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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022138882
(43)【公開日】2022-09-26
(54)【発明の名称】噴射装置
(51)【国際特許分類】
   B05B 1/14 20060101AFI20220915BHJP
   A23N 12/02 20060101ALI20220915BHJP
   A23N 7/00 20060101ALI20220915BHJP
   B08B 3/02 20060101ALI20220915BHJP
【FI】
B05B1/14 A
A23N12/02 N
A23N7/00 B
B08B3/02 A
B08B3/02 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021039000
(22)【出願日】2021-03-11
(71)【出願人】
【識別番号】000103138
【氏名又は名称】エムケー精工株式会社
(72)【発明者】
【氏名】荒井 剛
【テーマコード(参考)】
3B201
4B061
4F033
【Fターム(参考)】
3B201AA46
3B201AB03
3B201BB22
3B201BB62
3B201BB89
3B201BB92
3B201CD22
3B201CD33
4B061AA10
4B061BA02
4B061BA03
4B061CA13
4B061CA33
4B061CB02
4B061CB23
4F033AA04
4F033BA04
4F033LA04
4F033LA12
(57)【要約】      (修正有)
【課題】噴射装置内の流体の流れを整えることのできる技術を提供する。
【解決手段】液体を噴射する1または複数のノズル40と、内壁12および内壁より高い外壁13を有する筐体11とを備え、内壁および外壁の高さ方向の一方側から内壁で囲まれた空間32に液体を噴射するよう、内壁で囲まれず外壁に囲まれてノズルが設けられており、内壁と外壁との間に形成された間隙50と、空間とを連通するよう、高さ方向の他方側に連通部70を備える、ことを特徴とする噴射装置。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体を噴射する1または複数のノズルと、
内壁および前記内壁より高い外壁を有する筐体と、を備え、
前記内壁および前記外壁の高さ方向の一方側から前記内壁で囲まれた空間に流体を噴射するよう、前記内壁で囲まれず前記外壁に囲まれて前記ノズルが設けられており、
前記内壁と前記外壁との間に形成された間隙と、前記空間とを連通するよう、前記高さ方向の他方側に連通部を備える、
ことを特徴とする噴射装置。
【請求項2】
前記内壁の前記高さ方向の一方側に、前記空間側に傾斜した内壁鍔部を備える、
請求項1記載の噴射装置。
【請求項3】
前記外壁の前記高さ方向の一方側に、前記空間側に傾斜した外壁鍔部を備える、
請求項1または2記載の噴射装置。
【請求項4】
前記内壁の前記高さ方向の他方側に、前記連通部を覆うフィルタを備える、
請求項1~3のいずれか一項に記載の噴射装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、噴射装置に関し、特に、野菜などの被対象物へ流体を噴射する装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特開昭63-196252号公報(以下、特許文献1という。)には、葉ねぎの赤葉除去機に使用される水噴射装置が記載されている。この水噴射装置には、噴出水滴集中部分と水供給管との間において、葉ねぎ挿入筒円周から外気を取り入れる、空気取り入れ口が設けられている。そして、水噴射装置内に乱気流を発生させ、葉ねぎを洗浄する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭63-196252号公報(図1、明細書第2頁上段右欄8行目)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のような噴射装置は、被対象物を洗浄する際に水の噴出にともなって乱気流を発生させるため、水の跳ね返りにより装置周辺に飛沫や霧が発生するおそれがある。
【0005】
本発明の一目的は、噴射装置内の流体の流れを整えることのできる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一解決手段に係る噴射装置は、流体を噴射する1または複数のノズルと、内壁および前記内壁より高い外壁を有する筐体とを備える。ここで、前記内壁および前記外壁の高さ方向の一方側から前記内壁で囲まれた空間に流体を噴射するよう、前記内壁で囲まれず前記外壁に囲まれて前記ノズルが設けられていることが好ましい。また、前記噴射装置は、前記内壁と前記外壁との間に形成された間隙と、前記空間とを連通するよう、前記高さ方向の他方側に連通部を備えることが好ましい。
