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特開2022-138833参加意欲推定装置、参加意欲推定方法、プログラム及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022138833
(43)【公開日】2022-09-26
(54)【発明の名称】参加意欲推定装置、参加意欲推定方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20220915BHJP
【FI】
G06Q30/02 310
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021038939
(22)【出願日】2021-03-11
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(72)【発明者】
【氏名】江島 直也
(72)【発明者】
【氏名】日室 聡仁
(72)【発明者】
【氏名】笹鹿 祐司
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB02
(57)【要約】
【課題】 イベントの参加に対する人々の意欲を推定可能な参加意欲推定装置を提供する。
【解決手段】 本発明の参加意欲推定装置10において、取得部11は、来場情報を取得し、前記来場情報は、個々の来場者を示す識別情報と、前記来場者が任意の場所に来場した時刻を示す時刻情報と、を紐づけた情報であり、来場間隔算出部12は、前記来場情報に基づき、来場者毎の来場間隔を算出し、参加意欲推定部14は、前記来場間隔に基づいて、前記来場者におけるイベントに参加しようとする意欲を推定する。
【選択図】 図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
取得部、来場間隔算出部、及び参加意欲推定部を含み、
前記取得部は、来場情報を取得し、
前記来場情報は、個々の来場者を示す識別情報と、前記来場者が任意の場所に来場した時刻を示す時刻情報と、を紐づけた情報であり、
前記来場間隔算出部は、前記来場情報に基づき、来場者毎の来場間隔を算出し、
前記参加意欲推定部は、前記来場間隔に基づいて、前記来場者におけるイベントに参加しようとする意欲を推定する、参加意欲推定装置。
【請求項2】
さらに、変動係数算出部を含み、
前記来場間隔算出部は、前記来場情報に基づき、来場者毎の来場間隔の平均値及び標準偏差を算出し、
前記変動係数算出部は、前記標準偏差を前記来場間隔の平均値で割ることで前記来場に関する変動係数を前記来場者毎に算出し、
前記参加意欲推定部は、前記変動係数を用いて、前記意欲を推定する、請求項1記載の参加意欲推定装置。
【請求項3】
前記参加意欲推定部は、複数の来場者のうち、前記変動係数が大きい順から予め設定した数に入る来場者に対して前記意欲があると推定する、請求項2記載の参加意欲推定装置。
【請求項4】
前記参加意欲推定部は、予め設定した閾値以上の前記変動係数を有する前記来場者に対して前記意欲があると推定する、請求項2又は3記載の参加意欲推定装置。
【請求項5】
さらに、補正値算出部を含み、
前記取得部は、各日来場者数情報を取得し、
前記各日来場者数情報は、所定期間内における前記任意の場所への各日の来場者数を記録した情報であり、
前記補正値算出部は、前記各日来場者数情報を用いて、イベント実施確率を日毎に算出し、且つ前記来場情報に基づき、前記所定期間内において、前記来場者が来場した日に対応する前記イベント実施確率を合計した値を補正値とし、
前記参加意欲推定部は、前記来場間隔及び前記補正値に基づき、前記意欲を推定する、請求項1から4のいずれか一項に記載の参加意欲推定装置。
【請求項6】
さらに、記録部を含み、
前記記録部は、前記来場情報を記録する、請求項1から5のいずれか一項に記載の参加意欲推定装置。
【請求項7】
さらに、通知部を含み、
前記通知部は、前記意欲の度合いに応じて異なる内容のイベント開催予告を前記来場者毎に通知する、請求項1から6のいずれか一項に記載の参加意欲推定装置。
【請求項8】
取得工程、来場間隔算出工程、及び参加意欲推定工程を含み、
前記取得工程は、来場情報を取得し、
前記来場情報は、個々の来場者を示す識別情報と、前記来場者が任意の場所に来場した時刻を示す時刻情報と、を紐づけた情報であり、
前記来場間隔算出工程は、前記来場情報に基づき、来場者毎の来場間隔を算出し、
前記参加意欲推定工程は、前記来場間隔に基づいて、前記来場者におけるイベントに参加しようとする意欲を推定する、参加意欲推定方法。
【請求項9】
前記参加意欲推定工程は、複数の来場者のうち、前記変動係数が大きい順から予め設定した数に入る来場者に対して前記意欲があると推定する、請求項8記載の参加意欲推定方法。
【請求項10】
