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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022138445
(43)【公開日】2022-09-26
(54)【発明の名称】スイッチ装置
(51)【国際特許分類】
   H01H 13/04 20060101AFI20220915BHJP
   F16B 5/07 20060101ALI20220915BHJP
   F16B 7/22 20060101ALI20220915BHJP
【FI】
H01H13/04 C
F16B5/07 L
F16B7/22
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021038329
(22)【出願日】2021-03-10
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000222934
【氏名又は名称】東洋電装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100126664
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 慎吾
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】藤 昭徳
(72)【発明者】
【氏名】新井 倫人
(72)【発明者】
【氏名】冨永 祐介
(72)【発明者】
【氏名】河原 竜
(72)【発明者】
【氏名】花崎 芳和
【テーマコード(参考)】
3J001
3J039
5G206
【Fターム(参考)】
3J001JD29
3J039AA03
3J039BB01
5G206AS02N
5G206ES16N
5G206GS28
5G206KS16
5G206KS38
5G206KS39
5G206KU48
(57)【要約】
【課題】スイッチホルダーに対するスイッチの着脱を容易に行うことができるスイッチ装置を提供する。
【解決手段】互いに接離する接点を収容するスリーブ21を備えるストップスイッチ20と、ストップスイッチ20を収容するスイッチ挿入孔3bを備えるレバーホルダー3と、を備えるスイッチ装置10において、スリーブ21の外周部には、ストップスイッチ20がスイッチ挿入孔3bに挿入されたときに、スイッチ挿入孔3bの内周部に備えた係合孔3eに対して、弾性を利用して嵌め込まれるスナップフィット26aを備えている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接点(38,43)を収容するハウジング(21)を備えるスイッチ(20)と、
前記スイッチ(20)を収容する収容部(3b)を備えるスイッチホルダー(3)と、
を備えるスイッチ装置において、
前記ハウジング(21)の外周部(26j)および前記収容部(3b)の内周部(3h)の一方には、前記スイッチ(20)が前記収容部(3b)に収容されたときに、前記外周部(26j)および前記内周部(3h)の他方に備えた被係合部(3e)に対して、弾性を利用して嵌め込まれる係合部(26a)を備えていることを特徴とするスイッチ装置。
【請求項2】
前記係合部(26a)および前記被係合部(3e)は、前記収容部(3b)に収容した前記スイッチ(20)における、前記収容部(3b)の挿入口(3c)側への抜け止めとなるスナップフィット構造(22)を構成していることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置。
【請求項3】
前記係合部(26a)は、筒状の前記ハウジング(21)に備えられ、
前記係合部(26a)は、前記ハウジング(21)に接続される基端部(26w)から前記収容部(3b)の挿入口(3c)側に向けて、前記ハウジング(21)の外周側に広がりつつ延び、
前記係合部(26a)の先端側には、前記外周側に突出し、前記収容部(3b)の内周部(3h)に備えられた前記被係合部(3e)に入り込んで係合する係合凸部(26t)と、前記係合凸部(26t)よりも先端側に延び、前記係合凸部(26t)よりも前記外周側への高さが低く形成された先端延出部(26v)と、前記係合凸部(26t)および先端延出部(26v)の間に形成される段部(26g)と、を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスイッチ装置。
【請求項4】
前記係合部(26a)は、前記ハウジング(21)の軸方向中央よりも前記挿入口(3c)と反対側に設けられていることを特徴とする請求項3に記載のスイッチ装置。
【請求項5】
前記スイッチ(20)は、前記ハウジング(21)の外周部(26j)に、前記スイッチホルダー(3)の内周部(3h)に備えた第二被係合部(3f)に係合する第二係合部(26b)を備え、
前記第二係合部(26b)が前記第二被係合部(3f)に係合することで、前記収容部(3b)に対する前記スイッチ(20)の軸方向位置および周方向位置が規定されることを特徴とする請求項3又は4に記載のスイッチ装置。
【請求項6】
前記係合部(26a)は、前記ハウジング(21)の径方向に平行な幅方向で、前記第二係合部(26b)よりも幅広に形成されていることを特徴とする請求項5に記載のスイッチ装置。
【請求項7】
前記係合部(26a)および前記第二係合部(26b)は、前記ハウジング(21)の軸方向に平行な直線上に配置されていることを特徴とする請求項5又は6に記載のスイッチ装置。
【請求項8】
前記段部(26g)は、前記収容部(3b)の挿入口(3c)側に向けて凸状に湾曲し、
前記被係合部(3e)は、前記段部(26g)の湾曲形状に沿うように凹状に湾曲していること特徴とする請求項3から7の何れか1項に記載のスイッチ装置。
【請求項9】
前記係合部(26a)は、前記基端部(26w)から前記係合凸部(26t)まで、前記ハウジング(21)の径方向で次第に厚くなることを特徴とする請求項3から8の何れか1項に記載のスイッチ装置。
【請求項10】
前記係合部(26a)は、前記ハウジング(21)の径方向外側に位置する外面(26r)が、前記径方向外側に向けて凸状に湾曲し、前記ハウジング(21)の径方向内側に位置する内面(26s)が、前記径方向に平行な平面状に形成されていること特徴とする請求項3から9の何れか1項に記載のスイッチ装置。
【請求項11】
前記係合部(26a)は、前記内面(26s)よりも前記径方向内側に弾性変形用の空間(K)を有し、
前記空間(K)は、前記径方向で前記ハウジング(21)の外側に開放していること特徴とする請求項10に記載のスイッチ装置。
【請求項12】
前記被係合部(3e)は、前記収容部(3b)の内周部(3h)から前記スイッチホルダー(3)の外面まで貫通する貫通孔であること特徴とする請求項1から11の何れか1項に記載のスイッチ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スイッチ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両に備えるスイッチ装置において、バーハンドルに取付けられたハンドルブラケット(スイッチホルダー)にスイッチ挿入孔が設けられ、このスイッチ挿入孔にスイッチが挿入されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
