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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022139710
(43)【公開日】2022-09-26
(54)【発明の名称】組み立て式ストーブ
(51)【国際特許分類】
   F24B 13/02 20060101AFI20220915BHJP
   F23B 60/00 20060101ALI20220915BHJP
【FI】
F24B13/02 G
F23B60/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021040213
(22)【出願日】2021-03-12
(71)【出願人】
【識別番号】500010967
【氏名又は名称】株式会社ニューテックジャパン
(74)【代理人】
【識別番号】100067644
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 裕
(74)【代理人】
【識別番号】100125313
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 浩幸
(72)【発明者】
【氏名】白石 徳宏
【テーマコード(参考)】
3K046
【Fターム(参考)】
3K046AA06
3K046AB08
3K046AD02
3K046BA02
3K046FA02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】状況に応じてストーブと焚き火台を使い分け、あるいは併用することができ、更に、持ち運びが容易な組み立て式のストーブを提供する。
【解決手段】下方に配置される焚き火台10の側壁部の上端が当接する位置決め手段を側壁部及び/又は底部に備えることにより、焚き火台上の所定位置に載置可能とするストーブ1と、ストーブの下に配置でき、側壁部に通気孔10bを設けたことを特徴する焚き火台10と、からなる組み立て式ストーブ11。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下方に配置される焚き火台の側壁部の上端が当接する位置決め手段を側壁部及び/又は底部に備えることにより、焚き火台上の所定位置に載置可能としたことを特徴とするストーブ。
【請求項2】
上方に通気孔を備えた内側壁を外側壁の内側に間隔を設けて配置してなる側壁部と、通気孔を設けた底部を備えることを特徴とする請求項1記載のストーブ。
【請求項3】
ストーブに取り付ける窓付き扉の上方位置と下方位置に通気孔を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のストーブ。
【請求項4】
上方に配置されるストーブの側壁部の下端が当接する位置決め手段を側壁部に備えることにより、焚き火台上の所定位置に前記ストーブを載置可能としたことを特徴とする焚き火台。
【請求項5】
側壁部に通気孔を設けたことを特徴する請求項4記載の焚き火台。
【請求項6】
請求項1乃至3のいずれかに記載のストーブと、請求項4又は5記載の焚き火台を積み重ねることにより形成されることを特徴とする組み立て式ストーブ。
【請求項7】
ストーブの蓋部材の側壁部の傾斜角度θと焚き火台の側壁部の傾斜角度θとの関係をθ≦θとすることにより、蓋部材と焚き火台を重ね合わせて収納可能としたことを特徴とする請求項6記載の組み立て式ストーブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薪等の燃料を燃焼するためのストーブ及びこれに焚き火台等を組み合わせた組み立て式ストーブに関する。
【背景技術】
【0002】
キャンプ等のアウトドアレジャーにおいては、躰を温めたり、調理を行うための道具として、薪等の燃料を燃焼するストーブや、木の枝や落ち葉、薪等を集めて燃やすことができる焚き火台が使用される。通常、これらの道具は、金属製であり、しかも強度を備える必要から重く、大型であるため、持ち運びに不便なものが多い。このため、使用者は、使用する状況を想定し、ストーブと焚き火台の何れかを選択してキャンプ場等に搬入することが多い。
【0003】
しかしながら、実際のアウトドアレジャーにおいては、ストーブと焚き火台の何れか一方を使用するだけでなく、状況に応じて、まず、焚き火台を使用し、その後にストーブを使用するなどして使用者がストーブと焚き火台を使い分け、あるいは併用することにより快適な時間を過ごせることが好ましい。
【0004】
