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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022138909
(43)【公開日】2022-09-26
(54)【発明の名称】使用済み使い捨て容器の処理装置
(51)【国際特許分類】
   B09B 3/20 20220101AFI20220915BHJP
   B02C 18/06 20060101ALI20220915BHJP
   B02C 18/18 20060101ALI20220915BHJP
   B65F 1/10 20060101ALI20220915BHJP
   B08B 3/04 20060101ALI20220915BHJP
   D21B 1/32 20060101ALI20220915BHJP
【FI】
B09B3/00 301B
B02C18/06 A
B02C18/18 B
B65F1/10
B08B3/04 B
D21B1/32
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021039060
(22)【出願日】2021-03-11
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-04-11
(71)【出願人】
【識別番号】394008271
【氏名又は名称】日本シーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001335
【氏名又は名称】弁理士法人 武政国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】木口 達也
(72)【発明者】
【氏名】福田 理也
(72)【発明者】
【氏名】瀬野尾 高弘
【テーマコード(参考)】
3B201
3E023
4D004
4D065
4L055
【Fターム(参考)】
3B201AA48
3B201AB13
3B201BB92
3B201CC12
3B201CD33
3E023HA06
3E023MA04
3E023MB02
4D004AA10
4D004AA12
4D004AA50
4D004AB01
4D004AC07
4D004CA03
4D004CA04
4D004CA13
4D004CA40
4D004CB08
4D004CB13
4D004CC03
4D004DA03
4D065CA12
4D065CB02
4D065CC01
4D065CC08
4D065DD08
4D065EB12
4D065EB14
4D065ED06
4D065ED16
4D065ED19
4D065ED25
4D065ED29
4D065ED35
4D065ED39
4D065EE02
4D065EE08
4L055AA11
4L055BA01
4L055BA10
4L055BB01
4L055FA22
(57)【要約】
【課題】紙製又はプラスチック製のコップ、カップ又は皿等の使用済みの使い捨て容器を、装置内において破砕と圧縮することで、廃棄する使い捨て容器の嵩さを減量し、ごみ回収ボックスに備えられた回収袋に大量に入れることができ、一杯になった回収袋の取出しと、新たな回収袋とを交換する回数を減らすと共に、その後の回収した使い捨て容器を容易に取り扱うことができる。
【解決手段】飲み残し回収口7と容器投入口8が設けられた処理装置本体4と、容器投入口8の下部に設けられた、容器を所定の大きさの細片に破砕する破砕装置2と,破砕された容器の細片を水洗浄し、脱水する洗浄・脱水・圧縮装置3と、を備え、これらの装置の全てが処理装置本体4内に収納された。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用したコップ、カップ又は皿などの使い捨て容器を破砕と圧縮して、その嵩を減量させる使用済み使い捨て容器の処理装置(1)であって、
飲み残しと氷を回収する飲み残し回収口(7)と、該飲み残し回収口(7)に隣接して使用した容器を投入する容器投入口(8)が上部に設けられた処理装置本体(4)と、
前記飲み残し回収口(7)の下部に設けられた、飲み残しを一時貯留する飲み残し用タンク(5)と、
前記容器投入口(8)の下部に設けられた、容器を所定の大きさの細片に破砕する破砕装置(2)と,
前記破砕装置(2)において破砕された容器の細片を水洗浄し、その細片に付着した水分を除去する洗浄・脱水・圧縮装置(3)と
前記洗浄・脱水・圧縮装置(3)において洗浄と脱水が済んだ容器の細片を、収納する細片回収ボックス(6)と、を備え、
前記飲み残しタンク(5)、破砕装置(2)、洗浄・脱水水・圧縮装置(3)及び細片回収ボックス(6)の全てが前記処理装置本体(4)内に収納された、ことを特徴とする使用済み使い捨て容器の処理装置。
【請求項2】
使用したコップ、カップ又は皿などの使い捨て容器を破砕と圧縮して、その嵩を減量させる使用済み使い捨て容器の処理装置(21)であって、
飲み残しと氷を回収する飲み残し回収口(7)と、該飲み残し回収口(7)に隣接して使用した容器を投入する容器投入口(8)が上部に設けられた処理装置本体(4)と、
前記飲み残し回収口(7)の下部に設けられた、飲み残しを一時貯留する飲み残し用タンク(5)と、
前記容器投入口(8)の下部に設けられた、容器を所定の大きさの細片に破砕する破砕装置(2)と,
前記破砕装置(2)において破砕された容器の細片を水洗浄する洗浄装置(22)と
前記洗浄装置(22)において洗浄された容器の細片に付着した水分を除去する脱水装置(23)と、
前記脱水装置(23)において水分が除去された容器の細片を、収納する細片を収納する細片回収ボックス(6)と、を備え、
前記飲み残しタンク(5)、破砕装置(2)、洗浄装置(22)、脱水装置(23)及び細片回収ボックス(6)の全てが前記処理装置本体(4)内に収納された、ことを特徴とする使用済み使い捨て容器の処理装置。
【請求項3】
前記破砕装置(2)は、刻み目が形成された回転刃が軸方向に並べられた第1回転刃軸(11a)と、同様に刻み目が形成された回転刃が軸方向に並べられた第2回転刃軸(11b)とから成り、該第1回転刃軸(11a)と第2回転刃軸(11b)の各回転刃が噛み合うように並べられ、かつ向かい合う方向に回転させるように構成された、ことを特徴とする請求項1又2に記載の使用済み使い捨て容器の処理装置。
【請求項4】
前記処理装置本体(4)の高さは、前記飲み残し回収口(7)と容器投入口(8)に、容器を捨てようとする人の手が届く高さである90~110cmに形成された、ことを特徴とする請求項1、2又3の何れか1項に記載の使用済み使い捨て容器の処理装置。
【請求項5】
前記容器投入口(8)に開閉蓋(10)が取り付けられ、該開閉蓋(10)は常時は開いた状態に維持され、容器が投入されると開閉蓋センサが感知し、前記破砕装置(2)が作動し、その破砕中は該開閉蓋(10)が閉じた状態に維持されるように作動させる開閉蓋動作装置を備えた、ことを特徴とする請求項1、2、3又は4の何れか1項に記載の使用済み使い捨て容器の処理装置。
【請求項6】
前記洗浄・脱水・圧縮装置(3)は、筒体(12)内にスクリューコンベア(13)がその軸方向に設けられ、該筒体(12)の下部に洗浄後の洗浄水を排水する排水口(14)と細片を排出する細片排出口(16)が、該筒体(12)の上部に細片を排出する細片投入口(15)が取り付けられ、
