(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022139440
(43)【公開日】2022-09-26
(54)【発明の名称】配達物受渡管理システム、配達物受渡管理方法、コンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20120101AFI20220915BHJP
【FI】
G06Q10/08 316
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021039827
(22)【出願日】2021-03-12
(71)【出願人】
【識別番号】521107389
【氏名又は名称】早川 世治
(74)【代理人】
【識別番号】100178331
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 宏二
(72)【発明者】
【氏名】早川 世治
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA16
5L049CC51
(57)【要約】 (修正有)
【課題】配達された配達物が一時的に保管される保管場所に不用意にアクセスされるのをより効果的に防止する配達物受渡管理システム、配達物受渡管理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】商品受渡管理システム1において、管理サーバ10は、複数人の各配達物を一緒に一時的に保管可能な宅配ボックス300に配達物が配達されたとき、当該配達物の受取者の携帯電子端末100に購入者用解錠キーを送信する。管理サーバ10から受信した購入者用解錠キーを携帯電子端末100との通信により受信すると、宅配ボックス300の扉を開けることを可能にする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数人の各配達物を一緒に一時的に保管可能な保管場所に配達物が配達されたとき、当該配達物の受取者の携帯電子端末に解錠用情報を送信する送信手段と、
前記送信手段から携帯電子端末が受信した前記解錠用情報を当該携帯電子端末との通信により受信すると、前記保管場所から配達物を取り出し可能にする解錠手段と、
を有する配達物受渡管理システム。
【請求項2】
前記配達完了情報は、有効期限を有する情報である請求項1に記載の配達物受渡管理システム。
【請求項3】
送信手段が、複数人の各配達物を一緒に一時的に保管可能な保管場所に配達物が配達されたとき、当該配達物の受取者の携帯電子端末に解錠用情報を送信する送信ステップと、
解錠手段が、前記送信ステップで携帯電子端末が受信した前記解錠用情報を当該携帯電子端末との通信により受信すると、前記保管場所から配達物を取り出し可能にする解錠ステップと、
を有する配達物受渡管理方法。
【請求項4】
送信手段が、複数人の各配達物を一緒に一時的に保管可能な保管場所に配達物が配達されたとき、当該配達物の受取者の携帯電子端末に解錠用情報を送信する送信ステップと、
解錠手段が、前記送信ステップで携帯電子端末が受信した前記解錠用情報を当該携帯電子端末との通信により受信すると、前記保管場所から配達物を取り出し可能にする解錠ステップと、
をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配達物の受渡を管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、購入された商品を配達する際の受渡を宅配ボックスによって管理する技術が提案されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、配達された配達物が一時的に保管される保管場所に不用意にアクセスされるのをより効果的に防止できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、複数人の各配達物を一緒に一時的に保管可能な保管場所に配達物が配達されたとき、当該配達物の受取者の携帯電子端末に解錠用情報を送信する送信手段と、前記送信手段から携帯電子端末が受信した前記解錠用情報を当該携帯電子端末との通信により受信すると、前記保管場所から配達物を取り出し可能にする解錠手段と、を有する配達物受渡管理システムである。
【0006】
本発明の第2の態様では、前記解錠用情報は、有効期限を有する情報であることが好ましい。
【0007】
前記課題を解決するために、本発明の第3の態様は、送信手段が、複数人の各配達物を一緒に一時的に保管可能な保管場所に配達物が配達されたとき、当該配達物の受取者の携帯電子端末に解錠用情報を送信する送信ステップと、解錠手段が、前記送信ステップで携帯電子端末が受信した前記解錠用情報を当該携帯電子端末との通信により受信すると、前記保管場所から配達物を取り出し可能にする解錠ステップと、を有する配達物受渡管理方法である。
【0008】
前記課題を解決するために、本発明の第4の態様は、送信手段が、複数人の各配達物を一緒に一時的に保管可能な保管場所に配達物が配達されたとき、当該配達物の受取者の携帯電子端末に解錠用情報を送信する送信ステップと、解錠手段が、前記送信ステップで携帯電子端末が受信した前記解錠用情報を当該携帯電子端末との通信により受信すると、前記保管場所から配達物を取り出し可能にする解錠ステップと、をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム
【発明の効果】
【0009】
本発明の前記第1,3,4の態様によれば、配達物受渡管理システムは、保管場所に配達物が配達されたときに携帯電子端末に解錠用情報を送信し、携帯電子端末との通信によって解錠用情報を用いて保管場所から配達物を取り出し可能にすることで、保管場所に配達物が配達された後でないと保管場所から配達物を取り出せないようにすることができる。これにより、商品受渡管理システムは、配達された配達物が一時的に保管される保管場所に不用意にアクセスされるのをより効果的に防止できる。
【0010】
本発明の前記第2の態様によれば、配達物受渡管理システムは、解錠用情報が有効期限を有することで、商品収納ボックスの扉を開けられる期間を制限できる。これにより、商品受渡管理システムは、保管場所に不用意にアクセスされるのをさらに効果的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、商品受渡管理システムの構成例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、管理サーバの構成例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、サーバ側記憶部に記憶されているデータベースの構成例を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、解錠キー管理データベースの一例を示す図である。
【
図5】
図5は、商品状況管理データベースの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、サーバ側処理部の構成例を示すブロック図である。
【
図7】
図7は、商品購入時解錠キー発行処理の一例を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、配達完了時解錠キー発行処理の一例を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、商品状況管理処理の一例を示すフローチャートである。
【
図10】
図10は、商品状況管理処理の一例を示す他のフローチャートである。
【
図11】
図11は、購入者側端末の構成の一例を示す図である。