コンピュータに、取得手順、来場間隔算出手順、及び参加意欲推定手順を含む手順を実行させるためのプログラム:
前記取得手順は、来場情報を取得し、
前記来場情報は、個々の来場者を示す識別情報と、前記来場者が任意の場所に来場した時刻を示す時刻情報と、を紐づけた情報であり、
前記来場間隔算出手順は、前記来場情報に基づき、来場者毎の来場間隔を算出し、
前記参加意欲推定手順は、前記来場間隔に基づいて、前記来場者におけるイベントに参加しようとする意欲を推定する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、参加意欲推定装置、参加意欲推定方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
イベントへの参加を促進する技術として、例えば、特許文献1には、参加者がイベントに参加したことに対して付与される参加ポイントをクーポンに交換する技術が報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-057175号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、より効率良くイベントへの参加を促進するため、イベントの参加に対する人々の意欲を推定可能にする技術が求められている。
【0005】
そこで、本発明は、イベントの参加に対する人々の意欲を推定可能な参加意欲推定装置、参加意欲推定方法、プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の参加意欲推定装置は、
取得部、来場間隔算出部、及び参加意欲推定部を含み、
前記取得部は、来場情報を取得し、
前記来場情報は、個々の来場者を示す識別情報と、前記来場者が任意の場所に来場した時刻を示す時刻情報と、を紐づけた情報であり、
前記来場間隔算出部は、前記来場情報に基づき、来場者毎の来場間隔を算出し、
前記参加意欲推定部は、前記来場間隔に基づいて、前記来場者におけるイベントに参加しようとする意欲を推定する、装置である。
【0007】
本発明の参加意欲推定方法は、
取得工程、来場間隔算出工程、及び参加意欲推定工程を含み、
前記取得工程は、来場情報を取得し、
前記来場情報は、個々の来場者を示す識別情報と、前記来場者が任意の場所に来場した時刻を示す時刻情報と、を紐づけた情報であり、
前記来場間隔算出工程は、前記来場情報に基づき、来場者毎の来場間隔を算出し、
前記参加意欲推定工程は、前記来場間隔に基づいて、前記来場者におけるイベントに参加しようとする意欲を推定する、方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、イベントの参加に対する人々の意欲を推定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態1の参加意欲推定装置の一例の構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1の参加意欲推定装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1の参加意欲推定装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、平均来場間隔の算出から変動係数の算出に関する処理の一例を示す模式図である。
図5A図5Aは、補正値の算出に関する処理の一例を示す模式図である。
図5B図5Bは、補正値の算出に関する処理の一例を示す模式図である。
図5C図5Cは、補正値の算出に関する処理の一例を示す模式図である。
図5D図5Dは、意欲の推定に関する処理の一例を示す模式図である。
図6図6は、通知に関する処理の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の参加意欲推定装置は、例えば、
さらに、変動係数算出部を含み、
前記来場間隔算出部は、前記来場情報に基づき、来場者毎の来場間隔の平均値及び標準偏差を算出し、
前記変動係数算出部は、前記標準偏差を前記来場間隔の平均値で割ることで前記来場に関する変動係数を前記来場者毎に算出し、
前記参加意欲推定部は、前記変動係数を用いて、前記意欲を推定する、という態様であってもよい。
【0011】
本発明の参加意欲推定装置において、例えば、
前記参加意欲推定部は、複数の来場者のうち、前記変動係数が大きい順から予め設定した数に入る来場者に対して前記意欲があると推定する、という態様であってもよい。
【0012】
本発明の参加意欲推定装置において、例えば、
前記参加意欲推定部は、予め設定した閾値以上の前記変動係数を有する前記来場者に対して前記意欲があると推定する、という態様であってもよい。
【0013】
本発明の参加意欲推定装置は、例えば、
さらに、補正値算出部を含み、
