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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022139219
(43)【公開日】2022-09-26
(54)【発明の名称】サーボバルブ及び流体装置
(51)【国際特許分類】
   F15B 13/043 20060101AFI20220915BHJP
【FI】
F15B13/043 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021039502
(22)【出願日】2021-03-11
(71)【出願人】
【識別番号】503405689
【氏名又は名称】ナブテスコ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】瀬畑 英紀
(72)【発明者】
【氏名】柴田 優
(72)【発明者】
【氏名】大塩 慧太朗
【テーマコード(参考)】
3H002
【Fターム(参考)】
3H002BA01
3H002BA02
3H002BB01
3H002BC01
3H002BC02
3H002BD04
3H002BE02
(57)【要約】
【課題】スリーブとスプールとの隙間を広げることなく、スプールをスムーズに移動させることができるサーボバルブ及び流体装置を提供する。
【解決手段】サーボバルブは、円筒状のスリーブ40と、スリーブ40の内部に位置して閉位置から移動することで流体の供給経路を開く円柱状のスプールと、スプールと連結してスプールを閉位置に留まらせるスプリングと、を備える。スリーブ40は、スプリングが貫通するための孔47Aが形成された孔形成部47と、スリーブ40が変形したときにおけるスプールの中心軸に対してスリーブ40の中心軸P1の変位がスリーブ40とスプールとの隙間未満とする溝48とを備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒状のスリーブと、
前記スリーブの内部に位置して閉位置から移動することで流体の供給経路を開く円柱状のスプールと、
前記スプールと連結して前記スプールを前記閉位置に留まらせるスプリングと、を備え、
前記スリーブは、
前記スプリングが貫通するための孔が形成された孔形成部と、
前記スリーブが変形したときにおける前記スプールの中心軸に対して前記スリーブの中心軸の変位が前記スリーブと前記スプールとの隙間未満とする変形抑制部と、を備える
サーボバルブ。
【請求項2】
前記変形抑制部は、前記スリーブの軸方向の中央に設けられる
請求項1に記載のサーボバルブ。
【請求項3】
前記変形抑制部は、前記孔が位置する側に設けられる溝を含む
請求項2に記載のサーボバルブ。
【請求項4】
前記変形抑制部は、前記孔が位置する側と反対側に設けられる補強部を含む
請求項2又は3に記載のサーボバルブ。
【請求項5】
円筒状のスリーブと、
前記スリーブの内部に位置する円柱状のスプールと、
前記スプールと連結して前記スプールを閉位置に留まらせるスプリングと、を備え、
前記スプールは、
前記スプリングを連結するための孔が形成された孔形成部と、
前記スプールが変形したときにおける前記スリーブの中心軸に対する前記スプールの中心軸の変位を前記スリーブと前記スプールとの隙間未満とする変形抑制部と、を備える
サーボバルブ。
【請求項6】
前記変形抑制部は、前記スプールの軸方向の中央に設けられる
請求項5に記載のサーボバルブ。
【請求項7】
前記変形抑制部は、前記孔が位置する側と反対側に設けられる凹部を含む
請求項6に記載のサーボバルブ。
【請求項8】
前記変形抑制部は、前記孔が位置する側に設けられる補強部を含む
請求項6又は7に記載のサーボバルブ。
【請求項9】
前記変形抑制部は、前記孔のある部分に接続されるシャフトの中心軸を前記孔のある側へ偏心させる
請求項6又は7に記載のサーボバルブ。
【請求項10】
円筒状のスリーブと、
前記スリーブの内部に位置して閉位置から移動することで流体の供給経路を開く円柱状のスプールと、
前記スプールと連結して前記スプールを前記閉位置に留まらせるスプリングと、を備え、
前記スリーブは、
前記スプリングが貫通するための第1孔が形成された第1孔形成部と、
前記スリーブが変形したときにおける前記スプールの中心軸に対して前記スリーブの中心軸の変位が前記スリーブと前記スプールとの隙間未満とする第1変形抑制部と、を備え、
前記スプールは、
前記スプリングを連結するための第2孔が形成された第2孔形成部と、
前記スプールが変形したときにおける前記スリーブの中心軸に対する前記スプールの中心軸の変位を前記スリーブと前記スプールとの隙間未満とする第2変形抑制部と、を備える
サーボバルブ。
【請求項11】
円筒状のスリーブと、前記スリーブの内部に位置して閉位置から移動することで流体の供給経路を開く円柱状のスプールと、前記スプールと連結して前記スプールを前記閉位置に留まらせるスプリングと、を備えるサーボバルブと、