スイッチは、可動接点、固定接点などを収容する筒状のスリーブ(ハウジング)を備え、このスリーブの外周部に、スイッチ挿入孔からの抜け止めとなる外周凸部を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-238472号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の構成においては、ハンドルブラケットにスイッチを取り付けたり取り外したりする際に、上記したスリーブの外周凸部をスイッチ挿入孔に対して縮径させる必要があり、スイッチのスイッチ挿入孔に対する抜き差し作業に大きな力を必要とするため、取り付けや取り外しの作業に手間取っていた。
【0005】
そこで本発明は、スイッチホルダーに対するスイッチの着脱を容易に行うことができるスイッチ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、接点(38,43)を収容するハウジング(21)を備えるスイッチ(20)と、前記スイッチ(20)を収容する収容部(3b)を備えるスイッチホルダー(3)と、を備えるスイッチ装置において、前記ハウジング(21)の外周部(26j)および前記収容部(3b)の内周部(3h)の一方には、前記スイッチ(20)が前記収容部(3b)に収容されたときに、前記外周部(26j)および前記内周部(3h)の他方に備えた被係合部(3e)に対して、弾性を利用して嵌め込まれる係合部(26a)を備えていることを特徴とするスイッチ装置を提供する。
この構成によれば、スイッチのハウジングの外周部および収容部の内周部に振り分けて設けた係合部および被係合部によって、スイッチの収容部からの抜け止め構造が構成される。これにより、スイッチの着脱時にハウジングを縮径させたり圧入や加締めを実施または解除したりするような大きな力の作業が不要となり、スイッチホルダーに対するスイッチの着脱を容易にすることができる。
【0007】
請求項2に記載した発明は、前記係合部(26a)および前記被係合部(3e)は、前記収容部(3b)に収容した前記スイッチ(20)における、前記収容部(3b)の挿入口(3c)側への抜け止めとなるスナップフィット構造(22)を構成していることを特徴とする。
この構成によれば、スナップフィット構造によってスイッチの抜け止め構造を簡素に構成することができる。
【0008】
請求項3に記載した発明は、前記係合部(26a)は、筒状の前記ハウジング(21)に備えられ、前記係合部(26a)は、前記ハウジング(21)に接続される基端部(26w)から前記収容部(3b)の挿入口(3c)側に向けて、前記ハウジング(21)の外周側に広がりつつ延び、前記係合部(26a)の先端側には、前記外周側に突出し、前記収容部(3b)の内周部(3h)に備えられた前記被係合部(3e)に入り込んで係合する係合凸部(26t)と、前記係合凸部(26t)よりも先端側に延び、前記係合凸部(26t)よりも前記外周側への高さが低く形成された先端延出部(26v)と、前記係合凸部(26t)および先端延出部(26v)の間に形成される段部(26g)と、を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、係合部における被係合部に入り込む係合凸部よりも先端側に、係合凸部よりも高さが低い先端延出部を段差状に備えることで、係合部の先端側が被係合部に入り込んだ際、先端延出部によって適切な係合深さを維持することが可能となる。これにより、係合部が被係合部に入り込み過ぎることを抑え、係合部および被係合部の係合を解除しやすくし、スイッチの取り外しを容易にすることができる。
また、被係合部と先端延出部とを当接させることで、スイッチのガタの発生を抑制することができる。
【0009】
請求項4に記載した発明は、前記係合部(26a)は、前記ハウジング(21)の軸方向中央よりも前記挿入口(3c)と反対側に設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、ハウジングの軸方向中央よりも挿入口と反対側からの押し操作により、スイッチをスイッチホルダーから取り外す際に、ハウジングを押す位置から係合部までの距離を短くすることができる。
【0010】
請求項5に記載した発明は、前記スイッチ(20)は、前記ハウジング(21)の外周部(26j)に、前記スイッチホルダー(3)の内周部(3h)に備えた第二被係合部(3f)に係合する第二係合部(26b)を備え、前記第二係合部(26b)が前記第二被係合部(3f)に係合することで、前記収容部(3b)に対する前記スイッチ(20)の軸方向位置および周方向位置が規定されることを特徴とする。
この構成によれば、第二係合部および第二被係合部の係合により、収容部に対してスイッチの軸方向位置および周方向位置を規定することができる。これにより、第二係合部および第二被係合部を係合させつつスイッチを収容部に挿入するのみで、スイッチを規定位置に容易に取り付けることができる。
【0011】
請求項6に記載した発明は、前記係合部(26a)は、前記ハウジング(21)の径方向に平行な幅方向で、前記第二係合部(26b)よりも幅広に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、係合部の強度向上を図り、スイッチの強固な抜け止めとすることができる。
【0012】
請求項7に記載した発明は、前記係合部(26a)および前記第二係合部(26b)は、前記ハウジング(21)の軸方向に平行な直線(T)上に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、スイッチにおける軸方向と交差する幅方向の小型化を図ることができる。また、スイッチおよび収容部の形状の簡素化を図り、製造を容易にすることができる。また、収容部に対するスイッチの軸方向の押し引きに対し、係合部および第二係合部が同一直線上で荷重を受けるので、係合部および第二係合部の間に回転方向の荷重(偶力)が発生せず、スイッチのガタの発生を抑制することができる。
【0013】
請求項8に記載した発明は、前記係合部(26a)の段部(26g)は、前記収容部(3b)の挿入口(3c)側に向けて凸状に湾曲し、前記被係合部(3e)は、前記段部(26g)の湾曲形状に沿うように凹状に湾曲していること特徴とする。
この構成によれば、段部を被係合部に係合させやすくなり、スイッチの抜け止めを確実に実施することができる。
【0014】
請求項9に記載した発明は、前記係合部(26a)は、前記基端部(26w)から前記係合凸部(26t)まで、前記ハウジング(21)の径方向で次第に厚くなることを特徴とする。
この構成によれば、係合部の基端部側から係合凸部側へ、収容部の挿入口の周縁を摺接させつつ、係合部を弾性変形させることが可能となる。すなわち、係合部の厚さを連続的に徐変させることで、係合部の基端部から係合凸部までの外面をガイド面として利用可能となる。これにより、スイッチを収容部に挿入しつつ係合部を弾性変形させることが可能となり、スイッチを容易に取り付けることができる。また、基端部の厚さを抑え、係合部を弾性変形させやすくすることができる。
