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特開2022-139007半導体装置の製造方法および半導体装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022139007
(43)【公開日】2022-09-26
(54)【発明の名称】半導体装置の製造方法および半導体装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/12 20060101AFI20220915BHJP
   H01L 25/065 20060101ALI20220915BHJP
【FI】
H01L23/12 501P
H01L25/08 Y
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021039205
(22)【出願日】2021-03-11
(71)【出願人】
【識別番号】390022471
【氏名又は名称】アオイ電子株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100102314
【弁理士】
【氏名又は名称】須藤 阿佐子
(74)【代理人】
【識別番号】100123984
【弁理士】
【氏名又は名称】須藤 晃伸
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 敬史
(57)【要約】
【課題】半導体装置の配線で十分な導通が得られない可能性を低減する。
【解決手段】半導体装置の製造方法は、第1面に第1柱状電極が形成された第1半導体素子を、第1面の反対側の面を介して、基板面に配置することと、基板側柱状電極および第1柱状電極を第1封止材により封止することと、第1封止材の一部を除去し、基板側柱状電極の端部および第1柱状電極の端部を露出させることと、第1封止材に、めっきにより、基板側柱状電極および第1柱状電極とを電気的に接続するめっき層を形成することと、めっき層の一部を除去し、残存めっき層を形成することと、残存めっき層または残存めっき層に形成された金属層若しくは配線層に、第2半導体素子を接合することと、第2封止材を用いて、第1封止材と第2封止材が接するように、残存めっき層と第2半導体素子を封止することとを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板の一方の面である基板面に基板側柱状電極を形成することと、
第1面に第1柱状電極が形成された第1半導体素子を、前記第1面の反対側の面を介して、前記基板面の前記基板側柱状電極が形成されていない位置に配置することと、
前記基板側柱状電極および前記第1柱状電極を第1封止材により封止することと、
前記第1封止材の一部を除去し、前記基板側柱状電極の端部および前記第1柱状電極の端部を露出させることと、
前記第1封止材に、めっきにより、前記基板側柱状電極および前記第1柱状電極と電気的に接続されためっき層を形成することと、
前記めっき層の一部を除去し、残存めっき層を形成することと、
前記残存めっき層または前記残存めっき層に形成された金属層若しくは配線層に、第2半導体素子を接合することと、
第2封止材を用いて、前記第1封止材と前記第2封止材とが接するように、前記残存めっき層と前記第2半導体素子とを封止することと
を備える半導体装置の製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
前記第1柱状電極に接する前記残存めっき層の前記第1面に平行な断面の面積は、前記第1柱状電極が前記残存めっき層に接する面の面積よりも大きい、半導体装置の製造方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法において、
前記第1封止材の一部の除去では、レーザーにより前記第1封止材に開口部が形成され、前記基板側柱状電極の端部が露出する、半導体装置の製造方法。
【請求項4】
請求項1から3までのいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法において、
前記基板側柱状電極の端部および前記第1柱状電極の端部を露出させた後、露出された面に絶縁層を形成することなく、前記めっき層の形成が行われる、半導体装置の製造方法。
【請求項5】
請求項1から4までのいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法において、
前記第1半導体素子の端子と、前記第2半導体素子の端子とを電気的に接続する導通部分に沿った距離は、100μm以下である、半導体装置の製造方法。
【請求項6】
請求項1から5までのいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法において、
前記第2半導体素子の端子と、前記基板側柱状電極の前記基板面に接する面とを電気的に接続する導通部分に沿った距離は、500μm以下である、半導体装置の製造方法。
【請求項7】
第1面に第1柱状電極を備える第1半導体素子、および、第2面に複数の第2柱状電極を備える第2半導体素子を備える半導体装置であって、
