521と同様に、熱輸送能力に秀でて、かつ非磁性で軽量なアルミニウム合金が好ましいが、これに限定されるものではない。
【0022】
ダクトカバー512には、開口部512aが形成されている。ダクトベース511は、吸気口部511aと排気口部511d、および、それらの間に形成された冷却フィン部(放熱部)511bを有する。図3(b)に示されるように、ダクト部510の背面にはメイン基板12が配置されている。発熱源であるメイン基板12に実装されている制御IC群12aとダクトベース511の熱結合部511eとの間に熱伝導ゴム525が配置されている。
【0023】
図4に示されるように、前方向から順に、撮像素子部11の撮像素子11a、熱交換部材521、ダクト部510、熱伝導ゴム525、制御IC群12a、およびメイン基板12が配置されている。撮像素子部11の可動ユニット11bと一体で可動する熱交換部材521の冷却フィン部521aは、ダクト部510の内部に挿入されている。ダクト部510の内部には、吸気口部511aから排気口部511dへ空気の流れが発生している。吸気口部511aと排気口部511dとの間に、熱交換部材521の冷却フィン部521aが挿入されている。冷却フィン部521aは、ダクト部510内の気流にさらされることで、撮像素子11aで発生した熱を気流へ受け渡し、冷却される。
【0024】
従来技術のように、可撓性のあるシート形状のグラファイトシートを用いて可動する撮像素子部11の発熱を放熱する構成が知られている。しかし、グラファイトシートでは熱輸送量に制限があり、撮像素子11aを確実に冷却することができない可能性がある。一方、本実施形態は、撮像素子部11の可動ユニット11bと一体で可動する熱交換部材521の冷却フィン部521aが空気により冷却される構成であるため、撮像素子11aの発生する熱の冷却能力はグラファイトシートを使用するよりも高くなる可能性が高い。
【0025】
次に、図5および図6を参照して、撮像素子部11の構成について詳述する。図5は、撮像素子部11を構成する、撮像素子11aを含む可動ユニット11b、および固定ユニット11cを背面側から見た分解斜視図である。図6は、図5を逆方向(正面側)から見た分解斜視図である。
【0026】
可動ユニット11bは、固定ユニット11cに対して、光軸0と直交する平面方向に変位可能(移動可能)に支持される。可動ユニット11bが光軸0と直交する方向に変位することにより、像ぶれを光学的に補正する機能が実現される。可動ユニット11bは、主として、撮像素子11a、可動ユニット11bを駆動するためのコイル群11f、熱交換部材521、第1の遮蔽部材523、および撮像素子保持部材11dにより構成される。なお本実施形態において、コイル群11fやそれに付属する配線、フレキシブル基板等の配置、可動ユニット11bの駆動方法は関連がないため、それらの詳細な説明を省略する。
【0027】
熱交換部材521の冷却フィン部521aは、撮像素子11aとは逆方向に延びており、その周囲には光軸0と直交する方向に平面部が設けられ、この平面部に第1の遮蔽部材523が密着し固定される。第1の遮蔽部材523は、光軸0に沿った方向(光軸方向)に可撓性を有し、また熱交換部材521と固定される面と逆の面は摺動面523aであり、摩擦抵抗が低減された表面性状を有する。第1の遮蔽部材523には、中央部に開口部523bが開いており、熱交換部材521に対して開口部523bに冷却フィン部521aが挿通されるように取り付けられる。
【0028】
次に、固定ユニット11cについて説明する。固定ユニット11cは、主として、可動ユニット11bを駆動する磁石、ヨーク、それらを保持するベースプレート11e、傾き吸収部材(緩衝部材)522、およびそれに固定される第2の遮蔽部材524により構成される。なお本実施形態において、磁石やヨークの配置については関連がないため、詳細な説明を省略する。
【0029】
傾き吸収部材522は、可撓性を有する弾性部522bと、それを保持する保持部522aとを備え、保持部522aの中央には開口部522cが開いており、開口部522cの周囲を取り囲むように弾性部522bが配置されている。第2の遮蔽部材524は、傾き吸収部材522の弾性部522bとは逆の面に密着し固定され、摩擦抵抗が低減された表面性状を有する摺動面524aと、可動ユニット11b上の第1の遮蔽部材523の摺動面523aとが相対するように配置される。このとき、可撓性を有する第1の遮蔽部材523は、第2の遮蔽部材524により光軸0に沿った方向に付勢されるよう取り付けられ、所定量だけ弾性変形する。これにより、摺動面523aと摺動面524aとが密着し、水滴や塵がその間から侵入することを防ぐことができる。
【0030】