【0015】
請求項10に記載した発明は、前記係合部(26a)は、前記ハウジング(21)の径方向外側に位置する外面(26r)が、前記径方向外側に向けて凸状に湾曲し、前記ハウジング(21)の径方向内側に位置する内面(26s)が、前記径方向に平行な平面状に形成されていること特徴とする。
この構成によれば、収容部の内周面に対して係合部の凸状に湾曲した外面が摺動しやすく、スイッチの着脱を容易にすることができる。また、ハウジングを成型する場合に、係合部の周囲を径方向で型抜きすることができ、係合部の成形を容易にすることができる。
【0016】
請求項11に記載した発明は、前記係合部(26a)は、前記内面(26s)よりも前記径方向内側に弾性変形用の空間(K)を有し、前記空間(K)は、前記径方向で前記ハウジング(21)の外側に開放していること特徴とする。
この構成によれば、ハウジングを成型する場合に、係合部の径方向内側の空間を、ハウジングの径方向での型抜きで成形することができ、係合部の成形を容易にすることができる。
【0017】
請求項12に記載した発明は、前記被係合部(3e)は、前記収容部(3b)の内周部(3h)から前記スイッチホルダー(3)の外面まで貫通する貫通孔であること特徴とする。
この構成によれば、スイッチホルダーの外面側から被係合部に工具や治具等を差し込んで係止部を弾性変形させることが可能であり、スイッチの取り外しを容易に行うことができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、スイッチホルダーに対するスイッチの着脱を容易に行うことができるスイッチ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施形態のブレーキ操作部を示す説明図である。
図2】上記ブレーキ操作部のストップスイッチの取付状態を示す斜視図である。
図3図2のIII矢視図であり、レバーホルダーの一部断面を含む。
図4】上記ストップスイッチの一部断面を含む斜視図である。
図5】上記ストップスイッチの軸方向に沿う断面図である。
図6図5のVI矢視図であり、レバーホルダーの一部断面を含む。
図7】上記ストップスイッチの抜け止め構造を示す図5の拡大断面図であり、(a)はスナップフィットの係合前、(b)はスナップフィットの係合後をそれぞれ示す。
図8】上記ストップスイッチのスナップフィット部分の型抜き方向を示す斜視図である。
図9】上記ストップスイッチの変形例の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UPが示されている。
【0021】
図1は、例えば自動二輪車の操舵用のバーハンドル11に取り付けられたブレーキ操作部1を示している。ブレーキ操作部1は、レバーホルダー(スイッチホルダー)3、ブレーキレバー(操作子)4、ブレーキケーブル6、ストップスイッチ(スイッチ)20を備えている。
【0022】
レバーホルダー3は、バーハンドル11における乗員が把持するグリップ部の基端近くに取り付けられている。
ブレーキレバー4は、車両上下方向に延びるレバー支軸12を介してレバーホルダー3に揺動可能に支持されている。ブレーキレバー4は、グリップ部を把持した手で図中矢印A方向に揺動操作可能である。
【0023】
ブレーキケーブル6は、アウタケーブル6aと、アウタケーブル6a内に移動可能に挿入されたインナワイヤ6bと、を備えている。アウタケーブル6aの一端部6a1は、レバーホルダー3における車両前方側に延びる前方延出部3aに連結されている。インナワイヤ6bの一端部6b1は、ブレーキレバー4のレバー支軸12側の前端揺動部4aに連結されている。アウタケーブル6aおよびインナワイヤ6bの各他端部は、不図示のブレーキ装置に連結されている。
【0024】
レバーホルダー3の前方延出部3aには、ブレーキレバー4を操作したときに、車体後部に備えるストップランプ(ブレーキランプ)を点灯させるためのストップスイッチ20が取り付けられている。ストップスイッチ20は、ブレーキレバー4の操作に伴ってオン、オフされる。例えば、図1に示したように、ブレーキレバー4を操作しない状態では、ブレーキレバー4の車幅方向内側の端面4bが、レバーホルダー3の前方延出部3aの車幅方向外側の端面3xに突き当たる。このとき、ストップスイッチ20の検出端部31aが、ブレーキレバー4の端面4bに押され、ストップスイッチ20のハウジング内(後述するスリーブ21内)に没入する。この状態では、ストップスイッチ20がオフになり、ストップランプが消灯する。
【0025】
この状態から、ブレーキ装置を制動操作するために、ブレーキレバー4が操作されて図中矢印Aに引かれ、レバー支軸12を中心に後方(グリップ部側)へ揺動すると、ブレーキレバー4の前記端面4bがレバーホルダー3の前記端面3xから離れる。このとき、ストップスイッチ20の検出端部31aは、ハウジング内に収容した付勢部材(後述する圧縮コイルバネ25)の付勢力によって、ブレーキレバー4の端面4bの移動に追従するように、レバーホルダー3の端面3xから突出する。この状態では、ストップスイッチ20がオンになり、ストップランプが点灯する。
【0026】
図2図5に示すように、ストップスイッチ20は、略円筒状の外形を有している。ストップスイッチ20は、レバーホルダー3に形成されたスイッチ挿入孔(収容部)3bに挿入されて支持されている。
ストップスイッチ20は、その外形を形成する円筒状のスリーブ(ハウジング)21と、スリーブ21の軸方向一端側の内部に軸方向で往復動可能に挿入されて支持される可動子24と、を備えている。スリーブ21内には、可動子24の他に接点などが収容されている。図中符号21aはスリーブ21ひいてはストップスイッチ20の中心軸線を示す。
【0027】
スリーブ21は、概ね軸方向の全長に渡る円筒状のスリーブ本体26と、スリーブ本体26の軸方向一端側に外嵌される有底円筒状のスリーブ端部27と、に分割して構成されている。スリーブ本体26およびスリーブ端部27は、それぞれ絶縁性の合成樹脂による一体成型品である。
【0028】
スリーブ本体26は、スイッチ挿入孔3bからの抜け止めとなるスナップフィット(係合片、係合部)26aと、スイッチ挿入孔3bの挿入口3cからストップスイッチ20を挿入したときの挿入深さを定める位置決め凸部(第二係合部)26bと、を備えている。スナップフィット26aおよび位置決め凸部26bは、例えば車両装着状態での下部に配置されている。スリーブ本体26の軸方向一端側の外周には、スリーブ端部27と係合する係合爪26cが、軸線21a中心の周方向に間隔を空けて複数形成されている。
図2図3は、スナップフィット26aがレバーホルダー3側と係合し、ストップスイッチ20がスイッチ挿入孔3bから抜け止めされた状態を示す。
【0029】
スリーブ端部27は、軸方向と直交する板状をなしてスリーブ本体26の軸方向一端の開口部26dを塞ぐように配置される底部27aと、底部27aの周縁部から軸方向他端側に延びる円筒状の筒状部27bと、を備えている。
【0030】
