(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022139475
(43)【公開日】2022-09-26
(54)【発明の名称】電池パック
(51)【国際特許分類】
H01M 10/6554 20140101AFI20220915BHJP
H01M 50/204 20210101ALI20220915BHJP
H01M 50/209 20210101ALI20220915BHJP
H01M 10/613 20140101ALI20220915BHJP
H01M 10/647 20140101ALI20220915BHJP
H01M 10/6567 20140101ALI20220915BHJP
H01M 10/6556 20140101ALI20220915BHJP
H01G 11/10 20130101ALI20220915BHJP
H01G 2/08 20060101ALI20220915BHJP
H01G 11/18 20130101ALI20220915BHJP
【FI】
H01M10/6554
H01M50/204 401H
H01M50/209
H01M10/613
H01M10/647
H01M10/6567
H01M10/6556
H01G11/10
H01G2/08 A
H01G11/18
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021039881
(22)【出願日】2021-03-12
(71)【出願人】
【識別番号】520184767
【氏名又は名称】プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】福田 雅樹
(72)【発明者】
【氏名】田嶋 光俊
【テーマコード(参考)】
5E078
5H031
5H040
【Fターム(参考)】
5E078HA23
5E078JA02
5H031AA09
5H031CC01
5H031CC09
5H031KK01
5H031KK08
5H040AA28
5H040AT02
5H040AY10
5H040CC35
5H040CC38
5H040CC59
5H040DD08
5H040NN01
5H040NN03
(57)【要約】
【課題】冷却機構によって蓄電モジュールおよび回路基板を冷却する。
【解決手段】電池パック1は、筐体400と、回路基板500と、冷却機構600とを備える。筐体400は、蓄電モジュール10を収容する。回路基板500は、蓄電モジュール10に離間しつつ電気的に接続され、筐体400と接している。冷却機構600は、筐体400の一部を間に挟んで蓄電モジュール10と接している。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓄電モジュールを収容する筐体と、
前記蓄電モジュールに離間しつつ電気的に接続され、前記筐体と接している回路基板と、
前記筐体の一部を間に挟んで前記蓄電モジュールと接している冷却機構とを備える、電池パック。
【請求項2】
前記筐体の底部の内部に前記冷却機構が形成されており、
前記冷却機構の内部を冷却水が通流可能である、請求項1に記載の電池パック。
【請求項3】
前記冷却機構と前記蓄電モジュールとの最短距離は、前記冷却機構と前記回路基板との最短距離より短い、請求項1または請求項2に記載の電池パック。
【請求項4】
前記蓄電モジュールは、積層された複数の蓄電セルを含み、かつ、該複数の蓄電セルの積層方向の少なくとも一方において前記蓄電モジュールに隣接配置されたブラケットを介して前記筐体に固定されている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電池パック。
【請求項5】
前記回路基板は、前記筐体の外側に配置されている、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電池パック。
【請求項6】
前記回路基板は、前記筐体の内側に配置され、前記積層方向において、前記ブラケットを間に挟んで前記蓄電モジュールと対向している、請求項4に記載の電池パック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、電池パックに関する。
【背景技術】
【0002】
