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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022013802
(43)【公開日】2022-01-18
(54)【発明の名称】組み立て式店舗
(51)【国際特許分類】
   B62B 1/18 20060101AFI20220111BHJP
   E04H 1/12 20060101ALI20220111BHJP
   A47F 9/00 20060101ALI20220111BHJP
【FI】
B62B1/18
E04H1/12 304
A47F9/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021106208
(22)【出願日】2021-06-28
(31)【優先権主張番号】P 2020112160
(32)【優先日】2020-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】520236756
【氏名又は名称】宮國 良也
(74)【代理人】
【識別番号】100145861
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 薫
(72)【発明者】
【氏名】宮國 良也
【テーマコード(参考)】
3D050
【Fターム(参考)】
3D050BB01
3D050DD01
3D050EE04
3D050EE13
3D050GG00
3D050HH01
(57)【要約】
【課題】組み立て可能に構成された組立式店舗を提供する。
【解決手段】リヤカー部分2と屋台構成部分3とから形成された移動可能な組立式店舗1において、リヤカー部分2と屋台構成部分3とが組み立て可能とするとともに、リヤカー部分2は、リヤカーフレーム10と、引手20と、車輪30と、を有し、屋台構成部分3は、物入れ40と、屋台本体50と、屋根70と、を有している。また、屋台本体50は、カウンター51と、前側に組み込まれる前枠体52と、後側に組み込まれる後枠体53と、右側に組み込まれる右枠体54と、左側に組み込まれる左枠体55と、を有している。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リヤカー部分と屋台構成部分とから形成された組み立て可能な組立式店舗において、
前記リヤカー部分と前記屋台構成部分とが組み立て可能とすることを特徴とする組立式店舗。
【請求項2】
前記リヤカー部分は、
リヤカーフレームを有し、
前記リヤカーフレームは、
右側の側部に設けられる右フレームと、
左側の側部に設けられる左フレームと、
底部に設けられる底フレームと、
前記右フレームと前記左フレームと前記底フレームに囲まれるように形成されるとともに、上方側、前方側、後方側がそれぞれ開放するように形成される凹部と、
前記右フレームの上端側に上方に突出する右側の右軸体と、前記左側部フレームの上端側に上方に突出する左側の左軸体と、を有することを特徴とする請求項1に記載の組立式店舗。
【請求項3】
前記リヤカー部分は、
引手を有し、
前記引手は、D字状に湾曲するように水平方向かつ前方に延びて前記リヤカーフレームを手で引く構成とすることを特徴とする請求項1に記載の組立式店舗。
【請求項4】
前記リヤカー部分は、
車輪を有し、
前記車輪は、前記右側部フレームに回転可能に軸支された右側の右車輪と、前記左側部フレームに回転可能に軸支された左側の左車輪と、を有することを特徴とする請求項1に記載の組立式店舗。
【請求項5】
前記屋台構成部分は、所定の物を入れるための物入れを有し、
前記物入れは、前記リヤカーフレームの凹部に組み込まれ、前記凹部の前側に組み込まれる前板と、前記凹部の後側に組み込まれる後板と、前記凹部の右側に組み込まれる右板と、前記凹部の左側に組み込まれる左板と、前記凹部の底部に組み込まれる底板と、を有し、前記前板は、右側の右前板と左側の左前板とを有し、前記前板を開放しつつ物品が入れられるとともに、前記前板と、前記後板と、前記右板と、前記左板と、前記底板と、により囲まれる空間に物品が収納され、前記物入れは、前記前板、前記後板、前記右板、前記左板、および前記底板に分解可能かつ組立可能とすることを特徴とする請求項1に記載の組立式店舗。
【請求項6】
前記屋台構成部分は、屋台本体を有し、
