(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022138547
(43)【公開日】2022-09-26
(54)【発明の名称】アダプター及び吐出具
(51)【国際特許分類】
B05C 17/10 20060101AFI20220915BHJP
【FI】
B05C17/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021038483
(22)【出願日】2021-03-10
(71)【出願人】
【識別番号】000002314
【氏名又は名称】セーラー万年筆株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】美川 純一郎
【テーマコード(参考)】
4F042
【Fターム(参考)】
4F042FA22
4F042FA27
4F042FA30
4F042FA43
4F042FA46
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ペンタイプであっても、液状物を幅広く塗布することができるアダプター及び吐出具を提供する。
【解決手段】ペンタイプの吐出具本体の先端部21aに固定される固定部材31と、固定部材31に取りつけられたフレーム32と、フレーム32に設けられ、フレーム32の先端よりも固定部材31側に配置される、吐出具から吐出された液状物を塗り広げるスキージ33と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペンタイプの吐出具本体の先端部に固定される固定部材と、
前記固定部材に取りつけられたフレームと、
前記フレームに設けられ、前記フレームの先端よりも前記固定部材側に配置される、前記吐出具から吐出された液状物を塗り広げるスキージと、を備えるアダプター。
【請求項2】
前記スキージは、前記吐出具の先端から、前記吐出具の先端の軸方向に直交する方向にずれて配置され、前記吐出具の先端との間隔が3.0mm以内である請求項1に記載のアダプター。
【請求項3】
前記スキージは、吐出対象である紙葉類との間隔が、0.1~1.0mmであり、長さは10.0mm以下である、請求項1又は請求項2に記載のアダプター。
【請求項4】
前記スキージは、撥水性又は撥油性を有する材料により形成されるか又は表面に撥水性又は撥油性を有する表面処理が施されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のアダプター。
【請求項5】
液状物を先端から吐出するペンタイプの吐出具本体と、
請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のアダプターと、
を備える吐出具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、先端が細いペンタイプの吐出具から吐出させる液状物の幅を広げることができるアダプター及び筆記具に関する。
【背景技術】
【0002】
従前から、修正液やのり等の液状物を吐出する吐出具として、修正ペンやのりペン等のペンタイプの吐出具が知られている。このようなペンタイプの吐出具は、ばね入りの径の細いバルブやばね入りのボールペンチップから液状物が出る(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。このようなペンタイプの吐出具は、筆跡が細くなることから、細かい範囲の塗布に効果がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭59-7075号公報
【特許文献2】実開平5-58362号公報
【特許文献3】特許第2674943号公報
【特許文献4】特開2009-233660号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したペンタイプの吐出具を用いて、数文字以上の広範囲を修正する等、広範囲に液状物を塗布する場合には、塗布に時間がかかるうえ、塗布した液状物の厚さにむらができる。液状物は、乾燥させる必要があるが、厚さが厚い箇所の液状物はなかなか乾かず、乾燥時間が長く必要となる。
【0005】
例えば、先端の細いペンタイプの吐出具を修正ペンに用いた場合、修正液を塗布した後、その上から文字を書こうとすると、修正液中央部等に一部盛り上がる厚さが厚い箇所ができる。そして、この厚い箇所は、乾燥後の塗布膜に凸凹ができて文字を書きにくいことに加えて、その箇所のみ乾きが遅いために、修正液を塗布した箇所に再筆記したときに、修正液が乾いていない部分を巻き込んでしまい、かえって汚くしてしまうことがある。
【0006】
これを避けるために、修正箇所を十分に乾かしてから上書きするが、完全に乾くまでに長い時間がかかる。このため、液状物を用いたペンタイプの吐出具ではなく、修正テープやのりテープといった、テープ状のもの使用するユーザーが増えている。
【0007】