【
図12】
図12は、配達者側端末の端末側処理部における配送者側解錠処理の一例を示すフローチャートである。
【
図13】
図13は、購入者側端末の端末側処理部における購入者側解錠処理の一例を示すフローチャートである。
【
図14】
図14は、宅配ボックスの構成例を示すブロック図である。
【
図15】
図15は、開閉制御処理の一例を示すフローチャートである。
【
図16】
図16は、開閉制御処理の一例を示す他のフローチャートである。
【
図17】
図17は、一時預かりスペースにおける構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、商品受渡管理システムを挙げている。
【0013】
(構成)
図1は、商品受渡管理システム1の構成例を示すブロック図である。
【0014】
図1に示すように、商品受渡管理システム1は、管理サーバ10、商品を購入した購入者の携帯通信端末(以下、購入者側端末という。)100、配達者用の携帯通信端末(以下、配達者側端末という。)200、及び宅配ボックス300を有している。
【0015】
ここで、管理サーバ10と購入者側端末100及び配達者側端末200とは、通信手段NWを介して通信可能とされている。通信手段NWは、有線又は無線で接続可能なインターネット回線等の通信網である。また、宅配ボックス300は、配達者が配達した購入者の商品500を一時的に保管するためのボックスである。宅配ボックス300は、購入者側端末100や配達者側端末200と無線通信によって扉を施錠及び解錠できるようになっている。ここで、購入者の各商品500には、発送時に近距離無線型の通信タグ(以下、単にタグという。)501が付されている。タグ501は、例えば、RFタグである。このタグ501には、商品ID等の商品に関する情報等が記憶されている。また、無線通信は、非接触型の近距離通信やBluetooth(登録商標)による通信である。
【0016】
この商品受渡管理システム1では、購入者側端末100には、電子商取引サイト(以下、ECサイトという。)にて商品を購入するために用いるアプリケーションソフト(以下、商品購入用アプリという。)がインストールされている。また、配達者側端末200には、購入された商品を配達するために用いるアプリケーションソフト(以下、商品配達用アプリという。)がインストールされている。
【0017】
これにより、購入者側端末100にて商品購入用アプリに対してその使用者が商品を購入する操作をすると、購入者側端末100、配達者側端末200、及び管理サーバ10が連携して、購入された商品をその購入者に配達するための処理がなされる。
【0018】
図2は、管理サーバ10の構成例を示すブロック図である。
【0019】
図2に示すように、管理サーバ10は、通信部11、記憶部(以下、サーバ側記憶部という。)20、及び処理部(以下、サーバ側処理部という。)30を有している。ここで、通信部11は、通信手段NWを介して購入者側端末100や配達者側端末200等の他の装置との間で通信を行う。サーバ側記憶部20は、HDD等であって、各種データや各種プログラムが記憶されている。サーバ側処理部30は、管理サーバ10における各種処理を実行する。サーバ側処理部30は、例えば、マイクロコンピュータ及びその周辺回路を備え、例えば、CPU、ROM、RAM等によって構成されている。ROMには、1又は2以上のプログラムが格納されている。CPUは、ROMに格納されている1又は2以上のプログラムに従って各種処理を実行する。サーバ側処理部30は、必要に応じて、サーバ側記憶部20に記憶されている各種データや各種プログラム20aに従って各種処理を実行する。
【0020】
図3は、サーバ側記憶20に記憶されているデータベースの構成例を示すブロック図である。
【0021】
図3に示すように、サーバ側記憶部20には、解錠キー管理データベース21、及び商品状況管理データベース22が記憶されている。
【0022】
図4は、解錠キー管理データベース21の一例を示す図である。
【0023】
図4に示すように、解錠キー管理データベース21は、商品ID、タグ情報、購入者用第1解錠キー、購入者用第2解錠キー、及び配達者用解錠キー等の解錠キー等に関する各情報を含み、これら情報が対応付けられている。ここで、商品IDは、購入された個々の商品毎の識別情報である。タグ情報は、当該商品に付されているタグ501の識別情報等のタグ501に関する情報である。購入者用第1解錠キー、購入者用第2解錠キー、配達者用解錠キーの情報は、サーバ側処理部30が発行した各解錠キーの情報である。
【0024】
図5は、商品状況管理データベース22の一例を示す図である。
【0025】
図5に示すように、商品状況管理データベース22は、商品ID、及び商品状況等の商品状況に関する各情報を含み、これら情報が対応付けられている。ここで、商品状況の情報は、商品の状況を示す情報である。商品の状況を示す情報は、例えば、配達中、配達完了、受取完了等のステータスの情報である。
【0026】
サーバ側処理部30は、これら解錠キー管理データベース21、及び商品状況管理データベース22を必要に応じて使用して処理を実行する。
【0027】
図6は、サーバ側処理部30の構成例を示すブロック図である。
【0028】
図6に示すように、サーバ側処理部30は、商品購入処理部31、解錠キー発行処理部32、及び商品状況管理処理部33を有している。例えば、サーバ側処理部30の各処理部は、プログラム20aの一機能として実現されている。
【0029】
ここで、商品購入処理部31は、商品購入処理を実行する。例えば、商品購入処理は、インターネット上で商品を販売するECサイトにて商品が購入された際に実行される一般的な処理であり、例えば、決済処理、商品を発送するため発送処理等で構成されている。
【0030】
解錠キー発行処理部32は、商品購入時解錠キー発行処理及び配達完了時解錠キー発行処理を実行する。解錠キー発行処理部32は、商品購入時解錠キー発行処理では、購入者用第1解錠キー及び配達者用解錠キーを発行する。また、解錠キー発行処理部32は、配達完了時解錠キー発行処理では、購入者用第2解錠キーを発行する。ここで、購入者用第1解錠キー及び購入者用第2解錠キーは、購入者側端末100が宅配ボックス300との無線通信によって当該宅配ボックス300の扉の鍵を解錠するための解錠キーである。配達者用解錠キーは、配達者側端末200が宅配ボックス300との無線通信によって当該宅配ボックス300の扉の鍵を解錠するための解錠キーである。
【0031】
商品状況管理処理部33は、配達業者による商品の配達状況、購入者の商品の受け取り状況等を管理する商品状況管理処理を実行する。
【0032】
図7は、商品購入時解錠キー発行処理の一例を示すフローチャートである。
【0033】
図7に示すように、先ずステップS1の処理として、解錠キー発行処理部32は、商品購入処理部31が商品購入処理を実行し完了したか否かを判定する。すなわち、解錠キー発行処理部32は、商品購入処理部31が決済処理や商品の発送処理を完了したか否かを判定する。解錠キー発行処理部32は、商品購入処理が完了したと判定すると、ステップS2の処理に進む。
【0034】
ステップS2の処理として、解錠キー発行処理部32は、ステップS1の処理で商品購入処理が完了したと判定した商品の購入者の購入者側端末100に送信する購入者用第1解錠キーを発行する。例えば、解錠キー発行処理部32は、有効期限を付けてランダムな情報で購入者用第1解錠キーを発行する。例えば、購入者用第1解錠キーは、ワンタイムパスワードである。つまり、購入者用第1解錠キーは、当該解錠キーを使用する使用者が同じでも、使用する度に異なる。
【0035】