このため、状況に応じてストーブと焚き火台を使い分け、あるいは併用することができ、更に、持ち運びが容易な組み立て式のストーブの開発が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2017-145999号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、状況に応じてストーブと焚き火台を使い分け、あるいは併用することができ、更に、持ち運びが容易な組み立て式のストーブを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために本発明者が検討を行った結果、下方に配置される焚き火台の側壁部上端が当接する位置決め手段をストーブの側壁部及び/又は底部に備えることにより、焚き火台上の所定の高さ位置にストーブを安定に載置することができ、これにより、状況に応じてストーブと焚き火台を使い分け、あるいは併用することができ、更に、持ち運びが容易となることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち本発明は、下方に配置される焚き火台の側壁部の上端が当接する位置決め手段を側壁部及び/又は底部に備えることにより、焚き火台上の所定位置に載置可能としたことを特徴とするストーブである。
【0009】
さらに本発明は、上方に通気孔を備えた内側壁を外側壁の内側に間隔を設けて配置してなる側壁部と、通気孔を設けた底部を備えることを特徴とするストーブである。
【0010】
さらに本発明は、ストーブに取り付ける窓付き扉の上方位置と下方位置に通気孔を設けたことを特徴とするストーブである。
【0011】
また本発明は、上方に配置されるストーブの側壁部の下端が当接する位置決め手段を側壁部に備えることにより、焚き火台上の所定位置に前記ストーブを載置可能としたことを特徴とする焚き火台。
【0012】
さらに本発明は、側壁部に通気孔を設けたことを特徴する焚き火台である。
【0013】
また本発明は、ストーブと焚き火台を積み重ねることにより形成されることを特徴とする組み立て式ストーブである。
【0014】
さらに本発明は、ストーブの蓋部材の側壁部の傾斜角度θと焚き火台の側壁部の傾斜角度θとの関係をθ≦θとすることにより、蓋部材と焚き火台を重ね合わせて収納可能としたことを特徴とする組み立て式ストーブである。
【発明の効果】
【0015】
本発明のストーブは、下方に配置される焚き火台の側壁部上端が当接する位置決め手段を側壁部及び/又は底部に備えることにより、焚き火台上の所定の高さ位置にストーブを安定に載置することができ、状況に応じてストーブと焚き火台を使い分け、あるいは併用することができる。
【0016】
ストーブは、側壁部と底部に設けた通気孔を通じて、燃焼室に外気を効率的に導入できるため、燃焼効率を高めるとともに、ストーブを小型化することができる。
【0017】
ストーブに取り付ける窓付き扉の上方位置と下方位置に通気孔を設けることにより、燃焼室に空気を供給するとともに、煤や灰が窓の内側表面に付着することを防ぎ、ストーブ内部を観察する際に視界が妨げられることをなくすことができる。
【0018】
ストーブの下の所定位置に、焚き火台を配置することができ、該焚き火台の側壁部に通気孔を設けることにより、ストーブの側壁部と底部に空気を供給することができる。
【0019】
本発明の組み立て式ストーブは、ストーブと焚き火台を積み重ねることにより組み立て使用することができる。使用後は分解して運搬することができ、容易に持ち運ぶことができる。また、ストーブと焚き火台は分離して、各々単独で使用することもできる。
【0020】
組み立て式ストーブは、ストーブの蓋部材の側壁部の傾斜角度θと焚き火台の側壁部の傾斜角度θとの関係をθ≦θとすることにより、蓋部材と焚き火台を重ね合わせることが可能となり、使用後はコンパクトに収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】組み立て式ストーブの外観図((a)左側面図、(b)正面図、(c)右側面図、(d)平面図)
図2】ストーブ本体の外観図((a)左側面図、(b)正面図、(c)平面図、(d)底面図)
図3】ストーブ本体の断面図((a)A-A線断面図、(b)B-B線断面図)
図4】窓付き扉の外観図及び断面図((a)左側面図、(b)正面図、(c)平面図、(d)裏面図、(e)C-C線断面図)
図5】蓋部材の外観図((a)左側面図、(b)正面図、(c)平面図、(d)底面図)
図6】焚き火台の外観図((a)左側面図、(b)正面図、(c)底面図)
図7】組み立て式ストーブの外観図((a)組み立て前の状態図、(b)組み立て後の状態図)
図8】組み立て式ストーブの収納状態を示す図((a)左側面透視図、(b)正面透視図、(c)平面図)
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明のストーブ、焚き火台、及び、組み立て式ストーブについて図を参照しながら以下に説明する。但し、本発明は、実施するための形態として例示したものに限定されるものではない。また、本発明における構成部材の連結あるいは取り付けは、直接的な連結等だけでなく、他の部材を介した間接的な連結等も含むもので、対象となる2つの部材の取り付け部位の相対的な位置関係を略一定に保持するものであれば、特に断りがない限り、全てがこれに含まれる。
【0023】
