(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022138185
(43)【公開日】2022-09-26
(54)【発明の名称】警備装置
(51)【国際特許分類】
G08B 29/00 20060101AFI20220915BHJP
G08B 25/04 20060101ALI20220915BHJP
G08B 19/00 20060101ALI20220915BHJP
H04M 11/04 20060101ALI20220915BHJP
【FI】
G08B29/00 Z
G08B25/04 E
G08B19/00
H04M11/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021037909
(22)【出願日】2021-03-10
(71)【出願人】
【識別番号】304020498
【氏名又は名称】サクサ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091546
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 正美
(74)【代理人】
【識別番号】100206379
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 正
(72)【発明者】
【氏名】三宅 秀典
(72)【発明者】
【氏名】村田 亮
【テーマコード(参考)】
5C086
5C087
5K201
【Fターム(参考)】
5C086AA01
5C086AA27
5C086BA01
5C086DA10
5C086DA12
5C086DA14
5C086FA11
5C087AA02
5C087AA03
5C087AA19
5C087DD04
5C087DD05
5C087DD20
5C087DD24
5C087DD49
5C087EE07
5C087EE14
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF04
5C087GG08
5C087GG66
5C087GG70
5C087GG83
5K201BA03
5K201ED09
5K201EE01
5K201FB08
(57)【要約】 (修正有)
【課題】異常検出センサが接続される警備装置において、異常検出センサを介在させることなく、簡単かつ適切に診断を行える警備装置を提供する。
【解決手段】警備装置100において、第1の切り替え回路102(1)~102(n)は、センサ状態監視回路103(1)~103(n)に対して、センサからの出力信号を供給するのか、診断用信号発生回路106からの診断用信号を供給するのかを切り替える。制御部150は、第1の切り替え回路102(1)を、診断用信号をセンサ状態監視回路103(1)に供給するように切り替えて、センサ状態監視回路103(1)からの出力信号を確認し、センサ状態監視回路103(1)が正常に機能しているかを判別する。制御部は、同様の処理をセンサ状態監視回路103(2)~103(n)についても行う。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
異常の発生を検出するセンサからの出力信号を監視して、異常の発生を検知した場合に、所定の通報先に通報するようにするセンサ状態監視回路を備える警備装置であって、
診断用信号を発生させる診断用信号発生回路と、
前記センサからの前記出力信号と前記診断用信号発生回路からの前記診断用信号とのどちらを、前記センサ状態監視回路に供給するかを切り替える第1の切り替え回路と、
前記第1の切り替え回路の切り替えを制御する第1の制御部と、
前記第1の制御部により、前記第1の切り替え回路が前記診断用信号を前記センサ状態監視回路に供給するように切り替えられた場合に、前記センサ状態監視回路からの出力信号に基づいて、前記センサ状態監視回路の正常/非正常を判別する判別部と
を備えることを特徴とする警備装置。
【請求項2】
請求項1に記載の警備装置であって、
前記センサが複数設けられることにより、前記センサごとに前記センサ状態監視回路と前記第1の切り替え回路とを備えた信号線路が構成され、
前記第1の制御部は、前記信号線路の前記第1の切り替え回路ごとに切り替え制御が可能である
ことを特徴とする警備装置。
【請求項3】
請求項1に記載の警備装置であって、
前記センサからの出力信号を監視して、異常の発生を検知した場合に、所定の通報先に通報するようにする診断中センサ状態監視回路と、
前記センサからの前記出力信号を、前記診断中センサ状態監視回路と前記第1の切り替え回路とのどちらに供給するかを切り替える第2の切り替え回路と、
前記第2の切り替え回路の切り替えを制御する第2の制御部と
を備え、
前記第1の制御部により、前記第1の切り替え回路が、前記診断用信号を前記センサ状態監視回路に供給するように切り替えられた場合に、前記第2の制御部により、前記第2の切り替え回路が、前記センサからの前記出力信号を前記診断中センサ状態監視回路に供給するように切り替えられる
ことを特徴とする警備装置。
【請求項4】
請求項3に記載の警備装置であって、
前記センサが複数設けられることにより、前記センサごとに前記センサ状態監視回路と前記第1の切り替え回路と前記第2の切り替え回路とを備えた信号線路が構成され、
前記第1の制御部は、前記信号線路の前記第1の切り替え回路ごとに切り替え制御が可能であり、
前記第2の制御部は、前記信号線路の前記第2の切り替え回路ごとに切り替え制御が可能である
ことを特徴とする警備装置。
【請求項5】
請求項1に記載の警備装置であって、
前記センサが複数設けられることにより、前記センサごとに前記センサ状態監視回路と前記第1の切り替え回路とを備えた信号線路が構成され、
前記信号線路のそれぞれには、
第3の切り替え回路と、
第4の切り替え回路と
が設けられ、
前記第3の切り替え回路の切り替えを制御する第3の制御部と、
前記第4の切り替え回路の切り替えを制御する第4の制御部と
を備え、
前記第3の切り替え回路は、自信号線路の前記センサからの前記出力信号を、自信号線路の前記第1の切り替え回路に供給するのか、前記第4の切り替え回路に供給するのかを切り替えるものであり、
前記第4の切り替え回路は、他信号線路からの前記センサの出力信号を、自信号線路の前記第1の切り替え回路に供給するか否かを切り替えるものであり、
自信号線路の前記センサ状態監視回路の診断を行う場合には、
前記第3の制御部により、自信号線路の前記第3の切り替え回路が、自信号線路の前記センサからの前記出力信号を前記第4の切り替え回路に供給するように切り替えられ、前記第4の制御部により、他信号線路の前記第4の切り替え部が、他信号線路からの信号を自信号線路の前記第1の切り替え部に供給するように切り替えられ、前記第1の制御部により、自信号線路の前記第1の切り替え部が、前記診断用信号発生回路からの前記診断用信号を、自信号線路の前記センサ状態監視回路に供給するように切り替えられる
ことを特徴とする警備装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、火災の発生や不審者の侵入などの異常事象の発生を検知して、所定の通報先に通報を行う警備装置に関する。
【背景技術】
【0002】
夜間や休日に利用者がいなくなる事務所、学校、商業施設などには、いわゆる警備装置が設けられる場合が多い。また、外出により住民が不在になることが多かったり、就寝により目の届かない夜間における安全を確保したりするために、一般住宅においても警備装置が利用されるようになってきている。例えば、
図7に示すように、種々の警備対象施設1に配置される警備装置10は、火災センサSX1や侵入センサSX2などの種々の異常検出センサが接続される。
【0003】
火災センサSX1には、煙を検知する煙センサや熱を検知する熱センサなどがある。侵入センサSX2には、人間が発する赤外線を検出するいわゆる人感センサ、磁気センサを利用してドアや窓の開閉を検出する開閉センサ、窓やドアが壊された場合の衝撃を検出する衝撃センサなどがある。これらの種々の異常検出センサは、警備装置10のセンサ入力回路部11に接続されている。警備装置10のセンサ入力回路部11は、各異常検出センサSX1、SX2、…からの出力信号を監視して、異常の発生を検知すると、広域ネットワーク2を通じて所定の通報先である例えば警備会社3の警備先収容装置30に対して通報を行う。
