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特開2022-13932情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022013932
(43)【公開日】2022-01-18
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20220111BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20220111BHJP
【FI】
G06Q30/02
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021111476
(22)【出願日】2021-07-05
(31)【優先権主張番号】P 2020115615
(32)【優先日】2020-07-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】517242773
【氏名又は名称】株式会社リチカ
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【弁理士】
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】松尾 幸治
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB01
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】動画を用いたマーケティングの成果を向上させること。
【解決手段】型管理部111は、動画を生成するための型であって、キャッチ、ボディ、及びエンドを基本型とする型を複数種類格納して管理する。検索条件取得部113は、動画を用いたマーケティングを行うユーザから、検索条件を取得する。使用型決定部114は、検索条件が入力されたときにモデルから出力される型を、動画を生成するために使用する使用型として決定する。質疑応答部115は、動画を設計するための質問のうち、使用型に対応付けられた1以上の質問をユーザに提示して、当該1以上の質問の夫々に対する当該ユーザの回答を受け付ける。動画生成部116は、使用型、及び質疑応答手段の処理の結果得られたユーザの回答に基づいて、動画を生成する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画を用いたマーケティングを支援する情報処理システムにおいて、
動画を生成するための型であって、キャッチ、ボディ、及びエンドを基本型とする型を複数種類格納して管理する型管理手段と、
所定の検索条件を入力すると前記複数種類の型の中から1以上の型を出力するモデルを格納して管理するモデル管理手段と、
動画を用いたマーケティングを行うユーザから、前記検索条件を取得する検索条件取得手段と、
前記検索条件が入力されたときに前記モデルから出力される型を、動画を生成するために使用する使用型として決定する使用型決定手段と、
動画を設計するための質問のうち、前記使用型に対応付けられた1以上の質問を前記ユーザに提示して、当該1以上の質問の夫々に対する当該ユーザの回答を受け付ける質疑応答手段と、
前記使用型、及び前記質疑応答手段の処理の結果得られた前記ユーザの前記回答に基づいて、動画を生成する動画生成手段と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記複数種類の型の夫々には、適応可能なメディアの種類が対応付けられており、
前記検索条件には、前記メディアの種類を含まれている、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記複数種類の型の夫々には、適応可能なモーションが対応付けられており、
前記動画生成手段は、前記使用型に対応付けられたモーションを含む動画を生成する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記動画生成手段により前記使用型に基づいて生成された前記動画に対するユーザ又は視聴者の評価を取得する評価取得手段と、
前記動画生成手段により前記使用型に基づいて生成された前記動画に対する所定の分析を実行する分析手段と、
前記評価取得手段により取得された前記評価と前記分析手段による前記分析の結果の少なくとも一部、及び前記使用型を用いて、前記モデルを更新するモデル更新手段と、
前記評価取得手段により取得された前記評価と前記分析手段による前記分析の結果の少なくとも一部、及び前記使用型を用いて、前記使用型の更新と新たな型の生成のうち少なくとも一方を実行する型生成更新手段と、
をさらに備える請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
動画を用いたマーケティングを支援する情報処理装置であって、
動画を生成するための型であって、キャッチ、ボディ、及びエンドを基本型とする型を複数種類格納して管理する型管理手段と、
所定の検索条件を入力すると前記複数種類の型の中から1以上の型を出力するモデルを格納して管理するモデル管理手段と、
を備える情報処理装置が実行する情報処理方法において、
動画を用いたマーケティングを行うユーザから、前記検索条件を取得する検索条件取得ステップと、
前記検索条件が入力されたときに前記モデルから出力される型を、動画を生成するために使用する使用型として決定する使用型決定ステップと、
動画を設計するための質問のうち、前記使用型に対応付けられた1以上の質問を前記ユーザに提示して、当該1以上の質問の夫々に対する当該ユーザの回答を受け付ける質疑応答ステップと、
前記使用型、及び前記質疑応答ステップの処理の結果得られた前記ユーザの前記回答に基づいて、動画を生成する動画生成ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項6】
動画を用いたマーケティングを支援するコンピュータであって、
動画を生成するための型であって、キャッチ、ボディ、及びエンドを基本型とする型を複数種類格納して管理する型管理手段と、
所定の検索条件を入力すると前記複数種類の型の中から1以上の型を出力するモデルを格納して管理するモデル管理手段と、
を備えるコンピュータに、
動画を用いたマーケティングを行うユーザから、前記検索条件を取得する検索条件取得ステップと、
前記検索条件が入力されたときに前記モデルから出力される型を、動画を生成するために使用する使用型として決定する使用型決定ステップと、
動画を設計するための質問のうち、前記使用型に対応付けられた1以上の質問を前記ユーザに提示して、当該1以上の質問の夫々に対する当該ユーザの回答を受け付ける質疑応答ステップと、
前記使用型、及び前記質疑応答ステップの処理の結果得られた前記ユーザの前記回答に基づいて、動画を生成する動画生成ステップと、
を含む制御処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、動画を用いたマーケティング(広告)が行われており、その動画の作成を支援するための技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-36064号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の特許文献1に記載の技術を含む従来技術では、動画の制作者に対して、その作成者の思いのままに素材を容易に配置するといった支援が行われているに過ぎなかった。即ち、制作者は、動画を作成する際にどのような動画にするのかといった構成を考案する必要が有った。このため、その動画を用いたマーケティングの成果は、制作者の力量に大きく依存してしまっていた。
