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特開2022-13801空間デザインコーディネーティングシステム、空間デザインコーディネーティング方法およびプログラム
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  • 特開-空間デザインコーディネーティングシステム、空間デザインコーディネーティング方法およびプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022013801
(43)【公開日】2022-01-18
(54)【発明の名称】空間デザインコーディネーティングシステム、空間デザインコーディネーティング方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/08 20120101AFI20220111BHJP
【FI】
G06Q50/08
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021106079
(22)【出願日】2021-06-25
(31)【優先権主張番号】10-2020-0079355
(32)【優先日】2020-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
2.VISUAL BASIC
3.リナックス
4.Linux
5.UNIX
6.3GPP
7.ブルートゥース
8.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】521281313
【氏名又は名称】ユン,テ ウォン
【氏名又は名称原語表記】Yun, Tae Won
【住所又は居所原語表記】1002-dong, 301-ho, KINTEX I-PARK Apt., 46, Goyang-daero 255beon-gil, Ilsanseo-gu, Goyang-si, Gyeonggi-do, 10222, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】特許業務法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】ユン,テ ウォン
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC07
(57)【要約】      (修正有)
【課題】空間デザインをコーディネーティングする空間デザインコーディネーティングシステムを提供する。
【解決手段】空間デザインコーディネーティングシステム1は、依頼者からの入力に対応して空間デザインに関する一つ以上の推薦デザインを提供するデザイン推薦部と、推薦デザインをカスタマイジングするためのインターフェースを提供し、推薦デザインおよび依頼者の入力に基づいてカスタマイジングされた依頼デザインを生成するカスタマイジング部と、依頼デザインを実際の空間に具現するための費用見積もりを複数の専門家から受信して依頼者に費用見積もりを提供し、依頼者によって選定された専門家と依頼者間のマッチングを支援する専門家マッチング部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
依頼者からの入力に対応して空間デザインに関する一つ以上の推薦デザインを提供するデザイン推薦部;
前記推薦デザインをカスタマイジングするためのインターフェースを提供し、前記推薦デザインおよび前記依頼者の入力に基づいてカスタマイジングされた依頼デザインを生成するカスタマイジング部;および
前記依頼デザインを実際の空間に具現するための費用見積もりを複数の専門家から受信して前記依頼者に前記費用見積もりを提供し、前記依頼者によって選定された専門家と前記依頼者間のマッチングを支援する専門家マッチング部を含む、空間デザインコーディネーティングシステム。
【請求項2】
前記デザイン推薦部は、
一つ以上のデザインソースからローデータイメージを収集する収集モジュール;
前記複数のローデータイメージそれぞれから空間デザインコンポーネントを抽出し、抽出された空間デザインコンポーネントをカテゴリー別に分類する分類モジュール;
前記複数のローデータイメージをカテゴリー別に分類および学習し、前記空間デザインコンポーネントの配置を学習する学習モジュール;および
前記依頼者からの入力に対応する複数のデザインコンポーネントを選択し、選択された複数のデザインコンポーネントをターゲット空間内に配置した一つ以上の推薦デザインを生成する生成モジュールを含む、請求項1に記載の空間デザインコーディネーティングシステム。
【請求項3】
前記デザインコンポーネントは壁、底、天井、設置物、展示物および装飾物のうち一つ以上を含み、
前記カテゴリーは展示業種またはデザインコンセプトによって分類される、請求項2に記載の空間デザインコーディネーティングシステム。
【請求項4】
前記デザイン推薦部の前記分類モジュールは、
前記ローデータイメージに対するエッジ検出を遂行して前記空間デザインコンポーネントの輪郭線を取得し、
取得した輪郭線に基づいて各ローデータイメージに含まれた前記空間デザインコンポーネントを抽出し、
抽出された前記空間デザインコンポーネントの形態に基づいて前記空間デザインコンポーネントを分類およびラベリングする、請求項2に記載の空間デザインコーディネーティングシステム。
【請求項5】
前記カスタマイジング部は、
前記推薦デザインに対応するグラフィック化された3次元立体図を提供し、
前記インターフェースを通じて前記3次元立体図に表示される空間デザインコンポーネントに対する変更データを入力を受け、前記変更データに基づいて依頼デザインを生成する、請求項1に記載の空間デザインコーディネーティングシステム。
【請求項6】
前記カスタマイジング部は、
空間内に配置可能な一つ以上の空間デザインコンポーネントに関する情報を提供するコンポーネント提供モジュール;
空間デザインの対象となる対象空間に関する情報を保存する空間情報保存モジュール;
コンポーネント提供モジュールによって提供される一つ以上の空間デザインコンポーネントに関する情報を前記依頼者に提供し、前記推薦デザインに含まれた空間デザインコンポーネントの情報を変更したり、前記推薦デザインに含まれていない空間デザインコンポーネントを追加するためのコンポーネント変更モジュール;
空間デザイン上の前記空間デザインコンポーネントの配置を変更するためのコンポーネント配置モジュール;および
追加または変更されたコンポーネントおよび変更された配置に基づいて依頼デザインを生成する依頼デザイン生成モジュールを含む、請求項5に記載の空間デザインコーディネーティングシステム。
【請求項7】
前記カスタマイジング部は、前記専門家にアンリアル(unreal)3Dエンジンに基づいたインターフェースを提供し、前記依頼者にhtml5 3Dエンジンに基づいたインターフェースを提供する、請求項1に記載の空間デザインコーディネーティングシステム。
【請求項8】
前記専門家マッチング部は、
前記依頼デザインに対する3次元立体図または支援サービスに対する要求情報を複数の専門家に伝送する要求伝送モジュール;
前記複数の専門家から前記依頼デザインを実際の空間に適用する場合に施工パート別に必要とされる費用の見積もりを受け付ける見積もり受付モジュール;および
