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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022139275
(43)【公開日】2022-09-26
(54)【発明の名称】ビルトインコンロ
(51)【国際特許分類】
   F24C 15/08 20060101AFI20220915BHJP
【FI】
F24C15/08 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021039575
(22)【出願日】2021-03-11
(71)【出願人】
【識別番号】000000284
【氏名又は名称】大阪瓦斯株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】定國 由
(57)【要約】
【課題】キャビネットの加工をすることなく、天板の剛性を確保しながら、天面とワークトップとの段差を小さくすることができるビルトインコンロを提供する。
【解決手段】筐体11aは、側面外周部に筐体11aの外方側へ延出した筐体支持部11bを備え、該筐体支持部11bが開口部3の周縁に支持されることによって当該コンロ本体11はワークトップ2に吊設されるように構成され、天板12は、天面が平らに構成され、かつ、平面視において、筐体11aと重なる部分において厚肉部12dを備え、少なくともワークトップ2と重なる部分において厚肉部12dより厚みが薄い薄肉部12cを備えて構成され、厚肉部12dは筐体11aに支持され、薄肉部12cは少なくともワークトップ2に支持され、厚肉部12dは、鉛直方向において、薄肉部12cよりも低い位置において支持されるように構成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャビネットのワークトップに設けられた開口部に設置されるコンロ本体と、前記開口部を覆うように前記コンロ本体上に設置される天板とを備えるビルトインコンロであって、
前記コンロ本体は筐体を備え、
前記筐体は、側面外周部に前記筐体の外方側へ延出した筐体支持部を備え、該筐体支持部が前記開口部の周縁に支持されることによって当該コンロ本体は前記ワークトップに吊設されるように構成され、
前記天板は、天面が平らに構成され、かつ、平面視において、前記筐体と重なる部分において厚肉部を備え、少なくとも前記ワークトップと重なる部分において前記厚肉部より厚みが薄い薄肉部を備えて構成され、
前記厚肉部は前記筐体に支持され、前記薄肉部は少なくとも前記ワークトップに支持され、
前記厚肉部は、鉛直方向において、前記薄肉部よりも低い位置において支持されるように構成されているビルトインコンロ。
【請求項2】
前記天板は、前記天板の厚みを前記厚肉部から前記薄肉部へと、段階的に又は無段階的に減少させる移行部を備え、前記移行部は平面視において前記筐体と重なる部分に存在する請求項1に記載のビルトインコンロ。
【請求項3】
前記筐体は、側面内周部に前記筐体の内方側に向けて延出した支持台座を備え、前記支持台座は前記厚肉部を支持する請求項2に記載のビルトインコンロ。
【請求項4】
前記支持台座は、前記天板の裏面に向けて立設した複数の天板支持部を備え、前記天板支持部は少なくとも前記薄肉部又は前記移行部を支持する請求項3に記載のビルトインコンロ。
【請求項5】
前記薄肉部は第一パッキンを介して前記ワークトップに支持され、
前記薄肉部又は前記移行部は第二パッキンを介して前記天板支持部に支持され、
前記厚肉部は第三パッキンを介して前記支持台座に支持されている請求項4に記載のビルトインコンロ。
【請求項6】
前記天板は、上層部と、当該上層部の底面に設けられる下層部とを備え、
前記上層部は、前記厚肉部に対応する部分において上層厚肉部を備え、かつ前記薄肉部に対応する部分において前記上層厚肉部より厚みが薄い上層薄肉部を備え、
前記下層部は、全面的に均一の厚みに構成されている請求項1から5のいずれか一項に記載のビルトインコンロ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャビネットのワークトップに設けられた開口部に設置されるコンロ本体と、前記開口部を覆うように前記コンロ本体上に設置される天板とを備えるビルトインコンロに関する。
【背景技術】
【0002】
ビルトインコンロは、システムキッチン等のキャビネットのワークトップに設けられた開口部に設置されるコンロ本体と、当該開口部を覆うように当該コンロ本体上に設置される天板とを備える。
【0003】
天板の材質は、耐熱低膨張結晶化ガラス(以下、「結晶化ガラス」と記す。)、アルミニウム、ステンレス鋼等から構成されている。天板には、調理用加熱器、例えばガスコンロのバーナーキャップに対応する位置に当該バーナーキャップ用の開口部が設けられ、その周囲に五徳が設けられている。
【0004】
そのため、天板には、フライパンや鍋などの加熱容器を支持することができるだけの剛性が確保できるような厚みが求められるため、天板とキャビネットのワークトップとには、天板の厚みに応じた相応の高さの段差が生じる。これを小さくすることができるような構成の実現が求められていた。