【0004】
広域ネットワーク2は、一般公衆電話網、携帯電話網、インターネットなどの通信網である。警備会社3では、警備先収容装置30が警備対象施設1の警備装置10からの通報を受信すると、受信メッセージを放音するなどして、監視員40に通知する。監視員40は、警備先収容装置30を操作して、通報元を特定し、警備員50に対して通報元への出動を指示する。これにより、異常が発生している警備対象施設1に警備員が迅速に出動し、適切な対応を取ることが可能になる。
【0005】
このように警備装置10は、異常の発生時において正常に機能しなければならないものであるため、定期的な診断(点検)が重要になる。この診断において正常に機能しないことが判明した場合には、異常検出センサSX1、SX2、…側に問題があるのか、警備装置10のセンサ入力回路部11に問題があるのかを適切に特定できなければならない。このため、例えば、特許文献1に開示された発明のように、異常検出センサSX1、SX2、…とセンサ入力回路部11との接続端やセンサ入力回路部11の出力端において、例えば電圧値の検出を行うことにより、故障個所の特定を可能にすることが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
火災センサSX1や侵入センサSX2などの異常検出センサは、異常の発生する可能性のある個所に設置され、警備装置10はより安全な場所に設置されるため両者は離れて設置される。また、火災センサSX1や侵入センサSX2などの異常検出センサは、不具合が生じていなくても定期的に交換される場合もある。このため、火災センサSX1や侵入センサSX2などの異常検出センサの診断と、警備装置10の診断とは、別々に行えるようにしておくことが望ましい。
【0008】
また、事前に警備装置10の診断を行い正常に動作することが確認できていれば、火災センサSX1や侵入センサSX2などの異常検出センサと警備装置10との連携を診断する場合にも診断しやすくなる。この場合、不具合が発生すれば、異常検出センサ側の不具合であることがわかるので対処しやすくなるためである。
【0009】
以上の点に鑑み、この発明は、異常検出センサが接続される警備装置において、異常検出センサを介在させることなく、簡単かつ適切に診断を行えるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の警備装置は、
異常の発生を検出するセンサからの出力信号を監視して、異常の発生を検知した場合に、所定の通報先に通報するようにするセンサ状態監視回路を備える警備装置であって、
診断用信号を発生させる診断用信号発生回路と、
前記センサからの前記出力信号と前記診断用信号発生回路からの前記診断用信号とのどちらを、前記センサ状態監視回路に供給するかを切り替える第1の切り替え回路と、
前記第1の切り替え回路の切り替えを制御する第1の制御部と、
前記第1の制御部により、前記第1の切り替え回路が前記診断用信号を前記センサ状態監視回路に供給するように切り替えられた場合に、前記センサ状態監視回路からの出力信号に基づいて、前記センサ状態監視回路の正常/非正常を判別する判別部と
を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項1に記載の発明の警備装置によれば、センサからの出力信号を監視するセンサ状態監視回路が設けられている。当該センサ状態監視回路の前段には、当該センサ状態監視回路に対して、センサからの出力信号を供給するのか、診断用信号発生回路からの診断用信号を供給するのかを切り替える第1の切り替え回路が設けられる。第1の制御部によって、第1の切り替え回路が、診断用信号を前記センサ状態監視回路に供給するように切り替えられると、判別部により、センサ状態監視回路からの出力信号に基づいて、センサ状態監視回路の正常/非正常が判別される。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、異常検出センサが接続される警備装置において、当該センサを介在させることなく、簡単かつ適切に診断(点検)を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】第1の実施の形態の警備装置の構成例を説明するためのブロック図である。
【
図2】第1の実施の形態の警備装置で行われるセンサ状態監視回路の診断処理を説明するためのフローチャートである。
【
図3】第2の実施の形態の警備装置の構成例を説明するためのブロック図である。
【
図4】第2の実施の形態の警備装置で行われるセンサ状態監視回路の診断処理を説明するためのフローチャートである。
【
図5】第3の実施の形態の警備装置の構成例を説明するためのブロック図である。
【
図6】第3の実施の形態の警備装置で行われるセンサ状態監視回路の診断処理を説明するためのフローチャートである。
【
図7】警備装置が用いられて構成される警備システムの構成例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図を参照しながら、この発明による警備装置の実施の形態について説明する。以下に説明する実施の形態の警備装置は、事務所、学校、商業施設、一般住宅などといった種々の警備対象施設に設けられ、火災の発生や不審者の侵入等の異常の発生を検知した場合に、警備会社等の所定の通報先に自動的に通報を行うものである。当該警備装置は、警備対象移設の種々の場所に設けられる複数の火災センサや複数の侵入センサと、これら火災センサや侵入センサからの出力信号を監視し、異常の発生を検知した場合に通報を行うように指示を出すセンサ状態監視回路を備えるものである。
【0015】
以下に説明する警備装置においては、火災センサや侵入センサを介在させることなく、センサ状態監視回路の診断(点検)を行うことができるようにしたものである。以下においては、この発明による警備装置の3つの実施の形態について具体的に説明する。また、以下に説明する実施の形態において、火災センサは、煙を検知する煙センサや熱を検知する熱センサなどであり、侵入センサは、人感センサ、ドアや窓の開閉を検出する開閉センサ、窓やドアが壊された場合の衝撃を検出する衝撃センサなどである。しかし、説明を簡単にするため、火災センサや侵入センサを区別することなく、これらの異常検出センサを単にセンサと総称する。
【0016】
[第1の実施の形態]
<第1の実施の形態の警備装置100の構成例>
図1は、第1の実施の形態の警備装置100の構成例を説明するためのブロック図である。警備装置100は、大きく分けると複数のセンサSS1、SS2、…、SSnと警備装置本体部とからなる。センサSS1、SS2、…、SSnは、上述もしたように、火災センサ侵入センサであり、異常を検出した場合にはハイレベルの信号(検出信号)を出力するものである。なお、センサSSnにおける添字nは、正の整数を意味する。
図1に示した例の場合には、既に、センサSS1、センサSS2が存在しているため、添字nは3以上の整数を意味する。以下においても添字n及び括弧内の文字nは同様の意味で用いている。
【0017】
警備装置本体部は、入力回路部と出力回路部と制御部150とからなる。入力回路部は、センサ接続部101、第1の切り替え回路102(1)、102(2)、…、102(n)、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)、診断用信号発生回路106、トランジスタ107からなる。出力回路部は、出力切り替え回路104(1)、104(2)、…、104(n)と、通信部105とからなる。制御部150は、図示しないが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性メモリなどを備えて構成されたいわゆるマイクロプロセッサである。
【0018】