前記費用見積もりを前記依頼者に伝送し、前記依頼者から選択された専門家と前記依頼者との取引を支援する取引支援モジュールを含む、請求項1に記載の空間デザインコーディネーティングシステム。
【請求項9】
空間デザインを実際の空間に具現する場合に必要なチェックリストおよびスケジュール情報を提供し、前記チェックリストおよび前記スケジュール情報に基づいて関連サービス業者に対する業者推薦情報を提供するコーディネーティング部をさらに含む、請求項1に記載の空間デザインコーディネーティングシステム。
【請求項10】
前記依頼デザインが実際の空間に具現された後に、前記依頼デザインが具現された実際の空間を撮影してVRデータとして保存し、保存されたVRデータを利用してオンラインVR展示サービスを提供するVR展示提供部をさらに含み、
前記VR展示提供部は前記依頼者とVR展示訪問者間のVRミーティング機能を提供し、
前記依頼者は前記VRミーティング機能を利用して前記VR展示訪問者に広報対象物品の動作をVR空間内でシミュレーションする、請求項1に記載の空間デザインコーディネーティングシステム。
【請求項11】
依頼者からの入力に対応して空間デザインに関する一つ以上の推薦デザインを提供するデザイン推薦段階;
前記推薦デザインをカスタマイジングするためのインターフェースを提供し、前記推薦デザインおよび前記依頼者の入力に基づいてカスタマイジングされた依頼デザインを生成するカスタマイジング段階;および
前記依頼デザインを実際の空間に具現するための費用見積もりを複数の専門家から受信して前記依頼者に前記費用見積もりを提供し、前記依頼者によって選定された専門家と前記依頼者間のマッチングを支援する専門家マッチング段階と、を含む、空間デザインコーディネーティング方法。
【請求項12】
請求項11に記載された空間デザインコーディネーティング方法をコンピュータによって遂行させるための、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に保存されたプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は空間デザインに関し、さらに詳細には、空間デザインをコーディネーティングするための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
展示品を観覧し、試演し、イベント等を通して顧客との出会いを試みていた以前の展示会に対する認識が展示マーケティングというマーケティングの重要な道具に転換されることにより、企業の目標達成のための戦略的な手段の一つとして展示会を利用する場合が多い。単独の産業展示会ではなく、展示会とカンファレンスなどの付加行事などを合わせた総合展示コンベンション事業にその領域が拡大しており、これに伴い、展示会の性格も次第に多様化および細分化されているのが実情である。
【0003】
展示ブースは展示会場にあらかじめ設置された基本的な空間をいう。展示ブースは材料および施工方法により多様に分類され得る。例えば、システムブースは基本骨格および壁体、照明などが商品化された組立システムを意味する。素材は鉄材、アルミニウムなどと多様であり、壁面の材料も強化プラスチック、木材などと多様である。ただし、展示ブースを表現するにおいて不自然で資材の保管および維持が困難であり得る。
【0004】
木工ブースは多様なデザインが可能であり、比較的大きな展示会で使われているがリサイクルが困難である。混合ブースはリサイクルが可能であり、比較的容易に組立できる鉄材システムと自由な表現が可能な木工ブースの長所を混合したブースの類型であり、海外の展示会で多く使われている。
【0005】
展示会に参加する中小企業は大企業に比べてデザインの力量が不足しており、大部分の中小企業および中堅企業は展示会のブースのデザインおよびその施工に関わる業務処理をアウトソーシング(outsourcing)によって解決している。
【0006】
展示会に参加する企業がブースのデザインを依頼すると、ブースの施工専門業者は専門デザイナーにデザインを要請して依頼企業のニーズに合うブースのデザインを提供する。これまで依頼企業はブースのデザインに対する情報をテキストでのみデザイナーに伝達したり、抽象的なコンセプトのみを伝達しているため、依頼企業の要求をデザイナーが正確に把握できないという問題点がある。
【0007】
また、企業の展示ブースのアウトソーシングは、単独のフリーランサーデザイナーまたは単独の施工業者に依頼し該当内容を提供を受ける。単独のフリーランサーデザイナーまたはデザイン施工業者に製作を依頼する場合、中小企業の立場では必要とされる費用が高いため費用が負担となり、単独のフリーランサーデザイナーまたは施工業者の立場では投資される費用対比デザインの成果が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が達成しようとする課題は、前述した従来技術の問題点を解決するためのものであって、展示会の経験がない依頼者が便利に展示会を準備することができ、合理的なデザインおよび施工費用でサービスの提供が可能であり、展示会の準備から、展示会の運営、ブースの撤去までワンストップサービスの提供が可能な、空間デザインコーディネーティングシステム、方法およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の実施形態によると、依頼者からの入力に対応して空間デザインに関する一つ以上の推薦デザインを提供するデザイン推薦部;前記推薦デザインをカスタマイジングするためのインターフェースを提供し、前記推薦デザインおよび前記依頼者の入力に基づいてカスタマイジングされた依頼デザインを生成するカスタマイジング部;および前記依頼デザインを実際の空間に具現するための費用見積もりを複数の専門家から受信して前記依頼者に前記費用見積もりを提供し、前記依頼者によって選定された専門家と前記依頼者間のマッチングを支援する専門家マッチング部を含む空間デザインコーディネーティングシステムが提供され得る。
【0010】
一実施形態において、前記デザイン推薦部は、一つ以上のデザインソースからローデータイメージを収集する収集モジュール;前記複数のローデータイメージそれぞれから空間デザインコンポーネントを抽出し、抽出された空間デザインコンポーネントをカテゴリー別に分類する分類モジュール;前記複数のローデータイメージをカテゴリー別に分類および学習し、前記空間デザインコンポーネントの配置を学習する学習モジュール;および前記依頼者からの入力に対応する複数のデザインコンポーネントを選択し、選択された複数のデザインコンポーネントをターゲット空間内に配置した一つ以上の推薦デザインを生成する生成モジュールを含むことができる。
【0011】
一実施形態において、前記デザインコンポーネントは壁、底、天井、設置物、展示物および装飾物のうち一つ以上を含み、前記カテゴリーは展示業種またはデザインコンセプトによって分類され得る。
【0012】
一実施形態において、前記デザイン推薦部の前記分類モジュールは、前記ローデータイメージに対するエッジ検出を遂行して前記空間デザインコンポーネントの輪郭線を取得し、取得した輪郭線に基づいて各ローデータイメージに含まれた前記空間デザインコンポーネントを抽出し、抽出された前記空間デザインコンポーネントの形態に基づいて前記空間デザインコンポーネントを分類およびラベリングすることができる。
【0013】
一実施形態において、前記カスタマイジング部は、前記推薦デザインに対応するグラフィック化された3次元立体図を提供し、前記インターフェースを通じて前記3次元立体図に表示される空間デザインコンポーネントに対する変更データを入力を受け、前記変更データに基づいて依頼デザインを生成することができる。