例えば、吐出具を広範囲に塗布可能とするために、液状物を吐出する先端をへら状にして液状物を幅広く吐出できる機構も考えられる。しかしながら、このような機構とすると、吐出具は、均一に液状物を吐出させることが難しく、また開口面が広いため液状物が出すぎてしまう場合が多い。また、空気に触れる面積が大きいためペン先が乾燥しやすく、長期保存性能が悪化しやすいという不具合がある。
そこで本発明は、ペンタイプであっても、液状物を幅広く塗布することができるアダプター及び吐出具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様によれば、アダプターは、ペンタイプの吐出具本体の先端部に固定される固定部材と、前記固定部材に取りつけられたフレームと、前記フレームに設けられ、前記フレームの先端よりも前記固定部材側に配置される、前記吐出具から吐出された液状物を塗り広げるスキージと、を備える。
【0009】
本発明の一態様によれば、液状物を先端から吐出するペンタイプの吐出具本体と、上述のアダプターと、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ペンタイプであっても、線状に塗布された液状物を幅広く均一に塗布することができるアダプター及び吐出具を提供することができる。
【0011】
本発明によれば、ペンタイプの吐出具本体にアダプターを取り付けた構造とすることで、吐出具本体の基本的な塗布性能や長期保存性能については従来通りの性能が維持でき、前述のようなペン先を幅広くすることによる乾燥や長期保存性能の問題が解消される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一実施形態に係るアダプターを有する吐出具の構成を示す側面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態に係るアダプター13及び吐出具1の構成を、
図1乃至
図4を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るアダプター13を有する吐出具1の構成を示す側面図である。
図2乃至
図4は、吐出具1の吐出具本体11の先端部21a及びアダプター13の構成を示す図であり、
図2及び
図3は、それぞれ異なる側面視で示す図であり、
図4は、平面視で示す図である。
【0014】
図1に示すように、吐出具1は、例えば、吐出具本体11と、キャップ12と、アダプター13と、を備える。吐出具1は、例えば、修正ペンやのりペンである。
【0015】
吐出具本体11は、筒状体21と、タンク22と、液状物23と、ペン先24と、を備えている。
【0016】
筒状体21は、タンク22を収容するか、又は、タンク22を構成するとともに、ペン先24を保持する。筒状体21は、例えば、先端側にキャップ12を着脱可能に形成されるとともに、先端部21aにペン先24を保持する。
【0017】
タンク22は、液状物23を収容する。例えば、タンク22は、筒状体21に一体であるか、又は、筒状体21内に収容される。例えば、タンク22は、筒状体21を圧縮することで変形し、内圧を増加可能に形成される。
【0018】
液状物23は、紙葉類(紙)に塗布された後に乾燥することで機能を発揮する。例えば、液状物23は、修正液やのりである。
【0019】
ペン先24は、筒状体21の先端部21aに保持される。ペン先24は、例えば、筒体24aと、筒体24a内に設けられたスプリングと、スプリングに保持され、筒体24aの先端から一部が突出するボール24bと、を備える。ペン先24は、紙葉類にボール24bを押し付けることで、筒体24aの先端からボール24bが内部に退避し、筒体24aの先端から液状物23を吐出可能に構成される。
【0020】
キャップ12は、ペン先24を含む吐出具本体11の先端側を覆う。キャップ12は、吐出具本体11に着脱可能に形成され、ペン先24を保護する。
【0021】
アダプター13は、固定部材31と、フレーム32と、スキージ33と、を備える。アダプター13は、固定部材31によって、筒状体21又はペン先24等の吐出具本体11の先端に着脱可能に固定される。本実施形態において、アダプター13は、ペン先24を保持する筒状体21の先端部21aに固定される例を用いて説明する。アダプター13のうち、少なくともスキージ33は、撥水性又は撥油性を有する材料により形成されるか又は表面に撥水性又は撥油性を有する表面処理が施される。
【0022】
例えば、固定部材31は、例えば、液状物23に対して、耐溶剤性を有する材料により形成される。また、例えば、固定部材31は、撥水性又は撥油性を有する材料により形成されるか又は表面に撥水性又は撥油性を有する表面処理が施される。例えば、固定部材31は、鉄系や銅系等の金属材料や、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、POM(ポリアセタール)、テフロン(登録商標)等の樹脂材料、シリコンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴムなどのゴム材料などにより形成される。
