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特開2022-138838委任申請システム、委任申請方法、及び委任申請プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022138838
(43)【公開日】2022-09-26
(54)【発明の名称】委任申請システム、委任申請方法、及び委任申請プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/26 20120101AFI20220915BHJP
【FI】
G06Q50/26 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021038944
(22)【出願日】2021-03-11
(71)【出願人】
【識別番号】000233491
【氏名又は名称】株式会社日立システムズ
(74)【代理人】
【識別番号】110002365
【氏名又は名称】特許業務法人サンネクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】塚野 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】海老澤 竜
(72)【発明者】
【氏名】川村 俊二
(72)【発明者】
【氏名】野中 喜天
(72)【発明者】
【氏名】横井 絵梨香
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC36
(57)【要約】
【課題】
委任者または代理人が手続きの代理申請に必要な申請書データ及び委任データを簡易に作成すること、及び/または、サービス提供者が代理人の代理権限を簡易に確認することを支援する。
【解決手段】
委任申請システム100は、委任者端末102と、代理人端末101と、手続きの申請に必要な申請書データ及び代理人への委任を証明する委任データのフォーマットを委任者端末102または代理人端末101に提供し、フォーマットに基づいて作成された委任データを検証する検証支援装置103と、申請書データとともに提出された委任データについて検証支援装置103による検証で成功結果が得られた場合に、当該申請書データで申請されたサービスを提供するサービス提供装置104と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
委任者から委任された代理人によるサービスの提供を受ける手続きの申請を支援する委任申請システムであって、
前記委任者が使用する委任者端末と、
前記代理人が使用する代理人端末と、
前記手続きの申請に必要な申請書データ及び前記申請を前記代理人に委任することを証明する委任データのフォーマットを前記委任者端末または前記代理人端末に提供し、前記フォーマットに基づいて作成された前記委任データを検証する検証支援装置と、
前記申請書データとともに提出された前記委任データについて前記検証支援装置による前記検証で成功結果が得られた場合に、当該申請書データで申請されたサービスを提供するサービス提供装置と、
を備えることを特徴とする委任申請システム。
【請求項2】
前記手続きの申請前に、
前記検証支援装置は、前記申請書データ及び前記委任データのフォーマットを前記委任者端末または前記代理人端末に送信し、各前記フォーマットに基づいて作成された前記申請書データ及び前記委任データを前記委任者端末または前記代理人端末から受信して保持し、
前記手続きの申請時に、
前記サービス提供装置は、前記代理人端末から前記申請書データ及び前記委任データを受け取ると、前記検証支援装置に前記委任データの検証を要求し、
前記検証支援装置は、前記要求の対象とされた前記委任データに対応する、前記手続きの申請前に保持した前記委任データを検証し、その検証結果を前記サービス提供装置に応答し、
前記サービス提供装置は、前記委任データの検証結果が成功であった場合に、前記代理人端末から受け取った前記申請書データで申請されたサービスを提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の委任申請システム。
【請求項3】
前記委任データには、作成時に前記委任者の電子署名が付与される
ことを特徴とする請求項1に記載の委任申請システム。
【請求項4】
前記委任データには、前記委任者が前記代理人として法人に委任する第1の委任データと、前記法人が当該法人の使用人に委任する第2の委任データと、が含まれ、
前記委任者端末によって前記第1の委任データが作成され、前記法人によって使用される第1の前記代理人端末が、前記第1の委任データに基づいて前記第2の委任データを作成し、前記使用人によって使用される第2の前記代理人端末に送信する場合、
前記検証支援装置は、前記委任者端末から前記第1の委任データを受信して保持するとともに、前記第1の代理人端末から前記第2の委任データを受信して保持し、
前記第2の代理人端末から前記サービス提供装置に、前記申請書データとともに前記第2の委任データが提出された場合、
前記検証支援装置は、前記サービス提供装置からの前記要求に応じて、前記第2の委任データだけでなく、関連する前記第1の委任データも検証する
ことを特徴とする請求項2に記載の委任申請システム。
【請求項5】
前記委任データでは、当該委任データの有効期間を表す委任期間または当該委任データの有効使用回数を表す委任回数を指定可能であり、
前記検証支援装置は、前記委任データで指定された前記委任期間または前記委任回数に基づいて、前記委任データを検証する
ことを特徴とする請求項2に記載の委任申請システム。
【請求項6】
前記検証支援装置は、自身が保持する前記委任データごとの有効状態を管理する委任データ状態情報を保持し、
前記検証支援装置は、前記委任データ状態情報に基づいて、前記委任データを検証する
ことを特徴とする請求項2に記載の委任申請システム。
【請求項7】
前記検証支援装置は、前記委任者端末からの要求に応じて、自身が保持する前記委任データの有効状態を失効させる
ことを特徴とする請求項6に記載の委任申請システム。
【請求項8】
前記検証支援装置は、前記申請書データの種類に応じた検証ルールを保持し、前記要求の対象とされた前記委任データとともに前記サービス提供装置に提出された前記申請書データの種類に応じた前記検証ルールを用いて、前記委任データを検証する
ことを特徴とする請求項2に記載の委任申請システム。
【請求項9】
前記検証支援装置は、前記委任データの検証のために不足している情報を所定の外部サービスを提供する外部サーバから取得し、前記取得した情報と、自身が保持する情報とを用いて、前記委任データを検証する
ことを特徴とする請求項2に記載の委任申請システム。
【請求項10】
前記外部サーバから取得する情報は、前記代理人の資格情報である
ことを特徴とする請求項9に記載の委任申請システム。
【請求項11】
委任者から委任された代理人によるサービスの提供を受ける手続きの申請を支援する、委任申請システムによる委任申請方法であって、
前記委任申請システムは、前記委任者が使用する委任者端末と、前記代理人が使用する代理人端末と、検証支援装置と、サービスを提供するサービス提供装置と、を有し、
前記手続きの申請前に、
前記検証支援装置が、前記手続きの申請に必要な申請書データ及び前記申請を前記代理人に委任することを証明する委任データのフォーマットを前記委任者端末または前記代理人端末に提供する第1ステップと、
前記検証支援装置が、各前記フォーマットに基づいて作成された前記申請書データ及び前記委任データを前記委任者端末または前記代理人端末から受信して保持する第2ステップと、
前記手続きの申請時に、
前記サービス提供装置が、前記代理人端末から前記申請書データ及び前記委任データを受け取ると、前記検証支援装置に前記委任データの検証を要求する第3ステップと、