【0014】
一実施形態において、前記カスタマイジング部は、空間内に配置可能な一つ以上の空間デザインコンポーネントに関する情報を提供するコンポーネント提供モジュール;空間デザインの対象となる対象空間に関する情報を保存する空間情報保存モジュール;コンポーネント提供モジュールによって提供される一つ以上の空間デザインコンポーネントに関する情報を前記依頼者に提供し、前記推薦デザインに含まれた空間デザインコンポーネントの情報を変更したり、前記推薦デザインに含まれていない空間デザインコンポーネントを追加するためのコンポーネント変更モジュール;空間デザイン上の前記空間デザインコンポーネントの配置を変更するためのコンポーネント配置モジュール;および追加または変更されたコンポーネントおよび変更された配置に基づいて依頼デザインを生成する依頼デザイン生成モジュールを含むことができる。
【0015】
一実施形態において、前記カスタマイジング部は、前記専門家にアンリアル(unreal)3Dエンジンに基づいたインターフェースを提供し、前記依頼者にhtml5 3Dエンジンに基づいたインターフェースを提供することができる。
【0016】
一実施形態において、前記専門家マッチング部は、前記依頼デザインに対する3次元立体図または支援サービスに対する要求情報を複数の専門家に伝送する要求伝送モジュール;前記複数の専門家から前記依頼デザインを実際の空間に適用する場合に施工パート別に必要とされる費用の見積もりを受け付ける見積もり受付モジュール;および前記費用見積もりを前記依頼者に伝送し、前記依頼者から選択された専門家と前記依頼者との取引を支援する取引支援モジュールを含むことができる。
【0017】
一実施形態において、前記空間デザインコーディネーティングシステムは空間デザインを実際の空間に具現する場合に必要なチェックリストおよびスケジュール情報を提供し、前記チェックリストおよび前記スケジュール情報に基づいて関連サービス業者に対する業者推薦情報を提供するコーディネーティング部をさらに含むことができる。
【0018】
一実施形態において、前記空間デザインコーディネーティングシステムは前記依頼デザインが実際の空間に具現された後に、前記依頼デザインが具現された実際の空間を撮影してVRデータとして保存し、保存されたVRデータを利用してオンラインVR展示サービスを提供するVR展示提供部をさらに含み、前記VR展示提供部は前記依頼者とVR展示訪問者間のVRミーティング機能を提供し、前記依頼者は前記VRミーティング機能を利用して前記VR展示訪問者に広報対象物品の動作をVR空間内でシミュレーションすることができる。
【0019】
本発明の他の実施形態によると、依頼者からの入力に対応して空間デザインに関する一つ以上の推薦デザインを提供するデザイン推薦段階;前記推薦デザインをカスタマイジングするためのインターフェースを提供し、前記推薦デザインおよび前記依頼者の入力に基づいてカスタマイジングされた依頼デザインを生成するカスタマイジング段階;および前記依頼デザインを実際の空間に具現するための費用見積もりを複数の専門家から受信して前記依頼者に前記費用見積もりを提供し、前記依頼者によって選定された専門家と前記依頼者間のマッチングを支援する専門家マッチング段階を含む空間デザインコーディネーティング方法が提供され得る。
【0020】
本発明の他の実施形態によると、前記空間デザインコーディネーティング方法をコンピュータによって遂行させるためのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に保存されたプログラムが提供され得る。
【発明の効果】
【0021】
本発明の実施形態によると、依頼者からの入力に対応して空間デザインに関する一つ以上の推薦デザインを提供するデザイン推薦部および依頼者によって選定された専門家と依頼者間のマッチングを支援する専門家マッチング部を含むことによって、展示会の経験がない依頼者が便利に展示会を準備することができ、合理的なデザインおよび施工費用でサービスの提供が可能であり、展示会の準備から、展示会の運営、ブースの撤去までワンストップサービスの提供が可能な空間デザインコーディネーティングシステム、方法およびプログラムが提供され得る。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の一実施形態に係る空間デザインコーディネーティングシステムの構成を図示するブロック図である。
図2】本発明の一実施形態に係る空間デザインコーディネーティングシステムのデザイン推薦部の構成を示すブロック図である。
図3】本発明の一実施形態に係る空間デザインコーディネーティングシステムのカスタマイジング部の構成を示すブロック図である。
図4】本発明の一実施形態に係る空間デザインコーディネーティングシステムの専門家マッチング部の構成を示すブロック図である。
図5】本発明の一実施形態に係る空間デザインコーディネーティングシステムによって遂行される空間デザインコーディネーティング方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付された図面を参照して本発明の好ましい実施形態を詳細に説明することにする。
【0024】
本発明で使われる用語は本発明での機能を考慮しつつ、できる限り現在広く使われる一般的な用語を選択したが、これは当分野に従事する技術者の意図または判例、新しい技術の出現などにより変わり得る。また、特定の場合には出願人が任意で選定した用語もあり、この場合、該当する発明の説明の部分で詳細にその意味を記載するであろう。したがって、本発明で使われる用語は単なる用語の名称ではなく、その用語が有する意味と本発明の全般に亘った内容に基づいて定義されるべきである。
【0025】
明細書全体で或る部分が何らかの構成要素を「含む」とする時、これは特に反対の記載がない限り他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「モジュール」等の用語は少なくとも一つ以上の機能や動作を処理する単位を意味し、これはハードウェアまたはソフトウェアで具現されたりハードウェアとソフトウェアの結合で具現され得る。
【0026】
以下では、添付した図面を参照して本発明の実施形態について、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。しかし、本発明は多様な異なる形態で具現され得、ここで説明する実施形態に限定されない。そして、図面で本発明を明確に説明するために説明に関わらない部分は省略し、明細書全体を通じて類似する部分については類似する図面符号を付した。
【0027】
図1は、本発明の一実施形態に係る空間デザインコーディネーティングシステム1の構成を図示するブロック図である。
【0028】
図1を参照すると、空間デザインコーディネーティングシステム1は、依頼者2、デザイナー3、施工業者4および支援業者5とネットワークを通じて連結され得る。空間デザインコーディネーティングシステム1は入力受付部10、データベース20、デザイン推薦部30、カスタマイジング部40、専門家マッチング部50、コーディネーティング部60およびVR展示提供部70を含むことができる。
【0029】
