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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022138966
(43)【公開日】2022-09-26
(54)【発明の名称】基地局、端末、及び、通信方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/28 20090101AFI20220915BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20220915BHJP
   H04B 7/06 20060101ALI20220915BHJP
【FI】
H04W16/28 130
H04W72/04 132
H04W72/04 136
H04B7/06 956
H04B7/06 958
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021039150
(22)【出願日】2021-03-11
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)令和2年度、総務省 「第5世代移動通信システムの更なる高度化に向けた研究開発」に関する委託事業、産業技術力強化法第17条の適用を受ける特許出願
(71)【出願人】
【識別番号】000005821
【氏名又は名称】パナソニックホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松尾 英範
(72)【発明者】
【氏名】関 裕太
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD44
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE13
5K067KK03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】受信品質測定の効率を向上できる基地局、端末及び通信方法を提供する。
【解決手段】基地局100は、複数のアンテナのうち一部のアンテナを用いて複数の帯域において参照信号を送信又は受信する通信回路102と、参照信号を用いた測定の結果に基づいて、複数の帯域の何れを端末に割り当てるかを決定する制御回路101と、を具備する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のアンテナのうち一部のアンテナを用いて複数の帯域において参照信号を送信又は受信する通信回路と、
前記参照信号を用いた測定の結果に基づいて、前記複数の帯域の何れを端末に割り当てるかを決定する制御回路と、
を具備する基地局。
【請求項2】
前記通信回路は、送信した下りリンクの前記参照信号を用いて前記端末が測定した結果を前記端末から受信する、
請求項1に記載の基地局。
【請求項3】
前記通信回路は、前記端末から送信された上りリンクの前記参照信号を受信し、
前記制御回路は、前記上りリンクの参照信号を用いて前記測定を行う、
請求項1に記載の基地局。
【請求項4】
前記参照信号の割り当てリソースは、複数のセル間において異なる、
請求項1に記載の基地局。
【請求項5】
セル内に形成するクラスタを構成するアンテナグループ内において直交するリソースを割り当てた第1の参照信号と、複数の前記アンテナグループ間において直交するリソースを割り当てた第2の参照信号とを用いた測定の結果に基づいて、送信ウェイトの生成を制御する制御回路と、
前記送信ウェイトを用いて通信を行う通信回路と、
を具備する基地局。
【請求項6】
前記測定の結果は、前記第1の参照信号に基づくチャネル推定値、及び、前記第2の参照信号に基づく端末に対する干渉電力を含む、
請求項5に記載の基地局。
【請求項7】
前記第1の参照信号および前記第2の参照信号は、下りリンクの参照信号であり、
前記送信ウェイトは、前記下りリンクの送信ウェイトである、
請求項5に記載の基地局。
【請求項8】
前記第1の参照信号および前記第2の参照信号は、上りリンクの参照信号であり、
前記送信ウェイトは、下りリンクの送信ウェイトである、
請求項5に記載の基地局。
【請求項9】
前記第1の参照信号は上りリンクの参照信号であり、前記第2の参照信号は下りリンクの参照信号であり、
前記送信ウェイトは、下りリンクの送信ウェイトである、
請求項5に記載の基地局。
【請求項10】
前記第1の参照信号および前記第2の参照信号は、下りリンクの参照信号であり、
前記送信ウェイトは、上りリンクの送信ウェイトである、
請求項5に記載の基地局。
【請求項11】
セル内に形成するクラスタを構成するアンテナグループ内において直交するリソースをに割り当てた第1の参照信号と、複数の前記アンテナグループ間において直交するリソースを割り当てた第2の参照信号とを用いた測定の結果に基づいて、送信ウェイトの生成を制御する制御回路と、
前記送信ウェイトを用いて通信を行う通信回路と、
を具備する端末。
【請求項12】
基地局は、
複数のアンテナのうち一部のアンテナを用いて複数の帯域において参照信号を送信又は受信し、
前記参照信号を用いた測定の結果に基づいて、前記複数の帯域の何れを端末に割り当てるかを決定する、
通信方法。
【請求項13】
基地局は、
セル内に形成するクラスタを構成するアンテナグループ内において直交するリソースを割り当てた第1の参照信号と、複数の前記アンテナグループ間において直交するリソースを割り当てた第2の参照信号とを用いた測定の結果に基づいて、送信ウェイトの生成を制御し、
前記送信ウェイトを用いて通信を行う、
通信方法。
【請求項14】
端末は、
セル内に形成するクラスタを構成するアンテナグループ内において直交するリソースをに割り当てた第1の参照信号と、複数の前記アンテナグループ間において直交するリソースを割り当てた第2の参照信号とを用いた測定の結果に基づいて、送信ウェイトの生成を制御し、
前記送信ウェイトを用いて通信を行う、
通信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、基地局、端末、及び、通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
モバイルトラヒックの増加に伴い、システムの大容量化を実現する方法が検討されている。システムの大容量化を実現する一つ方法として、分散Multiple-Input Multiple-Output(MIMO)協調伝送システムが検討される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】木村大, 関宏之, “セル間干渉制御(ICIC)技術” FUJITSU. 62, 4 (07 2011)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
分散MIMO協調伝送システムにおいて、システムの大容量化を図るためには、例えば、セル内あるいはセル間の干渉をできるだけ低減することが期待される。干渉低減のために、例えば、受信品質測定が用いられる。しかしながら、分散MIMO協調伝送システムのような無線通信システムにおける受信品質の測定方法については十分に検討されていない。
【0005】
本開示の非限定的な実施例は、受信品質測定の効率を向上できる基地局、端末、及び、通信方法の提供に資する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施例に係る基地局は、複数のアンテナのうち一部のアンテナを用いて複数の帯域において参照信号を送信又は受信する通信回路と、前記参照信号を用いた測定の結果に基づいて、前記複数の帯域の何れを端末に割り当てるかを決定する制御回路と、を具備する。
【0007】
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム、または、記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一実施例によれば、無線通信システムにおける受信品質測定の効率を向上できる。
【0009】
本開示の一実施例における更なる利点および効果は、明細書および図面から明らかにされる。かかる利点および/または効果は、いくつかの実施形態並びに明細書および図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つまたはそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】分散MIMO協調伝送システムの一例を示す図
図2】分散MIMO協調伝送システムの処理の一例を示す図
図3】スケジューリングの一例を示す図
図4】Fractional Frequency Reuse(FFR)の一例を示す図
図5】実施の形態1に係る基地局の構成例を示すブロック図
図6】実施の形態1に係る端末の構成例を示すブロック図
図7】実施の形態1に係る基地局及び端末の動作例を示すシーケンス図
図8】実施の形態1に係るフレームフォーマットの一例を示す図
図9】実施の形態1に係る参照信号のリソース割り当ての一例を示す図
図10】実施の形態1に係る参照信号のリソース割り当ての一例を示す図
図11】実施の形態1に係る参照信号のリソース割り当ての一例を示す図
図12】実施の形態2に係る基地局及び端末の動作例を示すシーケンス図
図13】実施の形態2に係る参照信号のリソース割り当ての一例を示す図
図14】実施の形態3に係る基地局及び端末の動作例を示すシーケンス図
図15】実施の形態4に係る基地局及び端末の動作例を示すシーケンス図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の各実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