センサSS1、SS2、…、SSnのそれぞれは、センサ接続部101を通じて警備装置本体部に接続され、当該センサ接続部101を介して、対応する第1の切り替え回路102(1)、102(2)、…、102(n)の端子aに接続される。第1の切り替え回路102(1)、102(2)、…、102(n)の端子bには、診断用信号発生回路106が、トランジスタ107を介して接続される。診断用信号発生回路106は、後述するセンサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)が正常に機能しているか否かの診断を行うための診断用信号を発生させて出力する。当該診断用信号は、各センサSS1、SS2、…、SSnにおいて、異常を検知した場合に出力されるハイレベル(検出信号)と同様の信号である。
【0019】
第1の切り替え回路102(1)、102(2)、…、102(n)のそれぞれは、端子aに接続されたセンサSS1、SS2、…、SSnからの出力信号を出力するのか、診断用信号発生回路106からの診断用信号を出力するのかを切り替える。第1の切り替え回路102(1)、102(2)、…、102(n)のそれぞれは、制御部150によって切り替え制御がされる。
【0020】
センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)は、センサSS1、SS2、…、SSnからの出力信号がハイレベルになったか否かを監視する。センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)が、センサSS1、SS2、…、SSnからの出力信号がハイレベルになったことを検知したとする。この場合、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)は、検知信号を形成して出力する。検知信号は、例えば、異常検出元のセンサの種別(火災センサか、侵入センサか)を示す情報と、異常を検出したことを示す情報(例えば、ハイレベルとなる信号)とを含む。
【0021】
出力切り替え回路104(1)、104(2)、…、104(n)は、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)からの検知信号を、通信部105に供給するか否かを切り替える。すなわち、故障診断中においては、診断対象のセンサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)からの出力信号に応じて、警備会社等に通報することは、実際に異が発生しているわけではないので不要である。そこで、少なくとも診断対象となっているセンサ状態監視回路103(m)に対応する出力切り替え回路104(m)をオフにすることにより、診断時の通報は行わないようにできる。なお、括弧内の文字mは、1以上の整数を意味する。なお、括弧内の文字mは、以下においても同様の意味で使用する。また、出力切り替え回路104(1)、104(2)、…、104(n)は、制御部150によって切り替え制御がされる。
【0022】
通信部105は、制御部150の制御の下、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)からの検知信号が供給された場合に、通報信号を形成し、これを警備会社等の所定の通報先に送信する処理を行う。当該通報信号は、例えば、当該検知信号が示す発生した異常の種類(例えば、火災か侵入か)を示す情報と異常が発生した警備対象施設を特定する情報とを含むものである。
【0023】
第1の実施の形態の警備装置100において、警備状態にある時には、第1の切り替え回路102(1)、102(2)、…、102(n)は、端子a側に切り替えられている。また、出力切り替え回路104(1)、104(2)、…、104(n)は、オン状態になるようにされている。これにより、センサSS1、SS2、…、SSnからの出力信号が、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)に供給され、異常の発生を検知した場合には、通信部105を通じて即座に通報が行われる。
【0024】
このような構成を有する第1の実施の形態の警備装置100において、例えば、センサ状態監視回路103(1)の診断を行う場合について考える。この場合、制御部150は、
図1に示すように、センサ状態監視回路103(1)に対応する回路部である、第1の切り替え回路102(1)を端子b側に切り替えると共に、出力切り替え回路104(1)をオフ状態に切り替える。更に、制御部150は、診断用信号発生回路106を制御して、診断用信号を発生させて出力させる。
【0025】
これにより、診断用信号発生回路106からの診断用信号が、第1の切り替え回路102(1)を通じて、センサ状態監視回路103(1)に供給される。センサ状態監視回路103(1)は、診断用信号に応じて、センサSS1において異常を検知した場合と同様に検知信号を形成し、これを出力する。上述したように、出力切り替え回路104(1)は、オフ状態にされているので、センサ状態監視回路103(1)からの検知信号は、制御部150だけに供給され、通信部105に供給されることはない。従って、警備会社等への通報は行われることなく、制御部150において、センサ状態監視回路103(1)が正常に機能しているか否かが判別される。
【0026】
すなわち、この例の場合、センサ状態監視回路103(1)が正常に機能している場合には、センサ状態監視回路103(1)は、診断用信号発生回路106からの診断用信号に応じて検知信号を形成して出力する。このため、制御部150は、センサ状態監視回路103(1)から正常に検知信号が出力された場合には、センサ状態監視回路103が正常に機能していると判別する。逆に、制御部150は、診断用信号発生回路106からの診断用信号が、センサ状態監視回路103に供給されているにも関わらず、センサ状態監視回路103(1)から検知信号が出力されなかったとする。この場合、検知信号は、制御部150に供給されないので、制御部150は、センサ状態監視回路103が正常に機能していない(故障している)と判別する。
【0027】
以上は、センサ状態監視回路103(1)を診断する場合の対応であるが、センサ状態監視回路103(2)、…、103(n)についても順番に同様の処理を行う。すなわち、第1の切り替え回路102(1)、102(2)、…、102(n)と、出力切り替え回路104(1)、104(2)、…、104(n)とを順番に切り替える。これにより、診断用信号発生回路106からの診断信号がセンサ状態監視回路103(2)、…、103(n)に順番に供給され、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)のそれぞれを診断できる。
【0028】
なお、第1の切り替え回路102(1)、102(2)、…、102(n)の全部を端子b側に切り替え、出力切り替え回路104(1)、104(2)、…、104(n)の全部をオフ状態にして、診断用信号を出力するようにしてもよい。この場合には、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)の全部について、一括して診断を行える。この場合には、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)のそれぞれから出力される検知信号に、どのセンサ状態監視回路から出力されたものであるかを示す情報を付加しておく。これにより、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)の内の正常に機能していないものを特定することができる。
【0029】
しかし、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)の全部を一括して診断を行う場合、診断処理中はセンサSS1、SS2、…、SSnにおいて異常の発生を検知しても通報できなくなる。このため、診断処理の実施時期を適切に選定する必要がある。従って、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)を順番に診断していく方法を取った方が、通報ができなくなる場合を最小限に抑えることができる。