【0005】
例えば、特許文献1には、加熱調理機器を組み込むキッチン側の、加熱調理機器を設置する開口部内に段差や桟木を設けることで、加熱調理機器の天板の天面がキッチンのワークトップの天面と面一になるような工夫を施す構成が開示されている。
【0006】
特許文献2においては、加熱調理機器の天板周囲の枠形状を工夫し、天板とキッチンのワークトップとの段差を解消しようとする構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平11-166739号公報
【特許文献2】特許第3842423号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1に開示された構成においては、ワークトップに段差を設ける加工などを施す必要があり、複数メーカーのキャビネットと複数メーカーのビルトインコンロの形状が無条件に合致しなくなってしまう可能性があるという問題があった。これは、現状のビルトインコンロが持ち得る、基本的にどのキャビネットにも加工を要することなく設置ができるという、柔軟な施工性を著しく阻害することとなる。
【0009】
特許文献2に開示された構成においては、天板と天板枠の間のパッキンが見えるため意匠性への影響が懸念されるだけでなく、高温のフライパンなどがパッキンの上に置かれた場合に、パッキンが溶け意匠性が悪化し、さらには天板と天板枠との密着性がなくなるなどの虞がある。
【0010】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、キャビネットの加工をすることなく、天板の剛性を確保しながら、天面とワークトップとの段差を小さくすることができるビルトインコンロを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述の目的を達成するための、本発明に係るビルトインコンロの特徴構成は、キャビネットのワークトップに設けられた開口部に設置されるコンロ本体と、前記開口部を覆うように前記コンロ本体上に設置される天板とを備えるビルトインコンロであって、前記コンロ本体は筐体を備え、前記筐体は、側面外周部に前記筐体の外方側へ延出した筐体支持部を備え、該筐体支持部が前記開口部の周縁に支持されることによって当該コンロ本体は前記ワークトップに吊設されるように構成され、前記天板は、天面が平らに構成され、かつ、平面視において、前記筐体と重なる部分において厚肉部を備え、少なくとも前記ワークトップと重なる部分において前記厚肉部より厚みが薄い薄肉部を備えて構成され、前記厚肉部は前記筐体に支持され、前記薄肉部は少なくとも前記ワークトップに支持され、前記厚肉部は、鉛直方向において、前記薄肉部よりも低い位置において支持されるように構成されている点にある。
【0012】
コンロ本体の筐体は、キャビネットのワークトップに吊設、すなわち吊り下げられた態様によって配置される。その際、天板は、平面視において、筐体の内方側に対応する部分にあっては厚肉部であることから、当該厚肉部においては従来の天板と同様の厚みとすることができ、従来と同様の剛性を確保することができる。一方、天板は、キャビネットのワークトップに重なる薄肉部においては、厚肉部よりの厚みを薄くすることができる。
【0013】
薄肉部をワークトップに支持させ、厚肉部を、鉛直方向において、薄肉部よりも、したがってワークトップの平面よりも低い位置において支持させることから、厚肉部の厚みが天板とキャビネットのワークトップとの段差に影響を及ぼすことがない。
【0014】
したがって、天板の剛性を確保しながらも、ビルトインコンロをキッチンに組み込んだ際に生じる天板とキャビネットのワークトップとの段差を、キャビネットに対して何らかの加工を施すことなく、より小さくすることができ、キッチン全体の意匠性を向上させることができる。
【0015】
本発明に係るビルトインコンロの更なる特徴構成は、前記天板は、前記天板の厚みを前記厚肉部から前記薄肉部へと、段階的に又は無段階的に減少させる移行部を備え、前記移行部は平面視において前記筐体と重なる部分に存在する点にある。
【0016】
薄肉部から厚肉部へと厚みが変化する移行部を含む周辺の領域に荷重がかかると、当該移行部において応力集中が起こりやすい。上述の構成によると、応力集中が起こりやすい移行部を、薄肉部から厚肉部へと、段階的に又は無段階的に減少させるように構成することによって厚みの急激な変化を回避することができるため、応力集中が緩和される。
【0017】
本発明に係るビルトインコンロの更なる特徴構成は、前記筐体は、側面内周部に前記筐体の内方側に向けて延出した支持台座を備え、前記支持台座は前記厚肉部を支持する点にある。
【0018】
天板のうち厚肉部にはフライパンや鍋などの加熱容器が載置される。厚肉部にかかる加熱容器からの重さを筐体に備えられた支持台座により支持することができる。
【0019】
本発明に係るビルトインコンロの更なる特徴構成は、前記支持台座は、前記天板の裏面に向けて立設した複数の天板支持部を備え、前記天板支持部は少なくとも前記薄肉部又は前記移行部を支持する点にある。