底部27aは、可動子24の可動子本体31の検出端部31aを軸方向で出没させる端部挿通孔27cを備えている。筒状部27bは、スリーブ本体26の複数の係合爪26cを係合させる複数の係合孔27dと、車両装着状態での下部に形成された下部孔27eと、を備えている。下部孔27eは、スリーブ本体26の軸方向一端部の下部に形成された下部切欠き部26eと共に、スリーブ21の下部に水抜き部を形成する。
【0031】
スナップフィット26aは、レバーホルダー3のスイッチ挿入孔3bの下部に形成された係合孔(被係合部)3eに係合する。スナップフィット26aは、ストップスイッチ20の軸方向他端側の端部を、スリーブ本体26に一体化された基端部26wとする。スナップフィット26aは、スリーブ21に接続される基端部26wから軸方向一端側(挿入口3c側)に向けて、スリーブ21の外周側に広がりつつ延びている。
【0032】
スナップフィット26aにおけるストップスイッチ20の径方向外側に位置する外周面(外面)を符号26r、径方向内側に位置する内面を符号26sでそれぞれ示す。スナップフィット26aの軸方向一端側の先端部には、外周面26rを径方向内側に変化させる段差面(段部)26gが形成されている。段差面26gは、軸方向一端側を向く面であり、この段差面26gよりも軸方向一端側に、径方向内側に変化した変位面(傾斜面)26uが形成されている。
【0033】
スナップフィット26aは、径方向を厚さ方向とした板状(概ね内面26sに沿う板状)をなしている。スナップフィット26aの先端部には、径方向外側に突出し、スイッチ挿入孔3bの内周面(内周部)3hに開口する係合孔3eの上端開口に入り込んで係合可能な係合凸部26tと、係合凸部26tよりも先端側に延び、径方向外側への高さは係合凸部26tよりも低くされた先端延出部26vと、を備えている。係合凸部26tと先端延出部26vとは、段部26gを介して径方向高さを変化させている。
【0034】
レバーホルダー3の下面3dには、係合孔3eの下端が開口している。係合孔3eは、スナップフィット26aのレバーホルダー3側への係合を解除するための押圧治具(不図示)を挿入可能である。係合孔3eに押圧治具を挿入してスナップフィット26aを上方へ押圧することで、係合孔3eの上端(開口縁部3j)に対するスナップフィット26aの段差面26gの係合が解除され、ストップスイッチ20をスイッチ挿入孔3bから軸方向一端側へ引き抜くことが可能である。
【0035】
レバーホルダー3の下面3d側には、スイッチ挿入孔3bの軸方向一端側の下部を切り欠く切り欠き部3fが形成されている。切り欠き部3fは、レバーホルダー3の前方延出部3aの外側端面3xから軸方向他端側に延びる幅広部3pと、幅広部3pの軸方向他端側に連なる狭幅部3rと、を備えている。
【0036】
幅広部3pは、スリーブ端部27の底部27aの下方に形成された延長片27fを上方から入り込ませる。幅広部3pを設けることで、作業者が指先を入れて延長片27fを軸方向一端側に移動させることが可能である。すなわち、係合孔3eに対するスナップフィット26aの係合を解除した状態であれば、延長片27fを利用してストップスイッチ20をスイッチ挿入孔3bから抜き出すことが可能である。
【0037】
狭幅部3rは、スリーブ本体26の位置決め凸部26bを嵌合させるように入り込ませる。狭幅部3rに位置決め凸部26bが入り込むことで、スイッチ挿入孔3b内でのストップスイッチ20の軸心回りの回動が規制される。狭幅部3rに位置決め凸部26bが入り込んで摺動することで、位置決め凸部26bを狭幅部3rでガイドしながらストップスイッチ20を挿入することができる。
【0038】
狭幅部3rは、外側端面3xから軸方向他側へ距離Lだけ離れた位置に、スイッチ挿入孔3bへのストップスイッチ20の挿入深さを決める位置決め面3kを備えている。位置決め面3kは、切り欠き部3fの最も奥に位置し、この位置決め面3kにストップスイッチ20の位置決め凸部26bの一端面26hが突き当たることで、スイッチ挿入孔3b内へのストップスイッチ20の挿入位置が規定される。
上記したレバーホルダー3およびストップスイッチ20は、スイッチ装置10を構成している。
【0039】
図3は、ストップスイッチ20を図2の矢印III方向から見た側面視と、レバーホルダー3のスイッチ挿入孔3b周りの断面と、を示している。前記断面は、スイッチ挿入孔3bの中心軸線を通り前記矢印IIIと直交する断面である。スイッチ挿入孔3bの中心軸線は、ストップスイッチ20のスリーブ21の中心軸線21aと一致する。実施形態では、軸線21aに沿う方向を「軸方向」、軸線21aと直交する方向を「径方向」、軸線21a中心の周回方向を「周方向」、とする。
【0040】
スリーブ21の主要部を構成するスリーブ本体26は、その外周面26jよりも径方向外側に突出するスナップフィット26aおよび位置決め凸部26bを備えている。
ストップスイッチ20がスイッチ挿入孔3bに挿入されたとき、スナップフィット26aは、係合孔3eと係合していない状態(軸方向でずれた状態)では、スイッチ挿入孔3bの内周面3hを押圧しつつ、その反力で径方向内側に弾性変形する。スナップフィット26aは、後述する係合凸部26t周辺の軸方向位置が係合孔3eと重なると、前記弾性変形を復元させ、係合凸部26t周辺を係合孔3eに入り込ませて係合させる。スナップフィット26aは、係合孔3eに係合した状態でも前記弾性変形の一部が残っており、後述する傾斜面26uを係合孔3eの開口縁部3jの角部3mに当接させる。
【0041】
レバーホルダー3の係合孔3eは、レバーホルダー3の下面3dからスイッチ挿入孔3bの内周面3hまで上下方向で貫通している。
ストップスイッチ20がスイッチ挿入孔3bに挿入された状態では、スナップフィット26aの先端部は、係合孔3eの内周面3n側の開口縁部3jに当接して係合している。これにより、ストップスイッチ20は、軸方向一端側(挿入口3c側)への移動、すなわちスイッチ挿入孔3bから抜け出す方向への移動が規制される。
【0042】
スナップフィット26a(特に係合凸部26t)と係合孔3e(特に開口縁部3j)とは、ストップスイッチ20の抜け止め構造としてのスナップフィット構造22を構成している。
なお、「スナップフィット」とは、プラスチックなどの結合に用いられる機械的な接合法であるが、実施形態では、ストップスイッチ20の構成および抜け止め構造の各名称として「スナップフィット」を用いている。
開口縁部3jは、スイッチ挿入孔3bの内周面3hにおける係合孔3eの周囲と、係合孔3eの内周面3nにおける上端開口近傍と、これらの間の角部3mと、を含む。開口縁部3jは、スイッチ挿入孔3bの内周面3hとともに、スイッチ挿入孔3bの内周部に含む。
【0043】
上記したように、レバーホルダー3にストップスイッチ20を取り付ける際には、スナップフィット26aを弾性変形させつつストップスイッチ20をスイッチ挿入孔3bに挿入する。このとき、位置決め凸部26bを切り欠き部3fに進入させて位置決め面3kまで押し込む。これにより、ストップスイッチ20が周方向および軸方向で位置決めされ、かつこの時点でスナップフィット26aが係合孔3eに達することで、スナップフィット26aが係合孔3eに係合し、ストップスイッチ20のスイッチ挿入孔3bからの抜け止めがなされる。このように、ストップスイッチ20の取り付けを容易に行うことができる。