図1は、分散MIMO協調伝送システムの構成例を示す図である。
【0013】
図1に示すように、分散MIMO協調伝送システムは、セル内に分散配置された複数のアンテナ(例えば、「分散アンテナ」と呼ぶ)を備え、基地局(例えば、Base Station(BS)、制御局、eNB又はgNBとも呼ぶ)がフロントホールを介して分散アンテナを集中制御する分散アンテナ構成を備えてよい。
【0014】
また、図1に示すように、端末(例えば、User Equipment:UE)の近傍に位置する複数の分散アンテナによって構成されるクラスタ(又は、小セル(small cell))が、セル内に一つ又は複数形成されてよい。例えば、MIMO協調伝送は、クラスタに個別に行われてよい。なお、基地局が形成するセルは、例えば、小セルとの対比でマクロセルと呼ばれることもある。
【0015】
分散MIMO協調伝送システムでは、例えば、クラスタ間の干渉(以下、「クラスタ間干渉」と呼ぶ)、又は、周辺セルとの干渉(以下、「セル間干渉」と呼ぶ)が発生し得る。これらの干渉に対して、例えば、端末を「セル内端末」と「セル端端末」とに分類し、各端末に対してセル内干渉制御、及び、セル間干渉制御によって干渉を低減し、システム容量を増加する方法がある。
【0016】
なお、セル内端末は、例えば、隣り合うセルからの干渉が小さい(例えば、閾値未満)、比較的セル中心付近に位置するセルでもよい。また、セル端端末は、例えば、隣り合うセルからの干渉が大きい(例えば、閾値以上)セルでもよい。
【0017】
図2は、上述した干渉制御を用いた分散MIMO協調伝送システムの処理の一例を示す図である。
【0018】
図2において、端末は、例えば、他セルからの干渉レベル(例えば、干渉電力)を測定する(S11)。干渉レベルに関する情報は、例えば、端末から基地局へ送信(フィードバック)されてよい。
【0019】
基地局は、例えば、端末における干渉レベルに基づいて、当該端末を「セル内端末」及び「セル端端末」の何れかに分類する(S12)。例えば、干渉レベルが閾値未満の端末はセル内端末に分類され、干渉レベルが閾値以上の端末はセル端端末に分類されてよい。
【0020】
基地局は、例えば、セル内端末に対して、セル内干渉制御を行ってよい(S13)。セル内干渉制御において、基地局は、例えば、セル内端末の位置情報に基づいて、当該セル内端末の近傍に位置する分散アンテナの紐づけを行うことにより、クラスタを形成し、クラスタ間の干渉を軽減する制御を行ってよい。また、基地局は、例えば、セル内干渉制御において、クラスタ間干渉を軽減するためにクラスタ間干渉の大きいクラスタを別のスケジューリング層に割り当てる多層化及び端末の位置情報に基づいて近傍のアンテナを選択するアンテナ選択を行ってもよい。
【0021】
また、基地局は、例えば、セル端端末に対して、セル間干渉制御を行ってよい(S14)。セル間干渉制御において、基地局は、例えば、受信品質に基づいて、通信帯域(例えば、システム帯域の少なくとも一部)を分割した複数の帯域(以下、「部分帯域」と呼ぶ)を隣り合うセル間において直交するように割り当てることにより、セル間干渉を軽減する制御を行ってよい。なお、基地局は、例えば、セル端端末に対しても、セル内端末と同様に、一つのクラスタを形成(換言すると、端末近傍の分散アンテナを選択し小セルを形成)してよい。
【0022】
なお、S13の処理及びS14の処理は、並列に行われてもよく、何れか一方の処理の後に他方の処理が逐次的に行われてもよい。
【0023】
基地局は、例えば、端末に対するスケジューリング(例えば、無線リソースの割り当て)を行う(S15)。図3は、セル内端末(例えば、セル内ユーザとも呼ぶ)、及び、セル端端末(例えば、セル端ユーザとも呼ぶ)に対するスケジューリングの一例を示す図である。図3に示すように、基地局は、セル内端末とセル端端末とで無線リソースを分けて(図3では時分割)、スケジューリングを行ってよい。図3に示すように、セル内端末には、部分帯域W1、W2及びW3を含む通信帯域において無線リソースが割り当てられ、セル端端末には、各セル(図3の例では3つのセル)に割り当てられた部分帯域(W1、W2及びW3の何れか)において無線リソースが割り当てられてよい。
【0024】
図2において、基地局及び端末は、例えば、スケジューリング結果に基づいて、分散MIMO協調伝送(例えば、送受信)を行う(S16)。例えば、基地局及び端末は、受信品質に基づく送信ウェイト及び受信ウェイトを用いて、クラスタ単位のマルチユーザMIMO伝送(Multi-user MIMO:MU-MIMO)を行ってよい。なお、分散MIMO協調伝送において得られるチャネル推定値は、例えば、干渉レベル測定(例えば、S11の処理)、及び、スケジューリング(例えば、S15の処理)といった他の処理に使用(例えば、フィードバック)されてもよい。
【0025】
上述した分散MIMO協調伝送システムの各処理において受信品質の測定が行われ得る。しかしながら、分散アンテナが複数配置されるシステムにおいて、受信品質を測定するための参照信号を各分散アンテナに対して割り当てる方法については十分に検討されていない。
【0026】
例えば、1つのセル内に複数(例えば、128本)の分散アンテナを有する基地局における受信品質測定では、各分散アンテナの受信品質を測定するために、分散アンテナ間において直交する参照信号を割り当てる場合には、分散アンテナが多いほど、参照信号に対する無線リソースがより多く使用されるので、参照信号のオーバヘッドが大きくなり、無線リソースの利用効率が低減し得る。
【0027】
また、セル間干渉制御の一つの方法として、部分周波数繰返し(Fractional Frequency Reuse: FFR)が挙げられる(例えば、非特許文献1を参照)。図4は、FFRの一例を示す図である。図4に示すように、FFRでは、各セルは、セルの中心領域(以下、「セル内領域」と表す)とエッジ領域(以下、「セル端領域」と表す)とに分割され、各セルのセル内領域では、複数の帯域(例えば、W1+W2+W3)が割り当てられ、各セルのセル端領域では、部分帯域(例えば、W1, W2, W3の何れか)がセル個別に割り当てられる。FFRにより、隣り合うセル間のセル端領域では異なる帯域が割り当てられるので、干渉を低減できる。
【0028】
FFRでは、隣り合うセル間において異なる部分帯域を割り当てるために、例えば、運用前に各セルのカバレッジを事前調査した上で、部分帯域の割り当てを行ってよい。しかしながら、この方法では、例えば、ネットワーク構成の変更(例えば、基地局の追加または削除)の際に更なる調査を行うため、運用が複雑化しやすい。
【0029】
または、運用中に基地局(又は、セル)間において部分帯域に個別の干渉情報を交換し(例えば、定期的に交換し)、隣り合うセル間の干渉のより低い部分帯域が選択されてもよい。しかしながら、この方法では、運用中における基地局(又は、セル間)間のトラヒックが増大する可能性がある。
【0030】
このように、ネットワークの拡張性及びトラヒックの観点から、各基地局が自律的に部分帯域を選択することが望ましい。各基地局が自律的に部分帯域を選択するためには、例えば、基地局が周辺基地局からの情報に依らず、基地局によって干渉情報を取得することが望ましい。また、分散アンテナ構成において、部分帯域の干渉測定のための複数の分散アンテナにおける参照信号の送受信方法について検討の余地がある。
【0031】
本開示の一実施例では、分散アンテナ構成における受信品質測定の効率を向上する方法について説明する。
【0032】
(実施の形態1)
[無線通信システムの構成]
本実施の形態に係る無線通信システムは、例えば、少なくとも、基地局100、及び、端末200を含む。
【0033】
図5は、本実施の形態に係る基地局100の構成例を示すブロック図である。
【0034】
図5に示す基地局100は、例えば、制御部101(例えば、制御回路に対応)、通信部102(例えば、通信回路に対応)、及び、測定部103を備えてよい。
【0035】
なお、図5に示す基地局100の各構成部は、図1に示す基地局と分散アンテナとに機能分配されてよい。例えば、図5に示す制御部101は、図1において集中制御を行う「基地局」に対応し、通信部102は、図1に示す複数の分散アンテナを含んでよい。また、例えば、図5に示す測定部103は、図1に示す「基地局」に備えられてもよく、各分散アンテナに備えられてもよい。または、図5に示す基地局100の構成は、例えば、図1に示す分散アンテナに備えられてもよい。
【0036】
制御部101は、例えば、端末200に対するスケジューリングを行ってよい。例えば、制御部101は、基地局100(例えば、基地局100に対応するセル)がセル内の端末200との通信に使用する通信帯域(例えば、部分帯域)を決定してよい。また、制御部101は、例えば、基地局100の使用帯域において、端末200に対して無線リソースを割り当ててよい。
【0037】
また、制御部101は、例えば、端末200に対して、参照信号の設定に関する情報を決定してよい。参照信号の設定に関する情報には、例えば、下りリンクの参照信号が割り当てられるリソースに関する情報が含まれてよい。
【0038】
また、制御部101は、例えば、端末200を、セル内端末及びセル端端末の何れかに分類してよい。また、制御部101は、例えば、端末200の分類に応じて、端末200に対する干渉制御(例えば、セル内干渉制御、及び、セル間干渉制御の何れか)を行ってよい。
【0039】
また、制御部101は、例えば、協調送受信制御(例えば、MIMO協調伝送)を制御してよい。例えば、制御部101は、端末200に対するクラスタの設定、下りリンク及び上りリンクの送受信ウェイトの生成を制御してよい。
【0040】
