(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022138693
(43)【公開日】2022-09-26
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20120101AFI20220915BHJP
【FI】
G06Q10/06
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021038714
(22)【出願日】2021-03-10
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-10-20
(71)【出願人】
【識別番号】521102650
【氏名又は名称】株式会社JIYU Laboratories
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼野 泰朋
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA09
(57)【要約】 (修正有)
【課題】プロジェクトのフェーズごとに必要な情報を記録して、容易に把握できるようにする情報処理装置、プログラム及び情報処理方法を提供する。
【解決手段】情報処理装置が、ネットワークを介してユーザ端末等の他の情報処理装置等と接続し、他の情報処理装置等との間で各種データの送受信を行う情報管理システムにおいて、チーム内でプロジェクトに関する情報を管理するための情報処理装置は、チーム内のメンバーそれぞれが従事しているプロジェクトにおいて時系列に沿って進行する複数のフェーズに関するデータと、複数のフェーズそれぞれについてメンバーが記録する記録データとを対応づけて記憶部に登録するデータ登録部11aと、記録データを、フェーズと対応づけたツリー構造で表示画面に表示させる表示制御部11bを有する制御部11を備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チーム内でプロジェクトに関する情報を管理するための情報管理システムであって、
記憶部と、表示画面と、データ登録部と、表示制御部を備え、
前記データ登録部は、前記チーム内のメンバーそれぞれが従事しているプロジェクトにおいて時系列に沿って進行する複数のフェーズに関するデータと、前記複数のフェーズそれぞれについて前記メンバーが記録する記録データとを対応づけて前記記憶部に登録し、
前記表示制御部は、前記記録データを、前記フェーズと対応づけたツリー構造で前記表示画面に表示させる、情報管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報管理システムであって、
コメント受付部をさらに備え、
前記コメント受付部は、前記プロジェクトを担当する担当者からの前記記録データに対するコメントと、前記プロジェクトを監督する監督者からの前記記録データに対するコメントを受け付ける、情報管理システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の情報管理システムであって、
前記記録データは前記チーム内で共有される、情報管理システム。
【請求項4】
請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の情報管理システムであって、
前記記録データには、当該記録データが対応づけられたフェーズにおいて、前記プロジェクトを担当する担当者が行うべきタスクが含まれる、情報管理システム。
情報管理システム。
【請求項5】
請求項4に記載の情報管理システムであって、
前記表示制御部は、前記プロジェクトにおける前記タスクの一覧を表示する、情報管理システム。
【請求項6】
請求項5に記載の情報管理システムであって、
前記表示制御部は、前記担当者ごとの前記タスクの一覧を時系列で表示する、情報管理システム。
【請求項7】
請求項5に記載の情報管理システムであって、
前記表示制御部は、前記プロジェクトを担当する担当者ごとの直近のタスクを一覧で表示する、情報管理システム。
【請求項8】
請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の情報管理システムであって、
評価受付部をさらに備え、
前記評価受付部は、前記記録に対するチーム内のメンバーからの評価を受け付ける、情報管理システム。
【請求項9】
請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の情報管理システムであって、
要約作成部をさらに備え、
前記要約作成部は、前記メンバーが指定した文献の要約を作成する、情報管理システム。
【請求項10】
コンピュータを、チーム内でプロジェクトに関する情報を管理するための情報管理システムとして機能させるプログラムであって、