前記検証支援装置が、前記要求の対象とされた前記委任データに対応する、前記手続きの申請前に保持した前記委任データを検証し、その検証結果を前記サービス提供装置に応答する第4ステップと、
前記サービス提供装置が、前記委任データの検証結果が成功であった場合に、前記代理人端末から受け取った前記申請書データで申請されたサービスを提供する第5ステップと、
を備えることを特徴とする委任申請方法。
【請求項12】
委任者から委任された代理人によるサービスの提供を受ける手続きの申請を支援する、委任申請システムを構成する計算機に実行させる委任申請プログラムであって、
前記委任申請システムを構成する前記計算機には、前記委任者が使用する委任者端末と、前記代理人が使用する代理人端末と、検証支援装置と、サービスを提供するサービス提供装置と、が含まれ、
前記手続きの申請前に、
前記検証支援装置に、前記手続きの申請に必要な申請書データ及び前記申請を前記代理人に委任することを証明する委任データのフォーマットを前記委任者端末または前記代理人端末に提供する処理を実行させ、
前記検証支援装置に、各前記フォーマットに基づいて作成された前記申請書データ及び前記委任データを前記委任者端末または前記代理人端末から受信して保持する処理を実行させ、
前記手続きの申請時に、
前記サービス提供装置に、前記代理人端末から前記申請書データ及び前記委任データを受け取ると、前記検証支援装置に前記委任データの検証を要求する処理を実行させ、
前記検証支援装置に、前記要求の対象とされた前記委任データに対応する、前記手続きの申請前に保持した前記委任データを検証し、その検証結果を前記サービス提供装置に応答する処理を実行させ、
前記サービス提供装置に、前記委任データの検証結果が成功であった場合に、前記代理人端末から受け取った前記申請書データで申請されたサービスを提供する処理を実行させる
ことを特徴とする委任申請プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、委任申請システム、委任申請方法、及び委任申請プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子委任状法(電子委任状の普及に関する法律)が施行され、デジタルファースト実現に向けた指針が策定されている。電子委任状法では主に、法人の使用人等がその手続きを行う権限を当該法人の代表者から委任されていることが具体化されている。一方で、行政や民間の手続きでは、雇用関係にない人々の間で委任内容を記載した紙面に署名や捺印を行って作成された委任状を用いた委任が行われている。
【0003】
紙を用いた委任状を電子的に実現する技術としては、例えば特許文献1がある。特許文献1に開示された委任システムでは、委任者または代理人が、スマートデバイス等で電子的に作成した委任状を近距離無線通信を用いて委任者または代理人のスマートデバイスに送信して、署名を含むトークンを作成する。そして、手続き等のサービスを受ける際、委任を受けた代理人は、サービス提供端末に接続されたICカードリーダに代理人端末をかざしてトークンをサービス提供端末に送付し、サービス提供端末は、本人認証を実施した後、委任内容を確認する。このような特許文献1の委任システムによれば、代理による申請をペーパーレスで実施することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016-206982号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の委任システムでは、委任者または代理人は実施したい手続きに応じて自身で委任状の委任内容を作成する必要があり、サービス提供者は、委任状の内容を確認して、当該サービスにおける代理権限を有しているかを代理人に確認する必要があった。
【0006】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、手続きの内容や委任に関する知識が乏しい委任者や代理人であっても手続きの代理申請に必要な申請書データ及び委任データを簡易に作成すること、及び/または、サービス提供者が代理人の代理権限を簡易に確認することを支援可能な、委任申請システム、委任申請方法、及び委任申請プログラムを提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる課題を解決するため本発明においては、委任者から委任された代理人によるサービスの提供を受ける手続きの申請を支援する委任申請システムであって、前記委任者が使用する委任者端末と、前記代理人が使用する代理人端末と、前記手続きの申請に必要な申請書データ及び前記申請を前記代理人に委任することを証明する委任データのフォーマットを前記委任者端末または前記代理人端末に提供し、前記フォーマットに基づいて作成された前記委任データを検証する検証支援装置と、前記申請書データとともに提出された前記委任データについて前記検証支援装置による前記検証で成功結果が得られた場合に、当該申請書データで申請されたサービスを提供するサービス提供装置と、を備える委任申請システムが提供される。
【0008】
また、かかる課題を解決するため本発明においては、委任者から委任された代理人によるサービスの提供を受ける手続きの申請を支援する、委任申請システムによる委任申請方法であって、前記委任申請システムは、前記委任者が使用する委任者端末と、前記代理人が使用する代理人端末と、検証支援装置と、サービスを提供するサービス提供装置と、を有し、前記手続きの申請前に、前記検証支援装置が、前記手続きの申請に必要な申請書データ及び前記申請を前記代理人に委任することを証明する委任データのフォーマットを前記委任者端末または前記代理人端末に提供する第1ステップと、前記検証支援装置が、各前記フォーマットに基づいて作成された前記申請書データ及び前記委任データを前記委任者端末または前記代理人端末から受信して保持する第2ステップと、前記手続きの申請時に、前記サービス提供装置が、前記代理人端末から前記申請書データ及び前記委任データを受け取ると、前記検証支援装置に前記委任データの検証を要求する第3ステップと、前記検証支援装置が、前記要求の対象とされた前記委任データに対応する、前記手続きの申請前に保持した前記委任データを検証し、その検証結果を前記サービス提供装置に応答する第4ステップと、前記サービス提供装置が、前記委任データの検証結果が成功であった場合に、前記代理人端末から受け取った前記申請書データで申請されたサービスを提供する第5ステップと、を備える、委任申請方法が提供される。
【0009】
また、かかる課題を解決するため本発明においては、委任者から委任された代理人によるサービスの提供を受ける手続きの申請を支援する、委任申請システムを構成する計算機に実行させる委任申請プログラムであって、前記委任申請システムを構成する前記計算機には、前記委任者が使用する委任者端末と、前記代理人が使用する代理人端末と、検証支援装置と、サービスを提供するサービス提供装置と、が含まれ、前記手続きの申請前に、前記検証支援装置に、前記手続きの申請に必要な申請書データ及び前記申請を前記代理人に委任することを証明する委任データのフォーマットを前記委任者端末または前記代理人端末に提供する処理を実行させ、前記検証支援装置に、各前記フォーマットに基づいて作成された前記申請書データ及び前記委任データを前記委任者端末または前記代理人端末から受信して保持する処理を実行させ、前記手続きの申請時に、前記サービス提供装置に、前記代理人端末から前記申請書データ及び前記委任データを受け取ると、前記検証支援装置に前記委任データの検証を要求する処理を実行させ、前記検証支援装置に、前記要求の対象とされた前記委任データに対応する、前記手続きの申請前に保持した前記委任データを検証し、その検証結果を前記サービス提供装置に応答する処理を実行させ、前記サービス提供装置に、前記委任データの検証結果が成功であった場合に、前記代理人端末から受け取った前記申請書データで申請されたサービスを提供する処理を実行させる、委任申請プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、委任者または代理人が手続きの代理申請に必要な申請書データ及び委任データを簡易に作成すること、及び/または、サービス提供者が代理人の代理権限を簡易に確認することを支援できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態に係る委任申請システム100の全体構成例を示すブロック図である。