更に言えば、そのような動画を作成する際には費用的又は時間的コストが大きかった。このため、繰り返し動画を作成して改善を目指す、といったことも難しかった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、動画を用いたマーケティングの成果を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理システムは、
動画を用いたマーケティングを支援する情報処理システムにおいて、
動画を生成するための型であって、キャッチ、ボディ、及びエンドを基本型とする型を複数種類格納して管理する型管理手段と、
所定の検索条件を入力すると前記複数種類の型の中から1以上の型を出力するモデルを格納して管理するモデル管理手段と、
動画を用いたマーケティングを行うユーザから、前記検索条件を取得する検索条件取得手段と、
前記検索条件が入力されたときに前記モデルから出力される型を、動画を生成するために使用する使用型として決定する使用型決定手段と、
動画を設計するための質問のうち、前記使用型に対応付けられた1以上の質問を前記ユーザに提示して、当該1以上の質問の夫々に対する当該ユーザの回答を受け付ける(例えば簡易設計シートを紙媒体で出力して回答が記載された紙媒体をスキャンする処理や、質問を画面提示して回答を入力する処理を実行する)質疑応答手段と、
前記使用型、及び前記質疑応答手段の処理の結果得られた前記ユーザの前記回答に基づいて、動画を生成する動画生成手段と、
を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、動画を用いたマーケティングの成果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態の情報処理システムの適用対象となる本サービスの概要を示す図である。
図2図1のサービスにおける型DBに格納されている型の例を示す図である。
図3図1のサービスに適用される情報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。
図4図3の情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図5図4のサーバを含む図3の情報処理システムの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図6図5の機能的構成のサーバにより生成されるマーケティング動画のモーションの一例を示す図である。
図7図5の機能的構成のサーバにより生成されるマーケティング動画のモーションの例のうち図6と異なる例を示す図である。
図8図5の機能的構成のサーバにより生成されるマーケティング動画のメディアに応じたサイズ及びモーションの一例を示す図である。
図9図5の機能的構成のサーバにより提供される簡易設計シートの一例を示す図である。
図10図5の機能的構成のサーバにより提供される簡易設計シートの一例であって、図9と異なる例を示す図である。
図11図5の機能的構成のサーバにより提供される簡易設計シートの一例であって、図9及び図10と異なる例を示す図である。
図12図5の機能的構成のサーバにより提供される簡易設計シートの一例であって、図9乃至図11と異なる例を示す図である。
図13図9乃至図12の簡易設計シートの回答に基づいて生成されたマーケティング動画の一例を示す図である。
図14図5の機能的構成のサーバにより生成されるマーケティング動画におけるAIBACの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
まず、図1及び図2を参照して、本発明の情報処理装置が適用される情報処理システムの適用対象となるサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)の概要について説明する。
【0010】
本サービスは、所定のメディア(媒体)における動画を用いたマーケティング(以下、「動画マーケティング」と呼ぶ)を行おうとするユーザUを支援するものである。
換言すれば、本サービスは、ユーザUに、マーケティングのための動画(以下、「マーケティング動画」と呼ぶ)を数多く容易に作成させて、マーケティング動画の質を向上させることで、動画マーケティングの成果を向上させるものである。
【0011】
具体的には、ユーザUにとって必要なことは、マーケティング動画を単に作成することではなく、動画マーケティングの成果を向上させることである。
しかしながら、従来においては、ユーザUにとってマーケティング動画の作成ですら、コストが高い、時間がかかる、及び動画マーケティングの成果がでないという課題があり、動画マーケティングの知見が溜まりづらい状況であった。
そこで、本出願人は、非常に多数のマーケティング動画を作成しつつ、これらについて後述のPDCAを繰り返すことによって、動画マーケティングの成果に共通する法則を発見した。
この法則を体現したものが「リチカ式動画マーケティング」である。
「リチカ式動画マーケティング」とは、マーケティング動画で成果を出すために開発された、マーケター(ここではユーザU)のためのフレームワークをいう。
本サービスは、「リチカ式動画マーケティング」を用いるサービスである。
以下、「リチカ式動画マーケティング」について説明する。
【0012】
まず、本出願人は、上述の非常に多数のマーケティング動画を用いた動画マーケティングの実績から、動画マーケティングの失敗(成果が出ない)の要因は、次の第1要因及び第2要因であることを突き止めた。
以下、第1要因及び第2要因の夫々について、その順番で個別に説明する。
【0013】
第1要因は、成果を出すマーケティング動画(クリエイティブ)が作成されていないということである。
第1要因の発生原因は、目的から逆算されてマーケティング動画が作成されておらず、なんとなくそれっぽいマーケティング動画が作成されただけで満足していたためである。
【0014】
第2要因は、PDCAが回っていないということである。
第2要因の発生原因は、作成されるマーケティング動画の量が圧倒的に足りない、目標設計があいまい、及び中期視点でPDCAのチェックできていないことである。
【0015】
換言すると、第1要因及び第2要因の夫々を課題として、これらの課題を解決することが、動画マーケティングの成果に繋がる。
即ち、第1要因を解決するためには、理想のマーケティング動画の作成をすることが必要である。
第2要因を解決するためには、PDCAを回すことが必要である。
このようにして課題を解決するためのフレームワークが、「リチカ式動画マーケティング」である。
即ち、「リチカ式動画マーケティング」とは、「理想のマーケティング動画の作成をすること」と「PDCAを回すこと」とから構成されるフレームワークである。
【0016】
「理想のマーケティング動画の作成をすること」を達成するためには、「情報設計」、「配信面の最適化」、及び「デザイン(見せ方)」の3つの要素を夫々達成する必要がある。
「PDCAを回すこと」を達成するためには、「短期及び中期ゴール設定」、「正しいテスト」、及び「(多数のマーケティング動画の)量」の3つの要素を夫々達成する必要がある。
【0017】
本サービスは、このような「リチカ式動画マーケティング」を実現すること、即ち、「理想のマーケティング動画の作成をすること」と「PDCAを回すこと」とをユーザUが容易に達成することが可能となるサービスである。
本サービスのうち、図1に示される部分は、特に、「理想のマーケティング動画の作成をすること」を実現させ、かつ、「PDCAを回すこと」の達成に必要な「(多数のマーケティング動画の)量」を実現させることができる。