データ登録ステップと、画面制御ステップを、前記コンピュータに実行させ、
前記データ登録ステップでは、前記チーム内のメンバーそれぞれが従事しているプロジェクトにおいて時系列に沿って進行する複数のフェーズに関するデータと、前記複数のフェーズそれぞれについて前記メンバーが記録する記録データとを対応づけて前記コンピュータの記憶部に登録させ、
前記画面制御ステップでは、前記記録データを、前記フェーズと対応づけたツリー構造で前記コンピュータの表示画面に表示させる、プログラム。
【請求項11】
コンピュータを、チーム内でプロジェクトに関する情報を管理するための情報管理システムとして機能させる情報処理方法であって、
データ登録ステップと、画面制御ステップを、前記コンピュータに実行させ、
前記データ登録ステップでは、前記チーム内のメンバーそれぞれが従事しているプロジェクトにおいて時系列に沿って進行する複数のフェーズに関するデータと、前記複数のフェーズそれぞれについて前記メンバーが記録する記録データとを対応づけて前記コンピュータの記憶部に登録させ、
前記画面制御ステップでは、前記記録データを、前記フェーズと対応づけたツリー構造で前記コンピュータの表示画面に表示させる、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、プロジェクトを管理するための情報処理装置の開発が行われている。例えば、特許文献1には、ソフトウェアを使用するユーザに適切なタイミングでヘルプ情報を通知する情報処理装置およびプログラム管理プログラムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、複数のメンバーでプロジェクトを進めるプロジェクトチームにおいて、個々のメンバーがプロジェクトのフェーズごとに必要な情報を記録して、容易に把握したいというニーズがあった。
【0005】
本発明は、プロジェクトのフェーズごとに必要な情報を記録して、容易に把握できる情報処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
チーム内でプロジェクトに関する情報を管理するための情報管理システムであって、記憶部と、表示画面と、データ登録部と、表示制御部を備え、前記データ登録部は、前記チーム内のメンバーそれぞれが従事しているプロジェクトにおいて時系列に沿って進行する複数のフェーズに関するデータと、前記複数のフェーズそれぞれについて前記メンバーが記録する記録データとを対応づけて前記記憶部に登録し、前記表示制御部は、前記記録データを、前記フェーズと対応づけたツリー構造で前記表示画面に表示させる、情報管理システムが提供される。
【0007】
このような構成を備えることにより、チームのメンバーそれぞれが、従事しているプロジェクトのフェーズに対応づけて記録データを登録することができる。そして、フェーズと対応づけたツリー構造で記録データを表示させるため、メンバーは、フェーズごとに必要な記録データを容易に把握することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1実施形態に係る情報管理システム100の概要を示す図である。
【
図2】第1実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】第1実施形態に係るユーザ端末20のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図4】第1実施形態に係る情報処理装置10の機能構成を示すブロック図である。
【
図5】情報管理システム100のサインイン画面Sを示す図である。
【
図7】マイリサーチ画面ST1におけるフェーズアイコン33の詳細を表示させた図である。
【
図10】アーカイブ一覧画面ST4を示す図である。
【
図11】アーカイブ確認画面ST5を示す図である。
【
図12】
図12Aはリスト表示した学生一覧画面SV1を示す図である。
図12Bはグリッド表示した学生一覧画面SV1を示す図である。
【
図14】進捗確認画面SV2におけるフェーズアイコン33の詳細を表示させた図である。
【
図16】情報管理システム100の処理の流れを説明するシーケンス図である。
【
図17】変形例1におけるマイリサーチ画面ST1を示す図である。
【
図18】変形例2におけるマイリサーチ画面ST1を示す図である。
【
図19】変形例3におけるマイリサーチ画面ST1を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明のいくつかの実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴事項について独立して発明が成立する。
【0010】
<1.第1実施形態>
(1-1.情報管理システム100)
本発明の一実施形態に係る情報管理システム100は、