前記屋台本体は、カウンターと、前側に組み込まれる前枠体と、後側に組み込まれる後枠体と、右側に組み込まれる右枠体と、左側に組み込まれる左枠体と、を有し、
前記カウンターは、板状に形成されるとともに、前記右軸体および前記左軸体と対応する位置に穴が設けられて、前記右軸体および前記左軸体を前記穴に挿入しつつ上方に突出させながら前記軸体により支持されて前記リヤカーフレームの上端に組み込まれるように設けられ、
前記前枠体および前記後枠体は、枠部に、扉が嵌め込まれるとともに、前記右枠体および前記左枠体は、枠部に、扉が嵌め込まれ、前記屋台本体は、前記カウンター、前記前枠体、前記後枠体、前記右枠体、および前記左枠体に分解可能かつ組立可能とし、前記前枠体、前記後枠体、前記右枠体、および前記左枠体は、前記枠部および前記扉に分解可能かつ組立可能とすることを特徴とする請求項1に記載の組立式店舗。
【請求項7】
前記扉は、凹凸状に形成された板として、前記凹凸状の凹部および凸部が上下方向に延びるように設けられることを特徴とする請求項6に記載の組立式店舗。
【請求項8】
前記右枠体および前記左枠体は、前記枠部の下端に、前後方向に張り出す前後張り出し部と左右方向に張り出す左右張り出し部が設けられるとともに、前記右枠体および前記左枠体の枠部は、内部を中空とし、前記中空の内部に、前記カウンターから上方に突出する右軸体および左軸体が挿入されて前記右軸体、前記左軸体、および前記カウンターにより支持されるように組み込まれ、前記右軸体、前記左軸体、および前記カウンターにより、前記右枠体および前記左枠体が支持されたときに、前記前後張り出し部および前記左右張り出し部の裏面側が前記カウンターの上面に当接することを特徴とする請求項6に記載の組立式店舗。
【請求項9】
前記屋台構成部分は、屋根を有し、
前記屋根は、支持枠体と、屋根本体と、を有し、
前記支持枠体は、前記屋台本体の上端に組み込まれて前記屋根本体を支持し、
前記屋根本体は、山型の骨格のそれぞれの斜面に板を嵌め込んで構成されるとともに、前記支持枠体を介して前記屋台本体の上端に組み込まれ、前記屋根は、前記支持枠体および前記屋根本体に分解可能かつ組立可能とすることを特徴とする請求項1に記載の組立式店舗。
【請求項10】
前記板は、凹凸状とし、前記凹凸状の凹部および凸部が左右方向に延びるように設けられることを特徴とする請求項9に記載の組立式店舗。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組み立て式店舗に関し、特にリヤカー部分と屋台構成部分とから形成された組立式店舗に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から広く一般に飲食を行うことができる屋台等の移動式の店舗が利用されており、例えば特許文献1には、このような移動式の店舗に関する発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-112840号公報特開2002-112840
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年は上述した屋台等の移動式の店舗に関し、組み立て可能とする技術の開発が熱望されていた。
【0005】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、組み立て可能に構成された組立式店舗を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、組立式店舗に係る発明は、リヤカー部分と屋台構成部分とから形成された組み立て可能な組立式店舗において、前記リヤカー部分と前記屋台構成部分とが組み立て可能とすることを特徴とする。
本発明によれば、上記構成により、リヤカー部分と屋台構成部分とを組み立てることができ、組み立て可能に構成された組立式店舗を提供することができる。
【0007】
前記リヤカー部分は、リヤカーフレームを有し、前記リヤカーフレームは、右側の側部に設けられる右フレームと、左側の側部に設けられる左フレームと、底部に設けられる底フレームと、前記右フレームと前記左フレームと前記底フレームに囲まれるように形成されるとともに、上方側、前方側、後方側がそれぞれ開放するように形成される凹部と、前記右フレームの上端側に上方に突出する右側の右軸体と、前記左側部フレームの上端側に上方に突出する左側の左軸体と、を有することができる。
【0008】