【0044】
<ストップスイッチ>
図4図5は、ストップスイッチ20のオン状態(ブレーキレバー4を引く操作がなされた状態)を示している。
ストップスイッチ20は、スリーブ21内に、可動子24、固定部23および圧縮コイルバネ25を収容している。
【0045】
固定部23は、スリーブ21内の軸方向他端側に配置されて固定された挿入部材34と、挿入部材34の軸方向一端側からさらに軸方向一端側へ延びる一対のスリーブ側端子35と、を備えている。
【0046】
挿入部材34は、絶縁性の合成樹脂からなる一体成型品であり、軸方向に沿う円柱状に形成されている。挿入部材34は、軸方向他端側に形成された拡径部34aと、拡径部34aの軸方向一端側に延びる延出部34bと、を備えている。拡径部34aは、外周部にOリング36が装着され、スリーブ21の軸方向他端部内に嵌入されることで、スリーブ21の軸方向他端の開口部26d1を閉塞する。挿入部材34の軸方向他端には、一対の導線33が差し込まれて固定されている。一対の導線33は、一対のスリーブ側端子35にそれぞれ個別に接続されている。
【0047】
延出部34bは、拡径部34aよりも例えば上下方向の幅が狭く、スリーブ21の内周面との間に適宜隙間を有している。
一対のスリーブ側端子35は、長手方向を軸方向に向けた帯状の弾性片37と、弾性片37に固定されるスリーブ側接点(固定接点、接点機能部)38と、を備えている。
【0048】
弾性片37は、導電性を有するバネ材で形成されている。弾性片37は、軸方向他端側(基端側)を挿入部材34に固定し、軸方向一端側(先端側)を自由端としている。弾性片37は、軸線21aに直交する径方向に厚さ方向を向けるように配置され、先端側を径方向で変位させるように弾性変形可能である。この弾性変形により、弾性片37の先端側に設けたスリーブ側接点38と、可動子24に設けた可動接点(相手側接点機能部)43と、が互いに接続、離間する。
【0049】
以下、一対のスリーブ側端子35の対向方向を上下方向として説明することがあるが、一対のスリーブ側端子35の対向方向は上下方向に限るものではない。
一対のスリーブ側端子35の間には、可動子24に設けられた可動端子41が配置されている。一対のスリーブ側端子35の各スリーブ側接点38の間には、可動端子41の可動接点43が配置されている。
【0050】
一対のスリーブ側端子35は、弾性片37がもつバネ力によって、互いに接近する側に付勢されている。一対のスリーブ側端子35は、可動子24の往復動に伴い、可動子24から入力を受けて弾性変形する。
【0051】
弾性片37は、板材に曲げ加工等を施して形成されている。弾性片37は、軸方向他端側から順に、導線接続部37a、径方向延出部37b、軸方向延出部37c、開閉機能部37dを備えている。
【0052】
導線接続部37aは、挿入部材34内で導線33に電気的に接続されている。
径方向延出部37bは、導線接続部37aの軸方向一端側からスリーブ本体26の内周面26fに向けて屈曲して径方向に延びている。
軸方向延出部37cは、径方向延出部37bの径方向外側から軸方向一端側に向けて屈曲して軸方向に延びている。
【0053】
開閉機能部37dは、軸方向延出部37cの軸方向一端部に形成されている。開閉機能部37dは、可動子24の移動に伴い可動子本体31の可動側開閉機能部31bに接触するように、可動子24に向けて(径方向内側に向けて)凸となる湾曲形状に形成されている。
【0054】
スリーブ側接点38は、弾性片37の軸方向延出部37cの開閉機能部37d寄り(軸方向一端側)に配置されている。スリーブ側接点38は、開閉機能部37dよりも軸方向他端側に配置されている。スリーブ側接点38は、弾性片37の軸方向延出部37cを径方向で貫通し、軸方向延出部37cの径方向の両面から上下に突出する態様で弾性片37に取り付けられている。
【0055】
開閉機能部37dと接点機能部(スリーブ側接点38)とは、互いに別体に構成され、かつ互いに別材料で形成されている。例えば、弾性片37の材質は、C5210(バネ用りん青銅)であり、スリーブ側接点38の材質は、Ag-Cu合金である。
【0056】
可動子24は、可動子本体31と、可動子本体31にインサートされた可動端子41と、を備えている。
可動子本体31は、絶縁性の合成樹脂による成型品であり、成型時に可動端子41をインサートしたインサート成形品である。
可動子本体31の軸方向他端部と挿入部材34の軸方向一端部との間には、圧縮コイルバネ25が縮設されている。可動子本体31は、圧縮コイルバネ25により、挿入部材34ひいてはスリーブ21に対して軸方向一端側に付勢されている。
【0057】
可動子本体31は、軸方向他端側から順に、バネ支持部31c、板状部31d、可動側開閉機能部31b、ガイドフランジ部31eおよび検出端部31aを備えている。
【0058】
バネ支持部31cは、可動子本体31の軸方向他端部に設けられ、圧縮コイルバネ25の軸方向一端部を支持している。
板状部31dは、バネ支持部31cから軸方向一端側へ延びる。板状部31dは、一対のスリーブ側端子35の対向方向を厚さ方向とした板状に形成されている。板状部31dは、上下方向厚さを抑えた偏平の壁状に形成されている。
【0059】
可動側開閉機能部31bは、板状部31dの軸方向一端部から板状部31dの厚さ方向で拡幅するように、板状部31dの上下に形成されている。上下一対の可動側開閉機能部31bは、上下一対のスリーブ側端子35の開閉機能部37dに対し、それぞれ接触可能な湾曲角部31fおよび頂面部31gを形成している。
【0060】
湾曲角部31fは、可動子24の移動に伴い、スリーブ側端子35の開閉機能部37dに接触し、スリーブ側端子35を緩やかに弾性変形させる。湾曲角部31fは、特に可動子24が軸方向他端側に移動したとき、すなわち一対のスリーブ側端子35が弾性片37の付勢力に抗して押し開かれるとき、スリーブ側端子35の開閉機能部37dとの間の摺動を滑らかにする。湾曲角部31fは、上下方向外側かつ軸方向他端側に向けて凸となる湾曲形状に形成されている。
【0061】
頂面部31gは、軸方向と平行に形成され、開閉機能部37dを介して乗り上がったスリーブ側端子35の開閉機能部37dを軸方向に沿って摺動させる。
【0062】
ガイドフランジ部31eは、一対の可動側開閉機能部31bの軸方向一端側に隣接して設けられている。ガイドフランジ部31eは、スリーブ21と同軸の円弧状の外周面を有し、この外周面をスリーブ本体26の内周面26fに摺接させる。ガイドフランジ部31eは、圧縮コイルバネ25に付勢された可動子24が軸方向一端側に移動することで、スリーブ端部27の底部27aに突き当たる。これにより、検出端部31aの軸方向一端側への移動が制限されない状態(ストップスイッチ20のオン状態)において、可動子24の軸方向一端側への移動が制限され、可動子24の軸方向位置が規定される。
【0063】
検出端部31aは、スリーブ21と同軸の小径円柱状をなし、ガイドフランジ部31eの軸方向一端側に延びる。検出端部31aは、スリーブ端部27の端部挿通孔27cに挿通されている。検出端部31aの先端部は、半球状に形成されている。
【0064】