前記スプールが前記スリーブの内部で移動されることで供給される流体によって駆動するアクチュエータと、を備え、
前記スリーブは、
前記スプリングが貫通するための孔が形成された孔形成部と、
前記スリーブが変形したときにおける前記スプールの中心軸に対して前記スリーブの中心軸の変位を前記スリーブと前記スプールとの隙間未満とする変形抑制部と、を備える
流体装置。
【請求項12】
円筒状のスリーブと、前記スリーブの内部に位置する円柱状のスプールと、前記スプールと連結して前記スプールを閉位置に留まらせるスプリングと、を備えるサーボバルブと、
前記スプールが前記スリーブの内部で移動されることで供給される流体によって駆動するアクチュエータと、を備え、
前記スプールは、
前記スプリングを連結するための孔が形成された孔形成部と、
前記スプールが変形したときにおける前記スリーブの中心軸に対する前記スプールの中心軸の変位を前記スリーブと前記スプールとの隙間未満とする変形抑制部と、を備える
流体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーボバルブ及び流体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載のようなサーボバルブは、スリーブ内にスプールが配置され、スリーブとスプールとがスプリングで連結されている。スプリングは、スプールを閉位置に留めさせる。サーボバルブは、スプールが閉位置から移動することで作動流体の供給経路が開く装置である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第2884907号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、サーボバルブは、圧力及び流量の変動時に安定した動作が求められるため、スプールのスムーズな移動が必要である。一方で、スリーブとスプールとの隙間は、内部漏洩の要求を満足させるため広げることが難しい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するサーボバルブは、円筒状のスリーブと、前記スリーブの内部に位置して閉位置から移動することで流体の供給経路を開く円柱状のスプールと、前記スプールと連結して前記スプールを前記閉位置に留まらせるスプリングと、を備え、前記スリーブは、前記スプリングが貫通するための孔が形成された孔形成部と、前記スリーブが変形したときにおける前記スプールの中心軸に対して前記スリーブの中心軸の変位が前記スリーブと前記スプールとの隙間未満とする変形抑制部と、を備える。
【0006】
上記構成によれば、スリーブにスプリングが貫通するための孔があることでスリーブの変形が円周上で同じではない。そのため、スリーブに変形抑制部を設けることで、スリーブの変形量をスリーブとスプールとの隙間未満とすることができる。よって、スリーブとスプールとの隙間を広げることなく、スプールをスムーズに移動させることができる。
【0007】
上記サーボバルブについて、前記変形抑制部は、前記スリーブの軸方向の中央に設けられることが好ましい。
上記サーボバルブについて、前記変形抑制部は、前記孔が位置する側に設けられる溝を含むことが好ましい。
【0008】
上記サーボバルブについて、前記変形抑制部は、前記孔が位置する側と反対側に設けられる補強部を含むことが好ましい。
上記課題を解決するサーボバルブは、円筒状のスリーブと、前記スリーブの内部に位置する円柱状のスプールと、前記スプールと連結して前記スプールを閉位置に留まらせるスプリングと、を備え、前記スプールは、前記スプリングを連結するための孔が形成された孔形成部と、前記スプールが変形したときにおける前記スリーブの中心軸に対する前記スプールの中心軸の変位を前記スリーブと前記スプールとの隙間未満とする変形抑制部と、を備える。
【0009】
上記構成によれば、スプールにスプリングを連結するための孔があることでスプールの変形が円周上で同じではない。そのため、スプールに変形抑制部を設けることで、スプールの変形量をスリーブとスプールとの隙間未満とすることができる。よって、スリーブとスプールとの隙間を広げることなく、スプールをスムーズに移動させることができる。
【0010】
上記サーボバルブについて、前記変形抑制部は、前記スプールの軸方向の中央に設けられることが好ましい。
上記サーボバルブについて、前記変形抑制部は、前記孔が位置する側と反対側に設けられる凹部を含むことが好ましい。
【0011】
上記サーボバルブについて、前記変形抑制部は、前記孔が位置する側に設けられる補強部を含むことが好ましい。
上記サーボバルブについて、前記変形抑制部は、前記孔のある部分に接続されるシャフトの中心軸を前記孔のある側へ偏心させることが好ましい。
【0012】