続くステップS3の処理として、解錠キー発行処理部32は、ステップS1の商品購入処理が完了した商品を配達する配達業者の配達者側端末200に送信する配達者用解錠キーを発行する。例えば、解錠キー発行処理部32は、有効期限を付けてランダムな情報で配達者用解錠キーを発行する。例えば、配達者用解錠キーは、ワンタイムパスワードである。つまり、配達者用解錠キーは、当該解錠キーを使用する使用者が同じでも、使用する度に異なる。また、このとき、配達者用解錠キーは、購入者用第1解錠キーと同一とされることもできる。
【0036】
続くステップS4の処理として、解錠キー発行処理部32は、ステップS2及びステップS3の処理で発行した購入者用第1解錠キー及び配達者用解錠キーを保存する。具体的には、解錠キー発行処理部32は、ステップS2及びステップS3の処理で発行した購入者用第1解錠キー及び配達者用解錠キーを、ステップS1の処理で商品購入処理を完了したと判定した商品の商品ID、当該商品に付されるタグ501のタグ情報に対応付けて、解錠キー管理データベース21に記憶する。
【0037】
続くステップS5の処理として、解錠キー発行処理部32は、各解錠キーを送信する。すなわち、解錠キー発行処理部32は、ステップS4の処理で解錠キー管理データベース21に記憶した購入者用第1解錠キーを商品の購入者の購入者側端末100に送信する。さらに、解錠キー発行処理部32は、ステップS4の処理で解錠キー管理データベース21に記憶した配達者用解錠キーを当該商品を配達する配達者側端末200に送信する。このとき、解錠キー発行処理部32は、購入者用第1解錠キー及び配達者用解錠キーに、解錠キー管理データベース21で対応付けられている商品IDを付加して送信する。
【0038】
以上のようにして、解錠キー発行処理部32は、商品購入処理が完了したと判定したときに、購入者用第1解錠キー及び配達者用解錠キーを発行する。そして、解錠キー発行処理部32は、発行した購入者用第1解錠キー及び配達者用解錠キー及び商品IDを保存し、購入者用第1解錠キーを商品の購入者の購入者側端末100に送信するとともに、配達者用解錠キーを当該商品の配達者の配達者側端末200に送信する。
【0039】
これにより、購入者側端末100は、管理サーバ10が商品購入処理を完了したタイミングで管理サーバ10からの購入者用第1解錠キーを受信し、保持する。また、配達者側端末200も、管理サーバ10が商品購入処理を完了したタイミングで管理サーバ10からの配達者用解錠キーを受信し、保持する。
【0040】
図8は、配達完了時解錠キー発行処理の一例を示すフローチャートである。
【0041】
図8に示すように、先ずステップS21の処理として、解錠キー発行処理部32は、配達者側端末200が送信してくる配達完了情報を受信したか否かを判定する。商品状況管理処理部33は、配達者側端末200が送信してくる配達完了情報を受信したと判定すると、ステップS22の処理に進む。
【0042】
ステップS22の処理として、解錠キー発行処理部32は、ステップS21の処理で配達完了情報を受信したと判定した商品の購入者の購入者側端末100に送信する購入者用第2解錠キーを発行する。例えば、解錠キー発行処理部32は、有効期限を付けてランダムな情報で購入者用第2解錠キーを発行する。例えば、購入者用第2解錠キーは、ワンタイムパスワードである。つまり、購入者用第2解錠キーは、当該解錠キーを使用する使用者が同じでも、使用する度に異なる。
【0043】
続くステップS23の処理として、解錠キー発行処理部32は、ステップS22の処理で発行した購入者用第2解錠キーを保存する。具体的には、解錠キー発行処理部32は、ステップS22の処理で発行した購入者用第2解錠キーを、ステップS21の処理で配達完了情報を受信したと判定した商品の商品IDに対応付けて、解錠キー管理データベース21に記憶する。これにより、解錠キー管理データベース21では、商品IDに対して、購入者用第1解錠キー、購入者用第2解錠キー、及び配達者用解錠キーの全てが対応付けられて記憶された状態になる。
【0044】
続くステップS24の処理として、解錠キー発行処理部32は、購入者用第2解錠キーを送信する。すなわち、解錠キー発行処理部32は、商品(ステップS21の処理で配達完了情報を受信したと判定した商品)の購入者の購入者側端末100に、ステップS23の処理で解錠キー管理データベース21に記憶した購入者用第2解錠キーを送信する。このとき、解錠キー発行処理部32は、購入者用第2解錠キーに、解錠キー管理データベース21で対応付けられている商品IDを付加して送信する。
【0045】
以上のようにして、解錠キー発行処理部32は、配達完了情報を受信したと判定したときに、購入者用第2解錠キーを発行する。そして、解錠キー発行処理部32は、発行した購入者用第2解錠キーを保存するとともに、商品の購入者の購入者側端末100に送信する。
【0046】
これにより、購入者側端末100は、商品の配達が完了したタイミングで管理サーバ10からの購入者用第2解錠キーを受信し、保持する。
【0047】
図9及び
図10は、商品状況管理処理の一例を示すフローチャートである。先ず、
図9の商品状況管理処理について説明する。
【0048】
図9に示すように、先ずステップS41の処理として、商品状況管理処理部33は、配達者側端末200が送信してくる配達完了情報を受信したか否かを判定する。商品状況管理処理部33は、配達者側端末200が送信してくる配達完了情報を受信したと判定すると、ステップS42の処理に進む。
【0049】
ステップS42の処理として、商品状況管理処理部33は、商品状況のステータスを配達完了の情報に変更する。すなわち、商品状況管理処理部33は、ステップS41の処理で配達完了情報を受信したと判定した商品(商品ID)について、商品状況管理データベース22の商品状況のステータスを配達完了の情報に変更する。
【0050】
続くステップS43の処理として、商品状況管理処理部33は、ステップS41の処理で配達完了情報を受信したと判定した商品(商品ID)に対応付けられている配達者用解錠キーを無効化する。例えば、商品状況管理処理部33は、解錠キー管理データベース21にて当該商品(商品ID)に対応付けられている配達者用解錠キーを削除する。
【0051】
以上のようにして、商品状況管理処理部33は、配達者側端末200が送信してくる配達完了情報を受信したと判定すると、商品状況のステータスを配達完了の情報に変更するとともに、配達者用解錠キーを無効化する。これにより、配達者側端末200は、宅配ボックス300の鍵部302を解錠できなくなる。
【0052】
次に
図10の商品状況管理処理について説明する。
図10に示すように、先ずステップS61の処理として、商品状況管理処理部33は、購入者側端末100が送信してくる受取完了情報を受信したか否かを判定する。商品状況管理処理部33は、購入者側端末100が送信してくる受取完了情報を受信したと判定すると、ステップS62の処理に進む。
【0053】
ステップS62の処理として、商品状況管理処理部33は、商品状況のステータスを受取完了の情報に変更する。すなわち、商品状況管理処理部33は、ステップS61の処理で受取完了情報を受信したと判定した商品(商品ID)について、商品状況管理データベース22の商品状況のステータスを受取完了の情報に変更する。
【0054】
続くステップS63の処理として、商品状況管理処理部33は、ステップS61の処理で受取完了情報を受信したと判定した商品(商品ID)に対応付けられている購入者用解錠キーを無効化する。例えば、商品状況管理処理部33は、解錠キー管理データベース21にて当該商品(商品ID)に対応付けられている購入者用第1解錠キー及び購入者用第2解錠キーを削除する。
【0055】