前記取得部は、各日来場者数情報を取得し、
前記各日来場者数情報は、所定期間内における前記任意の場所への各日の来場者数を記録した情報であり、
前記補正値算出部は、前記各日来場者数情報を用いて、イベント実施確率を日毎に算出し、且つ前記来場情報に基づき、前記所定期間内において、前記来場者が来場した日に対応する前記イベント実施確率を合計した値を補正値とし、
前記参加意欲推定部は、前記来場間隔及び前記補正値に基づき、前記意欲を推定する、という態様であってもよい。
【0014】
本発明の参加意欲推定装置は、例えば、
さらに、記録部を含み、
前記記録部は、前記来場情報を記録する、という態様であってもよい。
【0015】
本発明の参加意欲推定装置は、例えば、
さらに、通知部を含み、
前記通知部は、前記意欲の度合いに応じて異なる内容のイベント開催予告を前記来場者毎に通知する、という態様であってもよい。
【0016】
本発明の参加意欲推定方法は、例えば、
さらに、変動係数算出工程を含み、
前記来場間隔算出工程は、前記来場情報に基づき、来場者毎の来場間隔の平均値及び標準偏差を算出し、
前記変動係数算出工程は、前記標準偏差を前記来場間隔の平均値で割ることで前記来場に関する変動係数を前記来場者毎に算出し、
前記参加意欲推定工程は、前記変動係数を用いて、前記意欲を推定する、という態様であってもよい。
【0017】
本発明の参加意欲推定方法において、例えば、
前記参加意欲推定工程は、複数の来場者のうち、前記変動係数が大きい順から予め設定した数に入る来場者に対して前記意欲があると推定する、という態様であってもよい。
【0018】
本発明の参加意欲推定方法において、例えば、
前記参加意欲推定工程は、予め設定した閾値以上の前記変動係数を有する前記来場者に対して前記意欲があると推定する、という態様であってもよい。
【0019】
本発明の参加意欲推定方法は、例えば、
さらに、補正値算出工程を含み、
前記取得工程は、各日来場者数情報を取得し、
前記各日来場者数情報は、所定期間内における前記任意の場所への各日の来場者数を記録した情報であり、
前記補正値算出工程は、前記各日来場者数情報を用いて、イベント実施確率を日毎に算出し、且つ前記来場情報に基づき、前記所定期間内において、前記来場者が来場した日に対応する前記イベント実施確率を合計した値を補正値とし、
前記参加意欲推定工程は、前記来場間隔及び前記補正値に基づき、前記意欲を推定する、という態様であってもよい。
【0020】
本発明の参加意欲推定方法は、例えば、
さらに、記録工程を含み、
前記記録工程は、前記来場情報を記録する、という態様であってもよい。
【0021】
本発明の参加意欲推定方法は、例えば、
さらに、通知工程を含み、
前記通知工程は、前記意欲の度合いに応じて異なる内容のイベント開催予告を前記来場者毎に通知する、という態様であってもよい。
【0022】
本発明のプログラムは、本発明の方法の各工程を、手順として、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0023】
本発明の記録媒体は、本発明のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0024】
本発明者らは、検討の結果、イベントへの参加意欲が低い来場者では、任意の場所への来場間隔のズレが小さくなり、イベントへの参加意欲が高い来場者では、来場間隔のズレが大きくなることを見出した。イベントへの参加意欲が低い来場者は、習慣化された行動により、任意の場所に一定の間隔で来場しているため、来場間隔のズレが小さくなり、イベントへの参加意欲が高い来場者は、イベントの開催日にあわせて来場しているため、来場間隔のズレが大きくなると推定されるが、本発明は、この推定に何ら制限されない。
【0025】
次に、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0026】
[実施形態1]
図1は、本実施形態の参加意欲推定装置10の一例の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本装置10は、取得部11、来場間隔算出部12、及び参加意欲推定部14を含む。また、本装置10は、任意の構成として、さらに、変動係数算出部13、補正値算出部15、記録部16、及び通知部17等を含んでもよい。
【0027】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、前記通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0028】
図2に、本装置10のハードウエア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、表示装置106、通信デバイス107、撮像装置108、音入出力装置109等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0029】