図2】代理人端末101及び委任者端末102の機能構成例を示すブロック図である。
図3】検証支援装置103の機能構成例を示すブロック図である。
図4】サービス提供装置104の機能構成例を示すブロック図である。
図5】個人情報の一例を示す図である。
図6】委任履歴情報の一例を示す図である。
図7】申請書データ/委任データフォーマットの一例を示す図である。
図8】委任データ状態情報の一例を示す図である。
図9】検証ルールの一例を示す図である。
図10】委任申請システム100によって実行される委任申請処理の処理手順例を示すシーケンス図である。
図11】第1検証処理の処理手順例を示すフローチャートである。
図12】第2検証処理の処理手順例を示すフローチャートである。
図13】失効処理の処理手順例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を詳述する。なお、全図面を通じて、同一の構成や処理には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0013】
(1)構成
図1は、本発明の一実施形態に係る委任申請システム100の全体構成例を示すブロック図である。委任申請システム100は、サービスの提供を受ける各種手続きの代理申請に関して、代理申請に必要なデータ(申請書データ及び委任データ)の委任者または代理人による作成を支援するとともに、サービス提供者による代理人の代理権限の確認を支援するシステムである。本明細書において、申請書データは、手続きの申請に必要とされる電子データである。また、委任データは、委任者が代理人に申請を委任することを証明する電子データである。なお、後述するように、代理人が法人である場合に、法人がその使用人に対して申請を委任することを証明する電子データも、委任データと称する。代理人が手続きの代理申請を行う際には、これらの申請書データ及び委任データをサービス提供者(サービス提供装置104)に提出する必要がある。
【0014】
図1に示したように、委任申請システム100は、代理人がそれぞれ使用する複数台の代理人端末101と、委任者がそれぞれ使用する複数台の委任者端末102と、委任データ及び申請書データのフォーマットを提供したり、委任データの検証を行ったりする検証支援装置103と、所定のサービスを提供するサービス提供装置104と、サービス提供装置104に接続された読み取り装置105と、外部サービスを提供する外部サーバ106とが、インターネット等のネットワーク107に接続して構成される。
【0015】
代理人端末101及び委任者端末102は、一般的なコンピュータまたはスマートデバイスによって実現される。検証支援装置103及び外部サーバ106は、一般的なサーバ計算機によって実現される。サービス提供装置104は、一般的なコンピュータによって実現される。
【0016】
外部サーバ106は、所定の外部サービスを提供する機能を有し、一般的なサーバ計算機によって実現される。外部サーバ106は、外部サービスとして、サービス提供者が代理人の代理権限の確認をする際に必要となる情報のうち、検証支援装置103が保持していない情報、具体的には例えば、代理人の資格情報や、法人代表者と使用人との関係を示す情報等を提供する。
【0017】
上記の各装置(代理人端末101、委任者端末102、検証支援装置103、サービス提供装置104、外部サーバ106)を実現する、コンピュータ、スマートデバイス、またはサーバ計算機は、それぞれ、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ、メモリ、外部記憶装置、NIC(Network Interface Card)等の通信装置、キーボードやマウスといった入力装置、及びディスプレイやプリンタといった出力装置等のハードウェア部品が、バス等で互いに接続されて構成される。なお、上記の各ハードウェア部品は、単体のコンピュータ、スマートデバイス、またはサーバ計算機内に搭載されることに限定されず、例えば、入力装置、出力装置、処理装置、または記憶装置の任意の部分が、ネットワーク107で接続された他のコンピュータ等で構成されてもよい。
【0018】
読み取り装置105は、近距離無線通信を利用して所定の情報を読み取る機能を有するICカードリーダ等で実現される。なお、本例では、サービスの提供を受けようとする利用者の代理人端末101または委任者端末102から所定の情報を取得する手段の一具体例として、独立した読み取り装置105を説明するが、本実施形態に係る委任申請システム100において、読み取り装置105は必ずしも必須の構成ではなく、上記所定の情報を取得する他の手段で代替されてもよく、また、サービス提供装置104が同様の機能を備えるとしてもよい。
【0019】
(1-1)代理人端末101、委任者端末102
図2は、代理人端末101及び委任者端末102の機能構成例を示すブロック図である。図2に示すように、代理人端末101及び委任者端末102は、演算部201、記憶部202、通信部203、及び入出力部204を備え、これらはバス等によって接続されている。演算部201は、プロセッサがメモリや外部記憶装置に保存されたプログラムを実行することによって実現される。記憶部202は、メモリや外部記憶装置によって実現される。通信部203は、通信装置によって実現される。入出力部204は、入力装置や出力装置によって実現される。
【0020】
演算部201は、委任データや申請書データの作成を支援したり、委任データの状態を管理したり、委任データへの署名を行ったりする。これらの機能を実現する機能部として、演算部201は、データ作成支援部205、委任データ状態管理部206、及び電子署名付与部207を有する。
【0021】
データ作成支援部205は、検証支援装置103から取得した情報と、記憶部202に保持されている情報とに基づいて、代理人または委任者が委任データ及び申請書データを作成することを支援する。委任データ状態管理部206は、検証支援装置103に保管されている委任データの状態(有効または失効)を管理する。電子署名付与部207は、自端末で作成した委任データまたは申請書データに対して電子署名を付与する。
【0022】
記憶部202は、委任者または代理人それぞれの個人情報、及び過去の委任に関する情報を保持する。図2に示すように、記憶部202は、個人情報保持部208、及び委任履歴保持部209を有する。
【0023】
個人情報保持部208は、委任者または代理人の氏名、生年月日、住所等を示す個人情報(図5参照)を保持する。委任履歴保持部209は、過去の委任データ、過去の申請書データ、及び過去の委任履歴を示す委任履歴情報(図6参照)を保持する。
【0024】
通信部203は、インターネット(ネットワーク107)または近距離無線通信を介して、委任申請システム100における他装置との間で情報を送受信する。具体的には、通信部203は、演算部201で処理された結果を、他装置(代理人端末101、委任者端末102、検証支援装置103、サービス提供装置104、または読み取り装置105)に送信したり、演算部201における処理に必要な情報や記憶部202に保持する情報を、他装置から受信したりする。
【0025】
入出力部204は、自端末を操作する代理人または委任者からの入力を受け付ける他、所定の情報をディスプレイ表示等によって出力する。