【0020】
天板のうち薄肉部や移行部は厚肉部よりも厚みが薄いため剛性が低い。薄肉部や移行部であっても、支持台座に設けられた天板支持部により支持することができる。
【0021】
本発明に係るビルトインコンロの更なる特徴構成は、前記薄肉部は第一パッキンを介して前記ワークトップに支持され、前記薄肉部又は前記移行部は第二パッキンを介して前記天板支持部に支持され、前記厚肉部は第三パッキンを介して前記支持台座に支持されている点にある。
【0022】
上述の構成によると、天板を第一パッキン、第二パッキン、及び第三パッキンによって、天板からの荷重を分散して支持することができる。また、調理者に見える部分にパッキンが露出しないため意匠性が良い。
【0023】
少なくとも、薄肉部であって筐体の内方側、又は、移行部、すなわち、応力集中が起きやすい部分において第三パッキンを介して天板支持部に支持させることによって、応力集中による天板の変形や破損を回避することができる。
【0024】
本発明に係るビルトインコンロの更なる特徴構成は、前記天板は、上層部と、当該上層部の底面に設けられる下層部とを備え、前記上層部は、前記厚肉部に対応する部分において上層厚肉部を備え、かつ前記薄肉部に対応する部分において前記上層厚肉部より厚みが薄い上層薄肉部を備え、前記下層部は、全面的に均一の厚みに構成されている点にある。
【0025】
上述の構成によると、天板が二層構造であることから、意匠性に影響の大きな上層部には結晶化ガラスを用い、意匠性に影響の少ない下層部には金属材料を用いて剛性を確保するといったことができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】第一実施形態に係るビルトインコンロの概略図である。
図2】第二実施形態に係るビルトインコンロの概略図である。
図3】第三実施形態に係るビルトインコンロの概略図である。
図4】従来のビルトインコンロの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明に係るビルトインコンロの実施形態を図面に基づいて説明する。図1には、本発明の実施形態に係るビルトインコンロ10が示されている。
【0028】
ビルトインコンロ10は、システムキッチンのキャビネット1のワークトップ2に形成された矩形の開口部3に設置されるコンロ本体11と、開口部3を覆うようにコンロ本体11上に設置される天板12とを備えている。
【0029】
天板12は、天面が平らに構成され、かつ、平面視において、コンロ本体11の筐体11aと重なる部分において厚肉部12dを備え、厚肉部12dの全周囲に亘って、少なくともワークトップ2と重なる部分において厚肉部12dより厚みが薄い薄肉部12cを備えて構成されている。
【0030】
なお、天板12の厚肉部12dには、例えば左右手前と中央奥に調理器具を加熱するための調理用加熱器の一例としての三口のガスコンロ(図示せず)が備えられている。また、手前側にガスコンロの操作部及び表示部としての静電容量型のタッチパネル(図示せず)が備えられている。
【0031】
天板12は、天板12の厚みを厚肉部12dから薄肉部12cへと、段階的に減少させる移行部12eを備えている。その際、断面視において、水平面と垂直面との交わる部分において直角となることが避けられており応力集中の軽減が図られている。移行部12eは平面視において筐体11cと重なる部分に存在する。
【0032】
天板12は、開口部3を全面的に覆う大きさの上層部12aと、当該上層部12aの底面に全面的に密着して配置される下層部12bとを備えている。下層部12bは上層部12aの周縁から1~2mm程度小さく構成されている。
【0033】
上層部12aは結晶化ガラスから構成されている。上層部12aを構成する結晶化ガラスは、製造時においてロール、ブロー、ダウンドロー又はプレスといった方法により所定の形状寸法に成形される。一方、下層部12bはステンレス鋼等の金属材料から構成されている。
【0034】
なお、上層部12aは、厚肉部12dに対応する部分において上層厚肉部を備え、かつ薄肉部12cに対応する部分において上層厚肉部より厚みが薄い上層薄肉部を備えている。上層厚肉部の厚みは約5mmであり、上層薄肉部は約2mmに設定されている。一方、下層部12bは全面において均一の厚み、本実施形態においては約5mmに構成されている。なお、これらの厚みの寸法は例示であり、また、±1mm程度の寸法を許容する。
【0035】
したがって、天板12は、上層部12aの薄肉部12cにおいて厚みが約7mm、上層部12aの厚肉部12dにおいて厚みが約10mmとなっている。つまり、図4に示すような従来の構成によると全面的に約10mmとなっていた天板12は、図1に示すように薄肉部12cにおいて、上層部12aが約3mmの薄肉化が図られることによって全体として薄肉化が図られる。つまり、天板12とワークトップ2との段差を約30%も小さくすることができる。
【0036】