第2の遮蔽部材524の中央には開口部(第2の開口部)524bが形成されており、冷却フィン部521aは開口部524bを挿通(貫通)するように取り付けられている。開口部524bは、可動ユニット11bが固定ユニット11cに対して光軸0と直交する平面内で移動する範囲において、冷却フィン部521aとの衝突を回避する形状となっている。また第1の遮蔽部材523の外形形状は、可動ユニット11bの移動範囲内において、第2の遮蔽部材524の開口部524bと光軸0に沿った方向において重畳しない部分ができないように、開口部524bに対して大きく設定されている。
【0031】
図2に示されるように、撮像素子部11がベースプレート11eを介してフロントベース22に固定される際、撮像素子11aの撮像面がマウント26から、所定の光学的距離となるようその取付け高さを調整されながら組み立てられる。その際、撮像面とマウント26との傾きが所定の値以下の平行度となるように、ベースプレート11eはフロントベース22にその傾きを調整されながら固定される。またその際、撮像素子部11を構成する傾き調整部材522も同様に傾きを調整されるが、光軸0に沿った方向に可撓性を有する弾性部522bが、ダクトカバー512に対して弾性変形し密着する。これにより、ダクト部510の内部の空間とデジタルカメラ500の内部の空間とを遮断する。
【0032】
次に、図7(a)、(b)を参照して、本実施形態のダクト部510の構成について説明する。図7(a)は、ダクト部510を撮像素子部11側から見た分解斜視図である。図7(b)は、ダクト部510をメイン基板12側から見た分解斜視図である。図7(a)、(b)において、ダクト部510は、ダクトベース511とダクトカバー512とで空気の流路の一部を形成している。空気の流れを強制的に作成するための遠心ファン531は、底面側に配置され、ダクトベース511にねじ固定されてダクト底面カバー513で覆われている。ダクト部510の内部とデジタルカメラ500の内部とは分離され、ダクト部510の内部に侵入する空気は、デジタルカメラ500の内部に侵入しにくい。
【0033】
次に、図7(a)、(b)、および図8を参照して、ダクト部510の内部の空気の流れについて説明する。図8は、ダクト部510の内部構成図であり、ダクト部510を構成するダクトカバー512が無い状態を示す。
【0034】
ダクトベース511には、空気の入り口である吸気口部511aと、空気を排気するための排気口部511dとが形成されている。遠心ファン531は、ダクトベース511の排気口部511dの近傍に配置されており、強制的に空気の流れを生成している。図8中の矢印は、空気の流れを示す。吸気口部511aと排気口部511dとの間の空気の流路には、空気をより多くのダクトベース511の表面に触れることでダクトベース511の冷却を促すための冷却フィン部511bが形成されている。ダクトベース511の冷却フィン部511bは、ダクト部510の内部の空気の流れに沿ったリブ形状であり、ダクトベース511からダクトカバー512へ向かって(メイン基板12から撮像素子部11へ向かって)突出した形状で、複数形成されている。
【0035】
またダクトカバー512には、開口部512aが形成されている。開口部512aには、前述のとおり、撮像素子部11側の熱交換部材521の冷却フィン部521aが挿入される。撮像素子部11側の熱交換部材521の冷却フィン部521aは、可動ユニット11bと熱結合しており、一体で可動する。そのため、開口部512aは、可動ユニット11bが光軸0と直交する平面内で移動する範囲において、冷却フィン部521aとの衝突を回避する分だけ開口している。さらに、ダクトカバー512の開口部512aは、ダクトベース511の冷却フィン部511bが形成されていない領域である冷却フィンなし部511cの領域と光軸0に沿った方向で投影上重なる位置に配置されている。
【0036】
図7(b)に示されるように、ダクトベース511のメイン基板12側の面には、メイン基板12の熱源である制御IC群12aと熱伝導ゴムなどを介して熱結合する熱結合部511eが形成されている。ここで、メイン基板12の熱源である制御IC群12aで発生する熱を冷却するためのダクト部510の冷却構造について説明する。メイン基板12の熱源である制御IC群12aから発生した熱を熱伝導ゴムで、熱結合部511eを介してダクトベース511へ移動させる。次に、伝熱したダクトベース511の冷却フィン部511bがダクト部510の内部の遠心ファン531の駆動で発生した気流に触れることで、冷却される。このようにダクト部510は、熱源であるメイン基板12の制御IC群12aからの発熱を冷却フィン部511bへ常に伝熱し、ダクト部510の内部の気流で冷却する冷却構造を有する。