中央処理装置101は、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、取得部11、来場間隔算出部12、変動係数算出部13、参加意欲推定部14、補正値算出部15、記録部16、及び通知部17として機能する。
【0030】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンター、外部入力装置、外部表示装置、外部撮像装置等があげられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0031】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0032】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。
【0033】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10によって生成した情報、本装置10が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。また、メモリ102及び記憶装置104は、例えば、記録部16が記録した各種情報を記憶してもよい。
【0034】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、表示装置106、撮像装置108、及び音入出力装置109を含んでもよい。入力装置105は、例えば、タッチパネル、キーボード、マウス等である。表示装置106は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等が挙げられる。撮像装置108は、例えば、2Dカメラ、3Dカメラ、赤外線カメラ等である。音入出力装置109は、例えば、音センサ、マイク、スピーカー等である。
【0035】
つぎに、本実施形態の参加意欲推定方法の一例を、図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の参加意欲推定方法は、例えば、図1の参加意欲推定装置10を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の参加意欲推定方法は、図1の参加意欲推定装置10の使用には限定されない。また、図3においてかっこで示した工程は、任意の工程である。
【0036】
まず、取得部11により、来場情報を取得する(S11a、取得工程)。前記来場情報は、個々の来場者を示す識別情報と、前記来場者が任意の場所に来場した時刻を示す時刻情報と、を紐づけた情報である。取得部11は、例えば、前記通信回線網を介して外部サーバや外部データベース等から前記来場情報を取得してもよいし、メモリ102及び記憶装置104に記憶している前記来場情報を読み出すことで取得してもよい。前記識別情報は、例えば、前記来場者が前記任意の場所に来場した際に携帯している携行品の識別情報であってもよい。前記携行品としては、例えば、入場券、IC(integrated circuit)カード、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブルデバイス等である。前記識別情報は、例えば、ID(identification)、メールアドレス、生体情報(顔、指紋、声、等)等である。なお、前記任意の場所は、不定期でイベントが実施されたことのある場所であれば、特に制限されず、屋内であってもよいし、屋外であってもよいし、電車等の移動体内であってもよい。また、前記任意の場所は、例えば、日常生活において、定期的に来場することが必要な場所であってもよい。具体的に、前記任意の場所としては、例えば、ゴミステーション、公園、スーパー、コンビニエンスストア等がある。
【0037】
次に、来場間隔算出部12により、前記来場情報に基づき、来場者毎の来場間隔を算出する(S12、来場間隔算出工程)。来場間隔算出部12は、例えば、前記来場間隔の平均値(以下、平均来場間隔ともいう)及び標準偏差等を算出してもよい。
【0038】
前記来場間隔の平均値及び前記標準偏差を算出した場合、例えば、次に、変動係数算出部13により、前記標準偏差を前記来場間隔の平均値で割ることで前記来場に関する変動係数を前記来場者毎に算出してもよい(S13、変動係数算出工程)。
【0039】