【0023】
固定部材31は、筒状体21の先端部21aに取り付け可能に構成される。例えば、固定部材31は、先端部21aに嵌合可能な円筒状に形成される。また、固定部材31の一端は、例えば、ペン先24を挿通可能な開口31aを有する底部31bを有する。底部31bは、先端部21aの先端に当接することで、先端部21aに固定されたペン先24に対する固定部材31の位置を所定の位置に規定する。
【0024】
フレーム32は、固定部材31に取りつけられるとともに、スキージ33を保持する。フレーム32は、例えば、液状物23に対して、耐溶剤性を有する材料により形成される。また、例えば、フレーム32は、撥水性又は撥油性を有する材料により形成されるか又は表面に撥水性又は撥油性を有する表面処理が施される。例えば、フレーム32は、鉄系や銅系等の金属材料や、PE、PP、PET、PBT、POM、テフロン等の樹脂材料、シリコンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴムなどのゴム材料などにより形成される。具体例として、フレーム32は、一対のアーム32aを有する。アーム32aの一端は、固定部材31に固定される。アーム32aの他端は、スキージ33に固定される。
【0025】
例えば、一対のアーム32aは、一体成形により固定部材31に固定される。具体例として、一対のアーム32aの一端は、固定部材31の中心軸よりも径方向にずれた位置で、固定部材31に固定される。また、一対のアーム32aの他端は、固定部材31の中心軸よりも径方向で、一対のアーム32aの一端とはペン先24を挟んで反対側に配置される。
【0026】
このような一対のアーム32aは、
図2乃至
図4に示すように、固定部材31側の一端から、先端である他端に向かって、固定部材31の軸方向に対して傾斜して、固定部材31に固定される。また、アーム32aの他端(先端)は、軸方向が固定部材31の軸方向に対して直交する円板状に形成され、先端面が曲面により形成される。
【0027】
スキージ33は、紙葉類に塗布された液状物23を塗り広げることが可能な形状に形成される。スキージ33は、一方向に長い形状に形成される。スキージ33の長さは、ペン先24の先端の幅よりも大きく設定される。例えば、スキージ33は、液状物23を塗り広げることが可能な形状に形成される。本実施形態において、スキージ33は、丸棒状に形成される例を用いて説明する。
【0028】
スキージ33は、例えば、液状物23に対して、耐溶剤性を有する材料により形成される。また、例えば、スキージ33は、撥水性又は撥油性を有する材料により形成されるか又は表面に撥水性又は撥油性を有する表面処理が施される。例えば、スキージ33は、鉄系や銅系等の金属材料や、PE、PP、PET、PBT、POM、テフロン等の樹脂材料、シリコンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴムなどのゴム材料などにより形成される。
【0029】
スキージ33は、軸方向が固定部材31の軸方向に対して直交する姿勢で、一対のアーム32aの紙葉類に当接する先端に保持され、ペン先24に径方向で隣接する。スキージ33は、一対のアーム32aの先端よりも軸方向で固定部材31側にずれて配置される。即ち、スキージ33は、軸方向に沿った外周面の一部が紙葉類と対向するとともに、一対のアーム32aが紙葉類に当接した状態において、紙葉類と所定の隙間を空けて離間する。これにより、スキージ33は、紙葉類に塗布された液状物23を一定の厚さに塗り広げる。
【0030】
スキージ33は、例えば、一対のアーム32aの紙葉類に当接する先端から、0.1mm乃至2.0mmに設定され、より好ましくは、0.1mm乃至1.0mmに設定される。また、スキージ33は、例えば、ペン先24のボール24b(吐出具の先端)から径方向の距離(間隔)は、0.1mm乃至5.0mmの範囲に、より好ましくは、0.1~3.0mmの範囲に設定される。また、スキージ33の長さは、液状物23(筆跡)の幅を設定する。スキージ33の長さは、例えば、10.0mm以下に設定される。
【0031】
このように構成されたアダプター13を有する吐出具1は、例えば、紙葉類に液状物23を供給する場合には、ペン先24を紙葉類に押し付け、ボール24bを筒体24a内に移動させるとともに、筒状体21を押圧してタンク22の内圧を上昇させる。これにより、ペン先24から液状物23を紙葉類に供給する。
【0032】
また、このとき、ペン先24の移動方向における一次側に、該移動方向に対してアダプター13のスキージ33の長手方向が直交する姿勢とする。そして、この状態において、液状物23を塗布する方向にペン先24を移動させると、ペン先24から供給された液状物23をスキージ33が通過することになる。そして、スキージ33は、一対のアーム32aの先端32bよりも固定部材31側に存する。
【0033】