【0030】
<第1の実施の形態の警備装置100で行われる処理の例>
図2は、第1の実施の形態の警備装置100で行われるセンサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)の診断処理を説明するためのフローチャートである。
図2に示す診断処理は、警備装置100の制御部150によって実行される。この診断処理の実行前には、第1の切り替え回路102(1)、102(2)、…、102(n)はいずれも端子a側に切り替えられており、出力切り替え回路104(1)、104(2)、…、104(n)はいずれもオン状態にされているものとする。
【0031】
図2に示す処理を実行した制御部150は、まず、変数xを初期化し(ステップS101)、当該変数xに初期値である値「1」をセットする(ステップS102)。次に、制御部150は、第1の切り替え回路102(x)を端子bに切り替え(ステップS103)、出力切り替え回路104(x)をオフ状態にする(ステップS104)。これにより、センサ状態監視回路103(x)の診断が可能な状態になる。
【0032】
この後、制御部150は、診断用信号発生回路106を制御して、診断用信号を発生させて出力する(ステップS105)。これにより、診断用信号が、第1の切り替え回路102(x)を通じて、診断対象のセンサ状態監視回路103(x)に供給され、当該センサ状態監視回路103(x)が正常に動作していれば、検知信号が形成されて出力され、制御部150に供給される。このため、制御部150は、センサ状態監視回路103(x)からの出力(検知信号)を確認する(ステップS106)。これにより、当該センサ状態監視回路103(x)が正常に動作しているか否かを確認(診断)できる。
【0033】
次に、制御部150は、第1の切り替え回路102(x)を端子a側に切り替え、出力切り替え回路104(x)をオン状態に戻す(ステップS107)。制御部150は、変数xは、最終値である値nか否かを判別する(ステップS108)。ステップS108の判別処理において、変数xは、最終値ではないと判別した時には、制御部150は、変数xに値「1」を加算し、ステップS103からの処理を繰り返し、次のセンサ状態監視回路103(x)の診断を行う。
【0034】
ステップS108の判別処理において、変数xは、最終値である判別したとする。この場合、制御部150は、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)の全てについての確認結果(診断結果)を出力し(ステップS110)、この
図2に示すフローチャートの処理を終了する。なお、ステップS110の結果出力処理は、通信部105を通じて診断結果を警備会社等の通報先に通知したり、
図1には図示しなかったが、制御部150に無線または有線で接続された端末装置のディスプレイやプリンターから出力したりすることができる。このようにして、センサSS1、SS2、…、SSnを介在させることなく、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)の診断を順番に行うことができる。
【0035】
[第2の実施の形態]
上述した第1の実施の形態の警備装置100の場合、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)の診断を行っている場合には、対応するセンサSS1、SS2、…、SSnは、警備装置本来部から切り離された状態となる。このため、少なくとも切り離された状態のセンサで異常の発生を検知したとしても通報を行うことができない。そこで、この第2の実施の形態の警備装置100Aは、対応するセンサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)から切り離された状態のセンサSS1、SS2、…、SSnで異常の発生を検知した場合にも通報をできるようにするものである。
【0036】
<第2の実施の形態の警備装置100Aの構成例>
図3は、第2の実施の形態の警備装置100Aの構成例を説明するためのブロック図である。
図3に示す警備装置100Aおいて、
図1に示した第1の実施の形態の警備装置100と同様に構成される部分には同じ参照符号を付し、当該部分の詳細な説明は重複するので省略する。
図3に示すように、第2の実施の形態の警備装置100Aの場合には、第2の切り替え回路108(1)、108(2)、…、108(n)と、故障診断中センサ状態監視回路109とを備えたものである。
【0037】
第2の切り替え回路108(1)、108(2)、…、108(n)は、第1の切り替え回路102(1)、102(2)、…、102(n)と、センサSS1、SS2、…、SSnとの間に設けられている。第2の切り替え回路108(1)、108(2)、…、108(n)の入力端子には、それぞれに対応するセンサSS1、SS2、…、SSnが接続される。第2の切り替え回路108(1)、108(2)、…、108(n)の出力端子aは故障診断中センサ状態監視回路109に接続される。また、第2の切り替え回路108(1)、108(2)、…、108(n)の出力端子bは対応する第1の切り替え回路102(1)、102(2)、…、102(n)の端子aに接続される。
【0038】
従って、第2の切り替え回路108(1)、108(2)、…、108(n)は、端子a側に切り替えられた場合には、センサSS1、SS2、…、SSnからの出力信号を故障診断中センサ状態監視回路109に供給する。また、第2の切り替え回路108(1)、108(2)、…、108(n)が、端子b側に切り替えられたとする。この場合には、センサSS1、SS2、…、SSnからの出力信号を対応する第1の切り替え回路102(1)、102(2)、…、102(n)の端子aに出力する。
【0039】
故障診断中センサ状態監視回路109は、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)と同様の機能を備えるものである。但し、故障診断中センサ状態監視回路109は、故障診断中のセンサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)に代わって、警備装置本体部から切り離されたセンサSS1、SS2、…、SSnの状態を監視するものとなる。故障診断中センサ状態監視回路109から出力される検知信号は、そのまま通信部105に供給される。これにより、故障診断中センサ状態監視回路109において、検知信号が形成された場合においても、所定の通報先への通報が可能になる。
【0040】
制御部150Aは、CPU、ROM、RAM、不揮発性メモリなどを備えて構成されたマイクロプロセッサであり、基本的には、第1の実施の形態の警備装置100の制御部150と同様に警備装置100Aの各部を制御するものである。特に、制御部150Aは、上述した第1の切り替え回路102(1)~102(n)や出力切り替え回路104(1)~104(n)に加えて、第2の切り替え回路108(1)~108(n)の切り替え制御を行うことができるものである。
【0041】
第2の実施の形態の警備装置100Aにおいて、警備状態にある時には、第1の切り替え回路102(1)、102(2)、…、102(n)は、端子a側に切り替えられている。また、出力切り替え回路104(1)、104(2)、…、104(n)は、オン状態になるようにされている。更に、第2の切り替え回路108(1)、108(2)、…、108(n)は、端子b側に切り替えられている。これにより、センサSS1、SS2、…、SSnからの出力信号が、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)に供給され、異常の発生を検知した場合には、通信部105を通じて即座に通報が行われる。
【0042】
このような構成を有する第2の実施の形態の警備装置100Aにおいて、例えば、センサ状態監視回路103(1)の診断を行う場合について考える。この場合、制御部150Aは、