図1に示すように、情報処理装置10とユーザ端末20を備える。情報処理装置10とユーザ端末20は、例えばインターネットなどのネットワークNと接続され、互いに通信可能に構成されている。
【0011】
ユーザ端末20は、一例としてスマートフォン端末20aであってもよいし、PC端末20bであってもよい。ユーザU1およびU2は、ユーザ端末20を操作することにより、情報処理装置10にアクセスして情報管理システム100を利用することができる。
【0012】
本実施形態に係る情報管理システム100は、チーム内でプロジェクトに関する情報を管理するためのシステムである。本実施形態では、大学の研究室などのチームにおける情報管理に用いられることを想定している。研究室の学生は、情報管理システム100にアクセスして各自が担当するプロジェクトとしての研究活動において必要な情報を管理する。また、研究室の指導教員は、情報管理システム100にアクセスして自身が指導する学生の研究活動の進捗を確認する。以下、各構成の機能を詳細に説明する。
【0013】
(1-2.情報管理システム100のハードウェア構成)
図2および
図3を参照し、情報管理システム100のハードウェア構成を説明する。
【0014】
(1ー2ー1.情報処理装置10のハードウェア構成)
図2は、情報処理装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。情報処理装置10は、制御部11、記憶部12、通信部13を備える。また、情報処理装置10は、キーボード及びマウス等で構成されて各種操作の入力を受け付ける操作入力部14、各種画像を表示する例えば液晶ディスプレイ装置等のモニタ15を備えていてもよい。
【0015】
制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)等であり、情報処理装置10の全体の動作を制御する。
【0016】
記憶部12の一部は、例えば、RAM(Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成されており、制御部11による各種プログラムに基づく処理の実行時のワークエリア等として用いられる。また、記憶部12の一部は、例えば、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリ、又はHDD(Hard Disk Drive)であり、各種データ及び制御部11の処理に利用されるプログラム等を保存する。
【0017】
記憶部12に記憶されるプログラムは、例えば、情報処理装置10の基本的な機能を実現するためのOS(Operating System)、各種ハードウェア制御するためのドライバ、各種機能を実現するためのプログラム等であって、本実施形態に係るコンピュータプログラムを含む。
【0018】
通信部13は、例えばNIC(Network Interface Controller)であり、ネットワークNに接続する機能を有する。なお、通信部13は、NICに代えて又はNICと共に、無線LAN(Local Area Network)に接続する機能、無線WAN(Wide Area Network)に接続する機能、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離の無線通信、及び赤外線通信等を可能とする機能を有してもよい。情報処理装置10は、ネットワークNを介してユーザ端末20等の他の情報処理装置等と接続され、他の情報処理装置等との間で各種データの送受信を行うことができる。
【0019】
これら制御部11、記憶部12、通信部13、操作入力部14、及びモニタ15は、システムバス16を介して相互に電気的に接続されている。従って、制御部11は、記憶部12へのアクセス、モニタ15に対する画像の表示、オペレータによる操作入力部14に対する操作状態の把握、及び通信部13を介した各種通信網や他の情報処理装置へのアクセス等を行うことができる。
【0020】
(1-2-2.ユーザ端末20のハードウェア構成)
図3は、本実施形態に係るユーザ端末20のハードウェア構成を示すブロック図である。ユーザ端末20は、例えば、スマートフォンやタブレット、PCで実現される情報処理端末であり、制御部21、記憶部22、通信部23を備える。また、ユーザ端末20は、画像等を表示し操作を受け付け可能なタッチパネルディスプレイ等の表示画面24、音を出力するスピーカ25、音が入力されるマイク26、及び被写体を撮像するカメラ27、操作ボタン28を備えていてもよい。以下、情報処理装置10との相違点を中心に説明する。
【0021】
操作ボタン28は、ユーザ端末20の側面等に設けられ、ユーザ端末20を起動又は停止させるための電源ボタンやスピーカ25が出力する音のボリューム調整ボタン等である。
【0022】