上記課題を解決するサーボバルブは、円筒状のスリーブと、前記スリーブの内部に位置して閉位置から移動することで流体の供給経路を開く円柱状のスプールと、前記スプールと連結して前記スプールを前記閉位置に留まらせるスプリングと、を備え、前記スリーブは、前記スプリングが貫通するための第1孔が形成された第1孔形成部と、前記スリーブが変形したときにおける前記スプールの中心軸に対して前記スリーブの中心軸の変位が前記スリーブと前記スプールとの隙間未満とする第1変形抑制部と、を備え、前記スプールは、前記スプリングを連結するための第2孔が形成された第2孔形成部と、前記スプールが変形したときにおける前記スリーブの中心軸に対する前記スプールの中心軸の変位を前記スリーブと前記スプールとの隙間未満とする第2変形抑制部と、を備える。
【0013】
上記構成によれば、スリーブにスプリングが貫通するための第1孔があることでスリーブの変形が円周上で同じではない。そのため、スリーブに第1変形抑制部を設けることで、スリーブの変形量をスリーブとスプールとの隙間未満とすることができる。また、スプールにスプリングを連結するための第2孔があることでスプールの変形が円周上で同じではない。そのため、スプールに第2変形抑制部を設けることで、スプールの変形量をスリーブとスプールとの隙間未満とすることができる。よって、スリーブとスプールとの隙間を広げることなく、スプールをスムーズに移動させることができる。
【0014】
上記課題を解決する流体装置は、円筒状のスリーブと、前記スリーブの内部に位置して閉位置から移動することで流体の供給経路を開く円柱状のスプールと、前記スプールと連結して前記スプールを前記閉位置に留まらせるスプリングと、を備えるサーボバルブと、前記スプールが前記スリーブの内部で移動されることで供給される流体によって駆動するアクチュエータと、を備え、前記スリーブは、前記スプリングが貫通するための孔が形成された孔形成部と、前記スリーブが変形したときにおける前記スプールの中心軸に対して前記スリーブの中心軸の変位を前記スリーブと前記スプールとの隙間未満とする変形抑制部と、を備える。
【0015】
上記構成によれば、スリーブにスプリングが貫通するための孔があることでスリーブの変形が円周上で同じではない。そのため、スリーブに変形抑制部を設けることで、スリーブの変形量をスリーブとスプールとの隙間未満とすることができる。よって、スリーブとスプールとの隙間を広げることなく、スプールをスムーズに移動させることができる。ひいてはアクチュエータをスムーズに駆動することができる。
【0016】
上記課題を解決する流体装置は、円筒状のスリーブと、前記スリーブの内部に位置する円柱状のスプールと、前記スプールと連結して前記スプールを閉位置に留まらせるスプリングと、を備えるサーボバルブと、前記スプールが前記スリーブの内部で移動されることで供給される流体によって駆動するアクチュエータと、を備え、前記スプールは、前記スプリングを連結するための孔が形成された孔形成部と、前記スプールが変形したときにおける前記スリーブの中心軸に対する前記スプールの中心軸の変位を前記スリーブと前記スプールとの隙間未満とする変形抑制部と、を備える。
【0017】
上記構成によれば、スプールにスプリングを連結するための孔があることでスプールの変形が円周上で同じではない。そのため、スプールに変形抑制部を設けることで、スプールの変形量をスリーブとスプールとの隙間未満とすることができる。よって、スリーブとスプールとの隙間を広げることなく、スプールをスムーズに移動させることができる。ひいてはアクチュエータをスムーズに駆動することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、スリーブとスプールとの隙間を広げることなく、スプールをスムーズに移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】サーボバルブを備えた流体装置の概略構成を示す概略図。
図2】サーボバルブのスリーブを示す斜視図。
図3】サーボバルブのスリーブを示す側面図。
図4】サーボバルブのスプールを示す斜視図。
図5】サーボバルブのスプールを示す側面図。
図6】サーボバルブのスリーブにスプールを組み付け状態を示す軸方向断面図。
図7】サーボバルブのスリーブとスプールとの隙間を示す横断面図。
図8】サーボバルブのスリーブの変形例を示す側面図。
図9】サーボバルブのスリーブの変形例を示す側面図。
図10】サーボバルブのスリーブの変形例を示す側面図。
図11】サーボバルブのスリーブの変形例を示す側面図。
図12】サーボバルブのスプールの変形例を示す側面図。
図13】サーボバルブのスプールの変形例を示す側面図。
図14】サーボバルブのスプールの変形例を示す側面図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図1図7を参照して、サーボバルブを備えた流体装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、流体装置1は、サーボバルブ2と、アクチュエータ70とを備えている。サーボバルブ2は、油圧によってアクチュエータ70の駆動を無段階に制御可能である。サーボバルブ2は、ノズル10と、レシーバ20と、トルクモータ30と、スプールバルブ4とを備えている。