電源装置の構成を開示した先行文献として、特開2016-12389号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載された電源装置は、蓄電器を含む複数の蓄電器列と、回路基板と、収納ケースとを備える。複数の蓄電器列は、回路基板に隣接する第一蓄電器列と、第一蓄電器列に隣接する第二蓄電器列とを含む。回路基板は、蓄電器列の充放電を制御する回路を実装している。収納ケースは、仕切壁と、冷却風路と、風路開口部とを含む。仕切壁は、回路基板と第一蓄電器列との間に設けられている。冷却風路は、第一蓄電器列と第二蓄電器列との間に設けられている。風路開口部は、冷却風路と連通される開口を有している。風路開口部から冷却風路に導入した冷却風と蓄電器とを熱交換させることにより、蓄電器が冷却される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された電源装置においては、回路基板の周囲を囲むように仕切壁が形成されているため、回路基板が発熱した場合に、冷却機構によって回路基板を冷却することができない。
【0005】
本技術は、上記の課題を解決するためになされたものであって、冷却機構によって蓄電モジュールおよび回路基板を冷却することができる、電池パックを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本技術に基づく電池パックは、筐体と、回路基板と、冷却機構とを備える。筐体は、蓄電モジュールを収容する。回路基板は、蓄電モジュールに離間しつつ電気的に接続され、筐体と接している。冷却機構は、筐体の一部を間に挟んで蓄電モジュールと接している。
【発明の効果】
【0007】
本技術によれば、冷却機構によって蓄電モジュールおよび回路基板を冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本技術の実施の形態1に係る電池パックが備える蓄電モジュールの構成を示す斜視図である。
【
図2】本技術の実施の形態1に係る電池パックが備える蓄電セルの構成を示す斜視図である。
【
図3】本技術の実施の形態1に係る電池パックの構成を示す断面図である。
【
図4】本技術の実施の形態2に係る電池パックの構成を示す断面図である。
【
図5】本技術の実施の形態3に係る電池パックの構成を示す断面図である。
【
図6】本技術の実施の形態4に係る電池パックの構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本技術の実施の形態について説明する。なお、同一または相当する部分に同一の参照符号を付し、その説明を繰返さない場合がある。
【0010】
なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本技術の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下の実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本技術にとって必ずしも必須のものではない。
【0011】
なお、本明細書において、「備える(comprise)」および「含む(include)」、「有する(have)」の記載は、オープンエンド形式である。すなわち、ある構成を含む場合に、当該構成以外の他の構成を含んでもよいし、含まなくてもよい。また、本技術は、本実施の形態において言及する作用効果を必ずしもすべて奏するものに限定されない。
【0012】
本明細書において、「電池」は、リチウムイオン電池に限定されず、ニッケル水素電池など他の電池を含み得る。本明細書において、「電極」は正極および負極を総称し得る。また、「電極板」は正極板および負極板を総称し得る。
【0013】
本明細書において、「蓄電セル」ないし「蓄電モジュール」は、電池セルないし電池モジュールに限定されず、キャパシタセルないしキャパシタモジュールを含み得る。
【0014】
なお、図面においては、蓄電セルの長手方向をX軸方向、蓄電モジュールにおいて蓄電セルが積層される方向をY軸方向、蓄電セルの積層方向に直交かつ蓄電セルの電極端子が配置される外装体の面に直交する方向をZ軸方向とする。
【0015】
(実施の形態1)
図1は、本技術の実施の形態1に係る電池パックが備える蓄電モジュールの構成を示す斜視図である。
図1に示すように、組電池としての蓄電モジュール10は、蓄電セル100と、エンドプレート200と、拘束部材300とを備える。
【0016】
蓄電モジュール10は、複数の蓄電セル100がY軸方向(配列方向)に並ぶように積層されている。蓄電セル100同士の間には、図示しないセパレータが介装されている。2つのエンドプレート200に挟持された複数の蓄電セル100は、エンドプレート200によって押圧され、2つのエンドプレート200の間で拘束されている。
【0017】