【0007】
また、前記噴射装置は、前記内壁の前記高さ方向の一方側に、前記空間側に傾斜した内壁鍔部を備えることが好ましい。
【0008】
また、前記噴射装置は、前記外壁の前記高さ方向の一方側に、前記空間側に傾斜した外壁鍔部を備えることが好ましい。
【0009】
また、前記噴射装置は、前記内壁の前記高さ方向の他方側に、前記連通部を覆うフィルタを備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一解決手段によれば、噴射装置内の流体の流れを整えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態による噴射装置の模式的な断面図である。
図2図1に示す噴射装置10の模式的な平面図である。
図3図1に示す噴射装置10の模式的な底面図である
図4図1に示すA-A線における模式的な断面図である。
図5】本発明の他の実施形態による噴射装置の模式的な断面図である。
図6】本発明の他の実施形態による噴射装置の模式的な断面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下の本発明における実施形態では、必要な場合に複数のセクションなどに分けて説明するが、原則、それらはお互いに無関係ではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細などの関係にある。このため、全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0013】
また、構成要素の数(個数、数値、量、範囲などを含む)については、特に明示した場合や原理的に明らかに特定の数に限定される場合などを除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。また、構成要素などの形状に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうではないと考えられる場合などを除き、実質的にその形状などに近似または類似するものなどを含むものとする。
【0014】
(第1実施形態)
本発明の実施形態では、被対象物80へ液体を噴射する機能を有する噴射装置10について、図面を参照して説明する。図1は、噴射装置10の模式的な断面図である。図2は、噴射装置10の模式的な平面図である。図3は、噴射装置10の模式的な底面図である。図4は、図1に示す噴射装置10のA-A線における模式的な断面図である。なお、図1中の矢印は流体の流れ(噴出された液体およびこれに伴う空気の流れ)を表している。
【0015】
被対象物80は、例えば、収穫後の土などの付着物がついた根菜(例えば、生姜、高麗人参、サツマイモなど)である。このような根菜に対して、噴射装置10によって液体を噴射することで、付着物を除去することができる。また、被対象物80が葉ねぎや長ねぎの場合、噴射装置10によって表皮を剥離させることができる。
【0016】
噴射装置10は、筐体11を備えている。筐体11は、例えば二重構造体で構成され、外部筐体20および内部筐体30を備えている。この筐体11は、内壁12および内壁12より高い外壁13を有している。本実施形態では、筐体11は、内部筐体30と、内部筐体30を収容する外部筐体20とを備えている。内部筐体30は、これを構成する内壁12を有し、内部空間32が形成されている。外部筐体20はこれを構成する外壁13を有している。
【0017】
外部筐体20は、例えば、円柱形であり、この上部に開口部21を有している(有底筒状体)。また、内部筐体30は、例えば、円柱形であり、この上部に開口部31を有している(有底筒状体)。内部筺体30と外部筺体20とはそれぞれの中心軸130が一致するよう設けられている。このため、外部筐体20の開口部21および内部筐体30の開口部31を通じて、外部筐体20の外側から内部筐体30の内側である内部空間32へと被対象物80を抜き差しすることができる(挿入口150)。なお、本実施形態では、図1に示す中心軸130が延在する方向を高さ方向として、例えば外部筐体20の内部に対して開口部21側が上側(一方側)に、底部側が下側(他方側)となる。
【0018】
また、噴射装置10は、内壁12の上側に内部空間32側に傾斜した内壁鍔部120を備えている。この内壁鍔部120は、内壁12の上側から折り返されるよう、内部筐体30の開口部31の周縁から突き出ている。すなわち、内壁鍔部120(折り返し部)は、内部筐体30の内側に、かつ下側に向かって傾斜している。また、噴射装置10は、外壁13の上側に内部空間32側に傾斜した外壁鍔部110を備えている。この外壁鍔部110は、外壁13の上側から折り返されるよう、外部筐体20の開口部21の周縁から突き出てる。すなわち、外壁鍔部110は、外部筐体20の内側に、かつ下側に向かって傾斜している。