空間デザインコーディネーティングシステム1は、ウェブサーバーとアプリケーション(またはホームページ)で具現されてオンライン(インターネット、ARS、電話相談サービス)を通じて空間デザイン施工を希望する依頼者と空間デザインを提供できる専門家(デザイナー)とインテリア施工サービスなどを提供できる専門家(施工業者および支援業者)間の仲介サービスを提供することができる。
【0030】
前記ウェブサーバーは、ハードウェア的には通常のウェブサーバーと同一の構成を有し、ソフトウェア的にはC、C++、Java、Visual Basic、Visual Cなどのような多様な形態の言語を通じて具現されて、各種機能をするプログラムモジュールを含むことができる。また、一般的なサーバー用ハードウェアにドス(dos)、ウインドウ(Window)、リナックス(Linux)、ユニックス(Unix)、マッキントッシュ(Macintosh)等の運営体制に応じて多様に提供されているウェブサーバープログラムを利用して具現され得る。
【0031】
また、ウェブサーバーは、ネットワークを通じて依頼者通信端末、デザイナー通信端末、施工業者通信端末および支援業者通信端末とそれぞれ連結され、このようなネットワークの一例にはRF、3GPP(3rd Generation Partnership Project)ネットワーク、LTE(Long Term Evolution)ネットワーク、5GPP(5rd Generation Partnership Project)ネットワーク、WIMAX(World Interoperability for Microwave Access)ネットワーク、インターネット(Internet)、LAN(Local Area Network)、Wireless LAN(Wireless Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、PAN(Personal Area Network)、ブルートゥース(Bluetooth)ネットワーク、NFCネットワーク、衛星放送ネットワーク、アナログ放送ネットワーク、DMB(Digital Multimedia Broadcasting)ネットワークなどが含まれるが、これに限定されはしない。
【0032】
前記依頼者通信端末、デザイナー通信端末、施工業者通信端末および協力業者通信端末は、PCS(Personal Communication System)、GSM(Global System for Mobile communications)、PDC(Personal Digital Cellular)、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、IMT(International Mobile Telecommunication)-2000、CDMA(Code Division Multiple Access)-2000、W-CDMA(W-Code Division Multiple Access)、Wibro(Wireless Broadband Internet)端末、スマートフォン(smartphone)、スマートパッド(smart pad)、タブレットPC(Tablet PC)などのような携帯通信機器だけでなく、一般のPCを含んでもよい。
【0033】
以下では、説明の便宜のために依頼者の通信端末は依頼者、デザイナーの通信端末はデザイナー、施工業者の通信端末は施工業者、支援業者の通信端末は支援業者と命名して説明する。
【0034】
空間デザインコーディネーティングシステム1の入力受付部10は依頼者2、デザイナー3、施工業者4、支援業者5からの入力を受け付けることができる。
【0035】
依頼者2は施工を希望する空間デザインに対するカテゴリー、業種、大きさ、予算、デザインコンセプトなどの要求情報と、印刷、案内、通訳、通関などの展示会または博覧会の開催に必要なその他のサービス要求情報を空間デザインコーディネーティングシステム1に入力することができる。
【0036】
デザイナー3は依頼者2により確定した依頼デザインに対する費用見積もり要請を空間デザインコーディネーティングシステム1から受信すると、依頼デザインを実際の空間に具現する時に必要な詳細デザインデータを作成するための費用見積もりを作成し、その費用見積もりデータを入力受付部10を通じて空間デザインコーディネーティングシステム1に入力することができる。
【0037】
施工業者4は空間デザインを実際の展示ブースまたは実際のアパート空間に施工することができる。施工業者4は依頼者2により確定した依頼デザインを実際の空間に施工する場合に必要とされる費用見積もりに関する要請を空間デザインコーディネーティングシステム1から受信すると、施工に必要とされる費用見積もりを作成してその費用見積もりデータを入力受付部10を通じて空間デザインコーディネーティングシステム1に入力することができる。
【0038】
支援業者5はパンフレットなどの印刷、案内、通訳、通関など展示会または博覧会開催に必要な施工以外のその他のサービスを提供することができる。支援業者5は、依頼者2により確定した支援サービスに対する費用見積もり要請を空間デザインコーディネーティングシステム1から受信すると、該当支援サービスに必要とされる費用見積もりを作成してその費用見積もりデータを入力受付部10を通じて空間デザインコーディネーティングシステム1に入力することができる。
【0039】
空間デザインコーディネーティングシステム1のデザイン推薦部30は、依頼者2からの入力に対応して空間デザインに関する一つ以上の推薦デザインを提供することができる。依頼者2はデザイン推薦部30が推薦する一つ以上の推薦デザインから一つの依頼デザインを選択することができる。一実施形態において、デザイン推薦部30は3個の推薦デザインを生成して依頼者2に生成された3個の推薦デザインを伝送することができる。他の実施形態で、デザイン推薦部30は2個、4個、6個などの推薦デザインを生成して依頼者2に伝送することができる。デザイン推薦部30が提供する推薦デザインの数はこのような実施形態に限定されず、一つ以上の推薦デザインを提供することは本発明の技術的思想の範囲内に含まれる。
【0040】
デザイン推薦部30は人工知能(AI)を利用した分類および学習アルゴリズムによってあらかじめ保存されているローデータイメージから一つ以上の推薦デザインを生成することができる。ローデータイメージはインターネットに接続されて入手可能な公共データ、デザインプラットフォーム、デザインライブラリ、または書籍のようなデザイン雑誌から収集され得る。
【0041】
デザイン推薦部30は収集されたローデータイメージから空間デザインを構成する空間デザインコンポーネントを抽出することができる。例えば、空間デザインコンポーネントは空間デザインを構成する壁、底、天井、設置物、展示物、装飾物などを意味し、空間デザインコンポーネントは収集されたローデータイメージから壁、底、天井、設置物、展示物、装飾物などの形態、大きさ、色相および材料などの情報を取得することができる。
【0042】
デザイン推薦部30は抽出された空間デザインコンポーネントをカテゴリー別に分類および学習し、空間デザインコンポーネントの配置を学習することができる。また、デザイン推薦部30は依頼者から入力された空間デザインに対する詳細要求に対応して、複数のデザインコンポーネントをターゲット空間内に配置した推薦デザインを生成することができる。デザイン推薦部30による推薦デザインの具体的な生成プロセスについては後述する。
【0043】