該筒体(12)における排水口(14)と細片投入口(15)の間に、コンプレッサー(17)の圧縮空気を噴射する噴射口(18)を有する、ことを特徴とする請求項1,3、4又は5の何れか1項に記載の使用済み使い捨て容器の処理装置。
【請求項7】
前記洗浄装置(22)は、筒体(12)内にスクリューコンベア(13)がその軸方向に設けられ、該筒体(12)の下部に洗浄後の洗浄水を排水する排水口(14)が、該筒体(12)の上部に細片を排出する細片排出口(16)が取り付けられた、ことを特徴とする請求項2、3、4又は5の何れか1項に記載の使用済み使い捨て容器の処理装置。
【請求項8】
前記細片回収ボックス(6)は、開口に回収された細片が所定の高さになったことを感知し、細片回収袋の交換時期を周知させる回収ボックスセンサが取り付けられた、ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7の何れか1項に記載の使用済み使い捨て容器の処理装置。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドリンクショップ、ファストフードショップにおいて、紙製、プラスチック製のコップ、カップ又は皿等の使用済みの使い捨て容器を破砕し、その嵩を減量する使用済み使い捨て容器の処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ドリンクショップ、ファストフードショップ、例えばハンバーガーショップではハンバーガー、フライドポテト、その他のサイドメニューの多くは紙製シート又は紙製袋に入れられて提供される。それが食された後は紙製シート又は紙製袋は店舗内に設置されているゴミ回収ボックス内のビニール袋等の回収袋に投棄される。回収袋が一杯になったら、ショップスタッフがその回収袋を取り出し、新しい回収袋と入れ替える。
【0003】
ドリンク類を入れた使用済みコップは、飲み残し、氷をゴミ回収ボックスに備えられている飲み残し用回収口にこぼし、その後コップ用の回収口から回収袋に入れられる。この回収袋内にコップが一杯になったら新しい回収袋に取り換える。コップは紙シートに比較して嵩張るために回収袋が一杯になる時間が短く頻繁に新しいものに取り換える必要があった。更に、回収したコップなどが入った回収袋を保管する場所に広い空間も必要であった。このようなコップの他に、紙製又はプラスチック製のカップ又は皿等の使い捨て容器も同じように廃棄されていた。
【0004】
そこで、使用済みのコップなどの使い捨て容器を残留水分と同時に処理する技術が提案されている。例えば、特許文献1の特開平6-32401公報「使用済み紙コップの処理装置」には、屑受箱の上面板に投入口を設け、投入口下段に一対の案内板を対設し、案内板の下端開口部の上段に複数の羽根状押込み板を取付けた回転軸を架設し、開口部の下段には一対の回転刃を取付けた回転軸を架設し、回転軸に互いに噛合する歯車と上記回転軸に歯車とを取付け、歯車と歯車間に中間歯車を介在させ、一側の回転刃軸に取付けた伝導歯車を回転する電動機を設けて細断部とし、該細断部の下段を貯溜部として屑袋を取付けた屑箱を収納する使用済み紙コップの処理装置が提案されている。
【0005】
また、特許文献2の特開2002-138379公報「回収紙コップ、牛乳パック等の細片の洗浄脱水機」には、基台上に配設した外壁槽の内側に、脱水槽と洗浄槽と案内筒を夫々所要間隔をおいて同心円状に順次嵌装してなり、上記外壁槽はその上端部に、中央部に円孔を設けた環状の上板を装着して内周に空送室を形成し,該空送室の一側に細片送出口を設けると共に、底部中央にはベアリングを設けて回転軸を縦向きに装着し、該回転軸はその下端部に設けたプーリーにより脱水モーターに連結してあり、上記脱水槽は、周壁に多数の脱水孔を配設し、周壁上端の空送室側には適宜数の羽根片を設け、底部中央には軸孔を設けて上記回転軸の上端部を通すと共に、回転軸を軸孔周囲に固着して、回転軸の回転と同時に回転し得るようにしてあり、上記洗浄槽は、その周壁の上側部を上板の円孔から突出させると共に、円孔周囲に設けたベアリングで枢着し、周壁の下側部には細片排出口を設け、外周には下端部から上板近くまで及ぶスクリューを螺旋状に設け、且つその外周縁が脱水槽内面に近接するようにし、周壁下端部にはベアリングを設けて上記回転軸の上端部に枢着し、洗浄槽上端部に設けたプーリーを洗浄モーターに連結してあり、上記案内筒は、洗浄槽内の上端部から下部の排出口近くに亘り嵌装してあると共に、上端部は、外部に支持固定されている漏斗状のバスケットの下端部に連結してある回収紙コップ、牛乳パック等の細片の洗浄脱水機が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平6-32401公報
【特許文献2】特開2002-138379公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1の「使用済み紙コップの処理装置」は、残留水分(飲み残しと氷)と同時に処理する装置である。コップの嵩は減量することはできるが、その回収した細断くずに大量の飲み残し水分が含まれていた。また、細断くずに飲み残しが付着しているために衛生的に問題があった。
【0008】
同じく、特許文献2の「回収紙コップ、牛乳パック等の細片の洗浄脱水機」は、処理工場において大量の紙コップを処理することを目的としているが、ドリンクショップ、ファストフードショップ等の店舗内に設置するゴミ回収ボックスとしては利用できないという問題を有していた。
【0009】
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、紙製又はプラスチック製のコップ、カップ又は皿等の使用済みの使い捨て容器を、装置内において破砕と圧縮することで、廃棄する使い捨て容器の嵩さを減量し、ごみ回収ボックスに備えられた回収袋に大量に入れることができ、一杯になった回収袋の取出しと、新たな回収袋とを交換する回数を減らすと共に、その後の回収した使い捨て容器を容易に取り扱うことができる使用済み使い捨て容器の処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の本発明の使用済み使い捨て容器の処理装置は、使用したコップ、カップ又は皿などの使い捨て容器を破砕及び圧縮して、その嵩を減量させる使用済み使い捨て容器の処理装置(1)であって、
飲み残しと氷を回収する飲み残し回収口(7)と、該飲み残し回収口(7)に隣接して使用した容器を投入する容器投入口(8)が上部に設けられた処理装置本体(4)と、
前記飲み残し回収口(7)の下部に設けられた、飲み残しを一時貯留する飲み残し用タンク(5)と、
前記容器投入口(8)の下部に設けられた、容器を所定の大きさの細片に破砕する破砕装置(2)と,
前記破砕装置(2)において破砕された容器の細片を水洗浄し、その細片に付着した水分を除去する洗浄・脱水・圧縮装置(3)と
前記洗浄・脱水・圧縮装置(3)において洗浄と脱水が済んだ容器の細片を、収納する細片回収ボックス(6)と、を備え、
前記飲み残しタンク(5)、破砕装置(2)、洗浄・脱水水・圧縮装置(3)及び細片回収ボックス(6)の全てが前記処理装置本体(4)内に収納された、ことを特徴とする。
【0011】