図3に示すように、センサ状態監視回路103(1)に対応する回路部である、第1の切り替え回路102(1)を端子b側に切り替えると共に、出力切り替え回路104(1)をオフ状態に切り替える。また、制御部150Aは、第2の切り替え回路108(1)を端子a側に切り替える。従って、センサSS1は、診断対象のセンサ状態監視回路103(1)ではなく、故障診断中センサ状態監視回路109に接続される。この後、制御部150Aは、診断用信号発生回路106を制御して、診断用信号を発生させて出力させる。
【0043】
これにより、診断用信号発生回路106からの診断用信号が、第1の切り替え回路102(1)を通じて、センサ状態監視回路103(1)に供給される。センサ状態監視回路103(1)は、診断用信号に応じて、センサSS1において異常を検知した場合と同様に検知信号を形成し、これを出力する。上述したように、出力切り替え回路104(1)は、オフ状態にされているので、センサ状態監視回路103(1)からの検知信号は、制御部150Aだけに供給され、通信部105に供給されることはない。従って、警備会社等への通報は行われることなく、制御部150Aにおいて、センサ状態監視回路103(1)が正常に機能しているか否かが判別される。
【0044】
すなわち、この例の場合、センサ状態監視回路103(1)が正常に機能している場合には、センサ状態監視回路103(1)は、診断用信号発生回路106からの診断用信号に応じて検知信号を形成して出力する。このため、制御部150Aは、センサ状態監視回路103(1)から正常に検知信号が出力された場合には、センサ状態監視回路103が正常に機能していると判別する。逆に、診断用信号発生回路106からの診断用信号が、センサ状態監視回路103に供給されているにも関わらず、センサ状態監視回路103(1)から検知信号が出力されなかったとする。この場合には、センサ状態監視回路103(1)から検知信号は制御部150Aには供給されないので、制御部150は、センサ状態監視回路103が正常に機能していない(故障している)と判別する。
【0045】
また、この第2の実施の形態の警備装置100Aの場合には、上述したように、診断対象のセンサ状態監視回路103(1)に接続されるべきセンサSS1は、故障診断中センサ状態監視回路109に接続されている。このため、センサ状態監視回路103(1)の診断中に、センサSS1で異常の発生が検出された場合には、故障診断中センサ状態監視回路109にハイレベルとなるセンサSS1からの出力信号が供給される。故障診断中センサ状態監視回路109は、検知信号を形成して通信部105に供給する。これにより、診断中のセンサ状態監視回路103(1)に対応するセンサSS1で異常の発生を検出しても、これを漏らすことなく、所定の通報先に通報することができる。
【0046】
以上は、センサ状態監視回路103(1)を診断する場合の対応であるが、センサ状態監視回路103(2)、…、103(n)についても順番に同様の処理を行う。すなわち、第1の切り替え回路102(1)、102(2)、…、102(n)と、出力切り替え回路104(1)、104(2)、…、104(n)と、第2の切り替え回路108(1)、108(2)、…、108(n)とを順番に切り替える。これにより、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)のそれぞれに対して、順番に診断用信号を供給して、順番に診断することできる。
【0047】
しかも、診断対象のセンサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)に接続されるべきセンサSS1、SS2、…、SSnは、故障診断中センサ状態監視回路109に接続される。これにより、診断対象のセンサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)に対応するセンサSS1、SS2、…、SSnにおいて、異常の発生を検出した場合であっても、これを取りこぼすことなく通報することができる。
【0048】
なお、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)の全部について、一括して診断を行うこともできる。この場合には、第1の切り替え回路102(1)、102(2)、…、102(n)の全部を端子b側に切り替える。また、出力切り替え回路104(1)、104(2)、…、104(n)の全部をオフ状態にする。更に、第2の切り替え回路108(1)、108(2)、…、108(n)を端子a側に切り替える。
【0049】
これにより、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)の一括診断が可能であり、センサSS1、SS2、…、SSnで異常の発生を検出した場合に、これを取りこぼすことなく、所定の通報先に通報できる。しかし、どのセンサによって異常の発生を検出したのかの特定が難しい。このため、故障診断中センサ状態監視回路109にかかる負荷も考慮し、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)を順次に診断する方式の方が好ましい。
【0050】
<第2の実施の形態の警備装置100Aで行われる処理の例>
図4は、第2の実施の形態の警備装置100Aで行われるセンサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)の診断処理を説明するためのフローチャートである。
図4に示す処理は、第2の実施の形態の警備装置100Aの制御部150Aによって実行される。なお、
図4に示したフローチャートにおいて、
図2に示したフローチャートと同様に行われる処理ステップには、同じ参照符号を付し、当該処理ステップの説明は簡単にする。
【0051】
図4に示す診断処理の実行前には、第1の切り替え回路102(1)、102(2)、…、102(n)はいずれも端子a側に切り替えられており、出力切り替え回路104(1)、104(2)、…、104(n)はいずれもオン状態にされているものとする。また、第2の切り替え回路108(1)、108(2)、…、108(n)は、いずれも端子b側に切り替えられているものとする。
【0052】
この第2の実施の形態の警備装置100Aにおいて、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)の診断を行う場合に、制御部150Aは、
図4に示す診断処理を実行する。
図4に示す診断処理を実行した制御部150Aは、まず、変数xを初期化し(ステップS101)、当該変数xに初期値である値「1」をセットする(ステップS102)。次に、制御部150Aは、第2の切り替え回路108(x)を端子a側に切り替える(ステップS201)。
【0053】
更に、制御部150Aは、第1の切り替え回路102(x)を端子bに切り替え(ステップS103)、出力切り替え回路104(x)をオフ状態にする(ステップS104)。これにより、センサ状態監視回路103(x)の診断が可能な状態となり、センサ状態監視回路103(x)から切り離されたセンサSSxは、故障診断中センサ状態監視回路109に接続されて、監視が継続される。
【0054】
この後、制御部150Aは、診断用信号発生回路106を制御して、診断用信号を発生させて出力する(ステップS105)。これにより、診断用信号が第1の切り替え回路102(x)を通じて、診断対象のセンサ状態監視回路103(x)に供給され、当該センサ状態監視回路103(x)が正常に動作していれば、検知信号が形成されて出力される。このため、制御部150Aは、センサ状態監視回路103(x)からの出力(検知信号)を確認する(ステップS106)。これにより、当該センサ状態監視回路103(x)が正常に動作しているか否かを確認(診断)できる。
【0055】
次に、制御部150は、第1の切り替え回路108(x)を端子b側に切り替え、第1の切り替え回路102(x)を端子a側に切り替え、出力切り替え回路104(x)をオン状態に戻す(ステップS202)。次に、制御部150は、変数xは、最終値である値nか否かを判別する(ステップS108)。ステップS108の判別処理において、変数xは、最終値ではないと判別した時には、変数xに値「1」を加算し、ステップS201からの処理を繰り返し、次のセンサ状態監視回路103(x)の診断を行う。