空間デザインコーディネーティングシステム1のカスタマイジング部40は、推薦デザインをカスタマイジングするためのインターフェースを提供することができる。カスタマイジング部40は推薦デザインおよび依頼者2からの空間デザインコンポーネントに対する変更または追加入力に基づいてカスタマイジングされた依頼デザインを生成することができる。
【0044】
依頼者2はデザイン推薦部30により推薦されたいくつかの推薦デザインの中で一つのデザインを選択することができる。依頼者2は空間デザインコーディネーティングシステム1のカスタマイジング部4を通じて推薦デザインの細部事項を変更した依頼デザインを生成することができる。カスタマイジング部4が遂行する具体的なカスタマイジングプロセスについては後述する。
【0045】
空間デザインコーディネーティングシステム1の専門家マッチング部50は、依頼デザインを実際の空間に具現するための費用見積もりを複数の専門家から受信して依頼者2に費用見積もりを提供することができる。専門家マッチング部50は依頼者2により選定された専門家3、4、5と依頼者2間のマッチングを支援することができる。
【0046】
依頼者2は選択された依頼デザインを実際の空間に具現するために、デザイナー3、施工業者4および支援業者5を選定することができる。専門家マッチング部50は選択された依頼デザインに対する情報を、デザイナー3、施工業者4および支援業者5にそれぞれ伝送することができる。デザイナー3、施工業者4および支援業者5は選択された依頼デザインに対する費用見積もりを作成して専門家マッチング部50を通じて空間デザインコーディネーティングシステム1に伝送することができる。
【0047】
専門家3、4、5から費用見積もりを受信した専門家マッチング部50は、この費用見積もりを依頼者2に伝送することができる。依頼者2は受信した費用見積もりを検討した後、費用見積もりを提供した複数のデザイナー3、施工業者4および支援業者5のうち契約を進行する業者を選択することができる。依頼者2が専門家を選択した後に、専門家マッチング部50は依頼者2とデザイナー3、施工業者4および支援業者5の間の契約の締結および代金の決済などのサービスを支援することができる。
【0048】
空間デザインコーディネーティングシステム1のコーディネーティング部60は空間デザインを実際の空間に具現する場合に必要なチェックリストおよびスケジュール情報を提供し、チェックリストおよびスケジュール情報に基づいてスケジュールに合うように準備されていない事項に対して依頼者2に通知し、必要に応じて他の専門家(通訳、通関、印刷、案内、放送、映像録画、撮影など)を推薦することができる。
【0049】
一実施形態において、空間デザインコーディネーティングシステム1は周期的に展示運営のためのチェックリストを依頼者2に伝送し、依頼者2は受信したチェックリストの中で完了した項目を記入することができる。完了していないものとして記入されたチェックリストの項目については該当サービスの専門家(通訳、通関、印刷、案内、放送、映像録画、撮影など)に費用の見積もりを受け、依頼者2に自動で伝送することができる。
【0050】
空間デザインコーディネーティングシステム1のVR展示提供部70は依頼デザインが実際の空間に具現された後に、依頼デザインが具現された実際の空間を撮影してVRデータとして保存し、保存されたVRデータを利用してオンラインVR展示サービスを提供することができる。
【0051】
ブースのデザインが完了した後に実際の施工を経て展示会または博覧会が開催される場合に、展示会または博覧会の日程が終了すると展示ブースを撤去しなければならない。VR展示提供部70はブースのデザインなどの依頼デザインが具現された実際の空間をVRデータとして保存して提供することができる。
【0052】
展示会または博覧会が終了した後にも、一般人が空間デザインコーディネーティングシステム1に接続してVR展示提供部70が提供する日程終了後の展示ブースをVRイメージを通じて訪問することができる。これに伴い、展示会または博覧会が終了した後にも依頼者2は仮想の空間を自身のサービスまたは製品の広報のために使うことができる。
【0053】
VR展示提供部70は依頼者2とVR展示訪問者間のVRミーティング機能を提供することができる。依頼者2はVRミーティング機能を利用してVR展示訪問者に広報対象物品の動作をVR空間内でシミュレーションすることができる。
【0054】
依頼者2およびVR展示訪問者はVRミーティング機能を利用するためにVRヘッドセットを着用することができる。VR展示訪問者が空間デザインコーディネーティングシステム1のVR展示場に接続すると、依頼者2にVR展示訪問者がいるという趣旨のメッセージまたはメールが伝送され得る。
【0055】
依頼者2はVRヘッドセットを着用し、VRコントローラを準備した後、空間デザインコーディネーティングシステム1に接続してVR展示訪問者に特定物品を広報することができる。依頼者2はVRコントローラを利用してVR展示訪問者に広報対象物品の動作をVR空間内で見せることができる。
【0056】
VR展示提供部70は広報対象物品のイメージデータを利用して広報対象物品を3DモデリングしたVR客体をあらかじめ生成することができる。3Dモデリングは、広報対象物品のイメージデータに基づいて広報対象物品の形態変曲点および形態ライン客体を生成し、生成した形態変曲点および形態ライン客体を利用してポリゴンデータ方式の3Dモデルを生成することによって遂行され得る。VR客体の生成は、ポリゴン客体に合うように材質をマッピングし、色相、質感および特定の操作による物品の変化をレンダリングすることによって遂行され得る。
【0057】
依頼者2は着用したVRヘッドセットおよびVRコントローラを利用して広報対象物品の特徴、既存製品との差異点などを説明し、広報対象物品をVR空間内で操作して広報対象物品の動作をシミュレーションすることができる。例えば、依頼者2は新しく発売されたスマートフォンの機能をVR空間内でシミュレーションすることができる。また、依頼者2は新型モータの回転動作をVR空間内でシミュレーションすることができる。
【0058】
VR展示訪問者は着用したVRヘッドセットを利用して依頼者2と会話をすることができ、物品に関して直接問い合わせることができる。これに伴い、依頼者2は遠隔地に位置するVR展示訪問者と仮想の空間内で、いつでも広報対象物品に関して説明したりマーケティング活動を遂行することができる。
【0059】
空間デザインコーディネーティングシステム1のデータベース20は、依頼人2に関する情報(ログイン情報、連絡先情報、デザイン要求情報など)、デザイナー3に関する情報(ログイン情報、連絡先情報、見積もり情報など)、施工業者4に関する情報(ログイン情報、連絡先情報、見積もり情報など)および支援業者5に関する情報(ログイン情報、連絡先情報、見積もり情報など)を保存することができる。
【0060】
データベース20はデザイン推薦部30が公共データ、デザインプラットフォーム、デザインライブラリ、または書籍などから収集したローデータイメージ、デザイン推薦部30が抽出した空間デザインコンポーネントに関する情報、カテゴリー別推薦デザイン情報を保存することができる。また、データベース20はコーディネーティング部60により利用されるチェックリスト情報およびスケジュール情報、VR展示提供部70により利用される展示ブースのVRデータを保存することができる。
【0061】
図2は、本発明の一実施形態に係る空間デザインコーディネーティングシステム1のデザイン推薦部30の構成を示すブロック図である。