【0026】
(1-2)検証支援装置103
図3は、検証支援装置103の機能構成例を示すブロック図である。図3に示すように、検証支援装置103は、演算部301、記憶部302、通信部303、及び入出力部304を備え、これらはバス等によって接続されている。演算部301は、プロセッサがメモリや外部記憶装置に保存されたプログラムを実行することによって実現される。記憶部302は、メモリや外部記憶装置によって実現される。通信部303は、通信装置によって実現される。入出力部304は、入力装置や出力装置によって実現される。
【0027】
演算部301は、申請書データや委任データのフォーマットを管理したり、委任データを管理または検証したり、委任データの管理や検証の結果を証跡として管理したりする。これらの機能を実現する機能部として、演算部301は、フォーマット管理部305、委任データ管理部306、委任データ検証部307、及び証跡管理部308を有する。
【0028】
フォーマット管理部305は、申請書データや委任データのフォーマットを管理する。具体的には例えば、代理人端末101または委任者端末102からフォーマット提供の要求を受けた場合に、フォーマット管理部305は、フォーマット保持部309に保持されている所望のフォーマットを要求元に提供する。また例えば、検証支援装置103の管理者からフォーマットの更新や削除等の操作が行われた場合に、フォーマット管理部305は、対象のフォーマットに対して当該操作に応じた処理を行う。
【0029】
委任データ管理部306は、委任データを管理する。具体的には例えば、委任データ管理部306は、代理人端末101または委任者端末102から送信された委任データを受け付け、委任データ状態保持部310に格納する。また例えば、委任データ管理部306は、委任データ状態保持部310に格納された委任データの有効状態(有効または失効)を管理し、他装置からの委任データの失効要求にも対応する。
【0030】
委任データ検証部307は、サービス提供装置104からの要求を受けて、記憶部302に保持する情報及び外部サーバ106から取得した情報に基づいて、委任データを検証する。証跡管理部308は、委任データの管理や検証の結果を示す証跡を管理する。
【0031】
記憶部302は、申請書データ及び委任データのフォーマット、委任データの状態を示す情報、証跡情報、及び検証ルール等を保持する。図3に示すように、記憶部302は、フォーマット保持部309、委任データ状態保持部310、証跡情報保持部311、及び検証ルール保持部312を有する。
【0032】
フォーマット保持部309は、申請書データ及び委任データのフォーマット(図7参照)を保持する。なお、図7に後述するように、本説明では、フォーマット保持部309が保持するフォーマットの一例として、申請書データと委任データとを一体化したフォーマット(申請書データ/委任データフォーマット530)を示すが、申請書データのフォーマットと委任データのフォーマットとが別々に用意されてフォーマット保持部309に保持されてもよい。
【0033】
委任データ状態保持部310は、委任データの有効状態(有効または失効)を示す委任データ状態情報(図8参照)を保持する。また、委任データ状態保持部310は、申請書データ及び委任データも保持することができる。証跡情報保持部311は、委任データの管理または検証の結果を記録した証跡情報を保持する。検証ルール保持部312は、法令などに基づく検証ルール及びサービス提供者から受け付けた検証ルール(図9参照)を保持する。
【0034】
通信部303は、ネットワーク107を介して、委任申請システム100における他装置との間で情報を送受信する。具体的には、通信部303は、演算部301で処理された結果を、他装置(代理人端末101、委任者端末102、またはサービス提供装置104)に送信したり、演算部301における処理に必要な情報や記憶部302に保持する情報を、他装置(代理人端末101、委任者端末102、サービス提供装置104、または外部サーバ106)から受信したりする。
【0035】
入出力部304は、検証支援装置103の管理者からの入力を受け付ける。
【0036】
(1-3)サービス提供装置104
図4は、サービス提供装置104の機能構成例を示すブロック図である。図4に示すように、サービス提供装置104は、演算部401、記憶部402、通信部403、及び入出力部404を備え、これらはバス等によって接続されている。演算部401は、プロセッサがメモリや外部記憶装置に保存されたプログラムを実行することによって実現される。記憶部402は、メモリや外部記憶装置によって実現される。通信部403は、通信装置によって実現される。入出力部404は、入力装置や出力装置によって実現される。
【0037】
演算部401は、近距離無線通信を利用して読み取り装置105が読み取った情報を取得したり、委任データの検証を要求したり、申請に関する一連の処理の証跡を管理したりする。これらの機能を実現する機能部として、演算部401は、読み取り情報取得部405、検証要求部406、及び証跡管理部407を有する。
【0038】
読み取り情報取得部405は、読み取り装置105が読み取った申請書データまたは委任データの情報を取得する。検証要求部406は、検証支援装置103に対して委任データの検証を要求し、その結果を受け取る。証跡管理部407は、申請に関する一連の処理の証跡を管理する。
【0039】
記憶部402は、証跡情報を保持する。記憶部402は、申請に関する一連の処理の証跡を記録した証跡情報を保持する証跡情報保持部408を有する。
【0040】
通信部403は、ネットワーク107を介して、委任申請システム100における他装置との間で情報を送受信する。具体的には、通信部403は、演算部401で処理された結果を、他装置(代理人端末101や検証支援装置103)に送信したり、演算部401における処理に必要な情報や記憶部402に保持する情報を、他装置(検証支援装置103)から受信したりする。
【0041】
入出力部404は、サービス提供装置104の管理者からの入力、及びサービス提供装置104によるサービスの提供を受けようとする利用者からの入力を受け付けたり、及び読み取り装置105で読み取った情報を受信したりする。
【0042】
以上、図2図4を参照して、代理人端末101、委任者端末102、検証支援装置103、及びサービス提供装置104の内部構成について説明したが、本明細書では、各演算部201,301,401の各部で実行される各種のプログラムまたはその一部を、「部」、「ユニット」、「手段」、「機能」、「モジュール」等と称する場合がある。また、各記憶部202,302,402は、記憶するプログラムまたはデータの大きさやフォーマット等に応じて、RDB(Relational DataBase)、ファイルサーバー、またはKVS(Key-Value Store)等、それぞれ異なる記憶方式を備えた複数の記憶部によって構成されてもよい。また、各記憶部202,302,402に記憶されているプログラムまたはデータと同等のデータの一部または全ては、インターネット等のネットワーク107に接続されたその他の1以上の、非一時的な記憶装置を備えるサーバから、または非一時的な記憶媒体を介して、提供される構成としてもよい。また、図2図4に示した各構成要素は、物理的に分離している必要はなく、例えば1の構成要素が他を兼ねてもよい。また、一つの端末または装置内の構成要素は、複数の装置に分かれて配置されてもよい。
【0043】
(2)データ構造
以下では、本実施形態に係る委任申請システム100で保持される各種データについて、データ構造例を説明する。
【0044】