【0019】
噴射装置10では、外部筐体20の開口部21および内部筐体30の開口部31を通して抜き差しされる被対象物80に対してノズル40から液体が噴射される構成である。このため、鍔部110、120を設けることで、被対象物80からの液体の跳ね返りや装置周辺への飛沫の拡散を抑制することができる。
【0020】
内壁鍔部120は内部筺体30中心に向かって窄むように設けられている。このため、ノズル40から噴出された液体により、被対象物80が出し入れされる挿入口150(開口部31)周辺の空気を内部空間32へ取り込みやすくすることができる。
【0021】
また、外壁鍔部110は外部筐体20の中心に向かって窄まるように設けられている。このため、ノズル40から噴出された液体により、被対象物80が出し入れされる挿入口150(開口部21、開口部31)周辺の空気を内部空間32へ取り込みやすくすることができる。
【0022】
噴射装置10は、液体を噴出するノズル40を備えている。このノズル40は外壁鍔部110と内壁鍔部120の間に挟まれるように設けられている。
本実施形態の噴射装置10では二つのノズル40で構成し、平面視において半径内側に向かって対向して備えられている。また、ノズル40は、内壁鍔部120の上側且つ、外壁鍔部110の下側に設けられている。また、ノズル40の一部が、外壁鍔部110より筐体内中心軸130に向かって飛び出すように設けられている。
そして、ノズル40の噴口は、内部筐体30の中心軸130に向かって下方向に噴射できるよう設けられている。このため、挿入口150周辺の空気を内部筺体30内部空間32へ引き込みやすい構成とされている。
【0023】
また、噴射装置10は、内部筺体30下部にフィルタ100を備えている。フィルタ100は、被対象物80に付着した異物をノズル40から噴出した液体で剥離した汚水をろ過する機能を有している。本実施形態では、フィルタとして網を用いたが、メッシュやパンチング状でもよく、被対象物に付着した異物によって材質を変更してもよい。
【0024】
また、内部筐体30底面と外部筐体20底面は図示しないボルトのようなものが貫通し、外部筺体20がそのボルトを介して(間を開けて)内部筺体30を支持している。このため、内部筐体30外表面(内壁12)と外部筐体20内表面(外壁13)の間には底面から側壁にかけて間隙50(空間部)が形成される。
噴射装置10は、内壁12と外壁13との間に形成された間隙50と、内部空間32とを連通する複数の連通部70(開口部、孔)を備えている。本実施形態では、内部筐体30の底面と側壁が交差する部分は、周方向に断続的に開口し、外部筐体20と連通している(図4)。
【0025】
また、噴射装置10の内部空間32と連通する複数の連通部70の合計開口面積は、内部筺体開口部31の開口面積に対して広くなるよう開口し、もしくは同じ面積となるよう開口している。ノズル40からの液体噴出により挿入部150の空気が内部空間32へ取り込まれるが、複数の連通部70を通して間隙50へ抜けやすくしている。このようにして、噴射装置10内で流れる流体を流れやすくしている。
【0026】
また、外部筐体20の底面には液体を排水する複数の孔90が設けられている。孔90は外部筺体20の底面に中心軸130から所定距離離間して周方向に等間隔で複数配置されている。内部筺体30と外部筺体20とを連通する連通部70があるため、ノズル40から噴出された液体は連通部70を通過し、孔90から排出される。
また、複数の孔90は、ノズル40の噴出量に対して、孔90から排水する排出量の方が多くなるよう開口している。もしくは、複数の孔90は、ノズル40の噴出量に対して同じ排出量となるように開口している。筐体11内に液体が溜まらないように孔90の開口面積が調整されている。
また、孔90は、連通部70より高さ方向において下側となるよう位置している。孔90の位置が連通部70と同じ高さもしくは高い位置にあると、ノズル40からの液体が噴射装置10内で溜まり、連通部70を塞いでしまう。連通部70が塞がれてしまうと、ノズル40の液体噴出による筐体11内での流体の流れが阻害されるおそれがある。このため、孔90は連通部70より下部に備えることが望ましい。
このように、孔90は、筐体11(外部筺体20)内に液体が溜まらないように、開口位置と開口面積が調整されている。
【0027】
なお、本実施形態の噴射装置10では、ノズル40にポンプ(不図示)が接続されている。接続されたポンプは、ノズル40に送水している。
ノズル40の向きは中心軸130に向かって斜め下に傾斜しており、内部筺体30の内部空間32内へ向かって液体が吐出される。
内部筺体30の上部と外部筺体20の上部は開口し、且つ連通しているため(挿入口150)、被対象物80を抜き差ししながら被対象物80に付着している異物をノズル40から噴出している液体によって洗浄することができる。