前記リヤカー部分は、引手を有し、前記引手は、D字状に湾曲するように水平方向かつ前方に延びて前記リヤカーフレームを手で引く構成とすることができる。
【0009】
前記リヤカー部分は、車輪を有し、前記車輪は、前記右側部フレームに回転可能に軸支された右側の右車輪と、前記左側部フレームに回転可能に軸支された左側の左車輪と、を有することができる。
【0010】
前記屋台構成部分は、所定の物を入れるための物入れを有し、前記物入れは、前記リヤカーフレームの凹部に組み込まれ、前記凹部の前側に組み込まれる矩形状の前板と、前記凹部の後側に組み込まれる矩形状の後板と、前記凹部の右側に組み込まれる矩形状の右板と、前記凹部の左側に組み込まれる矩形状の左板と、前記凹部の底部に組み込まれる矩形状の底板と、を有し、前記前板は、右側の右前板と左側の左前板とを有し、前記前板を開放しつつ物品が入れられるとともに、前記前板と、前記後板と、前記右板と、前記左板と、前記底板と、により囲まれる空間に物品が収納され、前記物入れは、前記前板、前記後板、前記右板、前記左板、および前記底板に分解可能かつ組立可能とすることとすれば、物入を組み立てることができるとともに、例えば店舗を組み立てる前において物入を分解してコンパクトにすることができる。
【0011】
前記屋台構成部分は、屋台本体を有し、前記屋台本体は、カウンターと、前側に組み込まれる前枠体と、後側に組み込まれる後枠体と、右側に組み込まれる右枠体と、左側に組み込まれる左枠体と、を有し、前記カウンターは、板状に形成されるとともに、前記右軸体および前記左軸体と対応する位置に穴が設けられて、前記右軸体および前記左軸体を前記穴に挿入しつつ上方に突出させながら前記軸体により支持されて前記リヤカーフレームの上端に組み込まれるように設けられ、前記前枠体および前記後枠体は、枠部に、扉が嵌め込まれるとともに、前記右枠体および前記左枠体は、枠部に、扉が嵌め込まれ、前記屋台本体は、前記カウンター、前記前枠体、前記後枠体、前記右枠体、および前記左枠体に分解可能とし、前記前枠体、前記後枠体、前記右枠体、および前記左枠体は、前記枠部および前記扉に分解可能とすることとすれば、屋台本体を組み立てることができるとともに、例えば店舗を組み立てる前において屋台本体を分解してコンパクトにすることができる。
【0012】
前記扉は、凹凸状に形成された板として、前記凹凸状の凹部および凸部が上下方向に延びるように設けられることとすれば、例えば、店舗の移動における水平方向の揺れに対し扉が作用して強度を向上させることができる。
【0013】
前記右枠体および前記左枠体は、前記枠部の下端に、前後方向に張り出す前後張り出し部と左右方向に張り出す左右張り出し部が設けられるとともに、前記右枠体および前記左枠体の枠部は、内部を中空とし、前記中空の内部に、前記カウンターから上方に突出する右軸体および左軸体が挿入されて前記右軸体、前記左軸体、および前記カウンターにより支持されるように組み込まれ、前記右軸体、前記左軸体、および前記カウンターにより、前記右枠体および前記左枠体が支持されたときに、前記前後張り出し部および前記左右張り出し部の裏面側が前記カウンターの上面に当接することとすれば、例えば、店舗の移動における水平方向の揺れに対し張り出し部が作用して強度を向上させることができる。
【0014】
前記屋台構成部分は、屋根を有し、前記屋根は、支持枠体と、屋根本体と、を有し、前記支持枠体は、前記屋台本体の上端に組み込まれて前記屋根本体を支持し、前記屋根本体は、山型の骨格のそれぞれの斜面に板を嵌め込んで構成されるとともに、前記支持枠体を介して前記屋台本体の上端に組み込まれ、前記屋根は、前記支持枠体および前記屋根本体に分解可能かつ組立可能とすることとすれば、屋根を組み立てることができるとともに、例えば店舗を組み立てる前において屋根を分解してコンパクトにすることができる。
前記板は、凹凸状とし、前記凹凸状の凹部および凸部が左右方向に延びるように設けられることとすれば、例えば、店舗の移動における水平方向の揺れに対し板が作用して強度を向上させることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、組み立て可能に構成された組立式店舗組を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態に係る組立式店舗の構成を示す斜視図である。
図2】同組立式店舗の構成を示す分解斜視図である。