【0021】
ノズル10は、流入口11及び吐出口12を備えている。流入口11には、作動流体を供給する供給源である第1ポンプ3が接続されている。ノズル10は、供給された作動流体を吐出口12からレシーバ20に吐出する。
【0022】
レシーバ20には、左流入口21及び右流入口22が形成されている。左流入口21及び右流入口22には、ノズル10の吐出口12から作動流体が流入する。レシーバ20には、左流路23及び右流路24が形成されている。左流路23は、左流入口21から左下方に延び、左流出口25で終端する。右流路24は、右流入口22から右下方に延び、右流出口26で終端する。左流出口25及び右流出口26は、レシーバ20の外面に形成され、スプールバルブ4に接続される。
【0023】
トルクモータ30は、左コイル31と、右コイル32と、上磁極片33と、下磁極片34と、磁性ロッド35とを備えている。上磁極片33は、略円筒状に形成されている。下磁極片34は、上磁極片33と同様に、略円筒状に形成されている。左コイル31は、上磁極片33と下磁極片34とに収容される。右コイル32は、上磁極片33と下磁極片34とに収容される。上磁極片33の下縁は、下磁極片34の上縁に対向する。磁性ロッド35は、略水平に延びる。磁性ロッド35の左端及び右端は、上磁極片33の下縁と下磁極片34の上縁との隙間に位置する。
【0024】
左コイル31及び右コイル32には、電流が供給される。このため、上磁極片33及び下磁極片34は、磁石として機能する。磁性ロッド35の左端が上磁極片33に引きつけられる一方で、磁性ロッド35の右端が下磁極片34に引きつけられるように電流が左コイル31及び右コイル32に供給されると、磁性ロッド35は時計回りに回転する。磁性ロッド35の左端が下磁極片34に引きつけられる一方で、磁性ロッド35の右端が上磁極片33に引きつけられるように電流が左コイル31及び右コイル32に供給されると、磁性ロッド35は反時計回りに回転する。
【0025】
スプールバルブ4には、2つの第2ポンプ5A及び第3ポンプ5Bと、タンク6とがそれぞれ接続されている。スプールバルブ4は、スリーブ40と、スプール50と、カンチレバースプリング60とを備えている。
【0026】
スリーブ40は、両端が閉じられた円筒状の部材である。スプール50は、円柱状の部材である。スプール50は、スリーブ40の内部に配置される。この結果、スリーブ40の内部に作動流体が流動する流動経路が形成される。カンチレバースプリング60は、ノズル10に結合され、スリーブ40の孔47Aを通って、スプール50に連結される。カンチレバースプリング60は、スプール50を閉位置に留まらせる力をスプール50に加える。スプール50が閉位置にあるとき、スプールバルブ4は、第2ポンプ5A及び第3ポンプ5Bからアクチュエータ70への作動流体の供給経路を遮断する。スプール50が閉位置から左側又は右側へ移動すると、スプールバルブ4は、第2ポンプ5A及び第3ポンプ5Bからアクチュエータ70への作動流体の供給経路を開く。
【0027】
スリーブ40には、7つのポート61~67が形成される。第1ポート61は、レシーバ20の左流出口25と接続され、左流出口25との間で作動流体が流通する。第2ポート62は、レシーバ20の右流出口26と接続され、右流出口26との間で作動流体が流通する。第2ポンプ5Aは、第3ポート63に接続され、作動流体を供給する。第3ポンプ5Bは、第4ポート64に接続され、作動流体を供給する。第5ポート65は、アクチュエータ70の左ポート73と接続され、左ポート73との間で作動流体が流通する。第6ポート66は、アクチュエータ70の右ポート74と接続され、右ポート74との間で作動流体が流通する。タンク6は、第7ポート67に接続され、作動流体を貯留する。
【0028】
スプール50は、4つの隔壁51,52,53,54と、連結シャフト55とを備える。連結シャフト55は、隔壁51,52,53,54を連結するとともに、略水平に延びる。第1隔壁51は、連結シャフト55の左端に形成される。第2隔壁52は、連結シャフト55の右端に形成される。第3隔壁53は、第1隔壁51と第2隔壁52との間に位置する。第4隔壁54は、第2隔壁52と第3隔壁53との間に位置する。
【0029】
4つの隔壁51,52,53,54は、スリーブ40の内部空間を5つのチャンバ41,42,43,44,45に仕切る。第1チャンバ41は、スリーブ40の内部の最も左に形成される。第2チャンバ42は、スリーブ40の内部の最も右に形成される。第3チャンバ43は、スリーブ40の内部の第1隔壁51と第3隔壁53との間に形成される。第4チャンバ44は、スリーブ40の内部の第2隔壁52と第4隔壁54との間に形成される。第5チャンバ45は、スリーブ40の内部の第3隔壁53と第4隔壁54との間に形成される。
【0030】