可動端子41は、可動子本体31の板状部31d内に厚さ方向を揃えてインサートされたプレート42と、プレート42および板状部31dを厚さ方向で貫通し、板状部31dの厚さ方向の両面から突出するように設けられた単一の可動接点43と、を備えている。
プレート42の材質は、例えば、導電性を有する金属であり、可動接点43の材質は、例えば、Ag合金である。
【0065】
圧縮コイルバネ25は、軸方向一端部が可動子24のバネ支持部31cに支持され、軸方向他端部が挿入部材34の軸方向一端側の先端部34cに形成された先端凹部34d内に嵌入される。圧縮コイルバネ25は、可動子24を軸方向一端側に付勢している。
【0066】
可動子24が軸方向一端側に移動しきった状態(図4に示す状態)において、可動子24の一対の可動側開閉機能部31bは、一対のスリーブ側端子35の各開閉機能部37dから離れる。すると、一対のスリーブ側端子35は、可動端子41を挟み込むように弾性変形する。すなわち、一対のスリーブ側端子35は、互いに接近し合うように付勢されている。一対のスリーブ側端子35は、開閉機能部37dへの入力がない状態では、各々の弾性片37のバネ力により可動端子41を挟み込む。
【0067】
一対のスリーブ側端子35は、可動端子41を挟み込むことで、可動端子41と電気的に接続される。これにより、ストップスイッチ20はオン状態となる。この状態は、ブレーキレバー4に引く操作がなされた状態である。
【0068】
次に、ストップスイッチ20のオフ状態(ブレーキレバー4の非操作状態)について説明する。
ストップスイッチ20のオフ状態では、可動子24がブレーキレバー4の端面4bによる押圧で軸方向他端側に移動しきった状態となる。すなわち、ブレーキレバー4を引く操作が止んでブレーキレバー4が元の位置に戻ると、ブレーキレバー4の端面4bが可動子24の検出端部31aに当接し、検出端部31aをスリーブ21内に押し戻す。
【0069】
可動子24が軸方向他端側へ移動すると、可動子24の一対の可動側開閉機能部31bが、一対のスリーブ側端子35の各開閉機能部37dを押し開く。これにより、一対のスリーブ側端子35が上下方向で互いに離間し、一対のスリーブ側接点38と可動接点43とが互いに離間する。これにより、一対のスリーブ側端子35と可動端子41とが電気的に切断され、ストップスイッチ20はオフ状態となる。
【0070】
<スイッチ装置下部構造>
図6に示すように、スナップフィット26aは、スリーブ21の軸方向中央よりもスリーブ21の他端側(挿入口3cと反対側、導線33が接続される側)に設けられている。スナップフィット26aおよび位置決め凸部26bにおいて、図6の底面視でスリーブ21の軸方向に直交する方向(径方向に相当)の幅をW1,W2とする。図6の底面視は、係合孔3eの形状中心(重心に相当)を通る径方向視である。
【0071】
スナップフィット26aの幅W1は、位置決め凸部26bの幅W2よりも広い。これにより、スナップフィット26aの強度をより高めるとともに、スナップフィット26aの段部26gが係合孔3eの開口縁部3j(図3参照)に係合したときの面圧をより小さくすることができる。
【0072】
図6では、レバーホルダー3の係合孔3eおよび切り欠き部3fを二点鎖線で示している。スナップフィット26aの段部26gは、図6の底面視では、スイッチ挿入孔3bの挿入口3c側に向けて凸となるように円弧形状または略円弧形状に湾曲している。
【0073】
また、係合孔3eは円形の丸孔であるため、段部26gに係合する係合孔3eの開口縁部3j(図3参照)は、円周の一部を構成する円弧形状(凹形状)を成している。これにより、凸状に湾曲した段部26gを凹状に湾曲した開口縁部3jにより均一に係合させることができる。また、係合孔3eを丸孔とすることで、係合孔3eを角孔などにするのに比べて容易に形成することができ、製造コストを抑えることができる。
【0074】
レバーホルダー3の切り欠き部3fは、外側端面3xから係合孔3e側に延びる幅広部3pと、幅広部3pの端部から係合孔3e側へ先細りに延びるテーパ部3qと、テーパ部3qの端部から係合孔3e側へ幅広部3pよりも狭い幅で位置決め面3kまで延びる狭幅部3rと、を備えている。狭幅部3rは、その最も奥側に位置決め面3kを備えている。
【0075】
切り欠き部3fにテーパ部3qを設けることで、ストップスイッチ20をスイッチ挿入孔3bに挿入する際に、位置決め凸部26bが切り欠き部3fの中央から外れていても、テーパ部3qによって位置決め凸部26bを切り欠き部3fの中央に寄せて、狭幅部3rにスムーズに導くことができる。これにより、位置決め凸部26bおよび狭幅部3rの係合によりストップスイッチ20の周方向位置を規定するとともに、位置決め凸部26bを位置決め面3kに突き当ててストップスイッチ20の軸方向位置を規定することができる。
【0076】
スナップフィット26aおよび位置決め凸部26bは、図6の底面視で軸方向に沿って並ぶように配置されている。スナップフィット26aおよび位置決め凸部26bは、図6の底面視で径方向の中央位置が互いに同一直線T上にある。前記直線Tは、図6の底面視で軸線21aと重なる直線である。
【0077】
スナップフィット26aおよび位置決め凸部26bが軸方向に沿って並ぶように配置されることで、ストップスイッチ20の軸方向に直交する複数方向で寸法が拡大することが抑えられる。これにより、ストップスイッチ20の小型化を図るとともに、レバーホルダー3のスイッチ挿入孔3b周辺の小型化を図ることができる。
【0078】
また、ストップスイッチ20に押し込み荷重や引き抜き荷重が加わった場合、この加重を同一直線上で受けることができる。このため、スナップフィット26aおよび位置決め凸部26bが軸方向から見て互いにオフセットしている場合と比べて、これらを含む系を回転させる作用が生じないので、スイッチ挿入孔3b内でのストップスイッチ20のガタの発生を抑制することができる。
【0079】
スナップフィット26aは、凹部26mの軸方向他端側の他側面26q側の縁部を、スリーブ本体26に一体化した基端部26wとする。スナップフィット26aは、基端部26wから軸方向一端側の一側面26p側に向けて、径方向の板厚が次第に厚くなるように延びている。スナップフィット26aは、スリーブ本体26の外周面26jに滑らかに連なる外面26rと、凹部26mの底面26kに弾性変形用の空間Kを空けて対向する内面26sと、を備えている。
【0080】
これにより、スナップフィット26aの外面26rは、基端部26wと係合凸部26tとの間で径方向高さを徐変させるガイド面となる。すなわち、ストップスイッチ20をスイッチ挿入孔3bに取り付ける際、スイッチ挿入孔3bの挿入口3cの周縁に外面26rを摺接させつつ、スナップフィット26aを径方向内側へ弾性変形させることが可能である。
また、スナップフィット26aの基端部26wの厚さを抑え、スナップフィット26aの弾性変形をしやすくするとともに、スナップフィット26aの先端部の厚さを増して、段部26gの高さ(係合孔3eとの係合寸法)を確保しやすくする。
【0081】
図7(a)は、レバーホルダー3のスイッチ挿入孔3bにストップスイッチ20を挿入したときに、スナップフィット26aが係合孔3eに係合する前の状態を示し、図7(b)は、図7(a)からさらにストップスイッチ20を挿入し、スナップフィット26aが係合孔3eに係合した状態を示している。
