(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022139668
(43)【公開日】2022-09-26
(54)【発明の名称】地盤改良装置
(51)【国際特許分類】
E02D 3/12 20060101AFI20220915BHJP
【FI】
E02D3/12 102
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021040154
(22)【出願日】2021-03-12
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-06-18
(71)【出願人】
【識別番号】000236610
【氏名又は名称】株式会社不動テトラ
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(72)【発明者】
【氏名】野津 光夫
(72)【発明者】
【氏名】今井 優輝
(72)【発明者】
【氏名】山下 祐司
【テーマコード(参考)】
2D040
【Fターム(参考)】
2D040AB05
2D040BA08
2D040BD03
2D040BD06
2D040CB03
2D040EA11
2D040EA16
2D040EA18
(57)【要約】
【課題】簡単かつ確実に断面が矩形の改良体を造成することができる小型の地盤改良装置を提供する。
【解決手段】地盤改良装置1は、駆動装置19により回転する外管10と、この外管10の内部に延在して配置され、外管10の4倍の回転速度でクランク41を回転させる機構を有する中軸20と、外管10の半径方向に往復運動するように該外管10に支持され、固化材を吐出する吐出口32を有する一対の撹拌翼30,30’と、クランク41の回転運動を一対の撹拌翼30,30’の往復運動に変換するスライダークランク機構40と、を備え、クランク41の回転によりスライダークランク機構40を介して一対の撹拌翼30,30’を回転させながら互いに進退移動させることで、外管10が貫入される箇所の地盤2と一対の撹拌翼30,30’の各吐出口32から吐出された固化材を撹拌混合して、断面が矩形の改良体を造成するようにした。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動装置により回転する外管と、
前記外管の内部に延在して配置され、前記外管の4倍の回転速度でクランクを回転させる機構を有する中軸と、
前記外管の半径方向に往復運動するように該外管に支持され、固化材を吐出する吐出口を有する一対の撹拌翼と、
前記クランクの回転運動を前記一対の撹拌翼の往復運動に変換するスライダークランク機構と、
を備え、
前記クランクの回転により前記スライダークランク機構を介して前記一対の撹拌翼を回転させながら互いに進退移動させることで、前記外管が貫入される箇所の地盤と前記一対の撹拌翼の各吐出口から吐出された固化材を撹拌混合して、断面が矩形の改良体を造成するようにしたことを特徴とする地盤改良装置。
【請求項2】
請求項1記載の地盤改良装置であって、
前記スライダークランク機構は、
前記クランクを回転させるクランク回転機構と、
前記クランクに基端部が枢支されて回転するクランクシャフトと、
前記一対の撹拌翼のうちの一方の撹拌翼に設けられ、前記クランクシャフトから突出した軸部を回転自在に支持する摺動変換機と、
前記一対の撹拌翼の相対向する位置にそれぞれ設けられた一対のラックレールと、
前記一対のラックレールの各ラック部にそれぞれ噛合するピニオンと、
を備え、
前記外管が1回転する間に、前記一対の撹拌翼が45度の間隔で進出移動と退入移動を順次繰り返すことで前記断面が矩形の改良体を造成するようにしたことを特徴とする地盤改良装置。
【請求項3】
請求項2記載の地盤改良装置であって、
前記クランク回転機構は、
前記外管の内周面に沿って固着され、該外管と共に回転する円環筒状の内周ギヤと、
前記内周ギヤに中間ギヤを介して噛合し、前記クランクを回転させる駆動ギヤと、
を備え、
前記クランクの先端に突出したクランク作動用の軸部に前記クランクシャフトの基端部が枢支されていることで、前記クランクシャフトが前記外管の4倍の回転速度で回転するようにしたことを特徴とする地盤改良装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撹拌翼を回転させながら往復移動させることで、断面が矩形の改良体を造成する地盤改良装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、ルーローの三角形の原理を応用して断面が矩形の改良体を造成する地盤改良装置として、特許文献1に記載された地盤撹拌機がある。この特許文献1に記載された地盤撹拌機は、ルーローの三角形状の断面形状を有するルーロー回転軸、前記ルーローの三角形状部分の外幅を一辺とする正方形状の内形にルーローの三角形状部分を回転可能に支持する軸受、およびルーロー回転軸を回転駆動する駆動部を有してルーロー回転軸の軸方向に移動可能に設けた駆動機構と、軸受の先端面に延出したルーロー回転軸の先端側から土砂固化材を吐出する吐出機構と、ルーロー回転軸の先端に設けてあってルーロー回転軸のルーローの三角形状を拡大してルーロー回転軸のルーローの三角形状に対して重心および頂点の向きを一致させたルーローの三角形状の範囲内に形成した掘削カッタと、ルーロー回転軸の軸受と掘削カッタとの間に設けてあって掘削カッタと同様に形成した撹拌翼と、を備える。