本発明のストーブ1の下方には焚き火台10を配置することができる(図1)。ストーブには、焚き火台の側壁部上端が当接し得る位置決め手段を備えており、焚き火台上の所定の高さ位置にストーブを載置することを可能としている(図2)。
【0024】
焚き火台は、例えば、図6に示すように、側壁部が傾斜し、上方が開いた四角い皿形状とすることができる。焚き火台10の上にストーブ本体2を載せると、焚き火台の4辺の側壁部の上端10aは、ストーブ本体2の外側壁4の内側に入り込み、対向する2組の2辺の側壁部上端は、それぞれ外側壁4の表面に突設する突き当てリブ2bと底部6の底板に当接することによりストーブは所定の高さ位置で固定される(図2図3)。
【0025】
ストーブ本体2の側壁部5に設けた突き当てリブ2bは、焚き火台の側壁部上端が当接し、ストーブを所定の高さ位置に載置するための位置決め手段2eとして機能する。位置決め手段は、必ずしも図2に示すような、形状のリブに限定されるものではなく、焚き火台の側壁部上端が当接し、ストーブを焚き火台の上に安定に載置し得る手段であればすべてがこれに含まれる。位置決め手段は側壁部の外側面あるいは下端縁に設けることもできる。また、位置決め手段は、底部に設けることも可能であり、例えば、底部を構成する底板の一部を焚き火台の側壁部上端に当接させれば、位置決め手段として機能させることも可能である。位置決め手段はストーブの側壁部、底部のいずれか、あるいは両方に設けることができる。位置決め手段は、必ずしも焚き火台の側壁部上端の全周が当接する必要はなく、側壁部上端の一部が当接するものであってもよい(図2)。
【0026】
また逆に、上方に配置されるストーブの側壁部の下端が当接する位置決め手段を焚き火台の側壁部に設けた場合にも(図示せず)、ストーブを焚き火台の上に安定に載置することができる。尚、この場合には、ストーブには位置決め手段を必ずしも設ける必要はない。
【0027】
焚き火台の側壁部に設ける位置決め手段は、焚き火台の側壁部の外側面、内側面、あるいは上端縁に設けることができる。また、位置決め手段は、突き当てリブのような形状に限定されるものではなく、ストーブの側壁部下端が当接し、ストーブを焚き火台の上に安定に載置し得る手段であればすべてがこれに含まれる。
【0028】
ストーブと焚き火台を安定に積み重ねることができるため、焚き火台とストーブを状況に応じて使い分け、あるいは併用することができる。例えば、焚き火台を使用した後、焚き火台の上にストーブを載せることで、引き続きストーブを使用することが可能となる。尚、図6には、上方が開いた四角い皿形状の焚き火台を例示するが、焚き火台の形状はこれに限定されるものではない。
【0029】
ストーブ1は、上方に通気孔3aを備えた内側壁3を外側壁4の内側に間隔を設けて配置してなる側壁部5と、通気孔6aを設けた底部6を備えることにより、側壁部5と底部6の通気孔から燃焼室へ空気を導入可能とする(図1乃至図3)。
【0030】
ストーブ1は、ストーブ本体2の上部を蓋部材7で覆い、さらに蓋部材に取り付けた煙突取り付け部7aに煙突8を差し込み連結し、燃焼室2dで薪等が燃焼した煙を煙突を通して外へ排出して使用することができる(図1)。
【0031】
従来、ストーブ内部への空気の取り入れは、ストーブ本体の側面に外気が流入する通気孔を設けることが一般的であるが、ストーブの内部と外部が連通する通気孔を設けると、通気孔を通して燃焼熱が逃げやすく、ストーブ内部の温度の調整が困難であるため、薪等の燃料の供給量の調整が難しい。また、燃焼した灰や煙が、通気孔から吹き出し、使用者の衣服を汚すばかりでなく、衣服に引火して火傷を引き起こすなどの問題が生じる危険性もある。
【0032】
本発明のストーブ1は、外気の取り入れを、底部6に設けた通気孔6aと内側壁3に設けた通気孔3aから行うため、燃焼した灰や煙が、ストーブ本体の側面から噴出することがなく、使用者は安全にストーブを使用することができる。また、側壁部5は、内側壁3と外側壁4の二重構造であるためストーブ内の燃焼温度が一定となり、ストーブの温度の調節が容易となる。
【0033】
側壁部5は、内側壁3と外側壁4を間隔を設けて配置した構造であり、外気は側壁部の下端から内側壁と外側壁の間に形成された流路内に流入する。内側壁と外側壁の間に形成された流路内では、上下の温度差による上昇気流が発生するため、側壁部の下端から導入された空気は流路内を上昇し、内側壁3に設けた通気孔3aからストーブの内部に噴出する。これにより、ストーブ内に空気が供給され効率的な燃焼を行うことが可能となる(図3)。図では、ストーブの対向する2面を内側壁と外側壁からなる側壁部としているが、少なくとも、1面を内側壁と外側壁からなる側壁部とすれば同様の効果を期待できる。また、4面の全てを内側壁と外側壁からなる側壁部とすれば更にすぐれた効果を期待することができる。
【0034】
ストーブ本体2の底部6には、底板に複数の通気孔6aが設けられている(図2図3)。図3に示す底部6の底板は、対向する内側壁3の下端を折り曲げ、内側壁と連続して形成されているが、内側壁とは別に形成した底板部材をストーブ本体内に装着することもできる。また、底板に設ける通気孔は、数や形状、配置する位置など適宜設計することができる。