【0082】
図7(a)に示すように、スリーブ本体26の外周部26jには、底面26kが平坦な凹部26mが形成されている。凹部26mは、スリーブ21の軸方向で対向する一対の一側面26pおよび他側面26qを備えている。底面26kおよび両側面26p,26qは、径方向に平行な平面である。
【0083】
図7(a)は、ストップスイッチ20がスイッチ挿入孔3bに挿入される途中の状態を示している。図7(a)において、スナップフィット26aの係合凸部26tは、係合孔3eよりも挿入口3c側(軸方向一端側)に位置している。このとき、スナップフィット26aは、係合凸部26t周辺でスイッチ挿入孔3bの内周面3hを押圧しつつ、その反力で径方向内側に弾性変形している。
【0084】
図7(b)は、ストップスイッチ20がスイッチ挿入孔3bに挿入されきった状態を示している。図7(b)において、スナップフィット26aの係合凸部26tは、図7(a)に示す位置よりもスイッチ挿入孔3bの奥側(軸方向他端側)に移動し、係合孔3eと軸方向位置を重ねている。すると、係合凸部26tは、スナップフィット26aの弾性により係合孔3e内に落とし込まれる。
【0085】
このとき、スナップフィット26aは、基端部26wを中心に図中矢印Fで示すように下方(係合孔3e側)に揺動する。係合凸部26tが係合孔3eに入り込むことで、係合凸部26tの軸方向一端側の段部26gが、係合孔3eの開口縁部3jに軸方向他端側から当接可能なストッパとして機能する。これにより、ストップスイッチ20の軸方向一端側(挿入口3c側、スイッチ挿入孔3bから離脱する側)への移動が規制される。
【0086】
図7(b)において、スナップフィット26aが下方に揺動して係合凸部26tを係合孔3eに係合させたとき、段部26gよびも先端側の傾斜面26uは、係合孔3eの開口縁部3jの角部3mに当接する。つまり、係合凸部26tよりも先端側の先端延出部26vが、スナップフィット26aの下方への揺動を規定量に抑えるためのストッパとなる。このとき、ストップスイッチ20は、位置決め凸部26bが切り欠き部3fの位置決め面3kに当接し、軸方向他端側への移動が規制された状態にある。よって、先端延出部26vが係合孔3eの開口縁部3jから脱落して係合孔3e内に落ち込んでしまうことがない。
【0087】
このように、スナップフィット26aの先端側が係合孔3e内に過度に入り過ぎてしまうことを規制することで、スナップフィット26aをストップスイッチ20の抜け止めとして正常に機能させることが可能となる。
【0088】
ここで、係合孔3eは、スイッチ挿入孔3bの内周面3hからレバーホルダー3の外面まで貫通する貫通孔である。このため、ストップスイッチ20の抜け止めを解除する際には、係合解除用の治具や工具等を係合孔3eに下方から挿入し、スナップフィット26aを押し上げて径方向内側に弾性変形させることで、ストップスイッチ20を容易に取り外し可能とすることができる。
【0089】
図8を参照し、スナップフィット26aの外面26rは、軸方向視で径方向外側(上方)に凸となるように湾曲している。スナップフィット26aの外面26rは、スリーブ本体26の外周面(外周部)26jと同一又は近似した曲率で湾曲している。一方、スナップフィット26aの内面26sは、平面状に形成されている。
【0090】
ここで、スリーブ本体26のスナップフィット26a周辺は、スリーブ21の軸方向に直交する方向(径方向)で型抜きされるスライド型を用いて成形される。このため、上記した内面26sは、前記スライド型を抜きやすくするための抜き勾配を有している。図8中矢印Sは前記スライド型の型抜き方向を示す。
【0091】
スナップフィット26aの内面26s側の空間Kは、図7の側面視においてスリーブ21の外周部26jを紙面表裏方向に貫通し、スリーブ21の外側に開放している。これにより、スナップフィット26a周辺を径方向の型抜きによって成形することが可能である。
【0092】
<変形例>
次に、上記実施形態の変形例について、図9を参照して説明する。
この変形例では、上記実施形態における位置決め凸部26bの周方向位置を、スナップフィット26aに対してオフセットさせた点で特に異なる。その他の、上記実施形態と同一構成には同一符号を付して詳細説明は省略する。
【0093】
図9に示すように、変形例のストップスイッチ50は、スリーブ21のスリーブ本体26の下部にスナップフィット26aを備えるとともに、スリーブ本体26の左右一方の側部に位置決め凸部26bを備えている。位置決め凸部26bは、スリーブ本体26の側部に限らず、図9中鎖線で示すように、スリーブ本体26の上部に設ける等、スナップフィット26aを周方向で避けた位置に設けることができる。
【0094】
このように、位置決め凸部26bの配置とスナップフィット26aの配置とを分けることで、位置決め凸部26bの配置自由度を高めることができる。また、位置決め凸部26bを複数設けることもできる。また、位置決め凸部26bとスナップフィット26aとを周方向でオフセットさせることで、スナップフィット26aの先端側(軸方向一端側)に開放空間が生じるので、スナップフィット26aの内面26s側の空間Kを、軸方向一端側への型抜きによって成形することが可能となる。
【0095】
以上説明したように、上記実施形態におけるスイッチ装置10は、互いに接離する接点38,43を収容するスリーブ21を備えるストップスイッチ20と、ストップスイッチ20を収容するスイッチ挿入孔3bを備えるレバーホルダー3と、を備え、スリーブ21の外周部26jには、ストップスイッチ20がスイッチ挿入孔3bに挿入されたときに、スイッチ挿入孔3bの内周部3hに備えた係合孔3eに対して、弾性を利用して嵌め込まれるスナップフィット26aを備えている。
【0096】
この構成によれば、ストップスイッチ20のスリーブ21の外周部26jおよびスイッチ挿入孔3bの内周部3hに振り分けて設けたスナップフィット26aおよび係合孔3eによって、スナップフィット構造22が構成される。スナップフィット構造22は、スイッチ挿入孔3bに挿入したストップスイッチ20における、スイッチ挿入孔3bの挿入口3c側への抜け止めとなるものである。これにより、ストップスイッチ20の着脱時にハウジングを縮径させたり圧入や加締めを実施または解除したりするような大きな力の作業が不要となり、レバーホルダー3に対するストップスイッチ20の着脱を容易にすることができる。また、スナップフィット構造22によってストップスイッチ20の抜け止め構造を簡素に構成することができる。
【0097】
なお、実施形態ではストップスイッチ20にスナップフィットを設けるとともにスイッチ挿入孔3b(収容部)に係合孔(スナップフィットを係合させる被係合部)を設けたが、収容部にスナップフィットを設けるとともにスイッチにスナップフィットを係合させる被係合部を設けてもよい。
【0098】