制御部101は、例えば、通信部102から入力される情報(例えば、端末200からフィードバックされる情報)、及び、測定部103から入力される各端末200の受信品質に関する情報に基づいて、上述した処理を制御してよい。例えば、本実施の形態では、制御部101は、端末200からフィードバックされる受信品質に関する情報に含まれる、干渉電力又は信号電力対干渉電力比(Signal to Interference Ratio:SIR))に基づいて、セル間干渉制御を行ってよい。また、例えば、本実施の形態では、制御部101は、端末200からフィードバックされる受信品質に関する情報に含まれる干渉電力又はチャネル推定値に基づいて、下りリンクの送信ウェイトを生成してよい。また、制御部101は、上述した処理によって得られる制御情報を通信部102へ出力してよい。
【0041】
通信部102は、例えば、端末200と無線通信を行ってよい。通信部102は、例えば、制御部101から入力される制御情報を端末200へ送信してよい。また、通信部102は、例えば、端末200から送信される信号を受信し、受信した信号を制御部101及び測定部103へ出力してよい。
【0042】
測定部103は、例えば、通信部102から入力される信号に含まれる参照信号に基づいて、基地局100と端末200との間の受信品質(例えば、干渉電力又はSIR)を測定(又は、チャネル推定)してよい。本実施の形態では、例えば、測定部103は、端末200から送信される参照信号に基づいて、上りリンクの受信ウェイトの生成に用いる受信品質(例えば、干渉電力、又は、チャネル推定値)を測定してよい。測定部103は、例えば、測定した受信品質に関する情報を制御部101へ出力してよい。
【0043】
図6は、本実施の形態に係る端末200の構成例を示すブロック図である。
【0044】
図6に示す端末200は、例えば、制御部201、通信部202、及び、測定部203を備えてよい。
【0045】
制御部201は、例えば、通信部202から入力される制御情報に基づいて、無線通信を制御してよい。例えば、制御部201は、制御情報に基づいて、端末200に割り当てられるデータのリソースを決定してよい。また、制御部201は、例えば、制御情報に基づいて、端末200に設定された参照信号のリソースを決定してよい。
【0046】
また、制御部201は、例えば、協調送受信(例えば、MIMO協調伝送)を制御してよい。例えば、制御部201は、測定部203から入力される受信品質に関する情報に基づいて、下りリンク及び上りリンクの送受信ウェイトの生成を制御してよい。
【0047】
制御部201は、例えば、測定部203から入力される、干渉電力又はチャネル推定値といった受信品質に関する情報(例えば、送受信ウェイトに関する情報)を、通信部202へ出力する。
【0048】
通信部202は、例えば、基地局100と無線通信を行ってよい。例えば、通信部202は、制御部201から入力される制御情報を基地局100へ送信してよい。例えば、干渉制御に関する制御情報には、干渉電力又はSIRといった受信品質に関する情報が含まれてよい。また、例えば、協調送受信の制御に関する制御情報には、干渉電力又はチャネル推定値といった受信品質に関する情報が含まれてよい。また、通信部202は、例えば、基地局100から送信される信号を受信し、受信した信号を制御部201及び測定部203へ出力してよい。
【0049】
測定部203は、例えば、通信部202から入力される信号に含まれる参照信号に基づいて、基地局100と端末200との間の受信品質(例えば、干渉電力又はSIR)を測定(又は、チャネル推定)してよい。本実施の形態では、例えば、測定部203は、セル間干渉制御に用いる受信品質、及び、下りリンクの送信ウェイトの生成に用いる受信品質を測定してよい。測定部203は、例えば、測定した受信品質に関する情報を制御部201へ出力してよい。
【0050】
[基地局100及び端末200の動作例]
上述した基地局100及び端末200の動作例について説明する。
【0051】
図7は、基地局100(例えば、分散アンテナ)及び端末200の動作例を示すシーケンス図である。
【0052】
図7において、基地局100は、例えば、下りリンクの参照信号(Downlink-Reference Signal:DL-RS)の設定に関する情報を端末200へ送信する(S101)。DL-RSは、例えば、3GPPの仕様において規定されるChannel State Information Reference Signal(CSI-RS)でよい。DL-RSの設定情報は、例えば、上位レイヤシグナリング(又は、Radio Resource Control(RRC)シグナリング、又は、上位レイヤパラメータとも呼ばれる)によって基地局100から端末200へ通知(又は設定)されてよい。
【0053】
基地局100は、例えば、DL-RS(例えば、CSI-RS)を端末200へ送信する(S102-1)。端末200は、例えば、基地局100からのDL-RSに加え、他のセルの基地局(例えば、分散アンテナ)からのDL-RS(例えば、CSI-RS)を受信してよい(S102-2)。
【0054】
端末200は、例えば、下りリンクの干渉レベル(例えば、干渉電力)を測定(例えば、measurement)する(S103)。例えば、端末200は、各セルから送信されるCSI-RSに基づいて干渉電力を測定してよい。
【0055】
図8は、基地局100及び端末200において使用されるフレームフォーマットの一例を示す図である。図8に示すように、CSI-RSの割り当てに関するリソースには、例えば、送信電力が割り当てられずにCSI-RSがミュートされるリソース(例えば、「Zero Power CSI-RS(ZP-CSI-RS)」又は「ZP-CSI-RSリソース」と呼ぶ)、及び、送信電力が割り当てられるリソース(例えば、「Non-Zero Power CSI-RS(NZP-CSI-RS)」又は「NZP-CSI-RSリソース」と呼ぶ)が含まれてよい。
【0056】
図9は、図8に示すフレームフォーマットを用いたCSI-RSのリソース割り当ての一例を示す図である。例えば、図9に示すように、ZP-CSI-RSの割り当てリソースの位置(例えば、リソースエレメント(resource element:RE)の位置)は、隣り合うセル間において異なってよい。また、例えば、図9に示すように、各セルのZP-CSI-RSリソースの位置は、他のセルのNZP-CSI-RSリソースの位置と同一の位置に設定されてよい。また、例えば、同一セル内の複数の分散アンテナに対して、ZP-CSI-RSリソース及びNZP-CSI-RSリソースの割り当ては共通でよい。
【0057】
端末200は、例えば、各セルのZP-CSI-RSリソース(換言すると、他のセルのNZP-CSI-RSリソース)において、他のセルからの干渉電力を測定してよい。一例として、図9に示すセル#1内の端末200は、セル#1のZP-CSI-RSリソースにおいて、他セル(例えば、セル#2及びセル#3)からの干渉電力を測定してよい。各セルのZP-CSI-RSリソースにおける干渉電力の測定により、端末200における干渉電力の測定精度を向上できる。
【0058】
図7において、端末200は、測定した干渉電力(例えば、DL干渉電力)に関する情報を基地局100へ通知する(S104)。
【0059】
基地局100は、セル内端末とセル端端末とを分類(例えば、ユーザー分類とも呼ぶ)する(S105)。基地局100は、例えば、各端末200から通知される干渉電力に関する情報に基づいて、ユーザー分類を行ってよい。例えば、基地局100は、干渉電力が上位の規定数(換言すると、上位の規定の割合)の端末200をセル端端末に分類し、他の端末をセル内端末に分類してよい。または、基地局100は、例えば、干渉電力が規定の閾値以上の端末をセル端端末に分類し、干渉電力が閾値未満の端末をセル内端末に分類してもよい。
【0060】
次に、基地局100は、例えば、セル内端末に対して、セル内干渉制御を行ってよい(S106)。
【0061】
また、基地局100は、例えば、セル端端末に対して、セル間干渉制御を行ってよい(S107~S111)。セル間干渉制御では、例えば、FFRにおいて使用される通信帯域(例えば、部分帯域)を各基地局(又は、各セル)において選択するために、部分帯域に個別の受信品質測定が行われてよい。
【0062】
例えば、セル間干渉制御において、基地局100は、セル端端末に割り当てる分散アンテナ(例えば、セル端端末用の分散アンテナと呼ぶ)を選択してよい(S107)。基地局100は、例えば、セル端端末の位置情報に基づいて、セル端端末の近傍に位置する分散アンテナを、セル端端末用の分散アンテナに設定してよい。
【0063】
基地局100は、例えば、セル端端末用の分散アンテナからDL-RS(例えば、CSI-RS)を端末200へ送信する(S108-1)。端末200は、例えば、基地局100からのCSI-RSに加え、他のセルの基地局(例えば、分散アンテナ)からのDL-RS(例えば、CSI-RS)を受信してよい(S108-2)。端末200は、例えば、下りリンクの干渉レベル(例えば、干渉電力)を部分帯域に個別に測定する(S109)。例えば、端末200は、各セルからのCSI-RSに基づいて干渉電力(例えば、平均干渉電力)を測定してよい。
【0064】
ここで、基地局100は、例えば、セル端端末用の分散アンテナに対して、NZP-CSI-RSを部分帯域に個別に割り当ててよい。換言すると、基地局100は、例えば、セル端端末用の分散アンテナと異なる分散アンテナに対して、NZP-CSI-RSを割り当てなくてよい。また、部分帯域に個別の受信品質を測定するためのNZP-CSI-RSは、例えば、上述したユーザー分類のために使用したCSI-RSとは異なるリソースでもよい。
【0065】