そして、参加意欲推定部14により、前記来場間隔に基づいて、前記来場者におけるイベントに参加しようとする意欲を推定し(S14、参加意欲推定工程)、終了する(END)。以下、前記意欲を「参加意欲」ともいう。参加意欲推定部14は、例えば、前記来場間隔に基づいて算出された前記変動係数を用いて、前記意欲を推定してもよい。具体的に、参加意欲推定部14は、例えば、複数の来場者のうち、前記変動係数が大きい順から予め設定した数に入る来場者に対して「参加意欲あり」と推定してもよい。前記予め設定した数は、特に制限されず、例えば、上位50%等の全来場者数に対する割合として数が設定されていてもよい。また、参加意欲推定部14は、例えば、予め設定した閾値以上の前記変動係数を有する前記来場者に対して「参加意欲あり」と推定してもよい。前記閾値は、特に制限されず、任意に設定できる。このように、参加意欲推定部14は、前記参加意欲の有無を推定してもよいし、例えば、前記参加意欲の度合いを算出してもよい。前記参加意欲の度合いを算出する手法は、特に制限されず、例えば、前記変動係数を前記参加意欲の度合いとしてもよい。
【0040】
前述のように、本装置10は、例えば、さらに、補正値算出部15を含んでもよい。この場合、取得部11により、各日来場者数情報を取得する(S11b、取得工程)。前記各日来場者数情報は、所定期間内における前記任意の場所への各日の来場者数を記録した情報である。前記所定期間は、特に制限されず、例えば、1ヵ月間、半年間、1年間、及び1年間以上等である。取得部11は、例えば、前述と同様に、前記通信回線網を介して外部サーバや外部データベース等から前記各日来場者数情報を取得してもよいし、メモリ102及び記憶装置104に記憶している前記各日来場者数情報を読み出すことで取得してもよい。前記工程(S11b)は、図3に示すように、前記工程(S11a)と並行して実行してもよいし、順番に実行してもよい。前記順番は、特に制限されない。
【0041】
前記工程(S11a)及び前記工程(S11b)を実行した後、補正値算出部15により、前記各日来場者数情報を用いて、イベント実施確率を日毎に算出し、且つ前記来場情報に基づき、前記所定期間内において、前記来場者が来場した日に対応する前記イベント実施確率を合計した値を補正値とする(S15、補正値算出工程)。補正値算出部15の具体的な処理については、後述する。前記イベント実施確率とは、例えば、イベントを実施した可能性の高さを示す指標である。一般的に、イベントを実施した日は、来場者数が増えると推定される。そのため、補正値算出部15は、言い換えれば、イベントを実施した日と来場者数との関係を利用して、イベントを実施した可能性の高さを算出するともいえる。
【0042】
前記工程(S15)を実行した後、前記工程(S14)において、参加意欲推定部14により、前記来場間隔及び前記補正値に基づき、前記意欲を推定する。参加意欲推定部14は、例えば、前記来場間隔及び前記補正値に基づき、四則演算によって算出された値を用いて、前記意欲を推定してもよい。具体的に、「四則演算によって算出された値」としては、例えば、前記変動係数に前記補正値を乗算した数値、前記変動係数に前記補正値を加算した数値等がある。なお、この四則演算の式は例示であって、これに限定されない。
【0043】
前述のように、本装置10は、例えば、さらに、記録部16を含んでもよい。記録部16は、例えば、前記来場情報、前記各日来場者数情報等の情報を記録する(S16、記録工程)。前記工程(S16)は、例えば、図3に示すように、前記工程(S11a)及び前記工程(S11b)の前に実行されればよい。前記各情報を記録する手法は、特に制限されない。
【0044】
前記来場情報を記録する場合、記録部16は、例えば、前記携行品を携帯する来場者が前記任意の場所に来場する際に、前記携行品の識別情報を読み取ることで、前記来場情報を記録してもよい。また、前記来場情報を記録する場合、記録部16は、例えば、Wi-Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)等を用いて、前記携行品を携帯する来場者が前記任意の場所に入ったことを検知することで、前記来場情報を記録してもよい。さらに、前記来場情報を記録する場合、記録部16は、センサやカメラ等を用いて、前記来場者が前記任意の場所に入ったことを検知することで、前記来場情報を記録してもよい。
【0045】
前記各日来場者数情報を記録する場合、記録部16は、例えば、前記来場情報を記録する場合と同様にして、日毎の来場者数を記録してもよい。
【0046】
前述のように、本装置10は、例えば、さらに、通知部17を含んでもよい。通知部17は、前記意欲の度合いに応じて異なる内容のイベント開催予告を前記来場者毎に通知する(S17、通知工程)。前記通知の手法は、特に制限されず、例えば、前記来場者の端末に対して、前記イベント開催予告を通知してもよいし、表示装置106上に前記イベント開催予告を表示してもよい。前記イベント開催予告は、イベントの開催予告に関する情報である。前記イベントは、特に制限されない。なお、前記来場場所における前記任意の場所と前記イベント開催予告におけるイベント開催地とは、同じ場所であってもよいし、異なる場所であってもよい。例えば、スーパーの来場者の中から前記参加意欲が高い来場者を推定し、その人に、ゴミステーションのイベント開催予告を通知してもよい。前記工程(S17)は、例えば、図3に示すように、前記工程(S14)の後に実行される。