これら制御部21、記憶部22、通信部23、表示画面24、スピーカ25、マイク26、カメラ27、及び操作ボタン28は、システムバス29を介して相互に電気的に接続されている。従って、制御部21は、記憶部22へのアクセス、表示画面24に対する画像の表示、ユーザによるタッチパネルディスプレイ(表示画面24)や操作ボタン28に対する操作状態の把握、マイク26への音の入力、スピーカ25からの音の出力、カメラ27に対する制御、及び通信部23を介した各種通信網や情報処理装置10などの他の情報処理装置へのアクセス等を行うことができる。
【0023】
(1-3.情報処理装置10の機能構成)
図3に示すように、情報処理装置10の制御部11は、データ登録部11aと表示制御部11bと評価受付部11dと、要約作成部11eを備える。
【0024】
データ登録部11aは、研究室(特許請求の範囲における「チーム」に相当)内の学生(特許請求の範囲における「メンバー」に相当)それぞれが従事している研究活動(特許請求の範囲における「プロジェクト」に相当)において時系列に沿って進行する複数のフェーズに関するデータと、複数のフェーズそれぞれについて学生が記録する記録データとを対応づけて、記憶部12に登録する。
【0025】
表示制御部11bは、記憶部12に登録された記録データを、フェーズと対応づけたツリー構造でユーザ端末20の表示画面24に表示させる。コメント受付部11cは、プロジェクトを担当する担当者からの記録データに対するコメントと、プロジェクトを監督する監督者からの記録データに対するコメントを受け付ける。
【0026】
評価受付部11dは、学生が記録した記録データに対するチーム内のメンバーからの評価を受け付ける。要約作成部11eは、メンバーが指定した文献の要約を作成する。各機能の詳細は後述する。
【0027】
上述した機能構成は、情報処理装置10に適宜インストールされるソフトウェア(いわゆるアプリを含む)によって実現してもよく、ハードウェアによって実現してもよい。ソフトウェアによって実現する場合、制御部11がソフトウェアを構成するプログラムを実行することによって各種機能を実現することができる。
【0028】
当該プログラムは、情報処理装置10が内蔵する記憶部12に格納してもよく、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体に格納してもよい。もしくは、外部の記憶装置に格納されたプログラムを読み出し、いわゆるクラウドコンピューティングにより実現してもよい。また、ハードウェアによって実現する場合、ASIC、SOC、FPGA、又はDRPなどの種々の回路によって実現することができる。
【0029】
(1-4.情報管理システム100の画面表示)
図5~
図16を参照し、情報管理システム100の画面表示を説明する。
図5は、情報管理システム100におけるサインイン画面Sを示す図である。
【0030】
図5に示すように、ユーザはサインイン画面Sの入力エリアS1に必要事項を入力し、サインインボタンS2を押下することで、情報管理システム100にサインインすることができる。なお、サインインボタンS2には、学生用のサインインボタンS2aと教員用のサインインボタンS2bがある。以下の説明では、ユーザU1を学生とし、ユーザU2を教員として説明を行う。
【0031】
まず、
図6~
図11を参照し、学生であるユーザU1がサインインした場合を説明する。
図6は、学生がサインインした場合のトップ画面に相当するマイリサーチ画面ST1を示している。
【0032】
図6に示すように、マイリサーチ画面ST1は、タスクリスト31とフェーズエリア32を備える。タスクリスト31は、研究活動においてその時点でユーザU1に課されているタスクの一覧を時系列で表示する。
【0033】
フェーズエリア32には、複数のフェーズアイコン33が表示される。フェーズアイコン33は、研究活動において時系列に沿って進行するフェーズを表している。ユーザU1は、フェーズ作成ボタン34を押下することにより、研究活動において必要なフェーズを任意に設定することができる。フェーズアイコン33を押下すると、詳細が表示される。
【0034】
図7は、フェーズアイコン33の詳細を表示させた図である。フェーズアイコン33には、ノートアイコン36と、ノート追加ボタン37が含まれる。ノートアイコン36は、当該フェーズにおいて学生が記録する記録データであるノートを示す。ノートには、研究内容の詳細や関連する論文についてのデータが含まれる。ノートアイコン36は、フェーズと対応づけたツリー構造で表示される。なお、ツリー構造とは、1つの親となるデータに対して、複数の子となるデータが対応づけられることにより、枝分かれするようにデータが配置される構造を意味する。
【0035】
ユーザU1は、ノート追加ボタン37を押下することにより、研究活動のフェーズそれぞれについて、関連する記録データを登録することができる。このように、情報管理システム100では、時系列で進行するフェーズごとに必要な情報を記録データとして登録し、フェーズに対応したツリー構造で表示させることができるため、ユーザU1が自身の研究において必要なデータを容易に把握することが可能となる。