以上のようにして、商品状況管理処理部33は、購入者側端末100が送信してくる受取完了情報を受信したと判定すると、商品状況のステータスを受取完了の情報に変更するとともに、購入者用第1解錠キー及び購入者用第2解錠キーを無効化する。これにより、購入者側端末100は、宅配ボックス300の鍵部302を解錠できなくなる。
【0056】
図11は、購入者側端末100の構成の一例を示す図である。購入者側端末100は、携帯可能な通信端末であって、タブレット、又はスマートフォン等の携帯電話である。以下では、購入者側端末100が、携帯電話である場合を例に説明する。
【0057】
図11に示すように、購入者側端末100は、移動体通信部101、通信部102、タッチパネル部110、スピーカ103、マイク104、カメラ105、記憶部(以下、端末側記憶部という。)106、及び処理部(以下、端末側処理部という。)107を有している。ここで、移動体通信部101は、電話通信を行うものとして機能する。通信部102は、有線又は無線で他の装置との間で通信を行う。例えば、通信部102は、非接触型の近距離通信、Bluetooth(登録商標)等の無線通信によって宅配ボックス300と通信を行う。また、例えば、通信部102は、インターネット通信によって、管理サーバ10との通信も行う。タッチパネル部110は、タッチパネル部110における画像表示機能を担う画像表示部111、及びタッチパネル部110における情報入力機能を担う接触検出部112を有している。端末側記憶部106は、例えば、ROM、RAM等である。端末側処理部107は、購入者側端末100における各種処理を実行する。端末側処理部107は、例えば、マイクロコンピュータ及びその周辺回路を備え、例えば、CPU、ROM、RAM等によって構成されている。ROMには、1又は2以上のプログラムが格納されている。CPUは、ROMに格納されている1又は2以上のプログラムに従って各種処理を実行する。そして、端末側処理部107は、必要に応じて、端末側記憶部106に記憶されている各種データや各種プログラム106aに従って各種処理を実行する。例えば、端末側記憶部106に記憶されているプログラム106aは、商品購入用アプリである。
【0058】
本実施形態では、購入者側端末100の端末側処理部107は、購入者用第1解錠キー及び購入者用第2解錠キーを使用して宅配ボックス300の扉を解錠する解錠処理(以下、購入者側解錠処理という。)を実行する。例えば、購入者側解錠処理は、商品購入用アプリの一機能として実現されている。
【0059】
また、配達者側端末200も、携帯可能な通信端末であって、タブレット、又はスマートフォン等の携帯電話である。配達者側端末200は、携帯電話である場合、購入者側端末100と同様に、
図11に示す構成を有している。
【0060】
本実施形態では、配達者側端末200の端末側処理部207は、配送者用解錠キーを使用して宅配ボックス300の扉を解錠する解錠処理(以下、配送者側解錠処理という。)を実行する。例えば、配送者側解錠処理は、商品配達用アプリの一機能として実現されている。
【0061】
図12は、配達者側端末200の端末側処理部207における配送者側解錠処理の一例を示すフローチャートである。
【0062】
図12に示すように、先ずステップS81の処理として、端末側処理部207は、管理サーバ10からの配達者用解錠キーを受信済みであるか否かを判定する。端末側処理部207は、管理サーバ10からの配達者用解錠キーを受信済みであると判定すると、ステップS82の処理に進む。
【0063】
ステップS82の処理として、端末側処理部207は、宅配ボックス300(宅配ボックス300の端末間通信部305)と通信可能になったか否かを判定する。端末側処理部207は、宅配ボックス300と通信可能になったと判定すると、ステップS83の処理に進む。
【0064】
ステップS83の処理として、端末側処理部207は、ステップS81の処理で受信済みであると判定した配達者用解錠キーを宅配ボックス300に送信する。
【0065】
続くステップS84の処理として、端末側処理部207は、配達者が商品の配達を完了したか否かを判定する。例えば、端末側処理部207は、配達者側端末200のタッチパネル部210に配達完了済のボタンを表示させ、その配達完了ボタンが押されると、配達者が商品の配達を完了したと判定する。端末側処理部207は、配達者が商品の配達を完了したと判定すると、ステップS85の処理に進む。
【0066】
ステップS85の処理として、端末側処理部207は、管理サーバ10に配達完了情報を送信する。このとき、端末側処理部207は、受信した配達者用解錠キーに付加されている商品IDを含めて配達完了情報を送信する。
【0067】
以上のようにして、配達者側端末200では、端末側処理部207は、管理サーバ10からの配達者用解錠キーを受信済みであり、かつ宅配ボックス300と通信可能になったと判定すると、受信済みであると判定した配達者用解錠キーを宅配ボックス300に送信する。その後、端末側処理部207は、配達者が商品の配達を完了したと判定すると、管理サーバ10に配達完了情報を送信する。
【0068】
管理サーバ10では、配達者側端末200からの配達完了情報を受信すると、前述したように、商品状況のステータスを配達完了の情報に変更する。さらに、管理サーバ10では、配達者側端末200からの配達完了情報を受信すると、前述したように、購入者用第2解錠キーを発行し、購入者側端末100に送信する。
【0069】
図13は、購入者側端末100の端末側処理部107における購入者側解錠処理の一例を示すフローチャートである。
【0070】
図13に示すように、先ずステップS101の処理として、端末側処理部107は、管理サーバ10からの購入者用第1解錠キーを受信済みであるか否かを判定する。端末側処理部107は、管理サーバ10からの購入者用第1解錠キーを受信済みであると判定すると、ステップS102の処理に進む。
【0071】
ステップS102の処理として、端末側処理部107は、管理サーバ10からの購入者用第2解錠キーを受信済みであるか否かを判定する。端末側処理部107は、管理サーバ10からの購入者用第2解錠キーを受信済みであると判定すると、ステップS103の処理に進む。
【0072】
ステップS103の処理として、端末側処理部107は、宅配ボックス300(宅配ボックス300の端末間通信部305)と通信可能になったか否かを判定する。端末側処理部107は、宅配ボックス300と通信可能になったと判定すると、ステップS104の処理に進む。
【0073】
ステップS104の処理として、端末側処理部107は、ステップS101及びステップS102の処理で受信済みであると判定した購入者用第1解錠キー及び購入者用第2解錠キーを宅配ボックス300に送信する。
【0074】
続くステップS105の処理として、端末側処理部107は、購入者が商品を受け取ったか否かを判定する。例えば、端末側処理部107は、購入者側端末100のタッチパネル部110に受取完了ボタンを表示させ、その受取完了ボタンが押されると、購入者が商品を受け取ったと判定する。端末側処理部107は、購入者が商品を受け取ったと判定すると、ステップS106の処理に進む。
【0075】
ステップS106の処理として、端末側処理部107は、管理サーバ10に受取完了情報を送信する。このとき、端末側処理部107は、受信した購入者用第1解錠キー及び購入者用第2解錠キーに付加されている商品IDを含めて受取完了情報を送信する。
【0076】
以上のようにして、購入者側端末100では、端末側処理部107は、管理サーバ10からの購入者用第1解錠キー及び購入者用第2解錠キーを受信済みであり、かつ宅配ボックス300と通信可能になったと判定すると、受信済みであると判定した購入者用第1解錠キー及び購入者用第2解錠キーを宅配ボックス300に送信する。その後、端末側処理部107は、購入者が商品を受け取ったと判定すると、管理サーバ10に受取完了情報を送信する。