図3】凹凸状(波状)の形状を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る組立式店舗の構成を示す斜視図、図2は、同組立式店舗の構成を示す分解斜視図、図3は、凹凸状(波状)の形状を説明するための図である。なお、以下の説明においては、組立式店舗1の屋根70側を上方、リヤカーフレーム10側を下方、引手20側を前方(正面)、その反対側を後方(背面)、後方側を背にして右側を右方、左側を左方として、各方向を図において明示するものとする。
【0018】
これらの図を参照して本実施形態の組立式店舗1の概要を説明すると、組立式店舗1は、リヤカー部分2と屋台構成部分3とから形成された移動可能で組み立て可能かつ分解可能な組立式店舗であり、リヤカー部分2と屋台構成部分3とが取り付けかつ取り外し可能とすることにより組み立て可能かつ分解可能となっている。
【0019】
リヤカー部分2は、リヤカーフレーム10と、引手20と、車輪30と、を有している。
【0020】
リヤカーフレーム10は、棒状体により形成されるとともに、平面視の全体が略矩形状をなしている。リヤカーフレーム10は、右側の側部に設けられる右フレーム11と、左側の側部に設けられる左フレーム12と、底部に設けられる底フレーム13と、を有するとともに、凹部14を有している。凹部14は、正面視および背面視が凹状で、右フレーム11と左フレーム12と底フレーム13に囲まれるように形成されるとともに、上方側、前方側、後方側がそれぞれ開放するように形成されている。
【0021】
右フレーム11の上端側には、鉛直方向の上方に突出するように延びるとともに前後に並ぶ右側の2本の軸状の右軸体15が設けられ、左フレーム12の上端側には、鉛直方向の上方に突出するように延びるとともに前後に並ぶ左側の2本の軸状の左軸体16が設けられている(図2において後方側の左軸体16は、右板43により隠れている)。
【0022】
引手20は、棒状体により形成されるとともに、D字状に湾曲するように水平方向かつ前方に延びてリヤカーフレーム10を手で引く構成となっている。
【0023】
車輪30は、右フレーム11の中央に回転可能に軸支された右側の右車輪31と、左フレームの中央に回転可能に軸支された左側の左車輪32と、を有している。
【0024】
屋台構成部分3は、物入れ40と、屋台本体50と、屋根70と、を有している。屋台構成部分3は、物入れ40、屋台本体50、および屋根70に組立可能かつ分解可能となっている。物入れ40は、所定の物を入れるためのものであり、リヤカーフレーム10の凹部14に組み込まれる。すなわち、物入れ40は、凹部14の前側に組み込まれる矩形状の前板41と、凹部14の後側に組み込まれる矩形状の後板42と、凹部の右側に組み込まれる矩形状の右板43と、凹部14の左側に組み込まれる矩形状の左板44と、凹部14の底部に組み込まれる矩形状の底板45と、を有している。
【0025】
前板41は、右側の右前板41aと左側の左前板41bとを有し、右前板41aは、蝶番を介して右板43の前端に開閉可能に設けられている。右前板41aは、更に前面にD字状の把手41cが設けられている。
【0026】
左前板41bは、蝶番を介して左板44の前端に開閉可能に設けられている。左前板41bは、更にD字状の把手41cが設けられている。
【0027】
すなわち、前板41は、扉を構成し、前板41を開放しつつ物品が入れられるとともに、前板41と、後板42と、右板43と、左板44と、底板45と、により囲まれる空間に物品が収納される。
【0028】
物入れ40は、前板41、後板42、右板43、左板44、および底板45に分解可能かつ組立可能とし、前板41は、右前板41aおよび左前板41bに分解可能かつ組立可能となっている。
【0029】
屋台本体50は、カウンター51と、前側に組み込まれる前枠体52と、後側に組み込まれる後枠体53と、右側に組み込まれる右枠体54と、左側に組み込まれる左枠体55と、を有している。
【0030】
カウンター51は、物入れ40の天板をなし所定の飲食物を提供するためのものである(飲食物をカウンターに載せる)。カウンター51は、矩形状の板状に形成されるとともに、左軸体15および右軸体16と対応する位置に穴51aが設けられている(図2において左側の後方側の穴51aは、右枠体54により隠れている)。すなわち、左軸体15および右軸体16を穴51aに挿入しつつ上方に突出させながら左軸体15および右軸体16により支持されてリヤカーフレーム10の上端に組み込まれるように設けられる。