コンロ本体11は、金属材料から構成された筐体11aを備えている。筐体11aは、内部にガスコンロを構成するコンロバーナを備えている。コンロバーナは、炎孔を有するバーナーキャップの部分が、天板12の厚肉部12dの所定の位置に備えられた開口から、天板12の上に突出するように配置される。天板12には、開口から突出したバーナーキャップを囲むように五徳が備えられている。なお、コンロ本体11の前面中央にはグリル(図示せず)が備えられている。
【0037】
筐体11aは、側面外周部の全周に亘って筐体11aの外方側へ延出した筐体支持部11bを備えている。筐体支持部11bが開口部3の全周縁に支持されることによって当該コンロ本体11はワークトップ2に吊設される。
【0038】
平面視において、筐体支持部11bの外周は天板12より10mm程度短く構成されている。なお、天板12の薄肉部12cは筐体支持部11bの外周縁よりも外側においてパッキン13a(本願発明に係る第一パッキンである。)を介してワークトップ2に支持される。なお、パッキン13aは、天板12bの裏面に、開口部3の全周に亘って設けられている。
【0039】
筐体11aは、側面内周部の全周に亘って筐体11aの内方側に向けて延出した支持台座11dを備えている。当該支持台座11dは、天板12の裏面に向けて立設した複数の天板支持部11cを備えている。各天板支持部11cは隣り合うものどうしが所定の間隔をもって並設されている。
【0040】
天板支持部11c及び支持台座11dはステンレス鋼を曲げ加工するなどして構成されてあり、ネジ等の締結機構や、溶接等によって所定の位置に設けられている。厚肉部12dは支持台座11dにパッキン13c(本願発明に係る第三パッキンである。)を介して支持される。薄肉部12cは天板支持部11cにパッキン13b(本願発明に係る第二パッキンである。)を介して支持される。パッキン13cは支持台座11dの全周に亘って設けられている。
【0041】
パッキン13a、13b、13cは樹脂ないしエラストマから構成されている。パッキン13a、13b、13cの形状や厚みは天板12の荷重が均等にかかるように設計されている。
【0042】
天板12は、薄肉部12cがパッキン13aを介してワークトップ2に支持されるとともに、パッキン13bを介して天板支持部11cに支持される。また、天板12は、厚肉部12dがパッキン13cを介して支持台座11dに支持される。その際、天板12の厚肉部12dは、鉛直方向において、薄肉部12cよりも低い位置において支持されるように構成されている。
【0043】
以上の構成により、キャビネット1の加工をすることなく、天板12の剛性を確保しながらワークトップ2との段差を小さくすることができるビルトインコンロ10が実現される。
【0044】
上述した実施形態においては、移行部12eは段階的に減少させるように構成されていたが、これに限らなない。例えば、図2に示すように、移行部12eは無段階的かつ直線的に厚みを減少させるように構成されていてもよい。また、図3に示すように、移行部12eは無段階的かつ滑らかに厚みを減少させるように構成されていてもよい。
【0045】
上述した実施形態においては、天板支持部11cは、薄肉部12cであって筐体11aの内方側において天板12を支持するように構成されていたが、これに限らなない。例えば、天板支持部11cは移行部12eにおいて天板12を支持するように構成されていてもよい。
【0046】
上述した実施形態においては、筐体11aの内部において天板12を支持するために天板支持部11c及び支持台座11dが設けられていたが、これに限らなない。例えば、天板支持部11c及び支持台座11dは設けられていなくてもよい。
【0047】
上述した実施形態においては、天板12の下層部12bは全面的に均一の厚みに構成されていたが、これに限らなない。例えば、薄肉部12cに対応する領域の厚みと、厚肉部12dに対応する領域において厚みが異ならされていてもよい。その際、薄肉部12cに対応する領域の厚みが、厚肉部12dに対応する領域の厚みより厚くてもよいし、逆に、薄くてもよい。
【0048】
上述の実施形態においては、天板12は、上層部12aが結晶化ガラスである場合について説明したが、これに限らない。例えば、上層部12aはアルミニウムやステンレス鋼等の金属であってもよい。また、天板12は、下層部12bがステンレス鋼である場合について説明したが、下層部12bはアルミニウム等のその他の金属であってもよい。
【0049】
上述した実施形態においては、天板12が、上層部12aと下層部12bとの二層構造であったが、これに限らない。例えば、天板12は、例えば結晶化ガラスのみから構成される一層の構造であってもよい。
【0050】
なお、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
【符号の説明】
【0051】
1 :キャビネット
2 :ワークトップ
3 :開口部
10 :ビルトインコンロ
11 :コンロ本体
11a :筐体
11b :筐体支持部
11c :天板支持部
11d :支持台座
12 :天板
12a :上層部
12b :下層部
12c :薄肉部
12d :厚肉部
12e :移行部
13a :パッキン(第一パッキン)
13b :パッキン(第二パッキン)
13c :パッキン(第三パッキン)
図1
図2
図3
図4