【0037】
前述のとおり、ダクトベース511には、メイン基板12の熱源である制御IC群12aに対応した熱結合部511eと、空気の流路側の面に冷却フィン部511bとが形成されている。ここで、冷却フィン部511b)の形成されている領域は、撮像素子部11側の冷却フィン部521aが挿入される領域と投影上重ならない領域に配置されている。また、撮像素子部11側の冷却フィン部521aは可動するため、可動領域以外の領域でダクトベース511の冷却フィン部511bが形成されている。
【0038】
メイン基板12側の制御IC群12aで発生する熱と撮像素子部11で発生する熱は、それぞれの熱結合している冷却フィン部521aと冷却フィン部511bに伝熱する。撮像素子部11の冷却フィン部521aとダクト部510の冷却フィン部511bがダクト部510の内部に発生している気流に常に触れつづける。冷却フィン部521aと冷却フィン部511bが空気に常に触れることで、発熱源である撮像素子部11とメイン基板12の制御IC群12aの両方の温度上昇を同時に抑制することが可能となる。
【0039】
次に、図9を参照して、撮像素子部11の可動ユニット11bと一体で可動し、熱結合している熱交換部材521の冷却フィン部521aの形状について説明する。図9は、ダクト部510の内部構成図であり、撮像素子部11の熱交換部材521の冷却フィン部521aがダクト部510の内部に配置されている状態を示す。
【0040】
一般に、ダクトベース511などの冷却のための構造部材は、空気に触れる表面積が多いほど、冷却能力が高くなる。ダクトベース511に形成される冷却フィン部511bは、吸気口部511aと排気口部511dとの間に配置され、空気の流れを阻害しないリブ形状である。冷却フィン部511bは、可能な限り空気に触れる表面積を拡大させるためにリブ形状としている。
【0041】
本実施形態では、撮像素子部11と熱結合している熱交換部材521の冷却フィン部521aは、ダクト部510の内部に挿入されている。図5および図9に示されるように、本実施形態における熱交換部材521の冷却フィン部521aは、複数の略円筒形状を有する。熱交換部材521の冷却フィン部521aは、撮像素子部11の可動ユニット部11bと一体で可動するように構成されている。そのため、ダクト部510の内部に配置された冷却フィン部511bと同様なリブ形状で形成された場合、可動ユニット11bが移動した際の位置によっては、ダクト部510の内部の空気の流れを阻害する可能性がある。特に、撮像素子部11の可動ユニット11bは平行移動だけでなく、回転移動もするため、冷却フィン部511bと同様なリブ形状を有する場合、さらに空気の流れを阻害する可能性が高い。
【0042】
空気の流れに逆らって可動ユニット11bが可動すると、可動負荷が増大するため、ぶれ補正機能に影響し、適正にぶれ補正ができない可能性がある。しかし、熱交換部材521の冷却フィン部521aを略円筒形状とすることで、可動ユニット11bの移動による負荷のばらつきをなくし、常に一定量の負荷とすることが可能になる。可動ユニット11bが常に一定の負荷で可動できれば、常に的確なぶれ補正を実現することが可能となる。
【0043】
また本実施形態では、図4および図7に示されるように、ダクト部510の内部で吸気口部511aと遠心ファン531との間に、前方向から順に、第1の遮蔽部材523、第2の遮蔽部材524、およびダクトカバー512の開口部512aが配置されている。これにより、遠心ファン531が駆動することで生ずるダクト部510内の気流で、第1の遮蔽部材523を第2の遮蔽部材524へ付勢する方向に生まれる負圧を利用することができる。第1の遮蔽部材523が第2の遮蔽部材524へ付勢されると、密着性が増し、水滴や塵がその間から侵入することを防ぐために好適である。
【0044】
また本実施形態の変形例として、ダクト部510の内部において排気口部511dと遠心ファン531との間に、前方向から順に、第2の遮蔽部材524、第1の遮蔽部材523、およびダクトカバー512の開口部512aを配置してもよい。これにより、遠心ファン531が駆動することで生ずるダクト部510内の気流で、第1の遮蔽部材523を第2の遮蔽部材524へ付勢する方向に生まれる正圧を利用することができる。
【0045】
また本実施形態の他の変形例として、第2の遮蔽部材524を省略し、傾き調整部材522またはダクトカバー512と、第1の遮蔽部材523とが摺動する構成を採用してもよい。
【0046】
[第2の実施形態]
次に、図10および図11を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。図10は、本実施形態における熱交換部材621の斜視図である。図11は、本実施形態における撮像素子部11、ダクト部510、およびメイン基板12の断面図である。