【0003】
そして、地盤撹拌機を用い、ルーロー回転軸の回転によりほぼ矩形の孔を掘削しながら、ルーロー回転軸の先端側から固化材を吐出し、地盤の土砂と固化材を撹拌翼で撹拌混合して断面矩形の地中連続壁(改良体)を造成するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来の地盤撹拌機では、装置全体が大掛かりとなり、また、ルーロー回転軸及びその周りの軸受部が大径となって、地盤に貫入する際に大きな障害(負荷)となり、スムーズに改良体を造成することが難しかった。
【0006】
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、簡単かつ確実に断面が矩形の改良体を造成することができる小型の地盤改良装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の地盤改良装置は、駆動装置により回転する外管と、前記外管の内部に延在して配置され、前記外管の4倍の回転速度でクランクを回転させる機構を有する中軸と、前記外管の半径方向に往復運動するように該外管に支持され、固化材を吐出する吐出口を有する一対の撹拌翼と、前記クランクの回転運動を前記一対の撹拌翼の往復運動に変換するスライダークランク機構と、を備え、前記クランクの回転により前記スライダークランク機構を介して前記一対の撹拌翼を回転させながら互いに進退移動させることで、前記外管が貫入される箇所の地盤と前記一対の撹拌翼の各吐出口から吐出された固化材を撹拌混合して、断面が矩形の改良体を造成するようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、クランクの回転により一対の撹拌翼を回転させながらスライダークランク機構を介して該一対の撹拌翼を互いに進退移動させることで、小型の装置により簡単かつ確実に断面が矩形の改良体を造成することができる。これにより、改良体を連結させた連続改良体の構築時に、ラップ部が不要となって固化材の低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の第1実施形態の地盤改良装置を示す概略断面図である。
【
図2】上記地盤改良装置の外管に支持された一対の撹拌翼の退入状態を示す概略断面図である。
【
図3】上記外管の張出部と撹拌翼の支持状態を示す概略側面図である。
【
図4】上記外管の張出部と撹拌翼の支持状態を示す概略正面図である。
【
図5】上記地盤改良装置のクランク回転機構の概略断面図である。
【
図6】(a)は上記地盤改良装置のクランクが回転する前の一方の撹拌翼の進出状態を示す概略平面図、(b)は上記クランクが90度回転して一方の撹拌翼が退入途中の状態を示す概略平面図、(c)は上記クランクが180度回転して一方の撹拌翼が退入した状態を示す概略平面図である。
【
図7】上記外管の回転により一対の撹拌翼の先端が描く略正四角形の軌跡の説明図である。
【
図8】本発明の第2実施形態の地盤改良装置を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
図1は本発明の第1実施形態の地盤改良装置を示す概略断面図、
図2は地盤改良装置の外管に支持された一対の撹拌翼の退入状態を示す概略断面図、
図3は外管の張出部と撹拌翼の支持状態を示す概略側面図、
図4は外管の張出部と撹拌翼の支持状態を示す概略正面図、
図5は地盤改良装置のクランク回転機構の概略断面図、
図6(a)は地盤改良装置のクランクが回転する前の一方の撹拌翼の進出状態を示す概略平面図、
図6(b)はクランクが90度回転して一方の撹拌翼が退入途中の状態を示す概略平面図、
図6(c)はクランクが180度回転して一方の撹拌翼が退入した状態を示す概略平面図、
図7は外管の回転により一対の撹拌翼の先端が描く略正四角形の軌跡の説明図である。
【0012】
図1、
図2に示すように、地盤改良装置1は、オーガモータ17により回転する外管10と、この外管10の内部に延在して配置され、外管10の4倍の回転速度でクランク41を回転させる機構を有する中軸20と、外管10の半径方向に往復運動するように外管10に支持され、スラリー状の固化材Sを吐出する吐出口32を有する一対の撹拌翼30,30’と、クランク41の回転運動を一対の撹拌翼30,30’の往復運動に変換するスライダークランク機構40と、を備え、外管10を地盤2中に貫入する際に、一対の撹拌翼30,30’の各吐出口32からスラリー状の固化材Sを吐出させて、外管10が貫入される箇所の地盤2とスラリー状の固化材Sを一対の撹拌翼30,30’を介して撹拌混合することで、断面が略正四角形(矩形)の改良体Rを造成して地盤を改良するものである。