【0035】
ストーブ本体2には、窓付き扉9が取り付けられ、窓部9aを通してストーブの内部を観察することができる。燃焼により薪等の燃料が少なくなったことを確認した場合には、窓付き扉を開き、ストーブ内部に新しい燃料を供給する。
【0036】
窓付き扉9は、図4に示すように、扉本体9bの略中央に窓部9aが配置されており、窓付き扉のストーブ側の表面には、窓部9aを保護するための保護枠9cを設けている。窓付き扉にはヒンジ部9eが設けられ、ストーブ本体と回動可能に連結する。また、ヒンジ部と反対の側縁には、回転錠9fがあり、ストーブ本体に設けた錠受け部材2aの溝部に垂直方向に回動して係合する。
【0037】
窓付き扉9の上方位置と下方位置に通気孔9dを設けることにより、燃焼室内に空気を供給するとともに、窓部の燃焼室側の表面に気流を発生させることができ、煤や灰の付着による窓部のくもりを解消することができる。通気孔9dは、図4に示すように、窓部より上方と下方の位置に、長方形の窓部の上辺と下辺に沿って水平方向に複数設けることができるが、通気孔を設ける位置や数はこれに限られるものではない。
【0038】
焚き火台10の側壁部には、水平方向に複数の通気孔10bが設けられる。焚き火台の上に載置されたストーブ1は、焚き火台の側壁部に設けた通気孔10bから導入される外気を、底部6に設けた通気孔6aと内側壁3に設けた通気孔3aを通じて燃焼室へ供給することができる。通気孔10bには、通気量調整用のシャッターを取り付けても良い。
【0039】
焚き火台10には、持ち運びを容易にする把手部材10cを取り付けることができる。
【0040】
図7に示すように、ストーブ1と焚き火台10を積み重ねることにより、組み立て式のストーブを形成することができる。また、図に示すように、蓋部材7をストーブ本体2から分離できる構造とすれば、ストーブ1の持ち運びが容易となる。
【0041】
蓋部材7は、図5に示すように、側壁部が傾斜し、下方が開いた四角い逆皿形状であり、上面には、煙突8を差し込み連結するための煙突取り付け部7aと、調理を行う際にストーブ内の炎を直接利用するため、丸蓋孔7bが設けられ、これに着脱可能に丸蓋12が取り付けられる。尚、図5には、下方が開いた四角い逆皿形状の蓋部材を例示したが、蓋部材の形状はこれに限定されるものではない。
【0042】
ストーブ本体2の上に蓋部材7を載せると、蓋部材の4辺の側壁部の下端縁7cは、ストーブ本体2の4辺の外側壁4の内側に入り込み、対向する2組の2辺の側壁部下端縁は、それぞれ外側壁4の表面に突設する突き当てリブ2cと内側壁3に当接することにより、所定位置で固定される。
【0043】
焚き火台10の下には、脚部材13を取り付けることができる。使用する際は、焚き火台の脚部材取り付け孔10dを利用し、焚き火台10の下に脚部材13を螺旋止め固定して脚部材を連結する。使用後は、螺旋を緩めて脚部材を取り外して片付けることができる。
【0044】
また、脚部材をストーブ本体の底部に取り付ければ、焚き火台と切り離し、ストーブを単独で使用することもできる。
【0045】
蓋部材7の上面には、煙突取り付け部7aが突出しているため、蓋部材は裏返し、煙突取り付け部を下方にして、ストーブ本体2内に収容し、蓋部材の上に、焚き火台10を重ねれば、蓋部材と焚き火台をコンパクトに片付けることができる。このように、蓋部材と焚き火台を重ね合わせるためには、蓋部材7の側壁部の水平に対する傾斜角度θと焚き火台10の側壁部の水平に対する傾斜角度θとの関係をθ≦θとすることが好ましい。これにより、図8に示すように、蓋部材と焚き火台を重ね合わせ、ストーブ本体2の中に収納することができる。組み立て式ストーブをコンパクトに片付けることができ、使用者による持ち運びを容易にすることができる。
【0046】
図8は、蓋部材、焚き火台がともに四角い皿形状を重ね合わせた状態を例示するが、例えば、蓋部材、焚き火台が円形や多角形、あるいは更に複雑な形状である場合や、互いに相似形とはいえない形状等の場合、蓋部材と焚き火台が互いに重なり合う部分の側壁部の傾斜角度θとθ がθ≦θであればよく、必ずしも、蓋部材と焚き火台の側壁部の全周においてθ≦θの関係を満たす必要はない。
【符号の説明】
【0047】
1 ストーブ
2 ストーブ本体
2a 錠受け部材
2b 突き当てリブ
2c 突き当てリブ
2d 燃焼室
2e 位置決め手段
3 内側壁
3a 通気孔
4 外側壁
5 側壁部
6 底部
6a 通気孔
7 蓋部材
7a 煙突取り付け部
7b 丸蓋孔
7c 下端縁
8 煙突
9 窓付き扉
9a 窓部
9b 扉本体
9c 保護枠
9d 通気孔
9e ヒンジ部
9f 回転錠
10 焚き火台
10a 上端
10b 通気孔
10c 把手部材
10d 脚部材取り付け孔
11 組み立て式ストーブ
12 丸蓋
13 脚部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8