【0077】
管理サーバ10では、購入者側端末100からの受取完了情報を受信すると、前述したように、商品状況のステータスを受取完了の情報に変更する。
【0078】
宅配ボックス300は、集合住宅の共有部分に設置されている。
図14は、宅配ボックス300の構成例を示すブロック図である。
【0079】
図14に示すように、宅配ボックス300は、ボックス部301、鍵部302、開閉制御部303、インターネット通信部304、端末間通信部305、及びタグ間通信部306を有しいている。ここで、ボックス部301は、開閉可能な扉(蓋)301aを備えて商品を収納する部分であり、一度に多くの商品を収納できる程度に大きな容量を有している。鍵部302は、扉301aを施錠するための部分である。開閉制御部303は、鍵部302の施錠及び解錠を制御する開閉制御処理を実行する。インターネット通信部304は、インターネット通信によって、管理サーバ10との通信を行う。端末間通信部305は、非接触型の近距離通信やBluetooth(登録商標)等の無線通信によって、購入者側端末100や配達者側端末200との無線通信を行う。端末間通信部305は、購入者側端末100や配達者側端末200と通信できるように、例えば、ボックス部301や扉の外側面に設けられている。タグ間通信部306は、非接触型の近距離無線通信によって、ボックス部301内に収納された商品500に付されているタグ501との無線通信を行う。タグ間通信部306は、ボックス部301内に収納された商品500に付されているタグ501と無線通信できるように、例えば、ボックス部301の内側面に設けられている。
【0080】
ここで、従来より、駅改札付近等に設けられ複数の独立した個別の収納部を設けて、複数人の商品や荷物それぞれを個別に収納部に収容するような技術がある。しかし、本実施形態では、このような技術とは異なり、宅配ボックス300は、ボックス部301といった内部で区画もされていない同一の空間内に複数人の商品を同時に収納することを前提とした構成になっている。
【0081】
図15及び
図16は、開閉制御処理の一例を示すフローチャートである。先ず、
図15の開閉制御処理について説明する。
【0082】
図15に示すように、先ずステップS121の処理として、開閉制御部303は、端末間通信部305によって配達者側端末200と通信可能になったか否かを判定する。開閉制御部303は、配達者側端末200と通信可能になったと判定すると、ステップS122の処理に進む。
【0083】
ステップS122の処理として、開閉制御部303は、ステップS121の処理で通信可能になったと判定した配達者側端末200からの配達者用解錠キーを受信できたか否かを判定する。開閉制御部303は、配達者側端末200から配達者用解錠キーを受信できたと判定すると、ステップS123の処理に進む。
【0084】
ステップS123の処理として、開閉制御部303は、ステップS122の処理で受信したと判定した配達者用解錠キーと解錠するための照合用のキーとの照合処理を実行する。照合処理では、配達者用解錠キーと照合用のキーとが合致するか否かを判定する。例えば、照合用のキーは、管理サーバ10が解錠キー管理データベース21で保管している配達者用解錠キーと同期されている。例えば、開閉制御部303は、配達者側端末200から受信した配達者用解錠キーに付加されている商品IDを基に、管理サーバ10が保管する当該商品IDに対応付けられている配達者用解錠キーをインターネット通信部304を介して管理サーバ10から受信する。そして、開閉制御部303は、配達者側端末200から受信した配達者用解錠キーと管理サーバ10から受信した配達者用解錠キーとが合致するか否かを判定する。
【0085】
続くステップS124の処理として、開閉制御部303は、ステップS123の処理で実行した照合処理の結果、配達者用解錠キーと照合用のキーとが合致したか否かを判定する。開閉制御部303は、配達者用解錠キーと照合用のキーとが合致したと判定すると、ステップS125の処理に進む。
【0086】
ステップS125の処理として、開閉制御部303は、解錠処理を実行する。すなわち、開閉制御部303は、鍵部302の動作を制御し解錠する。これにより、宅配ボックス300の扉は、開閉可能になる。
【0087】
続くステップS126の処理として、開閉制御部303は、ボックス部301内から他人の商品が取り出されているか否かを判定する。具体的には、開閉制御部303は、タグ間通信部306によって、ボックス部301内に収納されている商品500に付されているタグ501との通信を行い、ボックス部301内から他人の商品が取り出されているか否かを判定する。例えば、開閉制御部303は、配達者側端末200から受信した配達者用解錠キーに付加されている商品IDと、タグ501との通信で取得したタグ情報に含まれている商品IDとを比較して判定を行う。例えば、ボックス部301内から商品が取り出されることで、開閉制御部303は、タグ間通信部306が通信が不可能になったタグ501を検出し、そのタグ501のタグ情報に対応付けられている商品IDと配達者側端末200から受信した配達者用解錠キーに付加されている商品IDとが異なると判定すると、ボックス部301内から他人の商品が取り出されていると判定する。このとき、さらに、開閉制御部303は、タグ間通信部306が通信が不可能になった時間が予め設定した時間、例えば、10秒を経過すると、ボックス部301内から他人の商品が取り出されていると判定することもできる。
【0088】
開閉制御部303は、ボックス部301内から他人の商品が取り出されていると判定すると、ステップS127の処理に進む。一方、開閉制御部303は、ボックス部301内から他人の商品が取り出されていないと判定すると、ステップS128の処理に進む。
【0089】
ステップS127の処理として、開閉制御部303は、音声出力や表示出力によって、他人の商品を取り出していることを警告する報知処理を行う。例えば、開閉制御部303は、宅配ボックス300が有するスピーカや表示部を制御したり、配達者側端末200のスピーカやタッチパネル部を通信によって制御したりして、他人の商品を取り出していることを警告する。そして、開閉制御部303は、ステップS126の処理でボックス部301内から他人の商品が取り出されていないと判定するまで、ステップS127の報知処理を実行する。
【0090】
ステップS128の処理として、開閉制御部303は、扉が閉じたか否かを判定する。開閉制御部303は、扉が閉じたと判定すると、ステップS129の処理に進む。一方、開閉制御部303は、扉が閉じていないと判定すると、ステップS126の処理を再び実行する。
【0091】
ステップS129の処理として、開閉制御部303は、施錠処理を実行する。すなわち、開閉制御部303は、鍵部302の動作を制御し施錠する。これにより、宅配ボックス300の扉を開けることができなくなる。
【0092】
以上のようにして、開閉制御部303は、配達者側端末200と通信可能になり、かつ通信可能になった配達者側端末200から配達者用解錠キーを受信したと判定すると、受信した配達者用解錠キーが、解錠するための照合用のキーと合致するか否かを判定する。そして、開閉制御部303は、合致すると判定すると、鍵部302を解錠する。
【0093】
これにより、配達者は、配達者用解錠キーを受信した配達者側端末200を宅配ボックス300に近づけるだけで、宅配ボックス300の扉を開け、商品を宅配ボックス300内に入れることができる。また、このとき、配達者が、宅配ボックス300のボックス部301内から不用意に他人の商品を取り出すと、警告が出される。そして、配達者が配達者側端末200のタッチパネル部210に表示されている配達完了ボタンを押し、宅配ボックス300の扉を閉じると、扉は施錠されて開かなくなる。