【0047】
本実施形態によれば、例えば、変動係数を用いることで、イベントの参加に対する人々の意欲を推定することができる。これにより、効率良くイベントへの参加を促進することができ、イベントの活性化につながる。特許文献1等の技術では、イベントを実施した日をイベント実施場所と紐づけて入力する必要がある。しかしながら、本実施形態によれば、イベントを実施した日を入力する必要がないため、作業者の手間が省ける。さらに、記イベント実施確率に基づく補正値を用いることで、より正確に前記意欲を推定することができる。
【0048】
[実施形態2]
本発明における、平均来場間隔の算出、変動係数の算出、補正値の算出、及び通知に関する処理の一例を、図1の参加意欲推定装置10を用いて説明する。なお、これらの処理は、図1の参加意欲推定装置10の使用には限定されず、本発明の参加意欲推定方法、プログラム及び記録媒体においても同様である。
【0049】
図4は、平均来場間隔の算出から変動係数の算出に関する処理の一例を示す図である。図4の(1)に、前記来場情報をテーブル形式として表示した一例を示す。なお、これは例示であって、前記来場情報は、テーブル形式の表示に限定されるものではない。図中において、「user」は、前記来場者の識別情報を意味し、「date」は、前記時刻情報を意味する。来場間隔算出部12は、前記来場情報に基づいて、図4の(2)に示すように、前記来場者毎に来場間隔を算出する。具体的に、図4の(1)の前記来場情報に示すように、user「B」は、まず、「2021-01-01 10:00」に来場し、その次に、「2021-01-08 10:30」に来場している。これら2つの時刻情報から来場間隔算出部12により算出された来場間隔(interval)は、図4の(2)の表に示すように、「168.5(h)」となる。なお、本例においては、来場間隔を時単位にしたが、これに限定されず、分単位であってもよく、秒単位であってもよい。次に、来場間隔算出部12は、図4の(3)に示すように、前記来場者毎に来場間隔の平均(平均来場間隔)及び標準偏差を算出する。そして、図4の(4)に示すように、変動係数算出部13により、図4の(3)に示す平均来場間隔及び標準偏差を用いて、前記来場者毎に前記来変動係数を算出する。
【0050】
図5A~Cは、補正値の算出に関する処理の一例を示す図であり、図5Dは、意欲の推定に関する処理の一例を示す図である。補正値算出部15は、例えば、下記(A)~(G)の処理を実行して、前記補正値を算出してもよい。
(A)所定期間内の曜日毎に、前記来場者数の最小値を抽出する。
(B)前記各日来場者数情報が示す各日の来場者数を前記最小値で除算する。
(C)前記除算により算出された各日の数値が、0~1の範囲内になるように、共通の数値を用いて減算する。
(D)前記減算により算出された前記各日の数値のうち最大値を抽出する。
(E)前記減算により算出された前記各日の数値を前記最大値で除算する。
(F)前記除算により算出された各日の値に基づいて、イベント実施確率を日毎に算出する。
(G)前記来場情報に基づき、前記所定期間内において、前記来場者が来場した日に対応する前記確率を合計して補正値を算出する。
【0051】
図5Aの(1)左側に、前記各日来場者数情報をカレンダー形式にて表示した一例を示す。なお、これは例示であって、前記各日来場者数情報は、カレンダー形式の表示に限定されるものではない。まず、補正値算出部15は、例えば、図5Aの(1)に示すように、上記(A)の処理を実行する。次に、補正値算出部15は、例えば、図5Aの(2)に示すように、上記(B)の処理を実行する。図5Aの(2)左側に、上記(B)の処理によって算出された各日の数値を示す。
【0052】
次に、補正値算出部15は、例えば、上記(C)~(E)の処理を実行する。本例では、各数値が0~1の範囲内になるように、各数値から「1」を引き、各数値の最大値である「1.33」で各数値を割っている。図5Bの(3)に、上記(C)の処理によって算出された各日の数値を示す。次に、補正値算出部15は、例えば、上記(F)の処理を実行する。言い換えれば、上記(F)の処理は、前記除算により算出された各日の値に100を乗算する、とも言える。図5Bの(4)に、上記(F)の処理によって算出された各日のイベント実施確率を示す。本例では、図示するように、前記各日来場者数情報が記録された期間内において、11日及び20日にイベントが実施された可能性が高いことが補正値算出部15により分かる。
【0053】