【0031】
前枠体52および後枠体53は、略矩形状の4方枠とするとともに、上部および下部の枠部52a,53aは断面コの字状で内側に開口するレール状となっている。すなわち、レール状の枠部52a,53aに、矩形状の扉52c,53cが嵌め込まれ、扉52c,53cは、凹凸状より詳しくは波状に形成された板52c1,53c1を有して、凹凸状より詳しくは波状の凹部52d,53dおよび凸部52e,53eが上下方向に延びるように設けられている。扉52d,53dには、D字状の把手52f,53fが設けられている。
【0032】
扉52c,53cは、矩形状の4方枠である枠部52c2,53c2を有しており、枠部52c2,53c2の内周面側(内側)に板52c1,53c1が嵌め込まれる。扉52c,53cは、枠部52c2,53c2の内周面側(内側)に嵌め込んだ板52c1,53c1を固定して支持するための細板状の支持竿52c3,53c3を有している。すなわち、枠部52c2,53c2の内周面側(内側)に板52c1,53c1を嵌め込んだ状態で支持竿52c3,53c3を枠部52c2,53c2に組み込み、枠部52c2,53c2の内周面側(内側)に板52c1,53c1を固定して支持する。
【0033】
扉52c,53cは、枠部52c2,53c2、板52c1,53c1、支持竿52c3,53c3,および把手52f,53fに分解可能かつ組立可能となっている。
なお、前枠体52および後枠体53は、右枠体54および左枠体55に組み込まれる。
【0034】
右枠体54および左枠体55は、略矩形状の三方枠とするとともに、下部側の領域には、該領域を閉塞するように矩形状の板56,57が設けられている。板56,57の上端と三方枠の上部の枠部54a,55aの下側に断面コの字状で相互に内側に開口するレール状の枠部58a,58b,59a,59bを設けている(レール状の枠部58a,58b,59a,59bは、枠部54a,55aの一構成となる)。
【0035】
レール状の枠部58a,58b,59a,59bには、矩形状の扉60,61が嵌め込まれ、扉60,61は、凹凸状より詳しくは波状に形成された板60´,61´を有して、凹凸状より詳しくは波状の凹部60a,61aおよび凸部60b,61bが上下方向に延びるように設けられている。扉60,61には、D字状の把手60´´,61´´が設けられている。
【0036】
扉60,61は、矩形状の4方枠である枠部60c,61cを有しており、枠部60c,61cの内周面側(内側)に板60´,61´が嵌め込まれる。扉60,61は、枠部60c,61cの内周面側(内側)に嵌め込んだ板60´,61´を固定して支持するための細板状の支持竿60d,61dを有している。すなわち、枠部60c,61cの内周面側(内側)に板60´,61´を嵌め込んだ状態で支持竿60d,61dを枠部60c,61cに組み込み、枠部60c,61cの内周面側(内側)に板60´,61´を固定して支持する。
【0037】
扉60,61は、枠部60c,61c、板60´,61´、支持竿60d,61d、および把手60´´,61´´に分解可能かつ組立可能となっている。
【0038】
更に右枠体54および左枠体55の上下方向に延びる前部および後部の枠部62a,62b,63a,63bの下端には、枠部62a,62b,63a,63bに対し直交する方向であって前後方向に張り出す板状の前後張り出し部64a,65aと枠部62a,62b,63a,63bに対し直交する方向であって左右方向に張り出す板状の左右張り出し部64b,65bが設けられている(右枠部54の後ろ側の左右張り出し部64bのうち左側(内側)に張り出す張り出し部64bは、図2において板56により隠れている)。右枠体54および左枠体55の前部の枠部および後部の枠部62a,62b,63a,63bは、内部を中空とし、中空の内部に、カウンター51から上方に突出する左軸体15および右軸体16が挿入されて左軸体15、右軸体16、およびカウンター51により支持されるように組み込まれる。
【0039】
左軸体15、右軸体16、およびカウンター51により、右枠体54および左枠体55が支持されたときに、前後張り出し部64a,65aおよび左右張り出し部64b,65bの裏面側がカウンター51の上面に当接する。
屋台本体50は、カウンター51、前枠体52、後枠体53、右枠体54、および左枠体55に分解可能とし、前枠体52、後枠体53、右枠体54、および左枠体55は、枠部52a,53a,54a,55aおよび扉52c,53c,60,61に分解可能かつ組立可能となっている。