【0056】
ステップS108の判別処理において、変数xは、最終値である判別したとする。この場合、制御部150は、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)の全てについての確認結果(診断結果)を出力し(ステップS110)、この
図4に示すフローチャートの処理を終了する。なお、ステップS110の結果出力処理は、通信部105を通じて診断結果を警備会社等の通報先に通知したり、
図3には図示しなかったが、制御部150Aに無線または有線で接続された端末装置のディスプレイやプリンターから出力したりすることができる。
【0057】
このように、この第2の実施の形態の警備装置100Aの場合には、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)とは別に、故障診断中センサ状態監視回路109を備えるものである。これにより、診断対象のセンサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)に対応するセンサSS1、SS2、…、SSnによる異常の発生の検出を継続させ、異常の発生を検出した場合には、ただちに、所定通報先に通報を行うことができる。
【0058】
[第3の実施の形態]
上述した第2の実施の形態の警備装置100Aの場合には、診断対象のセンサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)とは別個に、故障診断中センサ状態監視回路109を設けるようにした。これにより、第2の実施の形態の警備装置100Aにおいては、対応するセンサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)から切り離された状態のセンサSS1、SS2、…、SSnで異常の発生を検知した場合にも通報を可能にした。
【0059】
しかし、
図1、
図3に示したように、警備装置には、一般に複数のセンサSS1、SS2、…、SSnが接続されるため、対応して複数のセンサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)が設けられる。そこで、この第3の実施の形態の警備装置は、診断(点検)対象のセンサ状態監視回路以外のセンサ状態監視回路を利用して、対応するセンサ状態監視回路から切り離された状態のセンサで異常の発生を検知した場合にも通報を可能するものである。
【0060】
<第3の実施の形態の警備装置100Bの構成例>
図5は、第3の実施の形態の警備装置100Bの構成例を説明するためのブロック図である。
図5に示す警備装置100Bおいて、
図1、
図3に示した第1、第2の実施の形態の警備装置100、100Aと同様に構成される部分には同じ参照符号を付し、当該部分の詳細な説明は重複するので省略する。
図5に示すように、第3の実施の形態の警備装置100Bの場合には、第3の切り替え回路111(1)、111(2)、…、111(n)と、第4の切り替え回路112(1)、112(2)、…、112(n)とを備えたものである。
【0061】
図5において、センサSS1、第3の切り替え回路111(1)、第4の切り替え回路112(1)、第1の切り替え回路102(1)、センサ状態監視回路103(1)、出力切り替え回路104(1)からなる部分が1つのまとまった信号線路となる。同様に、センサSS2、第3の切り替え回路111(2)、第4の切り替え回路112(2)、第1の切り替え回路102(2)、センサ状態監視回路103(2)、出力切り替え回路104(2)からなる部分が1つのまとまった信号線路となる。また、センサSSn、第3の切り替え回路111(n)、第4の切り替え回路112(n)、第1の切り替え回路102(n)、センサ状態監視回路103(n)、出力切り替え回路104(n)からなる部分が1つのまとまった信号線路となる。
【0062】
従って、センサSS1から見ると、センサ状態監視回路103(1)は自信号線路の回路であるが、センサ状態監視回路103(2)、…、103(n)は、他信号線路の回路となる。このように、自信号線路と同様の構成を有する他信号線路が存在する。この点を利用し、第3の実施の形態の警備装置100Bでは、上述もしたように、自信号線路のセンサ状態監視回路が診断対象になった場合には、他信号線路のセンサ状態監視回路を用いて、異常の発生の検出と通報を継続させる。
【0063】
図5に示すように、第3の切り替え回路111(1)、111(2)、…、111(n)は、センサ接続部101と第4の切り替え回路112(1)、112(2)、…、112(n)との間に設けられている。また、第4の切り替え回路112(1)、112(2)、…、112(n)は、第3の切り替え回路111(1)、111(2)、…、111(n)と、第1の切り替え回路102(1)、102(2)、…、102(n)との間に設けられている。
【0064】
第3の切り替え回路111(1)、111(2)、…、111(n)は、センサSS1、SS2、…、SSnからの出力信号の供給先を切り替える。供給先は2つあり、1つは第1の切り替え回路102(1)、102(2)、…、102(n)の端子aであり、他の1つは第4の切り替え回路112(1)、112(2)、…、112(n)の端子bである。すなわち、第3の切り替え回路111(m)は、自信号線路のセンサSSmからの出力信号を、自信号線路の第1の切り替え回路102(m)に供給するのか、第4の切り替え回路112(1)~112(n)に供給するのかを切り替えるものである。
【0065】
第4の切り替え回路112(1)、112(2)、…、112(n)は、他信号経路のセンサSS1、SS2、…、SSnからの出力信号を、自信号線路の第1の切り替え回路102(1)、102(2)、…、102(n)の端子aに供給するか否かを切り替える。すなわち、第4の切り替え回路112(1)、112(2)、…、112(n)は、他信号線路からのセンサの出力信号を、自信号線路の第1の切り替え回路に供給するか否かを切り替えるものである。
【0066】
制御部150Bは、CPU、ROM、RAM、不揮発性メモリなどを備えて構成されたマイクロプロセッサであり、基本的には、第1の実施の形態の警備装置100の制御部150と同様に警備装置100Bの各部を制御するものである。特に、制御部150Bは、第3の切り替え回路111(1)、111(2)、…、111(n)と、第4の切り替え回路112(1)、112(2)、…、112(n)との切り替え制御を行うことができるものである。
【0067】
第3の実施の形態の警備装置100Bにおいて、警備状態にある時には、第1の切り替え回路102(1)、102(2)、…、102(n)は、端子a側に切り替えられている。また、出力切り替え回路104(1)、104(2)、…、104(n)は、オン状態になるようにされている。更に、第3の切り替え回路111(1)、111(2)、…、111(n)は、端子b側に切り替えられ、第4の切り替え回路112(1)、112(2)、…、112(n)は、端子a側に切り替えられている。これにより、センサSS1、SS2、…、SSnからの出力信号が、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)に供給され、異常の発生を検知した場合には、通信部105を通じて即座に通報が行われる。
【0068】
このような構成を有する第3の実施の形態の警備装置100Bにおいて、例えば、センサ状態監視回路103(1)の診断を行う場合について考える。この場合、制御部150Bは、
図5に示すように、センサ状態監視回路103(1)に対応する回路部である、第1の切り替え回路102(1)を端子b側に切り替えると共に、出力切り替え回路104(1)をオフ状態に切り替える。また、制御部150Bは、第3の切り替え回路111(1)を端子a側に切り替える。さらに、制御部150Bは、第4の切り替え回路112(1)以外の第4の切り替え回路112(2)、…、112(n)を、端子b側に切り替える。
【0069】