アクチュエータ70は、筐体71と、可動片72とを備えている。筐体71には、2つの左ポート73及び右ポート74が形成されている。アクチュエータ70の左ポート73は、スリーブ40の第5ポート65と接続され、第5ポート65との間で作動流体が流通する。アクチュエータ70の右ポート74は、スリーブ40の第6ポート66と接続され、第6ポート66との間で作動流体が流通する。
【0031】
可動片72は、隔壁72Aと、ロッド72Bとを備えている。隔壁72Aは、筐体71の内部空間を左チャンバ75と右チャンバ76とに仕切る。左ポート73は、左チャンバ75に繋がっている。右ポート74は、右チャンバ76に繋がっている。ロッド72Bは、隔壁72Aから右方向に延び、筐体71の外に突出している。ロッド72Bは、筐体71の外に配置された他の外部装置(図示略)に接続される。
【0032】
次に、図2及び図3を参照して、スリーブ40の構造を詳しく説明する。
図2及び図3に示すように、スリーブ40は、孔47Aが形成された孔形成部47を備えている。孔形成部47は、スリーブ40の軸方向の中央部46に設けられている。カンチレバースプリング60は、孔47Aを貫通する。孔形成部47の孔47Aは、図中の上方向に開口している。このため、孔形成部47は、スリーブ40の中心軸P1よりも図中上側に位置している。スリーブ40の軸方向の中央部46の外径は、中央部46以外の外径よりも短い。なお、孔47Aが第1孔に相当し、孔形成部47が第1孔形成部に相当する。
【0033】
スリーブ40の外周部において、孔形成部47と中央部46以外との間には、溝48が設けられている。すなわち、溝48は、スリーブ40の軸方向の中央部46に設けられている。溝48は、孔47Aが位置する側、言い換えれば中心軸P1よりも図中上側に設けられている。溝48は、孔形成部47よりも外径が短い部分である。ここで、孔形成部47と孔形成部47以外とが同じ外径で繋がっている場合、スリーブ40の中央部46は、孔形成部47が設けられた側、言い換えれば中心軸P1の上側の剛性が中心軸P1の下側の剛性よりも高くなる。そこで、スリーブ40の中心軸P1の上側の剛性が中心軸P1の下側の剛性に近づくように、溝48が設けられている。これにより、スリーブ40の中心軸P1の上下の剛性の差が小さくなることで、スリーブ40の変形が抑制される。なお、溝48が変形抑制部及び第1変形抑制部として機能する。剛性とは、力に対する変形(寸法変化)のしづらさの度合いである。
【0034】
次に、図4及び図5を参照して、スプール50の構造を詳しく説明する。
図4及び図5に示すように、スプール50は、孔57Aが形成された孔形成部57を備えている。孔形成部57は、スプール50の軸方向の中央部56に設けられている。カンチレバースプリング60は、孔57Aに連結される。孔形成部57の孔57Aは、図中の上方向に開口している。孔形成部57の外径は、連結シャフト55の外径よりも長い。なお、孔57Aが第2孔に相当し、孔形成部57が第2孔形成部に相当する。
【0035】
孔形成部57には、凹部58が設けられている。すなわち、凹部58は、スプール50の軸方向の中央部56に設けられている。凹部58は、孔形成部57の孔57Aが位置する側と反対側に設けられている。なお、凹部58が変形抑制部及び第2変形抑制部として機能する。
【0036】
図6に示すように、スプール50は、スリーブ40の内部に配置される。そして、図示しないカンチレバースプリング60がノズル10とスプール50の孔57Aとに連結される。更に、スプール50の中心軸P2の中央部分には、図示しない締結ねじが設けられている。締結ねじは、カンチレバースプリング60を締結することで、カンチレバースプリング60をスプール50に固定する。なお、カンチレバースプリング60をスプール50に締結しなくてもよい。
【0037】
従来、スリーブ及びスプールは、外部荷重及び外部油圧力によって変形したり、締結ねじの締結によって変形したりする。スリーブ及びスプールの少なくとも一方の変形が大きくなると、スリーブに対してスプールが移動するときに干渉して抵抗が大きくなる。これを避けるためには、スリーブとスプールとの隙間を大きくすることが考えられるが、作動流体の漏洩を抑えるため、隙間の大きさを変えないことが望ましい。
【0038】
そこで、スリーブ40には、変形抑制部として溝48を設けている。スリーブ40の孔47Aが位置する側に溝48を設けることで孔47Aが位置する側の剛性を下げることができる。孔形成部47を補強していると孔47Aが位置する側の剛性が高くなるので、溝48によって剛性を下げて、スリーブ40の軸方向の中央における各位置の剛性の差を低減することができる。
【0039】
また、スプール50には、変形抑制部として凹部58を設けている。スプール50の孔57Aが位置する側と反対側に凹部58を設けることで孔57Aが位置する側と反対側の剛性を下げることができる。孔57Aがあると孔57Aが位置する側の剛性が低くなるので、孔57Aが位置する側と反対側の凹部58によって剛性を下げて、スプール50の軸方向の中央における各位置の剛性の差を低減することができる。
【0040】