【0040】
屋根70は、支持枠体71と、屋根本体72と、を有している。
【0041】
支持枠体71は、略矩形状の4方枠とするとともに、屋台本体50の上端に載置されるように組み込まれて屋根本体72を支持している。
【0042】
屋根本体72は、正面視および背面視が山型の骨格72´のそれぞれの斜面に凹凸状より詳しくは波状に形成された板73を嵌め込んで構成されている。
【0043】
すなわち、屋根本体72は、骨格72´の内周面側(内側)に板73を嵌め込んでいる。屋根本体72は、骨格72´の内周面側(内側)に嵌め込んだ板73を固定して支持するための細板状の支持竿73aを有している。つまり、骨格72´の内周面側(内側)に板73を嵌め込んだ状態で支持竿73aを骨格72´に組み込み、骨格72´の内周面側に板73を固定して支持する。
屋根本体72は、骨格72´、板73、支持竿73aに分解可能かつ組立可能となっている。
【0044】
屋根本体72は、凹凸状より詳しくは波状の凹部74および凸部75が左右方向に傾斜状に延びるように設けられており、支持枠体71を介して屋台本体50の上端に組み込まれている。
屋根70は、支持枠体71および屋根本体72に分解可能かつ組立可能となっている。
【0045】
次に本発明の組立式店舗1の組立方法について説明する。
まずはじめに、工程1として、リヤカーフレーム10の凹部14にビス等の締結具を介して締結しつつ物入れ40を組み込む。より詳しくは、凹部14の前側に前板41をビス等の締結具を介して締結しつつ組み込み、凹部14の後側に後板42をビス等の締結具を介して締結しつつ組み込み、凹部14の右側に右板43をビス等の締結具を介して締結しつつ組み込み、凹部14の左側に左板44をビス等の締結具を介して締結しつつ組み込み、凹部14の底部に底板45をビス等の締結具を介して締結しつつ組み込み、前板41の右前板41aを、蝶番を介して右板43の前端に開閉可能に設け、前板41の左前板41bを、蝶番を介して左板44の前端に開閉可能に設ける。
【0046】
次いで、工程2として、リヤカーフレーム10の上端に屋台本体50をビス等の締結具を介して締結しつつ組み込む。より詳しくは、リヤカーフレーム10の右軸体15および左軸体16をカウンター51の穴51aに挿入しつつ上方に突出させながら右軸体15および左軸体16によりカウンター51を支持してリヤカーフレーム10の上端に組み込む。そして、前枠体52、後枠体53、右枠体54、および左枠体55に組み立てられた扉52c,53c,60,61を嵌め込み、更に、右枠体54および左枠体44の中空の内部に、カウンター51から上方に突出する右軸体15および左軸体16を挿入して右軸体15、左軸体16、およびカウンター51により右枠体54、および左枠体55を支持するように組み込む。この右枠体54、および左枠体55のカウンター51への組み込みは前後張り出し部64a,65aおよび左右張り出し部64b,65bの裏面側がカウンター51の上面に当接するように行い、前後張り出し部64a,65aおよび左右張り出し部64b,65bをビス等の締結具を介して締結しつつカウンター51の上面に組み込む。前枠体52および後枠体53は、側部の枠部52b,53bを右枠体54および左枠体55の側部の枠部54b,55bにビス等の締結具を介して締結しつつ組み込まれる。なお、扉52c,53c,60,61は、枠部52c2,53c2,60c,61cの内周面側(内側)に板52c1,53c1,60´,61´を嵌め込んだ状態で支持竿52c3,53c3,60d,61dを枠部52c2,53c2,60c,61cにビス等の締結具を介して締結しつつ組み込み、枠部52c2,53c2,60c,61cの内周面側(内側)に板52c1,53c1,60´,61´を固定して支持する。
【0047】
次いで、工程3として、屋台本体50の上端に屋根70をビス等の締結具を介して締結しつつ組み込む。より詳しくは、支持枠体71を、屋台本体72の上端に載置されるようにビス等の締結具を介して締結しつつ組み込む。そして、山型の骨格72´に板を嵌め込んだ屋根本体72を支持枠体71を介して屋台本体50の上端にビス等の締結具を介して締結しつつ組み込む。
【0048】
なお、屋根本体72は、骨格72´の内周面側(内側)に板73を嵌め込んだ状態で支持竿73aを骨格72´にビス等の締結具を介して締結しつつ組み込み、骨格72´の内周面側(内側)に板73を固定して支持する。