従って、センサSS1は、第3の切り替え回路111(1)を通じて、第4の切り替え回路112(2)、…、112(n)の端子bに接続され、これらを通じて、第1の切り替え回路102(2)、…、102(n)に接続される。これにより、センサSS1からの出力信号は、診断対象のセンサ状態監視回路103(1)ではなく、他信号経路のセンサ状態監視回路103(2)、…、103(n)に供給される。この後、制御部150Aは、診断用信号発生回路106を制御して、診断用信号を発生させて出力させる。
【0070】
これにより、診断用信号発生回路106からの診断用信号が、第1の切り替え回路102(1)を通じて、センサ状態監視回路103(1)に供給される。センサ状態監視回路103(1)は、診断用信号に応じて、センサSS1において異常を検知した場合と同様に検知信号を形成し、これを出力する。上述したように、出力切り替え回路104(1)は、オフ状態にされているので、センサ状態監視回路103(1)からの検知信号は、制御部150Bだけに供給され、通信部105に供給されることはない。従って、警備会社等への通報は行われることなく、制御部150Bにおいて、センサ状態監視回路103(1)が正常に機能しているか否かが判別される。
【0071】
すなわち、センサ状態監視回路103が正常に機能している場合には、センサ状態監視回路103は、診断用信号発生回路106からの診断用信号に応じて検知信号を形成して出力する。このため、制御部150Bは、センサ状態監視回路103(1)から正常に検知信号が出力された場合には、センサ状態監視回路103が正常に機能していると判別する。逆に、制御部150Bは、診断用信号発生回路106からの診断用信号が、センサ状態監視回路103に供給されているにも関わらず、センサ状態監視回路103(1)から検知信号が出力されなかったとする。この場合には、センサ状態監視回路103(1)から検知信号が制御部150Bに供給されていないので、制御部150は、センサ状態監視回路103が正常に機能していない(故障している)と判別する。
【0072】
また、この第3の実施の形態の警備装置100Bにおいて、センサ状態監視回路103(1)が診断対象になっている場合においては、センサSS1からの出力信号は、他信号線路のセンサ状態監視回路103(2)、…、103(n)に供給される。これにより、センサ状態監視回路103(1)が診断中であっても、センサSS1において、異常の発生を検出した場合には、センサ状態監視回路103(2)、…、103(n)を通じて、所定の通報先に通報することができる。
【0073】
以上は、センサ状態監視回路103(1)を診断する場合の対応であるが、センサ状態監視回路103(2)、…、103(n)についても順番に同様の処理を行う。すなわち、第3の実施の形態の警備装置100Bにおいては、第1の切り替え回路102(1)、102(2)、…、102(n)と、出力切り替え回路104(1)、104(2)、…、104(n)とを順番に切り替える。同時に、警備装置100Bにおいては、第3の切り替え回路111(1)、111(2)、…、111(n)と、第4の切り替え回路112(1)、112(2)、…、112(n)についても順番に切り替える。
【0074】
これにより、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)のそれぞれに対して、順番に診断用信号を供給して、順番に診断することできる。しかも、診断対象のセンサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)に接続されるべきセンサSS1、SS2、…、SSnは、他信号経路のセンサ状態監視回路に接続される。これにより、診断対象のセンサ状態監視回路に対応するセンサにおいて、異常の発生を検出した場合であっても、これを取りこぼすことなく通報することができる。また、第2の実施の形態の警備装置100Aのように、故障診断中センサ状態監視回路109を別途設ける必要もない。
【0075】
なお、第3の実施の形態の警備装置100Bの場合には、診断対象のセンサ状態監視回路103(m)に対応するセンサSSm出力信号は、当該センサ状態監視回路103(m)以外の他信号線路のセンサ状態監視回路103(1)~103(n)に供給した。これにより、複数の他信号線路のセンサ状態監視回路103(1)~103(n)の中に不具合が生じているものがあっても、それを補完し、異常の発生が検知された場合に、所定の通報先に通報を行うことができる。
【0076】
もちろん、診断対象のセンサ状態監視回路103(m)に対応するセンサSSmの出力信号の供給先となるセンサ状態監視回路を1つ以上の適宜の数のセンサ状態監視回路とすることも可能である。また、最初は、診断対象のセンサ状態監視回路103(m)に対応するセンサの出力信号の供給先となるセンサ状態監視回路103を複数とする。しかし、その後においては、診断済みの適切に動作するセンサ状態監視回路103を1つだけ選択し、これに診断対象のセンサ状態監視回路103(m)に対応するセンサSSmの出力信号供給するように制御することも可能である。
【0077】
なお、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)について、複数個をまとめて診断を行うようにすることもできる。この場合には、診断対象になっている複数個のセンサ状態監視回路103に対応する複数個の第1の切り替え回路102を端子b側に切り替え、対応する複数個の出力切り替え回路104をオフ状態にする。更に、診断対象になっている複数個のセンサ状態監視回路103に対応する複数個の第3の切り替え回路111を端子a側に切り替え、第4の切り替え回路112(1)~114(n)を端子b側に切り替える。診断対象になっていないセンサ状態監視回路103が属する信号線路の各切り替え回路の状態は、通常の監視状態にあるときのままとする。これにより、複数のセンサ状態監視回路をまとめて診断できる。
【0078】
しかし、故障が生じているセンサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)を簡単かつ切に把握する必要がある。このため、故障診断中センサ状態監視回路109にかかる負荷も考慮し、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)を順番に診断する方式の方が好ましい。
【0079】
<第3の実施の形態の警備装置100Bで行われる処理の例>
図6は、第3の実施の形態の警備装置100Bで行われるセンサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)の処理を説明するためのフローチャートである。
図6に示す診断処理は、第3の実施の形態の警備装置100Bの制御部150Bによって実行される処理である。なお、
図6に示したフローチャートにおいて、
図2に示したフローチャートと同様に行われる処理ステップには、同じ参照符号を付し、当該処理ステップの説明は簡単にする。
【0080】
図6に示す診断処理の実行前には、第1の切り替え回路102(1)、102(2)、…、102(n)はいずれも端子a側に切り替えられており、出力切り替え回路104(1)、104(2)、…、104(n)はいずれもオン状態にされているものとする。また、第3の切り替え回路111(1)、111(2)、…、111(n)は、いずれも端子b側に切り替えられ、第4の切り替え回路112(1)、112(2)、…、112(n)は、いずれも端子a側に切り替えられているものとする。
【0081】
この第3の実施の形態の警備装置100Bにおいて、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)の診断を行う場合に、制御部150Bは、
図6に示す診断処理を実行する。
図6に示す診断処理を実行した制御部150Bは、まず、変数xを初期化し(ステップS101)、当該変数xに初期値である値「1」をセットする(ステップS102)。次に、制御部150Bは、第3の切り替え回路111(x)を端子a側に切り替える(ステップS301)。
【0082】
更に、制御部150Bは、第4の切り替え回路112(1)~112(n)の内、第4の切り替え回路112(x)以外の第4の切り替え回路を端子b側に切り替える(ステップS302)。このステップS302の処理は、例えば、変数xが値「1」である場合には、第4の切り替え回路112(1)以外の第4の切り替え回路112(2)、…、112(n)を端子b側に切り替える処理となる。