【0036】
また、ノートアイコン36には、当該記録データが対応づけられたフェーズにおいて、ユーザU1が行うべきタスクがタスクエリア38に表示されている。このような構成とすることで、ユーザU1は、フェーズごとに必要なタスクを確認することができる。ユーザU1がノートアイコン36を押下すると、ノートの詳細が表示される。
【0037】
図8は、ノート表示画面ST2を示す図である。
図8に示すように、ノート表示画面ST2には、タスクエリア41と、ノートエリア42と、ファイルエリア43と、コメントエリア44と、要約ボタン48とアーカイブ追加ボタン49が含まれている。
【0038】
タスクエリア41には、当該ノートに記載されたタスクが表示される。ノートエリア42には、当該ノートの内容が表示される。具体的には、研究活動における実験結果や考察、論評などが記載されることとなる。
【0039】
ファイルエリア43には、当該ノートに追加した論文などのファイルが表示される。コメントエリア44には、当該ノートについてのコメントが表示される。
【0040】
コメントエリア44には、研究活動を担当する学生であるユーザU1からのコメントと、研究活動を指導する教員であるユーザU2からのコメントが表示される。ユーザU1は、コメント入力欄45にコメントを記入し、追加ボタン46を押下することで、随時コメントを追加できる。また、タスク追加欄47を押下することで、随時タスクを追加できる。ユーザU1が要約ボタン48を押下すると、ファイルエリア43に追加された論文の要約が表示される。
【0041】
図9は、要約表示画面ST3を示す図である。要約作成部11eは、メンバーが指定してファイルエリア43に表示されている文献の要約を作成する。ここで、要約表示画面ST3は、当該ノートが属するフェーズを考慮して、要約を作成する。
【0042】
また、ノート表示画面ST2において、ユーザU1がアーカイブ追加ボタン49を押下すると、当該ノートがアーカイブに追加される。
【0043】
図10は、アーカイブ一覧画面ST4を示す図である。アーカイブ一覧画面ST4には、アーカイブに追加されたノートの一覧が表示される。アーカイブに追加されたノートはチーム内で共有され、研究室内のどのメンバーからの閲覧することができる。このような構成を備えていることで、教員であるユーザU2は、大学などの毎年学生が入れ替わる環境において、同じ指導を繰り返して行う手間が省ける。
【0044】
アーカイブ一覧画面ST4において、タイトルリンク51を押下すると、アーカイブに追加されたノートが表示される。
【0045】
図11は、アーカイブ確認画面ST5を示す図である。アーカイブ確認画面ST5は、アーカイブに追加されたノートを表示する。アーカイブ確認画面ST5は、ノート評価ボタン61を備える。ユーザU1は、ノート評価ボタンを押下することにより、当該ノートに評価を付与することができる。
【0046】
このように、研究室内で共有された記録データ(すなわち、ノート)に対してメンバーから評価することにより、当該研究室において有用な記録を挙げた学生を特定することができる。例えば企業のリクルータは、アーカイブにおけるノートに付与された評価を参照することにより、評価の高いノートを多く挙げている学生を優先的に採用候補とすることができる。
【0047】
次に、
図12~
図15を参照し、教員であるユーザU2がサインインした場合を説明する。
【0048】
図12Aおよび
図12Bは、教員であるユーザU2がサインインした場合のトップページである学生一覧画面SV1を示す。学生一覧画面SV1は、表示切替ボタン71と、タスク一覧エリア72を備える。表示切替ボタン71を操作することにより、ユーザU2が指導する学生のリスト表示(
図12A)とグリッド表示(
図12B)を切り替えることができる。
【0049】
タスク一覧エリア72には、研究室における学生ごとの直近のタスクが一覧で表示されている。このような仕様とすることで、教員であるユーザU2は、自身の学生のタスクの状況を容易に把握することが可能となる。ユーザU2がタスク一覧エリア72における学生リンク73を押下すると、各学生の研究における進捗を確認することができる。
【0050】
図13は、進捗確認画面SV2を示す図である。進捗確認画面SV2は、マイリサーチ画面ST1に対応しており、タスクリスト81とフェーズエリア82を備える。フェーズエリア82には複数のフェーズアイコン83が表示される。ユーザU2がフェーズアイコン83を押下すると、フェーズアイコン83の詳細が表示される。
【0051】
図14は、進捗確認画面SV2におけるフェーズアイコン83の詳細を表示させた図である。フェーズアイコン83には、ノートアイコン86が含まれる。ユーザU2がノートアイコン86を押下すると、ノートの詳細が表示される。
【0052】