次に、補正値算出部15は、例えば、上記(G)の処理を実行する。図5Cの(5)左側に、来場者A及びBのそれぞれの来場日をそれぞれのアイコンを用いて示す。また、図5Cの(5)右側に、来場者A及び来場者Bの各来場日の前記イベント実施確率を合計した補正値を示す(来場者Aの補正値:68%、来場者Bの補正値:218%)。
【0054】
そして、参加意欲推定部14は、図5Dの(6)に示すように、前記来場者の前記変動係数に、同一の前記来場者の前記補正値を乗算した数値(補正後変動係数ともいう)を用いて、前記意欲を推定する。
【0055】
図6は、通知に関する処理の一例を示す図である。通知部17は、例えば、図6左側に示すように、前記参加意欲がない人、すなわち、イベントに興味がない人には、必要最低限の事項しか記載されていない前記イベント開催予告を通知する。一方で、通知部17は、例えば、図6右側に示すように、記参加意欲がある人、すなわち、イベントに興味がある人には、前記必要最低限な事項に加えて、写真やテキスト等の付加情報を含む前記イベント開催予告を通知する。このように、通知部17は、イベントに興味がある人とない人とで、通知するメッセージの内容を変えてもよい。また、参加意欲がある来場者に対しては、その参加意欲を刺激するイベント開催予告を通知することができる。また、参加意欲のない来場者に対しては、簡潔なメッセージを通知することで、前記来場者にとって不快感を与えることなくイベントへの参加を促すことができる。
【0056】
[実施形態3]
本実施形態のプログラムは、本発明の方法の各工程を、手順として、コンピュータに実行させるためのプログラムである。本発明において、「手順」は、「処理」と読み替えてもよい。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。前記記録媒体としては、特に限定されず、例えば、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク等が挙げられる。
【0057】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0058】
<付記>
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
取得部、来場間隔算出部、及び参加意欲推定部を含み、
前記取得部は、来場情報を取得し、
前記来場情報は、個々の来場者を示す識別情報と、前記来場者が任意の場所に来場した時刻を示す時刻情報と、を紐づけた情報であり、
前記来場間隔算出部は、前記来場情報に基づき、来場者毎の来場間隔を算出し、
前記参加意欲推定部は、前記来場間隔に基づいて、前記来場者におけるイベントに参加しようとする意欲を推定する、参加意欲推定装置。
(付記2)
さらに、変動係数算出部を含み、
前記来場間隔算出部は、前記来場情報に基づき、来場者毎の来場間隔の平均値及び標準偏差を算出し、
前記変動係数算出部は、前記標準偏差を前記来場間隔の平均値で割ることで前記来場に関する変動係数を前記来場者毎に算出し、
前記参加意欲推定部は、前記変動係数を用いて、前記意欲を推定する、付記1記載の参加意欲推定装置。
(付記3)
前記参加意欲推定部は、複数の来場者のうち、前記変動係数が大きい順から予め設定した数に入る来場者に対して前記意欲があると推定する、付記2記載の参加意欲推定装置。
(付記4)
前記参加意欲推定部は、予め設定した閾値以上の前記変動係数を有する前記来場者に対して前記意欲があると推定する、付記2又は3記載の参加意欲推定装置。
(付記5)
さらに、補正値算出部を含み、
前記取得部は、各日来場者数情報を取得し、
前記各日来場者数情報は、所定期間内における前記任意の場所への各日の来場者数を記録した情報であり、
前記補正値算出部は、前記各日来場者数情報を用いて、イベント実施確率を日毎に算出し、且つ前記来場情報に基づき、前記所定期間内において、前記来場者が来場した日に対応する前記イベント実施確率を合計した値を補正値とし、
前記参加意欲推定部は、前記来場間隔及び前記補正値に基づき、前記意欲を推定する、付記1から4のいずれかに記載の参加意欲推定装置。
(付記6)
さらに、記録部を含み、
前記記録部は、前記来場情報を記録する、付記1から5のいずれかに記載の参加意欲推定装置。
(付記7)
さらに、通知部を含み、
前記通知部は、前記意欲の度合いに応じて異なる内容のイベント開催予告を前記来場者毎に通知する、付記1から6のいずれかに記載の参加意欲推定装置。
(付記8)
取得工程、来場間隔算出工程、及び参加意欲推定工程を含み、
前記取得工程は、来場情報を取得し、
前記来場情報は、個々の来場者を示す識別情報と、前記来場者が任意の場所に来場した時刻を示す時刻情報と、を紐づけた情報であり、
前記来場間隔算出工程は、前記来場情報に基づき、来場者毎の来場間隔を算出し、
前記参加意欲推定工程は、前記来場間隔に基づいて、前記来場者におけるイベントに参加しようとする意欲を推定する、参加意欲推定方法。
(付記9)