【0094】
次に、
図16の開閉制御処理について説明する。
図16に示すように、先ずステップS141の処理として、開閉制御部303は、端末間通信部305によって購入者側端末100と通信可能になったか否かを判定する。開閉制御部303は、購入者側端末100と通信可能になったと判定すると、ステップS142の処理に進む。
【0095】
ステップS142の処理として、開閉制御部303は、ステップS141の処理で通信可能になったと判定した購入者側端末100からの購入者用第1解錠キー及び購入者用第2解錠キーを受信できたか否かを判定する。開閉制御部303は、購入者側端末100から購入者用第1解錠キー及び購入者用第2解錠キーを受信できたと判定すると、ステップS143の処理に進む。
【0096】
ステップS143の処理として、開閉制御部303は、ステップS142の処理で受信したと判定した購入者用第1解錠キー及び購入者用第2解錠キーと解錠するための照合用のキーとの照合処理を実行する。照合処理では、購入者用第1解錠キー及び購入者用第2解錠キーと照合用のキーとが合致するか否かを判定する。例えば、照合用のキーは、管理サーバ10が解錠キー管理データベース21で保管している購入者用第1解錠キー及び購入者用第2解錠キーと同期されている。例えば、開閉制御部303は、購入者側端末100から受信した購入者用第1解錠キー及び購入者用第2解錠キーに付加されている商品IDを基に、管理サーバ10が保管する当該商品IDに対応付けられている購入者用第1解錠キー及び購入者用第2解錠キーをインターネット通信部304を介して管理サーバ10から受信する。そして、開閉制御部303は、購入者側端末100から受信した購入者用第1解錠キー及び購入者用第2解錠キーと管理サーバ10から受信した購入者用第1解錠キー及び購入者用第2解錠キーとがそれぞれ合致するか否かを判定する。
【0097】
続くステップS144の処理として、開閉制御部303は、ステップS143の処理で実行した照合処理の結果、購入者用第1解錠キー及び購入者用第2解錠キーと照合用のキーとが合致したか否かを判定する。開閉制御部303は、購入者用第1解錠キー及び購入者用第2解錠キーと照合用のキーとが合致したと判定すると、ステップS145の処理に進む。
【0098】
ステップS145の処理として、開閉制御部303は、解錠処理を実行する。すなわち、開閉制御部303は、鍵部302の動作を制御し解錠する。これにより、宅配ボックス300の扉は、開閉可能になる。
【0099】
続くステップS146の処理として、開閉制御部303は、ボックス部301内から他人の商品が取り出されているか否かを判定する。具体的には、開閉制御部303は、タグ間通信部306によって、ボックス部301内に収納されている商品500に付されているタグ501との通信を行い、ボックス部301内から他人の商品が取り出されているか否かを判定する。例えば、開閉制御部303は、購入者側端末100から受信した購入者用第1解錠キー及び購入者用第2解錠キーに付加されている商品IDと、タグ501との通信で取得したタグ情報に含まれている商品IDとを比較して判定を行う。例えば、ボックス部301内から商品が取り出されることで、開閉制御部303は、タグ間通信部306が通信が不可能になったタグ501を検出し、そのタグ501のタグ情報に含まれている商品IDと購入者側端末100から受信した購入者用第1解錠キー及び購入者用第2解錠キーに付加されている商品IDとが異なると判定すると、ボックス部301内から他人の商品が取り出されていると判定する。このとき、さらに、開閉制御部303は、タグ間通信部306が通信が不可能になった時間が予め設定した時間、例えば、10秒を経過すると、ボックス部301内から他人の商品が取り出されていると判定することもできる。
【0100】
開閉制御部303は、ボックス部301内から他人の商品が取り出されていると判定すると、ステップS147の処理に進む。一方、開閉制御部303は、ボックス部301内から他人の商品が取り出されていないと判定すると、ステップS148の処理に進む。
【0101】
ステップS147の処理として、開閉制御部303は、音声出力や表示出力によって、他人の商品を取り出していることを警告する報知処理を行う。例えば、開閉制御部303は、宅配ボックス300が有するスピーカや表示部を制御したり、購入者側端末100のスピーカやタッチパネル部を通信によって制御したりして、他人の商品を取り出していることを警告する。そして、開閉制御部303は、ステップS146の処理でボックス部301内から他人の商品が取り出されていないと判定するまで、ステップS147の報知処理を実行する。
【0102】
ステップS148の処理として、開閉制御部303は、扉が閉じたか否かを判定する。開閉制御部303は、扉が閉じたと判定すると、ステップS149の処理に進む。一方、開閉制御部303は、扉が閉じていないと判定すると、ステップS146の処理を再び実行する。
【0103】
ステップS149の処理として、開閉制御部303は、施錠処理を実行する。すなわち、開閉制御部303は、鍵部302の動作を制御し施錠する。これにより、宅配ボックス300の扉を開けることができなくなる。
【0104】
以上のようにして、開閉制御部303は、購入者側端末100と通信可能になり、かつ通信可能になった購入者側端末100から購入者用第1解錠キー及び購入者用第2解錠キーを受信したと判定すると、受信した購入者用第1解錠キー及び購入者用第2解錠キーが、解錠するための照合用のキーと合致するか否かを判定する。そして、開閉制御部303は、合致すると判定すると、鍵部302を解錠する。
【0105】
これにより、購入者は、購入者用第1解錠キー及び購入者用第2解錠キーを受信した購入者側端末100を宅配ボックス300に近づけるだけで、宅配ボックス300の扉を開け、宅配ボックス300内から商品を取り出すことができる。また、このとき、購入者が、宅配ボックス300のボックス部301内から不用意に他人の商品を取り出すと、警告が出される。そして、購入者が購入者側端末100のタッチパネル部110に表示されている受取完了ボタンを押し、宅配ボックス300の扉を閉じると、扉は施錠されて開かなくなる。
【0106】
(動作、作用等)
次に、本実施形態における商品受渡管理システム1の動作、作用等を説明する。
【0107】
商品受渡管理システム1では、ECサイトで商品が購入されると、管理サーバ10の解錠キー発行処理部32が、商品購入処理が完了したときに、購入者用第1解錠キー及び配達者用解錠キーを発行する。そして、解錠キー発行処理部32は、発行した購入者用第1解錠キーを商品の購入者の購入者側端末100に送信するとともに、発行した配達者用解錠キーを当該商品の配達者の配達者側端末200に送信する。
【0108】
これにより、購入者側端末100は、管理サーバ10が商品購入処理を完了したタイミングで管理サーバ10からの購入者用第1解錠キーを受信し、保持する。また、配達者側端末200も、管理サーバ10が商品購入処理を完了したタイミングで管理サーバ10からの配達者用解錠キーを受信し、保持する。
【0109】
そして、配達する商品を受け取った配達者は、購入者に商品を直接手渡しできないような購入者の不在時等に、宅配ボックス300に当該商品を一時的に預けることができる。このとき、配達者は、配達者側端末200を持ち宅配ボックス300の近くに行く。または、配達者は、配達者側端末200を宅配ボックス300の端末間通信部305の設置部にかざす。
【0110】
これにより、配達者側端末200では、端末側処理部207が、管理サーバ10からの配達者用解錠キーを受信済みであり、かつ宅配ボックス300と通信可能になったと判定すると、配達者用解錠キーを宅配ボックス300に送信する。