【0018】
「理想のマーケティング動画の作成をすること」について、さらに詳しく説明する。
「理想のマーケティング動画の作成をすること」のためには、上述した3つの要素、即ち、「情報設計」、「配信面の最適化」、及び「デザイン(見せ方)」の夫々の達成が必要である。
これらの3つの要素の夫々を達成する手段は、マーケティング動画の3つの特徴(第1特徴乃至第3特徴)を考慮した手段である必要がある。
即ち、第1特徴とは、マーケティング動画は、視聴態度で4種類に大別できるという特徴である。
第2特徴とは、基本の型(以下、「基本型」と呼ぶ)があるという特徴である。
第3特徴とは、「言葉(ストーリー)」が大切という特徴である。
以下、第1特徴乃至第3特徴の夫々について、その順番で個別に説明する。
【0019】
先ず、第1特徴、即ち、マーケティング動画は、視聴態度で4種類に大別できるという特徴について説明する。
即ち、マーケティング動画は、サーチ型、フィード型、ストリーム型、及び、サイネージ型の4種類に大別できる。ここで、サーチ型、フィード型、及びストリーム型は、オンラインで視聴される種類である。一方、サイネージ型は、オフラインで視聴される種類である。
「サーチ型」とは、サーチエンジン等視聴者がサーチを目的とするメディアにおいて視聴する態度の視聴者に対して配信されるマーケティング動画の種類である。サーチ型の視聴態度は、一言で言えば「調べている」というものである。
「フィード型」とは、SNS(Social Networking Service)等のメディアにおいて視聴する態度の視聴者に対して配信されるマーケティング動画の種類である。フィード型の視聴態度は、一言で言えば「なんとなく」というものである。
「ストリーム型」とは、動画配信(ストリーム配信)のメディアにおいて視聴する態度の視聴者に対して配信されるマーケティング動画の種類である。ストリーム型の視聴態度は、一言で言えば「視聴してる」というものである。
「サイネージ型」とは、街角等に設置されたディスプレイといったサイネージにおいて視聴する態度の視聴者に対して配信されるマーケティング動画の種類である。ストリーム型の視聴態度は、一言で言えば「目に入る」というものである。
【0020】
換言すると、視聴態度とは上述のようにメディアの種類に応じて変化するものであり、第1特徴は、マーケティング動画は、メディアの種類により分類できるという特徴であるとも把握できる。
ここで、メディア(媒体)とは、ユーザがマーケティング動画を公開する場所である。本実施形態では、マーケティング動画を行うメディアには、インターネット上に公開されたウェブページや街角に設置されたディスプレイといったサイネージが想定されている。
上述したサーチエンジン、SNS、及び動画配信メディアの他、動画共有プラットフォーム、ブログ(ウェブログ)は、メディアの一例である。
【0021】
以上、マーケティング動画の第1特徴乃至第3特徴のうち、第1特徴、即ち、マーケティング動画は、視聴態度で4種類に大別できるという特徴について説明した。
次に、第2特徴、即ち、基本型があるという特徴について説明する。
【0022】
基本型とは、マーケティング動画の基本となる構成であって、時間的な順番で、「キャッチ」、「ボディ」、及び「エンド」の3つの構成要素からなるものをいう。
即ち、キャッチは、1以上のシーンから構成され、マーケティング動画の最初に配置(再生)されるものである。キャッチは、本題(ボディ)までの「ツカミ」に相当する構成要素、即ち導入の役割を果たす構成要素である。キャッチは、視聴者に対していかに興味を持たせるかが重要であり、失敗すると視聴者が離脱してしまう(マーケティング動画の視聴をやめてしまう)要素である。
ボディは、1以上のシーンから構成され、キャッチの次に配置(再生)されるものである。ボディは、ユーザUにとって紹介したい「メイン」に相当する構成要素、即ち本題の役割を果たす構成要素である。ボディは、ヘッド(キャッチ)との一貫性が大事であり、その構成が重要になる要素である。
エンドは、1以上のシーンから構成され、ボディの次に配置されるもの、即ちマーケティング動画の最後に配置されるものである。エンドは、マーケティング動画の「締め」に相当する要素、即ち結びの役割を果たす構成要素である。エンドは、行動については具体的に提示することが重要であり、かつ、スッキリ終わらせることが重要である。
【0023】
以上、マーケティング動画の第1特徴乃至第3特徴のうち、第2特徴、即ち、基本型があるという特徴について説明した。
次に、第3特徴、即ち、「言葉(ストーリー)」が大切という特徴について説明する。
【0024】
人が動画を追いかける要素として様々なものが存在するが、その中で一番重要な要素は「言葉(ストーリー)」である。
したがって、「言葉(ストーリー)」を意識したマーケティング動画の作成が重要である。例えば、音声ありのマーケティング動画にすることで、視聴者は、そのマーケティング動画を「聴いている」状態になる。また、音声無しの場合にはそのマーケティング動画を「読んでいる」状態になる。そこで、視聴者が「言葉(ストーリー)」を「聴いている」又は「読んでいる」状態になるようなマーケティング動画が好適である。
換言すると、「言葉(ストーリー)」を視聴者が「読めない」又は「聴けない」状態になるマーケティング動画では、視聴者(ユーザ)体験を毀損してしまい不適である。
このように、マーケティング動画では「言葉(ストーリー)」が最重要という概念の理解が、動画マーケティングで成果を出すための第一歩として重要である。
【0025】
以上まとめると、「理想のマーケティング動画の作成をすること」を達成するためには、マーケティング動画の3つの特徴(第1特徴乃至第3特徴)を考慮して、上述した3つの要素、即ち、「情報設計」、「配信面の最適化」、及び「デザイン(見せ方)」の夫々の達成が必要である。
特に、「情報設計」→「配信面の最適化」→「デザイン」の順番で、マーケティング動画を設計して作成することが好適である。ここで、情報設計としては、明確な目的・訴求のうえに作られた設計であることが必要である。配信面の最適化としては、マーケティング動画の時間的な長さや画面比率等の最適化が必要である。「デザイン」としては、一定以上のクオリティ(デザインや表現)が必要である。
【0026】
従来のマーケティング動画は、「デザイン」だけに注力して作成されたため、動画マーケティングで成果を出せない状態であった。
動画マーケティングにおいて成果を出すためには、「情報設計」に注力する必要がある。しかしながら、「情報設計」に注力した設計をしたうえで、「配信面の最適化」及び「デザイン」について設計してマーケティング動画を作成していくためには、高度なスキルが必要であった。
そこで、高度なスキルが無いユーザUであっても、「情報設計」に注力した設計をしたうえで、「配信面の最適化」及び「デザイン」について設計してマーケティング動画を作成することができるように、図1に示す本サービスが提供される。
【0027】
図1に示すように、型DBには、「マーケティング動画」を作成するための「型」が多数種類(例えば15000種類)予め格納されている。
ここで、「型」とは、マーケティング動画の構成のパターンである。即ち、マーケティング動画のフォーマット構成(マーケティング動画を構成する複数のシーンの配置の仕方等)、当該マーケティング動画の時間、当該マーケティング動画のサイズ(アクセプト比率等)等の要素に応じて分類されたパターンが、「型」である。
【0028】
図2は、型の一例を示している。
図2の例では、型を分類するための要素として、フォーマット構成、時間、及びサイズが採用されている。
【0029】
フォーマット構成は、上述の基本型を前提として、マーケティング動画を構成する複数のシーンの配置の仕方等のパターンによって分類される要素である。