被対象物80から剥離した付着物と液体は、フィルタ100によりろ過され、ろ過された液体は、外部筺体20底面にある孔90により排水される。
【0028】
次に本実施形態の噴射装置10内で生じる流体の流れ(液体およびこれによる空気の流れ)を説明する。
噴射装置10のノズル40は、ポンプと接続され、ポンプから液体がノズル40へ送水される。ノズル40は、内部筺体30の内部空間32に向かって下方向に液体を噴射している。
すると、外部筺体20上部の開口部21周辺より内部筺体30上部の開口部31周辺の圧力が下がり、外部筺体20上部の開口部21から内部筺体30上部の開口部31へ空気を含む流体が流れる。
ノズル40から噴射される液体が下方向の内部空間32へと放出されるため、これに伴い、下方向へと空気を含む流体も流れる。
【0029】
被対象物80を挿入口150へ挿入する。すると、ノズル40から吐出する液体は、内部筺体30の中心軸130に向かって下方向へ吐出されるので、被対象物80に付着した異物(泥や虫、ゴミなど)は除去される。また、対象物80が葉ねぎや長ねぎなどの場合は、表皮を剥離したりすることができる。
被対象物80に付着した異物や不要物などを洗い流した液体は、内部筺体30底部へ向かって流れる。
内部筺体30底部に設けられたフィルタ100により、異物や不要物等はフィルタ100にキャッチされ、液体を含む流体はフィルタ100を通過する。
フィルタ100によりろ過された液体は、内部筺体30の内壁12と底面が交差する箇所に開口した連通部70を通過する。連通部70を通過した液体は、外部筺体20の底面に開口した孔90により排水される。
そして、内部筺体30の中心軸130下方向に向かって噴出するノズル40の液体により、内部筺体内30内の下方向へと流れる気流が生じ(随伴気流)、挿入部150周辺の空気は、内部筺体30内に取り込まれる。
また、ノズル40から噴出される液体は、被対象物80に付着した異物を剥離する際に、被対象物80に液体を吹き付けることで、液体が跳ね返ったり、飛沫、飛散してしまう。しかし、ノズル40から噴出する液体は、中心軸130下方向に向かって噴出しているため、跳ね返りや飛沫等は、内部筺体30内下方向に流れる気流により取り込まれる。
内部筺体30内に吸い込まれた流体(随伴気流)および被対象物80からの跳ね返りの液体や飛沫は、内部筺体30下方向へと向かう液体と一緒に内部筺体30底部へと向かう。
【0030】
連通部70の開口面積は、内部筺体開口部31の開口面積より広くなるよう開口している。このため、挿入部150周辺の空気を含む流体は、連通部70を通過する。
また、連通部70へ流入した気体および飛沫は、外部筺体20側壁と内部筺体30側壁で囲まれた間隙50へと流入し、噴出装置10の上部へと流れる。
また、間隙50へと流入した流体は、内部筺体30と外部筺体20上部の開口している挿入口150へと流れ、鍔部110,120(折り返し部)に沿うように、内部筺体30内へ再び流入する。
また、ノズル40より噴出された液体により挿入口150周辺の流体は、内部筺体30底部に向かって下に流れるている。このため、間隙50を通過した気体および飛沫は再び内部筺体30内へと取り込まれる。
【0031】
このように、噴射装置10は、外部筺体20が内部筺体30を収容した二重構造とすることで、間隙50を備えている。また、本実施形態の噴射装置10により装置内にて流体が循環するよう構成された。つまり、本実施形態により噴射装置10内は、整流された流体を生み出すことが出来る。
【0032】
噴射装置10によれば、ノズル40から噴出する液体が被対象物80で跳ね返り、挿入口150周辺が霧や飛沫で包まれ視界が悪くなることを防止することができる。すなわち、噴射装置10により、跳ね返りによって生じる霧や飛沫等は、噴射装置10内を循環する流体により噴射装置内に取り込むことが可能となる。
【0033】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態では、被対象物80に気体を噴射する機能を有する噴射装置10Aについて、図5を参照して説明する。図5は、噴射装置10Aの模式的な断面図である。尚、図5中の矢印は、気体の流れを表している。
【0034】
噴射装置10Aの外部筺体20および内部筐体30は、例えば、円柱形の筺体である。そして、外部筺体20と内部筺体30の中心軸130が一致するよう設けられている。なお、外部筺体20に収容された内部筺体30は外部筺体20と相似である。
つまり、内部筺体30の外表面と外部筺体20の内表面には隙間が生まれ、噴射装置10Aには、気体が流れるよう間隙50Aが形成されている。
外部筺体20の側壁(外壁13)は、内部筺体30の側壁(内壁12)よりも高さ方向において高く設けられている。また、外部筐体20および内部筐体30上部は開口している。これにより、被対象物80を抜き差しすることが出来る挿入口150が設けられている。
【0035】