さらに、変動係数算出工程を含み、
前記来場間隔算出工程は、前記来場情報に基づき、来場者毎の来場間隔の平均値及び標準偏差を算出し、
前記変動係数算出工程は、前記標準偏差を前記来場間隔の平均値で割ることで前記来場に関する変動係数を前記来場者毎に算出し、
前記参加意欲推定工程は、前記変動係数を用いて、前記意欲を推定する、付記8記載の参加意欲推定方法。
(付記10)
前記参加意欲推定工程は、複数の来場者のうち、前記変動係数が大きい順から予め設定した数に入る来場者に対して前記意欲があると推定する、付記9記載の参加意欲推定方法。
(付記11)
前記参加意欲推定工程は、予め設定した閾値以上の前記変動係数を有する前記来場者に対して前記意欲があると推定する、付記9又は10記載の参加意欲推定方法。
(付記12)
さらに、補正値算出工程を含み、
前記取得工程は、各日来場者数情報を取得し、
前記各日来場者数情報は、所定期間内における前記任意の場所への各日の来場者数を記録した情報であり、
前記補正値算出工程は、前記各日来場者数情報を用いて、イベント実施確率を日毎に算出し、且つ前記来場情報に基づき、前記所定期間内において、前記来場者が来場した日に対応する前記イベント実施確率を合計した値を補正値とし、
前記参加意欲推定工程は、前記来場間隔及び前記補正値に基づき、前記意欲を推定する、付記8から11のいずれかに記載の参加意欲推定方法。
(付記13)
さらに、記録工程を含み、
前記記録工程は、前記来場情報を記録する、付記8から12のいずれかに記載の参加意欲推定方法。
(付記14)
さらに、通知工程を含み、
前記通知工程は、前記意欲の度合いに応じて異なる内容のイベント開催予告を前記来場者毎に通知する、付記8から13のいずれかに記載の参加意欲推定方法。
(付記15)
コンピュータに、取得手順、来場間隔算出手順、及び参加意欲推定手順を含む手順を実行させるためのプログラム:
前記取得手順は、来場情報を取得し、
前記来場情報は、個々の来場者を示す識別情報と、前記来場者が任意の場所に来場した時刻を示す時刻情報と、を紐づけた情報であり、
前記来場間隔算出手順は、前記来場情報に基づき、来場者毎の来場間隔を算出し、
前記参加意欲推定手順は、前記来場間隔に基づいて、前記来場者におけるイベントに参加しようとする意欲を推定する。
(付記16)
さらに、変動係数算出手順を含み、
前記来場間隔算出手順は、前記来場情報に基づき、来場者毎の来場間隔の平均値及び標準偏差を算出し、
前記変動係数算出手順は、前記標準偏差を前記来場間隔の平均値で割ることで前記来場に関する変動係数を前記来場者毎に算出し、
前記参加意欲推定手順は、前記変動係数を用いて、前記意欲を推定する、付記15記載のプログラム。
(付記17)
前記参加意欲推定手順は、複数の来場者のうち、前記変動係数が大きい順から予め設定した数に入る来場者に対して前記意欲があると推定する、付記16記載のプログラム。
(付記18)
前記参加意欲推定手順は、予め設定した閾値以上の前記変動係数を有する前記来場者に対して前記意欲があると推定する、付記16又は17記載のプログラム。
(付記19)
さらに、補正値算出手順を含み、
前記取得手順は、各日来場者数情報を取得し、
前記各日来場者数情報は、所定期間内における前記任意の場所への各日の来場者数を記録した情報であり、
前記補正値算出手順は、前記各日来場者数情報を用いて、イベント実施確率を日毎に算出し、且つ前記来場情報に基づき、前記所定期間内において、前記来場者が来場した日に対応する前記イベント実施確率を合計した値を補正値とし、
前記参加意欲推定手順は、前記来場間隔及び前記補正値に基づき、前記意欲を推定する、付記15から18のいずれかに記載のプログラム。
(付記20)
さらに、記録手順を含み、
前記記録手順は、前記来場情報を記録する、付記15から19のいずれかに記載のプログラム。
(付記21)
さらに、通知手順を含み、
前記通知手順は、前記意欲の度合いに応じて異なる内容のイベント開催予告を前記来場者毎に通知する、付記15から20のいずれかに記載のプログラム。
(付記22)
付記15から21のいずれかに記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明によれば、イベントの参加に対する人々の意欲を推定することができる。このため、本発明は、例えば、イベントへの参加を促進する場合において有用である。
【符号の説明】
【0060】
10 参加意欲推定装置
11 取得部
12 来場間隔算出部
13 変動係数算出部
14 参加意欲推定部
15 補正値算出部
16 記録部
17 通知部
101 中央処理装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 表示装置
107 通信デバイス
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図6