また、上記スイッチ装置10において、筒状のスリーブ21に設けられるスナップフィット26aは、径方向を厚さ方向とした板状をなし、スリーブ21に接続される基端部26wからスイッチ挿入孔3bの挿入口3c側に向けて、スリーブ21の外周側に広がりつつ延び、スナップフィット26aの先端側には、前記外周側に突出し、スイッチ挿入孔3bの内周部3hに備えられた係合孔3eに入り込んで係合する係合凸部26tと、係合凸部26tよりも先端側に延び、係合凸部26tよりも前記外周側への高さが低く形成された先端延出部26vと、係合凸部26tおよび先端延出部26vの間に形成される段部26gと、を備えている。
【0099】
この構成によれば、スナップフィット26aにおける係合孔3eに入り込む係合凸部26tよりも先端側に、係合凸部26tよりも高さが低い先端延出部26vを段差状に備えることで、スナップフィット26aの先端側が係合孔3eに入り込んだ際、先端延出部26vによって適切な係合深さを維持することが可能となる。これにより、スナップフィット26aが係合孔3eに入り込み過ぎることを抑え、スナップフィット26aおよび係合孔3eの係合を解除しやすくし、ストップスイッチ20の取り外しを容易にすることができる。
また、係合孔3eと先端延出部26vとを当接させることで、ストップスイッチ20のガタの発生を抑制することができる。
【0100】
また、上記スイッチ装置10において、スナップフィット26aは、スリーブ21の軸方向中央よりも挿入口3cと反対側に設けられているので、スリーブ21の軸方向中央よりも挿入口3cと反対側からの押し操作により、ストップスイッチ20をレバーホルダー3から取り外す際に、スリーブ21を押す位置からスナップフィット26aまでの距離を短くすることができる。
【0101】
また、上記スイッチ装置10において、ストップスイッチ20は、スリーブ21の外周部26jに、レバーホルダー3の内周部3hに備えた切り欠き部3fに係合する位置決め凸部26bを備え、位置決め凸部26bが切り欠き部3fに係合することで、スイッチ挿入孔3bに対するストップスイッチ20の軸方向位置および周方向位置が規定されるので、切り欠き部3fおよび位置決め凸部26bの係合により、スイッチ挿入孔3bに対してストップスイッチ20の軸方向位置および周方向位置を規定することができる。これにより、切り欠き部3fおよび位置決め凸部26bを係合させつつストップスイッチ20をスイッチ挿入孔3bに挿入するのみで、ストップスイッチ20を規定位置に容易に取り付けることができる。
【0102】
また、上記スイッチ装置10において、スナップフィット26aは、スリーブ21の径方向に平行な幅方向で、位置決め凸部26bよりも幅広に設けられているので、スナップフィット26aの強度向上を図り、ストップスイッチ20の強固な抜け止めとすることができる。
【0103】
また、上記スイッチ装置10において、スナップフィット26aの段部26gは、スイッチ挿入孔3bの挿入口3c側に向けて凸状に湾曲し、係合孔3eは、段部26gの湾曲形状に沿うように凹状に湾曲しているので、段部26gを係合孔3eに合させやすくなり、ストップスイッチ20の抜け止めを確実に実施することができる。
【0104】
また、上記スイッチ装置10において、スナップフィット26aは、基端部26wから係合凸部26tまで、スリーブ21の径方向で次第に厚くなるので、スナップフィット26aの基端部26w側から係合凸部26t側へ、スイッチ挿入孔3bの挿入口3cの周縁を摺接させつつ、スナップフィット26aを弾性変形させることが可能となる。すなわち、スナップフィット26aの厚さを連続的に徐変させることで、スナップフィット26aの基端部26wから係合凸部26tまでの外面26rをガイド面として利用可能となる。これにより、ストップスイッチ20をスイッチ挿入孔3bに挿入しつつスナップフィット26aを弾性変形させることが可能となり、ストップスイッチ20を容易に取り付けることができる。また、基端部26wの厚さを抑え、スナップフィット26aを弾性変形させやすくすることができる。
【0105】
また、上記スイッチ装置10において、スナップフィット26aは、スリーブ21の径方向外側に位置する外面26rが、径方向外側に向けて凸状に湾曲し、スリーブ21の径方向内側に位置する内面26sが、径方向に平行な平面状に形成されているので、スイッチ挿入孔3bの内周面3hに対してスナップフィット26aの凸状に湾曲した外面26rが摺動しやすく、ストップスイッチ20の着脱を容易にすることができる。また、スリーブ21を成型する場合に、スナップフィット26aの周囲を径方向で型抜きすることができ、スナップフィット26aの成形を容易にすることができる。
【0106】
また、上記スイッチ装置10において、スナップフィット26aは、内面26sよりも径方向内側に弾性変形用の空間Kを有し、前記空間Kは、径方向でスリーブ21の外側に開放しているので、スリーブを成型する場合に、スナップフィット26aの径方向内側の空間Kを、スリーブ21の径方向での型抜きで成形することができ、スナップフィット26aの成形を容易にすることができる。
【0107】
また、上記スイッチ装置10において、係合孔3eは、スイッチ挿入孔3bの内周面3hからレバーホルダー3の外面まで貫通する貫通孔であるので、レバーホルダー3の外面側から係合孔3eに工具や治具等を差し込んでスナップフィット26aを弾性変形させることが可能であり、ストップスイッチ20の取り外しを容易に行うことができる。
【0108】
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではない。例えば、位置決め凸部26bは、図6の底面視で矩形状としたが、位置決め凸部26bを図6の底面視で円形状や楕円形状等の丸みのある形状にしてもよい。これにより、位置決め凸部26bを切り欠き部3f内でよりスムーズに案内することができる。
【0109】
本発明のスイッチは、ブレーキ操作部に限らずクラッチ操作部に設けてもよい。また、レバーホルダーに限らず種々の操作子や可動子の支持部に設けてもよい。
本発明のスイッチは、可動子が直線状に往復動するものに限らず、可動子が弧状に移動したり回動したりするものでもよい。
【0110】
本発明のスイッチ装置は、自動二輪車等の鞍乗り型車両への適用に限らず、乗用車、バス、トラック、自転車などを含む車両全般に適用してもよい。また、本発明のスイッチ装置は、車両への適用に限らず、航空機や船舶等の種々輸送機器、ならびに建設機械や産業機械等、様々な乗物に適用してもよい。さらに、本発明は、乗物以外でもスイッチ装置を備える機器であれば、例えば手押しの芝刈り機や清掃機等に広く適用可能である。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0111】
3 レバーホルダー(スイッチホルダー)
3b スイッチ挿入孔(収容部)
3c 挿入口
3e 係合孔(被係合部)
3f 切り欠き部(第二被係合部)
3h 内周面(内周部)
10 スイッチ装置
20 ストップスイッチ(スイッチ)
21 スリーブ(ハウジング)
22 スナップフィット構造
26a スナップフィット(係合部)
26b 位置決め凸部(第二係合部)
26g 段部
26j 外周面(外周部)
26r 外面
26s 内面
26t 係合凸部
26v 先端延出部
26w 基端部
38 スリーブ側接点(接点)
43 可動接点(接点)
K 空間
T 直線
W1,W2 幅
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9