第2の本発明の使用済み使い捨て容器の処理装置は、使用したコップ、カップ又は皿などの使い捨て容器を破砕及び圧縮して、その嵩を減量させる使用済み使い捨て容器の処理装置(21)であって、
飲み残しと氷を回収する飲み残し回収口(7)と、該飲み残し回収口(7)に隣接して使用した容器を投入する容器投入口(8)が上部に設けられた処理装置本体(4)と、
前記飲み残し回収口(7)の下部に設けられた、飲み残しを一時貯留する飲み残し用タンク(5)と、
前記容器投入口(8)の下部に設けられた、容器を所定の大きさの細片に破砕する破砕装置(2)と,
前記破砕装置(2)において破砕された容器の細片を水洗浄する洗浄装置(22)と
前記洗浄装置(22)において洗浄された容器の細片に付着した水分を除去する脱水装置(23)と、
前記脱水装置(23)において水分が除去された容器の細片を、収納する細片を収納する細片回収ボックス(6)と、を備え、
前記飲み残しタンク(5)、破砕装置(2)、洗浄装置(22)、脱水装置(23)及び細片回収ボックス(6)の全てが前記処理装置本体(4)内に収納された、ことを特徴とする。
【0012】
前記破砕装置(2)は、刻み目が形成された回転刃が軸方向に並べられた第1回転刃軸(11a)と、同様に刻み目が形成された回転刃が軸方向に並べられた第2回転刃軸(11b)とから成り、該第1回転刃軸(11a)と第2回転刃軸(11b)の各回転刃が噛み合うように並べられ、かつ向かい合う方向に回転させるように構成されたものである。
【0013】
前記処理装置本体(4)の高さは、前記飲み残し回収口(7)と容器投入口(8)に、容器を捨てようとする人の手が届く高さである90~110cmに形成されたものが好ましい。
前記容器投入口(8)に開閉蓋(10)が取り付けられ、該開閉蓋(10)は常時は開いた状態に維持され、容器が投入されると開閉蓋センサが感知し、前記破砕装置(2)が作動し、その破砕中は該開閉蓋(10)が閉じた状態に維持されるように作動させる開閉蓋動作装置を備えることが好ましい。
【0014】
前記洗浄・脱水・圧縮装置(3)は、筒体(12)内にスクリューコンベア(13)がその軸方向に設けられ、該筒体(12)の下部に洗浄後の洗浄水を排水する排水口(14)と細片を排出する細片排出口(16)が、該筒体(12)の上部に細片を排出する細片投入口(15)が取り付けられ、
該筒体(12)における排水口(14)と細片投入口(15)の間に、コンプレッサー(17)の圧縮空気を噴射する噴射口(18)を有するものである。
前記洗浄装置(22)は、筒体(12)内にスクリューコンベア(13)がその軸方向に設けられ、該筒体(12)の下部に洗浄後の洗浄水を排水する排水口(14)が、該筒体(12)の上部に細片を排出する細片排出口(16)が取り付けられたものである。
前記細片回収ボックス(6)は、開口に回収された細片が所定の高さになったことを感知し、細片回収袋の交換時期を周知させる回収ボックスセンサが取り付けられたものが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明の使用済み使い捨て容器の処理装置(1,21)では、破砕装置(2)により容器を所定の大きさの細片に破砕することで,その嵩を減量してごみ回収ボックスに収納できる処理個数が増大する。因みに回収袋内に収納できる容器の回収個数が破砕する前の状態の容器の回収個数の3~4倍になる。そのために容器回収袋を交換する回数を減らすことができる。しかも、回収した容器入りの容器回収袋を保管する場所にも広い空間を取られることがない。
【0016】
処理装置(1,21)に構成された洗浄・脱水装置(3)は、破砕された容器の細片を水洗浄することで、保管する際に衛生面を向上することができる。また洗浄された容器の細片に付着した水分を除去するため、容器の細片の軽量化を図ることができる。この洗浄・脱水装置(3)は、容器の細片を、コンプレッサー(17)の圧縮空気を噴射して、更に軽量化を図ることができる。水分が付着していない容器の細片は、従来の破砕していない容器のその中に水分が残りやすく、回収袋が破けた際に中の飲み残しがこぼれ出るといった不具合が生じない。そのために店舗内において、回収した容器を衛生的に扱うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】実施例1の破砕装置と、エアブローを用いた洗浄・脱水・脱水装置を備えた使用済み使い捨て容器の処理装置を示し、板材と開閉ドアを外した状態の正面図である。
図2】実施例1の使用済み使い捨て容器の処理装置を示す平面図である。
図3】実施例1の使用済み使い捨て容器の処理装置を示し、板材を外した状態の側面図である。
図4】洗浄装置を示す拡大正面図である。
図5】破砕装置を示す拡大側面図である。
図6】洗浄・脱水・圧縮装置を示す拡大正面図である。
図7】洗浄・脱水・圧縮装置を示す一部切り欠いた拡大側断面図である。
図8】洗浄・脱水・圧縮装置の変形例を示す拡大正断面図である。
図9】実施例1の処理装置の使用する際の作業の流れ図である。
図10】実施例2の破砕装置、洗浄装置と脱水装置を備えた使用済み使い捨て容器の処理装置を示し、板材と開閉ドアを外した状態の正面図である。
図11】洗浄装置を示す拡大正面図である。
図12】実施例2の処理装置の使用する際の作業の流れ図である。
図13】実施例3の処理装置の使用する際の作業の流れ図である。
図14】実施例4の処理装置の使用する際の作業の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の使用済み使い捨て容器の処理装置は、使用した使い捨て容器を細片に破砕し、その嵩を減量させる破砕装置が、飲み残しタンク、細片回収ボックス、更にその他の装置全てと共に処理装置本体内にコンパクトに収納された装置であり、従来の使い捨て容器の回収ボックスと同じようにドリンクショップ、ファストフードショップなどの店舗内に設置できる大きさである。
【実施例0019】
<実施例1の処理装置の構成>
図1は実施例1の破砕装置と、エアブローを用いた洗浄・脱水・圧縮装置を備えた使用済み使い捨て容器の処理装置を示し、板材と開閉ドアを外した状態の正面図である。図2は実施例1の使用済み使い捨て容器の処理装置を示す平面図である。図3は実施例1の使用済み容器の処理装置を示し、板材を外した状態の側面図である。
実施例1の使用済み使い捨て容器の処理装置1は、破砕装置2と、エアブローを用いた洗浄・脱水・圧縮装置3を備えた装置である。この使用済み使い捨て容器の処理装置1は、処理装置本体4内に破砕装置2と洗浄・脱水・圧縮装置3が共に収納され、更に飲み残しタンク5と細片回収ボックス6の全てが収納された装置である。なお、後述する実施例2,3,4は、この実施例1を構成する装置を徐々に簡略化したものであり、例えば店舗内の設備又は設置場所に合わせて最適な処理装置の形態を選択できるようになっている。
【0020】
<処理装置本体の構成>
処理装置本体4は、略立方体形状のフレームと、その周囲に板材と開閉ドアを備えた筐体である。その上面に清涼飲料水、コーヒー、紅茶などの飲み残しと氷を回収する漏斗形状をした飲み残し回収口7と、この飲み残し回収口7に隣接して廃棄する容器を投入する漏斗形状をした容器投入口8が上部に設けられている。容器を廃棄する人が、飲み残しを捨てた後直ぐに投入できるように両者は隣接して配置してある。図示例の処理装置本体4の上部に制御装置4aを備えている。この制御装置4aは後述する各装置、センサの電源の入り切りを操作するものである。