図10は、セル端端末用の分散アンテナにおけるCSI-RSのリソース割り当ての一例を示す図である。図10の例では、FFRにおいて、隣り合うセル#1、セル#2及びセル#3それぞれに対して、部分帯域W1、W2及びW3が割り当てられている。図10に示すように、NZP-CSI-RSリソースは、隣り合うセル間において異なる位置(例えば、異なるRE)に設定されてよい。これにより、各セルのNZP-CSI-RSリソースでは、他のセルの信号(例えば、データチャネル)が割り当てられるため、各セルのNZP-CSI-RSリソースにおける端末200による干渉電力の測定精度を向上できる。
【0066】
また、図7において、端末200は、例えば、CSI-RSに基づいて、各分散アンテナとの間の干渉電力およびSIR測定を行ってよい(S109)。
【0067】
なお、端末200は、NZP-CSI-RSの代わりに、ZP-CSI-RS、又は、ZP-CSI-RS及びNZP-CSI-RSの双方を用いて受信品質(例えば、干渉電力及びSIRの少なくとも一つ)を測定してもよい。これにより、他セルからの干渉の測定精度を向上できる。
【0068】
端末200は、測定した干渉電力に関する情報、及び、SIRに関する情報の少なくとも一つを基地局100へ通知する(S110)。
【0069】
基地局100は、例えば、各セルにおいて端末200と通信を行う通信帯域(例えば、部分帯域)を選択(換言すると、設定、又は、決定)する(S111)。例えば、基地局100は、部分帯域に個別に測定された干渉電力に基づいて、各セルに割り当てられる部分帯域を決定してよい。例えば、基地局100は、各セルにおいて、複数の部分帯域のうち、干渉電力がより低い部分帯域(例えば、最小の部分帯域)を、当該セルの部分帯域(以下、「最上位部分帯域」と呼ぶ)に決定してよい。
【0070】
また、基地局100は、セルに個別に設定される最上位部分帯域に加え、セル端端末に個別に設定される部分帯域(以下、「追加部分帯域」と呼ぶ)を選択してもよい(S111)。追加部分帯域の割り当てにより、システム容量をさらに増大できる。
【0071】
なお、追加部分帯域の選択には、例えば、最上位部分帯域の選択で使用したNZP-CSI-RS(換言すると、ユーザー分類で使用したCSI-RSと異なるDL-RS)に基づくSIRが使用されてよい。例えば、基地局100は、各セルの最上位部分帯域と異なる部分帯域のうち、SIRが規定の閾値以上である部分帯域を追加部分帯域として、セル端端末に割り当ててよい。換言すると、基地局100は、例えば、各セルの最上位部分帯域と異なる部分帯域において、SIRが規定の閾値未満の部分帯域を追加部分帯域としてセル端端末に割り当てなくてよい。
【0072】
図7において、基地局100は、例えば、端末200のスケジューリングを行う(S112)。例えば、基地局100は、各セルの最上位部分帯域、及び、各セル端端末の追加部分帯域に基づいて、セル端端末に対するリソース割り当てを行ってよい。また、基地局100は、例えば、セル内干渉制御に基づいて、セル内端末に対するリソース割り当てを行ってよい。
【0073】
次に、基地局100及び端末200は、協調送受信(例えば、MU-MIMO)の処理を行ってよい(例えば、S113~S125)。協調送受信では、例えば、クラスタ単位のMU-MIMO伝送に使用される送信ウェイト及び受信ウェイトの生成のために、受信品質測定が行われてよい。
【0074】
例えば、基地局100は、DL-RSを端末200へ送信する(S113-1)。DL-RSは、例えば、3GPPの仕様において規定されるCSI-RSでよい。端末200は、例えば、基地局100からのCSI-RSに加え、他のセルの基地局(例えば、分散アンテナ)からのDL-RS(例えば、CSI-RS)を受信してよい(S113-2)。
【0075】
端末200は、例えば、下りリンクの他のクラスタからの干渉レベル(例えば、DL干渉電力)を測定する(S114)。また、端末200は、例えば、各基地局100(例えば、各分散アンテナ)との間のチャネル推定を行う(S115)。端末200における干渉電力の測定及びチャネル推定は、例えば、各セルから送信されるCSI-RSに基づいてよい。端末200は、例えば、チャネル情報、及び、干渉電力といったDL送信ウェイトに関する情報を基地局100へ送信する(S116)。
【0076】
ここで、DLのチャネル推定(例えば、S115の処理)では、例えば、同一クラスタ内の各分散アンテナ間においてNZP-CSI-RSリソースを直交させてよい。これにより、端末200は、クラスタ内の各分散アンテナからの信号を分離できる。その一方で、異なるクラスタの分散アンテナのNZP-CSI-RSリソースは共用してよい。
【0077】
このように、DLチャネル推定において、クラスタ内の参照信号(例えば、チャネル推定に使用されるNZP-CSI-RS)のリソースを直交させ、クラスタ間の参照信号のリソースを共用させることにより、例えば、セル内の全ての分散アンテナ間において参照信号のリソースを直交させなくてよいので、参照信号によるオーバヘッドを低減できる。
【0078】
なお、例えば、クラスタ間の距離が閾値以下である場合といったクラスタ間干渉が大きい可能性があるクラスタ間では、NZP-CSI-RSリソースを直交させてもよい。例えば、このNZP-CSI-RSリソースは、部分帯域選択に使用されるリソースとは別のリソースでよい。
【0079】
また、他クラスタからのDL干渉測定(例えば、S114の処理)では、例えば、図11に示すように、クラスタ間の分散アンテナのZP-CSI-RSリソースを直交させてよい。これにより、端末200に設定されるクラスタにおける他クラスタの分散アンテナからの干渉電力の測定精度を向上できる。その一方で、同一クラスタ内の各分散アンテナ間のZP-CSI-RSは共用してよい。
【0080】
このように、DL干渉測定において、クラスタ間の分散アンテナの参照信号(例えば、DL干渉測定に使用されるZP-CSI-RS)のリソースを直交させ、クラスタ内の参照信号のリソースを共用させることにより、例えば、セル内の全ての分散アンテナ間において参照信号のリソースを直交させなくてよいので、参照信号によるオーバヘッドを低減できる。
【0081】
図7において、基地局100は、例えば、端末200から送信されるDL送信ウェイトに関する情報に基づいて、DL送信ウェイトを生成する(S117)。基地局100は、例えば、Minimum Mean Square Error(MMSE)規範に基づいてDL送信ウェイトを生成してよい。
【0082】
基地局100は、例えば、DL復調用の参照信号(例えば、Demodulation Reference Signal:DMRS)を送信する(S118)。なお、基地局100は、DMRSに対してDL送信ウェイトを乗算してよい。
【0083】
端末200は、例えば、DL DMRSに基づいてチャネル推定を行い(S119)、チャネル推定値に基づいて、DL受信ウェイトを生成してよい(S120)。また、端末200は、例えば、チャネル推定値に基づいて、UL送信ウェイトを生成してよい(S121)。
【0084】
端末200は、例えば、UL復調用の参照信号(例えば、DMRS)を送信する(S122)。なお、端末200は、例えば、DMRSに対してUL送信ウェイトを乗算してよい。
【0085】
基地局100は、例えば、UL DMRSに基づいて、ULの干渉電力を測定し(S123)、チャネル推定を行い(S124)、UL干渉電力及びチャネル推定値に基づいて、UL受信ウェイトを生成してよい(S125)。基地局100は、例えば、MMSE規範に基づいてUL受信ウェイトを生成してよい。
【0086】
このように、本実施の形態では、基地局100は、複数の分散アンテナのうち一部の分散アンテナ(例えば、セル端端末用の分散アンテナ)を用いて複数の通信帯域(例えば、部分帯域)において参照信号(例えば、CSI-RS)を送信し、参照神郷を用いた測定の結果に基づいて、複数の通信帯域の何れを端末200に割り当てるかを決定する。例えば、基地局100は、選択した一部の分散アンテナから送信した参照信号を用いて端末200が測定した結果(例えば、DL干渉電力に関する情報)を受信し、受信した結果に基づいて、端末200に対する部分帯域を決定してよい。
【0087】
このように、セル間干渉制御における部分帯域の選択において、部分帯域に個別の受信品質を測定するためのCSI-RSがセル端端末用の分散アンテナから送信されことにより、例えば、セル端端末用の分散アンテナと異なる他の分散アンテナにCSI-RSリソースが割り当てられなくてよいので、参照信号のオーバヘッドを低減できる。
【0088】
また、セル間干渉制御において、基地局100は、例えば、セル内の端末200から通知される干渉電力に関する情報に基づいて、部分帯域を自律的に選択する。これにより、基地局100は、例えば、基地局間(又は、セル間)において部分帯域に関する干渉情報を交換しなくてよいので、基地局間のトラヒックの増大を抑制できる。
【0089】
また、本実施の形態では、基地局100は、セル内に形成するクラスタを構成するアンテナグループ内において直交するリソースを割り当てた参照信号(例えば、第1の参照信号)と、複数のアンテナグループ間において直交するリソースを割り当てた参照信号(例えば、第2の参照信号)とを用いた測定の結果に基づいて、送信ウェイトの生成を制御する。例えば、測定の結果は、上記第1の参照信号に基づくチャネル推定値、及び、第2の参照信号に基づく端末200に対する干渉電力を含んでよい。例えば、本実施の形態では、上記第1の参照信号は、下りリンクの参照信号(例えば、NZP-CSI-RS)であり、上記第2の参照信号は下りリンクの参照信号(例えば、ZP-CSI-RS)でよい。
【0090】
このように、協調送受信における送信ウェイトの生成において、チャネル推定値を測定するためのCSI-RSリソースがクラスタ内において直交し、クラスタ間において共用される、または、干渉電力を測定するためのCSI-RSリソースがクラスタ間において直交し、クラスタ内において共用されることにより、セル内の全ての参照信号のリソースを直交させなくてよいので、参照信号のオーバヘッドを低減できる。