【0083】
さらに、制御部150Bは、第1の切り替え回路102(x)を端子bに切り替え(ステップS103)、出力切り替え回路104(x)をオフ状態にする(ステップS104)。これにより、センサ状態監視回路103(x)の診断が可能な状態となり、センサ状態監視回路103(x)から切り離されたセンサSSxは、他信号線路のセンサ状監視回路に接続されて、監視が継続される。
【0084】
この後、制御部150Bは、診断用信号発生回路106を制御して、診断用信号を発生させて出力する(ステップS105)。これにより、診断用信号が第1の切り替え回路102(x)を通じて、診断対象のセンサ状態監視回路103(x)に供給され、当該センサ状態監視回路103(x)が正常に動作していれば、検知信号が形成されて出力される。このため、制御部150Bは、センサ状態監視回路103(x)からの出力(検知信号)を確認する(ステップS106)。これにより、当該センサ状態監視回路103(x)が正常に動作しているか否かを確認(診断)できる。
【0085】
次に、制御部150Bは、第3の切り替え回路111(x)、第4の切り替え回路112(1)~112(n)、第1の切り替え回路102(x)、出力切り替え回路104(x)を元に戻す(ステップS303)。次に、制御部150Bは、変数xは、最終値である値nか否かを判別する(ステップS108)。ステップS108の判別処理において、変数xは、最終値ではないと判別した時には、変数xに値「1」を加算し(ステップS109)、ステップS301からの処理を繰り返し、次のセンサ状態監視回路の診断を行う。
【0086】
ステップS108の判別処理において、変数xは、最終値である判別したとする。この場合、制御部150Bは、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)の全てについての確認結果(診断結果)を出力し(ステップS110)、この
図6に示すフローチャートの処理を終了する。なお、ステップS110の結果出力処理は、通信部105を通じて診断結果を警備会社等の通報先に通知したり、
図5には図示しなかったが、制御部150Bに無線または有線で接続された端末装置のディスプレイやプリンターから出力したりすることができる。
【0087】
このように、第3の実施の形態の警備装置100Bの場合には、故障診断中のセンサ状態監視回路に対応するセンサの出力信号を、別の信号線路(他信号線路)のセンサ状態監視回路に監視させる。これにより、故障診断中のセンサ状態監視回路に対応するセンサで異常の発生が検出された場合でも、ただちに、所定通報先に通報を行うことができる。
【0088】
[実施の形態の効果]
異常の発生を検出するセンサSS1、SS2、…、SSnを介在させることなく、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)の診断を簡単かつ適切に行うことがきる。なお、センサ状態監視回路103(1)~103(n)の診断は、診断用信号発生回路106、トランジスタ107、及び第1の切り替え回路102(1)~102(n)を含む入力回路部全体の診断を行っていることと等価である。診断用信号発生回路106、トランジスタ107、及び第1の切り替え回路102(1)~102(n)が正常に機能していないと、センサ状態監視回路103(1)、103(2)、…、103(n)の診断はできないためである。
【0089】
同様に、上述した第2の実施の形態の場合には、センサ状態監視回路103(1)~103(n)の診断は、第2の切り替え回路108(1)~108(n)を含む入力回路部の診断を行っていることと等価である。また、上述した第3の実施の形態の場合には、センサ状態監視回路103(1)~103(n)の診断は、第3の切り替え回路111(1)~111(n)、第4の切り替え回路112(1)~112(n)を含む入力回路部の診断を行っていることと等価である。
【0090】
また、第2、第3の実施の形態の警備装置100A、100Bの場合には、診断対象のセンサ状態監視回路に対応するセンサにより異常の検出がされた場合であっても、所定の通報先に通報することができる。すなわち、診断処理が、異常の発生の検出や通報に支障を生じさせることがないようにできる。
【0091】
[変形例]
なお、上述した実施の形態では、センサ状態監視回路103(1)~103(n)の診断結果の出力は、制御部150、150A、150Bに接続された端末装置のディスプレイに表示したり、プリンターから出力したりするものとして説明した。しかし、これに限るものではない。診断結果であることを示す情報を付加した通報情報を、所定の通報先に送信するようにして、当該通報先において診断結果を把握するようにしてもよい。この場合には、出力切り替え回路104(1)~104(n)を設けなくてもよい。
【0092】
また、診断結果を制御部150、150A、150Bにおいてまとめ、これを所定の通報先などの決められた管理先に送信し、不具合が生じている場合の対応を取るようにすることもできる。
【0093】
また、センサ状態監視回路103(1)~103(n)の診断処理は、制御部150、150A、150Bの制御により定期的に行うことが可能である。もちろん、制御部150、150A、150Bに接続された操作部を通じて、警備装置100、100A、100Bに対して、直接に診断処理の実行を指示するようにして、適宜のタイミングで診断処理を行うこともできる。また、例えば、所定の通報先からの遠隔操作に応じて、定期的に、あるいは、随時に、行うこともできる。
【0094】
また、センサSS1~SSnやセンサ状態監視回路103(1)~103(n)とは別に、通信部105だけについて、正常に機能しているか否かの診断(点検)を行うようにすることも可能である。
【0095】
[その他]
上述の実施の形態の説明からも分かるように、請求項の診断用信号発生回路の機能は、実施の形態の警備装置100、100A、100Bの診断用信号発生回路106が実現している。請求項の第1の切り替え回路の機能は、実施の形態の警備装置100、100A、100Bの第1の切り替え回路102(1)、102(2)、…、102(n)が実現している。請求項の判別部の機能は、実施の形態の警備装置100、100A、100Bの制御部150、150A、150Bが実現している。請求項の第2の切り替え回路の機能は、実施の形態の警備装置100Aの第2の切り替え回路108(1)、108(2)、…、108(n)が実現している。請求項の診断中センサ状態監視回路の機能は、実施の形態の故障診断中センサ状態監視回路109が実現している。
【0096】
請求項の第3の切り替え回路の機能は、実施の形態の警備装置100Bの第3の切り替え回路111(1)、111(2)、…、111(n)が実現している。請求項の第4の切り替え回路の機能は、実施の形態の警備装置100Bの第4の切り替え回路112(1)、112(2)、…、112(n)が実現している。また、請求項の第1の制御部の機能は、実施の形態の警備装置100、100A、100Bの制御部150、150A、150Bが実現している。請求項の第2の制御部の機能は、実施の形態の警備装置100Aの制御部150Aが実現し、請求項の第3の制御部及び第4の制御部の機能は、実施の形態の警備装置100Bの制御部150Bが実現している。
【符号の説明】
【0097】
100、100A、100B…警備装置、SS1、SS2、…、SSn…センサ、101…センサ接続部、102(1)、102(2)、…、102(n)…第1の切り替え回路、103(1)、103(2)、…、103(n)…センサ状態監視回路、104(1)、104(2)、…、104(n)…出力切り替え回路、105…通信部、106…診断用信号発生回路、107…トランジスタ、108(1)、108(2)、…、108(n)…第2の切り替え回路、109…故障診断中センサ状態監視回路、111(1)、111(2)、…、111(n)…第3の切り替え回路、112(1)、112(2)、…、112(n)…第4の切り替え回路