【0013】
外管10は、施工機本体の前部に立設したリーダに沿って昇降駆動装置(いずれも図示省略)を介して昇降動すると共に、オーガモータ(駆動装置)17により回転するようになっている。この外管10は、
図1~
図4に示すように、金属製の円筒状に形成されていて、その先端部10a側の相対向する上下の位置には、上下各一対で矩形の開口部11,11がそれぞれ形成されている。そして、外管10の両側の上下一対の開口部11,11は、外管10より大径でスライダークランク機構40が格納される張出部としての箱形のクランク格納部12,12’で覆われている。この一方のクランク格納部12の上側には、一方の撹拌翼30が進退移動する矩形の窓部13が設けられている。また、他方のクランク格納部12’の下側には、他方の撹拌翼30’が進退移動する矩形の窓部13が設けられている。これら各窓部13は、ゴム製または樹脂製等の泥浸入防止用の保護カバー16でそれぞれ覆われていて、外管10内及びクランク格納部12,12’内に地盤2の掘削した土壌が入らないようになっている。
【0014】
さらに、
図1、
図2、
図4に示すように、外管10の先端部10aの開口は、一方のクランク格納部12の底部側から他方のクランク格納部12’の底部側に連なる頂部が略角錐面状の閉塞板14で覆われている。この閉塞板14の外面側には、複数の掘削用ビット15が突設している。
【0015】
図1、
図2に示すように、中軸20は、外管10の内部に延在して非回転状態で配置されており、その先端20aに軸受ボックス21が固着されている。この軸受ボックス21は、中軸20の先端20aに固着された非回転の上部軸受22と下部軸受23との両端部を連結部材24に固着させて断面コ字状に形成されており、その内部に後述するスライダークランク機構40のクランク41を回転させるクランク回転機構25を有している。
【0016】
図1、
図2、
図5に示すように、クランク回転機構25は、外管10の内周面10bに沿って固着され、該外管10と共に回転する円環筒状の内周ギヤ26と、この内周ギヤ26に中間ギヤ27を介して噛合し、クランク41を回転させる駆動ギヤ28と、を備えている。
【0017】
図1に示すように、中間ギヤ27は、上部軸受22と下部軸受23に回転自在に支持された軸部24aの中央に固着されている。また、駆動ギヤ28は、上部軸受22と下部軸受23に回転自在に支持された軸部28aの中央より上側に固着されている。即ち、中間ギヤ27と駆動ギヤ28は、各軸部27a,28aを介して上部軸受22と下部軸受23に回転自在に支持されている。
【0018】
さらに、
図1に示すように、駆動ギヤ28の軸部28aは、下部軸受23に貫通して下方に延びており、その先端28bには、クランク41の基端部41aが固着されている。この固着により、駆動ギヤ28の回転力がクランク41の基端部41aに伝達されて、クランク41の先端側において下方に突出したクランク作動用の軸部41bが回動するようになっている。即ち、クランク41の回転力は、クランク回転機構25を介して外管10の回転力から得られるようになっている。
【0019】
また、クランク回転機構25の外管10の内周ギヤ26と中間ギヤ27とクランク41の歯数比は、例えば8:3:2に設定されていることで、クランク41は、外管10の4倍の回転速度で回転するようになっている。さらに、クランク41の回転力は、後述するスライダークランク機構40のクランクシャフト42を介して軸受(摺動変換機)43により一対の撹拌翼30,30’の往復運動に変換されるようになっている。
【0020】
図1、
図2に示すように、一対の撹拌翼30,30’は、外管10の半径方向に往復移動するように外管10の左右一対のクランク格納部12,12’の各窓部13に往復自在に支持され、外管10の回転に合わせて回転するようになっている。また、一対の撹拌翼30,30’の各先端31側の正面及び背面には、スラリー状の固化材Sを吐出させるノズル等から成る吐出口32が設けられている。さらに、一対の撹拌翼30,30’の正面及び背面側は、外管10内及び左右一対のクランク格納部12,12’内に回転自在に支持された大小2つの横ずれ防止用の支持ローラ33,34に挟まれて往復移動自在に支持されている。さらに、一対の撹拌翼30,30’の下面側は、外管10内及び左右一対のクランク格納部12,12’内に回転自在に支持された1つ乃至2つの支持ローラ35に往復移動自在に支持されている。これら各支持ローラ33,34,35を介して、
図6(a)~(c)に示すように、一対の撹拌翼30,30’は外管10の半径方向にスムーズに往復移動できるようになっている。
【0021】
図1、