【0021】
図2の平面図に示すように、容器投入口8の開口の外径は、例えばコップの場合は、コップのみを投入できれば良いので、一番大きいサイズのコップの外径より少し大きい程度で良い。手指を誤って差し込めないようにするためである。逆に、飲み残し回収口7の開口の直径は、容器投入口8の開口の直径より大きくなっている。飲み残し回収口7は飲み残しと氷をこぼし入れるものであるため、勢いよくこぼした際にも周囲に飛ばないようにするためである。
なお、使い捨ての皿の場合は、容器投入口8の開口は横長の四角形状に形成することが可能である。
【0022】
この図2の平面図に示すような構成は一例であって、飲み残し回収口7は下方へこぼす形態は変わらないが、容器を投入する方向は、下向きに限定されない。容器投入口8の形態は、横向きに投入する形態、更には斜めに投入する形態と種々向きを変更することができる。
【0023】
本発明の処理装置1は、ドリンクショップ、ファストフードショップなどの店舗内に設置し、従来の単純な構造のゴミ回収ボックスと略同様に利用できるようになっている。そのために、全体の大きさは、従来のゴミ回収ボックスと同程度の大きさである。処理装置本体4の高さ、即ち床面から飲み残し回収口7と容器投入口8の高さが、人の手が容易に届く高さである90~110cm程度に形成することが望ましい。
【0024】
図1の正面図と図3の側面図に示すように、この飲み残し回収口7の下部には、飲み残しを一時貯留する飲み残し用タンク5がホース7aで連結されている。飲み残しと氷は、この飲み残し用タンク5内に溜められ、一杯になったら空の飲み残し用タンク5と取り換える。または図示していないが、配排水管に直結する構成でもよい。
【0025】
<容器投入口の構成>
容器投入口8には、図2の平面図に示すよう、美観を保つと共に匂いが漏れないように開閉蓋10が取り付けられている。また、この容器投入口8の開閉蓋10は、人が手を差し込んでけがをしないようにするためである。図示例の開閉蓋10は、円形状の板材の一部がヒンジ10aで容器投入口8の周囲に取り付けられたものである。
【0026】
図示していないが、この開閉蓋10は常時は開いた状態に維持され、容器が投入されるとセンサが感知し、破砕装置2が作動し、その破砕中は逆にこの開閉蓋10が閉じた状態に維持されるように作動させる開閉蓋動作装置を備えることができる。人の手が破砕装置2の第1回転刃軸11a,第2回転刃軸11bの回転刃に不用意に接触しないようにするためである。例えば、容器を入れるときに、誤って指輪等の貴重品を落とした際に慌てて指先を差し込むことがあるからである。
【0027】
このような開閉蓋動作装置に代えて、容器投入口8から破砕装置2の第1回転刃軸11a,第2回転刃軸11bの回転刃の距離まで、約30cm以上離れた配置にすることも可能である。このように簡易な構成であっても装置の安全性を高めることができる。
【0028】
<破砕装置の構成>
図4は破砕装置を示す拡大正面図である。図5は破砕装置を示す拡大側面図である。
容器投入口8の下部に破砕装置2が設けられている。この破砕装置2は容器を所定の大きさの細片に破砕する装置である。例えば刻み目(ギザギザ刃)が形成された回転刃が軸方向に並べられた第1回転刃軸11aと、同様な形状の刻み目が形成された回転刃が軸方向に並べられた第2回転刃軸11bとから構成される。第1回転刃軸11aと第2回転刃軸11bの各回転刃が噛み合うように並べられ、かつ向かい合う方向に回転させる構成のものである。この第1回転刃軸11aと第2回転刃軸11bとの間に落下した容器は、刻み目が形成された回転刃の間において所定の大きさの細片になるように破砕される。破砕装置2の上部に、容器投入口8から落下した容器を両回転刃軸11a,11bの間に導くホッパ2aが取り付けられている。
【0029】
更に、各刻み目を有する刻み目回転刃11xに隣接して、刃先が大きく突出した噛み込み歯11yが並列している。この噛み込み歯11yは、容器を刻み目回転刃11xに誘導する機能を有する。図示例では120度間隔に三か所に設けている。なお、破砕装置2は図示する構成に限定されず、処理装置本体4内にコンパクトに収納でき、かつ店舗内において騒音が生じない装置であれば種々の装置を用いることができる。
【0030】
破砕装置2は、容器を細片に破砕することで、その容量が3分の1から5分の1程度に嵩を減量することができる。細片の大きさはその後の処理方法に応じて決められる。例えば、紙製容器の細片の場合に再度資源化する際には、再処理方法に応じてその細片の寸法が決められる。またはそのまま焼却処理する場合は燃焼しやすいようにあまり小さくしすぎないで破砕する。
プラスチック製容器の細片の場合は、再度資源化する場合が多いので、プラスチックの種類に応じて再処理方法が決められる。また、その細片の寸法も決められることが多い。
【0031】
<洗浄・脱水・圧縮装置の構成>
図6は洗浄・脱水・圧縮装置を示す拡大正面図である。図7は洗浄・脱水・圧縮装置を示す一部切り欠いた拡大側断面図である。
洗浄・脱水・圧縮装置3は、破砕装置2において破砕された容器の細片を水洗浄すると共に、脱水の機能を併せ持つ装置である。洗浄・脱水・圧縮装置3は、例えば筒体12内にスクリューコンベア13がその軸方向に回転自在に取り付けられ、この筒体12の下部に洗浄後の洗浄水を排水する排水口14が、筒体12の上部に破砕装置2から細片を投入する細片投入口15と細片排出口16が設けられた装置である。
【0032】
洗浄・脱水・圧縮装置3の脱水機能は洗浄された容器の細片に付着した水分を除去して、容器の細片の軽量化を図るためである。このように容器を細片にしたものは、筒体12内に細片投入口15から落とし込まれ、この筒体12内で回転するスクリューコンベア13で最初の段階で洗浄水と洗剤と共に洗浄される。
【0033】
その後筒体12内で回転しながら細片排出口16までに搬送される間に、コンプレッサー17から供給されるエアブローにより脱水される。このコンプレッサー17も処理装置本体4内に設けられている。このエアブローで脱水された細片は、同じくスクリューコンベア13で細片排出口16までに搬送される。そのまま容器回収ボックス6(回収袋)に回収される。脱水によって生じた水分は、飲み残しタンク5に回収される。
【0034】
洗浄・脱水・圧縮装置3には圧縮機能も有する。例えばこの圧縮機能としては、図示していないが、筒体12内において、細片排出口16の近くに細片の移動を邪魔する抵抗部材を数か所に取り付けた構成がある。スクリューコンベア13で運ばれた水分を含んだ細片がこの抵抗部材に当たり、直ぐには細片排出口16から排出されず、ある程度の塊りになったら排出されるようになっている。
【0035】
洗浄・脱水・圧縮装置3の構成は、この筒体12内にスクリューコンベア13が回転自在になる構成に限定されない。細片の洗浄に適した構成のものであれば図示例の洗浄・脱水・圧縮装置3の構成に限定されない。但し、処理装置本体4内にコンパクトに収まる大きさである必要がある。
【0036】
上述したように、破砕しない容器の形状のままであると、押し潰されたコップなどの類容器の底に、飲み残し、又は洗浄水が入った状態で回収されることがあり、大変不衛生な状態になる。本発明ではこのような不具合が生ずることなく衛生的に洗浄することができる。
【0037】