図15は、ノート表示画面SV3を示す図である。ノート表示画面SV3は、ノート表示画面ST2に対応しており、タスクエリア91と、ノートエリア92と、ファイルエリア93と、コメントエリア94を含む。
【0053】
ユーザU1は、ノートエリア92の内容およびコメントエリア94の内容を確認した上で、コメント入力欄95にコメントを記入し、追加ボタン96を押下することで、随時コメントを追加できる。
【0054】
(1-5.情報管理システム100の処理の流れ)
図16を参照し、情報管理システム100の処理の流れを説明する。
図16は、情報管理システム100の処理の一部についての流れを例示した図である。
【0055】
ステップS110において、ユーザU1は、端末20aを操作して、記録データ(ノート)を入力して情報処理装置10に送信する。ステップS120において、情報処理装置10は、記録データを受信する。
【0056】
ステップS130において、情報処理装置10は、記録データを記憶部12に登録する。ステップS140において、表示制御部11bは、登録された記録データをユーザ端末20aおよびユーザ端末20bで表示するように制御を行う。
【0057】
ステップS150において、ユーザU1が端末20aを操作することにより、端末20aは記憶部に登録された記録データを表示する。また、ステップS160において、ユーザU2が端末20bを操作することにより、端末20bは記憶部に登録された記録データを表示する。
【0058】
ステップS210において、ユーザU1は、端末20aを操作して、コメントを入力して情報処理装置10に送信する。ステップS220において、情報処理装置10は、コメントを受信する。
【0059】
ステップS230において、情報処理装置10は、コメントを記憶部12に登録する。ステップS240において、表示制御部11bは、登録されたコメントをユーザ端末20aおよびユーザ端末20bで表示するように制御を行う。
【0060】
ステップS250において、ユーザU1が端末20aを操作することにより、端末20aは記憶部に登録されたコメントを表示する。また、ステップS260において、ユーザU2が端末20bを操作することにより、端末20bは記憶部に登録されたコメントを表示する。
【0061】
ステップS310において、ユーザU1は、端末20aを操作して、コメントを入力して情報処理装置10に送信する。ステップS320において、情報処理装置10は、コメントを受信する。
【0062】
ステップS330において、情報処理装置10は、コメントを記憶部12に登録する。ステップS340において、表示制御部11bは、登録されたコメントをユーザ端末20aおよびユーザ端末20bで表示するように制御を行う。
【0063】
ステップS350において、ユーザU1が端末20aを操作することにより、端末20aは記憶部に登録されたコメントを表示する。また、ステップS360において、ユーザU2が端末20bを操作することにより、端末20bは記憶部に登録されたコメントを表示する。
【0064】
(1.6.変形例)
図17~
図19を参照し、マイリサーチ画面ST1の変形例について説明する。
図17に示す変形例1では、研究のフェーズを表すフェーズアイコン33が横一列に配置され、フェーズアイコン33の下側に、対応づけられたノートアイコン36が縦方向に並んで表示される。また、
図18に示す変形例2では、フェーズアイコン33とノートアイコン36のツリー構造がより明確に表示されている。
【0065】
また、
図19に示す変形例3は、スマートフォンなどのモバイル端末での表示を想定した画面である。変形例3では、マイリサーチ画面ST1は、ST1-1~ST1-3の3つの図面から構成されており、画面上に配置されたフェーズアイコン33を押下することで、対応づけられたノートアイコン36が表示される仕様となっている。このように、ノートアイコン36は、フェーズアイコン33が表すフェーズと対応づけたツリー構造で表示されていればよく、上述した仕様を含む様々な形態を実現することが可能である。
【0066】
<2.その他の実施形態>
以上、本発明における実施形態及びその変形例について説明したが、本開示の適用は上述の内容に限定されるものではない。
【0067】
また、上記実施形態では、制御部11の機能を情報管理システム100が備える態様について説明したが、一部の機能を他の情報処理装置に実装してもよい。表示制御部11bの機能をユーザ端末20に実装し、記憶部12に登録された記録データをユーザ端末20の表示画面24に表示させる仕様としてもよい。
【0068】
さらに、本発明は、コンピュータに上述の情報管理システム100の機能を実現させるためのプログラムとして実現してもよい。
【0069】
さらに、本発明は、当該プログラムを格納する、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現してもよい。