噴射装置10Aは、外壁13の上側に内部空間32側に傾斜した外壁鍔部110を備えている。この外壁鍔部110は、外壁13の上側から折り返されるよう、外部筐体20の開口部21の周縁から突き出てる。すなわち、外壁鍔部110は、外部筐体20の内側に、かつ下側に向かって傾斜している。
また、外壁鍔部110は、外部筐体20の中心に向かって窄まるように設けられている。このため、ノズル40から噴出された気体により、被対象物80が出し入れされる挿入口150(開口部21)周辺の空気を内部空間32へ取り込みやすくすることができる。
また、外壁鍔部110を設けることで、被対象物80からの異物や塵埃等の舞い上がりを抑制することができる。
【0036】
噴射装置10Aのノズル40は、エアポンプ(不図示)に接続され、エアポンプからノズル40へ気体を送り、ノズル40より噴出している。
ノズル40は、内部筺体30の側壁(内壁12)で囲まれず、且つ、外部筺体20の側壁(外壁13)で囲まれた位置に備えられている。
ノズル40は、外壁鍔部110の下側に設けられている。また、ノズル40の一部が、外壁鍔部110より筺体内中心に向かって飛び出すように設けられている。
ノズル40は、中心軸130の下側へ向かって気体を噴出するよう設けられている。
本実施形態のノズル40は、二つのノズルで構成し、平面視において半径内側に向かって対向して備えられている。
【0037】
内部筺体30の底面と側壁が交差する箇所には、内部筺体30側壁と外部筺体20側壁との間の間隙50Aへ連通するよう複数の連通部70Aが備えられている。
噴射装置10Aは、噴射装置10で設けられた内壁鍔部120を設けていないため、噴射装置10Aの内部筺体開口部31Aは、噴射装置10の内部筺体開口部31より広く開口している。
このため、連通部70Aの開口面積は、噴射装置10の連通部70より広く開口し、さらに、内部筺体30側壁と外部筺体20側壁との間ので形成された間隙50Aは、噴射装置10の間隙50より広がっている。。
複数の連通部70Aの合計開口面積は、内部筺体開口部31Aの開口面積に対して広くなるよう開口しているため、挿入部150周辺の空気を含む流体は、連通部70Aへと流れていく。
【0038】
内部筺体30の下部に設けられたフィルタ100は、ノズル40により噴射された気体が剥離した異物をキャッチする。
【0039】
被対象物80に付着した異物などは、挿入口150へ抜き差ししながらノズル40から噴出する気体により除去される。
ノズル40より噴出した気体により除去された異物および噴出された気体は、内部筺体30内の内部空間32の下方向へと流れる。
下方向へと流れた気体および異物は、フィルタ100により異物のみキャッチされる。
フィルタ100をすり抜けた気体は内部筺体30底部へと向かう。
【0040】
内部筺体30底部へと流入した気体は、内部筺体30底面と側壁が交差する箇所に開口した連通部70Aを通過する。
連通部70Aは内部筺体開口部31Aの開口面積に対して広くなるよう開口しているため、内部空間32へ流入した気体は、連通部70Aを通過する。
連通部70Aは外部筺体20側壁(外壁13)と内部筺体30側壁(内壁12)との間の間隙50Aへと連通している。そのため、気体は連通部70Aを通過し、間隙50Aへと流れ、挿入口150へ向う。
ノズル40から噴出する気体は、内部筺体30の中心軸130に向かって下方向へと噴出されているため、外部筺体20上部の開口部21周辺より内部筺体30上部の開口部31A周辺の圧力が下がり、外部筺体20上部の開口部21から内部筺体30上部の開口部31Aへ気体が流れている。
そのため、間隙50Aを通過し挿入部150へ流れた気体は、外壁鍔部110により跳ね返り、筺体内へと取り込まれ、且つ、ノズル40より噴出する気体により、挿入部150周辺の空気と共に内部筺体30内(内部空間32)へ引き込まれる。
【0041】
噴射装置10Aでは、ノズル40から気体を噴出する構成で説明した。
このように、噴射装置10Aは、外部筺体20が内部筺体30を収容した二重構造としたことで隙間を有し、間隙50Aが備えられている。
また、外部筺体20側壁(外壁13)を内部筺体30側壁(内壁12)よりも高く設け、鍔部を設けた構成にした。さらに、ノズル40の噴口を内部筺体30の中心軸130下方向へ向け、気体を噴射することで、筺体11内で気体の流れが生じる。
本実施形態の噴射装置10Aの構成により装置内にて気体が循環される。
つまり、本実施形態の構成により噴射装置10A内は、整流された気体を生み出すことが出来る。
【0042】
これにより、異物が付着した被対象物80を噴射装置10A内へ挿入すると、ノズル40は、被対象物80に向かって気体を噴出する。すると、挿入口150周辺は被対象物80に付着した異物が舞い上がることが考えられる。しかし、本実施形態の噴射装置10Aにより、舞い上がった塵埃等は噴射装置10A内を循環する気体により噴射装置10A内に取り込むことが可能となる。