【0091】
(実施の形態2)
本実施の形態に係る基地局及び端末の構成は、実施の形態1の構成と同様でよい。
【0092】
実施の形態1では、下り回線の参照信号(DL-RS)であるCSI-RSを用いた受信品質測定について説明した。例えば、実施の形態1では、端末200から基地局100へ受信品質に関する情報がフィードバックされる。
【0093】
本実施の形態では、例えば、セル間干渉制御における部分帯域選択、及び、分散MIMO協調送受信におけるDL送信ウェイト生成のそれぞれにおいて行われるDLの受信品質測定に対して、上り回線の参照信号(UL-RS)を用いた受信品質測定を行う場合について説明する。例えば、Time Division Duplex(TDD)を前提とした伝搬路の相反性を利用し、他セルからの干渉といったDL受信品質を、上り回線の参照信号(UL-RS)であるSounding Reference Signal(SRS)を用いたUL受信品質によって代替してよい。これにより、基地局100において受信品質を測定されるので、受信品質に関する情報がフィードバックされなくてよく、シグナリング量を低減できる。
【0094】
本実施の形態では、図5に示す基地局100において、制御部101は、例えば、実施の形態1と同様、下りリンクの参照信号の設定に関する情報に加え、上りリンクの参照信号の設定に関する情報を決定してよい。
【0095】
また、例えば、制御部101は、実施の形態1では、端末200からフィードバックされる受信品質に関する情報に基づいてセル間干渉制御を行うのに対して、本実施の形態では、端末200から送信される参照信号を用いた受信品質の測定結果(例えば、測定部103の出力)に基づいて、セル間干渉制御を行ってよい。また、例えば、制御部101は、実施の形態1では、端末200からフィードバックされる受信品質に関する情報に基づいて下りリンクの送信ウェイトを生成したのに対して、本実施の形態では、端末200から送信される参照信号を用いた受信品質の測定結果(例えば、測定部103の出力)に基づいて下りリンクの送信ウェイトを生成してよい。
【0096】
測定部103は、例えば、実施の形態1の動作に加え、端末200から送信される参照信号に基づいて、下りリンクの送信ウェイトの生成に用いる受信品質(例えば、干渉電力、又は、チャネル推定値)を測定してよい。
【0097】
また、本実施の形態では、図6に示す端末200において、本実施の形態では、例えば、測定部203は、セル間干渉制御に用いる受信品質、及び、下りリンクの送信ウェイトの生成に用いる受信品質を測定しなくてよい。換言すると、例えば、通信部202から送信される制御情報には、チャネル情報、干渉電力又はSIRといった受信品質に関する情報が含まれなくてもよい。
【0098】
図12は、基地局100(例えば、分散アンテナ)及び端末200の動作例を示すシーケンス図である。なお、図12において、図7と同様の動作には同一の符号を付す。
【0099】
図12において、基地局100は、例えば、DL-RSの設定に関する情報、及び、UL-RSの設定に関する情報を端末200へ送信する(S201)。DL-RS及びUL-RSの設定情報は、例えば、上位レイヤシグナリングによって基地局100から端末200へ通知(又は設定)されてよい。例えば、DL-RSはCSI-RSでよく、UL-RSはSRSでよい。
【0100】
また、セル間干渉制御において、実施の形態1と同様、部分帯域に個別の受信品質測定が行われてよい。本実施の形態では、セル間干渉制御における部分帯域は、部分帯域に個別に測定される干渉電力に基づいて選択されてよい。また、例えば、干渉電力は、セル端端末用の分散アンテナにおいて受信される他セルの端末からのSRSを用いて測定されてよい。
【0101】
例えば、セル間干渉制御において、端末200は、UL-RS(例えば、SRS)を送信する(S208-1)。基地局100は、例えば、端末200からのSRSに加え、他のセルの端末からのUL-RS(例えば、SRS)を受信してよい(S208-2)。
【0102】
基地局100は、例えば、上りリンクの干渉レベル(例えば、干渉電力)を部分帯域に個別に測定する(S209)。例えば、基地局100は、セル端端末用に割り当てられた分散アンテナにおいて、各端末から送信されるSRSを受信し、受信したSRSに基づいて干渉電力(例えば、平均干渉電力)を測定してよい。
【0103】
ここで、干渉電力の測定において、基地局100に対応するセル内の端末200からのSRSは既知の参照信号であるので、基地局100は、当該端末200からのSRSをキャンセル可能である。そこで、基地局100は、例えば、他のセルの端末からのSRSと同時に受信した、基地局100のセル内の端末200からのSRSを除外してよい。または、基地局100は、干渉電力測定時に、セル内の端末200に対するSRSのスケジューリングを行わないことにより、セル内の端末200からのSRSを除外してもよい。これにより、基地局100において、他のセルの端末からのSRSに基づく干渉電力の測定精度を向上できる。
【0104】
また、基地局100は、例えば、SRSに基づいて、各セル端端末との間のSIR測定を行ってよい。
【0105】
図13は、SRSのリソース割り当ての一例を示す図である。図13の例では、FFRにおいて、隣り合うセル#1、セル#2及びセル#3それぞれに対して、部分帯域W1、W2及びW3が割り当てられている。図13に示すように、SRSは、各セルのセル端端末に割り当てられた部分帯域において送信され、各セルのセル端端末に割り当てられた部分帯域と異なる部分帯域において送信されなくてよい。
【0106】
例えば、図13において、セル#1の基地局100は、セル#2及びセル#3のそれぞれの端末から送信されるSRSを用いて、部分帯域W2及び部分帯域W3の干渉電力を測定してよい。また、例えば、セル#1の基地局100は、例えば、セル#1の端末200から送信されるSRSを除外して、部分帯域W1の干渉電力を測定してよい。そして、セル#1の基地局100は、各部分帯域の干渉電力に基づいて、セル#1のセル端端末に割り当てる部分帯域(例えば、最上位部分帯域)を設定(又は、再設定)してよい。
【0107】
また、セル#1の基地局100は、最上位部分帯域に加えて、セル端端末に個別に追加部分帯域を決定してもよい。追加部分帯域の設定には、例えば、SRSを用いて部分帯域に個別に測定されるSIRが使用されてよい。
【0108】
セル#2、及び、セル#3についても、セル#1と同様に、各部分帯域の設定が行われてよい。
【0109】
このように、本実施の形態では、基地局100は、端末200から送信されるSRSに基づく上りリンクの受信品質に基づいて、DLの受信品質を推定し、各セルのセル端端末に設定する部分帯域を選択してよい。これにより、例えば、基地局100によるDL-RSの送信、端末200における受信品質の測定及び通知が行われなくてよいので、部分帯域の選択に関する処理を低減できる。
【0110】
次に、基地局100及び端末200は、協調送受信(例えば、MU-MIMO)の処理を行ってよい。協調送受信では、例えば、クラスタ単位のMU-MIMO伝送に使用される送信ウェイト及び受信ウェイトの生成のために、受信品質測定が行われてよい。
【0111】
本実施の形態では、協調送受信におけるDL送信ウェイトは、例えば、基地局100が各セルの端末から送信されるSRSを用いて測定したチャネル推定値及び干渉電力に基づいて生成されてよい。
【0112】
例えば、端末200は、UL-RS(例えば、SRS)を送信する(S213-1)。基地局100は、例えば、端末200からのSRSに加え、他のセルの端末からのUL-RS(例えば、SRS)を受信してよい(S213-2)。例えば、SRSのリソースは、部分帯域選択に使用されるSRSのリソースとは別のリソースでよい。
【0113】
基地局100は、例えば、上りリンクの他のクラスタからの干渉レベル(例えば、干渉電力)を測定する(S214)。また、基地局100は、例えば、各分散アンテナと端末200との間のチャネル推定を行う(S215)。基地局100における干渉電力の測定及びチャネル推定には、例えば、各端末から送信されるSRSに基づいてよい。このように、基地局100は、ULの受信品質の測定により、DLの受信品質を推定してよい。
【0114】
ここで、DLのチャネル推定(例えば、S215の処理)では、例えば、同一クラスタ内の各端末間においてSRSリソースを直交させてよい。SRSは、例えば、符号によって直交されてよい。これにより、基地局100は、クラスタ内の各端末からの信号を分離できる。その一方で、異なるクラスタの端末のSRSリソース(例えば、SRSに使用される符号)は共用してよい。
【0115】
このように、DLチャネル推定において、クラスタ内の端末において参照信号のリソースを直交させ、クラスタ間の端末において参照信号のリソースを共用させることにより、例えば、セル内の全ての分散アンテナ間において参照信号のリソースを直交させなくてよいので、参照信号によるオーバヘッドを低減できる。
【0116】
なお、例えば、クラスタ間の距離が閾値以下である場合といったクラスタ間干渉が大きい可能性があるクラスタ間では、SRSリソースを端末間において直交させてもよい。
【0117】
また、DLの他クラスタからのUL干渉測定(例えば、S214の処理)では、クラスタ間の端末のSRSリソースを直交させてよい。SRSリソースは、例えば、チャネル推定に用いるSRSリソースと異なるリソースでよい。これにより、基地局100において、端末200に対する他のクラスタからの干渉電力の測定精度を向上できる。その一方で、同一クラスタ内の端末間のSRSは共用してよい。
【0118】
このように、DL干渉測定において、クラスタ間の端末の参照信号(例えば、SRS)のリソースを直交させ、クラスタ内の端末の参照信号のリソースを共用させることにより、例えば、セル内の全ての端末間において参照信号のリソースを直交させなくてよいので、参照信号によるオーバヘッドを低減できる。