【0070】
以上、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0071】
10 :情報処理装置
11 :制御部
11a :データ登録部
11b :表示制御部
11c :コメント受付部
11d :評価受付部
11e :要約作成部
12 :記憶部
13 :通信部
14 :操作入力部
15 :モニタ
16 :システムバス
20 :ユーザ端末
21 :制御部
22 :記憶部
23 :通信部
24 :表示画面
25 :スピーカ
26 :マイク
27 :カメラ
28 :操作ボタン
29 :システムバス
100 :情報管理システム
【手続補正書】
【提出日】2021-06-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
研究室内で研究活動に関する情報を管理するための情報管理システムであって、
記憶部と、表示画面と、データ登録部と、表示制御部と、コメント受付部を備え、
前記データ登録部は、前記研究室内のメンバーそれぞれが従事している研究活動において時系列に沿って進行する複数のフェーズに関するデータと、前記複数のフェーズそれぞれについて前記メンバーが記録する記録データとを対応づけて前記記憶部に登録し、
前記表示制御部は、前記記録データを、前記フェーズと対応づけたツリー構造で前記表示画面に表示させ、
前記コメント受付部は、前記研究活動に従事するメンバーの前記記録データに対するコメントと、前記研究活動を指導する教員からの前記記録データに対するコメントを受け付ける、情報管理システム。
【請求項2】
請求項1または請求項2に記載の情報管理システムであって、
前記記録データは前記研究室内で共有される、情報管理システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の情報管理システムであって、
前記記録データには、当該記録データが対応づけられたフェーズにおいて、前記研究活動に従事するメンバーが行うべきタスクが含まれる、情報管理システム。
情報管理システム。
【請求項4】
請求項3に記載の情報管理システムであって、
前記表示制御部は、前記研究活動における前記タスクの一覧を表示する、情報管理システム。
【請求項5】
請求項4に記載の情報管理システムであって、
前記表示制御部は、前記メンバーごとの前記タスクの一覧を時系列で表示する、情報管理システム。
【請求項6】
請求項4に記載の情報管理システムであって、
前記表示制御部は、前記研究活動に従事するメンバーごとの直近のタスクを一覧で表示する、情報管理システム。
【請求項7】
請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の情報管理システムであって、
評価受付部をさらに備え、
前記評価受付部は、前記記録データに対する研究室内のメンバーからの評価を受け付ける、情報管理システム。
【請求項8】
請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の情報管理システムであって、
要約作成部をさらに備え、
前記要約作成部は、前記メンバーが指定した文献の要約を作成する、情報管理システム。
【請求項9】
コンピュータを、研究室内で研究活動に関する情報を管理するための情報管理システムとして機能させるプログラムであって、
データ登録ステップと、画面制御ステップと、コメント受付ステップを、前記コンピュータに実行させ、
前記データ登録ステップでは、前記研究室内のメンバーそれぞれが従事している研究活動において時系列に沿って進行する複数のフェーズに関するデータと、前記複数のフェーズそれぞれについて前記メンバーが記録する記録データとを対応づけて前記コンピュータの記憶部に登録させ、
前記画面制御ステップでは、前記記録データを、前記フェーズと対応づけたツリー構造で前記コンピュータの表示画面に表示させ、
前記コメント受付ステップでは、前記研究活動に従事するメンバーの前記記録データに対するコメントと、前記研究活動を指導する教員からの前記記録データに対するコメントを受け付ける、プログラム。
【請求項10】
コンピュータを、研究室内で研究活動に関する情報を管理するための情報管理システムとして機能させる情報処理方法であって、
データ登録ステップと、画面制御ステップと、コメント受付ステップを、前記コンピュータに実行させ、
前記データ登録ステップでは、前記研究室内のメンバーそれぞれが従事している研究活動において時系列に沿って進行する複数のフェーズに関するデータと、前記複数のフェーズそれぞれについて前記メンバーが記録する記録データとを対応づけて前記コンピュータの記憶部に登録させ、
前記画面制御ステップでは、前記記録データを、前記フェーズと対応づけたツリー構造で前記コンピュータの表示画面に表示させ、