前記第2面における前記第1面と向かい合う第1部分に形成された第2柱状電極と前記第1柱状電極とを電気的に接続する接続層と、
前記第2面における前記第1部分とは異なる第2部分に形成された第2柱状電極と前記半導体装置の外部とを電気的に接続する第3柱状電極と、
前記第1柱状電極および前記第3柱状電極を封止する第1封止材と、
前記第1封止材に接し、前記複数の第2柱状電極を封止する第2封止材とを備える半導体装置。
【請求項8】
請求項7に記載の半導体装置において、
前記第1柱状電極に接する前記接続層の前記第1面に平行な断面の面積は、前記第1柱状電極の前記接続層に接する面の面積よりも大きい、半導体装置。
【請求項9】
請求項7または8に記載の半導体装置において、
前記第3柱状電極は、前記第2面に平行な断面の面積が最も小さい部分が、前記第3柱状電極の両端以外の位置に存在する、半導体装置。
【請求項10】
請求項7から9までのいずれか一項に記載の半導体装置において、
前記第1封止材と前記第2封止材との間に、絶縁層が存在しない、半導体装置。
【請求項11】
請求項7から10までのいずれか一項に記載の半導体装置において、
前記第1半導体素子の端子と、前記第2半導体素子の端子とを電気的に接続する導通部分に沿った距離は、100μm以下である、半導体装置。
【請求項12】
請求項7から11までのいずれか一項に記載の半導体装置において、
前記第2半導体素子の端子と、外部接続端子の表面とを電気的に接続する導通部分に沿った距離は、500μm以下である、半導体装置。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置の製造方法および半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体装置の製造方法では、半導体素子の端子が配置されている面の反対側の面を介して、半導体素子を基板に配置し、端子に接続された電極に別の半導体素子を接合することが行われている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2019/0006315号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
半導体素子を基板に配置する際の位置ずれにより、半導体装置の配線で十分な導通が得られない場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)本発明の第1の態様によると、半導体装置の製造方法は、基板の一方の面である基板面に基板側柱状電極を形成することと、第1面に第1柱状電極が形成された第1半導体素子を、前記第1面の反対側の面を介して、前記基板面の前記基板側柱状電極が形成されていない位置に配置することと、前記基板側柱状電極および前記第1柱状電極を第1封止材により封止することと、前記第1封止材の一部を除去し、前記基板側柱状電極の端部および前記第1柱状電極の端部を露出させることと、前記第1封止材に、めっきにより、前記基板側柱状電極および前記第1柱状電極と電気的に接続されためっき層を形成することと、前記めっき層の一部を除去し、残存めっき層を形成することと、前記残存めっき層または前記残存めっき層に形成された金属層若しくは配線層に、第2半導体素子を接合することと、第2封止材を用いて、前記第1封止材と前記第2封止材が接するように、前記残存めっき層と前記第2半導体素子を封止することとを備える。
(2)本発明の第2の態様によると、半導体装置は、第1面に第1柱状電極を備える第1半導体素子、および、第2面に複数の第2柱状電極を備える第2半導体素子を備える半導体装置であって、前記第2面における前記第1面と向かい合う第1部分に形成された第2柱状電極と前記第1柱状電極とを電気的に接続する接続層と、前記第2面における前記第1部分とは異なる第2部分に形成された第2柱状電極と前記半導体装置の外部とを電気的に接続する第3柱状電極と、前記第1柱状電極および前記第3柱状電極を封止する第1封止材と、前記第1封止材に接し、前記複数の第2柱状電極を封止する第2封止材とを備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、半導体素子を基板に配置する際の位置ずれにより半導体装置の配線で十分な導通が得られない可能性を、低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、第1実施形態に係る半導体装置を模式的に示す断面図である。
図2図2は、図1の第1接続層211を模式的に示すL-L断面図である。
図3図3(A)~(D)は、第1実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための、各工程を模式的に示す断面図である。
図4図4(E)~(H)は、図3に続く工程を模式的に示す断面図である。
図5図5(I)~(K)は、図4に続く工程を模式的に示す断面図である。
図6図6は、変形例1における、第1半導体素子と第2半導体素子の配置を模式的に示す半導体装置の上面図である。
図7図7(A)は、図6のA-A断面図であり、図7(B)は、図6のB-B断面図である。