その結果、図7に示すように、スリーブ40が変形したときに、スプール50の中心軸P2に対してスリーブ40の中心軸P1の変位Dがスリーブ40とスプール50との隙間W未満となる(D<W)。よって、スリーブ40の溝48が変形抑制部として機能する。また、スプール50が変形したときに、スリーブ40の中心軸P1に対するスプール50の中心軸P2の変位Dをスリーブ40とスプール50との隙間W未満となる(D<W)。よって、スプール50の凹部58が変形抑制部として機能する。ここで、スリーブ40自体の変形量である中心軸P1の変位を「D1」とし、スプール50自体の変形量である中心軸P2の変位を「D2」とすると、変位D1と変位D2との和が変位Dである。この変位Dは、スリーブ40とスプール50との隙間W未満となる(D=D1+D2<W)。なお、図7における変位Dと隙間Wとは、説明のため拡大して表現している。
【0041】
次に、図1を参照して、上記のように構成されたサーボバルブ2を備えた流体装置1の作用について説明する。
図1に示すように、ノズル10が左方向に移動すると、作動流体は、ノズル10の吐出口12からレシーバ20の左流入口21に主に流入する。左流入口21に流入した作動流体は、その後、レシーバ20の左流路23、レシーバ20の左流出口25及びスプールバルブ4の第1ポート61を通じて、第1チャンバ41に流入する。この結果、第1チャンバ41の内圧は増加し、スプール50は、閉位置から右方向に移動する。この間、第2チャンバ42内に存在していた作動流体は、スプールバルブ4の第2ポート62、レシーバ20の右流出口26及びレシーバ20の右流路24を通じて、右流入口22から噴出される。
【0042】
その後、ノズル10が中立位置に復帰すると、ノズル10の吐出口12から吐出された作動流体は、レシーバ20の左流入口21と右流入口22とに略均等に流入する。この間、スプール50の左方向に作用する力は、スプール50の右方向に作用する力よりもカンチレバースプリング60の復元力の分だけ大きくなる。したがって、スプール50は、左方向へ移動し、閉位置に復帰する。
【0043】
ノズル10が右方向に移動すると、作動流体は、ノズル10の吐出口12からレシーバ20の右流入口22に主に流入する。右流入口22に流入した作動流体は、その後、レシーバ20の右流路24、レシーバ20の右流出口26及びスプールバルブ4の第2ポート62を通じて、第2チャンバ42に流入する。この結果、第2チャンバ42の内圧は増加し、スプール50は、閉位置から左方向に移動する。この間、第1チャンバ41内に存在していた作動流体は、スプールバルブ4の第1ポート61、レシーバ20の左流出口25及びレシーバ20の左流路23を通じて、左流入口21から噴出される。
【0044】
その後、ノズル10が中立位置に復帰すると、ノズル10の吐出口12から吐出された作動流体は、レシーバ20の左流入口21と右流入口22とに略均等に流入する。この間、スプール50に右方向に作用する力は、スプール50に左方向に作用する力よりもカンチレバースプリング60の復元力の分だけ大きくなる。したがって、スプール50は、右方向へ移動し、閉位置に復帰する。
【0045】
スプール50が閉位置にあるとき、第3隔壁53は、第5ポート65を閉じる。このとき、第4隔壁54は、ポート66を閉じる。第2ポンプ5Aは、第3ポート63を通じて、高圧の作動流体を第3チャンバ43に供給する。第3ポンプ5Bは、第4ポート64を通じて、高圧の作動流体を第4チャンバ44へ供給する。スプール50が閉位置から右方向に移動すると、第3チャンバ43からアクチュエータ70への作動流体の供給経路及びアクチュエータ70から第5チャンバ45への作動流体の排出経路が開かれる。スプール50が閉位置から左方向に移動すると、第4チャンバ44からアクチュエータ70への作動流体の供給経路及びアクチュエータ70から第5チャンバ45への作動流体の排出経路が開かれる。したがって、第5ポート65及び第6ポート66からアクチュエータ70への作動流体の流出量は、ノズル10の左右の移動によって調整される。
【0046】
スプール50が、閉位置から右方向に移動すると、第2ポンプ5Aから第3ポート63を通じて第3チャンバ43に供給された作動流体は、第5ポート65及び左ポート73を通じて、左チャンバ75に流入する。左チャンバ75の内圧は増加するので、可動片72は右方向に移動する。この間、右チャンバ76は、右ポート74及び第6ポート66を介して、第5チャンバ45に連通する。右チャンバ76内に存在していた作動流体は、右方向に移動する可動片72によって、右チャンバ76から押し出され、第5チャンバ45に流入する。第5チャンバ45に流入した作動流体は、その後、タンク6に貯留される。
【0047】
スプール50が、閉位置から左方向に移動すると、第3ポンプ5Bから第4ポート64を通じて第4チャンバ44に供給された作動流体は、第6ポート66及び右ポート74を通じて、右チャンバ76に流入する。右チャンバ76の内圧は増加するので、可動片72は左方向に移動する。この間、左チャンバ75は、左ポート73及び第5ポート65を介して、第5チャンバ45に連通する。左チャンバ75内に存在していた作動流体は、左方向に移動する可動片72によって、左チャンバ75から押し出され、第5チャンバ45に流入する。第5チャンバ45に流入した作動流体は、その後、タンク6に貯留される。