前記コメント受付ステップでは、前記研究活動に従事するメンバーの前記記録データに対するコメントと、前記研究活動を指導する教員からの前記記録データに対するコメントを受け付ける、情報処理方法。
【手続補正書】
【提出日】2021-08-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
研究室内で研究活動に関する情報を管理するための情報管理システムであって、
記憶部と、表示画面と、データ登録部と、表示制御部と、コメント受付部を備え、
前記データ登録部は、前記研究室内のメンバーそれぞれが従事している研究活動において時系列に沿って進行する複数のフェーズに関するデータと、前記複数のフェーズそれぞれについて前記メンバーが記録する記録データとを対応づけて前記記憶部に登録し、
前記表示制御部は、前記記録データを、前記フェーズと対応づけたツリー構造で前記表示画面に表示させ、
前記コメント受付部は、前記研究活動に従事するメンバーの前記記録データに対するコメントと、前記研究活動を指導する教員からの前記記録データに対するコメントを受け付け、
前記記録データは前記研究室内で共有され、
前記研究室内のメンバーは、それぞれ前記表示画面を介して前記記録データを閲覧可能とされる、情報管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報管理システムであって、
前記記録データには、当該記録データが対応づけられたフェーズにおいて、前記研究活動に従事するメンバーが行うべきタスクが含まれる、情報管理システム。
情報管理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の情報管理システムであって、
前記表示制御部は、前記研究活動における前記タスクの一覧を表示する、情報管理システム。
【請求項4】
請求項3に記載の情報管理システムであって、
前記表示制御部は、前記メンバーごとの前記タスクの一覧を時系列で表示する、情報管理システム。
【請求項5】
請求項3に記載の情報管理システムであって、
前記表示制御部は、前記研究活動に従事するメンバーごとの直近のタスクを一覧で表示する、情報管理システム。
【請求項6】
請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の情報管理システムであって、
評価受付部をさらに備え、
前記評価受付部は、前記記録データに対する研究室内のメンバーからの評価を受け付ける、情報管理システム。
【請求項7】
請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の情報管理システムであって、
要約作成部をさらに備え、
前記要約作成部は、前記メンバーが指定した文献の要約を作成する、情報管理システム。
【請求項8】
コンピュータを、研究室内で研究活動に関する情報を管理するための情報管理システムとして機能させるプログラムであって、
データ登録ステップと、画面制御ステップと、コメント受付ステップを、前記コンピュータに実行させ、
前記データ登録ステップでは、前記研究室内のメンバーそれぞれが従事している研究活動において時系列に沿って進行する複数のフェーズに関するデータと、前記複数のフェーズそれぞれについて前記メンバーが記録する記録データとを対応づけて前記コンピュータの記憶部に登録させ、
前記画面制御ステップでは、前記記録データを、前記フェーズと対応づけたツリー構造で前記コンピュータの表示画面に表示させ、
前記コメント受付ステップでは、前記研究活動に従事するメンバーの前記記録データに対するコメントと、前記研究活動を指導する教員からの前記記録データに対するコメントを受け付け、
前記記録データは、前記研究室内で共有されるものであり、
前記画面制御ステップでは、前記研究室内のメンバーのそれぞれに、前記表示画面を介して前記記録データを閲覧させる、プログラム。
【請求項9】
コンピュータを、研究室内で研究活動に関する情報を管理するための情報管理システムとして機能させる情報処理方法であって、
データ登録ステップと、画面制御ステップと、コメント受付ステップを、前記コンピュータに実行させ、
前記データ登録ステップでは、前記研究室内のメンバーそれぞれが従事している研究活動において時系列に沿って進行する複数のフェーズに関するデータと、前記複数のフェーズそれぞれについて前記メンバーが記録する記録データとを対応づけて前記コンピュータの記憶部に登録させ、
前記画面制御ステップでは、前記記録データを、前記フェーズと対応づけたツリー構造で前記コンピュータの表示画面に表示させ、
前記コメント受付ステップでは、前記研究活動に従事するメンバーの前記記録データに対するコメントと、前記研究活動を指導する教員からの前記記録データに対するコメントを受け付け、
前記記録データは、前記研究室内で共有されるものであり、
前記画面制御ステップでは、前記研究室内のメンバーのそれぞれに、前記表示画面を介して前記記録データを閲覧させる、情報処理方法。