洗浄・脱水・圧縮装置3の筒体12内には、自動的に破砕装置2において破砕された容器の細片を水洗浄する装置には、洗剤と洗浄水を自動的に供給するようになっている。
【0038】
このように、実施例1の処理装置1には洗浄・脱水・圧縮装置3が備えられているので、容器の細片をコンプレッサー17の圧縮空気を噴射するエアブローにより更に軽量化を図ることができる。水分が付着していない容器の細片は、従来の破砕していない容器のその中に水分が残りやすく、回収袋が破けた際に中の飲み残しがこぼれることがなくなる。そのために店舗内において、使用済み容器を衛生的に処理することができる。このように脱水した細片は、回収ボックス6に回収される。図示していないが細片回収ボックス6には、開口に回収された細片が所定の高さになったことを感知し、細片回収袋の交換時期を周知させる回収ボックスセンサを取り付けることも可能である。
【0039】
<洗浄・脱水・圧縮装置の変形例>
図8は洗浄・脱水・圧縮装置の変形例を示す拡大正断面図である。
上述した洗浄・脱水・圧縮装置3は、筒体12が水平に配置されたものを示しているが、この水平の配置に限定されない。図8に示すように、破砕した細片と洗浄水が溜まる部分は下方へ傾斜させて洗浄効果が高め、更に洗浄後の細片の水切り効果も高めるために細片排出口16側は上方へ傾斜させて配置することが好ましい。
【0040】
<実施例1の処理装置の使用する際の作業>
図9は実施例1の処理装置の使用する際の作業の流れ図である。
実施例1の処理装置1は、ドリンク類を飲み終わった人は、まず飲み残しや氷を飲み残し回収口7にこぼす。この飲み残しと氷は、飲み残し用タンク5内に溜められる。飲み残し用タンク5内が一杯になったら空の飲み残し用タンク5と取り換える。
【0041】
この使用済み容器は、容器投入口8に投入すると、ホッパ2aを通って破砕装置2に到達する。この破砕装置2を構成する刻み目を有する両回転刃軸11a,11b(刻み目回転場11xと噛み込み歯11y)が噛み合う位置にコップなどが落下し、そのまま噛み込まれて細片に破砕される。
【0042】
この破砕された細片は、洗浄・脱水・圧縮装置3において水洗浄される。同じく洗浄・脱水・圧縮装置3は、容器の細片を、コンプレッサー17のエアブローを噴射して脱水し、更に軽量化を図る。
【0043】
水分が付着していない容器の細片は、従来の破砕していない容器とは異なり、その中に水分がないので、回収袋が破けた際に中の飲み残しがこぼれるといった不具合は生じない。そのために店舗内において、使用済み容器を衛生的に処理することができる。
【実施例0044】
<実施例2の処理装置の構成>
図10は実施例2の破砕装置、洗浄装置と脱水装置を備えた使用済み使い捨て容器の処理装置を示し、板材と開閉ドアを外した状態の正面図である。図11は洗浄装置を示す拡大正面図である。実施例1の処理装置について説明した破砕装置、その他の同じ装置については説明を省略する。
実施例2の使用済み使い捨て容器の処理装置21は、破砕装置2、洗浄装置22と脱水装置23を備えた装置である。これは実施例1の使用済み使い捨て容器の処理装置1を少しシンプルにした装置である。実施例1の洗浄・脱水・圧縮装置3に代えて洗浄装置22と脱水装置23を備えた装置である。実施例2の処理装置21は、実施例1のエアブローを供給するコンプレッサー17が必要ないので、実施例1の処理装置1と比較してコンパクトにすることができる。
【0045】
実施例2の洗浄装置22は、実施例1の洗浄・脱水・圧縮装置3と略同様な構成であり洗浄機能のみを有する。この洗浄装置22は例えば筒体12内にスクリューコンベア13がその軸方向に設けられ、筒体12の下部に洗浄後の洗浄水を排水する排水口24が、筒体12の上部に細片を排出する細片投入口25がそれぞれ取り付けられた装置である。この洗浄装置22は、破砕装置2で細断された細片が、筒体12内に落とし込まれ、この筒体12内で回転するスクリューコンベア13で最初の段階で洗浄水と洗剤と共に洗浄される。その後筒体12内で回転しながら細片排出口26まで搬送される。
【0046】
実施例2の処理装置21の脱水装置23は、多数の細孔を有する円筒2に、洗浄された細片を送り、この円筒2を回転させて遠心力で脱水する遠心式の装置である。このようにして細片に付着した水分を除去する。
【0047】
その他の処理装置本体4の構成は、高さ、飲み残し回収口7と容器投入口8、飲み残し用タンク5と細片回収ボックス6(回収袋)の構成は実施例1,2とほぼ同じ構成である。
【0048】
<実施例2の処理装置の使用する際の作業>
図12は実施例2の処理装置の使用する際の作業の流れ図である。
実施例2の処理装置21では、ドリンク類を飲み終わった人は、まず飲み残しや氷を飲み残し回収口7にこぼす。飲み残しと氷は、飲み残し用タンク5内に溜められる。これが一杯になったら空の飲み残し用タンク5と取り換える。
【0049】
飲み残しと氷をこぼした容器は、容器投入口8に投入すると、ホッパ2aを通って破砕装置2に到達する。この破砕装置2を構成する刻み目を有する両回転刃軸11a,11bが噛み合う位置に,容器が落下し、そのまま噛み込まれて破砕される。
【0050】
この破砕された細片は、先ず洗浄装置22において水洗浄される。その後脱水装置23において、容器の細片から水分を除去される。これで減容化と軽量化を図ることができる。
【実施例0051】
<実施例3の処理装置の構成>
実施例3の使用済み使い捨て容器の処理装置は、破砕装置と洗浄装置を備えた装置である。実施例1、2の処理装置について説明した破砕装置、洗浄装置とその他の同じ装置については説明を省略する。実施例3の使用済み使い捨て容器の処理装置は、実施例1、2の使用済み使い捨て容器の処理装置1、21を更にシンプルに構成した装置である。実施例1、2の洗浄・脱水・圧縮装置3又は脱水装置23を省略した装置である。エアブローを供給するコンプレッサー17も必要ないので、実施例1の処理装置1と比較して、処理装置を更にコンパクトにすることができる。逆に、飲み残し用タンクと容器回収ボックスの収納量を増大することができる。容器回収ボックスの回収袋の取出しと、新たな回収袋とを交換する回数を減らすことができる。
【0052】
<実施例3の処理装置の使用する際の作業>
図13は実施例3の処理装置の使用する際の作業の流れ図である。
実施例3の処理装置では、ドリンク類を飲み終わった人は、まず飲み残しや氷を飲み残し回収口7にこぼす。飲み残しと氷は、飲み残し用タンク5内に溜められる。これが一杯になったら空の飲み残し用タンク5と取り換える。
【0053】
飲み残しと氷をこぼした容器は、容器投入口に投入すると、ホッパを通って破砕装置に到達する。この破砕装置を構成する刻み目を有する両回転刃軸が噛み合う位置に容器が落下し、そのまま噛みこまれて破砕される。
この破砕された細片は、先ず洗浄装置において水洗浄される。これで減容化を図ることができる。
【実施例0054】
<実施例4の処理装置の構成>
実施例4の使用済み使い捨て容器の処理装置は、更にシンプルにしたもので破砕装置のみを備えた装置である。実施例1、2、3の処理装置について説明した破砕装置とその他の同じ装置については説明を省略する。実施例1、2、3の使用済み使い捨て容器の処理装置1、21を更にンプルにした装置である。この実施例4の使用済み使い捨て容器の処理装置は、処理装置本体内に破砕装置、飲み残しタンクと細片回収ボックスの全てが収納された装置である。逆に、飲み残し用タンクと容器回収ボックスの収納量を増大することができる。容器回収ボックスの回収袋の取出しと、新たな回収袋とを交換する回数を減らすことができる。