【0047】
熱交換部材621は、第1の実施形態の熱交換部材521と同様に、撮像素子部11の可動ユニット11bと一体で可動する。図10および図11に示されるように、撮像素子部11の熱交換部材621の冷却フィン部621aは、ダクト部510の内部の挿入している範囲E1において、略円筒形状を有する。しかし、ダクト部510の内部に挿入していない範囲E2では、略円筒形状をつなげて冷却リブ形状部621bを形成している。前述のとおり、冷却フィン部621aは、空気に触れる表面積が多いほど冷却能力が高くなる。ダクト部510の内部に挿入していない範囲E2で、冷却リブ形状部621bとすることで、ダクト部510の内部の空気の流れを阻害することなく、熱交換部材621の全体の体積が増加し、それに伴い熱容量が増えるため、冷却能力を増加させることが可能になる。
【0048】
[第3の実施形態]
次に、図12(a)、(b)を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。図12(a)、(b)は、本実施形態における熱交換部材721の構成図である。
【0049】
熱交換部材721は、前述の各実施形態の熱交換部材と同様に、撮像素子部11の可動ユニット11bと一体で駆動する。ここで、熱交換部材721の冷却フィン部721aは、光軸0の中心付近に位置する冷却フィン部721bが最もダクト部510側に延伸した略円筒形状を有し、光軸0中心から離間するほどに低くなる形状となっている。
【0050】
図12(b)に示されるように、熱交換部材721は、光軸0付近の冷却フィン部721bが最も延伸した長さ(第1の長さ)L1を有し、光軸0から最も離間した位置の冷却フィン部721cが最も短い長さ(第2の長さ)L2を有する。すなわち熱交換部材721は、光軸0を含む第1の領域において光軸方向に延伸した第1の長さを有し、第1の領域よりも光軸0から離れた第2の領域において光軸方向に延伸した第2の長さを有し、第1の長さは第2の長さよりも長い。
【0051】
撮像素子部11の組立と同様に、熱交換部材721も傾きながら組み立てられる。撮像素子部11が傾きを調整されながら固定されると、冷却フィン部721aも傾く。冷却フィン部721aがダクト部510の内部に挿入している構成において、撮像素子部11が傾きを調整しながら組み立てられるが、ダクト部510は傾くことがない。そのため、冷却フィン部721aの一部がダクト部510のダクトベース511に干渉する可能性がある。しかし本実施形態では、冷却フィン部721aの光軸0の付近が最もダクト部510側に延伸した冷却フィン部721bであり、光軸0から離間するほどに低くなる冷却フィン部721cである。このような構成により、傾きを調整されながら固定されても、ダクトベース511に干渉することがない。
【0052】
[第4の実施形態]
次に、図4および図13を参照して、本発明の第4の実施形態について説明する。本実施形態では、第1の遮蔽部材523および第2の遮蔽部材524の形状について説明する。図13は、本実施形態における熱交換部材521、冷却フィン部521a、第1の遮蔽部材523、および第2の遮蔽部材524の構成図であり、ダクト部510側から光軸0に沿った方向に見た図を示す。図13において、簡便化のため、他の構成については省略している。また図13において、第2の遮蔽部材524と重複する第1の遮蔽部材523の領域は、重複部523cとして示している。
【0053】
図13(a)に示されるように、外部からのぶれがなく、デジタルカメラ500が静止した状態であり、かつ可動ユニット11bに通電されている際、撮像素子11aの中心軸11gは光軸0と一致するよう構成される。その状態へ外部から振動が加わると、ぶれを低減するために可動ユニット11bが固定ユニット11cに対して光軸0と直交する平面方向へ駆動するように制御される。その際、第1の遮蔽部材523と第2の遮蔽部材524の摺動部には摩擦力が生じるため、その摩擦力に抗するための電力消費をなるべく小さく抑える必要がある。そのため、第1の遮蔽部材523と第2の遮蔽部材524との摺動面積、すなわち重複部523cの面積を小さくすることが好適である。
【0054】
図13(b)は、可動ユニット11bが固定ユニット11cに対して、ぶれ補正のために矢印で示されるように並進方向、および回転方向に駆動した際の状態を示している。その際、撮像素子11aの中心軸11gに着目すると、中心軸11gは光軸0から移動し、かつ、撮像素子11aは中心軸11g周りに回転する。ここで、冷却フィン部521aも同時に中心軸11g周りに回転することになるが、冷却フィン部521aの外形形状が撮像素子11aの中心軸11gから離れるほど、冷却フィン部521aが回転によって移動する範囲が大きくなる。