図2の例では、上述の基本型、即ち、キャッチ、ボディ、及びエンドの夫々に対して、AIBACの各シーンが配置されるパターンに応じて、複数のフォーマット構成が予め規定されている。
ここで、AIBACとは、ユーザがダイレクトにレスポンスする際に好適なマーケティング広告のためのフレームワークである。具体的には以下に示す「A」「I」「B」「AC」の要素を含むフレームワークを用いることが好適である。
「A」とは、注意喚起(Attention)のシーンである。即ち、まず、マーケティング動画においては、冒頭2秒が勝負であって、フィードで指を止めてもらう必要が有る。そこで、響くキーワードや、疑問を投げかけて自分事化してもらったり、目に留まるアニメーションを含むことが重要であり、これらのためのモーション等が含まれるシーンである。
「I」とは、興味関心(Interest)のシーンである。即ち、次に、マーケティング動画においては、シンプルさが鍵であって商品の特徴を絞って説明する必要が有る。そこで、商品やサービス名、Attennsionの解決策を含み、専門用語を含まないことが重要である。
「B」とは、利益(Benefit)のシーンである。即ち、次に、マーケティング動画においては、利用した結果が即わかり、素材や機能より使用上の利益を伝える必要が有らる。そこで、結果どうなるか、即ち、具体的には便利になる、健康になる等、明確な利益を含むシーンとするのが好適である。
「AC」とは、行動換気(Action)のシーンである。即ち、最後に、マーケティング動画においては、最後は具体的な行動で次のアクションを提示し、実際に行動に起こしてもらう必要が有る。そこで、具体的なアクションを提示する、即ち、お店に行く、資料をダウンロードする、詳細を見る、などのアクションをユーザに提示することが好適である。
型の夫々は、上述のAIBACを反映したシーンが配置されたものとなっているのである。
【0030】
例えばフォーマット構成FC1は、キャッチに対して1つの「A」と1つの「I」とがその順番に配置され、ボディに対して3つの「B」が配置され、エンドに対して1つの「Ac」が配置されるパターンである。
また例えばフォーマット構成FC2は、キャッチに対して1つの「A」が配置され、ボディに対して1つの「I」と2つの「B」がその順番に配置され、エンドに対して1つの「Ac」が配置されるパターンである。
また例えばフォーマット構成FC3は、キャッチに対して1つの「A」が配置され、ボディにはシーンが配置されず、ボディに対して3つの「B」が配置され、エンドに対して1つの「Ac」が配置されるパターンである。
【0031】
時間は、マーケティング動画の時間的長さのパターンで分類される要素である。
例えば、6秒、15秒、及び30秒等のパターンが存在する。さらに、30秒等同一の長さであっても、キャッチ、ボディ、及びエンドの夫々に対する時間配分の比率が異なるものを、別バターンとして分類してもよい。
【0032】
サイズは、マーケティング動画の画面サイズ(アクセプト比等)のパターンで分類される要素である。
例えば、1:1(所謂スクエア)、4:5、9:16等のパターンが存在する。
なお、サイズの具体例については、図7を用いて後述する。
【0033】
このように、型は、複数の要素の各パターンの組合せの数の種類、例えば図2の例ではフォーマット構成のパターン数×時間のパターン数×サイズのパターン数の種類(例えば15000種類)が存在し、型DBに予め格納されている。
【0034】
図1に戻り、型DBにおいては、このような複数種類の型の夫々に対して、最適なメディアや最適なモーション等が対応付けられて管理されている。
ここで、モーションとは、マーケティング動画の動きである。即ち、モーションとは、マーケティング動画を構成する素材(例えば、文字、図形(写真を含む)、記号、色彩、又はこれらの結合)の動きをいう。
なお、モーションの具体例については、図6乃至図9を用いて後述する。
【0035】
具体的には例えば、型DBには、以下に示すN個(Nは1以上の整数値)の型が格納されている。
即ち、第1の型には、第1メディアと、第1モーションとが紐づけられている。
また、第2の型には、第2メディアと、第2モーションとが紐づけられている。
また、第3の型には、第1メディアと、第2モーションとが紐づけられている。
このように、第1の型乃至第Nの型の夫々には、m(mはN以下の正の整数値)個のメディアのうち少なくとも1のメディアが紐づけられている。
また、型F1乃至FNの夫々には、q(qはN以下の正の整数値)個のモーションのうち少なくとも1のモーションが紐づけられている。
また、第1の型乃至第Nの型の夫々には、夫々の型に応じた後述する簡易設計シートが紐づけられている。また、簡易設計シートの具体例については、図10乃至14を用いて説明する。
このような型DBが、予め用意されている。
【0036】
このような型DBに格納された複数種類の型の中から、ユーザがマーケティング動画を作成するために使用される型(以下、「使用型」と呼ぶ)が選択される。
使用型の選択手法は、特に限定されず、「理想のマーケティング動画の作成をすること」が可能となる型が使用型として選択される手法であれば足りる。
ただし、非常に多数の種類(例えば15000種類)の型の中から適切な型を選択することは困難であることから、本実施形態では、モデルを用いる手法が採用されている。
即ち、本実施形態では、実際に作成されて配信されたマーケティング動画についいて、その「型」、当該マーケティング動画が配信されたメディアや当該マーケティングの対象となる業種等の各種要素、及び当該マーケティング動画が配信された成果等の組を学習用データとして用いられる。このような学習用データが、非常に多数のマーケティング動画(実際に作成されて配信されたもの)の夫々に対して用意される。そして、このような学習用データを用いた機械学習が行われ、その結果として、動画マーケティングが行われるメディアや動画マーケティングの対象となる業種等の各種要素からなる「検索条件」を入力すると、適切な「使用型」を出力するモデルが予め用意される。なお、以下このようなモデルを「使用型決定モデル」と呼ぶ。
即ち、本実施形態では、ユーザにより入力された検索条件を使用型決定モデルに入力し、当該使用型決定モデルから出力される型を、「使用型」として選択する、という手法が採用されている。
なお、「使用型決定モデル」は、このように本実施形態では機械学習の結果得られたものであるが、検索条件を入力すると使用型を出力するものであれば足り、例えば次のようなルールベースに基づくものであってもよい。
即ち、例えば、動画マーケティングが行われるメディアや動画マーケティングの対象となる業種等の各種要素からなる複数種類の検索条件と、夫々に適した型の種類とが対応付けられたテーブルが予め用意され、そのテーブルを用いるものも「使用型決定モデル」の一例である。
【0037】
即ち、ユーザUは、保有の端末(例えば後述の図3のユーザ端末2)等を操作することで、検索条件を入力する。検索条件は、サービス提供者が管理するサーバ(例えば後述の図3のサーバ1)に送信される。
【0038】
サーバは、検索条件を使用型決定モデルに入力して、使用型として、型DBに格納された型F1乃至FNのうち所定の型Fk(kは1乃至Nのうち何れかの整数値)を選択する。
【0039】
次に、サーバは、使用型Fkに応じた簡易設計シートを、ユーザUの端末(例えば後述の図3のユーザ端末2)をユーザUに提示する。
簡易設計シートとは、使用型Fkに基づくマーケティング動画の設計において、上述の「情報設計」をユーザUが簡単に行えるシートである。即ち、使用型Fkは、使用メディアを含む検索条件に基づいて選択されたものであって、基本型をベースとするものである。このため、使用型Fkを用いることで、マーケティング動画の第1特徴乃至第3特徴のうち、マーケティング動画は視聴態度で4種類に大別できるという第1特徴及び基本型があるという第2特徴を満たしたマーケティング動画の作成が可能になる。