【0111】
宅配ボックス300では、開閉制御部303が、配達者側端末200と通信可能になり、配達者側端末200から配達者用解錠キーを受信すると、受信した配達者用解錠キーと照合用のキーとが合致したときに、宅配ボックス300の鍵部302を解錠する。これにより、配達者は、宅配ボックス300の扉を開け、商品を宅配ボックス300内に入れることができる。また、このとき、配達者が、宅配ボックス300のボックス部301内から不用意に他人の商品を取り出すと、警告が出される。そして、配達者が配達者側端末200のタッチパネル部210に表示されている配達完了ボタンを押し、宅配ボックス300の扉を閉じると、扉は施錠されて開かなくなる。このとき、配達者側端末200では、端末側処理部207が、管理サーバ10に配達完了情報を送信する。
【0112】
管理サーバ10では、商品状況管理処理部33は、配達者側端末200からの配達完了情報を受信すると、商品状況のステータスを配達完了の情報に変更する。一方、解錠キー発行処理部32は、配達者側端末200からの配達完了情報を受信すると、購入者用第2解錠キーを発行する。そして、解錠キー発行処理部32は、発行した購入者用第2解錠キーを商品の購入者の購入者側端末100に送信する。
【0113】
これにより、購入者側端末100は、管理サーバ10が配達者側端末200からの配達完了情報を受信したタイミングで管理サーバ10からの購入者用第2解錠キーを受信し、保持する。
【0114】
一方、商品の購入者は、購入して配達された商品を宅配ボックス300内から取り出すとき、購入者側端末100を宅配ボックス300の近くに行く。または、購入者は、購入者側端末100を宅配ボックス300の端末間通信部305の設置部にかざす。これにより、購入者側端末100では、端末側処理部107が、管理サーバ10からの購入者用第1解錠キー及び購入者用第2解錠キーを受信済みであり、かつ宅配ボックス300と通信可能になったと判定すると、購入者用第1解錠キー及び購入者用第2解錠キーを宅配ボックス300に送信する。
【0115】
宅配ボックス300では、開閉制御部303が、購入者側端末100と通信可能になり、購入者側端末100から購入者用第1解錠キー及び購入者用第2解錠キーを受信すると、受信した購入者用第1解錠キー及び購入者用第2解錠キーと照合用のそれぞれのキーとが合致したときに、宅配ボックス300の鍵部302を解錠する。これにより、購入者は、宅配ボックス300の扉を開け、宅配ボックス300内から商品を取り出すことができる。また、このとき、購入者が、宅配ボックス300のボックス部301内から不用意に他人の商品を取り出すと、警告が出される。そして、購入者が購入者側端末100のタッチパネル部110に表示されている受取完了ボタンを押し、宅配ボックス300の扉を閉じると、扉は施錠されて開かなくなる。このとき、購入者側端末100では、端末側処理部107が、管理サーバ10に受取完了情報を送信する。
【0116】
管理サーバ10では、商品状況管理処理部33は、購入者側端末100からの受取完了情報を受信すると、商品状況のステータスを受取完了の情報に変更する。
【0117】
(本実施形態における効果)
(1)商品受渡管理システム1は、宅配ボックス300の扉を開けるための購入者用第1解錠キー及び配達者用解錠キーの発行(生成)を商品の購入に紐づけることで、宅配ボックス300の扉が不用意に開けられるのを防止できる。すなわち、商品受渡管理システム1は、配達された配達物が一時的に保管される宅配ボックス300に不用意にアクセスされるのをより効果的に防止できる。その結果、例えば、商品受渡管理システム1は、宅配ボックス300に既に収納されている商品が紛失してしまうことを防止できる。また、商品受渡管理システム1は、宅配ボックス300の扉が不用意に開けられるのを防止できることで、結果的に、商品を個々に収容できるような複数の収容部が個別に扉を有するような構造でなく、1つの大容量のボックス部301だけでも、既に収納されている他人の商品が紛失してしまうようなことを防止できる。
【0118】
(2)商品受渡管理システム1は、購入者用第1解錠キー、購入者用第2解錠キー及び配達者用解錠キーが有効期限を有することで、宅配ボックス300の扉を開けられる期間を制限できる。これにより、商品受渡管理システム1は、宅配ボックス300の扉が不用意に開けられるのをさらに効果的に防止できる。
【0119】
(3)商品受渡管理システム1は、宅配ボックス300に商品が収納されたときに購入者側端末100に購入者用第2解錠キーを送信し、購入者用第2解錠キーを用いて宅配ボックス300の扉を開けることができるようにすることで、宅配ボックス300に商品が収納された後でないと宅配ボックス300の扉を開けることができないようにすることができる。これにより、商品受渡管理システム1は、宅配ボックス300の扉が不用意に開けられるのをさらに効果的に防止できる。
【0120】
(4)商品受渡管理システム1は、解錠キーの送付先を購入者側端末100及び配達者側端末200に限定することで、宅配ボックス300の扉を開けることができる者を効果的に制限できる。これにより、商品受渡管理システム1は、宅配ボックス300の扉が不用意に開けられるのをさらに効果的に防止できる。
【0121】
(5)商品受渡管理システム1は、宅配ボックス300と商品に取り付けられているタグ501との通信によって、宅配ボックス300内に収納されている商品500を管理することができる。
【0122】
(6)商品受渡管理システム1は、購入者が購入した商品がその購入者以外の者(配達者や他の購入者)に宅配ボックス300から取り出されると報知をすることで、購入者が購入した商品がその購入者以外の者に宅配ボックス300内から不用意に取り出されてしまうのを防止できる。
【0123】
なお、前記の実施形態の説明において、宅配ボックス300は、例えば、保管場所を構成している。また、ボックス部301は、例えば、収納部を構成している。また、購入者用第2解錠キーは、例えば、解錠用情報を構成している。また、購入者側端末100や配達者側端末200は、例えば、携帯電子端末を構成している。また、解錠キー発行処理部32及び通信部11は、例えば、送信手段を構成している。また、サーバ側処理部30と開閉制御部303とが協働して、例えば、解錠手段を構成している。また、タグ間通信部306は、例えば、通信手段を構成している。
【0124】
(本実施形態の変形例等)
前記の実施形態の他の例として、商品受渡管理システム1は、購入者用第1解錠キーだけを送信し、購入者側端末100を用いた宅配ボックス300の扉の開閉を制限したり、配達者用解錠キーだけを送信し、配達者側端末200を用いた宅配ボックス300の扉の開閉を制限したりすることもできる。
【0125】
また、前記の実施形態の他の例として、商品受渡管理システム1は、商品に無線通信タグをつけて、商品の状況を管理することもできる。例えば、商品受渡管理システム1は、商品に付した無線通信タグと宅配ボックス30との通信によって、当該商品の収納及び取り出しを管理することができる。これにより、例えば、宅配ボックス30は、無線通信タグとの通信によって配達された商品が収納されたことを検出すると、有線又は無線で接続可能なインターネット回線等の通信網を介して、配達完了情報を管理サーバ10に送信することができる。これにより、管理サーバ10では、
図9に示したような、配達完了情報に基づく商品状況管理処理を行う。また、商品受渡管理システム1は、商品に付した無線通信タグと宅配ボックス30との通信によって、例えば、間違った商品が取り出された場合に、警告することもできる。この場合、例えば、商品受渡管理システム1は、間違った商品が取り出されると、宅配ボックス30から管理サーバ10を経由させたり、購入者側端末100と宅配ボックス30との直接の通信によって、購入者側端末100から警告音又は警告表示を出力する。