【0055】
<実施例4の処理装置の使用する際の作業>
図14は実施例4の処理装置の使用する際の作業の流れ図である。
実施例4の処理装置では、ドリンク類を飲み終わった人は、まず飲み残しや氷を飲み残し回収口7にこぼす。飲み残しと氷は、飲み残し用タンク内に溜められる。一杯になったら空の飲み残し用タンクと取り換える。
【0056】
飲み残しと氷をこぼした容器は、容器投入口に投入すると、ホッパを通って破砕装置に到達する。この破砕装置を構成する刻み目を有する両回転刃軸が噛み合う位置に容器が落下し、そのまま噛みこまれて破砕される。この破砕された細片は、これで減容化を図ることができる。
【0057】
なお、本発明は、紙製、プラスチック製のコップ、カップ又は皿等の使用済みの使い捨て容器を、装置内において破砕と圧縮することで、廃棄する使い捨て容器の嵩さを減量し、ごみ回収ボックスに備えられた回収袋に大量に入れることができ、一杯になった回収袋の取出しと、新たな回収袋とを交換する回数を減らすと共に、その後の回収した使い捨て容器を容易に取り扱うことができる構成であれば、上述した発明の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0058】
本発明の使用済み使い捨て容器の処理装置は、ドリンクショップ、ファストフードショップの他にイートインスペースで出る使い捨て容器を処理するとき、またはイベント会場などの屋外において大量に出る使い捨て容器を処理する際に利用できる。
【符号の説明】
【0059】
1 使用済み使い捨て容器の処理装置
2 破砕装置
3 洗浄・脱水・脱水装置
4 処理装置本体
5 飲み残し用タンク
6 細片回収ボックス
7 飲み残し回収口
8 容器投入口
10 開閉蓋
11a 第1回転刃軸
11b 第2回転刃軸
12 筒体
13 スクリューコンベア
14 排水口
15 細片投入口
16 細片排出口
17 コンプレッサー
18 噴射口
21 使用済み使い捨て容器の処理装置
22 洗浄装置
23 脱水装置

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2021-12-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
第1の本発明の使用済み使い捨て容器の処理装置は、使用したコップ、カップ又は皿などの使い捨て容器を破砕と圧縮して、その嵩を減量させる使用済み使い捨て容器の処理装置(1)であって、
飲み残しと氷を回収する飲み残し回収口(7)と、該飲み残し回収口(7)に隣接して使用した容器を投入する容器投入口(8)が上部に設けられた処理装置本体(4)と、
前記飲み残し回収口(7)の下部に設けられた、飲み残しを一時貯留する飲み残し用タンク(5)と、
前記容器投入口(8)の下部に設けられた、容器を所定の大きさの細片に破砕する刻み目が形成された回転刃が軸方向に並べられた第1回転刃軸(11a)と、同様な形状の刻み目を有する第2回転刃軸(11b)とから成り、第1回転刃軸(11a)と第2回転刃軸(11b)の各回転刃が噛み合うように並べられ、かつ向かい合う方向にそれぞれ回転させる構成の破砕装置(2)と、
前記破砕装置(2)において破砕された容器の細片を水洗浄し、その細片に付着した水分を圧縮空気で除去する、筒体(12)内で洗浄水と洗剤で洗浄回転するスクリューコンベア(13)がその軸方向に設けられ、該筒体(12)の下部に洗浄後の洗浄水を排出する排水口(14)と細片を排出する細片排出口(16)と、該筒体(12)の上部に細片を投入する細片投入口(15)が取り付けられ、該筒体(12)における排水口(14)と細片投入口(15)の間に、コンプレッサー(17)の圧縮空気を噴射する噴射口(18)を有する、洗浄・脱水・圧縮装置(3)と、
前記洗浄・脱水・圧縮装置(3)において洗浄と脱水が済んだ容器の細片を、収納する細片回収ボックス(6)と、を備え、
前記飲み残しタンク(5)、破砕装置(2)、洗浄・脱水・圧縮装置(3)、コンプレッサー(17)及び細片回収ボックス(6)の全てが前記処理装置本体(4)内に収納された、ことを特徴とする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
第2の本発明の使用済み使い捨て容器の処理装置は、使用したコップ、カップ又は皿などの使い捨て容器を破砕と圧縮して、その嵩を減量させる使用済み使い捨て容器の処理装置(21)であって、
飲み残しと氷を回収する飲み残し回収口(7)と、該飲み残し回収口(7)に隣接して使用した容器を投入する容器投入口(8)が上部に設けられた処理装置本体(4)と、
前記飲み残し回収口(7)の下部に設けられた、飲み残しを一時貯留する飲み残し用タンク(5)と、
前記容器投入口(8)の下部に設けられた、容器を所定の大きさの細片に破砕する刻み目が形成された回転刃が軸方向に並べられた第1回転刃軸(11a)と、同様な形状の刻み目を有する第2回転刃軸(11b)とから成り、第1回転刃軸(11a)と第2回転刃軸(11b)の各回転刃が噛み合うように並べられ、かつ向かい合う方向にそれぞれ回転させる構成の破砕装置(2)と,
前記破砕装置(2)において破砕された容器の細片を水洗浄する、筒体(12)内で洗浄水と洗剤で洗浄回転するスクリューコンベア(13)がその軸方向に設けられ、該筒体(12)の下部に洗浄後の洗浄水を排出する排水口(14)と、該筒体(12)の上部に細片を投入する細片投入口(15)が取り付けられた、洗浄装置(22)と
前記洗浄装置(22)において洗浄された容器の細片に付着した水分を除去する、多数の細孔を有する円筒に、洗浄された細片を送り、この円筒を回転させて遠心力で脱水する遠心式の脱水装置(23)と、
前記脱水装置(23)において水分が除去された容器の細片を収納する細片回収ボックス(6)と、を備え、
前記飲み残しタンク(5)、破砕装置(2)、洗浄装置(22)、脱水装置(23)及び細片回収ボックス(6)の全てが前記処理装置本体(4)内に収納された、ことを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
前記細片回収ボックス(6)は、開口に回収された細片が所定の高さになったことを感知し、細片回収袋の交換時期を周知させる回収ボックスセンサが取り付けられたものが好ましい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0045】
実施例2の洗浄装置22は、実施例1の洗浄・脱水・圧縮装置3と略同様な構成であり洗浄機能のみを有する。この洗浄装置22は例えば筒体12内にスクリューコンベア13がその軸方向に設けられ、筒体12の下部に洗浄後の洗浄水を排水する排水口24が、筒体12の上部に細片を投入する細片投入口25がそれぞれ取り付けられた装置である。この洗浄装置22は、破砕装置2で細断された細片が、筒体12内に落とし込まれ、この筒体12内で回転するスクリューコンベア13で最初の段階で洗浄水と洗剤と共に洗浄される。その後筒体12内で回転しながら細片排出口26まで搬送される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0046】