図5は、個人情報の一例を示す図である。図5に示した個人情報510は、代理人端末101及び委任者端末102において個人情報保持部208が保持する個人情報の一例である。個人情報510は、氏名511、住所512、生年月日513、及び電話番号514のデータ項目を有して構成される。個人情報510は、委任者または代理人を対象者として、1人ずつ個人情報が記録される。図5では1人分の情報しか示していないが、個人情報510は、複数人分の情報を保持することができる。また、個人情報510に記録されるデータ項目は、図5の例に限定されない。個人情報510は、委任者または代理人が個別に設定するとしてもよいし、代理人端末101または委任者端末102が、対象者が保有するICカード等から読み取って記録する等してもよい。
【0045】
個人情報510において、氏名511には、対象者(代理人または委任者)の氏名が設定される。住所512は、対象者の住所が設定される項目であり、例えば市区町村や町域、丁目番地、建物名、号室などが設定される。なお、郵便番号や都道府県名が設定されてもよい。生年月日513は、対象者の生年月日が設定される項目であり、西暦や和暦等で設定される。電話番号514は、対象者の電話番号が設定される項目であり、自宅、携帯電話、職場の電話等、複数の電話番号を設定できるようにしてもよい。
【0046】
図6は、委任履歴情報の一例を示す図である。図6に示した委任履歴情報520は、代理人端末101及び委任者端末102において委任履歴保持部209が保持する委任履歴情報の一例である。委任履歴情報520は、委任データID521、委任者情報522、代理人情報523、委任内容524、及び失効状態525のデータ項目を有して構成される。
【0047】
委任データID521は、委任情報(委任データ)の1件ごとにユニークな識別子であって、UUID(Universally Unique IDentifier)を使用してもよいし、図10に後述する委任申請処理において、検証支援装置103がシーケンシャルに発行するとしてもよい。
【0048】
委任者情報522及び代理人情報523は、対象の委任データにおける委任者及び代理人の個人情報であり、申請の種類によって個人情報に含まれる項目は増減してよい。委任内容524は、委任者が代理人に委任する内容が設定され、例えば「住民票の写しの取得」等と記載される。
【0049】
失効状態525は、対象の委任データが現時点で有効か失効かが設定される。例えば、使用済みで失効している場合は、「失効(使用済み)」等と記載される。なお、委任データが失効する理由は、予め委任データに定められた有効期間や有効回数(図7の委任期間/回数537を参照)によるものでもよいし、委任者からの失効の指定(図13で後述する)によるものでもよい。委任データが有効な場合、失効状態525は、単に「有効」と記載されてもよいし、使用可能な回数や期限が設定されてもよい。
【0050】
図7は、申請書データ/委任データフォーマットの一例を示す図である。図7の申請書データ/委任データフォーマット530は、検証支援装置103のフォーマット保持部309が保持するフォーマットの一例であって、1件の申請書データと委任データとが統合された形式のフォーマットが示されている。申請書データ/委任データフォーマット530は、申請書データ名531、申請者情報532、申請日533、申請に関する情報534、委任内容535、代理人情報536、及び委任期間/回数537のデータ項目を有して構成される。なお、申請書データ/委任データフォーマット530は、申請対象(例えば申請書データ名531)によって異なるデータ項目を有してもよい。
【0051】
申請書データ名531には、申請書の名称が設定され、例えば「住民票の写し等公布申請書」等と記載される。申請者情報532には、申請者の氏名、住所、電話番号等の個人情報が設定される。申請者情報532は、検証支援装置103によって設定されるものではなく、代理人端末101または委任者端末102によって設定される。申請日533には、当該申請を行う日付が設定される。申請日533は、申請者によって記入されてもよいし、申請時に検証支援装置103、代理人端末101または委任者端末102によって自動的に設定されてもよい。
【0052】
申請に関する情報534には、当該申請に関して、委任者または代理人が指定または選択する必要がある特定の内容が設定される。具体的には例えば、申請内容が住民票の写しの交付であれば、申請に関する情報534において、交付対象の住民票が住民票であるか、除票であるかを選択して設定できるようにされる。
【0053】
委任内容535には、当該申請において委任する内容が設定され、例えば「住民票の写しの取得」等と記載される。委任内容535は、申請書ごとに固定であったり選択式であったりしてよい。代理人情報536には、代理人の氏名、住所、電話番号等の個人情報が設定される。代理人情報536は、検証支援装置103によって設定されるものではなく、代理人端末101または委任者端末102によって設定される。
【0054】
委任期間/回数537には、委任データにおける委任の有効条件(有効回数や有効期間)が設定される。委任の有効条件は、申請書ごとに決まっていてもよいし、申請者が個別に設定できてもよい。具体的な設定としては例えば、今回限りの使用を有効とする場合には「1回」と記載されるし、使用回数を定めずに1週間以内の使用を有効とする場合には、1週間後の日時が記載される。また、有効期間と有効回数の両方を設定してもよい。なお、フォーマット保持部309に保持されるフォーマットは、申請書データ/委任データフォーマット530のように申請書データと委任データとを統合した形式に限定されず、申請に係るフォーマットと、委任(代理)に係るフォーマットとを、分けて管理してもよい。但し、分けて管理する場合は、両用途のフォーマットを対応付けて保持する必要がある。
【0055】
図8は、委任データ状態情報の一例を示す図である。図8の委任データ状態情報540は、検証支援装置103の委任データ状態保持部310に保持される委任データ状態情報の一例である。委任データ状態情報540は、委任データID541及び失効状態542のデータ項目を有して構成される。
【0056】
委任データID541は、図6の委任履歴情報520で説明した委任データID521と同様である。また、失効状態542は、図6の委任履歴情報520で説明した失効状態525と同様である。
【0057】
図9は、検証ルールの一例を示す図である。図9の検証ルール550は、検証支援装置103の検証ルール保持部312に保持される検証ルールの一例である。検証ルール550は、申請書データ名551及び検証ルール552のデータ項目を有して構成される。
【0058】
申請書データ名551は、図7の申請書データ/委任データフォーマット530で説明した申請書データ名531と同様である。検証ルール552には、申請書ごとの検証ルールが設定される。具体的な検証ルールとしては例えば、申請者の電子署名が必須であること、法人から使用人への最大理が許可されていること等が設定される。
【0059】
(3)処理
以下では、本実施形態に係る委任申請システム100において実行される処理について、詳しく説明する。
【0060】
(3-1)委任申請処理
図10は、委任申請システム100によって実行される委任申請処理の処理手順例を示すシーケンス図である。ここでは、委任申請システム100が、手続きの申請前に委任者または代理人による申請書データ及び委任データの作成を支援し、手続きの申請時にサービス提供側における委任データの検証を支援する一連の処理を、委任申請処理と称している。なお、図10では、代理人端末101のうち、委任者から委任をうける法人の代表者端末を代理人端末101B、法人の使用人端末を代理人端末101Aとしている。
【0061】
図10によればまず、委任者が委任者端末102を操作して、提供を受けたいサービスに関する申請書データ及び委任データのフォーマットを、検証支援装置103から取得する(ステップS101)。
【0062】