【0043】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態では、被対象物80に流体を噴射する機能を有する噴射装置10Bについて、図6を参照して説明する。図6は、噴射装置10Bの模式的な断面図である。尚、図6中の矢印は、流体の流れ(噴出された液体およびこれに伴う空気の流れ)を表している。
噴射装置10Bは、筐体11を備えている。筐体11は、例えば二重構造体で構成され、外部筐体20および内部筐体30を備えている。この筐体11は、内壁12および内壁12より高い外壁13を有している。本実施形態では、筐体11は、内部筐体30と、内部筐体30を収容する外部筐体20とを備えている。内部筐体30は、これを構成する内壁12を有し、内部空間32が形成されている。外部筐体20はこれを構成する外壁13を有している。
【0044】
外部筐体20は、例えば、円柱形であり、この上部に開口部21を有している(有底筒状体)。また、内部筐体30は、筺体20と類似の形状であり、この上部に開口部31を有している(有底筒状体)。内部筺体30と外部筺体20とはそれぞれの中心軸130が一致するよう設けられている。このため、外部筐体20の開口部21および内部筐体30の開口部31を通じて、外部筐体20の外側から内部筐体30の内側である内部空間32へと被対象物80を抜き差しすることができる(挿入口150)。
【0045】
また、噴射装置10Bは、内壁12の上側に内部空間32側に傾斜した内壁鍔部120を備えている。この内壁鍔部120は、内壁12の上側から折り返されるよう、内部筐体30の開口部31の周縁から突き出ている。すなわち、内壁鍔部120(折り返し部)は、内部筐体30の内側に、かつ下側に向かって傾斜している。また、噴射装置10は、外壁13の上側に内部空間32側に傾斜した外壁鍔部110を備えている。この外壁鍔部110は、外壁13の上側から折り返されるよう、外部筐体20の開口部21の周縁から突き出てる。すなわち、外壁鍔部110は、外部筐体20の内側に、かつ下側に向かって傾斜している。
【0046】
噴射装置10Bでは、外部筐体20の開口部21および内部筐体30の開口部31を抜き差しする被対象物80に対して、ノズル40から液体を噴射する構成である。このため、鍔部110、120を設けることで、被対象物80からの液体の跳ね返りや、被対象物80に付着した異物等の舞い上がり、装置周辺への飛沫の拡散を抑制することができる。
【0047】
内壁鍔部120は内部筺体30中心に向かって窄むように設けられている。このため、ノズル40から噴出された液体により、被対象物80が出し入れされる挿入口150(開口部31)周辺の空気を内部空間32へ取り込みやすくすることができる。
【0048】
また、外壁鍔部110は外部筐体20の中心に向かって窄まるように設けられている。このため、ノズル40から噴出された液体により、被対象物80が出し入れされる挿入口150(開口部21)周辺の空気を内部空間32へ取り込みやすくすることができる。
【0049】
噴射装置10Bは、液体を噴出するノズル40を備えている。このノズル40は外壁鍔部110と内壁鍔部120の間に挟まれるように設けられている。
本実施形態の噴射装置10Bでは二つのノズル40で構成し、平面視において半径内側に向かって対向して備えられている。また、ノズル40は、内壁鍔部120の上側且つ、外壁鍔部110の下側に設けられている。また、ノズル40の一部が、外壁鍔部110より筐体内中心軸130に向かって飛び出すように設けられている。
そして、ノズル40の噴口は、内部筐体30の中心軸130に向かって下方向に噴射できるよう設けられている。このため、挿入口150周辺の空気を内部筺体30内部空間32へ引き込みやすい構成とされている。
【0050】
また、噴射装置10Bは、内部筺体30下部にフィルタ100を備えている。フィルタ100は、被対象物80に付着した異物をノズル40から噴出した液体で剥離した汚水をろ過する機能を有している。本実施形態では、フィルタとして網を用いたが、メッシュやパンチング状でもよく、被対象物に付着した異物によって材質を変更してもよい。
【0051】
また、内部筐体30底面と外部筐体20底面は図示しないボルトのようなものが貫通し、外部筺体20がそのボルトを介して(間を開けて)内部筺体30を支持している。このため、内部筐体30外表面(内壁12)と外部筐体20内表面(外壁13)の間には底面から側壁にかけて間隙50(空間部)が形成される。
噴射装置10Bは、内壁12と外壁13との間に形成された間隙50と、内部空間32とを連通する複数の連通部70(開口部)を備えている。本実施形態では、内部筐体30の底面と側壁が交差する部分は、周方向に断続的に開口し、外部筐体20と連通している(図4)。
【0052】
噴射装置10Bは、オゾンを発生するオゾン発生装置160を備えている。