実施例2の処理装置21の脱水装置23は、多数の細孔を有する円筒に、洗浄された細片を送り、この円筒を回転させて遠心力で脱水する遠心式の装置である。このようにして細片に付着した水分を除去する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用したコップ、カップ又は皿などの使い捨て容器を破砕と圧縮して、その嵩を減量させる使用済み使い捨て容器の処理装置(1)であって、
飲み残しと氷を回収する飲み残し回収口(7)と、該飲み残し回収口(7)に隣接して使用した容器を投入する容器投入口(8)が上部に設けられた処理装置本体(4)と、
前記飲み残し回収口(7)の下部に設けられた、飲み残しを一時貯留する飲み残し用タンク(5)と、
前記容器投入口(8)の下部に設けられた、容器を所定の大きさの細片に破砕する刻み目が形成された回転刃が軸方向に並べられた第1回転刃軸(11a)と、同様な形状の刻み目を有する第2回転刃軸(11b)とから成り、第1回転刃軸(11a)と第2回転刃軸(11b)の各回転刃が噛み合うように並べられ、かつ向かい合う方向にそれぞれ回転させる構成の破砕装置(2)と、
前記破砕装置(2)において破砕された容器の細片を水洗浄し、その細片に付着した水分を圧縮空気で除去する、筒体(12)内で洗浄水と洗剤で洗浄回転するスクリューコンベア(13)がその軸方向に設けられ、該筒体(12)の下部に洗浄後の洗浄水を排水する排水口(14)と細片を排出する細片排出口(16)と、該筒体(12)の上部に細片を投入する細片投入口(15)が取り付けられ、該筒体(12)における排水口(14)と細片投入口(15)の間に、コンプレッサー(17)の圧縮空気を噴射する噴射口(18)を有する、洗浄・脱水・圧縮装置(3)と、
前記洗浄・脱水・圧縮装置(3)において洗浄と脱水が済んだ容器の細片を、収納する細片回収ボックス(6)と、を備え、
前記飲み残しタンク(5)、破砕装置(2)、洗浄・脱水・圧縮装置(3)、コンプレッサー(17)及び細片回収ボックス(6)の全てが前記処理装置本体(4)内に収納された、ことを特徴とする使用済み使い捨て容器の処理装置。
【請求項2】
使用したコップ、カップ又は皿などの使い捨て容器を破砕と圧縮して、その嵩を減量させる使用済み使い捨て容器の処理装置(21)であって、
飲み残しと氷を回収する飲み残し回収口(7)と、該飲み残し回収口(7)に隣接して使用した容器を投入する容器投入口(8)が上部に設けられた処理装置本体(4)と、
前記飲み残し回収口(7)の下部に設けられた、飲み残しを一時貯留する飲み残し用タンク(5)と、
前記容器投入口(8)の下部に設けられた、容器を所定の大きさの細片に破砕する刻み目が形成された回転刃が軸方向に並べられた第1回転刃軸(11a)と、同様な形状の刻み目を有する第2回転刃軸(11b)とから成り、第1回転刃軸(11a)と第2回転刃軸(11b)の各回転刃が噛み合うように並べられ、かつ向かい合う方向にそれぞれ回転させる構成の破砕装置(2)と,
前記破砕装置(2)において破砕された容器の細片を水洗浄する、筒体(12)内で洗浄水と洗剤で洗浄回転するスクリューコンベア(13)がその軸方向に設けられ、該筒体(12)の下部に洗浄後の洗浄水を排出する排水口(14)と、該筒体(12)の上部に細片を投入する細片投入口(15)が取り付けられた、洗浄装置(22)と、
前記洗浄装置(22)において洗浄された容器の細片に付着した水分を除去する、多数の細孔を有する円筒に、洗浄された細片を送り、この円筒を回転させて遠心力で脱水する遠心式の脱水装置(23)と、
前記脱水装置(23)において水分が除去された容器の細片を、収納する細片回収ボックス(6)と、を備え、
前記飲み残しタンク(5)、破砕装置(2)、洗浄装置(22)、脱水装置(23)及び細片回収ボックス(6)の全てが前記処理装置本体(4)内に収納された、ことを特徴とする使用済み使い捨て容器の処理装置。
【請求項3】
前記処理装置本体(4)の高さは、前記飲み残し回収口(7)と容器投入口(8)に、容器を捨てようとする人の手が届く高さである90~110cmに形成された、ことを特徴とする請求項1又2に記載の使用済み使い捨て容器の処理装置。
【請求項4】
前記容器投入口(8)に開閉蓋(10)が取り付けられ、該開閉蓋(10)は常時は開いた状態に維持され、容器が投入されると開閉蓋センサが感知し、前記破砕装置(2)が作動し、その破砕中は該開閉蓋(10)が閉じた状態に維持されるように作動させる開閉蓋動作装置を備えた、ことを特徴とする請求項1、2又は3の何れか1項に記載の使用済み使い捨て容器の処理装置。
【請求項5】
前記細片回収ボックス(6)は、開口に回収された細片が所定の高さになったことを感知し、細片回収袋の交換時期を周知させる回収ボックスセンサが取り付けられた、ことを特徴とする請求項1、2、3又は4の何れか1項に記載の使用済み使い捨て容器の処理装置。
【手続補正書】
【提出日】2022-03-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
第1の本発明の使用済み使い捨て容器の処理装置は、ドリンクショップ、ファストフードショップ等の店舗内に設置する、使用したコップ、カップ又は皿などの使い捨て容器を回収する使用済み使い捨て容器の処理装置(1)であって、
飲み残しと氷を回収する飲み残し回収口(7)と、該飲み残し回収口(7)に隣接して使用した容器を投入する容器投入口(8)が上部に設けられ、かつその高さが、該飲み残し回収口(7)と容器投入口(8)に、容器を捨てようとする人の手が届く高さである90~110cmに形成された処理装置本体(4)と、
前記飲み残し回収口(7)の下部に設けられた、飲み残しを一時貯留する飲み残し用タンク(5)と、
前記容器投入口(8)の下部に設けられた、容器を所定の大きさの細片に破砕する刻み目が形成された回転刃が軸方向に並べられた第1回転刃軸(11a)と、同様な形状の刻み目を有する第2回転刃軸(11b)とから成り、第1回転刃軸(11a)と第2回転刃軸(11b)の各回転刃が噛み合うように並べられ、かつ向かい合う方向にそれぞれ回転させる構成の破砕装置(2)と、
前記破砕装置(2)において破砕された容器の細片を水洗浄し、その細片に付着した水分を圧縮空気で除去する、筒体(12)内で洗浄水と洗剤で洗浄回転するスクリューコンベア(13)がその軸方向に設けられ、該筒体(12)の下部に洗浄後の洗浄水を排水する排水口(14)と細片を排出する細片排出口(16)と、該筒体(12)の上部に細片を投入する細片投入口(15)が取り付けられ、該筒体(12)における排水口(14)と細片投入口(15)の間に、コンプレッサー(17)の圧縮空気を噴射する噴射口(18)を有する、洗浄・脱水・圧縮装置(3)と、
前記洗浄・脱水・圧縮装置(3)において洗浄と脱水が済んだ容器の細片を、収納する細片回収ボックス(6)と、を備え、
前記飲み残しタンク(5)、破砕装置(2)、洗浄・脱水・圧縮装置(3)、コンプレッサー(17)及び細片回収ボックス(6)の全てが前記処理装置本体(4)内に収納され、かつ該処理装置本体(4)内において容器を破砕、洗浄と圧縮をして、その嵩を減量させる、ことを特徴とする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