次に、委任者は、委任者端末102を操作して、ステップS101で取得したフォーマットに従って、申請書データ及び委任データを作成する(ステップS102)。このとき、データ作成支援部205は、個人情報保持部208に保持されている委任者の個人情報と、委任履歴保持部209に保持されている過去の申請書データ及び委任データとに基づいて、申請や代理人に関する情報をプレプリント(提示)することにより、委任者による申請書データ及び委任データの作成を支援する。なお、委任先の代理人には法人を指定することもでき、法人を指定した場合は、代理人情報に法人名や代表者等の情報が入力される。
【0063】
次に、委任者は、委任者端末102を操作して、ステップS102で作成した申請書データ及び委任データに電子署名を付与する(ステップS103)。電子署名の付与は、電子署名付与部207によって実行される。このとき、提供を受けたいサービスによっては、申請書データの電子署名は省略してもよい。また、電子署名付与部207は、電子署名を付与する際、ICカード等に格納された秘密鍵を用いて、署名データを作成してもよい。
【0064】
次に、委任者は、委任者端末102を操作して、作成した申請書データ及び委任データを検証支援装置103に送信する(ステップS104)。検証支援装置103は、委任データごとにユニークな委任データIDを付与した上で、受信した申請書データ及び委任データを委任データ状態保持部310に保管し、委任者端末102に対して、委任データIDを含む受付応答を行う(ステップS105)。
【0065】
次に、委任者は、近距離無線通信またはインターネット(ネットワーク107)を用いて、委任者端末102から代理人端末101に、申請書データ及び委任データを送信する(ステップS106)。なお、図10では、代理人に法人が指定されていた場合を想定して、ステップS106~S111の処理を示しているが、代理人の指定が法人ではなく個人(例えば代理人端末101Aの使用者)である場合は、ステップS106において、委任者端末102から代理人端末101Aに対して直接、申請書データ及び委任データが送信され、ステップS107~S111の処理はスキップされる。
【0066】
代理人に法人が指定されていた場合、ステップS106で申請書データ及び委任データを受信した法人の代表者は、代理人端末101Bを操作して、使用人に対する委任データを作成し(ステップS107)、電子署名を付与する(ステップS108)。次に、法人の代表者は、代理人端末101Bを操作して、ステップS107~S108で作成した委任データと、ステップS106で受信した申請書データとを、検証支援装置103に送信する(ステップS109)。ステップS109では、少なくとも、法人と使用人との委任関係を示す情報(例えば法人から使用人に対する委任データ)と、法人から使用人に委任された申請の内容を特定できる情報(例えば申請書データ)とが検証支援装置103に送信されることにより、検証支援装置103は、後述する委任データの検証において、これらのデータを用いて、法人から使用人に対する委任の正当性を検証することができる。そして、ステップS109でデータを受信した検証支援装置103は、委任データごとにユニークな委任データIDを付与した上で、受信した申請書データ及び委任データを委任データ状態保持部310に保管し、代理人端末101Bに対して、委任データIDを含む受付応答を行う(ステップS110)。そしてステップS110の後、法人の代表者は、代理人端末101Bを操作して、代理人端末101Aに申請書データ及び委任データを送信する(ステップS111)。
【0067】
なお、ステップS107において、法人の代表者は、ステップS106で受信した委任データと関連付けて、使用人に対する委任データを作成することができる。具体的には例えば、使用人に対する委任データの委任内容に、ステップS106で受信した委任データの委任データIDを記載することにより、法人に対する委任と、法人から使用人に対する委任とを関連付けた委任データを作成することができる。また、法人による使用人への委任に関する上記処理(ステップS107~S110)は、ステップS101よりも前のタイミングで、複数の申請を許可する委任内容として予め行っていてもよい。
【0068】
以上に説明したステップS101~S111の処理は、手続きの申請前に実施される処理であって、委任申請システム100が申請書データ及び委任データの作成を支援する処理である。そして、以下に説明するステップS112~S119の処理は、手続きの申請時に実施される処理であって、委任申請システム100が委任データの検証を支援する処理である。
【0069】
手続きの申請時、代理人(法人の使用人)は、サービス提供装置104に取り付けられた読み取り装置105に代理人端末101Aをかざして、ステップS111で受信した申請書データ及び委任データを読み取り装置105に読み取らせる(ステップS112)。併せて、代理人は、本人確認書類をサービス提供者に提示するか、または、ICカード等に格納された本人確認情報を読み取り装置105に読み取らせる。そして読み取り装置105は、これらの読み取り結果をサービス提供装置104に送信する(ステップS113)。
【0070】
次に、サービス提供者は、サービス提供装置104を用いて、検証支援装置103に対して委任データの検証を要求する(ステップS114)。具体的には、サービス提供装置104の検証要求部406が、委任データ及び申請書データ等に含まれる所定の情報(データ本体でもよいが、少なくとも委任データIDを含む)を添えて、ネットワーク107を介して検証支援装置103の委任データ検証部307に対して、委任データの検証要求を送信する。
【0071】
検証要求を受信した検証支援装置103(委任データ検証部307)は、記憶部302に保持しているデータだけで検証が可能であるかを確認し、検証できない場合は、検証のために不足しているデータ(検証用データ)の提供を外部サーバ106に要求する(ステップS115)。当該要求への応答として、所定の外部サービスを提供する外部サーバ106は、代理人の資格情報等の検証用データを検証支援装置103に送信する(ステップS116)。
【0072】
次に、検証支援装置103(委任データ検証部307)は、記憶部302に保持しているデータとステップS116で受信した検証用データとを用いて、委任データを検証し(ステップS117)、その検証結果をサービス提供装置104に応答する(ステップS118)。このとき、検証支援装置103は、検証結果を証跡情報として証跡情報保持部311に保持するようにしてもよい。なお、検証支援装置103による検証処理の詳細は、図11及び図12を参照しながら後述する。
【0073】
次に、サービス提供者は、サービス提供装置104が受信した検証結果を基に、代理人の代理権限を確認し、本申請に関する代理権限が認められた場合に、申請書データで申請されたサービスを代理人に提供する(ステップS119)。サービスの提供は、代理人に直接渡す形式でもよいし、サービス提供装置104から代理人端末101Aまたは代理人端末101Bに所定のデータを送信する形式でもよい。
【0074】
以上、図10のステップS101~S119の処理が行われることにより、委任申請システム100は、申請書データ及び委任データの作成を支援するとともに、委任データの検証を支援することができる。
【0075】
なお、図10に示した処理のうち、申請書データ及び委任データのフォーマットの取得(ステップS101)と、申請書データ及び委任データの作成(ステップS102)とは、代理人が代理人端末101(101A,101B)を使用して実施してもよく、その場合、代理人は、作成した申請書データ及び委任データを、近距離無線通信またはインターネット(ネットワーク107)を介して、代理人端末101から委任者端末102に送信する処理を実施する。
【0076】
また、サービスは、ネットワーク107上で提供されてもよく、その場合、ステップS112において代理人は、申請書データ及び委任データを、ネットワーク107を介して、代理人端末101(101A,101B)からサービス提供装置104に送信する。
【0077】
(3-2)検証処理