さらに、「言葉(ストーリー)」が大切という第3特徴を満たすために簡易設計シートが用いられる。即ち、「言葉(ストーリー)」を大切にした「情報設計」がユーザUにより簡単に行えるシートが簡易設計シートである。
具体的な例示については図10乃至図14を参照して後述するが、質疑応答又は穴埋め形式で、所定の欄にユーザUによる回答を入力することで、使用型Fkに適した「言葉(ストーリー)」を用いた「情報設計」が自動的に完成するシートが、簡易設計シートである。
【0040】
なお、簡易設計シートは例示に過ぎない。即ち、マーケティング動画の「情報設計」をするための質問のうち、使用型Fkに対応付けられた1以上の質問(使用型Fkに適した「言葉(ストーリー)」が回答として得られる質問)をユーザUに提示して、当該1以上の質問の夫々に対する当該ユーザの回答を受け付けることができる形態であれば足り、特に限定されない。
【0041】
このようにして、ユーザUは、保有の端末(例えば後述の図3のユーザ端末2)等を操作することで、簡易設計シートの欄に各種事項を入力する。各種事項が入力された簡易設計シート、即ち、使用型Fkに適した「言葉(ストーリー)」を用いた「情報設計」が完成した簡易設計シートは、サーバに提供される。
【0042】
サーバは、ユーザUにより各種事項が入力された簡易設計シートと、使用型Fkとに基づいて、マーケティング動画を生成する。
ここで、ユーザUにより各種事項が入力された簡易設計シートとは、上述のように、使用型Fkに適した「言葉(ストーリー)」を用いた「情報設計」を示すシートである。
また、使用型Fkは、検索条件(ユーザUの行おうとる動画マーケティングに基づく各種要素、例えば使用メディア等からなる条件)に基づいて選択されたものであり、サイズや時間は当該検索条件にとって最適なものである。また、使用型Fkには、最適なモーション等も対応付けられている。即ち、使用型Fkを用いるということは、「配信画面の最適化」と「デザイン」を設計したことと等価である。
【0043】
このようにして、高度なスキルが無いユーザUであっても、「情報設計」に注力した設計をしたうえで、「配信面の最適化」及び「デザイン」について設計してマーケティング動画を作成することが容易に可能になる。
【0044】
さらに、このようにして生成されたマーケティング動画は、ユーザUにより指定されたメディアに配信される。
そして、マーケティング動画が配信された結果、そのマーケティング動画の対象の商品や役務の売り上げ等のデータが得られる。ユーザUは商品や役務の売り上げ等のデータを用いて、配信されたマーケティング動画による動画マーケティングの評価(成果の確認)を行う。
【0045】
また、本サービスでは、マーケティングデータの分析も行われる。即ち、サーバは、視聴者がそのマーケティング動画から商品や役務の紹介ページに遷移した割合や商品や役務の購入や契約に至った割合等のデータを分析する。
【0046】
なお、以下、マーケティング動画を用いた動画マーケティングの結果得られる各種データ、例えば、マーケティング動画の対象の商品や役務の売り上げ等のデータや、視聴者がそのマーケティング動画から商品や役務の紹介ページに遷移した割合や商品や役務の購入や契約に至った割合等のデータをまとめて、「マーケティングデータ」と呼ぶ。
【0047】
このようなマーケティングデータの評価及び分析の結果は、使用型決定モデルや型DBにフィードバックされる。即ち、評価及び分析の結果に基づいて、使用型モデルが更新されたり、型が更新されたり新たに生成される。
【0048】
さらに、このようなマーケティングデータの評価及び分析の結果は、ユーザUによるPDCAにも適切に利用可能となる。このことは、「PDCAを回すこと」にとって必要な要素のうち、「正しいテスト」を満たすことを意味する。
ここで、図1に示す本サービスを利用することで、上述したように、「理想のマーケティング動画の作成をすること」が可能になる。さらに、ユーザUは、検索条件や簡易設計シートについて簡単な事項を入力するという簡単な操作をするだけで、「理想のマーケティング」動画を作成することができる。このことは、「理想のマーケティング」動画を多量に生成することが容易であること、即ち「PDCAを回すこと」にとって必要な要素のうち「量」を満たすことを意味する。
このように、本サービスは、「PDCAを回すこと」にとっての支援にもなる。
なお、図示はしないが、サーバは、さらに、「PDCAを回すこと」にとって必要な要素のうち「短期/中期ゴール設定」を満たすように、ユーザに簡単な入力をさせるシート(上述の簡易設計シートと同様なシート)を、ユーザに提示してもよい。
【0049】
以上、図1及び図2を参照して、本サービスについて説明した。
以下、図3乃至図5を参照して、本サービスを実現するための情報処理システム、即ち本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムの構成等について説明する。
【0050】
図3は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【0051】
図3に示す情報処理システムは、サーバ1と、ユーザ端末2と、マーケティング動画を配信するメディアサーバ3とを含む。
なお、ユーザ端末2とメディアサーバ3とは、説明の便宜上図3では1台のみ図示されているが、各ユーザU毎に及び各メディア毎に1台以上設けられる。
サーバ1と、ユーザ端末2と、メディアサーバ3は、インターネット(Internet)等のネットワークNWを介して相互に接続されている。なお、ネットワークNWは、本実施形態ではインターネットとされているが、その形態は特に本実施形態のものに限定されず、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi、LAN(Local Area Network)等を採用することができる。
【0052】
図4は、図3の情報処理システムのうち、サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0053】
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memoy)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、出力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20と、を備えている。
【0054】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0055】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16、出力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0056】
入力部16は、各種ハードウェア釦等で構成され、操作者の指示操作に応じて各種情報を入力する。
出力部17は、液晶等のディスプレイにより構成され、各種画像を表示する。
【0057】
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(ユーザ端末2やメディアサーバ3等)との間で行う通信を制御する。
【0058】
ドライブ20は、必要に応じて設けられる。ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア31は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0059】