オゾン発生装置160は、一端を図示しないエアポンプと接続し、エアポンプからオゾン発生装置にエアを送っている。また、他方は、ガス管を接続し、接続したガス管は、外部筺体20の側壁に接続している。それにより、オゾン発生装置160から発生したオゾンは、外部筺体20の外壁13に接続したガス管を通り、オゾンを外部筺体20の側壁と内部筺体30の側壁との間に形成された間隙50へ噴射している。
オゾン発生装置160は、間隙50を通過する気体及び飛沫にオゾンを吹き付けて、筺体11内で流れる流体の一部をオゾン水にすることが出来る。
それにより、噴射装置10B内で流れる流体を、オゾンを含む流体にすることが出来る。
【0053】
また、噴射装置10Bは、内部空間32と連通する連通部70を有している。複数の連通部70の合計開口面積は、内部筺体開口部31の開口面積に対して広くなるよう開口し、もしくは同じ面積となるよう開口している。このようにして、噴射装置10B内で流れる流体を流れやすくしている。
【0054】
また、外部筐体20の底面には液体を排水する複数の孔90が設けられている。孔90は外部筺体20の底面に中心軸130から所定距離離間して周方向に等間隔で複数配置されている。内部筺体30と外部筺体20とを連通する連通部70があるため、ノズル40より噴出された液体は、内部筺体30の内部空間32へ流れ、連通部70を通過し、孔90から排出される。
また、複数の孔90は、ノズル40からの噴出量に対して、複数の孔90から排水する排出量の方が多くなるよう開口している。もしくは、孔90は、ノズル40から噴出される噴出量に対して同じ排出量となるように開口している。筐体11内に液体が溜まらないように孔90の開口面積が調整されている。
また、孔90は、連通部70より高さ方向において下側となるよう位置している。孔90の位置が連通部70と同じ高さもしくは高い位置にあると、ノズル40からの液体が噴射装置10B内で溜まり、連通部70を塞いでしまう。連通部70が塞がれてしまうと、ノズル40の液体噴出による筐体11内での流体の流れが阻害されるおそれがある。このため、孔90は連通部70より下部に備えることが望ましい。
このように、孔90は、筐体11(外部筺体20)内に液体が溜まらないように、開口位置と開口面積が調整されている。
【0055】
なお、本実施形態の噴射装置10Bでは、ノズル40にポンプ(不図示)が接続されている。接続されたポンプは、ノズル40に送水している。
ノズル40の向きは中心軸130に向かって斜め下に傾斜しており、内部筺体30の内部空間32内へ向かって液体が吐出される。
内部筺体30の上部と外部筺体20の上部は開口し、且つ連通しているため(挿入口150)、被対象物80を抜き差ししながら被対象物80に付着している異物をノズル40から噴出している液体によって洗浄することが出来る。
被対象物80から剥離した付着物と液体は、フィルタ100によりろ過され、ろ過された液体は、外部筺体20底面にある孔90により排水される。
【0056】
次に本実施形態の噴射装置10B内で生じる流体の流れ(液体およびこれによる空気の流れ)を説明する。
噴射装置10Bのノズル40は、ポンプと接続され、ポンプから液体がノズル40へ送水される。ノズル40は、内部筺体30の内部空間32に向かって下方向に液体を噴射している。
すると、外部筺体20上部の開口部21周辺より内部筺体30上部の開口部31周辺の圧力が下がり、外部筺体20上部の開口部21から内部筺体30上部の開口部31へ空気を含む流体が流れる。
ノズル40から噴射される液体は、中心軸130に向かって内部空間32下側へと放出されるため、これに伴い、下方へと空気を含む流体も流れる。
【0057】
被対象物80を挿入口150へ挿入する。すると、ノズル40から吐出する液体は、内部筺体30の中心軸130に向かって下方向へ吐出されるので、被対象物80に付着した異物(泥や虫、ゴミなど)を除去したり、表皮を剥離したりすることができる。
被対象物80に付着した異物などを洗い流した液体は、内部筺体30底部へ向かって流れる。
内部筺体30底部に設けられたフィルタ100により、異物等はフィルタ100にキャッチされ、異物を取り除かれた流体は、フィルタ100を通過する。
フィルタ100によりろ過された液体は、内部筺体30の内壁12と底面が交差する箇所に開口した連通部70を通過する。連通部70を通過した液体は、外部筺体20の底面に開口した孔90により排水される。
一方、内部筺体内に取り込まれた気体及び飛沫は、連通部70を通過した後、外部筺体20側壁と内部筺体30側壁で囲まれた間隙50へと流入し、噴出装置10の上部へと流れる。
間隙50へと流入した流体及び飛沫は、オゾン発生装置160によりオゾンを吹付られ、オゾンを含む流体となる。
オゾンを含む流体は、内部筺体30と外部筺体20上部の開口している挿入口150へと流れ、鍔部110,120(折り返し部)に沿うように、内部筺体30内へ再び流入する。
また、挿入口150周辺はノズル40より噴出された液体により、内部筺体30底部に向かって下に流れる流体が発生している。このため、間隙50を 通過したオゾンを含む流体および飛沫は再び内部筺体30内へと取り込まれる。