図10のステップS117で説明したように、委任申請処理において検証支援装置103の委任データ検証部307は、記憶部302に保持しているデータと外部サーバ106から取得した検証用データとを用いて、委任データを検証する検証処理を実行する。以下では、検証処理の詳細な処理手順について説明する。
【0078】
図11は、第1検証処理の処理手順例を示すフローチャートである。第1検証処理は、本実施形態における委任データの検証処理のうち、申請書データの種類に拘わらず共通して実行される一連の処理に相当する。
【0079】
図11によればまず、委任データ検証部307は、サービス提供装置104から受信した委任データ、申請書データ及び本人確認情報と、外部サーバ106から受信した検証用データと、を取得する(ステップS201)。
【0080】
次に、委任データ検証部307は、申請書データに記載された申請日が、委任データに記載された委任期間内であるか確認する(ステップS202)。なお、委任データにおいて委任期間ではなく委任回数が指定されていた場合、ステップS202の確認はスキップしてもよい。委任期間は、当該委任データの有効期間を指定したものであり、委任回数は、当該委任データの有効使用回数を指定したものである。申請日が委任期間内であった場合(ステップS202のYES)、ステップS203に進む。一方、申請日が委任期間外であった場合(ステップS202のNO)、委任データ検証部307は、委任データの検証に失敗したと判定し、処理を終了する。
【0081】
ステップS203では、委任データ検証部307は、委任データ状態保持部310に保持されている委任データ状態情報(例えば図7の委任データ状態情報540)を参照し、委任データに付与された委任データIDに対応する失効状態を確認する。委任データIDに対応する失効状態が「有効」であった場合(ステップS203のYES)、ステップS204に進む。一方、委任データIDに対応する失効状態が「失効」であった場合(ステップS203のNO)、委任データ検証部307は、委任データの検証に失敗したと判定し、処理を終了する。
【0082】
ステップS204では、委任データ検証部307は、委任データの電子署名を検証し、検証に成功するか確認する。なお、法人から使用人に対して委任が行われている場合は、委任者から法人への委任データと、法人から使用人への委任データとの2つの委任データについてそれぞれ、電子署名の確認を行う。電子署名が有効であった場合(ステップS204のYES)、ステップS205に進む。一方、電子署名が失効であった場合(ステップS204のNO)、委任データ検証部307は、委任データの検証に失敗したと判定し、処理を終了する。
【0083】
ステップS205では、委任データ検証部307は、申請書データの電子署名を検証し、検証に成功するか確認する。電子署名が有効であった場合(ステップS205のYES)、ステップS206に進む。一方、電子署名が失効であった場合(ステップS205のNO)、委任データ検証部307は、委任データの検証に失敗したと判定し、処理を終了する。
【0084】
ステップS206では、委任データ検証部307は、代理人の本人確認情報と、委任データに記載された代理人情報(例えば図7の代理人情報536)とを照合し、例えば「氏名」及び「住所」等の情報が一致するか確認する。本人確認情報と委任データの代理人情報とが一致した場合(ステップS206のYES)、ステップS207に進む。一方、本人確認情報と委任データの代理人情報とが一致しなかった場合(ステップS206のNO)、委任データ検証部307は、委任データの検証に失敗したと判定し、処理を終了する。
【0085】
ステップS207では、委任データ検証部307は、申請書データと委任データとが対応しているか確認する。これは、申請書データに対応する委任データが十分に作成されているかを確認するものであり、委任データにおける要記載項目が全て揃っているかを確認することで実現できる。また、他の方法として、申請書データ名と委任内容とが対応しているかを確認することでも実現できる。申請書データと委任データとが対応していなかった場合(ステップS207のNO)、委任データ検証部307は、委任データの検証に失敗したと判定し、処理を終了する。
【0086】
一方、ステップS207において申請書データと委任データとが対応していた場合(ステップS207のYES)、ステップS202~S207の全ての確認が正常判定で終了したことから、委任データ検証部307は、委任データの検証に成功したと判定し、処理を終了する。
【0087】
以上、図11のステップS201~S207の処理が実行されることにより、委任データ検証部307は、申請書データの種類によらない共通の検証処理によって、委任データを検証することができる。なお、法人から使用人に対して委任が行われている場合は、委任者から法人への委任データと、法人から使用人への委任データとの2つの委任データについてそれぞれ各確認処理が行われてよい。
【0088】
なお、ステップS202~S207に示した各確認処理の実行順序は入れ替えてもよい。また、各確認項目は、図11の例に限定されず、法令やセキュリティの基準等の変更に応じて、確認項目が変更されてもよい。
【0089】
図12は、第2検証処理の処理手順例を示すフローチャートである。第2検証処理は、本実施形態における委任データの検証処理のうち、申請書データの種類に応じた検証ルールを適用して実行される一連の処理に相当する。検証ルールは、検証支援装置103の検証ルール保持部312に保持される。第2検証処理は、前述した第1検証処理に追加して実行される。
【0090】
図12によればまず、委任データ検証部307は、サービス提供装置104から受信した委任データ及び申請書データと、外部サーバ106から受信した検証用データと、検証ルール保持部312に保持されている検証ルールと、を取得する(ステップS301)。なお、第1検証処理において取得されている情報は、改めてステップS301で取得し直す必要はなく、また、ステップS301では、代理人の本人確認情報も取得するようにしてもよい。
【0091】
次に、委任データ検証部307は、申請書データにおける委任者の電子署名に問題がないか確認する(ステップS302)。申請書データに委任者の電子署名が不要であるか、申請書データに委任者の電子署名が必要で電子署名が付与されている場合には(ステップS302のYES)、ステップS303に進む。一方、電子署名が必要にも拘わらず、申請書データに電子署名が付与されていない場合には(ステップS302のNO)、委任データ検証部307は、委任データの検証に失敗したと判定し、処理を終了する。
【0092】
ステップS303では、委任データ検証部307は、代理人による申請書データの変更に問題がないか確認する。代理人によって申請書のデータが変更されていないか、代理人による申請書のデータの変更が可能である場合には(ステップS303のYES)、ステップS304に進む。一方、代理人による申請書のデータの変更が不可能であるにも拘わらず申請書データが変更されていた場合には(ステップS303のNO)、委任データ検証部307は、委任データの検証に失敗したと判定し、処理を終了する。
【0093】
ステップS304では、委任データ検証部307は、法人から使用人への委任に問題がないか確認する。使用人による委任データが作成されていないか、法人から使用人への委任が可能とされていて使用人による委任データが作成されている場合(ステップS304のYES)、ステップS305に進む。一方、法人から使用人への委任が可能とされているか、法人から使用人への委任が許可されていないにも拘わらず、使用人によって委任データが作成されていた場合(ステップS304のNO)、委任データ検証部307は、委任データの検証に失敗したと判定し、処理を終了する。
【0094】