よって、スキージ33は、紙葉類から一定の距離だけ離間した状態で液状物23を通過するため、紙面上にペン先24から線状に吐出された液状物23を直ちに均一に塗り広げ、液状物23(筆跡)を幅広にするとともに、液状物の膜厚を均一にすることができる。また、液状物23の膜厚を均一にし、筆跡膜上の塊状になった厚い箇所をなくすことにより、乾燥時間の遅い箇所がなくなり、結果的に上から再筆記できるまでの時間を短縮することができる。
【0034】
また、スキージ33を保持する一対のアーム32aの先端面が曲面に形成されることで、吐出具本体11の姿勢が紙葉類の表面に対して傾斜しても、安定してアーム32aを紙葉類に当接することができる。また、アーム32aの先端が円板状に形成されることで、アーム32aが紙葉類に当接したときに、紙葉類に当接するアーム32aの当接部(先端)とスキージ33との距離が一定に保たれることから、安定した膜厚で、液状物23を塗り広げることができる。
【0035】
また、アダプター13は、液状物23に対して耐溶剤性を有する材料により形成することで、液状物23によって侵されない。このため、アダプター13は、繰り返し使用することができる。また、アダプター13の少なくともスキージ33は、撥水性又は撥油性を有する。これにより、アダプター13は、液状物が固着しても容易に除去することができる。これは、使用した後、スキージ33に液状物が付着したまま固まると、次回使用時に固着した液状物が塗布した液状物の広がりを阻害してしまう虞があるところ、液状物をスキージ33よりも紙葉類のほうに付着しやすくすることと、万一スキージに付着したまま固まっても、振動などを与えれば簡単にとれることとすることにより、アダプター13への液状物の付着を防止し、付着したとしても固着した液状物の除去が容易となるためである。
【0036】
また、アダプター13を先端部21aから取り外すか、または、アダプター13の一対のフレーム32及びスキージ33が紙葉類又は筆跡(液状物23)に当たらない程度までペン先24を傾けて液状物23を吐出して移動させれば(筆記すれば)、従来通りの細かい修正も可能となる。このため、アダプター13を用いた吐出具1は、1本で太細両用に使用することも可能にできる。
【0037】
また、上述したアダプター13は、スキージ33と吐出具の先端であるペン先24のボール24bまでの間隔を0.1mm乃至5.0mmの範囲に、より好ましくは、0.1~3.0mmの範囲に設定されるため、塗布された液状物を好適に幅広にすることができる。これは、ペン先24からスキージ33までの間隔が広すぎると、液状物がうまく幅広に広がらないためである。
【0038】
また、アダプター13は、一対のアーム32aの紙葉類に当接する先端から、0.1mm乃至2.0mmに設定され、より好ましくは、0.1mm乃至1.0mmに設定され、スキージ33の長さが10.0mm以下に設定されるため、好適に液状物を広げることができる。これは、液状物は紙葉類とスキージ33との間に働く毛細管力で広がるため、紙葉類との間隔が大きすぎると、毛細管力が生じなくなり、液状物がうまく広がらないためであり、また、スキージ33が長すぎると液状物が広がるまでの時間が長くなり、実用的でなくなるためである。
【0039】
上述したように、本発明の実施形態に係るアダプター13及び吐出具1によれば、ペンタイプであっても、液状物23を幅広く塗布することができる。
【0040】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されない。例えば、上述した例では、スキージ33は、丸棒状の例を説明したがこれに限定されず、スキージ33は、板状であってもよく、また、コイル状やブラシ状であっても良い。即ち、スキージ33は、吐出された液状物23を塗り広げて膜厚を一定にできる構成であれば適宜設定可能である。
【0041】
また、上述した例では、フレーム32は、一対のアーム32aを有する構成を説明したがこれに限定されず、例えば、一本のアーム32aによって片持ちでスキージ33を支持する構成であっても良い。
【0042】
また、上述した固定部材31は、底部31bを有する構成を説明したがこれに限定されず、固定部材31は、底部31bを有さない構成としてもよい。また、固定部材31は、比較的硬質な樹脂材料によって先端部21aに嵌合する構成であってもよく、また、ゴム管等の弾性変形する材料によって先端部21aに嵌合する構成であってもよい。
【0043】
また、上述した例では、アダプター13を設ける吐出具1として、液状物23としての修正液やのりを吐出する修正ペンやのりペンの例を説明したがこれに限定されない。即ち、アダプター13は、先端から液状物23を吐出する吐出具の先端に用いる構成であれば、適宜用いることができる。
【0044】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0045】
1…吐出具、11…吐出具本体、12…キャップ、13…アダプター、21…筒状体、21a…先端部、22…タンク、23…液状物、24…ペン先、24a…筒体、24b…ボール、31…固定部材、31a…開口、31b…底部、32…フレーム、32a…アーム、32b…先端、33…スキージ。