第2の本発明の使用済み使い捨て容器の処理装置は、ドリンクショップ、ファストフードショップ等の店舗内に設置する、使用したコップ、カップ又は皿などの使い捨て容器を回収する使用済み使い捨て容器の処理装置(21)であって、
飲み残しと氷を回収する飲み残し回収口(7)と、該飲み残し回収口(7)に隣接して使用した容器を投入する容器投入口(8)が上部に設けられ、かつその高さが、該飲み残し回収口(7)と容器投入口(8)に、容器を捨てようとする人の手が届く高さである90~110cmに形成された処理装置本体(4)と、
前記飲み残し回収口(7)の下部に設けられた、飲み残しを一時貯留する飲み残し用タンク(5)と、
前記容器投入口(8)の下部に設けられた、容器を所定の大きさの細片に破砕する刻み目が形成された回転刃が軸方向に並べられた第1回転刃軸(11a)と、同様な形状の刻み目を有する第2回転刃軸(11b)とから成り、第1回転刃軸(11a)と第2回転刃軸(11b)の各回転刃が噛み合うように並べられ、かつ向かい合う方向にそれぞれ回転させる構成の破砕装置(2)と、
前記破砕装置(2)において破砕された容器の細片を水洗浄する、筒体(12)内で洗浄水と洗剤で洗浄回転するスクリューコンベア(13)がその軸方向に設けられ、該筒体(12)の下部に洗浄後の洗浄水を排出する排水口(14)と、該筒体(12)の上部に細片を投入する細片投入口(15)が取り付けられた、洗浄装置(22)と、
前記洗浄装置(22)において洗浄された容器の細片に付着した水分を除去する、多数の細孔を有する円筒に、洗浄された細片を送り、この円筒を回転させて遠心力で脱水する遠心式の脱水装置(23)と、
前記脱水装置(23)において水分が除去された容器の細片を、収納する細片回収ボックス(6)と、を備え、
前記飲み残しタンク(5)、破砕装置(2)、洗浄装置(22)、脱水装置(23)及び細片回収ボックス(6)の全てが前記処理装置本体(4)内に収納され、かつ該処理装置本体(4)内において容器を破砕と洗浄をして、その嵩を減量させる、ことを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
前記容器投入口(8)に開閉蓋(10)が取り付けられ、該開閉蓋(10)は常時は開いた状態に維持され、容器が投入されると開閉蓋センサが感知し、前記破砕装置(2)が作動し、その破砕中は該開閉蓋(10)が閉じた状態に維持されるように作動させる開閉蓋動作装置を備えることが好ましい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドリンクショップ、ファストフードショップ等の店舗内に設置する、使用したコップ、カップ又は皿などの使い捨て容器を回収する使用済み使い捨て容器の処理装置(1)であって、
飲み残しと氷を回収する飲み残し回収口(7)と、該飲み残し回収口(7)に隣接して使用した容器を投入する容器投入口(8)が上部に設けられ、かつその高さが、該飲み残し回収口(7)と容器投入口(8)に、容器を捨てようとする人の手が届く高さである90~110cmに形成された処理装置本体(4)と、
前記飲み残し回収口(7)の下部に設けられた、飲み残しを一時貯留する飲み残し用タンク(5)と、
前記容器投入口(8)の下部に設けられた、容器を所定の大きさの細片に破砕する刻み目が形成された回転刃が軸方向に並べられた第1回転刃軸(11a)と、同様な形状の刻み目を有する第2回転刃軸(11b)とから成り、第1回転刃軸(11a)と第2回転刃軸(11b)の各回転刃が噛み合うように並べられ、かつ向かい合う方向にそれぞれ回転させる構成の破砕装置(2)と、
前記破砕装置(2)において破砕された容器の細片を水洗浄し、その細片に付着した水分を圧縮空気で除去する、筒体(12)内で洗浄水と洗剤で洗浄回転するスクリューコンベア(13)がその軸方向に設けられ、該筒体(12)の下部に洗浄後の洗浄水を排水する排水口(14)と細片を排出する細片排出口(16)と、該筒体(12)の上部に細片を投入する細片投入口(15)が取り付けられ、該筒体(12)における排水口(14)と細片投入口(15)の間に、コンプレッサー(17)の圧縮空気を噴射する噴射口(18)を有する、洗浄・脱水・圧縮装置(3)と、
前記洗浄・脱水・圧縮装置(3)において洗浄と脱水が済んだ容器の細片を、収納する細片回収ボックス(6)と、を備え、
前記飲み残しタンク(5)、破砕装置(2)、洗浄・脱水・圧縮装置(3)、コンプレッサー(17)及び細片回収ボックス(6)の全てが前記処理装置本体(4)内に収納され、かつ該処理装置本体(4)内において容器を破砕、洗浄と圧縮をして、その嵩を減量させる、ことを特徴とする使用済み使い捨て容器の処理装置。
【請求項2】
ドリンクショップ、ファストフードショップ等の店舗内に設置する、使用したコップ、カップ又は皿などの使い捨て容器を回収する使用済み使い捨て容器の処理装置(21)であって、
飲み残しと氷を回収する飲み残し回収口(7)と、該飲み残し回収口(7)に隣接して使用した容器を投入する容器投入口(8)が上部に設けられ、かつその高さが、該飲み残し回収口(7)と容器投入口(8)に、容器を捨てようとする人の手が届く高さである90~110cmに形成された処理装置本体(4)と、
前記飲み残し回収口(7)の下部に設けられた、飲み残しを一時貯留する飲み残し用タンク(5)と、
前記容器投入口(8)の下部に設けられた、容器を所定の大きさの細片に破砕する刻み目が形成された回転刃が軸方向に並べられた第1回転刃軸(11a)と、同様な形状の刻み目を有する第2回転刃軸(11b)とから成り、第1回転刃軸(11a)と第2回転刃軸(11b)の各回転刃が噛み合うように並べられ、かつ向かい合う方向にそれぞれ回転させる構成の破砕装置(2)と、
前記破砕装置(2)において破砕された容器の細片を水洗浄する、筒体(12)内で洗浄水と洗剤で洗浄回転するスクリューコンベア(13)がその軸方向に設けられ、該筒体(12)の下部に洗浄後の洗浄水を排出する排水口(14)と、該筒体(12)の上部に細片を投入する細片投入口(15)が取り付けられた、洗浄装置(22)と、
前記洗浄装置(22)において洗浄された容器の細片に付着した水分を除去する、多数の細孔を有する円筒に、洗浄された細片を送り、この円筒を回転させて遠心力で脱水する遠心式の脱水装置(23)と、
前記脱水装置(23)において水分が除去された容器の細片を、収納する細片回収ボックス(6)と、を備え、
前記飲み残しタンク(5)、破砕装置(2)、洗浄装置(22)、脱水装置(23)及び細片回収ボックス(6)の全てが前記処理装置本体(4)内に収納され、かつ該処理装置本体(4)内において容器を破砕と洗浄をして、その嵩を減量させる、ことを特徴とする使用済み使い捨て容器の処理装置。
【請求項3】
前記容器投入口(8)に開閉蓋(10)が取り付けられ、該開閉蓋(10)は常時は開いた状態に維持され、容器が投入されると開閉蓋センサが感知し、前記破砕装置(2)が作動し、その破砕中は該開閉蓋(10)が閉じた状態に維持されるように作動させる開閉蓋動作装置を備えた、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の使用済み使い捨て容器の処理装置。
【請求項4】
前記細片回収ボックス(6)は、開口に回収された細片が所定の高さになったことを感知し、細片回収袋の交換時期を周知させる回収ボックスセンサが取り付けられた、ことを特徴とする請求項1、2又は3の何れか1項に記載の使用済み使い捨て容器の処理装置。