ステップS305では、委任データ検証部307は、代理人の資格に問題がないか確認する。代理人に資格が必要とされている場合、委任データ検証部307は、外部サーバ106に問い合わせた結果(検証用データ)を用いて、代理人が所定の士業資格等を保有しているかを確認する。代理人に必要な資格情報が確認できなかった場合(ステップS305のNO)、委任データ検証部307は、委任データの検証に失敗したと判定し、処理を終了する。
【0095】
一方、ステップS305において代理人に資格が必要とされていないか、代理人に必要な資格情報が確認された場合(ステップS305のYES)、ステップS302~S305の全ての確認が正常判定で終了したことから、委任データ検証部307は、委任データの検証に成功したと判定し、処理を終了する。
【0096】
以上、図12のステップS301~S305の処理が実行されることにより、委任データ検証部307は、申請書データの種類に応じた検証ルールを適用した検証処理によって、委任データを検証することができる。
【0097】
そして、検証ルールが設定されていない申請の場合は第1検証処理で検証成功の結果が得られたとき、検証ルールが設定されている申請の場合は第1検証処理及び第2検証処理でともに検証成功の結果が得られたとき、委任データ検証部307は、当該申請に関する委任データの検証が成功したと判定する。委任データの検証が成功したとき、委任データにおいて委任回数が設定されていた場合には(例えば、図7の申請書データ/委任データフォーマット530の委任期間/回数537を参照)、委任データ管理部306は、委任データ状態保持部310に保持されている委任データ状態情報(例えば図8の委任データ状態情報540)を更新する。具体的には、委任データの検証が成功した場合には、委任回数を1回消費し、この結果、委任データに設定された委任回数の残回数がなくなった場合には、委任データ状態情報540の失効状態542を「失効(使用済み)」に更新する。
【0098】
一方、検証ルールが設定されていない申請の場合は第1検証処理で検証失敗の結果が得られたとき、検証ルールが設定されている申請の場合は第1検証処理または第2検証処理の少なくとも何れかで検証失敗の結果が得られたとき、委任データ検証部307は、当該申請に関する委任データの検証が失敗したと判定する。
【0099】
また、証跡管理部308は、委任データ検証部307による委任データの検証結果を証跡情報として記録し、証跡情報保持部311に保持させる。証跡情報の記録においては、単なる検証結果だけでなく、どのような理由で検証に失敗したか等を記録するようにしてもよい。なお、証跡管理部308は、証跡情報をサービス提供装置104に送信してもよく、この場合、サービス提供装置104の証跡管理部407が、受信した証跡情報を証跡情報保持部408に保持させる。
【0100】
(3-3)失効処理
本実施形態では、委任者が委任者端末102を操作することにより、委任者端末102の委任データ状態管理部206が、検証支援装置103に記憶されている委任データを失効させることができる。この失効処理は、委任者が判断または希望したタイミングで実行可能である。またこの他にも、所定周期で失効処理を実施することにより、委任期間が指定されている委任データに対して、委任期間が終了した際には当該委任データを失効させることができる。以下では、失効処理の詳細な処理手順について説明する。
【0101】
図13は、失効処理の処理手順例を示すシーケンス図である。図13では、委任者の判断または希望によって失効処理が実行されることを想定して処理手順例が示されている。
【0102】
図13によればまず、委任者が委任者端末102を操作して、失効させる委任データを選択する(ステップS401)。次に、委任者端末102の委任データ状態管理部206が、ステップS401で選択された委任データの失効を要求する失効要求を、検証支援装置103に送付する(ステップS402)。このとき、選択された委任データに付された委任データIDが失効要求に添えて送付される。
【0103】
次に、検証支援装置103の委任データ管理部306が、委任データ状態保持部310に保持されている委任データのうち、ステップS402で受信した委任データIDに対応する委任データに対して、失効状態を「失効」に変更する(ステップS403)。なお、ステップS403において委任データを失効させる前に、委任データ管理部306は、失効要求が正当な要求であるか否かを判断するために、失効要求の送付元の委任者端末102が最初(図10のステップS104)に当該委任データを送付したときの委任者端末と同一であるかを確認したり、失効要求を指示した委任者を認証して、最初に当該委任データを送付した委任者と同一であるかを確認したりする。
【0104】
次に、検証支援装置103(委任データ管理部306)は、ステップS403で実行した失効結果を、失効要求の送付元の委任者端末102に応答する(ステップS404)。そして委任者端末102の委任データ状態管理部206は、委任履歴保持部209に保持されている、失効要求の対象とした委任データの失効状態を「失効」に変更し(ステップS405)、失効処理を終了する。
【0105】
以上、図13のステップS401~S405の処理が実行されることにより、委任申請システム100は、委任者の希望や、指定された有効期間(委任期間)の経過に応じて、委任データを失効させることができるため、委任データの濫用や不正利用を防止することができる。
【0106】
以上に説明したように、本実施形態に係る委任申請システム100によれば、手続きの内容や委任に関する知識が少ない委任者や代理人であっても、検証支援装置103からフォーマットが提供されることにより、手続の代理申請に必要な委任データ及び申請書データを簡易に作成することができる。また、本実施形態に係る委任申請システム100によれば、上記のようにして作成された委任データ及び申請書データを用いてサービスの申請が行われた際、検証支援装置103によって委任データの検証が行われることにより、サービス提供者は、代理人の代理権限を簡易に確認することができる。また、委任データの検証では、委任者が代理人に対して委任する委任データだけでなく、法人の代理人が法人の使用人に対して委任する委任データについても、その正当性を検証できることから、現実的な種々のサービスの申請手続きに対応することができる。
【0107】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0108】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
【0109】
また、図面において制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際にはほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【符号の説明】
【0110】
100 委任申請システム
101 代理人端末
102 委任者端末
103 検証支援装置
104 サービス提供装置
105 読み取り装置
106 外部サーバ
107 ネットワーク
201,301,401 演算部
202,302,402 記憶部
203,303,403 通信部
204,304,404 入出力部
205 データ作成支援部
206 委任データ状態管理部
207 電子署名付与部
208 個人情報保持部
209 委任履歴保持部
305 フォーマット管理部
306 委任データ管理部
307 委任データ検証部
308 証跡管理部
309 フォーマット保持部
310 委任データ状態保持部
311 証跡情報保持部
312 検証ルール保持部
405 読み取り情報取得部
406 検証要求部
407 証跡管理部407
408 証跡情報保持部
510 個人情報
520 委任履歴情報
530 申請書データ/委任データフォーマット
540 委任データ状態情報
550 検証ルール

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13