エンドプレート200は、Y軸方向において蓄電モジュール10の両端に配置されている。拘束部材300は、2つのエンドプレート200を互いに接続する。拘束部材300は、ボルト締結などの公知の締結方法によってエンドプレート200と締結されている。
【0018】
積層された複数の蓄電セル100およびエンドプレート200に対してY軸方向の圧縮力を作用させた状態で拘束部材300をエンドプレート200に係合させ、その後に圧縮力を解放することにより、2つのエンドプレート200を接続する拘束部材300に引張力が働く。その反作用として、拘束部材300は、2つのエンドプレート200を互いに近づける方向に押圧する。
【0019】
図2は、本技術の実施の形態1に係る電池パックが備える蓄電セルの構成を示す斜視図である。
図2に示すように、蓄電セル100は、電極端子110と、外装体120と、ガス排出弁130とを含む。
【0020】
電極端子110は、正極端子111と、負極端子112とを含む。電極端子110は、外装体120上に形成されている。外装体120は、略直方体形状に形成されている。外装体120には、図示しない電極体および電解液が収容されている。ガス排出弁130は、筐体120内の圧力が所定値以上となった際に破断する。これにより、外装体120内のガスが外装体120外に排出される。
【0021】
図3は、本技術の実施の形態1に係る電池パックの構成を示す断面図である。
図3に示すように、電池パック1は、蓄電モジュール10と、筐体400と、回路基板500と、冷却機構600とを備える。本実施の形態における電池パック1は、ブラケット410と、ケース510と、配線520とをさらに備える。
【0022】
筐体400は、蓄電モジュール10を収容している。筐体400は、底面部401、側面部402および上面部403を含む。筐体400は、たとえば、アルミニウムまたは鉄により構成されている。なお、筐体400は、アルミニウムまたは鉄に限定されず、熱伝導性が高い樹脂などで構成されていてもよい。
【0023】
ブラケット410は、X軸方向から見てL字状の形状を有する板状部材である。ブラケット410は、複数の蓄電セル100の積層方向(Y軸方向)の少なくとも一方において蓄電モジュール10に隣接配置されている。本実施の形態においては、1対のブラケット410がY軸方向において蓄電モジュール10の両端に隣接配置されている。一方のブラケット410aは、Y軸方向において蓄電モジュール10の一方の側面部402側に配置されている。他方のブラケット410bは、Y軸方向において蓄電モジュール10の一方の側面部402側とは反対側に配置されている。
【0024】
蓄電モジュール10は、ブラケット410を介して筐体400に固定されている。具体的には、ブラケット410のうち、X軸方向から見てZ軸方向に延在する一方の辺部が蓄電モジュール10に固定されており、X軸方向から見てY軸方向に延在する他方の辺部が底面部401に固定されることによって、蓄電モジュール10がブラケット410を介して筐体400に固定されている。蓄電モジュール10およびブラケット410、並びに、筐体400およびブラケット410は、ボルト締結などの公知の締結方法によって互いに締結されている。
【0025】
回路基板500は、蓄電モジュール10に離間しつつ電気的に接続されている。本実施の形態における回路基板500は、配線520によって蓄電モジュール10と電気的に接続されている。回路基板500は、図示しないコネクタを介して外部機器と電気的に接続可能である。
【0026】
回路基板500は、筐体400と接している。具体的には、回路基板500は、筐体400の内側に配置されて側面部402と接している。回路基板500は、複数の蓄電セル100の積層方向(Y軸方向)において、一方のブラケット410aを間に挟んで蓄電モジュール10と対向している。
【0027】
回路基板500は、ケース510に収容されている。ケース510は、ボルト締結などの公知の締結方法によって側面部402の内側に締結されている。
【0028】
冷却機構600は、筐体400の一部を間に挟んで蓄電モジュール10と接している。本実施の形態における冷却機構600は、底面部401の蓄電モジュール10側とは反対側の面上に設けられている。
【0029】
冷却機構600は、たとえば、冷却機構600の内部を冷却水が流れることによる冷却機能を有している。冷却機構600が筐体400に接していることにより、筐体400が冷却される。筐体400は、筐体400に接している他の構成部材を冷却するための伝熱経路となる。これにより、冷却機構600は、筐体400を通じて蓄電モジュール10および回路基板500を冷却することができる。
【0030】