【0049】
以上説明したように、本実施形態によれば、上記構成を有することとしたので、リヤカー部分と屋台構成部分とを組み立てかつ分解することができ、組み立て可能かつ分解可能に構成された組立式店舗を提供することができる。
【0050】
また、屋台構成部分3は、物入れ40、屋台本体50、および屋根70に分解可能かつ組立可能とすることとしたので、屋台構成部分3を組み立てることができるとともに、例えば店舗を組み立てる前において屋台構成部分3を分解してコンパクトにすることができる。
【0051】
更に、物入れ40は、前板41、後板42、右板43、左板44、および底板45に分解可能とすることとしたので、物入れ40を組み立てることができるとともに、例えば店舗を組み立てる前において物入40を分解してコンパクトにすることができる。
【0052】
更にまた、屋台本体50は、カウンター51、前枠体52、後枠体53、右枠体54、および左枠体55に分解可能とし、前枠体52、後枠体53、右枠体54、および左枠体55は、枠部52a,53a,54a,55aおよび扉52c,53c,60,61に分解可能とすることとしたので、屋台本体50を組み立てることができるとともに、例えば店舗を組み立てる前において屋台本体50を分解してコンパクトにすることができる。
【0053】
また更に、扉52c,53c,60,61は、凹凸状に形成された板として、凹凸状の凹部52d,53dおよび凸部52e,53eが上下方向に延びるように設けられることとしたので、例えば、店舗の移動における水平方向の揺れに対し扉52c,53c,60,61が作用して強度を向上させることができる。
【0054】
また、右軸体16、左軸体15、およびカウンター51により、右枠体54および左枠体55が支持されたときに、前後張り出し部64a,64bおよび左右張り出し部65a,65bの裏面側がカウンター51の上面に当接することとしたので、例えば、店舗の移動における水平方向の揺れに対し張り出し部64a,64b,65a,65bが作用して強度を向上させることができる。
【0055】
更に、屋根70は、支持枠体71および屋根本体72に分解可能とすることとしたので、屋根70を組み立てることができるとともに、例えば店舗を組み立てる前において屋根70を分解してコンパクトにすることができる。
【0056】
更にまた、板73は、凹凸状とし、凹凸状の凹部74および凸部75が左右方向に延びるように設けられることとしたので、例えば、店舗の移動における水平方向の揺れに対し板73が作用して強度を向上させることができる。
【0057】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されることく特許請求の範囲内で種々の変形実施、応用実施が可能であることは勿論である。
すなわち、上述した実施形態においては、右枠体54および左枠体55の左右張り出し部64b,65bは左右つまり内側および外側いずれにも設けることとしているが、内側のみとすることとしたり、外側のみとすることとしても所要の効果を奏することができる。
【符号の説明】
【0058】
1:組立式店舗
2:リヤカー部分
3:屋台構成部分
10:リヤカーフレーム
11:右フレーム
12:左フレーム
13:底フレーム
14:凹部
15:右軸体
16:左軸体
20:引手
30:車輪
40:物入れ
41:前板
41a:右前板
41b:左前板
41c:把手
42:後板
43:右板
44:左板
45:底板
50:屋台本体
51:カウンター
51a:穴
52:前枠体
52a:枠部
52c:扉
52c1,53c1:板
52c2,53c2:枠部
52c3,53c3:支持竿
52d:凹部
52e:凸部
52f:把手
53:後枠体
53a:枠部
53c:扉
53d:凹部
53e:凸部
53f:把手
54:右枠体
54a:上部の枠部
55:左枠体
55a:上部の枠部
56,57:板
58a,58b:レール状の枠部
59a,59b:レール状の枠部
60,61:扉
60a,61a:凹部
60b,61b:凸部
60c,61c:枠部
60´,61´:板
60´´,61´´:把手
60d,61d:支持竿
62a,62b,63a,63b:枠部
64a,65a:前後張り出し部
64b,65b:左右張り出し部
70:屋根
71:支持枠体
72:屋根本体
72´:骨格
73:板
73a:支持竿
74:凹部
75:凸部
図1
図2
図3