【0055】
そこで本実施形態では、図13(a)に示されるように、光軸0と直交する平面方向の冷却フィン部521aの中心軸521bは、撮像素子11aの中心軸11gと一致するよう配置されている。このように配置することで、可動ユニット11bが固定ユニット11cに対して矢印に示されるような並進および回転方向に駆動した際も、冷却フィン部521aの移動範囲を小さくすることができる。すなわち冷却フィン部521aの移動範囲を回避するための、第2の遮蔽部材524の開口部524bについて面積を小さくすることが可能である。なお、遮蔽部材524の開口部524bの形状は、図13(a)、(b)に示されるように略円形状にしてもよい。これにより、可動ユニット11bの動きに対して冷却フィン部521aを回避するための開口部524bの面積を、さらに小さくすることが可能である。開口部524bの面積を小さくできれば、第1の遮蔽部材523の外形形状を小さくすることが可能であり、第1の遮蔽部材523と第2の遮蔽部材524との摺動面積を減らすことができる。
【0056】
また、図13(c)、(d)に示されるように、第1の遮蔽部材523の外形形状は、第2の遮蔽部材524の開口部524bと相似形であることが望ましい。これにより、可動ユニット11bの駆動の際に、第1の遮蔽部材523と第2の遮蔽部材524との摺動面積、すなわち重複部523cをさらに小さくすることができる。
【0057】
以上のように、各実施形態において、撮像装置(デジタルカメラ500)は、固定ユニット11cと、固定ユニットに対して移動可能な可動ユニット11bとを有する撮像素子部11と、空気の流路を形成するダクト部510とを有する。可動ユニットは、撮像素子11aと熱交換部材521(621、721)とを有する。熱交換部材の少なくとも一部は、ダクト部の開口部512aからダクト部の内部に挿入されている。
【0058】
好ましくは、可動ユニットは、第1の遮蔽部材523を有する。第1の遮蔽部材は、ダクト部の開口部においてダクト部の内部空間から外部空間(撮像素子部11が存在する空間)への流路を封止する。より好ましくは、第1の遮蔽部材は、熱交換部材の周囲を囲っており、可動ユニットが移動した場合でも、ダクト部の内部空間から外部空間への流路を封止するように構成されている。また好ましくは、第1の遮蔽部材は、円形状(略円形状)である。また好ましくは、固定ユニットは、第1の遮蔽部材と摺動し、ダクト部の開口部においてダクト部の内部空間から外部空間への流路を封止する第2の遮蔽部材(524)を有する。より好ましくは、第2の遮蔽部材は、熱交換部材が貫通する第2の開口部(開口部524b)を有しし、第2の開口部は円形状(略円形状)である。
【0059】
好ましくは、固定ユニットは、ダクト部の内部空間から外部空間への流路を封止する弾性部(522b)を備えた緩衝部材(傾き吸収部材522)を有する。弾性部は、熱交換部材の周囲を囲いながらダクト部に押圧されることで、ダクト部の内部空間から外部空間への流路を封止する。また好ましくは、撮像装置は、制御部(制御IC群12a)を備えたメイン基板12を有する。ダクト部の少なくとも一部は、撮像素子部およびメイン基板のそれぞれと光軸方向において重なっており、撮像素子部とメイン基板との間に配置されている。より好ましくは、ダクト部は、放熱部(冷却フィン部511b)を有する。放熱部は、メイン基板から撮像素子部へ向かって突出した、ダクト部の内部空間の気流に沿った複数のリブ形状を有する。放熱部は、熱交換部材の可動範囲外に配置されている。
【0060】
好ましくは、ダクト部の内部に挿入された熱交換部材の少なくとも一部(冷却フィン部521a)は、円筒形状(略円筒形状)である。また好ましくは、熱交換部材621のうち、ダクト部の内部に挿入されていない熱交換部材の少なくとも一部(冷却リブ形状部621b)は、ダクト部の内部空間の気流に沿ったリブ形状である。
【0061】
各実施形態によれば、光軸と直交する方向に移動可能な撮像素子で発生する熱を効率よく放熱することが可能な撮像装置を提供することができる。
【0062】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
【符号の説明】
【0063】
11 撮像素子部
11a 撮像素子
11b 可動ユニット
11c 固定ユニット
500 デジタルカメラ(撮像装置)
510 ダクト部
512a 開口部
521、621、721 熱交換部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13