図8図8(A)は、変形例2の半導体装置における第1半導体素子と第2半導体素子の配置を模式的に示す上面図である。図8(B)は、変形例3の半導体装置における第1半導体素子と第2半導体素子の配置を模式的に示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
-第1実施形態-
以下では、適宜図面を参照しながら、第1実施形態の半導体装置の製造方法および半導体装置等について説明する。以下の実施形態において、特に言及がない限り、半導体装置の外部接続端子を備える面を半導体装置の底面とし、上下方向を当該底面に垂直な方向にとり、半導体装置の底面から内側へ向かう向きを上向きとする。また、以下の実施形態において、「接続する」の語は、接続された2つの物が導通可能である意味を含む。
【0009】
図1は、本実施形態の半導体装置の製造方法により製造される半導体装置1を模式的に示す概念図である。図1は、半導体装置1の底面Bに垂直な断面を、説明がしやすいような回路構成にして模式的に示す図である。以下では、半導体装置の底面Bに平行にXY平面をとり、XY平面に垂直な方向にZ軸をとり、図示している断面に平行にY軸をとり、Y軸に垂直にX軸をとる(座標系8参照)。
【0010】
半導体装置1は、第1層100と、第2層200とを備える。第1層100は、第1半導体素子10と、第3柱状電極12と、第1封止材15とを備える。第1半導体素子10は、第1柱状電極11を備える。第3柱状電極12は、内部接続部110と外部接続部120とを備える。第2層200は、第2半導体素子20と、第2封止材25と、接続層210と、はんだ層220とを備える。第2半導体素子20は、複数の第2柱状電極21を備える。接続層210は、第1接続層211と、第2接続層212と、第3接続層213とを備える。
【0011】
第1層100は、第1半導体素子10および第3柱状電極12が第1封止材15により封止されて得られた層である。第1封止材15は、複数の第1柱状電極11および複数の第3柱状電極12を含む各電極間を封止する。第1封止材15は、電極同士を絶縁する絶縁材であればその組成は特に限定されない。第1封止材15として、味の素ビルドアップフィルム(ABF)(登録商標)等の層間絶縁膜または、モールド樹脂等を用いることができる。
【0012】
第1半導体素子10および第2半導体素子20の種類は特に限定されない。第1半導体素子10の少なくとも一部の端子と第2半導体素子20の一部の端子は互いに接続される。第2半導体素子20の処理において第1半導体素子10に蓄えられたデータにアクセスする構成が好ましい。第1半導体素子10は、データを記憶するためのメモリーチップであり、第2半導体素子20は、CPU等の制御用IC(Integrated Circuit)であることが好ましい。半導体装置1では、第1半導体素子10の端子と第2半導体素子20の端子の間の距離を短くし、データのアクセスを速くすることができるため、上記のような構成にすることにより、半導体装置1による処理を速くすることができる。
【0013】
第1半導体素子10において、端子(不図示)が形成されている面を第1面S1とする。図1の例では、第1面S1に複数の第1柱状電極11が形成されている。図1の例では、第1面S1はXY平面に実質的に平行となっている。
【0014】
第1柱状電極11は、第1面S1に形成された第1半導体素子10の端子のそれぞれに接続されている。第1柱状電極11はその一端が第1半導体素子10の端子に接し、他端が接続層210に接している。第1柱状電極11は、銅等の金属によるめっき層であることが好ましく、柱状の電極であることがより好ましい。第1柱状電極11は、第1半導体素子10の端子と、再配線層を介して接続されてもよいが、第1半導体素子10と第2半導体素子20の端子間の距離を短くする観点からは、再配線層はないか、再配線層の配線経路は短いことが好ましい。
【0015】
複数の第1柱状電極11のうち、第1柱状電極11Aは、第2半導体素子20の端子(不図示)とそれぞれ接続されている。第1柱状電極11Aは、第2半導体素子20において端子(不図示)が形成されている面である第2面S2における、第1面S1と向かい合う部分(一点鎖線で囲まれた領域R1)に形成された第2柱状電極21Aと、第1接続層211およびはんだ層220を介し接続されている。第1柱状電極11Aは、その一端が第1半導体素子10の端子に、他端が第1接続層211に接している。図1の例では、第2面S2はXY平面に実質的に平行となっている。
【0016】
複数の第1柱状電極11のうち、第1柱状電極11Bは、一端が第1半導体素子10の端子に、他端が第2接続層212と接している。第1柱状電極11Bは、第2接続層212によるXY平面でのまたは立体的な配線層を介し、第2柱状電極21または第3柱状電極12等と接続されている。第1柱状電極11Bがこの他端を介し接続される端子等については特に限定されない。
【0017】