【0062】
図2を参照すると、デザイン推薦部30は収集モジュール31、分類モジュール32、学習モジュール33、推薦デザイン生成モジュール34および推薦除外モジュール35を含むことができる。
【0063】
収集モジュール31は一つ以上のデザインソースからローデータイメージを収集することができる。ローデータイメージはインターネットに接続されて入手可能な公共データ、デザインプラットフォーム、デザインライブラリ、または書籍のようなデザイン雑誌から収集され得る。
【0064】
分類モジュール32は複数のローデータイメージそれぞれから空間デザインコンポーネントを抽出し、抽出された空間デザインコンポーネントをカテゴリー別に分類することができる。例えば、空間デザインコンポーネントは空間デザインを構成する壁、底、天井、設置物、展示物、装飾物などを含むことができる。分類モジュール32はローデータイメージから壁、底、天井、設置物、展示物、装飾物などの空間デザインコンポーネントを抽出し、抽出されたコンポーネントをカテゴリー別に分類することができる。
【0065】
分類モジュール32が分類するカテゴリーは展示業種またはデザインコンセプトを含むことができる。展示業種はベビー用品、キッズ用品、学生用品、半導体産業、印刷産業、レジャー産業、機械産業、3Dプリンティング産業などの多様な業種を含むことができる。デザインコンセプトはモダンスタイル、北ヨーロッパスタイル、ナチュラルスタイル、ビンテージスタイル、クラシックアンティークスタイル、オリエンタルスタイルおよびユニークスタイルなどを含むことができる。
【0066】
モダンスタイルは鉄、ガラス、革の材料が使われ、白色、黒色などの無彩色と鮮明な色相が主に使用され、輝く冷たさを感じることができるスタイルである。北ヨーロッパスタイルは天然木、タイル、ステンレスなどの材料が使われ、白色、ベージュ、パステルトーンの色相が主に使用され、なめらかな仕上げを感じることができるスタイルである。
【0067】
ナチュラルスタイルは自然的な材料、木、麻織物などの材料が使われ、褐色、クリーム色、自然の色が主に使用され、やぼったく気楽さを感じることができるスタイルである。ビンテージスタイルはレンガ、鉄、ガラス、プラスチックなどの材料が使われ、暗い茶色、灰色、黒色の色相が主に使用され、荒っぽく整えていない感じのスタイルである。
【0068】
クラシックアンティークスタイルは木、レザー、毛織物、絹織物などの材料が使われ、茶色、黒色、落ち着いた色が主に使用され、古めかしさと上品さを感じることができるスタイルである。オリエンタルスタイルは木、土、藤などの材料が使われ、褐色、自然の色相が主に使用され、やぼったい感じの仕上げを有するスタイルである。ユニークスタイルは多様かつ新しい材料を使い、原色またはビビッドカラーの色相を主に使い、ピョンピョン跳ねて生き生きしている感じを与えるスタイルである。
【0069】
分類モジュール32はローデータイメージに対するエッジ検出を遂行して空間デザインコンポーネントの輪郭線を取得し、取得した輪郭線に基づいて各ローデータイメージに含まれた空間デザインコンポーネントを抽出し、抽出された空間デザインコンポーネントの形態に基づいて空間デザインコンポーネントを分類およびラベリングすることができる。
【0070】
一実施形態において、分類モジュール32はローデータイメージに含まれた壁、天井、底、設置物などの輪郭線を取得し、取得した輪郭線に基づいて壁、天井、底、設置物などの空間デザインコンポーネントを抽出することができる。また、分類モジュール32は抽出された空間デザインコンポーネントの形態に基づいて該当空間デザインコンポーネントを壁、天井、底、設置物などで分類およびラベリングすることができる。
【0071】
学習モジュール33は複数のローデータイメージをカテゴリー別に分類および学習し、空間デザインコンポーネントの配置を学習することができる。一実施形態において、学習モジュール33は公共データ、デザインプラットフォーム、デザインライブラリ、または書籍などから収集されたローデータイメージを例えば、ベビー用品、キッズ用品、半導体産業、国防産業、コスメチック、創業などの細部カテゴリー別に分類および学習し、抽出された空間デザインコンポーネントの設置物(椅子、テーブル、コーヒーマシン、広告看板など)の適切な配置を学習することができる。
【0072】
推薦デザイン生成モジュール34は依頼者からの入力に対応する複数のデザインコンポーネントを選択し、選択された複数のデザインコンポーネントをターゲット空間内に配置した一つ以上の推薦デザインを生成することができる。
【0073】
一実施形態において、依頼者から展示業種がアウトドア商品であり、ナチュラルスタイルのコンセプトが詳細要求として入力された場合に、推薦デザイン生成モジュール34はアウトドア商品およびナチュラルスタイルに関わる展示ブースのデザインコンポーネント(展示ブースの底、壁、椅子、テーブル、広告看板、アウトドア関連設置品および用品)を選択し、選択された複数のデザインコンポーネントを展示ブースに配置した3個の推薦デザインを生成することができる。
【0074】
推薦デザイン生成モジュール34が推薦デザインを生成する時には、学習モジュール33が複数のローデータイメージを利用して学習したデザインコンポーネントの構成および配置情報が反映され得る。また、推薦デザイン生成モジュール34は既存の依頼ケースで依頼者2またはデザイナー3等の専門家が評価した点数に基づいてカテゴリー別推薦デザインを決定することもできる。
【0075】
推薦除外モジュール35は推薦デザインと複数のローデータイメージのうちいずれか一つを比較して類似度を算出し、算出された類似度が指定された値以上である場合に推薦デザインを依頼者2に提供することを除くことができる。類似度が指定された値、例えば80%以上である場合には、推薦デザインがローデータイメージに関連した著作権またはデザイン権の侵害可能性があるため、該当デザインが推薦デザインから除外され得る。
【0076】
図3は、本発明の一実施形態に係る空間デザインコーディネーティングシステム1のカスタマイジング部40の構成を示すブロック図である。
【0077】
図3を参照すると、カスタマイジング部40はコンポーネント提供モジュール41、空間情報保存モジュール42、コンポーネント変更モジュール43、コンポーネント配置モジュール44および依頼デザイン生成モジュール45を含むことができる。
【0078】
コンポーネント提供モジュール41は、デザイン推薦部30により抽出および分類された空間デザインコンポーネントに関する情報に基づいて空間内に配置可能な一つ以上の空間デザインコンポーネントに関する情報を提供することができる。一実施形態において、コンポーネント提供モジュール41は、展示ブースの底、壁、椅子、テーブル、広告看板、アウトドア商品などの空間デザインコンポーネントに関する情報(色相、材質、大きさなど)を提供することができる。
【0079】
空間情報保存モジュール42は空間デザインの対象となる対象空間に関する情報を保存することができる。一実施形態で空間情報保存モジュール42は依頼者2から入力された展示ブースの大きさ(横、縦、高さなど)に対する情報を保存することができる。
【0080】
コンポーネント変更モジュール43はコンポーネント提供モジュールによって提供される一つ以上の空間デザインコンポーネントに関する情報を依頼者3に提供し、推薦デザインに含まれた空間デザインコンポーネントの情報を変更したり、推薦デザインに含まれていない空間デザインコンポーネントを追加することができる。