冷却機構600と蓄電モジュール10との最短距離L1は、冷却機構600と回路基板500との最短距離L2より短い。これにより、回路基板500と比較して発熱量の大きい蓄電モジュール10を冷却機構600によって効率的に冷却することができる。なお、本実施の形態における冷却機構600は、底面部401に隣接配置されているが、冷却機構600と蓄電モジュール10との最短距離L1が冷却機構600と回路基板500との最短距離L2より短ければ、側面部402または上面部403に隣接配置されていてもよい。
【0031】
本実施の形態に係る電池パック1においては、回路基板500が筐体400に収容された蓄電モジュール10と離間しつつ筐体400と接し、冷却機構600が筐体400の一部を間に挟んで蓄電モジュール10と接しているため、筐体400を通じて冷却機構600によって蓄電モジュール10および回路基板500を冷却することができる。
【0032】
本実施の形態に係る電池パック1においては、冷却機構600と蓄電モジュール10との最短距離L1が、冷却機構600と回路基板500との最短距離L2より短いことにより、回路基板500と比較して発熱量の大きい蓄電モジュール10を効率的に冷却することができる。
【0033】
本実施の形態に係る電池パック1においては、蓄電モジュール10がブラケット410を介して筐体400に固定されていることによって、筐体400およびブラケット410の各々を冷却機構600と蓄電モジュール10との間の伝熱経路にすることができるため、蓄電モジュール10を効率的に冷却することができる。
【0034】
本実施の形態に係る電池パック1においては、回路基板500が筐体400の内側に配置され、かつ、複数の蓄電セル100の積層方向(Y軸方向)において、ブラケット410を間に挟んで蓄電モジュール10と対向していることによって、ブラケット410を設置したことにより空いたスペースに回路基板500を配置することができるため、電池パック1内部の構成部材の搭載効率を向上することができる。ひいては、電池パック1を小型化することができる。
【0035】
(実施の形態2)
以下、本技術の実施の形態2に係る電池パックについて説明する。本技術の実施の形態2に係る電池パック1Aは、筐体および冷却機構の構成が本技術の実施の形態1に係る電池パック1と異なるため、本技術の実施の形態1に係る電池パック1と同様である構成については説明を繰り返さない。
【0036】
図4は、本技術の実施の形態2に係る電池パックの構成を示す断面図である。
図4に示すように、電池パック1Aは、蓄電モジュール10と、筐体400Aと、ブラケット410と、回路基板500と、冷却機構600Aとを備える。
【0037】
筐体400Aは、蓄電モジュール10を収容している。蓄電モジュール10は、ブラケット410を介して筐体400Aに固定されている。
【0038】
回路基板500は、筐体400Aと接している。具体的には、回路基板500は、筐体400Aの内側に配置されて側面部402と接している。
【0039】
冷却機構600Aは、筐体400Aの一部を間に挟んで蓄電モジュール10と接している。本実施の形態における冷却機構600Aは、筐体400Aの底面部401Aの内部に形成されている。冷却機構600Aは、底面部401Aの内部をY軸方向に貫通した冷却配管610を含む。
【0040】
冷却機構600Aの内部を冷却水20が通流可能である。冷却機構600Aは、冷却配管610の内部を冷却水20が通流することによる冷却機能を有している。冷却配管610が筐体400Aに接していることにより筐体400Aが冷却される。筐体400Aは、筐体400Aに接している他の構成部材を冷却するための伝熱経路となる。これにより、冷却機構600Aは、筐体400Aを通じて蓄電モジュール10および回路基板500を冷却することができる。なお、本実施の形態における冷却機構600Aは、冷却配管610の内部を冷却水20が流れる構成であるが、筐体400Aに形成された貫通孔を冷却水20が流れる構成であってもよい。
【0041】
本実施の形態に係る電池パック1Aにおいては、冷却水20が流れる冷却配管610を筐体400Aの底面部401Aの内部に設けることによって、冷却機構600からの筐体400Aを通じた伝熱経路を短くして、冷却機構600Aによる蓄電モジュール10および回路基板500の冷却効率を高めることができる。
【0042】
(実施の形態3)
以下、本技術の実施の形態3に係る電池パックについて説明する。本技術の実施の形態3に係る電池パック1Bは、回路基板の構成が本技術の実施の形態1に係る電池パック1と異なるため、本技術の実施の形態1に係る電池パック1と同様である構成については説明を繰り返さない。
【0043】
図5は、本技術の実施の形態3に係る電池パックの構成を示す断面図である。