内部筺体30へ取り込まれたオゾンを含む流体はノズル40から噴出される液体と接触することで一部がオゾン水となり、再び噴射装置10B内を循環する。
【0058】
このように、噴射装置10Bは、外部筺体20が内部筺体30を収容した二重構造とすることで、間隙50を備えている。また、本実施形態の噴射装置10Bにより装置内にて流体が循環するよう構成された。さらに、オゾン発生装置160を備えたことで、装置内を流れる流体をオゾンを含む流体へとなるよう構成された。
つまり、本実施形態により噴射装置10B内は、整流された流体を生み出すことが出来る。
さらに、本実施形態により、ノズル40より噴出する液体をオゾン水およびオゾンを含む流体へとすることが出来る。
【0059】
噴射装置10Bによれば、ノズル40から噴出する液体が被対象物80で跳ね返り、挿入口150周辺が霧や飛沫で包まれ視界が悪くなることを防止することができる。すなわち、噴射装置10Bにより、跳ね返りによって生じる霧や飛沫等は、噴射装置10内を循環する流体により噴射装置内に取り込むことが可能となる。
さらに、本実施形態により、オゾン発生装置160から発生するオゾンは噴射装置10B内を循環する流体に吹き付けることにより、噴射装置10内を循環する液体及び流体をオゾン水及びオゾンを含む流体とし、被対象物80の殺菌、除菌、滅菌をすることが出来る。
【0060】
以上、本発明の構成を実施形態に基づき説明してきた。
前記実施形態では、内部筺体および外部筐体の上部に開口部を有する円柱形(有底筒状体)として説明したが、この形状にこだわることなく、例えば四角柱や円錐形のものでもよい。
また、外部筺体と内部筺体も相似として説明したが、流体が流れるような間隙の構成を利用すれば、相似としなくてもよい。
また、前記実施例では、内部筐体30底面と外部筐体20底面をボルトのようなものを用いて外部筺体が内部筺体を支持しているが、この構成にこだわることなく、間隙50を有す構成なら、例えば、内部筺体30の内壁12と外部筺体20の外壁13にボルトのようなものを用いて構成してもよい。
また、前記実施例では、外部筺体開口部及び内部筺体開口部の形状も円形状として説明したが、これにこだわることなく、被対象物80に合わせた形状、例えば、楕円や矩形などとしても良い。
また、前記実施例では、噴射装置の筺体の挿入部が高さ方向において上部となるよう、直立させた形状として説明したが、この形状にこだわることなく、例えば、被対象物80が長ネギや、長いも等の長い被対象物などには、筺体を斜めに傾斜させて設置する構成としても良い。その際、液体を排水する孔90は、筺体内に液体が溜まらない構成とすればよい。
ノズルは、平面視において半径内側に向かって対向した2つの構成で説明した。しかし、この構成にこだわらず、さらにノズルを単数および複数個設置してもよい。また、断面図において高さ方向へ単数および複数個設置する構成にしてもよい。
液体を排出する孔は、図3のように外部筺体20底面の中心軸130から円周に所定距離離間した箇所に複数開口する構成で説明した。また、ノズルから吐出する液体の流量より孔から排出する流量の方が大きくなるよう開口面積を調整した構成とした。また、筺体内に液体が溜まらないよう開口位置を連通部70より下方向に構成した。この構成を利用すれば位置や数、大きさは特にこだわらない。また、外部筺体20の底部も液体が排水しやすくなるよう、勾配を付けたり、すり鉢状な形状等にしても良い。
また、連通部70、70Aは内部筺体30底面と内壁12とが交差する箇所の周方向において断続的に複数開口した形状として説明したが、この形状にこだわることなく、間隙50へと開口(孔)する形状とするならば、開口(孔)する連通部の数は単数でもよく、内部筺体30底面と内壁12とが交差する箇所でなくてもよい。
さらに、ノズル40より噴出する液体を次亜塩素酸水や次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カルシウムなどを使用することで、被対象物80の洗浄及び殺菌・滅菌・除菌・消毒することも可能である。
【0061】
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、形状や構成その要旨を逸脱しない範囲で変更可能としている。
【符号の説明】
【0062】
10,10A,10B 噴射装置
11 筺体
12 内壁
13 外壁
20 外部筺体
21 外部筺体開口部
30 内部筺体
31,31A 内部筺体開口部
32 内部空間
40 ノズル
50,50A 間隙
70,70A 連通部
80 対象物
90 孔
100 フィルタ
110 外壁鍔部
120 内壁鍔部
130 中心軸
150 挿入口
160 オゾン発生装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6