第3柱状電極12は、第1半導体素子10または第2半導体素子20と、半導体装置1の実装先の電極とを接続する。第3柱状電極12は、銅を含むことが好ましく、銅めっき層であることがより好ましい。本実施形態では、第3柱状電極12は、Z軸方向に沿って伸び底面Bに向かって径が短くなっていく内部接続部110と、略一定の径を有する柱状の外部接続部120とからなるが、特にこれに限定されない。本実施形態では、第3柱状電極12は、第2面S2に平行な断面の面積が最も小さい部分が、第3柱状電極12の両端以外の位置に存在する。外部接続部120は、外部接続端子として機能し、その下端が半導体装置1の底面Bの一部を構成する。外部接続部120の底面Bに露出している部分には、はんだボール9が形成されている。内部接続部110は、外部接続部120と接続層210とに接している。
なお、外部接続部120の底面Bから露出する面には、はんだボール9の代わりに、めっき等による酸化防止層が形成されていてもよい。
【0018】
複数の第3柱状電極12のうち、第3柱状電極12Aは、第2半導体素子20の端子とそれぞれ接続されている。第3柱状電極12Aは、第2面S2において上記領域R1以外の部分に形成された第2柱状電極21Bと、第3接続層213およびはんだ層220を介し接続されている。第3柱状電極12Aは、その一端がはんだボール9に、他端が第3接続層213に接している。
【0019】
複数の第3柱状電極12のうち、第3柱状電極12Bは、一端がはんだボール9に、他端が第2接続層212と接している。第3柱状電極12Bは、第2接続層212によるXY平面に沿ったまたは立体的な配線層を介し、第1柱状電極11Bまたは第2柱状電極21C等と接続されている。第3柱状電極12Bが第2接続層212を介し接続される端子等については特に限定されない。
【0020】
第2層200は、第2半導体素子20および接続層210が第2封止材25により封止されて得られた層である。第2封止材25は、複数の第2柱状電極21を含む各電極間を封止する。第2封止材25は、電極同士を絶縁する絶縁材であればその組成は特に限定されない。
【0021】
第2柱状電極21は、第2面S2に形成された第2半導体素子20の端子のそれぞれに接続されている。第2柱状電極21はその一端が第2半導体素子20の端子に接し、他端がはんだ層220に接している。第2柱状電極21は、銅等の金属によるめっき層であることが好ましく、柱状の電極であることがより好ましい。第2柱状電極21は、第2半導体素子20の端子と、再配線層を介して接続されてもよいが、第1半導体素子10と第2半導体素子20の端子間の距離を短くする観点からは、再配線層はないか、再配線層の配線は短いことが好ましい。
【0022】
複数の第2柱状電極21のうち、第2柱状電極21Aは、第1半導体素子10の端子とそれぞれ接続されている。第2柱状電極21Aは、第2面S2と向かい合う第1柱状電極11Aと、第1接続層211およびはんだ層220を介し接続されている。第2柱状電極21Aは、その一端が第2半導体素子20の端子に、他端が第1接続層211に接するはんだ層220に接している。
【0023】
複数の第2柱状電極21のうち、第2柱状電極21Bは、第2柱状電極21BにZ軸方向に向かい合う第3柱状電極12Aと接続されている。第2柱状電極21Bは、一端が第2半導体素子20の端子に、他端が第3接続層213に接するはんだ層220と接している。
【0024】
複数の第2柱状電極21のうち、第2柱状電極21Cは、一端が第2半導体素子20の端子に、他端が第2接続層212と接するはんだ層220に接している。第2柱状電極21Cは、第2接続層212によるXY平面に沿ったまたは立体的な配線層を介し、第1柱状電極11Bまたは第3柱状電極12B等と接続されている。第2柱状電極21Cがこの他端を介し接続される端子等については特に限定されない。
【0025】
接続層210は、第1柱状電極11、第2柱状電極21および第3柱状電極12から選択される2つの柱状電極の間を接続する。接続層210の組成は特に限定されないが、銅を含むことが好ましい。接続層210は、銅めっき層であることがより好ましい。接続層210のZ軸方向の厚さは、1μm~数十μmとすることができ、5μm~15μmが好ましく、例えば10μm程度とすることができる。
【0026】
第1接続層211は、第1柱状電極11Aと第2柱状電極21Aとを接続する層である。第1接続層211は、図中下側(Z軸マイナス側)において第1柱状電極11Aと接し、図中上側(Z軸プラス側)において、第2柱状電極21Aの端部に形成されたはんだ層220と接している。
【0027】
図2は、図1の第1接続層211の一例を模式的に示すL-L断面の一部を示す図である。上述の通り第1接続層211は第2封止材25により封止され囲まれている。図2には、第1接続層211と接続される第1柱状電極11Aの接合面のXY平面への投影を破線L11Aで示し、第1接続層211と接続される第2柱状電極21Aの接合面のXY平面への投影を一点鎖線L21Aで示した。ここで、接合面とは、第1柱状電極11Aまたは第2柱状電極21Aが第1接続層211に接する面である。
【0028】