このような図4のサーバ1の各種ハードウェアと各種ソフトウェアとの協働により、後述する各種処理の実行が可能になる。
なお、図示はしないが、図3の情報処理システムのうち、ユーザ端末2やメディアサーバ3も、図4に示すハードウェア構成を有している。このため、ユーザ端末2やメディアサーバ3のハードウェア構成についての説明は省略する。ただし、ユーザ端末2がスマートフォンやタブレットで構成される場合には、入力部16及び出力部17として、タッチパネルを有している。
【0060】
図5は、図4のサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0061】
図5に示すように、サーバ1においては、型管理部111と、使用型モデル管理部112と、検索条件取得部113と、使用型決定部114と、質疑応答部115と、動画生成部116と、分析部117と、評価取得部118と、モデル更新部119と、型生成更新部120とが機能する。
また、サーバ1の記憶部18には、型DB200と、使用型モデル300とが設けられている。
【0062】
型管理部111は、マーケティング動画を生成するための型であって、キャッチ、ボディ、及びエンドを基本型とする型を複数種類だけ型DB200に格納して管理する。即ち、本実施形態ではN(例えばN=15000)種類の型F1乃至FNが型DB200に格納されて管理される。
使用型モデル管理部112は、所定の検索条件を入力すると複数種類の型の中から1以上の型を出力する使用型モデル300を記憶部18に格納して管理する。
【0063】
検索条件取得部113は、動画マーケティングを行うユーザUから、当該動画マーケティングを行うための検索条件を取得する。
使用型決定部114は、検索条件を使用型モデル300に入力してその結果出力される(型管理部111から抽出される)型Fkを、使用型Fkとして決定する。
【0064】
質疑応答部115は、マーケティング動画の「情報設計」をするための質問のうち、使用型Fkに対応付けられた1以上の質問(使用型Fkに適した「言葉(ストーリー)」が回答として得られる質問)をユーザ端末2を介してユーザUに提示して、当該1以上の質問の夫々に対する当該ユーザの回答をユーザ端末2から受け付ける。
具体的には例えば、質疑応答部115は、簡易設計シートのデータを、ユーザ端末2に送信する。ユーザUは、ユーザ端末2を操作して、簡易設計シートを紙媒体で出力して回答を記載して、当該回答が記載された紙媒体をスキャンする。ユーザ端末2は、スキャンの結果得られるデータをサーバ1に送信する。質疑応答部115は、当該データを取得する。
また例えば、質疑応答部115は、簡易設計シートに含まれる各質問をユーザ端末2の画面に提示して、ユーザUによるユーザ端末2に対する回答の入力操作を受け付ける。
【0065】
動画生成部116は、使用型Fk、及び質疑応答部115の処理の結果得られたユーザUの回答に基づいて、マーケティング動画を生成する。
生成されたマーケティング動画は、ユーザ端末2に供給される。ユーザUは、ユーザ端末2を操作して、マーケティング動画を再生することができる。
また、ユーザ端末2又はサーバ1から、ユーザUが所望するメディアのメディアサーバ3から、マーケティング動画が配信(再生)される。これにより、視聴者はマーケティング動画を視聴することができる。
【0066】
分析部117は、動画生成部116により使用型Fkに基づいて生成されたマーケティング動画に対する所定の分析を実行する。
評価取得部118は、動画生成部116により使用型Fkに基づいて生成されたマーケティング動画に対するユーザU又は視聴者の評価を取得する。
モデル更新部119は、評価取得部118により取得された評価と分析部117による分析の結果の少なくとも一部、及び使用型Fkを用いて、使用型モデル300を更新する。
型生成更新部120は、評価取得部118により取得された評価と分析部117による分析の結果の少なくとも一部、及び使用型Fkを用いて、使用型Fkの更新と新たな型の生成のうち少なくとも一方を実行する。
【0067】
以上、図3乃至図5を参照して、上述の本サービスの具体例を実現するための情報処理システムの構成等について説明した。
以下、図6乃至図14を参照して、マーケティング動画のモーション及び簡易設計シートの具体例について説明する。
【0068】
図6は、図5の機能的構成のサーバにより生成されるマーケティング動画のモーションの一例を示す図である。
図6(a)乃至(c)は、マーケティング動画の動きを示す各時刻の静止画がその順番に図示されたものである。
図6(a)と図6(b)に示すように、マーケティング動画の動きとして、「7,000ポイントプレゼント!」の文字列が、順に表示される。この時、図6(a)の「7」の文字は、図6(a)の「7」の文字と比較して上側に表示されている。即ち、文字列は、一旦上に飛び上がったような動きと共に現れ、画面中央に静止して表示される。その後、数秒間、図6(b)の配置で静止する。
これにより、このマーケティング動画を視聴した場合、文字列の動きによりその文字列に注目が集まり、その後、その文字列が静止することで、可読性が高くなるのである。
【0069】
その後、図6(c)に示すように、次のシーンに遷移するにあたり、画面全体を書き換えるような表現として、斜めの波打つマスクが、左から右に移動する。
これにより、マーケティング動画の全ての面積部分に対するモーションが発生するため、そのマーケティング動画自体へ注目が集まるのである。
【0070】
このように、マーケティング動画においては、文字列の可読性を高めつつ、その文字列やそのマーケティング動画への注目を集めるべく、このようなインパクトがありながらも可読性が高いモーションが採用される。
【0071】
図7は、図5の機能的構成のサーバにより生成されるマーケティング動画のモーションの例のうち、図6と異なる例を示す図である。
図7(a)に示すように、広告を通じて行ってほしいアクションを自然に誘導するモーションが採用される。
即ち、図7(a)の例では、動きは図示しないが、「詳しくはサイトへ」という文字列とともに、その文字列の上部に3つの点が配置されている。
この文字列と点は、その大きさが変化すると共に、出現、消滅、又は点滅といった動きをする。
これにより、視聴者は、詳しくはサイトへという文字列をクリック操作するイメージをもつ。このように、広告を通じて行ってほしいアクションを自然に誘導するモーションが採用される。
【0072】
図7(b)に示すように、画像素材でありながら、動的要素を感じさせるモーションが採用される。
即ち図7(b)の例では、動きは図示しないが画像(写真)素材でありながら、その画像は全体的にゆっくりと(少し)移動され、ゆっくりと(すこし)ズームイン・ズームアウトされる。これにより画像素材でありながら、動的要素を感じることができるマーケティング動画となる。
さらには、上述の図6(a)及び図6(b)と同様に、文字列が浮かび上がるといったモーションが採用される。
また、上述の図6(c)と同様に、画像(写真)素材の時(画面遷移時)において、動画の全体を塗り替えるようなモーションが採用される。
このように、画像素材でありながら、動的要素を感じさせるモーションが採用される。
【0073】
図8は、図5の機能的構成のサーバにより生成されるマーケティング動画のメディアに応じたサイズ及びモーションの一例を示す図である。
図8(a)に示すマーケティング動画のサイズは、1:1である。また、図8(b)に示すマーケティング動画の例のサイズは、9:16である。
また、図示はしないが、その他、4:5のサイズ等も採用される。