図2に示すように、スライダークランク機構40は、基端部41aが駆動ギヤ28の軸部28aの先端28bに固着されたクランク41と、このクランク41を回転させるクランク回転機構25と、クランク41の先端側のクランク作動用の軸部41bに基端部42aが枢支されて回転するクランクシャフト42と、一対の撹拌翼30,30’のうちの一方の撹拌翼30の上面側に埋設され、クランクシャフト42の先端側から下方に突出した円柱状の軸部42cを回転自在に支持する軸受(摺動変換機)43と、一対の撹拌翼30,30’の相対向する位置の中軸20の近傍部にそれぞれ設けられた一対のラックレール45,45と、この一対のラックレール45,45の各ラック部45aにそれぞれ噛合するピニオン46と、を備えている。
【0022】
図1、
図2に示すように、クランク41の先端側のクランク作動用の円柱状の軸部41bがクランクシャフト42の基端部42aに形成された円形孔42b内に挿通することにより、クランクシャフト42はクランク41の軸部41bに回転自在に枢支されている。また、ピニオン46は支軸47を介して外管10に回転自在に支持されている。そして、クランクシャフト42の回転で軸部42cを介して移動する軸受43により一方の撹拌翼30が外管10の開口部11からその半径方向の外側に引っ張られて移動(進出動)すると、ラックレール45を介してピニオン46が回転し、他方の攪拌翼30’も外管10の開口部11からその半径方向の外側に移動(進出動)するようになっている。
【0023】
このように、クランク41のクランク作動用の軸部41bがクランクシャフト42の基端部42aを枢支していることで、クランクシャフト42の軸部42cが支持された軸受43を介してクランク41の回転運動を一方の撹拌翼30(他方の攪拌翼30’も同様)の外管10の半径方向への往復運動に変換するようになっている。この場合、一対の撹拌翼30,30’は、外管10が1回転する間に4往復するようになっている。詳述すると、外管10が1回転する間に、中軸20の回転により一対の撹拌翼30,30’が45度の間隔で進出移動と退入移動を順次繰り返すことで、
図7に示すように、一対の撹拌翼30,30’の各先端31の軌跡Kで略正四角形が形成されるようになっている。これにより、外管10が貫入される箇所の地盤2と一対の撹拌翼30,30の各吐出口32から吐出されたスラリー状の固化材Sを撹拌混合して、断面が略四角形(矩形)の改良体Rを造成するようになっている。
【0024】
尚、
図1に示すように、一対の撹拌翼30,30’が進出移動した際の中軸20の中心線から一対の撹拌翼30,30’の各先端31までの長さLAは、500mmの寸法に設定されている(LA=500mm)。この際、中軸20の中心線からクランク41の作動用の軸部41bまでの長さLBは、73mmの寸法に設定されている(LB=73mm)。また、
図2に示すように、一対の撹拌翼30,30’が退入移動した際の中軸20の中心線から一対の撹拌翼30,30’の各先端31までの長さLCは、354mmの寸法に設定されている(LC=354mm)。
【0025】
以上第1実施形態の地盤改良装置1によれば、外管10を回転させながら地盤2中に貫入する際に、クランク41の回転によりスライダークランク機構40を介して一対の撹拌翼30,30’を回転させながら互いに進退移動させることにより、外管10が貫入される箇所の地盤2と一対の撹拌翼30,30’の各吐出口32から吐出されたスラリー状の固化材Sが撹拌混合され、断面が略正四角形の改良体Rが造成される。
【0026】
このように、一対の撹拌翼30,30’を回転させながら互いに進退移動させることで、小型の装置により断面が略正四角形の改良体Rをスムーズに簡単かつ確実に造成することができる。これにより、改良体Rを連結させた連続改良体の構築時に、ラップ部が不要となり、固化材Sの低コスト化を図ることができる。
【0027】
図8は本発明の第2実施形態の地盤改良装置を示す概略断面図である。
【0028】
この第2実施形態の地盤改良装置1は、中軸20をオーガモータ(駆動装置)18に直結させて、中軸20の先端20aにクランク41の基端部41aを固着した点が、前記第1実施形態のものとは異なる。尚、他の構成は、前記第1実施形態と同様であるため、同一構成部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0029】
この第2実施形態の地盤改良装置1では、中軸20の回転によりクランク41を直に回転させるようにしたことで、より簡単な構造で、前記第1実施形態と同様の作用・効果を奏する。
【符号の説明】
【0030】
1 地盤改良装置
2 地盤
10 外管
10b 内周面
19 オーガモータ(駆動装置)
20 中軸
25 クランク回転機構
26 内周ギヤ
27 中間ギヤ
28 駆動ギヤ
30,30’ 一対の撹拌翼
30 一方の攪拌翼
32 吐出口
40 スライダークランク機構
41 クランク
41b クランク作動用の軸部
42 クランクシャフト
42a 基端部
42c 軸部
43 軸受(摺動変換機)
45,45 一対のラックレール
45a ラック部
46 ピニオン
R 改良体
S 固化材