図2の例では、破線L11Aと一点鎖線L21Aとは重なっていない。この第2柱状電極21Aの位置に対する第1柱状電極11Aの位置のずれは、第1半導体素子10を第1面S1の反対側の面を介して基板に配置するときの位置ずれに起因する。以下では、第1半導体素子10の当該面を介した基板への接着を適宜ダイボンディングと呼ぶ。図2における位置ずれは、もし第1接続層211がXY平面において第2柱状電極21Aと同程度の広がりしかもっていなかったとすれば、第1柱状電極11Aと第2柱状電極21Aとが第1接続層211を介して導通せず、あるいは導通が不十分な不良品が製造されてしまうことを意味する。
【0029】
本実施形態における第1接続層211の第1面S1に平行な断面の面積は、第1柱状電極11Aおよび第2柱状電極21Aそれぞれの第1面S1に平行な各断面の面積よりも大きくなるように形成するが、第1柱状電極11および第2柱状電極21が細密に形成している場合に隣り合う接続層210との干渉を避けるためには、第1接続層211の直径は第1柱状電極11Aおよび第2柱状電極21Aに対して1.2倍から1.5倍程度に収める事が好ましく、面積比では40%~130%大きいことが好ましい。あるいは、第1接続層211の第1面S1に平行な断面の面積は、ダイボンディングにおけるXY平面に平行な方向のばらつきに基づいて、第1柱状電極11Aと第2柱状電極21Aが導通し所望の製造効率を達成できるように設定され得る。
なお、第2接続層212および第3接続層213のいずれかまたは両方についても、導通を確保し、隣り合う接続層210との干渉を避ける観点から、直径を、接続される第1柱状電極11および第2柱状電極21に対して1.2倍から1.5倍程度に収める事が好ましく、面積比では40%~130%大きいことが好ましい。
【0030】
図2の例では、第1接続層211による効果を分かりやすく説明するため、第1柱状電極11Aと第2柱状電極21AとをXY平面に投影したときに重ならないとした。しかし、これは製造上のばらつきの一例を説明するものであり、第1柱状電極11Aと第2柱状電極21Aの第1接続層211に接する面をXY平面に投影したときに、重なる位置関係を有するものとして設計されることが好ましい。
【0031】
第1接続層211を介し接続される、第1半導体素子10の端子と、第2半導体素子20の端子とを接続する導通部分に沿った距離は、100μm以下であることが好ましい。当該距離が短い程、半導体装置1はより高速な処理が可能となる。製造における精度等の観点から、当該距離は適宜30μm以上とすることができる。
【0032】
図1に戻って、第3接続層213を介し接続される、第1半導体素子10の端子から外部接続部120が底面Bから露出する面までの導通部分に沿った距離は、500μm以下であることが好ましい。当該距離が短い程、半導体装置1は外部とのより高速なデータの授受が可能となる。製造における精度等の観点から、当該距離は適宜200μm以上とすることができる。
【0033】
はんだ層220は、はんだとして第2半導体素子20と接続層210とを固定可能であれば特に限定されない。はんだ層220は、フリップチップボンディング用のはんだであることが好ましい。
【0034】
(半導体装置1の製造方法)
図3から図5は、半導体装置1の製造方法の流れを説明するための、半導体装置1の製造における中間体1000のYZ断面を模式的に示す図である。座標系8は、図3(A)にしか示していないが図3から図5までの各図において同様の位置関係である。図3(A)~(D)、図4(E)~(H)、図5(I)~(K)は工程順に示されている。通常、1つの基板SB上に複数の半導体装置1が同時に形成されるが、図3から図5ではわかりやすくするため1つの半導体装置1についてのみ示す。
【0035】
図3(A)は、半導体装置1の製造における第1工程の説明として、基板SBの基板面S10に柱状電極である外部接続部120を形成することを模式的に示す図である。図3(A)の例では、基板SBは、支持基板Cとシード層SLを含み、支持基板Cとシード層SLの間に不図示の剥離層が形成されている。剥離層は、支持基板Cを剥離するための層である。支持基板Cには銅板を使用するが、基板SBの上方に外部接続部120を形成できれば素材は特に限定されず、ガラス基板を用いてもよい。
【0036】
外部接続部120を形成する方法は特に限定されない。例えば、シード層SLに外部接続部120に対応したパターンのレジストを形成し、銅めっきを行い、レジストを除去することで、外部接続部120を形成することができる。
【0037】
図3(B)は、半導体装置1の製造における第2工程を説明するための、中間体1000の概念図である。この第2工程では、第1半導体素子10を基板SBに配置する。第1半導体素子10は、半導体素子本体の第1面S1にある各端子に第1柱状電極11が形成され個片化されたものである。第1半導体素子10は、ダイボンディング用接着剤等を用い、第1面S1の反対側の面を介して、基板面S10の外部接続部120が形成されていない位置に接着される。
【0038】
図3(C)は、半導体装置1の製造における第3工程を説明するための、中間体1000の概念図である。この第3工程では、第1半導体素子10が第1封止材15により封止される。封止の方法は特に限定されず、例えばコンプレッションモールド等により行うことができる。この封止により、第1柱状電極11および基板側の柱状電極である外部接続部120が第1封止材15により封止される。