【0119】
このように、本実施の形態では、基地局100は、端末200から送信されるSRSに基づく上りリンクの受信品質に基づいて、DLの受信品質を推定し、DL送信ウェイトを生成してよい。これにより、例えば、基地局100によるDL-RSの送信、端末200における受信品質の測定及び通知が行われなくてよいので、部分帯域の選択に関する処理を低減できる。
【0120】
なお、他セルからの干渉電力の測定には、高精度な測定が行われなくてもよい。よって、例えば、他セルからの干渉電力の測定を省略することにより、基地局100の処理負荷を軽減してもよい。
【0121】
以上、本実施の形態にかかる基地局100及び端末200の動作例について説明した。
【0122】
本実施の形態では、セル間干渉制御における部分帯域の選択において、例えば、基地局100は、複数の分散アンテナのうち一部の分散アンテナ(例えば、セル端端末用の分散アンテナ)を用いて複数の帯域(例えば、部分帯域)において参照信号(例えば、SRS)を受信し、参照信号を用いた測定の結果に基づいて、複数の帯域の何れを端末200に割り当てるかを決定してよい。これにより、例えば、端末200から基地局100へ受信品質に関する情報をフィードバックしなくてよいので、上り回線におけるオーバヘッドを低減できる。
【0123】
また、セル間干渉制御において、基地局100は、例えば、上り回線の参照信号に基づいて測定する干渉電力に基づいて、部分帯域を自律的に選択する。これにより、基地局100は、例えば、基地局間(又は、セル間)において部分帯域に関する干渉情報を交換しなくてよいので、基地局間のトラヒックの増大を抑制できる。
【0124】
また、本実施の形態では、基地局100は、セル内に形成するクラスタ(換言すると、アンテナグループ)内において直交するリソースを割り当てたSRSに基づいてチャネル推定を行い、複数のクラスタにおいて直交するリソースに割り当てられるSRSに基づいて干渉測定を行い、チャネル推定及び干渉測定の結果に基づいて、送信ウェイトの生成を制御する。
【0125】
このように、協調送受信における送信ウェイトの生成において、チャネル推定値を測定するためのSRSリソースがクラスタ内において直交し、クラスタ間において共用される、または、干渉電力を測定するためのSRSリソースがクラスタ間において直交し、クラスタ内において共用されることにより、セル内の全ての参照信号のリソースを直交させなくてよいので、参照信号のオーバヘッドを低減できる。
【0126】
(実施の形態3)
本実施の形態に係る基地局及び端末の構成は、実施の形態1の構成と同様でよい。
【0127】
実施の形態2では、分散MIMO協調送受信におけるDL送信ウェイト生成に用いるDL干渉電力の測定(又は、チャネル推定)に、ULの参照信号であるSRSを使用する場合について説明した。この場合、測定されるULの干渉電力と、端末200へのDLの干渉電力との間に誤差が生じる場合があり得る。誤差が生じる場合には、送信ウェイト生成の精度が低減し得る。
【0128】
そこで、本実施の形態では、実施の形態2における送信ウェイト生成時の他クラスタからの干渉電力測定に対して、実施の形態1におけるDLの参照信号であるCSI-RSを用いる方法を適用する場合について説明する。この方法により、分散MIMO協調送受信における干渉電力の測定精度を向上できる。
【0129】
本実施の形態では、図5に示す基地局100の制御部101、通信部102及び測定部103におけるセル間干渉制御に関する処理は、実施の形態2と同様でよい。また、図5に示す基地局100の制御部101、通信部102及び測定部103における送受信ウェイトの生成に関する処理は、実施の形態1と同様でよい。
【0130】
同様に、本実施の形態では、図6に示す端末200の制御部201、通信部202及び測定部203におけるセル間干渉制御に関する処理は、実施の形態2と同様でよい。また、図6に示す端末200の制御部201、通信部202及び測定部203における送受信ウェイトの生成に関する処理は、実施の形態1と同様でよい。
【0131】
図14は、基地局100(例えば、分散アンテナ)及び端末200の動作例を示すシーケンス図である。なお、図14において、実施の形態1(図7)及び実施の形態2(図12)と同様の動作には同一の符号を付す。
【0132】
図14に示すように、セル間干渉制御の処理では、例えば、実施の形態2と同様、部分帯域は、UL-RS(例えば、SRS)を用いた干渉電力測定に基づいて選択されてよい。
【0133】
また、図14に示すように、協調送受信制御の処理において、DL干渉電力は、実施の形態1と同様に、DL-RS(例えば、CSI-RS)に基づいて測定され、DLのチャネル推定は、実施の形態2と同様に、UL-RS(SRS)に基づいて行われてよい。
【0134】
例えば、協調送受信制御において、干渉電力測定の周期(又は、頻度)は、DL送信ウェイトの更新周期(又は、更新頻度)と比較して低頻度で十分である。このため、例えば、CSI-RS測定による端末200から基地局100への干渉電力に関する情報のフィードバック量は、実施の形態1と比較して低減できる。
【0135】
このように、協調送受信制御(例えば、DL送信ウェイトの生成)では、例えば、チャネル推定のための参照信号に上りリンクの参照信号が使用され、干渉電力の測定のための参照信号に下りリンクの参照信号が使用される。これにより、基地局100は、実際の下り回線の状況に応じた干渉電力に基づいてDL送信ウェイトを生成できるので、送信ウェイト生成の精度を向上できる。
【0136】
なお、基地局100は、例えば、他セルを含む分散アンテナの位置に関する情報を事前に取得し、基地局100に対応するセル内の各端末200の位置情報、及び、分散アンテナの位置情報に基づいて、パスロスを算出することにより、DLの干渉電力を推定してもよい。これにより、DL CSI-RSによるDL干渉電力測定を省くことができ、CSI-RSによるオーバヘッドを低減できる。
【0137】
また、本実施の形態において、DL-RS(例えば、CSI-RS)及びUL-RS(例えば、SRS)は、図8に示すように同一スロット内に割り当てられてもよく、異なるスロットにそれぞれ割り当てられてもよい。また、例えば、DL-RS及びUL-RSの送信周期が異なってもよい。
【0138】
(実施の形態4)
本実施の形態に係る基地局及び端末の構成は、実施の形態1の構成と同様でよい。
【0139】
実施の形態1~3では、分散MIMO協調送受信における送信ウェイトの生成では、DL送信ウェイトが先に生成され、その後にUL送信ウェイトが生成される例について説明した。
【0140】
本実施の形態では、分散MIMO協調送受信における送信ウェイトの生成において、UL送信ウェイトが先に生成され、その後にDL送信ウェイトが生成される例について説明する。
【0141】
本実施の形態では、図5に示す基地局100の制御部101、通信部102及び測定部103におけるセル間干渉制御に関する処理は、実施の形態1と同様でもよく、実施の形態2と同様でもよい。また、図5に示す基地局100の制御部101、通信部102及び測定部103における送受信ウェイトの生成に関する処理の順序は、実施の形態1における処理の順序と異なる。例えば、制御部101は、UL受信ウェイトを先に生成し、その後にDL送信ウェイトを生成してよい。
【0142】
同様に、本実施の形態では、図6に示す端末200の制御部201、通信部202及び測定部203におけるセル間干渉制御に関する処理は、実施の形態1と同様でもよく、実施の形態2と同様でもよい。また、図6に示す端末200の制御部201、通信部202及び測定部203における送受信ウェイトの生成に関する処理の順序は、実施の形態1における処理の順序と異なる。例えば、制御部201は、UL送信ウェイトを先に生成し、その後にDL受信ウェイトを生成してよい。
【0143】
図15は、基地局100(例えば、分散アンテナ)及び端末200の動作例を示すシーケンス図である。なお、図15において、実施の形態1(図7)及び実施の形態2(図12)と同様の動作には同一の符号を付す。
【0144】
例えば、図15に示すセル間干渉制御では、基地局100及び端末200は、実施の形態2と同様の動作を行ってよい。なお、セル間干渉制御は、これに限定されず、例えば、実施の形態1と同様のセル間干渉制御が適用されてもよい。
【0145】
また、図15に示す協調送受信制御では、例えば、実施の形態1及び実施の形態3と同様に、基地局100がDL-RS(例えば、CSI-RS)を送信する(S113-1)。端末200は、CSI-RS(例えば、ZP-CSI-RS)を用いてDL干渉電力を測定し(S114)、CSI-RS(例えば、NZP-CSI-RS)を用いてチャネル推定を行う(S115)。そして、端末200は、例えば、少なくともチャネル推定値に基づいて、UL送信ウェイトを生成する(S315)。
【0146】
端末200は、DL干渉電力に関する情報、及び、UL-RS(例えば、DMRS)を基地局100へ送信する(S316)。なお、UL-RSには、例えば、UL送信ウェイトが乗算されてもよい。
【0147】
基地局100は、例えば、UL DM-RSを用いて、UL干渉電力測定(S123)、及び、チャネル推定を行い(S124)、MMSE規範に基づくUL受信ウェイトを生成してよい(S125)。なお、基地局100におけるUL受信ウェイト生成時に用いるUL干渉電力は、端末200から送信されるUL-RS(SRS)により算出されてもよい。
【0148】
また、基地局100は、端末200から受信したDL干渉電力情報、及び、UL DM-RSを用いたチャネル推定結果に基づいて、DL送信ウェイトを生成する(S317)。
【0149】
基地局100は、DL-RS(例えば、DMRS)を端末200へ送信する(S118)。なお、DL-RSには、例えば、DL送信ウェイトが乗算されてもよい。