【0081】
一実施形態において、依頼者3はコンポーネント推薦デザインに含まれた展示ブースの底材料、テーブル、広告看板などを変更しようとする場合に、変更モジュール43を利用してコンポーネント提供モジュール41により提供される他の底材料、テーブル、広告看板などで推薦デザインを変更することができる。
【0082】
また、推薦デザインに含まれていない天井の照明などの追加を希望する場合に、依頼者3は変更モジュール43を利用してコンポーネント提供モジュール41により提供される多様な天井の照明から希望する照明を選択して推薦デザイン内に追加することができる。
【0083】
コンポーネント配置モジュール44は空間デザイン上の空間デザインコンポーネントの配置を変更することができる。依頼者2は推薦デザインに配置された空間デザインコンポーネントの配置が意に沿わない場合に、コンポーネント配置モジュール44を通じて該当空間デザインコンポーネントをドラッグアンドドラッグ操作を通じて移動することができる。
【0084】
依頼デザイン生成モジュール45は、追加または変更されたコンポーネントおよび変更された配置に基づいて依頼デザインを生成することができる。依頼デザイン生成モジュール45は、異なる方式の2以上の3Dグラフィックエンジンで使用可能な2以上のデータ形式で依頼デザインを生成することができる。一実施形態において、2以上のデータ形式はhtml5 3Dエンジンまたはアンリアル(unreal)3Dエンジンで使用可能なデータ形式を含むことができる。
【0085】
html5 3Dエンジンはウェブ上で駆動する時に処理速度が速い反面、コンポーネントの材質などの細かい表現が難しい。アンリアル(unreal)3Dエンジンはウェブ上で駆動する時に処理速度がhtml5 3Dエンジンに比べて遅い反面、html5 3Dエンジンに比べてコンポーネントの材質などのさらに細かい表現が可能である。
【0086】
依頼者2は空間デザインコーディネーティングシステム1にウェブまたはモバイルアプリを通じて接続するため、カスタマイジング部40が提供するインターフェースははやい処理速度が要求される。しかし、デザイナー3は処理速度よりはデザインのディテールが重要である。html5 3Dエンジンによってはデザイナー3が展示ブースなどの詳細デザインが難しいため、デザイナー3にはよりリアルで細かいデザインが可能なアンリアル3Dエンジンに基づいたインターフェースが提供され得る。このような点で、依頼デザイン生成モジュール45はhtml5 3Dエンジンおよびアンリアル(unreal)3Dエンジンで使用可能な2つのデータ形式のデザインを生成できるように構成され得る。
【0087】
図4は、本発明の一実施形態に係る空間デザインコーディネーティングシステム1の専門家マッチング部50の構成を示すブロック図である。
【0088】
図4を参照すると、専門家マッチング部50は要求伝送モジュール51、見積もり受付モジュール52および取引支援モジュール53を含むことができる。
【0089】
要求伝送モジュール51は、依頼者2が選択した依頼デザインに対する3次元立体図または展示会の運営時に利用される支援サービスに対する要求情報を複数の専門家に伝送することができる。依頼者2は推薦デザインを自身の好みに合うように変更して依頼デザインを確定し、展示に必要なその他のサービス(通訳、案内、パンフレット印刷など)に対する要求情報を空間情報コーディネーティングシステム1に入力することができる。コーディネーティングシステム1の要求伝送モジュール51は、確定した依頼デザインの3次元図面および支援サービスに対する要求情報をデザイナー、施工業者または支援業者に伝送することができる。
【0090】
見積もり受付モジュール52は、複数の専門家から依頼デザインを実際の空間に適用する場合に必要な詳細デザインの費用見積もり、施工パート別に必要とされる費用見積もりまたは支援サービスに必要とされる費用の見積もりを受け付けることができる。一実施形態において、デザイナー3は依頼デザインの詳細デザインに対して100万ウォンの費用見積もりを伝送し、施工業者4は依頼デザインの施工に対して200万ウォンの費用見積もりを伝送し、印刷専門業者などの支援業者5はパンフレットなどの印刷に50万ウォンの費用見積もりを伝送することができる。
【0091】
取引支援モジュール53は専門家から受け付けられた費用見積もりを依頼者2に伝送し、選択された専門家と依頼者2の間の取引を支援することができる。依頼者2は受信した費用見積もりを検討した後、費用見積もりを提供した複数のデザイナー3、施工業者4および支援業者5のうち契約を進行する業者を選択することができる。依頼者2が専門家を選択した後に、専門家マッチング部50は依頼者2とデザイナー3、施工業者4および支援業者5の間の契約の締結および代金の決済などのサービスを支援することができる。
【0092】
図5は、本発明の一実施形態に係る空間デザインコーディネーティングシステム1によって遂行される空間デザインコーディネーティング方法のプロセスを図示するフローチャートである。
【0093】
空間デザインコーディネーティングシステム1は、依頼者2から空間デザインに対する要求を入力を受けるデザイン要求受付段階(S10)を遂行することができる。依頼者2は施工を希望する空間デザインに対するカテゴリー、業種、大きさ、予算、デザインコンセプトなどの要求情報を空間デザインコーディネーティングシステム1に入力することができる。また、依頼者2は印刷、案内、通訳、通関などの展示会または博覧会の開催に必要なその他のサービス要求情報を空間デザインコーディネーティングシステム1に入力することができる。
【0094】
依頼者2からデザイン要求が受け付けられると、空間デザインコーディネーティングシステム1は依頼者2からの入力に対応して空間デザインに関する一つ以上の推薦デザインを提供するデザイン推薦段階(S20)を遂行することができる。依頼者2はデザイン推薦部30が推薦する一つ以上の推薦デザインから一つの依頼デザインを選択することができる。一実施形態において、デザイン推薦部30は3個の推薦デザインを生成して依頼者2に生成された3個の推薦デザインを伝送することができる。
【0095】
推薦デザインが伝送された後に、空間デザインコーディネーティングシステム1は推薦デザインをカスタマイジングするためのインターフェースを提供し、推薦デザインおよび依頼者2からの空間デザインコンポーネントに対する変更または追加入力に基づいてカスタマイジングされた依頼デザインを生成するカスタマイジング段階(S30)を遂行することができる。依頼者2はデザイン推薦部30により推薦されたいくつかの推薦デザインの中で一つのデザインを選択することができる。依頼者2は空間デザインコーディネーティングシステム1のカスタマイジング部4により提供されるインターフェースを通じて推薦デザインの細部事項を変更した依頼デザインを生成することができる。
【0096】
依頼デザインが生成されると、空間デザインコーディネーティングシステム1は依頼デザインを実際の空間に具現するための費用見積もりまたは要求される支援サービスに対する費用見積もりを複数の専門家から受信して依頼者2に費用見積もりを提供する専門家マッチング段階(S40)を遂行することができる。依頼者2が専門家を選択した後に、依頼者2とデザイナー3、施工業者4および支援業者5の間の契約の締結および代金の決済などのサービスが空間デザインコーディネーティングシステム1により提供され得る。
【0097】