図5に示すように、電池パック1Bは、蓄電モジュール10と、筐体400Bと、ブラケット410と、回路基板500Bと、ケース510Bと、配線520Bと、冷却機構600とを備える。
【0044】
筐体400Bは、蓄電モジュール10を収容している。蓄電モジュール10は、ブラケット410を介して筐体400Bに固定されている。
【0045】
回路基板500Bは、蓄電モジュール10に離間しつつ電気的に接続されている。本実施の形態における回路基板500Bは、配線520Bによって蓄電モジュール10と電気的に接続されている。回路基板500Bは、外部機器と電気的に接続可能である。
【0046】
回路基板500Bは、筐体400Bと接している。本実施の形態における回路基板500Bは、筐体400Bの外側に配置されて側面部402Bと接している。回路基板500Bは、ケース510Bに収容されている。ケース510Bは、ボルト締結などの公知の締結方法によって側面部402Bの外側に締結されている。筐体400Bの内側に位置する蓄電モジュール10と、筐体400Bの外側に位置する回路基板500Bとは、側面部402Bを貫通した配線520Bによって互いに電気的に接続されている。
【0047】
冷却機構600は、筐体400Bの一部を間に挟んで蓄電モジュール10と接している。本実施の形態における冷却機構600は、底面部401の蓄電モジュール10側とは反対側の面上に設けられている。
【0048】
本実施の形態に係る電池パック1Bにおいては、回路基板500Bを筐体400Bの外側に配置することによって、外部への放熱によっても回路基板500Bを冷却することができるため、回路基板500Bを筐体400Bの内側に配置する場合と比較して、回路基板500Bを効率的に冷却することができる。
【0049】
(実施の形態4)
以下、本技術の実施の形態4に係る電池パックについて説明する。本技術の実施の形態4に係る電池パック1Cは、回路基板の構成が本技術の実施の形態1に係る電池パック1と異なるため、本技術の実施の形態1に係る電池パック1と同様である構成については説明を繰り返さない。
【0050】
図6は、本技術の実施の形態4に係る電池パックの構成を示す断面図である。
図6に示すように、電池パック1Cは、蓄電モジュール10と、筐体400と、回路基板500Cと、ケース510Cと、配線520Cと、冷却機構600とを備える。
【0051】
回路基板500Cは、蓄電モジュール10に離間しつつ電気的に接続されている。本実施の形態における回路基板500Cは、配線520Cによって蓄電モジュール10と電気的に接続されている。回路基板500Cは、図示しないコネクタを介して外部機器と電気的に接続可能である。
【0052】
回路基板500Cは、筐体400と接している。具体的には、回路基板500Cは、筐体400の内側に配置されて上面部403と接している。回路基板500Cは、Z軸方向において、蓄電モジュール10と対向している。
【0053】
回路基板500Cは、ケース510Cに収容されている。ケース510Cは、ボルト締結などの公知の締結方法によって上面部403の下側に締結されている。
【0054】
冷却機構600が筐体400に接していることにより、筐体400が冷却される。筐体400は、筐体400に接している他の構成部材を冷却するための伝熱経路となる。これにより、冷却機構600は、筐体400を通じて蓄電モジュール10および回路基板500Cを冷却することができる。
【0055】
本実施の形態に係る電池パック1Cにおいては、回路基板500Cが筐体400の内側に配置され、かつ、Z軸方向において蓄電モジュール10と対向していることによって、Z軸方向から見た回路基板500Cの占有面積を削減することができる。ひいては、電池パック1Cを小型化することができる。
【0056】
以上、本技術の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本技術の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0057】
1,1A,1B,1C 電池パック、10 蓄電モジュール、20 冷却水、100 蓄電セル、110 電極端子、111 正極端子、112 負極端子、120 外装体、130 ガス排出弁、200 エンドプレート、300 拘束部材、400,400A,400B 筐体、401,401A 底面部、402,402B 側面部、403 上面部、410,410a,410b ブラケット、500,500B,500C 回路基板、510,510B,510C ケース、520,520B,520C 配線、600,600A 冷却機構、610 冷却配管。