【0048】
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)スリーブ40にカンチレバースプリング60が貫通するための孔47Aがあることでスリーブ40の変形が円周上で同じではない。そのため、スリーブ40に変形抑制部として溝48を設けることで、スリーブ40の変形量をスリーブ40とスプール50との隙間W未満とすることができる。よって、スリーブ40とスプール50との隙間Wを広げることなく、スプール50をスムーズに移動させることができる。
【0049】
(2)変形抑制部として溝48をスリーブ40の中央部46に設けることによってスリーブ40の軸方向の変形を中央から抑制することができ、スリーブ40の軸方向全体の変形を効率よく抑制することができる。
【0050】
(3)スリーブ40の孔47Aが位置する側に溝48を設けることで孔47Aが位置する側の剛性を下げることができる。孔形成部47を補強していると孔47Aが位置する側の剛性が高くなるので、溝48によって剛性を下げて、スリーブ40の軸方向の中央における各位置の剛性の差を低減することができる。
【0051】
(4)スプール50にカンチレバースプリング60を連結するための孔57Aがあることでスプール50の変形が円周上で同じではない。このため、スプール50に変形抑制部として凹部58を設けることで、スプール50の変形量をスリーブ40とスプール50との隙間W未満とすることができる。よって、スリーブ40とスプール50との隙間Wを広げることなく、スプール50をスムーズに移動させることができる。
【0052】
(5)変形抑制部として凹部58をスプール50の中央部56に設けることによってスプール50の軸方向の変形を中央から抑制することができ、スプール50の軸方向全体の変形を効率よく抑制することができる。
【0053】
(6)スプール50の孔57Aが位置する側と反対側に凹部58を設けることで孔57Aが位置する側と反対側の剛性を下げることができる。孔57Aがあると孔57Aが位置する側の剛性が低くなるので、孔57Aが位置する側と反対側の凹部58によって剛性を下げて、スプール50の軸方向の中央における各位置の剛性の差を低減することができる。
【0054】
(他の実施形態)
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0055】
・上記実施形態において、スリーブ40に設けた溝48に代えて、変形抑制部として複数の穴をスリーブ40に設けてもよい。図8に示すように、スリーブ40の中央部46に設けられる孔形成部47は、中央部46以外の外周部とつながっている。孔形成部47の孔47Aが位置する側の孔47Aの両側には、周方向に複数の穴148が並んで設けられている。上記構成によれば、複数の穴148によって、剛性を下げて、スリーブ40の軸方向の中央における各位置の剛性の差を低減することができ、スリーブ40の変形量をスリーブ40とスプール50との隙間W未満とすることができる。
【0056】
・上記実施形態において、スリーブ40に設けた溝48に代えて、変形抑制部として長穴をスリーブ40に設けてもよい。図9に示すように、スリーブ40の中央部46に設けられる孔形成部47は、中央部46以外の外周部とつながっている。孔形成部47の孔47Aが位置する側の孔47Aの両側には、周方向に延びる長穴248が設けられている。上記構成によれば、長穴248によって、剛性を下げて、スリーブ40の軸方向の中央における各位置の剛性の差を低減することができ、スリーブ40の変形量をスリーブ40とスプール50との隙間W未満とすることができる。
【0057】
・上記実施形態において、スリーブ40に設けた溝48に代えて、変形抑制部として孔47Aを拡大してもよい。図10に示すように、スリーブ40の中央部46に設けられる孔形成部147は、中央部46以外の外周部とつながっている。中央部46に相当する大きさ拡大した拡大孔147Aを孔形成部147に設ける。上記構成によれば、拡大孔147Aによって、剛性を下げて、スリーブ40の軸方向の中央における各位置の剛性の差を低減することができ、スリーブ40の変形量をスリーブ40とスプール50との隙間W未満とすることができる。
【0058】
・上記実施形態において、スリーブ40に設けた溝48に代えて、変形抑制部として孔47Aが位置する側と反対側に補強部を設けてもよい。図11に示すように、スリーブ40の中央部46に設けられる孔形成部47は、中央部46以外の外周部とつながっている。孔形成部47は、スリーブ40の図中上側寄りに設けられているので、スリーブ40の図中下側寄りに補強部149を設ける。補強部149は、図中ドットで示している。補強部149は、中央部46以外の外周部とつながっている。上記構成によれば、スリーブ40の孔47Aが位置する側と反対側に補強部149を設けることで孔47Aが位置する側と反対側の剛性を上げることができる。孔形成部47を補強していると孔47Aが位置する側の剛性が高くなるので、補強部149によって孔47Aが位置する側と反対側の剛性を下げて、各位置の剛性の差を低減することができる。