【0150】
端末200は、例えば、DL DM-RSに基づいてチャネル推定を行い(S119)、DL受信ウェイトを生成する(S120)。
【0151】
このように、協調送受信制御では、例えば、チャネル推定及び干渉電力測定のための参照信号に下りリンクのCSI-RSが使用される。これにより、端末200は、例えば、CSI-RSを用いたチャネル推定値に基づいてUL送信ウェイトを生成できる。また、端末200は、例えば、CSI-RSを用いた干渉電力に関する情報をフィードバックし、基地局100は、フィードバックされる干渉電力に関する情報に基づいて、UL受信ウェイト及びDL送信ウェイトを生成できる。これにより、例えば、実施の形態1(例えば、図7)と比較して、端末200から基地局100へフィードバックする情報(例えば、DLチャネル推定値)を削減できるので、シグナリングのオーバヘッドを低減できる。
【0152】
また、本実施の形態によれば、基地局100は、CSI-RSにより測定されたDL干渉電力に関する情報、及び、UL DM-RSに基づいて、DL送信ウェイトとともに、UL受信ウェイトを生成可能である。これにより、例えば、基地局100は、実施の形態1(例えば、図7)のように、DL DM-RS(例えば、DL送信ウェイトが乗算されたDM-RS)を送信した後に、UL-DM-RSを受信し、UL受信ウェイトを生成しなくてよいので、送受信ウェイトの生成処理を簡易化できる。
【0153】
以上、本開示の各実施の形態について説明した。
【0154】
なお、上述した各実施の形態では、一例として、干渉制御(例えば、セル間干渉制御)、及び、協調送受信制御の双方を行う場合について説明したが、セル間干渉制御、及び、協調MIMO送受信は、独立に制御可能である。例えば、基地局100及び端末200は、各実施の形態のセル間干渉制御、及び、各実施の形態の協調送受信制御を別々に組み合わせてもよい。また、基地局100及び端末200は、例えば、セル間干渉制御及び協調送受信制御の何れか一方を適用し、他方を適用しなくてもよい。
【0155】
また、例えば、協調MIMO送受信において、干渉電力の測定、及び、チャネル推定のそれぞれに使用される参照信号は、DL-RS(例えば、CSI-RS)でもよく、UL-RS(SRS)でもよい。
【0156】
また、上述した各実施の形態では、下り回線の参照信号の一例としてCSI-RSについて説明し、上り回線の参照信号の一例としてSRSについて説明したが、参照信号は、CSI-RS及びSRSに限定されず、他の参照信号でもよい。
【0157】
また、上述した各実施の形態では、一例として、図8に示すフレームフォーマットについて説明したが、これに限定されず、他のフレームフォーマットでもよい。
【0158】
また、上述した各実施の形態における各パラメータの設定は一例であって限定されない。例えば、セル数、部分帯域数は3個に限らず、他の値でもよい。また、例えば、各部分帯域の帯域幅は同じでもよく、異なってもよい。また、例えば、各セルに設定される最上位部分帯域の数(部分帯域数)は異なってもよい。また、例えば、図8に示すように、参照信号(例えば、図8ではCSI-RS)が割り当てられるリソースは、周波数領域の複数のリソースに限らず、例えば、時間領域のリソースでもよい。
【0159】
また、基地局100の機能は、例えば、Central Unit(CU)、Distributed Unit(DU)及びRadio Unit(RU)といった機能モジュールに分離されてもよい。例えば、基地局100の制御部101は、CU又はDUに含まれ、通信部102(例えば、分散アンテナを含む)は、RUに含まれてもよい。なお、基地局100の機能(各構成部)の分配は、これに限定されず、他の機能分配でもよい。例えば、DUは、Radio Link Control(RLC)機能、MAC機能、及び、High-PHY機能を備え、RUは、Low-PHY機能、及びRF機能を備えてもよい。または、例えば、DUは、RLC機能及びMAC機能を備え、RUは、PHY(例えば、High-PHY機能、Low-PHY機能を含む)、及びRF機能を備えてもよい。
【0160】
また、上述した実施の形態において、時間リソースの単位は、サブフレーム、スロット又はシンボルといった時間リソース単位でもよく、他の時間リソース単位でもよい。また、上述した実施の形態において、周波数リソースの単位は、BWP、RB又はPRBといった周波数リソース単位でもよく、他の周波数リソース単位でもよい。
【0161】
また、上述した実施の形態における「・・・部」という表記は、「・・・回路(circuitry)」、「・・・デバイス」、「・・・ユニット」、又は、「・・・モジュール」といった他の表記に置換されてもよい。
【0162】
(制御信号)
本開示において、本開示の一実施例に関連する下り制御信号(又は、下り制御情報)は、例えば、物理層のPhysical Downlink Control Channel(PDCCH)において送信される信号(又は、情報)でもよく、上位レイヤのMedium Access Control Control Element(MAC CE)又はRadio Resource Control(RRC)において送信される信号(又は、情報)でもよい。また、信号(又は、情報)は、下り制御信号によって通知される場合に限定されず、仕様(又は、規格)において予め規定されてもよく、基地局及び端末に予め設定されてもよい。
【0163】
本開示において、本開示の一実施例に関連する上り制御信号(又は、上り制御情報)は、例えば、物理層のPUCCHにおいて送信される信号(又は、情報)でもよく、上位レイヤのMAC CE又はRRCにおいて送信される信号(又は、情報)でもよい。また、信号(又は、情報)は、上り制御信号によって通知される場合に限定されず、仕様(又は、規格)において予め規定されてもよく、基地局及び端末に予め設定されてもよい。また、上り制御信号は、例えば、uplink control information(UCI)、1st stage sidelink control information(SCI)、又は、2nd stage SCIに置き換えてもよい。
【0164】
(基地局)
本開示の一実施例において、基地局は、Transmission Reception Point(TRP)、クラスタヘッド、アクセスポイント、Remote Radio Head(RRH)、eNodeB (eNB)、gNodeB(gNB)、Base Station(BS)、Base Transceiver Station(BTS)、親機、ゲートウェイなどでもよい。また、サイドリンク通信では、基地局の代わりに端末としてもよい。また、基地局の代わりに、上位ノードと端末の通信を中継する中継装置であってもよい。また、路側器であってもよい。
【0165】
(上りリンク/下りリンク/サイドリンク)
本開示の一実施例は、例えば、上りリンク、下りリンク、及び、サイドリンクの何れに適用してもよい。例えば、本開示の一実施例を上りリンクのPhysical Uplink Shared Channel(PUSCH)、Physical Uplink Control Channel(PUCCH)、Physical Random Access Channel(PRACH)、下りリンクのPhysical Downlink Shared Channel(PDSCH)、PDCCH、Physical Broadcast Channel(PBCH)、又は、サイドリンクのPhysical Sidelink Shared Channel(PSSCH)、Physical Sidelink Control Channel(PSCCH)、Physical Sidelink Broadcast Channel(PSBCH)に適用してもよい。
【0166】
なお、PDCCH、PDSCH、PUSCH、及び、PUCCHそれぞれは、下りリンク制御チャネル、下りリンクデータチャネル、上りリンクデータチャネル、及び、上りリンク制御チャネルの一例である。また、PSCCH、及び、PSSCHは、サイドリンク制御チャネル、及び、サイドリンクデータチャネルの一例である。また、PBCH及びPSBCHは報知(ブロードキャスト)チャネル、PRACHはランダムアクセスチャネルの一例である。
【0167】
(データチャネル/制御チャネル)
本開示の一実施例は、例えば、データチャネル及び制御チャネルの何れに適用してもよい。例えば、本開示の一実施例におけるチャネルをデータチャネルのPDSCH、PUSCH、PSSCH、又は、制御チャネルのPDCCH、PUCCH、PBCH、PSCCH、PSBCHの何れかに置き換えてもよい。
【0168】
(参照信号)
本開示の一実施例において、参照信号は、例えば、基地局及び移動局の双方で既知の信号であり、Reference Signal(RS)又はパイロット信号と呼ばれることもある。参照信号は、Demodulation Reference Signal(DMRS)、Channel State Information - Reference Signal(CSI-RS)、Tracking Reference Signal(TRS)、Phase Tracking Reference Signal(PTRS)、Cell-specific Reference Signal(CRS)、又は、Sounding Reference Signal(SRS)の何れでもよい。
【0169】
(時間間隔)
本開示の一実施例において、時間リソースの単位は、スロット及びシンボルの1つ又は組み合わせに限らず、例えば、フレーム、スーパーフレーム、サブフレーム、スロット、タイムスロットサブスロット、ミニスロット又は、シンボル、Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM)シンボル、Single Carrier - Frequency Division Multiplexing(SC-FDMA)シンボルといった時間リソース単位でもよく、他の時間リソース単位でもよい。また、1スロットに含まれるシンボル数は、上述した実施の形態において例示したシンボル数に限定されず、他のシンボル数でもよい。