【0039】
図3(D)は、半導体装置1の製造における第4工程を説明するための、中間体1000の概念図である。この第4工程では、第1封止材15を、第1柱状電極11の上面が第1封止材15から露出するまで研磨する。
なお、第1封止材15上にレーザーを照射し、第1柱状電極11および外部接続部120の端部の少なくとも一部を露出する開口部を第1封止材15に形成してもよい。この方法は、特に第1柱状電極11のZ軸方向プラス側先端と、外部接続部120のZ軸方向プラス側の先端が略同じ高さの場合には効率的である。
【0040】
図4(E)は、半導体装置1の製造における第5工程を説明するための、中間体1000の概念図である。この第5工程では、第1封止材15に開口部を形成し、外部接続部120を露出させる。第4工程と第5工程により、第1封止材15の一部が除去され、第1柱状電極11の端部と外部接続部120の端部が露出される。第5工程では、Z軸プラス側からマイナス側へレーザーを照射することにより、第1封止材15において、各外部接続部120の対応するXY平面上の位置に開口部である孔Vが形成される。レーザーによる加工特性上、孔Vは、Z軸方向に沿ってマイナス側に向かうにつれ径が小さくなり、例えば円錐台状となる。
【0041】
図4(F)は、半導体装置1の製造における第6工程を説明するための、中間体1000の概念図である。この第6工程では、第1封止材15に、銅等のめっきにより、外部接続部120および第1柱状電極11と接続された第1めっき層P1が形成される。第6工程では、無電解めっきにより第1封止材15の上面および孔Vの側面、第1柱状電極11の上面ならびに外部接続部120の上面を銅めっきすることができる。
【0042】
図4(G)は、半導体装置1の製造における第7工程を説明するための、中間体1000の概念図である。この第7工程では、第6工程で形成された第1めっき層P1の上に、レジスト層RTおよび第2めっき層P2を形成する。例えば、まず、ドライフィルム状のフォトレジスト材を第1めっき層P1の上にラミネートし、接続層210のパターンに基づくパターンでフォトマスクにより露光し、現像する。第1めっき層P1をシード層として電解めっきを行いレジスト層RTの開口部を少なくとも一部埋める高さまで第2めっき層P2が形成される。第1めっき層P1と第2めっき層P2を合わせためっき層を、めっき層Pと呼ぶ。
【0043】
図4(H)は、半導体装置1の製造における第8工程を説明するための、中間体1000の概念図である。第8工程では、残存めっき層Rが形成される。第1封止材15の上方において、めっき層Pの一部を除去し、残存めっき層Rである接続層210を形成する。めっき層Pの一部を除去する方法は特に限定されず、エッチングによりめっき層Pを除去することができ、接続層210のパターンで残存めっき層Rが形成される。
【0044】
めっき層Pのうち孔V内部に形成される部分は、Z軸マイナス側へ向かうにつれ径が小さくなり、例えば円錐台状である、内部接続部110となる。内部接続部110と外部接続部120が第3柱状電極12を構成する。形成される接続層210の形状および大きさは、図2について説明したように、第1半導体素子10のダイボンディングにおいてXY平面に沿った方向の位置ずれが起きていたとしても、第1柱状電極11Aと第2柱状電極21Aの間が十分導通されるように設定される。
なお、電解めっきにより、任意のパターンの配線層または第2半導体素子20の接合を容易にするための金属層等を適宜形成することができる。
【0045】
図5(I)は、半導体装置1の製造における第9工程を説明するための、中間体1000の概念図である。第9工程では、第2半導体素子20の接合を行う。第9工程では、フリップチップボンディングにより、接続層210に、第2半導体素子20が接合される。第2半導体素子20は、例えば、C4(Controlled Collapse Chip Connection)により接続層210に搭載され、窒素雰囲気下でリフローすることにより接続層210と接合される。
【0046】
第2半導体素子20の接合により、第1接続層211と接続される第1柱状電極11が第1柱状電極11Aとなり、第1接続層211と接続される第2柱状電極21が第2柱状電極21Aとなる。Z軸方向に沿って向かい合う第2柱状電極21および第3柱状電極12はそれぞれ第2柱状電極21Bおよび第3柱状電極12Aとなり、これらの間を接続する接続層210は第3接続層213となる。第1接続層211および第3接続層213以外の接続層210は第2接続層212となり、第2接続層212に接続される第2柱状電極21および第3柱状電極12は、それぞれ第2柱状電極21Cおよび第3柱状電極12Bとなる。
なお、第2半導体素子20は、接続層210の他、接続層210に形成された金属層又は配線層に接合される構成にしてもよい。また、複数の接続層210の間等にチップコンデンサ等を配置してもよい。
【0047】
図5(J)は、半導体装置1の製造における第10工程を説明するための図である。第10工程では、第2封止材25により第2半導体素子20が封止される。封止の方法は特に限定されず、例えばコンプレッションモールド等により行うことができる。第9工程では、第1封止材15と第2封止材25が接するように、接続層210と第2柱状電極21が封止される。