【0059】
・上記実施形態において、スプール50に設けた凹部58に代えて、変形抑制部として穴を設けてもよい。図12に示すように、孔形成部57の孔57Aが位置する側と反対側に凹部58に代えて穴158を設ける。上記構成によれば、穴158によって、剛性を下げて、スプール50の軸方向の中央における各位置の剛性の差を低減することができ、スプール50の変形量をスリーブ40とスプール50との隙間W未満とすることができる。
【0060】
・上記実施形態において、スプール50に設けた凹部58に代えて、変形抑制部として孔57Aが位置する側に補強部を設けてもよい。図13に示すように、孔形成部57と第3隔壁53との間の連結シャフト55の図中上側に補強部155を設ける。補強部155は、連結シャフト55と一体であるとともに、孔形成部57と第3隔壁53とつながっている。同様に、孔形成部57と第4隔壁54との間の連結シャフト55の図中上側に補強部155を設ける。補強部155は、連結シャフト55と一体であるとともに、孔形成部57と第4隔壁54とつながっている。上記構成によれば、スプール50の孔57Aが位置する側に補強部155を設けることで孔57Aが位置する側の剛性を上げることができる。孔57Aがあると孔57Aが位置する側の剛性が低くなるので、補強部155によって剛性を上げて、各位置の剛性の差を低減することができる。
【0061】
・上記実施形態において、スプール50に設けた凹部58に代えて、変形抑制部として孔57Aのある孔形成部57に接続されるシャフトの中心軸を孔57Aのある側へ偏心させてもよい。図14に示すように、孔形成部57と第3隔壁53との間の連結シャフト255を図中上側に偏心させる。連結シャフト255の中心軸は孔57Aのある図中上側に位置する。同様に、孔形成部57と第4隔壁54との間の連結シャフト255を図中上側に偏心させる。連結シャフト255の中心軸は孔57Aのある図中上側に位置する。上記構成によれば、スプール50の孔57Aのある部分に接続される連結シャフト255を孔57Aが位置する側に偏心させることで孔57Aが位置する側の剛性を上げることができる。孔57Aがあると孔57Aが位置する側の剛性が低くなるので、連結シャフト255の偏心によって剛性を上げて、各位置の剛性の差を低減することができる。
【0062】
・上記実施形態では、変形抑制部をスプール50の軸方向の中央に設けたが、変形抑制部をスプール50の軸方向の中央以外に設けてもよい。
・上記実施形態では、変形抑制部をスリーブ40の軸方向の中央に設けたが、変形抑制部をスリーブ40の軸方向の中央以外に設けてもよい。
【0063】
・上記実施形態では、スリーブ40に変形抑制部を設けるとともに、スプール50に変形抑制部を設けたが、スリーブ40とスプール50とのいずれかのみに変形抑制部を設けてもよい。
【0064】
・上記実施形態において、タンク6を孔47Aに接続してもよい。
・上記実施形態のサーボバルブを、フライトコントロールアクチュエータに用いるコントロールバルブに適用してもよい。
【0065】
・上記実施形態において、複数の物体で構成されているものは、当該複数の物体を一体化してもよく、逆に一つの物体で構成されているものを複数の物体に分けることができる。一体化されているか否かにかかわらず、発明の目的を達成することができるように構成されていればよい。
【符号の説明】
【0066】
1 流体装置
2 サーボバルブ
3 第1ポンプ
4 スプールバルブ
5A 第2ポンプ
5B 第3ポンプ
6 タンク
10 ノズル
11 流入口
12 吐出口
20 レシーバ
21 左流入口
22 右流入口
23 左流路
24 右流路
25 左流出口
26 右流出口
30 トルクモータ
31 左コイル
32 右コイル
33 上磁極片
34 下磁極片
35 磁性ロッド
40 スリーブ
41 第1チャンバ
42 第2チャンバ
43 第3チャンバ
44 第4チャンバ
45 第5チャンバ
46 中央部
47 孔形成部
47A 孔
48 溝(変形抑制部)
50 スプール
51 第1隔壁
52 第2隔壁
53 第3隔壁
54 第4隔壁
55 連結シャフト
56 中央部
57 孔形成部
57A 孔
58 凹部(変形抑制部)
60 カンチレバースプリング
61 第1ポート
62 第2ポート
63 第3ポート
64 第4ポート
65 第5ポート
66 第6ポート
67 第7ポート
70 アクチュエータ
71 筐体
72 可動片
72A 隔壁
72B ロッド
73 左ポート
74 右ポート
75 左チャンバ
76 右チャンバ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14