依頼者2と専門家間の契約が締結されると、空間デザインコーディネーティングシステム1は空間デザインを実際の空間に具現する場合に必要なチェックリストおよびスケジュール情報を提供するコーディネーティング段階(S50)を遂行することができる。空間デザインコーディネーティングシステム1は、コーディネーティング段階(S50)でスケジュールに合うように準備されていない事項に対して依頼者2に通知し、必要に応じて他の専門家(通訳、通関、印刷、案内、放送、映像録画、撮影)を推薦することができる。
【0098】
空間デザインコーディネーティングシステム1は周期的に展示運営のためのチェックリストを依頼者2に伝送し、依頼者2は受信したチェックリストの中で完了した項目を記入することができる。完了していないものとして記入されたチェックリストの項目については該当サービスの専門家(通訳、通関、印刷、案内、放送、映像録画、撮影など)に費用の見積もりを受けて、依頼者2に自動で伝送することができる。
【0099】
依頼デザインによって実際の展示ブッシーが完成した場合に、空間デザインコーディネーティングシステム1は依頼デザインが具現された実際の空間を撮影してVRデータとして保存し、保存されたVRデータを利用してオンラインVR展示サービスを提供するVR展示提供段階(S60)を遂行することができる。これに伴い、展示会または博覧会が終了した後にも、一般人が空間デザインコーディネーティングシステム1に接続してVR展示提供部70が提供する日程終了後の展示ブースをVRイメージを通じて訪問することができ、依頼者2は仮想の空間を自身のサービスまたは製品広報のために使うことができる。
【0100】
以上では、本発明の一実施形態として、空間デザインの対象を展示ブースとして例示したが、本発明で空間デザインの対象は展示ブースに限定されず、公演会場、ドラマセット場、イベントブース、住宅内部インテリア、商店街インテリアなどの如何なる空間も本発明の空間デザインの対象に含まれる。
【0101】
以上で説明された段階またはプロセスは、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素およびソフトウェア構成要素の組み合わせによって実行され得る。例えば、実施形態で説明された段階またはプロセスは、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor)、マイクロコンピュータ、FPA(field programmable array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロ・プロセッサ、または命令(instruction)を実行し応答できる他の何らかの装置とともに、一つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的のコンピュータを利用して実行され得る。処理装置は運営体制(OS)および前記運営体制上で遂行される一つ以上のソフトウェアアプリケーションを遂行することができる。また、処理装置はソフトウェアの実行に応答して、データを接近、保存、操作、処理および生成してもよい。理解の便宜のために、処理装置は一つが使われるものとして説明された場合もあるが、該当技術分野で通常の知識を有する者は、処理装置が複数個の処理要素(processing element)および/または複数類型の処理要素を含むことができることが分かる。例えば、処理装置は複数個のプロセッサまたは一つのプロセッサおよび一つのコントローラを含むことができる。また、並列プロセッサ(parallel processor)のような、異なる処理構成(processing configuration)も可能である。
【0102】
ソフトウェアはコンピュータプログラム(computer program)、コード(code)、命令(instruction)、またはこれらのうち一つ以上の組み合わせを含むことができ、所望通りに動作するように処理装置を構成したり独立的にまたは結合的に(collectively)処理装置を命令することができる。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置によって解釈されたり処理装置に命令またはデータを提供するために、どのような類型の機械、構成要素(component)、物理的装置、仮想の装置(virtual equipment)、コンピュータ保存媒体または装置、または伝送される信号波(signal wave)に永久的に、または一時的に具体化(embody)され得る。ソフトウェアはネットワークに連結されたコンピュータシステム上に分散されて、分散された方法で保存されたり実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは一つ以上のコンピュータ読み取り可能記録媒体に保存され得る。
【0103】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段を通じて実行され得るプログラム命令の形態で具現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録され得る。前記コンピュータ読み取り可能な媒体はプログラム命令、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含むことができる。前記媒体に記録されるプログラム命令は実施形態のために特別に設計されて構成されたものであるか当業者に公知になっている使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例には、ハードディスク、フロッピーディスクおよび磁気テープのような磁気媒体(magnetic media)、CD-ROM、DVDのような光記録媒体(optical media)、フロプティカルディスク(floptical disk)のような磁気-光媒体(magneto-optical media)、およびロム(ROM)、ラム(RAM)、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存し遂行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例にはコンパイラによって作られるような機械語コードだけでなく、インタープリタなどを使ってコンピュータによって実行され得る高級言語コードを含む。前記ハードウェア装置は、実施形態の動作を遂行するために一つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成され得、その逆も同じである。
【0104】
以上のように、実施形態がたとえ限定された実施形態と図面によって説明されたが、該当技術分野で通常の知識を有する者であれば前記の記載から多様な修正および変形が可能である。例えば、説明された技術が説明された方法と異なる順序で遂行されたり、および/または説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明された方法と異なる形態で結合または組み合わせられたり、他の構成要素または均等物によって置換されても適切な結果が達成され得る。
【0105】
したがって、他の具現、他の実施形態および特許請求の範囲と均等なものなども後述する特許請求の範囲の範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
【外国語明細書】