【0048】
図5(K)は、半導体装置1の製造における第11工程を説明するための、中間体1000の概念図である。第11工程では、基板SBが除去される。除去の方法は特に限定されず、剥離またはエッチング等により行うことができる。基板SBが支持基板C、剥離層およびシード層SLを含む場合、剥離層を利用して支持基板Cを分離した後、エッチングによりシード層SLを除去することができる。
【0049】
第11工程の後は、外部接続部120が底面Bから露出する面にはんだボール9が形成された後、ダイシングブレード等を用いて個片化され、半導体パッケージとして構成された半導体装置1(図1)が完成する。
なお、はんだボール9の代わりに、外部接続部120に対し、ニッケル、パラジウム、金を用いためっき等により、単層あるいは複層の酸化防止層を形成してもよい。
【0050】
上述の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)本実施形態の半導体装置の製造方法は、基板SBの一方の面である基板面S10に基板側柱状電極(外部接続部120)を形成することと、第1面S1に第1柱状電極11が形成された第1半導体素子10を、第1面S1の反対側の面を介して、基板面S10の外部接続部120が形成されていない位置に配置することと、外部接続部120および第1柱状電極11を第1封止材15により封止することと、第1封止材15の一部を除去し、外部接続部120の端部および第1柱状電極11の端部を露出させることと、第1封止材15に、めっきにより、外部接続部120および第1柱状電極11を電気的に接続するめっき層Pを形成することと、めっき層Pの一部を除去し、残存めっき層Rを形成することと、残存めっき層Rまたは残存めっき層Rに形成された金属層若しくは配線層に、第2半導体素子20を接合することと、第2封止材25を用いて、第1封止材15と第2封止材25が接するように、残存めっき層Rと第2半導体素子20を封止することとを備える。これにより、第1半導体素子10を基板SBに配置する際の位置ずれにより半導体装置1の配線で十分な導通が得られない可能性を低減することができる。
【0051】
(2)本実施形態の半導体装置の製造方法において、第1柱状電極11に接する残存めっき層Rの第1面S1に平行な断面の面積は、第1柱状電極11が残存めっき層Rに接する面の面積よりも大きいとすることができる。これにより、より確実に、半導体装置1の配線で十分な導通が得られない可能性を低減することができる。
【0052】
(3)本実施形態の半導体装置の製造方法において、第1封止材15の一部の除去では、レーザーにより第1封止材15に開口部である孔Vが形成され、外部接続部120の端部が露出するようにできる。これにより、効率的に第3柱状電極12を形成することができる。
【0053】
(4)本実施形態の半導体装置の製造方法において、外部接続部120の端部および第1柱状電極11の端部を露出させた後、露出された面に絶縁層を形成することなく、めっき層Pの形成が行われ得る。これにより、当該絶縁層の形成を省略し、より効率的に半導体装置1を製造することができる。
【0054】
(5)本実施形態の半導体装置の製造方法において、第1半導体素子10の端子と、第2半導体素子20の端子とを電気的に接続する導通部分に沿った距離は、100μm以下とすることができる。これにより、半導体装置1は、より高速な処理が可能になる。
【0055】
(6)本実施形態の半導体装置の製造方法において、第2半導体素子20の端子と、第3柱状電極12の第1封止材15から露出する面とを電気的に接続する導通部分に沿った距離は、500μm以下であることができる。これにより、半導体装置1は、外部とのより高速なデータの授受が可能になる。
【0056】
(7)本実施形態に係る半導体装置は、第1面S1に第1柱状電極11を備える第1半導体素子10、および、第2面S2に複数の第2柱状電極21を備える第2半導体素子20を備える半導体装置1であって、第2面S2における第1面S1と向かい合う第1部分(領域R1)に形成された第2柱状電極21Aと第1柱状電極11Aとを電気的に接続する第1接続層211と、第2面S2における上記第1部分とは異なる第2部分に形成された第2柱状電極21と半導体装置1の実装先の基板とを電気的に接続する第3柱状電極12と、第1柱状電極11および第3柱状電極12を封止する第1封止材15と、第1封止材15に接し、複数の第2柱状電極21と複数の接続層210を封止する第2封止材25とを備える。これにより、より効率的に生産可能な半導体装置1を実現することができる。
【0057】
(8)本実施形態に係る半導体装置において、内部接続部110は、第2面S2に平行な断面の面積がZ軸にマイナスな方向に向かって徐々に小さくなる。これにより、内部接続部110が外部接続部120に接する面積が小さくなるため、第5工程において、第1封止材15から露出する第1柱状電極11を基準に第1封止材15にレーザーにより孔Vを形成する際に、多少のずれが生じていても問題なく導通を取ることができる。
【0058】