このように、本サービスでは、動画広告の成果を最大化するため、以下配信面(メディア)に最適化した動画作成ができる。
このとき、マーケティング動画のサイズは、以下のような条件が考慮される。
即ち、メディアである各種SNSの夫々で定められたサイズが考慮される。
また、メディアである各種SNSの夫々の視聴者(即ち、SNSのユーザ)の視聴態度や属性(性別や年齢等)が考慮される。
また、メディアとして、該当のサイネージが採用される場合、そのサイネージのディスプレイ等のサイズに応じたサイズが採用される。
【0074】
図8(a)には、メディアとしてFacebook(登録商標)が採用された場合のマーケティング動画の例が示されている。
即ち、Facebookに投稿されることを前提としたマーケティング動画は、1:1又は4:5のサイズをメインに生成される。
更に言えば、型構成として、文言遡及を主とするものが採用される。
また、図示はしないが、奥行き感や大きなモーションでフック効果が高い型が選択される。
即ち、Facebookのユーザ(マーケティング動画の視聴者)は、比較的年齢層が高く、記事内容の文字列を読むことにも慣れている。従って、文言遡及が主である型が採用されるのが好適である。
また、ユーザは、記事内容の文字列と組み合わせられた写真や動画を順に閲覧していく事になる。従って、奥行き感やモーションでフック効果が高い型が選択されるのが好適なのである。
【0075】
図8(b)には、メディアとしてInstagram(登録商標)のStoriesが採用された場合のマーケティング動画の例が示されている。
即ち、InstagramのStoriesに投稿されることを前提としたマーケティング動画は、9:16のサイズをメインに生成される。
更に言えば、型構成として、動く雑誌のような画像を主にテキストを読ませるものが採用される。
即ち、InstagramのStoriesのユーザ(マーケティング動画の視聴者)は、比較的年齢層が低く、動画として興味を示されたものを、ユーザ端末の全画面で閲覧する。そこで、ユーザ端末の全画面で閲覧するのに好適9:16のサイズが採用され、動く雑誌のような画像を主に、テキストを読ませる型が採用されるのである。
【0076】
図9乃至図11を用いて、一連の簡易設計シートの質問や回答例について説明する。
図9は、図5の機能的構成のサーバにより提供される簡易設計シートの一例を示す図である。
図10は、図5の機能的構成のサーバにより提供される簡易設計シートの一例であって、図9と異なる例を示す図である。
図11は、図5の機能的構成のサーバにより提供される簡易設計シートの一例であって、図9及び図10と異なる例を示す図である。
図12は、図5の機能的構成のサーバにより提供される簡易設計シートの一例であって、図9乃至図11と異なる例を示す図である。
【0077】
なお、図9乃至図12における下線部は、ユーザが回答を記入する領域である。即ち、ユーザに対しては、図示はしないが、下線部に文字列が記載されていない簡易設計シートが質問として提示され、ユーザは、下線部に回答を記入する。
【0078】
まず、前提として、上述したように、ユーザにより、検索条件が入力され、その検索条件に基づき使用型が決定され、その使用型に対応付けられた簡易設計シートがユーザに提示される。
【0079】
具体的には、まず、ユーザは、図9に示す簡易設計シートを提示される。即ち、ユーザは、目的を整理するための質問を提示され、それに対して回答を行う。
次に、ユーザは、図10に示す簡易設計シートを提示される。即ち、ユーザは、キャッチを洗い出すための質問を提示され、それに対して回答を行う。
次に、ユーザは、図11に示す簡易設計シートを提示される。即ち、ユーザは、ボディを決定するための質問を提示され、それに対して回答を行う。
そして、ユーザは、図12に示す簡易設計シートを提示される。即ち、ユーザは、エンドを整理するための質問を提示され、それに対して回答を行う。
【0080】
このように、ユーザは、簡易設計シートの質問に具体的に回答することで、動画で遡及するための各種文字列を容易に、かつ、的確にアウトプットすることができるのである。
【0081】
図13は、図9乃至図12の簡易設計シートの回答に基づいて生成されたマーケティング動画の一例を示す図である。
図13の例のマーケティング動画には、キャッチとして、図10の回答に含まれる「透明感で差をつけたいなら」という文字列が含まれるシーンが採用されている。ボディとして、図11の回答に含まれる「24時間効果長持ち」、「つけたまま眠ってもOK」、「天然成分でお肌に優しい」という文字列が夫々含まれるシーンが採用されている。キャッチとして、図12の回答に含まれる「無料サンプル配布中」という文字列が含まれるシーンが採用されている。
なお、図示はしないが、図13の文字列や背景は、適宜、その型に紐づけられたモーションで表示される。
【0082】
このように、図9乃至図12の簡易設計シートへの回答が用いられて図13のマーケティング動画が生成される。即ち、ユーザは、容易にマーケティング動画を生成することができる。
なお、この時、図10に記載のキャッチのうち、使用されていないものがある。このようなキャッチが夫々採用されたマーケティング動画が生成されてもよい。これにより、キャッチの異なる複数のマーケティング動画が生成される。
生成された複数のマーケティング動画が夫々配信されることにより、夫々のマーケティング動画に対応付けられたマーケティングデータが取得可能となる。即ち、どのようなキャッチが良かったか、といったデータが取得されるため、PDCAを回すことが可能となるのである。
【0083】
図14を用いて、本サービスにおいて生成されたマーケティング動画の一例であって、AIBACとの対応付けについて説明する。
図14は、図5の機能的構成のサーバにより生成されるマーケティング動画におけるAIBACの一例を示す図である。
図14の例において、キャッチとして、「A」及び「I」が採用されている。また、ボディとして3つの「B」が採用されている。また、エンドとして、「Ac」が採用されている。
具体的にはキャッチとして、「広告代理店の必須動画ツールとは?」という文字列が表示されている。これにより、視聴者に対して、注意喚起を促し、つまり、広告代理店関係者に、自身についての事項である、と認識してもらうことができる。また、視聴者に対して、どのようなツールが必須であるのかといった興味を持たせることで、引き続きマーケティング動画を視聴してその答えを知りたいという興味を持ってもらうのである。
【0084】
次に、ボディとして、「動画広告作り放題」「コスト大幅削減」「動画広告の高速PDCA」という文字列が表示されている。つまり、このマーケティング動画の対象である商品や役務を利用することでユーザがどのような利益を得ることができるのかが具体的に提示される。これにより、ユーザは、サービス利用の結果を容易にイメージすることが可能となり、サービスを利用したい、という気持ちを抱かせることができるのである。
【0085】
次に、エンドとして、サービス提供者の名称(図14の例では、本サービスの提供者であるRICHIKA)の文字列が表示されている。つまり、この本サービスを利用したい場合には、RICHIKAへの問い合わせをすればよいことが明確に把握できるマーケティング動画となっている。
【0086】
このように、マーケティング動画には、キャッチ、ボディ、エンドを基本型として、AIBACのフレームワークを反映した型を用いることが好適なのである。
【0087】
以上、本発明の情報処理装置の一実施形態について説明したが、本発明は上述した本実施形態に限るものではない。また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙に過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0088】