【0126】
また、前記の実施形態の他の例として、購入者側端末100は、管理サーバ10から配達完了情報を受信すると、その旨をタッチパネル部110にポップアップ等により出力することもできる。これにより、購入者は、購入した商品が宅配ボックス30に配達されたことを知ることができ、結果として、商品を早く受け取ることができるようになる。
【0127】
また、前記の実施形態の他の例として、管理サーバ10は、配達完了情報を受信すると、その旨を電子メールにて購入者の購入者側端末100に送信することもできる。
【0128】
また、前記の実施形態の他の例として、管理サーバ10は、配達完了情報や受取完了情報を当該管理サーバ10を管理する者や商品を販売した者に提供することもできる。これによって、商品を販売した者は、商品の状況をリアルタイムで知ることができる。
【0129】
また、前記の実施形態の他の例として、管理サーバ10は、商品購入処理を完了したタイミングで購入者用第1解錠キーを受信するのではなく、配達者側端末200が送信してくる配達完了情報を受信したタイミングで、購入者用第2解錠キーとともに購入者用第1解錠キーを購入者側端末100に送信することもできる。これにより、商品受渡管理システム1は、宅配ボックス30に商品が収納された後でないと、購入者が宅配ボックス300の扉を開け商品を取り出せないようにできる。これにより、商品受渡管理システム1は、宅配ボックス30の扉が不用意に開けられるのをさらに効果的に防止できる。
【0130】
また、前記の実施形態の他の例として、配達完了情報や受取完了情報は、宅配ボックス300から管理サーバ10に送信することもできる。
【0131】
また、前記の実施形態の他の例として、宅配ボックス30は、前述のように報知すること以外でも商品を管理することができる。例えば、宅配ボックス30は、ボックス部301内に収納されている商品500に取り付けられているタグ501との通信によって、予め設定した時間間隔で商品500の有無を管理することができる。
【0132】
また、前記の実施形態の他の例として、商品受渡管理システム1は、複数人の各配達物を一緒に一時的に保管可能な保管場所として、宅配ボックス30ではなく、保管エリアで商品受渡の管理をすることもできる。保管エリアは、例えば、多くの配達物が収容できるように比較的大きな空間としてマンションの1階に設置されていている一時預かりスペースである。この場合、一時預かりスペースには、当該一時預かりスペースに出入りするための扉が設けてあり、商品受渡管理システム1は、宅配ボックス30の扉にしたのと同様に、一時預かりスペースの扉の開閉を制御する。
【0133】
図17は、一時預かりスペース1000における構成例を示す図である。
【0134】
図17に示すように、一時預かりスペース1000には、配達者2000の専用出入口に配達管理装置700が設定され、購入者(受取者)3000の専用出入口に受取管理装置800が配置されている。配達管理装置700は、配達者2000の専用出入口の扉の鍵部701の施錠及び解錠を制御し当該扉の開閉を制御する。また、受取管理装置800は、購入者3000の専用出入口の扉の鍵部801の施錠及び解錠を制御し当該扉の開閉を制御する。この場合、配達管理装置700は、宅配ボックス301の開閉制御部303が配達者側端末200の場合に実行した処理と同様な処理によって、配達者2000の専用出入口の扉の鍵部701の施錠及び解錠を制御する。また、受取管理装置800は、宅配ボックス301の開閉制御部303が購入者側端末100の場合に実行した処理と同様な処理によって、購入者3000の専用出入口の扉の鍵部801の施錠及び解錠を制御する。
【0135】
これにより、商品受渡管理システム1は、一時預かりスペース1000に配達者や購入者が不用意に出入りするのをより効果的に防止できる。
【0136】
また、前記の実施形態の他の例として、商品受渡管理システム1は、購入者用第1解錠キーを送信することなく購入者用第2解錠キーだけを購入者側端末100に送信し、購入者側端末100を用いた宅配ボックス300や保管エリアの扉の開閉を制限することもできる。
【0137】
また、前記の実施形態の他の例として、購入された商品に限らず、個人間での配達物の受渡が管理されることもできる。
【0138】
また、前記の実施形態の他の例として、保管場所は、宅配ボックス(保管ボックス)や一時預かりスペース(保管エリア)に限定されず、配達物が一時的に保管される場所であれば、他の場所とされることもできる。
【0139】
また、前記の実施形態では、通信手段と、複数人の商品が同一の空間内に同時に収納される収納部と、前記収納部を開閉する扉と、前記扉を施錠するための鍵部と、前記鍵部の施錠及び解錠を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、インターネット上で商品を販売する電子商取引サイトで商品が購入されたときに生成される解錠用情報を当該携帯電子端末から前記通信手段による通信により受信すると、鍵を解錠する商品収納ボックスを実現している。
【0140】
また、前記の実施形態では、送信手段が、複数人の各配達物を一緒に一時的に保管可能な保管ボックス又は保管エリアに配達物が配達されたとき、当該配達物の受取者の携帯電子端末に解錠用情報を送信する送信ステップと、解錠手段が、前記送信ステップで携帯電子端末が受信した前記解錠用情報を当該携帯電子端末との通信により受信すると、前記保管ボックスの扉を開けること又は保管エリアに入ることを可能にし前記保管ボックス又は保管エリアから配達物を取り出し可能にする解錠ステップと、を有する配達物受渡管理方法を実現している。
【0141】
また、前記の実施形態では、送信手段が、複数人の各配達物を一緒に一時的に保管可能な保管場所に配達物が配達されたとき、当該配達物の受取者の携帯電子端末に解錠用情報を送信する送信ステップと、解錠手段が、前記送信ステップで携帯電子端末が受信した前記解錠用情報を当該携帯電子端末との通信により受信すると、前記保管場所から配達物を取り出し可能にする解錠ステップと、をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを実現している。ここで、プログラムは、例えば、管理サーバ10の記憶部20に記憶されているプログラムである。
【0142】
また、前記の実施形態では、受信手段が、複数人の各配達物を一緒に一時的に保管可能な保管場所に配達物が配達されたときに生成される解錠用情報を当該配達物の受取者の携帯電子端末が受信する受信ステップと、解錠手段が、前記受信ステップで携帯電子端末が受信した前記解錠用情報を当該携帯電子端末との通信により受信すると、前記保管場所から配達物を取り出し可能にする解錠ステップと、をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを実現している。ここで、プログラムは、例えば、購入者側端末100の記憶部に記憶されているプログラムである。
【0143】
また、本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
【符号の説明】
【0144】
1 商品受渡管理システム、10 管理サーバ、11 通信部、30 処理部、31 商品購入処理部、32 解錠キー発行処理部、33 商品状況管理処理部、100 購入者側端末、107,207 処理部、200 配達者側端末、300 宅配ボックス、301 ボックス部、302 鍵部、303 開閉制御部、304 インターネット通信部、305 端末間通信部、306 タグ間通信部、500 商品、501 タグ、700 配達管理装置,701,801 鍵部、800 受取管理装置、1000 一時預かりスペース