【0170】
(周波数帯域)
本開示の一実施例は、ライセンスバンド、アンライセンスバンドのいずれに適用してもよい。
【0171】
(通信)
本開示の一実施例は、基地局と端末との間の通信(Uuリンク通信)、端末と端末との間の通信(Sidelink通信)、Vehicle to Everything(V2X)の通信のいずれに適用してもよい。例えば、本開示の一実施例におけるチャネルをPSCCH、PSSCH、Physical Sidelink Feedback Channel(PSFCH)、PSBCH、PDCCH、PUCCH、PDSCH、PUSCH、又は、PBCHの何れかに置き換えてもよい。
【0172】
また、本開示の一実施例は、地上のネットワーク、衛星又は高度疑似衛星(HAPS:High Altitude Pseudo Satellite)を用いた地上以外のネットワーク(NTN:Non-Terrestrial Network)のいずれに適用してもよい。また、本開示の一実施例は、セルサイズの大きなネットワーク、超広帯域伝送ネットワークなどシンボル長やスロット長に比べて伝送遅延が大きい地上ネットワークに適用してもよい。
【0173】
(アンテナポート)
本開示の一実施例において、アンテナポートは、1本又は複数の物理アンテナから構成される論理的なアンテナ(アンテナグループ)を指す。例えば、アンテナポートは必ずしも1本の物理アンテナを指すとは限らず、複数のアンテナから構成されるアレイアンテナ等を指すことがある。例えば、アンテナポートが何本の物理アンテナから構成されるかは規定されず、端末局が基準信号(Reference signal)を送信できる最小単位として規定されてよい。また、アンテナポートはプリコーディングベクトル(Precoding vector)の重み付けを乗算する最小単位として規定されることもある。
【0174】
本開示はソフトウェア、ハードウェア、又は、ハードウェアと連携したソフトウェアで実現することが可能である。上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、部分的に又は全体的に、集積回路であるLSIとして実現され、上記実施の形態で説明した各プロセスは、部分的に又は全体的に、一つのLSI又はLSIの組み合わせによって制御されてもよい。LSIは個々のチップから構成されてもよいし、機能ブロックの一部または全てを含むように一つのチップから構成されてもよい。LSIはデータの入力と出力を備えてもよい。LSIは、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
【0175】
集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路、汎用プロセッサ又は専用プロセッサで実現してもよい。また、LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。本開示は、デジタル処理又はアナログ処理として実現されてもよい。
【0176】
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
【0177】
本開示における基地局と通信する端末(UE)には、通信機能を持つあらゆる種類の装置、デバイス、システム(通信装置と総称)が含まれる。通信装置は無線送受信機(トランシーバー)と処理/制御回路を含んでもよい。無線送受信機は受信部と送信部、またはそれらを機能として、含んでもよい。無線送受信機(送信部、受信部)は、RF(Radio Frequency)モジュールと1または複数のアンテナを含んでもよい。RFモジュールは、増幅器、RF変調器/復調器、またはそれらに類するものを含んでもよい。通信装置の、非限定的な例としては、電話機(携帯電話、スマートフォン等)、タブレット、パーソナル・コンピューター(PC)(ラップトップ、デスクトップ、ノートブック等)、カメラ(デジタル・スチル/ビデオ・カメラ等)、デジタル・プレーヤー(デジタル・オーディオ/ビデオ・プレーヤー等)、着用可能なデバイス(ウェアラブル・カメラ、スマートウオッチ、トラッキングデバイス等)、ゲーム・コンソール、デジタル・ブック・リーダー、テレヘルス・テレメディシン(遠隔ヘルスケア・メディシン処方)デバイス、通信機能付きの乗り物又は移動輸送機関(自動車、飛行機、船等)、及び上述の各種装置の組み合わせがあげられる。
【0178】
通信装置は、持ち運び可能又は移動可能なものに限定されず、持ち運びできない又は固定されている、あらゆる種類の装置、デバイス、システム、例えば、スマート・ホーム・デバイス(家電機器、照明機器、スマートメーター又は計測機器、コントロール・パネル等)、自動販売機、その他IoT(Internet of Things)ネットワーク上に存在し得るあらゆる「モノ(Things)」をも含む。
【0179】
通信には、セルラーシステム、無線LANシステム、通信衛星システム等によるデータ通信に加え、これらの組み合わせによるデータ通信も含まれる。
【0180】
また、通信装置には、本開示に記載される通信機能を実行する通信デバイスに接続又は連結される、コントローラやセンサー等のデバイスも含まれる。例えば、通信装置の通信機能を実行する通信デバイスが使用する制御信号やデータ信号を生成するような、コントローラやセンサーが含まれる。
【0181】
また、本開示には、上記の非限定的な各種装置と通信を行う、あるいはこれら各種装置を制御する、インフラストラクチャ設備、例えば、基地局、アクセスポイント、その他あらゆる装置、デバイス、システムが含まれる。
【0182】
本開示の一実施例に係る基地局は、複数のアンテナのうち一部のアンテナを用いて複数の帯域において参照信号を送信又は受信する通信回路と、前記参照信号を用いた測定の結果に基づいて、前記複数の帯域の何れを端末に割り当てるかを決定する制御回路と、を具備する。
【0183】
本開示の一実施例において、前記通信回路は、送信した下りリンクの前記参照信号を用いて前記端末が測定した結果を前記端末から受信する。
【0184】
本開示の一実施例において、前記通信回路は、前記端末から送信された上りリンクの前記参照信号を受信し、前記制御回路は、前記上りリンクの参照信号を用いて前記測定を行う。
【0185】
本開示の一実施例において、前記参照信号の割り当てリソースは、複数のセル間において異なる。
【0186】
本開示の一実施例に係る基地局は、セル内に形成するクラスタを構成するアンテナグループ内において直交するリソースを割り当てた第1の参照信号と、複数の前記アンテナグループ間において直交するリソースを割り当てた第2の参照信号とを用いた測定の結果に基づいて、送信ウェイトの生成を制御する制御回路と、前記送信ウェイトを用いて通信を行う通信回路と、を具備する。
【0187】
本開示の一実施例において、前記測定の結果は、前記第1の参照信号に基づくチャネル推定値、及び、前記第2の参照信号に基づく端末に対する干渉電力を含む。
【0188】
本開示の一実施例において、前記第1の参照信号および前記第2の参照信号は、下りリンクの参照信号であり、前記送信ウェイトは、前記下りリンクの送信ウェイトである。
【0189】
本開示の一実施例において、前記第1の参照信号および前記第2の参照信号は、上りリンクの参照信号であり、前記送信ウェイトは、下りリンクの送信ウェイトである。
【0190】
本開示の一実施例において、前記第1の参照信号は上りリンクの参照信号であり、前記第2の参照信号は下りリンクの参照信号であり、前記送信ウェイトは、下りリンクの送信ウェイトである。
【0191】
本開示の一実施例において、前記第1の参照信号および前記第2の参照信号は、下りリンクの参照信号であり、前記送信ウェイトは、上りリンクの送信ウェイトである。
【0192】
本開示の一実施例に係る端末は、セル内に形成するクラスタを構成するアンテナグループ内において直交するリソースをに割り当てた第1の参照信号と、複数の前記アンテナグループ間において直交するリソースを割り当てた第2の参照信号とを用いた測定の結果に基づいて、送信ウェイトの生成を制御する制御回路と、前記送信ウェイトを用いて通信を行う通信回路と、を具備する。
【0193】
本開示の一実施例に係る通信方法において、基地局は、複数のアンテナのうち一部のアンテナを用いて複数の帯域において参照信号を送信又は受信し、前記参照信号を用いた測定の結果に基づいて、前記複数の帯域の何れを端末に割り当てるかを決定する。
【0194】
本開示の一実施例に係る通信方法において、基地局は、セル内に形成するクラスタを構成するアンテナグループ内において直交するリソースを割り当てた第1の参照信号と、複数の前記アンテナグループ間において直交するリソースを割り当てた第2の参照信号とを用いた測定の結果に基づいて、送信ウェイトの生成を制御し、前記送信ウェイトを用いて通信を行う。
【0195】
本開示の一実施例に係る通信方法において、端末は、セル内に形成するクラスタを構成するアンテナグループ内において直交するリソースをに割り当てた第1の参照信号と、複数の前記アンテナグループ間において直交するリソースを割り当てた第2の参照信号とを用いた測定の結果に基づいて、送信ウェイトの生成を制御し、前記送信ウェイトを用いて通信を行う。
【産業上の利用可能性】
【0196】
本開示の一実施例は、無線通信システムに有用である。
【符号の説明】
【0197】
100 基地局
200 端末
101,201 制御部
102,202 通信部
103,203 測定部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15