即ち、上述の実施形態では、具体的な型の一例を示して説明したが、図示等していない、他の型が採用されてもよい。
【0089】
また、上述の実施形態では、サーバ1により、視聴者がそのマーケティング動画から商品や役務の紹介ページに遷移した割合や商品や役務の購入や契約に至った割合等のデータを分析する者としたが特にこれに限定されない。
即ち例えば、マーケティングデータがユーザやサービス提供者である分析担当者等に提示されてもよい。即ち、モデル更新部119や型生成更新部120は、ユーザや分析担当者に分析がなされた結果を用いて、使用型モデル300を更新したり、使用型Fkの更新、新たな型の生成をする意ことができる。
【0090】
また、図4に示すハードウェア構成、並びに、図5に示す機能的構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
【0091】
換言すると、図5に示す機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。
即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が、情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図5の例に限定されない。また、機能ブロックの存在場所も、図5に特に限定されず、任意でよい。例えば、動画生成部116の機能ブロックを、ユーザ端末2等に移譲してもよい。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0092】
また例えば、一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0093】
また例えば、このようなプログラムを含む記録媒体は、利用者にプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で利用者に提供される記録媒体等で構成される。
【0094】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図1のリムーバブルメディア31により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で各ユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディア31は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini-Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている図4のROM12や、図4の記憶部18に含まれるハードディスク等で構成される。
【0095】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0096】
以上まとめると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を取れば足り、各種各様な実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理システム(例えば図5の機能的構成を有する情報処理装置1を含む情報処理システム)は、
動画を用いたマーケティングを支援する情報処理システムにおいて、
動画を生成するための型であって、キャッチ、ボディ、及びエンドを基本型とする型を複数種類格納して管理する型管理手段(例えば、図5の型管理部111)と、
所定の検索条件を入力すると前記複数種類の型の中から1以上の型を出力するモデルを格納して管理するモデル管理手段(例えば、図5の使用型モデル管理部112)と、
動画を用いたマーケティングを行うユーザから、前記検索条件を取得する検索条件取得手段(例えば、図5の検索条件取得部113)と、
前記検索条件が入力されたときに前記モデルから出力される型を、動画を生成するために使用する使用型として決定する使用型決定手段(例えば、図5の使用型決定部114)と、
動画を設計するための質問のうち、前記使用型に対応付けられた1以上の質問を前記ユーザに提示して、当該1以上の質問の夫々に対する当該ユーザの回答を受け付ける質疑応答手段(例えば、図5の質疑応答部115)と、
前記使用型、及び前記質疑応答手段の処理の結果得られた前記ユーザの前記回答に基づいて、動画を生成する動画生成手段(例えば、図5の動画生成部116)と、
を備えれば足りる。
【0097】
これにより、ユーザは、検索条件に応じて適切な型を利用することができる。更に、ユーザには質疑応答がなされ、ユーザはそれに回答するだけで、容易に動画を生成することができる。
その結果、ユーザはマーケティング動画を次々に生成し、動画を用いたマーケティングの成果を向上させることができる。
【0098】
さらに、前記複数種類の型の夫々には、適応可能なメディアの種類が対応付けられており、
前記検索条件には、前記メディアの種類を含まれている、ようにすることができる。
【0099】
これにより、ユーザは、メディアの種類に応じた適切な型を用いた動画生成を行うことができる。これにより、ユーザは、より動画を用いたマーケティングの成果を向上させることができる。
【0100】
さらに、前記複数種類の型の夫々には、適応可能なモーションが対応付けられており、
前記動画生成手段は、前記使用型に対応付けられたモーションを含む動画を生成する、ことができる。
【0101】
これにより、ユーザは、メディアの種類に応じた適切なモーションが採用された型を用いた動画生成を行うことができる。これにより、ユーザは、より動画を用いたマーケティングの成果を向上させることができる。
【0102】
前記動画生成手段により前記使用型に基づいて生成された前記動画に対するユーザ又は視聴者の評価を取得する評価取得手段(例えば、図5の評価取得部118)と、
前記動画生成手段により前記使用型に基づいて生成された前記動画に対する所定の分析を実行する分析手段(例えば、図5の分析部117)と、
前記評価取得手段により取得された前記評価と前記分析手段による前記分析の結果の少なくとも一部、及び前記使用型を用いて、前記モデルを更新するモデル更新手段(例えば、図5のモデル更新部119)と、
前記評価取得手段により取得された前記評価と前記分析手段による前記分析の結果の少なくとも一部、及び前記使用型を用いて、前記使用型の更新と新たな型の生成のうち少なくとも一方を実行する型生成更新手段(例えば、図5の型生成更新部120)と、
をさらに備えることができる。
【0103】
これにより、ユーザは、マーケティング動画の評価や分析結果に基づいて、次回以降の使用型をより適切に選択させたり、より良い型を生成することが可能となる。即ち、ユーザは、マーケティング動画の生成のPDCAを回すことが可能となる。更に言えば、上述のように、ユーザは用意に次々にマーケティング動画を生成することができるため、PDCAを素早く回すことで、より動画を用いたマーケティングの成果を向上させることができる。
【符号の説明】
【0104】
1・・・サーバ、2・・・ユーザ端末、3・・・メディアサーバ、11・・・CPU、20・・・ドライブ、31・・・リムーバブルメディア、111・・・型管理部、112・・・使用型モデル管理部、113・・・検索条件取得部、114・・・使用型決定部、115・・・質疑応答部、116・・・動画生成部、117・・・分析部、118・・・評価取得部、119・・・モデル更新部、120・・・型生成更新部、200・・・型DB、300・・・使用型モデル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14