(9)本実施形態の半導体装置において、第1封止材15と第2封止材25との間に、絶縁層が存在しないとすることができる。これにより、当該絶縁層の形成を省略し、より効率的に半導体装置1を生産することができる。
【0059】
次のような変形例も本発明の範囲内であり、上述の実施形態と組み合わせることが可能である。以下の変形例において、上述の実施形態と同様の構造、機能を示す部位等に関しては、同一の符号で参照し、適宜説明を省略する。
【0060】
(変形例1)
上述の実施形態において、第2半導体素子20に対し、複数の第1半導体素子10が接続されていてもよい。
【0061】
図6は、本変形例の半導体装置2の構成を模式的に示す上面図である。半導体装置2は、2つの第1半導体素子10Aおよび10Bと、第2半導体素子20とを備える。図6では、半導体装置2の上面にある第2封止材25が示されている。半導体装置2内部の第1半導体素子10Aおよび10Bはそれぞれ一点鎖線で輪郭が示されている。半導体装置2内部の第2半導体素子20は、破線でその輪郭が示されている。
【0062】
図7(A)および7(B)は、本変形例の半導体装置2の構成を模式的に示す図6のA-A断面図およびB-B断面図である。第1半導体素子として10Aおよび10Bの2つがある他、各符号は、上述の実施形態と同様の部位を示すものとする。
【0063】
A-A断面では、第1半導体素子10Aまたは10Bと、第2半導体素子20とが対向して配置されている。A-A断面に示されているように、第1半導体素子10Aおよび10Bは、それぞれ第1柱状電極11Aを備え、第1柱状電極11Aは第1接続層211およびはんだ層220を介して第2柱状電極21Aに接続されている。B-B断面は第1半導体素子10Aまたは10Bを含まず、第1柱状電極11Aおよび第2柱状電極21Aは存在しない。図7(A)および7(B)において、第1半導体素子10Aまたは10Bと、第2半導体素子20とが向かい合っていない部分においては、上述の実施形態と同様、第1柱状電極11B、第2柱状電極21Bおよび21C、第2接続層212、第3接続層213、第3柱状電極12Aおよび12Bが配置されている。
なお、図6および7(A)(B)の各部の構成は一例にすぎず、各電極は、接続が可能な限り様々な配置をとることが可能である。
【0064】
(変形例2)
上述の変形例1では、1つの第2半導体素子20に2つの第1半導体素子10が接続されていたが、1つの第2半導体素子20に3以上の第1半導体素子10が接続されていてもよい。あるいは、1つの第1半導体素子10に2以上の第2半導体素子20が接続されていてもよい。
【0065】
図8(A)は、本変形例の半導体装置3の構成を模式的に示す上面図である。半導体装置3は、1つの第2半導体素子20と、4つの第1半導体素子10とを備える。図8(A)では、半導体装置3の上面にある第2封止材25が示されている。半導体装置3内部の4つの第1半導体素子10はそれぞれ一点鎖線で輪郭が示されている。半導体装置3内部の第2半導体素子20は、破線でその輪郭が示されている。図8(B)でも同様である。
【0066】
本変形例の半導体装置3では、上面視で四角形である第2半導体素子20の各辺に重なるように1つずつ第1半導体素子10が配置されている。これにより、第2半導体素子20の端子の位置と接続する第1半導体素子10との関係を簡明にすることができ、半導体装置3の設計が容易になる。
【0067】
(変形例3)
上述の変形例2では、上面視で四角形である第2半導体素子20の各辺に対応させて1つずつ第1半導体素子10を配置した。しかし、上面視で四角形の第2半導体素子20の当該四角形の各頂点に対応させて、第1半導体素子10を配置してもよい。
【0068】
図8(B)は、本変形例の半導体装置4の構成を模式的に示す上面図である。半導体装置4では、上面視で、各第1半導体素子10が、第2半導体素子20の各頂点と重なる構成となっている。半導体装置4では、例えば、上面視で四角形である第2半導体素子20の当該四角形の向かい合う2つの辺のそれぞれに、2つの第1半導体素子10が配置されている。これにより、半導体装置4をより小型化することができる。
【0069】
本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0070】
1,2,3,4…半導体装置、8…座標系、9…はんだボール、10,10A,10B…第1半導体素子、11,11A,11B…第1柱状電極、12,12A,12B…第3柱状電極、15…第1封止材、20…第2半導体素子、21,21A,21B,21C…第2柱状電極、25…第2封止材、100…第1層、110…内部接続部、120…外部接続部、200…第2層、210…接続層、211…第1接続層、212…第2接続層、213…第3接続層、220…はんだ層、1000…中間体、C…支持基板、P1…第1めっき層、P2…第2めっき層、P…めっき層、R…残存めっき層、R1…第2面のうち第1面と向かい合う部分、RT…レジスト層、S1…第1面、S2…第2面、S10…基板面、SB…基板、SL…シード層、V…孔。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8